JP4200673B2 - 調整量算出方法、調整量算出装置、及びコンピュータプログラム - Google Patents

調整量算出方法、調整量算出装置、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前台車及び後台車上の左右それぞれに高さ調整装置を介在させて車体剛体を載置してある鉄道車両の、台車と車体剛体との間の高さの調整量を算出する調整量算出方法、調整量算出装置、及びコンピュータを調整量算出装置として機能させるためのコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、鉄道車両においてはより安定した走行が可能となるよう開発が進められている。空気ばねまたはコイルばね等の高さ調整装置を有する鉄道車両においては、静止状態における鉄道車両の輪重の不均衡が大きくなるに従い、走行安定性が悪化する。走行安定性に悪影響を与える原因となる輪重の不均衡は図15に示す車体剛体Bのねじれが大きな要因となっている。
【0003】
図15は車体剛体Bのねじれの概念を示す説明図である。図の点線矢印方向が鉄道車両の進行方向であり、ねじれがない理想車体剛体Bの場合は図15(a)に示す如く前台車の1位及び2位並びに後台車の3位及び4位は全て同じ高さとなり、車体剛体Bの輪重は1位〜4位において全て均等となる。しかしねじれが生じた場合は、図15(b)及び(c)に示すように対角の高さ(1位と4位)が同方向に上昇または下降し、これに対して他の対角高さ(2位と3位)も同方向に下降または上昇する。同様に、対角位置にある1位及び4位の輪重が増加または減少し、これに対して他の対角位置にある2位及び3位の輪重が減少または増加する。
【0004】
車体剛体のねじれを除去するためには、車体剛体のねじれを完全になくすか、または台車と車体剛体との間にライナー(シム)を挿入する、空気ばねへ適量の圧縮空気を給排気する、または、自動高さ調整機構の水平レバー(LVレバー)の長さを調整することにより擬似的にねじれをなくす方法が考えられる。しかし、鉄道車両の様な大型構造物をねじれなしに製作することは困難であることから、ライナーを挿入する手法等が一般的に用いられている。以下に従来実施していた調整量算出方法を説明する。
【0005】
図16は前台車105F、後台車105R及び高さ調整装置101〜104等の要部を示す模式的斜視図である。図において105Fは鉄道車両の進行方向前側に設けられる前台車であり、空気ばねまたはコイルバネ等の1位高さ調整装置101及び2位高さ調整装置102を載置している。これと反対側には後台車105Rが設けられ3位高さ調整装置103及び4位高さ調整装置104がそれぞれ設けられる。なお以下では高さ調整装置101〜104を空気ばねとして説明する。
【0006】
各高さ調整装置101〜104には自動高さ調整機構101A〜104A(以下101Aで代表する)が設けられている(102A及び104Aは図示せず)。自動高さ調整機構101Aは前台車105F上に立設される垂直レバー101AVと、垂直レバー101AVの他端と回転可能に連結される水平レバー101AHとにより構成され、高さ調整装置101が上昇した場合、すなわち水平レバー101AHが垂直レバー101AVとの接合部を中心に上昇した場合は、自動高さ調整機構101Aの図示しない排気口から空気を排気して高さを機械的に低下させるよう構成されている。一方、高さ調整装置101が下降した場合、すなわち水平レバー101AHが垂直レバー101AVとの接合部を中心に下降した場合は、図示しない空気だめから高さ調整装置101へ空気を給気して高さ調整装置101の高さを機械的に上昇させるよう構成されている。
【0007】
図17は従来の調整量算出方法を示すフローチャートである。まず、各位高さ調整装置101〜104を予め定められた基準高さにまでパンク状態から上昇させる(ステップS1001)。この状態で一の自動高さ調整機構101Aの垂直レバー101AVを取り外し、水平レバー101AHが動作しないよう固定する(ステップS1002)。そして一の高さ調整装置101と他の高さ調整装置102とを連通する(ステップS1003)。連通するとは例えば、高さ調整装置101及び102の図示しない排気弁をホース等により連結し自由に圧縮空気が移動し得るような状態におくことをいう。
【0008】
そして、この状態で一の自動高さ調整機構101Aを除く、他の自動高さ調整機構102A〜104Aを作動させ、各高さ調整装置102〜104の高さを再度基準高さに調整する(ステップS1004)。そして一の高さ調整装置101の高さを求め、この求めた値と基準高さとの差を求めるべき調整量としていた(ステップS1005)。
【0009】
さらに本願出願人が特願2001−163485にて提案しているように、空気ばね等に圧力センサ及び高さセンサをそれぞれ設け、対角位置にある圧力センサの合計値と、他の対角位置にある圧力センサの合計値との差が略零となるよう制御し、略零となった時点の高さセンサからの出力により調整量を算出する調整量算出装置も提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の方法により算出した調整量に対応する厚さのライナーを台車と車体剛体との間に挿入した場合等でも輪重の不均衡が依然として大きく生じており、特に車体剛体に左右方向の偏心が存在する場合はその誤差が顕著であることが確認された。これは、連通した各高さ調整装置の圧力が等しい値に収束することに起因するものと推察される。また、従来の方法は自動高さ調整機構を用いているが、この自動高さ調整機構は製品によってそれぞれ異なる不感帯幅を有しており、正確な調整量を算出することが困難であった。従って、現在ではこの方法により大まかな調整量を算出しておきその後に、作業者が任意の厚さのライナーを挿入または取り出すことにより、または、空気ばね等の高さ調整装置に圧縮空気を適宜給排気することにより、あるいは、自動高さ調整機構の垂直レバーの長さを適宜変更することにより、輪重の不均衡を低減することとしているが、作業者の勘に基づいて4つの部位をそれぞれ調整することは、極めて困難であり結果として輪重の不均衡を改善して走行安定性を向上させるという目的を達成することができないという問題を残していた。
【0011】
また、特願2001−163485にて提案した調整量算出装置は、各空気ばね等の高さ調整装置に圧力センサまたは荷重センサを設ける必要があり、その構成が複雑となっていた。
【0012】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車体剛体を高さ調整装置により強制的にねじり、対角輪重差が予め定められた閾値以下の状態での各位の高さを測定することにより、最適な調整量を算出し、この算出値に基づくライナーを台車と車体剛体との間に挿入する等により、輪重の不均衡をなくし、走行安定性を向上させることが可能な調整量算出方法、調整量算出装置、及びコンピュータを調整量算出装置として機能させるためのコンピュータプログラムを提供することにある。
【0013】
また、本発明の他の目的は、空気ばねに設けられる圧力センサから出力される圧力を計測することに代えて輪重を計測することにより、機器の小型化、低コスト化を達成することが可能な調整量算出方法、調整量算出装置、及びコンピュータを調整量算出装置として機能させるためのコンピュータプログラムを提供することにある。
【0014】
さらに、本願出願人は研究を進めた結果、以下の事項を知見した。図1は鉄道車両の要部を示す説明図である。図に示すように空気ばね、コイルバネ等の1位から4位の高さ調整装置1A〜4A(以下、場合によりAで代表する)が、前台車F及び後台車R(台車FR)上の左右それぞれに設けられている。高さ調整装置1A〜4Aは車体剛体Bと台車FRとの間に介在させて配置されている。また、高さ調整装置Aの高さ(または、台車FRと車体剛体Bとの間の高さ)を計測する高さセンサ1H〜4Hにそれぞれ配置されている。
【0015】
前台車Fには車輪1W〜4W(以下、場合によりWで代表する)が設けられており、一方の後台車Rには車輪5W〜8Wが設けられている。ここで、鉄道車両の輪重計測装置(図示せず)により計測される輪重は車輪1W下がW1,車輪2W下がW2…となる。また1位の輪重はW1にW3を加算してW1Aとなる。なお、1位とは高さ調整装置1Aが設けられる位置をいい、同様に2位とは高さ調整装置2Aが、3位とは高さ調整装置3Aが、4位とは高さ調整装置4Aがそれぞれ設けられている位置をいう。このような構成において高さ調整装置Aを制御し、輪重W1〜W8、及び高さセンサから出力させる各位の高さをそれぞれ計測した。
【0016】
図2は各高さ調整装置の高さを変化させた場合における、輪重の変化を示すグラフである。横軸は、対角位置にそれぞれ設けられる高さセンサ(例えば1位と4位のセンサ)により検出される第1合計高さと、別の対角位置にそれぞれ設けられる高さセンサ(例えば2位と3位のセンサ)により検出される第2合計高さとの差である対角高さ差である。一方、縦軸は輪重W1〜W8である。ここで、各高さ調整装置を給気制御または排気制御を実施することにより高さを変化させた場合、ねじれが無くまた偏心もない理想車体剛体である場合は、図2(a)に示す如く、各位の高さ調整装置が基準である対角高さ差0mm、32.5kNで釣り合うことになる。
【0017】
一方、車体剛体がねじれを有し、車両剛体が左右前後に偏心している場合、図2(b)に示すグラフを得ることができる。ここで各直線によって囲まれる図形(斜線部分)の図心の座標値(−1.7mm、33.5kN)を求める。そうすると、この座標値の対角高さ差(−1.7mm)と対角高さ差0mmとの差が求めるべき調整量(−1.7mm)であることを知見した。
【0018】
また、図3は対角高さ差と対角輪重差との関係を示すグラフである。横軸は、対角高さ差であり、縦軸は対角位置にある輪重の合計値(W1AとW4Aとの合計値)から、別の対角位置にある輪重の合計値(W2AとW3Aとの合計値)を減じた、対角輪重差である。高さ調整装置を制御して対角高さ差を変化させ、そのときの対角輪重差を複数点プロットして近似直線を生成したものである。
【0019】
この場合、図3のグラフは図2(b)と等価なものであることから、本願出願人は図2の場合と同じく、対角輪重差が略零のときの対角高さ差(図では−1.7mm)が、求めるべき調整量であることを知見した。
