JP4196694B2 - バッテリの充放電制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バッテリの充放電制御装置、特にハイブリッド車両に搭載されるバッテリの充放電制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の駆動源として機能すると共に、発電機としても機能するモータを備えたハイブリッド車両において、モータに電力を供給するバッテリの過充電を防止する技術がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この技術は、バッテリの充放電時の充放電電流を電流センサを用いて検出し、検出した充放電電流を積算することで、バッテリの充電状態(以下、SOCという。)を算出し、この算出されたSOCに基づいてモータの発電量を制御する技術である。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−224103号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来技術にあっては、積算した充放電電流から算出されたSOCに基づいてモータの発電量を制御するため、充放電電流を検出する電流センサの検出誤差が累積され、精度よくSOCを算出することができず、結果としてバッテリの過充電を防止するモータの発電制御が実施できない恐れがある。
【0006】
したがって、本発明においては、上記課題を鑑みて、モータの発電量あるいはバッテリの放電量を精度よく制御し、バッテリの過充放電を防止する充放電制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、発電機能を備えたモータと電力の授受を行うバッテリの充放電状態とバッテリの端子電圧を検出し、検出された充放電状態に基づきモータの第1目標発電量を設定し、検出された端子電圧に基づいて前記モータの第2目標発電量を設定する。
【0008】
検出された充放電状態の履歴が所定履歴に未達の場合には、前記第1目標発電量に基づきモータの目標発電量を決定し、検出された充放電状態の履歴が所定履歴に既達の場合には、前記第2目標発電量に基づきモータの目標発電量を決定し、決定されたモータ目標発電量に基づきモータの発電を制御する。
【0009】
【発明の効果】
本発明によれば、バッテリの充放電状態の履歴が所定履歴に未達の場合には、バッテリの充放電状態に基づき設定された第1の目標発電量でモータの発電を制御し、一方、所定履歴に既達の場合には、バッテリの端子電圧に基づき設定された第2の目標発電量でモータの発電を制御するため、モータの発電量を適切な発電量に制御でき、従ってバッテリの過充電を防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を適用するハイブリッド車両システムの概略構成図である。
【0011】
駆動源として設けられるとともに、減速機9、ドライブシャフト10を介して動力を車輪8へと伝達するエンジン1と、駆動源としてエンジン1を補助するとともに、エンジン1のトルクを用いて発電を行うモータ2と、インバータ3を介してモータ2と電力の授受を行うバッテリ4と、これらの構成をシステムとして統合制御するコントローラ5とから構成される。
【0012】
コントローラ5は、所定の条件が成立した場合にエンジンを停止する一方、エンジン停止中に所定の条件が不成立となった場合にエンジンを再始動するように制御する、いわゆるアイドルストップ制御を行う。なお、アイドルストップ状態からのエンジン再始動時には、モータ2によりエンジン1のクランキングを行う。さらにモータ2は、車両減速時には回生発電を行い、発生した電力をバッテリ4に充電する。またモータ2はバッテリ4の状態に基づいて決定される発電量に基づいて発電を行うことで、バッテリ4を充電し、またバッテリ4はバッテリ4の状態に基づいて決定される放電量に基づいて放電を行う(詳細は後述する。)。
【0013】
またコントローラ5は、バッテリ4に設置された電流センサ6と電圧センサ7を用いてバッテリ4を流れる充放電電流(以下、単に電流という。)と端子電圧を検出し、これら検出値に基づいてバッテリ4のSOCを算出する。
【0014】
