JP4215203B2 - 液体燃料と液体酸化剤を用いる点火器一体型燃料噴射器 - Google Patents

液体燃料と液体酸化剤を用いる点火器一体型燃料噴射器 Download PDF

Info

Publication number
JP4215203B2
JP4215203B2 JP2003296204A JP2003296204A JP4215203B2 JP 4215203 B2 JP4215203 B2 JP 4215203B2 JP 2003296204 A JP2003296204 A JP 2003296204A JP 2003296204 A JP2003296204 A JP 2003296204A JP 4215203 B2 JP4215203 B2 JP 4215203B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxidant
liquid
fuel
flow path
igniter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003296204A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005061385A (ja
Inventor
亜宝郎 福地
重保 飯原
浄二 梅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Aerospace Co Ltd
Original Assignee
IHI Aerospace Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Aerospace Co Ltd filed Critical IHI Aerospace Co Ltd
Priority to JP2003296204A priority Critical patent/JP4215203B2/ja
Publication of JP2005061385A publication Critical patent/JP2005061385A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4215203B2 publication Critical patent/JP4215203B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、極低温の液体酸化剤と液体燃料を主推進薬とし、点火器と燃料噴射器が一体化された点火器一体型燃料噴射器に関する。
宇宙空間で使用するロケットエンジンの一例として、液体水素と液体酸素を用いる液水/液酸エンジンが非特許文献1に開示されている。この液水/液酸エンジンは、エキスパンダーサイクルエンジンであり、図7に示すように、燃焼器51、点火器52、及び2つのターボポンプ53、54の組み合わせからなる。また、点火は、点火用水素ガスと点火用酸素ガスを点火器52に供給して図示しない点火プラグで行うようになっている。
また、液体燃料を用いる燃料噴射器として、液体燃料ロケットエンジン用点火システムにおいて、エンジンの多数回の燃焼を必要とする打ち上げにおけるエンジン再点火の確実性を増大せしめることを目的として、特許文献1、2が開示されている。
特許文献1の「ロケットエンジン用点火システム」は、図8に示すように、中央の点火ポート60に隣接する複数の環状に配置された燃料/酸化剤噴射要素61が、酸化剤を供給する内側オリフィスと燃料を供給する外側オリフィス62とを有する。少なくとも1つの噴射要素61の外側オリフィス62にはその点火ポート側半分を塞ぐインサート63が設けられ、これにより酸化剤富区域64が生成され、この区域中にイグナイタ65から燃料66が噴射されるものである。
特許文献2の「液体燃料エンジン用イグナイタ」は、図9に示すように、イグナイタ70が、第1の電極71と第2の電極72との間に画成されたギャップ73を包含する。水素のような気体燃料が、供給源74からイグナイタ本体75内の通路76を通してギャップ73に供給されてギャップ内の酸化剤をパージする。電圧が電力装置77から電気回路78を通して第1及び第2の電極71、72間に供給されてギャップ73内で気体燃料を活性化させ、高温のプラズマに変換させる。このプラズマは、燃焼室79内の燃料と酸化剤との混合体中に噴射されて混合体の燃焼を開始させるものである。
成尾芳博他,"高圧液水/液酸エキスパンダーサイクルエンジンの予備研究",宇宙輸送シンポジウム,宇宙科学研究所,昭和62年12月
