JP4218424B2 - 光伝送システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多波長の信号光を多重化して伝送する光伝送システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
波長分割多重(WDM: Wavelength Division Multiplexing)光伝送システムは、多波長の信号光を多重化して光伝送路により伝送するものであり、大容量の情報を高速に送受信することができる。また、光伝送システムは、信号光を光増幅する光増幅器を光伝送路上に備えることで、信号光を長距離伝送することができる。光増幅器は、一般に利得等化器を含み、信号光波長帯域で利得が一定とされる。
【0003】
このような光増幅器を備えるWDM光伝送システムにおいて信号光伝送品質を確保するには、非線形光学現象に因る信号光波形の劣化を抑制するとともに、多波長の信号光それぞれのSN比を互いに同程度にすることが要求される。しかし、多波長の信号光の伝送速度(ビットレート)が一定でない場合には、低ビットレートの信号光に合わせて多波長の信号光の強度を設定すると、高ビットレートの信号光はSN比悪化に因り伝送品質が劣化し、逆に、高ビットレートの信号光に合わせて多波長の信号光の強度を設定すると、低ビットレートの信号光は非線形光学現象に因り伝送品質が劣化する。
【0004】
このような問題点を解決するための発明が特許文献1に開示されている。すなわち、特許文献1に開示された発明は、伝送速度が速いほど信号光の強度を大きくすることで、多波長の信号光それぞれの伝送品質を良好に維持することを意図したものである。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−333016号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の特許文献1に開示された発明は、WDM光伝送システムにおいて伝送される多波長の信号光それぞれの伝送品質を必ずしも良好に維持することができない。例えば、光増幅器が多段に設けられる場合であって段数が多いときや、光増幅器の雑音指数が大きいときには、信号光伝送品質が劣化する。
【0007】
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、受光部における多波長の信号光それぞれのSN比の偏差を小さくして信号光伝送品質の劣化を抑制することができる光伝送システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る光伝送システムは、光送信器から出力される多波長の信号光を光伝送路により伝送する光伝送システムであって、多波長の信号光それぞれの光路上に設けられた光フィルタと、SN比が所定値以上となる波長の信号光につき、光送信器から出力される多波長の信号光それぞれの光強度を各信号光に対する光フィルタの帯域幅に応じて設定する信号光強度設定手段とを備え、光送信器から出力される多波長の信号光のうち第1信号光の伝送速度がf b1 であり、第1信号光に対する光フィルタの帯域幅がΔν f1 であり、光送信器から出力される多波長の信号光のうち第1信号光とは異なる第2信号光の伝送速度がf b2 であり、第2信号光に対する光フィルタの帯域幅がΔν f2 であり、第1信号光と第2信号光とは、いずれもSN比が所定値以上であって、伝送速度と光フィルタの帯域幅との少なくとも一方が互いに異なり、信号光強度設定手段は、光送信器から出力される第1信号光の光強度P および第2信号光の光強度P それぞれを、第1信号光の光強度P と第2信号光の光強度P との比(P /P )が、(f b2 /f b1 )、[(f b2 Δν f2 )/(f b1 Δν f1 )] 1/2 、又は(f b2 /f b1 )と[(f b2 Δν f2 )/(f b1 Δν f1 )] 1/2 との間となるように設定することを特徴とする。この光伝送システムでは、光送信器から出力される多波長の信号光それぞれの光強度は、信号光強度設定手段により、各信号光に対する光フィルタの帯域幅に応じて設定される。ここで、光フィルタは、多波長の信号光それぞれの光路上に設けられたものであって光フィルタとして作用するものの全てを含み、例えば、多波長の信号光を波長毎に分波する光分波器や、受光部の直前に光フィルタが設けられている場合には該光フィルタを含む。光送信器から出力される多波長の信号光それぞれの光強度が光フィルタの帯域幅に応じて設定されることにより、この光伝送システムでは、受光部における多波長の信号光それぞれのSN比の偏差が小さくなり、信号光伝送品質の劣化が抑制され得る。
