JP4202799B2 - 繊維強化プラスチック成形品の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリプレグを用いた圧縮成形によって、凸部を有する繊維強化プラスチック成形品を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、長繊維に熱硬化性樹脂を含浸したプリプレグを上型と下型からなる金型内に配置した後、金型を閉じて圧縮成形し、凸部を有する繊維強化プラスチック成形品を製造する方法が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
【0003】
また、最近では、下型上に、25mm〜50mm程度の短繊維と熱硬化性樹脂からなるシートモールディングコンパウンド(SMC)、一方向に引き揃えられた長繊維に熱硬化性樹脂を含浸した一方向プリプレグ、および長繊維の織物に熱硬化性樹脂を含浸したファブリックプリプレグを順次積層した後、金型を閉じて圧縮成形し、凸部を有する繊維強化プラスチック成形品を製造することが行われている。以下、この製造方法の一例を、具体的に説明する。
【0004】
まず、図5に示すように、下型1の表面に、シートモールディングコンパウンド11を配置し、凸部3以外のシートモールディングコンパウンド11上に一方向プリプレグ12を配置し、凸部3のシートモールディングコンパウンド11上にファブリックプリプレグ13を配置し、さらに、一方向プリプレグ12上にファブリックプリプレグ13を配置する。
【0005】
次いで、金型を閉じ、下型1および上型2によってSMCおよびプリプレグを加熱しながらプレスして、いったん熱硬化性樹脂を軟化させ、SMCおよびプリプレグを一体化させる。圧縮成形後、金型を開き、図6に示すような、シートモールディングコンパウンド11、一方向プリプレグ12およびファブリックプリプレグ13が一体、硬化した凸部を有する繊維強化プラスチック成形品を得る。
【0006】
しかしながら、この製造方法においては、圧縮成形前のSMCおよびプリプレグはかさ高く、金型内面とは同じ寸法ではないため、圧縮成形時にずれやすく、金型内で正確な位置決めを行いSMCおよびプリプレグを配置することは困難という問題があった。
【0007】
また、このような繊維強化プラスチック成形品においては、切断、穴開け等の加工のしやすさ、意匠性の観点から、最も上層側に長繊維の織物が配置される。したがって、製造の際には、ファブリックプリプレグ13が最も上層に配置される。
しかしながら、圧縮成形時に、凸部3に配置されたファブリックプリプレグ13の長繊維の織物が凸部3の外方に向かって引っ張られてしまうと、長繊維は炭素繊維やガラス繊維といった伸びの少ないものであるため、凸部3の頭頂部4の周縁において、長繊維の織物が下型側に沈み込んだり、長繊維が切れてしまったりすることがあった。
【0008】
長繊維の織物が下型側に沈み込んだり、長繊維が切れてしまったりした部分には、強化材である繊維が存在せず、樹脂のみが存在する樹脂溜まりが形成されてしまう。この樹脂溜まりは、繊維が存在しないため強度が低く、欠けやすいため、凸部3の頭頂部4の周縁にヒケと呼ばれる、図6に示すような欠損部分15ができやすかった。
【0009】
なお、凸部を有する繊維強化プラスチック成形品においては、凸部の頭頂部は他の部品との接続部分となることが多く、この部分に必ずしも長繊維の織物が存在していなくてもよい。よって、凸部3の頭頂部4の周縁に欠損部分を生じさせないために、図7に示すように、凸部3の側面5のみに帯状のファブリックプリプレグ13を1周させて配置することが考えられる。
しかしながら、帯状のファブリックプリプレグ13を凸部3の側面5に配置した場合では、金型を閉じる際に、凸部3の側面5に配置されたファブリックプリプレグ13が、凸部3の外方に向かってずれ落ちてしまいやすい。ファブリックプリプレグ13がずれ落ちたまま圧縮成形を行うと、図8に示すように、凸部3の頭頂部4に近い側面5に、長繊維の織物が存在しない部分が生じてしまう。
【0010】
【特許文献1】
特開昭61−43540号公報
【特許文献2】
特開昭61−43541号公報
【特許文献3】
特開昭61−43542号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
