JP4222874B2 - 物理量検出用変換器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、物理量検出用変換器に関し、より詳しくは、荷重変換器、圧力変換器、加速度変換器および変位変換器に適用し得る物理量検出用変換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の荷重変換器や変位変換器として、ダイアフラム型と称されるものが多く用いられている。
この従来のダイアフラム型変換器1は、図10に示されるように、柱状を呈する剛性の大きい、荷重導入部2と、その荷重導入部2の周りに一定の間隔を設けて剛性が大きな短円筒状の荷重支持部3が設けられ、上記荷重導入部2から放射方向に伸びその内端が荷重導入部2に一体に連接され、その外端が荷重支持部3に一体に連接された状態で、前記荷重導入部2に荷重軸に沿う方向に力が作用したとき、薄肉とされ弾性変形する起歪部4とから本体部が一体に形成され、起歪部4の荷重印加側とは反対側の面(図10において下面)に、例えば、ひずみゲージG1〜G8(但し、G5〜G8は、図には現れていない)が8枚接着されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように構成された荷重変換器1は、荷重支持部3が不動部に固定され、荷重導入部2に、例えば圧縮荷重が加わった場合、薄肉の起歪部4と剛性の大きい、荷重導入部2との間の剛性差が大きいため、荷重導入部2と起歪部4との連接部、即ち荷重導入部2の根元部Aに応力が集中してしまうことになる。
その応力の集中を緩和するために、荷重導入部2の根元部Aに図11に示すように、大きな半径Rの円弧部Cを施すことが一般的に行われている。上記円弧部Cの半径を大きく設定することで応力集中は、さらに緩和される。
しかしながら、根元部Aの円弧部Cの円弧半径Rを大きくすると、ダイアフラム型の荷重変換器の最終形状において外径寸法が大きくなってしまうため、これが荷重変換器の小型化の実現を阻む要因となっていた。
【0004】
また、図10に示したように、平坦で薄い剛性小なるダイアフラム状の起歪部4は、その内端を剛性大なる荷重導入部2の根元部Aと連接され、その外端をやはり剛性大なる荷重支持部3の角部Bに連接されているため、荷重導入部2の上端に荷重が印加された際、荷重導入部2の根元部Aと荷重支持部3の角部Bに応力が集中し、現実的にひずみゲージG1〜G8が接着された起歪部4の面内での応力は、根元部Aや角部Bにおける応力より小さい応力に応じたひずみ出力しか検出できない。即ち、図10(b)にて示される起歪部4の根元部A近傍と角部B近傍の部位の応力が最大となるが、その部位の応力は、印加される荷重が小さい範囲では、直線性を示すが一定以上の応力の領域になると、直線性が極端に悪化する、例えば、荷重変換器1の材質として、SUS630を用いた場合、その応力値は約40kg/mm2程度以下に設計されるため、根元部Aのひずみ出力の上限値は、約±2,000×10−6程度という低感度にとどまっていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、簡単な構成で、加工も容易でありながら、負荷導入部と起歪部との連接部の応力集中および負荷支持部と起歪部との連接部の応力集中を緩和し、小型化、高感度感化、低コスト化、直線性改善を実現し、圧縮方向の負荷に限らず、引張り方向の負荷についても物理量の測定が可能な、荷重変換器、圧力変換器、変位変換器あるいは加速度変換器などに広く適用し得る、物理量検出用変換器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、上記の目的を達成するために、柱状を呈し軸中心が負荷軸と一致するように形成された剛性大なる負荷導入部と、所定の間隔を存して前記負荷導入部の周囲を囲繞するように形成された短円筒状を呈する剛性大なる負荷支持部と、前記負荷導入部から放射方向に伸びその内端が前記負荷導入部に一体に連接されその外端が前記負荷支持部の一端に一体に連接され、前記負荷支持部の他端が開口され、
前記負荷支持部が支持された状態で前記負荷導入部に負荷軸に沿う方向に負荷が作用されたとき弾性変形するダイアフラム状を呈する起歪部とからなり、前記起歪部に添着された検知素子によって起歪部に加わる負荷の大きさを検出する物理量検出用変換器であって、
前記負荷導入部の負荷が印加される側とは反対側から所定深さの凹部を形成し、前記起歪部の中間であって負荷が印加される面側とは反対側の面に前記検知素子が添着される断面V字形状またはU字形状を呈する周回溝を形成し、前記負荷導入部と前記起歪部との連接部に集中する応力を緩和し得るように構成すると共に、
前記起歪部の負荷が印加される側の面は、前記負荷導入部から前記負荷支持部に至るにつれて前記負荷が印加される面とは反対面側に近接するような傾斜面を形成し、前記負荷支持部と前記起歪部との連接部の応力集中を緩和し得るように構成し、
