JP4222515B2 - ダイヤモンドの研磨方法と装置 - Google Patents

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Description

本発明はダイヤモンドの研磨方法、とりわけ表面がダイヤモンド質で構成された工具類の研磨に好適な方法に関する。
ダイヤモンドは潤滑性と耐摩耗性にすぐれた特質を有することから、化学的蒸着法によって作成されたダイヤモンド膜(CVDダイヤモンド膜)を肩などの要部にコーティングしたプレス金型としたり、穴部にコーティングした引き抜きダイスとすれば、無潤滑にてプレス作業や引き抜き作業が可能となる。本発明で工具とは金型を含む広義の意である。
しかし、CVDダイヤモンド膜は表面粗さが大きいため、コーティングしたままでは使用できず、表面を平滑に研磨することが必要である。
従来、表層がダイヤモンド質の工具に対しては、砥石を用いるか、遊離砥粒を用いるいわゆる機械的・物理的研磨により研磨が行われていたが、ダイヤモンドは非常に固いため表面の研磨が難しく、非常に時間がかかるという問題があった。
この対策として、研磨用工具を高荷重でダイヤモンド表面に押し付けつつ高速で回転させ摺動させる方法(高速摺動研磨法)が提案されている。図12に高速摺動研磨法の概略図を示す。高速摺動研磨法は、次のような手順で行われる。被研磨物であるダイヤモンド試料61を円柱状ホルダ62に埋め込み、一部突き出させる。そして円柱状ホルダ62をリニアガイド付きエアシリンダ63に取り付け、回転する工具円盤64に所定圧力で押しつけ、ダイヤモンド試料61を研磨する。
高速摺動研磨法は、径200mmほどの大型の円盤を高速回転させるもので、大型な工具を用いるため、微小な部分の作業性が悪い。また金型や工具は、ウエハーのような平たい単純な形態の場合と違って、複雑な曲面形状をしていたり、小径穴の内面であったりするため、適用が困難であった。さらにこの方法は、研磨用工具とダイヤモンド表面との熱化学反応を利用して研磨するものであることから、周囲の雰囲気や温度などの影響を受けやすい。また上記特許文献等に記載された発明では、熱化学反応が促進されやすいように高温(100℃〜800℃程度)下で、また研磨用工具とダイヤモンド表面の接触面によけいな介在物があることで反応温度の低下がないように、また熱化学反応が阻害されないように、真空や酸素、アルゴンなどの雰囲気にするなど煩雑な、厳しい条件下で研磨する方法が提案されており、とても簡易な方法とは言えない。
本発明の課題は前記のような問題点を解消するためになされたもので、その課題とするところは、大型の工具を必要とせず、曲面形状をなしていたり、小径穴内面に施されていたりするダイヤモンド表面を、簡単に短時間で効率よく研磨することができる方法を提供することにある。特にダイヤモンド表面の微小形状の研磨など、細かい作業性を要する場合にも作業性良く研磨できる方法と装置を提供することにある。
また、本発明の課題は、複雑な条件を必要としない、ダイヤモンド表面を研磨できる簡易な方法と装置を提供することにある。
さらに本発明の課題は、研磨面周囲の凝着を防ぎ、より滑らかな研磨面を得ることができ、研磨用工具を例えば移動させる場合にも、移動がスムーズに行われ、研磨効率も上がる方法と装置を提供することにある。
なお、本発明で工具とは金型を含む広義の意味合いを指すものである。
上記目的を達成するため本発明は、超音波を印加した研磨用工具をダイヤモンド表面に押し付けて研磨することを特徴としている。具体的には下記の方法と装置を採用することにより達成できる。
請求項1記載の発明は、超音波を印加し、ダイヤモンド結晶中の炭素と反応しやすい金属から構成された研磨用工具をダイヤモンド表面に点接触により押し付けて摩擦熱を発生させて研磨用工具とダイヤモンド結晶中の炭素の熱化学反応によりダイヤモンド表面を研磨するダイヤモンドの研磨方法である。
請求項2記載の発明は、前記研磨用工具と前記ダイヤモンド表面の接触面に潤滑性を有する液体/固体又はその混合物を介在させて研磨する請求項1記載のダイヤモンドの研磨方法である。
請求項3記載の発明は、前記潤滑性を有する液体/固体又はその混合物は植物油、切削油、流動パラフィン、オレイン酸、グリセリンからなる群から選択される少なくとも1つの物質からなる請求項2記載のダイヤモンドの研磨方法である。
