JP4617415B2 - Drain trap - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴槽、流し、洗面台、トイレ傍の手洗い器等、使用によって排水が生じる機器(以下「排水機器」と呼ぶ)の排水を処理する排水装置に関するものであって、更に詳しくは、排水の流路中に、排水の溜まり部分(以下「封水部」と呼ぶ)を設け、該封水部に溜まった排水(以下「封水」と呼ぶ)によって、下水側からの臭気や害虫類が屋内側に侵入することを防止する排水トラップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、浴槽、流し、洗面台、トイレ傍の手洗い器等の排水機器からの排水を処理する排水配管において、排水機器から床下配管に到る配管中に、封水部を形成して下水側からの臭気や害虫類が屋内側に侵入することを防止する、排水トラップを配管することがよく知られている。
【0003】
図11に示した排水トラップ(特許文献1など)や、図12に示した排水トラップ(特許文献2など)は、椀トラップと呼ばれる種類の排水トラップで、流入口と連通したパイプ管の下端を、排水トラップのケーシング内に設けた、上方に開口した椀体内に配置することで、椀体内に排水溜まりである封水部を形成し、該封水によって、下水側からの臭気や害虫類が屋内側に侵入することを防止している。
【0004】
また、図13に示した排水トラップは、管トラップと呼ばれる種類の排水トラップで、排水用の管体を略横S字状又は略横P字状に屈曲させ、屈曲部分に排水溜まりである封水部を形成して、該封水によって、下水側からの臭気や害虫類が屋内側に侵入することを防止している。
【0005】
これらの排水トラップは、先に記載したように、浴槽、流し、洗面台、トイレ傍の手洗い器等の排水機器から、パイプ管やホース管、又は継手管などを介して、排水を下水側に排出する床下配管に配管されている。
【0006】
床下配管は、生活空間の床面から、コンクリート等の養生面のような配管用の床面との間の床下空間に配管されるものであって、水平面に対し1度乃至2度程度の若干の勾配を有するものの、ほぼ水平方向に沿って配管された排水主管と、該排水主管と排水トラップとを接続する枝管部とからなり、更にその下流側は縦管等によって下水道等に連通されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−98603号公報(第1図乃至第2図)
【特許文献2】
特開2001−152507号公報(第1図乃至第4図)
【特許文献3】
特開平8−333784号公報(第1図乃至第2図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような排水トラップが、下水側からの臭気や害虫類が屋内側に侵入することを防止するという機能を充分に発揮するためには、封水部内に充分な封水が溜められて、排水流路中を封水によって空気が通気できないような状態となっている必要がある。
このためには、封水部に排水を導く部材の下端から、封水が溢れ出る封水部の上端までの高さ幅(以下、「封水深」と呼ぶ)が長い方が有利である。しかし、排水が排出される際には、排水は封水部を上方に上昇しなければならないため、封水深が長くなることは排水の流れ方としては悪化の方向に作用し、この点からは封水深が短い方が有利である。
実際の排水トラップの設計の仕様や、日本工業規格(JIS規格)では、上記の封水確保と排水性能確保のバランスから、封水深を、50ミリメートル以上、100ミリメートル以下となるように設計している。
【0009】
ところで、排水が緩やかに流れるのであれば、排水トラップの封水部には、常に流れ込んだ量に等しい量の排水が溢れるだけであって、封水部は常に充分な量の封水で満たされていることになる。
しかし、実際にこれらの排水トラップを利用すると、排水の流れが、サイホン現象と呼ばれる空気の引き込み現象を生じ、排水時に、封水部中の封水が引き込まれて、封水の水面が封水部を形成する部材の下端よりも低くなってしまい、排水流路中を空気が通気できる状態(以下、「破封状態」と呼ぶ)になってしまうことがある。サイホン現象の例としては、次の1.、2.のようなものがあり、1.は自己の排水によって発生するため自己サイホン、2.は他の排水装置によって発生するため誘導サイホン、とそれぞれ呼ばれている。
1.排水トラップ自身の排水が流れるときに、排水が配管の下流側の空気を巻き込んで流れるため、その分配管の上流側が負圧となり、配管の上流にある排水トラップの封水部に負圧が作用して、破封状態が発生する。
2.排水主管に、枝管を介して接続されている配管のどれか一つに排水があって、排水主管中に排水が流れるとき、排水主管中の排水が、排水主管の下流側の空気を巻き込んで流れるため、その分排水主管の上流側が負圧となり、配管の上流にある排水トラップの封水部に負圧が作用して、破封状態が発生する。
【0010】
上記段落0003に記載したような椀トラップと呼ばれる排水トラップの場合、図11の従来例や、図12の従来例のように、椀体の開口を、椀体の途中部分の水平方向の断面積よりも小さくすることで、封水が必要以上に引き込まれることを防止し、破封状態が生じないようにする方法が考案されている。
【0011】
しかしながら、上記段落0004に記載したような管トラップと呼ばれる排水トラップの場合には、上記のような破封状態を防止する適切な方法は未だ考案されておらず、上記したサイホン現象によって、しばしば破封状態が発生していた。
本発明は上記問題点に鑑み考案されたものであって、管トラップを含む全ての排水トラップに応用でき、サイホン現象によって排水の引き込みが生じても、破封状態を生じることが殆どなく、且つ排水性能を悪化しないようにすることができる排水トラップを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、排水機器からの排水が流入する流入口(1)と、排水を下水側に流出する流出口(2)と、流入口(1)から流出口(2)までの間に形成される排水流路と、排水流路上に設けられる封水部(T)と、からなる排水トラップにおいて、
排水トラップを、流入口(1)からの排水が下方に向かって流れる第一下り流路(3)と、第一下り流路(3)下端に連通した、排水が横方向に流れる第一横流路(4)と、下端において第一横流路(4)に連通した、排水が上方に流れる第一上り流路(5)と、第一上り流路(5)上端に連通した、排水が横方向に流れる第二横流路(6)と、から構成し、
更に、下端が第一横流路(4)上の任意の位置に連通して設けられた第二上り流路(7)を設けて排水流路を分岐させ、上記第二上り流路(7)上端に連通して設けられた、第二横流路(6)と連通する第三横流路(8)を設けて排水流路を合流させることで、排水流路の、少なくとも封水部(T)の一部を含む部分を複数に分岐させて分岐流路を形成すると共に、第一横流路(4)と、第一上り流路(5)及び第二上り流路(7)の接続部分を同じ高さ位置とし、
且つ全ての分岐流路を、流出口(2)に到るまでに一つの流路に合流させ、更に、複数ある分岐流路の少なくとも一つの分岐流路に、その分岐流路の排水性能を、他の分岐流路に比べて低下させる排水性低下構造として、排水性能を低下させる分岐流路に、排水が通水可能な面積を減少させる絞り部(14)を設けたことを特徴とする排水トラップである。
【0013】
請求項2に記載の本発明は、上記段落0012に記載の排水トラップにおいて、排水トラップの排水流路を、管体によって構成したことを特徴とする排水トラップである。
【0014】
請求項3に記載の本発明は、排水機器からの排水が流入する流入口(1)と、排水を下水側に流出する流出口(2)と、流入口(1)から流出口(2)までの間に形成される排水流路と、排水流路上に設けられる封水部(T)と、からなる排水トラップにおいて、排水トラップを、上面に流入口(1)を、側面に流出口(2)を、また流入口(1)の直下には有底円筒形状の椀体(10)を備えたケーシング体(9)と、上下に開口した円筒体であって、上方の開口は流入口(1)に水密的に連通し、また下方の開口は椀体(10)内に配置されるパイプ管(11)と、から構成し、更に椀体(10)内であって、椀体(10)内の排水流路を二つに分離させる分岐壁(12)を、椀体(10)の底面から上端まで設けて排水流路を分岐させた後、椀体(10)の上端から流出口(2)に到るまでに分岐壁(12)によって分岐された分岐流路を合流させ、更に、複数ある分岐流路の少なくとも一つの分岐流路に、その分岐流路の排水性能を、他の分岐流路に比べて低下させる排水性低下構造として、排水性能を低下させる分岐流路に、排水が通水可能な面積を減少させる絞り部(14)を設けたことを特徴とする排水トラップである。
【0015】
請求項4に記載の本発明は、上記段落0012乃至段落0014のいずれか一つに記載の排水トラップにおいて、上記請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の排水トラップにおいて、排水トラップの流出口(2)を、複数の排水機器の排水を下水側に排出する床下配管に接続したことを特徴とする排水トラップである。
