JP4206064B2 - 高粘度食材供給方法および供給装置ならびに食品製造装置 - Google Patents

高粘度食材供給方法および供給装置ならびに食品製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、高粘度食材を固形食材の表面に薄く広く塗布することのできる高粘度食材の供給方法および高粘度食材供給装置ならびに食品製造装置に関する。
従来から、冷凍食品等の加工食品において、単位個数の固形食材にそれぞれ一定量の他の食材を供給する食材供給装置が使用されてきた。
このような従来の食材供給装置の一例としては、下方が開口された押出し室内にエアシリンダにより上下方向に往復運動を行う押出し部材が配設されるとともに、前記押出し室内に食材を供給するノズルが配設されている。そして、前記押出し部材には空気を供給するエアパイプが接続されており、このエアパイプから供給された空気が前記押出し部材の押出し面に設けられた複数の吹出し孔から吹出すようになっている。
このような構成において、前記ノズルから前記押出し室に供給された食材が、前記エアシリンダにより移動された前記押出し部材の押出し面により前記押出し室外に押し出され、さらに、前記押出し面に形成された吹出し孔から吹出された空気によって前記押出し面に付着した食材が吹飛ばされ剥離されて供給される。そして、前記押出し面に付着した食材が前記吹出し孔から吹出された空気により剥離されることにより、前記ノズルから前記押出し室に供給された食材が確実に前記押出し室外に供給され、常に一定量の食材を供給することができるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−83566号公報
しかしながら、前述したような従来の食材供給装置は、例えば、シューマイやギョウザといった食品におけるほぼ固形の食材を供給する装置であるとともに、高粘度食材が装置に付着して供給される高粘度食材の量が変化してしまうことを防止するものであり、ソース等の流体の高粘度食材を供給することができないとともに、高粘度のソースを固形食材に薄く広く塗布することができなかった。
そこで、本発明は、高粘度食材を固形食材に薄く広く塗布することのできる高粘度食材の供給方法および高粘度食材供給装置ならびに食品製造装置を提供することを目的とするものである。
前述した目的を達成するため本発明の高粘度食材の供給方法の特徴は、滞留シリンダ内に一定量ずつ高粘度食材を供給し、この滞留シリンダ内の高粘度食材を加圧空気により射出し、固形食材の表面に高粘度食材を衝突させ、固形食材の表面において高粘度食材を拡散させる点にある。
このような構成を採用したことにより、例えば、チーズソースといった高粘度食材をハンバーグやドリアといった固形食材の表面に塗布する際などに、滞留シリンダ内に一定量ずつ高粘度食材を供給し、この滞留シリンダ内の高粘度食材を加圧空気により射出して常に等しい量の高粘度食材を固形食材の表面に衝突させることにより高粘度食材が拡散し、高粘度食材を固形食材の表面に薄く広く塗布することができる。
本発明の高粘度食材の供給方法の他の特徴は、高粘度食材の供給方向において滞留シリンダの上流側に位置する中間シリンダ内をピストンが往復動することにより中間シリンダを介して滞留シリンダ内に一定量ずつ高粘度食材を供給する点にある。
このような構成を採用したことにより、ピストンを往復動させるだけで一定量の高粘度食材を滞留シリンダに供給することができる。
本発明の高粘度食材の供給方法の他の特徴は、高粘度食材の供給方向において中間シリンダの上流側と下流側にそれぞれ移動可能な球体が、ピストンの往復動により開口が形成された平板に接離することにより中間シリンダ内に一定量ずつ高粘度食材を供給する点にある。
このような構成を採用したことにより、平板に対し球体が摺接することなく接離して安定的に中間シリンダ内に一定量ずつ高粘度食材を供給することができる。
本発明の高粘度食材の供給方法の他の特徴は、滞留シリンダに加圧空気供給源の加圧空気をバルブを開いて供給する点にある。
このような構成を採用したことにより、バルブを開くのみで加圧空気を簡単に滞留シリンダに供給することができる。
