JP4212359B2 - 改良されたタブを有する吸収性陰唇間デバイス - Google Patents

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Description

本発明は吸収性デバイスに関し、特に月経に関する目的、失禁保護、またはその両方のために女性着用者により陰唇間に着用される改良された吸収性デバイスに関する。
経血、尿、糞便などの体液を吸収するために形成された、すべての様式及び種類の吸収性物品は周知である。女性保護デバイスに関しては、当分野では2つの基本型が提案されてきた。すなわち、経血が流れ出るのを防ぐため、外陰部周辺に外部装着する衛生用ナプキンと膣腔内に内部装着するタンポンとが開発されてきている。こうしたタンポンデバイスは、1983年11月1日にウエイナー(Weigner)らへ発行された「タンポンアプリケーター(Tampon Applicator)」と題する米国特許第4,412,833号及び1983年11月8日にジェイコブス(Jacobs)へ発行された「無菌挿入を手段とするタンポンアセンブリー(Tampon Assembly With Means For Sterile Insertion)」と題する米国特許第4,413,986号に開示されている。
生理用ナプキン及びタンポンの構造的な特徴を単一デバイスに併合させようと試みるハイブリッドデバイスも提案されている。こうしたハイブリッドデバイスは、1937年9月7日にアーロン(Arone)へ発行された「月経用パッド(Catamenial Pad)」と題する米国特許第2,092,346号及び1975年9月16日にデンキンジャー(Denkinger)へ発行された「女性の衛生保護シールド(Feminine Hygiene Protective Shield)」と題する米国特許第3,905,372号に開示されている。その他の不快感の少ないハイブリッドデバイスは、陰唇または陰唇間生理用ナプキンとして知られ、着用者の膣前庭の内部に少なくとも一部が接する部分と、膣前庭の外部に少なくとも一部が接する部分とを有することを特徴とする。こうしたデバイスは、1953年12月15日にジャックス(Jacks)へ発行された「生理用ナプキン(Sanitary Pad)」と題する米国特許第2,662,527号及び1986年12月23日にラッセン(Lassen)らへ発行された「陰唇生理用ナプキン(Labial Sanitary Pad)」と題する米国特許第4,631,062号に開示されている。
陰唇間パッドは、サイズが小さく、漏れの危険性が低いため、(適切に挿入されれば)不便さからは大きくかけ離れ、自由に使用できる可能性を有する。タンポンと衛生用ナプキンの最もよい特性を組み合わせつつ、これらのタイプのデバイスでのそれぞれの不都合な点を、少なくともいくつか回避した陰唇間パッドを製造するために、これまで多数の試みが行われてきている。このようなデバイスの例は、1959年12月15日にデラニ−(Delaney)に対して発行された米国特許第2,917,049号、1969年1月7日にハーモン(Harmon)へ発行された米国特許第3,420,235号、1986年6月17日にジョンソン(Johnson)らへ発行された米国特許第4,595,392号、1991年12月24日及び1994年8月9日にローゼンブラス(Rosenbluth)らへそれぞれ発行された米国特許第5,074,855号及び米国特許第5,336,208号、並びに1996年1月16日にビュコス(Vukos)らへ発行された米国特許第5,484,429号に記載されている。市販の陰唇間デバイスは、米国オレゴン州ポートランドのA−Femが販売するIN−SYNCミニフォーム陰唇間パッド(miniform interlabial pad)であり、1976年10月5日及び1979年11月27日にヒルシュマン(Hirschman)へそれぞれ発行された米国特許第3,983,873号及び第4,175,561号に記載されている。
しかし、これらのデバイスの多くが商業的に大きな成功を収めてはいない。前述の製品のすべてに関係した欠点が存在する。例えば、デラニ−(Delaney)の特許に記載のデバイスは、挿入時に吸収性材料層が開いてしまう可能性があるので、容易かつ快適な挿入が可能であるようには思われない。市販のIN−SYNC陰唇間デバイスは、多くの消費者が適切な挿入が困難であることを知っており、また特に適切に挿入されない場合は一部の消費者に不快感を与えうるといった不利益を被っている。このようなデバイスが適切に挿入されたとしても、デバイスの周縁にバイパスを流出させてしまう可能性もある。そのような流出は、多くの消費者にとって許容しがたい身体の汚れやパンティの汚れの原因となり得る。加えて、IN−SYNCミニフォームといった既知の陰唇間デバイスは、あらゆる身体の動きを通じて(例えば、着用者がしゃがんでいるとき)尿道及び/または膣口を確実には覆わない。このような製品はまた、着用者が排尿する場合も確実には排出されない。
このデバイスの成功に影響する他の要因は、特にデバイスの挿入及び除去に関する使いやすさである。典型的には、ユーザが指でデバイスをつかみ所定の位置に挿入する。ユーザはまた、特に排尿の間にデバイスが排出されない場合、それを除去するためにつかむ必要が可能性として出てくる。挿入及び除去の両方を通して、ユーザがデバイスの身体に面する部分に触れないことが望ましい。従って、容易に挿入及び/または除去するため、つかみタブまたはその他の把持面が非常に有益である。PCT国際公開特許公報WO99/56689(米国を指定する同時係属及び本発明の譲受人に譲渡された出願)には、つかみタブがデバイスのバックシートの一体形成された拡張部となるように提供される、吸収性陰唇間デバイスを記載している。このような一体形成されたつかみタブは許容可能でありまた製造が容易であるが、デバイスの全体的な性能及び許容性のさらなる改良の機会をも得ることができる。
例えば、つかみタブを、少なくともその高さのいくらかに沿った比較的剛性なつかみタブを、提供することが本発明の開発中望ましいと発見された。これは、挿入力をデバイスに伝達し、またタブがそれ自体の上に簡単にくずれるという傾向を減らすことに役立つ。しかし、つかみタブの剛性は、この剛性がタブの広がり全体にわたって均一な場合、デバイスの装着に関係した不快感の原因となり得る。従って、本発明は挿入及び除去の両方が成功するほかに優れた使用体験を提供するため、共同で作動するよう調整されている2つ以上の区域を有する、改良されたつかみタブを伴う陰唇間デバイスを用意する。
本発明は吸収性デバイスに関し、特に月経に関する目的、失禁保護、またはその両方のために女性着用者の陰唇間空間に挿入可能な改良された吸収性デバイスに関する。
本発明の吸収性陰唇間デバイスは、バックシート及びバックシートに結合され、そこから垂れ下がっているタブを備える。タブは第一区域及び第二区域を備える。タブの第一区域は第一剛性を有し、第二区域は第二剛性を有する。第一の固さは第二の固さよりも大きい。
好ましくは、第一区域はバックシートとタブとの間の結合位置に近接して配置され、かつ第二区域はバックシートと前記タブとの間の結合位置と離れて配置される。タブは複数層から構成されることが好ましい。このような複数層は、好ましくは第一区域では相互に積層されてもよく、また第二区域では相互に積層されなくてもよい。このような選択的な積層及び積層の欠如により、1つ以上の複数層が第二区域の少なくとも一部分において別の複数層に対して独立して動くことが可能となる。
いくつかの実施形態では、タブは3つの材料層を備える。この3つの全層は第一区域では相互に積層されてもよく、また3つの全層が第二区域の少なくとも一部分では相互に独立して自由に動いてもよい。1つの変形例では、タブは第一外部層と、第二外部層と、第一外部層と第二外部層との間に配置された内部層とを有してもよく、タブの第一外部層及び第二外部層は吸収性デバイスのバックシートに独立して結合されている。好ましくは、タブの第一外部層及び第二外部層は長手方向中心線の一方側上でデバイスのバックシートに結合される。
