JP4216794B2 - 両開きドア用ヒンジ - Google Patents
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Description
左右両開きのドアに取り付けられて、該ドアを垂直な枢軸(以下の実施形態の説明では参照符号Pで示す)を中心に枢動可能に支持する両開きドア用ヒンジ(10)であって、
ドア開口上部枠若しくは下部枠に前記枢軸に沿って垂直に設定された固定支持脚(12)と、
前記枢軸の周りで枢動可能に取り付けられた第1枢動部材(同実施形態においては、筒状ケーシング32として実施化)と、
前記枢軸の周りで枢動可能に取り付けられた第2枢動部材(バネシャフト34として実施化)と、
一端が前記第1枢動部材に固定され、他端が前記第2枢動部材に固定されたバネ(同実施例においては、コイルバネ36として実施化)と、
ドアが左右両開きの一方に開かれるときに、前記第1枢動部材を前記枢軸の周りで回動させ、ドアが左右両開きの他方に開かれるときに、前記第2枢動部材を前記枢軸の周りで回動させる回動手段(同実施形態においては、駆動部材42を備える筒状基部30、筒状ケーシング32に固定された第1被駆動部材46、バネシャフト34に固定された第2被駆動部材52により構成)と、
ドアが左右両開きの前記一方に開かれるときに、該ドアが所定角度まで回転するまでは前記第2枢動部材を前記固定支持脚に連結して前記枢軸の周りで固定し、ドアが所定角度以上に回動すると、該第2枢動部材を前記固定支持脚から連結解除すると共に前記第1枢動部材に連結して、当該第2枢動部材を前記枢軸の周りで第1枢動部材と一体的に回動可能にするとともに、
ドアが左右両開きの前記他方に開かれるときに、該ドアが所定角度まで回転するまでは前記第1枢動部材を前記固定支持脚に連結して前記枢軸の周りで固定し、ドアが所定角度以上に回動すると、該第1枢動部材を前記固定支持脚から連結解除すると共に前記第2枢動部材に連結して、当該第1枢動部材を前記枢軸の周りで第2枢動部材とともに回動可能にする固定・回動手段(第1乃至第3ローラ18−1,18−2,18−3、第1乃至第7凹部20,22,24、30−4,30−5,30−6,30−7により構成)と、
を有し、
前記第1枢動部材及び第2枢動部材が、それぞれ、前記枢軸の周方向で相互に間隔をあけて設定された第1及び第2被駆動部(46,52)を有しており、
前記回動手段がドアに固定され、前記第1及び第2被駆動部材の間に設定された駆動部材(42)を有し、該駆動部材が、ドアが左右両開きの前記一方に開かれるときに、前記第1枢動部材の第1被駆動部に係合して、該第1枢動部材を前記枢軸の周りで回動させ、ドアが左右両開きの前記他方に開かれるときに、前記第2枢動部材の第2被駆動部に係合して、該第2枢動部材を前記枢軸の周りで回動させるようにされており、
前記第2枢動部材が前記固定支持脚に垂直方向で整合され、前記枢軸に沿って延びるバネシャフト(34)とされ、
前記第1枢動部材が前記バネシャフトの周りに同心状に設定された筒状ケーシング(32)とされ、
前記バネが前記枢軸の回りで螺旋状となるように設定され、一端が前記バネシャフトに固定され、他端が前記筒状ケーシングに固定されたコイルバネ(36)とされ、
前記固定支持脚が前記枢軸に沿って延びる円柱状部(第2小径部12−4)を有し、
前記回動手段が該円柱状部の周りに同心状にされ、回動可能とされて、ドアに連結された筒状基部(30)を有し、
前記第2被駆動部(52)がバネシャフト(34)から該筒状基部内を軸線方向に延びるようにされた部分とされ、
前記第1被駆動部(46)が前記筒状ケーシング(32)から該筒状基部内を軸線方向に延びるようにされた部分とされ、
前記駆動部材(42)が前記筒状基部の内面から半径方向内方に突出して第1及び第2被駆動部(46,52)の間に位置するように形成されており、
前記固定・回動手段は、
前記固定支持脚の円柱状部はその周方向で所定間隔あけて設けられた第1凹部(20)、該第1凹部の左右の方向でそれぞれ間隔をあけて設けられた第2凹部(22)及び第3凹部(24)を有し、
