JP4220418B2 - 逆拡散復調器およびスペクトル拡散無線受信機 - Google Patents
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Description
0/90°移相器401は、搬送波と同一周波数のローカル信号LOから互いに90°位相の異なる2つのローカル信号LO−I,LO−Qを生成する。周波数変換ミキサ402は、無線周波数帯域の拡散信号RFと2つのローカル信号LO−I,LO−Qとを乗算して、直交する2つの拡散信号IF−I,IF−Qを生成するダイレクトコンバージョンを行う。ローパスフィルタ403,404は、それぞれ拡散信号IF−I,IF−Qから不要な帯域の信号を除去する。
図10に示した逆拡散復調器および図11に示したスペクトル拡散無線通信受信機については、例えば非特許文献1に記載されている。
丸林元,中川正雄,河野隆二著,「スペクトル拡散通信とその応用」,電子情報通信学会,平成12年,121頁〜122頁,ISBN4−88552−153−X
また、本発明の逆拡散復調器の1構成例において、前記逆拡散処理器は、前記サンプリング間隔ΔTと拡散符号の周期ΔtとがΔt=a×ΔT(aは2以上の自然数)を満たす場合、前記極性変換器から出力されるデジタル化されたa個の差分信号を加算した結果に対して前記逆拡散処理を行うものである。
また、本発明の逆拡散復調器の1構成例において、前記逆拡散処理器は、送信機において前記拡散信号の生成に使用された真の拡散符号に1つ符号を追加した疑似拡散符号を用いて前記逆拡散処理を行うものであり、前記疑似拡散符号の総和は零である。
また、本発明の逆拡散復調器の1構成例において、前記逆拡散処理器は、マンチェスタ型拡散符号を用いて前記逆拡散処理を行うものである。
また、本発明のスペクトル拡散無線受信機の1構成例は、入力された無線周波数帯域の拡散信号を中間周波数帯域の直交する2つの拡散信号に変換する周波数変換ミキサと、この周波数変換ミキサから出力された第1の拡散信号をサンプリング間隔ΔT毎に交互にサンプル保持する第1のサンプル・ホールド回路および第2のサンプル・ホールド回路と、前記周波数変換ミキサから出力された第2の拡散信号をサンプリング間隔ΔT毎に交互にサンプル保持する第3のサンプル・ホールド回路および第4のサンプル・ホールド回路と、前記第1のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果と前記第2のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果との差分信号を求める第1の減算器と、前記第3のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果と前記第4のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果との差分信号を求める第2の減算器と、前記第1の減算器から出力された差分信号をΔT毎にサンプリングしてデジタル信号に変換する第1のA/Dコンバーターと、前記第2の減算器から出力された差分信号をΔT毎にサンプリングしてデジタル信号に変換する第2のA/Dコンバーターと、前記第1のA/Dコンバーターの出力信号と前記第2のA/Dコンバーターの出力信号とを加算した加算信号を出力する位相補正処理器と、この位相補正処理器の出力信号に対して逆拡散処理を行いデータ信号を復調する逆拡散処理部とを有し、前記逆拡散処理部は、前記位相補正処理器の出力信号の極性を2×ΔT毎に反転させる極性変換器と、この極性変換器の出力信号を積分処理する積分器と、この積分器の出力信号に対して逆拡散処理を行いデータ信号を復調する逆拡散処理器とからなるものである。
また、本発明のスペクトル拡散無線受信機の1構成例において、前記逆拡散処理器は、送信機において前記拡散信号の生成に使用された真の拡散符号に1つ符号を追加した疑似拡散符号を用いて前記逆拡散処理を行うものであり、前記疑似拡散符号の総和は零である。
また、本発明のスペクトル拡散無線受信機の1構成例において、前記逆拡散処理器は、マンチェスタ型拡散符号を用いて前記逆拡散処理を行うものである。
図1は本発明の第1の実施の形態のスペクトル拡散無線受信機における逆拡散復調器の構成を示すブロック図である。
本実施の形態の逆拡散復調器は、第1のサンプル・ホールド回路100と、第2のサンプル・ホールド回路101と、減算器102と、A/Dコンバーター103と、極性変換器104と、差分型逆拡散処理器105とを有する。