【0020】
さらに、本発明は上記知見に基づいてなされたものであり、その目的は、高さ調整装置に対して高さ制御を行い、高さを逐次変化させて輪重を逐次計測し、また高さセンサから検出される対角高さ差を逐次算出し、これらから得られるグラフに基づいて調整量を算出することにより、より簡易な方法で輪重の不均衡をなくし、走行安定性を向上させることが可能な調整量算出方法、調整量算出装置、及びコンピュータを調整量算出装置として機能させるためのコンピュータプログラムを提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る調整量算出方法は、左右一対の車輪をそれぞれ2つずつ有する前台車及び後台車上の左右それぞれに高さ調整装置を介在させて車体剛体を載置してある鉄道車両の、台車と車体剛体との間の高さの調整量を算出する方法であって、輪重を計測する輪重計測装置により計測された前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重の入力を受け付ける輪重受付ステップと、該輪重受け付けステップにより受け付けた前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車左側の輪重とし、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車右側の輪重とし、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車左側の輪重とし、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車右側の輪重とする加算ステップと、該加算ステップにより加算された対角位置にある輪重の合計値から、前記加算ステップにより加算された別の対角位置にある輪重の合計値を減じて、対角輪重差を算出する対角輪重差算出ステップと、算出した対角輪重差が予め定められた閾値以下となるまで、前記高さ調整装置を制御するステップと、対角輪重差が予め定められた閾値以下となった場合における高さ調整装置の高さに基づいて、調整量を算出する調整量算出ステップとを備え、前記調整量算出ステップは、対角位置にある高さ調整装置の高さを加算して第1合計高さを算出するステップと、別の対角位置にある高さ調整装置の高さを加算して第2合計高さを算出するステップと、前記算出した第1合計高さと第2合計高さとの差を調整量として算出するステップとを含むことを特徴とする。
【0023】
本発明に係る調整量算出装置は、左右一対の車輪をそれぞれ2つずつ有する前台車及び後台車上の左右それぞれに高さ調整装置を介在させて車体剛体を載置してある鉄道車両の、台車と車体剛体との間の高さの調整量を算出する調整量算出装置であって、輪重を計測する輪重計測装置により計測された前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重の入力を受け付ける輪重受付手段と、該輪重受付手段により受け付けた前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車左側の輪重とし、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車右側の輪重とし、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車左側の輪重とし、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車右側の輪重とする加算手段と、該加算手段により加算された対角位置にある輪重の合計値から、前記加算手段により加算された別の対角位置にある輪重の合計値を減じて、対角輪重差を算出する対角輪重差算出手段と、算出した対角輪重差が予め定められた閾値以下となるまで、前記高さ調整装置を制御する手段と、各高さ調整装置の高さを検出する高さセンサと、対角輪重差が予め定められた閾値以下となった場合に、前記高さセンサから出力される高さに基づいて、調整量を算出する調整量算出手段とを備え、前記調整量算出手段は、対角位置にそれぞれ設けられた高さセンサにより検出される高さを加算して算出した第1合計高さと、別の対角位置にそれぞれ設けられた高さセンサにより検出される高さを加算して算出した第2合計高さとの差を調整量として算出するよう構成してあることを特徴とする。
【0025】
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、左右一対の車輪をそれぞれ2つずつ有する前台車及び後台車上の左右それぞれに高さ調整装置を介在させて車体剛体を載置してある鉄道車両の、台車と車体剛体との間の高さの調整量を算出させるコンピュータプログラムであって、コンピュータに、輪重を計測する輪重計測装置により計測された前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重の入力を受け付けさせるステップと、コンピュータに、該輪重受け付けステップにより受け付けた前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車左側の輪重とし、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車右側の輪重とし、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車左側の輪重とし、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車右側の輪重とさせる加算ステップと、コンピュータに、該加算ステップにより加算された対角位置にある輪重の合計値から、前記加算ステップにより加算された別の対角位置にある輪重の合計値を減じて、対角輪重差を算出させる対角輪重差算出ステップと、コンピュータに、算出させた対角輪重差が予め定められた閾値以下となるまで、前記高さ調整装置を制御させるステップと、コンピュータに、対角輪重差が予め定められた閾値以下となった場合における高さ調整装置の高さに基づいて、調整量を算出させる調整量算出ステップとを実行させ、前記調整量算出ステップは、対角位置にある高さ調整装置の高さを加算して第1合計高さを算出するステップと、別の対角位置にある高さ調整装置の高さを加算して第2合計高さを算出するステップと、前記算出した第1合計高さと第2合計高さとの差を調整量として算出するステップとを含むことを特徴とする。
【0026】
本発明に係る調整量算出方法は、左右一対の車輪をそれぞれ2つずつ有する前台車及び後台車上の左右それぞれに高さ調整装置を介在させて車体剛体を載置してある鉄道車両の、台車と車体剛体との間の高さの調整量を算出する方法であって、輪重を計測する輪重計測装置により計測された前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重の入力を受け付ける輪重受付ステップと、該輪重受け付けステップにより受け付けた前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車左側の輪重とし、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車右側の輪重とし、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車左側の輪重とし、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車右側の輪重とする加算ステップと、該加算ステップにより加算された対角位置にある高さ調整装置の高さを加算して第1合計高さを算出し、前記加算ステップにより加算された別の対角位置にある高さ調整装置の高さを加算して第2合計高さを算出し、前記算出した第1合計値と第2合計値との差である対角高さ差を算出する対角高さ差算出ステップと、前記高さ調整装置を制御して、対角高さ差算出ステップにより算出される対角高さ差と輪重受付ステップにより受け付けられる輪重とを対応づけて記憶するステップと、記憶した複数の対角高さ差と輪重とを読み出して2次元座標上に展開するステップと、該2次元座標上に展開した近似直線により囲まれる図形の図心の座標を算出するステップと、算出した図心の対角高さ差の座標値を調整量として算出するステップとを備えることを特徴とする。
【0027】
本発明に係る調整量算出装置は、左右一対の車輪をそれぞれ2つずつ有する前台車及び後台車上の左右それぞれに高さ調整装置を介在させて車体剛体を載置してある鉄道車両の、台車と車体剛体との間の高さの調整量を算出する調整量算出装置であって、輪重を計測する輪重計測装置により計測された前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重の入力を受け付ける輪重受付手段と、該輪重受付手段により受け付けた前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車左側の輪重とし、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車右側の輪重とし、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車左側の輪重とし、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車右側の輪重とする加算手段と、各高さ調整装置の高さを検出する高さセンサと、対角位置にそれぞれ設けられた高さセンサにより検出される高さを加算して算出した第1合計高さと、別の対角位置にそれぞれ設けられた高さセンサにより検出される高さを加算して算出した第2合計高さとの差である対角高さ差を算出する対角高さ差算出手段と、前記高さ調整装置を制御して、対角高さ差算出手段により算出される対角高さ差と前記加算手段により加算された輪重とを対応づけて記憶する手段と、記憶した複数の対角高さ差と輪重とを読み出して2次元座標上に展開する手段と、該2次元座標上に展開した近似直線により囲まれる図形の図心の座標を算出する手段と、算出した図心の対角高さ差の座標値を調整量として算出する手段とを備えることを特徴とする。