前記負荷導入部の負荷が印加される側の外周部には、雄ねじが形成され、
中心部に有底の雌ねじ穴が形成された蓋体により前記負荷支持部の前記開口端を封止することによって前記検知素子を気密状態に保持し得るように構成し、
前記負荷導入部と前記負荷支持部を封止する蓋体との間に作用する圧縮方向および引張り方向の負荷の大きさを共に検出し得るように構成したことを特徴としたものである。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載のものにおいて、前記起歪部の負荷が印加される面側であって、前記負荷導入部寄りの部位に、断面V字形状の周回溝を形成すると共に、前記荷重支持部の前記起歪部近傍の角部を削成してなることを特徴としたものである。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、上記請求項1または2に記載のものにおいて、前記検知素子は、箔ひずみゲージ、スパッタゲージ、光ファイバのうちのいずれかよりなり、前記起歪部の負荷が印加される側の面とは反対側に形成されたV字形溝の両側斜面部であって、前記周回溝の均等角度位置に添着されていることを特徴としたものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載のものにおいて、起歪部は、前記負荷導入部側より見て、十文字状に形成されていることを特徴としたものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1または2に記載のものにおいて、起歪部は、前記負荷導入部側より見て一文字状に形成されていることを特徴としたものである。
【0009】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載のものにおいて、前記負荷導入部を荷重導入部とし、前記負荷支持部を荷重支持部とした荷重変換器として使用し得るように構成したことを特徴としたものである。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載のものにおいて、受圧ダイアフラムの中心部を前記負荷導入部に連接し、前記受圧ダイアフラムの周辺部を前記負荷支持部に気密に連接し、圧力変換器として使用し得るように構成にしたことを特徴としたものである。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載のものにおいて、前記負荷導入部を重錘側に連接し、前記負荷支持部を本体側に連接し加速度変換器として使用し得るように構成したことを特徴としたものである。
また、請求項9に記載の発明は、請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載のものにおいて、前記負荷導入部を、変位伝達軸とし、前記負荷支持部を本体部として、変位変換器として使用し得るように構成したことを特徴としたものである。
【0010】
【作用】
上記のように構成された物理量検出用変換器は、負荷導入部の負荷が印加される側とは反対側から、所定深さの凹部を形成してある。
この凹部を形成することにより、負荷導入部と起歪部との連接部に集中する応力を緩和させることができ、その結果、負荷導入部と起歪部との連接部に大きな円弧部を設けずにすみ、その分、外形寸法を小さくすることができ、延いては限られた取付スペースに設置が可能となり、使い勝手がよくなると共にコストを低減化を図ることができるようになる。
また、上記のような構成に加え、起歪部の荷重が印加される面側とは反対側の面に断面V字形状またはU字形状を呈する周回溝を形成してある。
このように、凹部と断面V字形状または断面U字形状の周回溝を形成することにより、負荷導入部と起歪部との連接部に集中する応力をよりよく緩和させ、併せてV字形状またはU字形状の周回溝に応力集中を起こさせることができ、負荷導入部と起歪部との連接部および起歪部と負荷支持部との連接部に近い応力値にすることができ、従って、直線性を大幅に改善すると共に高感度が実現可能となる。
また、負荷導入部の負荷が印加される側の外周部に、雄ねじを形成すると共に、負荷支持部の開口端を封止する蓋体に雌ねじを形成してある。これにより、この雄ねじと雌ねじのそれぞれを被測定対象物と連結できるようになるため、圧縮方向の負荷のみならず、引張り方向の負荷が掛かった場合もその負荷される物理量を検出することができる。
また、前記負荷導入部は、ほぼ円柱状を呈し、前記負荷支持部は、短円筒状を呈し、前記起歪部は、ダイアフラム状を呈する構成としてある。
このため、従来のダイアフラム型の物理量検出用変換器に比べ、簡単な構成で、加工も容易でありながら、大幅な小型化、高感度化を実現することができる。
