JP4207151B2 - 非同期プロセッサを備えた通信装置及びその通信方法 - Google Patents
非同期プロセッサを備えた通信装置及びその通信方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、データの送受信をする通信装置に係り、特に瞬時対応能力が高く、かつ、待機時消費電力が極めて低い通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
無線タグ等の微弱な無線電波を送受信する通信装置では、データ送信時にRF回路で消耗される電力こそ大きいが、待機時間が動作時間に比べ極端に長いため、マイクロプロセッサにおける消費電力の多少が全体の消費電力における大きな要素となる。ここでマイクロプロセッサの消費電力は、ほぼ基本クロックの周波数に比例するといわれているが、一定の処理能力を維持しながら装置の消費電力を低下させたい場合には、クロックの周波数を下げる代わりに何らかの措置が必要である。
【0003】
従来、待機状態における消費電力を低減される方法が種々開発されていた。例えば、特開平9―83335号公報には、待機状態に同一の動作状態となる回路をブロックに分け、一部の部分回路を待機状態においてターンオフすることによりしきい値電流を低下させ消費電力を落とす技術が開示されている(特許文献1)。また、クロックの発振を停止させてしまうスリープモードを設け、全体的な消費電力を落とすようにマイクロプロセッサを設計することもあった。このような従来技術は、例えば特開平5−11876号公報や特開平5−19890号公報にも記載されている(特許文献2及び3)
【特許文献1】
特開平9―83335号公報
【特許文献2】
特開平5−11876号公報
【特許文献3】
特開平5−19890号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公知技術のような方法によっても、マイクロプロセッサの消費電力を下げるには限度があった。すなわち特許文献1に開示されるような技術では、特定回路ごとに電力供給を限定することができるが、マイクロプロセッサ等の大規模集積回路を含む装置全体の消費電力を低減させることはできなかった。
【0004】
また、スリープモードを利用するマイクロプロセッサでは、定期的にスタンバイモードにしてホストコンピュータからの通信要求に応えなければならないため、スタンバイモードに必要とされる期間の消費電力を抑えることはできなかった。特に、無線タグのような微弱電波を扱う通信装置では、瞬時応答能力が重要であるため、装置が反応できないスリープモードを余り長く取ることは好ましくなかった。
【0005】
図7に従来の同期型プロセッサを用いた通信装置における消費電力の変化を示す。図7に示すように、時刻t0までのスリープモードでは消費電力は少ないがマイクロプロセッサ、つまり通信装置が応答できない。時刻0に発振を開始させた発振器からの基本クロックが安定してからのスタンバイモードは外部からのデータに対応できるようになっているが消費電力が基本クロックの周波数に応じて消費してしまう。マイクロプロセッサが動作する処理モード(時刻t1〜t2)の期間が短いとしても、瞬時応答するために、スタンバイモードの期間(時刻t0〜t3)はある程度長く取らざるを得なかったのである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は、瞬時対応能力が高く、かつ、待機時消費電力が極めて低い通信装置を提供することを目的とする。
【0007】
本発明の送信に係る通信装置は、入力された信号の状態の変化に対応して次の処理を非同期に実行するように構成された非同期プロセッサと、所定の周期を有する発振信号に基づいて非同期プロセッサに送信データを送出するタイミングを通知するための同期信号を生成する発振回路と、非同期プロセッサから送出された送信データを発振信号に対応させて変調し送信する送信回路と、待機状態において非同期プロセッサのみに電源を供給し、非同期プロセッサの制御に基づいて送信回路に対して選択的に電源を供給する電源回路と、を備え、非同期プロセッサは、外部から通知された送信コマンドに対応して電源回路に送信回路の電源を投入させることを特徴とする。
【0008】
上記構成によれば、当該非同期プロセッサは送信コマンドの通知による入力信号の状態変化があって初めて動作を開始する。そして受信した送信コマンドに対応して、非同期プロセッサは電源回路に送信回路用の電源を供給するように制御する。非同期プロセッサは内部では非同期に動作しながらも、送信回路に対しては発振回路からの同期信号を参照して同期信号に対応したタイミングで送信データを出力するので、正しいタイミングで送信データが変調されて出力される。本構成によれば、制御手段が非同期プロセッサなので、外部からのコマンドを受けるためのスタンバイモードが不要であり、コマンドが送信されない限り電力が消費されない。また送信回路はこの電源の供給によって初めて動作を始めるため、送信が必要な場合のみに電力を消費してデータ送信を行い、無駄な電力を消費しない。
【0009】
本発明において、「非同期プロセッサ」は、水晶振動子からの基本クロックを必要としないで外部からの信号の変化に対応して非同期に動作するように設計されたプロセッサをいう。非同期プロセッサの構成については、非同期プロセッサに関する公知技術が利用可能である。
