JP4197952B2 - 個人用ビデオ録画システムのためのメモリ制御方法 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はメモリに音響映像情報を保存するように構成されたシステムのためのメモリ制御方法に関する。ここで、音響映像情報を伴うプログラムが選択され、選択されたプログラムが自動的に前記メモリに保存され、空き領域が不足した場合には、前記メモリに保存されたプログラムが更に選択され、保存されるべき新たなプログラムのための空き領域を作成するために前記更に選択されたプログラムが消去され、前記メモリに保存されるべきと選択されたプログラムの第１のリストと前記メモリから消去されるべきと更に選択されたプログラムの第２のリストとが生成される。
【０００２】
本発明は音響映像情報をメモリに保存するように構成されたシステムを操作する装置にも関する。
【０００３】
【従来の技術】
このような方法の実施例は国際出願公開番号第ＷＯ９２／２２９８９３号により知られている。
【０００４】
個人用ビデオレコーダー（ＰＶＲ）システムにおいては、特定のプログラムが、前記システムに存在するユーザの好みの知識に基づきメモリに保存される。前記メモリへの保存のための特定のプログラムを選択することにより、前記ユーザがユーザ自身で前記システムに前記好みを入力したとしても良い。しかしながら代わりに、前記システムが前記ユーザの行動を監視し、かくして特定のプログラムに対するユーザの好みに関する知識を取得することも可能である。前記情報に基づき、ＰＶＲシステムはそれ自身でメモリへの保存のためのプログラムを選択することができる。ＰＶＲにおいては、これらのプログラムは光ディスク、ハードディスクドライブ又は該システムに組み込まれたその他のタイプのメモリに保存されることができる。
【０００５】
メモリが一杯になったとき、保存されるべき新たなプログラムのためのメモリ内の空き領域を確保しておくため、プログラムは消去されなければならない。ＰＶＲシステムは種々の基準に基づく前記メモリからの除去のためメモリに保存されたプログラムを選択しても良い。該基準は例えば、これらのプログラムは消去しても良い、前記ユーザは既に該プログラムを観た、前記ユーザは該システムに該プログラムには興味がないと通知した、最も古いプログラムが前記メモリから消去されるべきである（ＦＩＦＯシステム）又は他の基準のように、前記ユーザ自身によって示された基準であっても良い。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
前記システム自身が前記メモリに保存されるべき及び前記メモリから消去されるべきプログラムを選択する場合、該選択はユーザの失望を招く可能性がある。ユーザの好みは変わってしまっているかも知れないし、前記システムが前記ユーザに関して不十分な知識を持っているかも知れない。結果として、前記ユーザが前記メモリに持っておきたいプログラムが前記メモリに保存されない。消去されるべきと選択されたプログラムを前記ユーザはまだ取っておきたいということも起こり得る。
【０００７】
本発明の目的は、メモリに音響映像情報を保存するように構成される、よりユーザに使い易いシステムを提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、本目的は、前記メモリに保存されるべきと選択されたプログラムを含む第１のリストに少なくとも１つのプログラムを追加する前記システムによるそれぞれの決定の後で、ユーザによる確認のために表示装置上に前記第１のリストが表示され、及び前記メモリから消去されるべきと選択されたプログラムの第２のリストに少なくとも１つのプログラムを追加する前記システムによるそれぞれの決定の後で、ユーザによる確認のために表示装置上に前記第２のリストが表示されることにより実現される。
【０００９】
前記メモリに保存されるべき又は前記メモリから消去されるべきプログラムは、例えば数日の期間の後又は一週間に一度選択される。前記ユーザは前記システムが前記プログラムを選択した後、例えば、前記選択の後ユーザが最初に前記システムのスイッチを入れたときに、前記選択について通知される。
【００１０】
本発明はリスト、即ちメモリへのプログラムの保存及びメモリからのプログラムの除去のためのＰＶＲシステムの選択の確認を、それぞれのプログラムについて行わなければならない代わりに、全て同時に受動的な行動によりユーザが受けるため、前記システムが極めてユーザに使い易いという利点を持つ。
【００１１】
リストの確認の前に第１及び／又は第２のリストを修正することを前記システムがユーザに可能にさせることもできる。このことはユーザが前記システムによる選択に同意しない場合に前記システムにより成された選択を修正する機会を与えられるという利点を持つ。
