JP4209793B2 - 音響信号に基づく異常診断方法及び該方法を実行するために用いるプログラム - Google Patents

音響信号に基づく異常診断方法及び該方法を実行するために用いるプログラム Download PDF

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本発明は、異常発生の検出対象となる各種の産業機器や室内等の診断対象から発生する音響信号に基づいて、診断対象で異常が発生しているか否かを診断する音響信号に基づく異常診断方法及び該方法を実行するために用いるプログラムに関するものである。
音響信号を用いて機器の異常を判定しようとする手法は多いが、様々な変動音・雑音を含む信号の中から有効な音響信号のデータを区別することは難しい。例えば漏洩音に対しては、特開平7−83787号公報[特許文献1]のように、共鳴状雑音環境(電磁音、気柱共鳴音など)において得られた音響信号から共鳴音雑音を除去する従来の方法の一例が示されている。この従来の方法は、監視対象の音響信号について周波数スペクトルのピークを求め、共鳴状雑音として計測した周波数スペクトルからこのピークを除去することにより補正された音響信号の周波数スペクトルを用いて、音響を監視するものである。
特開平7−83787号
従来の方法では、対象音が漏洩音などの広い周波数帯域に比較的平坦な特性を有する音についての状態監視に対しては有効である。しかしながら、従来の方法では、狭帯域の周波数にピークを有する音については、共鳴状雑音として扱っているため、有用な情報として活用されていないという問題がある。
本発明の目的は、従来の方法では検出できないような異常の発生を、診断できるようにした音響信号に基づく異常診断方法及び該方法を実行するために用いるプログラムを提供することにある。
本発明は、診断対象から発生する音響信号に基づいて、診断対象で発生する異常を診断する方法を対象とする。本発明の方法では、まず診断対象が正常な状態にあるときに、音響信号を周波数分析して得た周波数または周波数帯域と音圧との関係に基づいて、各周波数または各周波数帯域の音圧とその周波数または周波数帯域の周辺の他の1以上の周波数または周波数帯域に対応する音圧との相対的な差を相対的音圧差として求める。そして次に、少なくとも正常状態の音響信号収集を実施して、先に求めた周波数または周波数帯域と相対的音圧差との相関関係を基準にして、各周波数または各周波数帯域において前記異常が発生している可能性のある異常判定用音圧差上限閾値と異常判定用音圧差下限閾値とを定める。実際の診断時においては、診断対象から得た音響信号を周波数分析して各周波数または周波数帯域と音圧との関係に基づいて診断時における前述の相対的音圧差を求める。そして各周波数または各周波数帯域における診断時の相対的音圧差が、各周波数または各周波数帯域における異常判定用音圧差上限閾値と異常判定用音圧差下限閾値により定まる範囲を逸脱したときに、その診断対象において異常が発生したと診断する。
ここで1つの周波数帯域には、複数の周波数が含まれることになる。したがって周波数帯域における音圧とは、例えば、その周波数帯域に含まれる各周波数における音圧の積分値として定義することができる。また「その周波数または周波数帯域の周辺の他の1以上の周波数または周波数帯域に対応する音圧」とは、対象とする周波数または周波数帯域の前後(周波数の値で見た前後)の1以上の周波数または周波数帯域の音圧の平均値や中間値(最大値と最小値の中間の値)等のように、その周波数帯域における音圧の代表値となるものである。すなわち対象とする周波数を基準にして見た場合、その対象とする周波数の前後2つの他の周波数の音圧の代表値を求め、その代表値と対象とする周波数の音圧との差を取ったものが、相対的音圧差となる。周波数帯域を対象とする場合も同様である。
