JP4202756B2 - 流動性希土類アルコキシル化触媒の調製方法 - Google Patents

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Description

本発明は、アルコキシル化方法に有用な希土類触媒の調製方法に関する。
非イオン界面活性剤、湿潤剤および乳化剤、溶剤、および化学中間体などとして有用な多種多様な製品が、アルキレンオキシド(エポキシド)と1つ以上の活性水素原子を有する有機化合物の付加反応(アルコキシル化反応)によって製造される。例えば、特に例を挙げると、6個から30個の炭素原子を有する脂肪族アルコールまたは置換フェノールとエチレンオキシドを反応させることによって、アルカノールエトキシレートとアルキル置換フェノールエトキシレートを調製することができる。このようなエトキシレート、ならびにこれよりは使用頻度は低いが対応するプロポキシレート、およびオキシエチレン基とオキシプロピレン基の両方を含む化合物は、工業用および家庭用として使用される市販の洗浄剤の非イオン界面活性剤として広く使用されている。別の例として、プロピレンオキシドとポリオールの付加反応によって、ポリウレタン製品の調製に使用される中間体が得られる。
ある数(n)のエチレンオキシド分子(式II)を1つのアルカノール分子(式I)に付加することによるアルカノールエトキシレート(下記の式IIIで表される)の調製の一例は、式
Figure 0004202756
で表される。
本発明は特に、1種類以上の希土類元素のリン酸塩によって触媒されるアルコキシル化反応に関する。
アルキレンオキシド付加反応は、異なる数のアルキレンオキシド付加体(オキシアルキレン付加体)を有する種々のアルコキシレート分子の生成混合物(例えば、上記式IIIの付加体数nの値が異なる)を生成することが知られている。付加体数は、多数の点でアルコキシレート分子の性質を制御する要因であり、生成物の意図する用途に合わせて生成物の平均付加体数および/または生成物中の付加体数の分布を調整する試みが行われている。
アルキレンオキシド付加体の分布範囲が狭いアルコールアルコキシレート生成物は、ある洗剤配合物に使用すると好ましいことが知られている(GB−A−1462134、調査開示第194010号)。狭い範囲のアルコールアルコキシレートは、ある種のカルボキシル化アルキルポリエーテル(US−A−4098818)やある種のアルキルエーテルサルフェート(GB−A−1553561)の合成における化学中間体として特に有用であることも知られている。
US−A−5057627には、希土類元素のリン酸塩によって触媒されるアルコキシル化方法が記載されている。これらは触媒は、塩化ランタンなどの希土類化合物の水溶液を、オルトリン酸ナトリウムすなわちHPOの水溶液に加えることによって通常は調製された。得られる触媒は、長い貯蔵寿命を有する安定な固体粉末であった。しかし、これらの触媒から調製された反応混合物は、粘度が1000mPa・s(1000センチポアズ)以上に増加することが多かった。US−A−5057627にも、2−エトキシエタノールおよびネオドール(NEODOL)(商標)23アルコール(Alcohol)のランタン溶液にアルキルホスフェートを加えることによる方法が記載されている。このような系ではより低粘度の混合物が生成することがある。しかし、これらの触媒は反応時間が遅い。
反応時間がより速く低粘度である反応系が得られる触媒の調製が望まれている。
本発明によると、
a)120℃未満の温度でC〜C30活性水素含有有機化合物に溶解性である希土類塩を提供すること、
b)C〜C30活性水素含有有機化合物に、前記希土類塩を添加し溶解することによって、希土類/有機溶液を調製すること、および
c)希土類塩:リン酸のモル比が0.7:1から1.3:1の範囲内で前記希土類/有機溶液にリン酸を加えることによって流動性希土類リン酸塩触媒組成物を調製すること、
とを含む流動性希土類リン酸塩触媒組成物の調製方法が提供される。
本発明によると、活性水素含有有機化合物のアルキレンオキシド付加体の調製方法も提供され、その方法は、隣接アルキレンオキシドを1つ以上含むアルキレンオキシド反応物を、1種類以上の活性水素含有有機化合物を含む活性水素含有反応物と、上記の本発明の方法によって調製された触媒的有効量の流動性触媒組成物の存在下で接触させることを含む。
本発明によると、第1級1価アルカノールのアルキレンオキシド付加体の調製方法もさらに提供され、その方法は、
a)120℃未満の温度でC〜C30第1級1価アルカノールに溶解性である希土類塩を提供すること、
b)C〜C30第1級1価アルカノール溶液に、前記希土類塩を添加し溶解することによって、希土類/アルカノール溶液を調製すること、
