JP4206849B2 - マイクロポンプ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療、分析等の分野において微小流体の精密な制御が必要とされるマイクロポンプ及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、マイクロポンプは特許文献1に示されるように、主にマイクロマシン技術を用いて製作されている。図11(a)はマイクロポンプの構造を示したものである。
【0003】
マイクロポンプは下地基板60、下層Si基板61、上層Si基板62,シール基板63が順次積層されて形成され、各基板60〜63にフォトリソグラフィ技術を用いてパターニングし、結晶異方性エッチングにてポンプの構成部材が形成される。
【0004】
下地基板61には吸入流路64と吐出流路65が形成される。下層Si基板61には流入室66と吐出室67が形成され、且つその吐出室67上に吐出側弁体68が形成される。上層Si基板62には圧力室69が形成され、その圧力室69に下層Si基板61の流入室66に臨んで吸入側弁体70が形成される。シール基板63は圧力室69に臨んだ面にダイヤフラム部71が形成されるよう凹部72が形成され、その凹部72に圧電素子73が設けられる。
【0005】
これら基板60〜63は、上述のポンプ構成部材の形成後、陽極接合等の方法を用いて多層に接合することでマイクロポンプが製作される。
【0006】
図11(b)(c)はマイクロポンプの動作を説明する図である。
【0007】
圧電素子73が圧力室69の内圧を減少させるときは、図11(b)に示すように、吸入側弁体70が開き、吐出側弁体68が閉じて吸入流路64の流体が圧力室69へ移動する。逆に、圧電素子73が圧力室69の内圧を増加させるときは、図11(c)に示すように、吐出側弁体68が開き、吸入側弁体70が閉じて圧力室69内の流体は吐出流路65へ移動する。圧電素子70が圧力室69の内圧を増減することにより、上述の動作を繰り返してマイクロポンプの機能を果たす。
【0008】
【特許文献1】
特開平5−1669号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の構造ではSi基板の両面をパターニングする工程やダイヤフラム形状に薄膜化する工程を含む為に、従来から用いていた半導体加工用の装置をそのまま転用することができず装置を特殊仕様とする必要がある。Si基板の薄膜化工程がある為に基板の強度的な問題が発生する。そのため、設計上の制限や取り扱う微小流量の制御に限界が生じたり、基板の大型化が難しいといった問題がある。また、個々の構造体を別々に製造してから多層に基板を接合する構造のため工程数が多くなる。他の微小流路を用いた流体センサ等との集積化が困難である。
【0010】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、基板片面のみの加工により、小型化及び集積化可能なマイクロポンプとその製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、Siまたは石英等の基板上にSi系材料を成膜し、かつパターニングにて、基板上に、圧力室と吸入バルブ室と吐出バルブ室を形成し、上記圧力室と上記吸入バルブ室を吸入側流路を介して連通し、上記圧力室と上記吐出バルブ室を吐出側流路を介して連通し、上記吸入バルブ室及び上記吐出バルブ室に、上記圧力室の圧力変動で吸入側流路を開閉する吸入側可動弁体及び上記圧力室の圧力変動で吐出側流路を開閉する吐出側可動弁体をそれぞれ形成し、上記圧力室と上記吸入バルブ室と上記吐出バルブ室と上記吸入側可動弁体と上記吐出側可動弁体を平面的に形成したものである。
【0012】
