JP4203562B2

JP4203562B2 - Drain trap

Info

Publication number: JP4203562B2
Application number: JP2003030151A
Authority: JP
Inventors: 留美榊; 亜紀坂下
Original assignee: 丸一株式会社
Priority date: 2003-02-06
Filing date: 2003-02-06
Publication date: 2009-01-07
Anticipated expiration: 2023-02-06
Also published as: JP2004238949A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴槽、流し、洗面台、トイレ傍の手洗い器等、使用によって排水が生じる機器（以下「排水機器」と呼ぶ）の排水を処理する排水装置に関するものであって、更に詳しくは、排水の流路中に、排水の溜まり部分（以下「封水部」と呼ぶ）を設け、該封水部に溜まった排水（以下「封水」と呼ぶ）によって、下水側からの臭気や害虫類が屋内側に侵入することを防止する排水トラップに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、浴槽、流し、洗面台、トイレ傍の手洗い器等の排水機器からの排水を処理する排水配管において、排水機器から床下配管に到る配管中に、封水部を形成して下水側からの臭気や害虫類が屋内側に侵入することを防止する、排水トラップを配管することがよく知られている。
【０００３】
図６に示した排水トラップ（特許文献１など）や、図７に示した排水トラップ（特許文献２など）は、椀トラップと呼ばれる種類の排水トラップで、流入口と連通したパイプ管の下端を、排水トラップのケーシング内に設けた、上方に開口した椀体内に配置することで、椀体内に排水溜まりである封水部を形成し、該封水によって、下水側からの臭気や害虫類が屋内側に侵入することを防止している。
【０００４】
また、図８に示した排水トラップは、管トラップと呼ばれる種類の排水トラップで、排水用の管体を略横Ｓ字状又は略横Ｐ字状に屈曲させ、屈曲部分に排水溜まりである封水部を形成して、該封水によって、下水側からの臭気や害虫類が屋内側に侵入することを防止している。
【０００５】
これらの排水トラップは、先に記載したように、浴槽、流し、洗面台、トイレ傍の手洗い器等の排水機器から、パイプ管やホース管、又は継手管などを介して、排水を下水側に排出する床下配管に配管されている。
【０００６】
床下配管は、生活空間の床面から、コンクリート等の養生面のような配管用の床面との間の床下空間に配管されるものであって、水平面に対し１度乃至２度程度の若干の勾配を有するものの、ほぼ水平方向に沿って配管された排水主管と、該排水主管と排水トラップとを接続する枝管部とからなり、更にその下流側は縦管等によって下水道等に連通されている。
【０００７】
【特許文献１】
特開２００１−９８６０３号公報（第１図乃至第２図）
【特許文献２】
特開２００１−１５２５０７号公報（第１図乃至第４図）
【特許文献３】
特開平８−３３３７８４号公報（第１図乃至第２図）
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような排水トラップが、下水側からの臭気や害虫類が屋内側に侵入することを防止するという機能を充分に発揮するためには、封水部内に充分な封水が満たされており、排水流路中を封水によって空気が通気できないような状態となっている必要がある。
このためには、封水部に排水を導く部材の下端から、封水が溢れ出る封水部の上端までの高さ幅（以下、「封水深」と呼ぶ）が長い方が有利である。しかし、排水が排出される際には、排水は封水部内の封水深の長さを、上方に上昇しなければならないため、封水深が長くなることは排水の流れ方としては悪化の方向に作用し、この点からは封水深が短い方が有利である。
実際の排水トラップの設計や、日本工業規格（ＪＩＳ規格）では、上記の封水確保と排水性能確保のバランスから、封水深を、５０ミリメートル以上、１００ミリメートル以下となるように設計している。
【０００９】
ところで、排水が緩やかに流れるのであれば、排水トラップの封水部には、常に流れ込んだ量に等しい量の排水が溢れるだけであって、封水部は常に充分な量の封水で上縁まで満たされていることになる。
しかし、実際にこれらの排水トラップを利用すると、排水の流れが、サイホン現象と呼ばれる空気の引き込み現象を生じる。これは、排水時に排水が勢いよく流れることで、排水主管側に封水部中の封水が引き込まれてしまう現象であり、これが起きると、封水の水面が封水部を形成する部材の下端よりも低くなってしまい、排水流路中を下水側からの臭気や害虫類が通気できる状態（以下、「破封状態」と呼ぶ）になってしまうことがある。サイホン現象の例としては、次の１．、２．のようなものがあり、１．は自己の排水によって発生するため自己サイホン、２．は他の排水装置の排水に誘導されて発生するため誘導サイホン、とそれぞれ呼ばれている。
１．排水トラップ自身の排水が流れるときに、排水が配管の下流側の空気を巻き込んで流れるため、その分配管の上流側が負圧となり、配管の上流にある排水トラップの封水部に負圧が作用して封水部の封水がひきこまれて流れ出し、破封状態が発生する。
２．排水主管に、枝管を介して複数接続されている配管のどれか一つに排水があって、排水主管中に排水が流れるとき、排水主管中の排水が、排水主管の下流側の空気を巻き込んで流れるため、その分排水主管の上流側が負圧となり、配管の上流にある排水トラップの封水部に負圧が作用して封水部の封水がひきこまれて流れ出し、破封状態が発生する。
【００１０】
また、上記段落０００９の２．のように、枝管を介して（排水装置を含む）配管が複数接続されている排水配管の、排水主管の上流側に接続されている排水機器に排水が大量に行われた場合、排水主管の下流側に接続されている排水機器においては、排水主管と枝管部との接続箇所を排水が通過するまでのわずかな時間であるが、排水に押された空気が、枝管を介して排水装置側に侵入する。これによって生じた空気の圧力（正圧）のために、封水部の水が下流側から上流側に瞬間的に押し上げられ、排水口から溢れて排水装置を汚してしまう、逆流と呼ばれる現象が発生する、という問題があった。
