JP4210062B2

JP4210062B2 - Elastic warp knitted fabric

Info

Publication number: JP4210062B2
Application number: JP2002010758A
Authority: JP
Inventors: 義久高田; 正彦寺川; 俊明長谷
Original assignee: ウラベ株式会社
Priority date: 2002-01-18
Filing date: 2002-01-18
Publication date: 2009-01-14
Anticipated expiration: 2022-01-18
Also published as: JP2003213551A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、伸縮性経編地に関し、詳しくは、ナイロンなどの非弾性糸からなる編成組織を基本にしてポリウレタン弾性糸などの弾性糸を組み合わせることで伸縮性を向上させた伸縮性経編地を対象にしている。
【０００２】
【従来の技術】
弾性糸を組み込むことで伸縮性を向上させた伸縮性経編地は、スポーツウェアや女性用インナーウェアなど、弾力的な伸び縮みが要求される衣料品用途などに広く利用されている。
伸縮性経編地に優れた伸縮性を付与するために、弾性糸の編成組織について様々な工夫がなされている。
例えば、本件出願人は、実公昭５９−２１４８号公報に開示され、商品名「トリスキン（登録商標）」と名付けられた伸縮性経編地を開発し、製造販売している。この伸縮性経編地は、非弾性糸からなる地組織に、振り幅の異なる２種類の弾性糸を挿入編成することで、経緯両方向に優れた伸びとパワーを発揮することができる。
【０００３】
また、弾性糸の編成組織を、フルセットで二目編にすることで、経緯だけでなく斜め方向を含めた全方向にバランスの取れた伸びとパワーを発揮させる技術も提案されている。
そのほかにも、弾性糸の編成組織を工夫したり、弾性糸の材質や特性を向上させたりすることで、伸縮性経編地の性能向上を図ることが考えられている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記した従来の伸縮性経編地は、伸縮性を付与するために弾性糸を用いていることで、表面の質感があまり良くないという問題がある。
ポリウレタン弾性糸などの弾性糸は、非弾性糸に比べると、表面にザラツキがある。弾性糸を編み込んだ経編地は、弾性糸が表面に露出する部分で表面質感が低下することになる。綿のような優しい当接感を実現することはできない。
例えば、前記した実公昭５９−２１４８号公報の技術では、弾性糸の組織を工夫することで、経編地の表面側については通常の非弾性糸のみからなる経編地と遜色のない滑らかさが得られるが、裏面側については、少しザラツキが残る。
【０００５】
前記した弾性糸を二目編で組み込む技術では、優れた伸縮性を有する反面、経編地の表裏ともにザラザラした質感でゴム面のような風合になってしまう。
弾性糸を使った伸縮性経編地は、破裂強度や引裂強度に劣るという問題もある。これは、一般的に、弾性糸は非弾性糸に比べて前記強度特性に劣っているため、弾性糸を編み込んだ経編地は、衣料品などに使用しているうちに、引裂きや破裂が生じる心配があり、耐久性に劣るという問題がある。
さらに、前記した弾性糸を二目編で組み込む技術では、特別な設定が必要であるほか、編成された経編地にカールが生じて使用し難いという問題や、非弾性糸に比べてコストのかかる弾性糸を大量に使用するために、経編地の生産コストが高くつくという問題もある。
【０００６】
本発明の課題は、前記したような従来における伸縮性経編地の問題点を解消し、優れた伸縮性を有すると同時に、表裏両面の表面質感が良好であり、使用時の耐久性にも優れた伸縮性経編地を提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる伸縮性経編地は、非弾性糸と弾性糸とを組み合わせて編成された伸縮性経編地であって、前記非弾性糸の編成組織は、１本の糸が同じコース上で２針に渡るオーバーラップを行ない２個の編目を形成する二目編組織を有し、前記弾性糸の編成組織は、１本の糸が１針の振り幅からなる挿入組織を形成し、もう１本の糸が１，３針の振り幅からなる挿入組織を形成する編成組織からなる、ことを特徴とする。
〔非弾性糸〕
通常の経編地と同様の糸材料が使用できる。
【０００８】
非弾性糸は、全く弾性の無い糸だけではなく、弾性糸に比べて弾性あるいは伸縮性の少ない糸であればよい。具体的には、本明細書において、非弾性糸とは、伸び１００％未満の糸を意味する。好ましくは、伸び６０％未満の糸である。
綿などの天然繊維、ナイロンなどの合成繊維、さらには半合成繊維や再生繊維なども使用できる。これらの繊維からなるフィラメント糸、紡績糸、交撚糸などの何れも形態でもよい。
非弾性糸の太さは、フィラメント糸の場合、１５−２３５ｄｔｅｘが採用でき、２２−７８ｄｔｅｘが好ましい。紡績糸の場合、４０−１４０綿番手が採用でき、５０−８０綿番手が好ましい。
【０００９】
〔非弾性糸の編成組織〕
非弾性糸の編成組織は、１本の糸が、同じコース上で複数針に渡るオーバーラップを行ない複数の編目を形成する二目編組織を有する。
具体的な編成組織は、通常の二目編組織と共通する技術が適用できる。非弾性糸の編成組織は、フルセットまたは１イン１アウトでよい。
非弾性糸の編成組織には、前記した二目編組織に加えて、二目編組織以外の各種の編成組織を組み合わせることもできる。１枚の経編地に、二目編組織の領域と二目編組織以外の領域とが配置されてあってもよい。
