JP4204800B2 - 局データ投入システム、局データ作成装置、局データ投入装置、及び、局データ受け渡し方法 - Google Patents

局データ投入システム、局データ作成装置、局データ投入装置、及び、局データ受け渡し方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は局データ投入システム、局データ作成装置、局データ投入装置、及び、局データ受け渡し方法に関し、特に局データの投入順序を定義するテーブルに基づいて自動的に投入処理内容を指定する局データ投入システム、局データ作成装置、局データ投入装置、及び、局データ受け渡し方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6には、従来の局データ投入システムが示されている。同図に示されるように、交換機で必要となる運用データ(局データ)をその交換機へ投入する作業は、2つの業務によって構成されている。すなわち、局データ作成に関しては、局データ作成部門、交換機への局データ投入に関しては、局データ投入部門というように、業務を完全に分けた形で運用を行っている。ここで、局データ作成部門には、局データ作成装置1が設置され、局データの作成を行う局データ作成業務が行われる。局データ投入部門においては、局データ作成部門において作成された局データを交換機に投入する、局データ投入業務が行われる。この局データ業務を行うために、OCSE4A(局データ投入制御装置)及びOPE4B(オペレーション端末)が設置されている。2つの部門の分解点には、NE−FS3(ネットワークエレメント−ファイルサーバ)が設置されている。このNE−FS3に必要な情報を登録することにより、2つの部門間のデータ交換等が行われている。
【0003】
従来の局データ投入システムにおける局データの作成、及び、投入作業の流れを、同図を参照して説明する。まず、局データ作成部門においては、局データ作成者が局データ作成装置1を用いて局データの作成を行い、NE−FS3にその局データの登録を行う(ステップS101)。このNE−FS3に登録されたデータは、局データ投入部門において、局データ投入者のOPE4B操作によって、OCSE4Aに取り出される(ステップS102)。ステップS103においては、局データ投入者が、ステップS102において取り出した局データの投入順序を決定し、OPE4Bに1つ1つコマンドを入力して、局データ投入を行う。OPE4Bから入力された投入コマンドは、OCSE4Aが識別して、データ転送及び投入を実施する。
【0004】
ここで、局データ投入者が行う順序指定作業について説明する。局データの最小単位は定義体と言われ、交換機5への投入はこの定義体単位で行われる。しかし、局データの作成は、定義体毎に行われるのではなく、通常は複数の定義体が同時に作成される。これは、異なる定義体間でそれぞれ相関関係をもっているので、純粋に1つの定義体のみの編集ということには、必ずしもならないためである。また、交換機への投入の際には、定義体の投入順番の制約があり、順序性を考えての投入が必要となる。ステップS103の局データの投入時には、各定義体の投入順序が記述されたマニュアルを参照して、局データ投入者が投入順序を決定する。
【0005】
交換機5に各定義体が投入されるたびに、交換機5からOCSE4Aに投入完了通知が行われる(ステップS104)。しかし、個々の定義体の投入完了は、OCSE4AからNE−FS3に対して通知されず、全ての定義体の投入完了後に初めて通知される(ステップS106)。NE−FS3への通知後、局データ作成装置1にも全ての定義体の投入完了が通知される(ステップS107)。このため、局データ作成者が、個々の定義体の投入状況や、投入時に使用したコマンド等の投入処理内容等を知るには、局データ投入者からの電話連絡等が必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来の技術では、局データ作成作業と局データ投入順序指定及び投入作業とは、それぞれ別の部門によって行われ、それぞれの部門に仕切られたシステム構築が考えられていた。そのため局データ投入時には、両者間での意識違い等が発生する。そして、特に投入順序指定のミスによる局データ投入作業時に投入エラーとなり、局データの再作成等の手戻り作業が発生していた。また、局データ投入順序指定及びそのチェックが手動作業であったため、人的ミスによる投入エラーを引き起こす危険性があった。
【0007】
