JP4199061B2 - 通信測定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばトンネル内の換気を行う複数の換気機器を制御する換気制御装置に係り、特に、一部の換気機器が故障した場合でも正常に換気制御を行うことができるトンネル換気制御装置および制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トンネル内の換気機器の制御を行う換気制御装置は、トンネル内の画像を撮影して、この画像の透過率を数値化したVI計測値を求めるためのVI計測器と、排風機や集塵機等の換気機器とを備えている。そして、計測されたVI値および換気機器の台数等のデータを演算処理し、必要となる換気量を算出し、換気機器の制御を行っている。
【0003】
ところで、VI計測器が機械(ハード)的に故障した場合、VI計測器は、当該VI計測器自身が故障を検知し、VI計測器が故障したことを示す故障信号を制御装置に送信する。換気制御装置は、この故障信号を受信すると、VI計測器からのVI計測値を換気量を算出する演算には組み入れずに除外して、換気量を算出する演算を行う。また、トンネル内を浮遊する煤煙等などがVI計測器のカメラに付着することによって測定精度が日々低下する。このため、VI計測器自身で計測制度の低下を判定し、測定値に補正をかける自動校正処理を行う。この自動校正処理が行われている場合は、自動校正処理信号を制御装置に送信し、この自動校正処理信号を受信すると、制御装置は、VI計測器からのVI計測値を換気量を算出する演算には組み入れずに除外して、換気量を算出する演算を行う(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−82097号。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような構成では、VI計測器がハード的に故障した場合には、VI計測器自身が故障を検知するが、VI計測器がソフト的に故障した場合には、当該VI計測器自身では故障を検知できずに、換気制御装置に異常値であるVI計測値を送信してしまう。さらに、自動校正を行う校正時間になる前に測定精度が低下してしまった場合は、正確な測定値が送信されない。従って、換気量の演算に必要なデータの内、VI計測値が正常なデータでないため、正確な換気機器への制御を行うことができない。また、各測定器ごとに校正処理を行っているため、精度判定処理等の各処理に必要なパラメータを有する必要がある。
【0006】
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、VI計測器がソフト的に故障した場合にも異常を検知して、VI計測器から送信されるVI計測値を換気量を算出する演算には組み入れずに除外でき、さらにVI計測器自身で判定することのできない精度低下が起こった場合も、この精度低下を検知して、VI計測器から送信されるVI計測値を換気量を算出する演算には組み入れずに除外できるトンネル換気制御装置および制御方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するものであり、請求項1の発明は、トンネル内の空気の透過率を測定し、測定値を求める複数の測定手段と、前記複数の測定手段によって測定されたそれぞれの測定値と、前記測定手段によって予め測定された平常値と、この平常値から前記測定値が逸脱する限度である第1の閾値と、前記複数の測定手段の内、隣接する2つの測定手段によって測定されたそれぞれの測定値同士の第1の差分値の理想値と、この理想値から前記第1の差分値が逸脱する限度である第2の閾値とを記憶する記憶手段と、前記測定値のそれぞれを前記平常値と比較して、複数の第2の差分値を求める第1の算出手段と、前記第1の算出手段によって算出された複数の第2の差分値の全体的な傾向を判定し、この傾向から逸脱している差分値を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された差分値と、前記記憶手段に記憶されている第1の閾値とを比較し、前記第1の閾値を超えているか否かを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段によって、前記第1の閾値を超えていないと判定された場合は、前記複数の測定手段の内、隣接する2つの測定手段によって測定されたそれぞれの測定値同士を比較し、第1の差分値を求める第2の算出手段と、前記第2の算出手段によって算出された第1の差分値と、前記記憶手段に記憶されている理想値とを比