【００１０】
〔弾性糸〕
弾性糸の材料は、通常の伸縮性経編地で使用されている弾性糸と同様のものが採用できる。例えば、ポリウレタン弾性糸が使用できる。スパンデックスとして知られる高弾性ポリウレタン糸が使用できる。
弾性糸としては、伸び２００％以上のものが使用できる。好ましくは、伸び４００％以上である。編目を形成する編成組織で弾性糸を用いる場合は、２０−１５６ｄｔｅｘの太さが好ましく、編目を形成しない編成組織では１７−６２０ｄｔｅｘが好ましい。
【００１１】
２種類の弾性糸を、振り幅を違えて挿入する場合、第１および第２の弾性糸を２２−６２０ｄｔｅｘの範囲で同じ太さにしたり太さを変えて組み合わせたりすることができる。
〔弾性糸の編成組織〕
弾性糸の編成組織は、１本の糸が、同じコース上では単独の編目を形成するか編目を形成しない。
具体的には、以下の編成組織が採用できる。
第１の弾性糸が全ウェールにわたってコース毎に１〜２針の振り幅で挿入され、第２の弾性糸が全ウェールにわたってコース毎に１〜３針の振り幅で挿入される編成組織が採用できる。この編成組織は、前記した実公昭５９−２１４８号公報に開示された編成組織のうち、弾性糸の編成組織を適用することができる。同様に、第２７１８４４１号公報、特開２０００−２２００６５号公報などに開示された編成組織における、弾性糸の編成組織を適用することもできる。第１、第２の弾性糸に加えて、第３の弾性糸を、別の編成組織で挿入することもできる。
【００１２】
１本の弾性糸が同じウェール上でコース毎に編目を形成する編成組織が採用できる。
１本の弾性糸がコース毎に隣のウェールに渡って編目を形成する編成組織からなる群から選ばれる何れか１種の編成組織が採用できる。
〔伸縮性経編地の編成〕
前記した非弾性糸および弾性糸の編成組織を組み合わせて伸縮性経編地を編成する。
編成装置や編成条件は、基本的には通常の伸縮性経編地と同様の技術が適用できる。
【００１３】
編成装置としては、ラッシェル機、ジャガード機構付ラッシェル機、トリコット機などが使用される。
通常、編成装置のフロント筬に非弾性糸、ミドル筬あるいはバック筬に弾性糸が供給される。
非弾性糸の供給量は、編成組織や糸条件などによっても異なるが、二目編組織を編成する場合、１８００−３４００ｍｍ／Ｒの範囲に設定できる。
弾性糸の供給量は、９０−９００ｍｍ／Ｒ（整経ストレッチｓｔ１００％）の範囲に設定できる。
【００１４】
〔伸縮性経編地〕
製造された伸縮性経編地は、弾性糸による優れた伸縮性すなわち伸びおよびパワーと、良好な表面質感や高い引裂強度、破裂強度など、従来の伸縮性経編地では達成し難かった特性を兼ね備えたものとなる。
その理由は、伸縮性経編地において、非弾性糸で構成される二目編組織が、弾性糸の編成組織を覆う形態になり、経編地の両面には非弾性糸による良好な表面質感が現出されるものと推測できる。非弾性糸の二目編組織は、引裂強度や破裂強度を格段に向上させる。しかも、非弾性糸の二目編組織は、弾性糸による優れた伸縮性を阻害することが少ないという利点も発揮される。
【００１５】
伸縮性経編地の特性として、伸びやパワーに優れたものが好ましい。特に、経緯両方向、出来れば斜め方向も含めて、伸びおよびパワーのバランスが取れたものが好ましい。具体的には、伸びが２００−３７０％（タテ）、１００−２５０（ヨコ）、１５０−３００（ナナメ）、パワーが１５０−１０００ｋｇ（タテ）、３００−１５００ｋｇ（ヨコ）、２００−１２００（ナナメ）であるものが好ましい。
使用時の耐久性などを向上させるために、引裂強度の高いものが好ましく、具体的には引裂強度７００ｇ以上、好ましくは１２００ｇ以上に設定できる。また、破裂強度の高いものが好ましく、具体的には破裂強度２００ｋＰａ以上、好ましくは３００ｋＰａ以上に設定できる。
【００１６】
上記のような伸縮特性および強度特性は、非弾性糸および弾性糸の糸使いおよび編成組織の組み合わせによって調整することができる。
〔用途〕
通常の伸縮性経編地が使用される用途に使用できる。特に、外観性や着用感が要求される衣料品などに好適である。例えば、ガードルやブラジャー、ボディースーツ、ショーツなどの女性用インナーウェアがある。水着やレオタード、スキーウェアなどのスポーツウェアもある。
【００１７】
【発明の実施の形態】
図１は、伸縮性経編地を構成する非弾性糸および弾性糸の組織を模式的に示している。
図１（ａ）は、非弾性糸の編成組織を示し、１本の糸が、同じコース上で複数針に渡るオーバーラップを行ない複数の編目を形成する二目編組織を構成している。編成組織〔Ａ〕は、２針に渡るオーバーラップを行なって、２個の編目が設けられている。編成組織〔Ｂ〕は、３針渡るオーバーラップを行なっている。編成組織〔Ｃ〕−〔Ｅ〕は、さらに、編目の構造やオーバーラップ幅などを種々に変更している。
【００１８】
図１（ｂ）は、弾性糸の編成組織を示し、１本の糸が、同じコース上では単独の編目を形成するか編目を形成していない。そのうち、編成組織〔Ｍ〕は、いわゆる鎖編組織である。編成組織〔Ｎ〕は、コース毎にループを形成している。編成組織〔Ｏ〕は、１針または２針の振り幅で挿入された挿入組織である。編成組織〔Ｐ〕は、１針の振り幅からなる挿入組織である。編成組織〔Ｑ〕は、１針または３針の振り幅からなる挿入組織である。編成組織〔Ｒ〕は、一部のコースではループを形成し、他のコースでは挿入されている。
これらの基本的な編成組織を適宜に組み合わせることで、伸縮性経編地が構成できる。
【００１９】
【実施例】
本発明にかかる伸縮性経編地を製造し、その性能を評価した。
編成装置としては、カールマイヤー社製ラッシェル機、タイプＲＳＥ４Ｎ−５６ＧＧを用いた。
〔実施例１〕

