JP4211725B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は、扉の内板と外板との間に真空断熱材を装着した冷蔵庫に関するものである。
近年、地球環境保護の視点より、省エネルギーや省資源に対して、様々な取り組みがなされている。家電製品においては、消費電力の削減による省エネルギー化や解体回収により再利用して、省資源化や環境汚染防止がはかられている。特に冷蔵庫では、断熱効率の良い真空断熱材の利用による省エネルギー化と、真空断熱材の解体回収による省資源化が求められている。
この真空断熱材料の再利用は、埋め立てや、焼却による環境汚染の抑制につながり、省資源の観点からも極めて重要である。
回収された冷蔵庫は破砕材料として搬入される。搬入された破砕材料が、種々の破砕機器を用いて機械的に破砕される。つぎに、破砕された金属類やゴム等の重い物は、振動コンベアと磁力選別とにより、鉄や非鉄金属およびゴム等に分類され、再利用や廃棄される。
一方破砕された材料の内、内板や断熱材を構成する樹脂材料等の軽いものは、真空断熱材処理工程に送るため、破砕後、ダクトにより吸い出され、サイクロンに送られる。サイクロン内では、真空断熱材の芯材を形成しているガラス繊維と、ポリエステル樹脂等で形成されている芯材外包する袋や、発泡ウレタン樹脂の充填断熱材やABS樹脂等の樹脂で形成される内板等の材料に分別される。
なお、芯材を形成するガラス繊維は、単に繊維の集綿体の状態、または集綿体を結合材で固めた状態のいずれかで用いている。次いで、真空断熱材のガラス繊維のみを分別回収する。回収された真空断熱材のガラス繊維は、再処理工程で、混入しているガラス繊維以外の材料や、破砕により細かく粉砕されたガラス繊維を不純物として除去して、所定長さ以上のガラス繊維が処理選別される。このようにして選別されたガラス繊維は、ガラス繊維の断熱材として再利用される。
樹脂製内箱と金属製外箱との間に発泡断熱材を充填した構成を有する冷蔵庫において、金属製外箱の背面に開口部を設け、この開口部を別の蓋材により封口し、発泡断熱材が金属製外箱の内面に設けられた潤滑性剥離層を介して設けられ、冷蔵庫の解体時には金属製外箱と樹脂製内箱とを接続している領域部を切断した後、開口部からピストンにより金属製外箱と発泡断熱材とを分離する方法が、特許文献1に開示されている。
特開平7−52170号公報
しかしながら上記のような構成では、破砕することにより、全ての材料が混在し、分離、分別に時間、労力がかかるという課題がある。また真空断熱材の主材料である芯材はガラス繊維のためもろく、繊維長さが短く裁断されやすい。このため、ガラス繊維として再加工できないものが多くなり、真空断熱材として用いることが可能な長さのガラス繊維の回収率が低下するという課題を有していた。
また、特許文献1に開示された冷蔵庫は、冷蔵庫としての設計に制約を受ける。
本発明は、上記課題を解決するものであり、真空断熱材をリサイクルしやすい状態で回収できる冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、真空断熱材を充填断熱材と共に扉部の断熱材に用いた冷蔵庫において、前記扉部の庫内側に設けられた食品を収納するドアバックの側面、または前記扉部の庫内側に設けられた食品を収納するドアバックよりも外周側にある前記扉部のガスケット、または前記扉部の周囲に設けられた枠に、真空断熱材を適切に取り出すときの切り出し位置を示すマークを設けたのである。
これにより、マークに従い正確にドアバックまたは前記扉部を切断することで、真空断熱材あるいは真空断熱材を構成する材料を再利用しやすい形状で容易に回収することができる。更に、真空断熱材は、破砕分別と再処理により回収する方法より、安価に再利用することができるとともに、破砕により回収しきれない材料の廃棄や焼却処理による環境汚染も抑制することができる。また、マークをドアバックの側面、またはガスケット、または扉部の枠に設けることにより冷蔵庫のデザインを低下させないメリットが得られる。
