JP4222065B2 - 情報システムにおけるデータアクセス方法および情報システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報システムにおけるデータアクセス方法および情報システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、例えば、銀行のオンラインや経理等の業務、商社、物流会社などにおける在庫管理、鉄道会社や航空会社における座席予約などに適用される、近年の情報システムの標準的なシステム形態を示している。業務系システムP2およびこれに接続する業務系データベースD2は、例えば、銀行のオンライン業務、商品の受発注や在庫管理、経理/財務など、恒常的に高レスポンス、高スループット等の迅速性が要求される定型的な業務に用いられる。OLTP(On-Line Transaction Processing)などはその代表例である。一方、この図の情報系システムP1は、トランザクションやログジャーナルなどの業務系データベースに蓄積されたデータを利用して行われる、例えば、商品の販売動向分析や在庫数の時系列的な遷移、購買パターン分析、意志決定支援業務などの非定型的な業務に用いられる。OLAP(Online Analytical Processing)などを用いた処理はその代表例であり、この場合、情報系データベースD1は、データウエアハウスとして機能する。情報系システムP1および情報系データベースD1は、通常、業務系システムP2および業務系データベースD2に比べ、リアルタイム性や迅速性に対する要求は低い。これらシステムやデータベースは、一般にOSや各種アプリケーションがインストールされた、汎用機やPCサーバなどで構成される。システムやデータベースは、それぞれ単体で構成される場合もあるし、複数台で構成される場合もある。(非特許文献1)
【0003】
【非特許文献1】
コリン・バラゴン(Corinne Baragoin)、外5名、“Building the Operational Data store on DB2 UDB Using IBM Data Replication, WebSphere, MQ Family, and DB2 Warehouse Manager”、[online]、2001年12月、アイビーエム(IBM)、pp.103図4−5の右図、[2003年2月21日検索]、インターネット<URL:http://www.redbooks.ibm.com/pubs/pdfs/redbooks/sg246513.pdf>
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この情報システムにおいて、例えば、情報系システムP1が業務系データベースD2に格納されているデータを利用した分析業務を行う場合には、情報系システムP1は、業務系データベースD2から必要なデータを取得しなければならないことがある。
【0005】
このような場合、まず、情報系システムP1が、ネットワークN1を通じて業務系システムP2に必要なデータ利用要求を送信する(S710)。前記利用要求を受信すると、業務系システムP2は業務系データベースD2から該当データを取得し(S711)、これをネットワークN1を通じて情報系システムP1に送信する(S712)。情報系システムP1は、前記データを受信して情報系データベースD1に格納する(S713)。
【0006】
ここで前記ネットワークN1としては、例えば、LANが用いられるが、前記のデータの送信はLANのトラフィックに影響を与え、情報系システムP1と業務系システムP2との間の他の通信に影響を与える。また、前記データの転送中は、情報系システムP1および業務系システムP2のリソースも消費される。
【0007】
一方、情報系システムP1や業務系システムP2、情報系データベースD1や業務系データベースD2などの情報システムの各構成要素に対する、リアルタイム性や迅速性の要求の度合いは、システムやデータベースごとに、一般に、時間とともに変化する。従って、情報システムの効率的な運用のためには、データ転送のような比較的重い処理は、リアルタイム性や迅速性が要求されない時間帯を狙って行うことが、情報システムの運用上好ましい。
【0008】
本発明は、このような観点からなされたもので、より効率的な運用が可能な情報システムにおけるデータアクセス方法および情報システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成する本発明の主たる発明は、ネットワークN1およびN2に接続している複数のデータ利用系システムと、ネットワークN2に接続している複数のデータ提供系システムと、を備えて構成される情報システムにおけるデータアクセス方法であって、
データ利用系システムP1が、他のデータ利用系システムP2に対しデータ提供系システムD2のデータの利用要求をネットワークN1を通じて送信し、
前記データ利用要求を受信したデータ利用系システムP2は、ネットワークN2を通じて前記データ利用要求に対応する処理の実行要求をデータ提供系システムD2に送信し、
前記実行要求を受信したデータ提供系システムD2は、この実行要求に対応する処理を実行して必要なデータをネットワークN2を通じてデータ提供系システムD1に送信し、
データ提供系システムD1は、前記データを受信してこれを記憶することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
===開示の概要===
以下の開示により、少なくとも次のことが明らかにされる。
ネットワークN1およびN2に接続している複数のデータ利用系システムと、ネットワークN2に接続している複数のデータ提供系システムと、を備えて構成される情報システムにおけるデータアクセス方法であって、データ利用系システムP1が、他のデータ利用系システムP2に対しデータ提供系システムD2のデータの利用要求をネットワークN1を通じて送信し、前記データ利用要求を受信したデータ利用系システムP2は、ネットワークN2を通じて前記データ利用要求に対応する処理の実行要求をデータ提供系システムD2に送信し、前記実行要求を受信したデータ提供系システムD2は、この実行要求に対応する処理を実行して必要なデータをネットワークN2を通じてデータ提供系システムD1に送信し、データ提供系システムD1は、前記データを受信してこれを記憶することを特徴とする情報システムにおけるデータアクセス方法、及びネットワークN1およびN2に接続している複数のデータ利用系システムと、ネットワークN2に接続している複数のデータ提供系システムと、を備えて構成される情報システムにおけるデータアクセス方法であって、データ利用系システムP1が、他のデータ利用系システムP2に対しデータ提供系システムD2のデータの利用要求をネットワークN1を通じて送信し、前記データ利用要求を受信したデータ利用系システムP2は、ネットワークN2を通じて前記データ利用要求に対応する処理の実行要求をデータ提供系システムD2に送信し、前記実行要求を受信したデータ提供系システムD2は、データと前記実行要求をネットワークN2を通じてデータ提供系システムD1に送信し、データ提供系システムD1は、前記実行要求と前記データを受信し、この実行要求に対応する処理を実行して必要なデータを記憶することを特徴とする情報システムにおけるデータアクセス方法。
【0011】
ここで、データ利用系システムP1とは、例えば、前述の情報系システムであり、データ利用系システムP2とは、例えば、前述の業務系システムである。また、データ提供系システムD1とは、例えば、前述の情報系データベースであり、また、データ提供系システムD2とは、例えば、前述の業務系データベースである。さらに、これらのデータ提供系システムは、記憶装置システムとして実装されていてもよい。
【0012】
ネットワークN1は、例えば、TCP/IPプロトコルに従ったLAN(Local Area Network)であり、ネットワークN2は、例えば、ファイバチャネル(Fibre Channel)などを用いて構成されたSAN(Storage Area Network)である。