【００１１】
上記段落０００３に記載したような椀トラップと呼ばれる排水トラップの場合、図６の従来例や、図７の従来例のように、椀体の開口を、椀体の途中部分の水平方向の断面積よりも小さくすることで、封水が必要以上に引き込まれることを防止し、破封状態が生じないようにする方法が考案されている。
【００１２】
しかしながら、上記段落０００４に記載したような管トラップと呼ばれる排水トラップの場合には、上記のような破封状態を防止する適切な方法は未だ考案されておらず、上記したサイホン現象によって、しばしば破封状態が発生していた。
本発明は上記問題点に鑑み考案されたものであって、管トラップを含む全ての排水トラップに応用でき、サイホン現象によって排水の引き込みが生じても、破封状態を生じ難い排水トラップを提供するものである。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
請求項１に記載の本発明は、
排水機器からの排水が流入する流入口（１）と、排水を下水側に流出する流出口（２）と、流入口（１）から流出口（２）までの間に形成される排水流路と、排水流路上に設けられる封水部（Ｔ）と、からなる排水トラップであって、流入口（１）からの排水が下方に向かって流れる第一下り流路（３）と、第一下り流路（３）下端に連通した、排水が横方向に流れる第一横流路（４）と、下端において第一横流路（４）に連通した、排水が上方に流れる第一上り流路（５）と、第一上り流路（５）上端に連通した、排水が横方向に流れる第二横流路（６）と、から構成し、更に、
第一横流路（４）から、横方向に連通した第三横流路（７）を設けて排水流路を分岐させると共に、第三横流路（７）の上壁部（７ａ）下端を、第一横流路（４）の上壁部（４ａ）下端の高さと同等又はそれ位置以上の高さ位置に設け、該第三横流路（７）と、第二横流路（６）の任意の箇所とを連通する、第二上り流路（８）を設けて第二横流路（６）と第三横流路（７）を連通させると共に、該第一上り流路（５）、又は第二上り流路（８）のいずれか一方、又は両方の、第二横流路（６）との接続部分よりも下方に、各上り流路と第二横流路（６）との接続部分の通水面積よりも大きな通水面積を有する溜水部（９）を設けたことを特徴とする排水トラップである。
なお、「通水面積」とは、排水流路の、排水の流れに対して垂直な断面での面積を意味する表現であり、この通水面積が大きければ大きいほど、排水は流れやすい。
また、ここでいう「第一上り流路（５）、又は第二上り流路（８）のいずれか一方、又は両方．．．．に、通水面積が各上り流路との接続部分よりも大きな面積を有する溜水部を設けた」とは、
第一上り流路（５）側のみに溜水部（９）がある場合、第一上り流路と第二横流路（６）との接続部分の通水面積よりも大きな通水面積を有する溜水部（９）を、第一上り流路（５）上に設けた、ということを、また、
第二上り流路（８）側のみに溜水部（９）がある場合、第二上り流路（８）と第二横流路（６）との接続部分の通水面積よりも大きな通水面積を有する溜水部（９）を、第二上り流路（８）上に設けた、ということを、また、
第一上り流路（５）及び第二上り流路（８）の両方に溜水部（９）がある場合、第一上り流路と第二横流路（６）との接続部分の通水面積よりも大きな通水面積を有する溜水部（９）を、第一上り流路（５）上に設け、また第二上り流路（８）と第二横流路（６）との接続部分の通水面積よりも大きな通水面積を有する溜水部（９）を、第二上り流路（８）上に設けた、ということを、
意味する表現である。
【００１４】
請求項２に記載の本発明は、上記段落００１３に記載の排水トラップにおいて、
排水トラップを、上面に流入口（１）を、側面に流出口（２）を、また流入口（１）の直下には有底円筒形状の椀体（１１）を備えたケーシング体（１０）と、上下に開口した円筒体であって、上方の開口は流入口（１）に水密的に連通し、また下方の開口は椀体（１１）内に配置されるパイプ管（１２）と、から構成し、更に椀体（１１）内であって、椀体（１１）内の排水流路を二つに分離させる分岐壁（１３）を、椀体（１１）の底面から上端まで設けて排水流路を分岐させた後、椀体（１１）の上端から流出口（２）に到るまでに分岐壁（１３）によって分岐された分岐流路を合流させたことを特徴とする排水トラップである。
【００１５】
請求項３に記載の本発明は、上記段落００１３に記載の排水トラップにおいて、排水トラップを、排水トラップの排水流路を、管体によって構成したことを特徴とする排水トラップである。
【００１６】
【実施例】
以下に本発明の第一実施例を、図面を参照しつつ説明する。
図１また図２に示した、本発明の第一実施例の排水トラップは、各流路を管体によって構成されている。
その詳細な構成は、上端に流入口（１）を備えた、下方に向かって排水が流れる第一下り流路（３）と、第一下り流路（３）下端に連通した、排水が横方向に流れる第一横流路（４）と、下端において第一横流路（４）に連通した、排水が上方に流れる第一上り流路（５）と、第一上り流路（５）上端に連通した、排水が横方向に流れる第二横流路（６）と、第一上り流路（５）と第一横流路（４）との交差部分において第一横流路（４）に連通した第三横流路（７）と、また該第三横流路（７）端部と第二横流路（６）の任意の箇所とを上下方向に向かって連通する第二上り流路（８）を設けてなる。
また、該排水トラップは、該第二上り流路（８）の、第一横流路（４）との接続部分から、第二上り流路（８）の中間部分までに、通水面積が第二横流路（６）との接続部分よりも大きな面積となるように溜水部（９）を設けてなり、更に第三横流路（７）の上壁部（７ａ）下端を、第一横流路（４）の上壁部（４ａ）下端よりも高い高さ位置に設けてなる。
なお、上記構成の排水トラップでは、第一下り流路（３）、第一横流路（４）、第一上り流路（５）、第三横流路（７）、及び第二上り流路（８）の、第二横流路（６）下端よりも低い高さ位置の部分に封水が溜まって、封水部（Ｔ）を形成する。
【００１７】
上記した排水トラップは、上流側を以下のように構成された排水機器である洗面台（Ｗ）に接続され、また下流側を同じく以下のように構成された排水機器である床下配管に接続されてなる。
洗面台（Ｗ）は、図２に示したように、吐水を溜めることができる槽体部（ｗ１）と、槽体部（ｗ１）下方に設けられた排水トラップ等を内部に収納するキャビネット部（ｗ２）、及び該槽体部（ｗ１）の底面に取り付けられた、排水口を備えた排水栓（ｗ３）と、からなり、該排水栓（ｗ３）が排水トラップの第一下り流路（３）の上流側に連通して接続される。
