JP4199438B2 - 建材の色調検査方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建材に印刷されたグラデーションの模様を検査する建材の色調検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
内装材や外装材として採用されている板状の建材は、例えば、セメントを原料とし、これに繊維や着色材等を混入した成形材料を、押し出し成形等によって原板を作製し、その後、プレス成形して表面に凹凸模様を形成し、養生硬化をする工程を経て製造される。
【0003】
近年の多様な要望の高まりに伴って、これら建材にあって、より自然石に近いグラデーションを採用した模様、例えば、自然石を積み重ねたように色調の濃淡が段階的に変化するような模様が望まれている。
【0004】
上記建材の製造方法の一例として、図4に示すように上面5に溝模様を形成した後に、平坦な頂部4に、図5に示すようなグラデーションの模様3が形成されたロール状の版8で印刷する方法が提案されている。そして、上記建材は、より自然に近い模様を再現するため、グラデーションの模様3と建材の頂部4の形状とがランダムになるように配置する方法が提案されている。なお、図5は、ロール状の版8と、それによって印刷される模様3を模式的に示した図である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
また、製造された板状の建材の外観を検査する方法としては、検査対象となる建材の表面に光を照射してカメラで撮像し、建材の全域の画像を統計的に処理し、建材の外観色調値を一の値として算出し、色調の検査を行う方法がある。この検査方法は、得られた外観色調値と、基準となる建材の外観色調値とを比較し、合否を判定している。
【0006】
ところが、上述のようにランダムに配置されたグラデーションの模様を有する建材は、上記建材の外観色調値を算出して合否を判定する方法では、外観色調値のばらつきが大きくなって、有効な合否判定ができなかった。
【0007】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、建材に印刷されたグラデーションの模様を検査する際、より精度の高い建材の色調検査方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、建材の表面に光を照射してカメラで撮像し、建材の全域の画像を統計的に処理して色調検査を行う検査方法について鋭意研究を続けており、表面に対し任意に撮影角度を変更させて検査する方法や撮影区域を分割して検査する方法を提案している(特願2000−127971、特願2001−15216等)。本発明者は、上記目的を達成するために、鋭意検討を重ねた結果、従来の建材の全域の画像処理するときに外観色調値のばらつきが大きくなる原因は、グラデーションの模様が頂部に印刷された面積と、印刷されない面積の比率が個々の建材によって異なることから生じるので、グラデーションの模様の形状毎に色調値を算出し、形状毎に判定することで、合否判定が実用に合致することを見出し、本発明の完成に至ったものである。
【0009】
請求項1記載の建材の色調検査方法は、板状の建材の上面に溝模様を形成し、この溝模様の頂部に印刷されたグラデーションの模様を検査する建材の色調検査方法であって、建材の上面の分光画像を撮像し、頂部に描かれた色調のみを抽出し、印刷に採用したグラデーションの模様の形状毎に色調値を算出し、グラデーションの模様の形状毎に設定した検査基準値と照合して、合否を判定することを特徴とする。上記によって、頂部に描かれたグラデーションの模様の形状毎に、グラデーションの模様の合否を判定することで、模様が頂部に印刷された面積と、印刷されない面積の比率の影響を受けることなく、合否判定を行うことができるものである。その結果、上記方法は、検査精度がより向上するものである。
【0010】
請求項2記載の建材の色調検査方法は、請求項1記載の建材の色調検査方法において、上記グラデーションの印刷がロール印刷であることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の建材の色調検査方法は、請求項1又は請求項2記載の建材の色調検査方法において、上記建材の上面に光を照射して同上面の分光画像を連続的に撮像することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明を図に基づいて説明する。図1は本発明に対応する実施の形態の一例を説明する概略図、図2は建材の一例を示す斜視図、図3(a)は頂部に印刷されたグラデーションの模様の説明図、(b)はグラデーションの模様に基づく基本パターンの説明図である。
【0013】
本発明の対象となる建材1は、内装材や外装材として採用されている板状のものである。上記建材1は、上面5に溝模様が形成されており、この建材1の頂部4にグラデーションの模様3が印刷されたものである。上記グラデーションの模様3としては、例えば、自然石を積み重ねたように色調の濃淡が段階的に変化するような模様が挙げられる。本発明は、上記建材1の頂部4に印刷されたグラデーションの模様3を検査する方法である。
【0014】
上記建材1は、以下のようにして作製される。上記建材1の製造方法は、例えば、セメントを原料とし、これに繊維や着色材等を混入した成形材料を、押し出し成形等によって原板を作製し、その後、プレス成形して上面5に溝模様を形成し、養生硬化をする工程を経て、図4に示すような硬化物1aが得られる。上記製造方法は、上記硬化物1aの平坦な頂部4に、図5に示すようなグラデーションの模様3が形成されたロール状の版8で印刷する。上記製造方法は、より自然に近い模様を再現するため、建材1毎に、グラデーションの模様3と建材の頂部4の形状とがランダムになるように印刷する。このようにして、図2に示すように頂部4にグラデーションの模様3が印刷された建材1を得ることができる。