請求項2の発明は、上記吸入側可動弁体は、上記吸入バルブ室内で上記圧力室側に通じる流路と吸入口間を移動する吸入側可動弁体部と、上記吸入側可動弁体部を上記吸入バルブ室の壁面に支持する可撓脚部とからなり、上記吐出側可動弁体は、上記吐出バルブ室内で上記圧力室側に通じる流路と吐出口間を移動する吐出側可動弁体部と、上記吐出側可動弁体部を上記吐出バルブ室の壁面に支持する可撓脚部とからなるものである。
【0013】
請求項3の発明は、上記基板上面に、上記圧力室の容積を可変に駆動するための圧電素子を組み込んだシール基板を設けて上記圧力室、上記バルブ室を閉じた構造とする。
【0014】
請求項4の発明は、マイクロポンプを製造する方法において、
a)基板上にバルブ室の底面を区画する犠牲層を成膜する工程と、
b)犠牲層を成膜した基板上に、Si、石英系材料を成膜する工程と、
c)圧力室の底面を区画するエッチストップ層を形成する工程と、
d)エッチストップ層が形成された基板上に、Si、石英系材料を成膜する工程と、
e)石英系材料等の成膜の表面に弁体、圧力室等を形成するために、フォトリソグラフィを用いてパターニングする工程と、
f)パターニングされた以外のSi、石英系材料を反応性イオンエッチングを用いてバルブ室、圧力室を形成する工程と、
g)バルブ室、圧力室底面に残った犠牲層とエッチストップ層を除去する工程とからなる。
【0015】
請求項5の発明は、Siまたは石英等の基板上にSi系材料を成膜し、且つパターニングにて、基板上に、圧力室を形成し、上記圧力室内に可動ピストンを往復移動自在に設け、上記可動ピストンで仕切られた上記圧力室の前室と後室を結ぶ連通流路を上記基板上に形成すると共に、上記前室と上記後室に吸入側流路と吐出側流路をそれぞれ形成し、上記吸入側流路と上記前室の間上記前室と上記後室の圧力差によって上記吸入側流路を開閉する前室弁を形成し、上記連通流路と上記後室の間上記前室と上記後室の圧力差によって上記連通流路を開閉する後室弁を形成し、上記圧力室と上記前室と上記後室と上記可動ピストンと上記前室弁と上記後室弁を平面的に形成したものである。
【0016】
請求項6の発明は、上記基板上に、上記可動ピストンを駆動するための、静電、圧力、磁力等を利用し素子を組み込んだシール基板を設けて、上記圧力室等を閉じた構造とする。
【0017】
請求項7の発明は、上述のマイクロポンプを製造する方法において、
a)基板上に圧力室の底面を区画する犠牲層を成膜する工程と、
b)犠牲層を成膜した基板上に、Si、石英系材料を成膜する工程と、
c)流路等の底面を区画するエッチストップ層を形成する工程と、
d)エッチストップ層が形成された基板上にSi、石英系材料を成膜する工程と、
e)可動ピストン上部に金属膜を成膜する工程と、
f)金属膜が成膜された基板上にSi、石英系材料を成膜する工程と、
g)Si、石英系材料等の成膜の表面に可動ピストン、弁体、圧力室等を形成するためにフォトリソグラフィを用いてパターニングする工程と、
h)パターニングされた以外の石英系材料を反応性イオンエッチングを用いて可動ピストン、弁体、圧力室等を形成する工程と、
i)圧力室、流路に残った犠牲層とエッチストップ層を除去する工程とからなる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0019】
図1は、本発明のマイクロポンプの構造の平断面図を示し、図2、図3は図1のマイクロポンプの作動状態を示す平断面図である。
【0020】
図1〜3において、四角形状に形成された石英基板1の中央に四角形状の圧力室2が形成され、その圧力室2の一方の石英基板1に、吸入口3で外部に開放された吸入バルブ室4が形成され、他方に、吐出口5で外部に開放された吐出バルブ室6が形成される。
【0021】
圧力室2と吸入バルブ室4は吸入側仕切壁7で仕切られ、その吸入側仕切壁7に圧力室2と連通する吸入側流路8が形成される。吸入側流路8の上辺側の吸入側仕切壁7aは厚肉に形成され、下辺側の吸入側仕切壁7bは逆L字状に形成されている。吸入側仕切壁7は下辺側7bが上辺側7aよりも長く形成されている。
