JP4202833B2 - 増幅器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、マイクロ波、ミリ波帯の電力合成・分配機能を有した入出力整合回路を有した増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のマイクロ波、ミリ波帯(以下、マイクロ波帯と称す。)用増幅器は、出力電力を増加するために、多数のトランジスタを並列に動作している。この並列接続したトランジスタの入力および出力へ電力を分配および合成するために、電力分配合成回路を有している。また、トランジスタの入出力インピーダンスと前後に接続した線路のインピーダンスとを整合するインピーダンス整合回路を有している。トランジスタのインピーダンス整合回路と電力分配合成回路とを個別に作ると大型になるため、インピーダンス整合と電力分配合成とを同時に行う入力・出力整合回路を用いる。この入力・出力整合回路では、トランジスタを均一に動作し、利得の低下、出力電力の減少を少なくするために、等位相、等振幅で電力を分配、合成することが求められている。そこで、トーナメント型回路を用いて、インピーダンス整合と同時に電力分配合成回路を実現している。トーナメント型回路を用いることで、入力端子から各出力端子までの経路がすべて一定となると共に、対称構造となるため、等位相、等振幅特性を実現できる。
【0003】
また、入力・出力整合回路の線路に直接各トランジスタの入力、出力端子を接続することで、分配合成数の自由度の高い電力分配合成機能を有する小型な整合回路を実現している。各トランジスタから入力端子または出力端子までの経路長は異なるが、並列動作させるトランジスタの合成数が少なく、経路長が小さい場合、不均一動作による利得、出力電力に与える影響は小さいため、小型で分配合成数の自由度の高い電力分配合成機能を有する整合回路を実現できる(例えば、非特許文献1参照。)。
【0004】
【非特許文献1】
伊藤 康之、他1名著、「MMIC技術の基礎と応用」、サイペック、平成8年5月、サイペック、図8.24
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、トーナメント型回路は、等位相、等振幅特性を実現できるが、形状は比較的大きくなり、かつ分配合成数は2の階乗に限定されるなどの問題がある。また、入出力整合回路の線路に直接各トランジスタの入力、出力端子を接続すると、並列動作させるトランジスタの合成数が増加し、位相差が増大するに従い、不均一動作となり、利得の低下、出力電力の減少が発生する問題点がある。さらに、並列動作させるトランジスタの合成数が小さい場合でも完全な均一動作とは成らないため、均一動作に近づけることが望まれる。
【0006】
この発明の目的は、多数のトランジスタを並列接続し、利得の低下、出力電力の減少の少ない入力・出力整合回路を有した増幅器を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の増幅器は、電力を増幅する複数のトランジスタと、入力電力を複数のトランジスタに分配する入力整合回路と、複数のトランジスタで増幅した電力を合成する出力整合回路とを有する増幅器において、入力整合回路は、接地導体とストリップ導体とからなる線路幅が一定の1本の高周波伝送線路を構成する入力整合基板を有し、高周波伝送線路は、一端に複数の入力端子と、他端に入力端子の数以上のトランジスタの入力にそれぞれ接続した複数の出力端子とを有し、複数の入力端子には、一端が1つにまとめられるとともに他端が複数の入力端子の数だけ分岐された信号線で分岐された入力電力がそれぞれ入力される
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係わる増幅器の構成を示す図である。図2は、図1の入力整合回路の斜視図である。図3は、図1の入力整合回路の電流密度の分布図である。図4は、入力端子および出力端子がそれぞれ1個の増幅器の構成を示す図である。図5は、図1と図4の増幅器のMAG/MSG特性を示す特性図である。なお、MAG/MSGは、最大有能利得(Maximum Available Gain:MAG)および最大安定利得(Maximum Stable Gain:MSG)の比である。