ここで、Ｆはフロント筬、Ｂはバック筬を示す。以下も同様。
【００２０】
＜筬への配列＞
Ｆ．ＧＢ１：フルセッティング（混率８８％）
Ｂ．ＧＢ３：フルセッティング（混率８％）
Ｂ．ＧＢ４：フルセッティング（混率４％）
＜編組織＞
図２参照。
ＧＢ１の非弾性糸は、同じコース上で２針に渡るオーバーラップを行ない２個の編目を形成する二目編になっている。
【００２１】
ＧＢ３の弾性糸は、コース毎に１針の振り幅で挿入されている。ＧＢ４の弾性糸は、コースによって１針または３針の振り幅で挿入されている。
＜給糸量＞
Ｆ．ＧＢ１：２９００ｍｍ／Ｒ
Ｂ．ＧＢ３：１４０ｍｍ／Ｒ（ｓｔ７５％）
Ｂ．ＧＢ４：２２５ｍｍ／Ｒ（ｓｔ１００％）
＜仕上がり性量＞
コース：１４７ｃ／ｉｎ、ウェール：４３．６ｗ／ｉｎ
生地厚み：０．５５ｍｍ
＜伸縮性＞
得られた経編地に対して、引張試験を行なった結果を示す。
【００２２】
【表１】

【００２３】
＜編地特性＞
編地の特性について評価した。
ほつれ：非常に強い。
破裂強度：４７０ｋＰａ（４．８ｋｇｆ／ｃｍ²）
引裂強度：１２６９ｇ
カール：０度
透け感：透けない。
風合：非常に柔らかく、優しいタッチであり、表裏とも差がない。
〔比較例１〕
弾性糸を二目編で編成している。
【００２４】