較し、前記第2の閾値を超えているか否かを判定する第2の判定手段と、前記第1の判定手段によって第1の閾値を超えていると判定された場合は、前記第2の差分値を求めるために用いられた元データである測定値が異常値であると判定し、異常値であると判定された測定値を除外し、前記第2の判定手段によって第2の閾値を超えていると判定された場合は、前記隣接する2つの測定手段によって測定された各測定値が異常値であると判定し、異常値であると判定された測定値を除外し、これら除外された測定値以外の測定値を用いて演算処理を行う演算手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
したがって請求項の発明は、このトンネル内の空気の透過率が測定され、測定値が求められる。そして、求めされた複数の測定値と、予め測定された平常値と、この平常値から測定値が逸脱する限度である第1の閾値と、隣接する2つの測定手段によって測定されたそれぞれの測定値同士の第1の差分値の理想値と、この理想値から第1の差分値が逸脱する限度である第2の閾値とが記憶装置に記憶され、複数の測定値のそれぞれを平常値と比較され、複数の第2の差分値を求められ、算出された複数の第2の差分値の全体的な傾向が判定され、この傾向から逸脱している差分値が抽出される。抽出された差分値と、記憶装置に記憶されている第1の閾値とが比較され、第1の閾値を超えているか否かが判定される。第1の閾値を超えていないと判定された場合は、隣接する2つの測定手段によって測定されたそれぞれの測定値同士が比較され、第1の差分値が求められ、算出された第1の差分値と、記憶装置に記憶されている理想値とが比較され、第2の閾値を超えているか否かが判定される。第1の閾値を超えていると判定された場合は、第2の差分値を求めるために用いられた元データである測定値が異常値であると判定され、異常値であると判定された測定値が除外され、一方、第2の閾値を超えていると判定された場合は、隣接する2つの測定手段によって測定された各測定値が異常値であると判定され、異常値であると判定された測定値が除外され、これら除外された測定値以外の測定値を用いて演算処理が行われる。このため、隣接する測定手段で測定された測定値、およびすべての測定手段で測定された測定値と予め保持している理想値または閾値等とを比較判定することにより、測定手段自身で検出できない測定値の異常値を検出することでき、この異常値を除外して換気制御を行うことができる。
【0011】
また請求項の発明は、前記トンネル内の空気の透過率を測定し、測定値を求める複数の測定手段と、前記複数の測定手段の内、隣接する2つの測定手段によって測定されたそれぞれの測定値同士の差分値の理想値と、この理想値から前記差分値が逸脱する限度である閾値とを記憶する記憶手段と、前記複数の測定手段の内、隣接する2つの測定手段によって測定されたそれぞれの測定値同士を比較し、差分値を求める算出手段と、前記算出手段によって算出された差分値と、前記記憶手段に記憶されている理想値とを比較し、前記閾値を超えているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって閾値を超えていると判定された場合は、前記隣接する2つの測定手段によって測定された各測定値が異常値であると判定し、異常値であると判定された測定値を除外して、前記複数の測定手段の内、前記隣接する2つの測定手段以外の測定手段によって測定された測定値を用いて演算処理を行う演算手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
したがって請求項の発明は、トンネル内の空気の透過率が測定され、測定値が求められ、複数の測定手段の内、隣接する2つの測定手段によって測定されたそれぞれの測定値同士の差分値の理想値と、この理想値から前記差分値が逸脱する限度である閾値とが記憶装置に記憶される。そして、複数の測定手段の内、隣接する2つの測定手段によって測定されたそれぞれの測定値同士が比較され、差分値が求められ、算出された差分値と、記憶装置に記憶されている理想値とが比較され、閾値を超えているか否かが判定される。閾値を超えていると判定された場合は、隣接する2つの測定手段によって測定された各測定値が異常値であると判定され、異常値であると判定された測定値を除外して、複数の測定手段の内、隣接する2つの測定手段以外の測定手段によって測定された測定値が用られ演算処理が行われる。このため、隣接する測定手段で測定された測定値と予め保持している閾値とを比較判定することにより、測定手段自身で検出できない測定値の異常値を検出することでき、この異常値を除外して換気制御を行うことができる。
