JP4223827B2 - 電気装置収納箱体の放熱構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に太陽光が直射する屋外に設置され、電気装置を収納した箱体の放熱構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気装置は、とりわけ屋外に設置される場合には太陽光の直射により外気温より箱体内部の空気温がはるかに高くなり、電気装置に悪影響を及ぼす恐れがあることから、従来外気に通じる通路を設けて空気の入れ替えを行うことでかかる空気温の上昇を抑制する方法が取られてきたが、外気に通じる通路から雨や水蒸気が侵入し、その水分によりまた電気装置に悪影響が及ぼされる恐れがある。
【0003】
その対策として、例えば特許文献1には、複数の電池部品を実装した電子制御装置を収納する本体ケースに、放熱フィンを付けた電子制御装置の収納ケースが開示されている。
【0004】
また特許文献2には、密閉されたケース内に電池部品を実装した回路基板を収納するとともに、前記ケースにケース内外を連通する通気口を形成した電子機器であって、前記通気口に、ケース外部から侵入する空気中の水蒸気を結露させ捕獲する金属製のフィルタ材が配置された電子機器が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−307968号公報
【0006】
【特許文献2】
特開2002−335090号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に示される如き放熱構造では、放熱フィンが外部に曝されていることから、放熱フィンに太陽光が当たることで却って箱体内部の空気温が上昇する恐れがある。また外気温が急激に変化した場合、内部で結露などが起こる恐れがある。
【0008】
また特許文献2に示される如き電子機器では、金属製のフィルタ材を設ける必要があり、太陽光が直射する過酷な条件下で大量の空気を入れ替えようとすればフィルタの面積を拡大する必要があり種々の弊害が生じる。また金属フィルタの詰まりにより冷却効率が低下する恐れがある。
【0009】
本発明は上記の如き問題点に鑑みてなされたものであり、簡便な構成で、高い放熱効率を有しながら気温の急激な変化による弊害を防止できる電気装置収納箱体の放熱構造を提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は以下のような構成としている。すなわち、本発明に係わる電気装置収納箱体の放熱構造は、電気装置が収納され且つ密閉された本体と、本体と外気とを仕切る外壁の一側面に緩衝室が設けられ、該緩衝室には外気に通じる空気の取込口と排出口が穿設され、取込口から取り込まれた空気が緩衝室内を通過して、排出口から排出されるようになされた電気装置収納箱体の放熱構造であって、取込口及び排出口を覆うように外覆壁が設けられ、取込口には上端が両屋根状となされ下方に開口されたカバーが設けられると共に、このカバーの下方の開口を経て取込口から緩衝室内に空気が取り込まれるようになされ、加えて外覆壁と緩衝室との間の空間から外気へ通じる通孔が前記カバーに隣接して設けられ、かつ前記排出口にはファンが設けられ、排出口から排出された空気が、外覆壁と緩衝室との間の空間を通過して、両屋根状となされたカバーの上端で左右に分割されると共にカバーの外縁を伝って、カバーに隣接して設けられた前記通孔から外気に排出されて、カバーの下方の開口を経て取込口から緩衝室内に取り込まれる空気に混ざるようになされたことを特徴とするものである。
【0011】
本発明によれば、本体と外気とは外壁により仕切られ、また緩衝室が設けられていることで、簡便な構造により大量の空気を取り込み且つ排出して放熱効率を高めることができる。また取り込まれる空気と排出される空気とを僅かに混ぜることで、外気温が急激に変化しても取り込まれる空気温が急激に変化することがなく、結露等の弊害が生じるのを防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図面に基づき以下に具体的に説明する。
図1は電気装置収納箱体を示す斜視図、図2は参考例としての図1のA−A断面図である。図1において、電気装置収納箱体10は本体1の上面に、太陽Sからの太陽光Sを遮る遮熱板11が設けられているが、特に電気装置収納箱体10が暗色系の色調となされていれば、夏場の暑い時期において外気温が35〜40℃となると、特に放熱構造が設けられていなければ電気装置収納箱体10の内気温は50〜60℃になる場合もある。かかる高温下において、電気装置で熱に弱いものは故障が起こる恐れが生じる。
【0013】
図2において、電気装置2が収納された本体1は、その一側面の外壁3に緩衝室4が設けられ、緩衝室4には外気に通じる空気の取込口5と排出口6が穿設され、取込口5及び排出口6を覆うように外覆壁8が設けられている。取込口5から取り込まれた空気A1が緩衝室4内を通過する空気A2となり、緩衝室4内から熱を奪って排出口6から排出されることで外壁3が冷却され、以て本体1の内気温は低下する。
【0014】