【0028】
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、左右一対の車輪をそれぞれ2つずつ有する前台車及び後台車上の左右それぞれに高さ調整装置を介在させて車体剛体を載置してある鉄道車両の、台車と車体剛体との間の高さの調整量を算出させるコンピュータプログラムであって、コンピュータに、輪重を計測する輪重計測装置により計測された前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重の入力を受け付けさせる輪重受付ステップと、コンピュータに、該輪重受け付けステップにより受け付けた前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車左側の輪重とし、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車右側の輪重とし、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車左側の輪重とし、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車右側の輪重とさせる加算ステップと、コンピュータに、対角位置にある高さ調整装置の高さを加算させて第1合計高さを算出させ、別の対角位置にある高さ調整装置の高さを加算させて第2合計高さを算出させ、前記算出させた第1合計値と第2合計値との差である対角高さ差を算出させる対角高さ差算出ステップと、コンピュータに、前記高さ調整装置を制御させて、対角高さ差算出ステップにより算出される対角高さ差と前記加算ステップにより加算された輪重とを対応づけて記憶させるステップと、コンピュータに、記憶させた複数の対角高さ差と輪重とを読み出させて2次元座標上に展開させるステップと、コンピュータに、該2次元座標上に展開させた近似直線により囲まれる図形の図心の座標を算出させるステップと、コンピュータに、算出させた図心の対角高さ差の座標値を調整量として算出させるステップとを実行させることを特徴とする。
【0029】
本発明に係る調整量算出方法は、左右一対の車輪をそれぞれ2つずつ有する前台車及び後台車上の左右それぞれに高さ調整装置を介在させて車体剛体を載置してある鉄道車両の、台車と車体剛体との間の高さの調整量を算出する方法であって、輪重を計測する輪重計測装置により計測された前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重の入力を受け付ける輪重受付ステップと、該輪重受け付けステップにより受け付けた前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車左側の輪重とし、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車右側の輪重とし、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車左側の輪重とし、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車右側の輪重とする加算ステップと、該加算ステップにより加算された対角位置にある輪重の合計値から、前記加算ステップにより加算された別の対角位置にある輪重の合計値を減じて、対角輪重差を算出する対角輪重差算出ステップと、対角位置にある高さ調整装置の高さを加算して第1合計高さを算出し、別の対角位置にある高さ調整装置の高さを加算して第2合計高さを算出し、前記算出した第1合計値と第2合計値との差である対角高さ差を算出する対角高さ差算出ステップと、前記高さ調整装置を制御して、対角高さ差算出ステップにより算出される対角高さ差と対角輪重差算出ステップにより算出された対角輪重差とを対応づけて記憶するステップと、記憶した複数の対角高さ差と対角輪重差とを読み出して2次元座標上に近似直線を生成するステップと、生成した近似直線における、対角輪重差が略零の場合の、対角高さ差の座標値を調整量として算出するステップとを備えることを特徴とする。
【0030】
本発明に係る調整量算出装置は、左右一対の車輪をそれぞれ2つずつ有する前台車及び後台車上の左右それぞれに高さ調整装置を介在させて車体剛体を載置してある鉄道車両の、台車と車体剛体との間の高さの調整量を算出する調整量算出装置であって、輪重を計測する輪重計測装置により計測された前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重の入力を受け付ける輪重受付手段と、該輪重受付手段により受け付けた前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車左側の輪重とし、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車右側の輪重とし、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車左側の輪重とし、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車右側の輪重とする加算手段と、該加算手段により加算された対角位置にある輪重の合計値から、前記加算手段により加算された別の対角位置にある輪重の合計値を減じて、対角輪重差を算出する対角輪重差算出手段と、各高さ調整装置の高さを検出する高さセンサと、対角位置にそれぞれ設けられた高さセンサにより検出される高さを加算して算出した第1合計高さと、別の対角位置にそれぞれ設けられた高さセンサにより検出される高さを加算して算出した第2合計高さとの差である対角高さ差を算出する対角高さ差算出手段と、前記高さ調整装置を制御して、対角高さ差算出手段により算出される対角高さ差と対角輪重差算出手段により算出された対角輪重差とを対応づけて記憶する手段と、記憶した複数の対角高さ差と対角輪重差とを読み出して2次元座標上に近似直線を生成する手段と、生成した近似直線における、対角輪重差が略零の場合の、対角高さ差の座標値を調整量として算出する手段とを備えることを特徴とする。
【0031】
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、左右一対の車輪をそれぞれ2つずつ有する前台車及び後台車上の左右それぞれに高さ調整装置を介在させて車体剛体を載置してある鉄道車両の、台車と車体剛体との間の高さの調整量を算出させるコンピュータプログラムであって、コンピュータに、輪重を計測する輪重計測装置により計測された前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重の入力を受け付けさせる輪重受付ステップと、コンピュータに、該輪重受け付けステップにより受け付けた前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車左側の輪重とし、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車右側の輪重とし、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車左側の輪重とし、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車右側の輪重とさせる加算ステップと、コンピュータに、該加算ステップにより加算された対角位置にある輪重の合計値から、前記加算ステップにより加算された別の対角位置にある輪重の合計値を減じて、対角輪重差を算出させる対角輪重差算出ステップと、コンピュータに、対角位置にある高さ調整装置の高さを加算させて第1合計高さを算出させ、別の対角位置にある高さ調整装置の高さを加算させて第2合計高さを算出させ、前記算出させた第1合計値と第2合計値との差である対角高さ差を算出させる対角高さ差算出ステップと、コンピュータに、前記高さ調整装置を制御させて、対角高さ差算出ステップにより算出される対角高さ差と対角輪重差算出ステップにより算出された対角輪重差とを対応づけて記憶させるステップと、コンピュータに、記憶させた複数の対角高さ差と対角輪重差とを読み出させて2次元座標上に近似直線を生成させるステップと、コンピュータに、生成させた近似直線における、対角輪重差が略零の場合の、対角高さ差の座標値を調整量として算出させるステップとを実行させることを特徴とする。
【0032】
発明の基本原理について以下に説明する。図4は本発明にかかる調整量算出方法の基本原理を示す説明図である。図4において1位〜4位の各位置に高さ調整装置1A〜4Aが設けられ、その上に車体剛体Bが載置されている。車体剛体Bは1位及び4位において下方向のねじれ、2位及び3位において上方向のねじれがそれぞれ生じていると想定する。このような場合に、車体剛体Bのねじれ成分をΔWnとした場合、各高さ調整装置1A〜4Aの輪重W1A〜W4Aは以下の式1で表すことができる。
【0033】
W1A=W0+ΔWn
W2A=W0−ΔWn
W3A=W0−ΔWn
W4A=W0+ΔWn
ただし、W0=(W1A+W2A+W3A+W4A)÷4 式1
【0034】
従って、式1から以下の式2を導くことができる。
【0035】
(W1A+W4A)−(W2A+W3A)=4ΔWn 式2
【0036】
ここで、ねじれがない理想車体剛体の場合はねじれ成分ΔWn(右辺)が零である。したがって、式2に示す対角位置の合計値の差である対角輪重差(左辺)が零となるよう、各高さ調整装置を制御して車体剛体をねじれば良いことが理解できる。
【0037】
これらの事項から発明にあっては、まず輪重計測装置等により前台車及び後台車の左右それぞれの輪重を計測し、計測した輪重を受け付ける。そして、対角位置にある輪重の合計値(W1A+W4A)から、別の対角位置にある輪重の合計値(W2A+W3A)を減じて対角輪重差を算出する。そしてこの対角輪重差が予め定められた閾値以下となるまで、各高さ調整装置を制御する。
【0038】