次に図2のフローチャートを用いてコントローラ5が行うモータ2の発電制御について説明する。本発明のモータ2の発電制御は、バッテリ4の充放電時の電流の積算値に基づいてバッテリ4のSOCに基づいた発電とバッテリ4の端子電圧に基づいた発電とに切り換えることに特徴を有する。つまり、SOCの推定精度が高い場合(電流の積算値が小さい場合)には、バッテリ4のSOCに基づいた発電とし、SOCの推定精度が低い場合(電流の積算値が大きい場合)には、バッテリ4の端子電圧に基づいた発電として発電制御するものである。
【0015】
電流積算値が大きい場合にSOCの推定精度が低くなる原因の一例としてバッテリ液の状態変化がある。つまり、連続して電流の出し入れを行うとバッテリ4の特性上、化学変化により電極周辺とその他の領域でバッテリ液の状態が変化し、このバラツキが誤差の要因となる。このバラツキは、電流の出し入れを所定時間行わないことで解消される。
【0016】
図2のフローチャートにおいて、図示しないイグニッションスイッチがオンになると制御プログラムがスタートする。まずステップ1で、電流の積算値を演算する。電流積算値Qは、電流センサ6の検出値I(絶対値)に補正値Δtを乗じた値を電流積算値の前回値Qに加算して算出する。ステップ2で算出した電流積算値Qを第1のしきい値Aと比較し、しきい値A未満であればステップ3に、しきい値A以上であればステップ4に進む。
【0017】
ここで、第1のしきい値Aは、SOCの積算精度から許容できる電流積算値Qの上限値であり、この第1のしきい値AとなるとSOCに基づいた発電量が徐々に減少し、後述の第2のしきい値BでSOCに基づいた発電量は0になる。詳細については後述する。
【0018】
ステップ3では、SOCに基づいた発電量(第1目標発電量)Waを演算して、この発電量Waに基づきモータ2を発電制御する。SOCに基づいた発電量Waは、SOCと発電量Waの関係を示す図3から求められる。図3に示すようにSOCが一定値(図では60%)を越えるまでは発電量Waは一定値であり、60%を越えると発電量Waが徐々に減少するように設定され、SOC95%以上で発電量Waが0になる。なお、図3に示すSOCと発電量Waの関係は予めコントローラ5に記憶しておく。
【0019】
ここでSOCの算出方法について一例を説明すると、
(a)充放電時における二次電池の電流値を積算し、その電流積算値に基づいて前記二次電池の充電量を算出する第1の算出方法、
(b)無負荷状態における二次電池の端子電圧に基づいて前記二次電池の充電量を算出する第2の算出方法、
(c)充放電時の二次電池の端子電圧値と電流値とに基くパワー演算により前記二次電池の第1の開放電圧を算出し、前記第1の開放電圧に基づいて前記二次電池の充電量を算出する第3の算出方法、
(d)充放電時の二次電池の端子電圧値,前記電流値および内部抵抗値に基づいて第2の開放電圧を算出し、前記第2の開放電圧に基づいて前記二次電池の充電量を算出する第4の算出方法、
の内の少なくとも2つの算出方法により二次電池(バッテリ)の充電量(SOC)を算出する方法が、特開2000−150003号公報に開示されている。
【0020】
一方、電流積算値Qが第1のしきい値A以上の場合に進むステップ4では、電流積算値Qと第2のしきい値Bと比較し、しきい値B以下であれば、ステップ5に進み、第2のしきい値Bを越えている場合には、ステップ9に進む。ステップ5で、ステップ3と同様にSOCに基づいた発電量Waを演算し、続くステップ6で、電圧センサ7により検出されたバッテリ4の端子電圧に基づき発電量(第2目標発電量)Wbを演算する。発電量Wbは、図4に示すような端子電圧−発電量Wbの関係から求める。図4に示すように一定電圧(図ではバッテリ4の端子電圧43V)までは発電量は一定であり、端子電圧43V以上で発電量Wbを徐々に低減し、バッテリ4の端子電圧45V以上で発電量が0になるように予めコントローラ5に設定される。なお、電圧センサ7として感度の高い電圧センサを用いた場合には、検出される端子電圧が大きく変動することがあるので、ここでは電圧センサ7で検出された端子電圧の変化を緩和するようなフィルタ処理を行った電圧を用いて、発電量Wbを演算するようにしてもよい。
【0021】
ステップ7では、移行度を演算する。移行度は、第1のしきい値Aから第2のしきい値Bまでの間のSOCに基づいた発電量Waと端子電圧に基づいた発電量Wbとの発電量の割合(重み付け)を設定するものである。図5に示すように、移行度は電流積算値QがAとなると「1」となり、電流積算値QがAより増加するに従って「1」から徐々に小さくなり、電流積算値QがBと等しくなると「0」と成るように設定されている。