本発明によれば、真空断熱材あるいは真空断熱材を構成する材料を、扉部より再利用しやすい形状で容易に回収することができる効果が得られる。更に、真空断熱材は、破砕分別と再処理により回収する方法より、安価に再利用することができるとともに、破砕により回収しきれない材料の廃棄や焼却処理による環境汚染も抑制することができる。また、冷蔵庫のデザインを低下させないメリットが得られる。
本発明の請求項1に記載の冷蔵庫の発明は、少なくとも冷蔵機能を有する冷蔵庫を構成する扉部が、前記冷蔵庫内に面する内板と前記冷蔵庫の外部に面する外板と、前記内板と前記外板との間に装着された真空断熱材及び充填断熱材とを含み、前記扉部の庫内側に設けられた食品を収納するドアバック側面に前記真空断熱材を適切に取り出すときの切り出し位置を示すマークを設けたものであり、ドアバック側面のマークに従い正確にドアバックを切断することで、真空断熱材あるいは真空断熱材を構成する材料を再利用しやすい形状で容易に回収することができる効果が得られる。
更に、真空断熱材は、破砕分別と再処理により回収する方法より、安価に再利用することができるとともに、破砕により回収しきれない材料の廃棄や焼却処理による環境汚染も抑制することができる。
その上に、前記マークを扉部につけた場合には、扉部は冷蔵庫の顔でありそこに真空断熱材の切り出し推奨位置のマークを設けることはデザイン上大変なイメージ低下を招くが、このマークをドアバック側に設けることにより冷蔵庫のデザインを低下させないメリットが得られる。なお、少なくとも冷蔵機能を有する冷蔵庫としては、通常の冷蔵庫、冷凍庫または冷凍冷蔵庫等を含む。
また、ドアバックの正面にマークとして表示できる寸法より大きな真空断熱材を適用する場合、ドアバックの正面に真空断熱材の推奨切断位置のマークを設けることは困難であるが、ドアバック側面ではドアバック正面のマークの場合より大きな真空断熱材を適用した場合の推奨切断位置を表示することができる。また、推奨切断位置のマークはドアバック側面に設けられているため、扉部の切断はドアバック側、扉の表側の両方の方向からの切断に対応できる。
本発明の請求項に記載の冷蔵庫の発明は、請求項記載の発明における前記マークが、ドアバック作製時に設けられるものであり、請求項記載の発明の作用効果に加えて、ドアバックの成形時にマークが設けられるため、マーク作製のための余分な工数を必要としないため、冷蔵庫製造が効率的に行うことができると共に、マークを例えば凸凹を有する自由な形とする事ができる効果が得られる。
本発明の請求項3に記載の冷蔵庫の発明は、少なくとも冷蔵機能を有する冷蔵庫を構成する扉部が、前記冷蔵庫内に面する内板と前記冷蔵庫の外部に面する外板と、前記内板と前記外板との間に装着された真空断熱材及び充填断熱材とを含み、前記扉部の庫内側に設けられた食品を収納するドアバックよりも外周側にある前記扉部のガスケットに、前記扉部の庫内側に設けられた食品を収納するドアバックを切断して前記真空断熱材を適切に取り出すときの切り出し位置を示すマークを設けたものであり、請求項1記載の発明の作用効果に加えて、次の効果が得られる。ガスケットに真空断熱材の推奨切断位置のマークが設けられているため、扉部だけではなく冷蔵庫の側面、天面等の外板面に設けられている真空断熱材の推奨切断位置も示すことができる効果が得られる。
本発明の請求項に記載の冷蔵庫の発明は、少なくとも冷蔵機能を有する冷蔵庫を構成する扉部が、前記冷蔵庫内に面する内板と前記冷蔵庫の外部に面する外板と、前記内板と前記外板との間に装着された真空断熱材及び充填断熱材とを含み、前記扉部の周囲に設けられた枠に、前記扉部を切断して前記真空断熱材を適切に取り出すときの切り出し位置を示すマークを設けたものであり、請求項1記載の発明の作用効果に加えて、次の効果が得られる。枠に扉部の推奨切断位置を示すマークを設けることにより、マークを極力隠すこと、またマークをデザインとして取り入れることが可能となる。