床下配管は、図３に示したように、生活空間の床面から、コンクリート等の養生面のような配管用の床面との間の床下空間に配管されるものであって、水平面に対し１度乃至２度程度の若干の勾配を有するものの、ほぼ水平方向に沿って配管された排水主管（Ｐ１）と、該排水主管（Ｐ１）と排水トラップの第二下り流路（１４）とを接続する枝管部（Ｐ２）とからなり、更にその下流側は縦管等によって下水道等に連通されている。
なお、上記の枝管部（Ｐ２）は排水主管（Ｐ１）に複数設けられ、上記した洗面台（Ｗ）の排水トラップの他に、例えば浴槽、流し、トイレの手洗い器等の他の排水機器に取り付けられた排水装置と連通されてなる。
【００１８】
上記した洗面台（Ｗ）等の排水機器と、排水トラップと、床下配管と、から構成された排水配管において、洗面台（Ｗ）に排水が生じた場合、
排水は槽体部（ｗ１）から排水栓（ｗ３）を介して排水トラップ内に流入し、
第一下り流路（３）から第一横流路（４）を流れ、更に第一上り流路（５）又は第三横流路（７）を介して第二上り流路（８）を流れて第二横流路（６）に到り、更に第二横流路（６）から第二下り流路（１４）を介して枝管部（Ｐ２）に流入し、最終的に排水主管（Ｐ１）から下水側に排出される。
【００１９】
排水が完了し、サイホン現象が終了すると、第一上り流路（５）と第二上り流路（８）は、第三横流路（７）において連通しているため、その内部に溜められている封水の水面は等しい高さ位置となる。この実施例では、第二上り流路（８）の、第一横流路（４）との接続部分から、第二上り流路（８）の中間部分までに、第二上り流路（８）と第二横流路（４）との接続部分の通水面積よりも大きな通水面積を有する溜水部（９）を設けたため、溜水部（９）が無い場合と比べて、封水部（Ｔ）内の封水を多く確保することができる。
このことから、排水が完了して第一上り流路（５）と第二上り流路（８）の封水の水面が同じ高さになったときの、第一横流路（４）上端から封水の水面までの高さは、従来の排水トラップの排水完了時の、第一横流路（４）上から封水の水面までの高さよりも高い高さ位置となり、その分破封状態が生じにくい排水トラップとなっている。なお、上記実施例では自己サイホンに関しての破封防止について記載しているが、誘導サイホンに関しても、同様の理由から、同様の効果を得ることができる。
【００２０】
更に、上記した第一実施例の排水トラップにおいて、分岐した第一上り流路（５）を流れる排水流路と、第二上り流路（８）を流れる排水流路における、排水の流れかたを比較する。第一上り流路（５）側の排水流路では、第一上り流路（５）と第二上り流路（８）の間に設けられている第三横流路（７）の上壁部（７ａ）下端が、第一横流路（４）の上壁部（４ａ）下端よりも高い高さ位置に設けてなる。このため第一横流路（４）をほぼ直線状に流れてきた排水の流れは、第三横流路（７）を流れる際、若干上方に向かって拡散するように流れるため、排水に乱流が生じ、スムーズな排水が妨げられる（乱流の程度は、第三横流路（７）の上壁部（７ａ）下端と、第一横流路（４）の上壁部（４ａ）下端との高さの関係を調節する、第三横流路（７）の上壁部（７ａ）分の形状を工夫する、などで適宜コントロールできる）。このため、サイホン現象に対して封水が流出し難い排水トラップと成っている。
また、第二上り流路（８）側の排水流路では、第二横流路（６）の途中部分で一端横方向への流れを止め、流れの方向を上方に変更してから、第二上り流路（８）内を上昇しなければならない。実際には、第二横流路（６）の途中部分で一端横方向への流れが止まることはほぼあり得ないので、排水の流れの勢いを利用して排水が第二上り流路（８）内を上昇することはほとんど不可能であり、この第二上り流路（８）においては、排水が下から上に排水が溜まってゆく水圧の力のみによってごく緩やかに排水が上昇してゆき、サイホン現象の影響を殆ど受けることがない。
【００２１】
また、第二下り流路側（１４）に正圧が発生した場合、第二横管部（６）を介して、第一上り流路（５）、第二上り流路（８）それぞれに封水を押し下げようとする空気の圧力（正圧）が発生するが、本第一実施例では、第一上り流路（５）と第二上り流路（８）の間に設けられている第三横流路（７）の上壁部（７ａ）下端が、第一横流路（４）の上壁部（４ａ）下端よりも高い高さ位置に設けてなるため、排水の逆流は、第一上り流路（５）、第二上り流路（８）のいずれかの流路を介したものであれ、第一横流路（４）に向かう流れよりも先に第三横流路（７）の中心側に向かう流れを生じ、その分第一横流路（４）に向かう逆流が減少して、排水装置の槽体部（ｗ１）に溢れにくく成っている。
更に、この第一実施例では、第二上り流路（８）中に、通水面積が大きな溜水部（９）を設けているため、全体の封水の量が増加しており、相対的に空気の圧力（正圧）の影響が小さくなるため、逆流し難い排水トラップとなっている。
【００２２】
次に、本発明の第二実施例を、図面を参照しつつ説明する。
図４に示した、本発明の第二実施例の排水トラップは、ケーシング体（１０）の内部に配置された、上端又は下端が解放された複数の円筒状の隔壁によって構成されている。
その詳細な構成は、上面に流入口（１）を、側面に流出口（２）を、また流入口（１）の直下には有底円筒形状の椀体（１１）を備えたケーシング体（１０）と、上下に開口した円筒体であって、上方の開口は流入口（１）に水密的に連通し、また下方の開口は椀体（１１）内に配置されるパイプ管（１２）と、から構成されてなり、
更に、椀体（１１）の下端から、パイプ管（１２）の下端よりも上方で、かつ椀体（１１）のほぼ中間部分までの高さ位置における椀体（１１）の内径を、椀体（１１）の、上端における内径よりも大径として、封水部（Ｔ）中の排水を溜める溜水部（９）として設けてなる。
更にこの第二実施例では、椀体（１１）内であって、椀体（１１）の中心軸を通過し、且つ流出口（２）の軸に対して垂直な位置に、椀体（１１）内の排水流路を二つに分離させる分岐壁（１３）を、椀体（１１）内において、パイプ管（１２）の下端よりも上方の高さ位置から、椀体（１１）の上端まで垂立させてなる。