本発明の目的は、局データ作成時において、自動的にその局データの投入順序設定及び投入コマンド付与を行う機能を具備することにより、局データ順序入れ替えミスの防止及び投入作業者の稼働削減を実現する局データ投入システム、局データ作成装置、局データ投入装置、及び、局データ受け渡し方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1による局データ投入システムは、交換機において必要となる局データを作成し、該作成された局データを該交換機に投入する局データ投入システムであって、前記交換機に対して投入される局データの一部をなし、かつ、投入単位となるデータ群と、そのデータ群を前記交換機に対して投入する際に使用するコマンドと、それらデータ群の投入順序と、の対応を定めたコマンドテーブルと、前記コマンドテーブルの内容に基づいて、前記作成された局データについて、前記交換機に対する投入処理を指定する投入指定手段と、によって前記投入指定手段の指定内容に基づ前記局データの投入処理を行い、前記投入指定手段は、前記作成された局データと既に交換機に投入されている局データとの差分を抽出し、前記差分に相当する局データについてのみ、前記交換機への投入処理の指定を行い、前記差分に相当する新たな局データを交換機へ追加する追加処理、前記差分に相当する既に交換機に投入されている局データを削除する削除処理、前記差分に相当する新たな局データによって、既に交換機に投入されている対応する局データを変更する変更処理、のうち、前記変更処理が禁止されているデータ群に属する局データについては、該差分に相当する新たな局データに対応し、かつ、既に交換機に投入されている局データの削除処理と、該新たな局データの追加処理と、を行うように指定することを特徴とする。
【0009】
このように、局データの投入順序と、使用コマンドを定義するコマンドテーブルに基づいて、投入処理内容をシナリオに記述して、局データ投入自動シナリオ制御を行うことにより、局データ投入順序の指定・確認に要していた稼動を削減するとともに、投入順序指定の人的ミスを防止することができる。また、既に交換機に投入された局データと作成された局データとの差分抽出を行うことにより、追加・削除・値の変更等の変更を行う必要がない局データの無駄な再投入を防ぎ、新しい局データへの移行を迅速に行うことができる。さらに、局データの作成時に、各データ群について定められる差分抽出時の制約を意識することなく、局データの作成を行うことができる。
本発明の請求項2による局データ投入システムは、請求項1において、前記指定内容に基づいて、前記交換機への前記データ群の投入が完了するたびに更新される投入状況情報を保持し、かつ、その保持内容が外部から参照可能な投入状況保持手段を、更に、有することを特徴とする。
【0010】
請求項1に示された構成により、投入処理の内容を明らかにするとともに、交換機から受信する投入状況についての情報も保持し、システム内において参照可能にすることにより、局データの作成及び投入業務の双方において、情報を共有し、統一した管理を行うことができる。この情報は、局データの作成作業と、局データの投入作業とが、異なる装置において行われる場合には、例えば、双方の装置から参照可能なファイルサーバに保持する。また、局データ群毎に投入処理の指定内容を記述した投入管理ファイルに、局データ群毎の投入状況を合わせて記述することにより、処理内容と投入状況とを一括して把握し、管理することができる。
【0011】
本発明の請求項3による局データ投入システムは、請求項1又は2において、前記投入指定手段による投入処理の指定内容に基づいて、前記作成された局データを投入するコマンドを生成するコマンド生成手段を、更に、有することを特徴とする
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明において参照する各図においては、他の図と同等の部分が同一符号によって示されている。
図1には、本実施の形態にかかる局データ投入システムの構成、及び、これを用いた業務フローが示されている。同図に示されるように、運用データ投入システムは、局データ作成装置1と、NE−FS3と、OCSE4Aと、OPE4Bと、を含んで構成される。
【0021】
局データ作成装置1は、局データを作成するとともに、本実施の形態においては、その作成された局データについて投入処理内容を指定する投入管理ファイル12も作成する。この投入管理ファイル12には、その作成された局データ11A,11Bを投入する際の投入順番と、それらを投入するためのコマンドが記述される。
【0022】
OCSE4Aは、局データ作成装置によって作成された投入管理ファイル12に基づいて、局データ11A,11Bを投入するコマンドを生成するとともに、局データ投入者からの指示を受けて、コマンドを実行し、交換機局データを転送、投入する。また、交換機から局データの投入状況の通知を受けて、投入管理ファイル12に、投入状況を記録する。
【0023】
NE−FS3は、局データ作成装置1と、OCSE4Aと、OPE4Bと、に通信回線を介して接続されている。各装置から送信されるデータファイル等を保持し、各装置からの参照や更新を受け付け、又は、各装置へファイル転送等を行う機能を有する。本実施の形態においては、局データ作成装置1によって作成された局データ11A,11Bと、投入処理内容及び投入状況が記述される投入管理ファイル12と、を保持する。これらの保持内容は、矢印Y1,Y2に示されるように、OCSE4Aと、OPE4Bと、局データ作成装置1と、から参照可能になっている。