第1のサンプル・ホールド回路100と第2のサンプル・ホールド回路101とは、入力された拡散信号をそれぞれ第1のクロックf1、第2のクロックf2に同期してサンプル保持する。
第1のクロックf1および第2のクロックf2の周期をTとすると、第1のクロックf1と第2のクロックf2とは、第1のサンプル・ホールド回路100と第2のサンプル・ホールド回路101とがΔT(ΔT=T/2)毎に交互にサンプリングするように設定されている。つまり、第1のクロックf1と第2のクロックf2は、周波数が同一で、位相が180°ずれた信号である。
A/Dコンバーター103には、第1のクロックf1および第2のクロックf2と同期し、かつ周波数が2倍である第3のクロックf3が入力される。つまり、第3のクロックf3の周期はΔTである。A/Dコンバーター103は、減算器102から出力された差分信号を第3のクロックf3に同期してサンプリングしてデジタル信号に変換する。
符号長をmとすると、拡散信号Sk (k=1,2,3,・・・・,m)と拡散符号Ck による逆拡散処理は次式のように表すことができる。
このとき、極性変換器104から出力される差分信号をΔSi とすると、式(1)の演算は次式のように表すことができる。
以上のように、本実施の形態によれば、逆拡散復調器の回路動作に必要な電源電圧を大幅に下げることができ、これにより逆拡散復調器の消費電力を大幅に低減することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では、第1のサンプル・ホールド回路100および第2のサンプル・ホールド回路101による拡散信号のサンプリング間隔ΔTとスペクトル拡散チップ間隔(逆拡散復調器で用いる拡散符号Dk の周期)Δtとが等しい場合を示したが、サンプリング間隔ΔTをスペクトル拡散チップ間隔Δtよりも小さくすることも可能である。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図4は本発明の第3の実施の形態のスペクトル拡散無線受信機における逆拡散復調器の構成を示すブロック図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。
本実施の形態の逆拡散復調器は、第1のサンプル・ホールド回路100と、第2のサンプル・ホールド回路101と、減算器102と、A/Dコンバーター103と、極性変換器104と、積分器106と、近似型逆拡散処理器107とを有する。
本実施の形態においても、2πf×ΔT<1となる充分小さなΔT間隔で拡散信号をサンプル保持することで、差分信号の振幅を大幅に減らすことができ、これによりA/Dコンバーター103に必要な精度を大幅に減らすことができ、逆拡散復調器の回路動作に必要な電源電圧を大幅に下げることができる。
こうして、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図5は本発明の第4の実施の形態のスペクトル拡散無線受信機における逆拡散復調器の構成を示すブロック図であり、図1、図4と同一の構成には同一の符号を付してある。
本実施の形態の逆拡散復調器は、第1のサンプル・ホールド回路100と、第2のサンプル・ホールド回路101と、減算器102と、A/Dコンバーター103と、極性変換器104と、積分器106と、逆拡散処理器108とを有する。
本実施の形態においても、2πf×ΔT<1となる充分小さなΔT間隔で拡散信号をサンプル保持することで、差分信号の振幅を大幅に減らすことができ、これによりA/Dコンバーター103に必要な精度を大幅に減らすことができ、逆拡散復調器の回路動作に必要な電源電圧を大幅に下げることができる。
こうして、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。図7は本発明の第5の実施の形態となるスペクトル拡散無線受信機の構成を示すブロック図である。
本実施の形態のスペクトル拡散無線受信機は、0/90°移相器201と、周波数変換ミキサ202と、第1のローパスフィルタ(以下、LPFとする)203と、第2のローパスフィルタ204と、第1のサンプル・ホールド回路205と、第2のサンプル・ホールド回路206と、第3のサンプル・ホールド回路207と、第4のサンプル・ホールド回路208と、第1の減算器209と、第2の減算器210と、第1のA/Dコンバーター211と、第2のA/Dコンバーター212と、位相補正処理器213と、逆拡散処理部214とを有する。