【0009】
本発明に係る光伝送システムでは、(1) 光送信器は、多波長の信号光のうち第1信号光を伝送速度fb1で出力し、他の第2信号光を伝送速度fb2(ただし、fb2≠fb1)で出力し、(2) 光フィルタは、第1信号光に対する帯域幅がΔνf1であり、第2信号光に対する帯域幅がΔνf2であり、(3) 信号光強度設定手段は、光送信器から出力される第1信号光の光強度P1および第2信号光の光強度P2それぞれを、「P2/P1=[(fb2Δνf2)/(fb1Δνf1)]1/2」なる式に基づいて設定するのが好適である。この場合、伝送速度が互いに異なる第1信号光および第2信号光それぞれは、光送信器から出力される際の光強度が上記のように設定されることにより、SN比の偏差が小さくなり、信号光伝送品質の劣化が抑制される。これは、光伝送経路上の光増幅器の段数が多い又は光増幅器の雑音指数が大きい場合に好適である。
【0010】
本発明に係る光伝送システムでは、(1) 光送信器は、多波長の信号光のうち第1信号光を伝送速度fb1で出力し、他の第2信号光を伝送速度fb2(ただし、fb2≠fb1)で出力し、(2) 光フィルタは、第1信号光に対する帯域幅がΔνf1であり、第2信号光に対する帯域幅がΔνf2であり、(3) 信号光強度設定手段は、光送信器から出力される第1信号光の光強度P1と第2信号光の光強度P2との比(P2/P1)を、(fb2/fb1) と [(fb2Δνf2)/(fb1Δνf1)]1/2 との間の値に設定するのが好適である。この場合、伝送速度が互いに異なる第1信号光および第2信号光それぞれは、光送信器から出力される際の光強度が上記のように設定されることにより、SN比の偏差が小さくなり、信号光伝送品質の劣化が抑制される。これは、光伝送経路上の光増幅器の段数や雑音指数によらず好適である。
【0011】
本発明に係る光伝送システムでは、(1) 光送信器は、多波長の信号光のうち第1信号光および第2信号光を互いに同じ伝送速度で出力し、(2) 光フィルタは、第1信号光に対する帯域幅がΔνf1であり、第2信号光に対する帯域幅がΔνf2(ただし、Δνf2≠Δνf1)であり、(3) 信号光強度設定手段は、光送信器から出力される第1信号光の光強度P1および第2信号光の光強度P2それぞれを、「P2/P1=(Δνf2/Δνf1)1/2」なる式に基づいて設定するのが好適である。この場合、伝送速度が互いに等しくで光フィルタの帯域幅が互いに異なる第1信号光および第2信号光それぞれは、光送信器から出力される際の光強度が上記のように設定されることにより、SN比の偏差が小さくなり、信号光伝送品質の劣化が抑制される。これは、光伝送経路上の光増幅器の段数が多い又は光増幅器の雑音指数が大きい場合に好適である。
【0012】
本発明に係る光伝送システムでは、(1) 光送信器は、多波長の信号光のうち第1信号光および第2信号光を互いに同じ伝送速度で出力し、(2) 光フィルタは、第1信号光に対する帯域幅がΔνf1であり、第2信号光に対する帯域幅がΔνf2(ただし、Δνf2≠Δνf1)であり、(3) 信号光強度設定手段は、光送信器から出力される第1信号光の光強度P1と第2信号光の光強度P2との比(P2/P1)を、値1と (Δνf2/Δνf1)1/2 との間の値に設定するのが好適である。この場合、伝送速度が互いに等しくで光フィルタの帯域幅が互いに異なる第1信号光および第2信号光それぞれは、光送信器から出力される際の光強度が上記のように設定されることにより、SN比の偏差が小さくなり、信号光伝送品質の劣化が抑制される。これは、光伝送経路上の光増幅器の段数や雑音指数によらず好適である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0014】
図1は、本実施形態に係る光伝送システム1の構成図である。この図に示される光伝送システム1は、光送信器10、光受信器20および光伝送路30を備え、光送信器10から多重化されて出力される多波長の信号光を光伝送路30により光受信器20へ送信する。
【0015】