また、前記起歪部の負荷が印加される側の面は、前記負荷導入部から前記負荷支持部に至るにつれて前記負荷が印加される面とは反対面側に近接するような傾斜面とされているので、負荷導入部と起歪部との連接部のみならず、負荷支持部と起歪部との連接部の応力集中を緩和することができ、より一層の小型化、高感度化、直線性改善を図ることができる。
また、前記負荷導入部と前記起歪部と前記負荷支持部とは一端が開口されたほぼ短円筒状を呈するように一体に形成され、前記開口端を蓋体により封止することによって前記検知素子を気密状態に保持し得るように構成したので、検知素子は外気と気密に遮断されるため、特に、ひずみゲージ(半導体ゲージ)、溶射型高温ひずみゲージ、などにおいては、吸湿による絶縁低下、酸化による劣化などをほぼ確実に防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図示の発明の実施の形態に基づいて、本発明の物理量検出用変換器を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る物理量検出用変換器の一例である荷重変換器の構成を模式的に示す正面中央断面図である。
図1において、5は、荷重変換器であり、例えば、材質としては、この場合、ステンレス鋼であるSUS630を用いて形成されている。この荷重変換器5は、円柱状を呈し、軸中心が負荷軸xと一致するように形成された剛性大なる負荷導入部としての荷重導入部6と、この荷重導入部6との間に所定の間隔を存してその荷重導入部6の周囲を囲繞するように形成された負荷支持部としての荷重支持部7と、荷重導入部6から放射方向に伸びその内端が荷重導入部6に一体に連接され、その外端が荷重支持部7に一体に連接され、荷重支持部7が不動部に支持された状態で荷重導入部6に沿う負荷軸xに方向に負荷が作用されたとき、弾性変形する薄肉の起歪部8とから形成され、特に、荷重導入部6の、荷重が印加される側とは反対側から所定の深さの凹部(この場合、直径φの円形座繰り穴)9が穿設され、この凹部9の深さは、少なくとも起歪部8に隣接する深さ近傍に至る程度であり、機能的な表現をすれば、荷重導入部6と起歪部8との連接部Aに集中する応力を緩和し得るのに充分な深さとするが、測定容量の大きさ、起歪部8の応力、凹部9の穴径等に基づいて定めるものとする。
【0012】
また、起歪部8の荷重が印加される面側とは反対側の面に、検知素子としてひずみゲージG1〜G8(但し、ひずみゲージG5〜G8は図面に現れない)が、接着、蒸着、スパッタリング、融着、その他の手段により添着されている。尚、ここでは、検知素子として箔または線状のひずみゲージを一例として説明するが、これに限らず、スパッタゲージ、光ファイバ、その他、起歪部のひずみを検知し、印加される荷重の大きさに対応した信号を出力するものであれば、すべて適用可能である。
このような構成よりなる荷重変換器5の動作(作用)につき説明すると、荷重支持部7側が不動部に固定され、荷重導入部6に負荷軸xに沿う方向、この場合、図中、下方向に圧縮力が作用したとすると、荷重は、荷重導入部6から起歪部8を介して荷重支持部7へと伝達されるが、荷重支持部7は、不動部に支持されているから、起歪部8にて、その荷重を受けて、その荷重に対応したひずみ(変形)を生じる。このひずみは、起歪部8の荷重支持部7寄りの部位に添着されたひずみゲージG1,G4(図には、現れていないが、これらと90°離隔した位置に添着されたG5,G8)には、圧縮ひずみが生じ、荷重導入部6寄りの部位に添着されたひずみゲージG2,G3(図には、現れていないが、これらと90°離隔した位置に添着されたG6,G7)には伸長ひずみが生じる。
【0013】
これらのひずみゲージG1〜G8は、図5に示すように結線されて、ホイートストンブリッジ回路(以下、「ブリッジ回路」と略称する)が形成され、接続点a,b間に所定電圧(通常は、2V)のブリッジ電圧eiが印加されると、接続点c,d間からは、ひずみ量に応じた出力電圧eoが得られる。
このようにして検出された物理量、即ち荷重に対応した電気量が得られるのであるが、特に前述したように、荷重変換器5のA部の応力集中が緩和されて、起歪部8の応力の増大がみられるので、従来の図10に示すような荷重変換器1では得られなかった大きなひずみが得られ、広い範囲での直線性が得られる。
そして、荷重変換器5の荷重支持部6と起歪部8との連接部の応力集中が緩和され、連接部Bの円弧面も、極力小さなものとすることができるので、荷重変換器5全体の外径寸法を小型化させることができる。
次に、図2の(a),(b)を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る荷重変換器11の構成について説明する。