【0009】
図1に示すように、増幅器1は、3個のトランジスタ2a、2b、2cと、2個の入力端子3a、3bおよび3個の出力端子4a、4b、4cを有する入力整合回路5と、3個の入力端子6a、6b、6cおよび2個の出力端子7a、7bを有する出力整合回路8とを有している。
【0010】
図2に入力整合回路5を示すが、出力整合回路8も同様な構成になっている。入力整合回路5は、誘電体基板9の片面に接地導体10を有し、他の面にストリップ導体11を有した高周波伝送線路12を含む入力整合基板13を有している。誘電体基板9の形状は、説明を理解しやすいように矩形とするが、必ずしも矩形に限るものではない。誘電体基板9上の高周波伝送線路12は、誘電体基板9の相対する辺9a、9bの一方の辺9aに近在した一端12aで電力を受電し、他の辺9bに近在した他端12bで電力をトタンジスタ2a、2b、2cに給電する。高周波伝送線路12の線路幅12cは、一定である。線路幅12cは、電力の伝送方向に対して直角方向のストリップ導体11の幅である。入力整合基板13のストリップ導体11は、高周波伝送線路12の伝送方向に平行な両端にそれぞれ入力端子3a、3bと出力端子4a、4b、4cとを有している。出力整合回路8も同様に出力整合基板14を有している。出力整合基板14の構成は、入力整合基板13と同様である。
【0011】
入力整合基板13の入力端子3a、3bは、辺方向に所望の間隔を有し、その入力端子3a、3bに外部から図示しない信号線を接続する。入力整合基板13の出力端子4a、4b、4cは、辺に沿って所望の間隔を有し、その出力端子4a、4b、4cにトランジスタ2a、2b、2cの入力を接続する。
【0012】
出力整合基板14の入力端子6a、6b、6cは、辺方向に所望の間隔を有し、その入力端子6a、6b、6cにトランジスタ2a、2b、2cの出力を接続する。出力整合基板14の出力端子7a、7bは、辺に沿って所望の間隔を有し、その出力端子7a、7bに外部から図示しない信号線を接続する。
【0013】
さらに、入力整合基板13の出力端子4a、4b、4cのインピーダンスは、図示しない外部整合回路(例えば図示しない信号線など)のインピーダンスを含めて、トランジスタ2a、2b、2cの入力インピーダンスと整合を取っている。また、入力整合基板13の入力端子3a、3bに入力された電力は、その3個の出力端子4a、4b、4cに電力分配される。
【0014】
さらに、出力整合基板14の入力端子6a、6b、6cのインピーダンスは、図示しない外部整合回路(例えば図示しない信号線など)のインピーダンスを含めて、トランジスタ2a、2b、2cの出力インピーダンスと整合を取っている。また、出力整合基板14の入力端子6a、6b、6cに入力された3個のトランジスタ2a、2b、2cの出力電力は2個の出力端子7a、7bで1つの電力に合成される。入力・出力整合回路5、8のそれぞれのインピーダンス変換比は、入力・出力整合回路のストリップ導体11の幅と長さで調整する。
【0015】
次に、図1の増幅器の動作について説明する。図1において、入力端子3a、3bで受電した電力は、電力分配機能を有する入力整合回路5によって電力分配され、入力整合回路5の出力端子4a、4b、4cに導かれる。トランジスタ2a、2b、2cによって増幅された電力は、出力整合回路8の入力端子6a、6b、6cに出力され、電力合成機能を有する出力整合回路8によって電力合成され、出力整合回路8の出力端子7a、7bに導かれる。出力端子7a、7bの電力は信号線に共通に接続されているので、電力出力は、1か所からとなる。
【0016】
このように、入出力整合回路5、8の高周波伝送線路12に直接、各トランジスタ2a、2b、2cの入力および出力を接続しているので、トランジスタの個数に対する制約が小さい。そのため、トーナメント型回路では実現が難しい3分配合成回路など、分配合成数の自由度の高い電力分配合成機能を有する整合回路を提供できる。
【0017】