本発明の請求項に記載の冷蔵庫の発明は、請求項記載の発明における前記マークが、前記枠の作製時に設けられるものであり、請求項記載の発明の作用効果に加えて、枠の成形時にマークが設けられるため、マーク作製のための余分な工数を必要としないため、冷蔵庫製造が効率的に行うことができると共に、マークを例えば凸凹を有する自由な形とする事ができる効果が得られる。
以下、本発明による冷蔵庫の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
参考例
本発明の参考例の冷蔵庫について、図1〜図3を用いて説明する。図1は本発明の参考例の冷蔵庫の外観を示す斜視図である。図2は同参考例の冷蔵庫の扉部の背面図である。図3は同参考例の冷蔵庫の扉部の断面図である。
図1において、冷蔵庫1は、前面には扉部2があり、他の面は壁部3で囲われ、内部の温度維持ができるように構成されている。扉部2と壁部3とは、鉄板等で形成される外板4と、樹脂で形成される内板5と、これらの間に粉体やガラス繊維を芯材6として形成されている真空断熱材7と、発泡ウレタン樹脂の充填断熱材8とを有して構成されている。扉部2背面には、扉部2を閉めたときに冷蔵庫1の庫内への室内の空気の流入防止するガスケット8aが設けられている。
なお、真空断熱材7には、図3に示すように外被材9のヒレ部10が周囲に設けられている。また、扉部2の内板であるドアバック11は棚を装着するリブ12を有している。ドアバック11には、真空断熱材7を適切に取り出すときの切り出し位置を示すマーク13が設けられており、扉部2を解体するときに、マーク13に沿ってドアバック11を切断することにより、真空断熱材7を取り出す。
このマーク13は、ドアバック11の真空成形過程において、マーク13を設けたい位置に対し真空成形用の金型を加工することにより設ける。このマーク13は、真空断熱材7あるいはその構成材料を効率的にリサイクルするために冷蔵庫メーカーが決定する真空断熱材7切り出し位置を示すものであり、真空断熱材7の装着位置を示すものではない。
真空断熱材7は、図2の2点破線で示すように扉部2の周囲より所定の間隔をあけて、かつ移動や、偏りが生じないように外板4とドアバック11との間に固定されている。さらに、充填断熱材8を注入して、扉部2の断熱性を向上させることができる。この充填断熱材8は、用いても用いなくても良いが、用いない方が真空断熱材7の回収は容易となる。この構成は壁部3も同様である。
図1に示すように本参考例では、上記したように冷蔵庫1の解体切断時に真空断熱材7あるいはその構成材料を効率的にリサイクルするために冷蔵庫メーカーが決定する真空断熱材7切り出し位置を示すものであり、このマーク13が示す線上を正確に沿って切断することで、真空断熱材7または真空断熱材7を構成する材料を効率的に取り出せるように冷蔵庫1の扉部2を切断できる。
この場合、真空断熱材7の真空包装を損傷することなく冷蔵庫1の扉部2を切断しても良いし、真空断熱材7を構成する材料を効率的に取り出すことを考慮して例えば真空断熱材7の中央部にマーク13を設けて切断を行い、真空断熱材7の真空包装を損傷して取り出しても良い。
切断後は、既知の任意の方法で、外板4、ドアバック11および充填断熱材8を除去する等により、真空断熱材7あるいは真空断熱材7を構成する材料を効率的に回収することができる。なお、充填断熱材8を用いない構成の場合は、ドアバック11の切断をしなくても、外板4と真空断熱材7を扉部2より分離することができる。
扉部2の切断手段については特に限定はなく、切断砥石、切断のこぎり、レーザーまたは高圧水等の既知の設備を用いることができる。いずれの切断手段を用いても、真空断熱材7あるいは真空断熱材7を構成する材料を効率的に取り出す位置についてはマーク13により容易に判断できる。
また、マーク13は、これを扉部2につけた場合には、扉部2は冷蔵庫1の顔でありそこに真空断熱材7の切り出し推奨位置のマーク13を設けることはデザイン上大変なイメージ低下を招くが、このマーク13をドアバック11側に設けることにより冷蔵庫1のデザインを低下させないメリットが得られる。