【0013】
このデータアクセス方法によれば、データ転送は、主としてデータ提供系システムD1、D2間のネットワークN2を通じた通信により行われる。従って、データ転送によるネットワークN1のトラフィックへの影響は殆ど無く、また、データ利用系システムP1、P2のリソースの消費も殆ど無い。
【0014】
ネットワークN1およびN2に接続している複数のデータ利用系システムと、ネットワークN2に接続している複数のデータ提供系システムと、ネットワークN1に接続している要求管理装置Sと、を備えて構成される情報システムにおけるデータアクセス方法であって、データ利用系システムP1が、データ提供系システムD2のデータの利用を要求するメッセージをネットワークN1を通じて要求管理装置Sに送信し、前記メッセージを受信した要求管理装置Sは、適宜なタイミングでネットワークN1を通じて前記メッセージに対応するデータ利用要求をデータ利用系システムP2に送信し、前記データ利用要求を受信したデータ利用系システムP2は、ネットワークN2を通じて前記データ利用要求に対応する処理の実行要求をデータ提供系システムD2に送信し、前記実行要求を受信したデータ提供系システムD2は、この実行要求に対応する処理を実行して必要なデータをネットワークN2を通じてデータ提供系システムD1に送信し、データ提供系システムD1は、前記データを受信してこれを記憶することを特徴とする情報システムにおけるデータアクセス方法、及びネットワークN1およびN2に接続している複数のデータ利用系システムと、ネットワークN2に接続している複数のデータ提供系システムと、ネットワークN1に接続している要求管理装置Sと、を備えて構成される情報システムにおけるデータアクセス方法であって、データ利用系システムP1が、データ提供系システムD2のデータの利用を要求するメッセージをネットワークN1を通じて要求管理装置Sに送信し、前記メッセージを受信した要求管理装置Sは、適宜なタイミングでネットワークN1を通じて前記メッセージに対応するデータ利用要求をデータ利用系システムP2に送信し、前記データ利用要求を受信したデータ利用系システムP2は、ネットワークN2を通じて前記データ利用要求に対応する処理の実行要求をデータ提供系システムD2に送信し、前記実行要求を受信したデータ提供系システムD2は、データと前記実行要求をネットワークN2を通じてデータ提供系システムD1に送信し、データ提供系システムD1は、前記実行要求と前記データを受信し、この実行要求に対応する処理を実行して必要なデータを記憶することを特徴とする情報システムにおけるデータアクセス方法。
【0015】
このデータアクセス方法では、データ利用系システムP1からのメッセージは要求管理装置Sに送信され、要求管理装置Sは、前記メッセージに対応するデータ利用要求を適宜なタイミングでデータ利用系システムP2に送信する。ここで適宜なタイミングを、例えば、データ利用系システムP2についてリアルタイム性や迅速性がさほど要求されない時間帯とすれば、情報システムが行っている主業務に対する影響を少なくでき、情報システムの効率的な運用が可能となる。
【0016】
ネットワークN1およびN2に接続している1以上のデータ利用系システムと、ネットワークN2に接続している複数のデータ提供系システムと、ネットワークN2およびN3に接続しているアクセス仲介装置と、を備えて構成される情報システムにおけるデータアクセス方法であって、アクセス仲介装置は、ネットワークN3を通じてアクセス要求を受信した場合に、前記アクセス要求に対応する処理の実行要求をネットワークN2を通じてデータ提供系システムD1に送信し、前記実行要求を受信したデータ提供系システムD1は、この実行要求に対応する処理を実行して必要なデータをネットワークN2を通じてデータ提供系システムD0に送信し、データ提供系システムD0は、前記データを受信してこれを記憶することを特徴とする情報システムにおけるデータアクセス方法。
【0017】
ここで、ネットワークN3は、例えば、インターネットであり、アクセス仲介装置は、例えば、データベース連携機能を有するインターネット上のWebサーバである(なお、後の説明では、「チャネル系システム」と表記している)。
【0018】
このデータアクセス方法において、例えば、アクセス仲介装置は、例えば、前述した情報系データベースであるデータ提供系システムD1のデータを利用したい場合、利用対象となるデータをデータ提供系システムD0(後の説明では、「チャネル系データベース」と表記している)に複写し、複写したデータ提供系システムD0のデータを利用する。これにより、アクセス仲介装置がデータ提供系システムD1のデータを利用する際の、データ提供系システムD1に与える負荷を減らすことができ、情報システムの効率的な運用が可能となる。
【0019】
ネットワークN1およびN2に接続している1以上のデータ利用系システムと、ネットワークN2に接続している複数のデータ提供系システムと、ネットワークN2およびN3に接続しているアクセス仲介装置と、ネットワークN2に接続している要求管理装置Sと、を備えて構成される情報システムにおけるデータアクセス方法であって、アクセス仲介装置は、ネットワークN3を通じてアクセス要求を受信して、データ提供系システムD2のデータの利用を要求するメッセージをネットワークN1を通じて要求管理装置Sに送信し、前記メッセージを受信した要求管理装置Sは、前記メッセージに対応する処理の実行要求を適宜なタイミングでデータ提供系システムD2に送信し、前記実行要求を受信したデータ提供系システムD2は、この実行要求に対応する処理を実行して必要なデータをネットワークN2を通じてデータ提供系システムD1に送信し、データ提供系システムD1は、前記データを受信してこれを記憶することを特徴とする情報システムにおけるデータアクセス方法。
【0020】
このデータアクセス方法では、アクセス仲介装置からのメッセージは要求管理装置Sに送信され、要求管理装置Sは、前記メッセージに対応する処理の実行要求を適宜なタイミングでデータ提供系システムD1に送信する。ここで適宜なタイミングを、例えば、データ提供系システムD1についてリアルタイム性や迅速性がさほど要求されない時間帯とすれば、情報システムが行っている主業務に対する影響を少なくでき、情報システムの効率的な運用が可能となる。
【0021】
ネットワークN1およびN2に接続している複数のデータ利用系システムと、ネットワークN2に接続している複数のデータ提供系システムと、ネットワークN1およびN2およびN3に接続しているアクセス仲介装置と、を備えて構成される情報システムにおけるデータアクセス方法であって、アクセス仲介装置は、ネットワークN3を通じてアクセス要求を受信して、データ利用系システムP1に対しデータ提供系システムD2のデータの利用要求をネットワークN1を通じて送信し、前記データ利用要求を受信したデータ利用系システムP1は、他のデータ利用系システムP2に対しデータ提供系システムD2のデータの利用要求をネットワークN1を通じて送信し、前記データ利用要求を受信したデータ利用系システムP2は、ネットワークN2を通じて前記データ利用要求に対応する処理の実行要求をデータ提供系システムD2に送信し、前記実行要求を受信したデータ提供系システムD2は、この実行要求に対応する処理を実行して必要なデータをネットワークN2を通じてデータ提供系システムD0に送信し、データ提供系システムD0は、前記データを受信してこれを記憶することを特徴とする情報システムにおけるデータアクセス方法。なお、前記データ提供系システムD2は、前記実行要求の処理において、例えば、前記ネットワークN2を通じて他の前記データ提供系システムと連携して前記必要なデータを生成する。
【0022】