【0024】
OPE4Bは、局データ投入者と、OCSE4Aと、のインターフェースとなって、局データ投入者に投入処理状況を示すとともに、OCSE4Aへの指示を受け付け、OCSE4Aに伝達する。本実施の形態においては、上述のように、OCSE4Aにおいて自動的にコマンドの生成を行うので、OPE4Bにおいては、その投入指示を行うのみである。
【0025】
これらの装置を用いた局データの作成、投入作業の流れについて説明する。まず、局データ作成装置1において、局データ11A,11B及び投入管理ファイル12が作成される。局データ作成装置1は、これらをNE−FS3に登録する(ステップS201)。ステップS202においては、OCSE4Aから、投入管理ファイル12を参照し、最初に投入するように指定される定義(1)の局データ11Aを取り込む。ステップS203においては、OCSE4Aが、投入管理ファイル12において指定された局データ11Aを投入するためのコマンドを用いて、局データ11Aを交換機12に投入する。局データ11Aの投入が完了し、交換機5からの投入完了通知を受けたOCSE4Aは、投入管理ファイル中の局データ11Aの投入状況を示す情報を“投入完了”に変更する(ステップS204)。この投入状況は、上述のように、局データ作成装置において、いつでも参照することができる。ステップS202〜S204の動作は、定義(2)に属する局データ11Bの投入が完了するまで同様に、繰り返される。
【0026】
図2を参照して、局データの差分の抽出について説明する。本実施の形態においては、局データ作成装置において作成された局データと、既に交換機に投入されている局データとの差分を抽出し、差分についてのみ交換機に投入する。同図には、本実施の形態において局データとして投入されるIWMSC番号定義13A,13B、及び、網番号GT定義14A,14Bの各定義が示されている。定義は、交換機にデータを投入する際の最小単位となる同種のデータ群である。図においては、IWMSC番号定義13A,13Bは、データ項目[IWMSCID]及び[IWMSC番号]についての値を1組のデータとして、複数組のデータを含んで構成されている。同様に、網番号GT定義14A,14Bは、データ項目[E164番号]、[ポイントコード1]、及び、[ポイントコード2]についての値を1組のデータとして、複数組のデータを含んで構成されている。尚、IWMSCは、Inter Work Mobile Switching Center、GTは、Global Titale routingの略である。
【0027】
IWMSC番号定義の差分抽出においては、既に交換機に投入されたデータを記述したIWMSC番号定義13Aの原本と、投入用に作成されたIWMSC番号定義13Bと、を比較して、それらの差分を抽出する。本実施の形態においては、差分に相当するデータの種類に応じて、差分に相当する新たな運用データを交換機へ追加する“追加処理”と、差分に相当する既に交換機に投入されたデータを削除する“削除処理”と、差分に相当する新たな運用データによって、既に交換機に投入されている対応する運用データを変更する“変更処理”と、が行われる。このように異なる交換機への投入処理を行うために、差分に相当する局データを記述したIWMSC番号定義13Cには、各処理の対象となるデータについて、その種類毎に分けてデータが記述される。図においては、IWMSC番号定義のデータ組Bの[IWMSC番号]値を“81905550111”から“81905550444”へ、変更している。ゆえに、データ組Bは、“変更処理”の対象となるデータとして記述されている。又、作成後のIWMSC番号定義13Bには、原本となるIWMSC番号定義13Aに存在したデータ組Fが削除されていることから、交換機に既に投入されたデータ組Fのデータを削除すべく、差分のIWMSC番号定義13C中の“削除処理”の対象となるデータとして、データ組Fを記述する。
【0028】
同様に、網番号GT定義14A、14Bについても差分を抽出し、その差分となるデータを網番号GT定義14Cに記述する。図中においては、作成後の網番号GT定義14Bにおいて、原本の網番号GT定義14Aにはないデータ組Hのデータが追加されていることから、“追加処理”の対象となるデータとしてデータ組Hを記述する。
【0029】
このように、既に交換機に投入された局データと作成された局データとの差分抽出を行うことにより、追加・削除・値の変更等の変更を行う必要がない局データの無駄な再投入を防ぎ、新しい局データへの移行を迅速に行うことができる。
図3には、局データ作成装置において、差分抽出後、その差分に相当するデータ、及び、TCAコマンドパラメータ−展開定義対応テーブル21から、投入管理ファイル12を作成する様子が示されている。
【0030】