本発明では、診断時においても相対的音圧差を求めて、各周波数または各周波数帯域における診断時の相対的音圧差と、各周波数または各周波数帯域における異常判定用音圧差上限閾値と異常判定用音圧差下限閾値とを対比する。このようにすると異常が原因となって発生する信号成分の卓越があまり大きくない場合でも、相対的音圧差には卓越の変化が比較的大きな音圧差となって現れることが試験によって確認された。その結果、本発明によれば、従来の方法では診断できなかったタイプの異常(異常が原因となって発生する信号成分の卓越があまり大きくならないタイプの異常)の発生を診断することが可能になった。
なお相対的音圧差を求める場合において、「その周波数または周波数帯域の周辺の他の1以上の周波数または周波数帯域に対応する音圧」を求める際に、「周辺の1以上の周波数または周波数帯域」の数を幾つにするかは、音響信号の周波数特性によって任意に定めることになる。一般的には、周波数の値で見た前後2〜4個の周波数または周波数帯域を対象とするのが好ましいと考えられている。しかしながら異常の種類によっては、音響信号の周波数スペクトル中に複数の卓越が同時に現れるような場合もある。そのような場合には、「周辺の1以上の周波数または周波数帯域」の数を定める場合に、周波数の値で見た前方と後方とで採択する周波数または周波数帯域の数を異ならせてもよく、また前方または後方側のいずれか一方側の他の1以上の周波数または周波数帯域を採択するようにしてもよい。いずれにしても異常の種類や程度に応じた好ましい相対的な音圧差の取り方を、事前の試験により定めておくことになる。
本発明の方法をコンピュータを用いて実現する際に用いるプログラムは次の構成を有する。すなわち、診断対象が正常な状態にあるときに、音響信号を周波数分析して得た周波数または周波数帯域と音圧との関係に基づいて、各周波数または各周波数帯域の音圧とその周波数または周波数帯域の周辺の他の1以上の周波数または周波数帯域に対応する音圧との相対的な差を相対的音圧差として求め、周波数または周波数帯域と相対的音圧差との相関関係を基準にして定めた各周波数または各周波数帯域において異常が発生する可能性のある異常判定用音圧差上限閾値と異常判定用音圧差下限閾値を記憶手段に記憶する機能と、診断時において、診断対象から得た音響信号を周波数分析して各周波数または周波数帯域と音圧との関係に基づいて診断時の相対的音圧差を求める機能と、各周波数または各周波数帯域における診断時の相対的音圧差が、各周波数または各周波数帯域における異常判定用音圧差上限閾値と異常判定用音圧差下限閾値により定まる範囲を逸脱したか否かにより、診断対象において異常が発生したか否かを判定する機能とをコンピュータに実現させるためのプログラムである。
なお、本発明の方法及び本発明のプログラムにおいて、異常判定用音圧差上限閾値と異常判定用音圧差下限閾値を定める場合には、正常状態の音響信号を収集してその収集したデータに基づいて定めてもよく、また予め異常の発生を伴う試験を実施して収集したデータに基づいて定めてもよく、その定め方は任意である。
本発明によれば、従来の方法では診断できなかったタイプの異常(異常が原因となって発生する信号成分の卓越があまり大きくならないタイプの異常)の発生を診断することが可能になる効果が得られる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。図1は、大型の回転機械の内部に配置されている可動部に異常が発生しているか否かを診断する際に、本発明の方法を実施する場合の実施の形態の一例の構成を概略的に示す図である。図2は、図1の実施の形態をコンピュータを利用して実現する場合に用いる診断用プログラムのアルゴリズムの一部の概略を示すフローチャートである。図1において、1は内部に可動部または動作部を有する回転機械である。本実施の形態では、回転機械1から例えば1m離れた位置にマイクロフォン2を設置して、回転機械1が発生する音響信号を採取する。回転機械1から出る音響信号の中にはこの回転機械の内部で動く各動作部から発生した音が混在している。しかしながら回転機械1が正常なときと、回転機械1の内部の動作部に異常が発生したときとでは、回転機械1から発生する音響信号には変化が生じる。
