JP4209854B2 - 表情筋等運動器具 - Google Patents

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本発明は、人間の顔の表面にある表情筋、あごの下の筋肉、および首周りの筋肉に運動をさせるための運動器具に関する。
痩身や筋力回復の目的で、体のさまざまな部位の筋肉を運動させるための器具が開発されている。顔も体の部位の一つであり、特に女性は痩せて引き締まった小さな顔への願望が強い。また、最近は現代人に対して表情筋の衰えが強く指摘され、顔の表面にある筋肉を運動させるために、多くの表情筋のトレーニング方法が紹介されている。しかし、人間が自分の表情筋を自発的に運動させる方法は、効果が出るまでに時間がかかってしまったり、十分に効果が出る前にやめてしまったりするので必ずしも期待した効果を得ることができない。また、自分でマッサージをする場合は痩身効果の割に疲れたり皮膚に悪影響を与えたりしてしまい、クリームなどを使って専門家にマッサージをしてもらう場合は費用がかかってしまう。
特許文献1には、自宅等で楽に早くダイエット効果が得られるダイエットホイッスルが開示されている。使用者は息吹込口1から息を吹き込むときに腹筋を使うようになっている。特許文献2には、食道を通して胃内に挿入し胃内部で膨らませてそのまま留置することによって人体の空腹感を補い、食欲を抑制して減量するためのダイエット用バルーンが開示されている。ダイエット用バルーンは、送気用チューブ10と空気室6、7、8、9で構成されている。特許文献3は、顔の筋肉トレーニング器を開示する。トレーニング器を口の両端にはめると伸長するため唇が大きく開き、その状態から力を入れたりゆるめたりして顔の筋肉に運動をさせる。特許文献4は顔やせ器を開示する。器具を使って口の左右を大きく開きそれを口、頬の筋肉を使って閉じることで荷重をかけている。
特開2001−259077号公報 特開昭63−264078号公報 特開平8−131578号公報 特開2003−135624号公報
表情筋は笑ったり怒ったりといった人間の表情を作るために使用される筋肉であり、手足や胴体の筋肉に比べて器具を使用して強制的に運動させることは一般に困難である。また、あごの下や首周りの筋肉を鍛えることも手足の筋肉や腹筋などに比べて容易ではない。表情筋に運動をさせる従来の器具は、特許文献3または特許文献4のように口に器具を挟みそれに逆らうようにして口を動かすことによるものであった。
表情筋は多くの筋肉からなっており、同じ口の運動であってもその内容によって使用する筋肉は異なる。したがって、これまでの器具では十分に運動をさせることができない表情筋の運動器具が必要とされている。また、あごの下の筋肉や首周りの筋肉についても同様のニーズがある。本明細書の全体を通じて表情筋、あごの下の筋肉、および首周りの筋肉を適宜表情筋等ということにする。そこで本発明の目的は、効果的に表情筋等に運動をさせるための運動器具を提供することにある。さらに本発明の目的は、手軽に場所を選ばないで表情筋等に運動をさせることができる運動器具を提供することにある。
本発明にかかる運動器具の原理は、使用者に吸い込み動作や吐き出し動作をさせる際に、腹式呼吸や胸式呼吸ではなく、口の動きに関連した表情筋等を運動させる点にある。そのために、使用者の吸い込み動作および吐き出し動作に対して適当な負荷をかける構造になっている。本発明にかかる表情筋等運動器具は、口からの吸い込み動作や吐き出し動作に伴って使用されるすべての筋肉の運動に効果がある。
本発明の第1の態様は、吸込流路と吐出流路と該吸込流路と該吐出流路に連絡し吸込口を備えた共通流路とを含む空気チューブと、前記吸込流路に連絡する吸込抵抗部と、前記吐出流路に連絡する吐出抵抗部とを有する運動器具を提供する。