よって、本発明の目的は、凸部の側面の全体に強化材である長繊維が存在し、かつ凸部の頭頂部の周縁に欠損部分が発生することがない繊維強化プラスチック成形品の製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の繊維強化プラスチック成形品の製造方法は、シートモールディングコンパウンドと、長繊維に熱硬化性樹脂を含浸したプリプレグを上型と下型からなる金型内に配置した後、金型を閉じて圧縮成形し、頭頂部が平面である凸部を有する繊維強化プラスチック成形品を製造する方法であって、
下型の表面にシートモールディングコンパウンドを配置した後に、前記凸部に対応する下型の凸部の側面から頭頂部に亘って配置されるプリプレグの下型の凸部の頭頂部の縁から中心に向かう長さが縁から中心までの長さの2.5%以上100%未満とすることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の繊維強化プラスチック成形品の製造方法においては、下型の凸部の側面に配置されるプリプレグは、ファブリックプリプレグであることが望ましい。
また、前記ファブリックプリプレグは、バイアスクロスのプリプレグであることが望ましい。
また、下型の凸部の側面に配置されるプリプレグは、バイアス層を構成する積層プリプレグであることが望ましい。
また、プリプレグの長繊維は、炭素繊維であることが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の繊維強化プラスチック成形品の製造方法の一例について詳細に説明する。
まず、図1に示すように、下型1の表面に、シートモールディングコンパウンド11(以下、SMCとも記す)を配置し、凸部3以外のシートモールディングコンパウンド11上に一方向プリプレグ12を配置する。
【0015】
ついで、凸部3の側面5のシートモールディングコンパウンド11上に帯状のファブリックプリプレグ13を、ファブリックプリプレグ13の一部が凸部3の頭頂部4に乗るように1周させて配置する。
さらに、一方向プリプレグ12上にファブリックプリプレグ13を配置する。
【0016】
次いで、金型を閉じ、下型1および上型2によってSMCおよびプリプレグを加熱しながらプレスして、いったん熱硬化性樹脂を軟化させ、SMCおよびプリプレグを一体化させる。圧縮成形後、金型を開き、図2に示すような、シートモールディングコンパウンド11、一方向プリプレグ12およびファブリックプリプレグ13が一体、硬化した凸部を有する繊維強化プラスチック成形品を得る。
【0017】
シートモールディングコンパウンド11は、長繊維を25mm〜50mmの長さに切断して均一に配置し、熱硬化性樹脂をこの配置を乱さないように含浸させ、これを加熱して熱硬化性樹脂にべとつきがなくなる程度まで粘度を増加させた状態のシートである。
一方向プリプレグ12は、一方向に引き揃えられた長繊維に熱硬化性樹脂を含浸させたものである。
【0018】
ファブリックプリプレグ13は、長繊維の織物に熱硬化性樹脂を含浸させたものである。織物の組織としては、例えば、平織、綾織、朱子織などが挙げられる。
なお、本発明においては、用途によっては、凸部3の側面5に配置されるプリプレグとして、ファブリックプリプレグ13の代わりに、一方向プリプレグや複数の一方向プリプレグを積層した、バイアス層を構成する積層プリプレグなどを用いてもよい。
【0019】
凸部3の側面5に配置されるファブリックプリプレグ13の織物としては、タテ、ヨコ方向への伸びがよいバイアスクロスが好ましい。ここで、バイアスクロスとは、平織の織物を斜め(例えば45゜)に裁断することによって得られる、経糸、緯糸が斜めに傾いている織物である。すなわち、凸部3の側面5は、頭頂部4付近と底部付近とでは、外周の長さが異なるが、伸びのよいバイアスクロスのプリプレグを用いれば、凸部3の側面5にプリプレグをきれいに沿わせて配置することができる。
【0020】
プリプレグの長繊維としては、例えば、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、ボロン繊維、炭化珪素繊維、高強度ポリエチレン、PBO繊維、ステンレススチール繊維などが挙げられる。中でも、圧縮成形の際に繊維が切れやすく、成形品にヒケなどができやすい炭素繊維を用いる場合に、本発明の繊維強化プラスチック成形品の製造方法は好適である。
【0021】
熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、マレイミド樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。長繊維として炭素繊維を用いる場合は、炭素繊維との接着性の点で、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂が好適に用いられる。