特開平11−324797号公報 特開2000−179402号公報
ヒドラジンのような自発着火性推進薬と相違し、主推進薬として液体燃料と液体酸化剤を用いる場合、燃焼器に燃料を噴射する燃料噴射器の他に、点火器が不可欠となる。また、この点火器に極低温の液体酸化剤(例えば液体酸素)を直接噴射すると、点火プラグの過熱金属部分が溶融する等の損傷を与えるおそれがあるため、必ずガス化した酸化剤を供給する点火器ラインを設ける必要がある。
そのため、従来は、非特許文献1や図10に例示するように、噴射器の他に独立した点火器を設け、点火器に主推進薬(液体燃料と液体酸化剤)の供給系統とは別の点火器ラインからガス化した酸化剤を供給していた。
この場合、点火器に供給した燃料と酸化剤の混合ガスに点火プラグで放電することで点火エネルギーを与えて火炎を形成し、この火炎により噴射器から噴射された燃料/酸化剤を着火して定常燃焼に移行する。
しかし、このように燃料噴射器の他に点火器を設ける場合、着火のためだけに点火器用の燃料/酸化剤のガス供給系統(点火器ライン)が必要になり、系統が複雑化するばかりでなく、点火器で点火した後にその火炎で主推進薬を着火するため、点火から主推進薬の着火までのタイムラグが長く、応答性を求められる姿勢制御用エンジンなどには適用が困難である問題点があった。
そのため、従来は、姿勢制御用エンジンへの非自発着火性推進薬の適用が困難であった。
本発明は、上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち本発明の目的は、主推進薬として液体燃料と液体酸化剤を用い、ガス化した燃料と酸化剤を供給する点火器ラインが不要であり、着火及び再着火が確実にでき、かつ点火から主推進薬の着火までのタイムラグが短く応答性が高い点火器一体型燃料噴射器を提供することにある。
本発明によれば、極低温の液体酸化剤と液体燃料を主推進薬とする点火器一体型燃料噴射器であって、液体燃料ポート、液体酸化剤ポートおよび点火プラグ取付口を有する噴射器本体を備え、
該噴射器本体は、点火プラグのまわりにガス化した燃料と酸化剤を噴射するガス燃料噴射孔およびガス酸化剤噴射孔と、該ガス燃料噴射孔およびガス酸化剤噴射孔に主推進薬と同じ供給系統から液体燃料と液体酸化剤を分岐して供給する燃料分岐流路および酸化剤分岐流路とを有し、分岐した液体燃料と液体酸化剤を流路の顕熱でガス化し、点火プラグの作動と同時に主推進薬を噴射し、中心近傍に点火火炎を形成し、主推進薬全体に火炎を伝搬させ定常燃焼に移行する、ことを特徴とする液体燃料と液体酸化剤を用いる点火器一体型燃料噴射器が提供される。
この構成によれば、分岐した液体燃料と液体酸化剤を流路の顕熱でガス化するので、ガス化した燃料と酸化剤を供給する点火器ラインが不要となり、ガス供給系統を簡略化することができる。またガス化した燃料と酸化剤の混合ガスに点火し、点火プラグの作動と同時に主推進薬を噴射し、中心近傍に点火火炎を形成し、主推進薬全体に火炎を伝搬させ定常燃焼に移行するので、着火が確実にでき、かつ点火から主推進薬の着火までのタイムラグをなくし、応答性を高めることができる。
本発明の好ましい実施形態によれば、前記噴射器本体は、液体燃料と液体酸化剤を別々に燃焼室に供給する液体燃料流路および液体酸化剤流路と、点火プラグが取付けられ燃焼室と連通しガス化した燃料と酸化剤の混合ガスに点火するための点火室とを有し、かつ前記噴射器本体は、点火時の本体温度において酸化剤分岐流路を流れる少量の液体酸化剤を流路の顕熱でガス化するのに十分な熱容量を有する。
この構成によれば、噴射器本体が、点火時の本体温度において酸化剤分岐流路を流れる少量の液体酸化剤を流路の顕熱でガス化するのに十分な熱容量を有するので、酸化剤分岐流路を介して液体酸化剤流路から少量の液体酸化剤を分岐して点火室まで供給する過程で、液体酸化剤を流路の顕熱でガス化できる。従って、ガス化した燃料と酸化剤を供給する点火器ラインが不要となり、ガス供給系統を簡略化することができる。またガス化した燃料と酸化剤の混合ガスに点火し、その火炎で主推進薬を着火するので、着火が確実にできる。
また、前記噴射器本体は、燃焼室と連通し、かつ酸化剤分岐流路に近接したアコースティックキャビティを有し、これにより、キャビティ内に燃焼室で発生した燃焼ガスの一部が流入し、酸化剤分岐流路近傍を加熱し、酸化剤分岐流路を流れる液体酸化剤のガス化を促進する。
