JP4213878B2

JP4213878B2 - Wheelchair fixing device

Info

Publication number: JP4213878B2
Application number: JP2001127917A
Authority: JP
Inventors: 茂小林; 善紀上野
Original assignee: 株式会社オーテックジャパン
Priority date: 2001-04-25
Filing date: 2001-04-25
Publication date: 2009-01-21
Anticipated expiration: 2021-04-25
Also published as: JP2002320644A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の床に車椅子を固定する車椅子固定装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の車椅子固定装置としては、例えば、図１６に示すように、車両の床面の所定位置に、左右１組の前側固定ベルト０１，０１と、左右１組の後側固定ベルト０２，０２が取り付けられ、各ベルト０１，０２の先端に設けられた各フック０３，０４を、図外の車椅子に係合させた後、前側固定ベルトを床下に設けたモータを有する駆動機構によりっ張って車椅子を固定する装置が知られている。
【０００３】
上述の従来技術にあっては、車椅子を固定する場合、まず、車椅子の駐車ブレーキを作動させて車椅子を車室内で安定させ、その後、車椅子の前側からフック０３，０３を車椅子の前部に引っかけ、次に、車椅子の後側に回ってからフック０４，０４を車椅子の後部に引っかけ、次に、一旦、駐車ブレーキを解除させた後、駆動機構のモータを駆動させて前側のフック０３，０３を前側固定ベルト０１，０１により引っ張って、車椅子を前方に移動させ、各ベルト０１，０２を緊張状態として車椅子を固定し、再び車椅子の駐車ブレーキを作動させて、車椅子の固定をより確実なものとする。
また、固定を解除する際には、まず、駆動機構のモータを逆転させて前側固定ベルト０１，０１を緩め、次に、車椅子の駐車ブレーキを解除して、車椅子を後方に僅かに移動させて後側固定ベルト０２，０２を緩めた後、再び車椅子の駐車ブレーキを作動させて車椅子を安定状態とし、その状態で、後側からフック０４，０４を外し、車椅子の前側に回ってフック０３，０３を外す。その後、車椅子の駐車ブレーキを解除して、車外に移動させる作業を行う。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来技術により車椅子を固定する場合、および固定を解除する場合には、車椅子の前後に移動したり、かがんだり４つのフックを車椅子に引っかけたり、外したりする必要があり、作業性が煩雑であるとともに時間がかかるもので作業性の改善が望まれている。本出願人は、すでに特願２０００−２７３４６８号の「車椅子固定装置」において、リンク部材を設けることで、固定作業の改善を提案しているが、更なる改善として、リンク部材の収納性の向上を図る必要性があった。
【０００５】
本発明は、上述の従来の問題点及び必要性に着目して成されたもので、車椅子の固定作業ならびに固定解除作業の作業性を改善し、かつ構成をコンパクト化することで収納性の向上を図ることを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項１に記載の発明は、車両のフロアに設定された車椅子固定位置の前部左右に設けられ、先端に前部フックが取り付けられた一対の前部固定ベルトと、
前記車椅子固定位置の後部左右に設けられ、先端に後部フックが取り付けられた一対の後部固定ベルトと、
前記前部固定ベルトと後部固定ベルトとの少なくとも一方に設けられてベルト長さを変更可能であるとともに、その長さ変更状態を維持可能な緊縛部と、
を備え、各フックを車椅子に係合させるとともに、両固定ベルトを緊張状態として車椅子を車両のフロアに固定する車椅子固定装置において、前記前部フック及び後部フックは、前記ベルトと係合するベルト係合部と、車椅子と係合する車椅子係合部と、これら２つの係合部の間に介在し直線形状を有する係合部連結部材とを有し、これら係合部連結部材をＸ字状に連結するＸリンク部材を設け、前記係合部連結部材に回動中心である回動軸を有し、前記Ｘリンク部材に対して前記回動軸を中心に回動自在であって、かつ、回動中心が移動可能となるように連結したことを特徴とする。
【０００７】
請求項２記載の発明では、請求項１に記載の車椅子固定装置において、前記前部フック及び後部フックの車椅子係合部は、前記係合部連結部材に対し略直角に折曲された前後方向係止部材と、この前後方向係止部材の端部であって、前記係合部連結部材と対向する側を略直角であって前記係合部連結部材と成す角度が床面側に３０度〜５０度の角度を成すように折曲された左右方向係止部材と、から構成したことを特徴とする。
【０００８】
請求項３に記載の発明では、請求項１または２に記載の車椅子固定装置において、前記Ｘリンク部材は、前記前部フック及び後部フックの回動軸方向に垂直なＸリンク部材側面に前部フックを配置し、他方のＸリンク部材側面に後部フックを配置し、前記左右方向係止部材と対向する側のＸリンク部材側面に配置した前記フックの前後方向係止部材の長さを、このフックの左右方向係止部材と他方のフックの左右方向係止部材とが回動軸に垂直な同一面内に位置する長さとしたことを特徴とする。
【０００９】
請求項４に記載の発明では、請求項１ないし３いずれか１つに記載の車椅子固定装置において、前記前部フック及び後部フックは前記係合部連結部材に前記回動軸として回転自在のピンを有し、前記Ｘリンク部材両側面に、前記ピンを回動中心が可変となるように係止する長溝を設けたことを特徴とする。
【００１０】
請求項５に記載の発明では、請求項１ないし４いずれか１つに記載の車椅子固定装置において、前記長溝を、前記前部フック及び後部フックが交差する交点に向かって低くなるように設け、前記回動軸を、前記前部フック及び後部フックの重心位置よりも前記ベルト係合部側に設け、前記Ｘリンク部材両側面の前記長溝の交点側端部に、前記前部フックと後部フックの左右方向係合部の間隔が少なくとも車椅子側の係合部である支柱よりも大きくなる角度で前記係合部連結部材を支持する固定時凸部を設けたことを特徴とする。
【００１１】
請求項６に記載の発明では、請求項１ないし５いずれか１つに記載の車椅子固定装置において、前記長溝の他方の端部に、前記Ｘリンク部材の一方の側面に設けられた前記前部フック及び後部フックの双方が、前記Ｘリンク部材の他方の側面に設けられた長溝に干渉しない角度で前記係合部連結部材を支持する収納時凸部を設けたことを特徴とする。
【００１２】
請求項７に記載の発明では、請求項１ないし６いずれか１つに記載の車椅子固定装置において、前記Ｘリンク部材と前記前部フック及び後部フックは脱着可能であることを特徴とする。
【００１３】
請求項８に記載の発明では、請求項４ないし請求項７いずれか１つに記載の車椅子固定装置において、前記ピンの端部にフランジ部を設け、前記長溝の端部であって高い側に前記フランジよりも大径とした着脱用穴を設けることで前記前部フック及び後部フックを着脱可能とし、前記Ｘリンク部材両側面の前記着脱用穴近傍に、通常の使用時に前記前部フック及び後部フックの前記着脱用穴位置への移動を規制するストッパを設けたことを特徴とする。
【００１４】
請求項９に記載の発明では、請求項１ないし８いずれか１つに記載の車椅子固定装置において、前記Ｘリンク部材は、車椅子への装着作業を行う際のグリップ部を有することを特徴とする。
【００１５】
請求項１０に記載の発明では、請求項１ないし９いずれか１つに記載の車椅子固定装置において、前記Ｘリンク部材を、回動軸に垂直な面であって、同一形状となる切断端面を有する２つのカバー部材と、前記前部フック及び後部フックの回動軸を支持する金属製の支持部材から構成したことを特徴とする。
【００１６】
【発明の作用および効果】
本発明では、車椅子を固定する場合、まず、車椅子を車椅子固定装置に対して所定の位置に配置させる。この時、車椅子の駐車ブレーキを作動させるのが好ましい。
次に、ベルトを弛ませた状態で前部フックと後部フックとがＸ字状に連結したＸリンク部材により車椅子に係合させる。このとき、ベルトが弛んでいるため、一方のフックを引っかけた後に車椅子を移動させるというような車椅子を移動させる操作を必要とせずに前部フックと後部フックとを同時に係合させることができる。
次に、ベルトを緊張状態にすることで、前部フックと後部フックが引っ張られる。このとき、前部フック及び後部フックが回動しつつ回動中心が引っ張り方向に移動することで、車椅子の係合箇所である支柱を係止し、ベルトの緊張をもって車椅子が各アンカに固定される。
【００１７】
次に、固定を解除する際には、ベルトを弛緩状態にすることで、前部フックおよび後部フックを車椅子から取り外す。したがって、車椅子の移動が可能になる。
【００１８】
以上説明したように、本発明では、前部フックと後部フックとを１本のベルトで繋ぎ、このベルトを弛ませたり緊張させたりすることによりＸリンク部材に連結された前部フックと後部フックとを同時に固定できるようにしたため、車椅子を固定する際に、従来のように固定の途中で車椅子を移動させること、ならびに駐車ブレーキを作動させたり解除させたりの操作が不要となり、操作性を向上させて、短時間で車椅子を固定および固定解除させることができるという効果が得られる。更に、非使用時に収納する際、Ｘリンク部材により、前部フックと後部フックを重なった状態で一体に収納することで、コンパクト化を図ることが可能となり、収納性の向上を図ることができる。
【００１９】
請求項２に記載の車椅子固定装置では、係合部連結部材と対向する側に設けられた左右方向係止部材が床面側に３０〜５０度の角度を成すように折曲されたことで、ベルトの弛んだ状態では前部フックの左右方向係止部と後部フックの左右方向係止部の間が広くあいている状態となる。よって、車椅子の支柱に前部フックと後部フックを簡単にセットすることができる。
【００２０】
請求項３に記載の車椅子固定装置では、Ｘリンク部材側面の一方に前部または後部フックが配置され、他方にもう一方のフックが配置されている。そして、前後方向係止部材が同一方向になるように配置されている。このとき、Ｘリンク部材の厚み分、及びフック自体の厚み分だけ、前後方向係止部材の配置方向と反対側の側面に設けられたフックの前後方向係止部材の長さを長くすることで、前部フック及び後部フックの両方の左右方向係止部材が同一面内に位置することとなり、前部フックと後部フックを簡単にセットすることができると共に、確実に車椅子を固定することができる。