いくつかの実施形態では、タブは第一外部層、第二外部層及び中央層を含む3つの材料層を備える。第一外部層は中央層に積層されてもよく、また第一区域では第二外部層は中央層に積層されてもよい。第二区域では、第二外部層は他の層に積層されなくてもよく、これにより第二層が他の層に対して独立して動くことが可能となる。好ましくは、タブの第一外部層及び第二外部層は長手方向中心線の一方側上でデバイスのバックシートに結合される。
いくつかの実施形態では、タブの第一区域は第一外部層、第二外部層及び中央層を含む3つの材料層を備える。第一外部層は中央層に積層され、また第二外部層も中央層に積層される。タブの第二区域は、第一外部層及び第二外部層を含む2つの層を備える。第一外部層及び第二外部層は第二区域で他の層に積層されない。好ましくは、タブの第一外部層及び第二外部層は長手方向中心線の一方側上でデバイスのバックシートに結合される。
いくつかの実施形態では、タブは2層を備える。第一区域では、2層は相互に積層されている。第二区域では、2層は相互に積層されていない。好ましくは、タブの2層は長手方向中心線の一方側上でデバイスのバックシートに結合される。
本発明は、吸収性陰唇間デバイスを対象とする。図1〜3は、吸収性陰唇間デバイスの1つの実施形態である陰唇間デバイス20を示す。しかしながら、本発明は、図面に表示される特定の形態を有する構造体に限定されない。
本明細書で使用する用語「吸収性陰唇間デバイス」とは、少なくともいくつかの吸収性構成要素を有し、使用時に女性着用者の陰唇間空間内に存在するよう特に形成された構造体を言う。吸収性陰唇間デバイス20が個々の着用者にとって適切なサイズであるときには、本発明の吸収性陰唇間デバイス20全体の過半がそのような陰唇間空間内にある。好ましくは、実質的に吸収性陰唇間デバイス20全体がそのような陰唇間空間内にあり、また好ましくは吸収性陰唇間デバイス20全体が使用時に女性着用者のそのような陰唇間空間内にあってもよい。
本明細書で使用する用語「陰唇間空間」とは、膣前庭内に伸張する大陰唇の内表面間に位置する女性解剖学的な外陰領域内の空間を指す。この陰唇間空間内には、小陰唇、膣前庭、ならびに、陰核、尿道口、及び膣口を含めた主な泌尿生殖器部位が位置している。標準的な医学専門家は、膣前庭とは、小陰唇の内表面によって側面の境界線を定められ、陰核と膣口との間の床の内部に伸張する空間を指すと教示している。したがって、先に定義した陰唇間空間は、膣前庭としても知られる小陰唇の内表面間の空間を含む大陰唇の内表面間の空間とみなす、と認識される。本記載の目的の陰唇間空間は、実質的には膣口を越えて膣内部へは伸張しない。
本明細書で使用する用語「陰唇」とは、一般に大陰唇と小陰唇との両方を指す。陰唇は、前方及び後方に、それぞれ前交連及び後交連で終端する。大陰唇及び小陰唇の相対的なサイズ及び形状に関し、女性の間に広範囲のばらつきがあることが、当業者には認識されよう。ただし、本記載の目的では、そのような相違に特に取り組む必要はない。先に定義した着用者の陰唇間空間への吸収性陰唇間デバイスの設置は、特定の着用者の大陰唇と小陰唇との間の境界の正確な位置に関わらず、大陰唇の内表面間への設置を必要とすることが認識されよう。女性解剖学のこの部分のより詳細な説明については、ランニング・プレス(Running Press)1901版(1974年)のグレイの解剖学(Gray's Anatomy)、1025〜1027頁を参照されたい。
図1に示す吸収性陰唇間デバイス20は、「x」軸に沿って走る長手方向中心線Lを有する。本明細書で使用するとき、用語「長手方向」とは、陰唇間デバイス20を着用したときに、直立着用者を左半体及び右半体に2等分する垂直平面におおむね一直線に並ぶ(たとえば、ほぼ平行する)陰唇間デバイス20の平面内の線、軸、または方向を指す。本明細書で使用する用語「横」、「側面」または「y方向」は置き換え可能であり、長手方向におおむね垂直な線軸または方向を指す。側面方向は、図1では「y」方向として示す。図1に示す吸収性陰唇間デバイス20はまた、横中心線Tも備える。図2に示す「z」方向は、前述の垂直平面に平行な方向である。用語「上方」は、着用者の頭に向かうz方向の配向を言う。「下方」または下向きは、着用者の足に向かう。
図1〜図3に示す陰唇間デバイス20は、好ましい一形態である。陰唇間デバイス20は、身体対向面(または「身体接触」側)20Aと反対側の裏面20Bを有する。陰唇間デバイスは、パッド状の本体部(あるいは「中心吸収部」)22及びバックシート38に結合されている設置及び除去タブ(「つかみタブ」または「タブ」を指す)52を備える。陰唇間デバイス全体はT字型の断面形状を有することができる。加えて、陰唇間デバイス20全体は、タブ52をバックシート38に取り付けることで身体面表面20Aに形成されるうねあるいはひだ51を有してもよい。このようなうね51は以降示すように有益であるが必須ではない。
本体部22は、好適ないずれの形態にすることもできる。本体部22の形状の非限定的な例としては、図1のように上面から見て、卵形、楕円形、台形、方形、三角形、菱形、またはこれらのあらゆる組み合わせが挙げられる。図1に示すように、本体部22及び吸収性陰唇間デバイス20全体の好ましい平面形状は、おおむね卵形または楕円形である。本体部22の平面形状は、横方向中心線Tから、その前方または後方に向かって次第に細くなる。
図1〜図2に示すように、陰唇間デバイスは、液体透過性トップシート42と、トップシート42に結合された液体不透過性バックシート38と、トップシート42とバックシート38との間に配置される吸収性コア44とを備えていてもよい。つかみタブ52は、バックシート38の衣服対向面に結合され、そこから下方に垂れ下がる。陰唇間デバイス20は、少なくともデバイス20の大部分が着用者の陰唇間空間内に快適に適合し、かつ着用者の膣口及び好ましくは着用者の尿道も覆うことができるような、適切なサイズ且つ形状であるべきである。陰唇間デバイス20は、着用者の膣口及び尿道からの経血、尿及びその他の体外滲出物の流れを好ましくは少なくとも部分的に阻止し、より好ましくは完全に阻止し遮断する。
陰唇間デバイス20のサイズは、その快適性及び有効性のために重要である。吸収性陰唇間デバイス20の長さは、長手方向(または「x」方向)における長手方向中心線Lに沿って測定する。吸収性陰唇間デバイス20は、好ましくは約60mmより大きく約130mmより小さい長さL1を有する。より好ましくは、(短、中、長の製品など)異なるサイズとなるよう、この長さL1を約80mm、約90mmあるいは約110mmといった様々な長さにしてこのデバイスを提供してもよい。陰唇間デバイス20の幅は、横方向(または「y」方向)において横方向中心線Tに沿って測定する。吸収性陰唇間デバイス20の幅W1は、好ましくは約30mm〜約60mmである。好ましくは、幅W1は約50mmである。厚さ(またはキャリパー)は、デバイス20の「z」方向寸法である。本明細書でのキャリパー測定は、0.25psi(1.7kPa)(ゲージ圧)荷重及び0.96インチ(2.44cm)直径のフットで、AMES測定器を用いて測定した。0.96インチ(2.44cm)直径のフットが特定のサンプルサイズに対して適切でない場合、0.25psi(1.7kPa)(ゲージ圧)の制限圧力を維持するために、計測器上の荷重を次第に変化させながら、フットサイズを変えてもよいことが、当業者には認識されよう。吸収性陰唇間デバイス20のキャリパーT1は、デバイス20の幅W1及び長さL1よりも小さい。好ましくは、吸収性陰唇間デバイス20のキャリパーT1は約8mm以下であり、より好ましくは約6mm未満であり、さらに好ましくは約4mm未満である。
