JP4220675B2 - Hf−hfクリーニングのための方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、基板の処理方法に関し、特に、半導体ウエハなどのクリーニング処理中に、化学溶液を供給する方法および装置に関する。
【0002】
【背景技術】
半導体装置の製造工程では、半導体ウエハ表面の汚染物質をクリーニングする必要がある。ウエハの汚染物質が除去されない場合には、装置の動作特性に影響を与え、通常よりも早く装置が故障する恐れがある。
【0003】
ウエハの汚染物質を除去するために、ウエハの片面または両面をスクラブするスクラバが用いられる。スクラバで用いられる洗浄溶液(溶液)の種類は、除去すべき汚染物質の種類、スクラブされるウエハの特定の種類、および/または、特定のメーカの好適な洗浄方法によって異なる。例えば、あるメーカは、汚染物質の少ないレベルを要求し、スクラブに化学溶液を用いる。一方、他のメーカは、より高い汚染物質の許容値(すなわち、より少い汚染物質の除去を要求する)を有し、スクラブに水を使用する。
【0004】
溶液の種類は、製造上の要求に依存するので、同様に、その溶液を供給する方法や装置は、メーカの要求と使用される溶液の種類に依存する。ウエハを溶液に浸すこと、ウエハに溶液を噴霧すること、ウエハまたはブラシに溶液を滴下することは、いずれもスクラブのために溶液を供給する方法の例である。滴下供給システムは、本譲受人に譲渡され、1998年3月3日に発行された「化学物質滴下供給方法および装置」(”Drip Chemical Delivery Method and Apparatus ”)と題する特許第5,723,019号に記載されている。これらの方法は、それぞれ長所と短所とを有する。
【0005】
ウエハを溶液に浸す方法は、化学溶液を多量に必要とする。溶液の中には、例えば、NH4OH のように、使うには高価で、かつ、有害なものがある。したがって、使用する溶液の量を少なくすることが望ましい。
【0006】
ウエハに噴霧する方法も、多量の溶液を用いる。噴霧の他の短所は、ウエハ表面上の化学成分の制御が殆どできないことである。例えば、いくつかのシステムおよび工程では、高pH溶液を比較的早く噴射するが、この結果、表面のpHプロファイルが急激に変化して制御が困難になる。表面のpHプロファイルが制御されない場合には、ウエハは損傷してしまう。
【0007】
ウエハまたはブラシに溶液を滴下する方法は、溶液の使用量をより少なくできるが、溶液を均一に供給できない恐れがある。このとき、溶液が滴下されたウエハ領域のみが、クリーニングされてしまう。また、ウエハ上への溶液の滴下により、溶液の反応に依存して、ウエハが損傷することがある。いくつかの溶液は、ウエハ表面に接すると同時に反応して、ウエハ上の溶液が滴下された部分に、「溝」または「孔」を生じさせる。例えばNH4OH のような他の溶液は、すぐに反応せず、ウエハに損傷を与えない。
【0008】
近年、半導体ウエハがクリーニングまたはスクラブされる間に、同時に、化学エッチング処理を実行することができる。このような処理の1つは、本譲渡人に譲渡され、1998年9月15日に発行された「ブラシアセンブリ装置」(”Apparatus for a Brush Assembly”)と題する特許第5,806,126号に記載されている。特許第5,806,126号( '126号特許)に記載された処理は、水酸化アンモニウム(NH4OH )とフッ化水素酸(HF)とを組み合わせたクリーニングとエッチング処理である。ウエハは、まず、汚染物質微粒子を除去するために、NH4OH 溶液を使用する第1のブラシステーションでスクラブされ、次に、HFを使用するエッチング/クリーニング処理のための第2のブラシステーションに移送される。
【0009】
'126号特許に記載された方法を用いる場合、汚染物質微粒子は、NH4OH を使用する第1のブラシステーションで除去される。NH4OH は、基板の表面と汚染物質の間のゼータ電位を変化させるために用いられる。ゼータ電位は、基板と汚染物質との表面における表面エネルギ、すなわち「電荷」に関連する。NH4OH は、汚染物質と基板の表面とが同種の電荷の電位を有するように、ゼータ電位を変化させる。科学において周知のように、同種の電荷は反発する。したがって、基板の表面と汚染物質とは互いに反発し合い、この結果、基板の表面から汚染物質が除去される。
【0010】
NH4OH は、図1に示す供給システムを用いて基板に与えられる。この供給システムは、 '126号特許では高濃度供給システムと呼ばれている。高濃度供給システムは、2つの供給管を備えており、一方はNH4OH 溶液を供給し、他方は脱イオン水(DI水)を供給する。2つの供給管は、別々の時間に作動し、一方の供給管が開いているときは他方の供給管は閉じている。換言すれば、NH4OH が使用される(すなわち、開いている)ときは、DI水は閉じられ、またその逆もある。
【0011】