【0022】
このように移行度を設定し、発電量の割合(重み付け)を設定している理由について説明する。
【0023】
モータ2の発電量が、WaからWbに移行期間を有することなく切り換わるとモータ2の発電トルクがWaからWbに応じて急変し、モータ2を駆動するエンジン1の駆動トルクに変動が生じる恐れがある。このトルク変動により運転者が違和感を覚え、運転性を悪化させる。
【0024】
このため、バッテリ4の積算電流値が第1のしきい値A以上となったときのSOCに基づいた発電量Waから端子電圧に基づいた発電量Wbへの切り換え時に、移行度に基づく発電量の移行期間を設けることで、モータ2の発電量をSOCに基づいた発電量Waから端子電圧に基づいたWbに徐々に切り換えてモータ2の発電トルクの急変を抑制し、エンジン1の駆動トルクの変動を低減するようにしている。なお、移行度は、図5に示したような一定割合で変化するようなものに限られず、発電量をWaからWbへと段階的に変化させるものであればよい。
【0025】
ステップ8では、ステップ7で算出した移行度を用いて、目標発電量を演算する。演算方法としては、下式を用いて演算する。
【0026】
目標発電量=Wa×移行度+Wb×(1−移行度) (1)
以下、具体的な数値を用いて演算方法を説明すると、電流積算値Qが第1のしきい値Aとなったときの、バッテリ4の電圧値が40Vでその時の発電量Wbが10kWとし、SOCが80%でその時の発電量Waが5kWであるとする。ここで電流積算値Qから設定される移行度が0.8とすると、SOCに基づいた発電量の移行度は0.8で、端子電圧に基づいた発電量の移行度は1−0.8=0.2となる。よって、SOCに基づいた発電量は5×0.8=4kWで、端子電圧に基づいた発電量は10×0.2=2kWとなる。したがって、目標発電量は4+2=6kWとなる。
【0027】
電流積算値Qの増大に従って、図5に示すように移行度が徐々に小さくなるので、従って、SOCに基づく発電量Waの割合が徐々に減少し、逆に端子電圧に基づく発電量Wbの重み付けが徐々に増加することになるので、SOCに基づく発電量Waから端子電圧に基づく発電量Wbに徐々に移行することとなる。
【0028】
このように式(1)を用いて目標発電量を設定することにより、SOCに基づいた発電制御から端子電圧に基づいた発電制御への切り換え時の発電量の急変を抑制し、駆動力の段差を減じることができる。
【0029】
一方、ステップ4において電流積算値Qと第2のしきい値Bと比較し、Bより大きい場合にステップ9に進み、ステップ6と同様にして、発電量Wbを図4に示すような端子電圧−発電量Wbの関係から求める。端子電圧に基づいた発電量Wbを演算し、この端子電圧に基づいた発電量Wbに基づきモータ2を発電制御する。
【0030】
ステップ3、8、9に続くステップ10で、イグニッションスイッチのオンオフ状態を判定し、オンであればステップ1に戻り、オフであれば電流積算値Qをリセットして(ステップ11)制御を終了する。
【0031】
次回制御実施時(イグニッションスイッチがオフからオンへ切り換わった時)には、前述したバッテリ4内のバッテリ液の状態は均一になっている可能性が高いため、SOCの推定精度が高い状態から制御が開始される。
【0032】
このように本実施形態においては、バッテリ4の電流積算値Qが第1のしきい値A未満の場合に、バッテリ4のSOCに基づいた発電量Waに基づきモータの発電を制御し、一方、第1のしきい値A以上の場合には、バッテリの端子電圧に基づいた発電量Wbに基づきモータの発電を制御するため、エンジン始動直後のようなバッテリの電流積算値Qが第1のしきい値Aより少なく、SOCの推定精度が高い場合にはSOCに基づく発電量Waでモータ2の発電を制御し、バッテリ4の電流積算値Qが多く、SOC推定精度が低い場合には端子電圧に基づく発電量Wbでモータ2の発電を制御するので、モータ2の発電量を、適切な発電量に制御でき、したがってバッテリ4の過充電を防止することができる。
【0033】
また、電流積算値Qに応じてSOCに基づく発電量Waと端子電圧に基づく発電量Wbを切り換え制御するため、モータ2の発電量を適切に制御することができる。
【0034】