【００１２】
本発明による装置は、該装置が前記システムにより成された選択を確認することをユーザに可能にさせるためのキーを備えることを特徴とする。本方法によれば前記システムにより成された選択が確認されるべきである場合、ユーザは前記システムによる選択を確認するために利用可能な特定のキーを持ち、該ユーザはいずれの汎用キーが該機能を持っているか思案する必要はもはや無い。
【００１３】
本発明の以上の及び他の態様は以下に記述される実施例により明白であり、以下に記述される実施例を参照することにより説明されるであろう。
【００１４】
【発明の実施の形態】
本発明の実施可能な実施例は図を参照しながら説明される。図１は本発明の実施化の実例であるＰＶＲシステムを示す。本システムは処理ユニット１０１、音響映像データを保存する第１のメモリ１０２、特定のプログラムに対するユーザの好みに関する情報のための第２のメモリ１０３、操作パネル１０４及び表示画面１０５を有する。図３は操作パネル１０４をより詳細に示す。本図は以下に説明される。
【００１５】
図１における本システム１００は好ましくは、数日の期間の始めに、次の期間に送信され接続１０６を介して該システムにより受信されることのできるプログラムのリストを選択生成する。該選択は、図に示されるようにＰＶＲシステムの実施化において第２のメモリ１０３に保存される、ユーザの好みに基づき行われることができる。しかしながら本情報は代わりに第１のメモリ１０２において入手可能としても良い。処理ユニット１０１により処理される本情報はユーザの過去の行動に基づくものであっても良いが、ユーザが第１のメモリ１０２への保存のため操作パネル１０４を用いて特定のプログラムを選択しても良い。第１のメモリ１０２への保存のために選択されたプログラムは第２のメモリ１０３に保存されたリストに配置される。しかしながら、本情報は代わりに第１のメモリ１０２に保存されても良い。
【００１６】
もし第１のメモリ１０２がほんの僅かな空き領域しかないとみなされる場合、処理ユニット１０１が第１のメモリ１０２から消去されるべきプログラムを選択する。該選択は、示された実施化における第２のメモリ１０３に保存されたユーザの好みに関する知識に基づいて、最も古いプログラムが第1のメモリから消去されるＦＩＦＯアルゴリズムに基づいて、ユーザが既に第２のメモリ１０３に保存された該プログラムを見たかどうかという知識に基づいて、又は少なくとも他の基準に基づいて行われても良い。第１のメモリ１０２からの消去のために選択されたプログラムはメモリ１０３に保存されたリストに配置される。
【００１７】
前記リストは前記ユーザの好みに関する知識に基づき生成されたという事実にもかかわらず、生成された前記リストの内容が前記ユーザの希望と対応しないという問題がある場合がある。本発明によれば、上記のリストはそれ故システム１００により生成された後ユーザに提示される。該提示は第１のメモリに保存すべきプログラムの新たなリスト、及びもし必要であれば第１のメモリから消去されるべきプログラムの新たなリストをシステムが生成した後初めて前記ユーザがシステム１００のスイッチを入れたそのときに行われる。
【００１８】
保存されるべきプログラムのリストは図２Ａに示すような方法により表示画面１０５（図１）に提示されることができる。第１のメモリ１０２への保存のため選択されたプログラムの第１のリスト２０１が前記ユーザに示される。前記ユーザが第１のメモリ１０２に保存されるべき、システム１００により生成されたプログラムの選択に同意する場合、前記ユーザは第１のリスト２０１を確認する機会を与えられる。確認は操作パネル１０４上のキー３０１の押下により与えられても良い。しかしながら、操作パネル１０４は代わりにユーザにシステム１００により成された選択の確認を可能とする、異なる作動装置を有しても良い。しかしながら画面１０５上にポインタ２０５と、選択されたプログラム２０２のリストの下に、ユーザが図３における操作パネル１０４を利用することによりポインタを誘導し確認のためにキーを選択することができるキー２０３とを表示することも可能である。このことは例えばトラックボール３０３又はカーソルキー３０４を備える前記操作パネルを備えることにより可能である。
【００１９】
前記メモリに保存すべき、システム１００（図１）により生成されたプログラムの選択に前記ユーザが同意しない場合、前記ユーザは以下に説明する方法を用いて第１のリストを確認する前に最初に提示された第１のリスト２０１を修正することができる。前記ユーザは、操作パネル１０４上のキーを押下すること、又は操作パネル１０４上のカーソルキー３０４若しくはトラックボール３０３を用いて画面１０５上のポインタ２０５をキー２０４へ誘導し、該キーを選択することにより、該ユーザが第１のリストを修正したいということを示す機会を与えられる。続いて前記ユーザは、操作パネル１０４上のキー（図示していない）を用いて適切な又は追加のデータを本システムに入力することにより提示された第１のリストを修正しても良い。