c)希土類塩:リン酸のモル比が0.7:1から1.3:1の範囲内で前記希土類/アルカノール溶液にリン酸を加えることによって、前記アルカノール中に流動性希土類リン酸塩触媒を生成させること、
d)前記触媒の前記アルカノール中のpHを5〜8の範囲内に調整するのに有効な量の、周期表の1族または2族の元素を含有しない塩基を任意に加えること、および
e)隣接アルキレンオキシドを1つ以上含み2個から4個の炭素原子を有するアルキレンオキシド反応物を、前記アルカノール中の前記希土類リン酸塩触媒と接触させることによって、第1級1価アルカノールのアルキレンオキシド付加体を生成すること、
とを含む。
本発明によると、活性水素含有有機化合物のアルキレンオキシド付加体の調製方法もさらに提供され、その方法は、隣接アルキレンオキシドを1つ以上含むアルキレンオキシド反応物と、1種類以上の活性水素含有有機化合物を含む活性水素含有反応物との接触を、
a)120℃未満の温度で前記活性水素含有有機化合物に溶解性である希土類塩を提供すること、
b)前記活性水素含有反応物に、前記希土類塩を添加し溶解することによって、希土類/有機溶液を調製すること、および
c)希土類塩:リン酸のモル比が0.7:1から1.3:1の範囲内で前記希土類/有機溶液にリン酸を加えることによって流動性希土類リン酸塩触媒組成物を調製すること、
とを含む方法によって調製された流動性希土類リン酸塩触媒の触媒的有効量の存在下で接触させることを含む。
本発明の方法によって調製した希土類リン酸塩触媒組成物の存在下で実施されるアルコキシル化反応は、反応時間が短縮され、取り扱いがより容易なることが分かった。
本発明の方法では、流動性希土類リン酸塩触媒は、a)ある希土類塩を提供すること、b)C〜C30活性水素含有有機化合物、好ましくはC〜C30第1級1価アルカノールまたはアルキルフェノール、より好ましくはC〜C30第1級1価アルカノールに、この希土類塩を加えて溶解させること、これに続くc)希土類/有機溶液、より好ましくは希土類/アルカノール溶液にリン酸を加えること、とによって調製される。驚くべきことに、低分子量アルコールまたはアルコキシド(炭素数8個未満)の非存在下のC〜C30活性水素含有有機化合物中で所望の触媒組成物を調製可能であることを発見した。
本発明により触媒が調製される場合、平均粒径が2μm(ミクロン)未満、より好ましくは中央粒径が1μm(1ミクロン)未満で希土類リン酸塩がアルカノール中に実質的に均一に分散される。分散した希土類リン酸塩とアルカノールとを含む触媒組成物は、粘度が50mPa・s(50センチポアズ)未満であり、流動性である。用語「流動性」は、全体を分離しなくても容易に移動可能で相対位置を変化させ、容易に圧力に降伏する粒子を有することを意味する。
本明細書で使用される用語について、「希土類」元素は原子番号39および57〜71の元素であり、「ランタン系列」元素は原子番号57〜71の元素であり、「ランタニド」元素は原子番号58〜71の元素である。従来、ランタン系列は、原子番号57〜62の「セリウム土類(cerium earth)」、原子番号63〜66の「テルビウム土類(terbium earth)」、および原子番号67〜71の「イットリウム土類(yttrium earth)」(イットリウムがこのグループに含まれるからではなく、天然ではイットリウムがこれらの元素とともに発見されるためこのような名称がついた)にさらに分類されている。
一般に、本発明の方法の触媒は、希土類金属のリン酸塩を1種類以上含む。好ましい実施態様では、触媒は、ランタン系列元素のリン酸塩を1種類以上含む。別の実施態様では、触媒は、ランタニド元素のリン酸塩を1種類以上含む。さらに特殊な実施態様では、触媒は、セリウム土類元素のリン酸塩を1種類以上含む。さらに別の特殊な実施態様では、触媒は、希土類金属リン酸塩の混合物を含み、この混合物の希土類元素の分布は、モナザイト、バストネサイト、ゼノタイム、ガドリナイト、またはユークセナイトなどの天然希土類鉱石の希土類元素の分布に実質的に対応する。
本発明の所与の用途における触媒は、1種類の希土類元素または希土類元素混合物のリン酸塩を適宜含有する。1つ点では、セリウム、ランタン、プラセオジム、ネオジム、イットリウム、サマリウム、ガドリニウム、ジスプロシウム、エルビウム、およびイッテルビウムからなる群より選択される元素の1種類以上のリン酸塩を触媒的有効量で含有する触媒が好ましくなりうる。別の点では、セリウム土類元素の1種類以上のリン酸塩を触媒的有効量で含む触媒が特に好ましく、セリウムおよびランタンからなる群より選択される元素の1種類以上のリン酸塩を触媒的有効量で含む触媒が最も好ましい。さらに別の点では、好ましい触媒は、ランタンの1種類以上のリン酸塩を触媒的有効量で含む。
