JP4214299B2 - 強制開閉型絞り弁装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、機関へ向かう空気量を調整する絞り弁装置に関するもので、そのうち特に絞り弁が開弁用ワイヤーと閉弁用ワイヤーとによって強制的に開閉される強制開閉型の絞り弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の強制開閉型絞り弁装置は図3に示される。
図3により説明すると、
1は内部を吸気路2が貫通する絞り弁本体であり、吸気路2は、吸気路2を横断して絞り弁本体1に回転自在に支承される絞り弁軸3に取着された絞り弁4によって開閉される。
20は、絞り弁軸3の端部に固着配置された絞り弁レバーであり、絞り弁レバー20には外方に向かって開口する二又状の伝達溝20Aと外方へのびる第1片部20Bとが形成される。
30は、絞り弁軸3と同芯であって且つ絞り弁軸3の外周に回転自在に配置されるスロットルドラムである。
スロットルドラム30は、絞り弁リターンスプリング(図示せず)によって絞り弁閉方向(図3において時計方向)の回転力が付与されるとともに絞り弁4の最低アイドリング開度を調整するストップスクリュー31に当接する第2片部30Aと、絞り弁レバー20の伝達溝20A内に挿入配置される伝達杆30Bとを備える。
更にスロットルドラム30には運転者によって操作される開弁用ワイヤー32と閉弁用ワイヤー33とが係止される。
40は操作レバーであり、絞り弁軸3と同芯であって且つ絞り弁軸3の外周に回転自在に配置される。
操作レバー40には、絞り弁レバー20の第1片部20Bに、絞り弁開方向において押圧接触して当接する第3片部40Aが設けられるとともに大きく外方にのびる第4片部40Bが電磁アクチュエータEの出力杆EAの端部に挟持される。電磁アクチュエータEは例えばステップモータであり、ステップモータEは例えば冷却水温度、大気温度等の温度を感知する温度センサー(図示せず)からの信号がECUに入力され、ECUからの出力信号によってステップモータが駆動されて出力杆EAが伸縮動作する。尚、電磁アクチュエータは電気信号を受けて変位するものならステップモータに限定されないもので比例ソレノイドであってもよい。又、前記スロットルドラムの伝達杆30Bは絞り弁レバー20の伝達溝20A内に挿入され、更に絞り弁レバー20には、絞り弁閉方向のバネ力が絞り弁リターンスプリング(図示せず)によって付与される。従って絞り弁レバー20の伝達溝20Aの一側面20Cが常に伝達杆30Bに付勢されて当接され、伝達杆30Bと伝達溝20Aの他側面20Dとの間には間隙Sが形成される。
【0003】
かかる従来の強制開閉型絞り弁装置によると、機関の冷却水温度、雰囲気温度が設定された温度以上の状態において、機関のアイドリング開度は以下によって決定される。スロットルドラム30の第2片部30Aは、ストップスクリュー31に当接した状態にあり、このとき絞り弁レバー20の伝達溝20Aの一側面20Cはスロットルドラム30の伝達杆30Bの左側面に当接されて位置決めされ、これによって絞り弁4のアイドリング開度が決定される。この状態は図3に示される。
尚、かかる温度状態において、電磁アクチュエータは何等動作するものでなく、原位置状態にあり、操作レバー40が回転して操作レバー40の第3片部40Aが絞り弁レバー20の第1片部20Bを押圧して回転移動させることがない。
そして開弁用ワイヤー32を運転者が操作してスロットルドラム30を反時計方向に回転すると、第2片部30Aがストップスクリュー31より離れるとともに伝達杆30Bが伝達溝20Aの一側面20Cを押圧して絞り弁レバー20を同時に反時計方向へ回転し、これによって絞り弁4を所望の開度に開放できる。
尚、前記絞り弁レバー20の反時計方向回転時において、絞り弁レバー20の第1片部20Bは操作レバー40の第3片部40Aより離れるので前記絞り弁レバー20の反時計方向回転を阻害することがない。