TCAコマンドパラメータ−展開定義対応テーブル21には、交換機へ投入する際にその投入単位となる定義と、その定義を交換機へ投入する際に使用するコマンドと、それら定義の投入順序と、の対応が規定されている。これらの対応関係は、[従来の技術]の項で説明したように、定義の投入順序を記述したマニュアルから特定される。本実施の形態においては、このマニュアルに基づいて、TCAコマンドパラメータ−展開定義対応テーブル21を作成し、局データ作成装置に実装する。
【0031】
図中においては、各定義の投入に使用するコマンドの指定には、そのコマンドの更に具体的な処理を特定するコマンドパラメータの指定も含まれている。尚、TCA(Table Change A)コマンドは、本実施の形態において使用する交換機へ局データを投入する命令である。又、同図においては、テーブル中の行となる各定義がその投入順序に従って、投入順序が早い順にソートされている。このように、本実施の形態においてTCAコマンドパラメータ−展開定義対応テーブル21は、各定義が、他の定義との関係において、どのような投入順序で交換機への投入が行われるべきかを、特定するための情報を有する。これにより、テーブルに基づいて、投入管理ファイルにおいて定義される投入処理にも、投入順序の定義を付与することができる。
【0032】
同図中のテーブルにおいては、矢印Y4に示されるIWMSC番号定義の行の方が、矢印Y5に示される網番号GT定義の行よりも、上位に位置している。このことから、差分に相当するデータが記述されたIWMSC番号定義13Cが、網番号GT定義14Cよりも先に投入される。投入管理ファイル12においては、まず、処理内容記述領域Iに、IWMSC番号定義の投入処理内容が記述され、次の処理内容記述領域Jに、網番号GT定義の投入処理内容が記述されている。
【0033】
投入管理ファイル12の処理内容記述領域Iには、投入処理を行うために必要な情報が記述され、同図中においては、[差分定義]、[状態]、[TCA種別]、[パラメータ]、[TCH有無]、及び、[同時投入]の各項目について記述されている。このうち、[差分定義]は、該処理内容の記述に従って投入すべき定義を特定する情報であり、同図中においては、差分に相当するデータを記述したIWMSC番号定義13C、例えば、差分データを記述したファイル、あるいは、特定の記憶領域等、を特定する情報を記述する。[TCA種別]及び[パラメータ]は、その定義で使用するコマンド及びコマンドパラメータを指定するための情報である。これらの情報により、使用するコマンドと、データとの対応が、投入すべき局データに含まれる全ての定義について規定され、局データについての全投入処理手順が定められる。
【0034】
また、[状態]は、その定義の投入状態を表す情報であり、同図中においては“未転送”となっている。本実施の形態においては、上述のように、交換機に各定義が投入されることに、交換機から投入結果がOCSEを経由してNE−FSに通知される。この通知を受けたNE−FSにおいて、この[状態]の情報が、“投入完了”等の情報に書き換えられる。このようにNE−FSに保持され、各定義が投入されるたびにリアルタイムに更新される投入状況についての情報を参照することにより、局データ作成者と投入者とにおいて、局データの投入状況の共有が可能となる。すなわち、投入処理内容とその進行状況を記述するNE−FS上の投入管理ファイルを参照することにより、局データ作成業務と投入業務とのしきりはなくなり、互いの業務内容・状況を把握して、全業務を統一的に管理することができる。
【0035】
図4は、局データ作成装置における差分抽出を行う際の付加機能を説明する図である。上述のように、交換機へのデータ投入は、前回投入時との変更分(差分)のみが投入される。そして、差分データの処理の種類としては“追加処理”、“削除処理”、“変更処理”の3種類存在する。なかでも“変更処理”の場合は、一部制約があり、定義によっては変更処理による交換機への投入ができないもの(以後このような定義を「変更不可定義」と呼ぶ)が存在する。このため、局データ作成装置は、変更処理の対象となる差分に相当する局データが変更不可定義である場合には、その差分に相当する新たな局データに対応し、かつ、既に交換機に投入されている局データの削除処理と、その新たな運用データの追加処理との両方が行われるように、それぞれの処理の対象となるデータを作成する。
【0036】
図5には、変更処理の対象となる差分に相当する局データが変更不可定義であるか否かを判断する際に参照する定義種別対応テーブル22が、示されている。同図には、定義種別の一覧の一部分を載せているが、図中の“可”は投入可能で、“不可”が投入不可のものである。例えば、網番号GT定義(図中の網がけ部分)は、変更処理による投入が不可であることがわかる。
【0037】
