JP4220418B2 - 逆拡散復調器およびスペクトル拡散無線受信機 - Google Patents

逆拡散復調器およびスペクトル拡散無線受信機 Download PDF

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本発明は、拡散符号を用いた演算により所望の信号を周波数拡散して送信し、受信した拡散信号を拡散符号を用いた演算により逆拡散して前記所望の信号を取り出すスペクトル拡散無線通信に係り、特に逆拡散復調器およびこれを用いたスペクトル拡散無線受信機の構成に関するものである。
図10に第1の従来技術である逆拡散復調器の構成を示す。図示しないスペクトル拡散無線送信機は、データ信号を拡散処理した拡散信号を生成して、この拡散信号を送信する。スペクトル拡散無線送信機から送信された拡散信号は、スペクトル拡散無線受信機の図示しないアンテナで受信され、図示しないRF信号処理部でベースバンド帯域の信号に変換された後に図10の逆拡散復調器に入力される。逆拡散復調器のA/Dコンバーター301は、入力された拡散信号をデジタル信号に変換し、逆拡散復調器302は、デジタル信号処理により逆拡散処理を行うことでデータ信号を復調する。
図11に第2の従来技術であるスペクトル拡散無線受信機の構成を示す。スペクトル拡散無線送信機から送信された無線周波数帯域の拡散信号は、スペクトル拡散無線受信機の図示しないアンテナで受信され、図11の周波数変換ミキサ402に入力される。
0/90°移相器401は、搬送波と同一周波数のローカル信号LOから互いに90°位相の異なる2つのローカル信号LO−I,LO−Qを生成する。周波数変換ミキサ402は、無線周波数帯域の拡散信号RFと2つのローカル信号LO−I,LO−Qとを乗算して、直交する2つの拡散信号IF−I,IF−Qを生成するダイレクトコンバージョンを行う。ローパスフィルタ403,404は、それぞれ拡散信号IF−I,IF−Qから不要な帯域の信号を除去する。
A/Dコンバーター405,406は、それぞれローパスフィルタ403,404から出力された拡散信号IF−I,IF−Qをデジタル信号に変換する。位相補正処理器407は、A/Dコンバーター405と406の出力信号を加算した加算信号を出力すると同時に、拡散信号RFとローカル信号LOとの位相差が零の状態と等価になるように加算信号の位相を補正する。逆拡散処理器408は、位相補正処理器407の出力信号に対してデジタル処理による逆拡散処理を行い、データ信号を復調する。以
図10に示した逆拡散復調器および図11に示したスペクトル拡散無線通信受信機については、例えば非特許文献1に記載されている。
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
丸林元,中川正雄,河野隆二著,「スペクトル拡散通信とその応用」,電子情報通信学会,平成12年,121頁〜122頁,ISBN4−88552−153−X
スペクトル拡散による無線通信ではチャネル帯域が広いため、妨害信号が同じチャネル帯域内に存在する場合が多い。図10、図11に示した従来技術である逆拡散復調器およびスペクトル拡散無線受信機では、逆拡散処理で希望信号のみを抽出する。このために、A/Dコンバーター301,405,406の精度は6ビット以上必要であった。このような高精度のA/Dコンバーターを高速かつ低電圧動作させることは困難であるため、これまで低電圧・低消費電力の逆拡散復調器およびスペクトル拡散無線受信機の実現は困難であった。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであり、A/Dコンバーターに必要なビット精度を緩和し、低電圧・低消費電力で動作する逆拡散復調器およびスペクトル拡散無線受信機の実現に寄与することにある。
本発明の逆拡散復調器は、入力された拡散信号をサンプリング間隔ΔT毎に交互にサンプル保持する第1のサンプル・ホールド回路および第2のサンプル・ホールド回路と、前記第1のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果と前記第2のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果との差分信号を求める減算器と、前記差分信号をΔT毎にサンプリングしてデジタル信号に変換するA/Dコンバーターと、このA/Dコンバーターによりデジタル化された差分信号の極性を2×ΔT毎に反転させる極性変換器と、この極性変換器の出力信号に対して逆拡散処理を行いデータ信号を復調する逆拡散処理器とを有し、前記逆拡散処理器は、前記差分信号に対応して符号変換した拡散符号を用いて前記逆拡散処理を行うものである。
また、本発明の逆拡散復調器の1構成例において、前記逆拡散処理器は、前記サンプリング間隔ΔTと拡散符号の周期ΔtとがΔt=a×ΔT(aは2以上の自然数)を満たす場合、前記極性変換器から出力されるデジタル化されたa個の差分信号を加算した結果に対して前記逆拡散処理を行うものである。
