JP4205278B2 - レーザマーカのレーザ駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザダイオードからレーザ光をマーキング対象物へ照射してそのマーキング対象物への所望の文字やパターンなどのマーキングを行なうようにしたレーザマーカのレーザ駆動装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
レーザマーカはレーザ光源から出射されるレーザ光を対象物に照射して所望の文字やパターンなどをマークキングするものである。マーキングの品質を一定のレベル以上に保つためには、レーザ光の出力レベルを一定に保持する必要がある。この場合、一般に、APC(Automatic Power Control )回路によりレーザダイオードへの制御を光出力が一定となるように制御することが行なわれている。
【0003】
図7に示すものはその一例である。半導体レーザ素子1は、レーザダイオード1aと出力モニタ用のフォトダイオード1bとが一体に実装され、レーザ光の出力レベルをモニタできる構成とされている。レーザダイオード1aは、直流電源Vccから抵抗2およびトランジスタ3を介して通電され、トランジスタ3はレーザ駆動回路4により制御される。フォトダイオード1bは直流電源Vccから検出抵抗5を通じて受光した光の量に応じた電流が流れ、これが検出抵抗5の端子電圧となる。
【0004】
検出抵抗5の端子電圧は出力検出回路6により検出される。その検出レベルに基づいて充放電回路7に設定信号が出力される。充放電回路7は、サンプリングスイッチ8を介してコンデンサ9に充電するかもしくはコンデンサ9の電荷の放電を行なって端子電圧を制御するレベルに設定する。サンプリングスイッチ8は、定出力制御回路10によりオンオフの制御が行なわれる。
【0005】
コンデンサ9の端子電圧は差動増幅回路11の非反転入力端子に入力され、反転入力端子には直流電源12から電圧基準レベルが設定入力される。電圧基準レベルは、レーザダイオード1aによるレーザ光の出力レベルに相当する電圧として設定される。
【0006】
定出力制御回路10は、レーザ駆動回路4を駆動してレーザダイオード1aに通電すると、そのレーザ光の出射方向と反対の方向に出る光をフォトダイオード1bによりモニタしてその光出力に相当する検出抵抗5の電圧レベルを出力検出回路6により検出する。充放電回路7は、コンデンサ9の端子電圧を検出レベルに応じた電圧に設定するために、充電もしくは放電のレベルを設定する。
【0007】
定出力制御回路10は、所定時間毎に光吸収体駆動装置13を光吸収位置に駆動してからサンプリングスイッチ8を一定時間だけオンさせてコンデンサ9の充電あるいは放電を行い、現在のレーザ光の出力レベルに対して設定すべき光出力に相当する端子電圧に設定する。差動増幅器11は、直流電源12の入力レベルとコンデンサ9の端子電圧との差の電圧を出力する。
【0008】
これにより、レーザ駆動回路4は、設定すべきレーザ光の出力レベルとなるようにトランジスタ3の駆動条件を変更設定し、サンプリングしたレーザ光のレベルに基づいた制御が行われる。マーキング動作は、常に一定の光出力で行われるから、品質の高いマーキングを行うことができるようになる。なお、コンデンサ9は、設定すべきレベルをホールドするように機能しているが、時間の経過と共に自然放電するから、一定時間毎に上述のサンプリングを行ってレーザ光の出力レベルを調整する。
【0009】
一方、このようにレーザ光のモニタを行わずに一定電流で駆動する方式のものもある。これは、レーザダイオードの出力が変動してもこれを許容する程度のマーキング動作を行うような場合に用いる。これにより、サンプリングを不要として簡単な回路構成でレーザの駆動制御を行うようにしたものである。
【0010】
例えば、図8に示すものがある。これは、レーザ光出力のモニタ用のフォトダイオード1bを用いないでレーザダイオード1aを定電流で駆動する。前述した差動増幅回路11には、増幅器14に入力される直流電源15の基準電圧を可変抵抗器16で調整して設定する電流値に相当する補正電圧を与える。これにより差動増幅器11は、レーザダイオード1aに対して常に一定の電流を供給するようになり発光動作を行う。
【0011】