【００２１】
請求項４に記載の車椅子固定装置では、Ｘリンク部材両側面に長溝が設けられ、この長溝を移動可能な回動軸としてのピンが前部フック及び後部フックに設けられている。よって、簡単な構成でフックを回動可能であって、回動中心を可変とする構成を設けることができる。
【００２２】
請求項５に記載の車椅子固定装置では、長溝が前部フック及び後部フックが交差する交点に向かって低くなるように設けられ、更に、回動軸が各フックの重心位置よりもベルト係合部側に設けられ、前部フックと後部フックの左右方向係合部の間隔が少なくとも車椅子側の係合部である支柱よりも大きくなる角度で係合部連結部材を支持する固定時凸部が設けられたたことで、Ｘリンク部材を持ち上げるだけで、各フック自体の重量により適正な角度を有するＸ字状が確保できる。よって、車椅子に簡単に係合することができる。
【００２３】
請求項６に記載の車椅子固定装置では、収納時凸部を設けたことで、前部フック及び後部フックが取り付けられたＸリンク部材を収納する際、最もコンパクトな状態を簡単に確保することが可能となり、収納性の向上を図ることができる。
【００２４】
請求項７に記載の車椅子固定装置では、Ｘリンク部材と前部フック及び後部フックが着脱可能とされたことで、例え車椅子が特殊な形状であり、Ｘリンク部材によって係止する支柱が無い場合であっても、従来技術のように４ヶ所のフックを使用することで、確実に車椅子を固定することができる。
【００２５】
請求項８に記載の車椅子固定装置では、ピンの端部にフランジが設けられ、長溝の端部であって高い側にフランジよりも大径とした着脱用穴が設けられたことで、各フックを簡単に着脱可能とすることができる。このとき、着脱用穴近傍に通常の使用時にフックの着脱用穴位置への移動を規制するストッパが設けられているので、使用時にピンが着脱用穴から外れてしまうことがない。よって、安全かつ確実に車椅子を固定することができる。
【００２６】
請求項９に記載の車椅子固定装置では、Ｘリンク部材にグリップ部が設けられたことで、車椅子への装着作業を簡単に行うことができる。
【００２７】
請求項１０に記載の車椅子固定装置では、Ｘリンク部材が２つのカバー部材と金属製の支持部材から構成されている。また、２つのカバー部材は同一形状を有することから、複数の金型等を用いる必要が無く、安価に製造することができる。更に、例えばカバー部材をプラスチック材などで成型することで、Ｘリンク部材の軽量化を図ることが可能となり、車椅子への装着作業を簡単に行うことができる。
【００２８】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、本実施の形態の車椅子固定装置により固定する車椅子Ｃの構成について説明する。
図３は車椅子Ｃの構成の概略を示す斜視図であって、（ａ）は斜め前方からの斜視図、（ｂ）は斜め後方からの斜視図である。
車椅子Ｃは、極めて一般的なものであり、左右のメインフレーム８０，８０と、この左右のメインフレーム８０，８０を連結するとともに、両者が所定の距離で左右に離間した椅子状態と、メインフレーム８０，８０が近接した折畳状態とを形成する略Ｘ形状の折畳リンク８１，８１と、メインフレーム８０，８０の間に掛け渡されて座面を形成するシート部材８２と、メインフレーム８０，８０の間に掛け渡されて背もたれ面を形成するシートバック部材８３と、各メインフレーム８０から後側に突出されたハンドル８４と、メインフレーム８０の前部下部に設けられたキャスタ８８と、メインフレーム８０の後部下部に設けられた車輪８９とを備えている。
また、前記メインフレーム８０には、前後に縦パイプ８０ａ，８０ｂが設けられており、かつ、前端下部に左右一対のフットレスト８０ｆ，８０ｆが取り付けられている。
さらに、車椅子Ｃには、ハンドル８４に後から車椅子Ｃを押す介護者が操作するためのブレーキレバー８４ｂが取り付けられ、かつ、車輪８９の脇には、停車時に車椅子Ｃの着座者などが操作する駐車ブレーキレバー８７が取り付けられている。
【００２９】
次に、実施の形態の車椅子固定装置について説明する。
実施の形態の車椅子固定装置は、いわゆるワンボックスカーのフロアＦに設置されている。この設置位置は、例えば、運転席あるいは助手席の後方位置で、図外のバックドアあるいはサイドドアから車椅子Ｃをフロア上に積み込んで、図５に示すような車椅子を固定できる位置となる。
【００３０】
前記フロアＦには、図４において点線で示すように一般面から一段下がった位置に、前後方向に長い長方形状の凹部１が形成され、この凹部１に実施の形態の車椅子固定装置が設置されている。なお、凹部１は、パネル２で覆われ、このパネル２には、左右一対のリッド３が設けられ、各リッド３は、一対のヒンジ４，４により開閉可能に支持されている。
したがって、車椅子固定装置の非使用時には、車椅子固定装置はパネル２ならびにリッド３に覆われてフロアＦの下に完全に隠されてフロアＦの上に構成部材が露出することが無く、フロアＦと同様に使用できるよう構成されている。
【００３１】
図１は実施の形態の車椅子固定装置を示す斜視図である。
本装置は、前記凹部１の底面１ａの前端部に取り付けられた左右一対の前部スルーアンカ１１と、これら前部スルーアンカ１１の後方位置であって凹部１の底面１ａの前部寄り位置に取り付けられた左右一対の中部スルーアンカ１２，１２と、凹部の底面１ａの後端部に取り付けられた左右一対の後部スルーアンカ１３と、の３対のスルーアンカ１１，１２，１３が設けられている。なお、各スルーアンカ１１，１２，１３は、金属あるいは樹脂製のリング１４と、これを底面１ａに取り付ける金属あるいは樹脂あるいは革製のブラケット１５とを備え、ブラケット１５はピンを中心に首振り可能に取り付けられている。
【００３２】
前部スルーアンカ１１、中部スルーアンカ１２、後部スルーアンカ１３の各リング１４を挿通して１対のベルト１６が設けられており、各ベルト１６には、それぞれ、前端に図１５（ａ），（ｂ）に示す形状の前部フック２１が取り付けられている一方、後端に図１５（ａ），（ｂ）に示す形状の後部フック２２が取り付けられている。また、各ベルト１６の後端部の近傍位置には、長さ調節手段としてのベルトアジャスタ１７が設けられて、各ベルト１６の全長を調節できるようになっている。
【００３３】
前記左右に配置されているベルト１６ならびに各アンカ１１，１２，１３の間である、凹部１の中央には、駆動手段を構成する外周にねじが形成されたスクリュシャフト３１が前後方向に延在され、このスクリュシャフト３１の後端部は、モータ３２のウォームギヤ（図示省略）に噛み合わされている一方、スクリュシャフト３１の前端部は、凹部１に立設されたブラケット３３（図６参照）に回転可能に支持されている。
【００３４】
前記スクリュシャフト３１の中間部にはスライド部材４０が支持されている。このスライド部材４０は、図６に示すように、前記スクリュシャフト３１が噛み合い状態で挿通されたねじ穴４１を有した金属や樹脂製のナットねじ部材４２と、このナットねじ部材４２にボルト４３ａで固定されて左右に延びる金属や樹脂製のスライダベース４３と、このスライダベース４３の左右下側にボルト４３ｂで固定された金属あるいは樹脂製のスライダ４４とを備えている。なお、図７の断面図に示すように、前記ボルト４３ｂの外周とスライダベース４３との間にカラー４３ｆが設けられ、スライダ４４は、スライダベース４３に対してボルト４３ｂを中心に回動可能に支持されている。
【００３５】
さらに、各スライダ４４の中間部には、図７の断面図に示すように、上下寸法が小さく、またベルト１６を挿通可能な幅を有したベルト案内穴４４ａが前後方向に貫通して形成されている。
また、各スライダ４４には、図８に示すように、一対のリテーナ４５が前後方向にスライド自在に支持されている。すなわち、リテーナ４５は、金属あるいは樹脂により図８および図１０に示すように、側板４５ａと支持板４５ｂとにより略Ｌ字断面形状に形成され、側板４５ａの端部には、前後方向に長い長穴４５ｃが上下に形成され、この長穴４５ｃに挿通したピン４５ｄを前記スライダ４４の側面に固定して、リテーナ４５がスライダ４４に対して前後にスライド自在に支持されているものである。
【００３６】
また、前記側板４５ａにおいて支持板４５ｂに近い部位には、ベルトシャフト４６が左右方向に掛け渡されて取り付けられている。ベルトシャフト４６は、中間部が正方形断面に形成され、両端部は円柱形状に形成されている。本実施の形態では、ベルトシャフト４６は、リテーナ４５に対して回動可能に取り付けられているものとするが、もちろん、リテーナ４５に固定してもよいもので、固定する場合には、その角部が図９に示すように、前記ベルト案内穴４４ａに差し込まれるような向きで設けるのが好ましい。なお、この図９に示すようにベルト１６をスライダ４４との間に挟むようにベルトシャフト４６が配置されている位置を挟持位置という。
【００３７】
さらに、支持板４５ｂには、スプリング４７の一端が着座されており、かつ、このスプリング４７の他端は、スライダ４４に穿設されたスプリング支持穴４４ｆの底面に着座されており、リテーナ４５は、スプリング４７により図１２に示すようにベルトシャフト４６がスライダ４４から離れる方向にスライド付勢されており、ベルトシャフト４６が、図１２に示すようにスライダ４４から離れてベルト１６を挟んでいない位置を解放位置という。
【００３８】
そして、前記ベルト１６において、前部スルーアンカ１１と中部スルーアンカ１２との間の部分が、図１に示すようにスライダ４４のベルト案内穴４４ａに挿通されているが、詳細には、図９に示すように、折り重ね状態でベルト案内穴４４ａに差し込まれてベルトシャフト４６の外周に巻き付けられている。
【００３９】
図６に戻り、前記モータ３２の近傍位置に、前記ナットねじ部材４２がモータ３２の近傍である後端位置まで移動したときに投入される後端検出スイッチ（第１位置検出スイッチ）３５が設置され、一方、前記ブラケット３３に、前記ナットねじ部材４２がブラケット３３の近傍の前端位置まで移動したときに投入される前端検出スイッチ（第２位置検出スイッチ）３６が設定されている。
【００４０】
なお、これら前端検出スイッチ３６および後端検出スイッチ３５は、前記モータ３２の駆動を制御する、図２０に示すモータ制御回路３７に接続されている。また、このモータ制御回路３７には、凹部１が設けられている位置周辺の図外の車体側壁や天井などに設置されて、使用者が手動により投入操作を行う固定スイッチ３８および固定解除スイッチ３９が接続され、かつ、その近傍には、表示灯３４が設けられている。
【００４１】
