JP4208732B2 - オゾン発生ユニット及びオゾン発生装置 - Google Patents

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本発明は、例えば浄水処理に用いられるオゾンを発生させるオゾン発生ユニット及びオゾン発生装置に関する。
従来から上下水道の殺菌・脱臭・脱色、工業排水処理の脱臭・脱色、パルプ漂白、医療機器の殺菌等を行うためにオゾンが利用される。
近年、水源の汚濁に伴う富栄養価、難分解性物質の混入などの水問題が注目されている。また、水道水汚染に象徴される微量レベルの有機物に対処する必要がある。このため、水に対してオゾンを用いた高度な処理が求められている。
オゾンを発生させる従来のオゾン発生装置は、オゾン発生ユニットと周辺機器とを具備する。
特開2001−294407号公報には、一対の電極が基板の表面上に形成されたオゾン発生ユニットが開示されている(特許文献1参照)。
従来のオゾン発生ユニットでは、対向電極間の無声放電によりオゾンを発生させるか、沿面電極間の沿面放電によりオゾンを発生させることが一般的である。
共面放電によりオゾンを発生させる従来のオゾン発生ユニットでは、対をなす電極の各端部が角張っている。
特開2001−26405号公報には、従来のオゾン発生ユニットを圧力容器内に複数積層したオゾン発生装置が開示されている(特許文献2参照)。
特開2001−294407号公報 特開2001−26405号公報
従来のオゾン発生ユニットでは、対をなす電極の端部が角張っているため、電極端部に電界が集中する。
また、従来のオゾン発生装置では、オゾン発生ユニットを複数段積層させた場合に、各階層におけるオゾン発生ユニット上を流れるガスのガス流速が不均一となり、オゾンの発生効率が低下する場合がある。
また、従来のオゾン発生装置では、各階層におけるオゾン発生ユニット上のガス流速は、ガス出口付近のオゾン発生ユニット上のガス流速が速く、ガス出口から離れたオゾン発生ユニット上のガス流速ほど遅くなる傾向がある。このようなガス流速の不均一はオゾン発生効率の低下原因となる。
また、積層化されるオゾン発生ユニットのそれぞれに備えた冷却板が薄い場合、冷却板に水を供給あるいは冷却板から水を排出するためのマニホールドと、冷却板とを接続することは困難である。
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであり、オゾンを効率的に発生させるためのオゾン発生ユニット及びオゾン発生装置を提供することを目的とする。
本発明を実現するにあたって講じた具体的手段について以下に説明する。
本発明の第1の態様において、オゾン発生ユニットは、基板と、当該基板の一方の面に配置され、互いに距離を介して対向し、端部が曲率を持ち、対をなす電極と、基板の一方の面と電極とをコーティングする誘電体とを具備し、対をなす電極のうちの第1の電極の端部において、対をなす電極のうちの第2の電極と向き合う側の面は、端に向かうほど第2の電極から離れるように曲率を持ち、第2の電極と逆側の面は、第2の電極の逆方向に突出する状態で曲率を持ち、第2の電極の端部において、第1の電極と向き合う側の面は、端に向かうほど第1の電極から離れるように曲率を持ち、第1の電極と逆側の面は、第1の電極の逆方向に突出する状態で曲率を持つ。
本発明の第2の態様において、オゾン発生装置は、対をなし端部が曲率を持つ電極を誘電体で覆った放電部と冷却部とを含むユニットを、空隙を介して積層した積層体と、積層体を覆い、原料ガスが充填される容器と、原料ガスに基づいて対をなす電極に異なる電圧を印加することによって放電部の表面で生成されたオゾンを流出させる流出手段とを具備し、対をなす電極のうちの第1の電極の端部において、対をなす電極のうちの第2の電極と向き合う側の面は、端に向かうほど第2の電極から離れるように曲率を持ち、第2の電極と逆側の面は、第2の電極の逆方向に突出する状態で曲率を持ち、第2の電極の端部において、第1の電極と向き合う側の面は、端に向かうほど第1の電極から離れるように曲率を持ち、第1の電極と逆側の面は、第1の電極の逆方向に突出する状態で曲率を持つ。
