JP4200362B2 - 記録媒体の記録制御方法、記録制御装置および電子機器 - Google Patents

記録媒体の記録制御方法、記録制御装置および電子機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばフラッシュメモリなどの記録媒体の、特に、TOC(Table of Contents)エリアの書き込み制御に適用して好適な記録制御方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
NAND型フラッシュメモリで取り扱う記録データの構成は、例えば図14に示すようなものとされており、ページと呼ばれる小ブロック単位でデータの読み書きが行なわれ、このページの複数個からなるブロックと呼ばれる大ブロック単位でデータの消去がなされるようになっている。
【0003】
1ページは、例えば、512バイトのデータエリアと、16バイトのスペアエリア(冗長部)とから構成される。16バイトのスペアエリアのうちの4バイトは、エラー検出訂正用のECC(Error Correction Code)として使用される。
【0004】
このフラッシュメモリの読み書きの制御方法は、例えば特許文献1(特開2000−31104号公報)に記載されているようなものとされている。
【0005】
フラッシュメモリの読み書きを制御する記録制御装置は、ブロック単位で、フラッシュメモリのどの物理アドレスにデータを書き込んだかを、論理アドレスにより管理するようにしており、このため、上記記録制御装置は、ブロック単位で、フラッシュメモリの物理アドレスと論理アドレスとの変換を行なうための論理物理アドレス変換テーブルを備える。上記記録制御装置は、この論理物理アドレス変換テーブルを用いて、フラッシュメモリのアドレス制御を行なう。
【0006】
この場合、論理アドレスは、各ページのスペアエリアに書き込まれる。また、スペアエリアには、当該論理アドレスのブロックへの書き込みが行なわれている最中であるか否かを示す更新中フラグが含まれる。更新中フラグは、書き込みが行なわれているときには、オン(「0」)にされ、書き込み中でなければ、オフ(「1」)である。
【0007】
次に、NAND型フラッシュメモリにおけるページ単位のデータの書き込み動作について説明する。この場合に、NAND型フラッシュメモリは、書き込み対象ブロックおよび書き込み対象ページは、ランダムに決定することができるが、同一ブロック内での書き込み処理手順においては、アドレス番号の先頭のページから、アドレス順に従って行なわなければならないという制約がある。つまり、同一ブロック内では、アドレスの小さいページから順番に書き込む必要がある。このため、従来は、ページ単位の書き込みであっても、当該書き込み対象ページを含むブロック単位で書き込み動作を行なうようにしている。
【0008】
図15は、このページ単位のデータの書き込み動作の概要を説明するための図である。
【0009】
すなわち、あるブロック中の空いている1ページ分のエリアにページデータを書き込む場合には、1ブロック分の空きエリアを用意し、当該空きエリアの書き込み対象ページアドレスには、新規データを書き込み、当該ブロックの他のページのデータは、元のデータをコピーするようにする。そして、書き込み処理が終了後には、元のブロックを消去するようにする。
【0010】
図16は、このデータ書き込み時の処理動作のフローチャートであり、これは、前述したフラッシュメモリの読み書きを制御する記録制御装置が実行する処理を中心に記述したものである。
【0011】
すなわち、記録制御装置は、フラッシュメモリへの書き込み指示が発生したか否か判別し(ステップS1)、書き込み指示が発生していないと判別したときには、その他の処理を実行する(ステップS2)。
【0012】
そして、ステップS1で、書き込み指示が発生したと判別したときには、記録制御装置は、書き込み対象ブロックおよび書き込み対象ページの論理アドレスを決定し(ステップS3)、当該論理アドレスのブロックの先頭のページの更新中フラグをオンにする(ステップS4)。
【0013】
次に、論理上、記録制御装置の論理物理アドレス変換テーブルに用意している予備の空きエリアに書き込み対象ブロックを退避すると共に、書き込み対象ブロックの論理アドレスと同じ論理アドレスのブロックを書き込める空きブロックエリアを作るようにする(ステップS5)。このステップS5の処理を、図17を参照してさらに説明する。
【0014】
すなわち、例えば、図17に示すように、フラッシュメモリが、論理ブロックアドレスAから論理ブロックアドレスA+n−1までを有効エリアとして持つと共に、論理ブロックアドレスA+nの1ブロック分の予備エリアを持つものとする。ここで、論理ブロックアドレスA+nの予備エリアは、消去済みであって空きエリアであるものとする。
【0015】
図17の例では、書き込み対象ブロックは、論理ブロックアドレスA+3のブロックであるとしている。そこで、この例では、ステップS4において、図17に示すように、論理ブロックアドレスA+3のブロックの先頭のページにおけるスペアエリアの更新中フラグがオンにされる。
【0016】
ステップS5では、記録制御装置は、書き込み対象ブロックである論理ブロックアドレスA+3のブロックの論理ブロックアドレスを、論理物理アドレス変換テーブル上において、予備エリアの論理ブロックアドレスA+nに変更する。このとき、論理ブロックアドレスA+3のブロックデータ上のスペアエリアの論理アドレスは書き換えない。
【0017】
また、論理ブロックアドレスがA+nであった予備エリアの論理ブロックアドレスを、論理物理アドレス変換テーブル上において、A+3に変換する。この論理アドレスの入れ換えは、新規に書き込むブロックのスペアエリアの論理アドレスに、A+3が書かれるようにするためである。
【0018】
そして、この論理アドレスの入れ換えにより、論理上、あたかも、書き込み対象の元のブロックデータが、予備エリアに退避され、書き込み対象の元のブロックデータがあった論理ブロックアドレスが空きエリアになったようになる。
【0019】
以上のようなステップS5の処理が終了したら、記録制御装置は、図15の▲1▼−1を付して示すように、書き込み対象ページよりも前のアドレス順位のすべてのページデータを、書き込み対象の元のブロックから、書き込み先のブロックエリアの対応するページにコピーする(ステップS6)。ただし、このとき、コピー先のブロックの先頭のページのスペアエリアの更新中フラグはオフとされる。
