JP4217508B2 - 農産物非破壊品質判定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、みかん、メロン、スイカ等の農産物中に含まれる糖度等の内部品質を非破壊で判定する装置に関し、特に、このような品質判定装置に備える搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、農産物の糖度や酸度等の内部品質を、農産物を破壊することなく判定する非破壊品質判定装置として、上流側の供給部にて供給された農産物を、搬送手段により下流側の測定部へ搬送して、この測定部にて赤外光やレーザー光等の光を農産物へ照射し、農産物を透過した光を分析することによって、糖度や酸度等の内部品質を判定するように構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような農産物非破壊品質判定装置においては、搬送手段による農産物の搬送速度は、搬送部分においてはどの場所でも略一定となっており、搬送速度は、搬送手段全体として、調節できるのみであった。よって、従来では、農産物の供給を行う供給部での搬送速度と、供給部以外の例えば、農産物の品質判定を行う測定部での搬送速度とは、略同一となっていた。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−228087号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の農産物非破壊品質判定装置においては、次のような不具合があった。農産物の搬送速度を速くした場合には、全体としての作業性を向上できるものの、供給部において、作業者が手作業により農産物を搬送手段に供給する場合には、搬送速度が速過ぎると農産物を確実に載置できない場合があった。特に、農産物をパン(載せ台)に載置して、このパンを搬送手段に載置する場合には、農産物がパン上で傾いたり、パンから転落したりして、適切に載置できないという不具合があった。これに対して、搬送速度を遅くした場合には、供給部で農産物の供給は確実に行えるものの、品質判定装置の処理量が減少し、全体として作業性を損なう結果となっていた。そこで、本発明では、品質判定装置各部における農産物の搬送速度を調節可能とすることにより、全体としての作業性を損なうことなく、農産物の供給を確実かつ適切に行えるようにすることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、農産物(15)を搬送装置(11)により搬送し、搬送経路の上流側から順に、該搬送装置(11)への農産物の供給を行う供給部(31)、農産物の品質判定を行う測定部(13)、および該測定部(13)での品質判定の結果に基づき農産物の選別を行う選別部(32)を配置して構成する農産物非破壊品質判定装置(1)において、前記搬送装置(11)に速度調節機構を備え、該速度調節機構は、農産物(15)を載置するパン(34)の底面中央より支持部材(34a)を下方へ突出し、該支持部材(34a)は走行レール(35)を貫通し、該走行レール(35)に沿って摺動自在に構成し、該支持部材(34a)下端には、支点ピン(34b)を下方に突出し、該支点ピン(34b)に第一連結リンク(21)と第三連結リンク(23)の一端を枢結し、該第一連結リンク(21)の他端は支点軸(24)に回動自在に枢支し、該支点軸(24)には、更に第二連結リンク(22)の一端を回動自在に枢支し、該第二連結リンク(22)の他端は、支点軸(25)に回転自在に枢支し,該支点軸(25)に、更に第三連結リンク(23)の一端を枢支し、該第三連結リンク(23)の他端を前方のパン(34)の支点ピン(34b)に枢支し、平面視で複数のパン(34)間を連結リンク(21・22・23)によりジグザグ状に連結する構成とし、前記支点軸(24・25)の下部はガイドレール(36・37)に挿入し、該ガイドレール(36・37)は前記走行レール(35)の両側に配置し、該走行レール(35)及びガイドレール(36・37)は無端状とし、該左右一対のガイドレール(36・37)の左右方向の間隔を調節することにより、隣り合うパン(34)とパン(34)の前後方向の間隔を調節可能とし、前記各部での農産物(15)の搬送速度をそれぞれ調節可能としたものである。