本発明によれば、オゾンの効率的に発生させることができる。
以下、本発明の各実施の形態に関し、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
本実施の形態においては、対をなす電極の端部に曲率を持たせたオゾン発生ユニットについて説明する。
図1は、本実施の形態に係るオゾン発生ユニットの一例を示す上部断面図である。
また、図2は、図1に対する垂直の断面の例を示している。この図2では、オゾン発生ユニットに冷却板を備えた場合の例を示している。
オゾン発生ユニット21は、基板22、電極23a,23b、誘電体24、冷却板25を具備する。上記図1では、基板22と水平な方向における電極23a,23bと誘電体24との断面を表している。
基板22としては、例えばガラス板が用いられる。基板22の一方の面には、互いに距離を介して対向し、対をなす第1の電極23aと第2の電極23bとが配置される。基板22の一方の面と電極23a,23bとは、誘電体24でコーティングされる。なお、誘電体24としては、例えばガラス、セラミックスなどを用いることができる。
オゾン発生ユニット21の基板22の他方の面には、冷却板25が設置される。冷却板25は、オゾンを発生させる場合に、誘電体24側を流れる原料ガスを冷却する。
電極23aと電極23bとの間で交流の高電圧が印加されると、電極23aと電極23bとに異なる電圧が印加され、共面放電が発生し、原料ガスがオゾンに変化する。本実施の形態においては、電極23a,23bの端部の形状に、曲面が含まれている。
図3は、対をなす電極23a,23bの端部の電気力線の状態の一例を示す図である。
第1の電極23aの端部において、対をなす第2の電極23bと向き合う側の面は、先端に向かうほど第2の電極23bから離れるように曲率を持つ。
また、第1の電極23aの端部において、対をなす第2の電極23bと逆側の面は、対をなす第2の電極23bの逆方向に突出する状態で曲率を持つ。第1の電極23aの端部における第2の電極23bと逆側の面では、電気力線が放射状となる。
第2の電極23bについても、対をなす第1の電極23aとの関係で同様の形状とする。
このように、電極23a,23bの端部に曲面を含ませることで、端部における電気力線の分布を均等化できる。
これに対し、図4に示すように、対をなす電極の端部が方形の場合には、局所的に電気力線が集中し、電極端部に電界が集中する。
以上のように、本実施の形態では、電極23a,23bの端部に曲面を含ませることにより端部での電界集中が緩和され、均等な共面放電が形成され、共面放電によるオゾン発生という特性を損なうことなく効率よくオゾンを発生させることができる。
また、電極23a,23bの端部では、局所的な共面放電が抑制され、オゾン発生ユニット21の寿命を長くすることができる。このオゾン発生ユニット21をオゾン発生装置に備えることにより、オゾン発生装置の安定化を図ることができ、長期使用可能となる。
(第2の実施の形態)
本実施の形態では、上記第1の実施の形態で説明したオゾン発生ユニット21を具備するオゾン発生装置について説明する。
図5は、本実施の形態に係るオゾン発生装置の一例を示す断面図である。
オゾン発生装置26は、複数のオゾン発生ユニット21、圧力容器27、フランジ28、オゾン流出管29を具備する。
積層体は、空隙を介して複数のオゾン発生ユニット21を積層して構成される。積層体は、圧力容器27に内包される。
圧力容器27内には、原料ガスが充填される。オゾン流出管29は、積層体の積層方向の中心軸と同軸となるように積層体を貫通する。オゾン流出管29の一端は閉じており、他端は開口しており、他端は圧力容器27のガス出口に接続される。
オゾン流出管29の側面には、貫通孔が散在しており、発生したオゾンは、オゾン流出管29の外部から貫通孔を通って内部に進入し、オゾン出口より流出される。オゾン流出管29の側面には、各階層におけるガス流速を均等化する作用に加えて、ガス圧力を均等化する作用も持つ。
本実施の形態では、貫通孔の開口率は、オゾン流出管29の側面における1%〜20%(例えば5%〜15%)のいずれかの値であるとする。