しかしながら、上述の構成のものでは、それぞれのものにおいて次のような面で使用に際してその効果を十分に発揮できなくなる場合がある。すなわち、前者の光出力を一定に制御する方法では、サンプリングを行う際にフォトダイオード1bがマーキング対象物からの反射光を受光することによる光出力の検出誤差をなくすために、光吸収体を設けてサンプリング中はマーキング対象物への照射を中断している。また、このようなサンプリング動作は、所定時間毎に行う必要があるため、その間はマーキング動作が中断されることになる。したがって、一定の光出力で精度良くマーキング動作を実施できる代わりに、マーキングの速度をある程度以上に高くすることが難しい面がある。
【0012】
一方、後者の定電流で駆動する場合には、上述の場合と異なりサンプリングを不要としていることから高速でマーキング動作を行えるが、電源投入時からの時間の経過に伴う素子の温度変化(短時間の変動)や経時劣化(長時間の変動)などの原因で、レーザダイオードに一定電流を供給しても一定の光出力を保持できず(図9参照)、光量が低下してくるという面がある。
【0013】
これにより、初期的に設定している電流値では、最初のうちはマーキングが確実に行われるが、光出力が低下するにつれてマーキングがかすれて来たりする場合があり、マーキング品質を重視するマーキング動作を行なう場合には使用することができないことになる。
【0014】
また、このような定電流出力制御の場合に、経時劣化で光出力が低下した場合には、例えば、増幅器14の可変抵抗器16を調整することも可能であるが、この場合に、マーキング動作を行うレーザダイオードが赤外光を出力する場合には、肉眼で見ることができず、また出力調整も簡単にはできないので、調整に時間を要してしまう。
【0015】
このことは、マーキング対象物へのマーキングの内容が、例えば社名のロゴや使用者に良く見える部分に位置するマークなどの場合には高品質のマーキングが要求されることから定出力でのマーキング動作が必要となり、一方、製造番号や製造年月日などのように認識できれば良い程度のマーキングにおいては、定出力で品質の良いマーキングをすることよりも、迅速なマーキング動作が要求されることから、定電流での駆動が向いている。
【0016】
しかしながら、マーキング対象物によっては、上記した両方の種類のマーキングを行う必要がある場合もあり、そのために両方のタイプのレーザマーカを備えることは、装置の配置上の点や製造コストの点でなかなか採用することも難しく、どちらかの方式で制約を受けながら兼用して実施しているのが実情であった。
【0017】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、1台の装置によりレーザ光によるマーキング動作を高速マーキング動作および高品質マーキング動作のいずれも実施することができるようにしたレーザマーカのレーザ駆動装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、
レーザダイオードからレーザ光をマーキング対象物へ照射して該マーキング対象物への所望の文字やパターンなどのマーキングを行なうレーザマーカのレーザ駆動装置を対象とするものであり、
前記レーザダイオードの出射光量を測定してその出射光量が一定となるように前記レーザダイオードの駆動電流を制御することが可能な定出力回路と、
前記レーザダイオードの駆動電流を一定に保持するようにした制御が可能な定電流回路と、
前記外部操作可能な切換操作部と、
この切換操作部の切換操作に応じて前記レーザダイオードに対する駆動制御を前記定出力回路もしくは前記定電流回路のいずれかを選択的に設定する切換回路とを設けたところに特徴を有する。
【0019】
上記構成のレーザマーカのレーザ駆動装置によれば、定出力回路により、レーザダイオードの出射光量を測定してその出射光量が一定となるようにレーザダイオードの駆動電流を制御することができ、定電流回路により、レーザダイオードの駆動電流を一定に保持するようにした制御ができ、切換操作部の切換操作により、切換回路を切り換えてレーザダイオードに対する駆動制御を定出力回路もしくは定電流回路のいずれかを選択的に設定することができるので、一台の装置を配設するだけで、レーザマーカによるマーキング動作を、定出力回路による定出力制御で動作させたり、定電流回路による定電流制御で動作させることができ、これによって、マーキングの用途に応じて切換スイッチを切換操作するだけで簡単に両方のマーキング動作を行うことができる。設置場所も一台分で良くしかも一台設けるだけで良いので、コストも低減できる。