希土類元素の工業的供給源となる天然鉱石は一般に数種類の元素を含有する。これらの鉱石は、混合物を別々の元素に分けることなく精製される。このため、数種類の希土類元素のリン酸塩の混合物が本発明で使用されることは、利用しやすさと費用の面から好ましくなりうる。希土類元素の好適な混合物の具体例としては、バストネサイト、モナザイト、ゼノタイム、ジジム、ガドリナイト、およびユークセナイとして知られるものが挙げられる。
流動性希土類リン酸塩触媒の製造に有用な希土類塩は、120℃未満の温度でC〜C30第1級1価アルカノールに溶解性である。このような希土類塩としては、例えば、希土類元素のハロゲン化物、硝酸塩、および炭酸塩を挙げることができる。塩の一部の例としては、臭化物、塩化物、硝酸塩、酢酸塩、およびオクタン酸塩が挙げられる。
この希土類塩は、周囲温度から120℃までの範囲内の温度でC〜C30活性水素含有有機化合物に溶解して、希土類/有機溶液が得られる。希土類塩の溶解を促進するために、有機化合物(または好ましくはアルカノール)に加える前に、任意に希土類塩を水に溶解することができる。しかし、これは必ずしも必要ではなく、好ましくは希土類/アルカノール溶液中に存在する水はできるだけ少ないことが望ましい。
この希土類/有機溶液に、0.7:1から1.3:1の範囲内、より好ましくは0.9:1から1.3:1の範囲内、より好ましくは1.1:1の希土類塩:リン酸モル比でリン酸がゆっくりと加えられて、流動性希土類リン酸塩触媒組成物が生成される。リン酸は、濃縮形態または水溶液などの任意の形態であってよい。この濃度は、水溶液中に50重量%から80重量%の範囲内が好ましい。
アルコキシル化反応を塩基が妨害しない限りにおいて、流動性希土類リン酸塩触媒を、触媒組成物のpHを5〜8にする量の塩基で任意に処理することができる。通常、このような塩基は、周期表の1族または2族の元素(Na、K、Cs、Ba、Mg、Caなど)を含有しない。水酸化アンモニウムが特に好ましい。
得られる混合物は、ポリアルキレンオキシドポリマーの生成を最小限にするために、アルコキシル化反応の実施前に含水率が200ppm未満になるまで乾燥することが好ましい。
本発明の希土類リン酸塩触媒化合物は、式(L−(POで特徴づけることができ、式中Lは希土類元素である。当技術分野で十分に認識されているように、大部分の希土類元素リン酸塩は、希土類元素を3価状態で含み、式LPOで表される。しかし本発明は、2価金属塩および4価金属塩を含むことを意図しており、これらの場合、下付き文字pおよびqは関連の価数の関係を表し、すなわちLが2価の場合にはpは3でqは2であり、Lが4価の場合にはpは3でありqは4である。一般に本発明で調製されて使用されるリン酸塩触媒は、式LPOの化合物から実質的になると推測される。さらに、希土類元素のリン酸塩は2量体または3量体の形態となることがあり、これらの場合、それぞれnが2または3となる。
触媒的有効量の希土類元素化合物以外に、本発明の方法に使用される触媒は、工程中にリン酸塩触媒に不純物として混入されている物質や触媒活性を促進または変更するために添加することができる物質を含む他の物質を適宜含有することもできる。
1種類以上の希土類元素リン酸塩は、触媒的有効量、すなわち、アルコキシル化反応を促進するか、あるいは生成物のアルキレンオキシド付加体の分布に影響を与えるために十分な量で反応混合物中に存在する。触媒の具体的な量は本発明では重要ではないが、少なくとも0.01重量%の量の触媒を使用すると好ましい場合があり、0.02重量%から5重量%の量がより好ましいと考えられ、代表的な実施態様では0.1重量%から2重量%の量が最も好ましいと考えられる。これらの%値は、工程の混合物中の活性水素含有化合物に対する希土類金属イオンの重量を基準にしている。実質的により多量の触媒(例えば最大10重量%、またはそれを超える量)も非常に好適である。原則として、アルコキシレート生成物の所望の平均アルキレンオキシド付加体数が大きく所望する反応速度が速いほど、必要な触媒量も多くなる。
本発明は、1つ以上の隣接アルキレンオキシドを含むアルキレンオキシド(エポキシド)反応物が使用される方法に使用されると好ましく、特に低級アルキレンオキシド、さらにはC〜Cの範囲のアルキレンオキシドが使用されると好ましい。一般に、アルキレンオキシドは、式
Figure 0004202756
で表され、式中、部分R、R、R、およびRのそれぞれは、水素およびアルキル部分からなる群より選択される。エチレンオキシド、プロピレンオキシド、またはエチレンオキシドとプロピレンオキシドの混合物を含む反応物がより好ましく、エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドから実質的になる反応物が特に好ましい。アルコキシル化方法の実施における工業的自由度の観点、および狭い範囲のエチレンオキシド付加体分布を有する生成物の調製の観点から見れば、エチレンオキシドから実質的になるアルキレンオキシド反応物が最も好ましいと思われる。