NH4OH 溶液を用いてクリーニングする第1のブラシステーション内に基板が移送されると、ブラシを湿った状態にするために流されていたDI水は止められ、NH4OH 溶液が流される。基板は、一定時間(ユーザによって選択される)スクラブされ、その後、NH4OH 溶液は止められ、DI水が再度流される。NH4OH 溶液を用いたスクラブが終わった後、基板が次のブラシステーションに移送される前に、基板(およびブラシ)をリンスして基板上の無用なNH4OH を除去するために、DI水が流される。この処理では、図2aに示すような化学的プロファイルが得られる。
【0012】
図2aに示すように、基板上の化学的プロファイルは一様でなく、基板に所望の量のNH4OH が供給されるまでに、かなり時間がかかる。時刻210で、ウエハは第1のブラシステーション内に配置され、NH4OH 溶液が流され、DI水が止められる。NH4OH 溶液を使用するクリーニングが、時刻210から時刻220まで実行される。時刻220において、クリーニング処理が終了し、DI水を流しNH4OH 溶液を止めることにより、リンス処理が始まる。
【0013】
図2aでは、この処理を実行するのに必要な時間も示されている。NH4OH 溶液が所望のレベルに達する(ランプアップ)までにかなり時間がかかり、また、基板が次の処理(すなわち、HFエッチング/クリーニング処理)のための次のブラシステーションに移送される前に、基板をリンスするのにかなり時間がかかるので、NH4OH クリーニング処理は長い。なお、基板のクリーニング量を増加させるためには、第1のブラシステーション内で基板をスクラブする時間を長くするのが唯一の方法である。このため、クリーニング時間(すなわち、210−220)は、図2aで示される時間よりも長くなることがある。なお、NH4OH 溶液の濃度を高くしても必ずしもクリーニング量を増加させることにならない。また、NH4OH 溶液の濃度を高くする場合には、基板表面のpHプロファイルに影響を与えて、基板を損傷する可能性がある。
【0014】
また、所望のNH4OH レベルに到達するために、ランプアップシーケンスは多量のNH4OH を必要とする。半導体基板のクリーニングに使用される化学物質は他の化学物質よりも高価であるため、化学物質を多量に用いると、多大の費用を要する。
【0015】
基板がリンスされると、時刻230において、基板はHFエッチング/クリーニング処理のための第2のブラシステーションに移送される。 '126特許に記載された方法を用いる場合、HFは、基板の表面の一部を除去するために使用される。HFは非常に反応性の高い化学物質なので、エッチング処理を制御するにはHFを低濃度で使用することが望ましい。
【0016】
HFは、図3に示す供給システムを用いて基板に与えられる。この供給システムは、 '126特許では、低濃度供給システムと呼ばれている。低濃度供給システムは、2つの供給管を備えており、一方は予め混合されたHF溶液を供給し、他方は脱イオン水(DI水)を供給する。2つの供給管は、別々の時間に作動し、一方の供給管が開いているときは他方の供給管は閉じている。換言すれば、予め混合されたHF溶液(HF溶液)が使用される(すなわち、開いている)ときは、DI水は閉じられ、またその逆もある。
【0017】
HF溶液を用いてエッチングする第2のブラシステーション内に基板が移送されると、ブラシを湿った状態にするために流されていたDI水は止められ、HF溶液が流される。基板は、所望量の表面材料が除去されるように基板をエッチングするために、一定時間(ユーザによって選択される)スクラブされる。エッチングが完了すると、HF溶液は止められ、DI水が再度流される。HF溶液を用いたスクラブが終わった後、基板が第2のブラシステーションから別の処理ステーションに移送される前に、基板(およびブラシ)をリンスして基板上の無用なHFを除去するために、DI水を流す。この処理では、図2bに示すような化学的プロファイルが得られる。
【0018】
図2bに示すように、基板およびブラシ上の化学的プロファイルは一様でなく、基板に所望の量のHFが供給されるまでに、かなり時間がかかる。時刻240で、ウエハは第2のブラシステーション内に配置され、HF溶液が流され、DI水が止められる。HFは時刻240から時刻250まで与えられる。時刻250において、HFの供給が完了し、DI水を流しHF溶液を止めることにより、リンス処理が始まる。
【0019】
図2bでは、この処理を実行するのに必要な時間も示されている。HF溶液が所望のレベルに達するまでにかなり時間がかかり、また、基板が次の処理のための次の処理ステーション(すなわち、リンス,スピン,乾燥ステーション)に移送される前に、基板をリンスするのにかなり時間がかかるので、HFエッチング処理は長い。なお、ユーザが除去(すなわちエッチング)を望む材料の量によって、処理時間は変化する。換言すれば、基板表面をエッチングする量が多い程、エッチング処理の時間は長くなる(すなわち、時刻240から時刻250までの間が長くなる)。
【0020】
なお、HFの濃度を高くすると、エッチングされる材料の量が増加する。しかしながら、HFの濃度を高くすると、HFの高い反応特性のため、エッチング処理の制御が低下する。したがって、基板を損傷する可能性があるため、HF溶液の濃度を高くすることは望ましくない。
【0021】