使用者は空気チューブの吸込口に口をつけて運動器具に対して吸い込み動作や吐き出し動作をする。したがって吸込口は吸い込み動作にだけ利用するものではない。このとき吸込流路の吸込抵抗部と吐出流路の吐出抵抗部が作用するため、使用者は腹式呼吸や胸式呼吸をすることができず表情筋に運動をさせることになる。吸込抵抗部を弾力性のある材料で形成されて内部を減圧したときに復元力を発揮する空気室で構成すると、弾力性のある材料が減圧により変形したときの復元力が共通流路からの吸い込み動作に対して負荷を与える。使用者は、空気室を変形させることを目標にして吸い込み動作をすると必然的に表情筋等に運動をさせることになる。吸込抵抗部を圧力制御弁で構成して、使用者が圧力制御弁を動作させることを目標にして吸い込み動作をするようにしてもよい。
吐出抵抗部を弾力性のある材料で形成されて内部を増圧したときに復元力を発揮する空気室で構成すると、弾力性のある材料が増圧により変形したときの復元力が共通流路からの吐き出し動作に対して負荷を与える。使用者は空気室を変形させることを目標にして吐き出し動作をすると必然的に表情筋等に運動をさせることになる。吐出抵抗部を圧力制御弁で構成して、使用者が圧力制御弁を動作させることを目標にして吐き出し動作をするようにしてもよい。
本発明の第2の態様は、弾力性のある材料で形成されて内部を減圧したときに復元力を発揮する第1の空気室と、圧力制御弁を備える第2の空気室と、前記第1の空気室に連絡し逆止弁を備える吸込流路と前記第2の空気室に連絡し逆止弁を備える吐出流路と吸込口を備え前記吸込流路と前記吐出流路に連絡する共通流路とを備える空気チューブとを有する運動器具を提供する。
本発明により、効果的に表情筋等に運動をさせるための運動器具を提供することができた。さらに本発明により、手軽に場所を選ばないで表情筋等に運動をさせることができる運動器具を提供することができた。
人間の顔には20種類以上の表情筋があり、すべて顔面神経の支配を受けて喜びや悲しみなどの複雑な表情を作り出している。人間は、表情筋が衰えるとその部位にしわができてしまい若々しさを失ってしまう。本実施の形態にかかる運動器具に関係する主な表情筋としては、頬骨筋、頬筋、口輪筋、およびオトガイ筋などを挙げることができる。これらの筋肉は、本発明にかかる運動器具を使用した吸い込み動作および吐き出し動作に伴って必然的に運動させられる。
頬骨筋は、目尻の下から上唇の皮膚に向かって斜めに走る細い筋肉で頬を引き上げると同時に上唇も引き上げる役目をもっており笑顔を作るために使われる。この筋肉が衰えると、頬がゆるみ顔の中心に向かってタルミが生ずる。頬筋は、耳の下の上下のあごの接点あたりから口の両端に向けて走り、口輪筋の深いところにつく幅の広い筋肉で、空気を深く吸い込んだときに使われる。この筋肉が衰えると口のあたりがたるんでしまう。
口輪筋は、口の周りの筋肉であり、頬やあごの筋肉とも連動してさまざまな口の表情を作り出す筋肉である。この筋肉が衰えると、口の周りがたるんでしまう。オトガイ筋は下唇の下中央あたりからあごの先端の両脇に伸びている筋肉であり、下あごを押し上げてあごのラインを引き締めるために使用される。この筋肉が衰えると二重あごになる。したがって表情筋を鍛えて健康的な顔の表情を維持したいというニーズは多い。
図1は、本実施の形態にかかる表情筋等運動器具10の外形図である。表情筋等運動器具10は、吸い込み用空気室11、三叉チューブ17、吐き出し用空気室29で構成されている。吸い込み用空気室11および吐き出し用空気室29は、厚手のビニールやゴムなどの弾力のある材料で直径が7cm程度の球形に成形されている。吸い込み用空気室11および吐き出し用空気室29は内部を抗菌処理しておくことが望ましい。吸い込み用空気室11には、空気栓13と逆止弁15が設けられている。空気栓13を開けると、吸い込み用空気室11が外部に通じて内部の圧力が大気圧に等しくなり、材料が備える復元力で吸い込み用空気室11が最初に成形されたときの形状である球形になる。