【0016】
【実施例】
以下に本発明の第一実施例を、図面を参照しつつ説明する。
図1また図2に示した、本発明の第一実施例の排水トラップは、各流路を管体によって構成されており、その詳細な構成は、上端に流入口(1)を備えた、下方に向かって排水が流れる第一下り流路(3)と、第一下り流路(3)下端に連通した、排水が横方向に流れる第一横流路(4)と、下端において第一横流路(4)に連通した、排水が上方に流れる第一上り流路(5)と、第一上り流路(5)上端に連通した、排水が横方向に流れる第二横流路(6)と、上端において第二横流路(6)に連通し、また下端において流出口(2)を設けた、排水が下方に流れる第二下り流路(13)と、から構成し、更に、下端が第一横流路(4)上の任意の位置に連通して設けられた第二上り流路(7)を設けて排水流路を分岐させ、上記第二上り流路(7)上端に連通して設けられた、第二横流路(6)と連通する第三横流路(8)を設けて排水流路を合流させてなる。
また、第二横流路(6)と第三横流路(8)は平面視及び側面視直線状に設けてなるとともに、第二横流路(6)の下端面の壁部分と、第三横流路(8)の下端面の壁部分とは同じ高さに設けられてなる。
なお、上記構成の排水トラップでは、第一下り流路(3)、第一横流路(4)、第一上り流路(5)、及び第二上り流路(7)の、第二横流路(6)下端よりも低い高さ位置の部分に封水が溜まって、封水部(T)を形成する。
【0017】
上記した排水トラップは、上流側を以下のように構成された排水機器である洗面台(W)に接続され、また下流側を同じく以下のように構成された排水機器である床下配管に接続されてなる。
洗面台(W)は、図2に示したように、吐水を溜めることができる槽体部(w1)と、槽体部(w1)下方に設けられた排水トラップ等を内部に収納するキャビネット部(w2)、及び該槽体部(w1)の底面に取り付けられた、排水口を備えた排水栓(w3)と、からなり、該排水栓(w3)が排水トラップの第一下り流路(3)の上流側に連通して接続される。
床下配管は、図3に示したように、生活空間の床面から、コンクリート等の養生面のような配管用の床面との間の床下空間に配管されるものであって、水平面に対し1度乃至2度程度の若干の勾配を有するものの、ほぼ水平方向に沿って配管された排水主管(P1)と、該排水主管(P1)と排水トラップの第二下り流路(13)とを接続する枝管部(P2)とからなり、更にその下流側は縦管等によって下水道等に連通されている。
なお、上記の枝管部(P2)は排水主管(P1)に複数設けられ、上記した洗面台(W)の排水トラップの他に、例えば浴槽、流し、トイレの手洗い器等の他の排水機器に取り付けられた排水装置と連通されてなる。
【0018】
上記した洗面台(W)等の排水機器と、排水トラップと、床下配管と、から構成された排水配管において、洗面台(W)に排水が生じた場合、
排水は槽体部(w1)から排水栓(w3)を介して排水トラップ内に流入し、
第一下り流路(3)から第一横流路(4)を流れ、更に第一上り流路(5)か、又は第二上り流路(7)乃至第三横流路(8)のいずれか一方を流れて第二横流路(6)に到り、更に第二横流路(6)から第二下り流路(13)を介して枝管部(P2)に流入し、最終的に排水主管(P1)から下水側に排出される。
【0019】
上記した第一実施例の排水トラップにおいて、分岐した第一上り流路(5)を流れる排水流路と、第二上り流路(7)を流れる排水流路における、排水の流れ易さを比較すると、第一上り流路(5)側の排水流路では、下から上に排水が溜まってゆく際の水圧の力の他に、第二横流路(6)を完全に通過した後、第一上り流路(5)の下端側面に排水が衝突して流れを変更されるため、流れの勢いを利用して排水が第一上り流路(5)内を上昇することができる。第一下り流路(3)から、この第一上り流路(5)を介して下水側に流れる排水の流れは、従来例の排水トラップにおける排水の流れ方とほぼ同様であり、従ってその排水性能や、封水の流出のし易さも従来の排水トラップのそれとほとんど同じである。
これに対し、排水の流れを利用して第二上り流路(7)を上昇しようとする場合、第二横流路(6)の途中部分で一端横方向への流れを止め、流れの方向を上方に変更してから、第二上り流路(7)内を上昇しなければならない。実際には、第二横流路(6)の途中部分で一端横方向への流れが止まることはほぼあり得ないので、排水の流れの勢いを利用して排水が第二上り流路(7)内を上昇することはほとんど不可能であり、この第二上り流路(7)においては、排水が下から上に排水が溜まってゆく水圧の力のみによって排水が上昇してゆく。
このように、分岐流路の関係にある、第一上り流路(5)側の流路と第二上り流路(7)側の流路とについて、排水流路の配置的な要因によって、第二上り流路(7)側の流路の排水性能を、第一上り流路(5)側の流路に比べて低下させる構成になっている(即ち、排水流路の配置的な要因によって排水性低下構造を達成している)。
【0020】
排水が排水トラップを介して下水側に排出されるまでの間、封水部(T)の下流側(第二横流路(6)よりも下流側)には自己サイホンによって負圧が作用するため、封水部(T)には封水を下水側に排出しようとする力が働くが、上記段落0019に記載したような理由から、第二横流路(6)との接続部分において、第二上り流路(7)を通る排水流路の方が、第一上り流路(5)を通る排水流路よりも流れにくく、従ってサイホン現象による封水の流出も第二上り流路(7)を通る排水流路の方が、より少なくて済む。
【0021】
また、第二横流路(6)と第三横流路(8)は直線状に設けられているため、第二横流路(6)からの距離は、第二上り流路(7)の方が、第一上り流路(5)よりも、第三横流路(8)の長さ分離れたところに形成されており、その長さ分だけ距離があるため、第一上り流路(5)と比べて第二上り流路(7)は負圧の作用が緩和される。この点からも、第二上り流路(7)を通る排水流路の方が、第一上り流路(5)を通る排水流路よりも流れにくく、従ってサイホン現象による封水の流出も第二上り流路(7)を通る排水流路の方が、より少なくて済む。
【0022】
排水が完了し、サイホン現象が終了すると、第一上り流路(5)と第二上り流路(7)は、第一横流路(4)において連通しているため、その内部に溜められている封水の水面は等しい高さ位置となる。前述のように、第一上り流路(5)の封水の流出量は従来の排水トラップの流出量とほぼ同じで、第二上り流路(7)の封水の流出量は第一上り流路(5)の流出量よりも少ないことから、排水が完了して第一上り流路(5)と第二上り流路(7)の封水の水面が同じ高さになったときの、第一横流路(4)上端から封水の水面までの高さは、従来の排水トラップの排水完了時の、第一横流路(4)上から封水の水面までの高さよりも高い高さ位置となり、その分破封状態が生じにくい排水トラップとなっている。なお、上記実施例では自己サイホンに関しての破封防止について記載しているが、誘導サイホンに関しても、同様の理由から、同様の効果を得ることができる。
【0023】
次に、本発明の第二実施例を、図面を参照しつつ説明する。
図4また図5に示した、本発明の第二実施例の排水トラップは、各流路を管体によって構成されており、その詳細な構成は、上端に流入口(1)を備えた、下方に向かって排水が流れる第一下り流路(3)と、第一下り流路(3)下端に連通した、排水が横方向に流れる第一横流路(4)と、下端において第一横流路(4)に連通した、排水が上方に流れる第一上り流路(5)と、第一上り流路(5)上端に連通した、排水が横方向に流れる第二横流路(6)と、上端において第二横流路(6)に連通し、また下端において流出口(2)を設けた、排水が下方に流れる第二下り流路(13)と、から構成し、更に、下端が第一横流路(4)上の任意の位置に連通して設けられた第二上り流路(7)を設けて排水流路を分岐させ、上記第二上り流路(7)上端に連通して設けられた、第二横流路(6)と連通する第三横流路(8)を設けて排水流路を合流させてなる。
また、第二横流路(6)と第三横流路(8)を直線状に設けてなるとともに、第二横流路(6)の下端面の壁部分と、第三横流路(8)の下端面の壁部分とは、第三横流路(8)の下端面の壁部分の方を若干(5ミリメートル程度)高く形成してなる。
また、第二上り流路(7)の下端部分、第一横流路(4)との接合箇所に、第一横流路(4)の上流側の上壁部を第二上り流路(7)の中心に向かって突出させるようにして、排水の通水部分の面積を減少させた、絞り部(14)を設けてなる。
なお、上記構成の排水トラップでは、第一下り流路(3)、第一横流路(4)、第一上り流路(5)の、第二横流路(6)下端よりも低い高さ位置の部分に封水が溜まって、封水部(T)を形成する。
【0024】