本発明の高粘度食材供給装置の特徴は、高粘度食材を一定量ずつ供給する高粘度食材供給装置において、下方に開口が形成され高粘度食材を収容するホッパと、前記ホッパの開口に連接され、前記ホッパに収容された高粘度食材を吸引するとともに下流側に送出するように往復動されるピストンが配設された中間シリンダと、前記中間シリンダに対し開閉自在に配設され、前記ホッパおよび前記中間シリンダに収容された高粘度食材の流出入を規制する複数の規制部材と、前記中間シリンダに連接され、前記ピストンにより前記中間シリンダから送出された高粘度食材を滞留するとともに先細の射出孔が形成された滞留シリンダと、前記滞留シリンダに滞留された高粘度食材を前記射出孔から射出させるための加圧空気を滞留シリンダに供給する加圧空気供給部とを有する点にある。
このような構成を採用したことにより、ホッパに収容された高粘度食材がピストンの移動幅に応じた量だけ滞留シリンダに定量的に送出され、滞留シリンダに滞留された高粘度食材を空気供給部からの加圧空気により射出して固形食材の表面に衝突させて拡散させることにより、高粘度食材を固形食材の表面に薄く広く塗布することができる。
本発明の高粘度食材供給装置の他の特徴は、前記中間シリンダが、鉛直部と、この鉛直部の下端に連接された水平部とにより逆T字形に形成されており、前記鉛直部の上端に前記ホッパの開口が連接され、前記水平部のうち前記鉛直部との連接位置から一方向に延在する第1水平部内に前記ピストンが配設されており、前記水平部のうち前記鉛直部との連接位置から他方向に延在する第2水平部に前記滞留シリンダが連接されている点にある。
このような構成を採用したことにより、鉛直部内および第2水平部内にそれぞれ規制部材を配設し、ピストンを往復動させることにより、ホッパに収容された高粘度食材を一定量ずつ中間シリンダ内へ流入させることができるとともに、中間シリンダ内に流入された高粘度食材を滞留シリンダへと送出することができる。
本発明の高粘度食材供給装置の他の特徴は、前記中間シリンダの前記鉛直部内に配設された前記規制部材が、前記ピストンの往復動によって前記鉛直部内を鉛直方向に移動する弁体としての球体と、この球体の上部と嵌合する円形の開口が形成された弁座としての平板と、前記平板の下方に位置し、前記球体の下部と嵌合するとともに、周壁に上端部から少なくとも1つのスリットが形成された円筒部とから構成されており、前記中間シリンダの前記第2水平部内に配設された前記規制部材が、前記ピストンの往復動によって前記第2水平部内を水平方向に移動する弁体としての球体と、この球体と嵌合する円形の開口が形成された弁座としての平板とから構成されている点にある。
このような構成を採用したことにより、中間シリンダに配設されたピストンが後退すると中間シリンダ内が負圧になり、中間シリンダの鉛直部内に配設された規制部材の球体が下方に移動して円筒部の上端に嵌合し、平板に形成された開口からホッパに収容された高粘度食材が流入され、さらに、円筒部の周壁の上端部に形成されたスリットから高粘度食材が中間シリンダ内に流入される。そして、ピストンが前進すると中間シリンダ内が高圧になり、中間シリンダの第2水平部内に配設された規制部材の球体が水平方向に移動して平板から離間し、中間シリンダ内に流入された高粘度食材を平板に形成された開口から滞留シリンダに送出することができる。
本発明の高粘度食材供給装置の他の特徴は、前記加圧空気供給部が、加圧空気供給源と、この加圧空気供給源からの加圧空気を前記滞留シリンダへ供給するためのバルブとにより構成されている点にある。
このような構成を採用したことにより、バルブ閉鎖時には加圧空気供給源から供給される空気が加圧され、バルブの開放時には加圧された空気が滞留シリンダへ送出され、滞留シリンダ内に滞留された高粘度食材を勢いよく射出することができ、高粘度食材を固形食材の表面に衝突させて拡散させることにより固形食材の表面に高粘度食材を薄く広く塗布することができる。
本発明の食品製造装置の特徴は、高粘度食材を滞留するとともに射出孔が形成された滞留シリンダと、滞留シリンダに滞留された高粘度食材を前記射出孔から射出させるための加圧空気を滞留シリンダに供給する加圧空気供給部とを有し、固形食材上に滞留シリンダの射出孔から加圧空気により高粘度食材を射出して固形食材の表面に高粘度食材を衝突させ、固形食材の表面において高粘度食材を拡散させて固形食材上に高粘度食材を塗布する点にある。
このような構成を採用したことにより、固形食材上に高粘度食材を塗布してなる食品を簡単に製造することができる。
本発明の高粘度食材供給方法および高粘度食材供給装置によれば、チーズソース等の高粘度食材を加圧空気により一定量ずつ射出して固形食材に衝突させて拡散させることにより、高粘度食材を固形食材の表面に薄く広く塗布することができる。