【0022】
同様に、圧力室2と吐出バルブ室6は吐出側仕切壁9で仕切られ、その吐出側仕切壁9に圧力室2と吐出バルブ室6を連通する吐出側流路10が形成される。吐出口5の上辺側の吐出口流路壁11aは厚肉に形成され、下辺側の吐出口流路壁11bは逆L字状に形成されている。下辺側吐出口流路壁11bは上辺側吐出口流路壁11aよりも長く形成される。
【0023】
吸入バルブ室4には圧力室2と吸入バルブ室4の圧力差で移動する吸入側可動弁体12が形成される。吸入側可動弁体12は、吸入口3と圧力室2に連通する吸入側流路8を開閉するL字状の弁体部13と、その弁体部13を基板1に保持し、弁体部13の移動を許容する薄肉に形成された可撓脚部14,14とから形成される。可撓脚部14、14間の吸入バルブ室内壁15には凸状の可撓脚部制御壁16が形成される。
【0024】
吐出バルブ室6には、圧力室2と吐出バルブ室6の圧力差で移動する吐出側可動弁体17が形成される。吐出側可動弁体17は、吐出口5と圧力室2に連通する吸入側流路9を開閉するL字状の弁体部18とその弁体部18を基板1に保持し、弁体部18の移動を許容する薄肉に形成された可撓脚部19,19とから形成される。可撓脚部19、19間の吐出バルブ室内壁20には凸状の可撓脚部制御壁21が形成される。
【0025】
吸入側可動弁体12及び吐出側可動弁体17は、バルブ室4、6内で上面と底面から所定の間隔を有するように形成されて、移動可能になる。
【0026】
上述の基板1上にマイクロポンプの駆動機構として、後述するが、シリコン基板をダイヤフラム状に加工し、圧電素子を貼り付けたものを接合する。圧電素子は圧力室2の上に設けられる。駆動方法は、圧電素子によるもののほかに静電力、熱膨張力等による駆動も可能である。
【0027】
次に本発明のマイクロポンプの動作を説明する。
【0028】
マイクロポンプは、圧力室2の容積を変化させることで、中間工程(図1)→吸入工程(図2)→中間工程(図1)→吐出工程(図3)のサイクルを繰り返し、吸入口3側から外部の液体を吸入バルブ室4に吸い込み、これを圧力室2に、かつ、その圧力室2から吐出バルブ室6より吐出口5側から外部へ吐出させる。
【0029】
図1に示すように、圧力室2の容積が変化していない中間工程では、圧力室2の圧力と吸入バルブ室4及び吐出バルブ室6の圧力は同じである。吸入側可動弁体12は、吸入口3と吸入側流路壁7bのどちらにも接触せず、同様に、吐出側可動弁体17は、吐出口流路壁11b、吐出側流路10のどちらにも接触しない。このときマイクロポンプ内の液体は移動しない。
【0030】
図2は吸入工程を示したもので、駆動用ダイヤフラムが圧力室2の容量を増加させる方向に動くとき、圧力室2の内圧が下がり、圧力室2の圧力は吸入バルブ室4と吐出バルブ室6の圧力より低くなる。圧力室2と吸入バルブ室4及び吐出バルブ室6に圧力差が生じる為、吸入側及び吐出側可動弁体12、17は圧力室2の方向に共に移動する。この移動により、吸入側可動弁体12の吸入側流路壁側の面22は下辺側の吸入側流路壁7bに接触するが、上辺側の吸入側流路壁7aには接触せず、吸入バルブ室4と圧力室2とは吸入側流路8を介して連通した状態になる。一方、吐出側可動弁体17のシール面23は吐出側流路壁9a、9bに接触して吐出側流路10を閉じる。よって、圧力差により吸入バルブ室4の液体は吸入側流路8を介して圧力室2へ移動し、それに伴って、吸入口3から吸入バルブ室4へ液体が吸入される。
【0031】