上記した排水トラップは、上流側を、上記段落0017に記載された、第一実施例の排水機器である洗面台(W)と同様の洗面台(W)に接続され、また下流側を、同じく上記段落0017に記載された、第一実施例の床下配管と同様の床下配管に接続されてなる。
【0025】
上記した洗面台(W)等の排水機器と、排水トラップと、床下配管と、から構成された排水配管において、洗面台(W)に排水が生じた場合、排水は槽体部(w1)から排水栓(w3)を介して排水トラップ内に流入し、第一下り流路(3)から第一横流路(4)を流れ、更に第一上り流路(5)か、又は第二上り流路(7)乃至第三横流路(8)のいずれか一方を流れて第二横流路(6)に到り、更に第二横流路(6)から第二下り流路(13)を介して枝管部(P2)に流入し、最終的に排水主管(P1)から下水側に排出される。
【0026】
また、上記第二実施例の排水トラップは、段落0016に記載した構成を有しているから、上記段落0019乃至段落0021に記載した作用を生じ、段落0022に記載した効果を備えている。
【0027】
更に上記第二実施例の排水トラップにおいては、第二横流路(6)と第三横流路(8)を直線状に設けてなるとともに、排水性低下構造として、第二横流路(6)の下端面の壁部分と、第三横流路(8)の下端面の壁部分とは、第三横流路(8)の下端面の壁部分の方を若干高く形成してなるため、第二上り流路(7)乃至第三横流路(8)を通過する排水は、第一上り流路(5)を通過する排水よりも排水性能が低下している。
更に上記第二実施例の排水トラップにおいては、排水性低下構造として、第二上り流路(7)の下端部分、第一横流路(4)との接合箇所に、第一横流路(4)の上流側の上壁部を突出させるようにして排水の流水面積を減少させた絞り部(14)を設けてなるため、流れ方向、また通水面積的にも、第二上り流路(7)乃至第三横流路(8)を通過する排水は、第一上り流路(5)を通過する排水よりも排水性能が低下している。
これらの理由から、第一実施例の排水トラップと比較して、第二上り流路(7)乃至第三横流路(8)を通過する排水の排水性能は更に低下しており、その分、サイホン現象によって生じた負圧のため失われる第二上り流路(7)乃至第三横流路(8)内の封水は減少して、排水トラップの破封が発生しにくくなっている。
【0028】
次に、本発明の第三実施例を、図面を参照しつつ説明する。
図6に示した、本発明の第三実施例の排水トラップは、ケーシング体(9)の内部に配置された、上端又は下端が解放された複数の円筒状の隔壁によって構成されている。
その詳細な構成は、上面に流入口(1)を、側面に流出口(2)を、また流入口(1)の直下には有底円筒形状の椀体(10)を備えたケーシング体(9)と、上下に開口した円筒体であって、上方の開口は流入口(1)に水密的に連通し、また下方の開口は椀体(10)内に配置されるパイプ管(11)と、から構成されてなり、更に、椀体(10)内であって、椀体(10)の中心軸を通過し、且つ流出口(2)の軸に対して垂直な位置に、椀体(10)内の排水流路を二つに分離させる分岐壁(12)を、椀体(10)の底面から上端まで垂立させ、分岐された排水流路のうち、流出口(2)から距離がある側の分岐流路の、椀体(10)の上端に、排水性能を低下させる排水性低下構造として絞り部(14)を設けてなる。
排水トラップ内は、上記のように区画されているため、パイプ管(11)内が第一下り流路(3)、椀体(10)の底面上であって、パイプ管(11)の下端までの高さ位置が第一横流路(4)、椀体(10)の内面からパイプ管(11)までの間の流路であって、分岐壁(12)によって隔てられている二つの流路のうち、流出口(2)に近い側の流路が第一上り流路(5)、遠い方が第二上り流路(7)であり、第二上り流路(7)の上端から第一上り流路(5)の上端に到るまでが第三横流路(8)、また第一上り流路(5)の上端から流出口(2)に到るまでが第二横流路(6)としてそれぞれ機能する。
【0029】
上記した排水トラップは、図3に示したような、パイプ管(11)の上流側を排水機器である浴槽パン(B)に接続され、また流出口(2)の下流側を床下配管の枝管部(P2)に接続されてなる。
【0030】
上記した浴槽パン(B)等の排水機器と、排水トラップと、床下配管と、から構成された排水配管において、浴槽パン(B)に排水が生じた場合、排水はパイプ管(11)を介して排水トラップ内に流入し、第一下り流路(3)から第一横流路(4)を流れ、更に第一上り流路(5)か、又は第二上り流路(7)乃至第三横流路(8)のいずれか一方を流れて第二横流路(6)に到り、更に第二横流路(6)から第二下り流路(13)を介して枝管部(P2)に流入し、最終的に排水主管(P1)から下水側に排出される。
【0031】
上記した第三実施例の排水トラップにおいて、分岐した第一上り流路(5)を流れる排水流路と、第二上り流路(7)を流れる排水流路における、排水の流れ易さを比較すると、第二上り流路(7)側は第二上り流路(7)の上端に絞り部(14)を設けているため、第二上り流路(7)側の流路の排水性能を、第一上り流路(5)側の流路に比べて低下させる構成になっている。
【0032】
排水が排水トラップを介して下水側に排出されるまでの間、封水部(T)の下流側(第二横流路(6)よりも下流側)には自己サイホンによって負圧が作用するため、封水部(T)には封水を下水側に排出しようとする力が働くが、上記段落0031に記載したような理由から、第二横流路(6)との接続部分において、第二上り流路(7)を通る排水流路の方が、第一上り流路(5)を通る排水流路よりも流れにくく、従ってサイホン現象による封水の流出も第二上り流路(7)を通る排水流路の方が、より少なくて済む。
【0033】
また、第二横流路(6)から流出口(2)に到る分岐流路と、第三横流路(8)から第二横流路(6)を介し流出口(2)に到る分岐流路と、との距離は、第三横流路(8)から流出口(2)に到る分岐流路の方が明らかに距離があるため、第三横流路(8)を通過する方が、第三横流路(8)を通過しない分岐流路と比べて負圧の作用が緩和される。この点からも、第二上り流路(7)を通る排水流路の方が、第一上り流路(5)を通る排水流路よりも流れにくく、従ってサイホン現象による封水の流出も第二上り流路(7)を通る排水流路の方が、より少なくて済む。
【0034】
排水が完了し、サイホン現象が終了すると、第一上り流路(5)と第二上り流路(7)は、第一横流路(4)において連通しているため、その内部に溜められている封水の水面は等しい高さ位置となる。前述のように、第一上り流路(5)の封水の流出量は従来の排水トラップの流出量とほぼ同じで、第二上り流路(7)の封水の流出量は第一上り流路(5)の流出量よりも少ないことから、排水が完了して第一上り流路(5)と第二上り流路(7)の封水の水面が同じ高さになったときの、第一横流路(4)上端から封水の水面までの高さは、従来の排水トラップの排水完了時の、第一横流路(4)上から封水の水面までの高さよりも高い高さ位置となり、その分破封現象が生じにくい排水トラップとなっている。
なお、上記実施例では自己サイホンに関しての破封防止について記載しているが、誘導サイホンに関しても、同様の理由から、同様の効果を得ることができる。
【0035】
本発明の実施例は上記のようであるが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で、自由にその構成を変更することが可能である。
例えば、本発明を採用する排水トラップとして、上記各実施例には管トラップや椀トラップを記載しているが、これらの他に、図7及び図8に示したような、ランニングトラップと呼ばれる排水トラップを用いて本発明を実施しても良い。
ランニングトラップの場合、図7の断面図のように、略長方体からなる躯体の、上面に流入口(1)、側面に流出口(2)を設け、且つ流入口(1)から流出口(2)に到る排水流路に、上下方向に隔壁を設けて封水部(T)を形成するものである。更にこの実施例においては、図8に示したように、排水トラップ内の流入口(1)から流出口(2)にかけて、排水流路を分岐させる分岐壁(12)を設けて、二つの分岐流路を形成し、更にその一方に水平方向の幅が狭くなる絞り部(14)を設けて排水性能を低下させてなる。このような構成とすることで、上記したランニングトラップと呼ばれる排水トラップにおいても、本発明において要求されている効果を得ることができ、本発明の目的を達成することができる。
【0036】
また、上記第一また第二実施例においては、排水トラップの形状を、第二横流路(6)の下流側に第二下り流路(13)を連通した、略横S字状の形状としているが、図9に示した実施例のように、排水トラップから第二下り流路(13)を省略した形状として構成しても本発明の目的を達成することができる。
【0037】
また、上記第一また第二実施例においては、排水トラップを、管体を屈曲させることで構成しているが、図10に示した実施例のように、排水トラップの一部を略直方体からなる躯体によって形成し、更に該躯体に壁面を設けて排水流路を形成する管体としても本発明の目的を達成することができる。本発明は上記のように、本発明の要旨を満たす位置関係に排水流路を形成する管体としての機能を有していれば、流路の形状について特に何らかの限定を課すものではない。