また、本発明の食品製造装置によれば、固形食材上に高粘度食材を衝突させるだけで、高粘度食材を拡散させて固形食材上に高粘度食材を塗布した食品を簡単に製造することができる。
本実施形態の高粘度食材供給装置1は、図1に示すように、高粘度食材(図示せず)が収容されるホッパ10と、前記ホッパ10に収容された高粘度食材の流入出を規制する規制部材40,50がそれぞれ配設されるとともに高粘度食材の吸入出を行うピストン60が配設された中間シリンダ20と、滞留している高粘度食材を射出する滞留シリンダ70と、この滞留シリンダ70に加圧空気を供給する加圧空気供給部80とから構成されている。
ここにおいて、本実施形態の高粘度食材供給装置1が対象とする食材の高粘度の範囲は、1万〜10万mPa・s程度とされており、特に、3万〜8万mPa・sの範囲が好ましい。
前記ホッパ10は、下端部を除いて円筒形状に形成された外周壁11を有しており、また、前記ホッパ10の下端部の外周壁11は、ロート状に形成されている。このホッパ10内には、図示しない食材供給部から食材が供給されるようになっている。
また、前記ホッパ10の外周壁11内には、湯が充填されるようにジャケット12が形成されている。このジャケット12は、前記ホッパ10内に収容された食材を湯により加熱溶融して高粘度食材にするためのものである。なお、前記ジャケット12内の湯は図示しない加熱器との間で循環され、所定の温度を維持するようになっている。
前記ホッパ10の下端には、ホッパ10内と連通する開口13が形成されており、この開口13の外周となるホッパ10の下端部には、フランジ14が形成されている。
一方、前記中間シリンダ20の後述する鉛直部21の上端部には、前記フランジ14と外径を同一にされたフランジ22が形成されている。
前記両フランジ14,22間には、中心部に円形の開口24が形成された円盤状の平板23と、この平板23より外側に位置するOリング25とが挟持されている。そして、前記両フランジ14,22は、クランプ26により締結されている。
前記中間シリンダ20は前記ホッパ10の開口13に接続された前記鉛直部21と、前記ピストン60が往復動可能に配設された第1水平部27と、前記滞留シリンダ70に接続される第2水平部28とが逆T字形をなすように一体に形成されて構成されている。
前記鉛直部21には、前記ホッパ10からの高粘度食材の流入を規制する前記規制部材40が配設されており、前記第2水平部28には、前記中間シリンダ20内に流入された高粘度食材の流出を規制する規制部材50が配設されている。さらに、前記第1水平部27には、前記ホッパ10に収容された高粘度食材を中間シリンダ20内に流入させるとともに、中間シリンダ20内に流入した高粘度食材を前記滞留シリンダ70へ流出するための水平方向に往復動するピストン60が配設されており、本実施形態において前記ピストン60はピストンロッド62を介して接続されているエアシリンダ61により往復動を行うようになっている。なお、前記ピストン60の外周面には、前記第1水平部27の内周面に圧接する複数のOリング63,63が装着されており、これらのOリング63により前記中間シリンダ20内の気密を保持しうるようになっている。
前記規制部材40は、図1および図2に示すように、弁座としての前記平板23と、鉛直方向に移動可能に配設され、前記平板23の下方からこの平板23の開口24に嵌合しうる弁体としての球体41と、前記鉛直部21の上端部の内側に嵌着され、周壁43に円周方向に間隔を隔てた複数のスリット44が形成され前記球体41の下部が着座するように嵌合する円筒部42とから構成されている。前記球体41は、平板23に対し摺接することなく接近して平板23の開口24に嵌合するので、長期にわたって安定的に駆動されることになる。
前記第2水平部28は、前記中間シリンダ20と一体で先端部にフランジ30が形成された上流側管路29と、前記滞留シリンダ70と一体で前記上流側管路29に対向し先端部に前記フランジ30と外径を同一にされたフランジ32が形成された下流側管路31とにより形成されている。
前記両フランジ30,32間には、下方に偏心した位置に円形の開口34が形成された円盤状の平板33と、この平板33より外側に位置するOリング35とが挟持されている。そして、前記両フランジ30,32は、クランプ36により締結されている。