【0020】
請求項2に記載の発明は、
レーザダイオードからレーザ光をマーキング対象物へ照射して該マーキング対象物への所望の文字やパターンなどのマーキングを行なうレーザマーカのレーザ駆動装置を対象とするものであり、
前記レーザダイオードの出射光量を測定してその出射光量が一定となるように前記レーザダイオードの駆動電流を制御することが可能な定出力回路と、
前記レーザダイオードの駆動電流を一定に保持するようにした制御が可能な定電流回路と、
前記マーキング対象物の移動速度を検出する速度検出手段と、
この速度検出手段により検出される前記マーキング対象物の移動速度が所定速度以下のときに前記レーザダイオードに対する駆動制御を前記定出力回路により行なわせ、所定速度を超えるときには前記定電流回路により行なうように切換設定する動作モード設定回路とを設けたところに特徴を有する。
【0021】
上記構成のレーザマーカのレーザ駆動装置によれば、上述の切換動作を速度検出手段と動作モード設定回路とにより自動的に行うことができる。レーザマーカに対してベルトコンベアなどに載置された状態で移動されてくるマーキング対象物の移動速度を速度検出手段により検出し、動作モード設定回路により、マーキング対象物の移動速度が所定速度以下のときには定出力回路により行なわせ、所定速度を超えるときには定電流回路により行なうように切換設定することができる。
【0022】
これにより、マーキング対象物の移動速度が遅い場合には、高品質のマーキング動作を行うことができ、速い場合には定電流回路により高速マーキング動作を行わせることができる。換言すれば、マーキング対象物の移動速度をマーキングの内容に応じて切り換えることにより自動的にマーキングモードもそれに適合した方に自動的に選択設定されるのである。
【0023】
請求項3に記載の発明は、
上記請求項2に記載の発明において、
前記速度検出手段を、前記マーキング対象物の2点間の移動時間を測定することにより検出するように構成したところに特徴を有する。
【0024】
上記構成のレーザマーカのレーザ駆動装置によれば、マーキング対象物の移動速度を2点間の移動時間により検出するので、簡単な構成でその移動速度を検出することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1ないし図3を参照して説明する。この実施形態におけるレーザマーカは、ベルトコンベアなどをマーキング対象物Mが順次搬送されてくるラインLに設置され、所定位置に来るとこれを認識してあらかじめ記憶された文字や図形あるいは記号などをレーザ光を照射してマーキング動作をするものである。
【0026】
電気的構成を示す図1において、レーザ光源としての半導体レーザ素子21は、レーザダイオード21aとレーザ光モニタ用のフォトダイオード21bが一体に実装されたものである。レーザダイオード21aは、直流電源Vccから抵抗22および駆動用トランジスタ23を介して通電される。駆動用トランジスタ23は、レーザ駆動回路24からベースに駆動信号が与えられる。このレーザ駆動回路24は、後述するように、レーザダイオード21aの光出力が一定となるように駆動信号を出力する。
【0027】
また、フォトダイオード21bは、直流電源Vccからバイアスが与えられ、直列に接続された検出抵抗25によりレーザ光の出力レベルを電圧値として検出するように接続されている。レーザ出力検出回路26は、比較回路27と基準電圧を出力する基準電源28とから構成される。比較回路27は抵抗25の端子に現れる検出電圧VR を基準電圧VP と比較してその比較結果を充放電回路29に出力する。
【0028】
充放電回路29は、2個の定電流源30a,30bを直流電源端子Vccに直列に接続して構成されるもので、比較回路27の出力が定電流源30aにはインバータ回路31を介して入力され、定電流源30bには直接入力される。これにより、比較回路27の比較結果として検出電圧VR が基準電圧VP 以上であるときには定電流回路30bに駆動出力が与えられ、出力端子から電流を引くように放電経路を形成する。また、検出電圧VR が基準電圧VP 以下であるときには定電流回路30aに駆動出力が与えられう、出力端子から電流を出力して充電経路を形成する。