請求項4記載の発明は、前記炭素と反応しやすい金属としてチタン、ジルコニウム、タンタルのうちいずれかの金属から構成された研磨用工具を用いる請求項1〜3のいずれかに記載のダイヤモンドの研磨方法である。
請求項5記載の発明は、研磨用工具を移動させながら超音波縦振動させる請求項1〜4のいずれかに記載のダイヤモンドの研磨方法である。
請求項6記載の発明は、ダイヤモンド結晶中の炭素と反応しやすい金属から構成され、棒状部材とその先端の曲面状の先端部からなり、該曲面状の先端部をダイヤモンドの被研磨面に当接させることでダイヤモンド結晶中の炭素と熱化学反応を起こす研磨用工具と、該研磨用工具を超音波振動させて前記研磨用工具とダイヤモンドとの間に摩擦熱を発生させるための超音波振動系を有するダイヤモンドの研磨装置である。
請求項7記載の発明は、前記炭素と反応しやすい金属がチタン、ジルコニウム、タンタルのうちいずれかの金属である請求項6記載のダイヤモンドの研磨装置である。
請求項8記載の発明は、前記研磨用工具を移動可能な工具移動手段を備えた請求項6または7記載のダイヤモンドの研磨装置である。
本発明は、超音波振動による摩擦熱を利用して、研磨用工具とダイヤモンド表面に熱化学反応を起こさせて研磨を行うものである。そして請求項1記載の発明によれば、超音波を利用して、研磨用工具とダイヤモンドとの間に摩擦熱を短時間で効率的に発生させることができ、それによりダイヤモンドから炭素を極めて効率よく取り去って滑らかな表面を創成することができる。
さらに、研磨用工具をダイヤモンド表面と点接触させることで、超音波エネルギーを研磨面に集中させて熱量を効率よく得て、研磨用工具とダイヤモンド表面の熱化学反応が促進され、効率よくより滑らかな研磨面が得られる
また熱化学反応を促進させるためには、研磨用工具とダイヤモンド表面の接触面は、余計な介在物による温度低下や反応阻害を防止するため、周囲の雰囲気や温度管理が重要である。したがって通常は、研磨用工具とダイヤモンド表面の接触面に何か介在物を入れることはしない。また高温下や真空状態、酸素やアルゴンなどの雰囲気にして熱化学反応をいかに促進させるかという点に着目され、研究が行われていた。
しかし本発明者は、請求項1記載の発明では、研磨面の周囲に、研磨用工具の材質の種類に起因すると考えられる凝着物が形成されることがあるので、前記凝着物が生じないようにすることについて鋭意研究の結果、以下のことを見い出し、請求項1記載の発明を更に発展させて、請求項2記載の発明を完成させた。
すなわち請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の作用に加えて、従来は非常識であると考えられていた研磨用工具とダイヤモンド表面の接触面に潤滑性を有する液体/固体又はその混合物を介在させて研磨することで、当該液体/固体又はその混合物の潤滑作用により、研磨面周囲の凝着を防ぎ、より滑らかな研磨面を得ることができる。その作用機構としては、超音波振動による摩擦熱で、潤滑性を有する液体/固体又はその混合物として例えば油の油膜が破れることにより、研磨用工具とダイヤモンド表面の接触面の温度低下や熱化学反応の阻害が緩和され、研磨が可能になると考えられる。
また請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明の作用に加えて、上記潤滑性を有する液体/固体又はその混合物として植物油、切削油、流動パラフィン、オレイン酸、グリセリンからなる群から選択される少なくとも1つの物質を用いると、研磨用工具とダイヤモンド表面の接触面の温度低下や熱化学反応の阻害が緩和され、研磨が可能になると考えられる。
さらに請求項4及び請求項7記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれかに記載及び請求項6記載の発明の作用に加えて、炭素(C)と反応しやすい金属として、炭素との反応活性が高い、炭素との親和性が高い金属であるチタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、タンタル(Ta)を用いることで、ダイヤモンド膜からCが取り去られるため、研磨が進む。