図１に戻り、前部フック２１と後部フック２２とは、Ｘリンク部材５０で連結されている。図１５（ａ），（ｂ）に示すように、前部フック２１及び後部フック２２は、ベルト１６と係合するベルト係合部２１ａ、２２ａと、車椅子Ｃと係合する車椅子係合部２１０，２２０と、これら２つの係合部の間に介在し直線形状を有する係合部連結部材２１ｂ，２２ｂとを有し、前部フック２１及び後部フック２２の車椅子係合部２１０，２２０は、係合部連結部材２１ｂ，２２ｂに対し略直角に折曲された前後方向係止部材２１１，２２１と、この前後方向係止部材２１１，２２１の端部であって、係合部連結部材２１ｂ，２２ｂと対向する側を略直角であって係合部連結部材２１ｂ，２２ｂと成す角度が床面側に４０度の角度を成すように折曲された左右方向係止部材２１２，２２２とから構成されている。
【００４２】
また、Ｘリンク部材５０は、図１３（ａ）の正面図及び図１３（ｂ）の上面図に示すように、前部フック２１及び後部フック２２の回動軸方向に垂直なＸリンク部材側面に前部フック２１を配置し、他方のＸリンク部材側面に後部フック２２を配置するよう構成されている。
【００４３】
左右方向係止部材２１２，２２２と対向する側のＸリンク部材側面に配置した前部フック２１の前後方向係止部材２１１の長さを、この前部フック２１の左右方向係止部材２１２と後部フック２２の左右方向係止部材２２２とが回動軸に垂直な同一面内に位置する長さとされている。
【００４４】
また、前部フック２１及び後部フック２２は係合部連結部材２１ｂ，２２ｂに回動軸として回転自在のピン２３が、前部フック２１及び後部フック２２の重心位置よりもベルト係合部２１ａ，２２ａ側に設けられている。
【００４５】
また、Ｘリンク部材両側面に、ピン２３を回動中心が可変となるように係止する長溝５１が設けられている。この長溝は、前部フック２１及び後部フック２２が交差する交点に向かって低くなるように設けられている。更に、Ｘリンク部材両側面の長溝５１の交点側端部に、前部フック２１と後部フック２２の左右方向係合部２１２，２２２の間隔が少なくとも車椅子側の係合部である支柱よりも大きくなる角度で係合部連結部材２１ｂ，２２ｂを支持する固定時凸部５３が設けられている。
【００４６】
また、長溝５１の交差点側端部と対向する他方の端部に、Ｘリンク部材５０の一方の側面に設けられた前記前部フック及び後部フックの双方が、Ｘリンク部材５０の他方の側面に設けられた長溝５１に干渉しない角度で係合部連結部材２１ｂ，２２ｂを支持する収納時凸部５４が設けられている。
【００４７】
また、ピン２３の端部にフランジ部２３ａを設け、長溝５１の端部であって高い側にフランジ２３ａよりも大径とした着脱用穴５１ａが設けられ、これにより前部フック２１及び後部フック２２を着脱可能としている。更に、Ｘリンク部材５０両側面の着脱用穴５１ａ近傍に、通常の使用時に前部フック２１及び後部フック２２の着脱用穴位置５１ａへの移動を規制するストッパ５２が設けられている。また、Ｘリンク部材５０は、車椅子への装着作業を行う際のグリップ部５４が設けられている。
【００４８】
図１４のＸリンク部材５０の組み付け図に示すように、フックの回動軸に垂直な面であって、同一形状となる切断端面を有する２つのカバー部材５０ａ，５０ｂと、前部フック２１及び後部フック２２の回動軸を支持する金属製の支持部材５６から構成されている。これらの部材はねじ５７によって一組にされている。
【００４９】
なお、上述した構成の車椅子固定装置は、前記凹部１に収容され、かつ、図５に示すように、リッド３により開閉される開口５の真下に、各スルーアンカ１１，１２，１３，ベルト１６および前部フック２１，後部フック２２が配置され、また、前記スクリュシャフト３１が開口５，５の間に前後方向に延在され、スライダ４４が開口５，５に沿って移動するように配置されている。
【００５０】
次に、本実施の形態の車椅子固定装置により車椅子Ｃを固定する際の作業手順について説明する。
【００５１】
（非使用時）
まず、車椅子固定装置を使用しない場合、凹部１は、図４に示すようにパネル２およびリッド３，３で覆われており、車椅子固定装置はその内側に完全に収容されている。したがって、車椅子固定装置が設定されている部分も、フロアＦとして使用できる。また、この設置部位の車両側壁に折り畳み式の椅子を設けておけば、この椅子を使用することもできる。
【００５２】
（車椅子固定時）
車両に車椅子Ｃを乗せて、本実施の形態の車椅子固定装置により固定する場合の手順を説明する。
まず、図外の昇降装置を使用して、あるいは手作業により車椅子ＣをフロアＦに載せる。また、それと前後して、図５に示すように、リッド３，３を開けて車椅子固定装置の前部フック２１および後部フック２２を車室に露出させる。なお、この時点で、前部フック２１と後部フック２２とは、Ｘリンク部材５０により、図１に示すように連結されているものとする。
【００５３】
次に、キャスタ８８ならびに車輪８９が凹部１に被せられたプレート２の左右に配置されるようにして、車椅子Ｃを車椅子固定装置の上に移動させ、駐車ブレーキを制動状態として車椅子Ｃをフロア上に固定する。
上述の車椅子Ｃの移動を行う介護者などの作業者は、一般に、車椅子Ｃの後側からハンドル８４を握って車椅子Ｃを移動させ、かつ、駐車ブレーキレバー８７の操作を行う。
【００５４】
次に、作業者は図１７に示すように、その状態から、車椅子Ｃの後側のまま、Ｘリンク部材５０により連結されて一体状態となっている前部フック２１ならびに後部フック２２を、１回の操作で、縦パイプ８０ｃに引っかける。
この場合、本実施の形態では、図１６（ｂ）に示すように、Ｘリンク部材５０を持ち上げるだけで、適正な角度を確保できるよ固定時用凸部５３が設けられているため、簡単に縦パイプ８０ｃに引っかけることができる。
【００５５】
また、他の構造が異なる車椅子などを固定するにあたり、両フック２１，２２の間隔を最適の寸法に調節できない場合には、図１６（ａ）に示す位置にフック２１，２２を移動することでＸリンク部材５０から前部フック２１及び後部フック２２を取り外し、別個に引っかけるものである。
【００５６】
次に、図１８に示すような車室内に設けられた固定スイッチ３８を投入してモータ３２を駆動させると、スクリュシャフト３１が回転して、ナットねじ部材４２が後方に相対移動して、スライド部材４０が後方に移動する。
この移動開始時点では、スライダ４４にあっては、図１２に示すように、リテーナ４５がスプリング４７に付勢されて、ベルトシャフト４６がスライダ４４から離れた解放位置に配置されており、最初は、この状態を保ちながらスライダ４４が後方に移動し、これに伴って、ベルト１６の弛みが徐々に取れていく。また、本実施の形態にあっては、ベルトシャフト４６は、回動可能であるため、ベルト１６の前部スルーアンカ１１側と中部スルーアンカ１２側とで、緊張状態に差が生じると、ベルトシャフト４６が回転し、ベルト１６は、ほぼ均一に緊張が増してくる。
【００５７】
そして、ベルト１６においてスライダ４４の前後における弛みが無くなると、その張力によりリテーナ４５ならびにそれと一体のベルトシャフト４６がスプリング４７の付勢力に抗してスライダ４４に対して相対移動する。
【００５８】
なお、ベルトシャフト４６がリテーナ４５に固定されている場合は、スライダ４４よりも前方あるいは後方の弛みが無くなるまでは、リテーナ４５ならびにベルトシャフト４６は、スライダ４４と相対移動することはなく、その後、ベルト１６においてスライダ４４の前後における一方側の弛みが無くなると、その張力によりリテーナ４５ならびにそれと一体のベルトシャフト４６がスプリング４７の付勢力に抗してスライダ４４に対して相対移動する。この移動は、ベルト１６においてスライダの前後における他方側の弛みが無くなるまで成される。
【００５９】
その後、ベルト１６において、スライダ４４の前後の弛みが両方とも無くなると、その張力によってベルト１６がリテーナ４５とベルトシャフト４６とをスライダ４４側に押して、ベルトシャフト４６が図９，１０，１１に示すように、挟持位置に達してスライダ４４とベルトシャフト４６との間にベルト１６を挟み込んでベルト１６を固定する。この場合、図示のようにベルトシャフト４６は、その角部をベルト案内穴４４ａに差し込まれるか、もしくは、一端面がベルト案内穴４４ａを塞ぐように配置されるものであり、いずれの場合も、ベルト１６を強く挟んでベルト１６にずれが生じない。
【００６０】
この状態で、モータ３２がさらに駆動すると、モータ制御回路３７においてモータ３２のロックを検出して、モータ３２の駆動を停止させる。
したがって、この状態では、ベルト１６が強い張力で引っ張られており、これにより図１９に示すように回動軸が長溝５１に沿って移動しながらパイプ８０ｃを締め込み、車椅子Ｃが固定される。このとき、前部フック２１と後部フック２２は、同時に引っ張られるため、車椅子Ｃを最初に固定した位置から移動させる必要がなく、また、両フック２１，２２を同時に引っかけることができるため、車椅子Ｃの後側からの操作だけで全作業が済み、車椅子固定作業が簡単であり、作業時間が短くて済む。
【００６１】
（張力不足時）
上記固定作業を行ったときに、ベルト１６の張力が弱い場合の作業手順について説明する。
最初にベルト１６の弛み量が多すぎた場合などには、スライダ４４を移動させても十分な張力を得られない場合がある。このような場合、モータ３２の駆動によりスライダ４４が後方に移動すると、ナットねじ部材４２が後端検出スイッチ３５を押すことになり、その場合、モータ制御回路３７は、後端検出スイッチ３５の投入によりスライダ４４が後方可動限界まで移動したことを検出し、モータ３２の駆動を停止させるとともに、表示灯３４を点灯させる。
【００６２】
このように表示灯３４が点灯した場合には、作業者は、一旦、固定解除スイッチ３９を押してモータ３２を逆転駆動させる。その後、スライダ４４がスクリュシャフト３１の前端部まで移動してナットねじ部材４２が前端検出スイッチ３６を投入すると、モータ制御回路３７はモータ３２の駆動を停止する。
【００６３】
また、スライダ４４が前端まで移動してベルト１６が緩められた状態となると、作業者はベルトアジャスタ１７を調節してベルト１６の全長を短くし、再度、固定スイッチ３８を投入すると、上述した固定時の手順でスライダ４４が公報移動を行って車椅子Ｃの固定が成される。なお、再びベルト１６の長さが足りない場合には、上述の表示灯３４の点灯がなされるもので、この場合には、この表示灯３４が点灯しなくなるまで、上述の作業を繰り返す。
【００６４】
（固定解除時）
次に、車椅子Ｃの固定を解除する手順について説明する。
固定解除スイッチ３９を投入すると、モータ３２が逆転駆動し、スライダ４４が前方移動する。これに伴って、リテーナ４５がスプリング４７の付勢力により解放位置方向へ移動するとともに、ベルトシャフト４６がスライダ４４から離れ、ベルト１６が弛む。そして、モータ３２の逆転駆動を続けると、スライダ４４がスクリュシャフト３１の前端近傍まで移動して前端検出スイッチ３６を投入し、これに連動して、モータ３２の逆転駆動が停止される。