先に記載した特定のサイズパラメータによる吸収性陰唇間デバイス20の構成により、従来の陰唇間デバイスに比べて快適性及び有効性が増した製品が得られる。例えば、多くの女性は本発明の吸収性陰唇間デバイス20よりも短い陰唇間パッド(例えば従来の陰唇間パッド)は陰唇間空間内に適切に配置することが困難であることを見い出している。そのようなパッドを正しく配置したとしても、パッドの縁部周辺を体外滲出物がバイパスして流れてしまう傾向が高い。加えて、従来のパッドは液体不透過性バックシートを備えていなかった。従って、こうしたパッドでは、身体及びパンティがパッドの底面との接触の結果汚れることになり得る。大きいパッド(例えば部分的な陰唇間配置用に構成された生理用ナプキン)は、着用者が動く際に許容できない程度に動く傾向を有する。従って、このようなパッドと陰唇間組織との密着な接触は有利な点よりもむしろ欠点になる可能性がある。対照的に、本デバイスは陰唇間組織と良好な接触を維持するが、身体の残りの部分、下着、その他不必要な動き及びそれに付随する不快感が生じ得る位置に接触するデバイスの重要な部分は有していない。
陰唇間デバイス20は、着用者の身体から排出された滲出物を吸収し保持するために、十分な吸収性を有することが好ましい。ただし、製品の能力は、少なくとも部分的には吸収性陰唇間デバイス20の物理的体積に依存する。吸収性陰唇間デバイスの能力は、0.9重量%食塩水の少なくとも約1gであることが好ましく、湿ると膨張する吸収性ゲルまたはフォームを使用して、約30gまでにすることができる。生理食塩水に対する吸収力は、通常約2グラム〜約10グラムの範囲であってよい。好ましくは、生理食塩水に対するデバイス20の吸収力は約6gを超える。経血などの体外滲出物の吸収能力は、通常、食塩水の吸収に関して前述した能力より小さいことが当業者には認識されよう。吸収能力の測定方法については、以降試験方法の項にて説明する。陰唇間空間が拡張し得るので、流体を身体の圧力に適合するゲルとして保管する場合には、より大きな体積を陰唇間空間に保管することができる。加えて、吸収性陰唇間デバイス20が完全には着用者の陰唇間空間内にない場合、吸収された滲出物のうちのいくらかを、着用者の陰唇間空間の外側に保管することができる。
ここで、本発明の生理用ナプキン20の様々な実施形態に適当であろう個々の構成要素について、図1〜図3を参照してさらに詳細に見ていく。
トップシート42は、第一液体透過性構成要素を含む。トップシート42は、しなやかで、柔軟感があり、着用者の皮膚に対して非刺激性であるべきである。さらに、トップシート42は液体透過性であり、その厚みを通して流体(例えば、経血及び/または尿)を迅速に浸透させる。好適なトップシート42は、織布材料及び不織布材料;孔あき成形熱可塑性フィルム、孔あきプラスチックフィルムあるいはハイドロフォーミングされた熱可塑性フィルムなどの高分子材料;多孔質発泡体;網状発泡体;網状熱可塑性フィルム;並びに熱可塑性スクリムなどの幅広い材料により製造してもよい。好適な織布材料及び不織布材料は、天然繊維(例えば、木材繊維若しくは綿繊維)、合成繊維(例えば、ポリエステル、レーヨン、ポリプロピレン、若しくはポリエチレン繊維のようなポリマー繊維)、または天然繊維と合成繊維との組み合わせから成ることができる。
本発明で用いられる1つの好適なトップシート42は、澱粉結合レーヨン繊維で形成された不織布材料である。この材料はタンポン(特にTAMPAXタンポン)の上包として使用されるものと同様である。一般に、タンポン上包としての使用に適していることが当業界で既知である材料は、本発明のトップシート42としての使用にも適している。トップシート42は、好ましくは約15g/m2の秤量を有してもよく、ウィスコンシン州グリーンベイのBBAノンウーブンス社(BBA Nonwovens)から入手してもよい。この材料は生分解性材料であるため、トップシート42としての使用に特に適している。他の好ましいトップシートは、ノースカロライナ州ベンセンのPGIから入手可能なラテックス結合レーヨン材料(3及び1.5デニール繊維の両方が許容可能)を含んでいてもよい。本発明の陰唇間デバイス20での使用に適した他のトップシートは、2000年8月11日に出願された米国出願第09/637,440号に記載されている。
本明細書で使用するとき、用語「生分解性材料」とは、シュトゥルム試験(Sturm Test)に従って測定したとき、28日後に生分解性(理論的な二酸化炭素放出量のパーセンテージ)が約70%以上の材料を言う。シュトゥルム試験は、フランスの経済協力開発機構(パリ16地区75775、アンドレ・パスカル通り2(2 rue Andre Pascal, 75775 Paris Cedex 16, France))によって301B方法に指定されている。好ましくは、本発明を構成する材料の生分解性は約80%よりも高く、より好ましくは約90%以上である。
トップシート42の他の適切な型は孔あき成形フィルムを含んでいてもよい。孔あき成形フィルムは、体外滲出物に透過性であり、適切に孔が開いていれば、流体が逆に戻って着用者の皮膚を再び濡らす傾向を低減する。したがって、身体に接触する該成形フィルムの表面を乾燥した状態に保つことで、身体の汚れを低減させ、着用者にさらに快適感をもたらす。適切な成形フィルムは、1975年12月30日にトンプソン(Thompson)に対して発行された米国特許第3,929,135号、発明の名称「先細毛管を有する吸収性構造(Absorptive Structures Having Tapered Capillaries)」;1982年4月13日にミュラン(Mullane)らに対して発行された米国特許第4,324,246号、発明の名称「汚れを防ぐトップシートを有する使い捨て吸収性物品(Disposable Absorbent Article Having A Stain Resistant Topsheet)」;1982年8月3日にラデル(Radel)らに対して発行された米国特許第4,342,314号、発明の名称「繊維様状特性を示す弾性プラスチックウェブ(Resilient Plastic Web Exhibiting Fiber-Like Properties)」;1984年7月31日にアール(Ahr)らに対して発行された米国特許第4,463,045号、発明の名称「非光沢性可視表面及び布地様触感を示す巨視的に伸張された3次元プラスチックウェブ(Macroscopically Expanded Three-Dimensional Plastic Web Exhibiting Non-Glossy Visible Surface and Cloth-Like Tactile Impression)」;1987年1月20日にウェレット(Ouellette)らに対して発行された米国特許第4,637,819号、発明の名称「動的に沈着し静的に接触した流体を一表面から他表面に伝達させる巨視的に伸張された3次元ポリマーウェブ(Macroscopically Expanded Three-Dimensional Polymeric Web for Transmitting Both Dynamically Deposited and Statically Contacted Fluids From One Surface to the Other)」;クロ(Curro)らに対してそれぞれ1986年9月2日に発行された米国特許第4,609,518号、及び1986年12月16日に発行された同第4,629,643号;1991年4月9日にベアード(Baird)に対して発行された米国特許第5,006,394号、発明の名称「多層ポリマーフィルム(Multilayer Polymeric Film)」;1995年5月31日にウェレット(Ouellette)らの名で出願された米国特許出願第08/442,935号、発明の名称「表面エネルギー勾配を示す流体輸送ウェブ(Fluid Transport Webs Exhibiting Surface Energy Gradients)」(PCT国際公開公報WO96/00584、1996年1月11日発行)に記載されている。本発明の好ましい成形フィルムトップシートは、上記特許に1以上の記載があり、オハイオ州シンシナティのプロクター・アンド・ギャンブル社(The Procter & Gamble Companyof Cincinnati, Ohio)が「ドライウェーヴ(DRI-WEAVE)」トップシートとして生理用ナプキン用に販売している成形フィルムである。
