JP4214623B2 - ホログラムカラーフィルター液晶素子の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型で且つ高精度の投射型プロジェクターに用いるホログラムカラーフィルター液晶素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図16は、ホログラムカラーフィルター液晶素子を用いた投射型プロジェクターの概略図、図17はホログラムカラーフィルター液晶素子の模式構成図である。図16及び図17に示すように、このプロジェクターは、入射光1を出力する光源系(図示せず)と、前記入射光に対して画像情報を付与するホログラムカラーフィルター液晶素子2と、前記ホログラムカラーフィルター液晶素子2からの出力光をスクリーン(図示せず)へ投射するための投射レンズ3と、投射レンズ3と前記ホログラムカラーフィルター液晶素子2との間に配置され、光のP波成分のみを透過する偏光板Hとを備えてなる。
【0003】
前記ホログラムカラーフィルター液晶素子2は、前記画像情報を生成するための複数の画素4をマトリックス状に備えたアクティブマトリックス基板5と、所定の角度から入射されたS偏光波(以下S波と記す。)を、回折分光して前記画素4の上に集光させるホログラム基板6と、前記所定角度で前記ホログラム基板6へ入射光を入射せしめるためのプリズム7とを備えてなる。前記アクティブマトリックス基板5と前記ホログラム基板6との間には液晶層8が形成され、この液晶層8をシールするために、液晶シール材・スペーサ材9が設けてある。
【0004】
前記アクティブマトリックス基板5の画素4は、図17及び図18(a)に示すように、青(B)緑(G)赤(R)の色画素4B、4G、4Rからなり、各色の映像に応じて所定位置の色画素4B、4G、4Rに対して選択的に電圧が印加できるよう構成されている。
【0005】
前記ホログラム基板6は、ホログラム情報を記録したホログラムカラーフィルタ10と、このホログラムカラーフィルタ10を支持するガラス基板11と、前記ホログラムカラーフィルタ10を保護するための保護層12と、接着層/ガラススペーサ層・電極/配向層13とを備えている。前記ホログラムカラーフィルタ10には、図17及び図18(b)に示すように、ホログラム記録によって多数列状のホログラムレンズ10aが形成され、この各ホログラムレンズ10aに所定角αの入射光が入射されると、入射光を所望の回折角によって回折分光してアクティブマトリックス基板5の各色の画素4上に集光するよう構成されている。以下の説明においては、上記所望の入射角αを設計入射角と、上記所望の回折角を設計回折角という。
【0006】
上記構成において、プリズム7を介してホログラム基板6に所定角度でS波の入射光1が入射されると、この入射光1がホログラム基板6の各ホログラムレンズ10aで回折分光されて液晶層8に射出される。詳しくは、図17に示すように、入射光1の青色光1Bは青色画素4Bに、緑色光1Gは緑色画素4Gに、赤色光1Rは赤色画素4Rに集光するよう回折される。
【0007】
そして、ホログラムレンズ10aからの回折光の内で、画素4に印加されていない位置の液晶層8に射出された光は、光変調を受けずにS波のままで前記アクティブマトリックス基板5上で反射され、この反射光がホログラム基板6に達する。このホログラム基板6を透過する0次光は偏光板Hに達するが、偏光板HはS波を透過しないために排除される。又、ホログラムレンズ10aからの回折光の内で、画素4に印加されている位置の液晶層8に射出された光は、光変調を受けてP波となって前記アクティブマトリックス基板5上で反射され、この反射光がホログラム基板6に達する。このホログラム基板6を透過する0次光は偏光板Hに達し、偏光板HはP波を透過するため投射レンズ3を介してスクリーン(図示せず)上に投射される。これにより、画素4上に表現される画像がスクリーン(図示せず)上に表示される。
【0008】
次に、前記ホログラムカラーフィルター液晶素子2の製造方法を図19〜図21に基づいて説明する。図19及び図20に示すように、EB(電子ビーム投射用)マスター20には記録領域20aとこの記録領域20aの外で、且つ、所定の位置にアライメントマーク20bとが設けられている。記録領域20aはクロム膜51の細線のピッチを変え、所望のレンズ構成となるように作製されている。ガラス基板21上にはホログラム感光材22と、保護層23(これは例えばポリビニールアルコール(PVA)から成る)とが積層されている。又、ガラス基板21にはマスター用アライメントマーク21aと画素用アライメントマーク21bとがそれぞれ所望の位置に設けられていると共に、4カ所のカット位置マーク21cが設けられている。
【0009】
そして、図19に示すように、光学マッチングをとるための屈折率マッチング液24を介して前記EBマスター20と前記ガラス基板21とを密着させると共に、双方をアライメントマーク20bとマスター用アライメントマーク21aとで位置合わせする。この位置合わせした状態で、斜め方向からレーザ光25を照射し、前記EBマスター20より回折される1次回折光とそのまま透過する0次回折光とにより出来る干渉縞を前記ホログラム感光材22に記録する。記録が完了したガラス基板21をカット位置マーク21cに基づいてカットすることによりホログラムレンズ10aを備えたホログラム基板6が作製される。
【0010】
図21に示すように、アクティブマトリックス基板5には上記した如くに複数の画素4がマトリックス状に配置され、この画素領域の外の位置にはアライメントマーク5aが設けられている。このアクティブマトリックス基板5と上記のように作製されたホログラム基板6とを、画素用アライメントマーク21bとアライメントマーク5aとで位置合わせして双方の基板5、6同士が接着されるものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記ホログラムカラーフィルター液晶素子2が、所定の機能を果たすためには、前記ホログラムカラーフィルター10のホログラムレンズ10aが前記アクティブマトリックス基板5の画素4に対して、図18(b)の左右方向において、正確に位置決めされている必要がある。しかし、前記従来の製造方法における位置決め方法では、以下のような種々の原因により2つの基板5、6を正確に位置決めすることが困難であった。
【0012】
つまり、ホログラム記録時には、EB(電子ビーム投射用)マスター20のアライメントマーク20bと、ガラス基板21(後にホログラム基板6)のマスター用アライメントマーク21aとで位置合わせを行うことによって図20に示す所定エリアEにホログラムレンズ10aが形成され、このように形成されたホログラムレンズ10aに対して画素用アライメントマーク21bが所定位置に位置することになる。従って、ホログラム記録時において位置合わせが必要であると共に、ホログラム記録時におけるアライメントマーク20bとマスター用アライメントマーク21aとの位置合わせが正確でないと、双方の基板5、6同士を正確に位置合わせすることができないという問題があった。又、EB(電子ビーム投射用)マスター20のアライメントマーク20b自体の位置や、ガラス基板21(後にホログラム基板6)のマスター用アライメントマーク21aと画素用アライメントマーク21bとの相対的位置自体に誤差があっても正確に位置合わせすることができない。
【0013】
更に、詳しくは、ホログラム記録をする際には、EBマスター20とガラス基板21(後にホログラム基板6)とは密着はしているが、屈折率マッチング液24の膜厚や、保護膜23があるため、EBマスター20の記録領域20aとガラス基板21上に記録されるホログラムレンズ10aの位置は誤差を含む可能性がある。