この構成により、一旦燃焼室で燃焼ガスが発生すると、その一部がアコースティックキャビティ内に流入し、酸化剤分岐流路近傍を加熱し、酸化剤分岐流路を流れる液体酸化剤のガス化を促進するので、再点火および再着火が一層確実にできる。
前記アコースティックキャビティは、点火室を囲んで配置され周方向に延びる複数の円弧状の空洞であり、前記酸化剤分岐流路は、隣接する円弧状の空洞の間をほぼ半径方向に延びる複数の細長い流路である。
この構成により、複数の円弧状の空洞内に燃焼室で発生した燃焼ガスの一部が流入し、その間をほぼ半径方向に延びる細長い流路を加熱し、内部を流れる液体酸化剤のガス化を促進することができる。
本発明の上述した構成により、着火のためだけの点火器ラインが不要となり、供給系の系統が極めて簡素化でき、かつ着火及び再着火が確実にできる。また、点火器の点火と主推進薬の着火がほぼ同時に起こるため、応答性を高めることができる。従って、今まで困難であった姿勢制御用エンジンへの非自発着火性推進薬の適用が可能となる。
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
図1は、本発明の点火器一体型燃料噴射器の全体斜視図である。本発明の点火器一体型燃料噴射器は、極低温の液体酸化剤と液体燃料を主推進薬とする。液体燃料は、例えば液体水素、エタノールまたは少なくとも常温で液体の燃料を用いる。液体酸化剤は、例えば沸点90Kの液体酸素、または100K以下の極低温で液体である酸化剤を用いる。以下、図中において、液体燃料と液体酸化剤をそれぞれLFとLOで示し、ガス化した液体燃料と液体酸化剤をそれぞれFとOで示す。
図1に示すように、本発明の点火器一体型燃料噴射器10は、液体燃料ポート12、液体酸化剤ポート14および点火プラグ取付口16を有する噴射器本体20を備える。この例において、噴射器本体20は、肉厚大径の円板状部材20Aと薄肉小径の円板状部材20Bとからなる。円板状部材20A、20Bは、この例ではロー付け等で接合部を気密にして一体化されている。なお、円板状部材20A、20Bを耐熱性シール材を用いて分離可能に構成してもよく、或いは精密鋳造等で全体を一体に製造してもよい。
肉厚大径の円板状部材20Aの外周部には、この例では複数の雌ネジ穴が設けられ、この穴に螺合するボルトにより、中空円筒形の燃焼管(図3の18)が円板状部材20B側に取り付けられ、その内側に燃焼室1を形成するようになっている。
液体燃料ポート12、液体酸化剤ポート14および点火プラグ取付口16は、肉厚大径の円板状部材20Aの外側(燃焼室の反対側)に設けられる。この例では点火プラグ取付口16が中心に位置し、液体燃料ポート12と液体酸化剤ポート14は中心から僅かに離れたところに位置する。
薄肉小径の円板状部材20Bには、中心に点火プラグ2と連通する貫通穴21が設けられ、そのまわりに液体燃料と液体酸化剤を噴射する液体燃料噴射孔22fおよび液体酸化剤噴射孔22oが軸心を中心に複数設けられている。この例では、外側に二重の液体燃料噴射孔22fが設けられ、その内側に一重の液体酸化剤噴射孔22oが設けられている。
また、中心の貫通孔21と内側の液体酸化剤噴射孔22oとの間に、後述するアコースティックキャビティ30が、3つの円弧状の空洞として示されている。
図2は本発明の点火器一体型燃料噴射器を燃焼室側から見た正面図であり、図3は図2のA-A線における断面図である。また、図4は図3の主要部拡大図である。
図4に示すように、噴射器本体20は、点火プラグ2のまわりにガス化した燃料と酸化剤を供給するガス燃料噴射孔32fおよびガス酸化剤噴射孔32oと、これらのガス燃料噴射孔32fおよびガス酸化剤噴射孔32oに主推進薬と同じ供給系統から液体燃料LFと液体酸化剤LOを分岐して供給する燃料分岐流路24fおよび酸化剤分岐流路24oとを有する。
この図において、ガス燃料噴射孔32fは、貫通穴21を囲む円板状部材20A、20Bの接合部分に設けられた環状ガスチャンバー25fと燃料室の中心部分を連通する貫通孔である。また、ガス酸化剤噴射孔32oは、プラグ取付部材17と噴射器本体20の間に設けられた環状ガスチャンバー25oとプラグを囲む部分とを連通する貫通孔である。
また、噴射器本体20は、液体燃料流路26fおよび液体酸化剤流路26oと点火室27を有する。液体燃料流路26fは、液体燃料ポート12と液体燃料噴射孔22fを連通し、液体燃料を液体燃料噴射孔22fを介して燃焼室内に噴射する。液体酸化剤流路26oは、液体酸化剤ポート14と液体酸化剤噴射孔22oを連通し、液体酸化剤を液体酸化剤噴射孔22oを介して燃焼室内に噴射する。別々に燃焼室に噴射された液体燃料と液体酸化剤は、ガス化しながら混合し、可燃性の混合ガスを形成する。