【００６５】
この状態で、ベルト１６が弛んでいるため、車椅子Ｃの後方から前部フック２１ならびに後部フック２２を車椅子Ｃから外すことができる。
このように、固定解除操作も、車椅子Ｃの後側からの操作だけで済む。
【００６６】
（車椅子が異なる場合）
車椅子が上述したものと異なり、Ｘリンク部材５０により一体状態となっている前部フック２１と後部フック２２とを同時に車椅子Ｃに引っかけることができない場合には、Ｘリンク部材５０から前部フック２１と、後部フック２２を取り外して独立させ、それぞれ別々に車椅子Ｃのフレームに引っかける。なお、その後の作業は、上記と同様である。
このように、車椅子Ｃの形状が大きく異なっている場合でも、前部フック２１と後部フック２２とを引っかけることができれば、固定することができる。
【００６７】
以上説明したように、車椅子Ｃの固定作業・固定解除作業とも、車椅子Ｃの後方からの作業で済み、かつ、ベルト１６で引っ張る際に車椅子Ｃを移動させる必要もないため、作業性の向上を図ることができ、短時間で作業を行うことができるという効果が得られる。
【００６８】
また、前部フックと後部フックとを１本のベルト１６で繋ぎ、このベルト１６を弛ませたり緊張させたりすることによりＸリンク部材５０に連結された前部フック２１と後部フック２２とを同時に固定できるようにしたため、車椅子Ｃを固定する際に、従来のように固定の途中で車椅子Ｃを移動させること、ならびに駐車ブレーキを作動させたり解除させたりの操作が不要となり、操作性を向上させて、短時間で車椅子Ｃを固定および固定解除させることができるという効果が得られる。更に、非使用時に収納する際、Ｘリンク部材５０により、前部フック２１と後部フック２２を重なった状態で一体に収納することで、コンパクト化を図ることが可能となり、収納性の向上を図ることができる。
【００６９】
また、係合部連結部材２１ｂ，２２ｂと対向する側に設けられた左右方向係止部材２１２，２２２が床面側に４０度の角度を成すように折曲されたことで、ベルト１６の弛んだ状態では前部フック２１の左右方向係止部２１２と後部フック２２の左右方向係止部２２２の間が広くあいている状態となる。よって、車椅子Ｃのパイプ８０ｃに前部フック２１と後部フック２２を簡単にセットすることができる。
【００７０】
また、Ｘリンク部材５０側面の一方に前部フック２１が配置され、他方に後部フック２２が配置されている。そして、前後方向係止部材２１１，２２１が同一方向になるように配置されている。このとき、Ｘリンク部材５０の厚み分、及びフック自体の厚み分だけ、前後方向係止部材の配置方向と反対側の側面に設けられたフックの前後方向係止部材の長さを長くすることで、前部フック及び後部フックの両方の左右方向係止部材が同一面内に位置することとなり、前部フックと後部フックを簡単にセットすることができると共に、確実に車椅子を固定することができる。
【００７１】
また、Ｘリンク部材５０両側面に長溝５１が設けられ、この長溝５１を移動可能な回動軸としてのピン２３が前部フック２１及び後部フック２２に設けられている。よって、簡単な構成でフックを回動可能であって、回動中心を可変とする構成を設けることができる。
【００７２】
また、長溝５１が前部フック２１及び後部フック２２が交差する交点に向かって低くなるように設けられ、更に、回動軸であるピン２３が各フック２１，２２の重心位置よりもベルト係合部２１ａ，２２ａ側に設けられ、前部フック２１と後部フック２２の左右方向係合部２１２，２２２の間隔が少なくとも車椅子側の係合部であるパイプ８０ｃの幅よりも大きくなる角度で係合部連結部材２１ｂ，２２ｂを支持する固定時凸部５３が設けられたたことで、Ｘリンク部材５０を持ち上げるだけで、各フック自体の重量により適正な角度を有するＸ字状が確保できる。よって、車椅子に簡単に係合することができる。
【００７３】
また、収納時凸部５４を設けたことで、前部フック２１及び後部フック２２が取り付けられたＸリンク部材５０を収納する際、最もコンパクトな状態を簡単に確保することが可能となり、収納性の向上を図ることができる。
【００７４】
また、Ｘリンク部材５０と前部フック２１及び後部フック２２が着脱可能とされたことで、例え車椅子Ｃが特殊な形状であり、Ｘリンク部材５０によって係止する支柱が無い場合であっても、従来技術のように４ヶ所のフックを使用することで、確実に車椅子を固定することができる。
【００７５】
また、ピン２３の端部にフランジ２３ａが設けられ、長溝５１の端部であって高い側にフランジ２３ａよりも大径とした着脱用穴５１ａが設けられたことで、各フックを簡単に着脱可能とすることができる。このとき、着脱用穴５１ａ近傍に通常の使用時にフックの着脱用穴５１ａ位置への移動を規制するストッパ５２が設けられているので、使用時にピン２３が着脱用穴５１ａから外れてしまうことがない。よって、安全かつ確実に車椅子を固定することができる。
【００７６】
また、Ｘリンク部材５０にグリップ部５８が設けられたことで、車椅子への装着作業を簡単に行うことができる。
【００７７】
また、Ｘリンク部材５０が２つのカバー部材５０ａ，５０ｂと金属製の支持部材５６から構成されている。また、２つのカバー部材５０ａ，５０ｂは同一形状を有することから、複数の金型等を用いる必要が無く、安価に製造することができる。更に、例えばカバー部材５０ａ，５０ｂをプラスチック材などで成型することで、Ｘリンク部材５０の軽量化を図ることが可能となり、車椅子への装着作業を簡単に行うことができる。
【００７８】
以上、図面により実施の形態について説明してきたが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
例えば、実施の形態では、スライド部材４０は、実施の形態では、固定時に後方に移動させるようにしたが、固定時に前方に移動させるようにしても良い。この場合には、スライダ４４は、中部スルーアンカ２２と後部スルーアンカ２３との間に設ける。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施の形態の車椅子固定装置を示す斜視図である。
【図２】実施の形態の車椅子固定装置の使用状態を示す斜視図である。
【図３】車椅子を示す斜視図である。
【図４】車両フロアにおける実施の形態の車椅子固定装置の設置部位を示す斜視図である。
【図５】車両フロアにおける実施の形態の車椅子固定装置の設置部位を示す斜視図である。
【図６】実施の形態の車椅子固定装置における駆動手段を示す斜視図である。
【図７】実施の形態の車椅子固定装置における要部の断面図である。
【図８】実施の形態の車椅子固定装置における要部の斜視図である。
【図９】実施の形態の車椅子固定装置における要部の断面図である。
【図１０】実施の形態の車椅子固定装置における要部の平面図である。
【図１１】実施の形態の車椅子固定装置における要部の側面図である。
【図１２】実施の形態の車椅子固定装置における要部の側面図である。
【図１３】実施の形態の車椅子固定装置におけるＸリンク部材の正面図及び上面図である。
【図１４】実施の形態の車椅子固定装置におけるＸリンク部材の分解斜視図である。
【図１５】実施の形態の車椅子固定装置における各フック装着時のＸリンク部材及び各フックの側面図である。
【図１６】実施の形態の車椅子固定装置における各フックとＸリンク部材の位置関係を表す図である。
【図１７】実施の形態の車椅子固定装置における固定装置を取り付ける様子を表す斜視図である。
【図１８】実施の形態の車椅子固定装置における固定装置を表す図である。
【図１９】実施の形態の車椅子固定装置における車椅子への固定時のＸリンク部材及び各フックを表す側面図である。
【図２０】実施の形態の車椅子固定装置における要部の回路図である。
【図２１】従来技術を示す斜視図である。
【符号の説明】
１凹部
１ａ底面
２パネル
３リッド
４，４ヒンジ
１１前部スルーアンカ
１２中部スルーアンカ
１３後部スルーアンカ
１４リング
１５ブラケット
１６ベルト
１７ベルトアジャスタ
２１前部フック
２２後部フック
２１ａ，２２ａベルト係合部
２１ｂ，２２ｂ係合部連結部材
２３ピン
２３ａフランジ部
３１スクリュシャフト
３２モータ
３３ブラケット
３５後端検出スイッチ
３６前端検出スイッチ
３７モータ制御回路
３８固定スイッチ
３９固定解除スイッチ
４０スライド部材
４１穴
４２ナットねじ部材
４３スライダベース
４３ａボルト
４３ｂボルト
４３ｆカラー
４４スライダ
４４ａベルト案内穴
４４ｆスプリング支持穴
４５リテーナ
４５ａ側板
４５ｂ支持板
４５ｃ長穴
４５ｄピン
４６ベルトシャフト
４７スプリング
５０Ｘリンク部材
５１長溝
５１ａ着脱用穴
５２ストッパ
５３固定時用凸部
５４収納時用凸部
５５ねじ穴
５６支持部材
５７ねじ
５８グリップ部
８０メインフレーム
８０ａ，８０ｂ縦パイプ
８０ｆフットレスト
８１折畳リンク
８２シート部材
８３シートバック部材
８４ハンドル
８４ｂブレーキレバー
８７駐車ブレーキレバー
８８キャスタ
８９車輪
Ｆフロア[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a wheelchair fixing device for fixing a wheelchair to a floor of a vehicle.
[0002]
[Prior art]
As a conventional wheelchair fixing device, for example, as shown in FIG. 16, a pair of left and right front fixing belts 01 and 01 and a pair of left and right rear fixing belts 02 and 02 are arranged at predetermined positions on the floor of the vehicle. The hooks 03 and 04 provided at the tips of the belts 01 and 02 are engaged with a wheelchair (not shown), and then the front fixing belt is stretched by a driving mechanism having a motor provided under the floor. There are known devices for fixing the device.