＜筬への配列＞
Ｆ．ＧＢ１：フルセッティング（混率５２％）
ＧＢ２：フルセッティング（混率４８％）
＜編組織＞
図３参照。
【００２５】
ＧＢ１の非弾性糸は、同一コース上で複数のオーバーラップは無く、編目は１個だけである。
ＧＢ２の弾性糸は、実施例１の非弾性糸と同じ編成組織の二目編である。
＜給糸量＞
Ｆ．ＧＢ１：１３５０ｍｍ／Ｒ
ＧＢ２：１９００ｍｍ／Ｒ（ｓｔ１００％）
＜仕上がり性量＞
コース：１２２ｃ／ｉｎ、ウェール：６０．０ｗ／ｉｎ
生地厚み：０．５９ｍｍ
＜伸縮性＞
【００２６】
【表２】

【００２７】
＜編地特性＞
ほつれ：強い。
破裂強度：１８６ｋＰａ（１．９ｋｇｆ／ｃｍ²）
引裂強度：１０３０ｇ
カール：５１度（使用に難あり）
透け感：ほぼ透けない。
風合：ゴム様の風合いで、表裏ともにザラザラしている。
〔比較例２〕
実公昭５９−２１４８号公報に記載の技術である。非弾性糸からなる地組織に、２種類の弾性糸を挿入している。非弾性糸の編成組織は、二目編ではない。
【００２８】
＜糸使い＞
Ｆ．ＧＢ１：ナイロン６、３３Ｔ−６セミダル異形（東レ社製）
Ｍ．ＧＢ３：ライクラ１５６Ｔ−１２７Ｃ（東レ・デュポン社製）
Ｂ．ＧＢ４：ライクラ４４Ｔ−１２７Ｃ（東レ・デュポン社製）
＜筬への配列＞
Ｆ．ＧＢ１：フルセッティング（混率７０％）
Ｍ．ＧＢ３：フルセッティング（混率１６％）
Ｂ．ＧＢ４：フルセッティング（混率１４％）
＜編組織＞
図４参照。
【００２９】
ＧＢ１の非弾性糸は、同一コース上で複数のオーバーラップは無く、編目は１個だけである。
ＧＢ２とＧＢ３の弾性糸は、実施例１と同じく、振り幅が異なる２種類の挿入組織である。
＜給糸量＞
Ｆ．ＧＢ１：１１００ｍｍ／Ｒ
Ｂ．ＧＢ３：９８ｍｍ／Ｒ（ｓｔ７５％）
Ｂ．ＧＢ４：３５０ｍｍ／Ｒ（ｓｔ１００％）
＜仕上がり性量＞
コース：２０７ｃ／ｉｎ、ウェール：５０ｗ／ｉｎ
生地厚み：０．４３ｍｍ
＜伸縮性＞
【００３０】
【表３】