図3は吐出工程を示したもので、駆動用ダイヤフラムが圧力室2の容量を減少させる方向に動くとき、圧力室2の内圧が上がり、圧力室2の圧力は吸入バルブ室4と吐出バルブ室6の内圧より高くなる。圧力室2と吸入バルブ室4及び吐出バルブ室6に圧力差が生じる為、吸入側及び吐出側可動弁体12、17は圧力室2と反対方向に共に移動する。この移動により、吐出側可動弁体17の吐出口流路壁側の面24は下辺側の吐出口流路壁11bに接触するが、上辺側の吐出口流路壁11aには接触せず、吐出バルブ室6と圧力室2とは吐出側流路10を介して連通した状態になる。一方、吸入側可動弁体12のシール面25が吸入口3に接触して吸入口3を閉じる。よって、圧力差により圧力室2の液体は吐出側流路10を通じて吐出バルブ室6へ移動し、これにより、吐出バルブ室6から吐出口5へ液体が吐出される。
【0032】
本発明のマイクロポンプの製造方法を図4に示す。図4は、図1におけるA−A線に沿ったプロセス断面図である。
【0033】
図4(a)に示す石英基板31はマイクロポンプの下地基板となり、図4(b)に示すように、石英基板31上にa−Si膜32をスパッタリングを用いて成膜し、フォトリソグラフィによりパターニングする。a−Si膜32の形成パターンは図1で説明したバルブ室6の底面を区画するために形成される。a−Si膜32は可動弁体17がバルブ室6内を移動する為に、バルブ室6底面と可動弁体17間に一定隙間を形成する為の犠牲層である。
【0034】
次に図4(c)に示すように、プラズマCVDを用いてSiO2膜35を成膜した後、図4(d)に示すように、a−Si膜37をスパッタリングを用いて成膜し、フォトリソグラフィによりパターニングする。a−Si膜37の形成パターンは圧力室2、流路10の底面を区画するために形成され、a−Si膜37はバルブ室6と圧力室2や流路10との間に段差を形成する為のエッチストップ層となる。
【0035】
次に図4(e)に示すように、プラズマCVDを用いてSiO2膜38を成膜した後、図4(f)に示すように、WSi膜40をスパッタリングを用いて成膜し、フォトリソグラフィによりパターニングする。WSi膜40aはポンプ内壁39を形成する為のマスクであり、WSi膜40bは可動弁体17を形成する為のマスクである。
【0036】
図4(g)に示すように、パターニングされたWSi膜40をマスク材として反応性イオンエッチング装置を用いてSiO2膜38、35をエッチングする。SiO2膜38、35はa−Si32、37のエッチストップ層までエッチングされる。WSi膜40a下のSiO2膜38,35はポンプ内壁39を形成し、WSi膜40b下のSiO2膜38,35は可動弁体17を形成する。
【0037】
次に図4(h)に示すように、WSi膜40及びa−Si膜32、37をエッチングする。犠牲層であるa−Si膜32の除去により、可動弁体17と下地基板31間に隙間ができ、可動弁体17は自立し、バルブ室6が形成される。また、a−Si膜34の除去により、圧力室2と流路10が形成される。
【0038】
ここで、上述の説明は図1におけるA−A線断面の製造方法を示したものであり、a−Si膜32によって形成されるパターンは、吐出バルブ室6の他に吸入側バルブ室4に対応している。a−Si膜37によって形成されるパターンは、圧力室2及び流路10の他に、吸入口3、吐出口5、吸入側流路8のパターンに対応している。
【0039】
最後に図4(i)に示すように、シリコン基板をダイヤフラム状に加工し、駆動用の圧電素子41を圧力室2上に組み込んだシール基板42をSiO2膜38上に陽極接合等の方法で接合して完成する。なお、シール基板42の材質としてシリコンの代わりにガラスを用いることもできる。
【0040】
この実施形態による発明の作用と効果について説明する。
【0041】
本発明は、圧力室2、バルブ室4、6が平面的に構成されるマイクロポンプを、半導体加工用装置を用いて基板片面だけ加工するため、製作工程が容易になり、従来のマイクロポンプより構造的強度を増すことができる。また、マイクロポンプとそれに接続する他素子を同じ基板で製作することができる。
【0042】
このように本発明は基板上に平面的にマイクロポンプを製作できるため、一つの基板上に複数のマイクロポンプを同時に製作できる。
【0043】