【0010】
また本発明の受信に係る通信装置は、入力された信号の状態の変化に対応して次の処理を非同期に実行するように構成された非同期プロセッサと、受信信号中に所定強度の搬送波信号が含まれていることを示す搬送波検出信号を出力する搬送波検出回路と、受信信号を復調して受信データを出力する受信回路と、待機状態において非同期プロセッサのみに電源を供給し、非同期プロセッサの制御に基づいて受信回路に対して選択的に電源を供給する電源回路と、を備え、非同期プロセッサは、外部から通知された受信コマンドに対応して電源回路に受信回路の電源を投入させ、搬送波検出信号が出力されている場合に受信データを入力することを特徴とする。
【0011】
上記構成によれば、当該非同期プロセッサは受信コマンドの通知による入力信号の状態変化があって初めて動作を開始する。そして受信した受信コマンドに対応して、非同期プロセッサは電源回路に受信回路用の電源を供給するように制御する。次いで非同期プロセッサは搬送波検出信号を検出したら、前記受信信号を復調し受信データを入力するので、受信信号が所定の強度以上出力されている場合に正しく受信データを入力できる。本構成によれば、制御手段が非同期プロセッサなので、外部からのコマンドを受けるためのスタンバイモードが不要であり、コマンドが通信されない限り電力が消費されない。また受信回路はこの電源の供給によって初めて動作を始めるため、受信が必要な場合のみに電力を消費してデータ受信を行い、無駄な電力を消費しない。
【0012】
例えば、非同期プロセッサは、リセット信号を外部から入力し、当該リセット信号が解除状態となった時から処理を開始するように構成されている。非同期プロセッサは、初期状態からの処理がイベント駆動式に非同期に進むので、このようなリセット信号によってコマンド受信待ちの状態にすることが可能である。
【0013】
特に、非同期プロセッサは、コマンドに対応する処理が完了した場合に、電源回路から供給していた電源(例えば受信回路や送信回路への電源)の供給を停止させることが好ましい。このような構成によれば、非同期プロセッサの消費電力が極めて低いばかりでなく、動作が必要とされる場合にのみ送受信回路に電力が供給されるため、待ち受け電力を消費することが無く、更に消費電力を低減させることができる。
【0014】
例えば、非同期プロセッサは、外部のホストコンピュータとハンドシェイク方式通信線を介して通信可能になっている。非同期プロセッサは内部の処理が非同期であるため、処理の開始と終了とをその都度外部と交換するハンドシェイク方式の通信とすることにより、正しくデータを通信できるようになるのである。
【0015】
このハンドシェイク方式通信線は、例えばクロック入力信号線、データ入力信号線、及びクロック出力信号線を含む。そして、ホストコンピュータからのコマンドを入力する場合、非同期プロセッサは、クロック入力信号線の状態が変化したときにデータ入力信号線に出力されているデータをラッチし、当該データのラッチに同期してクロック出力信号線の状態を変化させるように動作する。このような構成によれば、非同期プロセッサはクロック入力信号線の状態変化により処理の開始を知り、クロック出力信号線の状態変化により、外部の装置が非同期プロセッサの処理終了を知ることができる。
【0016】
さらに非同期プロセッサは、クロック出力信号線の状態の変化に対応して再びクロック入力信号線の状態が変化した場合に、さらにクロック出力信号線の状態を変化させるようにしてもよい。このような構成によれば、外部の装置が非同期プロセッサの処理終了を知ってクロック入力信号線の状態を変化させたことを契機に、非同期プロセッサは一旦状態を変化させたクロック出力信号線の状態を復帰させることができる。
【0017】
または、このハンドシェイク方式通信線は、クロック出力信号線、データ出力信号線、及びクロック入力信号線を含む。そして、ホストコンピュータにデータを出力する場合、非同期プロセッサは、データ出力信号線に出力すべきデータを出力してからクロック出力信号線の状態を変化させる。このような構成によれば、データ出力をしたい場合、データ出力信号線にデータをセットしてから、データ準備完了を示すクロック出力信号線の状態を変化させれば、この状態変化を監視する外部の装置は非同期にデータを入力することができる。
【0018】
さらに非同期プロセッサは、出力されたデータをホストコンピュータがラッチしたことに伴ってクロック入力信号線の状態が変化した場合に、クロック出力信号線の状態を変化させる。このような構成によれば、非同期プロセッサはクロック入力信号線の状態変化によってホストコンピュータの処理終了を知り、一旦状態を変化させたクロック出力信号線の状態を復帰させることができる。
【0019】
また本発明の送信に係る通信方法は、入力された信号の状態の変化に対応して次の処理を非同期に実行する非同期プロセッサを使用する通信装置のための通信方法であって、通信装置は、非同期プロセッサと、送信回路と、待機状態において非同期プロセッサのみに電源を供給し、非同期プロセッサの制御に基づいて送信回路に対して選択的に電源を供給する電源回路と、を備えるものであり、非同期プロセッサが、外部から通知された送信コマンドに対応して送信回路の電源を投入させるステップと、非同期プロセッサが、送信データを送出するタイミングを通知するための同期信号に対応させて当該送信データを非同期プロセッサから出力させるステップと、送信回路が、非同期プロセッサから送出された送信データを変調し送信するステップと、を備えたことを特徴とする。