【0038】
また、上記第三実施例においては、排水トラップを、有底筒状の椀体(10)内に、上端が流入口(1)に連通したパイプ管(11)の下端を配置することで椀トラップと呼ばれる排水トラップを構成して本発明を実施している。これに対して、上面に流入口(1)を設けたケーシング体(9)の底面から、下端が流出口(2)に連通したパイプ管(11)を垂立させ、該パイプ管(11)の上端に、有底筒状の椀体(10)を、下方を開口させた状態で覆い被せて構成する、所謂逆椀式の排水トラップに本発明を採用しても良い。上記のようにしても、本発明の目的を達成することができる。
【0039】
【発明の効果】
本願発明の排水トラップは、以下の効果を奏する。
1.本発明の排水トラップは、各種の排水トラップにおいて、サイホン現象によって負圧が発生し、封水の引き込みが生じても、破封し難い排水トラップとすることができる。
2.本発明の排水トラップは、排水流路における通水面積が従来と同等か、従来より分岐流路を設けた分だけ増加させて構成することも可能なため、1.の効果を有しつつ、且つ排水性能が悪化することもない排水トラップを提供できる。
3.請求項4に記載の本発明の排水トラップは、上記1.に記載の効果を誘導サイホンが生じるような排水配管においても活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の断面図である。
【図2】本発明の第一実施例の排水トラップを採用した洗面台の正面図である。
【図3】排水配管を示す、床面を省略した参考図である。
【図4】本発明の第二実施例の断面図である。
【図5】本発明の第二実施例の排水トラップを採用した洗面台の正面図である。
【図6】本発明の第三実施例の断面図である。
【図7】本発明を採用したランニングトラップを示す、分岐壁を省略した断面図である。
【図8】図7の排水トラップを、A−A‘線で切断した斜視図である。
【図9】本発明の、略横P字型の排水トラップの実施例を示す断面図である。
【図10】本発明の、直方体からなる排水トラップの実施例を示す断面図である。
【図11】従来の排水トラップを示す断面図である。
【図12】従来の排水トラップを示す断面図である。
【図13】従来の排水トラップを示す断面図である。
【符号の説明】
1 流入口 2 流出口
3 第一下り流路 4 第一横流路
5 第一上り流路 6 第二横流路
7 第二上り流路 8 第三横流路
9 ケーシング体 10 椀体
11 パイプ管 12 分岐壁
13 第二下り流路 14 絞り部
B 浴槽パン T 封水部
P1 排水主管 P2 枝管部
W 洗面台 w1 槽体部
w2 キャビネット部 w3 排水栓[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a drainage device for treating the drainage of equipment (hereinafter referred to as “drainage equipment”) that generates drainage by use, such as a bathtub, a sink, a wash basin, a hand-washer near the toilet, and the like. A drainage reservoir (hereinafter referred to as “sealed water”) is provided in the drainage flow path, and odors and pests from the sewage side are collected by the wastewater accumulated in the sealed water (hereinafter referred to as “sealed water”). The present invention relates to a drain trap that prevents the entry of a kind into the indoor side.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in drainage pipes that treat drainage from drainage equipment such as bathtubs, sinks, washstands, and hand-washers near the toilet, a sealed part is formed in the pipe from the drainage equipment to the underfloor pipe. It is well known to pipe drain traps to prevent odors and pests from entering the indoor side.
[0003]
The drain trap shown in FIG. 11 (
[0004]
The drain trap shown in FIG. 13 is a drain trap of the type called a pipe trap, and a drain pipe is bent into a substantially horizontal S shape or a substantially horizontal P shape, and a sealed portion that is a drainage reservoir at the bent portion. A water portion is formed and the sealed water prevents odors and pests from the sewage side from entering the indoor side.
[0005]
As mentioned above, these drain traps are used to discharge drainage from the drainage equipment such as bathtubs, sinks, washstands, and hand-washers near the toilet to the sewage side through pipes, hose pipes, or joint pipes. It is piped to the underfloor pipe to be discharged.
[0006]
The underfloor piping is piped to the underfloor space between the floor surface of the living space and a floor surface for piping such as a curing surface of concrete or the like, and is slightly about 1 to 2 degrees with respect to the horizontal plane. However, the downstream side is connected to the sewage by a vertical pipe or the like, and a branch pipe portion connecting the drain main pipe and the drain trap. ing.
[0007]
[Patent Document 1]
JP 2001-98603 A (FIGS. 1 to 2)
[Patent Document 2]
JP 2001-152507 A (FIGS. 1 to 4)
[Patent Document 3]
JP-A-8-333784 (FIGS. 1 to 2)
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
In order for the drain traps as described above to sufficiently function to prevent odors and pests from entering the indoor side from the sewage side, sufficient sealed water is stored in the sealed portion, It is necessary to be in a state where air cannot be ventilated by the sealed water in the drainage channel.
