JP4201635B2 - 非接触icカード - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非接触ICカードおよびそれを収納する非接触ICカード収納体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電車等の定期券や身分証明書、電子マネーなどの用途に、リーダライタとの間で互いに非接触状態でデータの無線通信が行える非接触ICカードが普及してきている。利用者は、ICカードを財布の中などに入れたまま、財布をリーダライタの指定箇所にかざしたり、接近させるだけで、当該ICカードに応じた予定された機能を実現するためのデータのやりとりおよび処理が実行される。このようなICカードは極めて便利であるため、今後種々の用途に利用されていくことが予想される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、非接触ICカードの普及につれて、同一利用者が複数種類の非接触ICカードを所持する場合が生じてきている。このような場合に複数の非接触ICカードを同時に同じ財布等に入れて使用する際、複数のカードが同じようにリーダライタに接近したときにそれらが同時にリーダライタとの通信を試み正常な通信が妨げられるおそれがある。
【0004】
このような問題に対して、使用しないカード全体をシールドする方式が考えられるが、同じ財布等に収納されたまま使用する場合、当該シールドが、シールドされていない方のカードの通信を妨げてしまう可能性がある。
【0005】
また、クレジットカード等のようにやりとりする情報の極めて高い信頼性が求められるカードの場合、使用者の意図しないカード機能実行を防止するため、使用者が明確な意思を伴った行動により使用する時以外の使用を制限する必要があるが、従来有効な手段は提供されていない。
【0006】
本発明はこのような背景においてなされたものであり、その目的は、複数の非接触ICカードを重ねて使用するような場合に、ICカードの正常な通信が妨げられることを防止することができる非接触ICカードおよび非接触ICカード収納体を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、ユーザの明確な意思に基づいて少なくとも一部の機能の抑止を行うことができる非接触ICカードおよび非接触ICカード収納体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による非接触ICカードは、少なくとも無線通信のためのアンテナとして機能する第1のコイルを備える非接触ICカードにおいて、ICカード本体と、このICカード本体において前記第1のコイルと別個の位置に配置された第2のコイルと、第2のコイルを選択的に被覆する磁性体部材と、前記第1および第2のコイルの受信電力を比較する比較手段と、この比較手段の出力に基づいて非接触ICカードの少なくとも一部の機能を抑止する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
第1のコイルと別個の位置に配置された第2のコイルを、利用者が磁性体部材により選択的に被覆することにより、その被覆時の第2のコイルの受信電力が低下する。これを比較手段によって検出することにより、第2のコイルが磁性体部材により被覆されていること、ひいては、利用者のICカード機能抑止の意思、を確認することができる。このとき制御手段は非接触ICカードの少なくとも一部の機能を抑止する。
【0010】
この機能抑止の形態としては、非接触ICカードの予定されている機能を抑止する他、非接触ICカードの予定されている複数の機能を切り替えて実行することも含みうる。
【0011】
前記磁性体部材の一形態としては前記ICカード本体に対して着脱可能に構成されるものである。他の形態としては、前記ICカード本体に対して、前記第2のコイル103を被覆する第1の位置と前記第2のコイルを被覆しない第2の位置との間で前記磁性体部材を移動可能に構成されるものである。後者の磁性体部材は常時ICカードに付属して利用される。
【0012】
本発明による非接触ICカード収納体は、少なくとも無線通信のためのアンテナとして機能する第1のコイルおよびこの第1のコイルと別個の位置に配置された第2のコイルを有する非接触ICカードを収納する収納部を有する非接触ICカード収納体であって、ICカードを収納する収納部を有する非磁性体部材製のカード収納体本体と、前記収納部にICカードを収納した状態で前記カード収納体本体における前記第2のコイルが位置する箇所に設けられた、前記第2のコイルを被覆する磁性体部材とにより構成されたことを特徴とする。
【0013】
この構成では、カード収納体本体の主要部分は非磁性体部材製であり、非接触ICカードに対するシールド機能はない。これに対して、カード収納体本体の一部の第2のコイルが位置する箇所に、第2のコイルを被覆する磁性体部材が設けられる。これによって、当該収納部に収納された非接触ICカードのみその機能を抑止することができる。