また、推奨切断位置のマークはドアバック11側面に設けられているため、扉部2の切断はドアバック11側、扉部2の表側の両方の方向からの切断に対応できる。また、マーク13は内板5のドアバック11への真空成形時にその金型を加工することにより簡単に作製することができ、またその形状は凸凹形状も有することができる効果も得られる。
(実施の形態
本発明の実施の形態にかかる冷蔵庫について、図4を用いて説明する。図4は本発明の実施の形態の冷蔵庫の扉部の断面図である。
図4に示すように、真空断熱材7を適切に取り出すときに扉部2を切断する位置を示すマーク14は、扉部2のドアバック11の側面に設けられる。扉部2を解体するときに、マーク14をベースに真空断熱材7を取り出すためのドアバックの推奨切断位置を決定することができる。具体的には、ドアバック11の上下左右4つの側面にはそれぞれ2ヶ所ずつマーク14が設けられており、左上と右上、左下と右下、上段左と下段左、上段右と下段右のそれぞれのマーク14を結ぶことにより扉部2の推奨切断位置を決定できる。
この位置を決定後、切断手段によりマーク14に沿って正確にドアバック11を切断することにより真空断熱材7を取り出す事ができる。このマーク14はドアバック11の真空成形過程において、マーク14を設けたい位置に対し真空成形用の金型を加工することにより設ける。
このマーク14は真空断熱材7あるいはその構成材料を効率的にリサイクルするために冷蔵庫メーカーが決定する真空断熱材7切り出し位置を示すものであり、真空断熱材7の装着位置を示すものではない。
真空断熱材7は、扉部2の周囲より所定の間隔をあけて、移動や、偏りが生じないように外板4とドアバック11との間に固定されている。さらに、充填断熱材8を注入して、壁部2の断熱性を向上させることができる。この充填断熱材8は、用いても用いなくても良いが、用いない方が真空断熱材7の回収は容易となる。この構成は扉部3も同様である。
図4に示すように本実施の形態では、上記したように扉部2の解体切断時に真空断熱材7あるいはその構成材料を効率的にリサイクルするために冷蔵庫メーカーが決定する真空断熱材7切り出し位置を示すものであり、このマーク14が示す線上を正確に沿って切断することで、真空断熱材7または真空断熱材7を構成する材料を効率的に取り出せるように冷蔵庫1の扉部2を切断できる。
この場合、真空断熱材7の真空包装を損傷することなく冷蔵庫1の扉部2を切断しても良いし、真空断熱材7を構成する材料を効率的に取り出すことを考慮して例えば真空断熱材7の中央部にマーク14を設けて切断を行い、真空断熱材7の真空包装を損傷して取り出しても良い。
切断後は、既知の任意の方法で、外板4、ドアバック11および充填断熱材8を除去する等により、真空断熱材7あるいは真空断熱材7を構成する材料を効率的に回収することができる。なお、充填断熱材8を用いない構成の場合は、ドアバック11の切断をしなくても、外板4と真空断熱材7を扉部2より分離することができる。
扉部2の切断手段については特に限定はなく、切断砥石、切断のこぎり、レーザーまたは高圧水等の既知の設備を用いることができる。いずれの切断手段を用いても、真空断熱材7あるいは真空断熱材7を構成する材料を効率的に取り出す位置についてはマーク14により容易に判断できる。
また、マーク14はこれを扉部2につけた場合には、扉部2は冷蔵庫1の顔でありそこに真空断熱材7の切り出し推奨位置のマーク14を設けることはデザイン上大変なイメージ低下を招くが、このマーク14をドアバック11側に設けることにより冷蔵庫1のデザインを低下させないメリットが得られる。
また、ドアバック11の正面にマークとして表示できる寸法より大きな真空断熱材7を適用する場合、ドアバック11の正面に真空断熱材7の推奨切断位置のマークを設けることは困難であったが、ドアバック11の側面ではドアバック11正面のマークの場合より大きな真空断熱材7を適用した場合の推奨切断位置を表示することができる。