この第2の実施の形態は、第1の実施の形態に対し、荷重導入部6の荷重が印加される側とは反対側(即ち、図2においては、下面側から所定深さの凹部15が穿設されている点で共通し、起歪部14の荷重が印加される面側とは反対側の面、即ち、図2(a)においては、下側面に、断面V字形状のV溝16が、負荷軸xを中心とする同心円に沿った周回溝が形成された点が相違している。
この第2の実施の形態の場合、V溝16の両斜面部には、図2に示すように、ひずみゲージG1〜G4、および図には現れないが、紙面に直交する方向にも、他のひずみゲージG5〜G8が添着されている。
この第2の実施の形態によれば、図2(b)に示されるように、起歪部14に生じるひずみ量は、図10に示した従来のものに対して約2倍の4,000×10−6ひずみとなっている上、検出された荷重−ひずみ線図から分かるように極めて直線性に優れたものとなっている。
【0014】
これは、凹部15とV溝16とが応力の集中を緩和乃至は分散化し、出力感度の増大と非直線性の改善について寄与したものと考えられる。
従って、この第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態より以上の小型化、高感度化、低コスト化、が実現可能である。
そして、より小型化されたことにより、限られた取付スペースでの設備への設置が可能となり、広く実験研究分野や産業機器分野への応用が可能である。
また、凹部15や、V溝16の加工は、旋削によって容易に且つ精密に機械加工ができるので、低コスト化と高精度化を実現することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態につき、図3および図4を参照して説明する。
図3は、第3の実施の形態に係る荷重変換器17の構成を示す図で、図4のY−Y線矢視方向断面図、図4は、図3のX−X線矢視方向断面図であり、基本的構成は、図2に示したものと同じであるが、相違点の第1は、荷重導入部18の上半部に雄ねじ18aを形成した点にある。
【0015】
第2の相違点は、荷重支持部19の側壁部に、ひずみゲージGで形成されるブリッジ回路(図5参照)にブリッジ電源を供給したり、ブリッジ回路から検出される検出信号を取り出したりする電気ケーブルの挿通孔19bを穿設してあり、この挿通孔19bには、金属製スリーブ19cが嵌装され且つその周囲が例えばTIG溶接により封着されている。この金属製スリーブ19cの内部には気密端子19dを有する雄レセプタクル19eが嵌装され且つ両者の接合部はOリング19fによって封入されている点にある。気密端子19dには、内外に突出するようにしてピン19g,19hが気密状に植設されており、外側のピン19gには、図示しないブリッジ電源およびひずみ測定器に接続された電気ケーブルが雌レセプタクルを介して接続され、内側のピン19hには、リード線を介してひずみゲージGが接続される。
第3の相違点は、荷重支持部19の内周壁の下半部に雌ねじ19aが形成されている点にある。
第4の相違点は、起歪部20の荷重が印加される側の面、即ち、図6に分かり易く、拡大して示すように、起歪部20の上面が、荷重導入部18から荷重支持部19に至るにつれて荷重が印加される面とは反対面側に下降するような一定の角度αだけ傾いた傾斜面とされている点にある。尚、この傾斜面は、平面的な斜面でなく、曲面的な傾斜面であってもよい。
【0016】
第5の相違点は、上述した荷重変換器17の内部に形成した雌ねじ19aに、雌ねじ穴44aが形成された盲蓋44がねじ込まれている。この盲蓋44の上端には、フレキシブル基板45が取付けられている。例えば、この盲蓋44は、雌ねじ19aに深く螺合された後に盲蓋44と荷重支持部19が接合された部分の外周を、溶接またはろう付けなどの手段によって気密状態に維持されるように構成されている点にある。これにより、内部に添着されたひずみゲージG1〜G8を湿気から防護し、酸化の促進を抑制する効果をもたらす。
尚、この第3の実施の形態を示す図3,図4および図5より分かるように、起歪部30の下面側に形成された断面V字形状のV溝22は、負荷軸xを中心として仮想円に沿って周回するようにして形成されており、後述するように、この周回V溝22の90°間隔毎にひずみゲージG1〜G8が添着されている。
このように添着された、この場合8個のひずみゲージG1〜G8は、図5に示したようにブリッジ回路に組まれる。
即ち、起歪部20の荷重支持部19寄りの部位に添着されたひずみゲージG1,G4,G5,G8は、ブリッジ回路の対向する二辺にそれぞれ同数に分配され、他方、起歪部20の荷重導入部18寄りの部位に添着されたひずみゲージG2,G3,G6,G7は、ブリッジ回路の隣接する対向二辺にそれぞれ同数に分配されて、ブリッジ結線される。
【0017】
このブリッジ回路の入力端A,B間にブリッジ電源電圧eiを供給することによりV溝22に添着され、印加荷重に対応してその抵抗値が変化することに伴って、不平衡となるブリッジ回路の出力端C,Dから荷重に対応したブリッジ出力eoが得られる。