同様に、本発明の方法で好適に使用される活性水素含有反応物質としては、アルキレンオキシドと反応してアルコキシレート生成物が得られることが当技術分野で知られている物質が挙げられる。好適な種類の活性水素含有反応物としては(限定するものではないが)、アルコール類、フェノール類、チオール類(メルカプタン類)、アミン類、ポリオール類、カルボン酸類、およびそれらの混合物が挙げられる。必ずしも必要ではないが一般に、反応物の活性水素部分は−XHの形態であり、式中のXは酸素原子、硫黄原子、または(置換された、例えばアミノ)窒素原子のいずれかを表す。ヒドロキシル含有反応物を使用することが一般に好ましい。より好ましくは、活性水素含有反応物は、アルカノール、アルキルポリオール、およびフェノール類(アルキル置換フェノールを含む)からなる群より選択される1種類以上の活性水素含有化合物から実質的になる。
本発明の用途では、第1級活性水素含有化合物、すなわち活性水素部分が第1級炭素原子に結合した化合物のアルコキシル化にも好ましくなりうる。アルコキシル化反応ではよくあることだが、本発明の方法ではこのような第1級化合物は、対応する第2級および第3級化合物よりも反応性が高く、場合によってはかなり反応性が高い。さらに、本発明では、第2級および第3級活性水素含有反応物を使用した場合に、比較的広範囲のアルキレンオキシド付加体分布が得られることが分かった。
本発明による触媒調製方法では、活性水素含有有機化合物は、アルコキシル化反応の反応物であるべきである。したがって、活性希土類触媒は反応物の1つから「その場で」生成される。
好適なカルボン酸の中では、特に脂肪族(飽和および不飽)および芳香族のモノカルボン酸およびジカルボン酸を挙げることができる。具体例としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ロジン酸、トール油酸、およびテレフタル酸が挙げられる。原則として、本発明の方法でカルボン酸のアルコキシル化は、比較的低速で進行することが確認されている。。
好適なアミンの中では、特に、第1級、第2級、および第3級アルキルアミン、ならびにアミノ基とヒドロキシル基の両方を含有するアルキルアミン(例えばN’N−ジ(n−ブチル)−エタノールアミンおよびトリプロパノールアミン)を挙げることができる。
好適なチオールの中では、特に、9個から30個の炭素原子、特に9個から20個の炭素原子を有する第1級、第2級、および第3級アルカンチオールを挙げることができる。好適な第3級チオールの具体例は、低級オレフィンのオリゴマー化生成物(特にプロピレンおよびブタジエンの2量体、3量体、4量体、および5量体)の水硫化により誘導される高度分岐炭素鎖を有するチオールである。第2級チオールの例としては、オキソ法によって生成されるエチレンの実質的に線状のオリゴマーの水硫化生成物が挙げられる。限定するものではないが、エチレンオリゴマーから誘導される例としては、2−デカンチオール、3−デカンチオール、4−デカンチオール、5−デカンチオール、3−ドデカンチオール、4−デカンチオール、5−デカンチオール、3−ドデカンチオール、5−ドデカンチオール、2−ヘキサデカンチオール、5−ヘキサデカンチオール、および8−オクタデカンチオールなどの線状炭素鎖生成物、ならびに2−メチル−4−トリデカンチオールなどの分岐炭素鎖生成物が挙げられる。第1級チオールは、フリーラジカル条件下の水硫化により末端オレフィンから調製されるのが一般的であり、例えば、1−ドデカンチオール、1−テトラデカンチオール、および2−メチル−1−トリデカンチオールが挙げられる。
アルコール類(1価および多価の両方)およびフェノール類(アルキル置換フェノールを含む)は、本発明の方法に置いて好ましい種類の活性水素含有反応物である。フェノール類の中では、特に、フェノール、および各アルキル置換基が3個から30個(好ましくは3から20)個の炭素原子を有するアルキル置換フェノール、例えば、p−ヘキシルフェノール、ノニルフェノール、p−デシルフェノール、ノニルフェノール、およびジデシルフェノールを挙げることができる。