周波数変換ミキサ202は、無線周波数帯域の拡散信号RFと2つのローカル信号LO−I,LO−Qとを乗算して、直交する2つの拡散信号IF−I,IF−Qを生成するダイレクトコンバージョンを行う。
第1のサンプル・ホールド回路205と第2のサンプル・ホールド回路206とは、拡散信号IF−Iをそれぞれ第1のクロックf1、第2のクロックf2に同期してΔT毎に交互にサンプル保持する。一方、第3のサンプル・ホールド回路207と第4のサンプル・ホールド回路208とは、拡散信号IF−Qをそれぞれ第1のクロックf1、第2のクロックf2に同期してΔT毎に交互にサンプル保持する。
第1、第2のA/Dコンバーター211,212は、それぞれ減算器209,210から出力された差分信号を第3のクロックf3に同期してサンプリングしてデジタル信号に変換する。
逆拡散処理部214の構成としては、第1、第2の実施の形態で説明した図1の極性変換器104と差分型逆拡散処理器105とを用いてもよいし、第3の実施の形態で説明した図4の極性変換器104と積分器106と近似型逆拡散処理器107とを用いてもよいし、第4の実施の形態で説明した図5の極性変換器104と積分器106と逆拡散処理器108とを用いてもよい。
Claims (10)
- 入力された拡散信号をサンプリング間隔ΔT毎に交互にサンプル保持する第1のサンプル・ホールド回路および第2のサンプル・ホールド回路と、
前記第1のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果と前記第2のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果との差分信号を求める減算器と、
前記差分信号をΔT毎にサンプリングしてデジタル信号に変換するA/Dコンバーターと、
このA/Dコンバーターによりデジタル化された差分信号の極性を2×ΔT毎に反転させる極性変換器と、
この極性変換器の出力信号に対して逆拡散処理を行いデータ信号を復調する逆拡散処理器とを有し、
前記逆拡散処理器は、前記差分信号に対応して符号変換した拡散符号を用いて前記逆拡散処理を行うことを特徴とする逆拡散復調器。 - 請求項1記載の逆拡散復調器において、
前記逆拡散処理器は、前記サンプリング間隔ΔTと拡散符号の周期ΔtとがΔt=a×ΔT(aは2以上の自然数)を満たす場合、前記極性変換器から出力されるデジタル化されたa個の差分信号を加算した結果に対して前記逆拡散処理を行うことを特徴とする逆拡散復調器。 - 入力された拡散信号をサンプリング間隔ΔT毎に交互にサンプル保持する第1のサンプル・ホールド回路および第2のサンプル・ホールド回路と、
前記第1のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果と前記第2のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果との差分信号を求める減算器と、
前記差分信号をΔT毎にサンプリングしてデジタル信号に変換するA/Dコンバーターと、
このA/Dコンバーターによりデジタル化された差分信号の極性を2×ΔT毎に反転させる極性変換器と、
この極性変換器の出力信号を積分処理する積分器と、
この積分器の出力信号に対して逆拡散処理を行いデータ信号を復調する逆拡散処理器とを有することを特徴とする逆拡散復調器。 - 請求項3記載の逆拡散復調器において、
前記逆拡散処理器は、送信機において前記拡散信号の生成に使用された真の拡散符号に1つ符号を追加した疑似拡散符号を用いて前記逆拡散処理を行うものであり、前記疑似拡散符号の総和は零であることを特徴とする逆拡散復調器。 - 請求項3記載の逆拡散復調器において、
前記逆拡散処理器は、マンチェスタ型拡散符号を用いて前記逆拡散処理を行うことを特徴とする逆拡散復調器。 - 入力された無線周波数帯域の拡散信号を中間周波数帯域の直交する2つの拡散信号に変換する周波数変換ミキサと、
この周波数変換ミキサから出力された第1の拡散信号をサンプリング間隔ΔT毎に交互にサンプル保持する第1のサンプル・ホールド回路および第2のサンプル・ホールド回路と、
前記周波数変換ミキサから出力された第2の拡散信号をサンプリング間隔ΔT毎に交互にサンプル保持する第3のサンプル・ホールド回路および第4のサンプル・ホールド回路と、