トップシートが孔あきフィルムである実施形態において、孔あきフィルムトップシートの身体面は好ましくは親水性であって、身体面が親水性でない場合よりも速く流体がトップシート42を通って移動するのを助け、月経の流体が吸収性コア44に流れ込んで吸収されるのではなくトップシート42から外れて流れる可能性を減らす。トップシート42の身体面は、オズボーン(Osborn)IIIに対して発行された米国特許第4,950,254号に記載されるような界面活性剤で処理することで親水性にすることができる。好ましい一実施形態では、界面活性剤が成形フィルムトップシートの高分子材料に組み込まれている。
トップシート42の内表面は、下にある吸収層と接触させて固定することができる。この接触関係により、トップシート42の液体浸透が早められる。トップシート42を下層に結合させることによって、トップシート42と下層の接触関係を維持してもよい。ただし、必ずしもトップシート42の表面を下層の表面に結合させる必要は全くない。トップシート42は、下層の繊維をトップシートに絡ませることにより、複数の分離性の個々の融着によってトップシート42を下層の吸収層に癒合させることにより、あるいは当分野で既知の任意の手段により、下の吸収性構成要素との接触を維持することができる。トップシートはまた、陰唇間デバイス20の身体接触表面20Aに体からの圧力を加えることにより、下の吸収性材料との接触を維持することができる。
トップシート42は、吸収性コア44から分離したまたは別個である層または材料を備える必要はない。トップシート42及び吸収性コア44は、吸収性コア44の身体接触表面が液体透過性トップシート42としての機能を果たすよう1つの単一構造からなっていてもよい。このような実施形態では、液体透過性身体接触表面は親水性であってもよいし、または流体が表面を通って吸収性コア44の内部に容易に浸透するような親水性となるように処理されてもよい。加えて、吸収性コア44の内部での吸収及び保持を助けるため、単一のトップシート42及び吸収性コア44に、孔径、毛管、または親水性勾配が提供されてもよい。
吸収剤コア44は、図2で最も良くわかるように、トップシート42とバックシート38との間に配置されるいる。吸収剤コア44は、経血やその他の体液などの滲出物を吸収する手段を提供する。吸収剤コア44は、一般に、圧縮可能で適合性があり、ユーザの皮膚に非刺激性であることが好ましい。好ましくは、吸収剤コア44は、吸収性陰唇間デバイス20全体と同じ一般形状を有する。
吸収性コア44は、流体(例えば、経血及び/または尿)を吸収かつ/または保持できる、どのような好適な材料をも含むこともできる。吸収性コア44は、一般にエアフェルトと呼ばれる粉砕木材パルプなど、通常、吸収性物品で使用される多種多様な流体吸収性材料から製造される。その他の好適な吸収性材料の例としては、綿繊維または綿リンテル、縮みセルロース詰め物;コフォームを含むメルトブローポリマー;化学的に剛化、変性、または架橋されたセルロース繊維;けん縮ポリエステル繊維などの合成繊維;ピートモス;ティッシュラップ及びティッシュラミネートを含むティッシュ;吸収性発泡体;吸収性スポンジ;超吸収性ポリマー(繊維または粒子形態);吸収性ゲル化材料;または任意の同等材料または材料の組み合わせ;あるいはこれらの混合物が挙げられる。好ましい吸収性材料は、折り畳んだティッシュ、綿バット、織布材料、不織布ウェブ、ニードルパンチしたレーヨンを含むレーヨン、及び発泡体の薄層を含む。吸収性コア44は単一の材料からなってもよい。あるいは、吸収性コア44は、材料の組み合わせからなってもよい。
吸収性コア44に特に好ましい材料の1つは、レーヨンまたはレーヨン/綿混合のバットである。米国アラバマ州アクシスのコートウルズファイバーズ株式会社(Courtaulds Fibers, Inc. of Axis, Alabama)から入手可能なGALAXYレーヨンとして知られる3葉レーヨンは、吸収性コア44を構成する材料としてよく機能することが発見されている。サリルLレーヨン(従来のレーヨン構造、即ち3葉でない)もまた適切であり、英国ノースデボンのブラノック(Brannoc of North Devon, England)から入手可能である。綿コーマ及び上述したブラノックから入手されるサリルLレーヨン(グリセリンまたはレオミン仕上げを有する)の50%/50%混合は良好に機能することが発見されている。一般に、タンポンでの使用に適した吸収性材料は本発明のデバイスの吸収性コア44で良好に機能することが発見されている。従って、綿及びレーヨンの50/50混合などの毛羽立ち加工された吸収性多層構造が適している。陰唇間デバイス20のコア44の坪量は、約200〜約500g/m2であってもよい。加えて、2000年8月11日に出願された米国特許出願第09/637,440号に記載のコア材料及び構造もまた適している。
図2及び図3から最も良くわかるように、バックシート38は、吸収性コア44に吸収され及び保持されている滲出物が、吸収性陰唇間デバイス20に接触することのある、パンツ、パジャマ、下着、陰毛、着用者の大腿部などの物品及び/または身体の部分を濡らすのを防ぐ。バックシート38は、柔軟性があり、流体(例えば、経血及び/または尿)に不透過性にすべきである。
バックシート38は、流体(例えば、経血及び/または尿)に不透過性であり、好ましくは可撓性がある。本明細書で使用するとき、用語「柔軟性」とは、順応性があって、ヒトの身体の一般的な形や輪郭に容易に従うことのできる材料を指す。バックシート38はまた、吸収性陰唇間デバイス20を挿入するときに、またはデバイスを任意に指で取り外すときに、着用者の指を保護する。
バックシート38は、織布または不織布材料、ポリエチレンまたはポリプロピレンの熱可塑性フィルムなどのポリマーフィルム、フィルムコーティング不織布材料などの複合材料、コラーゲンフィルムなどの有機材料を含むことができる。他の適切な材料は、フィルムなどにすることが可能な生分解性高分子を含む。日本、東京の昭和ハイポリマー社(Showa High Polymer Co.)から入手されるBIONELLE3001として入手可能なアンパセット(Ampacet)110361で着色したポリブチレンコハク酸塩アジペートフィルムは、良好に機能することが発見されている。他の適切な材料は、イタリア、ローマのノバモント(Novamont)S.P.A.の販売業者であるバイコープ社(Bicorp Co.)から入手されるマターバイ(Matter Bi)ZF03U−A、モンサント(Monsanto)から入手されるバイオポル(Biopol)生分解性ポリマー、及びドイツのM&Wバーパッカンゲン(Verpackungen)GmBHから入手されるノーデニア(Nordenia)生分解性ポリエステルベースフィルムを含む。一実施形態では、バックシートを、厚さが約0.012mm(0.5ミル)〜約0.051mm(2.0ミル)のポリエチレンフィルムから作製することができる。代表的なポリエチレンフィルムは、オハイオ州シンシナティのクロペイ・コーポレーション(Clopay Corporation)より表記P18−0401として製造される。ただし、好ましくは、バックシートが同様の厚さを有するが、前述の生分解性高分子の1つ(例えば、BIONELLE)などの生分解性高分子で作製されるフィルムを含む。他の適切なバックシート材料は、ドイツ、ブロノー(Bronau)のノーディニア(Nordinia)から入手可能なポリエステルアミド(BAK)を含む。
バックシート38は、白、ピンク、ラベンダーなどの任意の適切な色で作製されてもよい。本発明の好ましい実施において、バックシート38の色は本デバイスの性能特性を示すために使用されてもよい。2000年10月10日出願の米国特許出願第09/685,259号は、このような色シグナルの使用についてより詳しく説明している。
バックシートは蒸気をデバイス20から逃がしてもよい(すなわち通気性がある)が、依然として滲出物がバックシートを通過するのを阻止する。好適な通気性バックシート材料は、トンプソン(Thompson)に対して発行された米国特許第3,929,135号などに記載されている有孔フィルムの積層体であり、テーパした毛管の小さい開口部は、米国特許第4,777,073号などに記載されている微小多孔性フィルムに接着剤で積層された吸収性コア44に向き合うよう逆さになっている。