また、本発明の逆拡散復調器は、入力された拡散信号をサンプリング間隔ΔT毎に交互にサンプル保持する第1のサンプル・ホールド回路および第2のサンプル・ホールド回路と、前記第1のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果と前記第2のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果との差分信号を求める減算器と、前記差分信号をΔT毎にサンプリングしてデジタル信号に変換するA/Dコンバーターと、このA/Dコンバーターによりデジタル化された差分信号の極性を2×ΔT毎に反転させる極性変換器と、この極性変換器の出力信号を積分処理する積分器と、この積分器の出力信号に対して逆拡散処理を行いデータ信号を復調する逆拡散処理器とを有するものである。
また、本発明の逆拡散復調器の1構成例において、前記逆拡散処理器は、送信機において前記拡散信号の生成に使用された真の拡散符号に1つ符号を追加した疑似拡散符号を用いて前記逆拡散処理を行うものであり、前記疑似拡散符号の総和は零である。
また、本発明の逆拡散復調器の1構成例において、前記逆拡散処理器は、マンチェスタ型拡散符号を用いて前記逆拡散処理を行うものである。
また、本発明のスペクトル拡散無線受信機は、入力された無線周波数帯域の拡散信号を中間周波数帯域の直交する2つの拡散信号に変換する周波数変換ミキサと、この周波数変換ミキサから出力された第1の拡散信号をサンプリング間隔ΔT毎に交互にサンプル保持する第1のサンプル・ホールド回路および第2のサンプル・ホールド回路と、前記周波数変換ミキサから出力された第2の拡散信号をサンプリング間隔ΔT毎に交互にサンプル保持する第3のサンプル・ホールド回路および第4のサンプル・ホールド回路と、前記第1のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果と前記第2のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果との差分信号を求める第1の減算器と、前記第3のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果と前記第4のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果との差分信号を求める第2の減算器と、前記第1の減算器から出力された差分信号をΔT毎にサンプリングしてデジタル信号に変換する第1のA/Dコンバーターと、前記第2の減算器から出力された差分信号をΔT毎にサンプリングしてデジタル信号に変換する第2のA/Dコンバーターと、前記第1のA/Dコンバーターの出力信号と前記第2のA/Dコンバーターの出力信号とを加算した加算信号を出力する位相補正処理器と、この位相補正処理器の出力信号に対して逆拡散処理を行いデータ信号を復調する逆拡散処理部とを有し、前記逆拡散処理部は、前記位相補正処理器の出力信号の極性を2×ΔT毎に反転させる極性変換器と、前記差分信号に対応して符号変換した拡散符号を用いて前記極性変換器の出力信号に対して逆拡散処理を行う逆拡散処理器とからなるものである。
また、本発明のスペクトル拡散無線受信機の1構成例において、前記逆拡散処理器は、前記サンプリング間隔ΔTと拡散符号の周期ΔtとがΔt=a×ΔT(aは2以上の自然数)を満たす場合、前記極性変換器から出力されるデジタル化されたa個の差分信号を加算した結果に対して前記逆拡散処理を行うものである。
また、本発明のスペクトル拡散無線受信機の1構成例は、入力された無線周波数帯域の拡散信号を中間周波数帯域の直交する2つの拡散信号に変換する周波数変換ミキサと、この周波数変換ミキサから出力された第1の拡散信号をサンプリング間隔ΔT毎に交互にサンプル保持する第1のサンプル・ホールド回路および第2のサンプル・ホールド回路と、前記周波数変換ミキサから出力された第2の拡散信号をサンプリング間隔ΔT毎に交互にサンプル保持する第3のサンプル・ホールド回路および第4のサンプル・ホールド回路と、前記第1のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果と前記第2のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果との差分信号を求める第1の減算器と、前記第3のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果と前記第4のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果との差分信号を求める第2の減算器と、前記第1の減算器から出力された差分信号をΔT毎にサンプリングしてデジタル信号に変換する第1のA/Dコンバーターと、前記第2の減算器から出力された差分信号をΔT毎にサンプリングしてデジタル信号に変換する第2のA/Dコンバーターと、前記第1のA/Dコンバーターの出力信号と前記第2のA/Dコンバーターの出力信号とを加算した加算信号を出力する位相補正処理器と、この位相補正処理器の出力信号に対して逆拡散処理を行いデータ信号を復調する逆拡散処理部とを有し、前記逆拡散処理部は、前記位相補正処理器の出力信号の極性を2×ΔT毎に反転させる極性変換器と、この極性変換器の出力信号を積分処理する積分器と、この積分器の出力信号に対して逆拡散処理を行いデータ信号を復調する逆拡散処理器とからなるものである。