[0003]
In the above-described prior art, when the wheelchair is fixed, first, the wheelchair parking brake is operated to stabilize the wheelchair in the vehicle interior, and then hooks 03 and 03 are hooked from the front side of the wheelchair to the front of the wheelchair. Next, after turning to the rear side of the wheelchair, hooks 04, 04 are hooked on the rear part of the wheelchair, and then the parking brake is once released, and then the motor of the drive mechanism is driven to hook the front hooks 03, 03. The front wheel fixing belt 01, 01 is pulled to move the wheelchair forward, the belt 01, 02 is put in tension, the wheelchair is fixed, the wheelchair parking brake is activated again, and the wheelchair is fixed more securely. And
Also, when releasing the lock, first reverse the motor of the drive mechanism to loosen the front fixing belts 01, 01, then release the wheelchair parking brake and move the wheelchair slightly backward. After loosening the rear fixing belts 02, 02, the wheelchair parking brake is actuated again to stabilize the wheelchair. In this state, the hooks 04, 04 are removed from the rear, and the hooks 03, Remove 03. Thereafter, the parking brake of the wheelchair is released and the vehicle is moved outside the vehicle.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, when a wheelchair is fixed and released from the conventional technique, it is necessary to move the wheelchair back and forth, bend, hook four wheel hooks on the wheelchair, and remove it. Improvements in workability are desired because of its complexity and time. The present applicant has already proposed improvement of the fixing work by providing a link member in the “wheelchair fixing device” of Japanese Patent Application No. 2000-273468. As a further improvement, the storage performance of the link member is improved. There was a need to plan.
[0005]
The present invention has been made by paying attention to the above-mentioned conventional problems and necessity, and improves workability of wheelchair fixing work and unlocking work, and improves storage by reducing the size of the structure. It aims to plan.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-mentioned object, the invention according to claim 1 is a pair of front fixed parts provided on the left and right of the front part of the wheelchair fixed position set on the floor of the vehicle and having a front hook attached to the tip. Belt,
A pair of rear fixing belts provided on the left and right of the rear of the wheelchair fixing position, with a rear hook attached to the tip;
A binding portion provided on at least one of the front fixing belt and the rear fixing belt and capable of changing the belt length, and capable of maintaining the length changing state;
A wheelchair fixing device for engaging the hooks with the wheelchair and fixing the wheelchair to the vehicle floor with the two fixing belts in a tensioned state, wherein the front hook and the rear hook are engaged with the belt. A joint portion, a wheelchair engaging portion that engages with the wheelchair, and an engaging portion connecting member that is interposed between the two engaging portions and has a linear shape. An X-link member connected to the X-link member, the X-link member being rotatable about the rotation axis; The rotation center is connected so as to be movable.
[0007]
According to a second aspect of the present invention, in the wheelchair fixing device according to the first aspect, the wheelchair engaging portions of the front hook and the rear hook are bent at a substantially right angle with respect to the engaging portion connecting member. The angle between the engaging member and the end of the front-rear direction engaging member that faces the engaging portion connecting member is substantially a right angle and is 30 degrees to the floor surface side. It is comprised from the left-right direction locking member bent so that the angle of -50 degree | times may be comprised.
[0008]
According to a third aspect of the present invention, in the wheelchair fixing device according to the first or second aspect, the X link member has a front portion on a side surface of the X link member perpendicular to a rotation axis direction of the front hook and the rear hook. A hook is disposed, a rear hook is disposed on the side surface of the other X link member, and the length of the front and rear direction locking member of the hook disposed on the side surface of the X link member facing the left and right direction locking member is The right and left direction locking member of the hook and the left and right direction locking member of the other hook have a length that is located in the same plane perpendicular to the rotation axis.
[0009]
In the invention according to claim 4, claims 1 to 3 are provided. Any one In the wheelchair fixing device according to claim 1, the front hook and the rear hook have a rotatable pin as the rotation shaft on the engaging portion connecting member, and the rotation center of the pin on both side surfaces of the X link member Is provided with a long groove for locking so as to be variable.
[0010]
In the invention according to claim 5, claims 1 to 4 are provided. Any one The wheelchair fixing device according to claim 1, wherein the long groove is provided so as to be lowered toward an intersection where the front hook and the rear hook intersect, and the pivot shaft is located at a position lower than the center of gravity of the front hook and the rear hook. Provided on the belt engaging portion side, at the intersection side end portion of the long groove on both side surfaces of the X link member, the distance between the left and right engaging portions of the front hook and the rear hook is at least an engaging portion on the wheelchair side. A fixed convex portion is provided to support the engaging portion connecting member at an angle larger than that of the column.
[0011]
In the invention described in claim 6, claims 1 to 5 are provided. Any one In the wheelchair fixing device according to claim 2, both the front hook and the rear hook provided on one side surface of the X link member are provided on the other side surface of the X link member at the other end portion of the long groove. A convex portion for storage is provided to support the engaging portion connecting member at an angle that does not interfere with the formed long groove.
[0012]
In the invention according to claim 7, claims 1 to 6 are provided. Any one The wheelchair fixing device according to claim 1, wherein the X link member, the front hook and the rear hook are detachable.
[0013]
In the invention according to claim 8, claims 4 to 7 are provided. Either one In the wheelchair fixing device described above, the front hook and the rear portion are provided by providing a flange portion at an end portion of the pin, and providing an attachment / detachment hole having a diameter larger than that of the flange at the higher end portion of the long groove. The hook is detachable, and a stopper for restricting the movement of the front hook and the rear hook to the position of the detaching hole during normal use is provided in the vicinity of the detaching hole on both side surfaces of the X link member. And
[0014]
In the invention according to claim 9, claims 1 to 8 are provided. Either one In the wheelchair fixing device described above, the X-link member has a grip portion for performing a mounting operation on the wheelchair.
[0015]
In the invention according to claim 10, claims 1 to 9 are provided. Either one In the wheelchair fixing device described above, the X link member includes two cover members each having a cutting end surface that is perpendicular to the rotation axis and having the same shape, and the rotation axes of the front hook and the rear hook. It is characterized by comprising a supporting member made of metal to support.
[0016]
Operation and effect of the invention
In the present invention, when a wheelchair is fixed, first, the wheelchair is arranged at a predetermined position with respect to the wheelchair fixing device. At this time, it is preferable to operate the parking brake of the wheelchair.
Next, with the belt slackened, the front hook and the rear hook are engaged with the wheelchair by the X link member connected in an X shape. At this time, since the belt is slack, the front hook and the rear hook can be simultaneously engaged without requiring an operation of moving the wheelchair such as moving the wheelchair after hooking one hook.
Next, the front hook and the rear hook are pulled by putting the belt in a tension state. At this time, as the front hook and the rear hook rotate, the center of rotation moves in the pulling direction, so that the column which is the engagement position of the wheelchair is locked, and the wheelchair is fixed to each anchor with the tension of the belt. The
[0017]
Next, when releasing the fixation, the front hook and the rear hook are removed from the wheelchair by putting the belt in a relaxed state. Therefore, the wheelchair can be moved.
[0018]
As described above, according to the present invention, the front hook and the rear hook are connected to the X link member by connecting the front hook and the rear hook with one belt and loosening or tensioning the belt. Since the wheelchair can be fixed at the same time, there is no need to move the wheelchair while fixing the wheelchair and to operate or release the parking brake as before, improving operability. Thus, the effect that the wheelchair can be fixed and released in a short time is obtained. Furthermore, when storing it when not in use, it is possible to achieve compactness by storing the front hook and the rear hook together in an overlapped state by the X link member, and the storage performance can be improved. .
[0019]
In the wheelchair fixing device according to claim 2, the left-right direction locking member provided on the side facing the engaging portion connecting member is bent so as to form an angle of 30 to 50 degrees on the floor surface side. In the slack state of the belt, the left-right direction locking portion of the front hook and the left-right direction locking portion of the rear hook are widely open. Therefore, the front hook and the rear hook can be easily set on the support of the wheelchair.
[0020]
In the wheelchair fixing device according to the third aspect, the front or rear hook is arranged on one side of the X link member, and the other hook is arranged on the other side. And it arrange | positions so that the front-back direction locking member may become the same direction. At this time, by increasing the length of the front-rear direction locking member of the hook provided on the side surface opposite to the arrangement direction of the front-rear direction locking member by the thickness of the X link member and the thickness of the hook itself. The left and right locking members of both the front hook and the rear hook are located in the same plane, so that the front hook and the rear hook can be easily set and the wheelchair can be securely fixed. .
[0021]
In the wheelchair fixing device according to the fourth aspect, long grooves are provided on both side surfaces of the X link member, and pins serving as pivots capable of moving the long grooves are provided on the front hook and the rear hook. Therefore, it is possible to provide a configuration in which the hook can be rotated with a simple configuration and the rotation center is variable.
[0022]
In the wheelchair fixing device according to claim 5, the long groove is provided so as to be lowered toward the intersection where the front hook and the rear hook intersect, and the rotation shaft is further in the belt engaging portion than the center of gravity of each hook. Protruding portion for fixing is provided to support the engaging portion connecting member at an angle that is provided on the side and at which the distance between the left and right engaging portions of the front hook and the rear hook is at least larger than that of the support pillar that is the engaging portion on the wheelchair side. As a result, it is possible to secure an X shape having an appropriate angle due to the weight of each hook by simply lifting the X link member. Thus, the wheelchair can be easily engaged.
[0023]
In the wheelchair fixing device according to claim 6, when the X-link member to which the front hook and the rear hook are attached is stored, the most compact state can be easily ensured by providing the convex portion when stored. It becomes possible, and the storage property can be improved.
[0024]
In the wheelchair fixing device according to claim 7, when the X link member, the front hook and the rear hook are made detachable, for example, the wheelchair has a special shape, and there is no column to be locked by the X link member. Even so, the wheelchair can be securely fixed by using the four hooks as in the prior art.
[0025]
In the wheelchair fixing device according to claim 8, a flange is provided at an end portion of the pin, and an attachment / detachment hole having a diameter larger than that of the flange is provided at an end portion of the long groove and at a higher side. Can be easily attached and detached. At this time, since the stopper for restricting the movement of the hook to the position of the attaching / detaching hole during normal use is provided near the attaching / detaching hole, the pin does not come off from the attaching / detaching hole during use. Thus, the wheelchair can be fixed safely and reliably.