さらに請求項5及び請求項8記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれかに記載及び請求項6または7記載の発明の作用に加えて、研磨用工具が移動(自転を含む)することで、研磨用工具全体を満遍なく使用でき、研磨効率も上がり、また潤滑性を有する物質の潤滑作用により研磨面周囲の凝着が防止でき、移動がスムーズに行われる。
請求項6記載の発明によれば、超音波振動を利用して、ダイヤモンド結晶中の炭素と反応しやすい金属から構成されダイヤモンド結晶中の炭素と熱化学反応を起こす研磨用工具とダイヤモンドとの間に摩擦熱を短時間で効率的に発生させ、それにより熱化学反応が促進されてダイヤモンドから炭素を極めて効率よく取り去って滑らかな表面を創成することができる装置である。また、研磨用工具が棒状部材とその先端の曲面状の先端部からなることで、ダイヤモンド膜の輪部形状がどのようなものであっても該曲面状の先端部を被研磨面に当接させて、ダイヤモンド膜と点接触させ、超音波エネルギーを研磨面に集中させて熱量を効率よく得ることでダイヤモンドの研磨ができる装置である。
本発明によれば、大型の工具を必要とせず、周囲の雰囲気や温度などの複雑な条件を必要としない、簡易な方法及び装置でダイヤモンド表面の研磨が可能である。
また請求項1記載の発明によれば、超音波を利用して、研磨用工具とダイヤモンドとの間に摩擦熱を短時間で効率的に発生させることができ、それによりダイヤモンドから炭素を極めて効率よく取り去って滑らかな表面を創成することができるというすぐれた効果が得られる。さらに曲面形状をなしていたり、小径穴内面に施されていたりするダイヤモンド表面を、簡単に短時間で効率よく研磨することができる。特にダイヤモンド表面の微小形状の研磨など細かい作業性を要する場合にも作業性よく研磨できる。
更に、研磨用工具とダイヤモンド表面の熱化学反応が促進され、効率よくより滑らかな研磨面を得ることができる。またダイヤモンド表面と点接触させることで、超音波エネルギーを研磨面に集中させて熱量を効率よく得ることができる。
さらに請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて研磨用工具とダイヤモンド表面の接触面に潤滑性を有する液体/固体又はその混合物を介在させて研磨することで、研磨面周囲の凝着を防ぎ、より滑らかな研磨面を得ることができる。
そして請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明の効果に加えて、上記潤滑性を有する液体/固体又はその混合物として植物油、切削油、流動パラフィン、オレイン酸、グリセリンからなる群から選択される少なくとも1つの物質の中から適切な物質を選択して用いると、研磨面周囲の凝着を防ぎ、より滑らかな研磨面を得ることができる。
そして請求項4及び請求項7記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれかに記載及び請求項6記載の発明の効果に加えて、炭素(C)と反応しやすい金属として、炭素との反応活性が高い、炭素との親和性が高い金属であるチタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、タンタル(Ta)を用いることで、研磨が進み、効率よくより滑らかな研磨面を得ることができる。
さらに請求項5及び請求項8記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれかに記載及び請求項6または7記載の発明の効果に加えて、研磨用工具全体を満遍なく使用でき、研磨効率も上がる。また潤滑性を有する液体/固体又はその混合物の作用により研磨面周囲の凝着が防止でき、研磨用工具の移動もスムーズに行われる。
また請求項6記載の発明によれば、超音波振動を利用して、ダイヤモンド結晶中の炭素と反応しやすい金属から構成されダイヤモンド結晶中の炭素と熱化学反応を起こす研磨用工具とダイヤモンドとの間に短時間で効率的に摩擦熱を発生させて熱化学反応を促進することによって、ダイヤモンド膜が研磨されるため、従来の熱化学反応を利用した高速摺動研磨法に比べ、工具をコンパクトにできることから、微小な3次元複雑形状部の研磨にも対応できる。また研磨用工具の曲面状研磨部に凝着を生じにくく、工具全体を満遍なく使用でき、ダイヤモンド膜の輪部形状がどのようなものであっても対応できる。