また、HF溶液がランプアップするにつれて、HF溶液のランプアップシーケンスは、多量のHF溶液を必要とする傾向がある。HF溶液は高価な化学物質であり、また、有害性のある化学物質である。したがって、このような多大の費用を要し、有害性のある化学物質は、できるだけ使用しないことが望ましい。
【0022】
時刻260において、基板は第2のブラシステーションから次の処理ステーションに移送される。しかしながら、図2bの化学的プロファイルに示すように、基板の表面には、まだ少量のHF溶液が存在している。次の処理ステーションに基板を移送することは、その処理ステーションを高い反応性を有するHF溶液にさらす可能性がある。HF溶液は、その腐食性と高い反応性とによって、次の処理ステーションに損傷を与える可能性がある。しかしながら、まだHF溶液が存在する基板を次の処理ステーションに移送するための唯一の代案は、第2のブラシステーションにおけるリンス時間を増加させることである。第2のブラシステーションにおけるリンス時間を増加させる場合には、エッチング時間が短縮されるか、より長いリンス時間を確保するために第2のブラシステーションにおける全体の処理時間が延長される、という欠点がある。エッチング時間を短縮すると、エッチングされる材料の量が減少し、この結果、金属汚染物質による基板の性能劣化につながる。第2のブラシステーションの全体の処理時間を長くすることに、全クリーニング処理の全体の処理時間を長くすることになり、システムのスループットを低下させるので望ましくない。
【0023】
したがって、既存のスクラバでも使用可能で、システムのスループットを向上させるように溶液を与えることができ、多量の化学物質を使用しないで済む、基板のクリーニングおよびエッチングのための方法および装置が要求される。
【0024】
【発明の概要】
本発明は、基板クリーニングシステムにおいて用いられる方法および装置について記載する。基板は、第1のブラシステーション内に配置され、化学溶液は、所望のクリーニングレベルで第1のブラシステーションに供給される。そして、基板は、第1のブラシステーションでスクラブされる。基板が第1のブラシステーションでスクラブされた後、基板は第2のブラシステーションに移送される。第1のブラシステーションで用いられた化学溶液は、ランプアップされた状態で第2のブラシステーションのブラシに供給され、第2のブラシステーションのブラシをクリーニングする。そして、第2のブラシステーションへの化学溶液の供給が停止され、脱イオン水が第2のブラシステーションに供給される。基板が第2のブラシステーションから別の処理ステーションに移送される前に、基板は脱イオン水を用いてスクラブされ、基板から残留化学溶液が洗い落とされる。
【0025】
本発明の更なる特徴と利点は、詳細な説明と図面と特許請求の範囲から明らかになる。
【0026】
【発明の実施の形態】
HF−HFクリーニングのための方法と装置を開示する。以下の説明では、本発明の完全な理解を提供するために、具体的な材料、処理工程、処理パラメータ、溶液などの多数の具体的な詳細を明らかにする。しかしながら、当業者にとって本発明を実施するためにこれらの具体的詳細を用いる必要が無いことは明白である。また、本発明を不必要に不明瞭にすることを避けるために、周知の材料および方法については詳細に説明していない。
【0027】
本発明は、多くの基板クリーニング工程で採用可能である。本発明は、ウエハのスクラブに関連して説明しているが、同様の形状すなわち略平らな基板は、本発明の方法および装置によって処理可能である。さらに、ウエハまたは基板と呼ぶ場合には、ドーピングの有無に関わらず、ベアすなわち不純物のない半導体基板や、エピタキシャル層を有する半導体基板、任意の処理工程における1以上のデバイス層を含む半導体基板、1以上の半導体層を含む他の種類の基板(例えば、絶縁体上に半導体を有する基板(SOI)デバイス)、誘電体層を有する基板、平面パネルディスプレイやマルチチップモジュールなどの他の装置やデバイスを処理するための基板などを含む。しかしながら、本発明を不明瞭にすることを避けるために、以下では、一般的なウエハクリーニングについて説明し、スクラブ処理における本発明の実施例を説明する。
【0028】
HF−HFクリーニング/エッチング処理:
スクラブ処理、特に、ウエハの両面をスクラブするスクラブ処理に関連して、非限定的に本発明を例示する。スクラバは、多数のステーションを有する。各ステーションは、基板クリーニング処理の1以上の工程である。汚染物質を有する基板は、システムの一端から入れられ、乾燥した基板が、システムの他端から出される。このタイプのシステムの例は、DSS−200TMスクラバおよびSynergyスクラバであり、カリフォーニア州ミリピタスのOnTrak社より入手可能である。
【0029】
図4は、DSS−200TMスクラバまたはSynergyスクラバ(クリーニングシステム)の形状断面を示す。通常、ウェットベンチや汚染を伴う他の処理に起因して、汚染物質を有する基板が、化学的機械研磨(CMP)が施された後に、クリーニングシステムに供給される。クリーニング処理では、まず、汚染物質を有する基板がウエハカセット480(カセット)に装填され、カセット480がウェットセンドインデクサステーション410内に配置される。カセット480がウェットセンドインデクサステーション410に配置された後、基板は自動的にカセット480から取出されて、1つずつ外側ブラシステーション420内に配置される。