【0020】
次に、記録制御装置は、図15の▲1▼−2で示すように、書き込み対象ページのデータを、書き込み先のブロックエリアの対応するページに書き込む(ステップS7)。
【0021】
次に、記録制御装置は、図15の▲1▼−3で示すように、書き込み対象ページよりも後のアドレス順位のすべてのページデータを、書き込み対象の元のブロックから、書き込み先のブロックエリアの対応するページにコピーする(ステップS8)。
【0022】
以上のようにして、書き込み対象の元のブロックの、すべてのページのデータについて、書き換えが終了したら、記録制御装置は、論理上、予備エリアに退避していた書き込み対象の元のブロックのデータを消去する(ステップS9)。これにより、論理上の予備エリアは空きエリアとなる。
【0023】
次に、記録制御装置は、書き込みが終了したか否か判別し(ステップS10)、終了していなければ、ステップS3に戻って、次の書き込み対象ブロックおよび書き込み対象ページを決定し、以上の処理を繰り返す。また、ステップS10で書き込み終了であると判別したときには、この書き込み処理ルーチンを終了する。
【0024】
ところで、以上のような書き込み処理の最中に、停電や電池切れなどの理由で、電源電圧が遮断されると、書き込み処理が完了しないことになる。その場合に対処するため、従来は、電源電圧の再投入時にリセット処理を行なって、フラッシュメモリのアドレス管理上、不具合が生じないようにしている。
【0025】
図18は、電源電圧が再投入されたときのリセット処理を説明するためのフローチャートである。
【0026】
すなわち、記録制御装置は、電源電圧が再投入されると、図18のリセット処理をスタートさせ、各ブロックの先頭のページのスペアエリアの論理アドレスを検索して、同じ論理アドレスのブロックが2つあるか否か判別する(ステップS21)。
【0027】
前述したように、論理上、予備エリアに退避された書き換え対象の元のブロックのページデータ上のスペアエリアの論理アドレスは元のままであるので、書き換え先のブロックのページデータ上のスペアエリアの論理アドレスと同じ状態となる。したがって、書き込み処理の途中で電源が遮断されたときには、論理アドレスが同一のブロックが2個存在することになる。ただし、書き換え対象の元のブロックでは更新中フラグがオンとされているので、更新中フラグがオフである書き換え先のブロックとは区別が可能である。
【0028】
以上のことに基づいて、ステップS21で、論理アドレスが同一のブロックが2つあると判別したときには、書き込み処理の途中で電源が遮断されたと判断し、それら2つのブロックのうちの、更新中フラグがオンであるブロックのデータは残し、更新中フラグがオフであるブロックのデータは、すべて消去する(ステップS22)。これにより、ページ書き込み処理前の状態に戻る。そして、リセット処理を終了し、次の処理に移る。
【0029】
また、ステップS21で、論理アドレスが同一のブロックは一つしかないと判別したときには、書き込み処理が途中のものは無いとして、このリセット処理をそのまま終了し、次の処理に移る。
【0030】
【特許文献1】
特開2000−311104号公報
【0031】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来のフラッシュメモリの記録制御方法においては、1ページのデータの書き込みを行なうごとに、1ブロックのすべてのページを書き込み先のブロックに書き換え(コピーを含む)、書き込み対象の元のブロックは、消去するようにする。
【0032】
したがって、1ページのデータの書き込みが、ブロック単位の書き込みおよび消去を伴うことになるため、従来のフラッシュメモリの記録制御方法においては、書き込み処理速度が遅いという問題があった。
【0033】
これに対し、1ページのデータの書き込みが終了したときに、そのページの後順位のアドレスのすべてのページをコピーする処理をする前に、次の書き込みページアドレスが、書き込み中のブロック内であって、書き込み終了したページの後順位のアドレスかどうかを判別し、次の書き込みページアドレスが、書き込み中のブロック内であって、書き込み終了したページの後順位のアドレスであれば、当該次の書き込みページアドレスまでのページのデータをコピーした後、次の書き込みページのデータを書き込むようにすることが考えられる。
【0034】
この書き込み制御方法によれば、フラッシュメモリへのデータの書き込み速度を高速化することが可能になる。
【0035】
しかしながら、フラッシュメモリのTOCエリアと呼ばれる管理エリアにおいては、予め定められたアドレス順序で、予め定められた内容のデータが書き込まれるようにされている。そして、このTOCエリアにおけるページ単位のデータの書き換えは、必ずしも、アドレス順序に従って行なわれるのではなく、後述もするように、ランダムなアドレス順序で一般的に行なわれる。
【0036】
したがって、上述したような改良した記録制御方法を用いたとしても、TOCエリアの書き込み速度の向上には効果は少ない。
【0037】
そして、TOCエリアでの書き込みあるいは書き換え処理時間が大きい場合には、例えば、フラッシュメモリを録音用媒体として用いる場合には、録音終了時、停止操作等において、操作に対するレスポンスが悪くなり、録音用電子機器の商品性が著しく損なわれるという問題があった。
【0038】
この発明は、以上の点にかんがみ、例えばフラッシュメモリのような記録媒体において、TOCエリアのように、予め定められたアドレス順序で、予め定められた内容のデータが書き込まれるようにされる記録領域の記録制御方法として書き込み処理速度の高速化が可能なものを提供することを目的とする。
【0039】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明による記録媒体の記録制御方法は、
予め定められたデータ数のデータ群に、物理アドレス位置に、アドレス順に書き込みがなされる必要がある記録媒体において、予め定められたアドレス順序で、予め定められた内容のデータが書き込まれる管理エリアに対する記録制御方法であって、
前記管理エリアに対する書き込み指示があったとき、書き込み指示された前記データ群が本来書き込まれるべき前記物理アドレスに対応する本来アドレス位置を認識する認識工程と、