【0014】
そこで、本発明は、ホログラム記録時の位置合わせ誤差等に起因するホログラム基板とアクティブマトリックス基板間の位置ずれを防止して双方の基板を正確に位置決めできるホログラムカラーフィルター液晶素子の製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、ホログラム記録時における位置合わせが必要なく、ホログラム記録時の位置合わせ誤差等に起因するホログラム基板とアクティブマトリックス基板間の位置ずれを防止して双方の基板を正確に位置決めできるホログラムカラーフィルター液晶素子の製造方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、マトリックス状に配列された画素を有するアクティブマトリックス基板と、多数列状のホログラムレンズが形成されたホログラムカラーフィルターを有するホログラム基板とを対向位置に配置し、前記アクティブマトリックス基板の前記画素と、前記ホログラム基板の前記ホログラムレンズとを位置合わせした状態で、前記アクティブマトリックス基板と前記ホログラム基板とを接着する基板間接着工程を含むホログラムカラーフィルター液晶素子の製造方法において、前記基板間接着工程では、前記ホログラムカラーフィルターのホログラム領域に光を入射し、この入射光が前記アクティブマトリックス基板上で反射されて再び前記ホログラム領域を通過することによって得られる前記ホログラムレンズの位置情報を含む着色光像と、前記ホログラムカラーフィルターに光を入射し、この入射光が前記アクティブマトリックス基板上で反射されて再び前記ホログラムカラーフィルターを透過することによって得られる前記画素の位置情報を含む反射光像とを、前記ホログラムカラーフィルターを透して視認比較することにより、前記画素と前記ホログラムレンズとの位置合わせを行うことを特徴とするホログラムカラーフィルター液晶素子の製造方法である。
【0016】
請求項2の発明は、光が入射される前記ホログラムカラーフィルターのホログラム領域は、前記ホログラムレンズであることを特徴とする請求項1に記載のホログラムカラーフィルター液晶素子の製造方法である。
【0017】
請求項3の発明は、前記着色光像は、前記ホログラムレンズへの入射光が前記ホログラムカラーフィルターの平面に直交する軸方向から入射され、前記ホログラムレンズを透過した透過光が前記アクティブマトリックス基板上で反射されて再び前記ホログラムレンズを通過する際に、回折されることなく透過する色成分により生成される着色光像であり、前記反射光像は前記アクティブマトリックス基板の前記画素の画素像であることを特徴とする請求項2に記載のホログラムカラーフィルター液晶素子の製造方法である。
【0018】
請求項4の発明は、前記着色光像は、前記ホログラムレンズへの入射光が前記ホログラムカラーフィルターの平面に直交する軸に対して斜め方向から入射され、前記ホログラムレンズで回折された回折光が前記アクティブマトリックス基板上に集光すると共に前記アクティブマトリックス基板で反射し、この反射光が再び前記ホログラムレンズを通過する際に、回折されることなく透過する色成分により生成される集光点の着色光像であり、前記反射光像は前記アクティブマトリックス基板の前記画素の画素像であることを特徴とする請求項2に記載のホログラムカラーフィルター液晶素子の製造方法である。
【0019】
請求項5の発明は、光が入射される前記ホログラムカラーフィルターの前記ホログラム領域は、前記ホログラムカラーフィルターの前記ホログラムレンズの形成領域外に該ホログラムレンズを形成する際に同時に形成したホログラムアライメントマークであり、前記アクティブマトリックス基板上には前記ホログラムアライメントマークに対応し、前記画素を形成する際に同時に形成したアライメントマークを設けたことを特徴とする請求項1に記載のホログラムカラーフィルター液晶素子の製造方法である。
【0020】
請求項6の発明は、前記着色光像は、前記ホログラムアライメントマークへの入射光が前記ホログラムカラーフィルターの平面に直交する軸方向から入射され、前記ホログラムアライメントマークを透過した透過光が前記アクティブマトリックス基板上で反射されて再び前記ホログラムアライメントマークを通過する際に、回折されることなく透過する色成分により生成される前記ホログラムアライメントマークの着色光像であり、前記反射光像は前記アクティブマトリックス基板の前記アライメントマークのマーク像であることを特徴とする請求項5に記載のホログラムカラーフィルター液晶素子の製造方法である。
【0021】
請求項7の発明は、前記着色光像は、前記ホログラムアライメントマークへの入射光が前記ホログラムカラーフィルターの平面に直交する軸に対して斜め方向から入射され、前記ホログラムアライメントマークで回折された回折光が前記アクティブマトリックス基板上で反射し、この反射光が再び前記ホログラムアライメントマークを通過する際に、回折されることなく透過する色成分により生成される前記ホログラムアライメントマークの着色光像であり、前記反射光像は前記アクティブマトリックス基板の前記アライメントマークのマーク像であることを特徴とする請求項5に記載のホログラムカラーフィルター液晶素子の製造方法である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0023】
図1〜図3、及び、図22は、本発明の第1実施形態を示し、図1はホログラム基板6とアクティブマトリックス基板5間の接着を行う基板間接着装置の構成図、図2はアクティブマトリックス基板5で反射された反射光がホログラムレンズ10aで回折される状態を示す図、図3はアクティブマトリックス基板5の位置での各色成分の光強度分布を示す図、図22は画素4の画素光像と着色光像とを示す顕微鏡写真である。
【0024】
図1において、基板間接着装置は、アクティブマトリックス基板5を支持する加圧定盤30と、この加圧定盤30を介してアクティブマトリックス基板5をXYZ軸方向へ移動且つ回転できる位置決め自在のXYZステージ31と、ホログラム基板6を支持する石英定盤32とを有し、ホログラム基板6とアクティブマトリックス基板5とが上下方向で対向する位置に支持される。石英定盤32の上方には白色の入射光33を出力する光源34が設けられ、この光源34から射出される入射光33はホログラム基板6の上面(ホログラムカラーフィルター10の平面)に直交する軸方向からホログラム基板6に入射するよう構成されている。
【0025】
又、石英定盤32の上方にはホログラム基板6からの出力光35を検出する出力光検出装置36が設けられ、この出力光検出装置36は、例えば顕微鏡及び観察用カラーカメラを備えている。ここにカラーカメラの代わりに白黒カメラを用いることもできる。更に、前記光源34及び出力光検出装置36と前記石英定盤32との間にはレンズ又はレンズ系37が設けられている。
【0026】
前記アクティブマトリックス基板5の構成は、図18(a)に示す従来例のものと同様であり、青(B)緑(G)赤(R)の色画素4B、4G、4Rからなる画素4を有し、この画素4の領域外の所定位置にアライメントマーク5aが設けられている。このアライメントマーク5aは画素4を形成する際に同時に形成される。
【0027】
前記ホログラム基板6の構成も、図18(b)に示す従来例のものと同様であり、ホログラム記録によって多数列状のホログラムレンズ10aが形成され、この各ホログラムレンズ10aに所定角の入射光が入射されると、入射光を回折分光してアクティブマトリックス基板5の各色の画素4上にそれぞれ集光するよう構成されている。ホログラムレンズ10aの領域外の所定位置には、画素用アライメントマーク21bが設けられている。又、前記ホログラム基板6自体の製造方向も前記従来例と同様にして作製される。