前記規制部材50は、図1および図3に示すように、弁座としての前記平板33と、水平方向に移動可能に配設され、前記平板33の左方からこの平板33の開口34に嵌合しうる弁体としての球体51とから構成されている。なお、前記規制部材50より下流側の前記第2水平部28の下部には段部37が形成され、この段部37より下流側には、上部に偏心した小径部38が形成されている。この構成は、前記球体51が段部37に当接するようにして小径部38を遮蔽しないようにするためである。前記球体51は、平板33に対し摺接することなく接近して平板33の開口34に嵌合するので、長期にわたって安定的に駆動されることになる。
そして、前記ピストン60が図1において中間シリンダ20の第1水平部27内を右方に摺動されると、中間シリンダ20内が負圧になることにより前記規制部材40の球体41が鉛直部21内を下方に移動して前記球体41の下部が前記円筒部42の上端部に嵌合するとともに、前記規制部材50の球体51が図1において中間シリンダ20の第2水平部28内を右方に移動して前記平板33の開口34に嵌合する。このとき、開放された前記規制部材40の平板23の開口24および前記円筒部42の上端部に形成された複数のスリット44から前記ホッパ10に収容された高粘度食材が前記中間シリンダ20内に流入し、前記球体51により開口34を閉鎖された前記平板33により高粘度食材が前記中間シリンダ20内の鉛直部21と両水平部27,28の交点近傍に滞留するようになっている。
また、前記ピストン60が図1において中間シリンダ20の第1水平部27内を左方に摺動されると、中間シリンダ20内が高圧になることにより前記規制部材40の球体41が空気圧により前記鉛直部21内を上方に押し上げられ、この球体41の上部が前記平板23の開口24に嵌合して前記ホッパ10からの中間シリンダ20内への高粘度食材の流入を停止させるとともに、前記規制部材50の球体51が図1において左方に摺動されて前記平板33の開口34が開放され、前記中間シリンダ20内に滞留された高粘度食材が前記ピストン60の移動による空気圧により滞留シリンダ70へ送出されるようになっている。
前記中間シリンダ20の第2水平部28の下流端に連接されている滞留シリンダ70は、その軸方向を縦方向に配置されており、この滞留シリンダ70の上下方向のほぼ中央位置に前記第2水平部28の小径部38が接続されている。また、前記滞留シリンダ70の下端には、前記中間シリンダ20から送出された高粘度食材が自然落下しないようにするため直径を滞留シリンダ70より小さく形成された射出孔71が一体に形成されている。
前記滞留シリンダ70の上方には、この滞留シリンダ70に滞留された高粘度食材を下方に射出するための加圧空気を供給する前記加圧空気供給部80が配設されている。
前記加圧空気供給部80は、コンプレッサ、空気ポンプのような加圧空気供給源81と、この加圧空気供給源81からの加圧空気を前記滞留シリンダ70に所望のタイミングで供給するための電磁弁のようなバルブ82とにより構成されており、前記加圧空気供給源81より供給される空気は、前記バルブ82の閉鎖時に加圧され、前記バルブ82の開放時に前記滞留シリンダ70内に加圧された空気が噴出し、前記滞留シリンダ70内に滞留された高粘度食材を前記射出孔71から射出するようになっている。したがって、バルブ82を開放するだけで加圧空気により簡単に滞留シリンダ70内の高粘度食材を射出孔71から射出することができる。
つぎに、前述した構成からなる高粘度食材供給装置を用いた本発明の高粘度食材供給方法の作用について説明する。なお、本実施形態においては高粘度食材としてチーズソースを使用するとともに、固形食材にはハンバーグを使用し、ハンバーグにチーズソースを塗布する場合を例に説明する。
まず、このチーズソースについて説明すると、このチーズソースは、チーズ63重量%、調味液27重量%、油脂7重量%、乳化剤2重量%、澱粉1重量%からなる原料を90℃まで加熱して溶解したものであり、このチーズソースは袋詰めして冷蔵保存されている。この冷蔵保存されているチーズソースを袋ごと湯煎して軟化させたうえで、袋から出してホッパ10内に供給して収容するとともに、ホッパ10の外周壁11内のジャケット12内に65〜75℃程度に加熱した湯を充填し、ホッパ10内に収容されているチーズソースをさらに軟化する。これによりホッパ10内のチーズソースは高粘度状態になる。このチーズソースの粘度を株式会社トキメックのC型粘度計(CVR−20)にて測定したところ、温度72℃で31000mP・sであった。