【0004】
一方、前記絞り弁の開放状態において、閉弁用ワイヤー33を運転者が操作してスロットルドラム30を時計方向に回転すると、伝達杆30Bもまた時計方向に回転するもので、これによると絞り弁レバー20は、絞り弁リターンスプリングによる閉方向付勢力を受けること。から時計方向に回転し、これによって絞り弁4は所望の開度に閉塞される。
この時絞り弁レバー20はリターンスプリングによる閉方向の付勢力を受けることから、伝達杆30Bは、伝達溝20Aの一側面20Cと当接した状態を保って回転する。
尚、前記絞り弁レバー20の時計方向回転時において、操作レバー40の第3片部40Aは原位置状態にあるので、前記回転を阻害することがない。
【0005】
そして、図3に示された絞り弁4のアイドリング開度を一定開度開放するアイドルアップ開度は以下によって行なわれる。
このアイドルアップ開度は、機関の冷態始動時あるいはエアコン運転時等において、空気量を正規のアイドリング運転状態より増量する際に必要となる。
電磁アクチュエータEは、冷却水温度、エアコン運転状態を感知するセンサーからの信号によるECUからの出力信号によって駆動され、出力杆EAは図3において右方に向かって伸長する。
かかる出力杆EAの移動は、第4片部40Bを介して操作レバー40に伝達されるもので、操作レバー40は、出力杆EAの移動量に応じて絞り弁軸3の軸芯Cを中心として反時計方向へ回転する。
そして、この操作レバー40の反時計方向の回転は、第3片部40Aから絞り弁レバー20の第1片部20Bに伝達され、絞り弁レバー20を反時計方向へ回転させるもので、これによってアイドリング開度にある絞り弁4を一定開度開放したアイドルアップ開度を得ることができる。この時スロットルドラム30は第2片部30Aがストップスクリュー31と当接した状態で、伝達杆30Bと絞り弁レバー20の一側面20Cとの間に隙間が形成される。
【0006】
そしてECUからの出力信号が停止されて出力杆EAが原位置に復帰すると、この出力杆EAの移動によって操作レバー40は時計方向へ回転し、操作レバー40の第3片部40Aによる絞り弁レバー20の第1片部20Bに対する押圧が解除されるので、絞り弁レバー20は絞り弁リターンスプリングによって時計方向へ回転され、再び正規のアイドリング開度に復帰される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来の強制開閉型絞り弁装置によると、電磁アクチュエータEが動作したアイドルアップ開度において、運転者の意志によって正規のアイドリング開度に復帰させることが困難である。
すなわち、かかるアイドルアップ開度において、電磁アクチュエータEの出力杆EAと操作レバー40の第4片部40B及び操作レバー40の第3片部40Aと絞り弁レバー20の第1片部20Bは共に当接固定状態にあり、スロットルドラム30は第2片部30Aがストップスクリュー31に当接している。かかる状態において閉弁用ワイヤー33を操作してスロットルドラム30を時計方向へ回転することはできない。
仮に閉弁用ワイヤー33に強大な荷重を加えたとすれば、前記各当接固定部が損傷する恐れがある。
更に、絞り弁開放時の応答性が悪い。
即ち、かかるアイドルアップ開度において、スロットルドラム30の伝達杆30Bと絞り弁レバー20の伝達溝20Aの一側面20Cとの間には隙間が形成されており、かかる状態において開弁用ワイヤー32を操作しても操作を始めてから伝達杆30Bと一側面20Cとが当接するまでには若干の遅れが生じる。
更に、機関の冷却水温度、雰囲気温度が設定された温度以上の状態において、機関のアイドリング開度を機関運転状態に応じて制御することができない。
即ち、かかるアイドリング状態において機関のアイドリング開度はストップスクリューによって決定されており、電磁アクチュエータによって機関運転状態に応じて精密に制御することができない。
【0008】