【００３１】
＜編地特性＞
ほつれ：十分に使用可能な範囲ではあるが、少し弱い。
破裂強度：１４７ｋＰａ（１．５ｋｇｆ／ｃｍ²）
引裂強度：１０８４ｇ
カール：０度
透け感：透ける。
風合：柔らかさはあるが、表の滑らかさに比べて裏は少しザラツキがある。
【００３２】
〔実施例と比較例の評価〕
(1) 比較例１では、弾性糸を二目編にしたことによって、タテヨコ斜めの何れの方向にも優れた伸びおよびパワーを発揮できる。
ところが、編地の風合いが劣り、端部にカールが発生して使用し難いものとなる。破裂強度や引裂強度もあまり強くない。
(2) 比較例２では、２種類の弾性糸を組み合わせたことによって、比較例１よりは少ないが、実用的に十分な伸びおよびパワーを示す。
ところが、編地の風合は、表は滑らかであるが、裏に少しザラツキがでる。透け感があるため、用途によっては使用し難いこともある。破裂強度もそれほど高くない。
【００３３】
(3) 実施例１では、比較例１に比べて、全方向での伸びとパワーとのバランスという点では少し劣るが、比較例２とはほぼ同等であり、実用的に十分な伸縮性を有している。
比較例１のようなカール発生の問題はなく、破裂強度および引裂強度は比較例１，２に比べて格段に優れている。また、表裏とも同等に、柔らかく美しいタッチを有しており、使用者の肌に接触するような各種衣料品に極めて適したものである。
非弾性糸に比べて高価な弾性糸の使用量が、比較例１よりも大幅に減っているので、製造コストの低減が図れる。
【００３４】
【発明の効果】
本発明にかかる伸縮性経編地は、非弾性糸の編成組織に、いわゆる二目編組織を採用することで、従来の伸縮性経編地の特長である優れた伸びおよびパワーを損なうことなく、従来の伸縮性経編地が有する欠点を解消することができた。
すなわち、生地が柔らかくなり、優しい接触感があり、緻密で透け感がなく、しかも、表裏の質感の違いも少ない。破裂強度が高くなり、引裂き強力が大きく、ほつれ難い利点も発揮できる。弾性糸の編成組織に特殊な変更が不要であるため、一般的な編成装置や編成条件が採用できる。弾性糸の使用量も少なくて済むので、能率的かつ低コストで製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態を表す非弾性糸および弾性糸の編成組織図
【図２】本発明の実施例となる伸縮性経編地の編成組織図
【図３】比較例の編成組織図
【図４】比較例の編成組織図
【符号の説明】
Ａ−Ｆ非弾性糸の編成組織（二目編）
Ｍ−Ｒ弾性糸の編成組織[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a stretch warp knitted fabric, and more specifically, a stretch warp knitted fabric having improved stretchability by combining elastic yarns such as polyurethane elastic yarns based on a knitted structure made of inelastic yarns such as nylon. It is intended for.
[0002]
[Prior art]
Elastic warp knitted fabrics that have improved elasticity by incorporating elastic yarns are widely used for clothing applications that require elastic expansion and contraction, such as sportswear and innerwear for women.
In order to impart excellent stretchability to the stretchable warp knitted fabric, various devices have been made for the knitted structure of the elastic yarn.
For example, the present applicant has developed, manufactured and sold an elastic warp knitted fabric, which is disclosed in Japanese Utility Model Publication No. 59-2148, and is named “Triskin (registered trademark)”. This stretch warp knitted fabric can exhibit excellent elongation and power in both the weft and warp directions by inserting and knitting two types of elastic yarns having different swinging widths in the ground structure made of inelastic yarns.
[0003]
In addition, a technique has been proposed in which the knitted structure of the elastic yarn is made into a double stitch with a full set so that not only the background but also the stretch and power balanced in all directions including the diagonal direction can be exhibited.
In addition, it is considered to improve the performance of the elastic warp knitted fabric by devising the knitted structure of the elastic yarn or improving the material and characteristics of the elastic yarn.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, the above-described conventional stretch warp knitted fabric has a problem that the surface texture is not so good because the elastic yarn is used to impart stretchability.
An elastic yarn such as a polyurethane elastic yarn has a rough surface compared to a non-elastic yarn. In the warp knitted fabric in which the elastic yarn is knitted, the surface texture is lowered at the portion where the elastic yarn is exposed on the surface. A gentle touch like cotton cannot be achieved.
For example, in the technique disclosed in the Japanese Utility Model Publication No. 59-2148, the surface of the warp knitted fabric has a smoothness comparable to that of a normal warp knitted fabric composed of only non-elastic yarns by devising the structure of the elastic yarn. However, there is a little roughness on the back side.
[0005]
The technique of incorporating the above-described elastic yarn in a two-ply knitting has excellent stretchability, but on the other hand, the front and back of the warp knitted fabric have a rough texture and feel like a rubber surface.
A stretch warp knitted fabric using elastic yarn has a problem that it is inferior in bursting strength or tearing strength. This is because elastic yarns are generally inferior to the above-mentioned strength characteristics compared to non-elastic yarns, and warp knitted fabrics that are knitted with elastic yarns are not torn or ruptured while they are used for clothing. There is a problem that it is inferior in durability.
Furthermore, the above-described technology for incorporating the elastic yarn into the second stitch requires a special setting, causes a problem that the knitted warp knitted fabric is curled and difficult to use, and has a cost lower than that of the non-elastic yarn. Since a large amount of such elastic yarn is used, there is a problem that the production cost of the warp knitted fabric is high.
[0006]
The problem of the present invention is to solve the problems of the conventional stretch warp knitted fabric as described above, and has excellent stretchability, and at the same time, the surface texture of both the front and back surfaces is good, and the durability during use is also good. It is to provide an excellent stretch warp knitted fabric.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The elastic warp knitted fabric according to the present invention is an elastic warp knitted fabric knitted by combining an inelastic yarn and an elastic yarn, and the knitted structure of the inelastic yarn has a single yarn on the same course. And having a two- knitted structure that forms two stitches by overlapping over two needles, and the knitted structure of the elastic yarn forms an insertion structure in which one yarn has a swing width of one needle, The other yarn is composed of a knitted structure that forms an inserted structure having a swing width of one or three needles .
[Non-elastic yarn]
Yarn materials similar to those of ordinary warp knitted fabric can be used.
[0008]
The non-elastic yarn is not limited to a yarn having no elasticity at all, but may be a yarn having less elasticity or stretchability than the elastic yarn. Specifically, in the present specification, the inelastic yarn means a yarn having an elongation of less than 100%. A yarn having an elongation of less than 60% is preferable.
Natural fibers such as cotton, synthetic fibers such as nylon, semi-synthetic fibers and regenerated fibers can also be used. Any of filament yarns, spun yarns, and twisted yarns composed of these fibers may be in the form.
In the case of filament yarn, the thickness of the inelastic yarn can be 15-235 dtex, and preferably 22-78 dtex. In the case of spun yarn, 40-140 cotton count can be adopted, and 50-80 cotton count is preferable.
[0009]
[Knitting structure of inelastic yarn]
The knitted structure of inelastic yarn has a two-dimensional knitted structure in which a single yarn overlaps a plurality of needles on the same course to form a plurality of stitches.
As a specific knitting structure, a technique common to a normal two-dimensional knitting structure can be applied. The knitted structure of inelastic yarn may be a full set or 1 in 1 out.