[0026]
In the wheelchair fixing device according to the ninth aspect, since the grip portion is provided on the X link member, it is possible to easily perform the mounting operation on the wheelchair.
[0027]
In the wheelchair fixing device according to the tenth aspect, the X link member is composed of two cover members and a metal support member. Further, since the two cover members have the same shape, it is not necessary to use a plurality of molds and the like, and can be manufactured at low cost. Further, for example, by molding the cover member with a plastic material or the like, it is possible to reduce the weight of the X link member, and the mounting operation to the wheelchair can be easily performed.
[0028]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
First, the structure of the wheelchair C fixed with the wheelchair fixing device of this Embodiment is demonstrated.
3A and 3B are perspective views showing an outline of the configuration of the wheelchair C, in which FIG. 3A is a perspective view from an oblique front, and FIG. 3B is a perspective view from an oblique rear.
The wheelchair C is very general, and the left and right main frames 80, 80 are connected to the left and right main frames 80, 80, and the chair frame is separated from the left and right by a predetermined distance. A substantially X-shaped folding link 81, 81 that forms a folded state in which 80, 80 are close to each other, a seat member 82 that is spanned between the main frames 80, 80 to form a seating surface, and the main frame 80 , 80, a seat back member 83 forming a backrest surface, a handle 84 protruding rearward from each main frame 80, a caster 88 provided at the lower front portion of the main frame 80, And a wheel 89 provided at the lower rear portion of the main frame 80.
The main frame 80 is provided with longitudinal pipes 80a and 80b at the front and rear, and a pair of left and right footrests 80f and 80f are attached to the lower part of the front end.
Further, the wheelchair C is provided with a brake lever 84b for operation by a caregiver who pushes the wheelchair C later on the handle 84, and a wheelchair C seater or the like operates on the side of the wheel 89 when the vehicle stops. A parking brake lever 87 is attached.
[0029]
Next, the wheelchair fixing device according to the embodiment will be described.
The wheelchair fixing device according to the embodiment is installed on a floor F of a so-called one-box car. The installation position is, for example, a position where the wheelchair C can be fixed as shown in FIG. 5 by loading the wheelchair C on the floor from a back door or a side door (not shown) behind the driver seat or the passenger seat.
[0030]
In the floor F, a rectangular recess 1 that is long in the front-rear direction is formed at a position one step below the general surface as indicated by a dotted line in FIG. 4. The wheelchair fixing device according to the embodiment is installed in the recess 1. ing. The concave portion 1 is covered with a panel 2, and a pair of left and right lids 3 are provided on the panel 2, and each lid 3 is supported by a pair of hinges 4 and 4 so as to be opened and closed.
Therefore, when the wheelchair fixing device is not used, the wheelchair fixing device is covered with the panel 2 and the lid 3 and is completely hidden under the floor F so that the components are not exposed on the floor F. It is configured to be used in the same manner.
[0031]
FIG. 1 is a perspective view showing a wheelchair fixing device according to an embodiment.
The apparatus includes a pair of left and right front through anchors 11 attached to the front end of the bottom surface 1a of the recess 1, and a rear position of the front through anchors 11 and a position closer to the front of the bottom surface 1a of the recess 1. Three pairs of through anchors 11, 12, 13 are provided, which are a pair of left and right middle through anchors 12, 12 attached and a pair of left and right rear through anchors 13 attached to the rear end of the bottom surface 1 a of the recess. Yes. Each through anchor 11, 12, 13 includes a metal or resin ring 14 and a metal, resin or leather bracket 15 for attaching the ring 14 to the bottom surface 1a. The bracket 15 can swing around a pin. Is attached.
[0032]
A pair of belts 16 are provided through the rings 14 of the front through anchor 11, the middle through anchor 12, and the rear through anchor 13. Each belt 16 has a front end shown in FIG. While the front hook 21 having the shape shown in FIG. 15B is attached, the rear hook 22 having the shape shown in FIGS. 15A and 15B is attached to the rear end. Further, a belt adjuster 17 as a length adjusting means is provided in the vicinity of the rear end portion of each belt 16 so that the total length of each belt 16 can be adjusted.
[0033]
A screw shaft 31 having a screw formed on the outer periphery constituting the driving means extends in the front-rear direction at the center of the recess 1 between the belt 16 arranged on the left and right and the anchors 11, 12, 13. The rear end portion of the screw shaft 31 is engaged with a worm gear (not shown) of the motor 32, while the front end portion of the screw shaft 31 is attached to a bracket 33 (see FIG. 6) erected in the recess 1. It is rotatably supported.
[0034]
A slide member 40 is supported at an intermediate portion of the screw shaft 31. As shown in FIG. 6, the slide member 40 includes a metal or resin nut screw member 42 having a screw hole 41 through which the screw shaft 31 is engaged, and a bolt 43a attached to the nut screw member 42. A metal or resin slider base 43 that is fixed and extends to the left and right, and a metal or resin slider 44 that is fixed to the lower left and right sides of the slider base 43 with bolts 43b. As shown in the sectional view of FIG. 7, a collar 43f is provided between the outer periphery of the bolt 43b and the slider base 43, and the slider 44 can be rotated around the bolt 43b with respect to the slider base 43. It is supported.
[0035]
Further, as shown in the sectional view of FIG. 7, a belt guide hole 44a having a small vertical dimension and a width through which the belt 16 can be inserted is formed in the middle portion of each slider 44 so as to penetrate in the front-rear direction. ing.
Further, as shown in FIG. 8, a pair of retainers 45 are supported on each slider 44 so as to be slidable in the front-rear direction. That is, as shown in FIGS. 8 and 10, the retainer 45 is formed in a substantially L-shaped cross section by a side plate 45a and a support plate 45b, as shown in FIGS. 8 and 10, and the end of the side plate 45a has a long length in the front-rear direction. A hole 45c is formed vertically, and a pin 45d inserted through the elongated hole 45c is fixed to a side surface of the slider 44, and the retainer 45 is supported slidably forward and backward with respect to the slider 44.
[0036]
Further, a belt shaft 46 is attached to a portion of the side plate 45a close to the support plate 45b, extending in the left-right direction. The belt shaft 46 has an intermediate portion formed in a square cross section and both end portions formed in a cylindrical shape. In the present embodiment, it is assumed that the belt shaft 46 is rotatably attached to the retainer 45. Of course, the belt shaft 46 may be fixed to the retainer 45. As shown in FIG. 9, it is preferable that the portion is provided in such a direction as to be inserted into the belt guide hole 44a. As shown in FIG. 9, the position where the belt shaft 46 is disposed so as to sandwich the belt 16 with the slider 44 is referred to as a clamping position.
[0037]
Further, one end of a spring 47 is seated on the support plate 45 b, and the other end of the spring 47 is seated on the bottom surface of a spring support hole 44 f formed in the slider 44. 12, the belt shaft 46 is slidably biased in the direction away from the slider 44 as shown in FIG. 12, and the belt shaft 46 is not separated from the slider 44 and sandwiches the belt 16 as shown in FIG. Is called the release position.
[0038]
A portion of the belt 16 between the front through anchor 11 and the middle through anchor 12 is inserted into the belt guide hole 44a of the slider 44 as shown in FIG. As shown in FIG. 3, the belt shaft 46 is wound around the outer periphery of the belt shaft 46 by being inserted into the belt guide hole 44a in a folded state.
[0039]
Returning to FIG. 6, a rear end detection switch (first position detection switch) 35 that is turned on when the nut screw member 42 moves to a rear end position in the vicinity of the motor 32 is installed at a position in the vicinity of the motor 32. On the other hand, the bracket 33 is provided with a front end detection switch (second position detection switch) 36 that is turned on when the nut screw member 42 moves to the front end position in the vicinity of the bracket 33.
[0040]
The front end detection switch 36 and the rear end detection switch 35 are connected to a motor control circuit 37 shown in FIG. 20 that controls driving of the motor 32. The motor control circuit 37 includes a fixing switch 38 and a fixing release switch 39 which are installed on a vehicle body side wall or a ceiling outside the position around the position where the concave portion 1 is provided and are manually operated by a user. Are connected to each other, and an indicator lamp 34 is provided in the vicinity thereof.
[0041]
Returning to FIG. 1, the front hook 21 and the rear hook 22 are connected by an X link member 50. As shown in FIGS. 15A and 15B, the front hook 21 and the rear hook 22 include belt engaging portions 21 a and 22 a that engage with the belt 16 and a wheelchair engaging portion 210 that engages with the wheelchair C. , 220 and engaging portion connecting members 21b, 22b having a linear shape interposed between these two engaging portions, and the wheelchair engaging portions 210, 220 of the front hook 21 and the rear hook 22 are The front-rear direction locking members 211, 221 bent at substantially right angles to the engaging portion connecting members 21b, 22b, and the end portions of the front-rear direction locking members 211, 221, the engaging portion connecting members 21b, The left and right direction locking members 212 and 222 are bent so that the side facing the surface 22b is substantially right-angled and the angle between the engaging portion connecting members 21b and 22b forms an angle of 40 degrees to the floor surface side. Has been.
[0042]
Further, as shown in the front view of FIG. 13 (a) and the top view of FIG. 13 (b), the X link member 50 is a side surface of the X link member perpendicular to the rotation axis direction of the front hook 21 and the rear hook 22. The front hook 21 is arranged on the other side, and the rear hook 22 is arranged on the side surface of the other X link member.
[0043]
The length of the front / rear direction locking member 211 of the front hook 21 disposed on the side surface of the X link member facing the left / right direction locking members 212, 222 is set to the length of the left / right direction locking member 212 of the front hook 21 and the rear part. The hook 22 has a length in which the right and left direction locking member 222 is positioned in the same plane perpendicular to the rotation axis.
[0044]
In addition, the front hook 21 and the rear hook 22 are configured so that a pin 23 that is rotatable as a rotation shaft on the engaging portion connecting members 21b and 22b is located on the belt engaging portion 21a and the rear hook 22 more than the center of gravity of the front hook 21 and the rear hook 22. It is provided on the 22a side.
[0045]
Further, long grooves 51 are provided on both side surfaces of the X link member to lock the pin 23 so that the center of rotation is variable. The long groove is provided so as to become lower toward the intersection where the front hook 21 and the rear hook 22 intersect. Further, at the intersection side end of the long groove 51 on both sides of the X link member, the distance between the left and right engaging portions 212 and 222 of the front hook 21 and the rear hook 22 is at least larger than that of the support pillar as the wheelchair engaging portion. The fixed projection 53 is provided to support the engaging portion connecting members 21b and 22b at an angle.