対角輪重差が予め定められた閾値以下となった場合、各高さセンサにより検知される高さ、または計測した高さに基づいて調整量を算出する。調整量の算出は、例えば、対角位置にそれぞれ設けられた高さセンサにより検出される高さの第1合計高さと、別の対角位置にそれぞれ設けられた高さセンサにより検出される高さの第2合計高さとの差を算出し、この値を調整量とすればよい。このようにして算出した調整量に係る厚さのライナーを台車と車体剛体との間に挿入する、空気ばね等の高さ調整装置に圧縮空気を適宜給排気する、または、自動高さ調整機構の垂直レバーの長さを適宜変更することにより輪重の不均衡が低減され、その結果走行安定性を向上させることが可能となる。
さらに、空気ばねの内圧を計測する圧力センサ、コイルばねの荷重を計測する荷重センサが不要になり、機器の小型化を図ることが可能となる。
【0039】
発明にあっては、まず輪重計測装置等により前台車及び後台車の左右それぞれの輪重を計測し、計測した輪重を受け付ける。また、対角位置にそれぞれ設けられた高さセンサにより検出される高さの第1合計高さと、別の対角位置にそれぞれ設けられた高さセンサにより検出される高さの第2合計高さとの差である対角高さ差を算出する。
【0040】
各高さ調整装置の高さを逐次変化させた場合、対角高さ差及び各位の輪重も変化するので、逐次変化した対角高さ差と各位の輪重とを対応させて記憶する。そして、高さを逐次変化させて記憶した各位の輪重及び対応する対角高さ差を読み出して、各位の輪重及び対角高さ差を各軸とする2次元座標上に展開する。そして、2次元座標上に展開した近似直線(図2(b)参照)により囲まれる図形の図心の座標を算出し、算出した図心の対角高さ差の座標値を調整量として算出するようにしたので、極めて簡単な方法により調整量を算出することができこの方法により算出した量のライナーを台車と車体剛体との間に挿入する等により輪重の不均衡が低減され、その結果走行安定性を向上させることが可能となる。
【0041】
発明においては、まず輪重計測装置等により前台車及び後台車の左右それぞれの輪重を計測し、計測した輪重を受け付ける。そして、対角位置にある輪重の合計値(W1A+W4A)から、別の対角位置にある輪重の合計値(W2A+W3A)を減じて対角輪重差を算出する。さらに、対角位置にそれぞれ設けられる高さセンサにより検出される高さの第1合計高さと、別の対角位置にそれぞれ設けられる高さセンサにより検出される高さの第2合計高さとの差である対角高さ差を算出する。
【0042】
ここで、各高さ調整装置の高さを逐次変化させた場合、対角高さ差及び対角輪重差も変化するので、逐次変化した対角高さ差と対角輪重差とを対応させて記憶する。そして、高さを逐次変化させて記憶した対角輪重差及び対応する対角高さ差を読み出して、対角輪重差及び対角高さ差を各軸とする2次元座標上に展開する。そして、2次元座標上に展開した近似直線(図3参照)において、対角輪重差が略零の場合の、対角高さ差の座標値から調整量を算出するようにしたので、極めて簡単な方法により調整量を算出することができこの方法により算出した量のライナーを台車と車体剛体との間に挿入する等により輪重の不均衡が低減され、その結果走行安定性を向上させることが可能となる。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下本発明を実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態1
図5は本発明にかかる調整量算出装置Dの構造を模式的に示した模式的斜視図である。また図6は本発明にかかる調整量算出装置Dの構成を示すブロック図である。なお、以下では高さ調整装置1A〜4A(以下、場合によりAで代表する)を空気ばねとして説明するが、必ずしもこれに限定されるものではなく油圧アクチュエータにより制御されるコイルばね等であっても良いことはもちろんである。
【0044】
図5に示すように、車両の進行方向前側に前台車F、進行方向後側に後台車Rがそれぞれ設けられ、前台車Fの左右それぞれに1位高さ調整装置1A及び2位高さ調整装置2A、並びに後台車Rの左右それぞれに3位高さ調整装置3A及び4位高さ調整装置4Aが設けられている。そして各高さ調整装置Aの支持により車体剛体Bがその上に載置される。
なお、本実施の形態においては、ボルスタレス台車に適用した場合について説明しているが、ボルスタ台車に適用する場合は、(i)前台車F及び後台車R上にボルスタ(図示せず)が載置され、該ボルスタ上に高さ調整装置A及び車体剛体Bがさらに載置され、または(ii)前台車F及び後台車R上に、高さ調整装置Aが載置され、該高さ調整装置A上にボルスタ及び車体剛体Bがさらに載置されることになる。
また、高さ調整装置Aの高さを制御する場合は、制御部10のMPU11の指示により、給気弁1S〜4S(以下、場合によりSで代表する)及び排気弁1E〜4E(以下、場合によりEで代表する)を開閉制御することにより高さを変動させる。
【0045】
高さを上昇させる場合は、給気弁Sを開制御し排気弁Eを閉制御することにより空気だめR2から配管Tを通じて圧縮空気を高さ調整装置Aへ送り込む。一方、高さを低下させる場合は、給気弁Sを閉制御し、排気弁Eを開制御して高さ調整装置A内の圧縮空気を大気へ放出する。また各高さ調整装置Aには、高さ調整装置Aの高さを検出する高さセンサ1H〜4H(以下、場合によりHで代表する)が設けられており、高さに対応する信号を制御部10へ出力する。なお、高さ調整装置Aがコイルばねである場合には、高さ調整装置Aに隣接して設けられる図示しない油圧アクチュエータを用いて、油圧制御することにより、間接的にコイルばねである高さ調整装置Aの高さを制御する。また高さセンサHは、上述のように高さ調整装置Aの高さを測ることの他、実質的にこれと等価な高さである台車FRと車体剛体Bとの間の高さを測定するものであっても良い。
さらに、本実施の形態においては高さセンサHを用いて説明するが、必ずしも高さセンサHは必要なく、メジャー等を用いて高さ調整装置Aの高さ、または台車FRと車体剛体Bとの間の高さを計測し、計測した高さをキーボード等の入力部14から入力するようにしても良い。
【0046】
続いて図6に基づいて制御部10の詳細について説明する。制御部10内のMPU11にはバス17を介してRAM12、ハードディスク等の記憶部15、各高さ調整装置A等と情報を送受信するための通信ポート16、ディスプレィ等の表示部13、及びキーボード、マウス、または操作パネル等の入力部14が接続される。RAM12には記憶部15、表示部13,及び入力部14、各高さ調整装置Aの排気弁Eまたは給気弁S等を制御するための制御プログラム12aが記憶されている。
【0047】
また、通信ポート16には輪重を計測する輪重計測装置Mが接続されている。輪重計測装置Mは各車輪1W〜8W下(図1参照)の輪重W1〜W8を計測して制御部10へ出力する。出力された輪重W1〜W8はRAM12に格納され、またMPU11によって、輪重W1とW3とが加算され、1位の輪重W1Aが算出される。同様にして算出された各位の輪重W1A、W2A、W3A,W4AもRAM12に格納される。なお、本実施の形態においては輪重計測装置Mから出力される輪重を通信ポート16から、その入力を受け付けることとしたが、キーボード等の入力部14から入力を受け付けても良い。
【0048】
以下に本発明にかかる調整量算出方法の処理手順を、フローチャートを用いて説明する。図7及び図8は本発明にかかる調整量算出方法の処理手順を示すフローチャートである。まず、各高さ調整装置Aに給気を行いパンク状態から基準高さ(各台車によって異なるが約30mm程度)まで上昇させる(ステップS51)。この状態において輪重計測装置Mから出力される輪重W1〜W8を受け付ける(ステップS52)。そして、下記の式3に基づいて対角輪重差を算出する(ステップS53)。
【0049】
対角輪重差=(W1+W3)+(W6+W8)−(W2+W4)−(W7+W5)=W1A+W4A−W2A−W3A 式3
【0050】
すなわち対角輪重差は、対角位置(1位、4位)にある輪重の合計値W1A+W4Aから、別の対角位置(2位、3位)にある輪重の合計値W2A+W3Aを減じて、対角輪重差を算出する。なお、対角輪重差は1位の輪重及び2位の輪重の差と3位の輪重及び4位の輪重の差とを合計することにより求めても良いことはいうまでもない。
【0051】
続いて、算出した対角輪重差の絶対値が記憶部15に予め記憶された閾値以下であるか否かを判断する(ステップS54)。なお、閾値は入力部14から適宜の値を入力することができる。ここで、閾値以下でない場合は(ステップS54でNO)、以下の制御を行う。
【0052】
まず、1位の輪重と4位の輪重との合計値(第1合計値W1A+W4A)が2位の輪重と3位の輪重との合計値(第2合計値W2A+W3A)より小さいか否かを判断する(ステップS55)。第1合計値が第2合計値よりも小さい場合は(ステップS55でYES)、1位及び4位の高さ調整装置Aについて給気制御を行い、2位及び3位高さ調整装置Aについて排気制御を行う(ステップS61)。制御量は例えば、対角輪重差の絶対値から閾値を減じた値に予め定められたゲインGを乗じた値を制御量とし、高さセンサHからの出力を参照しながら、制御量に応じた給気または排気制御を実行する。
【0053】
一方、第1合計値が第2合計値よりも大きい場合は(ステップS55でNO)、1位及び4位の高さ調整装置Aについて排気制御を行い、2位及び3位高さ調整装置Aについて給気制御を行う(ステップS62)。ステップS61またはステップS62による給気または排気制御後は、再度ステップS52に戻ってこの処理を繰り返す。以上の制御を繰り返し行うことにより、ステップS54において、対角輪重差の絶対値が閾値以下となった場合は(ステップS54でYES)、その時点における各高さセンサHから出力される高さを記憶部15に記憶する。
【0054】
MPU11は記憶した各高さセンサHの高さを読み出し、対角位置にそれぞれ設けられる高さセンサH(例えば1位と4位)により検出される高さの第1合計高さを算出する(ステップS56)。さらに、別の対角位置にそれぞれ設けられる高さセンサH(例えば2位と3位)により検出される高さの第2合計高さを算出する(ステップS57)。そして、算出した第1合計高さと第2合計高さとの差を算出し、この算出した値を調整量とする(ステップS58)。
調整量が求まった場合、車体剛体Bと前台車F(後台車R)との間の高さの調整は以下の3とおりの方法がある。
【0055】