前記回動手段の筒状基部は、ドアが閉じた状態において前記第2凹部及び第3凹部とそれぞれ半径方向で整合する第4凹部(30−4)及び第5凹部(30−5)と、これら第4及び第5凹部よりもそれぞれ前記第1凹部から周方向で離れた第6凹部(30−6)及び、第7凹部(30−7)有し、
前記固定支持脚の円柱状部と前記回動手段の筒状基部の間にある前記第1被駆動部材は、ドアが閉じた状態において前記第3凹部及び前記第5凹部の間で半径方向に貫通する第1貫通孔(46−1)を有し、
前記固定支持脚の円柱状部と前記回動手段の筒状基部の間にある前記第2被駆動部材は、ドアが閉じた状態において前記第2凹部及び前記第4凹部の間で半径方向に貫通する第2貫通孔(52−1)を有し、
更に、当該固定・回動手段が、
固定支持脚の円柱状部と前記回動手段の筒状基部の間に設けられ、ドアが閉じた状態において、前記第1及び第2被駆動部材の間に位置し、前記第1凹部に嵌合する第1ロック部材(第1ローラ18−1)と、
前記第1貫通孔内に半径方向で可動とされた第2ロック部材(第2ローラ18−2)と、
前記第2貫通孔内に半径方向で可動とされた第3ロック部材(第3ローラ18−3)と、
を有し、
ドアが前記一方に回動されるときには、第1ロック部材が固定支持脚の第1凹部に嵌合し、前記第2枢動部材が該第1ロック部材に係合して回動しないようにすると共に、第2ロック部材が固定支持脚の第3凹部から外れて前記筒状基部の第5凹部に部分的に嵌合して該筒状基部及び前記第1枢動部材を一緒に回動し、ドアが前記所定角度回動されたときには、前記第4凹部が前記第1ロック部材と半径方向で整合すると共に第6凹部が第3ロック部材と半径方向で整合し、該ドアが更に前記一方に回動するときには、第1ロック部材が前記第1凹部から外れて該第4凹部に部分的に嵌合するとともに第3ロック部材が前記第6凹部に部分的に嵌合して、前記第1及び第2枢動部材が、前記第2ロック部材、前記筒状基部、及び、前記第3ロック部材を介して連結されて前記固定支持脚の周りで一体的に回動するようになされ、
ドアが前記他方に回動されるときには、第1ロック部材が固定支持脚の第1凹部に嵌合し、前記第1枢動部材が該第1ロック部材に係合して回動しないようにすると共に、第3ロック部材が固定支持脚の第2凹部から外れて前記筒状基部の第4凹部に部分的に嵌合して該筒状基部及び前記第2枢動部材を一緒に回動し、ドアが前記所定角度回動されたときには、前記第5凹部が前記第1ロック部材と半径方向で整合すると共に第7凹部が第2ロック部材と半径方向で整合し、該ドアが更に前記他方に回動するときには、第1ロック部材が前記第1凹部から外れて該第5凹部に部分的に嵌合するとともに第2ロック部材が前記第7凹部に部分的に嵌合して、前記第1及び第2枢動部材が、前記第2ロック部材、前記筒状部材、及び、前記第3ロック部材を介して連結されて前記固定支持脚の周りで一体的に回動するようにすることができる。
前記固定支持脚がドア開口下部枠部に固定されるようになされ、
前記第2枢動部材としてのバネシャフトが前記固定支持脚の上方位置で前記軸線方向に延び、
前記第1枢動部材としての筒状ケーシングが固定支持脚の前記円柱状部分の上方位置で前記軸線方向に延びるようになされ、
当該両開きドア用ヒンジが更に、
バネシャフトの上端に固定され、前記筒状ケーシングの内側で上方に延びて内部にダンパー液を収納する密閉されたダンパー室を画定するダンパーシリンダと、
該ダンパー室の内壁面に密封摺動係合されて、当該ダンパーシリンダ内を上部室(50−1)及び下部室(50−2)に分離するピストン(56)と、
前記筒状ケーシング(32)の上端部分に固定され、ダンパー室の上端から上部室内に下方に延び前記ピストンに接続されたピストン回転駆動部(58)と、
ドアが開く方向及び閉じる方向で動き、前記第1枢動部材としての筒状ケーシングと前記第2枢動部材としてバネシャフトとが相対的に回動したときに、前記ピストン回転駆動部が前記ダンパーシリンダに対して相対的に回転することによって、当該ピストンが、それぞれ、ダンパー室内を上昇及び下降するようにするピストン昇降手段(実施形態におけるピストンの外周面とダンパーシリンダ内周面とのねじ係合)と、前記ピストンがダンパー室内を下降するときに、前記下部室から流体が上部室へ流れるのを許容するためにピストンに設けられた第1流体通路(56−2)と、