非環式脂肪族1価アルコール(アルカノール)は最も好ましい種類の反応物であり特に第1級アルカノールが好ましいが、本発明の方法では第2級および第3級アルカノールも非常に好都合に使用される。生成物の加工性能および工業的価値の両方の理由から、9個から30個の炭素原子を有するアルカノールが好ましいと見なすことができ、C〜C24アルカノールがより好ましいと考えられ、CおよびC20アルカノールの混合物などの混合物を含むC〜C20アルカノールが最も好ましいと考えられる。一般的には、アルカノールは、意図する用途に依存して分岐鎖構造でも直鎖構造でもよい。実施態様の1つでは、50%を超える、より好ましくは60%を超える、最も好ましくは70%を超える分子が線状(直鎖)炭素構造であるとさらに好ましい。別の実施態様では、50%を超える、より好ましくは60%を超える、最も好ましくは70%を超える分子が分岐炭素構造であるアルカノール反応物がさらに好ましい。
アルコキシル化反応における反応物としてこのようなアルカノールが一般に好適であることは当技術分野ではよく知られている。エチレンのオリゴマー化、およびヒドロホルミル化または酸化、および得られる高級オレフィンの加水分解によって調製される第1級1価アルカノールの市販の混合物が特に好ましい。市販のアルカノール混合物の例としては、例えば、C、C10、およびC11アルカノールの混合物(ネオドール91アルコール)、C12およびC13アルカノールの混合物(ネオドール23アルコール)、C12,C13,C14,およびC15アルカノールの混合物(ネオドール25アルコール)、ならびにC14およびC15アルカノールの混合物(ネオドール45アルコール)などのシェル・ケミカル・カンパニー(Shell Chemical Company)の商標であり同社より販売されるネオドール・アルコール(NEODOL Alcohol)、C10およびC12アルカノールの混合物(アルフォル1012)、C12およびC14アルカノールの混合物(アルフォル1214)、C16およびC18アルカノールの混合物(アルフォル1618)、ならびにC16、C18および、C20アルカノールの混合物(アルフォル1620)などのアルフォル・アルコール(ALFOL Alcohol)(前のビスタ・ケミカル・カンパニー(Vista Chemical Company))、C12およびC14アルカノールの混合物(エパール1012)、C12およびC14アルカノールの混合物(エパール1214)、ならびにC14、C16および、C18アルカノールの混合物(エパール1418)などのエパール・アルコール(EPAL Alcohol)(エチル・ケミカル・カンパニー(Ethyl Chemical Company))、ならびにC12、C13、C14、およびC15アルカノールの混合物(テルジトール−L125)などのテルジトール−Lアルコール(TERGITOL−L Alcohol)(ユニオンカーバイト(Union Carbide)が挙げられる。天然脂肪酸エステルの還元によって調製される市販のアルカノールも非常に好適であり、例えば、プロクター・アンド・ギャンブル・カンパニー(Proctor and Gamble Company)のCOおよびTA生成物、およびアシュランド・オイル・カンパニー(Ashland Oil Company)のTAアルコールが挙げられる。
ポリオールの中では、2個から6個のヒドロキシル基と、9個以上、好ましくは9個から30個の炭素原子とを有するポリオールを挙げることができる。具体例としては、デシレングリコールなどのアルキレングリコール、トリプロピレングリコールなどのポリアルキレングリコールエーテル、およびグリセリンソルビトールが挙げられる。これらのポリオールのより高次のオリゴマーおよびポリマーも非常に好適である。
活性水素含有反応物は、活性水素含有化合物の前述のアルコキシル化のアルコキシレート生成物も非常に好適である。
本発明での使用に好適な具体的なアルキレンオキシド反応物および具体的な活性水素含有反応物の両方のさらなる例は、前述の米国特許に記載されいている。
本発明の目的では、アルキレンオキシド反応物と活性水素含有反応物は、本発明の希土類元素リン酸塩を1種類以上含む触媒の存在下で接触させる必要がある。この触媒は、アルコキシル化反応を触媒するために有効な量で使用される。
工程手順に関して、本発明のアルコキシル化反応は、一般に従来通りに実施することができる。例えば、液体活性水素含有反応物中の触媒を、好ましくは撹拌しながら、アルキレンオキシド反応物(少なくとも低級アルキレンオキシドは気体状態で導入されるのが一般的である)と接触させる。アルキレンオキシド反応物を添加する前の任意の時間に、任意に追加の液体活性水素含有反応物を加えることができる。したがって、濃縮触媒反応混合物を調製して、その一部を必要に応じて使用することができる。