また、SOCに基づく発電量Waから端子電圧に基づく発電量Wbへの発電量の切り換えは、徐々に行われるので、SOCに基づく発電量Waから端子電圧に基づく発電量Wbへの発電量の移行時にモータ2の発電量の急激な変化を生じることがない。
【0035】
また、SOCに基づく発電量Waから端子電圧に基づく発電量Wbへの発電量の切り換えは、各発電量への重み付けを徐々に変化させて行うので、発電量の移行時に発電量の急激な変化を生じることがない。
【0036】
次に図6のフローチャートを用いてコントローラ5が行うモータの放電制御について説明する。本発明のモータの放電制御は、前述の発電制御と同様にバッテリ4の電流の積算値に応じて、バッテリ4のSOCに基づいた放電制御とバッテリ4の端子電圧に基づいた放電制御とを切り換えることに特徴を有する。図示しないイグニッションスイッチがオンとなると、制御プログラムがスタートする。
【0037】
まずフローチャートのステップ12で、電流の積算値を演算する。電流積算値Qは、電流センサ6の検出値I(絶対値)に補正値Δtを乗じた値を電流積算値の前回値Qに加算して算出する。ステップ13で算出した電流積算値Qを第1のしきい値Aと比較し、A未満であればステップ14に、A以上であればステップ15に進む。
【0038】
ここで、第1のしきい値Aは、SOCの積算精度から許容できる電流積算値Qの上限値であり、図3に示すように、この第1のしきい値Aとなると後述のSOCに基づいた放電量が徐々に減少し、第2のしきい値BでSOCに基づいた放電量は0になる。
【0039】
ステップ14ではSOCに基づいた放電量Wc(第1目標放電量)を演算して、この放電量Wcに基づきバッテリ4からの放電を制御する。SOCに基づいた放電量Wcは、SOCと放電量Wcの関係を示す図7から求められる。図7に示すようにSOCが一定値(図では50%)までは放電量が0であり、SOC50%を越えると放電量Wcが増加するように予めコントローラ5に設定される。
【0040】
ここでSOCの算出方法については、発電制御と同様である。
【0041】
一方、ステップ15では、電流積算値Qと第2のしきい値Bと比較し、B以下であれば、ステップ16に進み、ステップ3と同様にSOCに基づいた放電量Wcを演算し、続くステップ17で、電圧センサ7により検出されたバッテリ4の端子電圧に基づき放電量(第2目標放電量)Wdを演算する。放電量Wdは、図8に示すような端子電圧−放電量Wdの関係から求める。図8に示すように一定電圧(図ではバッテリ4の端子電圧30V)までは放電量は0であり、30V以上から増加し、電圧35V以上で再び一定値となるように予めコントローラ5に設定される。なお、電圧センサ7として感度の高い電圧センサを用いた場合には、検出される端子電圧が大きく変動することがあるので、ここでは電圧センサ7で検出された端子電圧の変化を緩和するようなフィルタ処理を行った電圧を用いて、放電量Wを演算するようにしてもよい。
【0042】
ステップ18では、移行度を演算する。移行度は、第1のしきい値Aから第2のしきい値Bまでの間のSOCに基づいた放電量Wcと端子電圧に基づいた放電量Wdとの発電量の割合を設定するものである。図5に示すように、移行度は電流積算値QがAとなると「1」となり、電流積算値QがAより増加するに従って「1」から徐々に小さくなり、電流積算値QがBと等しくなると「0」と成るように設定されている。
【0043】
このように移行度を設定し、発電量の割合(重み付け)を設定している理由について説明する。
【0044】
バッテリ4の放電量が、SOCに基づいた放電量Wcから端子電圧に基づいた放電量Wdに移行期間を有することなく切り換わるとモータ2の駆動トルクが急変し、エンジン1の駆動トルクに変動が生じる恐れがある。このトルク変動により運転者が違和感を覚え、運転性を悪化させる。
【0045】
このため、放電量の移行期間を設けることで、発電トルクの急変を抑制し、駆動トルクの変動を減じることができる。
【0046】
ステップ19では、ステップ18で算出した移行度を用いて、放電時の目標放電量を演算する。演算方法としては、下式を用いて演算する。
【0047】
目標放電量=Wc×移行度+Wd×(1−移行度) (2)
式(2)を用いて目標放電量を設定することにより、SOCに基づいた放電制御から端子電圧に基づいた放電制御への切り換え時の放電量の急変を抑制し、駆動力の変動を減じることができる。
【0048】