図4に戻り、同図においては、“網番号GT定義”を例示して説明している。データ作成者は、その局データが変更不可定義であるか否かにかかわらず、網番号GT定義データ18を交換機へ投入すべき作成する。作成編集後の網番号GT定義データ18は、既に交換機に投入されている網番号GT定義データ16とは、データ組Kの[ポイントコード1]の値が異なっている。ゆえに、変更不可定義でない場合の差分抽出時には、局データ作成装置は、作成編集後の網番号GT定義データ18中のデータ組Kのみを、変更処理により投入すべき差分データ17Aとして作成、保存する。しかし、本実施の形態においては、局データ作成装置は、差分抽出時に、図5の定義種別対応テーブル22を参照して“網番号GT定義”が変更不可定義であると判断する。このため、局データ作成装置は、既に交換機に投入されている網番号GT定義データ16のデータ組Kが削除処理の対象となり、作成編集後の網番号GT定義データ18のデータ組Kと追加処理の対象となるように、差分データ17Bを作成し、保存する。
【0038】
これにより、局データの作成者等は、各定義種類に応じた制限を意識することなく、変更後の局データのみを作成することができ、局データ作成時の手間を軽減することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、交換機への投入単位となる定義と、その定義を投入する際に使用するコマンドと、それら定義の投入順序と、の対応を定めたコマンドテーブルに基づいて、作成された局データの投入処理を投入管理ファイルに記述し、この投入管理ファイルに従って投入を行うことにより、適切な投入順序によって局データの投入を行うことができる。このため、投入順序の設定、チェックに要する業務稼働が著しく低下することができる。また、人的ミスの低減にもつながる。
【0040】
また、投入管理ファイルに、投入処理手順とともに、それらの実行状況も記述し、参照可能とすることにより、局データの投入を支持する局データ投入者だけでなく、局データ作成者においても、これらの情報の共有が可能となり、局データの作成・投入作業にかかわる者全てが、作業の進行状態を把握することができる。
【0041】
新たな局データと以前に投入した局データとの差分に相当するデータを抽出して、各差分の種類に応じて差分データの投入処理を指定する際に、変更処理による投入が禁止される定義を自動的に判断し、削除処理、及び、追加処理による投入に変換して指定することにより、データ作成者は、変更不可定義等の制約を意識せずに、局データの編集及び作成を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかる局データ投入システムの構成、及び、これを用いた業務フローを説明する図である。
【図2】局データ作成装置における差分抽出を説明する図である。
【図3】局データ作成装置において、投入管理ファイルを作成する流れを説明する図である。
【図4】局データ作成装置における差分抽出を行う際の付加機能を説明する図である。
【図5】定義種別対応テーブルを示す図である。
【図6】従来の局データ投入システムの構成、及び、これを用いた業務フローを説明する図である。
【符号の説明】
1 局データ作成装置
3 NE−FS
5 交換機
12 投入管理ファイル
21 展開定義対応テーブル
22 定義種別対応テーブル
I、J 処理内容記述領域

Claims (3)

  1. 交換機において必要となる局データを作成し、該作成された局データを該交換機に投入する局データ投入システムであって、
    前記交換機に対して投入される局データの一部をなし、かつ、投入単位となるデータ群と、そのデータ群を前記交換機に対して投入する際に使用するコマンドと、それらデータ群の投入順序と、の対応を定めたコマンドテーブルと、
    前記コマンドテーブルの内容に基づいて、前記作成された局データについて、
    前記交換機に対する投入処理を指定する投入指定手段と、によって前記投入指定手段の指定内容に基づ前記局データの投入処理を行い、
    前記投入指定手段は、
    前記作成された局データと既に交換機に投入されている局データとの差分を抽出し、
    前記差分に相当する局データについてのみ、前記交換機への投入処理の指定を行い、
    前記差分に相当する新たな局データを交換機へ追加する追加処理、前記差分に相当する既に交換機に投入されている局データを削除する削除処理、前記差分に相当する新たな局データによって、既に交換機に投入されている対応する局データを変更する変更処理、のうち、前記変更処理が禁止されているデータ群に属する局データについては、該差分に相当する新たな局データに対応し、かつ、既に交換機に投入されている局データの削除処理と、該新たな局データの追加処理と、を行うように指定することを特徴とする局データ投入システム。
  2. 前記指定内容に基づいて、前記交換機への前記データ群の投入が完了するたびに更新される投入状況情報を保持し、かつ、その保持内容が外部から参照可能な投入状況保持手段を、更に、有することを特徴とする請求項1に記載の局データ投入システム。
  3. 前記投入指定手段による投入処理の指定内容に基づいて、前記作成された局データを投入するコマンドを生成するコマンド生成手段を、更に、有することを特徴とする請求項1又は2に記載の局データ投入システム。
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