図9はライナーLの挿入位置を説明するための模式図である。第1の方法として、求めた調整量に応じたライナーLを、車輪Wを有する前台車F(または後台車R)と空気ばねである高さ調整装置Aとの間、または空気ばねAと車体剛体Bとの間に挿入または除去することにより行う。すなわち前台車Fと空気ばねAとの間等に、ライナー(シム)を介在させることにより、擬似的に車体剛体Bのねじれ及び偏心を無くし、左右の輪重差を低減する。
第2の方法として、求めた調整量に応じた、圧縮空気を空気ばねである高さ調整装置Aに対して給排気することにより行う。すなわち適宜の量の圧縮空気を給排気して擬似的に車体剛体Bのねじれ及び偏心を無くし、左右の輪重差を低減する。または、高さ調整装置Aがコイルばねである場合は、求めた調整量に応じた油圧を加圧又は減圧することにより、擬似的に車体剛体Bのねじれ及び偏心を無くし、左右の輪重差を低減する。
第3の方法として、求めた調整量に応じて図示しない自動高さ調整機構を構成する垂直レバーの長さを調整することにより行う。すなわち、垂直レバーの長さを適宜変更することで、擬似的に車体剛体Bのねじれ及び偏心を無くし、左右の輪重差を低減する。
なお、以下では第1の方法であるライナーLを挿入する手法を用いて説明する。
【0056】
ここで、図5に示す1位の高さセンサ1Hにより検出される高さと対角の4位の高さセンサ4Hにより検出される高さとの和を第1合計高さとし、2位の高さセンサ2Hにより検出される高さと対角の3位の高さセンサ3Hにより検出される高さとの和を第2合計高さとする。そして、第1合計高さから第2合計高さを減じた値を調整量とするよう式4の如く定義する。
調整量=(1位高さ+4位高さ)−(2位高さ+3位高さ)
=第1合計高さ−第2合計高さ 式4
ここで、算出した調整量をXとした場合、各部位へ挿入すべきライナーLの厚みは、以下の表1に従って決定する。
【0057】
【表1】
Figure 0004200673
【0058】
表1の内容は、ライナーLを挿入する箇所によって場合分けして記憶部15に記憶している。例えば、全部位にライナーLを挿入する場合(表1(a))は、Xが正の場合、1位及び4位にはXを4で除した厚みのライナーLを挿入し、2位及び3位にはXを4で除した厚みのライナーLを引き抜く。一方、Xが負の場合、逆に表1に示すように1位及び4位のライナーLを引き抜き、2位及び3位はライナーLを挿入する。
【0059】
また、対角部位のみ、つまり2部位のみ挿入する場合(表1(b))は、Xが正の場合、1位及び4位にXを2で除した値の厚みを有するライナーLを挿入する。または、2位及び3位にXを2で除した厚みのライナーLを除去する。なお、Xが負の場合は挿入と除去とが反対となる。
【0060】
また、一部位のみにライナーLを挿入または除去する場合(表1(c))は、Xが正の場合、1位のみに厚みXのライナーLを挿入する。2位のみ厚みXのライナーLを除去する。3位のみ厚みXのライナーLを除去する。または4位のみに厚みXのライナーLを挿入、の4とおりが考えられる。なお、Xが負の場合は挿入と除去とが反対となる。
なお、上述の第2の方法による場合は、各高さセンサ1H〜4Hから出力される高さが、所定の高さになるよう表1に基づいて高さ調整装置1A〜4Aを制御する。例えば、全部位を調整する場合、場合(表1(a))は、調整量Xが正の場合、1位及び4位の高さがX/4上昇するまで高さ調整装置1A・4Aを上昇制御し、2位及び3位の高さがX/4で下降するまで高さ調整装置2A・3Aを下降制御すれば良い。
第3の方法による場合は、自動高さ調整機構の垂直レバー(図16における101AV)の長さを表1に基づいて調整する。例えば、全部位を調整する場合、場合(表1(a))は、調整量Xが正の場合、1位及び4位の垂直レバーについては長さをX/4長くし、2位及び3位の垂直レバーについては長さをX/4短くすれば良い。
【0061】
実施の形態2
図10は実施の形態2に係る調整量算出装置Dを実施するためのハードウェア構成を示す模式図である。実施の形態2に係る調整量算出装置Dを実行させるためのコンピュータプログラムは、本実施の形態2のように調整量算出装置Dにプレインストールして提供することも、またCD−ROM、MO等の可搬型記録媒体で提供することも可能である。さらに、コンピュータプログラムを回線経由で搬送波として伝搬させて提供することも可能である。以下に、その内容を説明する。
【0062】
図10に示す調整量算出装置Dに、輪重を受け付けさせ、対角輪重差を算出させ、高さ調整装置を制御させ、調整量を算出させるプログラムが記憶された記録媒体10a(CD−ROM、MO又はDVD−ROM等)が調整量算出装置Dの記憶部15にインストールされている。かかるプログラムは調整量算出装置DのRAM12にロードして実行される。これにより、上述のような本発明の調整量算出装置Dとして機能する。
【0063】
本実施の形態2は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0064】
実施の形態3
実施の形態3は対角高さ差及び各位の輪重を2次元座標上に展開し、簡易に調整量を算出する方法に関する。
【0065】
図11は実施の形態3に係る調整量算出方法の処理手順を示すフローチャートである。図11及び図2を用いて処理手順を以下に説明する。なお、本実施の形態においては、基準高さは30mmとし、ねじれ及び偏心のない理想車体剛体Bの基準高さ30mm時点における各位の輪重を32.5kNであるとして説明する。
【0066】
まず、各高さ調整装置Aの高さをパンク状態から基準高さ30mmまで制御する(ステップS101)。そして、各位の高さ調整装置Aを給気または排気制御することにより(ステップS102)、高さを変化させる。そして、対角位置にそれぞれ設けられる高さセンサHにより検出される高さの第1合計高さと、別の対角位置にそれぞれ設けられる高さセンサHにより検出される高さの第2合計高さとの差である対角高さ差を算出する(ステップS103)。同時に輪重計測装置Mから出力される各位の輪重を受け付ける(ステップS104)。そしてこの算出した対角高さ差とその時点における各位の輪重とを対応づけて記憶部15に記憶する(ステップS105)。以上の処理を各高さ調整装置Aの高さを逐次変化させて、データを逐次記憶する。
【0067】
そして、記憶した複数のデータを読み出して、図2に示すように各位の輪重(kN)を縦軸に、対角高さ差(mm)を横軸とする2次元座標上にデータを展開する(ステップS106)。そしてこの各位のプロット点に基づいて近似直線(W1〜W8)を算出し図2(b)に示すグラフを得る(ステップS107)。
なお、プロット点は少なくとも2点以上有ればよいが(すなわち、条件を変えて2度、対角高さ差と各位の輪重とを求めるだけでも良い)、精度良く調整量を算出するためにはより多く計測を行って多くのプロット点から調整量を求めることが好ましい。なお、プロット点が2点の場合は近似直線ではなく2点の座標値から決定される一次直線を生成する。
そして、この8本の近似直線で囲まれた図形(図2の斜線部分)の、図心の座標を算出する(ステップS108)。そして図心の座標の横軸値(図では−1.7mm)、つまり対角高さ差の値を求めるべき調整量とする(ステップS109)。なお、実際に挿入すべきライナーLの厚みは実施の形態1の表1と同様であるので省略する。ステップS102においては、各高さ調整装置Aに対し、任意に給気、または排気制御を行ったが、以下のようにしてデータを採取するのが容易である。その一例を以下に示す。
【0068】
まず、1位〜4位の高さ調整装置Aの高さを基準高さ30mmまで制御する。ついで、1位の高さ調整装置1Aのみ給気制御により変化させる。この場合、2位から4位の高さ調整装置Aの高さは基準高さ30mmのままである(もちろん自由に制御してデータを採取しても良い)。そして1位高さを変化させている場合に、対角高さ差に対応させて各位の輪重値を記憶部15に逐次記憶する。
【0069】
そして、図2に示す如く、対角高さ差(mm)を横軸とし、各位の輪重(kN)を縦軸として、この2次元座標上に、記憶部15から読み出した対角高さ差に対応する各位の輪重値を展開する。そして、各位のプロット点に基づいて近似直線を算出する。ここで、8本の近似直線によって囲まれる図形の図心を算出する。そして、算出した図心の対角高さ差の座標値を求めるべき調整量とする。
【0070】
本実施の形態3は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1及び2と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0071】
実施の形態4
図12は実施の形態4に係る調整量算出装置Dを実施するためのハードウェア構成を示す模式図である。実施の形態4に係る調整量算出装置Dを実行させるためのコンピュータプログラムは、本実施の形態4のように調整量算出装置Dにプレインストールして提供することも、またCD−ROM、MO等の可搬型記録媒体で提供することも可能である。さらに、コンピュータプログラムを回線経由で搬送波として伝搬させて提供することも可能である。以下に、その内容を説明する。
【0072】
図12に示す調整量算出装置Dに、輪重を受け付けさせ、対角高さ差を算出させ、対角高さ差及び各位の輪重を記憶させ、2次元座標上に展開させ、図心座標を算出させ、調整量を算出させるプログラムが記憶された記録媒体10b(CD−ROM、MO又はDVD−ROM等)が調整量算出装置Dの記憶部15にインストールされている。かかるプログラムは調整量算出装置DのRAM12にロードして実行される。これにより、上述のような本発明の調整量算出装置Dとして機能する。
【0073】
本実施の形態4は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1乃至3と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0074】
実施の形態5
実施の形態5は対角高さ差及び対角輪重差を2次元座標上に展開し、簡易に調整量を算出する方法に関する。
【0075】
図13は実施の形態5に係る調整量算出方法の処理手順を示すフローチャートである。図13及び図3を用いて処理手順を以下に説明する。
【0076】