【0020】
上記方法によれば、当該非同期プロセッサは送信コマンドの通知による入力信号の状態変化があって初めて処理を開始して、まず送信回路用の電源を供給するように制御する。次いで非同期プロセッサは送信信号の送出タイミングに対応している同期信号に参照して送信データを出力するので、正しいタイミングで送信データが変調されて出力される。本方法によれば、制御手段が非同期プロセッサなので、外部からの送信コマンドを受けるためのスタンバイモードが不要であり、コマンドが送信されない限り電力が消費されない。また送信回路はこの電源の供給によって初めて動作を始めるため、送信が必要な場合のみに電力を消費してデータ送信を行い、無駄な電力を消費しない。
【0021】
さらに本発明の受信に係る通信方法は、入力された信号の状態の変化に対応して次の処理を非同期に実行する非同期プロセッサを使用する通信装置のための通信方法であって、通信装置は、非同期プロセッサと、受信回路と、待機状態において非同期プロセッサのみに電源を供給し、非同期プロセッサの制御に基づいて受信回路に対して選択的に電源を供給する電源回路と、を備えるものであり、非同期プロセッサが外部から通知された受信コマンドに対応して受信回路の電源を投入させるステップと、非同期プロセッサが受信信号中に所定強度の搬送波信号が含まれていることを示す搬送波検出信号が出力されていた場合に、非同期プロセッサが受信回路から出力されている受信データを入力するステップと、入力された受信データを外部に通信するステップと、を備えたことを特徴とする。
【0022】
上記方法によれば、当該非同期プロセッサは受信コマンドの通知による入力信号の状態変化があって初めて動作を開始する。そして受信した受信コマンドに対応して、非同期プロセッサは受信回路用の電源を供給するように制御する。次いで非同期プロセッサは搬送波検出信号を検出したら、前記受信信号を復調し受信データを入力するので、受信信号が所定の強度以上出力されている場合に正しく受信データを入力できる。本構成によれば、制御手段が非同期プロセッサなので、外部からのコマンドを受けるためのスタンバイモードが不要であり、コマンドが通信されない限り電力が消費されない。また受信回路はこの電源の供給によって初めて動作を始めるため、受信が必要な場合のみに電力を消費してデータ受信を行い、無駄な電力を消費しない。
【0023】
ここで非同期プロセッサは、各ステップを、外部から供給されるリセット信号が解除状態となった時から開始するようにしてもよい。
【0024】
ホストコンピュータ側における本発明の送信に係る通信方法は、入力された信号の状態の変化に対応して次の処理を非同期に実行する非同期プロセッサを使用する通信装置との間で、クロック入力信号線、データ入力信号線、及びクロック出力信号線を含むハンドシェイク方式通信線を介して通信する通信方法であって、通信装置は、非同期プロセッサと、送信回路と、受信回路と、待機状態において非同期プロセッサのみに電源を供給し、非同期プロセッサの制御に基づいて送信回路または受信回路に対して選択的に電源を供給する電源回路と、を備えるものであり、通信装置に送信コマンドを送信する場に、通信装置に対するリセット信号を解除するステップと、データ入力信号線に当該送信コマンドを構成するデータを出力してから、クロック入力信号線の状態を変化させるステップと、データの入力に対応してクロック出力信号線の状態が変化した場合に、クロック入力信号線の状態を元の状態に戻すステップと、を備える。このような方法によれば、必ず処理の開始と処理の終了とを通信することができるので、非同期システムと通信可能になる。
【0025】
またホストコンピュータ側における本発明の受信に係る通信方法は、入力された信号の状態の変化に対応して次の処理を非同期に実行する非同期プロセッサを使用する通信装置との間で、クロック出力信号線、データ出力信号線、及びクロック入力信号線を含むハンドシェイク方式通信線を介して通信する通信方法であって、通信装置は、非同期プロセッサと、送信回路と、受信回路と、待機状態において非同期プロセッサのみに電源を供給し、非同期プロセッサの制御に基づいて送信回路または受信回路に対して選択的に電源を供給する電源回路と、を備えるものであり、通信装置からのデータを受信する場合に、通信装置に対するリセット信号を解除するステップと、クロック出力信号線の状態が変化した際に、データ出力信号線に出力されているデータをラッチするステップと、データをラッチした場合にクロック入力信号線の状態を変化させるステップと、クロック入力信号線の状態の変化に対応してクロック出力信号線の状態が変化した場合に、クロック入力信号線の状態を元の状態に戻すステップと、を備える。このような方法によれば、必ず処理の開始と処理の終了とを通信することができるので、非同期システムと通信可能になる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1に、本実施形態に係る通信装置とホストコンピュータとの接続形態を示すブロック図を示す。
【0027】
本実施形態の通信装置は、例えば無線タグやICカード等との間で微弱電力の無線通信を行う送受信装置に係る。図1に示すように、本実施形態の通信装置1は、ホストコンピュータ2とハンドシェイク方式通信線で通信可能に接続されている。この通信装置1は例えばICカードに搭載されるものであり、電力消費を極力低く抑える必要があるものである。