請求項2においては、請求項1記載の農産物非破壊品質判定装置において、前記供給部(31)での搬送速度を、供給部(31)以外での搬送速度より低速としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を添付の図面を用いて説明する。図1は本発明の農産物非破壊品質判定装置の構成を示す説明図、図2は農産物非破壊品質判定装置の搬送装置を示す図、図3は搬送装置におけるパンと連結機構を示す図、図4は農産物非破壊品質判定装置の各部によって農産物の搬送速度を調節する適用例を示す説明図、図5は同じく別の適用例を示す説明図、図6は二つの搬送経路が合流する搬送装置を示す説明図である。
【0007】
まず、農産物非破壊品質判定装置(以下、「品質判定装置」という。)1の構成について、図1を用いて説明する。図1に示すように、品質判定装置1は、搬送手段である搬送装置11、供給部31、測定部13、選別部32、制御装置14等からなっている。品質判定の対象となる農産物15(例えば、みかん、メロン等)は、供給部31において、搬送装置11のパン34上に載置されて、搬送経路を上流側(供給部31側)から下流側(選別部32側)へ向かって搬送される。なお、以下では、便宜上、農産物15の搬送方向を前後方向(下流側が前方)とし、水平面内で搬送方向と直交する方向を左右方向としている。
【0008】
搬送経路の途中に配置される測定部13は、近赤外光等の光を投光するランプまたはLED等の投光手段17、光を受光するためのフォトダイオードやフォトトランジスタ等の受光手段18等からなり、搬送装置11の左右一方側に投光手段17が配置され、該搬送装置11の他方側に投光手段17に対向させて受光手段18が配置されている。搬送装置11により上流側から測定部13に搬送される農産物15に対して、投光手段17から光が照射されると、透過光や反射光が受光手段18によって検出され、検出された透過光等のデータが制御装置14に送られて、該制御装置14にて農産物15の吸光度等が算出され、糖度等の内部品質が判定される。なお、測定部13においては、投光手段17および受光手段18をカバー等の遮光手段で覆って、外部からの光の侵入を遮断することが望ましい。
【0009】
供給部31では、農産物15の搬送装置11への供給が行われる。供給の際には、農産物15を安定して載置するために、パン34上に農産物15を載置し、該パン34を搬送装置11にセットしている。搬送装置11に供給された農産物15は、供給部31の下流側に配設される測定部13および選別部32に、順次搬送される。なお、パン34を利用せずに、農産物15を直接、搬送装置11に載置するようにしてもよい。
【0010】
選別部32では、測定部13での農産物15の品質判定の結果に基づいて(制御装置14からの指示信号に基づいて)、該測定部13から搬送されてきた農産物15を選別する。選別部32には、複数の選別出口32a・32a・・・と、該選別出口32a・32a・・・の先に箱詰め機(図示せず)とが設けられており、大きさや品質等により等級を定めて選別し農産物15をピストン等の押し出し部材で、等級に合わせた選別出口32a・32a・・・から搬送装置11外に排出し、箱詰め機により農産物15を自動的に梱包して出荷することとしている。
【0011】
制御装置14は、通信用光ファイバ等の通信ケーブルを介して測定部13の投光手段17および受光手段18と接続されており、該受光手段18により検出された光に基づいて農産物15の吸光度を算出し、糖度等の内部品質の判定を行う。また、制御装置14は、通信用光ファイバ等の通信ケーブルを介して選別部32と接続されており、農産物15の内部品質の判定結果に基づいて選別部32に、農産物15を選別するための信号を送る。また、制御装置14は、通信用光ファイバ等の通信ケーブルを介して、搬送装置11の各部と接続されており、後述するように、搬送装置11各部の速度を制御している。
【0012】
図2、図3に示すように、搬送装置11は、複数のパン34・34・・・が連結機構20を介して互いに連結され、搬送速度が所定位置で変更可能なコンベアとして構成されている。搬送装置11においては、前後に隣り合うパン34・34・・・の前後の間隔を広げたり、狭めたりすることによって、速度を部分的に速くしたり、遅くしたりすることを可能としている。
【0013】