また、本発明のスペクトル拡散無線受信機の1構成例において、前記逆拡散処理器は、送信機において前記拡散信号の生成に使用された真の拡散符号に1つ符号を追加した疑似拡散符号を用いて前記逆拡散処理を行うものであり、前記疑似拡散符号の総和は零である。
また、本発明のスペクトル拡散無線受信機の1構成例において、前記逆拡散処理器は、マンチェスタ型拡散符号を用いて前記逆拡散処理を行うものである。
本発明によれば、拡散信号を2つのサンプル・ホールド回路で交互にサンプル保持して、この2つのサンプル・ホールド回路の出力の差分信号をA/Dコンバーターでデジタル信号に変換するが、この際に充分小さなΔT間隔で拡散信号をサンプル保持すれば、差分信号の振幅を大幅に減らすことができる。これにより、差分信号をA/D変換するA/Dコンバーターに必要な精度を大幅に減らすことができ、逆拡散復調器およびスペクトル拡散無線受信機の回路動作に必要な電源電圧を大幅に下げることができる。その結果、本発明では、逆拡散復調器およびスペクトル拡散無線受信機の消費電力を大幅に低減することができる。
[第1の実施の形態]
図1は本発明の第1の実施の形態のスペクトル拡散無線受信機における逆拡散復調器の構成を示すブロック図である。
本実施の形態の逆拡散復調器は、第1のサンプル・ホールド回路100と、第2のサンプル・ホールド回路101と、減算器102と、A/Dコンバーター103と、極性変換器104と、差分型逆拡散処理器105とを有する。
図示しないスペクトル拡散無線送信機は、データ信号を拡散処理した拡散信号を生成して、この拡散信号を送信する。スペクトル拡散無線送信機から送信された拡散信号は、スペクトル拡散無線受信機の図示しないアンテナで受信され、図示しないRF信号処理部でベースバンド帯域の信号に変換された後に図1の逆拡散復調器に入力される。
第1のサンプル・ホールド回路100と第2のサンプル・ホールド回路101とは、入力された拡散信号をそれぞれ第1のクロックf1、第2のクロックf2に同期してサンプル保持する。
図2に本実施の形態で用いる第1クロックf1および第2クロックf2の信号波形例を示す。図2において、「S」はサンプル・ホールド回路100,101が拡散信号をサンプリングするタイミングを示し、「H」はサンプリングした拡散信号を保持する期間を示している。
第1のクロックf1および第2のクロックf2の周期をTとすると、第1のクロックf1と第2のクロックf2とは、第1のサンプル・ホールド回路100と第2のサンプル・ホールド回路101とがΔT(ΔT=T/2)毎に交互にサンプリングするように設定されている。つまり、第1のクロックf1と第2のクロックf2は、周波数が同一で、位相が180°ずれた信号である。
減算器102は、第1のサンプル・ホールド回路100の出力と第2のサンプル・ホールド回路101の出力との差分信号を出力する。
A/Dコンバーター103には、第1のクロックf1および第2のクロックf2と同期し、かつ周波数が2倍である第3のクロックf3が入力される。つまり、第3のクロックf3の周期はΔTである。A/Dコンバーター103は、減算器102から出力された差分信号を第3のクロックf3に同期してサンプリングしてデジタル信号に変換する。
図3(a)に図1のA点における拡散信号の波形例を示し、図3(b)に図1のB点における差分信号の波形例を示す。図3(a)の例では、拡散信号を振幅1、周波数fのsin(2πft)で表される信号としている。この拡散信号を第1のサンプル・ホールド回路100と第2のサンプル・ホールド回路101によりΔT毎に交互にサンプリングし、第1のサンプル・ホールド回路100でサンプル保持した結果と第2のサンプル・ホールド回路101でサンプル保持した結果との差分信号を求めると、この差分信号の振幅bは2πf×ΔTとなる。
したがって、2πf×ΔT<1となるように充分小さなΔT間隔で拡散信号をサンプル保持すれば、差分信号の振幅を大幅に減らすことができる。これにより、本実施の形態では、差分信号をA/D変換するA/Dコンバーター103に必要な精度を大幅に減らすことができ、逆拡散復調器の回路動作に必要な電源電圧を大幅に下げることができる。
減算器102から出力される差分信号の極性は、第1のサンプル・ホールド回路100と第2のサンプル・ホールド回路101とがΔT毎に交互にサンプリングすることから、ΔT毎に反転している。そこで、極性変換器104は、差分信号の極性を揃えるため、A/Dコンバーター103によってデジタル化された差分信号の極性を周期T毎に反転させる。これにより、極性変換器104から出力される差分信号の極性は正又は負のいずれか一方に統一されることになる。