好ましくは、バックシート38は、分散性及び/または水溶性である。ポリビニルアルコール(ポリビニルアルコールのコポリマーを含む)が、溶解性バックシート38用の材料として好適であることがわかっている。ポリビニルアルコールは、水への溶解率を低減させるため、ティッシュ、ろう、またはその他の疎水性塗被でコーティングされてもよい。これにより、デバイス20の処分時の水溶性能力を保持しながら、使用時のバックシート38の一体性を維持することができる。
本明細書の吸収性陰唇間デバイスまたはその構成要素に対して用いられる用語「分散性」とは、穏やかに攪拌した水の中で少なくとも2つの断片に分散する物品または材料を言う。このようなデバイスは、従来のトイレ及び/または家庭の配管系でばらばらになり、最終的には汚水処理系を通じて効果的に処理される。本明細書の吸収性陰唇間デバイスまたはその構成要素に対して用いられる用語「溶解性」とは、少なくとも部分的に溶解して本質的に流体とみなせるか、あるいはそれを溶解した流体媒質から裸眼で識別不可能な物品または材料を指す。
吸収性陰唇間デバイス20には、好ましくはバックシート38に結合されたつかみタブ52(「キール」ともいう場合もある)が提供されている。タブ52はユーザの陰唇間空間への挿入を助けるため十分な寸法を有するべきである。「十分な寸法」とは、陰唇間空間への挿入の間、このデバイスの制御を維持すると同時にタブ52をユーザの指の間(特に人差し指と親指の間)でつかむことができることを意味する。例えば、タブ52はユーザの指の把持面を形成するのに十分な高さH1を有する。1つの実施形態では、高さH1は少なくとも図2に示し且つ上述した距離T1と同じである。高さH1は少なくとも約10mmであり、さらに好ましくは少なくとも約15mmである。タブ52の最大の高さには理論的な上限は無いが、約30mmを超える高さでは、タブ52はデバイス20の適切な使用のほかユーザの快適性を妨げると考えられている。
長手方向軸L(寸法L2)に平行に計測されたタブ52の寸法(すなわち寸法L2)は約10mmであってもよく、さらに好ましくは少なくとも約15mmである。図1〜図3に示す実施形態では、タブ52の長さL2は約25mmであってもよい。タブ52の幅(横軸Tに平行な寸法)は、以降さらに詳細に記載する様々な剛性の区域を生み出すタブ52の構造に依存する。
タブ52は、様々な材料から作製することができるが、吸収性である必要はない。図1〜図3に示す実施形態では、タブ52は3つの層の積層体で形成されている。図2に示すように、タブ52は2つの外部層81とそれらに挟まれた中央層83から構成される。タブ52の層は任意の適切な材料で形成されてもよい。図1〜図3に示す実施形態では、タブ52の外部層81はバックシート38と同様の材料から形成されてもよい。ポリプロピレンフィルムなどはこのような外部層81に適している。好ましくは、外部層81は汚れにくくなるよう非吸収性であるが、所望する場合は吸収性であってもよい。外部層81は同じ材料で形成されてもよいし、異なる材料を含んでもよい。外部層81は、タブ52の末端87の上に巻きつけられている1つのシートを含んでもよい。あるいは、外部層81は完全に分離した層を含んでもよい。完全に分離した層は高速で製造することがより容易であってもよいが、このような構成は必須ではない。
図2に示す中央層83は、不織布エアレイド積層材料からなる。中央層83は、任意の適切な層であってもよく、また一般にタブ52の全体にいくらかの剛性を提供するために選択される。約60g/m2の坪量は、デバイス20の挿入及び除去に適切な剛性の度合いを提供するのに適している。
タブ52には、第一区域91及び第二区域93といった少なくとも2つの異なる剛性の区域が提供される。論議を明確にするため、第一区域91は第二区域93に対してより大きい剛性の程度を有するものとする。この取り決めは、デバイス20内における区域の位置に関わらず使用されるものとする。好ましくは、第一区域91(即ち、増加した剛性を有する区域)はタブ52のバックシート38への取り付け位置から離れて位置付けされているが、他の位置(取り付け位置に近接する位置も含む)でも可能である。この第一区域は、タブ52の末端87からタブ52の高さに沿った任意の適切な位置に伸張してもよい。タブ52の全体の高さH2が約16mmである場合、この第一区域は約9mmの高さを有してもよい。
第二区域93は、第一区域91に比較して減少した固さの水準を有する。好ましくは、第二区域はタブ52のバックシート38への取り付け位置を含む領域に配置されている。好ましくは、第二区域93は第一区域91の末端からデバイス20のバックシート38へ伸張する。図2に示す実施形態では、タブ52の全体の高さH1は約16mmであってもよく、第一区域は約9mmの高さを有していてもよく、第二区域93は約7mmの高さを有していてもよい。この区域は、好ましくはタブ52の全体の長さに沿って伸張しているが、必須ではない。そうでない場合、第一区域91は長さに関してタブ52の中央部分に向かって配置されていてもよい。あるいは、第一区域91はその長さに沿ってタブ52のいずれか一方の末端に向かって配置されていてもよい。
図2に示す実施形態では、タブ52は3つの層、外部層81と中央層83とを備える。この3つの層は、第一区域91の範囲において(適切な接着剤95などにより)互いに積層されている。タブ52の層は、第二区域93の範囲において相互に自由に動くようになっている(言い換えると、取りつけられていない、あるいは「層間剥離」されている)。第二区域93の領域での接着剤95の欠如は、このような第二区域の剛性の減少の原因となる。加えて、外部層81の各々が自由に動くことが望ましい。図2に示すような好ましい実施形態では、タブ52は2以上のバックシート38への取り付け位置を有する。例えば、外部層81の各々は、デバイス20の長手方向中心線Lのいずれか一方側上でバックシート38に別々に独立して(適切な接着剤95などにより)結合されていてもよい。このような別々の独立した結合により、(製品の快適性を妨げないよう)デバイス20の使用中におけるタブ52の柔軟性及び動きが可能となる。これに対応し、第一区域91の増加した剛性はデバイス20に伝えるべき挿入力をもたらすが、この剛性はデバイスが実際に着用されている場合は快適さを妨げるために存在するわけではない。タブ取り付け接着剤が1度の塗布(例えば、長手方向中心線Lの下の接着剤の1mm幅の線)でバックシート上に提供されている場合であっても、この別々の独立した外部層81の取り付けは依然可能である。
上述したようにタブ52の設計には数々の変形が可能である。例えば、図4に示すように、タブ52は図2に記載したように3つの層を備えていてもよい。ただし、図4に示す変形例では、1つの外部層81だけが第二区域93の範囲において他の2つの層に対して自由に動く。言い換えると、第二区域93における3つの層の「層間剥離」は、図2に示す実施形態と同様、完全というよりも部分的である。
図5は、タブ52は3つの層からなるが、タブ52の高さH1に沿って部分的にのみ中央層83が伸張する変形例を示す。例えば、中央層はキール52の末端87から第一区域91の末端まで伸張するだけでもよい。該3つの層は第一区域91内において互いに積層されているが、残りの2つの層は第二区域93で相互に自由に動く。
図6はタブ52が2つの層のみを備える変形を示す。この2つの層(例えば第一層99及び第二層101)は、第一区域91で互いに(接着剤95などにより)積層されていてもよい。この接着剤95の積層は第一区域91の増加した剛性特性を提供する。この2つの層は第二区域93で他の一方に対して自由に動くようになっている。この実施形態では、層が同じ材料を含んでもよく、或いは異なる材料を含んでもよい。
図2及び図4〜図6に示す実施形態は多層構造を備えるタブ52を示しているが、本発明を実施するためには必須ではない。本発明のタブ52は、1つの部分(第一区域91)が別の部分(第二区域93)に対して増加した剛性を有する1つの層を備えていてもよい。この第一区域91の増加した剛性は、タブ52の一部を固める物質(例えば接着剤)により提供されてもよい。また、第一区域91で本来さらに剛性な材料を用いたり、あるいは第一区域91で別途の材料を用いるなど、タブ52の材料特性を変化させることでこの増加した剛性を提供してもよい。