前記認識工程で認識した前記本来アドレス位置に対応する前記書き込み指示された前記データ群に対する前記変換アドレス位置として、前記管理エリアにおいて、順次、アドレス順位が先行順位となる前記物理アドレス位置を設定する変換アドレス設定工程と、
前記変換アドレス設定工程で設定された前記変換アドレス位置に前記書き込み指示されたデータ群を書き込む書き込み工程と、
前記書き込み工程の終了後、前記管理エリアの、前記書き込み指示された前記データ群以外のデータ群について、前記本来アドレス位置を認識すると共に、その書き込みがアドレス順となるように前記変換アドレス位置を割り当てて、それぞれの前記データ群を当該変換アドレス位置に書き込むコピー工程と、
前記認識工程で認識した前記本来アドレス位置と前記設定工程で設定された前記変換アドレス位置との対応関係、および前記コピー工程で割り当てられた前記本来アドレス位置と前記変換アドレス位置との対応関係を示す情報を保持する工程と、
を有することを特徴とする。
【0040】
上述の構成のこの発明によれば、ランダムなアドレス位置に対するデータ群毎の書き込み指示によるデータは、指定された通りの本来アドレス位置に書き込むのではなく、管理エリアにおいて、アドレス順となるように変換された物理アドレス位置である変換アドレス位置に順次に書き込む。したがって、データ群毎の書き込みは非常に高速になされる。
【0041】
そして、本来アドレス位置と、変換アドレス位置との対応関係を示す情報を、例えばテーブル情報として保持するようにする。したがって、上述のように書き込まれたとしても、管理エリアからの情報の読み出しは、当該保持された対応関係を示す情報を元に行なうことができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、この発明による記録媒体の記録制御方法および装置の実施形態を、IC(Integrated Circuit;集積回路)レコーダに適用した場合を例に、図を参照しながら説明する。
【0043】
図3は、この実施形態が適用されるICレコーダの構成例を示すブロック図である。
【0044】
この図3の例のICレコーダにおいては、マイクロコンピュータにより構成される制御部1に対して、記録媒体としてのフラッシュメモリ2と、表示素子の例としてのLCD(Liquid Crystal Display)3についての表示制御を行なう表示制御部4と、操作入力部5を当該制御部1に接続するための操作入力部インターフェース6と、USB(Universal Serial Bus)インターフェース7とが接続されている。
【0045】
制御部1を構成するマイクロコンピュータは、この例では、CPU(Central Processing Unit)11と、プログラムROM(Read Only Memory)12と、ワークエリア用RAM(Random Access Memory)13とを内蔵している。プログラムROM12と、ワークエリア用RAM13とが、CPUに対して外付けにされているマイクロコンピュータを用いることも勿論できる。
【0046】
制御部1と、フラッシュメモリ2とからなる構成部分が、記録媒体の記録制御装置の実施形態を構成する部分となる。
【0047】
この例のICレコーダにおいては、マイクロホン21からの音声信号は、アンプ22を通じて記録処理部23に供給される。記録処理部23では、制御部1による制御の下に、音声信号をデジタル信号に変換すると共に、データ圧縮を行なう。
【0048】
制御部1は、操作入力部5からの記録指示を、操作入力部インターフェース6を通じて受け取ると、記録処理部23からの音声データを受け取り、フラッシュメモリ2に書き込む。
【0049】
また、制御部1は、操作入力部5から再生指示を、操作入力部インターフェース6を通じて受け取ると、フラッシュメモリ2から音声データを読み出して再生処理部24に送出する。再生処理部24では、制御部1の制御の下に、受け取った音声データの圧縮を解凍し、また、デジタル音声信号をアナログ音声信号に戻す。そして、再生処理部24は、アナログ音声信号をアンプ25を通じて、例えばイヤホンが接続される音声信号出力端子に供給する。
【0050】
また、制御部1は、表示制御部4を介して所定の表示をLCD3の画面上において行なう。
【0051】
さらに、この例のICレコーダにおいては、USBコネクタ8にUSBケーブルを通じて、例えばパーソナルコンピュータを接続することができる。そして、制御部1は、フラッシュメモリ2に記録されている音声データを読み出して、USBインターフェース7を通じてパーソナルコンピュータにデータ転送したり、パーソナルコンピュータからのデータをUSBインターフェース7を通じて受けて、フラッシュメモリ2に書き込んだりすることができる。
【0052】
また、この例では、フラッシュメモリ2に書き込まれる音声データについては、用件ごとに管理することが可能とされており、各用件毎の音声データについては、文字コメントを付加することができるようにされている。そして、その文字コメントは、LCD3の画面に表示することができるようにされている。
【0053】
この場合のフラッシュメモリ2におけるメモリエリア管理について説明する。図4は、この例のフラッシュメモリ2のメモリエリアの説明図である。図4において、「BANK0」および「BANK1」と、「EXTERNAL」とは、TOCエリアである。また、「PCM DATA」は、音声データが書き込まれるエリアである。
【0054】
「EXTERNAL」は、文字コメントが書き込まれるエリアである。この例においては、音声データの1用件あたりについて、入力可能な文字は、256バイト分とされ、1ページに割り当てられる。つまり、1ページに1用件分の文字コメントが割り当てられる。
【0055】
「BANK0」および「BANK1」のそれぞれは、「FOLDER INDEX ADRESS STAGE」と、「EXTERNAL MAP」と、「BLANK MAP」と、「REVISION」とを含む。
【0056】
「FOLDER INDEX ADRESS STAGE」は、各用件毎の音声データが「PCM DATA」のエリアのどこにあるか(ページ単位)、また、当該音声データに対応する文字コメントが「EXTERNAL」のエリアのどこにあるか(ページ単位)を管理するための情報を格納する。
【0057】
「EXTERNAL MAP」は、「EXTERNAL」のエリアに文字コメントがどのように書き込まれていて、どのページが空きエリアであるかを管理するための情報を格納する。
【0058】