差分型逆拡散処理器105は、極性変換器104の出力信号に対してデジタル処理による差分型の逆拡散処理を行い、データ信号を復調する。以下に、差分型逆拡散処理器105による差分型の逆拡散処理について説明する。
符号長をmとすると、拡散信号Sk (k=1,2,3,・・・・,m)と拡散符号Ck による逆拡散処理は次式のように表すことができる。
Figure 0004220418
式(1)において、Pは逆拡散処理を行った結果の信号である。また、拡散符号Ck は、送信機において拡散信号Sk の生成に使用された符号と同じものである。
このとき、極性変換器104から出力される差分信号をΔSi とすると、式(1)の演算は次式のように表すことができる。
Figure 0004220418
したがって、差分信号に対応して符号変換した新しい拡散符号Dk を用いることで、差分信号ΔSi を入力とする逆拡散処理が可能となる。ただし、式(2)では、上から3行目の第1項を近似的に0としている。
以上のように、本実施の形態によれば、逆拡散復調器の回路動作に必要な電源電圧を大幅に下げることができ、これにより逆拡散復調器の消費電力を大幅に低減することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では、第1のサンプル・ホールド回路100および第2のサンプル・ホールド回路101による拡散信号のサンプリング間隔ΔTとスペクトル拡散チップ間隔(逆拡散復調器で用いる拡散符号Dk の周期)Δtとが等しい場合を示したが、サンプリング間隔ΔTをスペクトル拡散チップ間隔Δtよりも小さくすることも可能である。
例えば、Δt=a×ΔTの場合、a(aは2以上の自然数)個の差分信号を加算した結果を次式のようにΔSSi として求める。この加算処理は、図1に示した差分型逆拡散処理器105で行えばよい。
Figure 0004220418
そして、加算結果ΔSSi と拡散符号Dk による逆拡散処理は次式のように表すことができる。
Figure 0004220418
本実施の形態によれば、サンプリング間隔ΔTをスペクトル拡散チップ間隔Δtよりも小さくすることで、A/Dコンバーター103に必要なビット精度を第1の実施の形態よりも低減することができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図4は本発明の第3の実施の形態のスペクトル拡散無線受信機における逆拡散復調器の構成を示すブロック図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。
本実施の形態の逆拡散復調器は、第1のサンプル・ホールド回路100と、第2のサンプル・ホールド回路101と、減算器102と、A/Dコンバーター103と、極性変換器104と、積分器106と、近似型逆拡散処理器107とを有する。
第1のサンプル・ホールド回路100、第2のサンプル・ホールド回路101、減算器102、A/Dコンバーター103および極性変換器104の動作は第1の実施の形態と同じである。
本実施の形態においても、2πf×ΔT<1となる充分小さなΔT間隔で拡散信号をサンプル保持することで、差分信号の振幅を大幅に減らすことができ、これによりA/Dコンバーター103に必要な精度を大幅に減らすことができ、逆拡散復調器の回路動作に必要な電源電圧を大幅に下げることができる。
本実施の形態では、極性変換器104から出力されるデジタル化された差分信号に対して積分器106でデジタル処理による積分を行うことにより、差分信号を拡散信号に戻すことを特徴としている。ただし、差分信号にDCオフセットが含まれると、積分処理でオーバーフローが発生する。この積分処理のオーバーフローは、積分後に引き算をすることで解決できる。
このため、本実施の形態では、積分器106から出力されるデジタル化された拡散信号に対してデジタル処理による近似型の逆拡散処理を行い、データ信号を復調する。近似型逆拡散処理器107は、具体的には以下の近似式を用いて逆拡散処理を行い、この逆拡散処理に用いる擬似拡散符号の総和を零にすることでオーバーフローの問題を解決している。
Figure 0004220418
式(5)において、Sk (k=1,2,3,・・・・,m)は積分器106から出力される拡散信号、Ck は送信機において拡散信号の生成に使用された真の拡散符号である。また、式(5)の右辺第2項SnΣCkのΣCk は真の拡散信号Ck に対して追加した1つの符号である。これにより、真の拡散信号Ck と追加した符号ΣCk とからなる疑似拡散符号の総和は零となる。また、式(5)においてSn は任意の拡散信号であり、拡散信号Sk のうちの何れかでもよいし(すなわち、nは1〜mまでのいずれかの値)、拡散信号Sk よりも前に受信した拡散信号でもよいし、拡散信号Sk よりも後に受信した拡散信号でもよい。
こうして、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図5は本発明の第4の実施の形態のスペクトル拡散無線受信機における逆拡散復調器の構成を示すブロック図であり、図1、図4と同一の構成には同一の符号を付してある。