【0028】
次に、上記基板間接着装置による基板間接着工程を説明する。まず、液晶セル形成に必要なシール材の塗布やスペーサの散布を、公知の方法で片方もしくは両方の基板5、6に行う。また液晶を駆動するための透明電極や液晶配向膜を通常の方法で形成する。このような処理を施したホログラム基板6を石英定盤32に真空吸着させ、アクティブマトリックス基板5を定盤30に吸着させる。
【0029】
次に、機械的な位置合わせ等によりホログラム基板6の画素用アライメントマーク21bとアクティブマトリックス基板5のアライメントマーク5aを顕微鏡の視野に入れ、双方のアライメントマーク21b、5aの位置合わせを行う。この位置合わせによって基板5、6間の予備アライメントがなされ、この予備アライメントにより、図1に於ける横方向(以下、この方向をX方向とする。)の位置決め以外の、回転方向及び図1の紙面に垂直方向(以下、この方向をY方向とする。)の位置決めが完了する。前記X方向の位置決めについては、この予備アライメントにより数μmの精度での位置決めが行われる。
【0030】
次に、光源34からの入射光33をホログラム基板6に対して直交する入射角度でホログラム基板6の上方から入射させる。すると、この入射光33はホログラム基板6を透過してアクティブマトリックス基板5の表面で反射され、この反射光38はホログラム基板6のホログラムレンズ10a(図2参照)に入射される。ここで、前記入射光33が白色光であり、反射光38も白色光であり多数の波長成分から成る。これらの反射光38の波長成分のうち、アクティブマトリックス基板5上のある位置からのホログラムレンズ10aへの入射角度が設計回折角度と等しく成る波長成分の反射光38は、ホログラムレンズ10aにより回折されて斜め上方の射出光39となり、それ以外の波長成分の反射光38はホログラムレンズ10aを透過して出力光35となって出力光検出装置36に向かう。
【0031】
より詳細には、図2に示すように、例えばある位置XMからの反射光がホログラムレンズ10aへ入射する場合に於いてその入射角は、緑色入射光1Gの設計回折角と等しくなる。そのため、緑色光1Gはホログラムレンズ10aで回折されて斜め右上方への射出光39となる。
【0032】
同様に、例えば位置XMの右側近傍の位置XCYからの反射光がホログラムレンズ10aへ入射する場合に於いてその入射角は、赤色入射光(図示せず)の設計回折角と等しくなる。そのため、赤色光(図示せず)がホログラムレンズ10aで回折されて斜め右上方への射出光39となる。
【0033】
同様に、例えば位置XMの左側近傍位置XYLからの反射光がホログラムレンズ10aへ入射する場合に於いてその入射角は、青色入射光(図示せず)の設計回折角と等しくなる。そのため、青色光(図示せず)がホログラムレンズ10aで回折されて斜め右上方への射出光39となる。
【0034】
一方、前記回折要件を満たさない波長成分はホログラムレンズ10aを透過・直進し、レンズ系37を介して出力光35として出力光検出装置36へ入射される。
【0035】
この結果、前記出力光検出装置36へ入射される出力光35のうち、例えば、図2における位置XM付近からの反射光でホログラムレンズ10aを透過・直進する出力光35の緑色光1Gに対応する波長成分の強度分布は、図3に示すように、位置XM近傍に窪みを有する。従って前記位置XMの近傍は緑色が不足して緑色の補色(マゼンタ(M))に見える。同様のことは出力光35の赤色成分及び青色成分の強度分布についても成立する。すなわち、前記位置XMの右側近傍の位置XCYからの反射光38のホログラムレンズ10aへの入射角が赤色波長についての回折要件を満たす場合、その位置XCY付近からの出力光35のうち、赤色光1Rに対応する波長成分の強度分布は、図3に示すように位置XCYに窪みを有する。従って、その位置XCYの近傍は赤色が不足して赤色の補色(シアン(CY))が見える。また、前記位置XMの左側近傍の位置XYLからの反射光38のホログラムレンズ10aへの入射角が青色波長についての回折要件を満たす場合は、その位置XYL付近からの透過する出力光35の青色光1Bに対応する波長成分の強度分布は、図3に示すようにその位置XYLに窪みを有する。従って、その位置XYLの近傍は青色光が不足して青色の補色(イエロー(YL))が見える。
【0036】
以上より、出力光検出装置36の位置では、設計入射角度から入射光がホログラムレンズ10aに入射された場合に、ホログラムレンズ10aの回折によって赤色光線、緑色光線、青色光線の集光する位置に、シアンCY、マゼンタM、イエローYLの着色光像がそれぞれ視認され、この着色光像は赤色光線、緑色光線、青色光線の集光する位置を示すため、ホログラムレンズ10aの位置情報そのものである。
【0037】
一方、前記ホログラムカラーフイルター10を有するホログラム基板6は、透明体である。従って、出力光検出装置36の位置では、アクティブマトリックス基板5上で反射され、ホログラムレンズ10aを透過した光によって反射光像が視認され、この反射光像はアクティブマトリックス基板5上に形成された画素4の画素像である。従って、この画素像は画素4の位置情報そのものである。
【0038】
従って、例えば図2において緑色の補色(マゼンタ(M))に見える着色光像の位置XMを、緑色画素4Gの例えば中央に位置決めすることにより、ホログラムレンズ10aの中心と緑色画素4Gの中心とを合わせることができ、結果として前記ホログラム基板6とアクティブマトリックス基板5を相互に正確に位置決めすることが出来る。尚、画素4が緑色画素4G、赤色画素4R及び青色画素4Bのいずれかであるか否かの特定は、前記予備アライメントでほぼ特定できるが、画素4の予め特定済みの最端位置の画素を基準として特定することもできる。
【0039】
図22は、前記の方法により相互に位置決めされたホログラム基板6とアクティブマトリックス基板5とから出力される出力光35の出力光検出装置36(例えばカラーカメラ)による写真である。図22では、例えば、緑色の補色に見える位置XMが緑色画素4Gの左端に位置決めされている。
【0040】
前記位置決めの後、双方の基板5、6間を最終的に加圧し、所定のセルギャップになる条件で位置合わせを完了させ、紫外線を照射してシール材を硬化させる。
【0041】
この第1実施形態では、ホログラム領域であるホログラムレンズ10aへ垂直方向から光線を入射し、その反射光のうちホログラムレンズ10aにより回折・除去された波長成分を除くホログラムレンズ10aからの出力光を検出・分析することによりホログラムレンズ10aの位置情報を得ると共に、ホログラム基板6を透過して見えるアクティブマトリックス基板5の画素4の画素像より画素4の位置情報を得て、双方の位置情報に基づいてホログラム基板6とアクティブマトリックス基板5との位置合わせをするため、ホログラム記録時の位置合わせ誤差等に起因するホログラム基板6とアクティブマトリックス基板5間の位置ずれが防止され双方の基板5、6を正確に、且つ、高精度に位置決めできる。換言すれば、この第1実施形態では、ホログラム記録時の位置合わせを非常に慎重に行わなくても、ホログラム基板6とアクティブマトリックス基板5との高精度な位置合わせを行うことができる。具体的には、ホログラムレンズ10aと画素4との0.1μm〜0.2μmの誤差の範囲での相対的位置決めがなされる。
【0042】