【0022】
凸部3の側面5に配置されるファブリックプリプレグ13の、頭頂部4に乗る部分は、図3および図4に示すように、頭頂部4の縁6から中心7に向かう長さbが、縁6から中心7までの長さaの2.5%以上100%未満であることが好ましい。長さbが、長さaの2.5%未満では、金型を閉じる際に、側面5に配置されたファブリックプリプレグ13が、凸部3の外方に向かってずれ落ちてしまいやすい。一方、長さbが、長さaの100%以上では、頭頂部4をファブリックプリプレグ13ですべて覆うため、金型内面の寸法と予め準備した材料の大きさが一致していない場合、片側の角部がファブリックを引っ張ってしまい、反対側の角部周縁形状の欠損が出来て好ましくない。ここで、頭頂部4の形状が、円、楕円、長方形以外の不定形の場合、頭頂部4の中心7は、頭頂部4の重心とする。
【0023】
本発明の繊維強化プラスチック成形品の製造方法は、凸部3の側面5の傾斜θが40〜89゜のときに、特に好適である。すなわち、傾斜θが40゜以上の場合、凸部3の側面5に配置されるファブリックプリプレグ13は、凸部3の外方に向かってずれ落ちやすくなるが、本発明はこれを防ぐことができる。
また、本発明の繊維強化プラスチック成形品の製造方法は、凸部3の頭頂部44と側面5との境目の角が面取りされている場合にも適用できる。この場合の頭頂部4の範囲は、面取りされた部分を除く平面部分とする。
【0024】
以上説明したような繊維強化プラスチック成形品の製造方法にあっては、下型1の凸部3の側面5に配置されるファブリックプリプレグ13を、その一部が下型1の凸部3の頭頂部4に乗るように配置しているので、金型を閉じる際に、凸部3の側面5に配置されたファブリックプリプレグ13が、凸部3の外方に向かってずれ落ちることがない。よって、凸部3の側面5の全体に強化材である長繊維が存在する繊維強化プラスチック成形品を得ることができる。
【0025】
また、以上説明したような繊維強化プラスチック成形品の製造方法にあっては、1枚のファブリックプリプレグ13で下型1の凸部3全体を覆っていないので、圧縮成形時に織物の長繊維に張力がかからず、凸部3の頭頂部4の周縁において、長繊維の織物が下型側に沈み込んだり、長繊維が切れてしまったりすることがない。よって、凸部3の頭頂部4の周縁に欠損部分が発生することがない。
【0026】
なお、本発明の繊維強化プラスチック成形品の製造方法は、長繊維に熱硬化性樹脂を含浸したプリプレグを上型と下型からなる金型内に配置した後、金型を閉じて圧縮成形し、頭頂部が平面である凸部を有する繊維強化プラスチック成形品を製造する方法において、前記凸部に対応する下型の凸部の側面に配置されるプリプレグを、その一部が対応する下型の凸部の頭頂部に乗るように配置する方法であればよく、上述の形態例に限定はされない。
【0027】
本発明の製造方法で得られた繊維強化プラスチック成形品は、オイルパン、カムカバー、スポイラー取り付け部、バンパー、トレーなどの自動車部品;内壁、内装カバー、トレーなどの鉄道車両部品;一般機器カバー、ハウジング等の軽量化、高強度かが求められている部品であって、頭頂部が平面である凸部を有する部品に好適である。
【0028】
【実施例】
以下、実施例および比較例により本発明をさらに詳しく説明する。なお、本発明は実施例によって制限されるものではない。
金型としては、図1に示すような下型1に凸部3を有する、上下一対の金型を用いた。凸部3の頭頂部4の縁6から中心7までの長さaは、40mmであった。
【0029】
シートモールディングコンパウンドとしては、クアンタム社AMC#8590BKを用いた。また、一方向プリプレグとしては、三菱レイヨン社製TR390E125Sを用いた。また、ファブリックプリプレグとしては、三菱レイヨン社製TR3110−390GMPを用いた。
【0030】
まず、図1に示すように、下型1の表面に、シートモールディングコンパウンド11を配置し、凸部3以外のシートモールディングコンパウンド11上に一方向プリプレグ12を配置した。
ついで、凸部3の側面5のシートモールディングコンパウンド11上に帯状のファブリックプリプレグ13を、ファブリックプリプレグ13の一部が凸部3の頭頂部4に乗るように1周させて配置した。
ここで、凸部3の側面5に配置されるファブリックプリプレグ13の、頭頂部4の縁6から中心7に向かう長さbは、長さaの30%となるように、10〜15mmとした。