本実施の形態の逆拡散復調器は、第1のサンプル・ホールド回路100と、第2のサンプル・ホールド回路101と、減算器102と、A/Dコンバーター103と、極性変換器104と、積分器106と、逆拡散処理器108とを有する。
第1のサンプル・ホールド回路100、第2のサンプル・ホールド回路101、減算器102、A/Dコンバーター103、極性変換器104および積分器106の動作は第3の実施の形態と同じである。
本実施の形態においても、2πf×ΔT<1となる充分小さなΔT間隔で拡散信号をサンプル保持することで、差分信号の振幅を大幅に減らすことができ、これによりA/Dコンバーター103に必要な精度を大幅に減らすことができ、逆拡散復調器の回路動作に必要な電源電圧を大幅に下げることができる。
本実施の形態では、第3の実施の形態と同様に、極性変換器104から出力されるデジタル化された差分信号に対して積分器106で積分処理を行うことにより、差分信号を拡散信号に戻す。このとき、第3の実施の形態で問題になった積分処理のオーバーフローについては逆拡散処理器108においてマンチェスター型の拡散符号を用いることにより解決する。図6に示すように、マンチェスター型拡散符号では、1つの符号が「1」と「−1」から構成されているため、拡散符号の総和が零となり、オーバーフローの問題は起こらない。
こうして、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。図7は本発明の第5の実施の形態となるスペクトル拡散無線受信機の構成を示すブロック図である。
本実施の形態のスペクトル拡散無線受信機は、0/90°移相器201と、周波数変換ミキサ202と、第1のローパスフィルタ(以下、LPFとする)203と、第2のローパスフィルタ204と、第1のサンプル・ホールド回路205と、第2のサンプル・ホールド回路206と、第3のサンプル・ホールド回路207と、第4のサンプル・ホールド回路208と、第1の減算器209と、第2の減算器210と、第1のA/Dコンバーター211と、第2のA/Dコンバーター212と、位相補正処理器213と、逆拡散処理部214とを有する。
図示しないスペクトル拡散無線送信機は、データ信号を拡散処理した拡散信号を生成して、この拡散信号を送信する。スペクトル拡散無線送信機から送信された無線周波数帯域の拡散信号は、スペクトル拡散無線受信機の図示しないアンテナで受信され、図7の周波数変換ミキサ202に入力される。
0/90°移相器201は、搬送波と同一周波数のローカル信号LOから互いに90°位相の異なる2つのローカル信号LO−I,LO−Qを生成する。
周波数変換ミキサ202は、無線周波数帯域の拡散信号RFと2つのローカル信号LO−I,LO−Qとを乗算して、直交する2つの拡散信号IF−I,IF−Qを生成するダイレクトコンバージョンを行う。
第1、第2のLPF203,204は、それぞれ拡散信号IF−I,IF−Qから不要な帯域の信号を除去する。
第1のサンプル・ホールド回路205と第2のサンプル・ホールド回路206とは、拡散信号IF−Iをそれぞれ第1のクロックf1、第2のクロックf2に同期してΔT毎に交互にサンプル保持する。一方、第3のサンプル・ホールド回路207と第4のサンプル・ホールド回路208とは、拡散信号IF−Qをそれぞれ第1のクロックf1、第2のクロックf2に同期してΔT毎に交互にサンプル保持する。
第1の減算器209は、第1のサンプル・ホールド回路205の出力と第2のサンプル・ホールド回路206の出力との差分信号を出力し、第2の減算器210は、第3のサンプル・ホールド回路207の出力と第4のサンプル・ホールド回路208の出力との差分信号を出力する。
第1、第2のA/Dコンバーター211,212は、それぞれ減算器209,210から出力された差分信号を第3のクロックf3に同期してサンプリングしてデジタル信号に変換する。
位相補正処理器213は、A/Dコンバーター211と212の出力信号を加算した加算信号を出力すると同時に、拡散信号RFとローカル信号LOとの位相差が零の状態と等価になるように加算信号の位相を補正する。
逆拡散処理部214の構成としては、第1、第2の実施の形態で説明した図1の極性変換器104と差分型逆拡散処理器105とを用いてもよいし、第3の実施の形態で説明した図4の極性変換器104と積分器106と近似型逆拡散処理器107とを用いてもよいし、第4の実施の形態で説明した図5の極性変換器104と積分器106と逆拡散処理器108とを用いてもよい。
本実施の形態においても、2πf×ΔT<1となる充分小さなΔT間隔で拡散信号をサンプル保持することで、差分信号の振幅を大幅に減らすことができ、これによりA/Dコンバーター211,212に必要な精度を大幅に減らすことができ、スペクトル拡散無線送信機の回路動作に必要な電源電圧を大幅に下げることができる。