圧力容器27の出口には、ガス漏れを防止するフランジ28が備えられている。
オゾン流出管29を備えない場合には、オゾン発生ユニット上のガス流速は、ガス出口近傍の位置の方が、ガス出口から遠い位置よりも速くなる。
しかしながら、本実施の形態のように、オゾン流出管29が積層体を積層方向に貫通する構成とした場合、各階層のオゾン発生ユニット21上のガス流速を均等化することができ、効率よくオゾンを発生させることができる。
また、積層数が多い場合、貫通孔の開口率をオゾン流出管29の側面における5%〜15%のいずれかの値とすることにより、さらにオゾンの発生効率を向上させることができる。
(第3の実施の形態)
図6は、本実施の形態に係るオゾン発生装置の一例を示す斜視図である。
図7は、図6に示すオゾン発生装置の軸方向(積層方向F1)と平行な面における部分断面図である。
図8は、本実施の形態に係るオゾン発生装置を軸方向から見た図である。この図8では、オゾン発生装置を上位の階層側から見た状態を表している。
本実施の形態に係るオゾン発生装置において、各オゾン発生ユニットは、大気圧よりも高い圧力の原料ガスで満たされた図示しない圧力容器の内部に備えられる。
各オゾン発生ユニットに具備されている電極の表面上には、当該電極を覆うように誘電体からなる各コーティング層が設けられている。
各コーティング層の表面で発生する共面放電によって、原料ガスである酸素からオゾンが生成される。
このオゾン発生装置では、最下段に設けられる載置用オゾン発生ユニット1上に、複数の積層用オゾン発生ユニット2〜4が積層されている。
なお、載置用オゾン発生ユニット1及び積層用オゾン発生ユニット2〜4とは、オゾン発生装置内でオゾンを発生させるための基本構成単位である。
本実施の形態に係るオゾン発生装置は、図示しない圧力容器の容積に応じて、載置用オゾン発生ユニット1上に積層する積層用オゾン発生ユニット2〜4の段数を変化可能である。本実施の形態では、載置用オゾン発生ユニット1上に、積層用オゾン発生ユニットを3段積層させている。
オゾン発生ユニット1〜4は、略中央部に貫通孔が設けられている。載置用オゾン発生ユニット1は、圧力容器内の底面に載置される。積層用オゾン発生ユニット2〜4は、載置用オゾン発生ユニット1の上に、積層用オゾン発生ユニット2〜4の順で配置される。
オゾン流出管5は、各オゾン発生ユニット1〜4の貫通孔を貫通する。
供給側マニホールド6は、供給側マニホールド本体6Aと接続管8〜11を具備する。供給側マニホールド6は、各オゾン発生ユニット1〜4内に冷媒を供給するために用いられる。
各接続管8〜11は、供給側マニホールド本体6Aとそれぞれオゾン発生ユニット1〜4とを接続する。
なお、冷媒には、例えば、水、アンモニア、R−11、R−12、R−22、R−113などが用いられる。
排出側マニホールド7は、排出側マニホールド本体7Aと接続管12〜15を具備する。排出側マニホールド7は、各オゾン発生ユニット1〜4内の冷媒を排出するために用いられる。
各接続管12〜15は、排出側マニホールド本体7Aとそれぞれオゾン発生ユニット1〜4とを接続する。
載置用オゾン発生ユニット1は、板状部材1A、電極部1B、コーティング層1C、冷却機構1Dを具備する。
板状部材1Aの一方の面に電極部1Bが設けられる。コーティング層1Cは、誘電体により電極部1Bをコーティングしている。
冷却機構1Dは、板状部材1Aの他方の面に備えられ、板状部材1Aを冷却する。
積層用オゾン発生ユニット2は、板状部材2A1、電極部2B1、コーティング層2C1と、板状部材2A2、電極部2B2と、コーティング層2C2、冷却機構2Dを具備する。
板状部材2A1の一方の面に電極部2B1が設けられる。コーティング層2C1は、誘電体により電極部2B1をコーティングしている。
板状部材2A2の一方の面に電極部2B2が設けられる。コーティング層2C2は、誘電体により電極部2B2をコーティングしている。
冷却機構2Dの一方の面は、板状部材2A1の他方の面と接触し、冷却機構2Dの他方
の面は、板状部材2A2の他方の面と接触する。