また、推奨切断位置のマークはドアバック11側面に設けられているため、扉部2の切断はドアバック11側、扉部2の表側の両方の方向からの切断に対応できる。また、マーク14はドアバック11への真空成形時にその金型を加工することにより簡単に作製することができ、またその形状は凸凹形状も有することができる効果も得られる。
マーク14はドアバック11の上下左右の4つの面に設ける場合について説明を行ったがマーク14はドアバック11の上下または左右の2つの面に設けられた場合でも上面右と下面右、上面左と下面左または左面上と右面上、左面下と右面下を結ぶことによりマーク14がそれぞれ得られる。
このマーク14に正確に沿って扉部2を切断することにより真空断熱材7あるいは真空断熱材7を構成する材料を効率的に回収することができるため、マーク14は、少なくとも対抗する2つの面にあった場合でもよい。
(実施の形態
本発明の実施の形態にかかる冷蔵庫について、図5、図6を用いて説明する。図5は本発明の実施の形態の冷蔵庫の扉部の断面図である。図6は同実施の形態の冷蔵庫の扉部の背面図である。
図6に示すように、真空断熱材7を適切に取り出すときに扉部2を切断する位置を示すマーク15は、扉部2のガスケット8aに設けられる。扉部2を解体するときに、ガスケット8aに設けられたマーク15をベースに真空断熱材7を取り出すためのドアバック11の推奨切断位置を決定することができる。
ガスケットの4つの側面には、それぞれ2ヶ所ずつマーク15が設けられており、左上と右上、左下と右下、上段左と下段左、上段右と下段右のそれぞれのマーク15を結ぶことにより扉部2の推奨切断位置を決定できる。
この位置を決定後、切断手段によりマーク15に沿って正確にドアバック11を切断することにより真空断熱材7を取り出す事ができる。このマーク15はドアバック11の真空成形過程において、マーク15を設けたい位置に対し真空成形用の金型を加工することにより設ける。
このマーク15は真空断熱材7あるいはその構成材料を効率的にリサイクルするために冷蔵庫メーカーが決定する真空断熱材7切り出し位置を示すものであり、真空断熱材7の装着位置を示すものではない。
真空断熱材7は、図7の2点破線で示すように壁部2の周囲より所定の間隔をあけて、かつ移動や、偏りが生じないように外板4と内板5との間に固定されている。さらに、充填断熱材8を注入して、壁部2の断熱性を向上させることができる。この充填断熱材8は、用いても用いなくても良いが、用いない方が真空断熱材7の回収は容易となる。この構成は壁部3も同様である。
本実施の形態では、上記したように扉部2の解体切断時に真空断熱材7あるいはその構成材料を効率的にリサイクルするために冷蔵庫メーカーが決定する真空断熱材7切り出し位置を示すものであり、このマーク15が示す線上を正確に沿って切断することで、真空断熱材7または真空断熱材7を構成する材料を効率的に取り出せるように冷蔵庫1の扉部2を切断できる。
この場合、真空断熱材7の真空包装を損傷することなく冷蔵庫1の扉部2を切断しても良いし、真空断熱材7を構成する材料を効率的に取り出すことを考慮して例えば真空断熱材7の中央部にマーク15を設けて切断を行い、真空断熱材7の真空包装を損傷して取り出しても良い。
切断後は、既知の任意の方法で、外板4、ドアバック11および充填断熱材8を除去する等により、真空断熱材7あるいは真空断熱材7を構成する材料を効率的に回収することができる。なお、充填断熱材8を用いない構成の場合は、ドアバック11の切断をしなくても、外板4と真空断熱材7を扉部2より分離することができる。
扉部2の切断手段については特に限定はなく、切断砥石、切断のこぎり、レーザーまたは高圧水等の既知の設備を用いることができる。いずれの切断手段を用いても、真空断熱材7あるいは真空断熱材7を構成する材料を効率的に取り出す位置についてはマーク15により容易に判断できる。
また、マーク15は、これを扉部2につけた場合には、扉部2は冷蔵庫1の顔でありそこに真空断熱材7の切り出し推奨位置のマーク15を設けることはデザイン上大変なイメージ低下を招くが、このマーク15をガスケット8a側に設けることにより冷蔵庫1のデザインを低下させないメリットが得られる。