まず、各高さ調整装置Aの高さをパンク状態から基準高さ30mmまで制御する(ステップS131)。そして、各位の高さ調整装置Aを給気または排気制御することにより(ステップS132)、高さを変化させる。そして、対角位置にそれぞれ設けられる高さセンサHにより検出される高さの第1合計高さと、別の対角位置にそれぞれ設けられる高さセンサHにより検出される高さの第2合計高さとの差である対角高さ差を算出する(ステップS133)。同時に輪重計測装置Mから出力される各位の輪重を受け付ける(ステップS134)。
【0077】
制御部10は、受け付けた各位の輪重を式3に代入して対角輪重差を算出する(ステップS135)。そしてこの算出した対角高さ差とその時点における対角差とを対応づけて記憶部15に記憶する(ステップS136)。以上の処理を各高さ調整装置Aの高さを逐次変化させて、データを逐次記憶する。
【0078】
そして、記憶したデータを読み出して、図3に示すように対角輪重差(kN)を縦軸に、対角高さ差(mm)を横軸とする2次元座標上にデータを展開する(ステップS137)。そしてこの各位のプロット点に基づいて近似直線を生成し図3に示すグラフを得る(ステップS138)。なお、プロット点は少なくとも2点以上有ればよいが(すなわち、条件を変えて2度、対角高さ差と対角輪重差とを求めるだけでも良い)、精度良く調整量を算出するためにはより多く計測を行って多くのプロット点から調整量を求めることが好ましい。なお、プロット点が2点の場合は近似直線ではなく2点の座標値から決定される一次直線を生成する。
【0079】
そして、この近似直線の対角輪重差が略零のときの、対角高さ差の座標値(図では−1.7mm)を抽出する(ステップS139)。最後に図心の座標の横軸値、つまり対角高さ差の値を求めるべき調整量とする(ステップS1310)。なお、実際に挿入すべきライナーLの厚みは実施の形態1の表1と同様であるので省略する。
【0080】
本実施の形態5は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1乃至4と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0081】
実施の形態6
図14は実施の形態6に係る調整量算出装置Dを実施するためのハードウェア構成を示す模式図である。実施の形態6に係る調整量算出装置Dを実行させるためのコンピュータプログラムは、本実施の形態6のように調整量算出装置Dにプレインストールして提供することも、またCD−ROM、MO等の可搬型記録媒体で提供することも可能である。さらに、コンピュータプログラムを回線経由で搬送波として伝搬させて提供することも可能である。以下に、その内容を説明する。
【0082】
図14に示す調整量算出装置Dに、輪重を受け付けさせ、対角輪重差を算出させ、対角高さ差を算出させ、対角高さ差及び対角輪重差を記憶させ、近似直線を生成させ、調整量を算出させるプログラムが記憶された記録媒体10c(CD−ROM、MO又はDVD−ROM等)が調整量算出装置Dの記憶部15にインストールされている。かかるプログラムは調整量算出装置DのRAM12にロードして実行される。これにより、上述のような本発明の調整量算出装置Dとして機能する。
【0083】
本実施の形態6は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1乃至5と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0084】
以下に、本発明に係る調整量算出方法により算出した調整量に対応するライナーLを実際に挿入して本発明による効果の有無を検討する。
【0085】
走行安定性の是非は下記の式5により求められる輪重比によって評価され、輪重比が低い方が、アンバランスが無く走行安定性が高いことになる。
【0086】
車輪1W、2Wの輪重比(%)=(W1−W2)÷(W1+W2)×100
式5
【0087】
本発明の効果を従来技術と比較するため、以下の4通りについて実験を行った。(1)全く調整を行わない場合。(2)従来の方法(連通法)によって求めた調整量(−4.95mm)に基づいてライナーLを挿入した場合。(3)特願2001−163485で提案した方法によって求めた調整量(−1.1mm)に基づいてライナーLを挿入した場合。(4)本発明の方法によって求めた調整量(−1.7mm)に基づいてライナーLを挿入した場合。
なお、ライナー量の算出は表1に基づいて行った。結果は表2乃至表5に示すとおりである。
【0088】
【表2】
Figure 0004200673
【0089】
【表3】
Figure 0004200673
【0090】
【表4】
Figure 0004200673
【0091】
【表5】
Figure 0004200673
【0092】
まず、鉄道車輌を輪重計測装置M上に載置し、各車輪W下の輪重を計測した。表2には各車輪W下の輪重が表示されている。かかる各車輪W下の輪重を式5へ代入して輪重比を算出した。全く調整を行わない場合(1)は表2に示す如く輪重比にばらつきが生じており、走行安定性が十分ではないという結果となった。
【0093】
従来の方法(2)においては表3に示すように若干輪重比のアンバランスが低減されているが、依然として走行安定性は十分ではない。これに対し表5に示すように本発明の方法(4)によって算出した調整量を用いて調整した場合は、輪重比がいずれも5.0%以下に抑えられており、走行安定性は極めて高いといえる。しかも表4に示すように特願2001−163485で提案した方法(3)と遜色ない結果がでており、本発明が圧力センサ、荷重センサを必要としないことを考慮すれば、極めて容易にかつ低コストで同様の効果を期待することが理解できた。
【0094】
なお、輪重比が完全に零となっていないのは、対角輪重差を所定の閾値以下(本試験では0.5kN)としていること、挿入するライナーLはmm単位でしか用意できないこと等に起因するものであり、対角輪重差を零、挿入するライナーLを正確に一致するよう厳密にした場合は輪重比は理論上零になる。
【0095】
また、本実施の形態においては高さ調整装置Aを空気ばねとして説明したが、コイルばね等の他の手段を用いても良く、また高さの制御は圧縮空気により実施したが、油圧アクチュエータ等を用いて油圧等の流体物により制御するなど他の手段を用いても良いことはもちろんである。さらに、本実施の形態においてはボルスタレス台車に適用した場合について説明したが、ボルスタ台車に適用しても良い。
【0096】
【発明の効果】
以上詳述した如く、発明にあっては、まず輪重計測装置等により前台車及び後台車の左右それぞれの輪重を計測し、計測した輪重を受け付ける。そして、対角位置にある輪重の合計値から、別の対角位置にある輪重の合計値を減じて対角輪重差を算出する。そしてこの対角輪重差が予め定められた閾値以下となるまで、各高さ調整装置を制御する。
【0097】
対角輪重差が予め定められた閾値以下となった場合、各高さセンサにより検知される高さ、または計測した高さに基づいて調整量を算出する。このようにして算出した調整量に係る厚さのライナーを台車と車体剛体との間に挿入する、空気ばね等の高さ調整装置に圧縮空気を適宜給排気する、または、自動高さ調整機構の垂直レバーの長さを適宜変更することにより輪重の不均衡が低減され、その結果走行安定性を向上させることが可能となる。
さらに、空気ばねの内圧を計測する圧力センサ、コイルばねの荷重を計測する荷重センサが不要になり、機器の小型化を図ることが可能となる。
【0098】
発明にあっては、まず輪重計測装置等により前台車及び後台車の左右それぞれの輪重を計測し、計測した輪重を受け付ける。また、対角位置にそれぞれ設けられる高さセンサにより検出される高さの第1合計高さと、別の対角位置にそれぞれ設けられる高さセンサにより検出される高さの第2合計高さとの差である対角高さ差を算出する。
【0099】
各高さ調整装置の高さを逐次変化させた場合、対角高さ差及び各位の輪重も変化するので、逐次変化した対角高さ差と各位の輪重とを対応させて記憶する。そして、高さを逐次変化させて記憶した各位の輪重及び対応する対角高さ差を読み出して、各位の輪重及び対角高さ差を各軸とする2次元座標上に展開する。そして、2次元座標上に展開した近似直線により囲まれる図形の図心の座標を算出し、算出した図心の対角高さ差の座標値を調整量として算出するようにしたので、極めて簡単な方法により調整量を算出することができ、この方法により算出した量のライナーを台車と車体剛体との間に挿入する等により輪重の不均衡が低減され、その結果走行安定性を向上させることが可能となる。
【0100】
発明においては、まず輪重計測装置等により前台車及び後台車の左右それぞれの輪重を計測し、計測した輪重を受け付ける。そして、対角位置にある輪重の合計値から、別の対角位置にある輪重の合計値を減じて対角輪重差を算出する。さらに、対角位置にそれぞれ設けられる高さセンサにより検出される高さの第1合計高さと、別の対角位置にそれぞれ設けられる高さセンサにより検出される高さの第2合計高さとの差である対角高さ差を算出する。
【0101】
ここで、各高さ調整装置の高さを逐次変化させた場合、対角高さ差及び対角輪重差も変化するので、逐次変化した対角高さ差と対角輪重差とを対応させて記憶する。そして、高さを逐次変化させて記憶した対角輪重差及び対応する対角高さ差を読み出して、対角輪重差及び対角高さ差を各軸とする2次元座標上に展開する。そして、2次元座標上に展開した近似直線において、対角輪重差が略零の場合の、対角高さ差の座標値から調整量を算出するようにしたので、極めて簡単な方法により調整量を算出することができこの方法により算出した量のライナーを台車と車体剛体との間に挿入する等により輪重の不均衡が低減され、その結果走行安定性を向上させることが可能となる等、本発明は優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】鉄道車両の要部を示す説明図である。
【図2】各高さ調整装置の高さを変化させた場合における、輪重の変化を示すグラフである。
【図3】対角高さ差と対角輪重差との関係を示すグラフである。
【図4】本発明にかかる調整量算出方法の基本原理を示す説明図である。
【図5】本発明にかかる調整量算出装置の構造を模式的に示した模式的斜視図である。