ステップ15で、電流積算値Qと第2のしきい値Bと比較した場合、Bより大きい場合にステップ20に進み、ステップ17と同様にして端子電圧に基づいた放電量Wdを演算し、この端子電圧に基づいた放電量Wdに基づきバッテリ4を放電制御する。
【0049】
ステップ14、19、20に続くステップ21で、イグニッションスイッチのオンオフ状態を判定し、オンであればステップ12に戻り、オフであれば電流積算値Qをリセットして(ステップ22)制御を終了する。
【0050】
次回制御実施時(イグニッションスイッチがオフからオンへ切り換わった時)には、前述したバッテリ4内のバッテリ液の状態は均一になっているため、SOCの推定精度が高い状態から制御が開始される。
【0051】
このように本実施形態においては、バッテリ4の電流積算値が第1のしきい値A未満の場合に、バッテリ4のSOCに基づいた放電量Wcに基づきバッテリ4の放電を制御し、一方、第1のしきい値A以上の場合には、バッテリ4の端子電圧に基づいた放電量Wdに基づきバッテリ4の放電量を制御するため、エンジン始動直後のようなバッテリ4の電流積算値Qが第1のしきい値Aより少なく、SOCの推定精度が高い場合にはSOCに基づく放電量Wcでバッテリ4の放電を制御し、バッテリ4の電流積算値Qが多く、SOC推定精度が低い場合には端子電圧に基づく放電量Wdでバッテリ4の放電を制御し、適切な放電量に制御し、バッテリ4の過放電を防止することができる。
【0052】
また、電流積算値Qに応じてSOCに基づく放電量Wcと端子電圧に基づく放電量Wdを切り換え制御するため、バッテリ4の放電量を適切に制御することができる。
【0053】
また、SOCに基づく放電量Wcから端子電圧に基づく放電量Wdへの放電量の切り換えは、徐々に行われるので、SOCに基づく放電量から端子電圧に基づく放電量への放電量の移行時に放電量の急激な変化を生じることがない。
【0054】
また、SOCに基づく放電量から端子電圧に基づく放電量への発電量の切り換えは、各放電量への重み付けを徐々に変化させて行うので、放電量の移行時に放電量の急激な変化を生じることがない。
【0055】
なお、上記実施形態においては、イグニッションスイッチがオンされてから、電流センサ6で検出される電流を積算するようにしたが、バッテリ4が満充電、すなわちSOC=100%となってからの電流を積算するようにしてもよい。
【0056】
また本実施形態では、イグニッションスイッチがオンされてからの電流積算値Qが第1のしきい値Aとなった場合に、SOCによる目標発電量(または目標放電量)から移行期間を経て、端子電圧による目標発電量(または目標放電量)に切り換えるようにしたが、イグニッションスイッチがオンされてからの経過時間や、バッテリ4が満充電となってからの経過時間や、バッテリ4の充放電回数というような充放電履歴に基づいて切り換えを行ってもよい。
【0057】
また本実施形態においては、電流積算値Qを電流センサ6で検出する電流を積算するようにしていたが、コントローラ5がモータ2に対して出力する充放電指令値を積算するようにしてもよい。
【0058】
また本実施形態においては、充電状態SOCに基づいて目標発電量(または目標放電量)を演算するようにしたが、放電深度(Depth of Discharge:DOD)に基づいて、目標発電量(または目標放電量)を演算してもよい。
【0059】
本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内でさまざまな変更がなしうることは明白である。
【0060】
なお、特許請求の範囲の構成要件と実施形態の対応関係は以下の通りである。
【0061】
バッテリがバッテリ4、充放電検出手段が電流センサ6、電圧検出手段が電圧センサ7、充放電状態発(放)電量設定手段がコントローラ5、電圧発(放)電量設定手段がコントローラ5、発(放)電制御手段がコントローラ5に対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハイブリッド車両システムの概略である。
【図2】発電量切り換えの制御内容を説明するフローチャートである。
【図3】SOCと発電量の関係を示す図である。
【図4】電圧と発電量の関係を示す図である。
【図5】電流値と移行度の関係を示す図である。
【図6】放電量切り換えの制御内容を説明するフローチャートである。
【図7】SOCと放電量との関係を示す図である。