【0014】
前記収納部を複数個備え、前記磁性体部材を有する収納部と前記磁性体部材を有さない収納部とが混在していてもよい。この構成により、利用者はどの収納部にICカードを収納するかによって、ICカード機能の抑止の可否を選択できる。
【0015】
前記収納部を複数個備え、収納部によって前記磁性体部材を設ける位置が異なってもよい。この構成により、副コイルの配置位置が異なるICカードに対応することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
図1は本実施の形態に係る非接触ICカードの概略構成を示す図である。この非接触ICカード100は、カードの動作を制御する制御部101と、これに接続された主コイル(第1のコイル)102および副コイル(第2のコイル)103とを備えている。主コイル102は、リーダライタ190との間の無線データ通信を行うためのアンテナとして機能する。副コイル103は本実施の形態において、ICカード100の機能を抑止するために追加したものである。そのための制御については後述する。
【0018】
図2は本実施の形態に係る第1の形態の非接触ICカード100の外観構成を示す図である。図2(a)から分かるようにICカード100の一辺の近傍で合成樹脂等製のカード部材内部に埋め込まれた副コイル103に対して、そのカードの表裏面および側面において連続した凹面113が形成されている。この凹面113に対して利用者による指の力で着脱可能なように、断面ほぼコ字状の磁性体部材120が構成されている。磁性体部材120がICカード100の凹面113に装着された状態で、磁性体部材120の内側表面に設けられた突起121,122が、ICカード100の凹面113の主表面に設けられた凹部111,112と離脱可能に係合するように構成されている。本実施の形態では、磁性体部材120は着脱の途中で断面コの字の開放端が若干開くように弾性を有している。
【0019】
図2(b)に示すように磁性体部材120をICカード100に装着した状態では、磁性体部材120が主コイル102は被覆せず、副コイル103のみ被覆するように、凹面113の位置が決定されている。また、図示の例では、磁性体部材120の装着状態で磁性体部材120の外側面位置がICカード100の面位置と一致するように構成されている。面位置を一致させる構成は必須ではないが、この構成により、磁性体部材120をICカード100に装着した状態でも磁性体部材120が突出して邪魔になったり、予期せず物に引っかかって脱落する、というような事態が生じない。磁性体部材120の突起121,122とICカード100の凹部111,112との凹凸関係は逆であってもよい。突起部121,122と凹部111,112とからなる係合手段はICカード100の一面にのみ設けたが反対側の他面も含めた両面に設けてもよい。
【0020】
このように磁性体部材120で副コイル103を覆った状態ではアンテナとしての副コイル103のインダクタンスが変化し同調周波数がずれる事により、ICカード100をリーダライタ190に接近させたとき副コイル103の受信電力が低下する。後述するように、ICカードでこの変化を検出することにより、そのICカードの動作を抑止、制御することが可能となる。このような制御は、電気接点を用いたスイッチによっても実現可能であるが、ICカードにそのようなスイッチを設けることは信頼性やコストの点で有利ではない。磁性体部材120は副コイル103のみを被覆するサイズなので、同じICカードの主コイル102や他のICカードへの実質的な影響はない。
【0021】
図3は、第2の形態のICカード200の外観構成を示している。
【0022】
図2の形態では、磁性体部材120をICカード200に着脱自在とした。これに対して、本形態では、磁性体部材220をICカード200に常時装着状態とし、かつ、磁性体部材220をICカード200の一辺に沿って、副コイル103を被覆する第1の位置と副コイル103を被覆しない第2の位置との間で移動(ここではスライド)可能な構成とした。第1および第2の位置では磁性体部材220がその位置に位置決めされるように、磁性体部材120と同様に磁性体部材220の内側に突起210,211が設けられ、ICカード200の凹面215の主面上の第1および第2の位置の対応する箇所に凹部211,212,213,214が設けられている。この形態においても、磁性体部材220の突起とICカード200の凹部との凹凸関係は逆であってもよい。このような係合手段はICカード200の両面に設けてもよい。
【0023】
また、第1および第2の位置間での磁性体部材220のスライド移動を案内するように、磁性体部材220の内側のICカードとの接触面にスライド方向に沿って伸びる折り曲げ片217が設けられるとともに、ICカード200側に折り曲げ片217の先端が入り込む溝216が設けられている。折り曲げ片と溝との関係は逆であってもよい。折り曲げ片217は、その代わりに単なる突起や突条(図示せず)であってもよい。