空気栓13を閉めると吸い込み用空気室11は逆止弁15を経由して三叉チューブ17に通じるだけになる。空気栓13に代えて、逆止弁15を容易に着脱できる構造にしてもよい。逆止弁15は、吸い込み用空気室11から三叉チューブ17に向かう矢印A方向に開放して空気が通過できるように動作し、逆方向に閉塞して使用者の呼気が吸い込み用空気室11に進入しないように動作する。
吐き出し用空気室29には、圧力制御弁31と逆止弁27が設けられている。圧力制御弁31は、通常閉塞板がスプリング機構で押さえ込まれて閉塞状態になっている。内部の圧力が一定値以上に上昇したときに閉塞板が開放状態になり内部の圧力を低下させるように動作し、内部の圧力が一定値以下まで低下すると再度閉塞状態に戻る。スプリング機構は、閉塞状態から開放状態に移行するときの圧力よりも開放状態から閉塞状態に移行するときの圧力の方がわずかに低くなるように動作する。
逆止弁27は、三叉チューブ17から吐き出し用空気室29に向かう矢印B方向に開放して空気が通過できるように動作し、逆方向に閉塞して空気が通過できないように動作する。三叉チューブ17は、密封して内部を真空にしたときに空気路が確保できる強度を備えたチューブで形成され、たとえば医療現場で患者が酸素を鼻から吸い込むために使用されるカニューラというチューブが採用される。三叉チューブは抗菌処理されていることが望ましく、この点カニューラは適しているが本発明は三叉チューブ17をカニューラに限定するものではない。また、三叉チューブは柔軟性のあるチューブに限定する必要はなく、抗菌処理して所定の強度を備える金属性のチューブであってもよい。
三叉チューブ17は、吸込流路19、吐出流路21、および共通流路23の一部が三叉状に一体に形成された三叉部と、共通流路23の端部に結合された先端部25で形成されている。先端部25もカニューラで形成され、その端部には吸込口28が設けられている。吸込口28は、使用者が唇をつけて表情筋等運動器具10に対して吸い込み動作や吐き出し動作をするための部位である。三叉部17は内径が4mm程度で、先端部25は内径が1mm程度であり先端部25の内径を小さくすることで三叉チューブ17も負荷として作用するようになっている。三叉チューブ17と先端部25は、一体形成してもよい。先端部25の端部には外側に雄ネジが形成され、三叉部の共通流路23の端部には内側に雄ネジが形成されて、両者はネジで結合されている。吸込流路19の端部には逆止弁15が結合され、吐出流路21の端部には逆止弁27が結合されている。逆止弁15、27はそれぞれ吸込流路19、吐出流路21の一部である。逆止弁15、27は、それぞれ吸い込み用空気室11および吐き出し用空気室29に取り付ける必要はなく、三叉チューブ17の一部に形成してもよい。
図2に、逆止弁15、27および圧力制御弁31の取り付け部分の断面図を示す。図2(A)に示すように、逆止弁15は、吸い込み用空気室11の内壁に設けられたプラスチックの固定部101に取り付けられている。固定部101には、その貫通孔に雌ネジが形成され、雄ネジが形成された逆止弁15が結合されている。逆止弁15の外側には別の雄ネジが形成されて、雌ネジが形成された三叉チューブ17の吸込流路19部分が結合されている。閉塞板103は、矢印方向に圧力が加わると図のように移動して空気が通過できるようになっている。閉塞板103は、矢印と反対方向に圧力が加わると底部105に密着するように移動して、逆止弁15の貫通孔を塞ぎ空気の通過を妨げる。