「BLANK MAP」は、「PCM DATA」にどのように音声データが書き込まれているかの情報を格納する。「REVISION」は、「BANK0」、「BANK1」の改訂回数を示す番号を管理する。
【0059】
この例のICレコーダの場合、USBインターフェース7を通じて接続されるパーソナルコンピュータに、文字コメントを書き込むためのアプリケーションソフトウエアが搭載される。そして、そのアプリケーションにおいては、パーソナルコンピュータの画面に、フラッシュメモリ2に格納されている多数の用件のそれぞれ毎に、文字コメントの書き込み欄が表示され、当該書き込み欄に文字コメントが入力される。
【0060】
そして、入力された文字コメントのデータは、USBインターフェース7を通じてパーソナルコンピュータからICレコーダに転送され、制御部1は、フラッシュメモリ2の「EXTERNAL」のエリアに、転送されてきた文字コメントのデータを書き込む。この場合において、制御部1は、「EXTERNAL」のエリアには、「EXTERNAL MAP」を参照して、空いているエリアをサーチして文字コメントを書き込むようにする。ただし、この例では、「EXTERNAL」のエリアには、アドレス番号順であって、先順位の空きページエリアから順に書き込みを行なうように定められている。
【0061】
なお、「BANK0」および「BANK1」の2つがあるのは、一方に一つ前のTOC情報を格納しておき、常に、一つ前の状態には戻れるようにするためである。つまり、TOCが書き換えられているときに、突然の電源遮断が発生しても、書き換えられているのは一方のBANKであり、書き換えられていない一つ前の状態のBANKの情報には必ず戻ることができる。
【0062】
また、「REVISION」のエリアに格納されている改訂回数を示す番号を参照することにより、「BANK0」および「BANK1」の2つのうちの、いずれが旧く、いずれが新しいTOC情報であるかを知ることができる。
【0063】
図5は、「BANK0」または「BANK1」のいずれか一方のエリア(以下、BANKエリアという)に書き込まれるTOC情報の詳細フォーマットの一例を示すものである。これは,1ブロック分である。この図5に示すように、BANKエリアにおいては、予め定められた物理アドレスに、予め定められた内容のデータが、ページ単位で、記録されるようにされている。
【0064】
なお、実際的には、フラッシュメモリ2の使用により、メモリエリアとして使用できなくなるエリアが生じることにかんがみ、BANKエリアは、固定的な物理アドレスに固定されるわけではなく、BANKエリアとされる論理上のアドレスに対して、実際にBANKエリアとして使用されている物理アドレスが対応付けられるように管理されるが、この明細書においては、説明の便宜上、BANKエリアには、物理アドレスなる語を、そのまま使用することとする。
【0065】
次に、図6〜図12を参照して、BANKエリアの使われ方およびデータ更新の例を説明する。
【0066】
図6は、BANKエリアの使われ方の一例であり、これは、音声データファイルを管理する場合である。この図6において、「EXTERNAL」のエリアおよび「PCM DATA」のエリアにおいて、「0」、「1」、「2」・・・と数字を付与して示した四角形部分は、ページ単位のデータが記録されているページアドレス位置の例を示している。それぞれのアドレス位置には、「EXTERNAL」のエリアでは、文字コメントのデータが記録されており、また、「PCM DATA」のエリアにおいては、音声データが記録されている。
【0067】
そして、「FOLDER INDEX ADRESS STAGE」のエリアには、各用件ごとに、「PCM DATA」のエリア内での音声データの所在ページと、「EXTERNAL」のエリア内での文字コメントデータの所在ページを示す情報が書き込まれている。
【0068】
例えば、最初の用件についての記述「address0,3:Info4」は、当該用件の音声データは、「PCM DATA」のエリアのページアドレス位置「0」、「3」に記録されており、また、文字コメントデータは、「EXTERNAL」のエリアのページアドレス位置「4」に記録されていることを示している。
【0069】
そして、「EXTERNAL MAP」のエリアには、「EXTERNAL」のエリア内におけるページ単位の記録位置の使われ方を示す情報が記録されている。また、「BLANK MAP」のエリアには、「PCM DATA」のエリア内におけるページ単位の記録位置の使われ方を示す情報が記録されている。
【0070】
次に、BANKのデータが更新された場合のいくつかの例を説明する。以下に説明する例では、図6のような状態で記録されている場合において、「BANK0」にあった元のデータから作成された更新結果のデータは、「BANK1」に書き込まれ、「BANK1」の「REVISION」が新しい番号に更新される。
【0071】
図7は、図6のような状態で記録されている場合において、図6の「FOLDER INDEX ADRESS STAGE」のエリアにおける1番目の用件と、3番目の用件との並び順を変更した場合である。なお、図7〜図11においては、「FOLDER INDEX ADRESS STAGE」のエリアは、図面スペースの関係上、「INDEX & ADRESS」と示してある。
【0072】
この用件の並び順の変更のときには、図5の詳細フォーマットにおいては、「FOLDER DATA」および「ADDRESS DATA」のうちの必要なページデータの書き換えとなり、ランダムな順序で書き込みコマンドが発生する。
【0073】
図8は、図6のような状態で記録されている場合において、図6の「FOLDER INDEX ADRESS STAGE」のエリアにおける4番目の用件を、2分割した場合である。
【0074】
この場合には、図5の詳細フォーマットにおいては、「FOLDER DATA」および「ADDRESS DATA」のうちの必要なページデータの書き換えおよび追加と、「EXTERNAL DATA」の書き換えが必要になる。
【0075】
図9は、図6のような状態で記録されている場合において、図6の「FOLDER INDEX ADRESS STAGE」のエリアにおける3番目の用件と4番目の用件とを結合した場合である。
【0076】
この場合にも、図5の詳細フォーマットにおいては、「FOLDER DATA」および「ADDRESS DATA」のうちの必要なページデータの書き換えおよび追加と、「EXTERNAL DATA」の書き換えが必要になる。