【0028】
通信装置1は、本発明に係る構成を備え、アンテナ3を通して、ホストコンピュータ2から送付された送信データを電磁波として射出したり、アンテナ3によって受信された受信データをホストコンピュータ2に送付したりすることが可能になっている。この通信のために、通信装置1からホストコンピュータ2に対する出力線としてクロック出力信号線SCLK_OUT、及びデータ出力信号線SDATA_OUTが、ホストコンピュータ2から通信装置1に対する入力線としてクロック入力信号線SCLK_IN、データ入力信号線SDATA_IN,及びリセット信号線RESETが相互に接続されている。アンテナ3は、本実施形態では送受信兼用アンテナにしてあるが、無論別個独立してアンテナを備えるようにしてもよい。当該通信装置1は、例えば322MHz以下の周波数帯の無線通信を行い、半径3mの距離で500μV/m以下の電界強度を送信するような極めて弱い電磁波を出力する装置である。
【0029】
クロック出力信号線SCLK_OUTは、ホストコンピュータ2とのシリアルインターフェースの通信装置からの同期クロック出力線である。データ出力信号線SDATA_OUTはシリアルインターフェースの通信装置からのデータ出力線である。クロック入力信号線SCLK_INは、シリアルインターフェースのホストコンピュータからの同期クロック入力線である。データ入力信号線SDATA_INはシリアルインターフェースのホストコンピュータからのデータ入力線である。リセット信号線RESETは、ホストコンピュータから通信装置をリセットするためのものである。
【0030】
ホストコンピュータ2は、コンピュータシステム等であって、通信装置1に送出させたい送信データを送信コマンドに含ませて通信したり、受信したい場合に受信コマンドを通信したりすることが可能に構成されている。ホストコンピュータ2自体は非同期プロセッサにより制御される必要はない。
【0031】
図2に、本実施形態に係る本通信装置の詳細な回路ブロック図を示す。図2に示すように、通信装置1は、本発明に係る非同期プロセッサ10、送信回路11、受信回路12、電源装置13、発振器14、分周回路15、スイッチ回路16を備えている。
【0032】
非同期プロセッサ10は、非同期CPU(中央演算装置)、周辺回路であるメモリ、I/O回路を含めたワンチップ型CPUとなっている。特に本発明における非同期プロセッサ10は、同期型CPUと異なり、水晶振動子からの基本クロックを必要とせず外部からの信号の変化に対応して非同期に動作するように設計されている。非同期CPUは、基本的には同期型CPUと同様のブロック構造、例えば、プログラムカウンタ、次に実行すべき命令のアドレスを格納するメモリアドレスレジスタ、アクセスしようとするメモリ内から読み出したデータを保持するメモリデータレジスタ、現在実行中の命令を保持する命令レジスタ、演算・処理に必要とされるワークエリアである汎用レジスタ、演算回路、全体の制御回路等を備えている。但し、非同期CPUは、基本クロックによって各ブロックが動作するものではないため、一つのブロックにおける処理が終わりデータが総て揃ったら次のブロックの処理が始まるように互いの動作順序を規定する特別の回路として、局所的な協調をとるためのランデブー回路やアービター回路が必要である。ランデブー回路は、非同期システムの動作を協調させ中央制御のクロックが無くてもデータが順序立てて流れるようにイベント駆動式に制御する回路であり、例えばマラーC素子を用いる。アービター回路は、二つのブロックがほぼ同時にあるブロックにアクセスしようとした場合にどちらか一方の処理を優先させる調停処理を行う回路である。非同期プロセッサについては、昔から研究されている種々の公知技術を利用できる。例えば、「非同期チップで限界を破れ」、I.E.サザーランド等、日経サイエンス 2002 11月号、p68〜76にはその概略が開示されている。
【0033】
非同期プロセッサ10は、ホストコンピュータ2に通知を行うためのハンドシェイク方式通信データとして、クロック出力信号線SCLK_OUTに同期クロック信号を出力し、データ出力信号線SDATA_OUTにシリアルデータを出力する。またホストコンピュータ2からのコマンドを受信するため、クロック入力信号線SCLK_INから同期クロック信号を入力し、データ入力信号線SDATA_INからシリアルデータを入力する。さらにホストコンピュータ2からのリセット信号を受けるためのリセット端子RESETを備えている。
【0034】
また非同期プロセッサ10は、送信に係るものとして、送信データを送出するタイミングを規定する同期信号INTを入力し、送信データTxDを送信回路11に出力するようになっている。非同期プロセッサ10は、当該同期信号Iを割り込み要求として受け付ける。当該同期信号の周期はシステム仕様で定まり、例えば送信データの転送ビットレートに対応するものである。送信データTxDは、例えばプリアンブルを含むデータである。
【0035】
また受信に係るものとして、非同期プロセッサ10は搬送波が検出されていることを示す搬送波検出信号CD及び復調された受信データRxDを入力するようになっている。搬送波検出信号CDは、受信している信号(例えば搬送波)の強度が一定レベル以上であることを示すものであればよい。受信データRxDはシリアルデータとなっており、非同期プロセッサ10は当該受信データをビット検出してからワード検出する。