そこで本実施の形態では、最初に回転機械1が正常な状態において、マイクロフォン2で検出した音響信号(例えば図3に概略的示すような信号波形を有するもの)を周波数分析器3で周波数分析する(図2のステップST1及び2)。周波数分析器3では、例えばフーリエ変換により音響信号を周波数と音圧との関係として分析する。フーリエ変換を用いずに複数種類のフィルタを用意して、フィルタ処理により音響信号の周波数を分析してもよい。周波数分析器3で分析した結果は、図4に示すように周波数と音圧との関係になる。
相対的音圧差演算手段4は、まず診断対象である回転機械1が正常な状態にあるときに、音響信号を周波数分析して得た周波数または周波数帯域と音圧との関係(図4に示すような関係)に基づいて、全周波数帯域に対して、10Hz,100Hz等のように予め定めた周波数間隔で音圧のサンプリングを行う(図2のステップST3)。サンプリングでは、周波数間隔の増分毎の音圧を採取してもよいが、1周波数間隔即ち周波数帯域毎の音圧を採取してもよい。周波数帯域毎の音圧とは、例えば、その周波数帯域に含まれる各周波数における音圧の積分値のように、その周波数帯域における音圧の代表値となるものである。
次に、各周波数または各周波数帯域の音圧とその周波数または周波数帯域の周辺の他の1以上の周波数または周波数帯域に対応する音圧との相対的な差を相対的音圧差として求める(図2のステップST3)。ここで「その周波数または周波数帯域の周辺の他の1以上の周波数または周波数帯域に対応する音圧」とは、対象とする周波数または周波数帯域の前後(周波数の値で見た前後)の1以上の周波数または周波数帯域の音圧の平均値などの代表値である。例えば、この実施の形態では、図5に示すように、対象とする周波数がf3であるとした場合には、周波数f3の前後2つの他の周波数(f1,f2,f4,f5)の音圧の平均値などの代表値を求め、その代表値と対象とする周波数f3の音圧との差を取ったものが、相対的音圧差となる。そしてこのようにして求めた相対的音圧差は、周波数または周波数帯域と相対的音圧差との相関関係として、相関関係記憶手段5に記憶される。図6に示した実線の曲線が、異常発生時におけるこの相関関係の一例を示している。図6の横軸は周波数であり、縦軸は相対的音圧差である。周波数帯域を対象とする場合も同様である。
次に、予め診断対象の回転機械1の動作部において、正常状態における変動を含んだ一定期間の周波数または周波数帯域に対する相対的音圧差の相関関係を求めて、これを基準にして、各周波数または各周波数帯域において異常が発生している可能性のある上限値と下限値とを定めて、異常判定用音圧差上限閾値ULと異常判定用音圧差下限閾値LLとして上限閾値・下限閾値記憶手段6に記憶する。なおこの閾値の決定は、診断の対象となる機器毎に事前に行っておくことになる。図6の細い点線及び太い点線が、それぞれ異常判定用音圧差上限閾値ULと異常判定用音圧差下限閾値LLの一例を示している。
実際の診断時においては、診断対象である回転機械1から得た音響信号を周波数分析して各周波数または周波数帯域と音圧との関係に基づいて、診断時における前述の相対的音圧差Dを相対的音圧差演算手段4により求め、その演算結果の周波数または周波数帯域と相対的音圧差Dとの相関関係を相関関係記憶手段5に記憶させるか、そのまま後述する判定手段7へと出力する。なお実際上の作業を進める際には、視覚によって状況を確認できるのが好ましい。そこで図2のフローチャートでは、ステップST4において途中経過を表示手段8に表示する。
判定手段7では、各周波数または各周波数帯域における診断時の相対的音圧差Dが、各周波数または各周波数帯域における異常判定用音圧差上限閾値ULと異常判定用音圧差下限閾値LLにより定まる範囲を逸脱したときに、その診断対象において異常が発生したと診断する。図6は、ある周波数または周波数帯域において、診断時の相対的音圧差Dが異常判定用音圧差上限閾値ULを超えた状態の一例を示している。相関関係記憶手段5に、診断時の相対的音圧差Dを記憶させない場合には、相対的音圧差Dが異常判定用音圧差上限閾値ULと異常判定用音圧差下限閾値LLにより定まる範囲を瞬時に逸脱したときに、異常の発生と判断することになる。
図2のフローチャートで見れば、ステップST5〜ステップST7において、すべての