また、これにより色再現性の良い投射画像を得ることができる。また位置決めのばらつきが少なくなり歩留まりが上がりコストを安くすることができる。
【0043】
また、第1実施形態によれば、ホログラムレンズ10aの集光像を用いて位置合わせするため、下記する第3、第4実施形態のように、位置合わせ用のホログラム領域を別途作製する必要がないという利点がある。
【0044】
尚、ホログラムレンズ10aによる回折光の集光位置は、ホログラムレンズ10aを形成する回折格子の傾斜角度(スラント角)θ(図2参照。これは例えば120°に設定される。)により変わり得る。従って、このスラント角が設定角度からずれた場合、ホログラムレンズ10aからの回折光の集光位置は変化する。しかしこの変化した位置は回折の原理から計算可能である。従って前記ホログラムレンズ10aのスラント角を別途の手段により測定すれば、前記集光位置の変動分を補正することは可能である。
【0045】
図4〜図9は、本発明の第2実施形態を示し、図4はホログラム基板6とアクティブマトリックス基板5間の接着を行う基板間接着装置の構成図、図5はその要部拡大図、図6は入射光がホログラムレンズ10aにより回折され、この回折光がアクティブマトリックス基板5の位置で集光する状態を示す図、図7は出力光検出装置36から検出される集光像を概略的に示した図、図8は出力光検出装置36から検出される画素4の画素像を概略的に示した図、図9は出力光検出装置36から検出される集光像と画素像とにより位置合わせした状態を概略的に示した図である。
【0046】
図4及び図5において、この第2実施形態にあって前記第1実施形態と同一構成箇所は、図面に同一符号を付してその説明を省略し、異なる構成箇所のみを説明する。即ち、この第2実施形態では、光源34はホログラム基板6の真上位置ではなく斜め上方の位置に設けられており、この光源34から射出される入射光33はホログラム基板6の上面(ホログラムカラーフィルター10の平面)に直交する軸に対して斜め方向からホログラム基板6に入射するよう構成されている。入射光33の入射角度は、ホログラムレンズ10aの設計入射角とほぼ同一であるのが望ましい。
【0047】
又、光源34と石英定盤32との光路上には、バンドパスフイルタ40とプリズム41とが設けられている。バンドパスフイルタ40は、入射光33として波長帯域の狭い入射光を得るためのものであり、この第2実施形態では、バンドパスフイルタ40は、緑色波長帯域の光のみが通過するよう構成されている。又、波長帯域幅の狭い入射光を使用するのは、ホログラムレンズ10aの回折光によるアクティブマトリックス基板5上での集光点を絞ることが出来るためである。
【0048】
プリズム41は、石英定盤32の表面での入射光の反射を防止するためのものである。尚、前記波長帯域の狭い入射光33を得るためには前記光源34として小型ハロゲンランプを集光したものを使用するのが望ましい。又、入射光を得るためにLEDやレーザ光を光源34として用いることもできる。
【0049】
図5に示すように、ホログラム基板6は、光学カップリング手段42を介して石英定盤32に吸着されており、光学カップリング手段42はプリズム41側のホログラム基板6の面で入射光33が全反射(図中破線で示す)するのを防止するためのものである。光学カップリング手段42は、例えば有機溶剤あるいは水あるいはPVA溶液あるいはゲル状のものなど石英定盤32とホログラム基板6との間を光学的に結合できるものであれば何でも良いが、屈折率がガラスと同じ程度のものであるのが望ましい。
【0050】
次に、上記基板間接着装置による基板間接着工程を説明する。機械的な位置合わせ等によりホログラム基板6の画素用アライメントマーク21bとアクティブマトリックス基板5のアライメントマーク5aを顕微鏡の視野に入れ、双方のアライメントマーク21b、5aの位置合わせ、つまり、予備アライメントを行うまでは前記第1実施形態と同じである。
【0051】
次に、光源34から光を射出すると、この光はバンドパスフイルタ40を緑色波長帯域の光のみが通過するため、緑色入射光(緑色波長帯域の光)33Gがホログラム基板6の平面に直交する軸に対して斜め方向からホログラム基板6の各ホログラムレンズ10aに入射される。すると、図6に示すように、この緑色入射光33Gは各ホログラムレンズ10aで回折され、この回折光43Gがアクティブマトリックス基板5の所定の位置にそれぞれ集光される。
【0052】
この集光された光はアクティブマトリックス基板5の表面で反射され、この反射光はホログラム基板6のホログラムレンズ10a(図6参照)に再び入射される。この入射光はホログラムレンズ10aの回折条件をほぼ満たすために再び回折されて斜め上方に射出されるが、回折条件を満たさないものは0次光として透過される。この透過した光が出力光35としてレンズ系37を介して出力光検出装置36に出力される。
【0053】
出力光検出装置36では、設計入射角度から緑色入射光33Gがホログラムレンズ10aに入射された場合に、ホログラムレンズ10aの回折によって緑色光線の集光する位置に、上記透過0次光により緑の着色光像がそれぞれ視認され、この着色光像は緑色光線の集光する位置を示すため、ホログラムレンズ10aの位置情報そのものである。
【0054】
つまり、図7に示すように、緑色入射光33Gがホログラムレンズ10aに入射された場合には、ホログラムレンズ10aの回折によって緑色光線の集光する位置にのみ集光し、この反射光の一部が出力光検出装置36の位置に出力されるため、集光位置の輝度が高い緑色の着色光像(集光像)44が観察され、緑色光線の集光する位置以外の位置には光が照射されないため、輝度が非常に低くなる。
【0055】
一方、前記ホログラムカラーフイルター10を有するホログラム基板6は、透明体である。従って、前記第1実施形態で説明したように、出力光検出装置36では、アクティブマトリックス基板5上で反射され、ホログラムレンズ10aを透過した光によって反射光像が視認され、この反射光像はアクティブマトリックス基板5上に形成された画素4の画素像である。従って、この画素像は画素4の位置情報そのものである。
【0056】
ここで、ホログラム基板6の表面に垂直な軸に沿って上方に第2の光源(図示せず)を設け、この第2の光源により照射するとアクティブマトリクス基板5の画素4の画素像45R、45G、45Bがより鮮明に観察できる。図8は、このようにして出力光検出装置36により観察した画素4の画素像45R、45G、45Bを示す。
【0057】
前記光源34からの入射光33Gと第2の光源(図示せず)からの入射光とを同時に使用すると、図9に示すように、回折光43Gの集光点の着色光像44と画素4の画素像45R、45G、45Bとが出力光検出装置36により同時に観察できる。
【0058】
従って、図9に示すように、緑色の着色光像44の位置を緑色画素4Gの画素像45Gの例えば中央に位置合わせすることにより、前記第1の実施形態の場合と同様に、ホログラムレンズ10aの中心と緑色画素4Gの中心とを合わせることができ、結果としてホログラム基板6とアクティブマトリクス基板5を相互に正確、且つ、精度良く位置合わせすることができる。
【0059】
このように、この第2実施形態では、ホログラム領域であるホログラムレンズ10aへ斜め方向から光線を入射し、この入射光をホログラムレンズ10aで回折・分光させてアクティブマトリックス基板5上で集光させ、この集光点をホログラムレンズ10aからの透過出力光で検出・分析することによりホログラムレンズ10aの位置情報を得ると共に、ホログラム基板6を透過して見えるアクティブマトリックス基板5の画素4の画素像より画素4の位置情報を得て、双方の位置情報に基づいてホログラム基板6とアクティブマトリックス基板5との位置合わせをするため、ホログラム記録時の位置合わせ誤差等に起因するホログラム基板6とアクティブマトリックス基板5間の位置ずれが防止され双方の基板5、6を正確に、且つ、高精度に位置決めできる。