前記ピストンがダンパー室内を上昇するときに、前記上部室から流体が下部室へ流れるのを許容し、同ピストンがダンパー室内を下降するときは前記下部室から上部室へ流体が流れるのを阻止するチェックバルブ付第2流体通路(64)と、
当該両開きドア用ヒンジの上端に取り付けられた手動調節部及び該手動調節部から前記ピストン回転駆動部内を貫通して前記第1流体通路まで延び、手動調節部を介して該第1流体通路の流路抵抗を調節するための調節部を備える流路抵抗調節部材(60)と
を有するようにすることができる。
前記ピストンは、前記ダンパーシリンダの内周面とねじ係合されており、前記ピストン回転駆動部によって回転駆動されると前記シリンダの内周面とのねじ係合により該シリンダ内を上下動するようにすることができる。
また、本発明にかかるドア両開きヒンジは下部枠部に取り付けられるので、当該ヒンジを上部枠部に取り付けるようにしたものに比べて、手動調節部によってダンパー室の流路抵抗の調整を行う場合、手動調節部を簡単に操作することができる。また、ダンパー室をドア復帰閉止手段の上部に設けるようにしたので、ダンパー室をドア復帰閉止手段の下部に設けるようにしたものに比べて、当該ヒンジの構造を簡素でコンパクトなものとすることができる。更に、ダンパー室を設ける場合、下部室が高圧室となるようにしたので高圧室へのエア侵入による支障を最小限にすることができる。
図1は、本発明に係る両開きドア用ヒンジ10によって垂直に延びる枢軸線Pの周りで回動可能にされた両開きドアDが閉止位置にある状態を示す図である。すなわち、該ドアDは、その下部位置で枢軸線Pに沿って配置され当該ドアDの内部に装着されてドア開口下部枠部Lによって支持されたドア用ヒンジ(以下においては単に「ヒンジ」という)10と、ドアDの上部に設けられてドア開口上部枠部Uに枢着されたトップピボットTとによってドア開口部に回動可能に取付けられている。
先ず、ドアDを左開きにした場合、ドアに固定されているヒンジ取付板14と一体の筒状基部30も同様に左開きの動きを生じ、該筒状基部30に取り付けられている駆動部材42が筒状ケーシング32に固定されている第1被駆動部材46を図示のように反時計方向に回動する。このときバネシャフト34に固定されている第2被駆動部材52は、第1ローラ18−1によって反時計方向への回転は阻止されており、従って、筒状ケーシング32とバネシャフト34との間には相対的回転が生じ、これによりコイルバネ36は巻き上げられるようになる。図示の例では、ドアDが70度まで開かれると、第4凹部30−4、第6凹部30−6が、それまで固定支持脚12に固定されていた第1ローラ18−1、第3ローラ18−3に半径方向で整合する。従って、ドアをこれ以上の角度に開くと、第1ローラ18−1,第3ローラ18−3が固定支持脚12の第1及び第2凹部20,22から外れ、第4凹部30−4,第6凹部30−6に嵌合するので、第1及び第2被駆動部材46、52が筒状基部30を介して連結され、筒状ケーシング32とバネシャフト34が回転方向で一体となる。従って、この状態では、これら一体化された筒状ケーシング32とバネシャフト34との間にあるコイルバネ36の復元力は作用せず、ドアを自由に開いて止めることができるようになる。
12 固定支持脚
12−1 下部部分
12−2 大径部
12−3 第1小径部
12−4 第2小径部(円柱部分)
14 ヒンジ取付板
14’ 基端リング部
15 スラストベアリング
16 コイルバネ機構部
18 ダンパー機構
18−1 第1ローラ(第1ロック部材)
18−2 第2ローラ(第2ロック部材)
18−3 第3ローラ(第3ロック部材)
20 第1凹部
22 第3凹部
24 第2凹部
30 筒状基部
30−1 大径部
30−2 第1小径部
30−3 第2小径部
30−4 第4凹部
30−5 第5凹部
30−6 第6凹部
30−7 第7凹部
32 筒状ケーシング(第1枢動部材)
34 バネシャフト(第2枢動部材)
34−1 上端部
34−2 下端
36 コイルバネ(バネ)
40 ベアリング部材
42 駆動部材
46 第1被駆動部材
46−1 第1貫通孔
48 固定部材
50 ダンパーシリンダ
50−1 上部室
50−2 下部室
52 第2被駆動部材
52−1 第2貫通孔
54 スラストベアリング
56 ピストン
56−1 分離部材