図8は周波数変換ミキサ202の構成例を示す回路図である。この周波数変換ミキサ202に入力される無線周波数帯域の拡散信号RF+,RF−、ローカル信号LO−I、およびローカル信号LO−Iに対して位相が90°異なるローカル信号LO−Qは、差動形式の信号である。同様に、周波数変換ミキサ202から出力される中間周波数帯域の拡散信号IF−I、および拡散信号IF−Iに対して位相が90°異なる拡散信号IF−Qは、差動形式の信号である。
周波数変換ミキサ202は、ゲートに拡散信号RF+,RF−が入力される差動回路を構成するPチャネルMOSトランジスタQ1,Q2と、コンデンサC1,C2を介してゲートにローカル信号LO−Iが入力される差動回路を構成するNチャネルMOSトランジスタQ3,Q4と、同じくコンデンサC1,C2を介してゲートにローカル信号LO−Iが入力される差動回路を構成するNチャネルMOSトランジスタQ5,Q6と、コンデンサC3,C4を介してゲートにローカル信号LO−Qが入力される差動回路を構成するNチャネルMOSトランジスタQ7,Q8と、同じくコンデンサC3,C4を介してゲートにローカル信号LO−Qが入力される差動回路を構成するNチャネルMOSトランジスタQ9,Q10と、ソースに電源電圧VDDが供給され、ゲートとドレインがトランジスタQ3,Q5のドレインおよび拡散信号IF−Iの出力端子に接続されたPチャネルMOSトランジスタQ11と、ソースに電源電圧VDDが供給され、ゲートとドレインがトランジスタQ4,Q6のドレインおよび拡散信号IF−Iの出力端子に接続されたPチャネルMOSトランジスタQ12と、ソースに電源電圧VDDが供給され、ゲートとドレインがトランジスタQ7,Q9のドレインおよび拡散信号IF−Qの出力端子に接続されたPチャネルMOSトランジスタQ13と、ソースに電源電圧VDDが供給され、ゲートとドレインがトランジスタQ8,Q10のドレインおよび拡散信号IF−Qの出力端子に接続されたPチャネルMOSトランジスタQ14と、一端に電源電圧VDDが供給され、他端がトランジスタQ1,Q2のソースに接続されたコンデンサC5と、一端がトランジスタQ2のドレインおよびトランジスタQ3,Q4,Q7,Q8のソースに接続され、他端が接地されたコンデンサC6と、一端がトランジスタQ1のドレインおよびトランジスタQ5,Q6,Q9,Q10のソースに接続され、他端が接地されたコンデンサC7と、コンデンサC5と並列に接続されたコイルL1と、コンデンサC6と並列に接続されたコイルL2と、コンデンサC7と並列に接続されたコイルL3と、トランジスタQ3,Q6のゲートにバイアス電圧LObiasを与える抵抗R1と、トランジスタQ4,Q5のゲートにバイアス電圧LObiasを与える抵抗R2と、トランジスタQ7,Q10のゲートにバイアス電圧LObiasを与える抵抗R3と、トランジスタQ8,Q9のゲートにバイアス電圧LObiasを与える抵抗R4とから構成される。
以上の構成により、周波数変換ミキサ202は、拡散信号RF+,RF−とローカル信号LO−Iとを乗算して、乗算結果の拡散信号IF−Iを電圧モードで出力すると共に、拡散信号RF+,RF−とローカル信号LO−Qとを乗算して、乗算結果の拡散信号IF−Qを電圧モードで出力する。このように、周波数変換ミキサ202は、電流−電圧変換を行うが、ミキサ負荷としてダイオード接続したPチャネルMOSトランジスタQ11,Q12,Q13,Q14を用いている。これにより、電流信号が非線形に電圧変換されるため、拡散信号RF+,RF−のレベルが大きい場合でも出力の拡散信号IF−I,IF−Qが飽和することはなく、低電圧動作時にも大きなダイナミックレンジを確保することができる。
図9は減算器209又は210の構成例を示す回路図である。図9において、IN1+,IN1−は、第1のサンプル・ホールド回路205又は第3のサンプル・ホールド回路207から出力される差動形式の信号であり、IN2+,IN2−は、第2のサンプル・ホールド回路206又は第4のサンプル・ホールド回路208から出力される差動形式の信号である。また、OUT+,OUT−は、減算器209又は210から出力される差動形式の差分信号である。
減算器209,210は、ソースに電源電圧VDDが供給され、ゲートに第1のサンプル・ホールド回路205又は第3のサンプル・ホールド回路207の出力信号IN1+,IN1−が入力される差動回路を構成するPチャネルMOSトランジスタQ15,Q16と、ソースに電源電圧VDDが供給され、ゲートに第2のサンプル・ホールド回路206又は第4のサンプル・ホールド回路208の出力信号IN2+,IN2−が入力される差動回路を構成するPチャネルMOSトランジスタQ17,Q18と、一端がトランジスタQ15,Q18のドレインおよび差分信号OUT+の出力端子に接続され、他端が接地された抵抗R5と、一端がトランジスタQ16,Q17のドレインおよび差分信号OUT−の出力端子に接続され、他端が接地された抵抗R6とから構成される。
以上の構成により、減算器209は、第1のサンプル・ホールド回路205の出力信号IN1+,IN1−と第2のサンプル・ホールド回路206の出力信号IN2+,IN2−との差分信号OUT+,OUT−を出力し、同様に、減算器210は、第3のサンプル・ホールド回路207の出力信号IN1+,IN1−と第4のサンプル・ホールド回路208の出力信号IN2+,IN2−との差分信号OUT+,OUT−を出力する。