本発明によるマイクロポンプと微小流路を用いた流体センサを集積した例を図5で説明する。図5は、マイクロポンプ51を集積した形態を示したものである。図5において、上述したように、基板50上にマイクロポンプ51を複数形成し、同時に、各吸入バルブ室側に複数の試薬等を収容した液だめ部52を形成し、各吐出バルブ室に分析用流路53を形成し、かつ、これら分析用流路53から吐出された試薬等を混合する調合室54を形成し、その調合室54で調合された試薬等を吸入するマイクロポンプ55を形成し、さらに、そのマイクロポンプ55の吐出側の流路58に加熱用のマイクロヒータ56を設け、その流路58に試薬供給室57を形成したものである。
【0044】
このようにポンプを平面的に形成することによって、集積化が可能になると共に、任意の試薬等を調合して送り出すことが可能となる。
【0045】
次に図6、7により本発明の他の実施の形態を説明する。
【0046】
図6はマイクロポンプ構造の斜視図を示し、図7はマイクロポンプの平断面図を示している。
【0047】
上述の実施の形態では、基板1上に圧力室2と吸入および吐出バルブ室4,6が流路8,10によって連通した構造の例を示したが、図6,7に示すマイクロポンプは、圧力室82内に可動ピストン83を設け、圧力室82が、その可動ピストン83によって圧力室82に吸入バルブ室となる前室86と吐出バルブ室となる後室87を形成したものである。
【0048】
前室86と後室87は連通流路88を介して連通しており、前室86には吸入側流路89が形成され、吸入側流路89と前室86の間には前室弁90が形成される。後室87には吐出側流路91が形成され、連通流路88と後室87の間には後室弁92が形成される。
【0049】
可動ピストン83の駆動のためにシール基板93には2本の電磁石94、95が設けられ、可動ピストン83上部には金属膜84が形成され、可動ピストン83の両側面部には可動軸部85,85が形成される。可動軸85,85は可動ピストン83を保持し、圧力室82には可動軸部85,85が移動できる空間82aが形成されている。
【0050】
次にマイクロポンプの動作を説明する。
【0051】
シール基板93上部にある2本の電磁石94,95の一方に電圧を印加させると、圧力室内の可動ピストン83上部には金属膜84が設けてある為、可動ピストン83が電圧印加された側に動く。
【0052】
マイクロポンプは、電磁石94,95により可動ピストン83を駆動させることで、図8における(a)中間工程→(b)吸入、吐出工程→(a)中間工程→(c)前室から後室への液体移動工程のサイクルを繰り返し、吸入側流路89から外部の液体を前室86に吸入し、前室86の液体を連通流路88を通じて後室87に移動し、吐出側流路91から外部へ吐出する。
【0053】
図8(a)は、電磁石94,95に電圧が印加されていない状態で、可動ピストン83が前室86及び後室87の容積を等しくする位置にある工程を示している。前室86と後室87の圧力は等しい為、マイクロポンプ内にある液体は移動しない(中間工程)。
【0054】
図8(b)は、一方の電磁石95に電圧が印加されている状態で、可動ピストン83が図示の矢印に示すように、前室86の容積を大きく、後室87の容積を小さくする方向に動いている工程を示している。前室86の圧力は低くなり、後室87の圧力は高くなる。よって、外部の液体が吸入側流路89を通じて前室86に流入し、同時に、後室87の液体は吐出側流路91を介して外部に流出する。この際、前室86と後室87の圧力差によって後室弁92が閉じる為、後室87の液体は連通流路88には移動しない(吸入、吐出工程)。
【0055】
図8(c)は、他方の電磁石94に電圧が印加されている状態で、可動ピストン83が図示の矢印に示すように、前室86の容積を小さく、後室87の容積を大きくする方向に動いている工程を示している。前室86の圧力は高くなり、後室87の圧力は小さくなる。前室86と後室87の圧力差によって、前室弁90は閉じた状態、後室弁92は開いた状態になり、前室86にある液体は連通流路88を通じて後室87に移動される(前室から後室への液体の移動工程)。