本発明は前記不具合に鑑みなされたもので、電磁アクチュエータによるアイドルアップ開度において運転者の意志によって絞り弁をアイドリング開度に向けて閉塞することが可能で、応答性が良く、更に機関運転状態によりアイドリング開度を精密に制御することができる強制開閉型絞り弁装置を提供することを第1の目的とする。
【0009】
【課題を達成する為の手段】
本発明になる強制開閉型絞り弁装置は前記目的達成の為に、内燃機関の吸気流量を制御する絞り弁装置であって、
絞り弁本体を貫通する吸気路を横断して絞り弁軸が回転自在に支承され、該絞り弁軸に吸気路を開閉する絞り弁が取着され、
絞り弁軸の端部に、絞り弁リターンスプリングによって絞り弁閉方向の弾性力が付与される絞り弁レバーが固着されるとともに該絞り弁レバーに開弁用ワイヤーと閉弁用ワイヤーとが係止された強制開閉型絞り弁装置において、
機関冷却水温、機関回転数をそれぞれ検出するセンサーを備え、
前記機関冷却水温センサーにより検出された水温により目標アイドリング回転数を決定し、少なくとも機関アイドリング運転時に、前記機関回転数センサーにより検出された回転数を前記目標アイドリング回転数に近づける方向に絞り弁を回転させるよう、伸縮する出力杆を備える電磁アクチュエータと、
絞り弁軸の軸心を中心として回転自在に配置されるとともに電磁アクチュエータの出力杆に係合配置される操作レバーと、
ストップスクリューに臨む係止部とを備える前記絞り弁レバーと、
絞り弁レバーと操作レバーとの間に配置され、絞り弁リターンスプリングのバネ力より強いバネ力を有する伝達スプリングと、を備え、
電磁アクチュエータの駆動時において、操作レバーの回転を、伝達スプリングを介して絞り弁レバーに伝達することにより絞り弁の開度を機関運転状態に応じた目標アイドリング回転数となるアイドリング開度に開放し、
一方、前記アイドリング開度時において、運転者が閉弁用ワイヤーを操作することにより強制閉塞力が絞り弁レバーに付与された際、伝達スプリングのバネ力に抗して絞り弁レバー閉方向に回転、絞り弁絞り弁レバーの係止部がストップスクリューに当接する最低開度に閉塞することを第1の特徴とする。
【0010】
又、本発明は、内燃機関の吸気流量を制御する絞り弁装置であって、
絞り弁本体を貫通する吸気路を横断して絞り弁軸が回転自在に支承され、該絞り弁軸に吸気路を開閉する絞り弁が取着され、
絞り弁軸の端部に、絞り弁リターンスプリングによって絞り弁閉方向の弾性力が付与される絞り弁レバーが固着されるとともに該絞り弁レバーに開弁用ワイヤーと閉弁用ワイヤーとが係止された強制開閉型絞り弁装置において、
機関冷却水温、機関回転数をそれぞれ検出するセンサーを備え、
電磁アクチュエータは、前記機関冷却水温センサーにより検出された水温により目標アイドリング回転数を決定し、
少なくとも機関アイドリング運転時に、前記機関回転数センサーにより検出された回転数を前記目標アイドリング回転数に近づける方向に絞り弁を回転させるよう、伸縮する出力杆を備え、
操作レバーは、絞り弁軸の軸心を中心として回転自在に配置されるとともに絞り弁の開方向側において絞り弁レバーの当接部に当接する当接部と、を備え、
前記操作レバーは、出力杆と操作レバーとの間に縮設され、絞り弁リターンスプリングのバネ力より強いバネ力を有する伝達スプリングとによって弾性的に出力杆に接続され、
電磁アクチュエータの駆動時、出力杆の移動を伝達スプリングを介して操作レバーに伝達して絞り弁レバーを機関運転状態に応じた目標アイドリング回転数となるアイドリング開度に開放し、
一方、前記アイドリング開度時において、運転者が閉弁用ワイヤーを操作することにより強制閉塞力が絞り弁レバーに付与された際、伝達スプリングのバネ力に抗して操作レバー閉方向に回転、絞り弁、絞り弁レバーの係止部がストップスクリューに当接する最低開度に閉塞することを第2の特徴とする
【0011】
【作用】