減算器209,210は、周波数変換ミキサ202の電流−電圧変換の非線形性を補正する電圧−電流変換を行い、電流モードで減算を行って差分信号を求め、その後に差分信号を電圧に変換して出力している。減算後に差分信号を電圧に変換しているため、電圧変換後のダイナミックレンジも問題なく大きく確保することができる。
本発明は、電磁波によってデジタル信号を送受信する無線通信に適用することができる。
本発明の第1の実施の形態のスペクトル拡散無線受信機における逆拡散復調器の構成を示すブロック図である。 図1の逆拡散復調器で用いる第1クロックおよび第2クロックの信号波形図である。 本発明の第1の実施の形態の逆拡散復調器における拡散信号と差分信号の波形図である。 本発明の第3の実施の形態のスペクトル拡散無線受信機における逆拡散復調器の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態のスペクトル拡散無線受信機における逆拡散復調器の構成を示すブロック図である。 図5の逆拡散復調器で用いるマンチェスター型拡散符号の波形図である。 本発明の第5の実施の形態となるスペクトル拡散無線受信機の構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施の形態のスペクトル拡散無線受信機における周波数変換ミキサの構成例を示す回路図である。 本発明の第5の実施の形態のスペクトル拡散無線受信機における減算器の構成例を示す回路図である。 第1の従来技術である逆拡散復調器の構成を示すブロック図である。 第2の従来技術であるスペクトル拡散無線受信機の構成を示すブロック図である。
符号の説明
100…第1のサンプル・ホールド回路、101…第2のサンプル・ホールド回路、102…減算器、103…A/Dコンバーター、104…極性変換器、105…差分型逆拡散処理器、106…積分器、107…近似型逆拡散処理器、108…逆拡散処理器、201…0/90°移相器、202…周波数変換ミキサ、203、204…ローパスフィルタ、205、206、207、208…サンプル・ホールド回路、209、210…減算器、211、212…A/Dコンバーター、213…位相補正処理器、214…逆拡散処理部。

Claims (10)

  1. 入力された拡散信号をサンプリング間隔ΔT毎に交互にサンプル保持する第1のサンプル・ホールド回路および第2のサンプル・ホールド回路と、
    前記第1のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果と前記第2のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果との差分信号を求める減算器と、
    前記差分信号をΔT毎にサンプリングしてデジタル信号に変換するA/Dコンバーターと、
    このA/Dコンバーターによりデジタル化された差分信号の極性を2×ΔT毎に反転させる極性変換器と、
    この極性変換器の出力信号に対して逆拡散処理を行いデータ信号を復調する逆拡散処理器とを有し、
    前記逆拡散処理器は、前記差分信号に対応して符号変換した拡散符号を用いて前記逆拡散処理を行うことを特徴とする逆拡散復調器。
  2. 請求項1記載の逆拡散復調器において、
    前記逆拡散処理器は、前記サンプリング間隔ΔTと拡散符号の周期ΔtとがΔt=a×ΔT(aは2以上の自然数)を満たす場合、前記極性変換器から出力されるデジタル化されたa個の差分信号を加算した結果に対して前記逆拡散処理を行うことを特徴とする逆拡散復調器。
  3. 入力された拡散信号をサンプリング間隔ΔT毎に交互にサンプル保持する第1のサンプル・ホールド回路および第2のサンプル・ホールド回路と、
    前記第1のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果と前記第2のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果との差分信号を求める減算器と、
    前記差分信号をΔT毎にサンプリングしてデジタル信号に変換するA/Dコンバーターと、
    このA/Dコンバーターによりデジタル化された差分信号の極性を2×ΔT毎に反転させる極性変換器と、
    この極性変換器の出力信号を積分処理する積分器と、
    この積分器の出力信号に対して逆拡散処理を行いデータ信号を復調する逆拡散処理器とを有することを特徴とする逆拡散復調器。
  4. 請求項3記載の逆拡散復調器において、
    前記逆拡散処理器は、送信機において前記拡散信号の生成に使用された真の拡散符号に1つ符号を追加した疑似拡散符号を用いて前記逆拡散処理を行うものであり、前記疑似拡散符号の総和は零であることを特徴とする逆拡散復調器。
  5. 請求項記載の逆拡散復調器において、
    前記逆拡散処理器は、マンチェスタ型拡散符号を用いて前記逆拡散処理を行うことを特徴とする逆拡散復調器。