【0056】
本発明のマイクロポンプの製造方法を図9に示す。
【0057】
図9は、図8(a)におけるB−B線に沿ったプロセス断面図である。
【0058】
図9(a)に示す石英基板101はマイクロポンプの下地基板となり、図9(b)に示すように、石英基板101上に弁体90と圧力室82を形成するためのa−Si膜102a、102bを形成する。このa−Si膜102a,102bは、石英基板101上にa−Si膜をスパッタリングを用いて1μmの厚さで成膜し、そのa−Si膜に、フォトリソグラフィによりパターンを形成し、パターニングにはフォトレジストを使用する。次に、反応性イオンエッチングによりフォトレジスト膜以外のa−Si膜をエッチングして除去することで、a−Si膜102a、102bが形成される。a−Si膜102a,102bは、可動ピストン83が圧力室82内を移動する為に、圧力室82底面と可動ピストン83間に一定隙間を形成する為の犠牲層である。
【0059】
次に、図9(c)に示すように、プラズマCVDを用いて5μmのSiO2膜103を成膜した後、図9(d)に示すように、SiO2膜103上に流路89を形成するためのa−Si膜104を形成する。このa−Si膜104は、SiO2膜103上にa−Si膜をスパッタリングを用いて成膜し、そのa−Si膜に、フォトリソグラフィによりパターンを形成し、パターニングにはフォトレジストを使用する。次に、反応性イオンエッチングによりフォトレジスト膜以外のa−Si膜をエッチングして除去することで、a−Si膜104が形成される。a−Si膜104の形成パターンは、流路89の底面を区画するために形成され、a−Si膜104は、圧力室82と流路89の間に段差を形成する為のエッチストップ層となる。
【0060】
次に、図9(e)に示すように、プラズマCVDを用いて40μmのSiO2膜105を成膜し、図9(f)に示すように、可動ピストン83上面にNi膜106のパターンをリフトオフ法により形成する。Ni膜106はフォトレジストでパターン形成後、スパッタリングを用いて成膜する。形成されるパターンは可動ピストン83上部に設ける金属膜84である。
【0061】
次に、図9(g)に示すように、プラズマCVDを用いて3μmのSiO2膜107を成膜し、図9(h)に示すように、スパッタリングを用いて2μmのWSi膜108を成膜し、フォトリソグラフィによるパターニング、反応性イオンエッチングを用いてエッチングする。WSi膜108aは前室弁90を形成する為のマスク、WSi膜108bは可動ピストン83を形成する為のマスク、WSi膜108cはポンプ内壁109を形成する為のマスクになる。
【0062】
次に、図9(i)に示すように、反応性イオンエッチングを用いて、SiO2膜107,105,103を48μmエッチングする。このとき、流路89のパターンにおいては、a−Si膜104がエッチストップ層となり、43μmの深さでエッチングが停止する。
【0063】
次に図9(j)に示すように、a−Si膜102,104とWSi108膜のエッチングをする。a−Si膜102a、102bの除去により前室弁90及び可動ピストン102bがそれぞれ自立可能となり、前室86が形成される。また、a−Si膜109により流路89が形成される。
【0064】
ここで、上述の説明は図8(a)におけるB−B線断面の製造方法を示したものであり、a−Si膜104によって形成されるパターンは、吸入側流路89の他に連通流路88、吐出側流路91に対応している。また、WSi膜108aによって形成されるパターンは前室弁90の他に後室弁92にも対応している。
【0065】