周波数または周波数帯域における相対的音圧差が異常判定用音圧差上限閾値ULと異常判定用音圧差下限閾値LLにより定まる範囲を逸脱したか否かの判定がおこなれる。そして逸脱が判定されると、ステップST8により異常の発生を検出したことが出力される。この出力は、図1の表示手段8に表示される。表示形態は、画像、音声、ランプ表示等のいずれでもよい。すべてのステップが終了しても異常が検出されなければ連続的に同じステップを繰り返すか、診断を終了する。
ちなみに従来の方法(スペクトル波形を予め求めた基準スペクトル波形と比較して、異常の発生の有無を診断する方法)を用いて診断を行うと、図7に示すようになる。図7において、Sはスペクトル波形、L1は上限値、L2は下限値である。図7から判るように、従来の方法では、異常が原因となって発生する信号成分(スペクトル成分)の卓越があまり大きくない場合には、実際には異常が発生しているにもかかわらず正常の判断が出されている。これに対して、本発明の方法によれば、異常が原因となって発生する信号成分の卓越があまり大きくない場合でも、相対的音圧差には卓越の変化が比較的大きな音圧差となって現れるので、従来の方法では診断できなかったタイプの異常(異常が原因となって発生する信号成分の卓越があまり大きくならないタイプの異常)の発生を診断することが可能になる。
図8は、本実施の形態の方法と従来の方法とにより同じ診断対象である回転機械について診断を行った結果を示している。図8において、上側の図が従来の方法に診断を行ったときの結果であり、下側の図が本実施の形態の方法により診断を行ったときの結果である。これらの図では横軸を時間とし、上の図では縦軸を音圧とし下の図では相対的音圧差を縦軸として示している。図8からは、本発明の方法によって診断した場合のほうが、従来の方法で診断した場合よりも、異常の検出時間がΔtだけ早まっていることが判る。また図9は、診断対象として家電製品(掃除機)を対象として、本実施の形態の方法と従来の方法とにより診断を行った結果を示している。図9おいても、上側の図が従来の方法に診断を行ったときの結果であり、下側の図が本実施の形態の方法により診断を行ったときの結果である。これらの図では、横軸を時間とし、上の図では縦軸を音圧とし下の図では相対的音圧差を縦軸として示している。図9からも、本発明の方法によって診断した場合のほうが、従来の方法で診断した場合よりも、異常の検出時間がΔtだけ早まっていることが判る。この試験例のように、本発明によれば従来よりも早期に異常の発生を診断することができる。
上記実施の形態では、相対的音圧差を求める場合において、「周辺の1以上の周波数または周波数帯域」の数を前後3つとしたが、この数を幾つにするかは、音響信号の波形形状によって任意に定めることになる。試験結果によると、一般的には、周波数の値で見た前後2〜4個の周波数または周波数帯域を対象とするのが好ましいと考えられている。しかしながら異常の種類によっては、音響信号の周波数スペクトル中に複数の卓越が同時に現れるような場合もある。そのような場合には、「周辺の1以上の周波数または周波数帯域」の数を定める場合に、周波数の値で見た前方と後方とで採択する周波数または周波数帯域の数を異ならせてもよく、また前方または後方側のいずれか一方側の他の1以上の周波数または周波数帯域を採択するようにしてもよい。いずれにしても異常の種類や程度に応じた好ましい相対的な音圧差の取り方を、事前の試験により定めておけばよく、相対的な音圧差の取り方は上記実施の形態に限定されるものではない。
大型の回転機械の内部に配置されている可動部に異常が発生しているか否かを診断する際に、本発明の方法を実施する場合の実施の形態の一例の構成を概略的に示す図である。 図1の実施の形態をコンピュータを利用して実現する場合に用いる診断用プログラムのアルゴリズムの一部の概略を示すフローチャートである。 音響信号の例を示す図である。 音響信号を周波数分析した結果を示す図である。 相対的音圧差を演算する場合の例を説明するために用いる図である。 周波数または周波数帯域と相対的音圧差との相関関係の一例と本発明の方法の診断例を示す図である。 従来の方法により異常を診断する場合の例を示す図である。 本発明の実施の形態の方法と従来の方法とにより同じ診断対象である回転機械について診断を行った結果を示す図である。 診断対象として家電製品(掃除機)を対象として、本発明の実施の形態の方法と従来の方法とにより診断を行った結果を示す図である。