第1の特徴によると、操作レバーの回転によって絞り弁が所定開度回転保持された状態で、閉弁用ワイヤーによって絞り弁レバーに強制閉塞力が加えられると、絞り弁レバーは伝達スプリングのバネ力に抗して閉方向側に回転し、絞り弁レバーの係止部がストップスクリューに当接し、運転者の意志により絞り弁の最低開度に閉塞される。
更に、弁軸に固着された絞り弁レバーに操作ワイヤーが直接係止されているため、運転者が操作ワイヤーを操作する時に応答性良く絞り弁を開閉することができ、更に、機関冷却水温度、機関回転数を検出し、機関アイドリング運転時に電磁アクチュエータを駆動し、操作レバーを目標回転数に近づける方向に回転制御することによって、機関運転状態によりアイドリング開度を精密に制御することができる。
【0012】
第2の特徴によると、出力杆の移動は伝達スプリングを介して操作レバーに伝達され、操作レバーの絞り弁開方向側回転は、操作レバーの当接部を介して絞り弁レバーに伝達され、絞り弁の所定開度開放位置が保持される。
絞り弁の所定開度開放状態において、絞り弁レバーに強制閉塞力が付与されると、絞り弁レバーの回転は操作レバーに伝達され、操作レバーの閉方向側の回転は、伝達スプリングの収縮によって許容され、絞り弁レバーの係止部がストップスクリューに当接し、運転者の意志により絞り弁の最低開度が得られる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明になる強制開閉型絞り弁装置の一実施例を図1により説明する。尚、図3と同一構造部分は、同一符号を使用して説明を省略する。
6は絞り弁軸3の端部に固着配置された絞り弁レバーであり、該絞り弁レバーには、絞り弁本体1に螺着配置され、絞り弁4が吸気路2への食いつきを防止するストップスクリュー31に臨む係止部6Aと伝達杆支持部6Bとが設けられ、更に開弁用ワイヤー32と、閉弁用ワイヤー33とが係止される。尚絞り弁レバー6には、絞り弁4を閉方向に付勢する絞り弁リターンスプリング7が係止され、これによって絞り弁レバー6は常に時計方向のバネ力が付与される。
開弁用ワイヤー32を運転者が操作すると絞り弁レバー6は図において反時計方向へ回転して絞り弁4が開放され、閉弁用ワイヤー33を運転者が操作すると絞り弁レバー6は時計方向へ回転して絞り弁4が閉塞される。
伝達杆支持部6Bには、絞り弁軸3の略接線方向X−Xに沿って支持孔6Cが貫通して穿設され、この支持孔6Cには該支持孔内を軸方向に移動しうる伝達杆8が挿入配置される。
伝達杆8はその両端に下方鍔部9Aと上方鍔部9Bとを備え、下方鍔部9Aは伝達杆支持部6Bの下面6Dに臨んで配置され、上方鍔部9Bは伝達杆支持部6Bの上面6Eに臨んで配置される。
10は、伝達スプリングであり、一端が伝達杆支持部6Bの上面6Eに配置され、他端が上方鍔部9Bに配置される。
以上によると、伝達杆8は、伝達スプリング10によって斜め上方に弾性的に付勢されるもので、下方鍔部9Aが伝達杆支持部6Bの下面6Dに当接した状態で伝達杆8の上方突出位置が決定される。
尚、伝達スプリング10のバネ力は絞り弁リターンスプリング7のバネ力より強く設定する必要がある。
【0014】
11は操作レバーであり、絞り弁軸3の軸芯Cを中心として回転自在に配置される。
操作レバー11には下方に延びる接続片部11Aと側方に延びる当接部11Bとが形成され、接続片部11Aは電磁アクチュエータEの出力杆EAに挟持されて接続され、当接部11Bは伝達杆8の上端に臨んで配置される。
【0015】
次にその作用について説明する。
絞り弁のアイドリング開度は以下のように制御される。絞り弁レバー6はリターンスプリング7のバネ力によって図において反時計方向へ付勢され、伝達杆8の先端部が操作レバー11の当接部11Bに当接しており、操作レバーの接続片部11Aは電磁アクチュエータの出力杆EAによって位置決めされている。
出力杆EAの位置は以下により決定される。冷却水温度と機関回転数がECUに入力され、冷却水温度に対応する目標アイドリング回転数が決定される。