点火室27は、点火プラグ2が取付けられ、かつ燃焼室1と貫通穴21を介して連通する中空円筒形の空間である。この点火室27内でガス化した燃料と酸化剤の混合ガスに点火プラグ2で点火するようになっている。
この点火室27の内壁には、上述したガス酸化剤噴射孔32oが設けられている。また、上述したガス燃料噴射孔32fは、点火室27の出口付近に設けられている。
さらに噴射器本体20は、点火時の本体温度(例えば常温)において、酸化剤分岐流路24oを流れる少量の液体酸化剤を流路の顕熱でガス化するのに十分な熱容量を有している。
また、噴射器本体20は、図3に示すように燃焼室と連通し、かつ酸化剤分岐流路に近接したアコースティックキャビティ30を有する。
このアコースティックキャビティ30は、図2に示すように、中心の点火室を囲んで配置され周方向に延びる複数(この図では3つ)の円弧状の空洞である。また、酸化剤分岐流路24oは、隣接する円弧状の空洞30の間をほぼ半径方向に延びる複数(この図では3本)の細長い流路である。酸化剤分岐流路24oの直径は、点火に必要十分な少量を流すように、設定されている。
上述した構成により、噴射器本体が、点火時の本体温度において酸化剤分岐流路を流れる少量の液体酸化剤を流路の顕熱でガス化するのに十分な熱容量を有するので、酸化剤分岐流路を介して液体酸化剤流路から少量の液体酸化剤を分岐して点火室まで供給する過程で、液体酸化剤を流路の顕熱でガス化できる。従って、ガス化した燃料と酸化剤を供給する点火器ラインが不要となり、ガス供給系統を簡略化することができる。またガス化した燃料と酸化剤の混合ガスに点火し、その火炎で主推進薬を着火するので、着火が確実にできる。
またガス化した燃料と酸化剤の混合ガスに点火し、点火プラグの作動と同時に主推進薬を噴射し、中心近傍に火炎を形成し、全体に火炎を伝搬させ定常燃焼に移行するので、着火が確実にでき、かつ点火から主推進薬の着火までのタイムラグをなくし、応答性を高めることができる。
更に、酸化剤分岐流路に近接したアコースティックキャビティ(複数の円弧状の空洞)内に燃焼室で発生した燃焼ガスの一部が流入し、その間をほぼ半径方向に延びる細長い流路を加熱し、内部を流れる液体酸化剤のガス化を促進するので、再点火および再着火が一層確実にできる。
図5は、本発明の燃料噴射器の応答性試験結果であり、一定時間のインパルスの繰り返しを示している。また、図6は、本発明の燃料噴射器の別の応答性試験結果であり、長秒時燃焼後にパルス運転を行った結果を示している。なお、各図において、横軸は時間、縦軸は燃焼圧力である。
図5と図6から、本発明の装置により、着火及び再着火が確実に行われており、かつ液体酸素のガス化が確実に行われていることを確認できた。
また、図6から十分燃焼させることで、インジェクタが冷えていても再着火が可能であることが検証された。つまり、(1)液体酸素のガス化機構が計画通りに機能し、従来の点火器ラインが無くても安定して作動できかつ再着火できるということと、(2)定常運転により液体酸素が流れ続ける場合に、液体酸素により噴射器本体20が冷却されるが、アコースティックキャビティの存在により、噴射器本体20の過度の冷却を防止し着火及び再着火を確実にできることが確認された。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
本発明の点火器一体型燃料噴射器の全体斜視図である。 本発明の点火器一体型燃料噴射器を燃焼室側から見た正面図である。 図2のA-A線における断面図である。 図3の主要部拡大図である。 本発明の燃料噴射器の応答性試験結果である。 本発明の燃料噴射器の別の応答性試験結果である。 非特許文献1の液水/液酸エンジンの模式図である。 特許文献1の「ロケットエンジン用点火システム」の模式図である。 特許文献2の「液体燃料エンジン用イグナイタ」の模式図である。 従来の一般的な燃料噴射器の模式図である。
符号の説明
1 燃焼室、2 点火プラグ、10 点火器一体型燃料噴射器、
12 液体燃料ポート、14 液体酸化剤ポート、
16 点火プラグ取付口、17 プラグ取付部材、18 燃焼管、
20 噴射器本体、20A、20B 円板状部材、21 貫通穴、
22f 液体燃料噴射孔、22o 液体酸化剤噴射孔、
24f 燃料分岐流路、24o 酸化剤分岐流路、
25f、25o 環状ガスチャンバー
26f 液体燃料流路、26o 液体酸化剤流路、
27 点火室、30 アコースティックキャビティ
32f ガス燃料噴射孔、32o ガス酸化剤噴射孔