このデータアクセス方法において、例えば、アクセス仲介装置は、例えば、前述した情報系データベースであるデータ提供系システムD1のデータを利用したい場合、データ利用系システムP1、P2やデータ提供系システムD1、D2の連携動作により、最終的に抽出した利用対象のデータを、データ提供系システムD0に複写し、複写したデータ提供系システムD0のデータを利用する。これにより、アクセス仲介装置がデータ提供系システムD1のデータを利用する際の、データ提供系システムD1に与える負荷を減らすことができ、情報システムの効率的な運用が可能となる。また、アクセス仲介装置は、一回のデータ利用要求を送信するだけで、データ利用系システムP1、P2やデータ提供系システムD1、D2の連携がないと得ることができない性質のデータを、データ提供システムD0にセットアップすることができる。なお、前記のような性質のデータの具体例は、例えば、請求データや支払データなどの処理を経てからでないと入手できないような集計関連のデータである。
【0023】
ネットワークN1およびN2に接続している1以上のデータ利用系システムと、ネットワークN2に接続している複数のデータ提供系システムと、ネットワークN1およびN2およびN3に接続しているアクセス仲介装置と、ネットワークN1に接続している要求管理装置Sと、を備えて構成される情報システムにおけるデータアクセス方法であって、アクセス仲介装置は、ネットワークN3を通じてアクセス要求を受信し、前記アクセス要求に対応するデータ提供系システムのデータの利用を要求するメッセージをネットワークN1を通じて要求管理装置Sに送信し、前記メッセージを受信した要求管理装置Sは、ネットワークN1を通じて前記メッセージに対応するデータ利用要求を適宜なタイミングでデータ利用系システムに送信し、前記データ利用要求を受信したデータ利用系システムは、ネットワークN2を通じて前記データ利用要求に対応する処理の実行要求をデータ提供系システムに送信し、前記実行要求を受信したデータ提供系システムは、この実行要求に対応する処理を実行して必要なデータをネットワークN2を通じて他のデータ提供系システムに送信し、前記他のデータ提供系システムは、前記データを受信してこれを記憶することを特徴とする情報システムにおけるデータアクセス方法。
【0024】
このデータアクセス方法では、アクセス仲介装置からのメッセージは、要求管理装置Sに送信され、要求管理装置Sは、前記メッセージに対応するデータ利用要求を適宜なタイミングでデータ利用系システムに送信する。ここで適宜なタイミングを、例えば、データ利用系システムやデータ提供系システムについてリアルタイム性や迅速性がさほど要求されない時間帯とすれば、情報システムが行っている主業務に対する影響を少なくでき、情報システムの効率的な運用が可能となる。なお、アクセス仲介装置は、一回のデータ利用要求を送信するだけで、データ提供システムD0にセットアップすることができる。
【0025】
なお、前記データ提供系システムが前記実行要求に対応して実行する処理には、データ提供系システムのデータの検索・更新・削除・フィルタリングのいずれかの処理が含まれる。また、他のシステムからデータの利用が要求される先の前記データ提供系システムは、例えば、リアルタイム性もしくは高速性が要求されるシステムである。また、前記データ利用系システムP2は、例えば、前記データデータ利用系システムP1よりもリアルタイム性が要求されるシステムである。
【0026】
前記要求管理装置Sは、例えば、受信した前記メッセージをキューイング方式により管理し、FIFO方式により前記各メッセージに対応するデータ利用要求を該当の前記データ利用系システムもしくは前記データ提供系システムに送信する。
【0027】
また、前記要求管理装置Sは、例えば、受信した前記メッセージを記憶し、前記データ利用系システムもしくはデータ提供系システムが当該要求管理装置Sからの処理要求を受け付ける状態にあるかどうかを示す情報を、前記データ利用系システムもしくはデータ提供系システムから受信し、前記情報に基づいて、記憶している前記メッセージに対応するデータ利用要求を送信するかどうかを決定する。
【0028】
また、前記要求管理装置Sは、前記メッセージを記憶し、あるメッセージに対応するデータ利用要求についての処理完了通知を受信した後に、記憶している他の前記メッセージに対応するデータ利用要求を送信する。
【0029】
また、前記要求管理装置Sは、前記データ利用系システムもしくは前記データ提供系システムの稼働状況に応じて前記実行要求もしくは前記データ利用要求を送信する。
【0030】
また、前記メッセージには識別情報が付帯し、前記要求管理装置Sは、前記識別情報と1以上の前記データ利用系システムもしくは前記データ提供系システムとの対応づけを記憶し、前記要求管理装置Sは、前記メッセージを受信した場合に、これに付帯する前記識別情報を前記対応づけと対照することでその識別情報に対応づけられている前記データ利用系システムもしくは前記データ提供系システムに対し、前記データ利用要求、もしくは、前記実行要求を送信する。
【0031】
また、前記アクセス仲介装置は、前記データ利用系システムもしくは前記データ提供系システムの稼働状況に応じて前記アクセス要求に対応するメッセージやデータ利用要求、もしくは、処理の実行要求を送信する。
【0032】
また、前記メッセージには識別情報が付帯し、前記アクセス仲介装置は、前記識別情報と1以上の前記データ利用系システムもしくは前記データ提供系システムとの対応づけを記憶し、前記アクセス仲介装置は、前記アクセス要求を受信した場合にこれに付帯する前記識別情報を前記対応づけと対照しその識別情報に対応づけられている前記データ提供系システムに対して前記メッセージもしくは前記処理の実行要求を送信する。なお、前記識別情報は、例えば、前記アクセス要求の送信元を特定する情報である。
【0033】
なお、以上の説明において、利用系もしくは提供系という言葉は、便宜上用いているものに過ぎず、データ利用系システムが他のシステムに対してデータを提供する仕組みを有していてもよいし、データ提供系システムが他のシステムのデータを利用する仕組みを有していてもよい。
===第一実施例===
図1は、本発明の第一実施例として説明する情報システムの構成を示す図である。
ネットワークN1は、前述したように、例えば、LANなどで構成され、一方、ネットワークN2は、例えば、SANなどで構成される。図1では、ネットワークN1は、安価・低速で少量のデータ制御用、一方、ネットワークN2は高価・高速で大量のデータ伝送用を想定しているが、必ずしもこのような仕様に限定されるわけではない。
情報系システムP1および業務系システムP2は、それぞれネットワークN1およびN2の双方に接続する。ネットワークN2には、情報系データベースD1および業務系データベースD2が接続している。各システムの機能や役割の具体例は、前述と同様である。
【0034】
この情報システムにおいて、情報系システムP1が、データ提供系システムD2のデータを必要となった場合に行われる処理について説明する。
まず、情報系システムP1が、ネットワークN1を通じて業務系システムP2にデータ提供系システムD2のデータの利用要求を送信する。この場合、情報系システムP1には、利用要求を発信する先として、業務系システムP2を示す情報が管理者等によって予め登録されている(S110)。一方、このデータ利用要求を受信した業務系システムP2は、ネットワークN2を通じて前記データ利用要求に対応する処理の実行要求(S111)を業務系データベースD2に送信する。ここで実行要求には、例えば、検索・更新・削除・フィルタリングのいずれかの処理が含まれることもある。また、業務系システムP2は、受信した利用要求に含まれるデータ提供系システムを示す情報に基づいて、実行要求を転送する先を決定する。
前記実行要求を受信したデータ提供系システムD2は、この実行要求に対応する処理を実行し、必要なデータをネットワークN2を通じてデータ提供系システムD1に送信する(S112)。
前記データを受信した情報系データベースD1は、そのデータを記憶する。以後、情報系システムP1は、情報系データベースD1にアクセスし、記憶された前記データを利用することになる。
この処理において、業務系データベースD2から情報系データベースD1へのデータ転送は、主としてネットワークN2を通じて行われる。また、データ転送は、主として情報系データベースD1と業務系データベースD2との間で行われるため、データ転送中に情報系システムP1や業務系システムP2のリソースを消費することもない。
===第二実施例===