【0060】
また、前記2つの像(即ち前記画素の像及び集光像)44,45Gの位置合わせにおいて、前記第1の光源34と第2の光源(図示せず)を交互にオンオフすることにより、前記2つの像44,45Gの位置を確認しながら、2つの像44,45Gの位置合わせを行っても良い。
【0061】
また、第1の光源34と第2の光源(図示せず)を同時にオンし、ホログラムレンズ10aからの回折光の集光位置と画素を同時に観察しながら位置合わせすることもできる。この場合でも、前記回折光の集光点のピッチは画素4のピッチの3倍であるため、両者は容易に識別することができる。
【0062】
尚、この第2実施形態では、ホログラム基板6への入射光として緑色入射光33Gを用いたが、赤色帯域光や青色帯域光を用いても良く、又、3色の内のいずれか2色を含む2色帯域光を用いても良く、更に、白色光を用いても良い。但し、第2実施形態のようにいずれか1色帯域光を用いる方が、得られる着色光像のピッチが画素4のピッチに対して3倍であるため、位置合わせが容易であり好ましい。
【0063】
また、この第2実施形態では以下の利点を有する。すなわち、前述の如くホログラムレンズ10aの製造の際に、ホログラムレンズ10aを形成する回折格子の傾斜角度(スラント角θ)に誤差が生ずる場合がある。しかし、この実施形態の製造方法では、前記スラント角に誤差が生じた場合でも、ホログラムレンズ10aからの回折光の集光位置は、プロジェクタにより実際使用される入射光の集光位置と同じである。従って、ホログラムスラント角が設計通りに出来ていない場合でも、ホログラムレンズ10aと画素4の位置を正しく位置合わせすることができる。
【0064】
図10〜図14は、本発明の第3実施形態を示し、図10(a)はホログラム基板6のホログラムアライメントマーク50の拡大図、図10(b)はカット位置マークの拡大図、図10(c)はホログラム基板6のホログラムカラーフィルタ10側から見た底面図、図11(a)はアクティブマトリックス基板5のアライメントマーク5aの拡大図、図11(b)はアクティブマトリックス基板5の画素4側から見た平面図、図12は入射光がホログラムアライメントマーク50を透過し、且つ、アクティブマトリックス基板5からの反射光がホログラムアライメントマーク50で回折される状態を示す図、図13はアクティブマトリックス基板5上の位置における各色成分の光強度分布を示す図、図14は出力光検出装置36(図1に示す)から観察されるホログラムアライメントマーク50とアライメントマーク5aとを示す図である。
【0065】
図10に示すように、ホログラム基板6上のホログラムカラーフィルタ10には,前記第1実施形態と同様な構成のホログラムレンズ10aが形成されているが、ホログラムレンズ10aの領域以外の所定位置には前記第1実施形態のようなアライメントマーク21bが設けられていない。その代わりに、同一位置にホログラムレンズ10aを形成する際に同時に形成したホログラムアライメントマーク50とホログラムカラーフィルター10の外側にカット位置マークCが設けられている。このカット位置マークCは幅10μm、長さ500μmの十字形である。
【0066】
つまり、2カ所のホログラムアライメントマーク50はその中心O1とホログラムレンズ10aの中心O2との距離が、所定寸法(X方向がLx、Y方向がLy)となるよう設定され、2カ所のホログラムアライメントマーク50を結ぶ線の中心点がホログラムレンズ10aの中心O2に一致するよう構成されている。従って、ホログラムアライメントマーク50は、ホログラムレンズ10aの位置情報を含んでいる。
【0067】
又、ホログラムアライメントマーク50は、内寸法100μm、幅10μmの正方形枠状の第1リニアグレーティング51と、この第1リニアグレーティング51の内外に配置された第2リニアグレーティング52とから構成されている。
【0068】
ここで、リニアグレーティングとは全てのグレーティング(回折格子)が同一ピッチで形成されたものであり、前述のホログラムレンズ10aと異なり、入射光をただ単に偏向させる作用のみを有している。この第3実施形態においては、ホログラムアライメントマーク50は、入射角度αの入射光を回折角0度、即ちホログラム基板31の面に対して法線方向に射出するよう設計されていると共に、第1リニアグレーティング51は緑色入射光1Gのみを選択的に回折するように、又、第2リニアグレーティング52は赤色入射光1Rのみを選択的に回折するようにホログラム記録されている。
【0069】
図11に示すように、アクティブマトリクス基板5の構成は、図17の従来例のもの(前記第1、第2実施形態のもの)と同様である。繰り返しになるが説明すると、マトリックス状に配置された赤(R)緑(G)青(B)からなる画素4の領域を有し、この画素4の領域外の所定位置にアライメントマーク5aが2カ所に設けられている。このアライメントマーク5aは50μm角のマークとして、前記第1実施形態で説明したように画素4を形成する際に同時に形成される。
【0070】
2カ所のアライメントマーク5aは、その中心O3と画素4の領域の中心O4との距離が、前記したホログラムアライメントマーク50とホログラムレンズ10aとの関係と同様に、所定寸法(X方向がLx、Y方向がLy)となるよう設定され、2カ所のアライメントマーク5aを結ぶ線の中心点が画素4の領域の中心O4に一致するよう構成されている。従って、アライメントマーク5aは、画素4の位置情報を含んでいる。
【0071】
この第3実施形態においても、図1に示す第1実施形態の基板間接着装置が使用され、上記したホログラム基板6を石英定盤32(図1に示す)に真空吸着させ、アクティブマトリックス基板5を定盤30(図1に示す)に吸着させる。
【0072】
次に、光源34(図1に示す)からの白色の入射光33をホログラム基板6の平面に直交する入射角度でホログラムカラーフィルター10のホログラム領域であるホログラムアライメントマーク50の箇所に入射させる。すると、この入射光は、ホログラムアライメントマーク50を透過してアクティブマトリックス基板5の上面で反射される。この反射光54は再びホログラムアライメントマーク50に入射される。
【0073】
ここで、ホログラムアライメントマーク50の第1リニアグレーティング51に入射した反射光54のうち、第1リニアグレーティング51の回折条件を満たす緑色光55Gは、図12に示すように、斜め右上方へ回折される。又、第2リニアグレーティング52に入射した反射光54のうち、第2リニアグレーティング52の回折要件を満たす赤色光55Rは、図12に示すように、斜め右上方へ回折される。
【0074】
また、第1リニアグレーティング51及び第2リニアグレーティング52の回折要件を満たさない波長成分は、ホログラムアライメントマーク51を透過・直進しレンズ系37(図1に示す)を介して出力光35(図1に示す)として出力光検出装置36(図1に示す)に入射される。その結果、出力光検出装置36に入射される出力光35のうち、第1リニアグレーティング51を透過・直進する出力光35の緑色光35Gの強度分布は、図13に示すように前記第1リニアグレーティング51に対応した位置xm1、xm2近傍に窪みを有する。従って、前記位置xm1、xm2の近傍は緑色が不足して緑色の補色(マゼンタ(M))に見える。
【0075】