光送信器10は、光源部111〜11N、信号光強度設定部121〜12N、光合波器13および光増幅器14を備える。Nは2以上の整数である。光源部11nは波長λnの信号光を出力する。nは1以上N以下の各整数である。光源部111〜11Nそれぞれが出力する信号光の波長は互いに異なる。信号光強度設定部12nは、光源部11nから出力された波長λnの信号光を入力し、その信号光の強度を適切に調整して光合波器13へ出力する。信号光強度設定部121〜12Nそれぞれとして、例えば、減衰量が可変の光減衰器や、利得が可変の光増幅器が用いられる。光合波器13は、信号光強度設定部121〜12Nそれぞれから出力された各波長の信号光を入力して、これらを合波して光増幅器14へ出力する。光増幅器14は、光合波器13から多重化されて出力された多波長の信号光を一括光増幅して、光伝送路30へ出力する。
【0016】
光受信器20は、光分波器21および受光部221〜22Nを備える。光分波器21は、光伝送路30により伝送されて到達した多波長の信号光を入力し、この多波長の信号光を波長毎に分波して受光部221〜22Nへ出力する。受光部22nは、光分波器21から出力された波長λnの信号光を受信する。すなわち、光分波器21は、光源部11nから受光部22nへ至る波長λnの信号光の光路上に設けられた光フィルタとして作用する。なお、受光部22nの直前に光フィルタが設けられていてもよい。
【0017】
光伝送路30は、正分散光ファイバ311〜313、負分散光ファイバ321〜323および光増幅器331〜333を備える。正分散光ファイバ311〜313は、信号光波長帯域において波長分散が正である光ファイバである。負分散光ファイバ321〜323は、信号光波長帯域において波長分散が負である光ファイバである。光増幅器331〜333は、多波長の信号光を一括光増幅する。正分散光ファイバ311および負分散光ファイバ321は、互いに縦続接続されていて、光増幅器14と光増幅器331との間に設けられている。正分散光ファイバ312および負分散光ファイバ322は、互いに縦続接続されていて、光増幅器331と光増幅器332との間に設けられている。正分散光ファイバ313および負分散光ファイバ323は、互いに縦続接続されていて、光増幅器332と光増幅器333との間に設けられている。光増幅器333と光分波器21との間に、更に、正分散光ファイバ、負分散光ファイバおよび光増幅器が設けられていてもよい。
【0018】
この光伝送システム1では、光源部11nから出力された波長λnの信号光は、信号光強度設定部12nにより強度が設定された後に、光合波部13に入力する。光合波部13からは多波長の信号光が多重化されて出力され、その多波長の信号光は、光増幅器14により一括光増幅されて、光伝送路30に出力される。光増幅器14から出力された多波長の信号光は、正分散光ファイバ311および負分散光ファイバ321により伝送された後、光増幅器331により一括光増幅されて出力される。光増幅器331から出力された多波長の信号光は、正分散光ファイバ312および負分散光ファイバ322により伝送された後、光増幅器332により一括光増幅されて出力される。光増幅器332から出力された多波長の信号光は、正分散光ファイバ313および負分散光ファイバ323により伝送された後、光増幅器333により一括光増幅されて出力される。このようにして光伝送路30により伝送されて光受信器20に到達した多波長の信号光は光分波器21により波長毎に分波されて、波長λnの信号光が受光部22nにより受信される。
【0019】
このような光伝送システム1において、信号光強度設定部12nは、SN比が所定値以上となる波長の信号光につき、光送信器10から出力される波長λnの信号光の光強度を、該信号光に対する光フィルタの帯域幅に応じて設定する。ここで、波長λnの信号光に対する光フィルタは、光源部11nから受光部22nへ至る波長λnの信号光の光路上に設けられていて光フィルタとして作用するものの全てを含み、光分波器21の他、例えば受光部22nの直前に光フィルタが設けられている場合には該光フィルタをも含む。このように信号光強度設定部12nが波長λnの信号光の光強度を設定することにより、この光伝送システム1では、多波長の信号光それぞれの伝送品質の劣化を抑制することができる。これについて以下に更に詳細に説明する。
【0020】