次に図9(k)に示すように、シール基板110を貼り合わせる。シール基板110上部には2本の電磁石94、95をそれぞれ前室86及び後室87の上方に設け、貼り合わせる基板表面111、111をそれぞれ薄酸で洗浄してから300度に加熱しながら接合し、完成とする。
【0066】
上述のマイクロポンプは可動ピストン83がシール基板に設けられた電磁石94,95により駆動させる例を示したものであるが、マイクロポンプの平面化を図るために、図10に示すマイクロポンプは、前記マイクロポンプの流路88、89、90とバルブ室86,87の構造は同じであるが、可動ピストン83を平面状に形成した櫛型電極装置116で駆動するようにしたものである。
【0067】
可動ピストン83の可動軸部85の一方85aは基板112に形成され、他方85bは電極室113に延出され、その可動軸部85bに多数の可動側電極部材114が形成され、電極室113の内壁に、その可動側電極部材114間に延びる固定電極部材115を形成して、櫛型電極装置116を形成したものである。
【0068】
この櫛型電極装置116において電極117,118に電圧を印加すると、可動ピストン83は前室86の方向に、電極117,119に電圧を印加すると可動ピストン83は後室87の方向に移動できるようになっている。
【0069】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、以下に示すごとく優れた効果を発揮するものである。
【0070】
(1)基板片面のみの加工で平面的にマイクロポンプを構成できる。
【0071】
(2)従来の技術で用いていた基板の薄膜化工程がないために基板の大型化が望める。
【0072】
(3)他の微小流路を用いた流体センサとの集積が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマイクロポンプの一実施形態をを示す平断面図である。
【図2】図1のマイクロポンプの動作の吸入工程を説明する図である。
【図3】図1のマイクロポンプの動作の吐出工程を説明する図である。
【図4】本発明のマイクロポンプの製造方法を示すプロセス断面図である。
【図5】本発明のマイクロポンプをを平面状に集積した実施形態を説明する図である。
【図6】本発明の他の実施形態のマイクロポンプの構造を示す斜視図である。
【図7】図6の平断面図である。
【図8】図6,7のマイクロポンプの動作を説明する図である。
【図9】図6,7のマイクロポンプの製造方法を示すプロセス断面図である。
【図10】図6におけるマイクロポンプの駆動装置の変形例を示す平断面図である。
【図11】従来のマイクロポンプの構造を示す断面図及び動作を説明する図である。
【符号の説明】
1 石英基板
2 圧力室
3 吸入口
4 吸入バルブ室
5 吐出口
6 吐出バルブ室
8 吸入側流路
10 吐出側流路
12 吸入側可動弁体
14 可撓脚部
15 吸入バルブ室
17 吐出側可動弁体
19 可撓脚部
20 吐出バルブ室
31 石英基板
32 a−Si膜
35 SiO2
37 a−Si膜
38 SiO2
39 ポンプ室内壁
40 WSi膜
41 圧電素子
42 シール基板
81 石英基板
82 圧力室
83 可動ピストン
84 金属膜
85 可動軸
86 前室
87 後室
88 連通流路
89 吸入側流路
90 前室弁
91 吐出側流路
92 後室弁
93 シール基板
101 石英基板
102 a−Si膜
103 SiO2
104 a−Si膜
105 SiO2
106 Ni膜
107 SiO2
108 WSi膜
109 a−Si膜

Claims (7)

  1. Siまたは石英等の基板上にSi系材料を成膜し、かつパターニングにて、基板上に、圧力室と吸入バルブ室と吐出バルブ室を形成し、
    上記圧力室と上記吸入バルブ室を吸入側流路を介して連通し、
    上記圧力室と上記吐出バルブ室を吐出側流路を介して連通し、