【0036】
電源装置13は、本発明に係り、送信回路11を動作させるための電源TXP及び受信回路12を動作させるための電源RXPを選択的に供給することが可能に構成されている。当該電源装置13は、非同期プロセッサ10の出力する電源制御信号PCに基づいて送信回路用電源TXPと受信回路用電源RXPとを独立してオンオフさせるようになっている。
【0037】
発振器14は、送受信に係る搬送波に対応した周波数の発振信号を出力するもので、公知の発振手段、例えば表面弾性波フィルタ(SAW)を利用可能である。本実施形態では当該発振器について電源供給の有無を制御していないが、送信または受信に先立って当該発振器の発振を開始させ、送信または受信処理が終了したら当該発振器の発振を終了させてもよい。
【0038】
分周器15は、発振器14と併せて本発明の発振回路に係り、送信データを送出すべきタイミングに対応した同期信号INTを非同期プロセッサ10に出力するようになっている。
【0039】
送信回路11は、変調器111、コンバータ112、及びアッテネータ113を備える。変調器111は、非同期プロセッサ10からの送信データTxDに基づいて所定の変調方式、例えば周波数偏移変調(FSK)で変調し、偏移させる周波数を含む信号に変換するものである。コンバータ112は、アップコンバータであって発振信号である搬送波を周波数変位変調された信号でさらに変調するものである。アッテネータ113は、送信に適する空中線電力に適合させるための減衰器である。
【0040】
スイッチ16は、アンテナ3を送受信兼用とするための切り替えスイッチであり、非同期プロセッサ10が送信時に出力する切り替え信号TX_ONが有効である場合に送信回路11とアンテナ3とを接続し、それ以外の場合に受信回路12とアンテナ3とを接続する。
【0041】
受信回路12は、高周波増幅器121、混合器122、局部発振器123、バンドパスフィルタ124、中間周波増幅器125、復調回路126、信号強度検出器127、及びコンパレータ128を備える。高周波増幅器121は、受信信号のうち低周波成分を除去し所定の信号レベルまで増幅するものである。局部発振器123は発振器14からの発振信号に基づいて中間周波を生成するための周波数を有する局部発振信号を生成するものである。混合器122は、局部発振信号と受信信号とを合成し、差分となる中間周波信号を生成するものである。バンドパスフィルタ124は、所望の中間周波信号の周波数成分のみを通過させるものである。復調回路126は、中間周波信号を復調、すなわち低周波成分を通過させコンパレータにより基準値と比較してシリアルデータである受信データRxDを生成するものである。信号強度検出器127は、中間周波信号のうち信号強度に対応するアナログデータ、例えば中間周波の搬送波成分の振幅に対応するデータを生成するものである。コンパレータ128は、受信データありと判断できる信号強度に対応する参照電圧値Vrefと信号強度検出器127の出力とを比較し、参照電圧値以上の出力が出ていることを示す搬送波検出信号CDを出力するものである。
【0042】
次に本実施形態に係る通信装置の動作を、図3のフローチャートを参照して説明する。特にステップS10〜20が送信処理に関し、ステップ21〜26が受信処理に関する。当該通信方法は、通信手順の例示であり、これらの手順に限定されることはない。
【0043】
初期状態として、送信回路11及び受信回路12には電源が供給されていないものとし、切り替え信号TX_ONはアンテナ3と受信回路12とを接続するように出力されているものとする。
【0044】
まず非同期プロセッサ10は、ホストコンピュータ2からのリセット信号によるリセットが解除されると、ホストコンピュータ2から送信されるコマンドの待機状態になる(S01:N)。そしてコマンドが送信されると(S01:Y)、コマンドを順次受信していく(S02)。
【0045】
具体的には、図4のタイミングチャートに示すように、ホストコンピュータ2は、時刻t10でコマンド通信時にまずデータ入力信号線SDATA_INにデータを送出してからクロック入力信号線SCLK_INの論理をL(Low:低レベル)状態に保持する。非同期プロセッサ10は、クロック入力信号線SCLK_INが一定期間L状態になったことを検出すると、データ入力信号線SDATA_INに送出されているデータを入力し、同時にクロック出力信号線SCLK_OUTの状態をL状態に変化させる(時刻t11)。ホストコンピュータ2はこの状態変化を受けて、クロック入力信号線SCLK_INの論理を元の状態に復帰させる(時刻t12)。非同期プロセッサ10は、クロック入力信号線SCLK_INの論理状態が変化したことを検出し、自らのクロック出力信号線SCLK_OUTの状態も元の状態に復帰させる(時刻t13)。以上でシリアルデータ1ビットの非同期プロセッサ10への入力が完了する。この処理を、コマンドを構成するビット分(ワード分等)繰り返す。
【0046】