【0013】
また請求項の発明は、トンネル内の空気の透過率を測定し、測定値を求める複数の測定手段と、前記複数の測定手段によって測定されたそれぞれの測定値と、前記測定手段によって予め測定された平常値と、この平常値から前記測定値が逸脱する限度である閾値とを記憶する記憶手段と、前記測定値のそれぞれを前記平常値と比較して、複数の差分値を求める算出手段と、前記算出手段によって算出された複数の差分値の全体的な傾向を判定し、この傾向から逸脱している差分値を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された差分値と、前記記憶手段に記憶されている閾値とを比較し、前記閾値を超えているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって閾値を超えていると判定された場合は、前記差分値を求めるために用いられた元データである測定値が異常値であると判定し、異常値であると判定された測定値を除外して、除外された前記測定値以外の複数の測定値を用いて演算処理を行う演算手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】
したがって請求項発明は、トンネル内の空気の透過率が測定され、測定値が求められ、測定された複数の測定値と、測定手段によって予め測定された平常値と、この平常値から測定値が逸脱する限度である閾値とが記憶装置に記憶される。そして、複数の測定値のそれぞれが平常値と比較され、複数の差分値が求められ、算出された複数の差分値の全体的な傾向が判定され、この傾向から逸脱している差分値が抽出される。抽出された差分値と、記憶装置に記憶されている閾値とが比較され、閾値を超えているか否かが判定される。閾値を超えていると判定された場合は、差分値を求めるために用いられた元データである測定値が異常値であると判定され、異常値であると判定された測定値が除外され、除外された測定値以外の測定値が用いられ演算処理が行われる。このため、すべての測定手段で測定された測定値と予め保持している理想値とを比較判定することにより、測定手段自身で検出できない測定値の異常値を検出することでき、この異常値を除外して換気制御を行うことができる。
【0015】
また請求項の発明は、さらに、前記記憶手段は判定継続時間情報を有しており、前記判定手段によって、前記閾値を超えていると判定された場合は、前記判定継続時間情報に基づいて判定継続時間を検出する検出手段と、前記検出手段によって前記判定手段の判定継続時間が前記継続時間情報以内であると判定された場合は、該当する測定値が正常値であると判定し、正常値であると判定された測定値を用いて演算処理を行う演算手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】
したがって請求項の発明は、閾値を超えていると判定された場合は、判定継続時間情報に基づいて判定継続時間が検出され、継続時間情報以内であると判定された場合は、該当する測定値が正常値であると判定され、正常値であると判定された測定値を用いて演算処理が行われる。このため、単位時間でサンプリングされたデータだけの比較判定ではわからないトンネル内の透過率低下に対応できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は、この発明に係わるトンネル換気制御方法を適用したトンネル換気制御装置を用いたトンネル換気制御システムの一実施形態を示す模式図である。
【0019】
トンネル換気制御システムは、少なくとも例えば、道路トンネル10内の換気制御を行う換気制御装置1と、この換気制御装置1に接続され、道路トンネル10内の視環境(どれだけ見通せるか)を計測する煙霧透過率計(以下、VI計と称す)2と、換気制御装置1に接続され、道路トンネル10内の車両等の交通量の計測を行う交通量計測装置3と、換気制御装置1に接続され、ファンの回転によって道路トンネル10内の空気を換気するためのジェットファン(以下、JFと称す)4と、換気制御装置1に接続され、道路トンネル10内の空気を外部に排出するための立抗送排風機5と、換気制御装置1に接続され、車両等の排気ガス等を収集するための集塵機6とから構成されている。なお、VI計2は、トンネル10内に例えば一定間隔で配置されているものとする。
【0020】