各トランジスタから入力端子および出力端子までの経路長は異なるが、入力整合回路5の入力端子数または出力整合回路8の出力端子数を増やすことで経路長の差を小さくし、利得の低下、出力電力の減少を防いでいる。入力整合回路5の入力端子から電力を入力した場合の入力整合回路5上の電流密度分布を電磁界解析手法で求めた計算結果を図3に示す。図3に電流密度の等高線を併せて示す。図3(a)は、この発明の実施の形態1に係わる入力整合回路の電流密度分布である。この入力整合回路は、入力端子を2個有し、3個の出力端子に電力を分配している。図3(b)は、1個の入力端子3から3個の出力端子に分配する比較のための入力整合回路の電流密度分布である。図3(a)の場合、入力端子の近傍で各出力端子に向かった方向の電流密度はほぼ等しくなっている。一方、図3(b)の場合、出力端子4bに向かった方向の電流密度に比べて出力端子4aと4cに向かった方向の電流密度は小さくなっている。このように、入力端子を1個から2個に増やすことにより、電力の分配の経路長の差に伴う位相差は改善されていることが確認できる。
【0018】
図4に示す入力整合回路の入力端子の1個の増幅器(A)と図1の増幅器(B)とを試作し、測定したSパラメータからMAGおよびMSGを求めた。図5にMAG/MSGの測定結果を示す。20GHz以上において、入力端子を2個有した増幅器(B)は、入力端子1個の増幅器(A)より、MAG/MSG特性が改善されている。
【0019】
このような増幅器は、入力電力を2箇所以上の受電点で受電するので、電力を分配したとき受電点とトランジスタの入力との間のトランジスタ毎の導体長の違いが小さくなり、トランジスタで増幅後合成した電力の位相のばらつきは小さくなる。その結果、多数のトランジスタを並列接続した増幅器の利得の低下、出力電力の減少は少ない。
【0020】
さらに、出力電力を2箇所以上の給電点で給電するので、電力を合成したとき給電点とトランジスタの出力との間のトランジスタ毎の導体長の違いが小さくなり合成した電力の位相のばらつきは小さくなる。
【0021】
なお、2個の入力端子と3個の出力端子とを有した入力整合回路および3個の入力端子と2個の出力端子とを有した出力整合回路について説明したが、並列接続するトランジスタの数量または許される利得の低下、出力電力の減少などを考慮して適切な入力端子数および出力端子数を設定することにより同様な効果が得られる。
【0022】
実施の形態2.
図6は、この発明の実施の形態2に係わる増幅器の構成を示す図である。図7は、図6の入力整合基板の斜視図である。図6の入力・出力整合基板13、14は、図1と異なり、外部の信号線とそれぞれ接続する1個の外部入力端子または外部出力端子を有している。その1個の外部入力端子または外部出力端子とそれぞれ線路幅の一定な複数の分岐線または線路幅の一定な結合線を介してストリップ導体11の入力端子3a、3bまたは出力端子7a、7bに接続する分配線路または合成線路を有している。入力整合基板13の分配線路17について説明するが、出力整合基板14の合成線路18は、入力整合基板13をトランジスタに関して対称にしたものであるので説明は省略する。
【0023】
図7に示すように、誘電体基板9の接地導体10の反対の面に、一端に外部入力端子15を有したストリップ導体11を有している。その外部入力端子15から電力の伝送方向に2つに分岐し、高周波伝送線路12の2個の入力端子3a、3bにそれぞれ接続した導体幅の一定な分岐線16a、16bを有した分配線路17は、誘電体基板9の接地導体10の反対の面に形成する。同様に、出力整合基板14に係わる合成線路18は、結合線19a、19bと外部出力端子20とを有する。分岐線16a、16bは、外部入力端子15を通り、図6に示すように電力伝送方向に向いた中心線Lに対して線対称に配置されている。
【0024】
基本的な動作は実施の形態1と同様であるが、外部入力端子15に入力された電力は、分配線路17により分岐後、入力端子3a、3bに印加され、トランジスタ2a、2b、2cで増幅後、合成線路18により出力整合回路8の出力端子7a、7bの出力が結合されて外部出力端子20から外部の信号線に出力される。
【0025】
このような増幅器は、分配線路17および合成線路18を実施の形態1の入力・出力整合回路5、8と組み合わせるので、増幅器の入力および出力は1箇所で信号線と接続できるので、接続工数は減少する。
【0026】
実施の形態3.