好ましい実施態様では、アルキレンオキシド反応物は、エチレンオキシドまたはプロピレンオキシド、あるいはエチレンオキシドとプロピレンオキシドの混合物である。さらに好ましい実施態様では、活性水素含有反応物は、アルコール、ポリオール、または別のヒドロキシル含有化合物である。本発明により調製された触媒的有効量の希土類リン酸塩触媒の存在下で反応が行われる。特に好ましい実施態様では、触媒的有効量のアルコキシル化触媒の存在下でエチレンオキシドをC〜C30第1級アルカノールと接触させて反応させる。工程中の任意の時点で、追加の液体活性水素含有反応物を任意に加えることができる。
これらの手順はバッチ式作業として説明しているが、本発明は連続工程でも同様に使用可能である。
全体的に、2種類の反応物は、所望の平均付加体数のアルコキシレート生成物を得るためにあらかじめ定められた量で使用される。生成物の平均付加体数は本発明の方法では重要ではない。一般にこのような生成物は、1未満から30以上の範囲の平均付加体数を有する。
一般的には、本発明の目的に好適で好ましい工程温度および圧力は、従来の触媒を使用する同じ反応物間の従来のアルコキシル化反応と同じである。反応速度の観点からは、少なくとも90℃、好ましくは少なくとも120℃、最も好ましくは少なくとも130℃の温度が一般に好ましく、生成物の分解を最小限にするためには、250℃未満、好ましくは210℃未満、最も好ましくは190℃未満の温度が通常は望ましい。当技術分野では公知のように、このような要因を考慮に入れて、所与の反応物に関する工程温度を最適化することができる。
例えば68.9kPagから1034.2kPag(10psigから150psig)の間の圧力に加圧することが好ましく、活性水素含有反応物を実質的に液体状態に維持するために十分な圧力が好ましい。
活性水素含有反応物が液体でありアルキレンオキシド反応物が気体である場合、液体活性水素含有反応物と触媒を含む加圧反応器にアルキレンオキシドを供給することによってアルコキシル化を行うと好適である。工程の安全性を考慮すると、低級アルキレンオキシド反応物の分圧を例えば413.7kPaa(60psia)未満に制限することが好ましく、および/または約50%以下の気相濃度まで窒素などの不活性気体で反応物を希釈することが好ましい。しかし、爆発の危険性に対処するための当技術分野で公知の好適な防止策がとられるのであれば、より高いアルキレンオキシド濃度、より高い全圧、より高いアルキレンオキシド圧力でも安全に反応を実施可能である。275.8kPagから758.4kPag(40psigから110psig)の全圧で103.4kPagから413.7kPag(15psigから60psig)のアルキレンオキシド分圧が特に好ましく、344.7kPagから620.5kPag(50psigから90psig)の全圧で137.9kPagから344.7kPag(20psigから50psig)のアルキレンオキシド分圧がより好ましいと思われる。
本発明による方法を完了するために必要な時間は、所望のアルコキシル化の程度(すなわち生成物の平均アルキレンオキシド付加体数)と、アルコキシル化反応速度(これは温度、触媒量、および反応物の性質に依存する)の両方に依存する。特にアルキレンオキシドが気体である場合の好ましい実施態様の一般的な反応時間は10時間未満である。エチレンオキシドがアルキレンオキシドとして使用される場合、一般的な反応時間は2時間未満である。プロピレンオキシドがアルキレンオキシドとして使用される場合、一般的な反応時間は6時間未満である。
エトキシル化反応が終了した後、生成物は冷却されることが望ましい。希望するなら、最終生成物から触媒を除去することができるが、本発明の方法では触媒の除去は必ずしも必要ではない。触媒残留物は、例えばろ過、沈殿、または抽出などによって除去することができる。液体生成物から触媒残留物の除去を促進するための多数の特殊な化学的および物理的処理方法が発見されている。このような処理としては、アルコキシル化生成物の、リン酸および/またはシュウ酸などの強酸、あるいはナフィオン(NAFION)H+やアンバーライト(AMBERLITE)IR 120Hなどの固体有機酸との接触、アルカリ金属炭酸塩および重炭酸塩との接触、Y型ゼオライトまたはモルデン沸石などのゼオライトとの接触、またはある種のクレーとの接触が挙げられる。通常、これらの処理の後に、生成物から固体のろ過または沈殿が実施される。多くの場合、ろ過、沈殿、または遠心分離は、高温で実施すると最も効率的である。
本発明により調製されるアルコキシル化生成混合物は、酸または塩基触媒によるアルコキシル化反応の生成混合物と比較すると、高品質であり、安定性が高い。本発明の方法により調製された生成混合物の粘度は50mPa・s(50センチポアズ)未満であり、流動性である。用語「流動性」は、全体を分離しなくても容易に移動可能で相対位置を変化させ、容易に圧力に降伏する粒子を有することを意味する。