次に図2は、この発明に係わるトンネル換気制御方法を適用したトンネル換気制御装置1の一実施形態を示すブロック図である。トンネル換気制御装置1は、VI計2、交通量計測装置3、JF4、立抗送排風機5および集塵機6からのデータの入出力を行うデータ入出力部21と、各VI計2から送信されてくる測定値のサンプリング処理を行うサンプリング処理部22と、VI計2から受信した計測値、隣接する2つのVI計2から計測された計測値同士の差分値の理想値、この理想値から差分値が逸脱している値の限界値である判定基準値(閾値)、および判定を行う継続時間を定めている判定継続時間情報等を保存しているデータ保存部23と、VI計2の計測精度の低下を判定するVI計精度低下判定処理部24と、判定基準値に基づいてVI計2が計測した計測値が異常値であると判定された場合、およびVI計2が自動校正処理中であることを示す自動校正処理信号(後述)をVI計2から受信した場合、またはVI計2が機械(ハード)的に故障した際にVI計2自身が故障を検知し、VI計2が故障したことを示す故障信号をVI計2から受信した場合、またはVI計2が測定値に補正をかける自動校正処理を行い、自動校正処理信号をVI計2から受信した場合に、受信した測定値を換気量を求める演算から除外する処理を行うVI計除外処理部25と、交通量の車両台数の情報および、VI計除外処理部25で除外されなかった計測値を用いて換気量の演算を行う換気制御演算処理部26と、換気制御演算処理部26の演算結果に基づいてJF4、立抗送排風機5および集塵機6等の換気機器の制御を行う制御信号を出力する換気機器制御出力部27とを少なくとも備える。なお、判定基準値は、隣接する2つのVI計2から計測された計測値同士の差分値の理想値から差分値が逸脱している値の限界値である以外に、計測されたVI値全体の傾向からどれだけ逸脱しているかを規定する値としても使用される。
【0021】
次に図3は、VI計精度低下判定処理部24の構成を示したブロック図である。VI計精度低下判定処理部24は、VI計の精度低下判定処理(後述)の制御を行う制御部24aと、各種データの入出力等を行う通信部24bと、データ保存部23に保存しているサンプリングデータの取り出し、所定のデータの抽出等を行い、測定値とサンプリングデータとを比較して差分値を算出するデータ算出部24cと、理想値から差分値が逸脱している値が、判定基準値を超えているか否か等を判定するデータ判定部24dとを少なくとも備える。
【0022】
次に図4は、VI計精度低下判定処理部24の処理を示したフローチャートである。VI計精度低下判定処理部24の処理を図2および図4を参照して説明する。VI計精度低下判定処理部24は、ステップS1で、サンプリングデータであるVI計2によって測定された測定値(VI値)、交通量計測装置3から送信されてくるトンネル10内の通行車両台数情報および通行車両に占める大型車の混入率情報、JF4から送信されてくる稼働している当該JF4の運転台数情報、立抗送排風機5から送信されてくる稼働している当該立抗送排風機5の運転台数情報、および集塵機6から送信されてくる稼働している当該集塵機6の運転台数情報を換気量の演算のためのデータとしてデータ保存部23に入力・保存する。
【0023】
VI計精度低下判定処理部24のデータ算出部24cは、ステップS2で、データ保存部23に保存されている測定されたサンプリングデータを取り出す(読み出す)。このときの取り出されたデータとしては、例えば、同一時間帯である前日の0時台または1時台等の1時間当たりのデータである。そして、VI計精度低下判定処理部24のデータ算出部24cは、ステップS3で、取り出されたサンプリングデータから、例えば、車両台数情報、大型車混入率情報、および換気機器の運転台数情報等が現在計測されている各情報の値(現在値)と最も近似している単位時間のデータを抽出する。VI計精度低下判定処理部24のデータ算出部24cは、ステップS4で、すべてのVI値に対して抽出されたデータと比較を行い、差分値(VI差分値)を算出する。VI計精度低下判定処理部24のデータ判定部24dは、ステップS5で、算出された複数のVI差分値に基づいて、全体VI差分値判定を行う。具体的には、VI差分値の全体の傾向としてマイナスの値である場合に、プラスの値である場合等で、全体の傾向とは異なる値であると判定される場合で、かつ、そのVI差分値が予め設定された判定基準値を超えている場合には、VI計の精度の低下の可能性があると判定し、ステップS7に遷移する。
【0024】
一方、ステップS5で、VI計精度低下判定処理部24のデータ判定部24dが判定基準値内であると判定した場合は、VI計精度低下判定処理部24のデータ判定部24dは、ステップS6で、隣接するVI計が測定したVI値同士を比較し、ステップS5と同様に、予め設定された判定基準値を超えているかを判定する。判定基準値を超えている場合には、同様にVI計の精度の低下の可能性があると判定し、ステップS7に遷移する。一方、ステップS6で、VI計精度低下判定処理部24のデータ判定部24dが判定基準値内であると判定した場合は、計測されたVI値は正常値であると判定され、VI計精度低下判定処理部24から出力される。