具体的には、搬送装置11には、パン34の底面中央より支持部材34aを下方に突出し、該支持部材34aを前後方向に走行レール35が貫通して摺動自在としている。該支持部材34a下端には更に支点ピン34bが下方に突出され、該支点ピン34bに第一連結リンク21と第三連結リンク23の一端が枢結されている。該第一連結リンク21の他端は支点軸24に回動自在に枢支され、該支点軸24には更に第二連結リンク22の一端が回動自在に枢支されている。該第二連結リンク22の他端は支点軸25に回転自在に枢支され、該支点軸25に更に第三連結リンク23の一端が枢支され、該第三連結リンク23の他端が前方のパン34の支点ピン34bに枢支されている。このようにして、平面視でパン34・34・・・間を連結リンク21・22・23によりジグザグ状に連結する構成としている。こうして、菱形状にリンクを構成するよりも簡単な連結リンク機構に構成し、走行レールも簡略して、コスト低減化を図っている。
【0014】
また、前記支点軸24・25の下部はガイドレール36・37に挿入され、この挿入部において、支点軸24・25にベアリング等を配置することでスムーズに摺動してガイドすることができる。該ガイドレール36・37は前記走行レール35の両側に配置されている。そして、走行レール35およびガイドレール36・37は無端状として長円状に配置され、搬送装置11の一端部にスプロケット状の駆動装置(図示せず)が設けられ、駆動装置の歯部が前記パン34の支持部材34aを係止して回動することによりパン34・34・・・を走行レール35に沿って走行できるようにしている。
【0015】
このような構成で、左右一対のガイドレール36・37の左右方向の間隔を調節することにより、隣り合うパン34とパン34の前後方向の間隔を調節することができる。ガイドレール36・37の左右間隔を広げると、パン34・34の間隔は狭くなり、逆に、ガイドレールの間隔を狭くすると、パン34・34の間隔は広くなる。つまり、ガイドレールの間隔とパン34・34の間隔とは反比例の関係となっている。そして、このパン34・34・・・と連結機構の数と走行レール35の長さは決まっており、連結機構でパン34・34・・・は互いに連結されて搬送されるので、パン34とパン34の間隔が狭い部分は相対的に搬送速度が遅く、パン34とパン34の間隔が広い部分は相対的に速くなるのである。
【0016】
以上のように、前後に隣り合うパン34・34の前後方向の間隔を変化させて、搬送装置11の速度を、間隔が広い場所では速くでき、間隔が狭い場所では遅くできるため、一つの搬送装置11においても、部分的に速度を変更できる。つまり、品質判定装置1の各部によって、農産物15を高速で搬送すべき部分では、搬送速度を速くでき、農産物15を低速で搬送すべき部分では、搬送速度を遅くできる。また、ガイドレール36・37の間隔を徐々に広げたり狭くすることで、低速・中速・高速と無段階に加減速を行うことが可能となる。そして、前後のパン34・34の前後方向の間隔を微調整することも可能であるため、農産物15の搬送速度の微調節を行うこともできる。これにより、品質判定装置1の各行程(例えば、後述する供給行程、測定行程、選別行程、搬送行程)に最適な搬送速度に調節でき、これにより、各行程での処理を精度よく行うことができ、農産物1個当たりの処理速度を高めて作業性を向上できる。
【0017】
品質判定装置1において、以上のような速度調節機構を有する搬送装置11を適用した具体例について、図2、図4、図5を用いて説明する。以下においては、搬送装置11において、農産物15の供給を行う供給部31近傍の部分(供給行程の部分)を第一搬送部11aとし、農産物15の品質判定を行う測定部13近傍の部分(測定行程の部分)を第三搬送部11cとし、農産物15の選別を行う選別部32近傍の部分(選別行程の部分)を第五搬送部11eとし、供給部31と測定部13との間の部分(搬送行程の部分)を第二搬送部11bとし、測定部31と選別部32との間の部分(搬送行程の部分)を第四搬送部11dとしている。
【0018】
図2には第一の適用例を示している。この第一の適用例では、搬送装置11において、供給部31近傍の第一搬送部11aでの搬送速度を低速とし、該第一搬送部11aを除く各搬送部11b・11c・11d・11eでの搬送速度を高速としている。つまり、供給行程での搬送速度を、それ以外の行程(測定行程、選別行程、搬送行程)での搬送速度よりも低速とした2段階の速度調節を行っている。