【図6】本発明にかかる調整量算出装置の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明にかかる調整量算出方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明にかかる調整量算出方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】ライナーの挿入位置を説明するための模式図である。
【図10】実施の形態2に係る調整量算出装置を実施するためのハードウェア構成を示す模式図である。
【図11】実施の形態3に係る調整量算出方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】実施の形態4に係る調整量算出装置を実施するためのハードウェア構成を示す模式図である。
【図13】実施の形態5に係る調整量算出方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図14】実施の形態6に係る調整量算出装置を実施するためのハードウェア構成を示す模式図である。
【図15】車体剛体のねじれの概念を示す説明図である。
【図16】前台車、後台車及び高さ調整装置等の要部を示す模式的斜視図である。
【図17】従来の調整量算出方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 制御部
12 RAM
15 記憶部
10a 記録媒体
10b 記録媒体
10c 記憶媒体
1W〜8W 車輪
B 車体剛体
D 調整量算出装置
F 前台車
R 後台車
L ライナー
1A〜4A 高さ調整装置
1E〜4E 排気弁
1H〜4H 高さセンサ
M 輪重計測装置
1S〜4S 給気弁

Claims (9)

  1. 左右一対の車輪をそれぞれ2つずつ有する前台車及び後台車上の左右それぞれに高さ調整装置を介在させて車体剛体を載置してある鉄道車両の、台車と車体剛体との間の高さの調整量を算出する方法であって、
    輪重を計測する輪重計測装置により計測された前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重の入力を受け付ける輪重受付ステップと、
    該輪重受け付けステップにより受け付けた前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車左側の輪重とし、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車右側の輪重とし、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車左側の輪重とし、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車右側の輪重とする加算ステップと、
    該加算ステップにより加算された対角位置にある輪重の合計値から、前記加算ステップにより加算された別の対角位置にある輪重の合計値を減じて、対角輪重差を算出する対角輪重差算出ステップと、
    算出した対角輪重差が予め定められた閾値以下となるまで、前記高さ調整装置を制御するステップと、
    対角輪重差が予め定められた閾値以下となった場合における高さ調整装置の高さに基づいて、調整量を算出する調整量算出ステップと
    を備え、
    前記調整量算出ステップは、
    対角位置にある高さ調整装置の高さを加算して第1合計高さを算出するステップと、
    別の対角位置にある高さ調整装置の高さを加算して第2合計高さを算出するステップと、
    前記算出した第1合計高さと第2合計高さとの差を調整量として算出するステップと
    を含むことを特徴とする調整量算出方法。
  2. 左右一対の車輪をそれぞれ2つずつ有する前台車及び後台車上の左右それぞれに高さ調整装置を介在させて車体剛体を載置してある鉄道車両の、台車と車体剛体との間の高さの調整量を算出する調整量算出装置であって、
    輪重を計測する輪重計測装置により計測された前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重の入力を受け付ける輪重受付手段と、
    該輪重受付手段により受け付けた前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車左側の輪重とし、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車右側の輪重とし、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車左側の輪重とし、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車右側の輪重とする加算手段と、
    該加算手段により加算された対角位置にある輪重の合計値から、前記加算手段により加算された別の対角位置にある輪重の合計値を減じて、対角輪重差を算出する対角輪重差算出手段と、
    算出した対角輪重差が予め定められた閾値以下となるまで、前記高さ調整装置を制御する手段と、
    各高さ調整装置の高さを検出する高さセンサと、
    対角輪重差が予め定められた閾値以下となった場合に、前記高さセンサから出力される高さに基づいて、調整量を算出する調整量算出手段と
    を備え、
    前記調整量算出手段は、対角位置にそれぞれ設けられた高さセンサにより検出される高さを加算して算出した第1合計高さと、別の対角位置にそれぞれ設けられた高さセンサにより検出される高さを加算して算出した第2合計高さとの差を調整量として算出するよう構成してある
    ことを特徴とする調整量算出装置。
  3. コンピュータに、左右一対の車輪をそれぞれ2つずつ有する前台車及び後台車上の左右それぞれに高さ調整装置を介在させて車体剛体を載置してある鉄道車両の、台車と車体剛体との間の高さの調整量を算出させるコンピュータプログラムであって、
    コンピュータに、輪重を計測する輪重計測装置により計測された前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重の入力を受け付けさせるステップと、
    コンピュータに、該輪重受け付けステップにより受け付けた前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車左側の輪重とし、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車右側の輪重とし、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車左側の輪重とし、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車右側の輪重とさせる加算ステップと、
    コンピュータに、該加算ステップにより加算された対角位置にある輪重の合計値から、
    前記加算ステップにより加算された別の対角位置にある輪重の合計値を減じて、対角輪重差を算出させる対角輪重差算出ステップと、
    コンピュータに、算出させた対角輪重差が予め定められた閾値以下となるまで、前記高さ調整装置を制御させるステップと、
    コンピュータに、対角輪重差が予め定められた閾値以下となった場合における高さ調整装置の高さに基づいて、調整量を算出させる調整量算出ステップと
    を実行させ、
    前記調整量算出ステップは、
    対角位置にある高さ調整装置の高さを加算して第1合計高さを算出するステップと、
    別の対角位置にある高さ調整装置の高さを加算して第2合計高さを算出するステップと、
    前記算出した第1合計高さと第2合計高さとの差を調整量として算出するステップと
    を含む
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
  4. 左右一対の車輪をそれぞれ2つずつ有する前台車及び後台車上の左右それぞれに高さ調整装置を介在させて車体剛体を載置してある鉄道車両の、台車と車体剛体との間の高さの調整量を算出する方法であって、
    輪重を計測する輪重計測装置により計測された前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重の入力を受け付ける輪重受付ステップと、
    該輪重受け付けステップにより受け付けた前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車左側の輪重とし、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車右側の輪重とし、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車左側の輪重とし、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車右側の輪重とする加算ステップと、
    該加算ステップにより加算された対角位置にある高さ調整装置の高さを加算して第1合計高さを算出し、前記加算ステップにより加算された別の対角位置にある高さ調整装置の高さを加算して第2合計高さを算出し、前記算出した第1合計値と第2合計値との差である対角高さ差を算出する対角高さ差算出ステップと、
    前記高さ調整装置を制御して、対角高さ差算出ステップにより算出される対角高さ差と輪重受付ステップにより受け付けられる輪重とを対応づけて記憶するステップと、
    記憶した複数の対角高さ差と輪重とを読み出して2次元座標上に展開するステップと、
    該2次元座標上に展開した近似直線により囲まれる図形の図心の座標を算出するステップと、
    算出した図心の対角高さ差の座標値を調整量として算出するステップと
    を備えることを特徴とする調整量算出方法。
  5. 左右一対の車輪をそれぞれ2つずつ有する前台車及び後台車上の左右それぞれに高さ調整装置を介在させて車体剛体を載置してある鉄道車両の、台車と車体剛体との間の高さの調整量を算出する調整量算出装置であって、
    輪重を計測する輪重計測装置により計測された前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重の入力を受け付ける輪重受付手段と、