【0024】
図3の構成によれば、磁性体部材220が常時ICカード200に装着されたままなので、利用者は取り外した磁性体部材を紛失したりする事態を防止し、その管理の煩雑さを解消することができる。
【0025】
図4は、本実施の形態による非接触ICカード100を収納するカード収納体の一種としてのカードケース410の外観構成を示している。本実施の形態ではカードケースを利用する場合、基本的には、カードケースに非接触ICカードを収納したままカード機能を利用することを想定している。
【0026】
このカードケース410は複数(この例では2個)のカード収納部(ポケット)431,432を有する非磁性体製の本体440からなり、磁性体部材420が複数のカード収納部の一部(この例ではカード収納部431)にのみ設けられている。各カード収納部431,432の入口には収納されたICカードの一面に指を押し当ててICカードを引き出せるような切り欠き部434,435が設けられている。カード収納部(ポケット)431,432の間の仕切板437にもこのような切り欠き部を設けてもよい。
【0027】
このカードケース410の例ではICカード100の副コイル103が存在する側を磁性体部材420の存在する側に合わせて、カード収納部431にICカードを収納することにより、そのICカードの機能を抑制し、同時に他方のカード収納部432に収納したICカードは通常通り利用可能とすることができる。あるいは、単一のICカードのみを利用する場合にも、いずれのカード収納部に収納するかによって、ユーザが抑止の有無を選択することができる。
【0028】
なお、このようなカードケースのみを利用する場合には図3,図4に示したような磁性体部材120、220は不要であり、ICカードに凹面113,215を設けることも不要である。複数のICカードを収納した状態でも不具合が生じなければ、収納部431においてICカードの副コイルの側を磁性体部材の存在しない側に合わせてICカードを収納して、このカードケース410を使用することも可能である。副コイル103の位置がその隣接するカードの辺のほぼ中央に位置するようにすれば、カードケースに挿入するときのカードの表裏は無視することができる。
【0029】
図4に示したカードケース410は単体で携帯する他、財布の中に入れて携帯することができる。あるいは、このようなカードケースの本体440を皮革等の柔軟性のある材料で構成すれば、財布の構成要素として組み込んだカード収納体を構成することができる。その場合には、切り欠き部434,435の代わりに、通常の財布内のカード収納部のようにカード取り出し口を順次ずらすして配置するような構成を採用してもよい。
【0030】
図5はカードケースの他の形態を示している。
【0031】
このカードケース411は、図4のカードケース410と同様の位置に設けた磁性体部材420に加えて、カードケース411の対向辺側に他の磁性体部材421を設けたものである。図4のカードケース410ではICカードの動作を抑止するためにはその副コイルの存在する辺を磁性体部材420の位置に合わせる向きでICカードをカードケースに収納する必要があったが、図5の形態では磁性体部材420,421をそれぞれ反対側に配置したので、そのような気遣いは不要となる。
【0032】
図4、図5に示したカードケースはカード収納部431、432の開口部をカードケースの長辺側に設けたが、短辺側(磁性体部材のない側)に設けることも可能である。
【0033】
また、ICカードの副コイルをICカードの短辺に隣接して設けたが、長辺に隣接して設けてもよい。その場合には、当然ながら、カードケースの磁性体部材もその長辺に隣接した位置に設ける。
【0034】
以上では複数の非接触ICカードを重ねて使用する場合の不具合を防止することを意図したが、ICカードのカード収納部への挿入の向きによってカード機能の抑止の可否を切り替えるためだけであれば、カードケースのカード収納部の個数は1個であってもよい。
【0035】
ところで、カードケース内の複数の非接触ICカードのいずれについてもその機能を抑止したい場合もありうる。図6は、そのような要請に対して、図4のカードケース410と類似するが、収納部431と432の両方に対して磁性体部材425を設けたカードケース412の構成例を示している。この磁性体部材425は複数ポケット対応となっている。但し、各収納部の磁性体部材の位置は、ICカードの副コイルの配置位置に応じて、収納部ごとに異なる位置にあってもよい。このカードケース412の使い方として、カード機能を活かしたい非接触ICカードについては磁性体部材のない側に副コイルが位置する向きでカード挿入を行えばよい。
【0036】
図7は、主として制御部101の内部構成を主コイル102および副コイル103とともに示したブロック図である。
【0037】