For this purpose, it is advantageous that the height width (hereinafter referred to as “sealing depth”) from the lower end of the member that guides drainage to the sealed water portion to the upper end of the sealed water portion where the sealed water overflows is longer. However, when drainage is discharged, the drainage must rise upward in the sealed part, so increasing the sealed depth will affect the direction of deterioration of drainage flow. A shorter sealing depth is advantageous.
In actual drainage trap design specifications and Japanese Industrial Standards (JIS standard), the seal depth is designed to be 50 mm or more and 100 mm or less from the balance of ensuring sealing water and ensuring drainage performance. Yes.
[0009]
By the way, if the drainage flows gently, the sealed portion of the drain trap always overflows with an amount of drainage that is equal to the amount that has flowed in, and the sealed portion is always filled with a sufficient amount of sealed water. Will be.
However, when these drain traps are actually used, the flow of drainage causes an air pull-in phenomenon called a siphon phenomenon, and during the drainage, the sealed water in the sealed portion is drawn and the surface of the sealed water is sealed. May become lower than the lower end of the member forming the portion, and may be in a state in which air can be ventilated in the drainage channel (hereinafter referred to as a “sealed state”). Examples of the siphon phenomenon include the following 1. 2. There is something like Is generated by its own drainage, so it is a self-siphon. Are called induction siphons because they are generated by other drainage devices.
1. When the drainage of the drain trap itself flows, the drainage flows by entraining the air on the downstream side of the pipe, so that the upstream side of the pipe becomes negative pressure, and negative pressure acts on the sealed part of the drain trap upstream of the pipe. As a result, a broken state occurs.
2. When any one of the pipes connected to the drain main pipe through the branch pipe has drainage, and the drainage flows into the drain main pipe, the drainage in the drain main pipe entrains the air on the downstream side of the drain main pipe. Therefore, the upstream side of the drainage main pipe becomes negative pressure, and the negative pressure acts on the sealed portion of the drain trap upstream of the pipe, resulting in a broken state.
[0010]
In the case of a drain trap called a dredging trap as described in the above paragraph 0003, the opening of the rod is formed in the horizontal cross-sectional area of the middle portion of the rod as in the conventional example of FIG. 11 and the conventional example of FIG. A method has been devised in which the sealing water is prevented from being pulled more than necessary by preventing the sealing water from being unnecessarily generated.
[0011]
However, in the case of a drain trap called a pipe trap as described in the above paragraph 0004, an appropriate method for preventing the above-described broken state has not been devised, and it is often broken by the siphon phenomenon described above. A sealed condition occurred.
The present invention has been devised in view of the above problems, and can be applied to all drain traps including pipe traps, and even if drainage is drawn in by siphon phenomenon, there is almost no broken state, and It is an object of the present invention to provide a drain trap that can prevent drain performance from deteriorating.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
The present invention according to
A first lateral flow in which the drainage flows in the lateral direction, the drainage trap communicated with the lower end of the first downstream passage (3) and the lower end of the first downstream passage (3). The first drainage channel (5) that communicates with the path (4), the first lateral channel (4) at the lower end, the drainage flows upward, and the drainage that communicates with the upper end of the first upstream channel (5) A second lateral flow path (6) flowing in the direction,
Further, a second upstream channel (7) having a lower end communicating with an arbitrary position on the first lateral channel (4) is provided to branch the drain channel, and the second upstream channel (7) By providing a third horizontal channel (8) communicating with the second horizontal channel (6) provided in communication with the upper end and joining the drain channel, at least the sealed portion (T) of the drain channel. A portion including a part of the first branch channel is branched into a plurality of branch channels, and a connection portion between the first lateral channel (4), the first upstream channel (5), and the second upstream channel (7) is provided. The same height position,
In addition, all the branch channels are merged into one channel until reaching the outlet (2), and the drainage performance of the branch channels is further reduced to at least one branch channel of the plurality of branch channels. , Lower than other branch channelsAs a drainage-reducing structure, a throttle part (14) that reduces the area through which drainage can flow into a branch channel that reduces drainage performance.It is the drainage trap characterized by having provided.
[0013]
The present invention described in
[0014]
The present invention described in
[0015]
The present invention according to
[0016]
【Example】
A first embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings.
The drain trap of the first embodiment of the present invention shown in FIG. 1 and FIG. 2 is configured such that each flow path is constituted by a pipe body, and the detailed configuration is provided with an inlet (1) at the upper end. A first downflow channel (3) through which drainage flows downward, a first transverse channel (4) through which drainage flows laterally communicated with the lower end of the first downflow channel (3), and a first crossflow at the lower end A first upstream channel (5) that is in communication with the channel (4) and in which drainage flows upward; and a second horizontal channel (6) that is in communication with the upper end of the first upstream channel (5) and in which drainage flows in the lateral direction. And a second downward flow path (13) in which drainage flows downward, with an upper end communicating with the second horizontal flow path (6) and an outlet (2) at the lower end. A second upstream channel (7) provided in communication with an arbitrary position on the one lateral channel (4) is provided to branch the drain channel, and the second upstream channel Road (7) is provided in communication with the upper end, made by merging the drain passage is provided second lateral conduit (6) third lateral passage communicating (8).
Further, the second horizontal flow path (6) and the third horizontal flow path (8) are provided in a straight line shape in a plan view and a side view, a wall portion on the lower end surface of the second horizontal flow path (6), and a third horizontal flow path. (8) It is provided in the same height as the wall part of the lower end surface.
In the drain trap having the above-described configuration, the second horizontal flow path of the first downstream flow path (3), the first horizontal flow path (4), the first upstream flow path (5), and the second upstream flow path (7). (6) Sealed water accumulates in a portion at a height position lower than the lower end to form a sealed water portion (T).
[0017]
The drain trap described above is connected to the wash basin (W), which is a drainage device configured as follows, on the upstream side, and is connected to an underfloor pipe, which is a drainage device similarly configured as follows, on the downstream side. It becomes.
As shown in FIG. 2, the wash basin (W) is a cabinet section that stores therein a tank body (w1) that can store water discharge, and a drain trap provided below the tank body (w1). (W2), and a drain plug (w3) having a drain outlet attached to the bottom surface of the tank body (w1), and the drain plug (w3) is a first downflow path ( 3) It is connected in communication with the upstream side.
As shown in FIG. 3, the underfloor piping is piped from the floor surface of the living space to the underfloor space between the floor surface for piping such as a curing surface of concrete, etc. Although having a slight gradient of about 1 degree to 2 degrees, the drain main pipe (P1) piped substantially in the horizontal direction, the drain main pipe (P1), and the second downstream flow path (13) of the drain trap It consists of a branch pipe part (P2) to be connected, and its downstream side is communicated with a sewer etc. by a vertical pipe or the like.
In addition, a plurality of the branch pipe parts (P2) are provided in the drain main pipe (P1), and in addition to the drain traps of the wash basin (W) described above, other drainage devices such as a bathtub, a sink, a toilet hand-washer, etc. In communication with the drainage device attached to the.
[0018]
In the drainage pipe composed of the drainage equipment such as the above-mentioned sink (W), drain trap, and underfloor pipe, when the drainage occurs in the sink (W),
Drainage flows from the tank body (w1) through the drain plug (w3) into the drain trap.
From the first down flow path (3) to the first horizontal flow path (4), either the first up flow path (5) or the second up flow path (7) to the third horizontal flow path (8) One side flows to the second horizontal channel (6), and further flows from the second horizontal channel (6) to the branch pipe part (P2) via the second downstream channel (13), and finally the drain main pipe. It is discharged from (P1) to the sewage side.