好適には、超音波を印加する研磨用工具をダイヤモンド結晶中の炭素と反応しやすい金属から構成され、ダイヤモンド面と点接触させられる。
これによれば、曲面形状をなしたダイヤモンド面を的確に研磨できるばかりか、超音波エネルギーをダイヤモンド面に集中させることができ、これによりダイヤモンド面に摩擦熱ないし反応熱を効率よく伝えてダイヤモンド結晶中から炭素を迅速に取り去ることができる。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な態様を説明すると、図1と図2は本発明をダイヤモンドコーティング膜付きプレス金型の研磨に適用した例を示している。
図1(a)は本発明によるダイヤモンドの研磨方法をダイヤモンド膜コーティング金型(雌型)に適用した状態を模式的に示す側面図であり、(b)は同じくダイヤモンド膜コーティング金型(雄型)に適用した状態を模式的に示す側面図である。図1において、フライス盤、ロボットなど任意の工作機械1のテーブル4に研磨対象物が固定される。
図1(a)では、ダイヤモンド膜コーティング金型の雌型(ダイス)5であり、同図(b)ではダイヤモンド膜コーティング金型の雄型5である。図2(a)は本発明の一実施例である研磨方法の概要を示す側面図であり、(b)はその一部拡大図であり、(c)は平面図であり、(d)はその一部拡大図である。ダイヤモンド膜コーティング金型(雌型)に適用した場合は、図2のように、肩部50に化学的蒸着法によって作成されたダイヤモンド膜(CVDダイヤモンド膜)6がコーティングされている。ダイヤモンド膜コーティング金型(雄型)に適用した場合は、図1(b)のように、全体にCVDダイヤモンド膜6がコーティングされている。
工作機械1のマシンヘッド10には超音波振動系2が組み込まれており、これの端部に研磨用工具3が取り付けられている。したがって、マシンヘッド10がX、Y、Z方向に移動されることで、研磨用工具3は超音波振動系2とともにX、Y、Z方向に移動される。
図2に示すように研磨用工具3はシャンク30の先端に曲面状研磨部31を設けている。曲面状とした理由は、研磨対象部分(ダイヤモンド膜)の輪部形状がどのようなものであっても対応できるようにするとともに、研磨対象部分と点接触させ、超音波エネルギーを研磨面に集中させて熱量を効率よく得るためである。
線接触あるいは面接触では、工具の逃げによる研磨面への片当たりによりエネルギーが分散され、効率的な研磨が望めないので適当ではない。曲面状研磨部31とすれば、曲面形状をしたダイヤモンド膜に摩擦熱を効率よく発生させることができる。
研磨部31の材質としては、ダイヤモンドの化学的成分である炭素(C)と反応しやすいものとする。
その代表的なものとしては、「γ相の鉄(Fe)を成分中に含む金属」が挙げられる。その理由は、Cはγ相のFeと反応しやすく、FeCを生成する特性をもっており、したがって、γ相のFeが含まれる金属をダイヤモンド膜に接触させると、ダイヤモンド結晶からCを取り込み、ダイヤモンド側が研磨されるからである。そして必要な反応熱を効率よく発生させ、接触面である研磨面に伝えるために、点接触での超音波振動を利用するのである。
γ相のFeを成分中に含む金属としては、常温でγ相のFeが安定的に存在するオーストナイト系ステンレス鋼などの合金鋼、あるいは、高温条件でα相がγ相に変化する低炭素鋼が挙げられる。そして、鋼の場合、C含有量が少ないことが条件であり、前者の代表例としては、SUS304(ステンレス鋼)が挙げられる。これは、あらゆる金属の中で最もγーFeが豊富に含まれており、しかもCの含有量が少なく、その分ダイヤモンドのCを取り込みやすいことから好適である。後者の例としては、S10C(低炭素鋼)が挙げられる。
また、本発明に適用されるダイヤモンドのCと反応しやすい他の金属は鉄系金属に限定されず、非鉄金属でもよく、代表的にはチタン類が挙げられる。チタン(Ti)はCと反応しやすく、ダイヤモンドに高温下で押し付けることにより、TiCが生成され、ダイヤモンド膜からCが取り去られるため、研磨が進むのである。また炭素との反応活性が高い、炭素との親和性が高い金属であるジルコニウム(Zr)、タンタル(Ta)を用いても良い。
