JP4204148B2 - 配線装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、配線が接続される配線器具及びこの配線器具を取り付ける取付枠を備えた配線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンセント、スイッチ、および端子台など、配線が接続される配線金具を筐体に収納した配線器具が用いられている。そして、筐体は、正面側を開口した筐体本体と、この筐体本体の開口を覆うカバー体とを備え、互いに止め金具により連結固定されている。そして、カバー体には、プラグの刃が挿入される刃挿入孔が設けられ、あるいは、揺動するスイッチハンドルが設けられている。一方、筐体本体の底面部には、配線金具が接続される配線が挿入される複数の配線孔が形成されている。
【0003】
そして、この配線器具は、サポートと呼ばれる枠状の取付枠に例えば3個連設して取り付けられ、壁面などに設置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
配線器具の表面側には、製造者や定格などの表示がなされており、また、配線器具としてのスイッチを複数連用する場合には、スイッチの入り切り方向を揃える必要がある。しかしながら、従来の配線器具では、配線器具の設置方向の確認が必ずしも容易ではなく、特に、配線器具を連用する場合に、全ての配線器具の設置方向を揃える確認が容易でない問題を有している。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、配線器具の設置作業の作業性を良好にできる配線装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の配線装置は、中間部に細長で長手方向に3個の器具取付手段を有する器具取付孔を備えた取付枠と;短方向の外径寸法が器具取付孔の長手方向の略1/3に形成され、取付枠の器具保持手段に取り付けられ、かつ配線金具を収納し、底面部と、この底面部の長手方向の両端部から突出されそれぞれ複数の配線孔が形成された一対の突出部と、前記一対の突出部の間でありかつ一方の突出部の配線孔に隣接して前記底面部から突設された表示台部と、この表示台部から突設されかつ底面部とは異なる色の表示部とを有し、前記一対の突出部を表示部よりも突設させた底部を有する筐体とを備えた規格化された配線器具と;を具備したものである。
【0007】
そして、この構成では、配線孔を設けた底部側から見た際に、規格化された配線器具の向きが容易に確認され、配線器具を取付枠に設置する作業性が良好になる。特に、複数の配線器具を連設する際に、底部の一端側に設けた表示部を取付枠の同じ側に並べることにより、配線器具の取り付け方向を容易に揃えることが可能になり、取付枠に連設する作業の作業性が良好になる。さらに、配線器具の取付方向を揃えることにより、配線器具同士を接続する送り配線が短くなる。また、表示部は、底面部から突出しかつ例えば着色などして底面部と異なる色とされたので、配線器具の向きがわかりやすくなり、配線器具の設置作業の作業性が良好になる。また、表示部より大きく突出部を突出したので、梱包時、輸送時、あるいは組立作業時などにおける表示部の剥がれなどを抑制して、表示部の視認性が確保される。さらに、この表示部を突出部に隣接させたため、さらに表示部が他の部材に接触しにくくなる。また、突出部に配線孔を設けたため、電線の挿入時に、この電線が文字部分に触れにくくなり、印刷が剥がれにくくなる。また、文字部分を突出部に近い高さまで突設させることにより、印刷が行いやすくなり、特に、転写による印刷が行いやすくなる。さらに、底面部の一部分のみを突出部に近い位置まで突出させることにより、底部の全体を突出させる構成に比べて、材料費が軽減される。
【0008】
なお、本発明及び以下の各発明において、配線器具とは、コンセント、スイッチ、および端子台など、配線が接続される配線金具を筐体に収納した器具を広く許容する意味である。
【0009】
また、底面部と異なる色の表示部とは、塗料を用いた着色のほか、レーザによる刻印、焼印、バーナあるいはヒータであぶることなどによるスポット加熱など、熱などで変質させて形成することがでる。また、着色する場合には、青色など、暗い場所でも見やすい色に着色することが望ましく、複数色の塗料を用いることもできる。
【0010】
また、略1/3とは、1/3を中心として若干小さいあるいは大きい範囲を許容することを意味する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の配線装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0012】
図1は本発明の配線装置の一実施の形態を示す底面図、図2は配線器具の底面図、図3は配線器具の斜視図、図4は配線器具の平面図、図5は配線器具の側面図、図6は配線器具の端面図、図7は配線器具の断面図、図8は筐体本体の側面図である。
【0013】
図1において、1は配線装置で、この配線装置1は、サポートと呼ばれる枠状の取付枠2と、この取付枠2に単数あるいは複数連設される配線器具3とを備えている。そして、取付枠2は、金属あるいは合成樹脂などにて形成され、本実施の形態では、絶縁性を有する合成樹脂にて一体に形成された、いわゆるワンタッチサポートを用いている。そして、この取付枠2は、図1あるいは後述する図11ないし図13に示すように、配線ボックスなどにねじ止めされる矩形枠状をなし、大角連用配線器具である配線器具3を1個から3個並べて取り付けできる、すなわち連設できる器具取付孔4aを設けた枠部4と、この枠部4の上下に一体に設けられたフランジ部5とを備えている。そして、この器具取付孔4aに臨み、上下に並んで3個の器具取付手段6が設けられ、これら器具取付手段6に、それぞれ配線器具3が着脱可能に保持される。また、各器具取付手段6は、枠部4の両側に対向して形成された開口部すなわち爪部6a,6bを有し、一方の爪部6bは、治具を用いて弾性的に変形可能に形成されている。また、各フランジ部5には、配線ボックスなどに螺合されるねじが挿入される長円状の取付孔5aと、木ねじなどが挿入される円孔状をなす左右一対の第2の取付孔5b、はさみ金具用の矩形状などをなす左右一対の第3の取付孔5c、プレート(化粧枠)の取付用の第4の取付孔5dなどが形成され、さらに、フランジ部5の表面側には、製造者を示す表示や、設置時の上下方向を示す表示5eが凹設などして設けられている。
【0014】
また、配線器具3は、図1ないし図7に示すように、取付枠2に単数あるいは複数連設されたうえで壁面などの造営物に設置される連用配線器具である大角連用配線器具で、電源線に接続され、図4に示すプラグPが電気的および機械的に着脱可能に接続されるコンセントを構成している。なお、以下の配線器具3の説明では、正面側を上側あるいは表面側、底面側を下側あるいは背面側として説明する。
【0015】
そして、この配線器具3は、筐体12と、この筐体12に収納される配線金具14となどを備えている。
【0016】
そして、筐体12は、筐体本体16と、カバー体17と、止め金具18となどを備え、長手寸法は器具取付孔4aの幅寸法にほぼ等しく、幅寸法は器具取付孔4aの長手寸法の略3分の1に形成されている。そして、筐体本体16およびカバー体17は、それぞれ絶縁性を有する白色あるいは乳白色などの合成樹脂にて一体に形成され、互いに組み合わせて止め金具18で連結固定された状態で、内側に配線金具14を収納する収納空間が構成されている。そして、筐体本体16は、図1ないし図8に示すように、上側を開口した略箱状をなし、内側には、仕切板部21を中心として、刃受け金具装着部22と、鎖状端子装着部23とが形成されている。さらに、各鎖状端子装着部23から下側に貫通して、図1及び図7に示すように、それぞれ一対の配線孔25が形成されているとともに、対をなす配線孔25同士の間に位置して、リリース孔26が形成されている。
【0017】
また、筐体本体16の底部31には、略平面状の底面部32の両端部から、下側に向かい突出部33が突設され、この突出部33に、複数の配線孔25及びリリース孔26が形成されている。さらに、1カ所の配線孔25に隣接し、底面部32から下側に表示台部35が突設され、さらに、この表示台部35から下側に表示部36が突設されている。そして、この表示部36は、複数の配線孔25の種類、注意表示などを示すとともに、配線器具3の向きをも示すもので、本実施の形態では接地側極を示す「W」の文字が突設されている。さらに、この表示部36は、筐体本体16の他の部分例えば底面部32とは異なる色彩に着色され、本実施の形態では、青色の塗料で印刷されている。また、底面部32には、種々の表示が突設あるいは凹設されて一体に形成されている。また、筐体本体16の両側の側部には、それぞれ上側の両端部に位置して、係合受部41が一体に形成されている。そして、この係合受部41には、上下に延びる案内溝部42と、この案内溝部42の下端部の両側に位置する係止段部43とが設けられている。
【0018】
さらに、筐体本体16の底部31の一側の突出部33の表面には、他側の突出部33の表面とは異なる色彩に着色され、本実施の形態では、青色の塗料で印刷された表示部を構成する第2の表示部37が設けられている。そして、この第2の表示部37は、配線器具3の向きを示すとともに、複数の配線孔25の種類などをも示すものである。
【0019】
また、この筐体本体16は、開口した上側が底部31側より面積が大きく、両側にそれぞれテーパ状の傾斜面44が形成されている。
【0020】
また、カバー体17は、平面略矩形状のカバー本体部46と、このカバー本体部46の両端の下端部から前後に延設されたフランジ部47とを備えている。そして、カバー本体部46の下側には、仕切板部51を中心として、一対の刃受け金具収納部52が形成され、この刃受け金具収納部52から上側に貫通して、一対のプラグ差込孔54が形成されている。さらに、カバー本体部46の上面には、各プラグ差込孔54を囲み、差込孔凹部55が曲面状に凹設されている。また、この差込孔凹部55の幅寸法は、図4に示すように、装着されるプラグPの幅寸法より大きく形成され、プラグPを装着した状態で、差込孔凹部55の一部が外部に露出するようになっている。また、各フランジ部47の両側部には、カバー側案内溝部57が形成されている。さらに、カバー本体部46の両端面には、フランジ部47から受け板部58が突設され、この受け板部58の両側部から両端方向に向かい、上下方向に延びるリブである係合突部59が突設されている。
【0021】
また、各止め金具18は、例えばステンレス板を打ち抜き屈曲などして、カバー体係合部61と、このカバー体係合部61の両側部から延設された筐体本体係合部62とが形成されている。そして、カバー体係合部61は、基板部64と、この基板部64の長手方向に沿った一端部から屈曲され直角に起立された係合片部65とを備えている。そして、係合片部65の略中央部には、矩形状の孔部66が形成されている。また、この孔部66に向かい、基板部64から切起部67が延設されている。さらに、係合片部65の反体側に位置して、基板部64から一対の取付爪部68が形成されている。また、筐体本体係合部62は、屈曲可能に幅狭に形成された屈曲部71と、この屈曲部71に続く腕部72と、この腕部72の先端部から略V字状に拡開して形成された係止部73とを備えている。
【0022】
一方、筐体12に収納される配線金具14は、例えば、スズ(Sn)入りの銅合金など導電性の良好な金属にて、筐体本体16の刃受け金具装着部22に装着される略U字状に屈曲された刃受部81と、この刃受部81から延設され、鎖状端子装着部23に装着される略L字状の鎖状接続部82とが形成されている。さらに、鎖状端子装着部23には、ステンレス製などの弾性を有する部材で形成された板ばねなどの付勢手段84が装着されるとともに、例えば、筐体本体16と同じ材質の合成樹脂などにて形成されたリリースボタン86が進退可能に収納されている。
【0023】
そして、この配線器具3の組み立ては、まず、筐体本体16の内側に、リリースボタン86、付勢手段84、および配線金具14を装着し、筐体本体16の上側にカバー体17を被せる。この状態で、止め金具18の基板部64をカバー体17のフランジ部47上に位置させるとともに、カバー体17の係合突部59間に止め金具18の係合片部65を挿入して係合し、止め金具18を仮止めして横ずれを防止する。そして、この状態から、自動機により止め金具18の筐体本体係合部62に曲げの力を加え、屈曲部71などを屈曲し、腕部72をカバー側案内溝部57および案内溝部42に嵌入するとともに、先端の係止部73を係止段部43の下側に係止する。この状態で、止め金具18により筐体本体16とカバー体17とが連結固定され、配線器具3が完成する。
【0024】
そして、この配線器具3は、各取付爪部68を爪部6a,6bに係止して、取付枠2の器具取付孔4aの所定位置に固定され、各配線孔25から電源線などの配線の芯線を挿入することにより、この芯線が配線金具14の鎖状接続部82と付勢手段84との間に挟持され電気的に接続されるとともに機械的に鎖状接続される。そして、この取付枠2を、取付孔5aに挿入したねじを配線ボックスの取付部に螺合して固定し、さらに表面側にプレートを取付けて、壁面などの造営物に単数あるいは複数連設して設置される。そして、プラグ差込孔54からプラグPの刃を挿入することにより、この刃は刃受部81に挟持され、電気的におよび機械的に接続され、配線金具14を介して、プラグPに接続された電気機器に電力を供給できる。また、配線器具3の交換などの際は、リリース孔26からドライバなどの治具を挿入することにより、付勢手段84を後退させ、配線を取り外しできるようになっている。
【0025】
そして、本実施の形態によれば、第2の表示部37及び表示部36を、配線器具3の底部31の一側に設け、いわば配線器具3の底部31を色分けしたため、配線器具3を枠体であるサポートに取り付ける際に、背面から見た状態でも、上下方向などの取り付け方向を容易に確認でき、配線器具設置の作業性を向上できる。すなわち、配線器具3には、表面側に製造者や定格などの表示がなされており、また、配線器具3としてのスイッチを複数連用する場合には、スイッチの入り切り方向を揃える必要があるが、本実施の形態によれば、配線器具3の底部31の一側に設けられた第2の表示部37及び表示部36を目安として、取り付け方向を容易に確認でき、配線器具の設置の作業性を向上できる。特に、配線器具3を連設する場合は、複数の配線器具3の1つの向きが異なる場合、背面の第2の表示部37及び表示部36の向きが揃わなくなるため、誤った取り付け方向を作業者に直感的に知らせることができる。
【0026】
また、本実施の形態では、配線器具3の底部31の表示部36を、底面部32から突出させ、加えて文字部分のみをさらに突出させ、かつ、本体色すなわち底面部32と異なる色彩で印刷して着色したため、定格消費電流や型名などとともに表示され、小さくまた細くなりやすい配線孔25の種類を示す表示を目立たせて、暗い場所などでも各配線孔25の識別を分かりやすくでき、配線作業の作業性を向上し、誤配線を防止できる。
【0027】
また、表示部36は、底部31で最も突出して形成するのではなく、この表示部36を挟んで、一対の突出部33を表示部36よりも突設させたため、配線器具3の梱包時、輸送時、あるいは組立作業時などに表示部36が他の部材などに摺接して印刷した着色が剥がれることなどを防止でき、組み立ての作業性を良好にできる。
【0028】
さらに、この表示部36を突出部33に隣接させたため、さらに表示部36を他の部材に接触しにくくできる。
【0029】
また、突出部33に配線孔25を設けたため、電線の挿入時に、この電線が文字部分に触れにくくなり、印刷を剥がれにくくできる。
【0030】
また、文字部分を突出部33に近い高さまで突設させることにより、印刷が行いやすくなり、特に、転写による印刷を行いやすくできる。
【0031】
さらに、底面部32の一部分のみを突出部33に近い位置まで突出させることにより、底部32の全体を突出させる構成に比べて、材料費を軽減できる。
【0032】
また、配線器具3の取付方向を揃えることにより、連接された配線器具3同士を接続する送り配線を短くすることが可能になり、設置に要するコストを低減できる。
【0033】
また、本実施の形態によれば、カバー体17に対をなす係合突部59を互いに離間して突設し、これら係合突部59内に止め金具18の係合片部65を係合することにより、止め金具18を仮止めできる。そして、止め金具のカバー体係合部の両側部から対をなす係合片部を突設しこれら係合片部間にカバー体の係合突部を係合する構成に比べ、係合する係合片部65と屈曲される筐体本体係合部62との距離が確保しやすくなるため、カバー体係合部61の両側部に設けた筐体本体係合部62を屈曲する際の力が係合片部65に加わりにくくなり、寸法のむらの発生を抑制し、組み立ての作業性を良好にできる。さらに、係合部分と止め金具18の屈曲部分との距離が離間すると同時に、係合突部59の機械的強度を容易に確保できる。
【0034】
なお、表示部36の色を底面部32と異ならせ、また、一側の第2の表示部37を他側の突出部33の色と異ならせる構成は、種々の方法で可能であり、塗料を用いた着色すなわちペイントのほか、表面処理により色を付けることもでき、あるいはこれらの組み合わせとすることもできる。
【0035】
例えば、表示部36及び第2の表示部37は、レーザによる刻印、焼印、バーナあるいはヒータであぶることなどによるスポット加熱など、熱などで変質させて形成することにより、表面に塗料を塗布する構成などに比べ、表示部36の剥がれなどがなく、表示部36の視認性を良好に保つことができる。
【0036】
また、表示部36及び第2の表示部37は、蛍光体を塗布などして用いることにより、表示部36及び第2の表示部37を明示して配線作業の作業性を向上できる。特に、照明装置の配線作業においては当然に照明が不十分になりやすく、また、他の配線の工事においても、工事現場などにおいては、照明装置が十分でなく暗い場合があるが、蛍光体を用いることにより、暗い場所でも表示部36及び第2の表示部37を明示して、配線作業の作業性及び配線器具3の設置の作業性を向上できる。なお、ここで、蛍光体とは、夜光塗料など、暗い場所での発光が可能な物質を意味する。
【0037】
さらに、第2の表示部37は、突出部33の全面に形成する他、種々の形状を採りうるもので、例えば、点表示すなわち単数あるいは複数のドットとして形成することもできる。
【0038】
なお、上記の実施の形態では、主として配線の種類を示し配線作業の作業性を向上する表示部36と、主として配線器具3の向きを示し配線器具3の設置の作業性を向上する第2の表示部37との両者を設けたが、いずれか一方の表示部36,37のみを設けた構成でも、配線の種類を示すとともに配線器具3の向きを示して配線作業の作業性と配線器具3の設置の作業性とを向上できる。
【0039】
また、上記の実施の形態では、配線器具として、単相100Vの一般タイプのコンセントを説明したが、本発明は種々の配線器具に適用可能であり、例えば、コンセントとしては、単相100Vのほか、単相200V、三相200Vが可能であり、また、複数のプラグを装着できるいわゆるダブルコンセントの構成や、接地極付きの構成、あるいは、引掛形のタイプに適用することもできる。また、コンセントのほか、片切、両切、3路、4路、タイマー付き、揺動形式、押しボタン形式などの種々のスイッチに適用することもできる。
【0040】
図9は本発明の筐体本体の他の実施の形態を示す底面図である。
【0041】
すなわち、この図9に示す配線器具3は、筐体12の内部にスイッチ機構を収納するとともに、図示しないカバー体に操作部として揺動可能なスイッチハンドルを設けた3路スイッチで、底部31には、一対の配線孔25に隣接して、それぞれ表示台部35が突設され、さらに、これら表示台部35に「1」および「3」の表示が突出部33より低く突設されかつ着色され、表示部36が形成されるとともに、一側の突出部33に第2の表示部37が形成され、上記のコンセントである配線器具3と同様の効果を奏している。そして、この「1」および「3」の表示は、例えば、階段の上下に配線器具3を設置する際に、同じ番号同士を結ぶように電気接続することにより、所用の配線を容易に行えるようになっている。
【0042】
図10は本発明の配線器具の他の実施の形態を示す底面図である。
【0043】
すなわち、この図10に示す配線器具3は、図7に示す構成において、接地側極に位置する突出部33に設けた配線孔25を囲む凹設部分である環状部25a についても、着色などして表面状態を他方と異ならせて表示部36と第2の表示部37を兼ねたものとし、注意などの表示を目立たせて分かりやすくでき、配線作業の作業性を向上できる。なお、この環状部25a を設けた構成では、「W」の表示の表示部36を省略することもできる。
【0044】
図11は、本発明の配線装置のさらに他の実施の形態を示す底面図、図12は、同上配線装置の正面図、図13は、同上配線装置の側面図である。
【0045】
なお、この実施の形態では、取付枠2に加え、配線88が示されている。
【0046】
また、各配線器具3は、筐体12の内部にスイッチ機構を収納するとともに、カバー体17に操作部として揺動可能なスイッチハンドルHを設けたスイッチで、本実施の形態では、換気扇の入り切りスイッチ、換気扇の強弱切り替えスイッチ、及び熱交換器の操作スイッチの3個のスイッチが設置状態で順に上下に並ぶように取り付けられている。そして、各配線器具3には、底部31の一側の突出部33に、電原側の配線88が挿入される配線孔25が形成されているとともに、略全面を着色などして第2の表示部37が形成されている。一方、底部31の他側すなわち表示部を設けない側の突出部33には、負荷側の配線88が挿入される配線孔25が形成されている。
【0047】
なお、筐体本体16の側面部にも、配線88の接続を示す表示89が設けられている。また、各配線器具3は、表面側のスイッチハンドルHには、スイッチの種類や入り切りなどを示す表示が文字で示されているとともに、スイッチハンドルHを囲むカバー体17の枠状の部分にも、製造者や定格などが文字で示されている。
【0048】
そこで、本実施の形態によれば、配線器具3の底部31の一側に設けた第2の表示部37により、複数の配線器具3を取付枠2に取り付ける際に、背面から見た状態でも、上下方向の取り付け方向を容易に確認でき、すなわち、スイッチの入り切り方向や表面側の製造者や定格などの表示を揃えて設置でき、配線器具3の設置の作業性を向上できる。特に、複数の配線器具3の1つの向きが異なる場合、背面の第2の表示部37の向きが揃わなくなるため、誤った取り付け方向を作業者に直感的に知らせることができる。
【0049】
そして、電源側の配線孔25と負荷側の配線孔25とを互いに揃えて配置できるため、例えば、電源側の配線孔25同士を接続する送り配線を短くでき、製造コストを低減できる。
【0050】
なお、これら図11ないし図13に示す実施の形態において、配線器具3の底部31の一側に設けた第2の表示部37は、突出部33を略全面着色して形成する他、突出部33の一部に文字などを表示して第2の表示部37を形成しても良く、さらに、突出部33の略全面を着色するとともに文字などを表示することもできる。
【0051】
また、これら図10ないし図12に示す実施の形態において、配線器具3は、プラグ差込孔54を設けたコンセントとすることもでき、さらに、2個のプラグを装着できるいわゆるダブルコンセントとすることもできる。
【0052】
なお、上記の各実施の形態では、合成樹脂製の取付枠2を用いたが、種々の取付枠を用いることが可能であり、例えば金属製で、かしめにより配線器具3を固定し、あるいは別体のばね材により配線器具3を固定する取付枠を用いることもできる。
【0053】
【発明の効果】
請求項1記載の配線装置によれば、配線孔を設けた底部側から見た際に、規格化された配線器具の向きを容易に確認でき、配線器具を取付枠に設置する作業性を良好にできる。特に、複数の配線器具を連設する際に、底部の一端側に設けた表示部を取付枠の同じ側に並べることにより、配線器具の取り付け方向を容易に揃えることができ、取付枠に連設する作業の作業性を良好にできる。さらに、配線器具の取付方向を揃えることにより、配線器具同士を接続する送り配線を短くできる。また、表示部を、底面部から突出しかつ例えば着色などして底面部と異なる色としたため、配線器具の向きがわかりやすくなり、配線器具の設置作業の作業性を良好にできる。また、表示部より大きく突出部を突出したため、梱包時、輸送時、あるいは組立作業時などにおける表示部の剥がれなどを抑制して、表示部の視認性を確保できる。さらに、この表示部を突出部に隣接させたため、さらに表示部を他の部材に接触しにくくできる。また、突出部に配線孔を設けたため、電線の挿入時に、この電線が文字部分に触れにくくなり、印刷を剥がれにくくできる。また、文字部分を突出部に近い高さまで突設させることにより、印刷が行いやすくなり、特に、転写によ る印刷を行いやすくできる。さらに、底面部の一部分のみを突出部に近い位置まで突出させることにより、底部の全体を突出させる構成に比べて、材料費を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の配線装置の一実施の形態を示す底面図である。
【図2】 同上配線器具の底面図である。
【図3】 同上配線器具の斜視図である。
【図4】 同上配線器具の平面図である。
【図5】 同上配線器具の側面図である。
【図6】 同上配線器具の端面図である。
【図7】 同上配線器具の断面図である。
【図8】 同上筐体本体の側面図である。
【図9】 本発明の筐体本体の他の実施の形態を示す底面図である。
【図10】 本発明の配線器具の他の実施の形態を示す底面図である。
【図11】 本発明の配線装置のさらに他の実施の形態を示す底面図である。
【図12】 同上配線装置の正面図である。
【図13】 同上配線装置の側面図である。
【符号の説明】
1 配線装置
2 取付枠
3 配線器具
4a 器具取付孔
6 器具取付手段
12 筐体
14 配線金具
25 配線孔
31 底部
32 底面部
33 突出部
35 表示台部
36 表示部
Claims (1)
- 中間部に細長で長手方向に3個の器具取付手段を有する器具取付孔を備えた取付枠と;
短方向の外径寸法が器具取付孔の長手方向の略1/3に形成され、取付枠の器具保持手段に取り付けられ、かつ配線金具を収納し、底面部と、この底面部の長手方向の両端部から突出されそれぞれ複数の配線孔が形成された一対の突出部と、前記一対の突出部の間でありかつ一方の突出部の配線孔に隣接して前記底面部から突設された表示台部と、この表示台部から突設されかつ底面部とは異なる色の表示部とを有し、前記一対の突出部を表示部よりも突設させた底部を有する筐体とを備えた規格化された配線器具と;
を具備したことを特徴とする配線装置。
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