[0019]
In the drain trap of the first embodiment described above, the ease of drainage flow is compared between the drainage channel that flows through the branched first upstream channel (5) and the drain channel that flows through the second upstream channel (7). Then, in the drainage channel on the first upstream channel (5) side, after completely passing through the second lateral channel (6), in addition to the force of water pressure when drainage accumulates from the bottom to the top, Since the drainage collides with the lower end side surface of the one upstream channel (5) and the flow is changed, the drainage can rise in the first upstream channel (5) using the momentum of the flow. The flow of drainage flowing from the first downstream channel (3) to the sewage side through the first upstream channel (5) is substantially the same as the drainage flow in the drain trap of the conventional example. The performance and easiness of outflow of sealed water are almost the same as those of conventional drain traps.
On the other hand, when trying to ascend the second upstream channel (7) using the flow of the drainage, the flow in the lateral direction is stopped at the middle of the second horizontal channel (6), and the direction of the flow is changed. After changing upwards, it must rise in the second upstream channel (7). Actually, it is almost impossible to stop the flow in the lateral direction at one end in the middle of the second horizontal flow path (6), so that the drainage flows into the second upstream flow path (7) using the momentum of the flow of the drainage. It is almost impossible to ascend the interior, and in the second upward flow path (7), the drainage rises only by the pressure of the water pressure where the drainage accumulates from the bottom to the top.
In this way, the flow path on the first upstream flow path (5) and the flow path on the second upstream flow path (7) side, which are in the relationship of the branch flow path, depend on the layout factor of the drainage flow path, The drainage performance of the flow path on the second upstream flow path (7) side is reduced as compared with the flow path on the first upstream flow path (5) side (that is, the layout factor of the drainage flow path) To achieve a drainage-decreasing structure).
[0020]
Until the drainage is discharged to the sewage side through the drain trap, negative pressure acts on the downstream side of the sealing portion (T) (downstream side from the second lateral flow path (6)) by the self siphon. In the sealed part (T), the force to discharge the sealed water to the sewage works,0019For the reasons described above, the drainage flow path that passes through the second upstream flow path (7) is the drainage flow that passes through the first upstream flow path (5) at the connection portion with the second horizontal flow path (6). Therefore, the drainage flow path that passes through the second upstream flow path (7) requires less flow out of the sealing water due to the siphon phenomenon.
[0021]
In addition, since the second horizontal channel (6) and the third horizontal channel (8) are provided in a straight line, the distance from the second horizontal channel (6) is that of the second upstream channel (7). The first upstream flow path (5) is formed at a position separated from the first upstream flow path (5) by the length of the third horizontal flow path (8). Compared with the second upstream flow path (7), the negative pressure action is alleviated. Also from this point, the drainage flow path passing through the second upstream flow path (7) is less likely to flow than the drainage flow path passing through the first upstream flow path (5). There are fewer drainage channels through the two upstream channels (7).
[0022]
When the drainage is completed and the siphon phenomenon is finished, the first upstream channel (5) and the second upstream channel (7) communicate with each other in the first lateral channel (4), and are thus stored in the interior. The surface of the sealed water is at the same height. As described above, the outflow amount of the sealed water in the first upstream channel (5) is substantially the same as the outflow amount of the conventional drain trap, and the outflow amount of the sealed water in the second upstream channel (7) is the first upstream channel. Since the drainage amount is less than the outflow amount of the channel (5), the water level of the sealed water in the first upstream channel (5) and the second upstream channel (7) becomes the same level. The height from the upper end of the first lateral flow path (4) to the water level of the sealed water is higher than the height from the top of the first horizontal flow path (4) to the water level of the sealed water when drainage of the conventional drain trap is completed. This is a drain trap that is less prone to breakage. In addition, although the said Example has described the prevention of tearing regarding a self-siphon, the same effect can be acquired also about a guidance siphon for the same reason.
[0023]
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
The drain trap of the second embodiment of the present invention shown in FIG. 4 and FIG. 5 is configured such that each flow path is constituted by a tubular body, and the detailed configuration includes an inlet (1) at the upper end. A first downflow channel (3) through which drainage flows downward, a first transverse channel (4) through which drainage flows laterally communicated with the lower end of the first downflow channel (3), and a first crossflow at the lower end A first upstream channel (5) that is in communication with the channel (4) and in which drainage flows upward; and a second horizontal channel (6) that is in communication with the upper end of the first upstream channel (5) and in which drainage flows in the lateral direction. And a second downward flow path (13) in which drainage flows downward, with an upper end communicating with the second horizontal flow path (6) and an outlet (2) at the lower end. A second upstream channel (7) provided in communication with an arbitrary position on the one lateral channel (4) is provided to branch the drain channel, and the second upstream channel Road (7) is provided in communication with the upper end, made by merging the drain passage is provided second lateral conduit (6) third lateral passage communicating (8).
In addition, the second horizontal flow path (6) and the third horizontal flow path (8) are provided in a straight line, and the lower end wall portion of the second horizontal flow path (6) and the third horizontal flow path (8) The wall portion of the end surface is formed so that the wall portion of the lower end surface of the third transverse flow path (8) is slightly higher (about 5 millimeters).
Further, the upper wall portion on the upstream side of the first lateral flow path (4) is connected to the lower end portion of the second upstream flow path (7) and the first lateral flow path (4) at the second upstream flow path (7). The throttle part (14) which reduced the area of the water flow part of drainage so that it may protrude toward the center of this is provided.
In the drain trap configured as described above, the height of the first downflow path (3), the first horizontal flow path (4), and the first upflow path (5) is lower than the lower end of the second horizontal flow path (6). Sealed water accumulates in the part of, forming a sealed water part (T).
[0024]
The above-mentioned drain trap is located upstream of the above paragraph.0017Is connected to a wash basin (W) similar to the wash basin (W) which is the drainage device of the first embodiment, and the downstream side is also the same as in the above paragraph.0017It is connected to the underfloor piping similar to the underfloor piping of the first embodiment described in 1.
[0025]
In the drainage pipe composed of the drainage equipment such as the above-mentioned sink (W), drain trap, and underfloor pipe, when drainage occurs in the sink (W), the drainage is from the tank body (w1). It flows into the drain trap through the drain plug (w3), flows from the first downstream channel (3) through the first transverse channel (4), and further from the first upstream channel (5) or the second upstream channel. Flows through one of the path (7) to the third horizontal flow path (8) to reach the second horizontal flow path (6), and further from the second horizontal flow path (6) to the second downward flow path (13). It flows into the branch pipe part (P2) and is finally discharged from the drain main pipe (P1) to the sewage side.
[0026]
The drain trap of the second embodiment is a paragraph0016Because it has the configuration described in the above paragraph,0019Thru paragraph0021Produces the action described in paragraph0022It has the effect described in.
[0027]
Furthermore, in the drain trap of the second embodiment, the second lateral flow path (6) and the third lateral flow path (8) are provided in a straight line, and the drainage lowering structure is used as the second lateral flow path (6). The wall portion of the lower end surface and the wall portion of the lower end surface of the third transverse channel (8) are formed slightly higher than the wall portion of the lower end surface of the third transverse channel (8). The drainage that passes through the channel (7) to the third transverse channel (8) has a lower drainage performance than the drainage that passes through the first upstream channel (5).
Furthermore, in the drain trap of the second embodiment, as the drainage lowering structure, the first lateral flow path (4) is formed at the junction with the lower end portion of the second upstream flow path (7) and the first lateral flow path (4). Since the upper wall portion on the upstream side of the basin is protruded so as to reduce the flowing area of the drainage, the second upstream channel (7 ) Thru | or the waste_water | drain which passes the 3rd horizontal flow path (8) has the drainage performance falling rather than the waste_water | drain which passes a 1st upstream flow path (5).