図1に示されるような光伝送システム1において、光ファイバ311,321の損失と光増幅器14の利得とが互いに等しいとし、光ファイバ312,322の損失と光増幅器331の利得とが互いに等しいとし、光ファイバ313,323の損失と光増幅器332の利得とが互いに等しいとする。また、光増幅器14,331〜333それぞれは信号光波長帯域で利得が一定であるとする。
【0021】
光増幅器間の光ファイバと光増幅器との組合せを1スパンとして、kスパン伝送後に受光部22により受光するときの信号光のSN比は、
【数1】
Figure 0004218424
なる式で表される。
【0022】
この式において、Pは初段スパンに入力する信号光の強度であり、hはプランク定数であり、νは信号光の光周波数であり、nspは自然放出光係数であり、Δfは受光部22の帯域幅であり、Nは信号光の波数であり、Δνfは光フィルタの帯域幅である。
【0023】
光増幅器の段数が少なく光増幅器の雑音指数が小さい場合、上記(1)式の右辺の分母において第1項が支配的となるので、上記(1)式は、
【数2】
Figure 0004218424
なる近似式で表される。ここで、Aは定数である。受光部22における信号光のSN比は、信号光の初期強度Pに比例し、受光部22の帯域幅Δfに反比例する。
【0024】
この(2)式より、受光部22の帯域幅Δfが信号光の伝送速度fbに比例している場合であれば、信号光強度Pは伝送速度fbに比例した値に設定されればよい。すなわち、光送信器10から出力される多波長の信号光のうち、波長λ1の信号光の伝送速度がfb1であり、波長λ2の信号光の伝送速度がfb2(ただし、fb2≠fb1)であるとすると、光送信器10から出力される波長λ1の信号光の強度P1および波長λ2の信号光の強度P2は、
【数3】
Figure 0004218424
なる式を満たすように設定される。
【0025】
この(3)式は、光増幅器の段数が少なく光増幅器の雑音指数が小さい場合には好適ではあるが、光増幅器の段数が多い又は光増幅器の雑音指数が大きい場合には不適切である。後者の場合には、上記(1)式の右辺の分母において第2項が支配的となるので、上記(1)式は、
【数4】
Figure 0004218424
なる近似式で表される。ここで、Bは定数である。
【0026】
この(4)式より、信号光強度Pは、信号光の伝送速度fbと光フィルタの帯域幅Δνfとの積(fbΔνf)の平方根に比例した値に設定されればよい。すなわち、光送信器10から出力される多波長の信号光のうち、波長λ1の信号光の伝送速度がfb1であり、波長λ2の信号光の伝送速度がfb2(ただし、fb2≠fb1)であるとし、また、波長λ1の信号光に対する光フィルタの帯域幅がΔνf1であり、波長λ2の信号光に対する光フィルタの帯域幅がΔνf2であるとすると、光送信器10から出力される波長λ1の信号光の強度P1および波長λ2の信号光の強度P2は、
【数5】
Figure 0004218424
なる式を満たすように設定される。
【0027】
なお、光増幅器の段数や雑音指数によらずに受光部22における多波長の信号光それぞれのSN比を良好に維持するには、光送信器10から出力される各波長の信号光の強度の比(P2/P1)は、上記(3)式と上記(5)式との間の値となるように設定されるのが好適である。信号光強度設定部121〜12Nは、以上のような関係を満たすように各波長の信号光の強度を設定する。
【0028】
以上の説明では、伝送速度fbが互いに異なる2波長の信号光について説明してきた。しかし、伝送速度fbが互いに等しくて光フィルタの帯域幅Δνfが互いに異なる2波長の信号光についても同様である。この場合、光送信器10から出力される波長λ1の信号光の強度P1および波長λ2の信号光の強度P2は、
【数6】
Figure 0004218424
なる式を満たすように設定される。なお、光増幅器の段数によらずに受光部22における多波長の信号光それぞれのSN比を良好に維持するには、光送信器10から出力される各波長の信号光の強度の比(P2/P1)は、値1と上記(6)式との間の値となるように設定されるのが好適である。
【0029】
次に、本実施形態に係る光伝送システムの実施例について比較例と対比して説明する。
【0030】