更に、ガスケット8aに真空断熱材7の推奨切断位置のマークが設けられているため、扉部2だけではなく冷蔵庫1の側面、天面等の外板面に設けられている真空断熱材の推奨切断位置もこのガスケット8aでの表示にすることができる効果が得られ、更にガスケット8aはドアバック11よりも扉部2の外周側にあるため扉部2切断のための推奨切断位置をより決定しやすい効果が得られる。
その上に、推奨切断位置のマーク14はガスケット8aに設けられているため、扉部2の切断はドアバック11側、扉部2の表側の両方の方向からの切断に対応できる。また、マーク15はガスケットの作製時にその金型を加工することにより簡単に作製することができ、またその形状は凸凹形状も有することができる効果も得られる。
なお、マーク15はガスケット8aの上下左右の4つの面に設ける場合について説明を行ったがマーク15はガスケット8aの上下または左右の2つの面に設けられた場合でも上面右と下面右、上面左と下面左または左面上と右面上、左面下と右面下を結ぶことによりマーク15がそれぞれ得られる。
このマーク15に正確に沿って扉部2を切断することにより真空断熱材7あるいは真空断熱材7を構成する材料を効率的に回収することができるため、マーク15は、少なくとも対向する2つの面にあった場合でもよい。
(実施の形態
本発明の実施の形態にかかる冷蔵庫について、図7を用いて説明する。図7は本発明の実施の形態の冷蔵庫の扉部の正面図である。
図7に示すように、扉部2の周囲に設けられている枠17に、真空断熱材7を適切に取り出すときに扉部2を切断する位置を示すマーク16が設けられている。扉部2を解体するときに、枠17に設けられたマーク16をベースに真空断熱材7を取り出すためのドアバック11の推奨切断位置を決定することができる。
具体的には、扉部2の上下左右の4つの側には枠17が設けられており、その枠1つ1つには、それぞれ2ヶ所ずつマーク16が設けられており、枠左の上と枠右の上、枠左の下と枠右の下、枠上の左と枠下の左、枠上の右と枠下の右のそれぞれのマーク16を結ぶことにより扉部2の推奨切断位置を決定できる。
この位置を決定後、切断手段によりマーク16に沿って正確に扉部2を切断することにより真空断熱材7を取り出す事ができる。このマーク16は枠17の製造過程において、マーク16を設けたい位置に対し金型を加工することにより設けることができる。
このマーク16は真空断熱材7あるいはその構成材料を効率的にリサイクルするために冷蔵庫メーカーが決定する真空断熱材7切り出し位置を示すものであり、真空断熱材7の装着位置を示すものではない。
真空断熱材7は、図7に2点破線で示すように壁部2の周囲より所定の間隔をあけて、かつ移動や、偏りが生じないように外板4と内板5との間に固定されている。さらに、充填断熱材8を注入して、壁部2の断熱性を向上させることができる。この充填断熱材8は、用いても用いなくても良いが、用いない方が真空断熱材7の回収は容易となる。この構成は扉部2も同様である。
図8に示すように本実施の形態では、マーク16は、上記したように扉部2の解体切断時に真空断熱材7あるいはその構成材料を効率的にリサイクルするために冷蔵庫メーカーが決定する真空断熱材7切り出し位置を示すものであり、このマーク16の線上を正確に沿って切断することで、真空断熱材7または真空断熱材7を構成する材料を効率的に取り出せるように扉部2を切断できる。
この場合、真空断熱材7の真空包装を損傷することなく扉部2を切断しても良いし、真空断熱材7を構成する材料を効率的に取り出すことを考慮して例えば真空断熱材7の中央部にマーク16を設けて切断を行い、真空断熱材7の真空包装を損傷して取り出しても良い。
切断後は、既知の任意の方法で、外板4、ドアバック11および充填断熱材8を除去する等により、真空断熱材7あるいは真空断熱材7を構成する材料を効率的に回収することができる。なお、充填断熱材8を用いない構成の場合は、扉部2の切断をしなくても、外板4と真空断熱材7を扉部2より分離することができる。