【0019】
例えば、作業者が手作業で、農産物15をパン34に載せて、該パン34を搬送装置11で搬送する場合に、供給部31近傍の第一搬送部11aの搬送速度が速すぎると、農産物15がパン34上で傾いたり、パン34から転倒したりして、適切に搬送装置11に供給できないことがある。このため、第一の適用例では、第一搬送部11aでの搬送速度を低速することにより、農産物15を転倒させることなく、供給部31において適切かつ確実に搬送装置11に供給を行うことができる。また、第一搬送部11aより下流側の各搬送部11b・11c・11d・11eでの搬送速度を高速として、農産物15の供給後の搬送速度を速くすることにより、品質判定装置1の処理量を全体として向上させて、作業性の向上を図ることができる。このとき、搬送速度を、測定部13での農産物15の品質判定の精度が最良となる速度とすることができる。
【0020】
図4に示す第二の適用例では、搬送装置11において、測定部13近傍の第三搬送部11cでの搬送速度を高速とし、該第三搬送部11cを除く各搬送部11a・11b・11d・11eでの搬送速度を低速している。つまり、測定行程での搬送速度を、それ以外の行程(供給行程、選別行程、搬送行程)での搬送速度よりも高速とした3段階の速度調節を行っている。
【0021】
例えば、測定部13での農産物15の品質判定を精度よく行うためには、第三搬送部11cにおいて前後2つの農産物15・15が所定距離以上離れている必要がある。しかし、第三搬送部11cに上流側から搬送されてくる前後2つの農産物15・15の距離が、前記所定距離以下となり、第三搬送部11cが所謂「密」の状態となる場合には、測定部13での品質判定の精度を損うことがある。前述したような速度調節機構を有する搬送装置11では、前後2つの農産物15・15の距離を広げるには、前後のパン34・34の前後方向の間隔を大きくすればよい。このとき、パン34・34の間隔を広げると、搬送速度は速くなる。このため、第二の適用例では、第三搬送部11cでの搬送速度を高速として、前後2つの農産物15・15の距離を前記所定距離以上とすることにより、第三搬送部11cが所謂「密」となる状態を回避して、測定部13での農産物15の品質判定を、精度を損なわずに行うことができる。このとき、前後2つの農産物15・15の距離を、測定部13での農産物15の品質判定の精度が最良となる距離とすることができる。
【0022】
図5に示す第三の適用例は、前述した第二の適用例の逆のパターンであり、搬送装置11において、測定部13近傍の第三搬送部11cでの搬送速度を低速とし、該第三搬送部を除く各搬送部11a・11b・11d・11eでの搬送速度を高速している。つまり、測定行程での搬送速度を、それ以外の行程(供給行程、選別行程、搬送行程)での搬送速度とした3段階の速度調節を行っている。
【0023】
例えば、要冷蔵の農産物のように、高速搬送が必要な場合であっても、測定部13での農産物15の品質判定を精度よく行うためには、第三搬送部11cでの搬送速度が所定速度以下である必要がある。しかし、第三搬送部11cおける農産物15の搬送速度が前記所定速度以上である場合には、測定部13での品質判定の精度を損うことがある。このため、第三の適用例では、第三搬送部11cでの搬送速度を低速とすることにより、測定部13での農産物15の品質判定を、精度を損なわずに行うことができる。このとき、搬送速度を、測定部13での農産物15の品質判定の精度が最良となる速度とすることができる。また、第三搬送部11cを除いた、品質判定に関係しない各搬送部11a・11b・11d・11eでの搬送速度を高速とすることにより、農産物1個当たりの処理速度を速くすることができる。そして、品質判定装置1の処理量を全体として向上させて、作業性の向上を図ることができる。このように、農産物15を、第三搬送部11cでは、品質判定に最適な速度で搬送し、品質判定に関係しない各搬送部11a・11b・11d・11eでは高速で搬送して、例えば要冷蔵の農産物等にも効果的に対応できる。
【0024】