In addition to the above-described two-dimensional knitted structure, various knitted structures other than the two-dimensional knitted structure can be combined with the knitted structure of the inelastic yarn. The area of the second stitch structure and the area other than the second stitch structure may be arranged on one warp knitted fabric.
[0010]
[Elastic thread]
As the material of the elastic yarn, the same material as the elastic yarn used in a normal stretch warp knitted fabric can be adopted. For example, polyurethane elastic yarn can be used. A highly elastic polyurethane yarn known as spandex can be used.
As the elastic yarn, one having an elongation of 200% or more can be used. Preferably, the elongation is 400% or more. When elastic yarn is used in a knitted structure that forms a stitch, a thickness of 20-156 dtex is preferable, and in a knitted structure that does not form a stitch, 17-620 dtex is preferable.
[0011]
When two types of elastic yarns are inserted with different swing widths, the first and second elastic yarns can be combined in the same thickness or in different thicknesses within a range of 22-620 dtex.
[Knitting structure of elastic yarn]
In the knitted structure of the elastic yarn, one yarn forms a single stitch or no stitch on the same course.
Specifically, the following organization organization can be employed.
Adopted a knitting structure in which the first elastic yarn is inserted with a swing width of 1 to 2 needles per course over the entire wale and the second elastic yarn is inserted with a swing width of 1 to 3 needles per course over the entire wale it can. As the knitting structure, an elastic yarn knitting structure can be applied among the knitting structures disclosed in Japanese Utility Model Publication No. 59-2148. Similarly, a knitted structure of elastic yarn in the knitted structure disclosed in Japanese Patent No. 2718441, Japanese Patent Laid-Open No. 2000-220065, or the like can also be applied. In addition to the first and second elastic yarns, the third elastic yarn can be inserted with another knitting structure.
[0012]
A knitted structure in which one elastic yarn forms a stitch for each course on the same wale can be adopted.
Any one type of knitting structure selected from the group consisting of knitting structures in which one elastic yarn forms a stitch over the adjacent wales for each course can be adopted.
[Knitting of elastic warp knitted fabric]
A stretch warp knitted fabric is knitted by combining the knitting structures of the inelastic yarn and the elastic yarn.
As a knitting device and knitting conditions, basically, the same technique as that of a normal stretch warp knitted fabric can be applied.
[0013]
As the knitting device, a Raschel machine, a Raschel machine with a jacquard mechanism, a tricot machine, or the like is used.
Usually, an inelastic yarn is supplied to the front heel of the knitting device, and an elastic yarn is supplied to the middle heel or the back heel.
The supply amount of the inelastic yarn varies depending on the knitting structure, the yarn condition, and the like, but can be set in a range of 1800-3400 mm / R when knitting a two-dimensional knitted structure.
The supply amount of the elastic yarn can be set in a range of 90-900 mm / R (warping stretch st 100%).
[0014]
[Elastic warp knitted fabric]
The produced elastic warp knitted fabric has the properties that were difficult to achieve with conventional elastic warp knitted fabrics, such as excellent stretchability, i.e., elongation and power due to elastic yarns, good surface texture, high tear strength, and burst strength. It will be something that combines.
The reason for this is that in a stretch warp knitted fabric, the second knitted structure composed of inelastic yarns covers the knitted structure of elastic yarns, and both surfaces of the warp knitted fabric have good surface texture due to inelastic yarns. Can be assumed to appear. The second stitch structure of the inelastic yarn significantly improves the tear strength and burst strength. In addition, the second knitted structure of the inelastic yarn also exhibits an advantage that the excellent stretchability by the elastic yarn is hardly hindered.
[0015]
As the characteristics of the stretch warp knitted fabric, those excellent in elongation and power are preferable. In particular, it is preferable to have a balance between elongation and power, including both directions of the background and, if possible, the oblique direction. Specifically, the elongation is 200-370% (vertical), 100-250 (horizontal), 150-300 (name), and the power is 150-1000 kg (vertical), 300-1500 kg (horizontal), 200-1200 (named) ) Is preferred.
In order to improve durability during use, those having high tear strength are preferred, and specifically, tear strength can be set to 700 g or more, preferably 1200 g or more. Moreover, a thing with high burst strength is preferable, Specifically, burst strength can be set to 200 kPa or more, Preferably it can set to 300 kPa or more.
[0016]
The stretch characteristics and strength characteristics as described above can be adjusted by a combination of use of the inelastic yarn and elastic yarn and a knitted structure.
[Use]
It can be used for applications in which ordinary stretch warp knitted fabric is used. In particular, it is suitable for apparel and the like that require appearance and a feeling of wearing. For example, there are women's innerwear such as girdles, bras, body suits and shorts. There are also sportswear such as swimwear, leotards, and skiwear.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 schematically shows a structure of an inelastic yarn and an elastic yarn constituting an elastic warp knitted fabric.
FIG. 1A shows a knitted structure of inelastic yarn, and a single yarn forms a double stitch structure in which a plurality of stitches are overlapped on the same course to form a plurality of stitches. The knitting structure [A] is overlapped over two stitches and is provided with two stitches. The knitting organization [B] is overlapped over three stitches. In the knitting organization [C]-[E], the structure of the stitches, the overlap width, and the like are further changed in various ways.
[0018]
FIG. 1B shows a knitted structure of elastic yarn, and one yarn forms a single stitch or no stitch on the same course. Among them, the knitted structure [M] is a so-called chain stitch structure. The organization organization [N] forms a loop for each course. The knitted tissue [O] is an inserted tissue inserted with a swing width of one needle or two needles. The knitting structure [P] is an insertion structure having a swing width of one needle. The knitting structure [Q] is an insertion structure having a swing width of one needle or three needles. The knitting organization [R] forms a loop in some courses and is inserted in other courses.
An elastic warp knitted fabric can be formed by appropriately combining these basic knitted structures.
[0019]
【Example】
The stretch warp knitted fabric according to the present invention was manufactured and its performance was evaluated.
As a knitting device, a Raschel machine manufactured by KARL MAYER, type RSE4N-56GG was used.
[Example 1]