同様に、第2リニアグレーティング52を透過・直進する出力光35の赤色光35Rの強度分布は、第2リニアグレーティング52に対応した位置xcy1、xcy2、xcy3近傍に窪みを有する。従って、前記位置xcy1、xcy2、xcy3の近傍は赤色が不足して赤色の補色(シアン(CY))に見える。
【0076】
又、ホログラムアライメントマーク50に入射した反射光54のうち、青色光は回折されることなくホログラム基板6を透過・直進するから、出力光35の青色光35Bの強度分布は、位置に関係なく一定強度を示す。
【0077】
その結果、ホログラムアライメントマーク50は、光出力検出装置36において、シアン(CY)を背景に第1リニアグレーティング51の方形枠状のマークがマゼンタ(M)の着色光像として認識される。
【0078】
つまり、光出力検出装置36では、図14に示すように、ホログラムアライメントマーク50の着色光像と、アライメントマーク5aの反射光像とが観察される。ホログラムレンズ10aと画素4との位置合わせは、ホログラムアライメントマーク50とアライメントマーク5aを使用して次のように実施される。即ち、ホログラムアライメントマーク50の着色光像の中心O1と、アライメントマーク5aの反射光像の中心O3とのずれ量をXY軸方向で計測し、また対称配置した他方のホログラムアライメントマーク50の着色光像の中心(図示せず)と、アライメントマーク5aの反射光像の中心(図示せず)とのずれ量を同様にXY軸方向で計測し、それぞれのずれ量をXYZステージ31(図1に示す)のXY及び回転操作で補正して、両マークの中心O1、O3が一致するよう位置決めする。
【0079】
ホログラムアライメントマーク50の着色光像とアライメントマーク5aの反射光像は共にそれぞれホログラムレンズ10aの位置情報及び画素4の位置情報を含んだものであるから、両マークの中心O1、O3を一致させれば結果的にホログラムレンズ10aの中心位置O2と、画素4の中心O4とは一致することになり、ホログラムレンズ10aと画素4とを正確に、且つ、精度良く位置合わせすることができる。
【0080】
前記第3実施形態では、入射光33(図1に示す)として白色光を用いたが、入射光33(図1に示す)として緑色光を用いるか、または出力光35の光路上に緑色光を選択的に透過させるカラーフィルターを挿入すると、方形枠状の第1リニアグレーティング51の方形枠状マークであるマゼンタ(M)の着色光像は、黒いマークとして認識され画像認識度が向上する。
【0081】
又、入射光33として青と緑の照明光を切り換えて使用できるようにすれば、ホログラムアライメントマーク51とアライメントマーク5aの認識が容易となる。例えば青の照明光を使用した場合、アクティブマトリックス基板5で反射した反射光54は、全てホログラム基板6で回折することなく透過・直進するから、アクティブマトリックス基板5に形成されたアライメントマーク5aが認識し易くなる。次に、照明光を緑に切り換えると前記したようにホログラムアライメントマーク50の方形枠状マークが、黒いマークとして認識され画像認識が容易となる。
【0082】
ただ、敢えて上記のような操作を行わなくても、前記ホログラムカラーフィルタ10を含むホログラム基板6は、透明体であるから、前記アクティブマトリックス基板5上に形成されたアライメントマーク5aは、ホログラム基板6の上方からアクティブマトリックス基板5からの反射光像として観察することができる。
【0083】
前記位置決め操作のあと、最終的に加圧し所定のセルギャップになる条件で位置合わせを完了させる。しかる後、紫外線を照射しシール材を硬化させることにより前記ホログラムカラーフィルター液晶素子を製造することができる。
【0084】
このように、この第3実施形態では、ホログラム基板6にはホログラム記録時にホログラムレンズ10aを形成する際に同時にホログラムアライメントマーク50及びカット位置マークCをも形成するため、従来例のようにホログラム記録時にホログラム基板6とEBマスター20(図19に示す)とを位置合わせする必要がなく、ホログラム基板6の製造工程等が容易になり、又、従来例のような高価なアライメントマーク(例えばCrで形成)を付加する必要がないため、コスト安にもなる。更に、ホログラム基板6からホログラムカラーフィルタ10を切り出す際のカットずれを防止できる。
【0085】
また、図19の方法によりホログラム基板6を製造する際に、屈折率マッチング液24の膜厚や、保護膜23の厚みがばらついて、EBマスター20の記録領域20aとガラス基板20(後にホログラム基板6)に記録されるホログラムレンズ10aの位置に誤差が生じても、ホログラムアライメントマーク50はホログラムレンズ10aと同時に、ガラス基板20(後にホログラム基板6)に形成されるから、記録条件は同じとなりホログラムレンズ10aとホログラムアライメントマーク50との位置関係は設計値からずれることはない。それ故、ガラス基板20(後にホログラム基板6)に形成されたホログラムアライメントマーク50は、ホログラムレンズ10aの位置情報を正確に保有している。
【0086】
一方、アクティブマトリクス基板5に形成されたアライメントマーク5aは、画素4を形成する際、同時に形成されるから、アライメントマーク5aも画素4の位置情報を正確に保有している。従って、ホログラム基板6を通して観察されるホログラムアライメントマーク50の着色光像と、アライメントマーク5aの反射光像とを正確に位置決めすることにより、ホログラムレンズ10aと画素4の位置を正しく位置合わせすることができる。これにより、歩留まりが上がり製造コストを安くすることができる。
【0087】
図15は本発明の第4実施形態を示し、入射光がホログラムアライメントマーク50で回折され、且つ、アクティブマトリックス基板5からの反射光が再びホログラムアライメントマーク50で回折される状態を示す図である。この第4実施形態では、アクティブマトリクス基板5及びホログラム基板6の構成は、前記第3実施形態のものと同一である。この第4実施形態では、図4に示す前記第2実施形態で用いた基板間接着装置が使用される点が異なる。但し、光源34(図4に示す)とホログラム基板6との間にはバンドパスフイルタ40(図4に示す)に介在させずに、光源34からは白色の入射光がホログラム基板6に入射される。
【0088】
図15に示すように、光源34からの白色の入射光33は、ホログラム基板6の平面に直交する軸に対して斜め方向からホログラム基板6のホログラム領域であるホログラムアライメントマーク50に入射される。すると、この入射光33の内、第1リニアグレーテング51の回折条件を満たす緑色光33Gは、真下方向に回折される。又、入射光33の内、第2リニアグレーテング52の回折条件を満たす赤色光33Gは、真下方向に回折される。
【0089】
この2種の回折光33G、33Rはアクティブマトリクス基板5の表面で反射され、この反射光35G、35Rは再び第1リニアグレーテング51及び第2リニアグレーテング52に入射される。この入射光は第1リニアグレーテング51及び第2リニアグレーテング52の回折条件をほぼ満たすため再び回折されて斜め上方に射出されるが、回折条件を満たさなないものは0次光として透過される。この透過した光が出力光35G、35Rとしてレンズ系37(図4に示す)を介して出力光検出装置36(図4に示す)に出力される。
【0090】
出力光検出装置36(図4に示す)では、ホログラムアライメントマーク50に対応する位置に、上記透過0次光により緑色と赤色の着色光像が視認される。又、ホログラム基板6が透明体であることから、アクティブマトリクス基板5の表面で反射されホログラム基板6を透過した光によってはアクティブマトリクス基板5のアライメントマーク5aが視認される。
【0091】