一方、通信装置1側からもホストコンピュータに所定のアクノリッジを通知する必要があるが、そのような場合にはクロック出力信号線SCLK_OUT及びデータ出力信号線SDATA_OUTを利用してアクノリッジが通知される。具体的には、図5のタイミングチャートに示すように、同期プロセッサ10は予めデータ出力信号線SDATA_OUTに送信すべきデータを出力してから、時刻t20において非クロック出力信号線SCLK_OUTの論理をL状態に変化させる。ホストコンピュータ2はこの状態変化を受けてデータを取り込み(時刻t21)、同時にクロック入力信号線SCLK_INの論理をL状態にする。非同期プロセッサ10はクロック入力信号線SCLK_INの論理状態が変化したことを検出し、自らのクロック出力信号線SCLK_OUTの状態も元の状態に復帰させる(時刻t22)。ホストコンピュータ2はクロック出力信号線SCLK_OUTの論理が変化したことを検出し、自らのクロック入力信号線SCLK_INの論理を元の状態に復帰させる。以上でシリアルデータ1ビットの非同期プロセッサ10からの出力が完了する。この処理を、アクノリッジを構成するビット分(ワード分等)繰り返す。
【0047】
さてホストコンピュータ2から供給されたコマンドが送信コマンドであった場合(S03:Y)、当該通信装置1は送信モードの処理(S10〜S20)に入る。まず、送信に先立って、非同期プロセッサ10は電源装置13に送信回路11及び受信回路12の電源を供給させる電源制御信号PCを出力する(S10)。これに対応して電源装置13は、送信回路用電源TXP及び受信回路用電源RXPを送信回路11及び受信回路12に出力する。受信回路12の動作が安定するまでの若干期間をランダムウェイトにより待ってから(S11:Y)、非同期プロセッサ10は搬送波検出信号CDを参照し、一定レベル以上の信号強度で搬送波、すなわち他の電波が送出されているか否かをチェックする(S12)。その結果、他の電波が送出されておらず妨害が生じないと判断できる場合には(S13:N)、送信データの送信ルーチン(S18)に移行する。
【0048】
搬送波強度が高く他の電波が送信されていると判断される場合には(S13:Y)、搬送波が検出され他の電波が送信されている旨を所定のコマンドでホストコンピュータ2に通知する(S14)。さらに送信が終わると思われる若干期間Tだけ待ってから(S15)、再び搬送波検出信号CDを参照し、他の電波送出が終了したか否かを検査する(S17)。ここで他の電波が無くなっていると判断された場合には(S17:N)、送信ルーチンに移行する(S18)。
【0049】
すなわち非同期プロセッサ10は、まず切り替え信号TX_ONを出力してスイッチ回路16を切り替え、送信回路11とアンテナ3とを接続する。次いで非同期プロセッサ10は同期信号INTに従って1ビットずつ送信データを送信回路11に供給する。送信回路11はそのシリアルデータを順次変調し、アンテナ3経由で電磁波として出力する。送出すべきデータの送信が完了したら、送信完了を示すコマンドをホストコンピュータ2に通知する(S19)。
【0050】
一方、他の電波が相変わらず送出されている場合には(S17:Y)、送信を中止することとし、その旨をホストコンピュータ2に通知する(S20)。これらの処理が終了したら、送信回路11及び受信回路12の電源TXP,RXPを遮断させ(S04)、非同期プロセッサ10は送信モードの処理を終了する。
【0051】
ステップS03において、ホストコンピュータ2からのコマンドが受信モードであることを示している場合(S03:N)、通信装置1は受信モードの処理(S21〜S26)に入る。
【0052】
まず非同期プロセッサ10は受信回路12の電源を供給させる電源制御信号PCを電源装置13に出力し、受信回路12に電源を供給させる(S21)。次いで搬送波検出信号CDを参照し、受信すべき電磁波が存在するか否かを検査する(S22)。電磁波が存在しなかった場合(S22:N)、受信すべきデータは存在しないので、その旨をホストコンピュータ2に通知して受信装置の電源を停止させる電源制御信号PCを電源装置13に出力する(S04)。
【0053】
一方、電磁波が存在している場合には(S22:Y)、受信回路12の復調するビットデータを参照してプリアンブル同期を行い(S23)、次いでフレーム同期(S24)を行って、受信ルーチン(S25)に移行する。そして受信すべきデータが存在する限り受信を行ってその受信データを逐一ホストコンピュータ2に送出する(S25)。受信データの受信が完了したら受信完了通知をホストコンピュータ2に送出し(S26)、非同期プロセッサ10は受信モードの処理を終了する。
【0054】
以上、本実施形態の処理に従えば、通信装置1全体の消費電力の推移は、例えば図6で示すような変化を示すと考えられる。すなわち、ホストコンピュータ2が送信をするための送信コマンドを通知したり受信をするための受信コマンドを通知したりするまではスタンバイモードであり(〜t1、t2〜)、非同期プロセッサ10自体は一切の内部動作が停止しているので、殆ど内部電力を消費しない。送信回路11も受信回路12も電源が供給されていないので、全く電力を消費しない。唯一、発振器14の発振に係る電力及び電源装置13の動作電力が消費されるのみである。
【0055】
ホストコンピュータ2が送信コマンドや受信コマンドを送出しそれに対応する一連の処理(図3参照)が終了するまでの処理モード(時刻t1〜t2)では、非同期プロセッサ10が非同期に動作を逐次処理し、必要に応じて送信回路11や受信回路12の電源が投入されるので、それに応じた電力が消費される。しかしこの処理も非同期処理により極めて迅速に処理が完了し、クロック動作のために流れる電流が存在しないので、非同期プロセッサ10内における電力消費も送信回路11や受信回路12における電力消費も従来に比べ大幅に低減させることができる。