この点に関して、中性塩は発色性不純物の原因となる分解反応を促進しないため、本発明は無色または従来よりも色の薄い生成物の調製に特に有用である。さらに、プロピレンオキシドを含有する反応混合物で、反応温度は125℃に制限されることがなく、KOHなどの代表的な塩基性触媒を使用する場合とは対照的である。本発明の方法では、生成物を分解させることなく180℃までの高温を使用することができる。
以下の実施例は、本発明のある具体的な態様をさらに説明するために提供するものであって、これより広い本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
(比較例1)
リン酸ランタン化合物を以下の手順で調製した。10gのLaCl・HOを200gの脱イオン水に溶解して第1の溶液を調製した。10.64gのオルトリン酸ナトリウム(NaPO・12HO)を200gの水に溶解して第2の溶液を調製した。第1の溶液(室温)を25分間かけて第2の溶液(50℃)に滴下した。得られた混合物を50℃でさらに30分間撹拌し、熱時ろ過して、白色沈殿物を分離した。得られたろ過ケーキを100mlの脱イオン水(50℃)で3回洗浄した。乾燥後、7.4gの固体を粉末として回収した。
本発明によるアルコキシル化方法は、以下の手順で実施した。本発明の方法の実施態様のアルキレンオキシド反応物はエチレンオキシドで構成され、活性水素含有反応物はネオドール23アルコール(ネオドールは商標である)(第1級、80%線状(20%分岐)のアルカノールであり12個から13個の炭素原子を有する(約40mol%がC12であり60mol%がC13である))で構成された。
最初に、前述のように調製した3.0gの粉末を、200gのネオドール(商標)23アルコールに加え、その混合物を窒素気流下130℃で3時間加熱して水を除去した。リン酸ランタン化合物の平均粒径は約10μm(10ミクロン)であった。得られたスラリーを、窒素雰囲気に維持した1リットルのオートクレーブ反応器に移した。反応器と内容物の温度を140℃に上昇させた。窒素とエチレンオキシドの混合物を反応器に供給して、全圧を517.1kPaa(75psia)(310.3kPaaの窒素および206.8kPaaのエチレンオキシド(45psiaの窒素および30psiaのエチレンオキシド))にした。アルコキシル化(エトキシル化)が直ちに始まった。実質的に一定の圧力517.1kPa(75psia)を維持するために追加のエチレンオキシドを供給した。温度は140℃に維持した。2.5時間かけて合計で315gのエチレンオキシドを供給した。系内の未反応エチレンオキシドを消費するために反応器をさらに1時間維持した。
生成物は室温ではワックス状であり、GC−LC法で分析すると、平均付加体数が6.6であることが判明した。唯一見られた副生成物は2.0重量%の量のポリエチレングリコール(PEG)であった。
以下の手順に従って、流動性触媒反応混合物を調製した。全量0.25gの塩化ランタン六水和物(0.0007モル)を、シェル・ケミカル・カンパニーのネオドール(商標)23アルコール(C12とC13の混合物であり、標準的ヒドロキシル価は289mg/gKOHである)150g(0.773モル)に加え、溶液が無色透明になるまで反応混合物を80℃に加熱した。この混合物に、0.16gの42.5%リン酸水溶液(0.0007モル)を滴下した。得られた無色透明溶液を窒素気流下120℃で加熱して、溶液の含有するHOが200ppm未満になるまで水分を除去した。この混合物をオートクレーブ反応器に移し、上記例の一般手順にしたがって165℃でエトキシル化を行った。全量で238g(5.41モル)のエチレンオキシドが90分間で加えられ、平均付加体数が7.0のアルカノールエトキシレートが生成した。この生成混合物はわずかに曇った無色の流動性生成物であり、その粘度を測定すると50mPa・s(50cps)であった。粘度はブルックフィールド(Brookfield)粘度計で測定した。
実施例1に記載の手順に従って流動性触媒反応混合物を調製した。全量で2.19g(0.0038モル)のオクタン酸ランタン(ローン−プーランク(Rhone−Poulenc)より入手)を、シェル・ケミカル・カンパニーのネオドール(商標)25アルコール(C12、C13、C14、およびC15アルカノールの混合物であり、標準的ヒドロキシル価は276mg/gKOHである)166g(0.814モル)に100℃で溶解させた。この混合物に、0.45gの85重量%リン酸溶液(0.0038モル)を滴下した。含水率が200ppm未満になるまで、N気流下で触媒混合物を120℃で乾燥させた後、反応混合物をオートクレーブシステムに移し、165℃でエトキシル化を行った。120分間で全量250g(5.7モル)のエチレンオキシドを加えられ、平均付加体数が7.0のアルカノールエトキシレートが生成した。この生成混合物はわずかに曇った無色の流動性生成物であり、粘度を測定すると52mPa・s(52cps)であった。