研磨に当たっては、研磨対象物5をテーブル4に固定し、図2(b)、(c)のように、研磨用工具3を研磨対象物5のダイヤモンド膜6に押し当て、超音波振動系2を駆動して研磨用工具3に超音波を印加するのであり、研磨点を順次所要の速度でX、Y、Zのいずれかの方向に移動していくのである。
この例では、平面上の輪郭が円形をなすダイス肩部分にダイヤモンド膜6が施されているので、たとえば、その曲率にあわせて移動し、次いで、Z方向に移動し、その位置でX、Y方向に移動する動作を繰り返し、ダイヤモンド膜全体を研磨するのである。
上記工程においては、超音波振動によって研磨用工具3とダイヤモンド膜6と間に短時間で効率的に摩擦熱が発生し、前記のように研磨用工具3の材質的特性によってダイヤモンド結晶中のCが取り去られ、面粗度を極めて短時間で平滑化することができる。
印加する超音波振動の条件は、超音波エネルギーをE、相対運動する面の摩擦係数をμ、周波数をf、荷重をP、振動振幅をεとすると、式E=∫μ(2πfε)Pdtで表される。この式から、超音波によりダイヤモンド表面に発生する摩擦熱は、振動振幅、荷重、時間に比例するので、周波数ともどもダイヤモンドの種類、厚さ、目標とする面粗度などに応じて、たとえば、周波数:20〜30KHz、振動振幅:10〜20μm(p-p)、研磨荷重(研磨用工具を被研磨物に押し付けた時に被研磨物にかかる荷重):0.7〜1.2kgfの範囲から選択すればよい。
周波数と振幅が低すぎると、研磨用工具3とダイヤモンド膜6との間に短時間で効率的に摩擦熱を発生できなくなるので、適当でない。周波数が一定の条件では、振動振幅、研磨荷重を増加すると効果的である。
図3は本発明の実施に好適な装置とそれを用いた研磨状態を示しており、研磨用工具3をX、Y、Z方向に移動させるだけでなく、自軸を中心として回転(自転)させるようにしたものである。これは、曲面状研磨部31になるべく凝着を生じさせないように、全体を満遍なく使用するためである。
前記超音波振動系2は、図3(a)のように、裏当て部材20と前面部材21との間に振動素子22を介在してボルトで締結したボルトランジュバン型の超音波振動子2Aを有し、この超音波振動子2Aの前端には縦振動用のホーン2Bが直列状に位置され、前面部材21の先端に設けた雌ねじ穴にねじ込んだ連結ネジ23で一体に連結している。前記ホーン2Bの先端には、研磨用工具3がネジ等により固定されている。
前記ホーン2Bは、前端に近い部位に設けたフランジ24を外周のスリーブ主軸2Cに固定部材により固定しており、スリーブ主軸2Cはベアリング25によりケーシング2Dに回転自在に支持されている。ケーシング2Dはマシンヘッド10に内蔵される。
スリーブ主軸2Cは上部に給電要素26が取り付けられる。これに外部の超音波発振器2Eが接続されている。また、これと別の位置にモータ2Fの回転力をスリーブ主軸に伝える伝動要素たとえば歯車26が固定されており、これにより、研磨用工具3は図3(b)のように自転しながら超音波振動をダイヤモンド膜6に伝達するようになっている。
本発明で超音波を用いるのは、研磨用工具3とダイヤモンド膜6との間に超音波による摩擦熱を短時間で効率的に発生させ、熱化学反応を促進させて、研磨用工具3の材質的特性により、ダイヤモンド6からCを取り去るためである。
したがって、超音波振動系2は、上記熱量が発生するに十分な超音波振動振幅値と周波数が得られ、また、熱量を発生させるために必要な研磨荷重をかけても超音波振動振幅値や周波数が減少しないパワーが得られればよく、ボルトランジュバン型に限定されない。
また、場合によっては、研磨用工具3はフリー回転の形態としてもよい。これは、たとえば、曲面状研磨部31を球体とし、シャンク30に対して回転自由に組み付けることで実現できる。これによれば、装置構造が大幅に簡易なものとなるので、大型の金型のダイヤモンド膜研磨作業に適するハンドツールとすることも可能である。
前記研磨用工具3が移動あるいは自転しないタイプの場合、超音波振動系2’はいわゆる外付けタイプとしてもよい。図4に示す本発明の他の実施例の超音波振動系2’の側面図はこの例を示しており、工作機械1のマシンヘッド10に、横アーム2Hを有する縦軸2Gが固定され、横アーム2Hに超音波振動系2を支持している。