【0056】
実施例として非同期CPUを8ビット構成で試作し、同様の仕様を同期型CPUで構成した比較例との間で消費電流を比較した。その結果、以下のようになった。
【0057】
実効値消費電流 平均消費電流
実施例 412.5μA 178.6μA
比較例 2.47mA 681.5μA
上記比較からも明らかなように、本実施形態に係る非同期プロセッサを用いた通信装置によれば、従来品に比べ大幅に消費電力を減少させることができる。
【0058】
しかも非同期プロセッサによれば、同期型プロセッサにおけるスリープモードは不要でありスタンバイモードに移るための基本クロック安定期間も不要であるため、極めて瞬時応答特性の良い通信装置を提供可能である。
【0059】
すなわち本実施形態の通信装置によれば、消費電力の低減と瞬時応答特性の向上という、従来相反するとされていた要求を共に満たすことができるため、微弱無線モジュール等に使用する通信装置として極めて有利である。
【0060】
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく、その趣旨の範囲で適宜変更して適用することが可能である。例えば、上記実施形態では微弱無線を取り扱う通信装置を例示したが、無線であるか有線であるか、また送信装置か受信装置か送受信装置であるかを問わず、変調・復調装置を公知技術に基づき変更することにより、適宜本発明を適用することが可能である。
【0061】
また上記実施形態では、4相ハンドシェイク方式によってホストコンピュータ2と通信していたが、データの入出力タイミングとデータそのものとを送受信可能な通信方式であれば他の通信方式も利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る通信装置とホストコンピュータとの接続を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係る通信装置の回路ブロック図である。
【図3】 本実施の形態に通信装置における送信方法及び受信方法を示すフローチャート。
【図4】 ホストコンピュータから通信装置へデータ通信する場合のハンドシェイク方式のタイミングチャート。
【図5】 通信装置からホストコンピュータへデータ通信する場合のハンドシェイク方式のタイミングチャート。
【図6】 本実施の形態に係る通信装置における消費電力の変化を示すチャート。
【図7】 従来の通信装置における消費電力の変化を示すチャート。
【符号の説明】
1…通信装置、2…ホストコンピュータ、3…アンテナ、10…非同期プロセッサ、11…送信回路、12…受信回路、13…電源装置、14…発振器、15…分周器、16…スイッチ回路、111…変調器、112…コンバータ、113…アッテネータ、121…高周波増幅器、122…混合器、123…局部発振器、124…バンドバスフィルタ、125…中間周波増幅器、126…復調回路、127…信号強度検出器、128…コンパレータ
Claims (15)
- 入力された信号の状態の変化に対応して次の処理を非同期に実行するように構成された非同期プロセッサと、
所定の周期を有する発振信号に基づいて前記非同期プロセッサに送信データを送出するタイミングを通知するための同期信号を生成する発振回路と、
前記非同期プロセッサから送出された前記送信データを前記発振信号に対応させて変調し送信する送信回路と、
待機状態において前記非同期プロセッサのみに電源を供給し、前記非同期プロセッサの制御に基づいて前記送信回路に対して選択的に電源を供給する電源回路と、を備え、
前記非同期プロセッサは、外部から通知された送信コマンドに対応して前記電源回路に前記送信回路の電源を投入させることを特徴とする通信装置。 - 入力された信号の状態の変化に対応して次の処理を非同期に実行するように構成された非同期プロセッサと、
受信信号中に所定強度の搬送波信号が含まれていることを示す搬送波検出信号を出力する搬送波検出回路と、
前記受信信号を復調して受信データを出力する受信回路と、
待機状態において前記非同期プロセッサのみに電源を供給し、前記非同期プロセッサの制御に基づいて前記受信回路に対して選択的に電源を供給する電源回路と、を備え、
前記非同期プロセッサは、外部から通知された受信コマンドに対応して前記電源回路に前記受信回路の電源を投入させ、前記搬送波検出信号が出力されている場合に前記受信データを入力することを特徴とする通信装置。 - 前記非同期プロセッサは、
リセット信号を外部から入力し、当該リセット信号が解除状態となった時から処理を開始するように構成されている、請求項1または2に記載の通信装置。 - 前記非同期プロセッサは、
前記コマンドに対応する処理が完了した場合に、前記電源回路から供給していた電源の供給を停止させる、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の通信装置。 - 前記非同期プロセッサは、
外部のホストコンピュータとハンドシェイク方式通信線を介して通信可能になっている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の通信装置。 - 前記ハンドシェイク方式通信線は、