【0029】
充放電回路29の出力端子は、サンプリングスイッチ32を介してコンデンサ33の一端子に接続されている。サンプリングスイッチ32は、オフ状態がホールド状態の設定であり、オン状態がサンプリング状態の設定である。コンデンサ33は、他端子がアースされていてサンプリングスイッチ32がオンされているサンプリング期間中に充放電回路29から充電もしくは放電が行われるもので、モニタしたレーザ光の出力に応じた端子電圧に設定される。このコンデンサ33の一端子は切換回路としての切換スイッチ34を介して差動増幅器35の非反転入力端子に接続されている。
【0030】
差動増幅回路35の反転入力端子には基準電圧を設定する基準電源36が接続されている。差動増幅回路35は、非反転入力端子に入力される入力電圧VC と基準電圧VL との差の電圧に相当する電圧を制御出力としてレーザ駆動回路24に出力する。
【0031】
切換スイッチ34は、切換回路として機能するもので、外部操作可能な切換操作部としての操作部37の操作入力に応じて切換動作が行われる。この切換スイッチ34の一方の切換端子34aには上述したコンデンサ33の一端子が接続され、他方の切換端子34bには定電流設定回路38の出力端子が接続されている。定電流設定回路38は、前述の基準電源28の基準電圧VP が入力されるようになっており、これが定電流値として設定される入力となる。また、定電流回路38には出力調整用の可変抵抗器39が設けられている。
【0032】
出力制御回路40は、レーザダイオード21aを定出力動作モードで制御する場合に用いるもので、切換スイッチ34の設定状態が設定信号として入力されるように設けられている。出力制御回路40は、前述のサンプリングスイッチ32をオンオフ制御してレーザダイオード21aの出力レベルをサンプリングすると共に、このサンプリング時にレーザダイオード21aのレーザ光がマーキング対象物に照射されないようにする光吸収体を配置するための光吸収体駆動装置41に制御信号を出力する。
【0033】
なお、上述の構成において、レーザ出力検出回路26、充放電回路29、サンプリングスイッチ32およびコンデンサ33を用いた構成を、定出力回路としてのAPC(Automatic Power Control )回路42とし、定電流設定回路38を用いた構成を、定電流回路としてのCCC(Constant Current Control)回路43としている。
【0034】
次に、本実施形態の作用について図2および図3も参照して説明する。
まず、マーキング対象物Mへのマーキングの内容に応じて操作部37を切換操作することにより切換スイッチ34をAPC回路42側に接続するか、あるいはCCC回路43側に接続するかのいずれかを選択して設定する。
【0035】
例えば、マーキング動作の内容が社名を示すロゴマークや製品の表面に良く見えるように配置されたマークや文字などの場合には、精度の良い高品質なマーキングが必要であるから、APC回路42が選択設定される。また、ロット番号や製造年月日などの認識できれば良いといった程度のマーキングの品質で許容されると共に、それよりもマーキングの速度を高めてスループットを上げたい場合にはCCC回路43が選択設定される。
【0036】
そして、切換スイッチ34がいずれの状態に設定されているかは、出力制御回路40により判定される。図2に示すフローチャートはその内容を示すもので、出力制御回路40は、切換スイッチ34からの設定信号を入力してAPC側に設定されているか否かを判断し(ステップS1)、「YES」の場合にはAPC動作モードに設定してメインプログラムにリターンする。「NO」の場合にはそのままリターンする。
【0037】
まず、APC動作モードに設定されている場合の動作内容について説明する。この場合には、出力制御回路40は、図3に示すプログラムのフローチャートに従って制御を行う。レーザ駆動回路24に電源が供給されると、所定の駆動信号をトランジスタ23に出力してレーザダイオード21aに所定の電流を供給するようになる。これにより、レーザダイオード21aは所定周波数でパルス点灯され、マーキング対象物側へレーザ光が出射されると共に、反対側のフォトダイオード21b側に出射されるようになる。