図2(B)に示すように、逆止弁27は、吐き出し用空気室29の内壁に設けられたプラスチックの固定部107に取り付けられている。固定部107にはその貫通孔に雌ネジが形成され、雄ネジが形成された逆止弁27が結合されている。逆止弁27の外側には別の雄ネジが形成されて、雌ネジが形成された三叉チューブ17の吐出流路21部分が結合されている。閉塞板109は、矢印方向に圧力が加わると図のように移動して空気が通過できるようになっている。閉塞板109は、矢印と反対方向に圧力が加わると中央部が貫通したリング111に密着するように移動して、リング111の貫通孔を塞ぎ空気の通過を妨げる。
図2(C)に示すように、圧力制御弁31は、吐き出し用空気室29の内壁に設けられたプラスチックの固定部113に取り付けられている。固定部113にはその貫通孔に雌ネジが形成され、雄ネジが形成された圧力制御弁31が結合されている。圧力制御弁31には、スプリング機構119が設けられ、通常は、閉塞板115を押し付けて貫通孔を塞ぎ矢印方向にも矢印と反対方向にも空気の流通を妨げている。矢印方向にスプリング機構119の押付力より大きい圧力が加わると閉塞板115は図の上の方に移動して空気が通過し、さらに貫通孔117を通過して大気に通ずるようになっている。
つぎに、表情筋等運動器具10の使用方法を説明する。表情筋等運動器具10は、三叉チューブ17の吸込口28に人間が口をつけて空気を吸い込んだり吐き出したりして使用する。表情筋等運動器具10は、使用者の吸い込み動作や吐き出し動作に適度な負荷をかけることができるようになっているので、表情筋等を効率よく運動させることができる。人間が口から空気を吸い込んで二酸化炭素を排出するという呼吸運動には、横隔膜を使う腹式呼吸と胸の呼吸筋を主に使う胸式呼吸がある。使用者は、表情筋等運動器具10で吸い込み動作および吐き出し動作をする場合は、負荷があるため呼吸運動で使用する筋肉が使えず、口、あごの下、および首周りの筋肉などの表情筋等を使うようになる。この運動を本明細書においては表情筋運動ということにする。
その原理は、表情筋等運動器具10が、使用者が吸い込み動作または吐き出し動作を行うための目標を与え、使用者が目標に向かって吸い込み動作および吐き出し動作をするとき適度な負荷をかけることで表情筋等を使用させる点にある。目標となるのは、吸い込み用空気室11の吸い込み動作による変形であり、また、圧力制御弁31の吐き出し動作による動作である。
吸い込み動作に対しては、三叉チューブ17の先端部25の内径が細くなっており、さらに、吸い込み用空気室11が弾力のある材料で形成されていることで負荷をかけている。吐き出し動作に対しては、三叉チューブ17の先端部25の内径が細くなっており、さらに、圧力制御弁31の動作圧力を適当な値に設定することで負荷をかけている。
使用に際しては、最初に空気栓13を開放して吸い込み用空気室11の内部圧力を大気圧に等しくすると、吸い込み用空気室11は成形された形状である球形になる。つぎに、使用者は空気栓13を閉めて吸込口28に口をつけて吸い込み動作をする。逆止弁27の作用で吐き出し用空気室29の空気は吸い込まれないが、吸い込み用空気室11の空気は三叉チューブ17を通じて口に吸い込まれる。吸い込み用空気室11は、内部の空気が吸い込まれるに従って大気圧で徐々に押しつぶされていくが、弾力性のある材料で形成されているため、元の球形に復元しようとする。使用者はこの復元力に抗して吸い込み動作を続けることになるため、吸い込み用空気室11は吸い込み動作の負荷として作用する。負荷は吸い込み用空気室11の変形の程度が大きくなるほど強くなっていく。使用者は吸い込み用空気室11をそれ以上変形できなくなるまで変形させることを目標にして吸い込み動作を続ける。このとき、口と吸込口28との間に隙間があると変形させるという目標が達成できないので、使用者は隙間ができないように一層口をすぼめることになるので、そのための筋肉が十分に使用されることになる。