制御部101は、ICカード全体の動作を制御するCPU301を有する。CPU301は、バスを介して、その動作プログラムや固定的なデータを格納したROM302、CPU301の作業領域および一時記憶領域等を提供するRAM303、通信回路312、入力ポート304および出力ポート304に接続されている。通信回路312は、CPU301の制御下で主コイル102と接続されてリーダライタ190との間のデータの通信の行う。出力ポート311は副電力検出器307に接続され、入力ポート304は主電力検出器308および比較器305に接続されている。副電力検出器307はその出力を比較器305のA入力端に入力する。主電力検出器308の出力はレベル変換器306により検出レベルを1/nに低減して比較器305のB入力端に入力する。主コイル102の出力は電力変換部313にも接続され、主コイル102の受信電力を利用して、ICカードの各部に動作電力を供給する。主電力検出器308の出力を1/nに低減するのは、本実施の形態では副コイル103のサイズを主コイル102より小さくしており、磁性体部材による被覆を行わない状態でも副コイル103の方の受信電力が低いことに対応している。また、副コイル103の受信電力が低いことを考慮した上でなお磁性体部材による非被覆時に誤差により副コイル出力の方が小さくなったことを誤検知しないように、nには所定のマージンを含みうる。
【0038】
図8のフローチャートにより、本実施の形態におけるICカードの制御部の動作例を説明する。この例では、磁性体部材による副コイルが被覆されている場合に、副コイルの受信電力低下を検出してICカードの機能を抑止する場合について説明する。
【0039】
ICカードがリーダライタに接近したとき、主コイル102に誘起された電圧から電力変換部313がカード各部へ動作電力を供給する。主電力検出器308の出力があらかじめ設定された電力値”a”以上に達すると、その出力端”>a”からの検出出力が入力ポート304を介してCPU301に与えられる(S11)。これに応じて、出力ポート311を通じて副電力検出器307をONして副コイル103の電力測定を開始する(S12)。
【0040】
副コイル電力が主コイル電力×1/nより大きければ(S13,Yes)、所定の機能に対応したICカード処理を行う(S14)。これは副コイル電力と主コイル電力の比に基づく判定を行うものである。このとき、CPU301は、通信回路312を用いて主コイル102をアンテナとしてリーダライタ190との間で必要な情報の授受を行う。副コイル電力が主コイル電力×1/nより大きくなければ、ステップS11へ戻って上記処理を繰り返す。
【0041】
図8の処理によれば、ICカードの利用者は磁性体部材による副コイル被覆の有無によって当該ICカードの動作を選択的に抑止することができる。これは、複数のICカードを重ねて使用する場合に他のICカードへの悪影響を防止する他に、当該ICカードを単体で用いる場合にその使用の可否を利用者の明確な意思に基づいて統制するということが可能となる。
【0042】
図9は本実施の形態におけるICカードの制御部の他の動作例を説明するためのフローチャートである。この処理は、磁性体部材による副コイル被覆の有無によって第1および第2のICカード処理を切り替えて実行するようにしたものである。第1および第2のICカード処理は互いに独立した別個の処理であっても、あるいは、一方が他方を包含するような処理であってもよい。いずれにせよ、第1および第2の処理の少なくとも一方は、本発明における「少なくとも一部の機能を抑止」した処理に相当する。
【0043】
図9において、ステップS21〜S23までの処理は図8のステップS11〜S13と同じである。ステップS23において副コイル電力が主コイル電力×1/nより大きければ(S23,Yes)、第1のICカード処理を行い(S24)、そうでなければ第2のICカード処理を行う(S25)。
【0044】
この処理によれば、特にICカードの単独使用の場合に、磁性体部材による副コイル被覆の有無によって、そのICカードの利用する機能(または用途)を切り替えることが可能となる。1つのICカードが複数の用途に利用できる場合に、リーダライタとの間での信号の授受により処理の選択が行われうるが、本例によれば、そのような処理の前段階で磁性体部材による副コイル被覆の有無に基づいて処理の選択を行うことにより、用途選択の信頼性を向上させることができる。
【0045】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、上記で言及した以外にも、種々の変形、変更が可能である。例えば、レベル変換器306は比較器305の内部に設けてもよい。
【0046】
また、比較器305およびレベル変換器306の処理をCPU301のソフトウェア処理により行ってもよい。主電力検出器と副電力検出器の受信電力レベルの比較は比率により行ったが、差分または比率と差分との組み合わせに基づいて行うことも可能である。
【0047】