図8は、この発明の実施の形態3に係わる増幅器の構成を示す図である。図8の増幅器において、分岐線および結合線をそれぞれ2段にした分配線路17と合成線路18とをそれぞれ入力整合基板13と出力整合基板14とに備えたことが図6と異なっており、その他は、図6と同様であるので、同様な部分の説明は省略する。
【0027】
このような増幅器は、分配線路および合成線路を2段化することで、一層経路長の差は小さくなり、利得の低下、出力電力の減少をさらに小さくすることができる。
【0028】
なお、2段について説明したが、さらに3段以上に多段化しても同様な効果が得られる。
【0029】
実施の形態4.
図9は、この発明の実施の形態4に係わる増幅器の構成を示す図である。図9の増幅器は、図1の入力整合基板および出力整合基板をそれぞれ2段に縦列接続した点が異なっている。その他は同様であるので、同様な部分の説明は省略する。
【0030】
増幅器は、1個から3個に電力を分配する第1の入力整合基板13aと3個から5個に電力を分配する第2の入力整合基板13bとを有する入力整合回路5と、3個から1個に電力を合成する第1の出力整合基板14aと5個から3個に電力を合成する第2の出力整合基板14bとを有する出力整合回路8と、5個のトランジスタ2a、2b、2c、2d、2eとを有する。第1の入力整合基板13aと第2の入力整合基板13bとは、連絡線21により接続している。第1の出力整合基板14aと第2の出力整合基板14bは、同様に連絡線21により接続している。
【0031】
各入力・出力整合回路の高周波伝送線路は実施の形態1と同様に線路幅は一定であり、インピーダンスはそれぞれ線路幅と線路長とを可変して調整している。外部からの図示しない信号線および外部への図示しない信号線は、それぞれ第1の入力整合基板の入力端子と第1の出力整合基板の出力端子と接続している。
【0032】
このような増幅器は、多段の実施の形態1の入力整合回路および出力整合回路を用いることで、容易に多分配多合成回路を構成することができ、分配合成回路を小型に構成することができる。
【0033】
実施の形態5.
図10は、この発明の実施の形態5に係わる増幅器の構成を示す図である。図10の増幅器は、図1の入力整合回路5の入力端子3a、3b間および出力整合回路8の出力端子7a、7b間にそれぞれ抵抗体22を有している点である。基本的な動作および構成は実施の形態1と同じであるので同様な部分の説明は省略する。
【0034】
このような増幅器は、入力端子間および出力端子間にそれぞれ接続した抵抗体を有しているので、各端子間のアンバランスや発振を抑圧することができ、安定に動作させることができる。
【0035】
なお、図10では、入力整合回路の入力端子間と出力整合回路の出力端子間とにそれぞれ抵抗体を接続したが、図11に示すように、実施の形態2の分配線路間および合成線路間にそれぞれ抵抗体22を接続しても同様な効果が得られる。さらに、図12に示すように、図1の増幅器に関する入力整合基板13の出力端子4aと出力端子4b間、出力端子4bと出力端子4c間にそれぞれ抵抗体22を接続し、出力整合基板14の入力端子6aと入力端子6b間、入力端子6bと入力端子6c間にそれぞれ抵抗体22を接続しても同様な効果が得られる。このように抵抗体を接続することにより各端子間または線路間のアンバランスや発振を抑制することができる。
【0036】
【発明の効果】
この発明に係わる増幅器の効果は、電力を増幅する複数のトランジスタと、入力電力を複数のトランジスタに分配する入力整合回路と、複数のトランジスタで増幅した電力を合成する出力整合回路とを有する増幅器において、入力整合回路は、接地導体とストリップ導体とからなる線路幅が一定の1本の高周波伝送線路を構成する入力整合基板を有し、高周波伝送線路は、一端に複数の入力端子と、他端に入力端子の数以上のトランジスタの入力にそれぞれ接続した複数の出力端子とを有し、複数の入力端子には、一端が1つにまとめられるとともに他端が複数の入力端子の数だけ分岐された信号線で分岐された入力電力がそれぞれ入力され、入力電力を2箇所以上の給電点で給電するので、電力を分配したとき給電点とトランジスタの入力との間のトランジスタ毎の導体長の違いが小さくなり、トランジスタで増幅後合成した電力の位相のばらつきは小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係わる増幅器の構成を示す図である。
【図2】 図1の入力整合回路の斜視図である。
【図3】 図1の入力整合回路の電流密度の分布図である。
【図4】 入力端子および出力端子がそれぞれ1個の増幅器の構成を示す図である。