排水トラップ内は、上記のように区画されているため、パイプ管（１２）内が第一下り流路（３）、椀体（１１）の内面からパイプ管（１２）までの間の流路であって、分岐壁（１３）によって隔てられている二つの流路のうち、流出口（２）に遠い方が第一上り流路（５）、近い側の流路が第二上り流路（８）であり、また第一上り流路（５）の上端から椀体（１１）の底面上であって、分岐壁（１３）及び第二上り流路（８）の下方が第三横流路（７）、パイプ管（１２）の下端までの高さ位置が第一横流路（４）、第二上り流路（８）の上端から第一上り流路（５）の上端を介して流出口（２）に到るまでが第二横流路（６）、としてそれぞれ機能する。
【００２３】
上記した排水トラップは、図４に示したような、パイプ管（１２）の上流側を排水機器である浴槽パン（Ｂ）に接続され、また流出口（２）の下流側を床下配管の枝管部（Ｐ２）に接続されてなる。
【００２４】
上記した浴槽パン（Ｂ）等の排水機器と、排水トラップと、床下配管と、から構成された排水配管において、浴槽パン（Ｂ）に排水が生じた場合、排水は流入口（１）からパイプ管（１２）を介して排水トラップ内に流入し、第一下り流路（３）から第一横流路（４）を介し第一上り流路に、又は第三横流路（７）を介して第二上り流路（８）を流れ、更に第二横流路（６）から流出口（２）を介し、最終的に排水主管（Ｐ１）から下水側に排出される。
【００２５】
上記した第二実施例の排水トラップは、第一実施例の、段落００１９乃至段落００２１に記載した理由と同様の理由によって、サイホン現象による破封や逆流に強い排水トラップとすることができる。
【００２６】
本発明の実施例は上記のようであるが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で、自由にその構成を変更することが可能である。
例えば、上記第一実施例においては、排水トラップを、管体を屈曲させることで構成しているが、図５に示した実施例のように、排水トラップの一部を略直方体からなる躯体によって形成し、更に該躯体に壁面を設けて排水流路を形成する管体としても本発明の目的を達成することができる。本発明は上記のように、本発明の要旨を満たす位置関係に排水流路を形成する管体としての機能を有していれば、流路の形状について特に何らかの限定を課すものではない。
【００２７】
また、上記第二実施例においては、排水トラップを、有底筒状の椀体（１１）内に、上端が流入口（１）に連通したパイプ管（１２）の下端を配置することで椀トラップと呼ばれる排水トラップを構成して本発明を実施している。これに対して、上面に流入口（１）を設けたケーシング体（１０）の底面から、下端が流出口（２）に連通したパイプ管（１２）を垂立させ、該パイプ管（１２）の上端に、有底筒状の椀体（１１）を、下方を開口させた状態で覆い被せて構成する、所謂逆椀式の排水トラップに本発明を採用しても良い。上記のようにしても、本発明の目的を達成することができる。
【００２８】
【発明の効果】
本願発明の排水トラップは、以下の効果を奏する。
１．本発明の排水トラップは、各種の排水トラップにおいて、サイホン現象によって負圧が発生し、封水の引き込みが生じても、溜水部に溜められた封水によって破封し難い排水トラップとすることができる。
２．本発明の排水トラップは、各種の排水トラップにおいて、排水主管における排水によって正圧が発生しても、逆流によって排水装置に排水の溢れが生じ難い排水トラップとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第一実施例の断面図である。
【図２】本発明の第一実施例の排水トラップを採用した洗面台の正面図である。
【図３】排水配管を示す、床面を省略した参考図である。
【図４】本発明の第二実施例の断面図である。
【図５】本発明の、直方体からなる排水トラップの実施例を示す断面図である。
【図６】従来の排水トラップを示す断面図である。
【図７】従来の排水トラップを示す断面図である。
【図８】従来の排水トラップを示す断面図である。
【符号の説明】
１流入口２流出口
３第一下り流路４第一横流路
５第一上り流路６第二横流路
７第三横流路８第二上り流路
９溜水部１０ケーシング体
１１椀体１２パイプ管
１３分岐壁１４第二下り流路
Ｂ浴槽パンＴ封水部
Ｐ１排水主管Ｐ２枝管部
Ｗ洗面台ｗ１槽体部
ｗ２キャビネット部ｗ３排水栓[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a drainage device for treating the drainage of equipment (hereinafter referred to as “drainage equipment”) that generates drainage by use, such as a bathtub, a sink, a wash basin, a hand-washer near the toilet, and the like. A drainage reservoir (hereinafter referred to as “sealed water”) is provided in the drainage flow path, and odors and pests from the sewage side are collected by the wastewater accumulated in the sealed water (hereinafter referred to as “sealed water”). The present invention relates to a drain trap that prevents the entry of a kind into the indoor side.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in drainage pipes that treat drainage from drainage equipment such as bathtubs, sinks, washstands, and hand-washers near toilets, a sealed part is formed in the pipe from the drainage equipment to the underfloor pipe. It is well known to pipe drain traps to prevent odors and pests from entering the indoor side.