図2は、本発明の第二実施例として説明する情報システムP1の構成を示す図である。図2の構成は、ネットワークN1に要求管理装置Sが接続していることを除けば、基本的に第一実施例の場合と同じである。
第一実施例の場合と同様に、情報系システムP1が、データ提供系システムD2のデータを必要とする場合における、当該情報システムの動作について説明する。
【0035】
まず、情報系システムP1は、業務系データベースD2のデータの利用を要求するメッセージを、ネットワークN1を通じて要求管理装置Sに送信する。この場合、情報系システムP1には、予め、ユーザ等によってメッセージの送信先となる要求管理装置を示すアドレス等の情報が格納されている(S210)。前記メッセージを受信した要求管理装置Sは、ネットワークN1を通じて前記メッセージに対応するデータ利用要求を業務系システムP2に送信する。この場合、要求管理装置Sは、メッセージに含まれる情報にしたがって、利用要求の転送先を決定する(S211)。
前記データ利用要求を受信した業務系システムP2は、ネットワークN2を通じて前記データ利用要求に対応する処理の実行要求を業務系データベースD2に送信する(S212)。ここで実行要求には、例えば、検索・更新・削除・フィルタリングのいずれかの処理が含まれることもある。
前記実行要求を受信した業務系データベースD2は、この実行要求に対応する処理を実行して必要なデータをネットワークN2を通じて情報系データベースD1に送信する(S213)。
前記データを受信した情報系データベースD1は、そのデータを記憶する。以後、情報系システムP1は、情報系データベースD1にアクセスし、記憶された前記データを利用する。
【0036】
以上の処理においては、要求管理装置Sが、情報系システムP1からメッセージを受信する。また、後述するように、要求管理装置Sは、メッセージを記憶しておくことができ、また、要求管理装置Sは、業務系システムP2や業務系データベースD2の稼働状態を監視して、例えば、業務系システムP2や業務系データベースD2の処理負荷が少ない時に、業務系システムP2へのデータ利用要求(S211)を送信する。従って、情報システムP1の効率的な運用が図られることになる。
また、この実施例の処理において、業務系データベースD2から情報系データベースD1へのデータ転送は、主としてネットワークN2を通じて行われる。従って、ネットワークN1のトラフィックを増大させることが無い。また、データ転送は、主として情報系データベースD1と業務系データベースD2との間で行われるため、情報系システムP1や業務系システムP2のリソースを消費することもない。
===第三実施例===
図3は、本発明の第三実施例として説明する情報システムの構成を示す図である。図3は、第一実施例の構成に、さらに、ネットワークN2に接続するデータ提供系システムの一つであるチャネル系データベースD0と、ネットワークN2およびネットワークN3に接続するアクセス仲介装置P0と、ネットワークN3に接続する端末Tとを加えた構成になっている。
【0037】
ネットワークN3は、例えば、インターネットであり、例えば、端末Tはインターネットに接続されたコンピュータである。アクセス仲介装置P0は、ネットワークN3に接続する端末Tから送られてくるアクセス要求に応答し、端末TにWebページなどを送信するWebサーバなどの装置である。アクセス仲介装置P0は、例えば、端末Tからインターネットを通じてアクセスがあった場合に、情報系データベースD1や業務系データベースD2のデータを抽出し、その内容を編集等して端末Tに送信する。
【0038】
以下、アクセス仲介装置P0が、端末Tから送られてくるアクセス要求を受信した場合に、その応答に必要な情報を情報系データベースD1から検索し、その結果を記載したデータを端末Tに送信するまでの処理を説明する。
まず、アクセス仲介装置P0は、ネットワークN3を通じて端末Tからのアクセス要求を受信した場合(S310)、前記アクセス要求に対応する処理の実行要求をネットワークN2を通じて情報系データベースD1に送信する(S311)。
前記実行要求を受信した情報系データベースD1は、この実行要求に対応する処理を実行し、必要なデータをネットワークN2を通じてチャネル系データベースD0に送信する(S312)。ここで実行要求には、例えば、検索・更新・削除・フィルタリングのいずれかの処理が含まれることもある。
チャネル系データベースD0は、前記データを受信してこれを記憶する。これによりチャネル系システムP0は、チャネル系データベースD0にアクセスすることで、情報系データベースD1のデータを利用することができ、チャネル系システムP0は前記データを利用することで、端末Tへの応答情報を生成し、これを例えばWebページなどに記載して送信する。
【0039】
このように、以上の処理では、チャネル系システムP0は、本来、情報系データベースD1にアクセスして行わなければならない処理を、チャンネル系データベースD0にアクセスして行う。従って、情報系データベースD1に与える処理負荷は、最小限に抑えられ、情報システムの効率的な運用が図られる。
===第四実施例===
図4は、本発明の第四実施例として説明する情報システムの構成を示す図である。図4は、第三実施例の構成に、さらに、ネットワークN2に接続する要求管理装置Sを加えた構成である。
要求管理装置Sは、アクセス仲介装置P0から送られてくるメッセージを記憶し、情報系データベースD1の稼働状態を監視して、例えば、情報系データベースD1の処理負荷が少ない時にデータ利用要求を送信する。以下、本実施例の仕組みについて詳述する。
【0040】
アクセス仲介装置P0は、端末TからネットワークN3を通じてアクセス要求を受信すると(S410)、情報系データベースD1のデータの利用を要求するメッセージをネットワークN1を通じて要求管理装置Sに送信する(S411)。
前記メッセージを受信した要求管理装置Sは、前記メッセージに対応する処理の実行要求を、情報系データベースD1に送信する(S412)。ここで実行要求には、例えば、検索・更新・削除・フィルタリングのいずれかの処理が含まれることもある。
前記実行要求を受信した情報系データベースD1は、この実行要求に対応する処理を実行し、必要なデータをネットワークN2を通じてチャネル系データベースD0に送信する(S413)。情報系データベースD1は、前記データを受信してこれを記憶する。
以上の処理後、チャネル系システムP0は、チャネル系データベースD0にアクセスすることで情報系データベースD1のデータを利用することができる。チャネル系システムは、前記データを利用して、例えばWebページの行い、端末Tに送信する。
【0041】
以上の処理においては、要求管理装置Sが、情報系システムP1からメッセージを受信している。また、後述するように、要求管理装置Sは、メッセージを記憶しておくことができ、また、要求管理装置Sは、情報系データベースD1の稼働状態を監視して、例えば、情報系データベースD1の処理負荷が少ない時に、チャネル系データベースD0にデータ利用要求を送信する。これにより、情報システムの効率的な運用が図られることになる。
===第5実施例===
図5は、本発明の第五実施例として説明するデータ利用系システムの構成を示す図である。
図5の構成は、図3と同様である。この実施例では、チャネル系システムP0が端末TからネットワークN3を通じてアクセス要求を受信し、このアクセス要求の返答するため業務系データベースD2や情報系データベースD1のデータが必要になった場合に、チャネル系システムP0から情報系システムP1にデータ利用要求を送信する。以下、本実施例の仕組みを詳述する。
【0042】
まず、アクセス仲介装置P0は、ネットワークN3を通じてアクセス要求を受信し(S510)、情報系システムP1に対し業務系データベースD2のデータの利用要求をネットワークN1を通じて送信する(S511)。
前記データ利用要求を受信した情報系システムP1は、業務系システムP2に対し業務系データベースD2のデータの利用要求をネットワークN1を通じて送信する(S512)。