Claims (4)

  1. 極低温の液体酸化剤と液体燃料を主推進薬とする点火器一体型燃料噴射器であって、液体燃料ポート、液体酸化剤ポートおよび点火プラグ取付口を有する噴射器本体を備え、
    該噴射器本体は、点火プラグのまわりにガス化した燃料と酸化剤を噴射するガス燃料噴射孔およびガス酸化剤噴射孔と、該ガス燃料噴射孔およびガス酸化剤噴射孔に主推進薬と同じ供給系統から液体燃料と液体酸化剤を分岐して供給する燃料分岐流路および酸化剤分岐流路とを有し、分岐した液体燃料と液体酸化剤を流路の顕熱でガス化し、点火プラグの作動と同時に主推進薬を噴射し、中心近傍に点火火炎を形成し、主推進薬全体に火炎を伝搬させ定常燃焼に移行する、ことを特徴とする液体燃料と液体酸化剤を用いる点火器一体型燃料噴射器。
  2. 前記噴射器本体は、液体燃料と液体酸化剤を別々に燃焼室に供給する液体燃料流路および液体酸化剤流路と、点火プラグが取付けられ燃焼室と連通しガス化した燃料と酸化剤の混合ガスに点火するための点火室とを有し、かつ前記噴射器本体は、点火時の本体温度において酸化剤分岐流路を流れる少量の液体酸化剤を流路の顕熱でガス化するのに十分な熱容量を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の点火器一体型燃料噴射器。
  3. 前記噴射器本体は、燃焼室と連通し、かつ酸化剤分岐流路に近接したアコースティックキャビティを有し、これにより、キャビティ内に燃焼室で発生した燃焼ガスの一部が流入し、酸化剤分岐流路近傍を加熱し、酸化剤分岐流路を流れる液体酸化剤のガス化を促進する、ことを特徴とする請求項1に記載の点火器一体型燃料噴射器。
  4. 前記アコースティックキャビティは、点火室を囲んで配置され周方向に延びる複数の円弧状の空洞であり、前記酸化剤分岐流路は、隣接する円弧状の空洞の間をほぼ半径方向に延びる複数の細長い流路である、ことを特徴とする請求項3に記載の点火器一体型燃料噴射器。
JP2003296204A 2003-08-20 2003-08-20 液体燃料と液体酸化剤を用いる点火器一体型燃料噴射器 Expired - Fee Related JP4215203B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003296204A JP4215203B2 (ja) 2003-08-20 2003-08-20 液体燃料と液体酸化剤を用いる点火器一体型燃料噴射器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003296204A JP4215203B2 (ja) 2003-08-20 2003-08-20 液体燃料と液体酸化剤を用いる点火器一体型燃料噴射器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005061385A JP2005061385A (ja) 2005-03-10
JP4215203B2 true JP4215203B2 (ja) 2009-01-28