Here, F indicates a front rod and B indicates a back rod. The same applies to the following.
[0020]
<Arrangement to cocoons>
F. GB1: Full setting (mixing ratio 88%)
B. GB3: Full setting (mixing ratio 8%)
B. GB4: Full setting (4% mix)
<Organization>
See FIG.
The non-elastic yarn of GB1 is a second stitch that forms two stitches by overlapping two stitches on the same course.
[0021]
The elastic yarn of GB 3 is inserted with a swing width of one needle for each course. The elastic yarn of GB 4 is inserted with a swing width of one needle or three needles depending on the course.
<Yarn feed amount>
F. GB1: 2900mm / R
B. GB3: 140mm / R (st75%)
B. GB4: 225mm / R (st100%)
<Finishability>
Course: 147c / in, Wale: 43.6w / in
Fabric thickness: 0.55mm
<Elasticity>
The result of having done the tension test with respect to the obtained warp knitted fabric is shown.
[0022]
[Table 1]

[0023]
<Knitted fabric characteristics>
The characteristics of the knitted fabric were evaluated.
Fraying: Very strong.
Burst strength: 470 kPa (4.8 kgf / cm ² )
Tear strength: 1269g
Curl: 0 degree transparency: Not transparent.
Texture: Very soft and gentle touch with no difference between front and back.
[Comparative Example 1]
Elastic yarn is knitted in a second stitch.
[0024]

<Arrangement to cocoons>
F. GB1: Full setting (mixing ratio 52%)
GB2: Full setting (48% mix)
<Organization>
See FIG.
[0025]
The non-elastic yarn GB1 does not have a plurality of overlaps on the same course, and has only one stitch.
The elastic yarn of GB2 is a second stitch of the same knitting structure as the non-elastic yarn of Example 1.
<Yarn feed amount>
F. GB1: 1350mm / R
GB2: 1900mm / R (st100%)
<Finishability>
Course: 122c / in, Wale: 60.0w / in
Fabric thickness: 0.59mm
<Elasticity>
[0026]
[Table 2]