    該輪重受付手段により受け付けた前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車左側の輪重とし、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車右側の輪重とし、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車左側の輪重とし、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車右側の輪重とする加算手段と、
    各高さ調整装置の高さを検出する高さセンサと、
    対角位置にそれぞれ設けられた高さセンサにより検出される高さを加算して算出した第1合計高さと、別の対角位置にそれぞれ設けられた高さセンサにより検出される高さを加算して算出した第2合計高さとの差である対角高さ差を算出する対角高さ差算出手段と、
    前記高さ調整装置を制御して、対角高さ差算出手段により算出される対角高さ差と前記加算手段により加算された輪重とを対応づけて記憶する手段と、
    記憶した複数の対角高さ差と輪重とを読み出して2次元座標上に展開する手段と、
    該2次元座標上に展開した近似直線により囲まれる図形の図心の座標を算出する手段と、
    算出した図心の対角高さ差の座標値を調整量として算出する手段と
    を備えることを特徴とする調整量算出装置。
  6. コンピュータに、左右一対の車輪をそれぞれ2つずつ有する前台車及び後台車上の左右それぞれに高さ調整装置を介在させて車体剛体を載置してある鉄道車両の、台車と車体剛体との間の高さの調整量を算出させるコンピュータプログラムであって、
    コンピュータに、輪重を計測する輪重計測装置により計測された前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重の入力を受け付けさせる輪重受付ステップと、
    コンピュータに、該輪重受け付けステップにより受け付けた前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車左側の輪重とし、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車右側の輪重とし、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車左側の輪重とし、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車右側の輪重とさせる加算ステップと、
    コンピュータに、対角位置にある高さ調整装置の高さを加算させて第1合計高さを算出させ、別の対角位置にある高さ調整装置の高さを加算させて第2合計高さを算出させ、前記算出させた第1合計値と第2合計値との差である対角高さ差を算出させる対角高さ差算出ステップと、
    コンピュータに、前記高さ調整装置を制御させて、対角高さ差算出ステップにより算出される対角高さ差と前記加算ステップにより加算された輪重とを対応づけて記憶させるステップと、
    コンピュータに、記憶させた複数の対角高さ差と輪重とを読み出させて2次元座標上に展開させるステップと、
    コンピュータに、該2次元座標上に展開させた近似直線により囲まれる図形の図心の座標を算出させるステップと、
    コンピュータに、算出させた図心の対角高さ差の座標値を調整量として算出させるステップと
    を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  7. 左右一対の車輪をそれぞれ2つずつ有する前台車及び後台車上の左右それぞれに高さ調整装置を介在させて車体剛体を載置してある鉄道車両の、台車と車体剛体との間の高さの調整量を算出する方法であって、
    輪重を計測する輪重計測装置により計測された前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重の入力を受け付ける輪重受付ステップと、
    該輪重受け付けステップにより受け付けた前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車左側の輪重とし、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車右側の輪重とし、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車左側の輪重とし、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車右側の輪重とする加算ステップと、
    該加算ステップにより加算された対角位置にある輪重の合計値から、前記加算ステップにより加算された別の対角位置にある輪重の合計値を減じて、対角輪重差を算出する対角輪重差算出ステップと、
    対角位置にある高さ調整装置の高さを加算して第1合計高さを算出し、別の対角位置にある高さ調整装置の高さを加算して第2合計高さを算出し、前記算出した第1合計値と第2合計値との差である対角高さ差を算出する対角高さ差算出ステップと、
    前記高さ調整装置を制御して、対角高さ差算出ステップにより算出される対角高さ差と対角輪重差算出ステップにより算出された対角輪重差とを対応づけて記憶するステップと、
    記憶した複数の対角高さ差と対角輪重差とを読み出して2次元座標上に近似直線を生成するステップと、
    生成した近似直線における、対角輪重差が略零の場合の、対角高さ差の座標値を調整量として算出するステップと
    を備えることを特徴とする調整量算出方法。
  8. 左右一対の車輪をそれぞれ2つずつ有する前台車及び後台車上の左右それぞれに高さ調整装置を介在させて車体剛体を載置してある鉄道車両の、台車と車体剛体との間の高さの調整量を算出する調整量算出装置であって、
    輪重を計測する輪重計測装置により計測された前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重の入力を受け付ける輪重受付手段と、
    該輪重受付手段により受け付けた前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車左側の輪重とし、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車右側の輪重とし、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車左側の輪重とし、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車右側の輪重とする加算手段と、
    該加算手段により加算された対角位置にある輪重の合計値から、前記加算手段により加算された別の対角位置にある輪重の合計値を減じて、対角輪重差を算出する対角輪重差算出手段と、
    各高さ調整装置の高さを検出する高さセンサと、
    対角位置にそれぞれ設けられた高さセンサにより検出される高さを加算して算出した第1合計高さと、別の対角位置にそれぞれ設けられた高さセンサにより検出される高さを加算して算出した第2合計高さとの差である対角高さ差を算出する対角高さ差算出手段と、
    前記高さ調整装置を制御して、対角高さ差算出手段により算出される対角高さ差と対角輪重差算出手段により算出された対角輪重差とを対応づけて記憶する手段と、
    記憶した複数の対角高さ差と対角輪重差とを読み出して2次元座標上に近似直線を生成する手段と、
    生成した近似直線における、対角輪重差が略零の場合の、対角高さ差の座標値を調整量として算出する手段と
    を備えることを特徴とする調整量算出装置。
  9. コンピュータに、左右一対の車輪をそれぞれ2つずつ有する前台車及び後台車上の左右それぞれに高さ調整装置を介在させて車体剛体を載置してある鉄道車両の、台車と車体剛体との間の高さの調整量を算出させるコンピュータプログラムであって、
    コンピュータに、輪重を計測する輪重計測装置により計測された前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重の入力を受け付けさせる輪重受付ステップと、
    コンピュータに、該輪重受け付けステップにより受け付けた前記前台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車左側の輪重とし、前記前台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して前台車右側の輪重とし、前記後台車の左側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車左側の輪重とし、及び、前記後台車の右側2つの車輪それぞれの輪重を加算して後台車右側の輪重とさせる加算ステップと、
    コンピュータに、該加算ステップにより加算された対角位置にある輪重の合計値から、
    前記加算ステップにより加算された別の対角位置にある輪重の合計値を減じて、対角輪重差を算出させる対角輪重差算出ステップと、
    コンピュータに、対角位置にある高さ調整装置の高さを加算させて第1合計高さを算出させ、別の対角位置にある高さ調整装置の高さを加算させて第2合計高さを算出させ、前記算出させた第1合計値と第2合計値との差である対角高さ差を算出させる対角高さ差算出ステップと、
    コンピュータに、前記高さ調整装置を制御させて、対角高さ差算出ステップにより算出される対角高さ差と対角輪重差算出ステップにより算出された対角輪重差とを対応づけて記憶させるステップと、
    コンピュータに、記憶させた複数の対角高さ差と対角輪重差とを読み出させて2次元座標上に近似直線を生成させるステップと、
    コンピュータに、生成させた近似直線における、対角輪重差が略零の場合の、対角高さ差の座標値を調整量として算出させるステップと
    を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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