積層用オゾン発生ユニット3の各種構成要素3A1,3B1,3C1,3A2,3B2,3C2,3Dは、上記積層用オゾン発生ユニット2の各種構成要素2A1,2B1,2C1,2A2,2B2,2C2,2Dと同様である。
積層用オゾン発生ユニット4の各種構成要素4A1,4B1,4C1,4A2,4B2,4C2,4Dも、上記積層用オゾン発生ユニット2の各種構成要素2A1,2B1,2C1,2A2,2B2,2C2,2Dと同様である。
各オゾン発生ユニット1〜4の間は、空隙を確保する保持部材16で連結される。例えば、保持部材16は、各オゾン発生ユニット1〜4を、スペーサを用いて保持する。
図9は、上記図7のオゾン発生装置の変形例を示す断面図である。
この図9のオゾン発生装置は、複数の積層体を具備する。各積層体を貫通するオゾン流出管5は削除され、積層体の間に、各積層体と同軸のオゾン流出管5を配置している。
以下、オゾン発生ユニット1の構成を詳細に説明するが、他のオゾン発生ユニット2〜4についても同様である。
板状部材1Aは、略正八角形に形成されており、略中央部にオゾン流出管5を挿管するための貫通孔が設けられている。
オゾン流出管5は、板状部材1Aの貫通孔を貫通する。オゾン流出管5のメンテナンスを容易にする観点から、板状部材1Aの貫通孔の内径はオゾン流出管5の外径寸法よりもやや大きく設計されている。
なお、板状部材1Aは、略中央部に貫通孔が設けられた略正八角形としたが、円、楕円、他の多角形としてもよい。
板状部材1Aの厚さは、例えば、コーティング層1Cの表面で確実に面放電を発生させる観点から、コーティング層1Cの厚さの10倍以上とする。
電極部1Bは、板状部材1Aの一方の面に設けられており、互いに異なる電圧が印加される電極1B1,1B2を具備する。
図10は、板状部材1A上の電極部1Bの配置例を示す図である。
電極部1Bには、交流電圧源1Vによって電極1B1と電極1B2との間に、面放電(Coplanar Discharge)を生じさせるための電圧、例えば2KVの電位差の電圧が印加される。
なお、オゾン発生ユニット1〜4毎に個別の交流電圧源が接続されてもよいし、複数のオゾン発生ユニットに共通の交流電圧源が接続されてもよい。
電極部1Bに具備される電極1B1及び電極1B2は、板状部材1Aの貫通孔の周方向に曲がっている形状である。
電極1B1及び電極1B2のピッチは、各電極間で放電を生じさせるのではなく、コーティング層1Cの表面で面放電を確実に発生させる観点から、コーティング層1Cの厚さより大きい値とする。
本実施の形態では、電極1B1及び電極1B2の端部の数をそれぞれ4つずつとしているが、端部の数は自由に変更可能である。
電極1B1及び電極1B2の端部は、電界分布が特定部分に集中するのを回避することによって使用可能期間をより長くする観点から、上記図1及び図3に示すように、曲面を含む。
コーティング層1Cは、板状部材1Aの電極部1Bが設けられた面に、この電極部1Bを被覆するように設けられており、誘電体から構成されている。コーティング層1Cの厚さは、各電極1B1,1B2を完全に被覆する観点から各電極1B1,1B2の高さよりも大きい値とする。
また、コーティング層1Cは、例えば、表面上で面放電(Coplanar Discharge)を生じさせることを可能にする観点から、板状部材1Aの厚さの10分の1以下の厚さとする。
図11は、積層方向に垂直な冷却機構1Dの断面図の一例である。
冷却機構1Dは、図示しない圧力容器内の載置面に載置されており、内部には冷媒を通過させる冷却管1D1が具備されている。
冷却機構1Dは、オゾン流出管5を貫設させるための貫通孔が設けられた略正八角形形状の平面形状である。
冷却機構1Dの冷媒入口では、冷却管1D1の一端と接続管8の一端とが接続される。
冷却機構1Dの冷媒出口では、冷却管1D1の他端と接続管12の一端とが接続される。
冷却機構1Dは、板状部材1Aとの接触面積を広くすることにより冷却性能を高めると共に、板状部材1Aを安定して保持する観点から、板状部材1Aと同一又はやや大きい寸法とする。冷却機構1Dとしては、熱伝導性を高めるために、例えばアルミ二ウム等が用いられる。