【図5】 図1と図4の増幅器のMAG/MSG特性を示す特性図である。
【図6】 この発明の実施の形態2に係わる増幅器の構成を示す図である。
【図7】 図6の入力整合回路の斜視図である。
【図8】 この発明の実施の形態3に係わる増幅器の構成を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態4に係わる増幅器の構成を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態5に係わる増幅器の構成を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態5に係わる異なった増幅器の構成を示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態5に係わるさらに異なった増幅器の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 増幅器、2a、2b、2c、2d、2e トランジスタ、3、3a、3b(入力整合回路の)入力端子、4a、4b、4c (入力整合回路の)出力端子、5、5a、5b 入力整合回路、6a、6b、6c (出力整合回路の)入力端子、7a、7b (出力整合回路の)出力端子、8、8a、8b 出力整合回路、9 誘電体基板、10 接地導体、11 ストリップ導体、12 高周波伝送線路、12a (高周波伝送線路の)一端、12b (高周波伝送線路の)他端、12c (高周波伝送線路の)線路幅、13、13a、13b 入力整合基板、14、14a、14b 出力整合基板、15 (分配線路の)外部入力端子、16a、16b 分岐線、17 分配線路、18 合成線路、19a、19b 結合線、20 (合成線路の)外部出力端子、21 接続線、22 抵抗体。

Claims (8)

  1. 電力を増幅する複数のトランジスタと、
    入力電力を上記複数のトランジスタに分配する入力整合回路と、
    上記複数のトランジスタで増幅した電力を合成する出力整合回路とを有する増幅器において、
    上記入力整合回路は、接地導体とストリップ導体とからなる線路幅が一定の1本の高周波伝送線路を構成する入力整合基板を有し、
    上記高周波伝送線路は、一端に複数の入力端子と、他端に上記入力端子の数以上の上記複数のトランジスタの入力にそれぞれ接続した複数の出力端子とを有し、上記複数の入力端子には、一端が1つにまとめられるとともに他端が複数の入力端子の数だけ分岐された信号線で分岐された入力電力がそれぞれ入力されることを特徴とする増幅器。
  2. 電力を増幅する複数のトランジスタと、
    入力電力を上記複数のトランジスタに分配する入力整合回路と、
    上記複数のトランジスタで増幅した電力を合成する出力整合回路とを有する増幅器において、
    上記出力整合回路は、接地導体とストリップ導体とからなる線路幅が一定の1本の高周波伝送線路を構成する出力整合基板を有し、
    上記高周波伝送線路は、一端に上記複数のトランジスタの出力をそれぞれ接続した複数の入力端子と、他端に上記入力端子の数以下の複数の出力端子とを有し、上記複数の出力端子から出力された電力は、一端が上記複数の出力端子の数だけ分岐されるとともに他端が1つにまとめられた信号線で合成されることを特徴とする増幅器。
  3. 上記入力整合基板は、1個の外部入力端子を有し上記外部入力端子を上記高周波伝送線路の上記複数の入力端子にそれぞれ接続する分配線路を有することを特徴とする請求項1に記載の増幅器。
  4. 上記出力整合基板は、1個の外部出力端子を有し上記外部出力端子を上記高周波伝送線路の上記複数の出力端子にそれぞれ接続する合成線路を有することを特徴とする請求項2に記載の増幅器。
  5. 上記入力整合回路は、縦列接続した複数個の上記入力整合基板を有することを特徴とする請求項1または3に記載の増幅器。
  6. 上記出力整合回路は、縦列接続した複数個の上記出力整合基板を有することを特徴とする請求項2または4に記載の増幅器。
  7. 上記入力整合基板は、上記高周波伝送線路の入力端子間、出力端子間および分配線路間の少なくとも1つを接続する少なくとも1個の抵抗体を有することを特徴とする請求項3または5に記載の増幅器。
  8. 上記出力整合基板は、上記高周波伝送線路の入力端子間、出力端子間および合成線路間の少なくとも1つを接続する少なくとも1個の抵抗体を有することを特徴とする請求項4または6に記載の増幅器。
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