【0038】
マーキング動作に先だって、出力制御回路40は、図示しない光吸収体を光吸収位置に移動させるべく光吸収体駆動装置41に駆動信号を出力する(ステップQ1)。これにより、マーキング対象物Mへ向けて出射されたレーザ光は光吸収体により吸収されてマーキング対象物M側へのレーザ光は遮断される。したがって、マーキング対象物Mのマーキング面の反射率にかかわらず反射光はなくなり、フォトダイオード21bへ入射するレーザ光はレーザダイオード21aから直接入射される成分のみとなり、レーザ光の出力レベルに相当する光量が入射するようになる。
【0039】
この状態では、レーザ光の出射レベルに相当する光電流がフォトダイオード21bに流れるので、検出抵抗25にはその電流に相当する検出電圧VR が発生し、比較回路27に入力される。比較回路27は、検出電圧VR を基準電圧VP と比較して、検出電圧VRが基準電圧VPよりも大きい場合には(VR >VP )、ハイレベルの信号を出力して定電流回路30aをオフ状態とすると共に定電流回路30bをオン状態とする。これにより、サンプリングスイッチ32がオンされると、コンデンサ33は充電されている電荷を定電流回路30bを介して放電するように経路が形成される。
【0040】
また、比較回路27は、検出電圧VRが基準電圧VPよりも小さい場合には (VR <VP )、ロウレベルの信号を出力して定電流回路30aをオン状態とすると共に定電流回路30bをオフ状態とする。これにより、サンプリングスイッチ32がオンされると、コンデンサ33は定電流回路30aから充電されるように経路が形成される。
【0041】
次に、出力制御回路40は、サンプリングスイッチ32をオンさせて充放電回路29によりコンデンサ33に充電もしくは放電の動作を行わせる(ステップQ2)。これにより、コンデンサ33の端子電圧VC がレーザ光の出力レベルが所定より大きい場合には低くなるように設定され、レーザ光の出力レベルが所定よりも小さい場合には高くなるように設定される(ステップQ3)。この結果、差動増幅回路35は、レーザ駆動回路24に対して、基準電圧VL との差に応じた出力信号を与えて所定レベルのレーザ光が出力されるようになる。
【0042】
続いて、出力制御回路40は、所定時間が経過するとサンプリングスイッチ32をオフさせてコンデンサ33の端子電圧VC を固定し(ステップQ4)、この後、タイマ動作を開始する(ステップQ5)と共に、光吸収体を待機位置に戻すべく光吸収体駆動装置41に制御信号を出力する(ステップQ6)。この結果、レーザダイオード21aからは、あらかじめ設定された基準レベルに相当する一定レベルのレーザ光が出射されるようになる。
【0043】
出力制御回路40は、入力されているマーキングデータに基づいて、レーザ光をスキャンさせてマーキング動作を行う(ステップQ7)。マーキング動作を継続しながら、タイマ時間Tが経過したか否かを判断し(ステップQ8)、「YES」になると、出力制御回路40は、いまマーキング動作をしている線素のマーキングが終了したか否かを判断し(ステップQ9)、終了していない場合には終了を待ってから(ステップQ9からQ7,Q8,Q9を繰り返し実行)、ステップQ10に移行する。そして、全てのマーキング線素のマーキングが終了していなければ(ステップQ10)、再びステップQ1に戻り、上述の動作を繰り返し実行する。
【0044】
上述の場合、マーキング動作をしている線素とは、レーザ光によりマーキングを行なう1つのまとまった動作単位として設定されるものであり、例えば、そのマーキング対象物Mにマーキングする文字や図柄などの部分的なマーキングの始点から終点までの範囲とされたり、あるいは一筆書きで連続的に描かれる部分とされるなど、そこで中断してもマーキングのずれなどを発生する可能性を非常に低くすることができるマーキングの単位である。
【0045】
これにより、タイマ時間Tが経過する毎にマーキング動作の線素がマーキング終了した時点でレーザダイオード21aのレーザ光の出力レベルがサンプリングにより再設定され、再び所定の出力レベルで駆動されるようになる。したがって、起動してからの温度変動や経時劣化などによるレーザ光の出力特性の変動がある場合でも常に一定レベルのレーザ光が出射されてマーキングを高品質で実施することができるようになる。