図5には、引き抜きダイス5’の断面図を示し、この図5は本発明を、ダイヤモンド膜6を有する引き抜きダイス5’のダイヤモンド膜研磨に適用した例を示しており、ダイヤモンド膜6はベアリング部を中心として設けられている。
研磨用工具3はベル側から穴52に挿入され、前記金型の場合と同じようにダイヤモンド膜6に押し当てられつつ超音波が印加され、それによって摩擦熱を効率よく発生させ、ダイヤモンド中の炭素を取り去って研磨するのである。
超音波振動系、振動条件、装置構成などは金型の研磨の場合と同様であるから、説明は援用する。
なお、研磨対象物5と研磨用工具3の相対移動は、必ずしもマシンヘッドをX、Y、Z方向に移動する態様に限定されない。研磨対象物側を少なくともZ方向に移動させてもよい。
また、本発明の研磨法で研磨対象のダイヤモンドは、CVDダイヤモンドに限らず、焼結ダイヤモンド(PCD)、単結晶ダイヤモンド、天然ダイヤモンドなどが含まれる。
本発明によりCVDダイヤモンド膜を研磨した結果を示す。
フライス盤の主軸部分に図4に示す治具を介して超音波振動系を固定し、ホーンに研磨用工具を取り付けた。被研磨物は直径20mm、長さ70mmの超硬丸棒の外周に膜厚15μmのCVDダイヤモンド膜のコーティングを施したものを使用し、これをキスラー動力計に研磨用工具と直交するように固定し、研磨荷重を測定するようにした。
研磨条件は、超音波周波数:27.8Khz、超音波振動振幅μm(p-p):5、10、15、研磨荷重kgf:0.38、0.75、1.13、研磨時間sec:2、10、20、研磨用工具材質:SUS304、Tiとした。
その結果を観察した。図6(a)は研磨前のCVDダイヤモンド膜の状態を示しており、(b)はそれを拡大した状態を示している。ダイヤモンド膜は、多結晶体構造のため、表面の凹凸が激しい。図7は研磨用工具材質をTiとした場合の図6(a)の箇所を研磨後の状態を示している。
各工具材質において、振動振幅を15μm(p-p)とし、荷重を変化させた場合、荷重0.75kgfでは20秒でもやや結晶粒が残っていたが、研磨荷重1.13kgfとした場合、10秒以上で図7相当の良好な研磨面が得られた。
次に、研磨荷重を1.13kgfとし、振動振幅を変化させた場合にいずれの各工具材質においても、10秒でほぼ良好、20秒で図7相当の良好な研磨面が得られた。
研磨結果を定量的に検討するため、振動振幅:15μm(p-p)、研磨荷重:1.13kgf、研磨時間:20秒の条件での、面粗さを測定した。測定法はSEMの付属機能である3次元形状測定装置を用いて測定距離は超音波振動振幅方向に120μmで行った。その結果を図8に示す。図8(a)は研磨前の表面粗さを示す線図であり、図8(b)は研磨後の表面粗さを示す線図である。この結果から短時間で著しく良好な研磨結果が得られていることが分かる。
さらに研磨用工具3の材質をZr、Ta、モリブデン(Mo)、S10C、ニッケル(Ni)とし、上記と同様の研磨条件においてCVDダイヤモンド膜を研磨した。Mo以外のZr、Ta、S10C、Niは、良好な研磨面が得られた。この原因として、Moは他の金属と比べて、炭素と反応しにくいことが考えられる。
次に、ダイスの肩部50に施したCVDダイヤモンド膜6を研磨した。
ダイスは超硬合金製、直径55mm、高さ49mmで、ダイス肩半径R3、CVDダイヤモンド膜は膜厚15μm、研磨実行面積は130mmである。研磨用工具3は、材質:SUS304とした。
装置は図3に示すものを使用し、超音波周波数は27.8KHz、最大振動振幅は20μm(p-p)、研磨荷重は1.125kgfとした。その結果、前記面積に対する研磨時間は短く、且つ図7に応答する良好な研磨結果が得られていることが確認された。
なお、研磨部分の成分分析結果から、研磨用工具3に超音波を印加してダイヤモンド膜6に押し付けて研磨した場合に効果的な研磨が行われるのは、研磨部31が曲面であるために超音波エネルギーが集中して摩擦熱が効率良く発生し、かつ、曲面状研磨部の材質がSUS304というγ相のFeを豊富に含む低Cであるため、ダイヤモンドのCが反応熱で急速に取り去られたからであることが確認された。
上記本発明の実施例では研磨面周囲に凝着物が形成されることがある。この凝着物は、研磨用工具3の材質の種類に起因すると考えられる。