実施例1に記載の手順に従って流動性触媒反応混合物を調製した。全量で17.5g(0.0308モル)のオクタン酸ランタン(ローン−プーランク(Rhone−Poulenc)より入手)を、シェル・ケミカル・カンパニーのネオドール(商標)23アルコール(C12とC13の混合物であり、標準的ヒドロキシル価は289mg/gKOHである)400g(2.06モル)に100℃で溶解させた。この混合物に、3.55gの85重量%リン酸溶液(0.0308モル)を滴下した。含水率が200ppm未満になるまで、N気流下で触媒混合物を120℃で乾燥させた後、反応混合物を3.79L(1ガロン)オートクレーブシステムに移した。反応混合物を160℃に加熱し、45分間かけて725g(16.48モル)のエチレンオキシドを加えた。次に反応混合物を1195g(20.6モル)のプロピレンオキシドと160℃で3時間反応させた。すべてのオキシド供給原料を消費させるため反応混合物をさらに30分間反応させた。生成混合物は、平均付加体数が8.0モルのEOと10モルのPOであるアルカノールエトキシプロポキシレートであった。ヨウ素価測定による反応生成物の分析では、オレフィン系物質は検出されなかった。アリルアルコールプロポキシレートは生成しなかった。
実施例1に記載の手順に従って流動性触媒反応混合物を調製した。全量で3.64g(0.0064モル)のオクタン酸ランタン(ローン−プーランク(Rhone−Poulenc)より入手)を、シェル・ケミカル・カンパニーのネオドール(商標)25アルコール(C12、C13、C14、およびC15アルカノールの混合物であり、標準的ヒドロキシル価は276mg/gKOHである)500mLに100℃で溶解させた。この混合物に、0.74gの85重量%リン酸溶液(0.0064モル)を滴下した。含水率が200ppm未満になるまで、N気流下で触媒混合物を120℃で乾燥させた後、粒径を測定すると中央粒径が0.7μm(0.7ミクロン)であり標準偏差は0.3μm(0.3ミクロン)であった。0.05μmから1000μm(0.05ミクロンから1000ミクロン)の範囲内の粒径測定には、ホリバ・レーザー散乱粒径分布分析装置(Horiba Laser Scattering Particle Size Distribution Analyzer)LA−900を使用した。

Claims (9)

  1. a)120℃未満の温度でC〜C30活性水素含有有機化合物に溶解性である希土類塩を提供すること、
    b)C〜C30活性水素含有有機化合物に、前記希土類塩を添加し溶解することによって、希土類/有機溶液を調製すること、および
    c)希土類塩:リン酸のモル比が0.7:1から1.3:1の範囲内で前記希土類/有機溶液にリン酸を加えることによって流動性希土類リン酸塩触媒組成物を調製すること、
    を含む流動性希土類リン酸塩触媒組成物の調製方法。
  2. 希土類塩:リン酸の前記モル比が0.9:1から1.1:1の範囲内である請求項1に記載の方法。
  3. 前記リン酸が、水中50重量%から85重量%の範囲内の濃度のリン酸溶液である請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記希土類塩がランタン塩を含む請求項1、2、または3に記載の方法。
  5. 周期表の1族または2族の元素を含有しない塩基を、前記組成物のpHを5から8の範囲内のpHに調整するのに有効な量で加えることをさらに含む先行する請求項のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記活性水素含有有機化合物がC〜C30第1級1価アルカノールまたはアルキルフェノールである先行する請求項のいずれか1項に記載の方法。
  7. 隣接アルキレンオキシドを1つまたはそれ以上含むアルキレンオキシド反応物を、1種類またはそれ以上の活性水素含有有機化合物を含む活性水素含有反応物と、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法によって調製された触媒的有効量の流動性触媒組成物の存在下で接触させることを含む、活性水素含有有機化合物のアルキレンオキシド付加体の調製方法。
  8. 前記アルキレンオキシド反応物が1つまたはそれ以上の隣接アルキレンオキシドを含み、2個から4個の炭素原子を有する請求項7に記載の方法。
  9. 前記活性水素含有反応物がC〜C30第1級アルカノールである請求項7または8に記載の方法。
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