このような状態において、滞留シリンダ70に形成された射出孔71の下方にハンバーグ(図示せず)を配置する。なお、このとき、ピストン60は図1において左方に示す前進位置にある。この状態においては、中間シリンダ20の鉛直部21にある規制部材40の球体41は平板23の開口24に嵌合しているので、ホッパ10内の高粘度チーズソースは中間シリンダ20内に供給されない。また、規制部材50の球体51は平板33の開口34から離間している。
つぎに、エアシリンダ61を駆動してピストン60を図1において右方の後退位置に移動させる。すると、中間シリンダ20内が負圧になるため、規制部材40の球体41は鉛直部21内を下方に移動され、平板23の開口24を開放する。またこのとき、規制部材50の球体51は第2水平部28内を図1において右方に移動され、平板33の開口34に嵌合して開口34を閉鎖する。
したがって、規制部材40の平板23の開口24および円筒部42の上端部に形成された複数のスリット44からホッパ10に収容されていた高粘度チーズソースが中間シリンダ20内に流入し、平板33が球体51により開口34を閉鎖されているので、高粘度チーズソースが中間シリンダ20内の鉛直部21と両水平部27,28の交点近傍に滞留することになる。なお、この高粘度チーズソースの供給量はピストン60のストロークに比例している。
つぎに、ピストン60が図1における右方の後退位置に移動した直後に、エアシリンダ61を再度駆動して前記ピストン60をこれまでとは逆に図1における左方の前進位置に移動させる。すると、中間シリンダ20内が高圧になるので、規制部材40の球体41が鉛直部21内を上方に移動して平板23の開口24に嵌合して開口24が閉鎖され、ホッパ10からの高粘度チーズソースの流入が停止されるとともに、規制部材50の球体51が図1において左方に移動して段部37に当接して停止し、平板33の開口34が開放され、中間シリンダ20内に供給された高粘度チーズソースが第2水平部28の小径部38を介して滞留シリンダ70に送出される。
そして、滞留シリンダ70に送出された高粘度チーズは、その粘性により滞留シリンダ70の下方に形成された小径の射出孔71により下方に自然落下することなく滞留シリンダ70内に滞留されることになる。
そこで、ピストン60がその前進位置への移動を完了した直後にバルブ82を開き、加圧空気供給源81の加圧空気を滞留シリンダ70内に噴出する。すると、この滞留シリンダ70内に滞留していた高粘度チーズソースが供給された加圧空気とともに滞留シリンダ70の射出孔71から下方に射出され、この射出孔71の下方に配置されているハンバーグ上に衝突する。
図4は、ハンバーグH上に衝突した瞬間の高粘度チーズソースCの状態を示すものであり、この状態において、高粘度チーズソースCは、ひとつの固まりとなってハンバーグHの上面の中央部上に位置している。その後、高粘度チーズソースCは、ハンバーグHの表面との衝突の際の衝撃により衝突位置の周辺に拡散し、結果的にハンバーグHの表面に薄く広く高粘度チーズソースCが塗布されてなる食品が形成されることになる。この状態が図5に示されている。
以上説明したように、本実施形態によれば、高粘度チーズソースCをハンバーグHの表面に衝突させて拡散させることによりハンバーグHの表面に高粘度チーズソースCを薄く広く塗布することができる。しかも、ピストン60のストロークを一定にすることにより定量的に高粘度チーズソースCを多数のハンバーグH上に供給して塗布することができる。
なお、ハンバーグHに塗布される高粘度チーズソースCの量は、ピストン60のストロークにより変更が可能であり、ストロークを大きくすることにより高粘度チーズソースCの量が増量され、ストロークを小さくすることにより高粘度チーズソースCの量を減量することができる。
また、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。すなわち、高粘度食材はチーズソースに限定されるものではなく、クリーム、ホワイトソースその他の各種高粘度食材が適用できることはもちろんである。また、固形食材はハンバーグに限定されるものではなく、グラタン、ドリアその他の各種固形食材が適用できることはもちろんである。
本発明に係る高粘度食材供給装置の実施形態を示す一部縦断面正面図 図1の中間シリンダの上流側に配設された規制部材近傍の拡大図 図1の中間シリンダの下流側に配設された規制部材近傍の拡大図 図1の高粘度食材供給装置によりハンバーグ上に高粘度チーズが衝突した瞬間を示す説明図 図4における高粘度チーズソースがハンバーグに衝突した衝撃によりハンバーグ上において拡散された状態を示す説明図
符号の説明
1 高粘度食材供給装置
10 ホッパ