前記データ利用要求を受信した業務系システムP2は、ネットワークN2を通じて前記データ利用要求に対応する処理の実行要求を業務系データベースD2に送信する(S513)。前記実行要求を受信した業務系データベースD2は、この実行要求に対応する処理を実行して必要なデータをネットワークN2を通じてチャネル系データベースD0に送信する(S514)。チャネル系データベースD0は、前記データを受信してこれを記憶する。
【0043】
なお、前記実行要求の処理において、業務系データベースD2は、必要に応じて前記ネットワークN2を通じて情報系データベースD1と連携して前記必要なデータを生成する。この場合、前記必要なデータは、業務系データベースD2からではなく、情報系データベースD1からチャネル系データベースD0に送信されることもある(S515、S516)。このような連携は、例えば、情報系データベースD1のデータを抽出する前に、情報系データベースD1が、業務系データベースD2から抽出したデータを取得しておく必要がある場合などに必要となる。
【0044】
また、業務系データベースD2や情報系データベースD1は、前記データ転送指示要求や処理要求に対応する処理が完了すると、必要に応じてその旨をネットワークN2を通じて業務系システムP2や情報系システムP1に通知する。そして、前記通知を受信した業務系システムP2や情報系システムP1は、さらに、前記データ利用要求についての処理が完了した旨の通知を、ネットワークN1などを通じてチャネル系システムP0に通知する。これによりチャネル系システムP0は、前記データ利用要求メッセージに対応する処理が完了したことを認知する。
【0045】
ところで、以上の処理において、業務系データベースD2から情報系データベースD1へのデータ転送や、情報系データベースD1からチャネル系データベースD0へのデータ転送は、高速で大量のデータ通信に適しているネットワークN2を通じて行われる。このため、ネットワークN1のトラフィックを増大させることは無い。
また、データ転送は、基本的に各データベース間で行われるため、データ転送中に情報系システムP1や業務系システムP2のリソースを消費することもない。
===第六実施例===
図6は、本発明の第六実施例として説明するデータ利用系システムの構成を示す図である。図6の構成は図4の構成に類似するが、ネットワークN1に接続する要求管理装置Sを設けている点で異なる。
この実施例では、チャネル系システムP0が業務系データベースD2や情報系データベースD1を利用する必要が生じるようなアクセス要求を、ネットワークN3を通じて端末Tから受信した場合に、チャネル系システムP0が、自ら直接データベースにアクセスするのではなく、要求管理装置Sにメッセージを送信し、要求管理装置Sから業務系システムP2や情報系システムP1に処理を依頼する。以下、本実施例の仕組みについて詳述する。
【0046】
アクセス仲介装置P0は、ネットワークN3を通じてアクセス要求を受信すると(S610)、業務系データベースD2もしくは情報系データベースD1のデータの利用を要求するメッセージを、ネットワークN1を通じて要求管理装置Sに送信する(S611)。
前記メッセージを受信した要求管理装置Sは、ネットワークN1を通じて前記メッセージに対応するデータ利用要求を、業務系システムP2もしくは情報系システムP1に送信する(S612)。前記データ利用要求を受信した業務系システムP2もしくは情報系システムP1は、ネットワークN2を通じて前記データ利用要求に対応する処理の実行要求を、業務系データベースD2もしくは情報系データベースD1に送信する(S613)。なお、どのシステムにデータ利用要求を送信するか、どのデータベースに実行要求を送信するかは、当該情報システムにより様々である。
前記実行要求を受信した業務系データベースD2や情報系データベースD1は、この実行要求に対応する処理を実行し、必要なデータをネットワークN2を通じてチャネル系データベースD0に送信する(S614)。なお、前記のデータベースの連携も必要に応じて行われる。
チャネル系データベースD0は、前記データを受信してこれを記憶する。これによりチャネル系システムP0は、チャネル系データベースD0にアクセスすることで、情報系データベースD1のデータを利用することができる。チャネル系システムP0は前記データを利用することで、端末への応答情報を生成し、これを例えばWebページなどに記載して送信する。
【0047】
なお、業務系データベースD2や情報系データベースD1は、前記データ転送指示要求や処理要求に対応する処理が完了すると、必要に応じてその旨をネットワークN2などを通じて業務系システムP2や情報系システムP1に通知する(S615)。さらに、前記通知を受信した業務系システムP2や情報系システムP1は、この通知を受信すると、さらに、前記データ利用要求についての処理が完了した旨の通知を、ネットワークN1などを通じて要求管理装置Sに送信する(S616)。
要求管理装置Sは、前記通知を受信して、前記データ利用要求についての処理が完了したことを認知する。また、必要に応じて、ネットワークN1などを通じて、その旨がチャネル系システムP0に通知され(S617)、これによりチャネル系システムP0は、前記メッセージに対応する処理が完了したことを認知する。
【0048】
以上の処理において、要求管理装置Sは、後述する機能により、情報系システムP1、業務系システムP2、情報系データベースD1、業務系データベースD2の稼働状態を監視して、例えば、情報系システムP1や業務系システムP2、情報系データベースD1や業務系データベースD2の処理負荷が少ない時などに、チャネル系データベースD0にデータ利用要求を送信する。これにより、情報システムの効率的な運用が図られる。
===要求管理装置Sの機能===
要求管理装置Sは、受信したメッセージを蓄積記憶することができ、各データ利用要求メッセージに対応する処理を実行する。前記処理は、例えば、情報系システムP1や業務系システムP2、情報系データベースD1、業務系データベースD2などに対する処理要求である。
【0049】
各メッセージに対応する処理の実行順序は様々に設定される。例えば、一般的なデータキューイング方式の場合と同様に、FIFO(First in First Out)方式で行われる場合、前記メッセージに付帯して指定された優先順位に従って処理される場合、一定の条件を満たすメッセージを優先的に処理する場合などである。
【0050】
また、要求管理装置Sは、情報系システムP1や業務系システムP2、情報系データベースD1、業務系データベースDから送信されてくる、これらが当該要求管理装置Sからの処理要求を受け付ける状態にあるかどうかを示す情報を受信して、この情報に基づいて、前記メッセージに対応する前記実行要求や前記データ利用要求を送信するかどうかを決定することもできる。
また、要求管理装置Sは、メッセージを記憶し、あるメッセージに対応するデータ利用要求についての処理完了通知を受信した後に、記憶している他の前記メッセージに対応するデータ利用要求を送信する機能も有している。
また、要求管理装置Sは、情報系システムP1や業務系システムP2、情報系データベースD1、業務系データベースD2の稼働状況に応じて前記実行要求や前記データ利用要求を送信する機能を備える。
また、要求管理装置Sは、所定の識別情報と1以上の前記情報系システムP1もしくは業務系システムP2との対応づけを記憶し、前記メッセージを受信した場合、これに前記識別情報が付帯している場合にはその識別情報を前記対応づけと対照することでその識別情報に対応づけられているシステムに前記データ利用要求を送信する機能も備える。
【0051】
一方、アクセス仲介装置P0は、情報系システムP1や業務系システムP2、情報系データベースD1や業務系データベースD2の稼働状況に応じて前記アクセス要求に対応するメッセージやデータ利用要求、実行要求を送信する機能を備える。
また、アクセス仲介装置P0は、所定の識別情報と1以上の情報系データベースD1、もしくは、業務系データベースD2との対応づけを記憶し、端末Tから前記アクセス要求を受信した場合にこれに前記所定の識別情報が付帯する場合には、これを前記対応づけと対照しその識別情報に対応づけられている情報系データベースD1、もしくは、業務系データベースD2に対して前記処理の実行要求を送信する機能を備える。