For these reasons, compared with the drain trap of the first embodiment, the drainage performance of the drainage passing through the second upstream channel (7) to the third lateral channel (8) is further reduced, The sealed water in the second upstream flow path (7) to the third horizontal flow path (8) lost due to the negative pressure generated by the siphon phenomenon is reduced, and the drain trap is not easily broken.
[0028]
Next, a third embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG.The drain trap according to the third embodiment of the present invention shown in FIG. 5 is composed of a plurality of cylindrical partition walls, which are arranged inside the casing body (9) and whose upper end or lower end is released.
The detailed structure consists of a casing body (1) having an inlet (1) on the upper surface, an outlet (2) on the side surface, and a bottomed cylindrical casing (10) immediately below the inlet (1). 9) and a cylindrical body opened up and down, the upper opening communicating with the inflow port (1) in a watertight manner, and the lower opening is a pipe pipe (11) disposed in the housing (10). Furthermore, in the housing (10), passing through the central axis of the housing (10) and perpendicular to the axis of the outlet (2), the housing (10) The branch wall (12) for separating the drainage flow path in two is vertically suspended from the bottom surface of the housing (10) to the upper end, and out of the branched drainage flow paths, from the outlet (2) A throttle part (14) is provided at the upper end of the casing (10) of the branch flow path on the side having a distance as a drainage lowering structure that lowers drainage performance.
Since the inside of the drainage trap is partitioned as described above, the inside of the pipe pipe (11) is on the bottom surface of the first downflow channel (3) and the housing (10), and the lower end of the pipe pipe (11). The first horizontal flow path (4), the flow path between the inner surface of the housing (10) and the pipe pipe (11), the two flows separated by the branch wall (12). Of the paths, the flow path closer to the outlet (2) is the first upstream flow path (5), and the far side is the second upstream flow path (7), from the upper end of the second upstream flow path (7). The third horizontal flow path (8) until reaching the upper end of the first upstream flow path (5), and the second horizontal flow path (from the upper end of the first upstream flow path (5) to the outlet (2) ( 6) respectively.
[0029]
In the drain trap described above, the upstream side of the pipe pipe (11) as shown in FIG. 3 is connected to a bathtub pan (B) as a drainage device, and the downstream side of the outlet (2) is connected to a branch of the underfloor pipe. It is connected to the pipe part (P2).
[0030]
In the drainage pipe constituted by the drainage equipment such as the bathtub pan (B), drain trap, and underfloor pipe, when drainage occurs in the bathtub pan (B), the drainage passes through the pipe pipe (11). Flow into the drain trap and flow from the first down flow path (3) through the first horizontal flow path (4), and further through the first up flow path (5) or second up flow path (7) to third. It flows through one of the horizontal flow paths (8) to reach the second horizontal flow path (6), and further from the second horizontal flow path (6) to the branch pipe section (P2) via the second downward flow path (13). It flows in and is finally discharged from the drain main pipe (P1) to the sewage side.
[0031]
No. mentioned abovethreeIn the drain trap of the embodiment, when the drainage flow path flowing through the branched first upstream flow path (5) and the drain flow path flowing through the second upstream flow path (7) are compared, Since the upstream channel (7) side has a throttle (14) at the upper end of the second upstream channel (7), the drainage performance of the channel on the second upstream channel (7) side is improved. It is configured to be lower than the flow path on the flow path (5) side.
[0032]
Until the drainage is discharged to the sewage side through the drain trap, negative pressure acts on the downstream side of the sealing portion (T) (downstream side from the second lateral flow path (6)) by the self siphon. In the sealed part (T), the force to discharge the sealed water to the sewage works,0031For the reasons described above, the drainage flow path that passes through the second upstream flow path (7) is the drainage flow that passes through the first upstream flow path (5) at the connection portion with the second horizontal flow path (6). Therefore, the drainage flow path that passes through the second upstream flow path (7) requires less flow out of the sealing water due to the siphon phenomenon.
[0033]
Further, a branch flow path from the second horizontal flow path (6) to the outlet (2), and a branch flow from the third horizontal flow path (8) to the outlet (2) via the second horizontal flow path (6). Since the distance between the road and the branch flow path from the third horizontal flow path (8) to the outlet (2) is clearly greater, the direction passing through the third horizontal flow path (8) Compared with the branch flow path that does not pass through the third lateral flow path (8), the negative pressure action is alleviated. Also from this point, the drainage flow path passing through the second upstream flow path (7) is less likely to flow than the drainage flow path passing through the first upstream flow path (5). There are fewer drainage channels through the two upstream channels (7).
[0034]
When the drainage is completed and the siphon phenomenon is finished, the first upstream channel (5) and the second upstream channel (7) communicate with each other in the first lateral channel (4), and are thus stored in the interior. The surface of the sealed water is at the same height. As described above, the outflow amount of the sealed water in the first upstream channel (5) is substantially the same as the outflow amount of the conventional drain trap, and the outflow amount of the sealed water in the second upstream channel (7) is the first upstream channel. Since the drainage amount is less than the outflow amount of the channel (5), the water level of the sealed water in the first upstream channel (5) and the second upstream channel (7) becomes the same level. The height from the upper end of the first lateral flow path (4) to the water level of the sealed water is higher than the height from the top of the first horizontal flow path (4) to the water level of the sealed water when drainage of the conventional drain trap is completed. This is a drainage trap that is less prone to breakage.
In addition, although the said Example has described the prevention of tearing regarding a self-siphon, the same effect can be acquired also about a guidance siphon for the same reason.
[0035]
The embodiment of the present invention is as described above. However, the present invention is not limited to the above embodiment, and the configuration can be freely changed without changing the gist of the invention.
For example, as the drain trap adopting the present invention, a pipe trap or a trap trap is described in each of the above embodiments, but in addition to these, a drain called a running trap as shown in FIG. 7 and FIG. The present invention may be implemented using a trap.
In the case of a running trap, as shown in the cross-sectional view of FIG. 7, an inflow port (1) is provided on the top surface, an outflow port (2) is provided on the side surface, and the outflow port is formed from the inflow port (1). In the drainage channel that reaches (2), a partition wall is provided in the vertical direction to form the sealed portion (T). Furthermore, in this embodiment, as shown in FIG. 8, a branch wall (12) for branching the drainage flow path is provided from the inlet (1) to the outlet (2) in the drain trap, and two branches are provided. A flow path is formed, and a narrowed portion (14) having a narrow width in the horizontal direction is provided on one of the flow paths to reduce drainage performance. By adopting such a configuration, the above-described drainage trap called a running trap can obtain the effects required in the present invention, and the object of the present invention can be achieved.
[0036]
In the first and second embodiments, the shape of the drain trap is a substantially horizontal S-shape in which the second downflow channel (13) is communicated with the downstream side of the second horizontal channel (6). However, as in the embodiment shown in FIG. 9, the object of the present invention can be achieved even if the second downflow path (13) is omitted from the drain trap.
[0037]
Further, in the first and second embodiments, the drain trap is formed by bending the pipe body. However, as in the embodiment shown in FIG. 10, a part of the drain trap is formed from a substantially rectangular parallelepiped. The object of the present invention can also be achieved as a tubular body that is formed by the above-described housing and further has a wall surface provided on the housing to form a drainage channel. As described above, the present invention does not impose any particular limitation on the shape of the flow path as long as it has a function as a tubular body that forms a drain flow path in a positional relationship that satisfies the gist of the present invention.
[0038]
In the third embodiment, the drain trap is disposed in the bottomed cylindrical casing (10) by disposing the lower end of the pipe pipe (11) whose upper end communicates with the inlet (1). The present invention is implemented by configuring a drain trap called a trap. On the other hand, a pipe pipe (11) whose lower end communicates with the outlet (2) is suspended from the bottom surface of the casing body (9) provided with the inlet (1) on the upper surface, and the pipe pipe (11). The present invention may be applied to a so-called reverse-type drainage trap in which a bottomed cylindrical casing (10) is covered on the upper end of the casing with the bottom opened. Even with the above, the object of the present invention can be achieved.