前記目標アイドリング回転数と機関回転数とを比較し、機関回転数が目標回転数よりも低い時には出力杆EAを図において右方に伸長させるよう、又機関回転数が目標回転数よりも高い時には出力杆EAを図において左方に短縮させるよう、電磁アクチュエータを駆動する駆動信号がECUより出力され、
前記駆動信号によって電磁アクチュエータEが駆動され出力杆EAの位置が決定される。
即ち、機関始動直後等の冷却水温度が低い時には、目標回転数を通常時のアイドリング開度よりも高く設定し、絞り弁を通常時のアイドリング開度よりも開いた状態とし、機関が過熱した時などは、目標回転数を通常時のアイドリング開度よりも低く設定し、絞り弁を通常時のアイドリング開度よりも閉じた状態に制御することができる。
更に、通常時においても雰囲気温度や気圧などによって変化するアイドリング回転数を電磁アクチュエータが絞り弁を常時制御することによって常に一定のアイドリング回転数を保持することができる。
ここで、操作レバー6の係止部6Aは、ストップスクリュー31と隙間を介して対向した状態にある。
【0016】
そして開弁用ワイヤー32を運転者が操作して絞り弁レバー6を絞り弁リターンスプリング7のバネ力に抗して反時計方向へ回転すると、伝達杆8は操作レバー11の当接部11Bより離れるので、絞り弁レバー6の反時計方向への回転は何等阻害されるものでなく、絞り弁4は絞り弁レバー6の反時計方向への回転に応じて吸気路2を開放する。一方、前記絞り弁4の開放状態から閉弁用ワイヤー33を運転者が操作して絞り弁レバー6を時計方向へ回転すると該回転をストップスクリュー31、操作レバー11の当接部11Bが何等規制することがなく、これによって絞り弁4を所望の開度に閉塞できる。
【0017】
ここで、前記電磁アクチュエータEが駆動して、操作レバー11により絞り弁レバー6が操作されて絞り弁4の開度が機関の運転状態に応じた目標アイドリング回転数となるアイドリング開度に一定開度開放された状態において、運転者が閉弁用ワイヤー33を操作して絞り弁4を運転者の意志によって最低開度方向へ強制的に戻す際について説明する。
一定開度開放されたアイドリング状態の絞り弁を最低開度方向に強制的に戻す時とは、例えばアイドルアップ開度を通常のアイドリング開度に運転者の意志によって戻す時や、長い下り坂において運転者が強力なエンジンブレーキを要求した時等、運転者が絞り弁開度をより低い開度に閉塞することを要求した時である。
かかるアイドリング状態において、電磁アクチュエータEはECUからの駆動信号により機関運転状態に応じたアイドリング回転数になるよう出力杆EAを駆動しており、操作レバー11、絞り弁レバー6を介して絞り弁開度を制御している。
そして、かかる状態において、運転者によって閉弁用ワイヤー33が機械的に操作され、絞り弁レバー6に時計方向の回転力が付与されると、絞り弁レバー6は伝達スプリング10を圧縮して時計方向への回転が許容される。
而して絞り弁レバー6の係止部6Aがストップスクリュー31に当接し、絞り弁4の開度を、前記アイドリング開度より強制的に閉塞側に移動できる。絞り弁開度が最低開度まで閉塞されると絞り弁レバー6の係止部6Aがストップスクリュー31に当接して絞り弁のそれ以上の閉塞を規制し、絞り弁4の吸気路2への食いつきを防止する。
ここで重要なことは、伝達スプリング10の設定バネ力であって、このバネ力は絞り弁リターンスプリング7のバネ力より強く、電磁アクチュエータEの動作時において(操作レバー11の当接部11Bが伝達杆8の上端に当接した固定状態)開弁用ワイヤー32の操作力より弱く設定される。
仮に電磁アクチュエータEの動作時において、伝達スプリング10の設定バネ力を開弁用ワイヤー32の操作力より強く設定されると過大な押圧力が電磁アクチュエータEに加わることになり、本願発明の目的を達成できない。
【0018】
次に図2により本発明の他の実施例について説明する。
図1と相違する部分について説明し、同一構造部分は同一符号を使用する。