【0025】
また、VI計精度低下判定処理部24のデータ判定部24dは、ステップS7で、予め設定された判定継続時間情報をデータ保存部23から読み出し、この判定継続時間情報に基づいた継続時間を超過すると精度の低下の可能性があると判定され、ステップS8に遷移し、VI計除外処理部25に精度低下VI計として通知する。ステップS7で、VI計精度低下判定処理部24のデータ判定部24dが継続時間を超過していないと判定した場合は、計測されたVI値は正常値であると判定され、VI計精度低下判定処理部24から出力される。なお、ステップS7で、VI計精度低下判定処理部24のデータ判定部24dによって継続時間を判定する理由は、単位時間でサンプリングされたデータだけの比較判定では、例えば整備不良車や大型車群が短時間にトンネル内を通過することによって、実際にトンネル内のVIが低下している場合などには対応できないためである。
【0026】
以上の構成より、VI計測器がソフト的に故障した場合に異常を検知して、VI計測器から送信されるVI計測値を換気量を算出する演算には組み入れずに除外でき、さらにVI計測器自身で判定することのできない精度低下が起こった場合もVI計測器から送信されるVI計測値を換気量を算出する演算には組み入れずに除外できるため、精度の高い換気制御を行うことができる。
【0027】
(その他の実施形態)
また、本発明の第1の実施形態では、全体VI差分値判定を行った後に、隣接するVI計が計測したVI値同士のVI差分値判定を行うが、隣接するVI計が計測したVI値同士のVI差分値判定を行った後に、全体VI差分値判定を行うようにしてもよい。また、経過時間判定を行わないこともできる。その他、全体VI差分値判断だけの実施形態や、隣接するVI計が計測したVI値同士のVI差分値判定だけの実施形態でもよく、任意にVI差分値判定を行うことができ、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できることは勿論である。
【0028】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明では、トンネル内の空気の透過率を測定し、測定した測定値を異常値か否かを判定し、異常値であると判定した場合は、この異常値である測定値を除外して換気制御のための演算処理を行う。
【0029】
したがってこの発明によれば、VI計測器がソフト的に故障した場合に異常を検知して、VI計測器から送信されるVI計測値を換気量を算出する演算には組み入れずに除外でき、さらにVI計測器自身で判定することのできない精度低下が起こった場合もVI計測器から送信されるVI計測値を換気量を算出する演算には組み入れずに除外できるため、精度の高い換気制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わるトンネル換気制御方法を適用したトンネル換気制御装置を用いたトンネル換気制御システムの一実施形態を示す模式図。
【図2】 この発明に係わるトンネル換気制御方法を適用したトンネル換気制御装置1の一実施形態を示すブロック図。
【図3】 VI計精度低下判定処理部の構成を示したブロック図。
【図4】 VI計精度低下判定処理部の処理を示したフローチャート。
【符号の説明】
1…換気制御装置、3…交通量計測装置、4…ジェットファン、5…立抗送排風機、6…集塵機、10…トンネル、21…データ入出力部、22…サンプリング処理部、23…データ保存部、24…VI計精度低下判定処理部、24a…制御部、24b…通信部、24c…データ算出部、24d…データ判定部、25…VI計除外処理部、26…換気制御演算処理部、27…換気機器制御出力部

Claims (4)

  1. トンネル内に配置され、前記トンネル内の空気の透過率を測定し、測定値を求める複数の測定手段と、
    前記複数の測定手段によって測定されたそれぞれの測定値と、前記測定手段によって予め測定された平常値と、この平常値から前記測定値が逸脱する限度である第1の閾値と、前記複数の測定手段の内、隣接する2つの測定手段によって測定されたそれぞれの測定値同士の第1の差分値の理想値と、この理想値から前記第1の差分値が逸脱する限度である第2の閾値とを記憶する記憶手段と、
    前記測定値のそれぞれを前記平常値と比較して、複数の第2の差分値を求める第1の算出手段と、