【0030】
外側ブラシステーション420では、最初のスクラブを通じて、基板が処理される。本発明の一実施形態では、基板は、最初のスクラブ中に、フッ化水素酸(HF)溶液でエッチング/クリーニングされる。HF溶液は、ブラシ421を介して、基板に与えられる。ブラシを介したHF化学溶液の供給は、クリーニング/エッチング処理の説明の後に、詳細に後述する。
【0031】
前述したように、基板は、通常、化学的機械研磨などでクリーニングされた後に、クリーニングシステムに供給される。エッチング処理は、基板の表面部分の一部を除去するために実行される。エッチングされる基板の表面は、二酸化ケイ素などの内層の誘電体や、銅などの金属エッチ、エッチング技術を用いて除去される他の材料である。以前は、汚染物質微粒子を除去するために、最初のクリーニング処理が実行され、次に、基板表面の一部を除去して金属汚染物質を減らすために、別途エッチング処理が実行された。このような処理は、背景技術において説明したように、欠点を有している。
【0032】
本発明の処理では、汚染物質微粒子を除去するクリーニング工程と、基板表面の一部を除去するエッチングとは、同時に実行され、他の汚染物質微粒子を除去するクリーニング工程を必要とせず、他の化学溶液の導入も必要としない。基板は、ウェットセンドインデクサ410から外側ブラシステーション420に供給される。基板が外側ブラシステーション420に供給されるとき、HF化学溶液は、既にブラシ421を介して供給されており、既に所望の濃度レベルに達している。本発明の一実施形態では、HF化学溶液は、約0.5〜5重量パーセントの範囲内の濃度で、外側ブラシステーション420に供給される。
【0033】
約0.5〜5重量パーセント程度の濃度のHF溶液を用いることにより、本発明は、前述の水酸化アンモニウムを用いる従来技術の処理で確立されたように、電荷反発効果を確立する。また、このような濃度のHF溶液は、粒子を分解することができ、粒子を溶解しやすい形にし、分解された粒子が洗い流されるようにする。したがって、HF溶液は、汚染物質微粒子を除去するために用いられる。汚染物質微粒子が除去される一方、HF溶液の反応しやすい性質のために、基板の不要な表面層や部分が除去されてエッチングされる。すなわち、HF溶液は、基板の汚染物質微粒子をクリーニングすると同時に、基板表面をエッチングする(クリーニング/エッチング処理)。
【0034】
本発明では、基板が外側ブラシステーション420内に配置される前に、ブラシ421は、水でリンスされない。ブラシ421は水でリンスされないので、ブラシにはまだ化学溶液が存在している。このため、前述の従来技術の処理において必要とされた化学溶液のランプアップは不要となる。HF化学溶液は既に所望の濃度でブラシに存在しているので、基板に一度に化学物質が付かず、HF化学溶液は、一定の濃度でスムーズに制御されて、基板に与えられる。ランプアップ処理が無いので、エッチングとクリーニングとを同時に実行するのに必要な時間が短縮される。換言すれば、本発明の処理を採用するブラシステーション420において実行される処理は、前述の第1のブラシステーションにおいて実行される従来技術のクリーニング処理より、少ない時間で済む。このように処理が短くて済むので、システム400のスループットが向上する。
【0035】
図6aは、本発明の処理を用いる外側ブラシステーション420内のブラシ421と基板との化学的プロファイルを示す。時刻610では、基板が外側ブラシステーション420に配置される。このとき、HF溶液のpHレベルは、既に所望の活性のクリーニングレベル(または濃度)になっている。このため、クリーニングおよびエッチング処理は、直ぐに開始される。基板は、所望のクリーンレベルに到達するまで、および/または、基板表面の所望量がエッチングされる(または除去される)まで、HF溶液でスクラブされる。時刻620では、外側ブラシステーションのクリ−ニング/エッチング処理は停止する。そして、前述の従来技術の処理で実行されたようなリンスサイクルを開始するのではなく、本発明では、外側ブラシステーション420内でリンスすることなく、ウエハを直接次のブラシステーションすなわち内側ブラシステーション430に移送する。
【0036】
外側ブラシステーション420内のリンスサイクルが無いので、次のブラシステーションに基板が移送される前にリンスサイクルが実行される従来技術の処理と比べて、時間を節約することができる。双方のブラシステーションにおいて同じ化学溶液が用いられているので、本発明の外側ブラシステーション420におけるリンスは不要である。一実施形態では、基板が外側ブラシステーション420から搬出されるとき、使用される化学溶液量を浪費しないように、化学溶液は止められる。化学溶液の供給は止められるが、ブラシはリンスされないので、ブラシの化学溶液の濃度は、活性のクリーニングレベルのまま維持される。このため、ランプアップシーケンスは不要である。別の実施形態では、基板が外側ブラシステーション420から搬出されるとき、化学溶液は、同じ濃度レベルで引き続き外側ブラシステーションに供給される。化学溶液の供給が継続されるので、ブラシステーションでは、クリーニング/エッチングのために外側ブラシステーション420内に配置される次の基板の準備がされ、また、リンスが実行されなくてもブラシ421は乾燥しない。