尚、図6に示す状態は、荷重導入部18に引っ張り力(矢印方向の力)が作用したときの状態を示すものであり、この場合、起歪部20の荷重支持部19寄りの部位に添着されたひずみゲージG1とG4は、伸長されて抵抗値を増大し、他方、起歪部20の荷重導入部18寄りの部位に添着されたひずみゲージG2とG3は、圧縮されて抵抗値を減少する。
このように構成された第3の実施の形態によれば、第2の実施の形態と同様に、荷重導入部18と起歪部20との連接部の応力の集中は緩和され、図2(b)に示すように最大±4000×10−6ひずみという高感度でしかも直線性が良好な状態で被測定荷重を測定することができる。
【0018】
また、上述したように、荷重導入部18の外周に雄ねじ18aを形成してあるので、圧縮荷重はもとより、引張り荷重をも測定することができる。
この場合、図3において、盲蓋44の下面側に設けた雌ねじ44aに、不動部側に設けた、例えば取付ボルトを上記取付雌ねじ穴に螺合することで、荷重変換器17を不動部側に固定することができるようになっているものとする。
また、図3に示す荷重変換器17は、ブリッジ電源供給用のケーブルおよびブリッジ出力導出用のケーブルは、上述したように外気を遮断し得る気密端子あるいはグランド金具等を介して導出されており、且つ、荷重支持部19の下端開口は、盲蓋44で気密に封鎖されるため、荷重支持部19の筒状空間部は、外気と遮断され、従ってこの筒状空間部内のV溝22に添着されたひずみゲージG1〜G8は、外気と遮断されるため、吸湿による絶縁抵抗の低下や酸化による劣化が防止され、極めて耐久性に優れた荷重変換器とすることができる。
【0019】
また、図6に示したように、第3の実施の形態に係る荷重変換器17は、起歪部20を、外周方向に向うに従って、下方に傾斜するように、形成したので、荷重支持部19と、起歪部20との連接部に集中する応力を緩和することができ、起歪部20のV溝への応力の集中が図られ、感度の向上が実現すると共に、外形寸法の縮小化にも寄与することとなる。
図7は、本発明の第4の実施の形態を示す断面図である。
この第4の実施の形態に係る荷重変換器23は、基本的構成をなす、荷重導入部24、荷重支持部25、起歪部26、凹部27およびV溝28については、上述した第3の実施の形態に係る荷重変換器17における荷重導入部18、荷重支持部19、起歪部20、凹部21およびV溝22とそれぞれ対応しているが、新たに起歪部26の荷重が印加される面側の荷重導入部24寄りの部位に、断面V字形で、負荷軸xを中心とする仮想同心円に沿う周回溝をなす荷重印加側のV溝29を形成した点と、荷重支持部25の起歪部26とが連接する角部を削成してなる面取部30を形成した点が、相違する。
【0020】
このような構成とすることで、荷重導入部24と起歪部26との連接部近傍および荷重支持部25と起歪部26との連接部近傍における部位の応力集中が緩和され、高感度化、コンパクト化を実現することができる。
図8(a),(b)は、本発明の第5の実施の形態に係る荷重変換器の構成を示す図で、このうち、(a)は、平面図、(b)は中央縦断面図である。
この第5の実施の形態に係る荷重変換器31は、上述した第2〜第4の実施の形態に係る荷重変換器と同様に、荷重導入部32、荷重支持部33、凹部35およびV溝36が形成されているが、起歪部34の形状が異なっている。
即ち、図8(a)にて分るように、この荷重変換器31は、上述した第1〜第4の実施の形態に係る荷重変換器のように、ダイアフラム型を呈さず、起歪部34の4個所に4本のビーム部34a〜34dが形成されるように、扇形状のくり貫き孔または座繰り穴37a〜37dを穿設して、いわゆる「十文字状ビーム」を呈している。
即ち、第1ビーム部34aと第2ビーム部34bとで一本のビーム部が形成され、第3のビーム部34cと第4のビーム部34dとで、上述の一本のビーム部に対し90°交差して十文字状ビームが形成されてなるものであり、このように構成することで、小型且つ低コストでありながら、より低容量で高感度な荷重変換器を提供することができる。
【0021】
図9(a),(b)は、第6の実施の形態に係る荷重変換器の構成を示す図で、このうち(a)は、平面図(b)は、正面中央断面図である。
この第6の実施の形態に係る荷重変換器37は、上述した第2〜第5の実施の形態に係る荷重変換器と同様に、荷重導入部38、荷重支持部39、凹部41、V溝42が形成されているが、起歪部40の形状が異なっている。
即ち、図9(a),(b)に示した荷重変換器37は、上述した第1〜第4の実施の形態に係る荷重変換器のように、ダイアフラム型を呈さず、また、第5の実施の形態に係る荷重変換器のように、十文字状ビーム型を呈さず、起歪部40の2個所に2本のビーム部40aと40bとが形成されるように、半月状のくり貫き孔または座繰り穴43aと43bを穿設して、いわゆる「一文字状ビーム」を形成するものである。