冷却管1D1の材料には、内部を流通する冷媒に対する防食性を高めるため、例えばステンレスなどが用いられる。
なお、冷却機構1Dは、冷却管1D1を具備することなく、冷却機構1Dに直接冷媒の経路を形成してもよい。
上記図7及び図9に示す固定具1E1は、冷却機構1D上に、コーティング層1Cを持つ板状部材1Aを締着させる。他の固定具2E1〜4E2も同様である。
オゾン発生ユニット2〜4においては、冷却機構1D〜4Dの両面に、コーティング層を持つ板状部材が配置される点で特徴があるが、他の点についてはオゾン発生ユニット1と同様であるため説明を省略する。なお、積層体の階層のうち、最下段と最上段においては、片面にのみオゾン発生ユニットが設置される。
保持部材16は、オゾン発生ユニット1〜4間に、オゾンを生成させるための所定の空隙を確保するための部材であり、例えばスペーサやネジなどで、積層体を構成する各オゾン発生ユニット1〜4を固定する。
オゾン流出管5は、円筒形状を有しており、側面に各オゾン発生ユニット1〜4で生成されたオゾンを内部に流入させるための貫通孔を持つ。
オゾン流出管5の内部の圧力は、圧力容器内の圧力よりも低くする。これにより、各階層の各オゾン発生ユニット1〜4で発生したオゾンは、オゾン流出管5の側面の貫通孔を通じて内部に流入する。
図12は、本実施の形態に係るオゾン発生装置における各接続管8〜15とオゾン発生ユニット1〜4との接続関係の一例を示す図である。この図12は、積層方向から見た状態を示す図である。
図13は、積層体の中心軸、供給側マニホールド本体6Aの軸、排出側マニホールド本体7Aの軸が重なる方向F2から排出側マニホールド7を見た外観図である。
供給側マニホールド6は、冷却機構1D〜4Dに冷媒を供給するためのマニホールドである。
供給側マニホールド本体6Aとオゾン発生ユニット1〜4の各冷却機構1D〜4Dとは、それぞれ接続管8〜11で接続される。
供給側マニホールド6は、隣り合う階層で供給側マニホールド本体6Aの周方向における供給側マニホールド本体6Aと接続管8〜11との接続位置が異なる。
また、供給側マニホールド6は、各階層で供給側マニホールド本体6Aの軸方向における供給側マニホールド本体6Aと接続管8〜11との接続位置が異なる。
排出側マニホールド7は、冷却機構1D〜4Dの冷媒を排出するためのマニホールドである。
排出側マニホールド本体7Aとオゾン発生ユニット1〜4の各冷却機構1D〜4Dとは、それぞれ接続管12〜15で接続される。
排出側マニホールド7は、隣り合う階層で排出側マニホールド本体7Aの周方向における排出側マニホールド本体7Aと接続管12〜15との接続位置が異なる。
また、排出側マニホールド7は、各階層で排出側マニホールド本体7Aの軸方向における排出側マニホールド本体7Aと接続管12〜15との接続位置が異なる。
供給側マニホールド本体6Aの軸と排出側マニホールド本体7Aの軸とは、積層体の中心軸を挟んで、配置される。積層体の中心軸、供給側マニホールド本体6Aの軸、排出側マニホールド本体7Aの軸とは、平行とする。
上記図12では、供給側マニホールド本体6Aと接続管8,10とは、供給側マニホールド本体6Aの周方向における位置Aで接続されている。また、供給側マニホールド本体6Aと接続管9,11とは、供給側マニホールド本体6Aの周方向における位置Bで接続されている。
排出側マニホールド本体7Aと接続管13,15とは、排出側マニホールド本体7Aの周方向における位置Cで接続されている。また、排出側マニホールド本体7Aと接続管12,14とは、排出側マニホールド本体7Aの周方向における位置Dで接続されている。
以上に、オゾン発生装置の作用に関し説明する。
始めに、各電極部の両端に交流電源によって、電圧が印加されると、各電極部に接する誘電体から成る各コーティング層で誘電分極が発生する。
次に、各コーティング層の表面上で、面放電が発生すると、各コーティング層の表面上に存在する酸素などの原料ガスに基づいてオゾンが生成される。
そして、発生したオゾンは、オゾン流出管5の胴部に散在する貫通孔を通じて圧力容器内よりも減圧されたオゾン流出管5の内部に流入する。そして、オゾンは、オゾン流出管5の内部を通じて圧力容器の外部に送出される。