人間は吸い込み動作の負荷が大きい場合には、腹式呼吸や胸式呼吸では空気を吸い込むことができない。したがって使用者は、内部の空気を吸い込んで吸い込み用空気室11を変形させるために、吸い込み力の強い口の筋肉を使う必要がある。このとき、使用者は口の中の吸気を鼻から排気したり、気管支の奥の方に送ったりして口の中の圧力を低下させる表情筋運動をすることになる。約10回程度の吸い込みのための表情筋運動で吸い込み用空気室11は完全に押しつぶされてそれ以上吸い込みができなくなる。吸い込み用空気室11の容積は、10回程度の表情筋運動で完全に押しつぶされる程度に選定しておく。吸い込み用空気室11の容積が大きすぎると使用者は急激な疲れやめまいを感じることがあり、容積が小さすぎると運動量が不足するからである。
つぎに、使用者は三叉チューブ17の吸込口28に口をつけたまま吐き出し動作を行う。吸込口28に呼気を吐き出すと逆止弁15の作用で呼気は吸い込み用空気室11には送られないが、逆止弁27を通過して吐き出し用空気室29に送られる。さらに呼気を送り続けると吐き出し用空気室29の圧力が次第に高くなり、吐き出し動作に対して負荷がかかる。吐き出し用空気室29の内部圧力が所定の値まで高まると、圧力制御弁31が動作して内部圧力が低下する。
吐き出し動作の場合も、腹式呼吸や胸式呼吸では呼気を吐き出すことができないくらいの負荷がかかると、使用者は自然に表情筋等を使った表情筋運動をするようになる。このとき使用者は圧力制御弁31を動作させることを目標にして、表情筋運動をするようになる。圧力制御弁31は、吸い込み用空気室11の容積を決めるときと同じ考え方で、5回程度の表情筋運動で動作するように設定しておくことが望ましい。圧力制御弁31が作動したことにより、吸い込みのための表情筋運動と吐き出しのための表情筋運動が1セット終了する。圧力制御弁31が動作すると吐き出し用空気室29の内部圧力が低下し、使用者はつぎのセットで吐き出し動作をすることができる。2セット目の表情筋運動をするためには、空気栓13を開放して吸い込み用空気室11の内部に外気を送り、その形状を復元させてから同様の手順で行う。
吐き出し動作で吐き出した呼気には唾液や二酸化炭素が含まれて徐々に吐き出し用空気室29に溜まるが、吸い込み用空気室11と吐き出し用空気室29は独立しているので、使用者は吸い込み動作において、吐き出した唾液や二酸化炭素を吸い込むことはなく衛生的である。使用後は、逆止弁15、27、圧力制御弁31を取り外し、空気栓13を開放して吸い込み用空気室11および吐き出し用空気室29の内部に水や適当な洗浄液を入れて洗浄することができる。三叉チューブ17も同様に内部に水を注入して洗浄することができる。
表情筋等運動器具10を使用すると、表情筋等が鍛えられて引き締まった顔になる。特に比較的強い負荷にうち勝って口で吸い込み動作をしたり吐き出し動作をしたりすると、口を強くすぼめるための筋肉を多く使用することになるので、口にはめて使用するこれまでの器具とは異なる部位の筋肉に運動をさせることができる。表情筋運動により表情筋、あごの下の筋肉、および首周りの筋肉の周囲に付着した脂肪を落とすことができるので表情筋等運動器具10は痩身器具としても使用することができる。また、あごや口の手術をしたときなどは手術後の筋力回復のためのリハビリテーション器具に使用することもできる。
吐き出し用空気室29を弾力性のある材料で形成すると、圧力制御弁31を設けなくても負荷を与えることができる。このとき使用者が吐き出し動作をすると、逆止弁27を通過した呼気が吐き出し用空気室に流入し、内部が増圧していくと風船のように吐き出し用空気室が膨張していく。吐き出し用空気室の弾力性による復元力が吐き出し動作に対する負荷となる。使用者は、吐き出し用空気室を所定の大きさまで膨張させることを目標にして表情筋運動をすることができる。