第1ビーム部40aと第2ビーム40bとで1本のビーム部が形成されることになる。
この荷重変換器37の場合、V溝42の形成方法が、上述した各実施例の形態と異なり、図9(a)に示されるように、荷重軸xを中心とする周回溝ではなく、中心軸を通る直線に平行な平行溝が形成されている点が異なっている。もちろん、軸xを中心とする仮想円に沿った周回溝としてもよい。
【0022】
このように構成された一文字状ビームを有する荷重変換器37によれば、ダイヤフラム型および十文字状型のものに比べて、さらに低容量のものが容易に得られる。
尚、ビーム状の起歪部としては、十文字状、一文字状に限らず、例えばビーム部を等角度間隔で3本にしたり5本にしたりすることも可能であり、要は、荷重導入部と荷重支持部との間が複数のビーム部で等角度間隔で連接されたものとすれば、本発明を適用することができる。
尚、本発明は、上述し且つ図示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変形が可能である。
先ず、本発明に係る物理量検出用変換器として、荷重変換器を一例にして図示し且つ説明してきたが、圧力変換器、加速度変換器および変位変換器としても本発明は適用可能である。
即ち、本発明に係る物理量検出用変換器の負荷支持部側を被測定対象の不動部に連結固定し、負荷導入側を、例えば、圧力変換器のダイアフラムの中心部に直接または間接に連結したり、また加速度変換器の重鍾に直接または間接に連結固定し、さらには、変位変換器の可動子側に直接または間接に連結固定することで、それぞれ使用可能となる。
【0023】
また、検知素子として、上述し且つ図示した実施の形態においては、ひずみゲージを代表例として説明したが、起歪部のひずみを検知し、当該ひずみに対応した信号を発生するものであれば、本発明に適用が可能であり、例えば、スパッタゲージ、溶着型ゲージ、半導体ゲージ、光ファイバなどを使用することができる。
また、負荷導入部の負荷が印加される側とは反対側に形成する凹部は、円形状の座ぐり孔の例を示したが、十文字状ビーム型や一文字状ビーム型のものなどにおいては、角形状や楕円形状などの凹部であってもよく、要は、負荷導入部と起歪部との連接部の応力集中が緩和される形状であればよい。
また、周回溝は、V字状の溝に限らず、U字状の溝であってもよい。
【0024】
【発明の効果】
以上詳しく説明したところより明らかなように、本発明によれば、負荷導入部と起歪部との連接部の応力集中および負荷支持部と起歪部との連接部の応力集中を共に緩和し、小型化、高感度化、低コスト化、直線性改善を実現し、圧縮方向のみならず、引張り方向の負荷が掛かった場合も、その負荷される物理量を検出することができ、荷重変換器、圧力変換器、変位変換器あるいは加速度変換器などに広く適用し得る、物理量検出用変換器を提供することができる。
即ち、特に、請求項1に記載の発明によれば、柱状を呈し軸中心が負荷軸と一致するように形成された剛性大なる負荷導入部と、所定の間隔を存して前記負荷導入部の周囲を囲繞するように形成された短円筒状を呈する剛性大なる負荷支持部と、前記負荷導入部から放射方向に伸びその内端が前記負荷導入部に一体に連接されその外端が前記負荷支持部の一端に一体に連接され、前記負荷支持部の他端が開口され、
前記負荷支持部が支持された状態で前記負荷導入部に負荷軸に沿う方向に負荷が作用されたとき弾性変形するダイアフラム状を呈する起歪部とからなり、前記起歪部に添着された検知素子によって起歪部に加わる負荷の大きさを検出する物理量検出用変換器であって、
前記負荷導入部の負荷が印加される側とは反対側から所定深さの凹部を形成し、前記起歪部の中間であって負荷が印加される面側とは反対側の面に前記検知素子が添着される断面V字形状またはU字形状を呈する周回溝を形成し、前記負荷導入部と前記起歪部との連接部に集中する応力を緩和し得るように構成すると共に、
前記起歪部の負荷が印加される側の面は、前記負荷導入部から前記負荷支持部に至るにつれて前記負荷が印加される面とは反対面側に近接するような傾斜面を形成し、前記負荷支持部と前記起歪部との連接部の応力集中を緩和し得るように構成し、
前記負荷導入部の負荷が印加される側の外周部には、雄ねじが形成され、
中心部に有底の雌ねじ穴が形成された蓋体により前記負荷支持部の前記開口端を封止することによって前記検知素子を気密状態に保持し得るように構成し、
前記負荷導入部と前記負荷支持部を封止する蓋体との間に作用する圧縮方向および引張り方向の負荷の大きさを共に検出し得るように構成したので、以下のような諸々の効果が得られる。
先ず、第1に、前記負荷導入部の負荷が印加される側とは反対側から所定深さの凹部を形成し前記負荷導入部と前記起歪部との連接部に集中する応力を緩和し得るように構成したので、簡単な構成で、加工も容易でありながら、従来のものに比べ大幅な小型化、高感度化を実現し得る安価な物理量検出用変換器を提供することができる。