符号の説明
1 回転機械(診断対象)
2 マイクロフォン
3 周波数分析器
4 相対的音圧差演算手段
5 相関関係記憶手段
6 上限閾値・下限閾値記憶手段
7 判定手段
8 表示手段

Claims (5)

  1. 診断対象から発生する音響信号に基づいて、前記診断対象で発生する異常を診断する方法であって、
    前記診断対象が正常な状態にあるときに、前記音響信号を周波数分析して得た周波数または周波数帯域と音圧との関係に基づいて、各前記周波数または各前記周波数帯域の音圧とその前記周波数または周波数帯域の周辺の他の1以上の前記周波数または周波数帯域に対応する音圧との相対的な差を相対的音圧差として求め、
    少なくとも正常状態の音響信号収集を実施して、前記周波数または周波数帯域と前記相対的音圧差との相関関係を基準にして、各前記周波数または各前記周波数帯域において前記異常が発生する可能性のある異常判定用レベル差上限閾値と異常判定用レベル差下限閾値とを定め、
    診断時においては、前記診断対象から得た前記音響信号を周波数分析して各前記周波数または周波数帯域と音圧との関係に基づいて診断時の前記相対的音圧差を求め、
    各前記周波数または各前記周波数帯域における診断時の前記相対的音圧差が、各前記周波数または各前記周波数帯域における前記異常判定用音圧差上限閾値と異常判定用音圧差下限閾値により定まる範囲を逸脱したときに、前記診断対象において異常が発生したことを診断することを特徴とする音響信号に基づく異常診断方法。
  2. 前記周波数帯域の前記音圧は、前記周波数帯域に含まれる音圧成分の積分値である請求項1に記載の音響信号に基づく異常診断方法。
  3. 前記他の1以上の前記周波数または周波数帯域に対応する音圧は、対象とする前記周波数または周波数帯域の前後n(nは1以上の整数)個以上の前記周波数または周波数帯域の音圧の平均値または中間値である請求項1に記載の音響信号に基づく異常診断方法。
  4. 診断対象から発生する音響信号に基づいて、前記診断対象で発生する異常を診断する方法をコンピュータを用いて実現する際に用いるプログラムであって、
    前記診断対象が正常な状態にあるときに、前記音響信号を周波数分析して得た周波数または周波数帯域と音圧との関係に基づいて、各前記周波数または各前記周波数帯域の音圧とその前記周波数または周波数帯域の周辺の他の1以上の前記周波数または周波数帯域に対応する音圧との相対的な差を相対的音圧差として求め、前記周波数または周波数帯域と前記相対的音圧差との相関関係を基準にして定めた各前記周波数または各前記周波数帯域において前記異常が発生する可能性のある異常判定用音圧差上限閾値と異常判定用音圧差下限閾値を記憶手段に記憶する機能と、
    診断時において、前記診断対象から得た前記音響信号を周波数分析して各前記周波数または周波数帯域と音圧との関係に基づいて診断時の前記相対的音圧差を求める機能と、
    各前記周波数または各前記周波数帯域における診断時の前記相対的音圧差が、各前記周波数または各前記周波数帯域における前記異常判定用音圧差上限閾値と異常判定用音圧差下限閾値により定まる範囲を逸脱したか否かにより、前記診断対象において異常が発生したか否かを判定する機能とを前記コンピュータに実現させるためのプログラム。
  5. 前記他の1以上の前記周波数または周波数帯域に対応する音圧は、対象とする前記周波数または周波数帯域の前後n(nは1以上の整数)個以上の前記周波数または周波数帯域の音圧であり、
    前記n個の設定変更を可能にする機能を更に実現することを特徴とする請求項4に記載のプログラム。
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