【００２０】
前記メモリに保存されるべきプログラムの第１のリスト２０１の確認、並びに該リストの修正及び続く確認の、上述した方法は、前記メモリから消去されるべきプログラムの第２のリスト２１１の確認又は修正及び確認に対応する方法で利用されても良い。図２Ｂにおける参照番号は、１０だけ増加された場合の図２Ａにおける参照番号に対応している。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるＰＶＲシステムの実施例のブロック図である。
【図２Ａ】記録されるべきプログラムのリストの表示の実施可能性を示す。
【図２Ｂ】消去されるべきプログラムのリストの表示の実施可能性を示す。
【図３】実施可能なＰＶＲシステムの実施可能な操作パネルを示す。

Claims (7)

1. メモリに音響映像情報を保存するように構成されたシステムのためのメモリ制御方法であって、音響映像情報を伴うプログラムが選択され、選択されたプログラムが前記メモリに自動的に保存され、空き領域が不足した場合には前記メモリに保存されたプログラムが更に選択され、更に選択されたプログラムが保存されるべき新たなプログラムのための空き領域を作成するために消去され、前記メモリに保存されるべきと選択されたプログラムの第１のリスト及び前記メモリから消去されるべきと更に選択されたプログラムの第２のリストが更に生成されるメモリ制御方法であって、
   少なくとも１つのプログラムを第１のリストに追加する前記システムによるそれぞれの決定の後で、ユーザによる確認のために表示装置上に前記第１のリストが表示され、少なくとも１つのプログラムを第２のリストに追加する前記システムによるそれぞれの決定の後で、ユーザによる確認のために表示装置上に前記第２のリストが表示され、前記第１及び第２のリストの前記表示は、前記第１及び第２のリストへの前記プログラム追加の決定後初めて前記システムのスイッチが入れられるときに行われることを特徴とするメモリ制御方法。
2. 確認の目的のためのユーザへのリストの提示において、前記ユーザによる前記リストの確認操作が行われる前に、前記表示されたリストを入力手段を介して修正する機会を前記ユーザが与えられることを特徴とする、請求項１に記載の方法。
3. 前記第１及び第２のリストが、前記システムに存在する、特定のプログラムに対するユーザの好みに関する知識に基づき生成されることを特徴とする、請求項１に記載の方法。
4. メモリに音響映像情報を保存するように構成されたシステムを有する装置であって、該装置は、音響映像情報を伴うプログラムを選択し、選択されたプログラムを前記メモリに保存して、空き領域が不足した場合に前記メモリに保存されたプログラムを更に選択し、保存されるべき新たなプログラムのための空き領域を作成するために更に選択されたプログラムを消去し、選択されたプログラムの第１のリスト及び更に選択されたプログラムの第２のリストを生成するように構成された処理ユニットを有する装置であって、
   前記処理装置は更に、少なくとも１つのプログラムを前記第１のリストに追加する前記システムによるそれぞれの決定の後に、ユーザによる確認のために表示装置上に前記第１のリストを表示し、及び少なくとも１つのプログラムを前記第２のリストに追加する前記システムによるそれぞれの決定の後に、ユーザによる確認のために表示装置上に前記第２のリストを表示するように構成され、前記第１及び第２のリストの前記表示は、前記第１及び第２のリストへの前記プログラム追加の決定後初めて前記システムのスイッチが入れられるときに行われることを特徴とする装置。
5. リストが確認の目的のために前記ユーザに提示されたときに、前記処理ユニットは更に、前記ユーザによる前記リストの確認操作が行われる前に、入力手段を介して前記表示されたリストを修正することをユーザに可能にさせるように構成されることを特徴とする、請求項４に記載の装置。
6. 前記処理ユニットは更に、前記システムに存在する、特定のプログラムに対する前記ユーザの好みに関する知識に基づき第１のリスト及び第２のリストを生成するように構成されることを特徴とする、請求項４に記載の装置。
7. 請求項４に記載の装置を操作する操作装置であって、前記操作装置は前記システムにより成された選択を確認することをユーザに可能にさせるためのキーを備えたものであることを特徴とする操作装置。

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