さらに、一方向プリプレグ12上にファブリックプリプレグ13を配置した。
【0031】
次いで、金型を閉じ、下型1および上型2によってSMCおよびプリプレグを130℃で加熱しながら80kg/cm2 の圧力で5分間プレスして、SMCおよびプリプレグを一体硬化させた。圧縮成形後、金型を開き、図2に示すような、シートモールディングコンパウンド11、一方向プリプレグ12およびファブリックプリプレグ13が一体硬化した凸部を有する繊維強化プラスチック成形品を得た。
この繊維強化プラスチック成形品の凸部の側面は、ファブリックプリプレグ13に由来するバイアスクロスに完全に覆われていた。また、凸部の周縁には欠損部分は発生していなかった。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の繊維強化プラスチック成形品の製造方法は、長繊維に熱硬化性樹脂を含浸したプリプレグを上型と下型からなる金型内に配置した後、金型を閉じて圧縮成形し、頭頂部が平面である凸部を有する繊維強化プラスチック成形品を製造する方法において、前記凸部に対応する下型の凸部の側面に配置されるプリプレグを、その一部が対応する下型の凸部の頭頂部に乗るように配置する方法であるので、凸部の側面の全体に強化材である長繊維が存在し、かつ凸部の頭頂部の周縁に欠損部分が発生することがない繊維強化プラスチック成形品を得ることができる。
【0033】
また、本発明の繊維強化プラスチック成形品の製造方法において、下型の凸部の側面に配置されるプリプレグの、下型の凸部の頭頂部の縁から中心に向かう長さが縁から中心までの長さの2.5%以上100%未満とされていれば、凸部の側面における長繊維のずれを確実に防止できる。
また、下型の凸部の側面に配置されるプリプレグが、バイアスクロスのプリプレグであれば、凸部の側面にプリプレグをきれいに沿わせて配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の繊維強化プラスチック成形品の製造方法に従って、下型上にプリプレグを配置した状態を示す概略断面図である。
【図2】 本発明の繊維強化プラスチック成形品の製造方法によって得られた成形品を示す概略断面図である。
【図3】 下型上にプリプレグを配置した状態を示す上面図である。
【図4】 図3におけるIV−IV断面図である。
【図5】 従来の繊維強化プラスチック成形品の製造方法に従って、下型上にプリプレグを配置した状態を示す概略断面図である。
【図6】 従来の繊維強化プラスチック成形品の製造方法によって得られた成形品を示す概略断面図である。
【図7】 従来の繊維強化プラスチック成形品の製造方法に従って、下型上にプリプレグを配置した状態を示す概略断面図である。
【図8】 従来の繊維強化プラスチック成形品の製造方法によって得られた成形品を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 下型
2 上型
3 凸部
4 凸部の頭頂部
5 側面
6 縁
7 頭頂部中心
13 ファブリックプリプレグ(プリプレグ)

Claims (5)

  1. シートモールディングコンパウンドと、長繊維に熱硬化性樹脂を含浸したプリプレグを上型と下型からなる金型内に配置した後、金型を閉じて圧縮成形し、頭頂部が平面である凸部を有する繊維強化プラスチック成形品を製造する方法であって、
    下型の表面にシートモールディングコンパウンドを配置した後に、前記凸部に対応する下型の凸部の側面から頭頂部に亘って配置されるプリプレグの下型の凸部の頭頂部の縁から中心に向かう長さが縁から中心までの長さの2.5%以上100%未満とすることを特徴とする繊維強化プラスチック成形品の製造方法。
  2. 下型の凸部の側面に配置されるプリプレグが、ファブリックプリプレグであることを特徴とする請求項1記載の繊維強化プラスチック成形品の製造方法。
  3. 前記ファブリックプリプレグが、バイアスクロスのプリプレグであることを特徴とする請求項2記載の繊維強化プラスチック成形品の製造方法。
  4. 下型の凸部の側面に配置されるプリプレグが、バイアス層を構成する積層プリプレグであることを特徴とする請求項2または請求項3記載の繊維強化プラスチック成形品の製造方法。
  5. プリプレグの長繊維が、炭素繊維であることを特徴とする請求項1ないし4いずれか一項に記載の繊維強化プラスチック成形品の製造方法。
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