56−2 貫通孔(第1流体通路)
58 ピストン回転駆動部
60 流路抵抗調節部材
61 手動回転調節部材
64 第2流体通路
P 枢軸線
D ドア
L ドア開口下部枠部
T トップピポット
S 受座
Claims (3)
- 左右両開きのドアに取り付けられて、該ドアを垂直な枢軸線を中心に枢動可能に支持する両開きドア用ヒンジであって、
ドア開口上部枠若しくは下部枠に前記枢軸に沿って垂直に設定された固定支持脚と、
前記枢軸の周りで枢動可能に取り付けられた第1枢動部材と、
前記枢軸の周りで枢動可能に取り付けられた第2枢動部材と、
一端が前記第1枢動部材に固定され、他端が前記第2枢動部材に固定されたバネと、
ドアが左右両開きの一方に開かれるときに、前記第1枢動部材を前記枢軸の周りで回動させ、ドアが左右両開きの他方に開かれるときに、前記第2枢動部材を前記枢軸の周りで回動させる回動手段と、
ドアが左右両開きの前記一方に開かれるときに、該ドアが所定角度まで回転するまでは前記第2枢動部材を前記固定支持脚に連結して前記枢軸の周りで固定し、ドアが所定角度以上に回動すると、該第2枢動部材を前記固定支持脚から連結解除すると共に前記第1枢動部材に連結して、当該第2枢動部材を前記枢軸の周りで第1枢動部材と一体的に回動可能にするとともに、
ドアが左右両開きの前記他方に開かれるときに、該ドアが所定角度まで回転するまでは前記第1枢動部材を前記固定支持脚に連結して前記枢軸の周りで固定し、ドアが所定角度以上に回動すると、該第1枢動部材を前記固定支持脚から連結解除すると共に前記第2枢動部材に連結して、当該第1枢動部材を前記枢軸の周りで第2枢動部材とともに回動可能にする固定・回動手段と、
を有し、
前記第1枢動部材及び第2枢動部材が、それぞれ、前記枢軸の周方向で相互に間隔をあけて設定された第1及び第2被駆動部を有しており、
前記回動手段がドアに固定され、前記第1及び第2被駆動部の間に設定された駆動部材を有し、該駆動部材が、ドアが左右両開きの前記一方に開かれるときに、前記第1枢動部材の第1被駆動部に係合して、該第1枢動部材を前記枢軸の周りで回動させ、ドアが左右両開きの前記他方に開かれるときに、前記第2枢動部材の第2被駆動部に係合して、該第2枢動部材を前記枢軸の周りで回動させるようにされており、
前記第2枢動部材が前記固定支持脚に垂直方向で整合され、前記枢軸に沿って延びるバネシャフトとされ、
前記第1枢動部材が前記バネシャフトの周りに同心状に設定された筒状ケーシングとされ、
前記バネが前記枢軸の周りで螺旋状となるように設定され、一端が前記バネシャフトに固定され、他端が前記筒状ケーシングに固定されたコイルバネとされ、
前記固定支持脚が前記枢軸に沿って延びる円柱状部分を有し、
前記回動手段が該円柱状部分の周りに同心状にされ、回動可能とされて、ドアに連結された筒状基部を有し、
前記第2被駆動部がバネシャフトから該筒状基部内を軸線方向に延びるようにされた部分とされ、
前記第1被駆動部が前記筒状ケーシングから該筒状基部内を軸線方向に延びるようにされた部分とされ、
前記駆動部材が前記筒状基部の内面から半径方向内方に突出して第1及び第2被駆動部材の間に位置するように形成されており、
前記固定・回動手段は、
前記固定支持脚の円柱状部分にその周方向で所定間隔あけて設けられた第1凹部、及び、該第1凹部の両側に位置する第2凹部及び第3凹部を有し、
前記回動手段の筒状基部に、ドアが閉じた状態において前記第2凹部及び第3凹部とそれぞれ半径方向で整合する第4凹部及び第5凹部と、これら第4及び第5凹部よりもそれぞれ前記第1凹部から周方向で離れた第6凹部及び、第7凹部を有し、
前記固定支持脚の円柱状部分と前記回動手段の筒状基部の間にある前記第1被駆動部材に、ドアが閉じた状態において前記第3凹部及び前記第5凹部の間で半径方向に貫通する第1貫通孔を有し、
前記固定支持脚の円柱状部分と前記回動手段の筒状基部の間にある前記第2被駆動部材に、ドアが閉じた状態において前記第2凹部及び前記第4凹部の間で半径方向に貫通する第2貫通孔を有し、
更に、当該固定・回動手段が、
固定支持脚の円柱状部分と前記回動手段の筒状基部の間に設けられ、ドアが閉じた状態において、前記第1及び第2被駆動部材の間に位置して前記第1凹部に嵌合する第1ロック部材と、