[0027]
<Knitted fabric characteristics>
Fraying: Strong.
Burst strength: 186 kPa (1.9 kgf / cm ² )
Tear strength: 1030g
Curl: 51 degrees (difficult to use)
Sense of sheer: Not almost transparent
Texture: A rubber-like texture that is rough on both sides.
[Comparative Example 2]
This is the technique described in Japanese Utility Model Publication No. 59-2148. Two types of elastic yarns are inserted into the ground structure made of inelastic yarns. The knitted structure of the inelastic yarn is not a second stitch.
[0028]
<Thread use>
F. GB1: Nylon 6, 33T-6 semidal variant (manufactured by Toray Industries, Inc.)
M.M. GB3: Lycra 156T-127C (manufactured by Toray DuPont)
B. GB4: Lycra 44T-127C (manufactured by Toray DuPont)
<Arrangement to cocoons>
F. GB1: Full setting (mixing ratio 70%)
M.M. GB3: Full setting (16% mix)
B. GB4: Full setting (14% mix)
<Organization>
See FIG.
[0029]
The non-elastic yarn GB1 does not have a plurality of overlaps on the same course, and has only one stitch.
The elastic yarns GB2 and GB3 are two types of insertion structures having different swing widths as in the first embodiment.
<Yarn feed amount>
F. GB1: 1100mm / R
B. GB3: 98mm / R (st75%)
B. GB4: 350mm / R (st100%)
<Finishability>
Course: 207c / in, Wale: 50w / in
Fabric thickness: 0.43mm
<Elasticity>
[0030]
[Table 3]

[0031]
<Knitted fabric characteristics>
Fraying: Although it is a fully usable range, it is a little weak.
Burst strength: 147 kPa (1.5 kgf / cm ² )
Tear strength: 1084g
Curl: 0 degree sheer feeling: sheer.
Texture: Although soft, the back is slightly rough compared to the smoothness of the front.
[0032]
[Evaluation of Examples and Comparative Examples]
(1) In Comparative Example 1, excellent elongation and power can be exhibited in any of the diagonal directions by forming the elastic yarn into a second stitch.
However, the texture of the knitted fabric is inferior, and curling occurs at the end, making it difficult to use. Rupture strength and tear strength are not so strong.
(2) In Comparative Example 2, the combination of two types of elastic yarns shows practically sufficient elongation and power, although less than Comparative Example 1.
However, the texture of the knitted fabric is smooth but the surface is slightly rough. Because of the sense of sheer, it may be difficult to use depending on the application. The burst strength is not so high.
[0033]
(3) Example 1 is slightly inferior to Comparative Example 1 in terms of the balance between elongation and power in all directions, but is almost equivalent to Comparative Example 2 and has practically sufficient stretchability. Have.
There is no problem of curling as in Comparative Example 1, and the burst strength and tear strength are much better than Comparative Examples 1 and 2. In addition, it has a soft and beautiful touch on both the front and back sides, and is extremely suitable for various clothing items that come into contact with the user's skin.
Since the amount of the elastic yarn that is expensive compared to the non-elastic yarn is significantly smaller than that of the comparative example 1, the manufacturing cost can be reduced.
[0034]
【The invention's effect】
The stretch warp knitted fabric according to the present invention employs a so-called second stitch knitted structure as the knitted structure of the inelastic yarn without impairing the excellent elongation and power that are the features of the conventional stretch warp knitted fabric. The disadvantages of the conventional stretch warp knitted fabric could be solved.
That is, the fabric becomes soft, has a gentle touch, is dense and has no sense of transparency, and has little difference in texture between the front and back sides. The bursting strength is increased, the tearing strength is large, and the advantage that it is difficult to fray can be exhibited. Since no special change is required for the knitting structure of the elastic yarn, a general knitting apparatus and knitting conditions can be adopted. Since the amount of elastic yarn used is small, it can be manufactured efficiently and at low cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a knitting structure diagram of an inelastic yarn and an elastic yarn representing an embodiment of the present invention. FIG. 2 is a knitting structure diagram of a stretch warp knitted fabric as an example of the present invention. [Fig. 4] Organization chart of comparative example [Explanation of symbols]
A-F Inelastic yarn knitting structure (second stitch)
M-R elastic yarn knitting structure

Claims

An elastic warp knitted fabric knitted by combining non-elastic yarn and elastic yarn,
The knitted structure of the non-elastic yarn has a double stitch structure in which one yarn overlaps two needles on the same course to form two stitches,
The elastic yarn knitting structure includes a knitting structure in which one yarn forms an insertion structure having a swing width of one needle, and the other thread forms an insertion structure having a swing width of one or three needles. ,
An elastic warp knitted fabric.

The inelastic yarn is a filament yarn of 15-235 dtex or a spun yarn of 40-140 cotton count with an elongation of less than 100%, and the elastic yarn has an elongation of 200% or more and forms the stitch The stretch warp knitted fabric according to claim 1, wherein the knitted structure is 17-156 dtex and the knitted structure not forming the stitch is 20-620 dtex.