【0015】
なお、建材1の下地の色調の検査は、グラデーションの模様3を印刷する前に、硬化物1aの状態で行っておくとよい。
【0016】
次に、上記建材1のグラデーションの模様3を検査する検査装置について、説明する。上記検査装置は、図1に示すように、分光カメラ2、照明装置9、及び、分光カメラ2から送信された画像を処理したり、各機器を制御したりする検査装置本体10を備える。上記分光カメラ2は、CCD(受光素子)を具備したものであり、建材1の頂部4の分光画像を撮像する。上記照明装置9は、分光カメラ2の前後方向から建材1を照らし、建材1の表面状態に応じて照明角度を自在に調整できるようにしてある。上記検査装置本体10は、分光カメラ2、照明装置9等の各機器と電気回線で接続されている。検査対象となる建材1は、コンベアー等で構成された移動手段6で移送しながら分光カメラ2で上面5の分光画像が連続的に撮像できるようになっている。なお、上記色調検査方法は、建材1を固定して、分光カメラ2と照明装置9を移動させるようにしてもよい。
【0017】
次に、建材1のグラデーションの模様3の検査方法について、説明する。上記色調検査方法は、分光カメラ2で建材1の上面5の分光画像を撮像し、このデータを検査装置本体10に送信する。上記色調検査方法は、検査装置本体10で、頂部4に描かれた色調のみを抽出する。そして、上記色調検査方法は、検査装置本体10の記憶部に、予めグラデーションの模様3の色調値とその形状を基本パターンとして設定しておき、この基本パターンの形状に基づいて、頂部4に描かれたグラデーションの模様3の形状毎に色調値を算出し、合否を判定する。上記外観の色調値は、評価基準を定量的に判定するために、明るさを表すL*値、色度を表すa*値、b*値を用いて表される。上記色調検査方法は、検査装置本体10で、グラデーションの模様3の形状毎に、これらの色調値が所定の検査基準値の範囲内であるか否かによって、色調の良・不良を判定する。
【0018】
例えば、図2で示す建材1の外観を検査する場合、色調検査方法は、検査装置本体10に、グラデーションの模様3に応じて基本パターン20として、図3(b)に示すような4個の形状と色調を有する模様21、22、23、24を予め設定しておく。上記色調検査方法は、分光カメラ2で建材1の上面5の分光画像を撮像し、検査装置本体10で画像処理を施すことによって、頂部4に描かれた色調を有する画像30として、図3(a)に示すような8個の画像31、32、33a、33b、34a、34b、35、36を抽出する。そして、上記色調検査方法は、これら抽出した画像30と、基本パターン20とを対比して、基本パターン20の形状に基づいて、第1の画像31を第1の模様21と比較し、第2の画像32を第2の模様22と比較し、第3及び第4の画像33a、33bを第3の模様23と比較し、第5及び第6の画像34a、34bを第4の模様24と比較し、さらに繰り返されている、第7の画像35を第1の模様21と比較し、第8の画像36を第2の模様22と比較する。上記色調検査方法は、各グラデーションの模様3毎に、その色調値が所定の検査基準値の範囲内であるか否かを判定する。
【0019】
上記色調検査方法は、検査装置本体10での判断に基づいて、搬送中の建材1に指示信号が送信される。上記色調検査方法は、例えば、図1に示すように、不良と判定した場合に、マーク付設機7に信号が送信され、建材1に印が付けられる。なお、不良と判定した建材1は、印を付けて後工程で作業員が除去しても、印を選別して自動的に除去しても、また、コンベアー等の移動手段6が後工程で分岐して良・不良を別々に搬送するようにしてもよい。
【0020】
上記色調検査方法は、建材1の頂部4に印刷されたグラデーションの模様3の形状毎に、グラデーションの模様3の合否を判定するので、検査精度がより向上する。
【0021】
【発明の効果】
本発明の建材の色調検査方法は、頂部に印刷されたグラデーションの模様の形状毎に、設定した検査基準値と照合して合否を判定するので、より精度の高い検査が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に対応する実施の形態の一例を説明する概略図である。
【図2】同上で検査される建材の一例を示す斜視図である。
【図3】(a)は同上の建材の頂部に印刷されたグラデーションの模様の説明図、(b)はグラデーションの模様に基づく基本パターンの説明図である。
【図4】同上で用いる硬化物の一例を示す斜視図である。
【図5】ロール状の版と、それによって印刷される模様を模式的に示した説明図である。
【符号の説明】
1 建材
1a 硬化物
2 分光カメラ
3 グラデーションの模様
4 頂部
5 上面
10 検査装置本体
Claims (3)
- 板状の建材の上面に溝模様を形成し、この溝模様の頂部に印刷されたグラデーションの模様を検査する建材の色調検査方法であって、建材の上面の分光画像を撮像し、頂部に描かれた色調のみを抽出し、印刷に採用したグラデーションの模様の形状毎に色調値を算出し、グラデーションの模様の形状毎に設定した検査基準値と照合して、合否を判定することを特徴とする建材の色調検査方法。
- 上記グラデーションの印刷がロール印刷であることを特徴とする請求項1記載の建材の色調検査方法。
- 上記建材の上面に光を照射して同上面の分光画像を連続的に撮像することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の建材の色調検査方法。
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