また、図6に示すように、搬送途中に合流部を設けて複数の経路が合流する搬送経路としたり、分岐部を設けて複数の経路に分岐する搬送経路としたりすることが可能となる。例えば、パン34を搬送台41上に載置し、略Y字状の搬送経路の二つの分岐側の端部から搬送台41・41・・・を押し込んで送る構成とする。この押し込み速度が搬送速度となるため低速で搬送され、農産物15を容易に供給することができる。前記搬送台41の底面には略直方体状の突起41aが突設されており、搬送経路に設けたガイドレール42に沿って移動するようにしている。そして、合流部11fにおいて、左右両側に搬送ローラ43a・43a・43b・43b・・・と複数前後方向に並べて配置し、左右の搬送ローラ43a・43a・・・で前記突起41aを挟んで搬送するようにしている。この搬送ローラは搬送下流側に向かって徐々に回転数を多く、つまり、搬送速度を徐々に速くし、この助走部11gで第一搬送部11aの搬送速度(低速)から第三搬送部11cの搬送速度(高速)まで増速できるようにしている。なお、合流部11fにはガイドレール42の手前に、搬送ガイド44が設けられており、該搬送ガイド44に沿って搬送台41の突起41aが案内される。これにより、合流部11fにおいて、搬送台41をスムーズに助走部11gへ搬送できるようにしている。
【0025】
図6では、搬送装置11において、2箇所の供給部31・31と1箇所の測定部13との間に合流部11fを設けている。そして、合流部11fの上流側(11a・11b)での搬送速度を低速とし、合流部11fの下流側(11c・11d・11e)での搬送速度を高速としている。また、合流部11fの下流側には、助走部11gを設け、該助走部11gにて搬送速度を低速から高速まで徐々に速くしている。したがって、合流前の行程(供給行程、上流側の搬送行程)での搬送速度は、合流後の行程(測定行程、選別行程、下流側の搬送行程)での搬送速度よりも低速となっている。
【0026】
例えば、測定部13を1箇所のみ備える品質判定装置1において、処理量を多くするために、複数箇所の供給部31・31・・・を備えて、複数の作業者が手作業で、農産物15の供給を行う場合にも、搬送速度が速すぎると、前述した第一の適用例と同様の不具合が起こり得る。このため、合流部11fの上流側の2箇所の第一搬送部11a・11aおよび第二搬送部11b・11bでの搬送速度を低速とすることにより、農産物15を転倒させることなく、供給部31・31において適切かつ確実に搬送装置11に供給を行うことができる。また、合流部11fより下流側の搬送部分を助走部11gとし、その後の各搬送部11c・11d・11eでの搬送速度を高速とするため、低速と高速の間の速度を合わせるための加速部としている。そして,第三搬送部11cに農産物15の品質判定を行う測定部13を1箇所のみ備えるようにすることで、品質判定装置1において、測定部を増やすことなく処理量を向上させることができる。このとき、搬送速度を、測定部13での農産物15の品質判定の精度が最良となる速度とすることができる。
【0027】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
請求項1に示す如く、農産物(15)を搬送装置(11)により搬送し、搬送経路の上流側から順に、該搬送装置(11)への農産物の供給を行う供給部(31)、農産物の品質判定を行う測定部(13)、および該測定部(13)での品質判定の結果に基づき農産物の選別を行う選別部(32)を配置して構成する農産物非破壊品質判定装置(1)において、前記搬送装置(11)に速度調節機構を備え、該速度調節機構は、農産物(15)を載置するパン(34)の底面中央より支持部材(34a)を下方へ突出し、該支持部材(34a)は走行レール(35)を貫通し、該走行レール(35)に沿って摺動自在に構成し、該支持部材(34a)下端には、支点ピン(34b)を下方に突出し、該支点ピン(34b)に第一連結リンク(21)と第三連結リンク(23)の一端を枢結し、該第一連結リンク(21)の他端は、支点軸(24)に回動自在に枢支し、該支点軸(24)には、更に第二連結リンク(22)の一端を回動自在に枢支し、該第二連結リンク(22)の他端は支点軸(25)に回転自在に枢支し,該支点軸(25)に、更に第三連結リンク(23)の一端を枢支し、該第三連結リンク(23)の他端を前方のパン(34)の支点ピン(34b)に枢支し、平面視で複数のパン(34)間を連結リンク(21・22・2 3)によりジグザグ状に連結する構成とし、前記支点軸(24・25)の下部はガイドレール(36・37)に挿入し、該ガイドレール(36・37)は前記走行レール(35)の両側に配置し、該走行レール(35)及びガイドレール(36・37)は無端状とし、該左右一対のガイドレール(36・37)の左右方向の間隔を調節することにより、隣り合うパン(34)とパン(34)の前後方向の間隔を調節可能とし、前記各部での農産物(15)の搬送速度をそれぞれ調節可能としたので、平面視でパン34・34・・・間を連結リンク21・22・23によりジグザグ状に連結する構成することにより、菱形状にリンクを構成するよりも簡単な連結リンク機構に構成し、走行レールも簡略して、コスト低減化を図っている。