排出口6から排出された空気A3は、外覆壁8と緩衝室4との間の空間Kを通過して取込口5に設けられ下方に開口されたカバー7の周囲に導かれるようになされている。空間Kから外気へ通じる通孔K1がカバー7と隣接されて設けられていることで、取込口5から緩衝室4内に取り込まれる空気A1に排出口6から排出された空気A3が僅かに混ぜられる。
【0015】
かかる構造により冬期における直射日光に曝される昼間から夕方に急激に気温が低下する場合などにおいて、電気装置収納箱体10の内気温を急激に低下させることがなく、電気装置収納箱体10の内面や電気装置2における結露の発生を防ぎ、結露による金属部の腐食や絶縁破壊等の弊害を防止できる。
【0016】
図3は、図1における本発明の実施の一形態としてのA−A断面を示す断面図である。排出口6にファンFが設けられ、空気A1〜A3の流量を増加させている。また外壁3の外面に放熱フィン31を設けておけば、放熱に係わる表面積を増加させて更に放熱効率を高めることができ好ましい。
【0017】
また下方に開口されたカバー7は、図4に示す如き構造としている。イ)は外覆壁8の一部破面図であり、ロ)はそのB−B矢視図である。イ)において、緩衝室4に通じる取込口5に設けられたカバー7は、上端が両屋根状となされ下端に向けてその幅がスカート状に拡大されているものである。両屋根状の上端は本図における尖らせたものでもよいが、曲線としたものでもよい。かかる形状のカバー7により、ロ)に示す如く排出口6から排出され空間Kにおいて下方に導かれる空気A3は、両屋根状となされたカバー7の上端で円滑に左右に分割され、カバー7の外縁を伝って通孔K1から外気に排出される。ここで通孔K1とカバー7が隣接されていることで、カバー7を通じて取込口5から緩衝室4に流入する空気A1に排出口6から排出された空気A3の内、僅かな空気A31が混ぜられる。
【0018】
カバー7がかかる構造となされていることで、排出口6から排出された空気A3はカバー7によりその流れが乱されることなく通孔K1より排出されることで、円滑な空気A3の排出及び取込口5への空気の流入が可能となると共に、カバー7付近で空気A3が乱流となることが少なく、空気A3の気流の乱れによる流入する空気A1へ混ざる僅かな空気A31の量のばらつきを抑え、カバー7の形状による放熱効率の設定が容易なものとなる。
【0019】
かような放熱構造を有する電気装置収納箱は、とりわけ道路側縁に間隔をおいて設置され、災害時等において可搬局が接続されるコンセントを有する光情報コンセントの収納箱に好適に用いることができる。かかる光情報コンセントの収納箱は屋外に設置されるものであり、また都市部などにおいては周囲の景観と調和させるために暗色系の色調となされることがあり、効率よく放熱を行う必要があったり、急激な温度変化が起こりうるものであるから、本発明に係わる放熱構造を適用する利点は大きなものとなり得る。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、本体と外気とは外壁により仕切られ、また緩衝室が設けられていることで、簡便な構造により大量の空気を取り込み且つ排出して放熱効率を高めることができる。また取り込まれる空気と排出される空気とを僅かに混ぜることで、外気温が急激に変化しても取り込まれる空気温が急激に変化することがなく、結露等の弊害が生じるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電気装置収納箱体の一例を示す説明図である。
【図2】 参考例としての図1のA−A断面図である。
【図3】 本発明に係わる実施の一形態としての図1のA−A断面図である。
【図4】 本発明の実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 本体
2 電気装置
3 外壁
31 放熱フィン
4 緩衝室
5 取込口
6 排出口
7 カバー
10 電気装置収納箱体
A1、A2、A3 空気
F ファン
Claims (1)
- 電気装置が収納され且つ密閉された本体と、本体と外気とを仕切る外壁の一側面に緩衝室が設けられ、該緩衝室には外気に通じる空気の取込口と排出口が穿設され、取込口から取り込まれた空気が緩衝室内を通過して、排出口から排出されるようになされた電気装置収納箱体の放熱構造であって、取込口及び排出口を覆うように外覆壁が設けられ、取込口には上端が両屋根状となされ下方に開口されたカバーが設けられると共に、このカバーの下方の開口を経て取込口から緩衝室内に空気が取り込まれるようになされ、加えて外覆壁と緩衝室との間の空間から外気へ通じる通孔が前記カバーに隣接して設けられ、かつ前記排出口にはファンが設けられ、排出口から排出された空気が、外覆壁と緩衝室との間の空間を通過して、両屋根状となされたカバーの上端で左右に分割されると共にカバーの外縁を伝って、カバーに隣接して設けられた前記通孔から外気に排出されて、カバーの下方の開口を経て取込口から緩衝室内に取り込まれる空気に混ざるようになされたことを特徴とする電気装置収納箱体の放熱構造。
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