[0046]
Further, both the front hook and the rear hook provided on one side surface of the X link member 50 are provided on the other side surface of the X link member 50 at the other end portion facing the intersection side end portion of the long groove 51. A stowage convex portion 54 that supports the engaging portion connecting members 21b and 22b at an angle that does not interfere with the provided long groove 51 is provided.
[0047]
Also, a flange 23a is provided at the end of the pin 23, and an attachment / detachment hole 51a having a diameter larger than that of the flange 23a is provided at the end of the long groove 51 and on the higher side, whereby the front hook 21 and the rear hook 22 is removable. Further, a stopper 52 is provided in the vicinity of the attachment / detachment hole 51a on both side surfaces of the X link member 50 to restrict the movement of the front hook 21 and the rear hook 22 to the attachment / detachment hole position 51a during normal use. Further, the X link member 50 is provided with a grip portion 54 for performing a mounting operation on a wheelchair.
[0048]
As shown in the assembly diagram of the X link member 50 in FIG. 14, two cover members 50a and 50b having a cut end surface that is perpendicular to the pivot axis of the hook and has the same shape, the front hook 21 and It is comprised from the metal supporting member 56 which supports the rotating shaft of the rear hook 22. FIG. These members are grouped by screws 57.
[0049]
Note that the wheelchair fixing device having the above-described configuration is accommodated in the recess 1 and, as shown in FIG. 5, the through anchors 11, 12, 13, and belts 16 just below the opening 5 that is opened and closed by the lid 3. The front hook 21 and the rear hook 22 are arranged, the screw shaft 31 extends in the front-rear direction between the openings 5 and 5, and the slider 44 is arranged to move along the openings 5 and 5. ing.
[0050]
Next, an operation procedure when the wheelchair C is fixed by the wheelchair fixing device of the present embodiment will be described.
[0051]
(When not in use)
First, when the wheelchair fixing device is not used, the recess 1 is covered with the panel 2 and the lids 3 and 3 as shown in FIG. 4, and the wheelchair fixing device is completely accommodated inside thereof. Therefore, the portion where the wheelchair fixing device is set can also be used as the floor F. Moreover, if a folding chair is provided on the vehicle side wall of the installation site, this chair can also be used.
[0052]
(When wheelchair is fixed)
A procedure when the wheelchair C is placed on the vehicle and fixed by the wheelchair fixing device of the present embodiment will be described.
First, the wheelchair C is placed on the floor F using a lifting device (not shown) or manually. Further, before and after that, as shown in FIG. 5, the lids 3 and 3 are opened to expose the front hook 21 and the rear hook 22 of the wheelchair fixing device to the passenger compartment. At this time, the front hook 21 and the rear hook 22 are connected by an X link member 50 as shown in FIG.
[0053]
Next, the wheelchair C is moved onto the wheelchair fixing device so that the casters 88 and the wheels 89 are arranged on the left and right sides of the plate 2 covered with the recess 1, and the wheelchair C is placed on the floor with the parking brake being braked. Secure to.
An operator such as a caregiver who moves the wheelchair C described above generally moves the wheelchair C by grasping the handle 84 from the rear side of the wheelchair C and operates the parking brake lever 87.
[0054]
Next, as shown in FIG. 17, the worker keeps the front hook 21 and the rear hook 22 connected together by the X link member 50 and being integrated with the rear side of the wheelchair C from that state. It is hooked to the vertical pipe 80c by the operation of times.
In this case, in the present embodiment, as shown in FIG. 16 (b), the fixing projection 53 is provided so that an appropriate angle can be secured by simply lifting the X link member 50. It can be hooked on the vertical pipe 80c.
[0055]
In addition, when fixing a wheelchair or the like having a different structure, if the distance between the hooks 21 and 22 cannot be adjusted to an optimum size, the hooks 21 and 22 can be moved to the positions shown in FIG. The front hook 21 and the rear hook 22 are removed from the X link member 50 and hooked separately.
[0056]
Next, when the fixed switch 38 provided in the passenger compartment as shown in FIG. 18 is turned on to drive the motor 32, the screw shaft 31 rotates and the nut screw member 42 moves rearward relative to the slide. The member 40 moves backward.
At the start of this movement, in the slider 44, as shown in FIG. 12, the retainer 45 is urged by the spring 47, and the belt shaft 46 is disposed at the release position away from the slider 44. The slider 44 moves rearward while maintaining this state, and along with this, the slack of the belt 16 is gradually removed. In this embodiment, since the belt shaft 46 is rotatable, if there is a difference in tension between the front through anchor 11 side and the middle through anchor 12 side of the belt 16, the belt As the shaft 46 rotates, the tension of the belt 16 increases almost uniformly.
[0057]
When the slack of the belt 16 before and after the slider 44 disappears, the retainer 45 and the belt shaft 46 integral therewith move relative to the slider 44 against the biasing force of the spring 47 due to the tension.
[0058]
When the belt shaft 46 is fixed to the retainer 45, the retainer 45 and the belt shaft 46 do not move relative to the slider 44 until there is no slack forward or rearward than the slider 44. When the slack on one side of the belt 16 before and after the slider 44 disappears, the retainer 45 and the belt shaft 46 integrated therewith move relative to the slider 44 against the biasing force of the spring 47 due to the tension. This movement is performed until the slack on the other side of the belt 16 before and after the slider is eliminated.
[0059]
Thereafter, when both the front and rear slacks of the slider 44 disappear in the belt 16, the belt 16 pushes the retainer 45 and the belt shaft 46 toward the slider 44 by the tension, and the belt shaft 46 is shown in FIGS. As described above, the belt 16 is sandwiched between the slider 44 and the belt shaft 46 and the belt 16 is fixed by reaching the clamping position. In this case, as shown in the drawing, the belt shaft 46 is inserted such that the corner portion thereof is inserted into the belt guide hole 44a, or one end surface of the belt shaft 46 closes the belt guide hole 44a. The belt 16 is strongly sandwiched so that the belt 16 is not displaced.
[0060]
When the motor 32 is further driven in this state, the motor control circuit 37 detects the lock of the motor 32 and stops the driving of the motor 32.
Therefore, in this state, the belt 16 is pulled with a strong tension, whereby the pipe 80c is tightened while the rotation shaft moves along the long groove 51 as shown in FIG. 19, and the wheelchair C is fixed. At this time, since the front hook 21 and the rear hook 22 are pulled at the same time, there is no need to move the wheelchair C from the position where the wheelchair C is first fixed, and both the hooks 21 and 22 can be hooked at the same time. All the work is done by only the operation from the rear side, the wheelchair fixing work is easy, and the work time is short.
[0061]
(When tension is insufficient)
An operation procedure when the tension of the belt 16 is weak when the fixing operation is performed will be described.
When the amount of slack of the belt 16 is too large at first, there is a case where sufficient tension cannot be obtained even if the slider 44 is moved. In such a case, when the slider 44 moves backward by driving the motor 32, the nut screw member 42 pushes the rear end detection switch 35. In this case, the motor control circuit 37 turns on the rear end detection switch 35. Thus, it is detected that the slider 44 has moved to the rear movable limit, and the drive of the motor 32 is stopped and the indicator lamp 34 is turned on.
[0062]
In this way, when the indicator lamp 34 is lit, the worker once presses the fixing release switch 39 to drive the motor 32 in the reverse direction. Thereafter, when the slider 44 moves to the front end portion of the screw shaft 31 and the nut screw member 42 turns on the front end detection switch 36, the motor control circuit 37 stops driving the motor 32.
[0063]
When the slider 44 moves to the front end and the belt 16 is loosened, the operator adjusts the belt adjuster 17 to shorten the overall length of the belt 16 and again turns on the fixing switch 38, so that the above-described fixing is performed. The slider 44 moves the gazette according to the procedure of time, and the wheelchair C is fixed. When the length of the belt 16 is insufficient again, the above-described indicator lamp 34 is turned on. In this case, the above-described operation is repeated until the indicator lamp 34 stops lighting.
[0064]
(When fixed)
Next, a procedure for releasing the fixation of the wheelchair C will be described.
When the fixing release switch 39 is turned on, the motor 32 is driven in reverse and the slider 44 moves forward. Along with this, the retainer 45 is moved toward the release position by the urging force of the spring 47, the belt shaft 46 is separated from the slider 44, and the belt 16 is loosened. When the motor 32 continues to rotate in the reverse direction, the slider 44 moves to the vicinity of the front end of the screw shaft 31 and turns on the front end detection switch 36. In conjunction with this, the reverse drive of the motor 32 is stopped.
[0065]
In this state, since the belt 16 is slack, the front hook 21 and the rear hook 22 can be removed from the wheelchair C from the rear of the wheelchair C.
In this way, the fixing release operation can be performed only from the rear side of the wheelchair C.
[0066]
(If the wheelchair is different)
In the case where the wheelchair is different from the one described above, the front hook 21 and the rear hook 22 that are integrated by the X link member 50 cannot be hooked on the wheelchair C at the same time. Then, the rear hook 22 is removed and made independent, and hooked on the frame of the wheelchair C separately. The subsequent work is the same as described above.
Thus, even when the shape of the wheelchair C is greatly different, it can be fixed if the front hook 21 and the rear hook 22 can be hooked.
[0067]
As described above, both the fixing operation and the unlocking operation of the wheelchair C need only be performed from the rear of the wheelchair C, and it is not necessary to move the wheelchair C when the belt 16 is pulled. The effect that it can plan and can work in a short time is acquired.
[0068]
Further, the front hook and the rear hook 22 connected to the X link member 50 are simultaneously connected by connecting the front hook and the rear hook with one belt 16 and loosening or tensioning the belt 16. Since the wheelchair C can be fixed, it is not necessary to move the wheelchair C in the middle of the fixing and to operate and release the parking brake as in the conventional case, thus improving the operability. Thus, the effect that the wheelchair C can be fixed and released in a short time can be obtained. Furthermore, when storing it when not in use, it is possible to achieve compactness by storing the front hook 21 and the rear hook 22 together in an overlapped state by the X link member 50, thereby improving the storage property. be able to.
[0069]
Further, the left and right direction locking members 212 and 222 provided on the side facing the engaging portion connecting members 21b and 22b are bent so as to form an angle of 40 degrees on the floor surface side, thereby loosening the belt 16. In this state, the left-right direction locking part 212 of the front hook 21 and the left-right direction locking part 222 of the rear hook 22 are widely open. Therefore, the front hook 21 and the rear hook 22 can be easily set on the pipe 80c of the wheelchair C.