【0077】
図10は、図6のような状態で記録されている場合において、用件が追加された場合である。
【0078】
この場合には、図5の詳細フォーマットにおいては、「FOLDER DATA」および「ADDRESS DATA」のうちの必要なページデータの書き換えおよび追加と、「BLANK DATA」および「EXTERNAL DATA」の書き換えが必要になる。
【0079】
図11は、図6のような状態で記録されている場合において、用件が削除された場合である。
【0080】
この場合には、図5の詳細フォーマットにおいては、「FOLDER DATA」および「ADDRESS DATA」のうちの必要なページデータの書き換えと、「BLANK DATA」および「EXTERNAL DATA」の書き換えが必要になる。
【0081】
以上のようなBANKエリアの更新は、必要なページデータのみが更新、追加、削除されることにより行なわれ、アドレス順にページ書き込みコマンドが発生するのではなく、ランダムな順序で、ランダムなアドレス位置から開始されることになる。
【0082】
したがって、従来の書き込み制御方法では、1ページのデータの書き換えの都度、ブロック単位の書き換えを行なうとともに、一つのブロック内では、ページコピーを繰り返すような処理を行なう必要があり、TOCエリアの書き換えに非常に時間がかかり、ユーザ操作に対するレスポンスが悪いという問題を生じていた。
【0083】
[実施形態におけるTOCエリアでの書き込み制御]
次に、この実施形態におけるフラッシュメモリ2のTOCエリアのデータの書き込み制御について、説明する。
【0084】
図12は、この実施形態におけるTOCエリアでの書き込み制御方法を説明するための図である。図12の左側は、フラッシュメモリ2上のBANKエリアを示すもので、BPA[0]、BPA[1]、BPA[2]、BPA[3]、BPA[4]・・・BPA[i](iは、BANKエリアの先頭から、何番目のページであるかを示す数値であり、i=0,1,2,・・・である)・・・は、BANKエリアの物理ページアドレスである。
【0085】
この物理ページアドレスBPA[i]は、図4における「address」に対応するものであり、本来は、それぞれのアドレス位置には図5に示した「エントリ」の欄に示される各データが書き込まれるべきものである。
【0086】
しかし、この実施形態においては、BANKエリアの物理ページアドレスBPA[i]のそれぞれには、図5に示した「エントリ」の欄に示されるデータを書き込むという制御を行なうのではなく、BANKエリアに対する書き込みページアドレスコマンドが発生した順に、当該書き込みページアドレスに書き込むべきデータを、BANKエリアの先頭ページアドレス(物理ページアドレス)から順に書き込むようにする。
【0087】
すなわち、マイクロコンピュータ1から、フラッシュメモリ2のBANKエリアについての書き込みページアドレスが発生すると、その書き込みページアドレスに書き込むべきデータがBANKエリアにおいて本来書き込まれるべき物理ページアドレス(本来アドレス位置)から、BANKエリアにおいてアドレス順の位置となる物理ページアドレス(変換アドレス位置)に変換して、当該変換した物理ページアドレスに、順に書き込むようにする。
【0088】
ただし、この実施形態においては、図5において、「REVISION」番号が書き込まれる先頭ページの「INDEX HEADER」は、BANKエリアの先頭の物理ページアドレスに固定的に書き込むようにする。また、最後のページの「LAST V Page」も、BANKエリアの最後の物理ページアドレスに固定的に書き込むようにする。
【0089】
このようにすれば、BANKエリアの物理ページアドレスの先頭から順にページデータを書き込むようになるので、1ページの書き込みを終了した後、1ブロック内の後順位のページアドレスのページデータをコピーするのではなく、次のページの書き込みを継続して行なうようにすることができる。したがって、TOCエリアへのデータを高速に書き込むことができる。
【0090】
しかし、そのままでは、図5のBANKエリアのエントリの内容を、読み出すことができなくなってしまう。そこで、この実施形態では、マイクロコンピュータ1から与えられるBANKエリアについての書き込みページアドレスのデータが、物理ページアドレスBPA[i]のどこに書き込まれたかの対応関係を示す情報を形成して、保持するようにする。
【0091】
この対応関係を示す情報として、この実施形態では、次に示すようなページアドレス変換テーブルを用いる。
【0092】
この実施形態では、マイクロコンピュータ1から与えられるBANKエリアについての書き込みページアドレスを、「論理ページアドレス」と呼ぶことにする。図12において、LPA[0]、LPA[1]、LPA[2]、LPA[3]、LPA[4]・・・LPA[j](jは、BANKエリアの先頭から、何番目のページであるかを示す数値であり、j=0,1,2,・・・である)・・・は、この倫理ページアドレスである。
【0093】
論理ページアドレスは、上位レイヤが、「BANKエリアにおいて図4の「エントリ」の欄に示されるデータをそこに書き込んだ」と認識している仮想のページアドレスである。従来のように、図5のエントリの各データを、BANKエリアの物理ページアドレスに書き込むのであれば、BPA[i]=LPA[j](i=j)となるべきものである。しかし、前述したように、この実施形態では、BANKエリアには、そのように書き込むものではない。
【0094】
この実施形態では、図12の右側に示すように、BANKエリアへの書き込みに際して、マイクロコンピュータ1のRAM13内に、この論理ページアドレスLPA[j]のデータが、BANKエリアのどの物理ページアドレスBPA[i]に書き込まれたの対応テーブル(以下、ページアドレス変換テーブルと呼ぶ)を形成しながら、BANKエリアへのページデータの書き込みをするようにする。
【0095】
この場合に、物理ページアドレスBPA[i]および論理ページアドレスLPA[j]は、ページ単位で管理できればよいので、この例では、BANKエリアの先頭からの、ページ単位のオフセット番号を用いるようにする。したがって、BANK0、BANK1は図5に示したように32Kバイトであるので、BANK0およびBANK1のそれぞれについて、ページアドレス変換テーブルに書き込む物理ページアドレスBPA[i]としては、「0」〜「63」のうちのいずれかの値が格納される。なお、ページアドレス変換テーブルに格納された値が、「0xff」の場合には、そのページには、未だ書き込みがなされていないことを意味している。