【0025】
前記負荷導入部の負荷が印加される側とは反対側から所定深さの凹部を形成すると共に、
前記起歪部の負荷が印加される面側とは反対側の面に断面V字形状またはU字形状を呈する周回溝を形成し前記負荷導入部と前記起歪部との連接部に集中する応力を緩和し得るように構成したので、より、小型化、高感度化、直線性の改善を図り得る物理量検出用変換器を提供することができる。
【0026】
また、前記負荷導入部は、ほぼ円柱状を呈し、前記負荷支持部は、短円筒状を呈し、前記起歪部は、ダイヤフラム状を呈する構成としたので、
従来のダイアフラム型の物理量検出用変換器に比べ、簡単な構成で、加工も容易でありながら、大幅な小型化、高感度化を実現し得る安価な物理量検出用変換器を提供することができる。
また、前記負荷導入部の負荷が印加される側の外周部には、雄ねじが形成してあり、蓋体の中央部には、雌ねじが形成してあるので、雄ねじおよび雌ねじをそれぞれ被測定対象物と連結することができ、圧縮方向の負荷に限らず、引張り方向の負荷についても、物理量の測定が可能な物理量検出用変換器を提供することができる。
また、前記起歪部の負荷が印加される側の面は、前記負荷導入部から前記負荷支持部に至るにつれて前記負荷が印加される面とは反対面側に近接するような傾斜面とされているので、負荷導入部と起歪部との連接部のみならず、負荷支持部と起歪部との連接部の応力集中を緩和することができ、より一層の小型化、高感度化、直線性改善を図り得る物理量検出用変換器を提供することができる。
また、前記負荷導入部と前記起歪部と前記負荷支持部とは一端が開口されたほぼ短円筒状を呈するように一体に形成され、前記開口端を蓋体により封止することによって前記検知素子を気密状態に保持し得るように構成したので、検知素子は外気と気密に遮断されるため、特に、ひずみゲージ(半導体ゲージ)、溶射型高温ひずみゲージ、などにおいては、吸湿による絶縁低下、酸化による劣化などをほぼ確実に防止し得る物理量検出用変換器を提供することができる。
【0027】
また、請求項2に記載の発明によれば、前記起歪部の負荷が印加される面側であって、前記負荷導入部寄りの部位に、断面V字形状の周回溝を形成すると共に、前記荷重支持部の前記起歪部近傍の角部を削成してなるので、特に起歪部と負荷導入部および負荷支持部との両連接部の応力集中をより効率よく緩和することができ、より一層の小型化、高感度化、直線性改善を図り得る物理量検出用変換器を提供することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、前記検知素子は、箔ひずみゲージ、スパッタゲージ、光ファイバのうちのいずれかよりなり、前記起歪部の負荷が印加される側の面とは反対側に形成されたV字形溝の両側斜面部であって、前記周回溝の均等角度位置に添着されているので、各種の検知素子を使用することができ、より広範な用途にも対応し得る物理量検出用変換器を提供することができる。
【0028】
また、請求項4および5に記載の発明によれば、起歪部を、十文字状および一文字状に形成したので、小型化、軽量化、低コスト化を図りながら、より低容量な物理量検出用変換器を提供することができる。
また、請求項6〜9に記載の発明によれば、本発明は荷重変換器はもとより、圧力変換器、加速度変換器または変位変換器などの広汎な用途の物理量検出用変換器を構成することができ、上述した請求項1〜5に記載の構成を採用して、上述した各種効果を奏する物理量検出用変換器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る荷重変換器の構成を模式的に示す断面図である。
【図2】(a)は、本発明の第2の実施の形態に係る荷重変換器の構成を模式的に示す断面図、(b)は、同荷重変換器の荷重−ひずみ出力線図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る荷重変換器の構成を詳細に示すもので図4のY−Y線に沿って破断した断面図である。
【図4】図3のX−X線矢視方向断面図である。
【図5】図1〜図4、図6〜図8に示す実施の形態に適用される、ブリッジ回路を形成するひずみゲージの結線図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態を説明するための断面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る荷重変換器の構成を模式的に示す断面図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態に係る荷重変換器の構成を模式的に示すもので、(a)は、平面図、(b)は、断面図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態に係る荷重変換器の構成を模式的に示すもので、(a)は、平面図、(b)は、断面図である。