[0070]
Further, the front hook 21 is disposed on one side of the X link member 50 and the rear hook 22 is disposed on the other side. The front-rear direction locking members 211 and 221 are arranged in the same direction. At this time, the length of the hook engaging member in the front-rear direction provided on the side surface opposite to the arrangement direction of the front-rear engaging member is increased by the thickness of the X link member 50 and the thickness of the hook itself. Thus, the left and right locking members of both the front hook and the rear hook are located in the same plane, and the front hook and the rear hook can be easily set and the wheelchair can be fixed securely. it can.
[0071]
In addition, long grooves 51 are provided on both side surfaces of the X link member 50, and pins 23 as rotation shafts that can move the long grooves 51 are provided in the front hook 21 and the rear hook 22. Therefore, it is possible to provide a configuration in which the hook can be rotated with a simple configuration and the rotation center is variable.
[0072]
Further, the long groove 51 is provided so as to be lowered toward the intersection where the front hook 21 and the rear hook 22 intersect. Further, the pin 23 which is a rotation shaft is engaged with the belt more than the center of gravity of each of the hooks 21 and 22. Engage at an angle at which the distance between the left and right engaging portions 212, 222 of the front hook 21 and the rear hook 22 is at least larger than the width of the pipe 80c, which is the wheelchair side engaging portion. By providing the fixed convex portion 53 for supporting the portion connecting members 21b and 22b, an X-shape having an appropriate angle can be ensured only by lifting the X link member 50 by the weight of each hook itself. Thus, the wheelchair can be easily engaged.
[0073]
Further, by providing the convex portion 54 when stored, it is possible to easily ensure the most compact state when storing the X link member 50 to which the front hook 21 and the rear hook 22 are attached. Can be improved.
[0074]
Further, since the X link member 50 and the front hook 21 and the rear hook 22 are made detachable, even if the wheelchair C has a special shape and there is no column to be locked by the X link member 50, for example. By using the four hooks as in the prior art, the wheelchair can be securely fixed.
[0075]
Further, the flange 23a is provided at the end of the pin 23, and the attachment / detachment hole 51a having a diameter larger than that of the flange 23a is provided at the end of the long groove 51 and on the higher side, so that each hook can be easily attached / detached. Can be possible. At this time, since the stopper 52 for restricting the movement of the hook to the position of the attaching / detaching hole 51a during normal use is provided in the vicinity of the attaching / detaching hole 51a, the pin 23 may be detached from the attaching / detaching hole 51a during use. Absent. Thus, the wheelchair can be fixed safely and reliably.
[0076]
In addition, since the grip portion 58 is provided on the X link member 50, the mounting operation to the wheelchair can be easily performed.
[0077]
The X link member 50 includes two cover members 50a and 50b and a metal support member 56. Further, since the two cover members 50a and 50b have the same shape, it is not necessary to use a plurality of molds and the like, and can be manufactured at low cost. Furthermore, for example, by molding the cover members 50a and 50b with a plastic material or the like, it is possible to reduce the weight of the X link member 50, and the mounting operation to the wheelchair can be easily performed.
[0078]
As mentioned above, although embodiment was described with drawing, this invention is not limited to this embodiment.
For example, in the embodiment, the slide member 40 is moved backward at the time of fixing in the embodiment, but may be moved forward at the time of fixing. In this case, the slider 44 is provided between the middle through anchor 22 and the rear through anchor 23.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a wheelchair fixing device according to an embodiment.
FIG. 2 is a perspective view showing a use state of the wheelchair fixing device according to the embodiment.
FIG. 3 is a perspective view showing a wheelchair.
FIG. 4 is a perspective view showing an installation site of the wheelchair fixing device of the embodiment on the vehicle floor.
FIG. 5 is a perspective view showing an installation site of the wheelchair fixing device of the embodiment on the vehicle floor.
FIG. 6 is a perspective view showing drive means in the wheelchair fixing device according to the embodiment.
FIG. 7 is a cross-sectional view of a main part of the wheelchair fixing device according to the embodiment.
FIG. 8 is a perspective view of a main part of the wheelchair fixing device according to the embodiment.
FIG. 9 is a cross-sectional view of a main part of the wheelchair fixing device according to the embodiment.
FIG. 10 is a plan view of a main part of the wheelchair fixing device according to the embodiment.
FIG. 11 is a side view of a main part of the wheelchair fixing device according to the embodiment.
FIG. 12 is a side view of a main part of the wheelchair fixing device according to the embodiment.
FIGS. 13A and 13B are a front view and a top view of an X link member in the wheelchair fixing device of the embodiment. FIGS.
FIG. 14 is an exploded perspective view of an X link member in the wheelchair fixing device according to the embodiment.
FIG. 15 is a side view of the X link member and each hook when the hook is mounted in the wheelchair fixing device of the embodiment.
FIG. 16 is a diagram illustrating a positional relationship between each hook and the X link member in the wheelchair fixing device according to the embodiment.
FIG. 17 is a perspective view illustrating a state where the fixing device is attached in the wheelchair fixing device of the embodiment.
FIG. 18 is a diagram illustrating a fixing device in the wheelchair fixing device according to the embodiment.
FIG. 19 is a side view showing the X link member and each hook when the wheelchair fixing device of the embodiment is fixed to the wheelchair.
FIG. 20 is a circuit diagram of a main part of the wheelchair fixing device according to the embodiment.
FIG. 21 is a perspective view showing a conventional technique.
[Explanation of symbols]
1 recess
1a Bottom
2 panels
3 lid
4,4 Hinge
11 Front through anchor
12 Chubu Through Anchor
13 Rear through anchor
14 rings
15 Bracket
16 belt
17 Belt Adjuster
21 Front hook
22 Rear hook
21a, 22a Belt engaging part
21b, 22b engaging portion connecting member
23 pins
23a Flange
31 Screw shaft
32 motor
33 Bracket
35 Rear end detection switch
36 Front end detection switch
37 Motor control circuit
38 Fixed switch
39 Unlock switch
40 Slide member
41 holes
42 Nut screw member
43 Slider base
43a bolt
43b bolt
43f color
44 Slider
44a Belt guide hole
44f Spring support hole
45 Retainer
45a Side plate
45b Support plate
45c oblong hole
45d pin
46 Belt shaft
47 Spring
50 X link member
51 Long groove
51a Removable hole
52 Stopper
53 Convex part for fixing
54 Convex section for storage
55 Screw holes
56 Support members
57 screw
58 Grip part
80 mainframe
80a, 80b Vertical pipe
80f footrest
81 Folding link
82 Sheet material
83 Seat back member
84 Handle
84b Brake lever
87 Parking brake lever
88 Casters
89 wheels
F floor

Claims

A pair of front fixing belts provided at the front left and right of the wheelchair fixing position set on the floor of the vehicle, with front hooks attached to the tips;
A pair of rear fixing belts provided on the left and right of the rear of the wheelchair fixing position, with a rear hook attached to the tip;
A binding portion provided on at least one of the front fixing belt and the rear fixing belt and capable of changing the belt length, and capable of maintaining the length changing state;
With
In the wheelchair fixing device for engaging each hook with the wheelchair and fixing the wheelchair to the floor of the vehicle with both fixing belts in tension.
The front hook and the rear hook are a belt engaging portion that engages with the belt, a wheelchair engaging portion that engages with a wheelchair, and an engaging portion that is interposed between the two engaging portions and has a linear shape. An X-link member that connects the engaging portion connecting members in an X shape, the engaging portion connecting member has a rotation shaft that is a rotation center, and the X link member On the other hand, the wheelchair fixing device is characterized in that it is rotatable about the rotation axis and is connected so that the rotation center can be moved.

The wheelchair engaging portion of the front hook and the rear hook is a front-rear direction locking member bent at a substantially right angle with respect to the engaging portion connecting member, and an end portion of the front-rear direction locking member, A right-and-left locking member bent so that an angle formed between the engaging portion connecting member and the engaging portion connecting member is substantially a right angle and an angle of 30 degrees to 50 degrees with the engaging surface connecting member; The wheelchair fixing device according to claim 1, comprising:

The X link member has a front hook disposed on a side surface of the X link member perpendicular to a rotation axis direction of the front hook and the rear hook, and a rear hook disposed on a side surface of the other X link member. The length of the front-rear direction locking member of the hook disposed on the side surface of the X link member on the side facing the stop member is the same as that of the left-right direction locking member of the hook and the left-right direction locking member of the other hook. The wheelchair fixing device according to claim 1, wherein the wheelchair fixing device has a length located in the same plane perpendicular to the wheelchair.

The front hook and the rear hook have a rotatable pin as the rotation shaft on the engagement portion connecting member, and the pin is locked on both side surfaces of the X link member so that the rotation center is variable. The wheelchair fixing device according to any one of claims 1 to 3, wherein a long groove is provided.

The long groove is provided so as to be lowered toward an intersection where the front hook and the rear hook intersect, and the rotation shaft is provided closer to the belt engaging part than the center of gravity of the front hook and the rear hook. The angle between the front and rear hooks at the crosswise side ends of the long grooves on both side surfaces of the X link member is at an angle that is at least larger than the column that is the wheelchair side engaging portion. The wheelchair fixing device according to any one of claims 1 to 4, further comprising a fixing convex portion that supports the engaging portion connecting member.

Both the front hook and the rear hook provided on one side surface of the X link member are provided on the other side surface of the X link member at the other end portion opposite to the intersection side end portion of the long groove. The wheelchair fixing device according to any one of claims 1 to 5, wherein a convex portion for storage is provided to support the engaging portion connecting member at an angle that does not interfere with the long groove.

The wheelchair fixing device according to any one of claims 1 to 6, wherein the X link member, the front hook and the rear hook are detachable.

The front hook and the rear hook can be attached / detached by providing a flange portion at the end of the pin, and providing an attachment / detachment hole having a larger diameter than the flange on the higher end of the long groove. 5. A stopper for restricting movement of the front hook and the rear hook to the position of the mounting / removing hole during normal use is provided near the mounting / removing hole on both side surfaces of the X link member. Item 8. The wheelchair fixing device according to any one of Items 7.

Wherein X link member, the wheelchair securing device according to any one claims 1 to 8, characterized in that it has a grip portion at the time of performing the mounting operation of the wheelchair.

The X-link member is a metal support member that supports two cover members that are surfaces perpendicular to the rotation axis and have the same cut end surface, and the rotation axes of the front hook and the rear hook. The wheelchair fixing device according to any one of claims 1 to 9, wherein the wheelchair fixing device is configured by.