【0037】
なお、外側ブラシステーション内のブラシが唯一リンスされるのは、アイドルシーケンスが生じる場合である。外側ブラシステーション420は、外側ブラシステーションに基板が移送されずに所定時間が経過した後に、アイドルシーケンスに入る。アイドルシーケンス前の所定時間は、通常、システム400の所望のスループットに基づいて、ユーザによって設定される。外側ブラシステーション420がアイドルシーケンスに入った場合、化学溶液の流出は停止される(もし停止されてなければ)。そして、外側ブラシステーションのブラシには、脱イオン水のみが供給される。脱イオン水を供給することによって、アイドルシーケンス期間に、ブラシを湿った状態で維持することができる。本発明の一実施形態では、多孔性材料で作製されたPVAブラシが用いられる。このように、アイドルシーケンス期間に脱イオン水を供給することにより、ブラシを湿った状態にし、乾燥を防ぎ、ブラシの寿命を延ばしている。
【0038】
アイドルシーケンスの後で、外側ブラシステーション420内に別の基板が搬入される前に、ランプアップシーケンスが実行され、所望の濃度(またはpH)レベルになるように化学溶液が供給される。ランプアップは、比較的迅速に実行されるが、基板が外側ブラシステーションに搬入される毎に繰り返されない。
したがって、このランプアップは、システム400のスループットをあまり低下させない。
【0039】
時刻620において、スクラブされた基板は、自動的に外側ブラシステーション420から搬出されて、内側ブラシステーション430内に配置される。内側ブラシステーション430において、基板は、第2のスクラブによって処理される。一実施形態では、外側ブラシステーション420で使われたのと同じ化学溶液(例えばHF)が、ブラシ431を介して内側ブラシステーション430に供給される。化学溶液は、ブラシ431がクリーニングされる短い期間だけに供給される。そして、化学溶液の供給が停止され、基板の化学溶液をリンスするために、脱イオン水が内側ブラシステーション430に供給される。
【0040】
図6bは、ブラシ431と内側ブラシステーション430内の基板表面との化学的プロファイルを示す。時刻640では、基板が内側ブラシステーション430に搬入される。一枚の基板が内側ブラシステーション430から搬出され、大きく遅れずに他の一枚の基板が内側ブラシステーション430に搬入されるように、システム400のスループットが設定されている場合、内側ブラシステーションへの化学溶液の供給は、所望の濃度(またはpH)レベルに到達するためにランプアップシーケンスを必要とする。本発明の一実施形態では、化学溶液は、ブラシ431をクリーニングするために内側ブラシステーション430のみに供給される。ブラシのpHレベルを高くすることにより、ブラシ431と潜在する汚染物質との間に(前述した)静電電位を発生させ、この結果、ブラシと汚染物質とが互いに反発し合い、ブラシがクリーニングされる。HF溶液は、汚染物質を分解し、汚染物質を洗い流されるような溶解しやすい形にする。ランプアップシーケンスは、時刻640から時刻650の比較的短い期間に実行され、内側ブラシステーション430内で実行される。
【0041】
時刻650では、化学溶液の供給が停止され、脱イオン水の供給が開始される。第2のスクラブの期間、基板は脱イオン水でリンスされ、外側ブラシステーション420で実行された第1のスクラブと、内側ブラシステーション430で実行されたランプアップシーケンスとからの残留化学溶液が除去される。第1のスクラブ工程と同様に、脱イオン水は、ブラシ431を介して基板に与えられる。ランプアップシーケンスのための化学溶液の供給と、リンスのための脱イオン水の供給とは、以下に詳述する供給システムを用いて実行される。なお、前述した従来技術のシステムなどの他の供給システムも、ランプアップシーケンスが用いられるので、内側ブラシステーション430内で使用することができる。
【0042】
第2のスクラブまたはリンスは、外側ブラシステーション420で既にエッチングが実行されているので、前述の従来技術での処理より、長い時間行うことができる。本発明では、基板から化学溶液を除去するためにリンスが実行されるので、この結果、基板が内側ブラシステーション420から搬出されて次の処理ステーションに搬入されるときに、基板に化学溶液が(例えあっても)殆ど残らない。また、エッチングは外側ブラシステーション420で既に実行されているので、内側ブラシステーション430におけるリンス時間を長くしてもシステム400のスループットは低下しない。事実、本発明のリンスシーケンスは比較的長いが、本発明の全システム時間は、従来の処理の全システム時間より短縮されている。
【0043】
第2のスクラブ(すなわちリンスシーケンス)の後、時刻660において、基板は自動的に内側ブラシステーション430から搬出されて、次の処理ステーション内に配置される。本発明の一実施形態では、基板は、リンス,スピン,乾燥ステーション440に移送される。内側ブラシステーション430でのリンスシーケンスは(従来技術の処理と比較して)比較的長いため、リンス,スピン,乾燥ステーション440が化学溶液によって損傷される可能性は、大幅に減少する。リンス,スピン,乾燥ステーションは、基板をリンスし、スピンし、乾燥させる。この時点で、ウエハのエッチングとクリーニングとが完了する。