扉部2の切断手段については特に限定はなく、切断砥石、切断のこぎり、レーザーまたは高圧水等の既知の設備を用いることができる。いずれの切断手段を用いても、真空断熱材7あるいは真空断熱材7を構成する材料を効率的に取り出す位置についてはマーク16により容易に判断できる。
また、マーク16はこれを扉部2正面につけた場合には、扉部2は冷蔵庫1の顔でありそこに真空断熱材7の切り出し推奨位置のマーク16を設けることはデザイン上大変なイメージ低下を招くが、このマーク16を枠17に設けることにより、マーク16を極力隠すことができ、またマーク16を冷蔵庫1の扉部2のデザインとして取り入れることが可能となる効果が得られる。
また、マーク16は枠17の製造時にその金型を加工することにより簡単に作製することができる効果も得られる。なお、マーク16は枠17の上下左右の4つの面に設ける場合について説明を行ったがマーク16は枠17の上下または左右の2つの面に設けられた場合でも上面右と下面右、上面左と下面左または左面上と右面上、左面下と右面下を結ぶことによりマーク16がそれぞれ得られる。
このマーク16に正確に沿って扉部2を切断することにより真空断熱材7あるいは真空断熱材7を構成する材料を効率的に回収することができるため、マーク16は、少なくとも対抗する2つの面にあった場合でもよい。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、真空断熱材あるいは真空断熱材を構成する材料を再利用しやすい形状で容易に回収することができる効果が得られ、更に、真空断熱材は、破砕分別と再処理により回収する方法より、安価に再利用することができるとともに、破砕により回収しきれない材料の廃棄や焼却処理による環境汚染も抑制することが可能となるので、真空断熱材の様に内部に充填され別途回収が必要なものを有する断熱箱体を備えた製品にも適用できる。
本発明の参考例の冷蔵庫の外観を示す斜視図 参考例の冷蔵庫の扉部の背面図 参考例の冷蔵庫の扉部の断面図 本発明の実施の形態の冷蔵庫の扉部の断面図 本発明の実施の形態の冷蔵庫の扉部の断面図 同実施の形態の冷蔵庫の扉部の背面図 本発明の実施の形態の冷蔵庫の扉部の正面図
符号の説明
1 冷蔵庫
2 扉部
3 壁部
4 外板
5 内板
7 真空断熱材
8 充填断熱材
8a ガスケット
9 外被材
11 ドアバック
13 マーク
14 マーク
15 マーク
16 マーク
17 枠

Claims (5)

  1. 少なくとも冷蔵機能を有する冷蔵庫を構成する扉部が、前記冷蔵庫内に面する内板と前記冷蔵庫の外部に面する外板と、前記内板と前記外板との間に装着された真空断熱材及び充填断熱材とを含み、前記扉部の庫内側に設けられた食品を収納するドアバック側面に前記真空断熱材を適切に取り出すときの切り出し位置を示すマークを設けた冷蔵庫。
  2. 前記マークがドアバック作製時に設けられることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 少なくとも冷蔵機能を有する冷蔵庫を構成する扉部が、前記冷蔵庫内に面する内板と前記冷蔵庫の外部に面する外板と、前記内板と前記外板との間に装着された真空断熱材及び充填断熱材とを含み、前記扉部の庫内側に設けられた食品を収納するドアバックよりも外周側にある前記扉部のガスケットに、前記扉部の庫内側に設けられた食品を収納するドアバックを切断して前記真空断熱材を適切に取り出すときの切り出し位置を示すマークを設けた冷蔵庫。
  4. 少なくとも冷蔵機能を有する冷蔵庫を構成する扉部が、前記冷蔵庫内に面する内板と前記冷蔵庫の外部に面する外板と、前記内板と前記外板との間に装着された真空断熱材及び充填断熱材とを含み、前記扉部の周囲に設けられた枠に、前記扉部を切断して前記真空断熱材を適切に取り出すときの切り出し位置を示すマークを設けた冷蔵庫。
  5. 前記マークが前記枠の作製時に設けられることを特徴とする請求項4記載の冷蔵庫。
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