  6. 入力された無線周波数帯域の拡散信号を中間周波数帯域の直交する2つの拡散信号に変換する周波数変換ミキサと、
    この周波数変換ミキサから出力された第1の拡散信号をサンプリング間隔ΔT毎に交互にサンプル保持する第1のサンプル・ホールド回路および第2のサンプル・ホールド回路と、
    前記周波数変換ミキサから出力された第2の拡散信号をサンプリング間隔ΔT毎に交互にサンプル保持する第3のサンプル・ホールド回路および第4のサンプル・ホールド回路と、
    前記第1のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果と前記第2のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果との差分信号を求める第1の減算器と、
    前記第3のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果と前記第4のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果との差分信号を求める第2の減算器と、
    前記第1の減算器から出力された差分信号をΔT毎にサンプリングしてデジタル信号に変換する第1のA/Dコンバーターと、
    前記第2の減算器から出力された差分信号をΔT毎にサンプリングしてデジタル信号に変換する第2のA/Dコンバーターと、
    前記第1のA/Dコンバーターの出力信号と前記第2のA/Dコンバーターの出力信号とを加算した加算信号を出力する位相補正処理器と、
    この位相補正処理器の出力信号に対して逆拡散処理を行いデータ信号を復調する逆拡散処理部とを有し、
    前記逆拡散処理部は、前記位相補正処理器の出力信号の極性を2×ΔT毎に反転させる極性変換器と、前記差分信号に対応して符号変換した拡散符号を用いて前記極性変換器の出力信号に対して逆拡散処理を行う逆拡散処理器とからなることを特徴とするスペクトル拡散無線受信機
  7. 請求項6記載のスペクトル拡散無線受信機において、
    前記逆拡散処理器は、前記サンプリング間隔ΔTと拡散符号の周期ΔtとがΔt=a×ΔT(aは2以上の自然数)を満たす場合、前記極性変換器から出力されるデジタル化されたa個の差分信号を加算した結果に対して前記逆拡散処理を行うことを特徴とするスペクトル拡散無線受信機。
  8. 入力された無線周波数帯域の拡散信号を中間周波数帯域の直交する2つの拡散信号に変換する周波数変換ミキサと、
    この周波数変換ミキサから出力された第1の拡散信号をサンプリング間隔ΔT毎に交互にサンプル保持する第1のサンプル・ホールド回路および第2のサンプル・ホールド回路と、
    前記周波数変換ミキサから出力された第2の拡散信号をサンプリング間隔ΔT毎に交互にサンプル保持する第3のサンプル・ホールド回路および第4のサンプル・ホールド回路と、
    前記第1のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果と前記第2のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果との差分信号を求める第1の減算器と、
    前記第3のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果と前記第4のサンプル・ホールド回路でサンプル保持した結果との差分信号を求める第2の減算器と、
    前記第1の減算器から出力された差分信号をΔT毎にサンプリングしてデジタル信号に変換する第1のA/Dコンバーターと、
    前記第2の減算器から出力された差分信号をΔT毎にサンプリングしてデジタル信号に変換する第2のA/Dコンバーターと、
    前記第1のA/Dコンバーターの出力信号と前記第2のA/Dコンバーターの出力信号とを加算した加算信号を出力する位相補正処理器と、
    この位相補正処理器の出力信号に対して逆拡散処理を行いデータ信号を復調する逆拡散処理部とを有し、
    前記逆拡散処理部は、前記位相補正処理器の出力信号の極性を2×ΔT毎に反転させる極性変換器と、この極性変換器の出力信号を積分処理する積分器と、この積分器の出力信号に対して逆拡散処理を行いデータ信号を復調する逆拡散処理器とからなることを特徴とするスペクトル拡散無線受信機。
  9. 請求項8記載のスペクトル拡散無線受信機において、
    前記逆拡散処理器は、送信機において前記拡散信号の生成に使用された真の拡散符号に1つ符号を追加した疑似拡散符号を用いて前記逆拡散処理を行うものであり、前記疑似拡散符号の総和は零であることを特徴とするスペクトル拡散無線受信機。
  10. 請求項記載のスペクトル拡散無線受信機において、
    前記逆拡散処理器は、マンチェスタ型拡散符号を用いて前記逆拡散処理を行うことを特徴とするスペクトル拡散無線受信機
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