【図8】電圧と放電量との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 モータ
3 インバータ
4 バッテリ
5 コントローラ
6 電流センサ
7 電圧センサ

Claims (9)

  1. 発電機能を備えたモータと電力の授受を行うバッテリと、
    バッテリの充放電状態を検出する充放電状態検出手段と、
    バッテリの端子電圧を検出する電圧検出手段と、
    検出された充放電状態に基づき前記モータの第1目標発電量を設定する充放電状態発 電量設定手段と、
    検出された端子電圧に基づいて前記モータの第2目標発電量を設定する電圧発電量設 定手段と、
    検出された充放電状態の履歴が所定履歴に未達の場合には、前記充放電状態発電量設 定手段により設定された第1目標発電量に基づきモータの目標発電量を決定し、検出さ れた充放電状態の履歴が所定履歴に既達の場合には、前記電圧発電量設定手段により設 定された第2目標発電量に基づきモータの目標発電量を決定する発電量決定手段と、
    この発電量決定手段により決定されたモータ目標発電量に基づきモータの発電を制御 する発電制御手段と、
    を備えたバッテリの充放電制御装置。
  2. 前記発電量決定手段は、前記充放電状態の履歴が前記所定履歴に未達の場合から所定 履歴に達した場合に前記モータの目標発電量を、前記第1目標発電量から前記第2目標 発電量へと切り換えることを特徴とする請求項1に記載のバッテリの充放電制御装置。
  3. 前記発電量決定手段は、前記第1目標発電量から前記第2目標発電量に徐々に切り換 えることを特徴とする請求項2に記載のバッテリの充放電制御装置。
  4. 前記発電量決定手段は、第1の重み付けがされた第1の目標発電量と、前記第1の重 み付けと相反するように設定された第2の重み付けがされた前記第2の目標発電量とを 加算するとともに、前記第1および第2の重み付けを徐々に変更することで、モータの 目標発電量を、前記第1の目標発電量から前記第2の目標発電量へと切り換えることを 特徴とする請求項3に記載のバッテリの充放電制御装置。
  5. 発電機能を備えたモータと電力の授受を行うバッテリと、
    バッテリの充放電状態を検出する充放電状態検出手段と、
    バッテリの端子電圧を検出する電圧検出手段と、
    検出された充放電状態に基づき前記バッテリの第1目標放電量を設定する充放電状態放電量設定手段と、
    検出された端子電圧に基づいて前記バッテリの第2目標放電量を設定する電圧放電量設定手段と、
    検出された充放電状態の履歴が所定履歴に未達の場合には、前記充放電状態発電量設定手段により設定された第1目標放電量に基づきバッテリの目標放電量を決定し、検出された充放電状態の履歴が所定履歴に既達の場合には、前記電圧発電量設定手段により設定された第2目標放電量に基づきバッテリの目標放電量を決定する放電量決定手段と、
    この放電量決定手段により決定されたバッテリ目標放電量に基づきバッテリの放電を制御する放電制御手段と、
    を備えたバッテリの充放電制御装置。
  6. 前記放電量決定手段は、前記所定履歴において、前記バッテリの目標充放電量を前記第1目標放電量から前記第2目標放電量へと切り換えることを特徴とする請求項5に記載のバッテリの充放電制御装置。
  7. 前記放電量決定手段は、前記第1目標放電量から前記第2目標放電量に徐々に切り換え ることを特徴とする請求項6に記載のバッテリの充放電制御装置。
  8. 前記放電量決定手段は、第1の重み付けがされた第1の目標放電量と、前記第1の重み付けと相反するように設定された第2の重み付けがされた前記第2の目標放電量とを加算するとともに、前記第1および第2の重み付けを徐々に変更することで、バッテリの目標放電量を、前記第1の目標放電量から前記第2の目標放電量へと切り換えることを特徴とする請求項7に記載のバッテリの充放電制御装置。
  9. 前記充放電状態の所定履歴は、前記バッテリの満充電状態からの電流積算値、充放電電流指令値の積算値、バッテリの満充電状態からの経過時間または充放電回数のいずれかに基づいて設定されることを特徴とする請求項1または5に記載のバッテリの充放電制御装置。
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