【0046】
なお、このようなサンプリングを繰り返し行うのは、コンデンサ33の充電電荷が、時間の経過と共に自然放電するからであり、その時間間隔は数百ミリ秒から1秒程度(例えば500ms程度)であり、サンプリング動作を行っている時間つまりサンプリング時間は数十ミリ秒(例えば25ms程度)である。そして、このサンプリング期間中は、前述のようにレーザダイオード21aから出力されるレーザ光は光吸収体により吸収させるので、この間はマーキング動作が中断している。
【0047】
次に、CCC回路43が選択されて定電流動作を行う場合について簡単に説明する。この場合には、定電流設定回路38により基準電圧VP に相当する一定電流を出力するように差動増幅器35に制御信号が出力される。これにより、レーザ駆動回路24は常に一定電流を供給するように動作する。
【0048】
これにより、レーザダイオード21aは、常に一定電流で駆動されるようになり、経時的な変動は多少あるものの比較的安定したレーザ光を出力するようになる。この場合には、サンプリング動作がないので、マーキング動作が中断することなく高速で実施させることができるようになる。
【0049】
このような本実施例によれば、切換スイッチ32を設けて操作部37により外部から切換操作を行うことにより、APC回路42とCCC回路43とを選択設定することができるようにしたので、マーキング対象物へのマーキングの内容や重要度などに応じて使用者が適宜所望の動作モードを選択設定することができ、一台の装置を設けるだけで両動作モードを実施することができる。また、全体構成は、重複する回路構成を兼用したコンパクトな構成とすることができ、省スペース化を図ることができると共に、低コスト化を図ることができる。
【0050】
(第2の実施形態)
図4ないし図6は本発明の第2の実施形態を示すもので、以下、第1の実施形態と異なる部分について説明する。
この実施形態においては、前述の切換スイッチ34を操作部37により手動で切換設定するのではなく、マーキング対象物Mの移動速度に応じて自動的に動作モードを判断して切換設定するようにしたものである。
【0051】
したがって、この実施形態においては、図4に示すように、操作部37に代えて、動作モード設定回路としても機能する出力制御回路44が設けられている。また、マーキング対象物Mの移動速度Vを検出する速度検出手段としての速度検出部45が設けられている。
【0052】
速度検出部45は、例えば、図5に示すように、マーキング対象物Mが流れるラインLの移動速度Vを2点間の移動時間で検出するように設けられている。ラインLに沿って2個の位置検出センサ46,47が所定間隔dだけ離した位置に配設されており、マーキング対象物Mが、位置検出センサ46,47のそれぞれの位置M(to),M′(t1)に時刻to,t1で到達すると、時刻toからt1までの時間をカウントして出力制御回路44に検出信号を与える。
【0053】
出力制御回路40は、図6に示すプログラムのフローチャートに従って、マーキング対象物Mの移動速度Vを算出して動作モードを設定する。まず、出力制御回路44は、速度検出部45から検出時間データtが入力されると、これからマーキング対象物Mの移動速度V(=d/t)を算出する(ステップR1)。
【0054】
次に、出力制御回路44は、算出された移動速度Vの値が切換レベルを設定する所定の速度Voよりも大きいか否かを判断し(ステップR2)、「YES」の場合には、定電流動作モードつまりCCC回路43を選択するように切換スイッチ34を切換設定し(ステップR3)、「NO」の場合にはAPC動作モードつまりAPC回路42を選択するように切換スイッチ34を切換設定する(ステップR4)。
【0055】
なお、APC回路42を選択設定した場合には、出力制御回路44は、第1の実施形態と同様にしてAPC動作の制御を行う。この結果、ラインLを流れるマーキング対象物Mの移動速度に応じたマーキング動作を自動的に設定して実施することができるようになる。これは、例えば、使用者がラインLの移動速度を設定しておくことで、マーキング対象物Mのマーキング動作モードを誤って逆に指定した場合でも、これを自動的にキャンセルして適切な方に設定してマーキング動作を行わせることができるようになる。
【0056】