[0003]
The drain trap shown in FIG. 6 (Patent Document 1 and the like) and the drain trap shown in FIG. 7 (Patent Document 2 and the like) are drain traps of the kind called dredging traps, and the lower end of the pipe pipe communicating with the inlet is used. In the casing of the drain trap, it is arranged in a casing that opens upward, thereby forming a sealed water portion that is a drainage reservoir in the casing, and the sealed water prevents odors and pests from the sewage side. Preventing entry into the indoor side.
[0004]
Further, the drain trap shown in FIG. 8 is a drain trap of a kind called a pipe trap, in which a drain pipe is bent into a substantially horizontal S shape or a substantially horizontal P shape, and a sealed portion that is a drain pool is formed at the bent portion. A water portion is formed and the sealed water prevents odors and pests from the sewage side from entering the indoor side.
[0005]
As mentioned above, these drain traps are used to discharge drainage from the drainage equipment such as bathtubs, sinks, washstands, and hand-washers near the toilet to the sewage side through pipes, hose pipes, or joint pipes. It is piped to the underfloor pipe to be discharged.
[0006]
The underfloor piping is piped to the underfloor space between the floor surface of the living space and a floor surface for piping such as a curing surface of concrete or the like, and is slightly about 1 to 2 degrees with respect to the horizontal plane. However, the downstream side is connected to the sewage by a vertical pipe or the like, and a branch pipe portion connecting the drain main pipe and the drain trap. ing.
[0007]
[Patent Document 1]
JP 2001-98603 A (FIGS. 1 to 2)
[Patent Document 2]
JP 2001-152507 A (FIGS. 1 to 4)
[Patent Document 3]
JP-A-8-333784 (FIGS. 1 to 2)
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
In order for the drain traps as described above to fully function to prevent odors and pests from entering the indoor side from entering the indoor side, the sealed portion is filled with sufficient sealed water. In the drainage channel, it is necessary to be in a state where air cannot be ventilated by the sealed water.
For this purpose, it is advantageous that the height width (hereinafter referred to as “sealing depth”) from the lower end of the member that guides drainage to the sealed water portion to the upper end of the sealed water portion where the sealed water overflows is longer. However, when drainage is discharged, the drainage must rise upward in the depth of the sealed water in the sealed part, so increasing the sealed depth is a worsening way of drainage flow. From this point of view, it is advantageous to have a shorter sealing depth.
In actual drainage trap design and Japanese Industrial Standards (JIS standard), the sealing depth is designed to be 50 mm or more and 100 mm or less from the balance between ensuring the sealing water and ensuring drainage performance.
[0009]
By the way, if the drainage flows gently, the sealed portion of the drain trap always overflows with an amount of drainage that is equal to the amount that has flowed in, and the sealed portion is always filled with a sufficient amount of sealed water. Will be satisfied.
However, when these drain traps are actually used, the flow of drainage causes an air pull-in phenomenon called a siphon phenomenon. This is a phenomenon in which the drainage flows vigorously during drainage, and the sealed water in the sealed portion is drawn into the drainage main pipe side, and when this occurs, the surface of the sealed water forms the sealed portion. It may become lower than the lower end, and may enter a state (hereinafter referred to as a “sealed state”) through which the odor and pests from the sewage can be ventilated. Examples of the siphon phenomenon include the following 1. 2. There is something like Is generated by its own drainage, so it is a self-siphon Are called induced siphons because they are induced by the drainage of other drainage devices.
1. When the drainage of the drain trap itself flows, the drainage flows by entraining the air on the downstream side of the pipe, so that the upstream side of the pipe becomes negative pressure, and negative pressure acts on the sealed part of the drain trap upstream of the pipe. As a result, the sealed water in the sealed water part is drawn in and flows out, and a broken state occurs.
2. When there is drainage in one of the pipes connected to the drainage main pipe through branch pipes, and the drainage flows into the drainage main pipe, the drainage in the drainage main pipe uses the air downstream of the drainage main pipe. Since it is entrained and flows, the upstream side of the drainage main pipe becomes negative pressure, the negative pressure acts on the sealing part of the drain trap upstream of the pipe, the sealed water in the sealing part is drawn and flows out, the broken state appear.
[0010]
Also, in paragraph 2 of the above paragraph 0009. If a large amount of drainage is performed on drainage equipment connected to the upstream side of the drainage main pipe of a drainage pipe that is connected to multiple pipes (including drainage devices) via branch pipes, the drainage main pipe In the drainage equipment connected to the downstream side, it is a short time until the drainage passes through the connection point between the drainage main pipe and the branch pipe part, but the air pushed by the drainage passes through the branch pipe. Enter the drainage system. Due to the air pressure (positive pressure) generated by this, the water in the sealed part is momentarily pushed up from the downstream side to the upstream side, overflowing from the drainage port and polluting the drainage device. There was a problem that it occurred.
[0011]
In the case of a drain trap called a dredging trap as described in the above paragraph 0003, the opening of the rod is formed in the horizontal cross-sectional area in the middle of the rod, as in the conventional example of FIG. 6 or the conventional example of FIG. A method has been devised in which the sealing water is prevented from being pulled more than necessary by preventing the sealing water from being unnecessarily generated.
[0012]
However, in the case of a drain trap called a pipe trap as described in the above paragraph 0004, an appropriate method for preventing the above-described broken state has not been devised, and it is often broken by the siphon phenomenon described above. A sealed condition occurred.