    上記吸入バルブ室及び上記吐出バルブ室に、上記圧力室の圧力変動で吸入側流路を開閉する吸入側可動弁体及び上記圧力室の圧力変動で吐出側流路を開閉する吐出側可動弁体をそれぞれ形成し
    上記圧力室と上記吸入バルブ室と上記吐出バルブ室と上記吸入側可動弁体と上記吐出側可動弁体を平面的に形成したことを特徴とするマイクロポンプ。
  2. 上記吸入側可動弁体は、上記吸入バルブ室内で上記圧力室側に通じる流路と吸入口間を移動する吸入側可動弁体部と、上記吸入側可動弁体部を上記吸入バルブ室の壁面に支持する可撓脚部とからなり、
    上記吐出側可動弁体は、上記吐出バルブ室内で上記圧力室側に通じる流路と吐出口間を移動する吐出側可動弁体部と、上記吐出側可動弁体部を上記吐出バルブ室の壁面に支持する可撓脚部とからなる請求項1記載のマイクロポンプ。
  3. 上記基板上面に、上記圧力室の容積を可変に駆動するための圧電素子を組み込んだシール基板を設けて上記圧力室、上記バルブ室を閉じた請求項1又は2記載のマイクロポンプ。
  4. 請求項1〜3いずれかに記載のマイクロポンプを製造する方法において、
    a)基板上にバルブ室の底面を区画する犠牲層を成膜する工程と、
    b)犠牲層を成膜した基板上に、Si、石英系材料を成膜する工程と、
    c)圧力室の底面を区画するエッチストップ層を形成する工程と、
    d)エッチストップ層が形成された基板上に、Si、石英系材料を成膜する工程と、
    e)石英系材料等の成膜の表面に弁体、圧力室等を形成するために、フォトリソグラフィを用いてパターニングする工程と、
    f)パターニングされた以外のSi、石英系材料を反応性イオンエッチングを用いてバルブ室、圧力室を形成する工程と、
    g)バルブ室、圧力室底面に残った犠牲層とエッチストップ層を除去する工程とからなることを特徴とするマイクロポンプの製造方法。
  5. Siまたは石英等の基板上にSi系材料を成膜し、且つパターニングにて、基板上に、圧力室を形成し、
    上記圧力室内に可動ピストンを往復移動自在に設け、
    上記可動ピストンで仕切られた上記圧力室の前室と後室を結ぶ連通流路を上記基板上に形成すると共に、上記前室と上記後室に吸入側流路と吐出側流路をそれぞれ形成し、
    上記吸入側流路と上記前室の間上記前室と上記後室の圧力差によって上記吸入側流路を開閉する前室弁を形成し、
    上記連通流路と上記後室の間上記前室と上記後室の圧力差によって上記連通流路を開閉する後室弁を形成し
    上記圧力室と上記前室と上記後室と上記可動ピストンと上記前室弁と上記後室弁を平面的に形成したことを特徴とするマイクロポンプ。
  6. 上記基板上に、上記可動ピストンを駆動するための、静電、圧力、磁力等を利用し素子を組み込んだシール基板を設けて、上記圧力室等を閉じた請求項5記載のマイクロポンプ。
  7. 請求項5又は6に記載のマイクロポンプを製造する方法において、
    a)基板上に圧力室の底面を区画する犠牲層を成膜する工程と、
    b)犠牲層を成膜した基板上に、Si、石英系材料を成膜する工程と、
    c)流路等の底面を区画するエッチストップ層を形成する工程と、
    d)エッチストップ層が形成された基板上にSi、石英系材料を成膜する工程と、
    e)可動ピストン上部に金属膜を成膜する工程と、
    f)金属膜が成膜された基板上にSi、石英系材料を成膜する工程と、
    g)Si、石英系材料等の成膜の表面に可動ピストン、弁体、圧力室等を形成するためにフォトリソグラフィを用いてパターニングする工程と、
    h)パターニングされた以外の石英系材料を反応性イオンエッチングを用いて可動ピストン、弁体、圧力室等を形成する工程と、
    i)圧力室、流路に残った犠牲層とエッチストップ層を除去する工程とからなることを特徴とするマイクロポンプの製造方法。
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