前記第1のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果と前記第2のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果との差分信号を求める第1の減算器と、
前記第3のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果と前記第4のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果との差分信号を求める第2の減算器と、
前記第1の減算器から出力された差分信号をΔT毎にサンプリングしてデジタル信号に変換する第1のA/Dコンバーターと、
前記第2の減算器から出力された差分信号をΔT毎にサンプリングしてデジタル信号に変換する第2のA/Dコンバーターと、
前記第1のA/Dコンバーターの出力信号と前記第2のA/Dコンバーターの出力信号とを加算した加算信号を出力する位相補正処理器と、
この位相補正処理器の出力信号に対して逆拡散処理を行いデータ信号を復調する逆拡散処理部とを有し、
前記逆拡散処理部は、前記位相補正処理器の出力信号の極性を2×ΔT毎に反転させる極性変換器と、前記差分信号に対応して符号変換した拡散符号を用いて前記極性変換器の出力信号に対して逆拡散処理を行う逆拡散処理器とからなることを特徴とするスペクトル拡散無線受信機。 - 請求項6記載のスペクトル拡散無線受信機において、
前記逆拡散処理器は、前記サンプリング間隔ΔTと拡散符号の周期ΔtとがΔt=a×ΔT(aは2以上の自然数)を満たす場合、前記極性変換器から出力されるデジタル化されたa個の差分信号を加算した結果に対して前記逆拡散処理を行うことを特徴とするスペクトル拡散無線受信機。 - 入力された無線周波数帯域の拡散信号を中間周波数帯域の直交する2つの拡散信号に変換する周波数変換ミキサと、
この周波数変換ミキサから出力された第1の拡散信号をサンプリング間隔ΔT毎に交互にサンプル保持する第1のサンプル・ホールド回路および第2のサンプル・ホールド回路と、
前記周波数変換ミキサから出力された第2の拡散信号をサンプリング間隔ΔT毎に交互にサンプル保持する第3のサンプル・ホールド回路および第4のサンプル・ホールド回路と、
前記第1のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果と前記第2のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果との差分信号を求める第1の減算器と、
前記第3のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果と前記第4のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果との差分信号を求める第2の減算器と、
前記第1の減算器から出力された差分信号をΔT毎にサンプリングしてデジタル信号に変換する第1のA/Dコンバーターと、
前記第2の減算器から出力された差分信号をΔT毎にサンプリングしてデジタル信号に変換する第2のA/Dコンバーターと、
前記第1のA/Dコンバーターの出力信号と前記第2のA/Dコンバーターの出力信号とを加算した加算信号を出力する位相補正処理器と、
この位相補正処理器の出力信号に対して逆拡散処理を行いデータ信号を復調する逆拡散処理部とを有し、
前記逆拡散処理部は、前記位相補正処理器の出力信号の極性を2×ΔT毎に反転させる極性変換器と、この極性変換器の出力信号を積分処理する積分器と、この積分器の出力信号に対して逆拡散処理を行いデータ信号を復調する逆拡散処理器とからなることを特徴とするスペクトル拡散無線受信機。 - 請求項8記載のスペクトル拡散無線受信機において、
前記逆拡散処理器は、送信機において前記拡散信号の生成に使用された真の拡散符号に1つ符号を追加した疑似拡散符号を用いて前記逆拡散処理を行うものであり、前記疑似拡散符号の総和は零であることを特徴とするスペクトル拡散無線受信機。 - 請求項8記載のスペクトル拡散無線受信機において、
前記逆拡散処理器は、マンチェスタ型拡散符号を用いて前記逆拡散処理を行うことを特徴とするスペクトル拡散無線受信機。
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