    前記第1の算出手段によって算出された複数の第2の差分値の全体的な傾向を判定し、この傾向から逸脱している差分値を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出された差分値と、前記記憶手段に記憶されている第1の閾値とを比較し、前記第1の閾値を超えているか否かを判定する第1の判定手段と、
    前記第1の判定手段によって、前記第1の閾値を超えていないと判定された場合は、前記複数の測定手段の内、隣接する2つの測定手段によって測定されたそれぞれの測定値同士を比較し、第1の差分値を求める第2の算出手段と、
    前記第2の算出手段によって算出された第1の差分値と、前記記憶手段に記憶されている理想値とを比較し、前記第2の閾値を超えているか否かを判定する第2の判定手段と、
    前記第1の判定手段によって第1の閾値を超えていると判定された場合は、前記第2の差分値を求めるために用いられた元データである測定値が異常値であると判定し、異常値であると判定された測定値を除外し、
    前記第2の判定手段によって第2の閾値を超えていると判定された場合は、前記隣接する2つの測定手段によって測定された各測定値が異常値であると判定し、異常値であると判定された測定値を除外し、
    これら除外された測定値以外の測定値を用いて演算処理を行う演算手段と、
    を備えたことを特徴とするトンネル換気制御装置。
  2. トンネル内に配置され、前記トンネル内の空気の透過率を測定し、測定値を求める複数の測定手段と、
    前記複数の測定手段の内、隣接する2つの測定手段によって測定されたそれぞれの測定値同士の差分値の理想値と、この理想値から前記差分値が逸脱する限度である閾値とを記憶する記憶手段と、
    前記複数の測定手段の内、隣接する2つの測定手段によって測定されたそれぞれの測定値同士を比較し、差分値を求める算出手段と、
    前記算出手段によって算出された差分値と、前記記憶手段に記憶されている理想値とを比較し、前記閾値を超えているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって閾値を超えていると判定された場合は、前記隣接する2つの測定手段によって測定された各測定値が異常値であると判定し、異常値であると判定された測定値を除外して、前記複数の測定手段の内、前記隣接する2つの測定手段以外の測定手段によって測定された測定値を用いて演算処理を行う演算手段と、
    を備えたことを特徴とするトンネル換気制御装置。
  3. トンネル内に配置され、前記トンネル内の空気の透過率を測定し、測定値を求める複数の測定手段と、
    前記複数の測定手段によって測定されたそれぞれの測定値と、前記測定手段によって予め測定された平常値と、この平常値から前記測定値が逸脱する限度である閾値とを記憶する記憶手段と、
    前記測定値のそれぞれを前記平常値と比較して、複数の差分値を求める算出手段と、
    前記算出手段によって算出された複数の差分値の全体的な傾向を判定し、この傾向から逸脱している差分値を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出された差分値と、前記記憶手段に記憶されている閾値とを比 較し、前記閾値を超えているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって閾値を超えていると判定された場合は、前記差分値を求めるために用いられた元データである測定値が異常値であると判定し、異常値であると判定された測定値を除外して、除外された前記測定値以外の複数の測定値を用いて演算処理を行う演算手段と、
    を備えたことを特徴とするトンネル換気制御装置。
  4. 前記請求項1乃至3までのいずれか1項に記載のトンネル換気制御装置であって、
    さらに、前記記憶手段は判定継続時間情報を有しており、
    前記判定手段によって、前記閾値を超えていると判定された場合は、前記判定継続時間情報に基づいて判定継続時間を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって前記判定手段の判定継続時間が前記継続時間情報以内であると判定された場合は、該当する測定値が正常値であると判定し、正常値であると判定された測定値を用いて演算処理を行う演算手段と、
    を備えたことを特徴とするトンネル換気制御装置。
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