上述したように、タブ52に多層構造を用いることは必須ではない。ただし、このような多層構造は剛性区域を超えた利点を加える機会を提供する。例えば、タブ52の2つの層を長手方向中心線Lのいずれか一方側でバックシートに独立して結合し、この取り付けの結果うねあるいはひだ51をデバイス20に与えてもよい。図2に示すように、タブ52はデバイス20の長手方向中心線Lのいずれか一方側上の2つの線の内部に形成されている接着剤95で取り付けられてもよい。この例では、タブ52の各層は相互に約1mmの間隔が空けられていてもよい。この間隔は、1mmを超えてデバイス20の幅W1まででもよい。ただし、好ましくは、層の間隔はデバイス20の幅W1の半分未満である。長手方向中心線から間隔が空けられた位置で始まるこのような取り付けにより、トップシート42の身体面表面20Aにひだ51が作成される。うね51は、製品の挿入に有用であり、陰唇が広がるのを助ける。また、うね51は好ましい屈曲軸の形成に寄与するが、これは以降さらに詳細に論議する。
タブ52は、好ましくはトップシート42から離れて向き合うバックシート38の表面に結合されている。タブ52は、挿入時に着用者がデバイス20をつかむための場所を提供する。吸収性陰唇間デバイス20は、排尿によって排出されるように設計される。ただし、タブ52は、デバイス20を取り外すための代替的なメカニズム(すなわち指による取り外し)を提供することもできる。
前述の吸収性陰唇間デバイス20の構成要素(トップシート42、バックシート38、吸収性コア44、及びタブ52)は、任意の適切な方式で組み立てることができる。図1〜図3に示す好ましい実施形態では、トップシート42及びバックシート38の縁部が吸収性コア44の縁部を越えて外側に伸張するように寸法決めされた構成要素により、本体部の構成要素が「サンドイッチ」形態で組み立てられる。トップシート42及びバックシート38は、好ましくは既知の技術を用いて少なくとも部分的に周囲で結合される。図1及び図2に示すように、トップシート42をシーム60などのシームに沿ってバックシート38に固定することが好ましい。シーム60は、好ましくは液体不透過性である。シーム60は、接着剤、圧着、ヒートシールなど、当分野でこの目的で普通使用されるどのような手段によっても形成することもできる。シーム60、及びシーム60の近くの陰唇間デバイス20の領域は、柔軟、圧縮可能、かつ適合性を有するべきである。シーム60及びその周りの領域が固すぎるかまたは非圧縮性の場合、陰唇間デバイス20を着用しているときに、着用者が不快感を感じることがある。
本明細書で使用する用語「接合する」とは、ある要素を他の要素に直接的に固定することによって、その要素を他の要素に直接的に固定する構成と、ある要素を中間部材に固定し、次にその中間部材を他の要素に固定することによって、ある要素を他の要素に間接的に固定する構成と、ならびにある要素が他の要素と一体化する構成、すなわちある要素が本質的に他の要素の一部分になる構成、とを包含する。
吸収性陰唇間デバイス20の構成要素は、接着剤、縫製、熱及び/または圧力結合、動的機械的結合、超音波結合、繊維または吸収性陰唇間デバイス20の構成要素を含むその他の構造要素の混合またはもつれ、例えば一構成要素を含む繊維を別の構成要素上にメルトブローすることによって、一構成要素のその他の構成要素への押出し成形によって、あるいは当分野で既知の任意の他の技術によって、互いに接合することができる。吸収性陰唇間デバイス20の構成要素は、デバイス20が穏やかに攪拌した水(トイレ内など)に複数の断片となって分散する傾向を高めるために、水溶性接着剤によって接合することもできる。上述したように、タブ52は好ましくは説明した方法でバックシート38に取り付けられている。接着剤はこの取り付けに適しているが、他の取り付け機構も同様に使用
されてもよい。
好ましくは、本発明の吸収性陰唇間デバイス20は、トイレ処分可能である。本明細書で使用する用語「トイレ処分可能」とは、吸収性陰唇間デバイスの次の特徴、即ちフラッシャブル性、分散性、沈殿性、分解性及び生分解性を含む。本明細書で使用する用、語「フラッシャブル」及び「フラッシャブル性」とは、製品が、製品の物理構造に直接的に関係することのある詰まりや同様の問題を引き起こさずに、通常市販されている家庭用のトイレ及び下水配管系を通過できる能力を指す。
「沈殿性」とは、吸収性陰唇間デバイス20などの吸収性陰唇間デバイスが、汚水浄化槽または処理する汚水の表面に浮くのではなく、最終的に汚水浄化槽またはその他の汚水処理系の底に沈む傾向を指す。好ましくは、本発明の吸収性陰唇間デバイス20はトイレ処分可能であり、室温で穏やかに攪拌された水に曝されて2時間以内に少なくとも2つの断片に分散する。
好ましくは、吸収性陰唇間デバイス20が、生分解性材料を含む。吸収性陰唇間デバイス20には生分解性材料が好ましいが、使用する各材料及びあらゆる材料が必ずしも生分解性である必要はない。例えば、デバイス20は生分解性ではない超吸収性粒子を含むことができるが、そのことは、デバイス20全体が汚水処理系で効果的に処理され、トイレ処分可能なままの性能に影響を及ぼさない。
完全に組み立てた形態における本発明の吸収性陰唇間デバイス20は、少なくとも1つの好ましい屈曲軸Aを備えてもよい。好ましい屈曲軸Aは、好適にはおおむね吸収性陰唇間デバイス20の長手方向中心線Lに沿って配置される。好ましい屈曲軸Aは、吸収性陰唇間デバイス20の側部32に横方向の内向きの圧縮力Fを受けると、吸収性陰唇間デバイス20が沿って曲がるまたは折り畳まれる傾向にあるその線または軸である。好ましい屈曲軸Aは、本来、製品の形態に由来するものであり、あるいは、好ましい屈曲軸Aを形成するために、デバイス20にトップシート42、バックシート38、及びコア44のいずれかまたはすべてに弱い軸または領域を与えることもできる。このような弱い軸は、刻み付け、事前の折り畳み、スリット付けなど、いかなる様々な既知の技術によっても形成することもできる。加えて、上述の好ましい多層タブ52構造が使用される場合、このデバイスには好ましい屈曲軸の形成に寄与するひだあるいはうね51が提供されることもある。吸収性陰唇間デバイス20には、複数の好ましい屈曲軸から成る好ましい屈曲領域を設けることができる。このような軸の数としては、そのような好ましい屈曲領域から、無限の数までを含むこともできる。
図3に示すように、吸収性陰唇間デバイス20は、着用者の陰唇間空間に挿入する前に、好ましい屈曲軸Aに沿って折り畳まれる。挿入した後、デバイス20のトップシート42と着用者の陰唇の内壁との接触を維持しながら、デバイス20がわずかに開くことが好ましい。デバイス20が開く傾向を増加させるために、デバイス20を、好ましい屈曲軸Aに沿ってわずかに弾性的に偏倚させることもできる。これにより、折り畳まれたデバイス20は、湿った状態と渇いた状態の両方で「ばね」として機能することができ、その結果、吸収性陰唇間デバイス20が適切な場所にあるときに、デバイスのトップシート42が陰唇の内表面との接触を保持する傾向が高められる。しかし、前述の好ましい実施形態に従って構築されるデバイス20には、このような接触を維持する能力を提供する任意の付加的な構造的特徴は、必ずしも必要ではない。本来湿っている陰唇の表面は、デバイス20を、陰唇の内表面と接触したまま維持する傾向のあるトップシート42を備える材料に、接着する傾向を有する。
本明細書に記載の吸収性陰唇間デバイス20は、柔軟かつ圧縮可能である。柔軟性と圧縮性は、製品としてのふさわしさには重要である。吸収性陰唇間デバイス20が柔軟でありすぎると、デバイスを陰唇の折り目の間に設置するのが不便または困難になり、固すぎるとデバイスは快適でなくなり、ユーザが座った姿勢にあるときに製品が陰核に対して前方に押し付けられ不快感を引き起こす。