第1実施例および第1比較例では、WDM伝送する信号光の波数は100波であり、各信号光の波長は一定の光周波数間隔で配置されている。100波のうち50波の信号光の伝送速度fbは10Gb/sであり、残りの50波の信号光の伝送速度fbは40Gb/sである。各信号光に対する光フィルタの帯域幅Δνfは伝送速度によらず75GHzである。伝送速度10Gb/sの信号光を受信する各受光部の帯域幅Δfは7.5GHzであり、伝送速度40Gb/sの信号光を受信する各受光部の帯域幅Δfは30GHzである。そして、実施例1では、光送信器から送出される伝送速度10Gb/sの各信号光の強度Pは0.67mWであり、光送信器から送出される伝送速度40Gb/sの各信号光の強度Pは1.33mWである。一方、比較例1では、光送信器から送出される各信号光の強度Pは伝送速度によらず1mWである。
【0031】
図2は、第1実施例および第1比較例それぞれのSN特性を示すグラフである。この図において、横軸はスパン数kを表す。実線は、第1実施例および第1比較例それぞれについて伝送速度10Gb/sおよび伝送速度40Gb/sそれぞれの信号光のSN比の差を表す。破線は、伝送速度40Gb/sの信号光について第1実施例および第1比較例それぞれのSN比の差を表す。この図に示されるように、第1比較例では、伝送速度10Gb/sの各信号光のSN比と比較して、伝送速度40Gb/sの各信号光のSN比は、スパン数kによらず、6dB悪い。第1実施例では、スパン数kが大きいほど、伝送速度10Gb/sおよび伝送速度40Gb/sそれぞれの信号光のSN比の差は小さくなり、スパン数kが10以上であると、SN比差は0.3dB以下である。第1比較例に対して第1実施例では、スパン数kが大きいほど、伝送速度40Gb/sの各信号光のSN比の改善量は大きくなり、その改善量は最大2.5dBまで可能である。
【0032】
第2実施例および第2比較例では、WDM伝送する信号光の波数は8波であり、そのうちの4波の信号光は高密度WDM(DWDM: Dense WDM)伝送され、残りの4波の信号光は低密度WDM(CWDM: Coarse WDM)伝送される。DWDMの4波の信号光それぞれの波長は、CWDMの4波のうちの何れかの2波の信号光の波長間に配置される。各信号光の伝送速度fbは、DWDMおよびCWDMによらず10Gb/sである。DWDMの信号光に対する光フィルタの帯域幅Δνfは75GHzであり、CWDMの信号光に対する光フィルタの周波数帯域幅Δνfは波長帯域幅10nmに相当する。信号光を受信する各受光部の帯域幅Δfは、DWDMおよびCWDMによらず7.5GHzである。そして、実施例2では、光送信器から送出されるDWDMの各信号光の強度Pは1.6mWであり、光送信器から送出されるCWDMの各信号光の強度Pは0.4mWである。一方、比較例2では、光送信器から送出される各信号光の強度Pは、DWDMおよびCWDMによらず1mWである。
【0033】
図3は、第2実施例および第2比較例それぞれのSN特性を示すグラフである。この図において、横軸はスパン数kを表す。実線は、第2実施例および第2比較例それぞれについてDWDMおよびCWDMそれぞれの信号光のSN比の差を表す。破線は、CWDMの信号光について第2実施例および第2比較例それぞれのSN比の差を表す。この図に示されるように、第2比較例では、DWDMの各信号光のSN比と比較して、CWDMの各信号光のSN比は、3dB以上悪く、スパン数kが大きいほど悪い。第2実施例では、スパン数kが大きいほど、DWDMおよびCWDMそれぞれの信号光のSN比の差は小さくなり、スパン数kが10以上であると、SN比差は1.2dB以下である。第2比較例に対して第2実施例では、スパン数kが大きいほど、CWDMの各信号光のSN比の改善量は大きくなり、その改善量は最大4dBまで可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したとおり、本発明によれば、受光部における多波長の信号光それぞれのSN比の偏差を小さくして信号光伝送品質の劣化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る光伝送システム1の構成図である。
【図2】第1実施例および第1比較例それぞれのSN特性を示すグラフである。
【図3】第2実施例および第2比較例それぞれのSN特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1…光伝送システム、10…光送信器、111〜11N…光源部、121〜12N…信号光強度設定部、13…光合波器、14…光増幅器、20…光受信器、21…光分波器、221〜22N…受光部、30…光伝送路、311〜313…正分散光ファイバ、321〜323…負分散光ファイバ、331〜333…光増幅器。