【図10】(a)は、従来の荷重変換器の構成を模式的に示す断面図、(b)は、その荷重変換器により得られた荷重−ひずみ特性図である。
【図11】従来の荷重変換器の問題点を説明するための断面図である。
【符号の説明】
5、11、17、23、31、37 荷重変換器
6、12、18、24、32、38 荷重導入部
7、13、19、25、33、39 荷重支持部
8、14、20、26、34、40 起歪部
9、15、21、27、35、41 凹部
16、22、28、36、42 V溝
18a 雄ねじ
19a 雌ねじ
19b 挿通孔
30 面取部
34a〜34d、40a、40b ビーム部
37a〜37d、43a、43b くり貫き孔
44 盲蓋
G1〜G8 ひずみゲージ
Claims (9)
- 柱状を呈し軸中心が負荷軸と一致するように形成された剛性大なる負荷導入部と、所定の間隔を存して前記負荷導入部の周囲を囲繞するように形成された短円筒状を呈する剛性大なる負荷支持部と、前記負荷導入部から放射方向に伸びその内端が前記負荷導入部に一体に連接されその外端が前記負荷支持部の一端に一体に連接され、前記負荷支持部の他端が開口され、
前記負荷支持部が支持された状態で前記負荷導入部に負荷軸に沿う方向に負荷が作用されたとき弾性変形するダイアフラム状を呈する起歪部とからなり、前記起歪部に添着された検知素子によって起歪部に加わる負荷の大きさを検出する物理量検出用変換器であって、
前記負荷導入部の負荷が印加される側とは反対側から所定深さの凹部を形成し、前記起歪部の中間であって負荷が印加される面側とは反対側の面に前記検知素子が添着される断面V字形状またはU字形状を呈する周回溝を形成し、前記負荷導入部と前記起歪部との連接部に集中する応力を緩和し得るように構成すると共に、
前記起歪部の負荷が印加される側の面は、前記負荷導入部から前記負荷支持部に至るにつれて前記負荷が印加される面とは反対面側に近接するような傾斜面を形成し、前記負荷支持部と前記起歪部との連接部の応力集中を緩和し得るように構成し、
前記負荷導入部の負荷が印加される側の外周部には、雄ねじが形成され、
中心部に有底の雌ねじ穴が形成された蓋体により前記負荷支持部の前記開口端を封止することによって前記検知素子を気密状態に保持し得るように構成し、
前記負荷導入部と前記負荷支持部を封止する蓋体との間に作用する圧縮方向および引張り方向の負荷の大きさを共に検出し得るように構成したことを特徴とする物理量検出用変換器。 - 前記起歪部の負荷が印加される面側であって、前記負荷導入部寄りの部位に、断面V字形状の周回溝を形成すると共に、前記荷重支持部の前記起歪部近傍の角部を削成してなることを特徴とする請求項1に記載の物理量検出用変換器。
- 前記検知素子は、箔ひずみゲージ、スパッタゲージ、光ファイバのうちのいずれかよりなり、前記起歪部の負荷が印加される側の面とは反対側に形成されたV字形溝の両側斜面部であって、前記周回溝の均等角度位置に添着されていることを特徴とする請求項1または2に記載の物理量検出用変換器。
- 起歪部は、前記負荷導入部側より見て、十文字状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の物理量検出用変換器。
- 起歪部は、前記負荷導入部側より見て一文字状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の物理量検出用変換器。
- 前記負荷導入部を荷重導入部とし、前記負荷支持部の前記蓋体を荷重支持部とした荷重変換器として使用し得るように構成したことを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の物理量検出用変換器。
- 受圧ダイアフラムの中心部を前記負荷導入部に連接し、前記受圧ダイアフラムの周辺部を前記負荷支持部に気密に連接し、圧力変換器として使用し得るように構成にしたことを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の物理量検出用変換器。
- 前記負荷導入部を重錘側に連接し、前記負荷支持部を本体側に連接し加速度変換器として使用し得るように構成したことを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の物理量検出用変換器。
- 前記負荷導入部を、変位伝達軸とし、前記負荷支持部を本体部として、変位変換器として使用し得るように構成したことを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の物理量検出用変換器。
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