【0044】
リンス,スピン,乾燥処理が完了すると、基板は、リンス,スピン,乾燥ステーション440からアウトプットステーション450に移送され、ここで、基板はカセット481内に収納される。この移送は、通常、ロボットアームによって実行される。ロボットアームは、リンス,スピン,乾燥ステーション440からアームの先端で基板を持ち上げ、カセット481内に配置する。そして、カセットは、保管または他のクリーニングまたは処理システムに移送される。
【0045】
なお、ブラシおよび基板のリンスでは、脱イオン水をスプレーするなどの他の方法を用いてもよい。本発明は、上記では、HF溶液に関連して説明されたが、本発明は、例えば、クエン酸、アンモニアクエン酸塩、SC1、水酸化アンモニウム、塩化水素、キレート剤、界面活性剤、化学混合物などの、他の化学溶液を用いて実施し得る。
【0046】
本発明の利点は、ユーザが基板表面の比較的多量のエッチング(または除去)を望む場合、本発明の処理を採用することにより、いくつかの方法が可能なことである。その1つは、ユーザが外側ブラシステーションにおける処理を比較的長い時間実行可能なことである。本発明の処理は、従前の処理で要求された「ランプアップ」時間を必要としないので、本発明の処理を比較的長い時間実行しても、システムのスループットを大きく低下させない。したがって、本発明の処理を比較的長い時間実行したとしても、全システム時間は、従前の処理のための全システム時間より大きく増加することはない。
【0047】
本発明においてエッチング量を増加させる他の方法は、化学溶液内の化学物質の濃度を高めることである。濃度を高めることは、以下に詳細に述べる化学物質の供給システムの形態から、本発明の一部として利用可能である。化学溶液の濃度を高くすると、外側ブラシステーション420で実行される処理時間を増加させることなく、エッチングレートを上げることができる。
【0048】
本発明の他の利点は、従来技術の処理と比較して、システム全体のスループットを低下させることなく、エッチングおよびリンスのシーケンス期間を柔軟にすることである。換言すれば、システム全体の処理時間を増加させないで(または多く増加させないで)、基板表面をより除去するためにエッチング時間を増加させたり、基板を次の処理ステーションに移送する前に、基板から化学溶液を除去するためにリンスシーケンスを増加させたりすることができる。これは、従前の処理では、複数回のランプアップシーケンスと2回の化学溶液処理と2回のリンスシーケンスとを必要とするが、本発明では、1回の化学溶液処理と1回のリンスシーケンスとのみを必要とするためである。
【0049】
本発明の更なる利点は、基板の処理に使用される水の量を減少させることである。リンスサイクルの回数がかなり減るので、使用する水の量も同様に減る。また、本発明では、前述した従来の処理より、脱イオン水の注入に必要な圧力を低下させる。
【0050】
本発明の別の利点は、従来技術の処理と比較して、ランプアップシーケンスの総数が減るので、使用される化学物質の量をかなり減少させることができることである。使用される化学物質の量が減ることにより、クリーニング/エッチング処理の全体のコストが低下する。
【0051】
化学物質供給装置:
本発明の背景技術では、低濃度供給システムおよび高濃度供給システムについて説明した。ここで述べる他の供給システムも、本発明において利用可能である。この新しい供給システムは、化学溶液の濃度をより制御できる利点を有するとともに、化学溶液を予め混合する必要も無い。
【0052】
図5は、化学物質供給システム500の実施形態を示す。図5に示す化学物質供給システム500の実施形態では、2つの独立した供給管が備えられている。一方の管(すなわち供給管510)はHFなどの化学物質を供給し、他方の管(すなわち供給管520)は、脱イオン水などの水を供給する。各供給管510,520には、それぞれ圧力調節器511,521および流量計512,522が取り付けられている。HFなどの化学物質と脱イオン水とに対して個別に供給管と圧力調節器と流量計とを設けることにより、HFの圧力と流量とを、脱イオン水の圧力と流量とは独立して制御できる。
【0053】
供給管510,520は、化学物質HFと脱イオン水とを、混合マニホールド530に供給する。ここで、化学物質と脱イオン水とは、所望の濃度の化学溶液を得るためにブレンド(すなわち混合)される。化学物質の圧力および流量と脱イオン水の圧力および流量とを調節することにより、ユーザは、混合マニホールド530で混合される化学溶液の濃度を調整することができる。したがって、供給システム500は、予め混合された化学溶液を必要としない。
【0054】
一実施形態では、脱イオン水の流量は1分あたり約300〜900リットルの範囲、脱イオン水の水圧は約30〜55psiの範囲、HFの流量は1分当たり約200〜1000ミリリットルの範囲、HFの圧力は約15〜20psiの範囲に設定される。このとき、化学溶液の濃度は、約0.5〜5パーセントの範囲になる。なお、一方の供給管をいつでも開閉できるようにし、他方の流量と濃度を特定のユーザの希望に応じて使用するようにしてもよい。