絞り弁レバー6は、図1に示される伝達杆及び伝達杆スプリングを備えるものでなく、絞り弁レバー6と操作レバー11とは、絞り弁レバーの当接部6Pと操作レバー11の当接部11Bが当接する。
又、絞り弁リターンスプリング7は、絞り弁レバー6に一端が係止され、絞り弁レバー6に対して絞り弁閉方向のバネ力を付勢する。
11Cは、操作レバー11の接続片部11Aの端部に設けられた案内孔であり、この案内孔11Cは、電磁アクチュエータEの出力杆EAの固定端部EBと、電磁アクチュエータE側の中間段部ECとの間の出力杆EDに挿入され、操作レバー11を出力杆EDに摺動案内する。(尚本実施例において固定端部EBと中間段部ECはワッシャーによって形成される)
又、案内孔11Cは円形孔、U形孔が用いられる。
12Aは接続片部11Aの右側面に臨んで出力杆EBの外周に配置された第1カラーであり、12Bは接続片部11Aの左側面に臨んで出力杆EBの外周に配置された第2カラーである。
13は伝達スプリングであり、出力杆EAの外周にあって且つ中間段部ECと接続片部11Aの左側面との間に縮設される。
本実施例では中間段部ECと第2カラー12Bとの間に縮設された。
以上によれば、操作レバー11の接続片部11Aは伝達スプリング13のバネ力によって固定端部EBに向けて押圧保持されるもので、この操作レバー11の固定端部EB側への押圧方向は電磁アクチュエータEの出力杆EAの絞り弁4に対する開方向作動側である。
ここで特に重要なことは、伝達スプリング13のバネ力を絞り弁リターンスプリング7のバネ力より強く設定することである。
【0019】
次にその作用についてであるが、前記第一実施例と相違する部分は、伝達スプリング13を電磁アクチュエータEの出力杆EA側に配設した点であり、制御方法は同一であるので説明を省略する。
【0020】
【発明の効果】
以上の如く、本発明になる強制開閉型絞り弁装置によると、電磁アクチュエータにより機関雰囲気温度に適した最適なアイドリング開度を得ることができるとともにアイドリング開度を機関運転状態により精密に制御することができる。
又、電磁アクチュエータによるアイドリング開度において運転者の自由意志によって絞り弁を前記アイドリング開度以下に閉塞することが可能で、特に始動直後の状態において、運転者が閉弁用ワイヤーを戻した時に、ECUにより決定される目標回転数が運転者の予想よりも高く、危険を感じた時には運転者の意志により強制的に絞り弁を開度に閉塞することができ危険を回避することができる。
又、絞り弁操作部分は、絞り弁レバーと操作レバーとにより形成されるので構造が簡略化されるとともに製造コストを低減する上で効果的である。
又、あらかじめ絞り弁レバーに伝達スプリングを備える伝達杆を配置することができ組立性を向上でき、もって製造コストの低減を達成できる。
【0021】
又、操作レバーを出力杆の固定端部と中間段部との間に摺動案内する操作レバーに設けた案内孔と、
出力杆の中間段部と操作レバーとの間に縮設され、絞り弁リターンスプリングのバネ力より強いバネ力を有し、出力杆の開方向作動側にあって、操作レバーを出力杆の固定端部に向けて押圧する伝達スプリングと、により形成したことによると、絞り弁本体を側方に複数個配置する多連型において、隣接する絞り弁本体の連装ピッチを短くする上で効果的であり、特に自動二輪車の如く、横幅が制限を受けるものにおいて効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明になる強制開閉型絞り弁装置の一実施例を示す要部側面図。
【図2】 本発明になる強制開閉型絞り弁装置の他の実施例を示す要部側面図。
【図3】 従来の強制開閉型絞り弁装置を示す要部側面図。
【符号の説明】
3 絞り弁軸
4 絞り弁
6 絞り弁レバー
8 伝達杆
10 伝達スプリング
11 操作レバー

Claims (2)

  1. 内燃機関の吸気流量を制御する絞り弁装置であって、
    絞り弁本体を貫通する吸気路を横断して絞り弁軸が回転自在に支承され、該絞り弁軸に吸気路を開閉する絞り弁が取着され、