以上説明した本実施の形態においては、オゾン発生ユニット1〜4の各コーティング層における放電によって発生したオゾンがオゾン流出管5により外部に流出される。
また、各階層のオゾン発生ユニット1〜4を通過する原料ガスの流速を均等化でき、オゾンの発生効率を高めることができる。
また、本実施の形態では、積層体に対して、冷媒上流側の供給側マニホールド6と下流側の排出側マニホールド7とを対称位置に配置している。
また、隣り合う階層間で、供給側マニホールド本体6Aと接続管8〜11の周方向の接続位置が異なるとともに、排出側マニホールド本体7Aと接続管12〜14の周方向の接続位置が異なることとしている。
本実施の形態では、積層体と供給側マニホールド6とが向き合う方向を正面とした場合に、各階層の供給側マニホールド本体6Aと接続管8〜11との接続位置は、各階層で左右交互に配置され、また段違いに配置されている。排出側マニホールド7についても同様である。
これにより、冷却機構内に均等に冷媒を流すことができる。また、供給側マニホールド6及び排出側マニホールド7と冷却機構との接続を容易に行うことができ、オゾン発生装置の設置及びメンテナンスを容易に行うことができる。また、冷却機構の厚さが薄い場合であっても、接続空間を広くとることができ、接続が容易になり、オゾン発生装置の設置及びメンテナンスが容易になり、オゾン発生装置のコンパクト化が可能となる。
なお、本実施の形態においては、上記図12に示すように、供給側マニホールド6と接続管8〜11の周方向の接続位置、及び排出側マニホールド7と接続管12〜15の周方向の接続位置とを2ヶ所としているが、図14に示すように、3ヶ所以上としてもよい。
例えば、各冷却機構に接続される接続管8〜11と供給側マニホールド本体6Aとの全ての接続位置が、供給側マニホールド本体6Aの周方向において異なるとしてもよい。
また、各冷却機構に接続される接続管12〜15と排出側マニホールド本体7Aとの全ての接続位置が、排出側マニホールド本体7Aの周方向において異なるとしてもよい。
これにより、オゾン発生装置の各接続管を容易に接続及び取り外すことが可能となるため、メンテナンスをより一層容易にすることができる。
なお、上記各実施の形態は、実施段階でその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記各実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせてもよい。また、上記各実施の形態に示される機能を失わない範囲で構成要素を削除してもよい。
本発明は、例えば、浄水処理、パルプ漂白、排ガス処理、産業排水処理、医療機具の殺菌、消臭、脱色を目的とするオゾン処理の分野に有効である。
本発明の第1の実施の形態に係るオゾン発生ユニットの一例を示す上部断面図。 同実施の形態に係るオゾン発生装置の垂直方向の断面の一例を示す図。 同実施の形態における対をなす電極の端部の電気力線の状態の一例を示す図。 電極の端部が方形の電気力線の状態の一例を示す図。 本発明の第2の実施の形態に係るオゾン発生装置の一例を示す断面図。 本発明の第3の実施の形態に係るオゾン発生装置の一例を示す斜視図。 同実施の形態に係るオゾン発生装置の軸方向と平行な面における部分断面図。 同実施の形態に係るオゾン発生装置を軸方向から見た図。 同実施の形態に係るオゾン発生装置の変形例を示す断面図。 板状部材上の電極部の配置例を示す断面図。 積層方向に垂直な冷却機構の一例を示す断面図。 同実施の形態に係るオゾン発生装置における各接続管とオゾン発生ユニットとの接続関係の一例を示す図。 積層体の中心軸、供給側マニホールド本体の軸、排出側マニホールド本体の軸が重なる方向から排出側マニホールドを見た外観図。 供給側マニホールド本体及び排出側マニホールド本体と接続管との接続関係の変形例を示す図。
符号の説明