図3は、表情筋等運動器具の他の実施例を示す外形図である。図1と同一の構成要素には同一の参照番号を付して説明を省略する。表情筋等運動器具50は、図1と比較すると吸い込み用空気室11と吐き出し用空気室29がない。吸込流路51および吐出流路55の先端には、それぞれ圧力制御弁53、57が設けられている。圧力制御弁53、57は、圧力制御弁31とほぼ同一構造になっている。ただし、圧力制御弁53は、三叉チューブ17側の圧力が大気圧より低下したときに動作して開放状態になる。使用方法は、表情筋等運動器具10と同じである。吸い込み用空気室および吐き出し用空気室がないので、圧力制御弁53、57が動作するまでの吸い込み動作および吐き出し動作の回数をたとえば1回と少なくすることができる。1セットの吸い込み動作または吐き出し動作の中で圧力制御弁53または圧力制御弁57を複数回動作させるようにすると、表情筋等運動器具10に比べて個々の回数の吸い込み動作または吐き出し動作において高い負荷をかけることができる。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
表情筋等の運動効果を得るための用途に使用することができる。
第1実施例にかかる表情筋等運動器具の外形図である。 逆止弁、圧力制御弁の取り付け部の断面図である。 第2実施例にかかる表情筋等運動器具の外形図である。
符号の説明
10、50 表情筋等運動器具
11 吸い込み用空気室
13 空気栓
15、27 逆止弁
17 三叉チューブ
19、51 吸込流路
21、55 吐出流路
23 共通流路
25 先端部
28 吸込口
29 吐き出し用空気室
31、53、57 圧力制御弁
101、107、113 固定部
103、109、115 閉塞板


Claims (5)

  1. 吸込流路と吐出流路と該吸込流路と該吐出流路に連絡し吸込口を備えた共通流路とを含む空気チューブと、
    前記吸込流路に設けられた第1の圧力制御弁と
    前記吐出流路に設けられた第2の圧力制御弁とを有し、
    使用者が前記吸込口に口をつけて行う吸い込み動作または吐き出し動作に対して前記第1の圧力制御弁と前記第2の圧力制御弁のそれぞれの動作圧力が呼吸運動ではなく表情筋運動の負荷を与えるように設定されている表情筋等運動器具。
  2. 弾力性のある材料で形成されて内部を減圧したときに復元力を発揮する第1の空気室と、
    圧力制御弁を備える第2の空気室と、
    前記第1の空気室に連絡し逆止弁を備える吸込流路と、前記第2の空気室に連絡し逆止弁を備える吐出流路と、吸込口を備え前記吸込流路と前記吐出流路に連絡する共通流路とを備える空気チューブを有し、
    使用者が前記吸込口に口をつけて行う吸い込み動作または吐き出し動作に対して、前記第1の空気室の復元力が呼吸運動ではなく表情筋運動の負荷を与え、前記圧力制御弁の動作圧力が呼吸運動ではなく表情筋運動の負荷を与えるように設定されている表情筋等運動器具。
  3. 前記共通流路が、端部に前記吸込口が形成され内径が1mm程度の先端部を含む請求項2に記載の表情筋等運動器具。
  4. 前記第1の空気室に前記第1の空気室の形状を復元させるための空気栓が設けられている請求項に記載の表情筋等運動器具。
  5. 弾力性のある材料で形成されて内部を減圧したときに復元力を発揮する第1の空気室と、
    弾力性のある材料で形成されて内部を増圧したときに復元力を発揮する第2の空気室と、
    前記第1の空気室に連絡し逆止弁を備える吸込流路と、前記第2の空気室に連絡し逆止弁を備える吐出流路と、吸込口を備え前記吸込流路と前記吐出流路に連絡する共通流路とを備える空気チューブを有し、
    使用者が前記吸込口に口をつけて行う吸い込み動作または吐き出し動作に対して、前記第1の空気室および前記第2の空気室の復元力が呼吸運動ではなく表情筋運動の負荷を与える表情筋等運動器具。
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