    絞り弁軸の端部に、絞り弁リターンスプリングによって絞り弁閉方向の弾性力が付与される絞り弁レバーが固着されるとともに該絞り弁レバーに開弁用ワイヤーと閉弁用ワイヤーとが係止された強制開閉型絞り弁装置において、
    機関冷却水温、機関回転数をそれぞれ検出するセンサーを備え、
    前記機関冷却水温センサーにより検出された水温により目標アイドリング回転数を決定し、少なくとも機関アイドリング運転時に、前記機関回転数センサーにより検出された回転数を前記目標アイドリング回転数に近づける方向に絞り弁を回転させるよう、伸縮する出力杆(EA)を備える電磁アクチュエータ(E)と、
    絞り弁軸(3)の軸心(C)を中心として回転自在に配置されるとともに電磁アクチュエータ(E)の出力杆(EA)に係合配置される操作レバー(11)と、
    ストップスクリュー(31)に臨む係止部(6A)とを備える前記絞り弁レバー(6)と、絞り弁レバー(6)と操作レバー(11)との間に配置され、絞り弁リターンスプリング(7)のバネ力より強いバネ力を有する伝達スプリング(10)と、を備え、
    電磁アクチュエータ(E)の駆動時において、操作レバー(11)の回転を、伝達スプリング(10)を介して絞り弁レバー(6)に伝達することにより絞り弁(4)の開度を機関運転状態に応じた目標アイドリング回転数となるアイドリング開度に開放し、
    一方、前記アイドリング開度時において、運転者が閉弁用ワイヤー(33)を操作することにより強制閉塞力が絞り弁レバー(6)に付与された際、伝達スプリング(10)のバネ力に抗して絞り弁レバー(6)閉方向に回転、絞り弁(4)絞り弁レバー(6)の係止部(6A)がストップスクリュー(31)に当接する最低開度に閉塞することを特徴とする強制開閉型絞り弁装置。
  2. 内燃機関の吸気流量を制御する絞り弁装置であって、
    絞り弁本体を貫通する吸気路を横断して絞り弁軸が回転自在に支承され、該絞り弁軸に吸気路を開閉する絞り弁が取着され、
    絞り弁軸の端部に、絞り弁リターンスプリングによって絞り弁閉方向の弾性力が付与される絞り弁レバーが固着されるとともに該絞り弁レバーに開弁用ワイヤーと閉弁用ワイヤーとが係止された強制開閉型絞り弁装置において、
    機関冷却水温、機関回転数をそれぞれ検出するセンサーを備え、
    電磁アクチュエータ(E)は、前記機関冷却水温センサーにより検出された水温により目標アイドリング回転数を決定し、
    少なくとも機関アイドリング運転時に、前記機関回転数センサーにより検出された回転数を前記目標アイドリング回転数に近づける方向に絞り弁を回転させるよう、伸縮する出力杆(EA)を備え、
    操作レバー(11)は、絞り弁軸(3)の軸心(C)を中心として回転自在に配置されるとともに絞り弁(4)の開方向側において絞り弁レバー(6)の当接部(6P)に当接する当接部(11B)と、を備え、
    前記操作レバーは、出力杆(EA)と操作レバー(11)との間に縮設され、絞り弁リターンスプリング(7)のバネ力より強いバネ力を有する伝達スプリング(13)とによって弾性的に出力杆(EA)に接続され、
    電磁アクチュエータ(E)の駆動時、出力杆(EA)の移動を伝達スプリング(13)を介して操作レバー(11)に伝達して絞り弁レバー(6)を回転させることにより絞り弁(4)を機関運転状態に応じた目標アイドリング回転数となるアイドリング開度に開放し、一方、前記アイドリング開度時において、運転者が閉弁用ワイヤー(33)を操作することにより強制閉塞力が絞り弁レバー(6)に付与された際、伝達スプリング(13)のバネ力に抗して操作レバー(11)閉方向に回転、絞り弁(4)、絞り弁レバー(6)の係止部(6A)がストップスクリュー(31)に当接する最低開度に閉塞することを特徴とする強制開閉型絞り弁装置。
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