副コイルは1個だけ設けたが複数個設けてもよい。この場合、複数の副コイルを本発明における第1および第2のコイルとして作用させうる。あるいは、第2のコイルとしての副コイルを複数個異なる位置(例えばカードの両端)に設け、その受信電力レベルを組み合わせて(例えば平均をとって)利用するようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、複数の非接触ICカードを重ねたまま使用するような場合に、一部の非接触ICカードの機能を抑止することにより、複数の非接触ICカードによる不具合の発生を未然に防止することができる。その際、カード全体を磁性体部材でシールドするのではなく第2のコイル部分のみをシールドすることにより、他のカードへの悪影響を防止することができる。
【0049】
また、単一の非接触ICカードを用いる場合にも、磁性体部材による第2のコイルの被覆の有無により、そのICカードの機能の一部を抑止して、使用する機能を切り替えることができる。
【0050】
さらに、磁性体部材による第2のコイルの被覆の有無を利用者が決定するので、使用者が明確な意思を伴った行動により使用する時以外の使用を制限することができる。ICカード自体に磁性体部材を装着する構成では、磁性体部材の装着の有無や位置によって一目瞭然でICカードの現在の状態を認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る非接触ICカードの概略構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る第1の形態の非接触ICカードの外観構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る第2の形態のICカードの外観構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態によるICカードを収納するカード収納体の一種としてのカードケースの外観構成を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態によるICカードを収納する他のカードケースの外観構成を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態によるICカードを収納するさらに他のカードケースの外観構成を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る非接触ICカードの制御部の内部構成を主コイルおよび副コイルとともに示したブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態におけるICカードの制御部の動作例を説明するためのフローチャートである。
【図9】本実施の形態におけるICカードの制御部の他の動作例を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
100,200…非接触ICカード、101…制御部、102…主コイル、103…副コイル、111,112,211,212,213,214…凹部、120,220…磁性体部材、121,122,210,211…突起、190…リーダライタ、216…溝、217…折り曲げ片、410,411,412…カードケース(カード収納体)

Claims (5)

  1. 少なくとも無線通信のためのアンテナとして機能する第1のコイルを備える非接触ICカードにおいて、
    ICカード本体と、
    このICカード本体において前記第1のコイルと別個の位置に配置された第2のコイルと、
    第2のコイルを選択的に被覆する磁性体部材と、
    前記第1および第2のコイルの受信電力を比較する比較手段と、
    この比較手段の出力に基づいて非接触ICカードの少なくとも一部の機能を抑止する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする非接触ICカード。
  2. 前記制御手段は、前記第2のコイルが前記磁性体部材により被覆されていることを示す前記比較手段の出力に基づいて非接触ICカードの予定されている機能を抑止することを特徴とする請求項1記載の非接触ICカード。
  3. 前記制御手段は、前記第2のコイルが前記磁性体部材により被覆されていることを示す前記比較手段の出力に基づいて非接触ICカードの予定されている複数の機能を切り替えて実行することを特徴とする請求項1記載の非接触ICカード。
  4. 前記磁性体部材は前記ICカード本体に対して着脱可能に構成されたことを特徴とする請求項1記載の非接触ICカード。
  5. 前記磁性体部材は前記ICカード本体に対して、前記第2のコイルを被覆する第1の位置と前記第2のコイルを被覆しない第2の位置との間で前記磁性体部材を移動可能に構成されたことを特徴とする請求項1記載の非接触ICカード。
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