The present invention has been devised in view of the above problems, and can be applied to all drain traps including pipe traps, and provides a drain trap that is less likely to be broken even if drainage is caused by siphon phenomenon. Is.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
The present invention described in claim 1
An inflow port (1) through which drainage from the drainage device flows in, an outflow port (2) through which drainage flows out to the sewage side, and a drainage channel formed between the inflow port (1) and the outflow port (2) A drainage trap comprising a sealing portion (T) provided on the drainage channel, and a first downstream channel (3) in which drainage from the inlet (1) flows downward, Downstream channel (3) A first lateral channel (4) that communicates with the lower end of the drainage, and a first upstream channel (4) that drains upward and communicates with the first lateral channel (4) at the lower end ( 5) and a second lateral flow path (6) communicating with the upper end of the first upstream flow path (5), in which the drainage flows laterally, and
From the first lateral conduit (4), third lateral passage communicating laterally (7) diverts the drain passage is provided Rutotomoni, the upper wall portion of the third lateral conduit (7) (7a) a lower end, Arranged at a height position equal to or higher than the height of the lower end of the upper wall (4a) of the first transverse channel (4) , the third transverse channel (7) and any of the second transverse channel (6) A second upstream channel (8) that communicates with the location to communicate the second lateral channel (6) and the third lateral channel (7), and the first upstream channel (5) or second Water flow through the connection portion between each upstream flow channel and the second lateral flow path (6) below either one or both of the upstream flow paths (8) and the connection portion with the second horizontal flow path (6). It is a drainage trap characterized by providing the water storage part (9) which has a water flow area larger than an area.
The “water flow area” is an expression that means an area of the drainage channel in a cross section perpendicular to the flow of drainage. The larger this water flow area, the easier the drainage flows.
In addition, the water flow area of the first upstream channel (5) or the second upstream channel (8), or both of them, is greater than the connecting portion with each upstream channel. Is also provided with a water storage section with a large area.
When there is a water reservoir (9) only on the first upstream flow path (5) side, the water flow area is larger than the water flow area of the connecting portion between the first upstream flow path and the second lateral flow path (6). The fact that the reservoir (9) is provided on the first upstream channel (5),
When there is a water reservoir (9) only on the second upstream flow path (8) side, the water flow is larger than the water flow area of the connection portion between the second upstream flow path (8) and the second horizontal flow path (6). The fact that a water reservoir (9) having an area is provided on the second upstream channel (8),
When both the first upstream flow path (5) and the second upstream flow path (8) have a water storage portion (9), water is passed through the connection portion between the first upstream flow path and the second lateral flow path (6). A reservoir portion (9) having a larger water flow area than the area is provided on the first upstream channel (5), and a connecting portion between the second upstream channel (8) and the second lateral channel (6). That the reservoir (9) having a larger water flow area than the water flow area is provided on the second upstream flow path (8),
It is an expression that means.
[0014]
The present invention described in claim 2 is the drain trap according to paragraph 0013 above.
Casing body (10) provided with a drain trap, an inlet (1) on the upper surface, an outlet (2) on the side, and a bottomed cylindrical housing (11) directly under the inlet (1) And a cylindrical body that is opened up and down, the upper opening is in watertight communication with the inflow port (1), and the lower opening is a pipe pipe (12) disposed in the housing (11), Further, a branch wall (13) in the housing (11) for separating the drainage flow path in the housing (11) into two parts is provided from the bottom surface to the upper end of the housing (11). A drainage trap characterized in that after the drainage channel is branched, the branch channel branched by the branch wall (13) is joined from the upper end of the housing (11) to the outlet (2). It is.
[0015]
According to a third aspect of the present invention, there is provided the drainage trap according to the paragraph 0013, wherein the drainage trap is constituted by a tubular body of a drainage passage of the drainage trap.
[0016]
【Example】
A first embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings.
In the drain trap of the first embodiment of the present invention shown in FIGS. 1 and 2, each flow path is constituted by a tube.
The detailed configuration includes an inlet (1) at the upper end, a first downflow channel (3) through which drainage flows downward, and a drainage connected to the lower end of the first downflow channel (3). A first horizontal flow path (4) flowing in the direction, a first upstream flow path (5) communicating with the first horizontal flow path (4) at the lower end, and a drainage flowing upward, and an upper end of the first upstream flow path (5) The second cross channel (6) communicated with the first horizontal channel (4) at the intersection of the second horizontal channel (6) through which drainage flows laterally and the first upstream channel (5) and the first horizontal channel (4). There are provided three lateral flow paths (7) and a second upstream flow path (8) that communicates the end of the third horizontal flow path (7) and an arbitrary portion of the second horizontal flow path (6) in the vertical direction. It becomes.
Further, the drain trap has a water passage area from the connecting portion of the second upstream channel (8) to the first lateral channel (4) to the middle portion of the second upstream channel (8). The water storage portion (9) is provided so as to have a larger area than the connecting portion with the two lateral flow paths (6), and the lower end of the upper wall (7a) of the third horizontal flow path (7) It is provided at a higher position than the lower end of the upper wall (4a) of the path (4).
In the drain trap configured as described above, the first down flow path (3), the first horizontal flow path (4), the first up flow path (5), the third horizontal flow path (7), and the second up flow path ( The sealed water accumulates in a portion of the height position lower than the lower end of the second horizontal flow path (6) in 8) to form a sealed water portion (T).
[0017]
The drain trap described above is connected to the wash basin (W), which is a drainage device configured as follows, on the upstream side, and is connected to an underfloor pipe, which is a drainage device similarly configured as follows, on the downstream side. It becomes.
As shown in FIG. 2, the wash basin (W) is a cabinet section that stores therein a tank body (w1) that can store water discharge, and a drain trap provided below the tank body (w1). (W2), and a drain plug (w3) having a drain outlet attached to the bottom surface of the tank body (w1), and the drain plug (w3) is a first downflow path ( 3) It is connected in communication with the upstream side.
As shown in FIG. 3, the underfloor piping is piped from the floor surface of the living space to the underfloor space between the floor surface for piping such as a curing surface of concrete, etc. Although having a slight gradient of about 1 degree to 2 degrees, the drain main pipe (P1) piped substantially in the horizontal direction, the drain main pipe (P1), and the second descending flow path (14) of the drain trap It consists of a branch pipe part (P2) to be connected, and its downstream side is communicated with a sewer etc. by a vertical pipe or the like.
In addition, a plurality of the branch pipe parts (P2) are provided in the drain main pipe (P1), and in addition to the drain traps of the wash basin (W) described above, other drainage devices such as a bathtub, a sink, a toilet hand-washer, etc. In communication with the drainage device attached to the.