12 ジャケット
20 中間シリンダ
21 鉛直部
23,33 円板
24,34 開口
27 第1水平部
28 第2水平部
37 段部
38 小径部
40,50 規制部材
41,51 球体
44 スリット
60 ピストン
61 エアシリンダ
70 滞留シリンダ
71 射出孔
80 加圧空気供給部
81 加圧空気供給源
82 バルブ

Claims (9)

  1. 滞留シリンダ内に一定量ずつ高粘度食材を供給し、この滞留シリンダ内の高粘度食材を加圧空気により射出し、固形食材の表面に高粘度食材を衝突させ、固形食材の表面において高粘度食材を拡散させることを特徴とする高粘度食材供給方法。
  2. 前記高粘度食材の供給方向において前記滞留シリンダの上流側に位置する中間シリンダ内をピストンが往復動することにより前記中間シリンダを介して前記滞留シリンダ内に一定量ずつ前記高粘度食材を供給することを特徴とする請求項に記載の高粘度食材供給方法。
  3. 前記高粘度食材の供給方向において前記中間シリンダの上流側と下流側にそれぞれ移動可能な球体が、前記ピストンの往復動により開口が形成された平板に接離することにより前記中間シリンダ内に一定量ずつ前記高粘度食材を供給することを特徴とする請求項に記載の高粘度食材供給方法。
  4. 前記滞留シリンダに加圧空気供給源の加圧空気をバルブを開いて供給することを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の高粘度食材供給方法。
  5. 高粘度食材を一定量ずつ供給する高粘度食材供給装置において、
    下方に開口が形成され高粘度食材を収容するホッパと、
    前記ホッパの開口に連接され、前記ホッパに収容された高粘度食材を吸引するとともに下流側に送出するように往復動されるピストンが配設された中間シリンダと、
    前記中間シリンダに対し開閉自在に配設され、前記ホッパおよび前記中間シリンダに収容された高粘度食材の流出入を規制する複数の規制部材と、
    前記中間シリンダに連接され、前記ピストンにより前記中間シリンダから送出された高粘度食材を滞留するとともに射出孔が形成された滞留シリンダと、
    前記滞留シリンダに滞留された高粘度食材を前記射出孔から射出させるための加圧空気を滞留シリンダに供給する加圧空気供給部と
    を有することを特徴とする高粘度食材供給装置。
  6. 前記中間シリンダは、鉛直部と、この鉛直部の下端に連接された水平部とにより逆T字形に形成されており、前記鉛直部の上端に前記ホッパの開口が連接され、前記水平部のうち前記鉛直部との連接位置から一方向に延在する第1水平部内に前記ピストンが配設されており、前記水平部のうち前記鉛直部との連接位置から他方向に延在する第2水平部に前記滞留シリンダが連接されていることを特徴とする請求項に記載の高粘度食材供給装置。
  7. 前記中間シリンダの前記鉛直部内に配設された前記規制部材は、前記ピストンの往復動によって前記鉛直部内を鉛直方向に移動する弁体としての球体と、この球体の上部と嵌合する円形の開口が形成された弁座としての平板と、前記平板の下方に位置し、前記球体の下部と嵌合するとともに、周壁に上端部から少なくとも1つのスリットが形成された円筒部とから構成されており、前記中間シリンダの前記第2水平部内に配設された前記規制部材は、前記ピストンの往復動によって前記第2水平部内を水平方向に移動する弁体としての球体と、この球体と嵌合する円形の開口が形成された弁座としての平板とから構成されていることを特徴とする請求項に記載の高粘度食材供給装置。
  8. 前記加圧空気供給部は、加圧空気供給源と、この加圧空気供給源からの加圧空気を前記滞留シリンダへ供給するためのバルブとにより構成されていることを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか1項に記載の高粘度食材供給装置。
  9. 高粘度食材を滞留するとともに射出孔が形成された滞留シリンダと、前記滞留シリンダに滞留された高粘度食材を前記射出孔から射出させるための加圧空気を滞留シリンダに供給する加圧空気供給部とを有し、
    固形食材上に前記滞留シリンダの射出孔から加圧空気により高粘度食材を射出して固形食材の表面に高粘度食材を衝突させ、固形食材の表面において高粘度食材を拡散させて固形食材上に高粘度食材を塗布することを特徴とする食品製造装置。
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