【0055】
なお、供給管のサイズは、特定のクリーニング処理の所望の濃度と体積と流量とに従って、変化させることができる。化学溶液が混合マニホールド530で混合された後、化学溶液は一方のブラシステーション内のブラシに供給される。
【0056】
図5に示すように、化学溶液は、供給システム500内のブラシ540の中空コア570に直接供給される。なお、中空コア570は、簡単なスペース、管、溝、ポケットなどを備える。化学溶液は、ブラシ540によって、均一な濃度で基板に分配される(すなわち与えられる)。
【0057】
ブラシ540は、通常、2種類のブラシ、すなわちブリストルとスポンジブラシとから選択される。本発明の一実施形態では、PVAスポンジブラシが用いられる。化学溶液(例えばHF溶液)はブラシに供給され、ブラシには化学溶液がムラなく浸される(または染み込む)。図5に示す実施形態では、ブラシは、中空コア570の外側リムのスロット(孔)を介して溶液を吸収することによって、化学溶液で浸される。なお、ブラシをムラなく浸すために、他の装置やデバイスを用いることができ、例えば、整流装置や溝などを用いるようにしてもよい。
【0058】
ブラシ540に化学溶液が染み込むときに、ブラシは回転装置560で回転させられる。回転装置560は、ブラシ540を時計回り(または反時計回り)に回す。この結果、基板に化学溶液を与えると同時に、汚染物質を除去し表面をエッチングするために基板をスクラブすることができる。ブラシ540には化学溶液が染み込んでいるので、溶液は基板に均一に与えられる。化学溶液の均一な供給は、基板表面のpHレベルを制御するために不可欠である。化学溶液の供給が均一でない場合には、汚染物質の除去が不充分または低減し、また、基板表面のエッチングが局部的に不均一になる。
【0059】
上記の化学物質供給システム(すなわち、圧力調節器付きのブラシを介した化学物質の供給)は、半導体基板に均一に化学溶液を与え、スクラブ処理で使用される化学溶液の量を低減させ、スクラブ中の基板のpHプロファイルの維持制御に役立ち、ユーザが化学溶液の濃度を、容易にかつ予め化学溶液を混合しなくても、変更できるようにする。
【0060】
なお、上記の化学物質供給システム500では、開示された溶液以外の異なる溶液も使用可能である。例えば、SCI、クエン酸、水酸化アンモニウム、アンモニアクエン酸塩などの異なる溶液を、フッ化水素溶液と脱イオン水との代わりに用いることができる。
【0061】
なお、上記では、基板の両面をスクラブするクリーニングシステム400に本発明を使用した場合について説明しているが、本発明は、基板の片面だけをスクラブするクリーニングシステムなど、他のクリーニングシステムおよび処理にも使用可能である。
【0062】
以上、「HF−HFクリーニングのための方法および装置」について説明した。特定の装置と処理手順と処理パラメータと材料と溶液等などを含む特定の実施形態を説明したが、この開示を読むことにより、開示された実施形態の種々の変形が当業者にとって明らかになるであろう。したがって、実施形態は、広範囲な発明の単なる例示であって、発明を制限するものでない。また、本発明は図示され説明された特定の実施形態に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
添付図面に、本発明を例示的かつ非限定的に示す。
【図1】 従来技術の高濃度化学物質供給システムを示す。
【図2a】 従来技術のクリーニング処理を用いる第1のブラシステーションのブラシおよび基板表面の化学的プロファイルを示す。
【図2b】 従来技術のクリーニング処理を用いる第2のブラシステーションのブラシおよび基板表面の化学的プロファイルを示す。
【図3】 従来技術の低濃度化学物質供給システムを示す。
【図4】 DSS−200TMスクラバまたはSynergyスクラバの形状断面を示す。
【図5】 本発明で用いられる化学物質供給システムの一実施形態を示す。
【図6a】 本発明のクリーニング処理の一実施形態を用いる第1のブラシステーションのブラシおよび基板表面の化学的プロファイルを示す。
【図6b】 本発明のクリーニング処理の一実施形態を用いる第2のブラシステーションのブラシおよび基板表面の化学的プロファイルを示す。

Claims (21)

  1. 基板クリーニング方法であって、
    第1のブラシステーション内に基板を配置する工程と、
    前記第1のブラシステーション内に前記基板を配置する工程の前に、所望のクリーニングレベルで前記第1のブラシステーションに供給された化学溶液を、前記基板に供給する工程と、
    前記化学溶液で前記基板をスクラブする工程と、
    前記基板を前記第1のブラシステーションから第2のブラシステーションに移送する工程と、
    前記第1のブラシステーションで使用された前記化学溶液を前記第2のブラシステーションに供給する工程と、
    前記第2のブラシステーションへの前記化学溶液の供給を停止する工程と、