Claims (5)

  1. 光送信器から出力される多波長の信号光を光伝送路により伝送する光伝送システムであって、
    前記多波長の信号光それぞれの光路上に設けられた光フィルタと、
    SN比が所定値以上となる波長の信号光につき、前記光送信器から出力される前記多波長の信号光それぞれの光強度を各信号光に対する前記光フィルタの帯域幅に応じて設定する信号光強度設定手段と
    を備え
    前記光送信器から出力される前記多波長の信号光のうち第1信号光の伝送速度がf b1 であり、前記第1信号光に対する前記光フィルタの帯域幅がΔν f1 であり、
    前記光送信器から出力される前記多波長の信号光のうち前記第1信号光とは異なる第2信号光の伝送速度がf b2 であり、前記第2信号光に対する前記光フィルタの帯域幅がΔν f2 であり、
    前記第1信号光と前記第2信号光とは、いずれも前記SN比が所定値以上であって、伝送速度と前記光フィルタの帯域幅との少なくとも一方が互いに異なり、
    前記信号光強度設定手段は、前記光送信器から出力される前記第1信号光の光強度P および前記第2信号光の光強度P それぞれを、前記第1信号光の光強度P と前記第2信号光の光強度P との比(P /P )が、(f b2 /f b1 )、[(f b2 Δν f2 )/(f b1 Δν f1 )] 1/2 、又は(f b2 /f b1 )と[(f b2 Δν f2 )/(f b1 Δν f1 )] 1/2 との間となるように設定することを特徴とする光伝送システム。
  2. 前記光送信器は、前記多波長の信号光のうち第1信号光を伝送速度fb1で出力し、他の第2信号光を伝送速度fb2(ただし、fb2≠fb1)で出力し、
    前記光フィルタは、前記第1信号光に対する帯域幅がΔνf1であり、前記第2信号光に対する帯域幅がΔνf2であり、
    前記信号光強度設定手段は、前記光送信器から出力される前記第1信号光の光強度Pおよび前記第2信号光の光強度Pそれぞれを、「P/P=[(fb2Δνf2)/(fb1Δνf1)]1/2」なる式に基づいて設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の光伝送システム。
  3. 前記光送信器は、前記多波長の信号光のうち第1信号光を伝送速度fb1で出力し、他の第2信号光を伝送速度fb2(ただし、fb2≠fb1)で出力し、
    前記光フィルタは、前記第1信号光に対する帯域幅がΔνf1であり、前記第2信号光に対する帯域幅がΔνf2であり、
    前記信号光強度設定手段は、前記光送信器から出力される前記第1信号光の光強度Pと前記第2信号光の光強度Pとの比(P/P)を、(fb2/fb1)と[(fb2Δνf2)/(fb1Δνf1)]1/2との間の値に設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の光伝送システム。
  4. 前記光送信器は、前記多波長の信号光のうち第1信号光および第2信号光を互いに同じ伝送速度で出力し、
    前記光フィルタは、前記第1信号光に対する帯域幅がΔνf1であり、前記第2信号光に対する帯域幅がΔνf2(ただし、Δνf2≠Δνf1)であり、
    前記信号光強度設定手段は、前記光送信器から出力される前記第1信号光の光強度Pおよび前記第2信号光の光強度Pそれぞれを、「P/P=(Δνf2/Δνf11/2」なる式に基づいて設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の光伝送システム。
  5. 前記光送信器は、前記多波長の信号光のうち第1信号光および第2信号光を互いに同じ伝送速度で出力し、
    前記光フィルタは、前記第1信号光に対する帯域幅がΔνf1であり、前記第2信号光に対する帯域幅がΔνf2(ただし、Δνf2≠Δνf1)であり、
    前記信号光強度設定手段は、前記光送信器から出力される前記第1信号光の光強度Pと前記第2信号光の光強度Pとの比(P/P)を、値1と(Δνf2/Δνf11/2との間の値に設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の光伝送システム。
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