従って、この第4実施形態においても、前記第3実施形態と同様の理由により、ホログラム記録時にホログラム基板6とEBマスター20(図19に示す)とを位置合わせする必要がなく、又、アクティブマトリクス基板5とホログラム基板6とを正確、且つ、高精度に位置合わせできる。更に、ホログラム基板6からホログラムカラーフィルター10を切り出す際のカットずれを防止できる。
【0092】
また、本発明の他の実施形態として次のものが考えられる。つまり、第3実施形態のようにホログラムアライメントマーク50を用いて位置合わせを行った後に、第1実施形態のようにホログラムレンズ10aの集光像と画素4の画素像とを用いて位置合わせすれば、ホログラム記録時に位置合わせすることなく、しかも、実際の個々のホログラムレンズ10aと画素4の位置に基づいた、更に高精度の位置合わせができる。又、第4実施形態のようにホログラムアライメントマーク50を用いて位置合わせを行った後に、第2実施形態のようにホログラムレンズ10aの集光像と画素4の画素像とを用いて位置合わせを行っても同様の効果が得られる。更に、第3実施形態と第2実施形態とを組み合わせても、第4実施形態と第1実施形態とを組み合わせて位置合わせを行っても良い。
【0093】
尚、前記第3、第4実施形態において、ホログラムアライメントマーク50の構成(形状、リニアグレーテングの波長組み合わせ等)は色々考えられるが、ここでは実験によって最もマーク認識のし易い上記の、形状、波長の組み合わせを採用した。
【0094】
尚、前記第3、第4実施形態において、ホログラムアライメントマーク50は、ホログラムレンズ10aの中心O2を中心として対象位置となる2カ所に設けたが、ホログラムレンズ10aの位置情報を含むものであれば良く、3カ所以上でも、又、1カ所に設けても良い。
【0095】
尚、前記第3、第4実施形態において、ホログラムアライメントマーク50の第1リニアグレーティング51をホログラムレンズ構成としても、前述の効果が期待できる。
【0096】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、基板間接着工程では、ホログラムカラーフィルターのホログラム領域に光を入射し、この入射光がアクティブマトリックス基板上で反射されて再びホログラム領域を通過することによって得られる前記ホログラムレンズの位置情報を含む着色光像と、ホログラムカラーフィルターに光を入射し、この入射光が前記アクティブマトリックス基板上で反射されて再び前記ホログラムカラーフィルターを透過することによって得られる画素の位置情報を含む反射光像とを、ホログラムカラーフィルターを透して視認比較することにより、画素とホログラムレンズとの位置合わせを行うよう構成したので、ホログラム記録時の位置合わせ誤差等に起因するホログラム基板とアクティブマトリックス基板間の位置ずれが防止され双方の基板を正確に、且つ、高精度に位置決めできる。
【0097】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明にあって、光が入射される前記ホログラムカラーフィルターのホログラム領域は、位置合わせをしようとするホログラムレンズそれ自体であるので、請求項1の発明の効果に加え、位置合わせ用のホログラム領域を別途に作製する必要がない。
【0098】
請求項3の発明によれば、請求項2の発明にあって、前記着色光像は、前記ホログラムレンズへの入射光が前記ホログラムカラーフィルターの平面に直交する軸方向から入射され、前記ホログラムレンズを透過した透過光が前記アクティブマトリックス基板上で反射されて再び前記ホログラムレンズを通過する際に、回折されることなく透過する色成分により生成される着色光像であり、前記反射光像は前記アクティブマトリックス基板の前記画素の画素像であるので、請求項2の発明の効果に加え、ホログラムレンズ自体の位置情報と画素自体の位置情報に基づいて位置合わせするため、双方の基板を更に正確に、且つ、高精度に位置決めできる。又、ホログラムスラント角が設計通りに出来ていない場合でも、ホログラムレンズと画素の位置を正しく位置合わせすることができる。
【0099】
請求項4の発明によれば、請求項2の発明にあって、前記着色光像は、前記ホログラムレンズへの入射光が前記ホログラムカラーフィルターの平面に直交する軸に対して斜め方向から入射され、前記ホログラムレンズで回折された回折光が前記アクティブマトリックス基板上に集光すると共に前記アクティブマトリックス基板で反射し、この反射光が再び前記ホログラムレンズを通過する際に、回折されることなく透過する色成分により生成される集光ポイントの着色光像であり、前記反射光像は前記アクティブマトリックス基板の前記画素の画素像であるので、請求項2の発明の効果に加え、ホログラムレンズ自体の位置情報と画素自体の位置情報に基づいて位置合わせするため、双方の基板を更に正確に、且つ、高精度に位置決めできる等の効果がある。又、ホログラムスラント角が設計通りに出来ていない場合でも、ホログラムレンズと画素の位置を正しく位置合わせすることができる。
【0100】
請求項5の発明によれば、請求項1の発明にあって、光が入射される前記ホログラムカラーフィルターの前記ホログラム領域は、前記ホログラムカラーフィルターの前記ホログラムレンズの形成領域外に該ホログラムレンズを形成する際に同時に形成したホログラムアライメントマークであり、前記アクティブマトリックス基板上には前記ホログラムアライメントマークに対応し、前記画素を形成する際に同時に形成したアライメントマークを設けたので、請求項1の発明の効果に加え、ホログラム記録時の位置合わせ自体が必要ない等の効果がある。
【0101】
請求項6の発明によれば、請求項5の発明にあって、前記着色光像は、前記ホログラムアライメントマークへの入射光が前記ホログラムカラーフィルターの平面に直交する軸方向から入射され、前記ホログラムアライメントマークを透過した透過光が前記アクティブマトリックス基板上で反射されて再び前記ホログラムアライメントマークを通過する際に、回折されることなく透過する色成分により生成される前記ホログラムアライメントマークの着色光像であり、前記反射光像は前記アクティブマトリックス基板の前記アライメントマークのマーク像であるので、請求項5の発明と同様の効果が得られる。
【0102】
請求項7の発明によれば、請求項5の発明にあって、前記着色光像は、前記ホログラムアライメントマークへの入射光が前記ホログラムカラーフィルターの平面に直交する軸に対して斜め方向から入射され、前記ホログラムアライメントマークで回折された回折光が前記アクティブマトリックス基板上で反射し、この反射光が再び前記ホログラムアライメントマークを通過する際に、回折されることなく透過する色成分により生成される前記ホログラムアライメントマークの着色光像であり、前記反射光像は前記アクティブマトリックス基板の前記アライメントマークのマーク像であるので、請求項5の発明と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、基板間接着装置の構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示し、位置合わせ方法を説明するためのホログラム基板からの射出光の光路を示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示し、アクティブマトリクス基板のある位置での各色成分の強度分布を示す図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示し、基板間接着装置の構成図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示し、基板間接着装置の要部拡大図である。