また、品質判定装置の各部によって、農産物を高速で搬送すべき部分では、搬送速度を速くでき、農産物を低速で搬送すべき部分では、搬送速度を遅くできる。また、低速・中速・高速というような多段階にも変更できる。さらに、搬送速度の微調節を行うこともできる。
したがって、品質判定装置の各部に最適な搬送速度に調節でき、これにより、各部における処理を精度よく行うことができる。また、品質判定装置おける農産物1個当たりの処理速度を高めて、作業性の向上を図れる。
【0028】
請求項2に示す如く、前記供給部での搬送速度を、供給部以外での搬送速度より低速としたので、供給部において農産物を適切かつ確実に供給できる。また、供給部以外での搬送速度を高速とすることにより、農産物の供給後の搬送速度を速くして、品質判定装置の処理量を全体として向上させて、作業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の農産物非破壊品質判定装置の構成を示す説明図。
【図2】 農産物非破壊品質判定装置の搬送装置を示す図。
【図3】 搬送装置におけるパンと連結機構を示す図。
【図4】 農産物非破壊品質判定装置の各部によって農産物の搬送速度を調節する適用例を示す説明図。
【図5】 同じく別の適用例を示す説明図。
【図6】 二つの搬送経路が合流する搬送装置を示す説明図。
【符号の説明】
1 農産物非破壊品質判定装置
11 搬送装置
11a 第一搬送部
11b 第二搬送部
11c 第三搬送部
11d 第四搬送部
11e 第五搬送部
13 測定部
14 制御装置
15 農産物
20 連結機構
31 供給部
32 選別部
34 パン

Claims (2)

  1. 農産物(15)を搬送装置(11)により搬送し、搬送経路の上流側から順に、該搬送装置(11)への農産物の供給を行う供給部(31)、農産物の品質判定を行う測定部(13)、および該測定部(13)での品質判定の結果に基づき農産物の選別を行う選別部(32)を配置して構成する農産物非破壊品質判定装置(1)において、前記搬送装置(11)に速度調節機構を備え、該速度調節機構は、農産物(15)を載置するパン(34)の底面中央より支持部材(34a)を下方へ突出し、該支持部材(34a)は走行レール(35)を貫通し、該走行レール(35)に沿って摺動自在に構成し、該支持部材(34a)下端には、支点ピン(34b)を下方に突出し、該支点ピン(34b)に第一連結リンク(21)と第三連結リンク(23)の一端を枢結し、該第一連結リンク(21)の他端は支点軸(24)に回動自在に枢支し、該支点軸(24)には、更に第二連結リンク(22)の一端を回動自在に枢支し、該第二連結リンク(22)の他端は、支点軸(25)に回転自在に枢支し,該支点軸(25)に、更に第三連結リンク(23)の一端を枢支し、該第三連結リンク(23)の他端を、前方のパン(34)の支点ピン(34b)に枢支し、平面視で複数のパン(34)間を連結リンク(21・22・23)によりジグザグ状に連結する構成とし、前記支点軸(24・25)の下部はガイドレール(36・37)に挿入し、該ガイドレール(36・37)は前記走行レール(35)の両側に配置し、該走行レール(35)及びガイドレール(36・37)は無端状とし、該左右一対のガイドレール(36・37)の左右方向の間隔を調節することにより、隣り合うパン(34)とパン(34)の前後方向の間隔を調節可能とし、前記各部での農産物(15)の搬送速度をそれぞれ調節可能としたことを特徴とする農産物非破壊品質判定装置。
  2. 請求項1記載の農産物非破壊品質判定装置において、前記供給部(31)での搬送速度を、供給部(31)以外での搬送速度より低速としたことを特徴とする農産物非破壊品質判定装置。
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