なお、前記識別情報は、例えば、前記アクセス要求の送信元を特定する情報である。
【0052】
ところで、以上に説明したシステムやデータベースは、必ずしも業務系、情報系といったジャンルに適用されるものである必要はなく、システムやデータベースが他の業務に適用されている場合でも、本発明を適用できる。
===第七実施例===
図8は、本発明の第七実施例として説明する情報システムの構成を示す図である。
図8に示した構成は、基本的に図1に示した構成と同じである。
【0053】
この情報システムにおいて、情報系システムP1が、データ提供系システムD2のデータを必要となった場合に行われる処理について説明する。
まず、情報系システムP1が、ネットワークN1を通じて業務系システムP2にデータ提供系システムD2のデータの利用要求を送信する(S110)。一方、このデータ利用要求を受信した業務系システムP2は、ネットワークN2を通じて前記データ利用要求に対応する処理の実行要求(S111)を業務系データベースD2に送信する。ここで実行要求には、例えば、検索・更新・削除・フィルタリング・ソート・集計・ランク付けのいずれかの処理が含まれることもある。
前記実行要求を受信したデータ提供系システムD2は、この実行要求とD2が記憶しているデータをネットワークN2を通じてデータ提供系システムD1に送信する(S113)(S112)。
前記実行要求及び前記データを受信した情報系データベースD1は、その実行要求に応じた処理を行い、その結果生成されたデータを記憶する。以後、情報系システムP1は、情報系データベースD1にアクセスし、記憶された前記データを利用することになる。
この処理において、業務系データベースD2から情報系データベースD1へのデータ転送は、主としてネットワークN2を通じて行われる。また、データ転送は、主として情報系データベースD1と業務系データベースD2との間で行われるため、データ転送中に情報系システムP1や業務系システムP2のリソースを消費することもない。
===第八実施例===
図9は、本発明の第八実施例として説明する情報システムP1の構成を示す図である。図9の構成は、ネットワークN1に要求管理装置Sが接続していることを除けば、基本的に第七実施例の場合と同じである。
第七実施例の場合と同様に、情報系システムP1が、データ提供系システムD2のデータを必要とする場合における、当該情報システムの動作について説明する。
【0054】
まず、情報系システムP1は、業務系データベースD2のデータの利用を要求するメッセージを、ネットワークN1を通じて要求管理装置Sに送信する(S210)。前記メッセージを受信した要求管理装置Sは、ネットワークN1を通じて前記メッセージに対応するデータ利用要求を業務系システムP2に送信する(S211)。
前記データ利用要求を受信した業務系システムP2は、ネットワークN2を通じて前記データ利用要求に対応する処理の実行要求を業務系データベースD2に送信する(S212)。ここで実行要求には、例えば、検索・更新・削除・フィルタリング・ソート・集計・ランク付けのいずれかの処理が含まれることもある。 前記実行要求を受信した業務系データベースD2は、この実行要求とD2が記憶するデータをネットワークN2を通じて情報系データベースD1に送信する(S214)(S213)。
前記データを受信した情報系データベースD1は、その実行要求に応じた処理を行い、その結果生成されたデータを記憶する。以後、情報系システムP1は、情報系データベースD1にアクセスし、記憶された前記データを利用する。
【0055】
以上の処理においては、要求管理装置Sの働きは、第二実施例の場合と同じである。
また、この実施例の処理において、業務系データベースD2から情報系データベースD1へのデータ転送は、主としてネットワークN2を通じて行われる。従って、ネットワークN1のトラフィックを増大させることが無い。また、データ転送は、主として情報系データベースD1と業務系データベースD2との間で行われるため、情報系システムP1や業務系システムP2のリソースを消費することもない。
===データ提供系システムの構成例===
データ提供系システムDの構成例を図10に示す。データ提供系システムDは記憶装置システムであり、ネットワークN2を介して実行要求及びデータの送受信を行うポート1001、コントローラ1002、並びにデータを蓄積して記憶するデータ記憶部1003から構成される。コントローラ1002は、プログラムを格納する制御メモリ1004、プログラムを実行するプロセッサ1005及びデータ記憶部1003に記憶されているデータを一時的に記憶するキャッシュメモリ1006から構成される。制御メモリ1004には、受け取った処理要求に対応する処理を実行する制御プログラム1007が格納される。データ記憶部1003は、単体のディスク装置でも、複数のディスク装置を有するディスクアレイでも良い。また、データ記憶部1003は、RAIDのような冗長構成となっていても良い。データ記憶部1003には、ユーザに使用されるデータベース等のデータが格納される。
【0056】
一方、データ利用系システムPは、一般の計算機、具体的には、プロセッサ、キャッシュメモリ、入出力部、及び記憶装置を有する装置である。
【0057】
データ利用系システムPからデータ提供系システムDに転送される実行要求の例を図11に示す。実行要求1100は、データの処理を行うデータ提供系システムDを示す情報が登録される処理実施先フィールド1101、データに対する処理内容を示す情報が登録される処理内容フィールド1102、実行要求1100を経由するデータ提供系システムを示す情報が登録される経由システムフィールド1103、及びデータの転送先となるデータ提供系システムを示す情報が登録される転送先フィールド1104から構成される。なお、本図の実行要求1100は、上述した実施形態では、図1、図8の実行要求S111、図2、図9の実行要求S212、図3の実行要求S311、図4の実行要求S412、図5の実行要求S513、及び図6の実行要求S613で用いられている。
【0058】
データ提供系システムから他のデータ提供系システムに転送される実行要求の例を図12に示す。実行要求1200は、図11で説明した実行要求1100の構成に加え、転送先で処理されるデータが格納されるデータフィールド1201を有する。なお、本図の実行要求1200は、上述した実施形態では、図1のS112、図2のS213、図3のS312、図4のS413、図5のS514、S515、S516、図6のS614、図8のS113及びS112を合せたデータ、並びに図9のS214及びS213を合せたデータで用いられている実行要求に該当する。
【0059】
図13は、図10で示したデータ提供系システムのコントローラ1002が、制御プログラム1007を実行することで、受信した実行要求を処理する手順の例を示す図である。
【0060】
コントローラ1002は、ポート1001を介して、データ利用系システム又はデータ提供系システムから、実行要求1100又は実行要求1200を受取る(ステップ1301)。次に、コントローラ1002は、受取った実行要求の処理実施先フィールド1101を参照し、処理を実施するデータ提供系システムDを判定する(ステップ1302)。
【0061】
処理を実施するデータ提供系システムDが自分自身である場合、コントローラ1002は、処理内容フィールド1102に指定された処理を行う。なお、受取った実行要求にデータフィールド1201がある場合、コントローラ1002は、データフィールド1201に格納されたデータに対して処理を行い、データフィールドの更新を行う。データフィールド1201がなければ、コントローラ1002は、データ記憶部1003からデータを取得して処理を行い、処理結果をデータフィールド1201に含む実行要求を作成する(ステップ1303)。
【0062】
処理を実施するデータ提供系システムDが他のデータ提供系システムなら、コントローラ1002は、受取った実行要求にデータフィールド1201がなければ、データ記憶部1003からデータを取得してデータフィールド1201として実行要求に追加する(ステップ1310)。