Family

ID=34372189

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003296204A Expired - Fee Related JP4215203B2 (ja) 2003-08-20 2003-08-20 液体燃料と液体酸化剤を用いる点火器一体型燃料噴射器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4215203B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109630319A (zh) * 2019-01-30 2019-04-16 重庆零壹空间航天科技有限公司 适用于内嵌点火装置的主动冷却式针栓喷注器

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4100518B2 (ja) 2005-04-18 2008-06-11 独立行政法人 宇宙航空研究開発機構 ピントル噴射器
KR101173040B1 (ko) 2010-11-23 2012-08-10 충남대학교산학협력단 이원 추진제 로켓 엔진의 인젝터
KR101187592B1 (ko) 2012-08-21 2012-10-08 한국항공우주연구원 냉각 수단을 갖는 이원 추진제 로켓 엔진의 인젝터
WO2020050689A1 (ko) * 2018-09-06 2020-03-12 페리지항공우주 주식회사 액체 추진제 로켓 엔진의 추진장치
CN109798202B (zh) * 2019-04-04 2023-08-22 北京宇航推进科技有限公司 一种集电点火器于一体的液体火箭发动机喷注器
CN111120148B (zh) * 2019-12-18 2021-09-03 西安航天动力研究所 一种集成点火和防回火功能的预混推进剂喷注器
KR102432341B1 (ko) 2020-11-06 2022-08-12 한국항공우주연구원 액체 로켓 용 분사 장치
CN113339160B (zh) * 2021-07-06 2022-07-05 西安航天动力研究所 液氧甲烷推力室喷注器
CN114000959B (zh) * 2021-11-09 2022-11-22 合肥中科重明科技有限公司 一种一体化喷注器
CN114439647B (zh) * 2022-01-05 2024-05-10 沈阳航天新光集团有限公司 一种组合动力火箭发动机喷注器
CN115263604A (zh) * 2022-06-22 2022-11-01 北京控制工程研究所 一种应用于轻质快响双组元发动机的对孔互击喷注器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109630319A (zh) * 2019-01-30 2019-04-16 重庆零壹空间航天科技有限公司 适用于内嵌点火装置的主动冷却式针栓喷注器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005061385A (ja) 2005-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4215203B2 (ja) 液体燃料と液体酸化剤を用いる点火器一体型燃料噴射器
US3487636A (en) Augmentor spark igniter
US5109669A (en) Passive self-contained auto ignition system
KR20000048063A (ko) 액체 연료 엔진용 점화기 및 액체 연료 로켓의 트러스트챔버내의 연료 및 산화제 점화 방법
JP2008298075A (ja) 燃焼器用点火システム、燃焼器および燃焼器点火方法
CN110513719B (zh) 一种气氧/气甲烷火炬点火器
US20040231318A1 (en) Bi-propellant injector with flame-holding zone igniter
JP2007298031A (ja) 二元推進剤インジェクタ、ロケットスラスタアセンブリ、およびインジェクタアセンブリ
CN109595099A (zh) 一种地面试车实验用固液混合发动机
EP3475616A1 (en) A burner with fuel and air supply incorporated in a wall of the burner
RU2429370C1 (ru) Форсуночная головка камеры сгорания жрд
JP2002332870A (ja) 熱的なターボ機械に点火するための方法
RU2334916C1 (ru) Газодинамический воспламенитель
JP2527922B2 (ja) 微粉炭の酸素燃焼バ―ナ
JP6148133B2 (ja) ガスタービン燃焼器及びガスタービンシステム
CN114412664B (zh) 一种降低点火冲击的推力室头部结构
JP2008014581A (ja) ラジアントチューブバーナ
KR101037456B1 (ko) 가스터빈 엔진용 연소기의 점화장치
KR102300963B1 (ko) 액체 추진제 로켓 엔진의 추진장치
KR100666161B1 (ko) 액체로켓 연소기의 분사기형 배플
KR100668804B1 (ko) 로켓엔진용 점화기
US3719040A (en) Gas generator and tubular solid charge construction therefore
JPH0874662A (ja) 推力可変2液式エンジン
JPH0814561A (ja) 点火トーチ
JPH1114056A (ja) ガスタービン燃焼器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060807

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081027

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081030

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081030

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4215203

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121114

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131114

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees