JP4203811B2 - Tftアレイ検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、TFTアレイ検査装置に関し、特に、測定データを用いて欠陥画素を検査するためのデータ処理に関するものである。
TFT(薄膜トランジスタ)をアレイ状に配列した構成として例えば液晶基板があり、液晶ディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ(FPD)等に用いられている。
以下に、TFTを用いて構成された液晶ディスプレイの構成及び動作について説明する。TFTを用いて構成された液晶ディスプレイは、TFT及びピクセル電極が形成された一方のガラス基板と対向電極が形成された他方のガラス基板との間に液晶を流しこんだ液晶パネルを基本構造とする。
図9は、TFT及びピクセル電極が形成されたガラス基板を示す概略図である。図9において、単一のガラス基板11は、一般の集積回路の製造プロセスにより形成された複数のパネル12を有し、各パネル12はマトリックス状に配列された複数のピクセル13により構成されている。
各ピクセル13は、ピクセル電極14、蓄積容量15及びTFT16を備える。ピクセル電極4は、光を通す物質、一般的には、IT0(インジウム・スズ酸化物)を用いて形成される。ピクセル13の基準電圧が印加されるCs電極(図ではDで示される)は蓄積容量15を介して接地され、各TFT16の基準電圧はグランドレベルに設定される。TFT16はスイッチとして機能する。TFT16のゲート電極Gにはスイッチング制御のための横列選択信号LRが供給され、TFT16のソース電極Sにはデータ信号である縦行選択信号Lcが供給される。
ピクセル13の駆動時には、TFT16のソース電極Sに電圧Vsが印加されているとき(すなわち、縦行選択信号Lcが供給されているとき)、ゲート電極Gに電圧VGを印加すると(すなわち、横列選択信号LRを供給すると)、TFT16がオン状態となってドレイン電圧VDが上昇する。このとき、蓄積容量15はチャージされ、次のリフレッシュサイクルまでドレイン電圧VDを維持する。このプロセスを各ピクセル13に対して繰り返し行うことにより、2つのガラス基板間の液晶分子配列が制御されて、液晶ディスプレイに二次元画像が表示される。
上記TFT及びピクセル電極が形成されたガラス基板(以下「TFT基板」という。)の検査においては、電子線の電圧コントラスト技術を用いることによって、非接触で基板上の各ピクセルの状態を判定する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この電圧コントラスト技術を用いたTFT基板検査方法は、従来の機械的プローブを用いた検査方法に比べてコストが安く、また、光学的検査方法に比べて、検査速度が速いという利点を有する。
図10は、電圧コントラスト技術を用いたTFTアレイ検査装置を説明するための図である。この検査装置において、検査されるTFT基板は高真空室内に搬送され、ステージ上に配置された状態で検査される。
図10において、検査装置は、電子線発生源21、二次電子検出器24及びデータ処理手段25を備える。電子線発生源21は、TFT基板11の各ピクセル13に電子線22を照射する。二次電子検出器24は、電子線22をTFT基板11の各ピクセル13に照射して発生した二次電子23を検出する。また、二次電子検出器24は、二次電子23の検出量に基づいてピクセル13の電圧波形に対応した波形を表わす信号をデータ処理手段(コンピュータシステム等)25に出力する。データ処理手段25は、二次電子検出器24の出力信号を解析して、ピクセルの状態、特に、ピクセルの欠陥の有無や欠陥の内容を検査する。
また、データ処理手段25は駆動信号供給手段を含むこともでき、TFT基板11の各ピクセル13を駆動するための駆動信号をライン26を介して出力する。この駆動信号の供給は、電子線発生源21による矢印Sで示されたTFT基板11上への電子線22の走査と同期して行われる。
データ処理手段では、検査対象であるTFTアレイの画素配列に対応して得られる二次元配列データを取得し、この二次元配列データをデータ処理することによって、欠陥画素の座標特定や欠陥要因の分類等の検査を行っている。(例えば、特許文献2参照)。
このデータ処理には、ローパスフィルタ(Low Pass Filter)処理のアルゴリズムが用いられている。図11はローパスフィルタ処理のアルゴリズムを説明するための信号図である。なお、図11(a)〜(d)は欠陥がない場合の信号例であり、図11(e)〜(h)は欠陥がある場合の信号例である。
ローパスフィルタ処理は、例えば、二次元配列データ(図11(a),(e)のS0)をローパスフィルタにより欠陥やノイズによる高周波成分を取り除き(図11(b),(f)のSM)、元の二次元配列データ(S0)からこのローパスフィルタ出力(SM)を減算して、欠陥やノイズのみを抽出する(図11(c),(g)のS0−SM)。この出力をしきい値で2値化することにより欠陥検出を行う(図11(d),(h))。
ローパスフィルタの機能的役割は、二次元配列データの平滑化である。この平滑化処理において十分な平滑化精度を得るには、十分に広い領域を着目領域(ROI:Region of Intention)を用いる必要がある。広い領域の着目領域について平滑化の処理を行うということは、多数のデータ数について処理を行うことを意味し、計算の負担が大きいことを意味している。
図12は二次元配列データの平滑化を説明するための図である。図12(a)は検査対象領域の全域を着目領域とする例である。この場合には、検査対象領域の全てのデータについて一度に平滑化処理を行うことになり、大きな計算負荷となる。また、図12(b)はM次の一次元配列を着目領域とし、順に移動させることによって検査対象領域を平滑化する例である。この場合には、十分な平滑化の精度を得るためにMを大きくとる必要があり、図12(a)の場合よりは計算量は少ないものの、依然としてかなりの計算量を要することになる。
図12(c)はこのローパスフィルタ処理による周波数特性を概略的に示している。ノイズ分をカットして欠陥検出を行うには、所定のカットオフ周波数の特性(例えば、図12(c)の周波数特性Aが必要である。このためには、二次元配列データにおいて広い着目領域を要する。着目領域を狭くすれば計算負荷を減少させることができるが、この場合には所望のカットオフ周波数を得ることが難しくなる。
二次元配列データに含まれるノイズ成分を除去する方法としてメディアンフィルタ処理が知られている。(例えば、特許文献3参照)。図12(b)の着目領域に対してメディアンフィルタ処理を適用する場合には、各単位領域毎に着目領域内のデータ値を大きさの順に並べ、その中心値で入れ換える処理を繰り返す。
米国特許第5,982,190号明細書 特開平8−86633号公報(段落番号0033〜0036) 特開平10−160632号公報(段落番号0009)
検査対象となるTFTアレイ基板の大型化、高解像度化が進むに伴って、検査のスループットを増大させることにより、コストを削減しようとする要求が高まっている。
しかしながら、従来のデータ処理方法では、TFTアレイ基板の大型化、高解像度化による計算量の増加によって計算機の計算負荷が飽和して、要求されるスループットを満足することができないケースが発生するおそれがある。
また、ローパスフィルタ処理により得られる周波数特性は、図12(c)中の周波数特性Bに示すように、カットオフ周波数よりも高い周波数成分の抑制が不十分となり、高周波成分が残る場合がある。このように、ローパスフィルタ処理が不十分な場合には低周波成分情報中にノイズ分が残り、欠陥検査の検査精度が低下するおそれがある。
そこで、本発明は上記課題を解決し、二次元配列データの平滑化処理において、計算負荷を低減することを目的とする。また、計算負荷の低減によって、TFTアレイ基板の検査のスループットを向上させることを目的とする。
また、二次元配列データの平滑化処理において、平滑化の精度を向上させることを目的とする。
上記目的を解決するために、本発明は、TFT基板に電子線を照射し、当該電子線照射によりTFT基板のピクセルから発生する二次電子を検出することによってTFTアレイを検査するTFTアレイ検査装置において、検査対象領域に二次電子を走査して得られる二次元配列データから低周波成分情報を抽出し、抽出した低周波成分情報を用いてTFT基板の欠陥情報を求めるデータ処理手段を備える。
このデータ処理手段は、二次元配列データから所定の規則に基づいて定められた空間配列をマスクとして所定個数のデータを選出する標本化処理と、標本化処理により選出したデータを用いて低周波成分情報を抽出するローパスフィルタ処理とを、検査対象領域に対してマスクを順次ずらして行う。これにより、検査対象領域の低周波成分情報を抽出する。
標本化処理は二次元配列データから所定個数のデータを選出する。このデータ選出では、所定規則で定められる空間配列をマスクとし、このマスクにより二次元配列データの中から空間的に所定の規則の位置関係にあるデータのみを選出し、選出したデータに対してローパスフィルタ処理を行う。これにより、データ処理を行うデータ量を低減する。
所定規則は、二次元配列データから一次元配列データを選出する空間配列を定めるものであり、選出するデータの個数を定める個数パラメータと、選出するデータ間の間隔を定めるサンプルレートパラメータとを備える。
一つの前記空間配列による標本化処理によって行う低周波成分情報の抽出を一段階とし、データ間のサンプルレートパラメータを変えて異なる空間配列により低周波成分情報の抽出を多段階で行う。
サンプルレートパラメータは、二次元配列データから抽出する一次元配列データの空間周波数に影響を与えるパラメータであり、ローパスフィルタ処理のカットオフ周波数は間隔に応じて変化し、例えば、間隔が長くなるほどローパスのカットオフ周波数が低くなる。
本発明のデータ処理手段は、複数のサンプルレートパラメータで定まる複数の空間配列によって一次元配列データを選出することにより、複数の周波数特性を組み合わせた多段のローパスフィルタ処理を行う。通常、一つの空間配列により選出される一次元配列データを用いて得られるローパスフィルタ処理の周波数特性では、カットオフ周波数よりも高い周波数に信号成分が残る。本発明のデータ処理手段によれば、複数の周波数特性を組み合わせることによって、所定のカットオフ周波数よりも高い周波数成分を抑制し、良好なローパスフィルタ処理を行うことができる。
ここで、サンプルレートパラメータは2のべき乗とすることができる。例えば、2の0乗の場合には空間配列は隣接するデータ配列となり、2の1乗の場合には空間配列は1つ置きのデータ配列となり、2の2乗の場合には空間配列は3つ置きのデータ配列となる。
また、選出した一次元配列データを用いて行うローパスフィルタ処理としてメディアンフィルタ処理とすることができる。メディアンフィルタ処理では、データ値を定める位置を中心として複数のデータを選出して大きさの順に並べ、その中間値を当該位置のデータ値として置き換える処理である。このとき、所定規則の個数パラメータは奇数個とする。
また、二次元配列データは、各ピクセルの検出信号又はこの検出信号から得られる派生データである。また、各データは一ピクセルあるいは複数ピクセルを単位とすることができる。
本発明によれば、二次元配列データの平滑化処理において、計算負荷を低減することができる。また、計算負荷を低減させることによって、TFTアレイ基板の検査のスループットを向上させることができる。
また、二次元配列データの平滑化処理において、平滑化の精度を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照しながら詳細に説明する。
本発明のTFTアレイ検査装置は、前記図10に示した構成と同様の構成とすることができ、データ処理手段が行う標本化処理及びローパスフィルタ処理の点で特徴を有する。そこで、以下では、TFTアレイ検査装置自体の構成の説明は省略し、データ処理手段の処理内容について説明する。
図1は、本発明のTFTアレイ検査装置のデータ処理手段が行うデータ処理を説明するために概略図である。データ処理手段(図10中の符号25)は、二次電子検出器(図10中の符号24)から得られ検出信号に基づいて二次元配列データ1を形成し、この二次元配列データに対して低周波成分情報3を求めるデータ処理2を行う。
データ処理2により得られた低周波成分情報3を用いて、欠陥画素の座標位置の特定や欠陥要因の特定等の欠陥画素検査4を行い、検査出力情報5を出力する。
図2はローパスフィルタ処理及び欠陥検出のアルゴリズムを説明するための信号図である。なお、図2(a)〜(f)は欠陥がない場合の信号例であり、図2(g)〜(l)は欠陥がある場合の信号例である。
データ処理2は、複数段階の処理(第1段処理2−1,第2段処理2−2,…,第N段処理2−N)を備え、各段階処理は標本化処理とローパスフィルタ処理から成っている。
各段階処理は、二次元配列データから標本化処理によって一次元配列データを選出し、選出した一次元配列データに対してローパスフィルタ処理を施すことによって、各段階のローパスフィルタ処理を行った二次元配列データを得る。
標本化処理は、所定規則で定められる空間配列をマスクとして、二次元配列データから一次元配列データを選出する処理であり、マスクにより二次元配列データの中から空間的に所定の規則の位置関係にあるデータのみを選出する。また、ローパスフィルタ処理は標本化処理で選出した一次元配列データに含まれる高周波成分を除去して低周波成分情報を抽出する平滑化処理を行う。
例えば、二次元配列データ(図2(a),(g)のS0)に対して、第1段処理2−1のローパスフィルタ処理を施し、標本化処理で設定されるサンプルレート1で定まる周波数特性の高周波成分を取り除いた二次元配列データ(図2(b),(h)のS1)を得る。
次に、第1段処理2-1のローパスフィルタ処理で得た二次元配列データ(図2(b),(h)のS1)に対して、第2段処理2-2のローパスフィルタ処理を施し、標本化処理で設定されるサンプルレート2で定まる周波数特性の高周波成分を取り除いた二次元配列データ(図2(c),(i)のS2)を得る。
標本化処理のサンプルレートを変えながら同様の処理を繰り返し、第N−1段処理2-(N-1)のローパスフィルタ処理で得た二次元配列データに対して、第N段処理2-Nのローパスフィルタ処理を施し、標本化処理で設定されるサンプルレートNN-1で定まる周波数特性の高周波成分を取り除いた二次元配列データ(図2(d),(j)のSN)を得る。
欠陥画素検査4は、元の二次元配列データ(S0)からこのローパスフィルタ出力(SN)を減算して、欠陥やノイズのみを抽出し(図2(e),(k)のS0−SN)、この出力をしきい値で2値化することにより欠陥検出を行い(図2(f),(l))、検査出力情報5を得る。
画素中に欠陥が含まれない場合には、図2(e)に示すように(S0−SN)はしきい値内に収まるため、図2(f)に示すように欠陥は検出されない。一方、画素中に欠陥が含まれる場合には、図2(k)に示すように欠陥箇所において(S0−SN)はしきい値を越え、図2(l)に示すように欠陥が検出される。なお、図2は、二次元配列データ中の一ラインに沿った一次元配列データの信号強度を模式的に表している。
ここで、標本化処理における所定規則は、二次元配列データから一次元配列データを選出する空間配列を定めるものであり、選出するデータの個数を定める個数パラメータと、選出するデータ間の間隔を定めるサンプルレートパラメータとを備える。このサンプルレートパラメータは、二次元配列データから抽出する一次元配列データの空間周波数に影響を与えるパラメータであり、選出するデータ間の間隔に応じてローパスフィルタ処理のカットオフ周波数が変化する。例えば、間隔が長くなればローパスのカットオフ周波数は低くなり、間隔が短くなればローパスのカットオフ周波数が高くなる。
本発明のデータ処理2は、一つの前記空間配列による標本化処理によって行う低周波成分情報の抽出を一段階とし、データ間のサンプルレートパラメータを変えて異なる空間配列によって一次元配列データを選出することにより、複数の周波数特性を組み合わせた多段階のローパスフィルタ処理により低周波成分情報の抽出を行う。
この多段階処理による複数の周波数特性を組み合わせることによって、各段において除去されずに残っている高い周波数成分を除去し、良好なローパスフィルタ処理を行うことができる。
図3は、多段階によるローパスフィルタ処理を説明するための周波数特性の概略図である。図3(a)は、サンプルレート1による周波数特性(一点鎖線で表示する特性)とサンプルレート2による周波数特性(長い破線で表示する特性)との関係を示している。サンプルレート1とサンプルレート2の関係を所定の関係に設定することによって、各サンプルレートにおいて残余する高周波成分を補って取り除くことができる。
図3(b)は、さらにサンプルレート3による周波数特性(短い破線で表示する特性)とサンプルレート4による周波数特性(実線で表示する特性)とを加えた状態を示している。このように、複数の異なるサンプルレートによる標本化によって選出したデータを用いてローパスフィルタ処理することにより、各サンプルレートに残余する高周波成分を互いに補って取り除いて、カットオフ周波数以下の高周波数成分を好適に取り除くことができる。
以下、データ処理の一例として、メディアンフィルタ処理による例を説明する。
ここで、標本化は、検査対象領域の中から個数パラメータで定まる個数のデータを所定の空間配列に従って選出することにより行う。ここで、空間配列は検査対象領域から着目領域を抽出するマスクの役を成す。ここで、標本化の空間配列の規定を、各段階毎にデータ間の間隔を所定の倍数で拡大するものとする。図4〜図6に示す例は、所定倍数として2の倍数とした例である。
なお、ここでは、個数パラメータとして5を設定して5次(5点入力)の一次元配列データを選出する場合について説明する。また、各点のデータは、TFTアレイの一画素を一単位として設定しても、あるいは複数画素を一単位として設定してもよい。また、各データは二次電子検出器の検出信号のデータとする他、この検出信号を信号処理して得られる派生データとしてもよい。
図4は第1段のローパスフィルタ処理を示している。この第1段のローパスフィルタ処理は2の0乗(=1)で定まる間隔をデータ間隔としており、直線上で互いに隣接した5点の一次元配列データを選出する。
メディアンフィルタ処理では、メディアンフィルタ処理を行う座標位置(図4中の黒で示す部分)を中心にその両側に隣接する5点のデータ値を選出することにより標本化を行う。次に、選出したデータのデータ値を大きさの順に並べ、中央の値を当該座標位置のデータ値として置き換えることによりローパスフィルタ処理を行う。
この標本化とローパスフィルタの処理を図4(a)〜図4(d)のように座標位置を順に移動させながら検査対象領域の全て繰り返すことによって、第1段のローパスフィルタ処理が行われる。なお、図4では標本化処理の一部のみを示している。
図4(e)は、第1段のローパスフィルタ処理による周波数特性の概略を示している。この周波数特性のカットオフ周波数は、サンプルレートであるデータ間隔で定まる。
図5は第2段のローパスフィルタ処理を示している。この第2段のローパスフィルタ処理は2の1乗(=2)で定まる間隔をデータ間隔としており、直線上で互いに一単位座標を飛ばして、1つ置きに連続する5点の一次元配列データを選出する。
メディアンフィルタ処理では、メディアンフィルタ処理を行う座標位置(図5中の黒で示す部分)を中心にその両側に隣接する5点のデータ値を選出することにより標本化を行う。次に、選出したデータのデータ値を大きさの順に並べ、中央の値を当該座標位置のデータ値として置き換えることによりローパスフィルタ処理を行う。
この標本化とローパスフィルタの処理を図5(a)〜図5(d)のように座標位置を順に移動させながら検査対象領域の全て繰り返すことによって、第2段のローパスフィルタ処理が行われる。なお、図5では標本化処理の一部のみを示している。
図5(e)は、第2段のローパスフィルタ処理による周波数特性の概略を示している。この周波数特性のカットオフ周波数は、サンプルレートであるデータ間隔で定まる。
図6は第3段のローパスフィルタ処理を示している。この第3段のローパスフィルタ処理は2の2乗(=4)で定まる間隔をデータ間隔としており、直線上で互いに3単位座標を飛ばして、3つ置きに連続する5点の一次元配列データを選出する。
メディアンフィルタ処理では、メディアンフィルタ処理を行う座標位置(図6中の黒で示す部分)を中心にその両側に隣接する5点のデータ値を選出することにより標本化を行う。次に、選出したデータのデータ値を大きさの順に並べ、中央の値を当該座標位置のデータ値として置き換えることによりローパスフィルタ処理を行う。
この標本化とローパスフィルタの処理を図6(a)〜図6(d)のように座標位置を順に移動させながら検査対象領域の全て繰り返すことによって、第3段のローパスフィルタ処理が行われる。なお、図6では標本化処理の一部のみを示している。
図6(e)は、第3段のローパスフィルタ処理による周波数特性の概略を示している。この周波数特性のカットオフ周波数は、サンプルレートであるデータ間隔で定まる。
前記の各段の処理を2のN乗で定まる間隔をデータ間隔として同様に繰り返すことによって着目領域を拡大することができ、順に1,2,4,8,16,32となり、第7段では2の7乗(=64)となる。この第7段では、抽出比率が64点に1点まで拡大することになる。このときの着目領域は、64×(5−1)+1=257単位となる。
したがって、5次(5点入力)のメディアンフィルタ処理を7回重ねることによって、257次の着目領域のメディアンフィルタ処理で得られるのと同等のローパスフィルタ効果を得ることができる。
各段での処理は、5点のメディアンフィルタ処理であるため、演算の負荷を極めて少なくすることができ、演算処理に要する時間を削減することができ、高速演算に好適な構成である。
図7は、図4〜図6の周波数特性を重ねて示した図である。ローパスフィルタ処理を多段に重ねることによって各段での高周波数部分での特性を補うことができる。図8は、N=7として1段から7段までの周波数特性のシミュレーション例である。なお、図8において横軸は対数表示した正規化した周波数を表し、縦軸はフィルタの減衰特性をデシベル(dB)の信号強度(パワー)で示している。各段でのカットオフ周波数は1段から順に低い周波数に変移し、高周波数部分では互いローパスフィルタ特性を補っている。
なお、上記例では、標本化の規則を2のべき乗で定まるデータ間隔により定めているが、この規則は各段階で求められる周波数特性に応じて定めることができる。
例えば、メディアンフィルタ処理以外の平滑化処理を行う場合には、その平滑化処理の手法によってローパスフィルタ特性が変わる可能性があるため、各段階でのローパスフィルタ特性を補うように標本化の規則を設定する。
本発明の標本化とローパスフィルタ処理との多段の組み合わせは、TFTアレイ検査に限らず、画像処理一般のローパスフィルタ処理、CCDカメラの撮像画素の検査等に適用することができる。
本発明のTFTアレイ検査装置のデータ処理手段が行うデータ処理を説明するために概略図である。 本発明のローパスフィルタ処理及び欠陥検出のアルゴリズムを説明するための信号図である。 本発明の多段階によるローパスフィルタ処理を説明するための周波数特性の概略図である。 本発明による第1段のローパスフィルタ処理を説明するための図である。 本発明による第2段のローパスフィルタ処理を説明するための図である。 本発明による第3段のローパスフィルタ処理を説明するための図である。 本発明の周波数特性を重ねて示した図である。 本発明の周波数特性のシミュレーション例である。 TFT及びピクセル電極が形成されたガラス基板を示す概略図である。 電圧コントラスト技術を用いたTFTアレイ検査装置を説明するための図である。 ローパスフィルタ処理のアルゴリズムを説明するための信号図である。 二次元配列データの平滑化を説明するための図である。
符号の説明
1…二次元配列データ、2…データ処理、2−1…第1段処理、2−2…第2段処理、2−3…第3段処理、3…低周波成分情報、4…欠陥画素検査、5…検査出力情報、11…ガラス基板、12…パネル、13…ピクセルは、14…ピクセル電極、15…蓄積容量、16…TFT、21…電子線発生源、22…電子線、23…二次電子、24…二次電子検出器、25…信号解析器、26…ライン。

Claims (5)

  1. TFT基板に電子線を照射し、当該電子線照射によりTFT基板のピクセルから発生する二次電子を検出することによってTFTアレイを検査するTFTアレイ検査装置において、
    TFT基板に配列されるピクセルからなる検査対象領域に前記電子線を走査し、当該走査により検出される二次電子により得られる検査対象領域における二次元配列データから低周波成分情報を抽出し、当該低周波成分情報を用いてTFT基板の欠陥情報を求めるデータ処理手段を備え、
    前記データ処理手段は、選出するデータの個数を定める個数パラメータと、選出するデータ間の間隔を定めるサンプルレートパラメータとを備える所定規則を備え、
    前記所定規則のサンプルレートパラメータに基づいて定められたデータ間の間隔を2以上とする空間配列をマスクとして、前記二次元配列データから前記所定規則の個数パラメータに基づいて定められた所定個数の一次元配列データを選出する標本化処理と、
    当該標本化処理により選出した一次元配列データを用いて低周波成分情報を抽出するローパスフィルタ処理とを、検査対象領域に対して前記マスクを順にずらして行うことにより、検査対象領域の低周波成分情報を抽出することを特徴とする、TFTアレイ検査装置。
  2. 前記空間配列を用いた前記標本化処理によって行う低周波成分情報の抽出を一処理段階とし、
    前記サンプルレートパラメータの変更により形成される異なる空間配列を用いることにより前記一処理段階を多段階で行うことを特徴とする請求項1に記載のTFTアレイ検査装置。
  3. 前記サンプルレートパラメータは2のべき乗であり、2の0乗よりも大としてデータ間の間隔を2以上とすることを特徴とする請求項1又は2に記載のTFTアレイ検査装置。
  4. 前記個数パラメータは奇数であり、前記ローパスフィルタ処理はメディアンフィルタ処理であることを特徴とする請求項1から3の何れか一つに記載のTFTアレイ検査装置。
  5. 前記二次元配列データは、各ピクセルから発生する二次電子を検出して得られる検出信号又は当該検出信号から得られる派生データであり、一ピクセルを単位として二次元配列する、又は複数ピクセルを単位とする二次元配列することを特徴とする請求項1から4の何れか一つに記載のTFTアレイ検査装置。
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