【0096】
そして、後述するように、この実施形態では、RAM13内に形成したページアドレス変換テーブルは、BANKエリアの「LAST V Page」に書き込むようにしている。BANKエリアの「LAST V Page」は、この例では、上述したように、BANKエリアの最後の物理ページアドレスに固定的に書き込むようにしているので、ページアドレス変換テーブルを迅速に参照することができる。
【0097】
なお、ページアドレス変換テーブルは、BANKエリアのページアドレス変換テーブルを用いて変換されるページエリアに書き込むようにしても勿論よいし、また、フラッシュメモリ2内の他のメモリエリアや、フラッシュメモリ2外の不揮発性記憶手段に書き込んで保持しておくようにしても勿論よい。
【0098】
次に、フラッシュメモリ2のTOCエリアの書き換え時におけるBANKエリアへの書き込み(書き換え)処理手順についてさらに説明する。
【0099】
図1および図2は、この実施の形態におけるフラッシュメモリ2のTOCエリアへのデータ書き込み時の処理動作のフローチャートであり、これは、制御部1のCPU11がROM12のプログラムに従って実行する処理を中心に記述したものである。
【0100】
すなわち、制御部1は、TOCエリアに対する書き込み指示が発生したか否か判別し(ステップS101)、書き込み指示が発生していないと判別したときには、その他の処理を実行する(ステップS102)。
【0101】
ステップS101で、書き込み指示が発生したと判別したときには、CPU11は、BANK0とBANK1のうちで古い方のBANKエリアのデータを消去して空きエリアにすると共に、RAM13に、前述した論理ページアドレスLPA[j]に対する物理ページアドレスBPA[i]の対応を示すページアドレス変換テーブルのエリアを用意し、当該ページアドレス変換テーブルのすべてのアドレス(論理ページアドレスLPA[j]に対応)のデータを消去して「0xff」に初期化する(ステップS103)。
【0102】
次に、CPU11は、空きエリアにしたBANKエリアの先頭の物理アドレスBPA「0」には、「REVISION」番号を含む「INDEX HEADER」を書き込むようにする(ステップS104)。
【0103】
次に、CPU11は、書き込みページアドレスとしての論理ページアドレスLPA[j]を認識し(ステップS105)、この論理ページアドレスLPA[j]のデータPD(LPA[j])を書き込むべき、空きBANKエリアの物理ページアドレスBPA[i]を求める。この論理ページアドレスLPA[j]に対する物理ページアドレスBPA[i]は、空きBANKエリアにおいて前回書き込んだ物理ページアドレスの次の物理ページアドレス(ページアドレス順序が一つ後順位の物理ページアドレス)を割り当てて求めるようにする(ステップS106)。
【0104】
次に、CPU11は、RAM13に用意されているページアドレス変換テーブルにおいて、ステップS105で書き込み指定された論理ページアドレスに対応するRAM13のアドレスに、求めた空きBANKエリアの物理ページアドレスを書き込む(ステップS107)。
【0105】
そして、ステップS106で求めた空きBANKエリアの物理ページアドレスに、書き込み指定された論理ページアドレスLPA[j]のデータPD(LPA[j])を書き込む(ステップS108)。
【0106】
次に、CPU11は、BANKエリアに対する書き込みページアドレス指示が終了したか否か判別し(ステップS109)、終了していないと判別したときには、ステップS105に戻り、上述のステップS105以降の処理を繰り返す。
【0107】
また、ステップS109で、BANKエリアに対する書き込みページアドレス指示が終了したと判別したときには、RAM13のページアドレス変換テーブル上において、「0xff」である未書き込みとなっている論理ページアドレスを、ページアドレス順に探す(図2のステップS111)。
【0108】
次に、CPU11は、検出した未書き込みの論理ページアドレスのデータを書き込むべき、空きBANKエリアの物理ページアドレスとして、空きBANKエリアにおいて前回書き込んだ物理ページアドレスの次の物理ページアドレス(ページアドレス順序が一つ後順位の物理ページアドレス)を割り当てて求める(ステップS112)。
【0109】
そして、CPU11は、RAM13のページアドレス変換テーブルにおいて、検出した未書き込みの論理ページアドレスに対して、ステップS112で求めた物理ページアドレスを書き込む(ステップS113)。
【0110】
次に、CPU11は、書き換え元のBANKエリアの、当該論理ページアドレスに対応するページアドレスにあるデータを、ステップS112で求められた空きBANKエリアの物理ページアドレスに書き込む(ステップS114)。つまり、ページデータをコピーする。
【0111】
次に、CPU11は、RAM13のページアドレス変換テーブル上において、BANKエリアの最終ページの前までの書き込みが終了したか否か判別し(ステップS115)、終了していないと判別したときには、ステップS111に戻り、上述したステップS111以降の処理を繰り返す。
【0112】
また、ステップS115で、BANKエリアの最終ページの前までの書き込みが終了したと判別したときには、空きBANKエリアの最終ページに、RAM13上に形成されているページアドレス変換テーブルを書き込む(ステップS116)。以上により、TOCエリアのBANKエリアに対する書き込みは終了する。
【0113】
次に、以上の処理手順を、図11を参照してより具体的に説明すると以下のようになる。例えば、図11に示したように、▲1▼、▲2▼、▲3▼、▲4▼・・・という順番で、マイクロコンピュータ1から、BANKエリアに対する書き込みページアドレス(論理ページアドレス)が発生した場合について、BANKエリアへの書き込み手順を説明する。
【0114】
制御部1は、BANKエリアの書き込みページが▲1▼番目の論理ページアドレスLPA[30]として決定されると、この論理ページアドレスLPA[30]のデータPD(LPA[30])を書き込むべき、BANKエリアの物理ページアドレスとして、BANKエリアの2番目の物理ページアドレスBPA[1]を検出する。
【0115】