【0063】
次に、コントローラ1201は、実行要求のデータ転送先フィールド1104を参照して、データ転送先のデータ提供系システムDが自分自身かどうかを判定する(ステップ1304)。データ転送先が自分自身であれば、データフィールド1201に格納されたデータをデータ記憶部1003に記憶する(ステップ1308)。データ転送先が他システムの場合、コントローラ1002は、実行要求の経由システムフィールド1103を参照して経由先があるかを判定する(ステップ1305)。
【0064】
経由システムフィールド1103に経由先を示す値があれば、コントローラ1002は、経由システムフィールド1103から経由システム示す情報を削除する。例えば、経由システムフィールド1103のフィールドの先頭から順に複数の経由先を示す情報が格納されている場合は、コントローラ1002は、その先頭に格納されている情報を選択し、経由システムフィールド1103から削除する(ステップ1306)。その後、コントローラ1002は、削除した経由システムに実行要求を転送する(ステップ1307)。経由システムを示す情報がない場合、コントローラ1002は、転送先フィールド1103に記述されたデータ提供系システムDに実行要求を転送する(1309)。
【0065】
以下、上述した各実施形態における各データ提供系システムで具体的に図13の処理がどのように行われているかを説明する。
【0066】
まず、第一実施例で示したように、最初に実行要求を受け取ったデータ提供系システムD(以下、「ソース」と呼ぶ。第一実施例では業務系DB)において実行処理を行う場合について説明する。この場合、データ利用系システムP2からソースに実行要求1110、具体的には、実行要求1110aが送られる。実行要求1110aを受け取ったソースでは、図13に示す処理が起動される。まずソースは、実行要求1110aを受信する(ステップ1301)。次にソースは、実行要求1110aの処理実施先フィールド1101を参照する。この場合、フィールドに格納された値がD2であり処理実施先はソースとなる(ステップ1302)。次に、ソースは、実行要求1110aの処理内容フィールド1102で指定された処理を行う。この場合、実行要求1110aにはデータフィールド1201が付与されていないため、ソースは、ソースが有するデータ記憶部1003からデータを取得して処理内容フィールド1102に記載された処理(本例ではソート、集計)を行い、結果を反映した処理要求1210aを作成する。処理されたデータは処理要求1210aのデータフィールド1201に格納される(ステップ1303)。
【0067】
次にソースは、処理要求1210aの転送先フィールド1104を参照し、転送先がソースか否かを判定する(ステップ1304)。この場合、転送先フィールド1104に格納された値はD1で、ソースではないので、ソースは、経由システムがあるかどうかを経由システムフィールド1103を参照して判断する(ステップ1305)。この場合経由システムフィールド1103に値は格納されていないので、ソースは、処理要求1210aをネットワークN2によりデータ転送先フィールド1104に記載されたデータ提供系システムD1に転送する(ステップ1309)。
【0068】
次に、ソースから処理要求1210aを受け取ったデータ提供系システムD1における図13の具体的処理手順を説明する。処理要求1210aを受取ったデータ提供系システムD1は(ステップ1301)、処理実施先を判定する(ステップ1302)。この場合処理実施先フィールド1101の値はD2であり自システムではないので、データ提供系システムD1は、転送先を判定する(ステップ1304)。この場合、転送先フィールド1104に格納された値はD1であり自システムであるので、データ提供系システムD1は、処理要求のデータフィールド1201に記憶されたデータをデータ提供系システムD1のデータ記憶部1003に記憶する(ステップ1308)。この結果、データ提供系システムDとネットワークN2のみでデータの転送及び変換を行うことが可能になり、データ利用系システムP及び第一のネットワークN1の負荷を低減することが可能になる。
【0069】
次に、第七実施例で示したように、最終的に処理要求が到達するデータ提供系システムD(以下「ターゲット」、第七実施例では情報系DWH)においてデータの処理が行われる場合について説明する。
【0070】
この場合、まず、データ利用系システムP2からソースに、図11の1110bに示す実行要求が送られる。実行要求1110bを受け取ったソースは(ステップ1301)、実行要求1110bの処理実施先フィールド1101を参照する。この場合、値はD1(ターゲット)であり処理実施先はソースではない(ステップ1302)。したがって、次にソースは、データ転送先を判定する(ステップ1304)。この場合、転送先フィールド1104に格納された値はD1(ターゲット)でありソースではないので、ソースは経由システムがあるか否かを判定する。この場合、経由システムフィールド1103には値が格納されておらず、ソースは、経由システムはないと判定する(ステップ1305)。その後、ソースは転送先(ターゲット)にデータを転送する。しかし、実行要求1110aにはデータフィールド1201が付与されていないため、ソースは、データ記憶部1003からデータを取得し、取得したデータを処理要求1110bに付与し、処理要求1210bを作成する。そしてソースは、データ転送先フィールド1104に記載されたターゲットに、ネットワークN2を用いて処理要求1210bを転送する(ステップ1309)。
【0071】
ソースから処理要求1210bを受け取ったターゲットは(ステップ1301)、処理実施先を判定する(ステップ1302)。この場合、処理実施先フィールド1101に格納された値はターゲットを示すD1なので、ターゲットは、処理内容フィールド1102に記載された処理を実施する。この場合、処理要求1210bにデータフィールド1201があるので、ターゲットは、データフィールド1201に記憶されたデータに対する処理を行う(ステップ1303)。次にターゲットは、転送先を判定する(ステップ1304)。この場合、転送先フィールド1104に格納された値がターゲットを示すD1であるので、ターゲットは、処理要求1210aのデータフィールド1201に格納されたデータを自身が有するデータ記憶部1003に記憶する(ステップ1308)。このように、ターゲットにおいて負荷の高い変換処理を行うことにより、ソースにアクセスするデータ利用系システムに対する影響をさけることが可能になる。
【0072】
【発明の効果】
本発明によれば、より効率的な運用が可能な情報システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例による、情報システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の第二実施例による、情報システムの構成を示す図である。
【図3】本発明の第三実施例による、情報システムの構成を示す図である。
【図4】本発明の第四実施例による、情報システムの構成を示す図である。
【図5】本発明の第五実施例による、情報システムの構成を示す図である。
【図6】本発明の第六実施例による、情報システムの構成を示す図である。
【図7】従来の情報システムの構成を示す図である。
【図8】本発明の第七実施例による、情報システムの構成を示す図である。
【図9】本発明の第八実施例による、情報システムの構成を示す図である。
【図10】本発明のデータ提供系システムの構成例である。
【図11】本発明のデータ利用系システムからデータ提供系システムに送られる実行要求の例である。
【図12】本発明のデータ提供系システムからデータ提供系システムに送られる実行要求及びデータの例である。
【図13】データ提供系システムで実施される処理の例である。
【符号の説明】
P0 アクセス仲介装置(チャネル系システム)
P1 データ利用系システム(情報系システム)
P2 データ利用系システム(業務系システム)
D0 データ提供系システム(チャネル系データベース)