このような第2の実施形態によれば、速度検出部45を設けてマーキング対象物Mの移動速度Vを検出し、出力制御回路44によりその移動速度Vが所定速度Voよりも速い場合にはCCC動作モードに設定し、所定速度Voよりも遅い場合にはAPC動作モードに設定してマーキング動作を行なわせるようにしたので、マーキング対象物MのラインLを移動する速度に応じて自動的にマーキング動作モードを設定することができ、これによって、移動速度Vが速い場合にはマーキング動作を高速で実行でき、移動速度Vが遅い場合にはマーキング動作を高品質で実行させることができる。
【0057】
本発明は、上記実施例にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
速度検出手段は、ラインLのコンベアの回転軸の回転速度をエンコーダなどにより検出して移動速度Vを検出することもできる。
レーザ光をモニタするためのフォトダイオード21bを一体に内蔵した半導体レーザ装置21を用いたが、モニタ用の光検出器を別途に設けて検出する構成とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す電気的構成図
【図2】出力制御回路の制御プログラムのフローチャート
【図3】出力制御回路のAPC動作のフローチャート
【図4】本発明の第2の実施形態を示す図1相当図
【図5】速度検出部の説明図
【図6】図2相当図
【図7】従来例を示す図1相当図
【図8】異なる従来例を示す図1相当図
【図9】レーザダイオードの光出力の経時変化を示す図
【符号の説明】
21は半導体レーザ素子、21aはレーザダイオード、21bはフォトダイオード、24はレーザ駆動回路、26は出力検出回路、27は比較回路、28は基準電源、29は充放電回路、30a,30bは定電流回路、32はサンプリングスイッチ、33はコンデンサ、34は切換スイッチ(切換回路)、35は差動増幅器、36は基準電源、37は操作部(切換操作部)、38は定電流制御回路、40は出力制御回路、41は光吸収体駆動装置、42はAPC回路(定出力回路)、43はCCC回路(定電流回路)、44は出力制御回路(動作モード設定回路)、45は速度検出回路(速度検出手段)、46,47は位置検出センサである。

Claims (3)

  1. レーザダイオードからレーザ光をマーキング対象物へ照射して該マーキング対象物への所望の文字やパターンなどのマーキングを行なうレーザマーカのレーザ駆動装置において、
    前記レーザダイオードの出射光量を測定してその出射光量が一定となるように前記レーザダイオードの駆動電流を制御することが可能な定出力回路と、
    前記レーザダイオードの駆動電流を一定に保持するようにした制御が可能な定電流回路と、
    前記外部操作可能な切換操作部と、
    この切換操作部の切換操作に応じて前記レーザダイオードに対する駆動制御を前記定出力回路もしくは前記定電流回路のいずれかを選択的に設定する切換回路とを設けたことを特徴とするレーザマーカのレーザ駆動装置。
  2. レーザダイオードからレーザ光をマーキング対象物へ照射して該マーキング対象物への所望の文字やパターンなどのマーキングを行なうレーザマーカのレーザ駆動装置において、
    前記レーザダイオードの出射光量を測定してその出射光量が一定となるように前記レーザダイオードの駆動電流を制御することが可能な定出力回路と、
    前記レーザダイオードの駆動電流を一定に保持するようにした制御が可能な定電流回路と、
    前記マーキング対象物の移動速度を検出する速度検出手段と、
    この速度検出手段により検出される前記マーキング対象物の移動速度が所定速度以下のときに前記レーザダイオードに対する駆動制御を前記定出力回路により行なわせ、所定速度を超えるときには前記定電流回路により行なうように切換設定する動作モード設定回路とを設けたことを特徴とするレーザマーカのレーザ駆動装置。
  3. 請求項2に記載のレーザマーカのレーザ駆動装置において、
    前記速度検出手段は、前記マーキング対象物の2点間の移動時間を測定することにより検出するように構成されていることを特徴とするレーザマーカのレーザ駆動装置。
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