そこで、制御部1では、RAM13のページアドレス変換テーブルの論理ページアドレスLPA[30]に対して、物理ページアドレスBPA[1]を書き込む。これに先立ち、BANKエリアの物理ページアドレスBPA[0]には、「INDEX HEADER」のデータPD(LPA[0])が書き込まれており、ページアドレス変換テーブルの論理ページアドレスLPA[0]には、物理ページアドレスBPA[0]が書き込まれている。
【0116】
次に、制御部1は、フラッシュメモリ2の空きBANKエリアの物理ページアドレスBPA[1]に、論理ページアドレスLPA[30]に書き込むべきデータPD(LPA[30])を書き込むようにフラッシュメモリ2を制御する。
【0117】
次に、制御部1は、BANKエリアに書き込むべき▲2▼番目の論理ページアドレスが論理ページアドレスLPA[8]として決定されると、この論理ページアドレスLPA[8]のデータPD(LPA[8])を書き込むべき、BANKエリアの物理ページアドレスとして、BANKエリアの2番目の物理ページアドレスBPA[2]を検出する。
【0118】
そして、制御部1では、RAM13のページアドレス変換テーブルの論理ページアドレスLPA[8]に対して、物理ページアドレスBPA[2]を書き込む。
【0119】
次に、制御部1は、フラッシュメモリ2の空きBANKエリアの物理ページアドレスBPA[2]に、論理ページアドレスLPA[8]に書き込むべきデータPD(LPA[8])を書き込むようにフラッシュメモリ2を制御する。
【0120】
また、▲3▼番目の書き込みページアドレス(論理ページアドレス)LPA[20]に対しては、空きBANKエリアの物理ページアドレスBPA[3]が割り当てられ、ページアドレス変換テーブルの論理ページアドレスLPA[8]に対して、物理ページアドレスBPA[3]が書き込まれると共に、空きBANKエリアの物理ページアドレスBPA[2]に、論理ページアドレスLPA[8]に書き込むべきデータPD(LPA[8])が書き込まれる。
【0121】
以下、同様にして、書き込みページアドレスの発生順位ごとに、空きBANKエリアの物理ページアドレスが、アドレス順に割り当てられ、ページアドレス変換テーブルの論理ページアドレスに対して割り当てられた物理ページアドレスが書き込まれると共に、論理ページアドレスに書き込まれるページデータが、空きBANKエリアの割り当てられた物理ページアドレスに書き込まれる。
【0122】
そして、この実施形態では、最終ページには、RAM13に形成されたページアドレス変換テーブルが書き込まれる。
【0123】
次に、BANKエリアからのTOC情報の読み出しについて説明する。
【0124】
読み出しの際には、制御部1は、先ず、フラッシュメモリ2のBANKエリアの最終ページのページアドレス変換テーブルを読み出して、RAM13に書き込む。
【0125】
次に、制御部1は、読み出し論理ページアドレスが発生するごとに、このRAM13上のページアドレス変換テーブルを参照して、当該指定された読み出し論理ページアドレスのデータが記録されているBANKエリアの物理ページアドレスを求め、求めた物理ページアドレスから指定された読み出し論理ページアドレスのデータを読み出すようにフラッシュメモリ2を制御する。
【0126】
以上により、BANKエリアに書き込まれたTOC情報は、支障なく、読み出されるものである。
【0127】
なお、この実施形態においては、TOCエリアの書き込み中に電源が遮断される等したときのリセットスタート時には、「LAST V Page」が存在しているBANKエリアのみを有効とするようにする。そして、通常使用状態では、「REVISION」番号の大きい方のBANKエリアを有効として使用するようにする。
【0128】
[他の実施形態]
以上の実施形態では、論理ページアドレスと物理ページアドレスとの対応関係を示す情報は、ページアドレス変換テーブルを、BANKエリアに記録するようにしたが、BANKエリアには、ページアドレス変換テーブルを書き込むのではなく、以下のようにすることもできる。
【0129】
この例においても、書き込み時にRAM13上にページアドレス変換テーブルを形成しながら、BANKエリアの物理ページアドレスに、そのアドレス順に順次にページデータを書き込むようにするのは、前述の実施形態と同様である。
【0130】
しかし、この実施形態では、ページアドレス変換テーブルをBANKエリアの最終ページに書き込むことはしない。その代わりに、図13に示すように、BANKエリアの各物理ページアドレスに書き込むページデータのスペアエリアに、対応する論理ページアドレスを書き込むようにする。前述したように、この論理ページアドレスは、BANKエリアの先頭からのオフセット番号であって、「0」〜「63」の値が用いられるので、1バイトによって表わすことができる。
【0131】
この例の場合には、読み出し時には、BANKエリアのすべてのページを一旦読み出して、それぞれのページデータに含まれる論理ページアドレスを読み出して、RAM13上に、ページアドレス変換テーブルを再構成するようにする。そして、このRAM13上に再構成したページアドレス変換テーブルを用いて、BANKエリアのデータの読み出しを前述の実施形態と同様に行なうようにする。
【0132】
[変形例]
以上の実施形態の説明は、記録媒体がNAND型フラッシュメモリである場合であるが、この発明は、TOCエリアにおいて、NAND型フラッシュメモリと同様のアドレス制御を書き込み時に行なわなければならない記録媒体のすべてに適用可能である。
【0133】
また、この発明が適用される電子機器は、ICレコーダに限られるものでないことも言うまでもない。そして、フラッシュメモリなどの記録媒体は、電子機器に内蔵の場合に限らずない。例えばフラッシュメモリがカード型メモリであって、挿脱可能なものであってもよい。
【0134】
また、上述の実施形態の説明では、書き込み制御の管理は、論理物理アドレス変換テーブルを用いて行なうようにしたが、このような方法に限られるものでないことは勿論である。
【0135】
また、上述の説明においては、ブロック内では、アドレスの小さいページから順番に昇順に書き込むようにした場合について説明したが、この発明は、アドレスの大きいページから順番に降順に書き込むようにする場合にも同様に適用できる。