クロック入力信号線、データ入力信号線、及びクロック出力信号線を含み、
前記非同期プロセッサは、
前記ホストコンピュータからのコマンドを入力する場合、前記クロック入力信号線の状態が変化したときに前記データ入力信号線に出力されているデータをラッチし、当該データのラッチに同期して前記クロック出力信号線の状態を変化させる、請求項5に記載の通信装置。 - 前記非同期プロセッサは、
前記クロック出力信号線の状態の変化に対応して再び前記クロック入力信号線の状態が変化した場合に、さらに前記クロック出力信号線の状態を変化させる、請求項6に記載の通信装置。 - 前記ハンドシェイク方式通信線は、
クロック出力信号線、データ出力信号線、及びクロック入力信号線を含み、
前記非同期プロセッサは、
前記ホストコンピュータにデータを出力する場合、前記データ出力信号線に出力すべきデータを出力してから前記クロック出力信号線の状態を変化させる、請求項5に記載の通信装置。 - 前記非同期プロセッサは、
出力された前記データを前記ホストコンピュータがラッチしたことに伴って前記クロック入力信号線の状態が変化した場合に、前記クロック出力信号線の状態を変化させる、請求項8に記載の通信装置。 - 入力された信号の状態の変化に対応して次の処理を非同期に実行する非同期プロセッサを使用する通信装置のための通信方法であって、
前記通信装置は、前記非同期プロセッサと、送信回路と、待機状態において前記非同期プロセッサのみに電源を供給し、前記非同期プロセッサの制御に基づいて前記送信回路に対して選択的に電源を供給する電源回路と、を備えるものであり、
前記非同期プロセッサが、外部から通知された送信コマンドに対応して送信回路の電源を投入させるステップと、
前記非同期プロセッサが、送信データを送出するタイミングを通知するための同期信号に対応させて当該送信データを出力するステップと、
前記送信回路が、前記非同期プロセッサから送出された前記送信データを変調し送信するステップと、を備えたことを特徴とする通信方法。 - 入力された信号の状態の変化に対応して次の処理を非同期に実行する非同期プロセッサを使用する通信装置のための通信方法であって、
前記通信装置は、前記非同期プロセッサと、受信回路と、待機状態において前記非同期プロセッサのみに電源を供給し、前記非同期プロセッサの制御に基づいて前記受信回路に対して選択的に電源を供給する電源回路と、を備えるものであり、
前記非同期プロセッサが、外部から通知された受信コマンドに対応して前記受信回路の電源を投入させるステップと、
前記非同期プロセッサが、受信信号中に所定強度の搬送波信号が含まれていることを示す搬送波検出信号が出力されていた場合に、前記受信回路から出力されている受信データを入力するステップと、
前記非同期プロセッサが、前記入力された受信データを外部に通信するステップと、
を備えたことを特徴とする通信方法。 - 各ステップを、外部から供給されるリセット信号が解除状態となった時から開始する、請求項10または11に記載の通信方法。
- 前記コマンドに対応する処理が完了した場合に、前記電源回路に投入されていた電源の供給を停止させるステップをさらに備える、請求項10乃至12のいずれか一項に記載の通信方法。
- 入力された信号の状態の変化に対応して次の処理を非同期に実行する非同期プロセッサを使用する通信装置との間で、クロック入力信号線、データ入力信号線、及びクロック出力信号線を含むハンドシェイク方式通信線を介して通信する通信方法であって、
前記通信装置は、前記非同期プロセッサと、送信回路と、受信回路と、待機状態において前記非同期プロセッサのみに電源を供給し、前記非同期プロセッサの制御に基づいて前記送信回路または前記受信回路に対して選択的に電源を供給する電源回路と、を備えるものであり、
前記通信装置に送信コマンドを送信する場合に、前記通信装置に対するリセット信号を解除するステップと、
前記データ入力信号線に当該送信コマンドを構成するデータを出力してから、前記クロック入力信号線の状態を変化させるステップと、
前記データの入力に対応して前記クロック出力信号線の状態が変化した場合に、前記クロック入力信号線の状態を元の状態に戻すステップと、
を備えることを特徴とする通信方法。 - 入力された信号の状態の変化に対応して次の処理を非同期に実行する非同期プロセッサを使用する通信装置との間で、クロック出力信号線、データ出力信号線、及びクロック入力信号線を含むハンドシェイク方式通信線を介して通信する通信方法であって、
前記通信装置は、前記非同期プロセッサと、送信回路と、受信回路と、待機状態において前記非同期プロセッサのみに電源を供給し、前記非同期プロセッサの制御に基づいて前記送信回路または前記受信回路に対して選択的に電源を供給する電源回路と、を備えるものであり、
前記通信装置からのデータを受信する場合に、前記通信装置に対するリセット信号を解除するステップと、
前記クロック出力信号線の状態が変化した際に、前記データ出力信号線に出力されているデータをラッチするステップと、
前記データをラッチした場合に前記クロック入力信号線の状態を変化させるステップと、
前記クロック入力信号線の状態の変化に対応して前記クロック出力信号線の状態が変化した場合に、前記クロック入力信号線の状態を元の状態に戻すステップと、
を備えることを特徴とする通信方法。
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