1〜4…オゾン発生ユニット、1A,2A1,2A2,3A1,3A2,4A1,4A2…板状部材、1B,2B1,2B2,3B1,3B2,4B1,4B2…電極部、1C,2C1,2C2,1B1,1B2…電極、3C1,3C2,4C1,4C2…コーティング層、1D〜4D…冷却機構、5,29…オゾン流出管、6…供給側マニホールド、6A…供給側マニホールド本体、7…排出側マニホールド、7A…排出側マニホールド本体、8〜15…接続管、21…オゾン発生ユニット、22…基板、23a,23b…電極、24…誘電体、25…冷却板、26…オゾン発生装置、27…圧力容器、28…フランジ

Claims (8)

  1. 基板と、
    当該基板の一方の面に配置され、互いに距離を介して対向し、端部が曲率を持ち、対をなす電極と、
    前記基板の一方の面と前記電極とをコーティングする誘電体と
    を具備し、
    前記対をなす電極のうちの第1の電極の端部において、前記対をなす電極のうちの第2の電極と向き合う側の面は、端に向かうほど前記第2の電極から離れるように曲率を持ち、前記第2の電極と逆側の面は、前記第2の電極の逆方向に突出する状態で曲率を持ち、
    前記第2の電極の端部において、前記第1の電極と向き合う側の面は、端に向かうほど前記第1の電極から離れるように曲率を持ち、前記第1の電極と逆側の面は、前記第1の電極の逆方向に突出する状態で曲率を持つ
    ことを特徴とするオゾン発生ユニット。
  2. 対をなし端部が曲率を持つ電極を誘電体で覆った放電部と冷却部とを含むユニットを、空隙を介して積層した積層体と、
    前記積層体を覆い、原料ガスが充填される容器と、
    前記原料ガスに基づいて前記対をなす電極に異なる電圧を印加することによって前記放電部の表面で生成されたオゾンを流出させる流出手段と
    を具備し、
    前記対をなす電極のうちの第1の電極の端部において、前記対をなす電極のうちの第2の電極と向き合う側の面は、端に向かうほど前記第2の電極から離れるように曲率を持ち、前記第2の電極と逆側の面は、前記第2の電極の逆方向に突出する状態で曲率を持ち、
    前記第2の電極の端部において、前記第1の電極と向き合う側の面は、端に向かうほど前記第1の電極から離れるように曲率を持ち、前記第1の電極と逆側の面は、前記第1の電極の逆方向に突出する状態で曲率を持つ
    ことを特徴とするオゾン発生装置。
  3. 請求項2記載のオゾン発生装置において、
    前記流出手段は、前記容器内のガス流速を調整することを特徴とするオゾン発生装置。
  4. 請求項3記載のオゾン発生装置において、
    前記流出手段は、前記積層体と同軸方向の管であり、側面に貫通孔が散在することを特徴とするオゾン発生装置。
  5. 請求項4記載のオゾン発生装置において、
    前記貫通孔の前記流出手段の側面における開口率は、1%〜20%のいずれかの値であることを特徴とするオゾン発生装置。
  6. 請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載のオゾン発生装置において、
    前記積層体の各冷却部に対して冷媒を供給するための供給本体と複数の冷媒供給管とを含み、隣り合う階層で前記供給本体の周方向における前記冷媒供給管の接続位置が異なる第1のマニホールドと、
    前記各冷却部から前記冷媒を排出するための排出本体と複数の冷媒排出管とを含み、隣り合う階層で前記排出本体の周方向における前記冷媒排出管の接続位置が異なる第2のマニホールドと
    をさらに具備することを特徴とするオゾン発生装置。
  7. 請求項6記載のオゾン発生装置において、
    前記積層体の積層方向の軸を挟んで、前記供給本体の軸と前記排出本体の軸とが配置され、前記積層体の中心軸と前記供給本体の軸と前記排出本体の軸とが平行であることを特徴とするオゾン発生装置。
  8. 請求項6又は請求項7記載のオゾン発生装置において、
    前記第1のマニホールドは、各階層で前記供給本体の軸方向における前記冷媒供給管の接続位置が異なり、
    前記第2のマニホールドは、各階層で前記排出本体の軸方向における前記冷媒排出管の接続位置が異なる
    ことを特徴とするオゾン発生装置。
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