本実施例では、従来の高速摺動研磨法の常識に反して、潤滑性を有する液体/固体又はその混合物を研磨面に塗布した後、図3と同様の装置を用いて、CVDダイヤモンド膜の研磨を行った。被研磨物は前記と同様に直径20mm、長さ70mmの超硬丸棒の外周に膜厚15μmのCVDダイヤモンド膜のコーティングを施したものを使用した。 研磨条件は、研磨用工具3の材質をTi、Ta、Zr、Mo、SUS304、S10C、Niとし、超音波周波数:20.5kHz、超音波振動振幅:15μm(p-p)、研磨時間:20sec、研磨荷重:11.1Nとした。
本実施例では、研磨用工具3とダイヤモンド膜6の各々の面もしくはどちらか一方の面に潤滑性を有する液体/固体又はその混合物として、油類を塗布して、ダイヤモンド膜6を研磨した。潤滑性を有する物質であれば、固体や流体など状態は問わず、油類に限られるものではない。
なお、以下、潤滑性を有する液体/固体又はその混合物を使用した場合の研磨については、「湿式」と言い、潤滑性を有する液体/固体又はその混合物を使用しない場合の研磨については、「乾式」と言う。なお、潤滑性を有する液体/固体又はその混合物は植物油、切削油(2種6号)、流動パラフィン、オレイン酸、グリセリンなど種々の物質を用いることができ、これらの種類に限定されるものではない。また液体状に限らず、半固体状のグリースや、固体状のいわゆる脂でも良い。また潤滑性を有する液体/固体又はその混合物の塗布方法についても特に限定はなく、研磨用工具3とダイヤモンド膜6が接触する面に潤滑性を有する液体/固体又はその混合物が介在すれば良い。
図9(a)は、乾式研磨後の状態を示し、図9(b)は植物油を用いた場合の湿式研磨後の状態を示す。図9(a)の乾式研磨後の状態と比べて明らかなようにTi表面の凝着が認められず、滑らかな研磨面が得られた。植物油を使用することで、研磨面周囲の凝着を防ぎ、より滑らかな研磨面を得ることができる。また研磨用工具3をZr、Taとした場合でも、良好な研磨結果が得られた。これらの金属(Ti、Zr、Ta)は、炭素との反応活性が高い、炭素との親和性が高い金属である。したがって、潤滑性を有する液体/固体又はその混合物の作用による反応熱の低下や、Cとの反応阻害などの影響を受けにくかったものと推測される。一方研磨用工具3をMo、SUS304、S10C、Niとした場合は、良好な研磨面が得られなかった。この理由として潤滑性を有する液体/固体又はその混合物の介在による反応熱(温度)の低下により、Cとの反応が阻害されたものと推測される。
次に乾式及び湿式にて図3のX方向またはY方向に研磨用工具3に送りをかけてCVDダイヤモンド膜6の研磨を行った。研磨条件は、超音波周波数:20.5kHz、超音波振動振幅:15μm(p-p)、研磨荷重:13.7N、工具送り:4mm/min×1minとした。研磨用工具3の材質は、上記実施例2の湿式において良好な結果が得られたTi、Zr、Taとし、直径は12mm、長さ125mm、研磨部分は先端約2mmのところとし、研磨部31はいずれの工具も#400のエメリー紙で最終仕上げをした。研磨用工具3をTiとした場合の結果を図10及び図11に示す。
図10(a)は研磨用工具3に乾式で送りをかけた場合の研磨後の状態を示し、図10(b)は研磨用工具3に湿式で送りをかけた場合の研磨後の状態を示す。また図11は、図10(b)の研磨部分と非研磨部分の境界面を拡大した状態を示している。図10及び図11からも明らかなように研磨用工具3に乾式で送りをかけた場合は、研磨面周囲の凝着が激しいが、湿式で送りをかけた場合は、実施例2の湿式研磨と同様に良好な研磨結果が得られた。図10(b)は植物油を用いた場合のものであるが、上記切削油(2種6号)、流動パラフィン、オレイン酸、グリセリンなどどの油でも良好な研磨面が得られ、効率よく研磨ができることが確認された。
特に研磨用工具3の材質によっては、潤滑性を有する液体/固体又はその混合物を研磨面31に塗布すれば、凝着を防ぐ効果がある。また潤滑性を有する液体/固体又はその混合物の効果により研磨用工具3に送りをかけた場合にも、送りがスムーズに行われ、研磨効率も上がる。
本発明はダイヤモンドからなる面を有する物品ことに、プレス金型や引き抜きダイスなどの広義の意味での各種工具の研磨に好適であるが、工具に限らずダイヤモンド膜付きの摺動材などの研磨にも好適である。