【0136】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、フラッシュメモリのTOCエリアのように、予め定められたアドレス順序で、予め定められた内容のデータが書き込まれるようにされる記録領域に対して、高速の書き込みが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による記録媒体の記録制御方法の実施形態を説明するためのフローチャートの一部である。
【図2】この発明による記録媒体の記録制御方法の実施形態を説明するためのフローチャートの一部である。
【図3】この発明による記録媒体の記録制御方法の実施形態が適用されるICレコーダの構成例を示す図である。
【図4】フラッシュメモリのメモリエリア構造を説明するための図である。
【図5】フラッシュメモリのTOCエリアに記録されるデータの詳細例を示す図である。
【図6】フラッシュメモリに記録されるTOCデータの内容を説明するための図である。
【図7】フラッシュメモリに記録されるTOCデータの書き換え例を説明するための図である。
【図8】フラッシュメモリに記録されるTOCデータの書き換え例を説明するための図である。
【図9】フラッシュメモリに記録されるTOCデータの書き換え例を説明するための図である。
【図10】フラッシュメモリに記録されるTOCデータの書き換え例を説明するための図である。
【図11】フラッシュメモリに記録されるTOCデータの書き換え例を説明するための図である。
【図12】この発明による記録媒体の記録制御方法の実施形態の処理手順を説明するための図である。
【図13】この発明による記録媒体の記録制御方法の他の実施形態を説明するための図である。
【図14】NAND型フラッシュメモリのデータ構成を説明するための図である。
【図15】NAND型フラッシュメモリについての、従来の記録制御方法を説明するための図である。
【図16】NAND型フラッシュメモリについての、従来の記録制御方法を説明するためのフローチャートである。
【図17】NAND型フラッシュメモリについての、従来の記録制御方法を説明するための図である。
【図18】従来の記録媒体の記録制御方法におけるリセット処理の例を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…制御部、2…フラッシュメモリ

Claims (6)

  1. 予め定められたデータ数のデータ群に、物理アドレス位置に、アドレス順に書き込みがなされる必要がある記録媒体において、予め定められたアドレス順序で、予め定められた内容のデータが書き込まれる管理エリアに対する記録制御方法であって、
    前記管理エリアに対する書き込み指示があったとき、書き込み指示された前記データ群が本来書き込まれるべき前記物理アドレスに対応する本来アドレス位置を認識する認識工程と、
    前記認識工程で認識した前記本来アドレス位置に対応する前記書き込み指示された前記データ群に対する前記変換アドレス位置として、前記管理エリアにおいて、順次、アドレス順位が先行順位となる前記物理アドレス位置を設定する変換アドレス設定工程と、
    前記変換アドレス設定工程で設定された前記変換アドレス位置に前記書き込み指示されたデータ群を書き込む書き込み工程と、
    前記書き込み工程の終了後、前記管理エリアの、前記書き込み指示された前記データ群以外のデータ群について、前記本来アドレス位置を認識すると共に、その書き込みがアドレス順となるように前記変換アドレス位置を割り当てて、それぞれの前記データ群を当該変換アドレス位置に書き込むコピー工程と、
    前記認識工程で認識した前記本来アドレス位置と前記設定工程で設定された前記変換アドレス位置との対応関係、および前記コピー工程で割り当てられた前記本来アドレス位置と前記変換アドレス位置との対応関係を示す情報を保持する工程と、
    を有する記録媒体の記録制御方法。
  2. 請求項1に記載の記録媒体の記録制御方法において、
    前記本来アドレス位置と前記変換アドレス位置との対応関係を示す情報は、前記管理エリア内において固定の前記物理アドレス位置に書き込む
    記録媒体の記録制御方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の記録媒体の記録制御方法において、
    前記本来アドレス位置と前記変換アドレス位置との対応関係を示す情報は、テーブル情報である
    記録媒体の記録制御方法。
  4. 請求項1に記載の記録媒体の記録制御方法において、
    前記管理エリアは、前記予め定められた内容のデータを書き込むエリアとして2バンクエリアを備え、
    前記管理エリアに対する書き込み指示が発生する毎に、前記2個のバンクエリアの一方と、他方とを、交互に書き換える
    記録媒体の記録制御方法。
  5. 予め定められたデータ数のデータ群に、物理アドレス位置に、アドレス順に書き込みがなされる必要がある記録媒体において、予め定められたアドレス順序で、予め定められた内容のデータが書き込まれる管理エリアに対する記録制御装置であって、
    前記管理エリアに対する書き込み指示があったとき、書き込み指示された前記データ群が本来書き込まれるべき前記物理アドレスに対応する本来アドレス位置を認識する認識手段と、
    前記認識手段で認識した前記本来アドレス位置に対応する前記書き込み指示された前記データ群に対する前記変換アドレス位置として、前記管理エリアにおいて、順次、アドレス順位が先行順位となる前記物理アドレス位置を設定する変換アドレス設定手段と、
    前記変換アドレス設定手段により設定された前記変換アドレス位置に前記書き込み指示されたデータ群を書き込む書き込み手段と、
    前記書き込み指示された前記データ群の書き込み終了後、前記管理エリアの、前記書き込み指示された前記データ群以外のデータ群について、前記本来アドレス位置を認識すると共に、その書き込みがアドレス順となるように前記変換アドレス位置を割り当てて、それぞれの前記データ群を当該変換アドレス位置に書き込むコピー手段と、
    前記認識手段で認識した前記本来アドレス位置と前記設定手段で設定された前記変換アドレス位置との対応関係、および前記コピー工程で割り当てられた前記本来アドレス位置と前記変換アドレス位置との対応関係を示す情報を保持する保持手段と、
    を備える記録媒体の記録制御装置。
  6. 請求項に記載の記録媒体の記録制御装置を備える電子機器。
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