D1 データ提供系システム(情報系データベース)
D2 データ提供系システム(業務系データベース)
N1〜N3 ネットワーク
T 端末
Claims (10)
- ネットワークN1およびN2に接続しているデータ利用系システムP1およびP2を含む複数のデータ利用系システムと、ネットワークN2に接続しているデータ提供系システムD1およびD2を含む複数のデータ提供系システムと、を備えて構成される情報システムにおけるデータアクセス方法であって、
データ利用系システムP1が、他のデータ利用系システムP2に対しデータ提供系システムD2のデータの利用要求をネットワークN1を通じて送信し、
前記データ利用要求を受信したデータ利用系システムP2は、ネットワークN2を通じて前記データ利用要求に対応する処理の実行要求であって、データの処理を行うデータ提供系システムを示す処理実施先、データの転送先、および処理内容を含む実行要求である第1の実行要求をデータ提供系システムD2に送信し、
前記第1の実行要求を受信したデータ提供系システムD2は、前記処理実施先が自システムであるデータ提供系システムD2を示すかを判定し、
前記データ提供系システムD2は、前記処理実施先が自システムであるデータ提供系システムD2を示すと判定した場合は、前記処理内容の処理を実行し、前記第1の実行要求に処理結果のデータを含ませた第2の実行要求を生成し、
前記データ提供系システムD2は、前記処理実施先が自システムであるデータ提供系システムD2を示さないと判定した場合は、前記第1の実行要求に処理対象のデータが含まれるかを判定し、
前記データ提供系システムD2は、前記第1の実行要求に処理対象のデータが含まれないと判定した場合は、当該データ提供系システムD2に記憶されたデータを取得し、前記第1の実行要求に取得結果のデータを含ませた第3の実行要求を生成し、
前記データ提供系システムD2は、前記第2および第3の実行要求に含まれるデータの転送先が自システムであるデータ提供系システムD2を示すかを判定し、
前記データ提供系システムD2は、前記転送先がデータ提供系システムD2を示さないと判定した場合は、前記第2および第3の実行要求に含まれる転送先が示す前記データ提供系システムD1に前記第2および第3の実行要求をネットワークN2を通じて送信し、
前記データ提供系システムD1は、前記第2および第3の実行要求を受信してこれを記憶することを特徴とする情報システムにおけるデータアクセス方法。 - 前記データ提供系システムD2は、前記処理実施先が示すデータ提供系システムが自システムであると判定した場合は、前記第1の実行要求に前記処理対象のデータが含まれるかを判定し、
前記データ提供系システムD2は、前記処理対象のデータが含まれると判定した場合は、前記処理対象のデータに対して前記処理内容の処理を実行して、処理結果のデータで前記第1の実行要求の処理対象のデータを更新し、
前記データ提供系システムD2は、前記処理対象のデータが含まれないと判定した場合は、前記データ提供系システムD2に記憶されたデータに対して前記処理内容の処理を実行して、処理結果のデータを前記第1の実行要求に追加することを特徴とする請求項1に記載のデータアクセス方法。 - 前記データ提供系システムD2は、経由するデータ提供系システムを示す経由先が前記第2または第3の実行要求に含まれる場合は、前記経由先に前記第2または第3の実行要求をネットワークN2を通じて送信することを特徴とする請求項1に記載のデータアクセス方法。
- 前記データ提供系システムD2は、前記転送先がデータ提供系システムD2を示すと判定した場合は、前記第2および第3の実行要求に含まれるデータを記憶することを特徴とする請求項1に記載のデータアクセス方法。
- 前記データ提供系システムD1は、受信した前記第2および第3の処理要求に含まれる転送先が自システムであるデータ提供系システムD1を示すかを判定し、
前記データ提供系システムD1は、前記転送先が自システムであるデータ提供系システムD1を示すと判定した場合は、前記第2および第3の実行要求に含まれるデータを記憶することを特徴とする請求項1に記載のデータアクセス方法。 - ネットワークN1およびN2に接続しているデータ利用系システムP1およびP2を含む複数のデータ利用系システムと、ネットワークN2に接続しているデータ提供系システムD1およびD2を含む複数のデータ提供系システムと、を備えて構成される情報システムであって、
データ利用系システムP1が、他のデータ利用系システムP2に対しデータ提供系システムD2のデータの利用要求をネットワークN1を通じて送信し、
前記データ利用要求を受信したデータ利用系システムP2は、ネットワークN2を通じて前記データ利用要求に対応する処理の実行要求であって、データの処理を行うデータ提供系システムを示す処理実施先、データの転送先、および処理内容を含む実行要求である第1の実行要求をデータ提供系システムD2に送信し、
前記第1の実行要求を受信したデータ提供系システムD2は、前記処理実施先が自システムであるデータ提供系システムD2を示すかを判定し、
前記データ提供系システムD2は、前記処理実施先が自システムであるデータ提供系システムD2を示すと判定した場合は、前記処理内容の処理を実行し、前記第1の実行要求に処理結果のデータを含ませた第2の実行要求を生成し、
前記データ提供系システムD2は、前記処理実施先が自システムであるデータ提供系システムD2を示さないと判定した場合は、前記第1の実行要求に処理対象のデータが含まれるかを判定し、
前記データ提供系システムD2は、前記第1の実行要求に処理対象のデータが含まれないと判定した場合は、当該データ提供系システムD2に記憶されたデータを取得し、前記第1の実行要求に取得結果のデータを含ませた第3の実行要求を生成し、
前記データ提供系システムD2は、前記第2および第3の実行要求に含まれるデータの転送先が自システムであるデータ提供系システムD2を示すかを判定し、
前記データ提供系システムD2は、前記転送先がデータ提供系システムD2を示さないと判定した場合は、前記第2および第3の実行要求に含まれる転送先が示す前記データ提供系システムD1に前記第2および第3の実行要求をネットワークN2を通じて送信し、
前記データ提供系システムD1は、前記第2および第3の実行要求を受信してこれを記憶することを特徴とする情報システム。 - 前記データ提供系システムD2は、前記処理実施先が示すデータ提供系システムが自システムであると判定した場合は、前記第1の実行要求に前記処理対象のデータが含まれるかを判定し、
前記データ提供系システムD2は、前記処理対象のデータが含まれると判定した場合は、前記処理対象のデータに対して前記処理内容の処理を実行して、処理結果のデータで前記第1の実行要求の処理対象のデータを更新し、
前記データ提供系システムD2は、前記処理対象のデータが含まれないと判定した場合は、前記データ提供系システムD2に記憶されたデータに対して前記処理内容の処理を実行して、処理結果のデータを前記第1の実行要求に追加することを特徴とする請求項6に記載の情報システム。 - 前記データ提供系システムD2は、経由するデータ提供系システムを示す経由先が前記第2または第3の実行要求に含まれる場合は、前記経由先に前記第2または第3の実行要求をネットワークN2を通じて送信することを特徴とする請求項6に記載の情報システム 。
- 前記データ提供系システムD2は、前記転送先がデータ提供系システムD2を示すと判定した場合は、前記第2および第3の実行要求に含まれるデータを記憶することを特徴とする請求項6に記載の情報システム。
- 前記データ提供系システムD1は、受信した前記第2および第3の処理要求に含まれる転送先が自システムであるデータ提供系システムD1を示すかを判定し、
前記データ提供系システムD1は、前記転送先が自システムであるデータ提供系システムD1を示すと判定した場合は、前記第2および第3の実行要求に含まれるデータを記憶することを特徴とする請求項6に記載の情報システム。
Priority Applications (1)
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