図1(a)は本発明によるダイヤモンドの研磨方法をダイヤモンド膜コーティング金型(雌型)に適用した状態を模式的に示す側面図、図1(b)は同じくダイヤモンド膜コーティング金型(雄型)に適用した状態を模式的に示す側面図である。 図2(a)は本発明研磨方法の概要を示す側面図、図2(b)はその一部拡大図、図2(c)は平面図、図2(d)はその一部拡大図である。 図3(a)は本発明で好適な態様を示す断面図、図3(b)はその一部拡大図である。 本発明の他の態様を示す側面図である。 本発明をダイヤモンド膜コーティング引き抜きダイスの研磨に適用した例を示す断面図である。 図6(a)は本発明の実施例における研磨前のダイヤモンド膜表面写真(倍率×1000)であり、図6(b)はその拡大写真(倍率×6000)である。 図6(b)の乾式研磨後の状態を示す拡大写真(倍率×6000)である。 図8(a)は研磨前の表面粗さを示す線図、図8(b)は研磨後の表面粗さを示す線図である。 図9(a)は乾式研磨後の状態を示す拡大写真(倍率×100)であり、図9(b)は植物油を用いた場合の湿式研磨後の状態を示す拡大写真(倍率×100)である。 図10(a)は研磨用工具に乾式で送りをかけた場合の研磨後の状態を示す拡大写真(倍率×20)であり、図10(b)は研磨用工具に湿式で送りをかけた場合の研磨後の状態を示す拡大写真(倍率×20)である。 図10(b)の研磨部分と非研磨部分の境界面の拡大写真(倍率×2000)である。 従来例の高速摺動法による研磨装置の概略図である。
符号の説明
1 フライス盤ロボット 2、2 超音波振動系
3 研磨用工具 4 テーブル
5 研磨対象物 6 ダイヤモンド膜
10 マシンヘッド 20 裏当て部材
21 前面部材 22 振動素子
23 連結ネジ 24 フランジ
25 ベアリング 26 歯車
30 シャンク 31 曲面状研磨部
50 肩部 52 穴
61 ダイヤモンド試料 62 円柱状ホルダ
63 リニアガイド付きエアシリンダ
64 工具円盤 65 工具動力計
66 エア入り口

Claims (8)

  1. 超音波を印加し、ダイヤモンド結晶中の炭素と反応しやすい金属から構成された研磨用工具をダイヤモンド表面に点接触により押し付けて摩擦熱を発生させて研磨用工具とダイヤモンド結晶中の炭素の熱化学反応によりダイヤモンド表面を研磨することを特徴とするダイヤモンドの研磨方法。
  2. 前記研磨用工具と前記ダイヤモンド表面の接触面に潤滑性を有する液体/固体又はその混合物を介在させて研磨することを特徴とする請求項1記載のダイヤモンドの研磨方法。
  3. 前記潤滑性を有する液体/固体又はその混合物は植物油、切削油、流動パラフィン、オレイン酸、グリセリンからなる群から選択される少なくとも1つの物質からなることを特徴とする請求項2記載のダイヤモンドの研磨方法。
  4. 前記炭素と反応しやすい金属としてチタン、ジルコニウム、タンタルのうちいずれかの金属から構成された研磨用工具を用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のダイヤモンドの研磨方法。
  5. 研磨用工具を移動させながら超音波縦振動させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のダイヤモンドの研磨方法。
  6. ダイヤモンド結晶中の炭素と反応しやすい金属から構成され、棒状部材とその先端の曲面状の先端部からなり、該曲面状の先端部をダイヤモンドの被研磨面に当接させることでダイヤモンド結晶中の炭素と熱化学反応を起こす研磨用工具と、該研磨用工具を超音波振動させて前記研磨用工具とダイヤモンドとの間に摩擦熱を発生させるための超音波振動系を有することを特徴とするダイヤモンドの研磨装置。
  7. 前記炭素と反応しやすい金属がチタン、ジルコニウム、タンタルのうちいずれかの金属であることを特徴とする請求項6記載のダイヤモンドの研磨装置。
  8. 前記研磨用工具を移動可能な工具移動手段を備えたことを特徴とする請求項6または7記載のダイヤモンドの研磨装置。
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