【図6】本発明の第2実施形態を示し、入射光がホログラムレンズにより回折され、この回折光がアクティブマトリックス基板の位置で集光する状態を示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態を示し、出力光検出装置から検出される集光像を概略的に示した図である。
【図8】本発明の第2実施形態を示し、出力光検出装置から検出される画素の画素像を概略的に示した図である。
【図9】本発明の第2実施形態を示し、出力光検出装置から検出される集光像と画素像により位置合わせした状態を概略的に示した図である。
【図10】本発明の第3実施形態を示し、(a)はホログラム基板のホログラムアライメントマークの拡大図、(b)はホログラム基板のカット位置マークの拡大図、(c)はホログラム基板のホルグラムカラーフィルタ側から見た底面図である。
【図11】本発明の第3実施形態を示し、(a)はアクティブマトリックス基板のアライメントマークの拡大図、(b)はアクティブマトリックス基板の画素側から見た平面図である。
【図12】本発明の第3実施形態を示し、入射光がホログラムアライメントマークを透過し、且つ、アクティブマトリックス基板からの反射光がホログラムアライメントマークで回折される状態を示す図である。
【図13】本発明の第3実施形態を示し、アクティブマトリックス基板上の位置における各色成分の光強度分布を示す図である。
【図14】本発明の第3実施形態を示し、出力光検出装置から観察されるホログラムアライメントマークとアライメントマークとを示す図である。
【図15】本発明の第4実施形態を示し、入射光がホログラムアライメントマークで回折され、且つ、アクティブマトリックス基板からの反射光が再びホログラムアライメントマークで回折される状態を示す図である。
【図16】ホログラムカラーフィルター液晶素子を用いたプロジェクターの概略図である。
【図17】ホログラムカラーフィルター液晶素子の作用を示す説明図である。
【図18】(a)は従来例のアクティブマトリックス基板の構成図、(b)は従来例のホログラム基板の構成図である。
【図19】従来例のホログラムカラーフィルター液晶素子の製造方法を説明するための図である。
【図20】従来例のホログラムカラーフィルター液晶素子の製造方法を説明するための図である。
【図21】従来例のホログラムカラーフィルター液晶素子の製造方法を説明するための図である。
【図22】第1実施形態における、画素の画素光像と着色光像とを示す顕微鏡写真である。
【符号の説明】
2 ホログラムカラーフィルター液晶素子
4 画素
5 アクティブマトリックス基板
5a アライメントマーク
6 ホログラム基板
10 ホログラムカラーフィルタ
10a ホログラムレンズ
33 入射光
34 光源
36 出力光検出装置
50 ホログラムアライメントマーク
Claims (7)
- マトリックス状に配列された画素を有するアクティブマトリックス基板5と、多数列状のホログラムレンズ10aが形成されたホログラムカラーフィルター10を有するホログラム基板6とを対向位置に配置し、前記アクティブマトリックス基板5の前記画素4と、前記ホログラム基板6の前記ホログラムレンズ10とを位置合わせした状態で、前記アクティブマトリックス基板5と前記ホログラム基板6とを接着する基板間接着工程を含むホログラムカラーフィルター液晶素子の製造方法において、
前記基板間接着工程では、前記ホログラムカラーフィルター10のホログラム領域に光を入射し、この入射光が前記アクティブマトリックス基板5上で反射されて再び前記ホログラム領域を通過することによって得られる前記ホログラムレンズ10aの位置情報を含む着色光像と、前記ホログラムカラーフィルター10に光を入射し、この入射光が前記アクティブマトリックス基板5上で反射されて再び前記ホログラムカラーフィルター10を透過することによって得られる前記画素4の位置情報を含む反射光像とを、前記ホログラムカラーフィルター10を透して視認比較することにより、前記画素4と前記ホログラムレンズ10aとの位置合わせを行うことを特徴とするホログラムカラーフィルター液晶素子の製造方法。 - 光が入射される前記ホログラムカラーフィルター10のホログラム領域は、前記ホログラムレンズ10aであることを特徴とする請求項1に記載のホログラムカラーフィルター液晶素子の製造方法。
- 前記着色光像は、前記ホログラムレンズ10aへの入射光が前記ホログラムカラーフィルター10の平面に直交する軸方向から入射され、前記ホログラムレンズ10aを透過した透過光が前記アクティブマトリックス基板5上で反射されて再び前記ホログラムレンズ10aを通過する際に、回折されることなく透過する色成分により生成される着色光像であり、前記反射光像は前記アクティブマトリックス基板5の前記画素4の画素像であることを特徴とする請求項2に記載のホログラムカラーフィルター液晶素子の製造方法。
- 前記着色光像は、前記ホログラムレンズ10aへの入射光が前記ホログラムカラーフィルター10の平面に直交する軸に対して斜め方向から入射され、前記ホログラムレンズ10aで回折された回折光が前記アクティブマトリックス基板5上に集光すると共に前記アクティブマトリックス基板5で反射し、この反射光が再び前記ホログラムレンズ10aを通過する際に、回折されることなく透過する色成分により生成される集光点の着色光像であり、前記反射光像は前記アクティブマトリックス基板5の前記画素4の画素像であることを特徴とする請求項2に記載のホログラムカラーフィルター液晶素子の製造方法。
- 光が入射される前記ホログラムカラーフィルター10の前記ホログラム領域は、前記ホログラムカラーフィルター10の前記ホログラムレンズ10aの形成領域外に該ホログラムレンズ10aを形成する際に同時に形成したホログラムアライメントマーク50であり、前記アクティブマトリックス基板5上には前記ホログラムアライメントマーク50に対応し、前記画素4を形成する際に同時に形成したアライメントマーク5aを設けたことを特徴とする請求項1に記載のホログラムカラーフィルター液晶素子の製造方法。
- 前記着色光像は、前記ホログラムアライメントマーク50への入射光が前記ホログラムカラーフィルター10の平面に直交する軸方向から入射され、前記ホログラムアライメントマーク50を透過した透過光が前記アクティブマトリックス基板5上で反射されて再び前記ホログラムアライメントマーク50を通過する際に、回折されることなく透過する色成分により生成される前記ホログラムアライメントマーク50の着色光像であり、前記反射光像は前記アクティブマトリックス基板5の前記アライメントマーク5aのマーク像であることを特徴とする請求項5に記載のホログラムカラーフィルター液晶素子の製造方法。
- 前記着色光像は、前記ホログラムアライメントマーク50への入射光が前記ホログラムカラーフィルター10の平面に直交する軸に対して斜め方向から入射され、前記ホログラムアライメントマーク50で回折された回折光が前記アクティブマトリックス基板5上で反射し、この反射光が再び前記ホログラムアライメントマーク50を通過する際に、回折されることなく透過する色成分により生成される前記ホログラムアライメントマーク50の着色光像であり、前記反射光像は前記アクティブマトリックス基板5の前記アライメントマーク5aのマーク像であることを特徴とする請求項5に記載のホログラムカラーフィルター液晶素子の製造方法。
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