本発明の吸収性陰唇間デバイス20は以前の陰唇間パッドに比していくつかの利点を提供すると考えられる。異なる固さの区域を有する本発明のタブ52は、挿入中及び使用中の両方で快適さと性能上の利点を提供する。最低の固さの度合いが、良好な挿入を行うためにタブ52で必要とされる。ただし、過度の固さはデバイス20のトップシート42に転換され不快感の原因となる。ただし、本明細書に記載のタブ52は、挿入のための十分な固さを可能とするが、より固くない第二区域によって快適性に関する欠点が生じない。加えて、好ましい実施形態で説明したバックシートの異なる位置へのタブ52の独立した取り付けにより、バックシートやデバイスの他の部分がゆがむことなくタブが180°自由に動くことが可能となる。
上述した寸法の範囲及び好ましい形状で構成されたデバイスは、様々な着用者による信頼性の高い挿入に特に適していることが発見されている。加えて、上述のデバイス20は月経排出物から形成されるかもしれない凝血塊を捉える際に特に有効であることが発見されている。この塊を捕捉する特性は、使用中に好ましい屈曲軸Aに沿って折られたデバイス20のおおむね平坦なトップシート42により高められると考えられる。デバイス20の折り畳み形態では、前述のように正しくサイズ設定すると、陰唇壁面及び膣口の一定の被覆率が可能になる。このような被覆率は、以前の陰唇間パッドで見られた、経血またはその他の体外排出物の「バイパス」がデバイス20の周りで発生するのを実質的に低減させる。
月経排出物、特に凝血塊を捕捉する際の優れた性能は、トップシート42及び吸収性コア44がレーヨンを含む上述の本発明の吸収性陰唇間デバイス20により実演されている。
図1〜図3に示す吸収性陰唇間デバイス20の好ましい形状(すなわち、両端で次第に細くなっているデバイス)により、デバイスが着用者の陰唇間空間に容易かつ快適に適合できる。このような先が細くなる形状のデバイス20は、好ましい屈曲軸Aに沿って(図3のように)折り畳むと、屈曲軸Aに沿った最高点(「z」方向で測定したとき)がデバイスの両端でなく中心近くに来るという特徴を有する。
吸収性陰唇間デバイス20の液体不透過性バックシート38もまた改良された製品の性能の要因となる。前述のように、バックシートはデバイス20に吸収された排泄物が身体または衣類を汚す可能性を低減する。さらに、デバイス20を好ましい屈曲軸Aに沿って折り畳むと、バックシート38はデバイス20を挿入するときに着用者の指が汚れるのを防止する凹部62を形成する。
従来の陰唇間パッドは本発明のデバイス20の特質を兼ね備えておらず、したがって本明細書で述べた性能及びその結果である快適性を得ることができない。従来のパッドには、陰唇間空間に挿入されるおおむね円筒形の小さい吸収性材料から成るものもある。これらのデバイスには液体不透過性バックシートが提供されていなかった。従って、これらは、挿入及び取り外しがあまり清潔でないという特徴があり、本発明のデバイス20に比べてパンティ及び身体の汚れの増加に関係する可能性がある。他の従来のパッドは不透過性バックシートを含んでいたが、これらのパッドは本発明のデバイス20よりもはるかに大きく、陰唇間空間の外部に存在する有意な部分を含んでいた。このような設計はまた、排出された体液がこのようなパッドの外表面に移行するときに、いっそう体を汚す結果を導くことがある。さらに、本発明の陰唇間デバイス20は、前述の大きい従来のパッドに比べて、快適性の利点(例えば、着用感の低減)を提供すると考える。
本発明の開発の間、吸収性陰唇間デバイス20は従来から入手可能な陰唇間パッドよりも良好に陰唇円蓋に適合することが発見された。加えて、本発明の吸収性陰唇間デバイス20のおおむね平坦な折り畳まれた形態は、デバイスの挿入及び使用方法に関して、ユーザによりよい視覚上の指示を与えることがわかっている。したがって、本発明のデバイス20は、従来の陰唇間パッドに比べてより容易でより正確な挿入に関係する。
前述のように、本発明の吸収性陰唇間デバイス20は、着用者の陰唇間空間内に配置されるように設計されている。本発明の吸収性陰唇間デバイス20を使用するには、着用者はデバイス20のタブ52をつかむ。次いで、タブ52をつかみながら、折り畳んだバックシート38によって形成された凹部62内において1本または複数の指でデバイス20を押し込みさらに挿入する。
図3に示すように、折り畳まれたデバイス20は、挿入中、着用者の指先を覆う折り畳まれたバックシート38の内部で凹部62を形成する。この特徴が、本発明の吸収性陰唇間デバイス20の衛生的な挿入を提供する。着用者は、挿入時にしゃがむ姿勢が、陰唇表面を広げる助けとなると考えている可能性がある。図7は、着用者Wの陰唇間空間内に挿入された本発明の吸収性陰唇間デバイス20の好ましい一実施形態を示す。図7に示す泌尿生殖器の部位は、膀胱B、膣V、尿道U、陰核C、大腸I、肛門A、膣口VI、処女膜冠H、小陰唇N、及び大陰唇Jを含む。図7は、使用のため、デバイスを正しく挿入したときの、着用者Wのこれらの解剖学的特徴と吸収性陰唇間デバイス20との関係を示す。吸収性陰唇間デバイス20を一旦挿入すると、トップシート42は、陰唇の内表面に接着する傾向にある。着用者が立っているとき、陰唇壁面は、折り畳まれた吸収性陰唇間デバイス20の周りでよりきつく閉じる。
陰唇間デバイス20が、着用者の小陰唇、大陰唇、またはその両方の内表面に、わずかに横に外向きの圧力を用いることによって、少なくとも部分的にその部位で保持されることが好ましい。さらに、本来湿っている陰唇表面を、トップシート42を構成する材料に引き付けることによってこの製品を保持してもよい。任意で、陰唇間デバイス20、あるいはその任意の好適な部分、例えばデバイスの少なくとも1つの身体接触表面などは、デバイスを陰唇間空間内の所望の位置にその場で保持するのを助けるための物質を有することができる。好ましくは、着用者が陰唇を広げるような動作をする場合(例えば、着用者が両足を肩幅ほど広げてしゃがんでいる場合)、この物質は陰唇間デバイス20がパンティなどの助けを受けずに小陰唇あるいは大陰唇の内表面(陰唇間空間の両側面)に接着されたままとなるように陰唇間デバイス20をこれらの内表面に接着すべきである。この結果、デバイス20を着用状態を通してその場に保持することができ、また、確実に着用者の排尿時に尿の流れに接触することで、排尿時に取り外されるか、またはトイレットペーパーなどによる拭き取り動作によって容易に取り除かれる。
通常、無負荷のデバイスの重量は、約2グラム以下である。陰唇間デバイスをその場に
保持するのを補助するための物質の必要性は、陰唇間デバイス20が維持すると予測される負荷(すなわち、吸収される体液の重量)が増加すると、より重要になる。この補助のための適切な物質は、PCT国際特許公開出願WO99/56689(U.S.09/674,473として現在同時係属中)及びPCT国際特許公開出願WO99/56681(U.S.09/266,988として係属中)において更に詳細に記述されている。
吸収性陰唇間デバイス20は、「独立型」製品として着用することができる。加えて、女性用衛生製品の「システム」の一部として吸収性陰唇間デバイス20を使用することによって、拡張した着用期間(一晩中など)にわたり、身体及び衣類の汚れを軽減する優れた性能を得ることができる。汚れを軽減するのに有効なこのようなシステムは、生理用ナプキンまたはパンティライナーと同時に着用される吸収性陰唇間デバイス20などの吸収性陰唇間デバイスである。適切なシステム(及びこのようなシステムを実施する道具一式)が米国特許第6,183,456号においてさらに詳細に説明されている。
本発明の吸収性陰唇間デバイスの数多くの別の実施形態が可能である。例えば、これらの製品はまた、皮膚軟化剤及び/または医薬品治療と併せて使用してもよい。例えば、本発明の吸収性陰唇間デバイス20への使用に適当な皮膚軟化剤は、約65%のワセリン、約28%のベヘニルアルコール、及び約7%のベヘネス(Beheneth)−10からなる。約0.03g/パッドの皮膚軟化剤塗被が好適であることがわかっている。米国特許第6,183,456号及び同第5,891,126号に記載の他の皮膚軟化剤もまた好適である。この皮膚軟化剤は、使用する場合は連続的な塗布または断続的なパターンで塗布されてもよい。トップシート42のストリップ仕上げのパターンは良好に機能することが発見された。