[0018]
In the drainage pipe composed of the drainage equipment such as the above-mentioned sink (W), drain trap, and underfloor pipe, when the drainage occurs in the sink (W),
Drainage flows from the tank body (w1) through the drain plug (w3) into the drain trap.
The first down flow path (3) flows through the first horizontal flow path (4), and further flows through the first up flow path (5) or the third horizontal flow path (7) through the second up flow path (8). It reaches the second horizontal flow path (6), and further flows from the second horizontal flow path (6) to the branch pipe portion (P2) via the second downward flow path (14), and finally from the drain main pipe (P1). It is discharged to the sewage side.
[0019]
When the drainage is completed and the siphon phenomenon is finished, the first upstream channel (5) and the second upstream channel (8) communicate with each other in the third lateral channel (7), and are thus stored in the interior. The surface of the sealed water is at the same height. In this embodiment, the second upstream flow path (8) is connected from the connection portion of the second upstream flow path (8) to the first lateral flow path (4) to the middle portion of the second upstream flow path (8). Since the water storage part (9) which has a water flow area larger than the water flow area of the connection part of a 2nd horizontal flow path (4) was provided, compared with the case where there is no water storage part (9), a sealing part A large amount of sealed water in (T) can be secured.
From this, from the upper end of the first transverse channel (4) when drainage is completed and the sealing water level of the first upstream channel (5) and the second upstream channel (8) becomes the same height. The height to the surface of the sealed water is higher than the height from the top of the first lateral flow path (4) to the surface of the sealed water when the drainage of the conventional drain trap is completed. It is a drain trap that is hard to occur. In addition, although the said Example has described the prevention of tearing regarding a self-siphon, the same effect can be acquired also about a guidance siphon for the same reason.
[0020]
Furthermore, in the drain trap of the first embodiment described above, the drainage flow in the drainage channel flowing through the branched first upstream channel (5) and the drain channel flowing through the second upstream channel (8). Compare In the drain channel on the first upstream channel (5) side, the upper wall portion of the third lateral channel (7) provided between the first upstream channel (5) and the second upstream channel (8). (7a) The lower end is provided at a height position higher than the lower end of the upper wall (4a) of the first transverse flow path (4). For this reason, since the flow of the waste water that has flowed through the first horizontal flow path (4) flows in a slightly upward direction when flowing through the third horizontal flow path (7), there is turbulence in the drainage. Smooth drainage is hindered (the degree of turbulence is high between the lower end of the upper wall portion (7a) of the third transverse channel (7) and the lower end of the upper wall portion (4a) of the first transverse channel (4). It can be appropriately controlled by adjusting the relationship, or by devising the shape of the upper wall portion (7a) of the third lateral flow path (7)). For this reason, it constitutes a drain trap in which the sealed water does not easily flow out due to the siphon phenomenon.
In the drain channel on the second upstream channel (8) side, the flow in one lateral direction is stopped at the middle part of the second horizontal channel (6), the flow direction is changed upward, It must rise in the upstream channel (8). Actually, since it is almost impossible to stop the flow in the lateral direction at one end in the middle of the second horizontal flow path (6), the drainage flows into the second upstream flow path (8) using the momentum of the flow of drainage. It is almost impossible to ascend the inside, and in this second upstream channel (8), the drainage rises very slowly only by the pressure of the water pressure where the drainage accumulates from the bottom to the top, It is hardly affected by the siphon phenomenon.
[0021]
Further, when a positive pressure is generated on the second downstream channel side (14), the first upstream channel (5) and the second upstream channel (8) are sealed via the second horizontal pipe (6). Although air pressure (positive pressure) is generated to push down water, in the first embodiment, the first upstream channel (5) and the second upstream channel (8) are provided. Since the lower end of the upper wall portion (7a) of the three transverse flow paths (7) is provided at a height position higher than the lower end of the upper wall portion (4a) of the first transverse flow path (4), The flow of the third horizontal flow path (7) before the flow toward the first horizontal flow path (4), whether through the flow path of the upstream flow path (5) or the second upward flow path (8). A flow toward the center side is generated, and the backflow toward the first lateral flow path (4) is reduced accordingly, so that the tank body portion (w1) of the drainage device is hardly overflowed.
Furthermore, in this first embodiment, since the water storage portion (9) having a large water flow area is provided in the second upstream channel (8), the amount of the entire sealed water is increased. Since the influence of air pressure (positive pressure) is reduced, the drainage trap is difficult to flow backward.
[0022]
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
The drain trap according to the second embodiment of the present invention shown in FIG. 4 is constituted by a plurality of cylindrical partition walls which are disposed inside the casing body (10) and whose upper end or lower end is released.
The detailed structure consists of a casing body (1) having an inlet (1) on the upper surface, an outlet (2) on the side surface, and a bottomed cylindrical casing (11) immediately below the inlet (1). 10) and a pipe body (12) which is vertically opened, the upper opening is in watertight communication with the inflow port (1), and the lower opening is disposed in the housing (11). And consists of
Further, the inner diameter of the casing (11) at the height position from the lower end of the casing (11) to the upper middle portion of the casing (11) is higher than the lower end of the pipe pipe (12). In (11), the diameter is larger than the inner diameter at the upper end, and is provided as a water reservoir (9) for accumulating drainage in the sealed water portion (T).
Furthermore, in this second embodiment, the housing (11) is located in the housing (11) at a position passing through the central axis of the housing (11) and perpendicular to the axis of the outlet (2). ) The branch wall (13) that separates the drainage flow path in the inside into two in the housing (11) from the height position above the lower end of the pipe pipe (12), the upper end of the housing (11). To stand up.
Since the inside of the drainage trap is partitioned as described above, the inside of the pipe pipe (12) is the first downflow path (3), the flow path from the inner surface of the housing (11) to the pipe pipe (12). Of the two channels separated by the branch wall (13), the one far from the outlet (2) is the first upstream channel (5), and the near channel is the second upstream channel. (8) and from the upper end of the first upstream channel (5) to the bottom surface of the housing (11), and below the branch wall (13) and the second upstream channel (8) is the third lateral flow. The height position to the lower end of the path (7) and the pipe pipe (12) is from the upper end of the first upstream channel (5) from the upper end of the first lateral channel (4) and the second upstream channel (8). The functions up to the outlet (2) function as the second lateral flow path (6).