    前記第2のブラシステーション内の前記基板に水を供給する工程と、
    水で前記基板をスクラブする工程であって、水が前記基板の前記化学溶液をリンスする工程と、
    を備え
    前記化学溶液は、前記基板が除去された後でも、前記所望のレベルで前記第1のブラシステーションに供給される、方法。
  2. 請求項1記載の方法であって、
    前記第1のブラシステーション内では、アイドルシーケンスによって、前記化学溶液の供給が停止され、水の供給が開始される、方法。
  3. 請求項2記載の方法であって、
    前記アイドルシーケンスは、前記第1のブラシステーション内に別の基板が配置されない状態で所定時間が経過した後に実行される、方法。
  4. 請求項2記載の方法であって、
    アイドルシーケンス後、前記第1のブラシステーション内への別の基板の配置前に、ランプアップシーケンスが実行され、これによって、別の基板が前記第1のブラシステーション内に配置される前に、前記化学溶液は前記所望のクリーニングレベルに達する、方法。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちの任意の1つに記載の方法であって、
    前記化学溶液は、前記第1のブラシステーション内のブラシを介して、前記基板に供給される、方法。
  6. 請求項1ないし請求項4のうちの任意の1つに記載の方法であって、
    前記化学溶液は、HF溶液を含む、方法。
  7. 請求項6記載の方法であって、
    前記HF溶液は、約0.5ないし5重量パーセントの範囲内の前記所望のクリーニングレベルで供給される、方法。
  8. 請求項6記載の方法であって、
    前記第1のブラシステーション内で前記基板をスクラブする工程は、前記基板の所望の量がエッチングされるような期間、実行される、方法。
  9. 請求項1ないし請求項4のうちの任意の1つに記載の方法であって、
    前記基板は、前記基板を水でリンスしないで、前記第1のブラシステーションから前記第2のブラシステーションに移送される、方法。
  10. 請求項1ないし請求項4のうちの任意の1つに記載の方法であって、
    前記化学溶液は、前記第2のブラシステーション内のブラシを介して、前記基板に供給される、方法。
  11. 請求項1ないし請求項4のうちの任意の1つに記載の方法であって、
    前記化学溶液を前記第2のブラシステーションに供給するために、ランプアップシーケンスが用いられる、方法。
  12. 請求項1ないし請求項4のうちの任意の1つに記載の方法であって、
    前記化学溶液は、前記第2のブラシステーション内のブラシをクリーニングするために第2のブラシステーションに供給される、方法。
  13. 請求項1ないし請求項4のうちの任意の1つに記載の方法であって、
    前記第2のブラシステーション内で前記基板をスクラブする工程は、前記基板から前記化学溶液がリンスされるような期間に実行される、方法。
  14. 請求項1ないし請求項4のうちの任意の1つに記載の方法であって、さらに、
    前記基板を前記第2のブラシステーションから第3の処理ステーションに移送する工程を備える、方法。
  15. 請求項14記載の方法であって、
    前記化学溶液は、第2のブラシステーションから前記第3の処理ステーションに前記基板を移送する工程の前に、前記基板から除去される、方法。
  16. 請求項1ないし請求項4のうちの任意の1つに記載の方法であって、
    前記第1のブラシステーションは、両面スクラバである、方法。
  17. 請求項1ないし請求項4のうちの任意の1つに記載の方法であって、
    前記第2のブラシステーションは、両面スクラバである、方法。
  18. 請求項14記載の方法であって、
    前記第3の処理ステーションは、リンス、スピン、および乾燥を行うステーションである、方法。
  19. ブラシアセンブリ装置であって、
    半導体基板をスクラブするためのブラシであって、内部にスペースを有するコアを有する前記ブラシと、
    前記ブラシを回転させる回転装置と、
    前記コアのスペースに溶液を供給するために配置された溶液供給システムと、
    を備え、
    前記溶液供給システムは、
    前記ブラシの前記コアのスペースに混合溶液を供給する混合マニホールドと、
    第1の圧力調整器と第1の流量計とに接続され、第1の溶液を、第1の圧力と第1の流量とで、前記混合マニホールドに供給する第1の供給管と、
    第2の圧力調整器と第2の流量計とに接続され、第2の溶液を、第2の圧力と第2の流量とで、前記混合マニホールドに供給する第2の供給管と、
    を備え、
    前記混合マニホールドは、前記第1の溶液と前記第2の溶液の供給を受けて、前記コアのスペースに供給される前記溶液が所望の濃度になるよう混合する装置。
  20. 請求項19記載の装置であって、
    前記ブラシは、PVAブラシである、装置。
  21. 請求項19記載の装置であって、
    前記第1の溶液はHFを含み、前記第2の溶液は脱イオン水を含む、装置。
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