前記第1貫通孔内に半径方向で可動とされた第2ロック部材と、
前記第2貫通孔内に半径方向で可動とされた第3ロック部材と、
を有し、
ドアが前記一方に回動されるときには、第1ロック部材が固定支持脚の第1凹部に嵌合し、前記第2枢動部材が該第1ロック部材に係合して回動しないようにすると共に、第2ロック部材が固定支持脚の第3凹部から外れて前記筒状基部の第5凹部に部分的に嵌合して該筒状基部及び前記第1枢動部材を一緒に回動し、ドアが前記所定角度回動されたときには、前記第4凹部が前記第1ロック部材と半径方向で整合すると共に第6凹部が第3ロック部材と半径方向で整合し、該ドアが更に前記一方に回動するときには、第1ロック部材が前記第1凹部から外れて該第4凹部に部分的に嵌合するとともに第3ロック部材が前記第6凹部に部分的に嵌合して、前記第1及び第2枢動部材が、前記第2ロック部材、前記筒状基部、及び、前記第3ロック部材を介して連結されて前記固定支持脚の周りで一体的に回動するようになされ、
ドアが前記他方に回動されるときには、第1ロック部材が固定支持脚の第1凹部に嵌合し、前記第1枢動部材が該第1ロック部材に係合して回動しないようにすると共に、第3ロック部材が固定支持脚の第2凹部から外れて前記筒状基部の第4凹部に部分的に嵌合して該筒状基部及び前記第2枢動部材を一緒に回動し、ドアが前記所定角度回動されたときには、前記第5凹部が前記第1ロック部材と半径方向で整合すると共に第7凹部が第2ロック部材と半径方向で整合し、該ドアが更に前記他方に回動するときには、第1ロック部材が前記第1凹部から外れて該第5凹部に部分的に嵌合するとともに第2ロック部材が前記第7凹部に部分的に嵌合して、前記第1及び第2枢動部材が、前記第2ロック部材、前記筒状基部、及び、前記第3ロック部材を介して連結されて前記固定支持脚の周りで一体的に回動するようになされた
ことを特徴とする両開きドア用ヒンジ。 - 前記固定支持脚がドア開口下部枠部に固定されるようになされ、
前記第2枢動部材としてのバネシャフトが前記固定支持脚の上方位置で前記軸線方向に延び、
前記第1枢動部材としての筒状ケーシングが固定支持脚の前記円柱状部分の上方位置で前記軸線方向に延びるようになされ、
当該両開きドア用ヒンジが更に、
バネシャフトの上端に設けられ、前記筒状ケーシングの内側で上方に延びて内部にダンパー液を収納する密閉されたダンパー室を画定するダンパーシリンダと、
該ダンパー室の内壁面に密封摺動係合されて、当該ダンパー室内を上部室及び下部室に分離するピストンと、
上記筒状ケーシングの上端部分に固定され、ダンパー室の上端から上部室内に下方に延び前記ピストンに接続されたピストン回転駆動部と、
ドアが開く方向及び閉じる方向で動き、前記第1枢動部材としての筒状ケーシングと前記第2枢動部材としてのバネシャフトとが相対的に回動したときに、前記ピストン回転駆動部が前記シリンダに対して相対的に回転することによって、当該ピストンが、それぞれ、ダンパー室内を上昇及び下降するようにするピストン昇降手段と、
前記ピストンがダンパー室内を下降するときに、前記下部室から流体が上部室へ流れるのを許容するためにピストンに設けられた第1流体通路と、
前記ピストンがダンパー室内を上昇するときに、前記上部室から流体が下部室へ流れるのを許容し、同ピストンがダンパー室内を下降するときは前記下部室から上部室へ流体が流れるのを阻止するチェックバルブ付第2流体通路と、
当該両開きドア用ヒンジの上端に取り付けられた手動調節部及び該手動調節部から前記ピストン回転駆動部内を貫通して前記第1流体通路まで延び、手動調節部を介して該第1流体通路の流路抵抗を調節するための調節部を備える流路抵抗調節部材と
を有することを特徴とする請求項1に記載の両開きドア用ヒンジ。 - 上記ピストン回転駆動部は、前記ピストンに対して相対的回転はできないように且つ相対的上下動はできるように連結され、
前記ピストンは、前記シリンダの内周面とねじ係合されており、前記ピストン回転駆動部によって回転駆動されると前記シリンダの内周面とのねじ係合により該シリンダ内を上下動するようにされている
ことを特徴とする請求項2に記載の両開きドア用ヒンジ。
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