[0023]
In the drain trap described above, the upstream side of the pipe pipe (12) is connected to a bathtub pan (B), which is a drainage device, as shown in FIG. It is connected to the pipe part (P2).
[0024]
When drainage occurs in the bathtub pan (B) in the drainage pipe constituted by the drainage equipment such as the bathtub pan (B), drain trap, and underfloor piping, the drainage is piped from the inlet (1). It flows into the drain trap through the pipe (12), and flows from the first down flow path (3) to the first up flow path through the first horizontal flow path (4) or through the third horizontal flow path (7). It flows through the second upstream channel (8), and further discharged from the second horizontal channel (6) through the outlet (2) to the sewage side from the drain main pipe (P1).
[0025]
The drain trap of the second embodiment described above can be a drain trap that is resistant to breakage and backflow due to siphon phenomenon for the same reason as described in paragraphs 0019 to 0021 of the first embodiment.
[0026]
The embodiment of the present invention is as described above. However, the present invention is not limited to the above embodiment, and the configuration can be freely changed without changing the gist of the invention.
For example, in the first embodiment, the drain trap is formed by bending a tubular body. However, as in the embodiment shown in FIG. 5, a part of the drain trap is formed of a substantially rectangular parallelepiped. The object of the present invention can also be achieved as a tubular body that is formed and further provided with a wall surface on the housing to form a drainage channel. As described above, the present invention does not impose any particular limitation on the shape of the flow path as long as it has a function as a tubular body that forms a drain flow path in a positional relationship that satisfies the gist of the present invention.
[0027]
In the second embodiment, the drain trap is disposed in the bottomed cylindrical casing (11) by disposing the lower end of the pipe pipe (12) whose upper end communicates with the inlet (1). The present invention is implemented by configuring a drain trap called a trap. On the other hand, a pipe pipe (12) whose lower end communicates with the outlet (2) is suspended from the bottom surface of the casing body (10) provided with the inlet (1) on the upper surface, and the pipe pipe (12). The present invention may be applied to a so-called reverse-type drainage trap in which a bottomed cylindrical casing (11) is covered on the upper end of the casing in a state where the bottom is opened. Even with the above, the object of the present invention can be achieved.
[0028]
【The invention's effect】
The drainage trap of the present invention has the following effects.
1. The drainage trap of the present invention is a drainage trap that is difficult to break due to the sealed water stored in the reservoir, even if negative pressure is generated by the siphon phenomenon in various drainage traps and the sealed water is drawn. Can do.
2. The drainage trap of the present invention can be a drainage trap in various drainage traps in which even if a positive pressure is generated by drainage in the drainage main pipe, overflow of drainage hardly occurs in the drainage device due to reverse flow.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a front view of a wash basin that employs the drain trap according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a reference diagram showing a drain pipe and omitting a floor surface.
FIG. 4 is a sectional view of a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing an embodiment of a drain trap made of a rectangular parallelepiped according to the present invention.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a conventional drain trap.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing a conventional drain trap.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a conventional drain trap.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Inflow port 2 Outlet port 3 1st descending flow path 4 1st horizontal flow path 5 1st upstream flow path 6 2nd horizontal flow path 7 3rd horizontal flow path 8 2nd upstream flow path 9 Reservoir part 10 Casing body 11 Housing 12 Pipe pipe 13 Branch wall 14 Second descending flow path B Bathtub pan T Sealed part P1 Drain main pipe P2 Branch pipe part W Wash stand w1 Tank part w2 Cabinet part w3 Drain plug

Claims

An inlet (1) through which drainage from the drainage equipment flows,
An outlet (2) for draining the wastewater to the sewage,
A drainage channel formed between the inlet (1) and the outlet (2);
A drainage trap comprising a sealing portion (T) provided on the drainage channel,
A first downward flow path (3) through which drainage from the inflow port (1) flows downward;
A first lateral flow path (4) communicating with the lower end of the first downward flow path (3), in which drainage flows laterally;
A first upstream channel (5) in which the drainage flows upward, communicated with the first horizontal channel (4) at the lower end;
The first upstream flow path (5) comprises a second horizontal flow path (6) communicating with the upper end of the first upstream flow path (5) and flowing in the lateral direction.
From the first lateral conduit (4), third lateral passage communicating laterally (7) diverts the drain passage is provided Rutotomoni, the upper wall portion of the third lateral conduit (7) (7a) a lower end, Provided at a height position equal to or higher than the height of the upper wall (4a) of the first transverse channel (4) ,
A second upward flow path (8) is provided to communicate the third lateral flow path (7) and an arbitrary portion of the second lateral flow path (6), and the second lateral flow path (6) and the third lateral flow path ( 7) communicating with the first upstream flow path (5), the second upstream flow path (8), or both of them, below the connection portion with the second lateral flow path (6). A drainage trap provided with a reservoir portion (9) having a water passage area larger than a water passage area of a connection portion between each upstream flow path and the second horizontal flow path (6).

In the drain trap according to claim 1,
Drain trap,
A casing body (10) having an inflow port (1) on the upper surface, an outflow port (2) on the side surface, and a bottomed cylindrical housing (11) immediately below the inflow port (1);
A cylindrical body opened up and down, wherein the upper opening communicates with the inflow port (1) in a watertight manner, and the lower opening comprises a pipe tube (12) disposed in the housing (11). And
Further, a branch wall (13) in the housing (11) for separating the drainage flow channel in the housing (11) into two parts is provided from the bottom surface to the upper end of the housing (11) to provide a drainage flow channel. A drainage trap, characterized in that after branching, the branch channel branched by the branch wall (13) is joined from the upper end of the housing (11) to the outlet (2).

In the drain trap according to claim 1,
A drainage trap characterized in that the drainage flow path of the drainage trap is constituted by a tubular body.