[0039]
【The invention's effect】
The drainage trap of the present invention has the following effects.
1. The drainage trap of the present invention can be a drainage trap that is difficult to break even if various drainage traps generate negative pressure due to the siphon phenomenon and the sealing water is drawn.
2. Since the drain trap of the present invention can be configured to have the same water flow area in the drainage channel as in the prior art, or can be increased by the amount provided with the branch channel than in the past. It is possible to provide a drainage trap that has the above effect and that does not deteriorate the drainage performance.
3. Claim4The drainage trap of the present invention described in 1) is the above 1. The effects described in (1) can also be utilized in drainage pipes where induction siphons are generated.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a front view of a wash basin that employs the drain trap according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a reference diagram showing a drain pipe and omitting a floor surface.
FIG. 4 is a sectional view of a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a front view of a wash basin employing a drain trap according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a cross-sectional view of a third embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing a running trap adopting the present invention, omitting a branch wall.
8 is a perspective view of the drain trap of FIG. 7 cut along line A-A ′. FIG.
FIG. 9 is a cross-sectional view showing an embodiment of a substantially horizontal P-shaped drain trap according to the present invention.
FIG. 10 is a cross-sectional view showing an embodiment of a drain trap made of a rectangular parallelepiped according to the present invention.
FIG. 11 is a cross-sectional view showing a conventional drain trap.
FIG. 12 is a cross-sectional view showing a conventional drain trap.
FIG. 13 is a cross-sectional view showing a conventional drain trap.
[Explanation of symbols]
1
3 First down
5 First
7 Second
9 Casing
11
13 Second
B Bath tub T Sealing part
P1 Drainage main pipe P2 Branch pipe section
W wash basin w1 tank body
w2 Cabinet w3 Drain tap
Claims (4)
排水を下水側に流出する流出口(2)と、
流入口(1)から流出口(2)までの間に形成される排水流路と、
排水流路上に設けられる封水部(T)と、
からなる排水トラップにおいて、
排水トラップを、
流入口(1)からの排水が下方に向かって流れる第一下り流路(3)と、
第一下り流路(3)下端に連通した、排水が横方向に流れる第一横流路(4)と、
下端において第一横流路(4)に連通した、排水が上方に流れる第一上り流路(5)と、
第一上り流路(5)上端に連通した、排水が横方向に流れる第二横流路(6)と、
から構成し、
更に、下端が第一横流路(4)上の任意の位置に連通して設けられた第二上り流路(7)を設けて排水流路を分岐させ、
上記第二上り流路(7)上端に連通して設けられた、第二横流路(6)と連通する第三横流路(8)を設けて排水流路を合流させることで、排水流路の、少なくとも封水部(T)の一部を含む部分を複数に分岐させて分岐流路を形成すると共に、
第一横流路(4)と、第一上り流路(5)及び第二上り流路(7)の接続部分を同じ高さ位置とし、
且つ全ての分岐流路を、流出口(2)に到るまでに一つの流路に合流させ、
更に、複数ある分岐流路の少なくとも一つの分岐流路に、その分岐流路の排水性能を、他の分岐流路に比べて低下させる排水性低下構造として、排水性能を低下させる分岐流路に、排水が通水可能な面積を減少させる絞り部(14)を設けたことを特徴とする排水トラップ。An inlet (1) through which drainage from the drainage equipment flows,
An outlet (2) for draining the wastewater to the sewage,
A drainage channel formed between the inlet (1) and the outlet (2);
A sealing part (T) provided on the drainage flow path;
In the drain trap consisting of
Drain trap,
A first downward flow path (3) through which drainage from the inflow port (1) flows downward;
A first lateral flow path (4) communicating with the lower end of the first downward flow path (3), in which drainage flows laterally;
A first upstream channel (5) in which the drainage flows upward, communicated with the first horizontal channel (4) at the lower end;
A second lateral channel (6) communicating with the upper end of the first upstream channel (5), in which drainage flows laterally;
Consisting of
Further, the drain channel is branched by providing a second upstream channel (7) having a lower end communicating with an arbitrary position on the first lateral channel (4),
By providing a third horizontal channel (8) communicating with the second horizontal channel (6) provided in communication with the upper end of the second upstream channel (7) and joining the drain channel, the drain channel And branching a portion including at least a part of the sealed water portion (T) into a plurality of branches to form a branch channel,
The first horizontal flow path (4), the first upstream flow path (5) and the second upstream flow path (7) are connected at the same height position,
And all the branch channels are merged into one channel before reaching the outlet (2),
Furthermore, as a drainage-reducing structure that reduces the drainage performance of at least one branch channel of the plurality of branch channels as compared to other branch channels, the branch channel reduces drainage performance. A drainage trap provided with a throttle part (14) for reducing the area through which drainage can pass.
排水トラップの排水流路を、管体によって構成したことを特徴とする排水トラップ。In the drain trap according to claim 1,
A drainage trap characterized in that the drainage flow path of the drainage trap is constituted by a tubular body.
排水を下水側に流出する流出口(2)と、
流入口(1)から流出口(2)までの間に形成される排水流路と、
排水流路上に設けられる封水部(T)と、
からなる排水トラップにおいて、
排水トラップを、
上面に流入口(1)を、側面に流出口(2)を、また流入口(1)の直下には有底円筒形状の椀体(10)を備えたケーシング体(9)と、
上下に開口した円筒体であって、上方の開口は流入口(1)に水密的に連通し、また下方の開口は椀体(10)内に配置されるパイプ管(11)と、
から構成し、
更に椀体(10)内であって、椀体(10)内の排水流路を二つに分離させる分岐壁(12)を、椀体(10)の底面から上端まで設けて排水流路を分岐させた後、椀体(10)の上端から流出口(2)に到るまでに分岐壁(12)によって分岐された分岐流路を合流させ、
更に、複数ある分岐流路の少なくとも一つの分岐流路に、その分岐流路の排水性能を、他の分岐流路に比べて低下させる排水性低下構造として、排水性能を低下させる分岐流路に、排水が通水可能な面積を減少させる絞り部(14)を設けたことを特徴とする排水トラップ。An inlet (1) through which drainage from the drainage equipment flows,
An outlet (2) for draining the wastewater to the sewage,
A drainage channel formed between the inlet (1) and the outlet (2);
A sealing part (T) provided on the drainage flow path;
In the drain trap consisting of
Drain trap,
A casing body (9) having an inlet (1) on the upper surface, an outlet (2) on the side surface, and a bottomed cylindrical housing (10) immediately below the inlet (1);
A cylindrical body opened up and down, the upper opening communicating with the inflow port (1) in a watertight manner, and the lower opening with a pipe pipe (11) disposed in the housing (10);
Consisting of
Further, a branch wall (12) in the housing (10) for separating the drainage flow channel in the housing (10) into two parts is provided from the bottom surface to the upper end of the housing (10) to provide a drainage flow channel. After branching, the branch channel branched by the branch wall (12) from the upper end of the housing (10) to the outlet (2) is joined ,
Furthermore, as a drainage-reducing structure that reduces the drainage performance of at least one branch channel of the plurality of branch channels as compared to other branch channels, the branch channel reduces drainage performance. A drainage trap provided with a throttle part (14) for reducing the area through which drainage can pass.
複数の排水機器の排水を下水側に排出する床下配管に接続したことを特徴とする排水トラップ。The drain trap according to any one of claims 1 to 3 , wherein the drain trap outlet (2) is
A drain trap characterized by being connected to an underfloor pipe that discharges wastewater from multiple drainage devices to the sewage side.
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