本発明の吸収性陰唇間デバイス20には、トップシート42の中央に、デバイス20の最大吸収能力面積を指示する視覚表示を設けることもできる。このような表示は、桃色の楕円形など、異なる色付けをした領域から成ることもできる。この表示は、幅約12mm、長さ約20mmであってもよい。吸収性陰唇間デバイス20はまた、視覚変化表示を設けてもよい。言い換えれば、デバイス20は、シーム60から所定の距離内側に、トップシート42の表面上に設けられた、環、結合パターン、圧縮ライン、またはその他の視覚表示を有することもできる。吸収された体外排泄物が、視覚変化表示、または変化表示の外側に達すると、ユーザが吸収性陰唇間デバイス20を交換すべきことがわかる。このような変化表示は、デバイス20を排尿前に取り外して、次いでその吸収能力にまだ達していない場合に同じデバイス20を再度挿入するユーザには特に有用である。
所望する場合、吸収性陰唇間デバイス20は、個々のパッケージに包装することができる。米国特許第6,183,456号あるいは2000年10月24日出願の米国特許出願第09/695,544号に記載のパッケージなど数々の種類のパッケージが適している。
(試験方法)
吸収能力
吸収能力は、次のように決定してもよい。試験前の2時間、相対湿度50%、73°Fの室内に置くことによって調湿したサンプルに、試験を実施した。試験は、同様の条件下で実施すべきである。
物品は、0.1グラムの精度で重量を量る。次いで、物品が全体的に水中に沈み、曲がったり、あるいはねじれたり折り畳まれたりしないように、滅菌0.9%食塩水溶液(イリノイ州ディアフィールドのバクスター・トラベノール社(Baxter Travenol Company of Deerfield, IL)から入手可能)のビーカーに物品を10分間沈める。物品を食塩水から取り出し、0.25インチ×0.25インチ(0.64cm×0.64cm)正方形開口部を有するワイヤーメッシュ上に5分間水平に横たえて、物品から食塩水をきる。次いで、物品の両側を、ペンシルベニア州マウントホリースプリング(Mount Holly Springs, PA)のフィルトレーション・サイエンス・コーポレーション(Filtration Science Corp.)イートン・ダイクマン部門(Eaton-Dikeman Division)から入手可能な濾紙#631などの吸収性吸取り紙で覆う。1平方インチ当り1ポンドの均一な荷重を物品の上に置いて、過剰な流体を搾り出す。吸収性吸取り紙に移動する流体の量が30秒間で0.5グラム未満になるまで、30秒毎に吸収性吸取り紙を交換する。次に、物品の重量を0.1グラムの精度で量り、製品の乾燥重量を引く。グラム数の相違が、物品の吸収能力になる。
これで試験を終了する。
本記述全体にわたって言及した、すべての特許、特許出願(及びそれに基づいて発行された特許、並びにそれらに対応して発行された外国特許出願)、並びに刊行物の開示内容を参照によりここに援用する。ただし、本明細書に参照により組み込まれた文献のいずれも、本発明を教示または開示していることを認めるものではないことを明言する。
本発明の特定の実施形態を説明し記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な他の変更及び修正が可能であることは、当業者に明らかであろう。
本明細書は、本発明を形成すると見なす主題を特に指摘して明確に請求する請求項により結論とするが、本発明は添付図面と関連させた次の説明でさらに充分に理解されると考えられる。
本発明の吸収性陰唇間デバイスの上面図である。 図1の線2−2に沿った本発明の吸収性陰唇間デバイスの断面図である。 好ましい屈曲軸に沿って折り畳まれ、挿入するために着用者の指でつかまれた本発明の吸収性陰唇間デバイスを示す。 タブの他の実施形態を示す図2と同様の断面図である。 タブの第二の他の実施形態を示す図2と同様の断面図である。 タブの第三の他の実施形態を示す図2と同様の断面図である。 着用者の陰唇間空間内への吸収性陰唇間デバイスの設置を示す、ヒト女性着用者の矢状断面図である。

Claims (13)

  1. 女性着用者の陰唇間空間に挿入可能な吸収性デバイスであって、前記吸収性デバイスは長さ、幅、厚さ及び長手方向中心線を有し、バックシートと、前記バックシートに結合され且つそこから垂れ下がっているタブとを備え、前記タブは第一区域及び第二区域を備え、前記第一区域は前記バックシートと前記タブとの間の結合位置と離れて配置され、前記第二区域は前記バックシートと前記タブとの間の結合位置に近接して配置され、そして前記第一区域は第一剛性を有し、前記第二区域は第二剛性を有し、前記第一剛性は前記第二剛性よりも大きい、吸収性デバイス。
  2. 前記タブは複数層からなる請求項に記載の吸収性デバイス。
  3. 前記タブの前記複数層は前記第一区域で相互に積層され且つ前記タブの前記層は前記第二区域で相互に積層されないことにより、前記複数層の一層以上が前記第二区域の少なくとも一部分で前記複数層の他の1層に対して独立して動くことを可能にする、請求項に記載の吸収性デバイス。
  4. 前記タブは3つの材料層を備え、前記3つの全層が前記第一区域で相互に積層され、前記第二区域の少なくとも一部分では相互に独立して自由に動く、請求項に記載の吸収性デバイス。
  5. 前記タブは第一外部層と、第二外部層と、前記第一外部層と前記第二外部層との間に配置された内部層とを備え、前記タブの前記第一外部層及び前記第二外部層は前記吸収性デバイスの前記バックシートに対し独立して結合される、請求項に記載の吸収性デバイス。
  6. 前記タブの前記第一外部層及び前記第二外部層は前記長手方向中心線のいずれか一方側上で前記デバイスの前記バックシートに結合される、請求項に記載の吸収性デバイス。
  7. 前記タブは第一外部層と、第二外部層と、中央層とを含む3つの材料層を備え、前記第一外部層は前記第一区域で前記中央層に積層され、前記第二外部層は前記第一区域で前記中央層に積層され、前記第二外部層は前記第二区域で他層には積層されないことにより、前記第二層は前記他層に対し独立して動くことが可能である、請求項に記載の吸収性デバイス。
  8. 前記タブの前記第一外部層及び前記第二外部層は前記長手方向中心線のいずれか一方側上で前記デバイスの前記バックシートに結合されている、請求項に記載の吸収性デバイス。
  9. 前記第一区域において前記タブは、第一外部層と、第二外部層と、中央層とを含む3つの材料層を備え、前記第一外部層は前記中央層に積層され、前記第二外部層は前記中央層に積層され、前記第二区域において前記タブは前記第一外部層及び前記第二外部層を含む2層を備え、前記第一外部層及び前記第二外部層は前記第二区域で他層に積層されない、請求項に記載の吸収性デバイス。
  10. 前記タブの前記第一外部層及び前記第二外部層は前記長手方向中心線のいずれか一方側上で前記デバイスの前記バックシートに結合される、請求項に記載の吸収性デバイス。
  11. 前記タブは2層を備え、前記第一区域において前記2層は相互に積層され、前記第二区域において前記2層は相互に積層されない、請求項に記載の吸収性デバイス。
  12. 前記タブの前記2層は前記長手方向中心線のいずれか一方側上で前記デバイスの前記バックシートに結合される、請求項11に記載の吸収性デバイス。
  13. 吸収性陰唇間デバイスであって、
    流体透過性トップシートと、
    前記トップシートに結合された流体不透過性バックシートと、
    前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された吸収性コアと、
    前記バックシートに結合されてそこから下方に垂れ下がっているつかみタブ、
    とを備え、前記つかみタブは第一区域と第二区域とを備え、前記第一区域は前記バックシ ートと前記タブとの間の結合位置と離れて配置され、前記第一区域は第一剛性を有し、前記第二区域は第二剛性を有し、前記第一剛性は前記第二剛性よりも大きい、吸収性陰唇間デバイス。
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