JP4195765B2 - Inkjet printing sheet - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット印字用シートに関するものであり、更に詳しくは、インクの滲みムラがなくインクの吸収性に優れ、印字記録された画像の濃度や鮮明性が高く、印字ドット変形の少ない微塗工タイプの両面印字可能なインクジェット印字用シートに関するものである。
【0002】
インクジェット印字方式は、連続方式では帯電制御及び加圧振動により、オンデマンド方式においては電気・機械変換、電気・熱変換及び静電吸引など種々の作動原理により微小なインク滴を飛翔させて紙等の印字用シートに付着させ、画像、文字等の印字記録を行なうものであるが、低騒音化、高速化並びに多色化が容易、印字パターンの融通性が大きい、現像・定着作業が不要等の特徴があり、漢字を含め各種図形及びフルカラー画像等の印字記録装置として色々の用途において急速に普及している。更に、多色インクジェット方式により形成される画像は、製版方式による多色印刷やカラー写真方式による印画に比較して、遜色のない記録を得ることが可能となってきた。又、制作部数が少なくて済むオンデマンド印刷用途においては、写真技術による製版・印刷するものよりも安価であることからフルカラー画像記録分野にまで広範囲に応用されてきている。
【0003】
このインクジェット印字方式で使用される印字用シートとしては、通常の印刷や筆記用途の上質紙や塗工紙も使用に耐えるべく、プリンターヘッドなどの装置やインク組成の面から改良がなされてきた。しかし、プリンターの高速化・高精細化或はフルカラー化等インクジェット印字記録装置の性能の向上や用途の拡大に伴い、印字用シートに対しても更に高度な印字適性・特性が要求されるようになった。即ち、当該印字用シートとしては、印字ドットの濃度が高く、色調が明るく鮮やかなこと、インクの吸収が早くて印字ドットが重なった場合においてもインクの流れ出しや滲みがないこと、印字ドットの横方向への拡散が必要以上に大きくならず、且つ周辺が滑らかでぼやけないこと、また更に両面印字を行う場合にはインクが裏抜けせず、且つ裏面の印字の影響を受けない不透明性を保有すること等が要求される。
【0004】
インクジェット印字用シートの形態としては、一般的に、上質紙・ボンド紙等に代表される普通紙タイプと上質紙等の紙、合成紙、合成樹脂フィルム等の支持体面上にインク受理層を設けた塗工タイプに大別される。
【0005】
塗工タイプには、片面の塗工量が1〜10g/m2程度の低塗工タイプ、10〜20g/m2程度の中塗工タイプ、20g/m2以上の高塗工タイプの各インクジェット印字用シートがある。特に、近年に至っては、低塗工タイプでも下限の片面塗工量0.5〜6g/m2の微塗工タイプが普通紙に近いものとなり、外観的にも、鉛筆などによる筆記性や取扱いとしても好ましく、この微塗工タイプが望まれてきている。しかし、多色印字の場合は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの単色印字だけでなく、これらの色が重なって多重色印字され、部分的にはインク付着量が極めて多くなるため、微塗工タイプの場合は、塗工層でインクが吸収しきれなくなってしまう。その対策として、比較的低サイズ度の原紙を使用して、支持体である原紙自体で付着したインクの一部を吸収させる方法もあげられている。しかし、この場合に比較的低坪量で低サイズ度のものは両面印字した場合にインクがお互いに裏抜けし合い、印字物が判読できない或いは色のバランスが崩れ見苦しい画像になるという問題も有る。
【0006】
これらの問題を解決するために、特公平3−26665号公報には、坪量60g/m2基準のステキヒトサイズ度が4秒以下の基紙上に、微粒シリカと水溶性高分子バインダーとを含む塗工層を設けたインクジェット記録用紙の例が開示され、特開昭59−38087号公報には、サイズ度が0〜10秒である基材上に、インク吸収層を設けたインクジェット記録材の例が開示され、特開昭59−9516号公報には、ステキヒトサイズ度0〜5秒の原紙にポリビニルピロリドン等を含浸したインクジェット記録用紙の例が開示されているが、何れも片面印字記録であり、両面印字可能な物で無い。
【0007】
更に、インク吸収性が高く、良好な記録ドット形状が得られるインクジェット記録シートとして、特開昭60−63191号公報がある。同公報は、被記録材(インクジェット記録シート)の表層が充填材と繊維質材料とが混在してなることを特徴としている。ここでは、繊維質材料からなる基材と、該基材の表面にごく薄く散布されたように付着した充填材粒子とを有すると記載している。しかし、該公報では表層の充填材と繊維質材料が混在している状態であって、基材を形成する繊維質材料が表層で露呈している状態について触れていない。
【0008】
同公報とは逆に、インクの吸収性に優れ、画像濃度や鮮明性が高く、真円に近い印字ドットの得られる微塗工タイプのインクジェット記録シートとして、特開平7―25132号公報があり、該記録シートの記録面が、該原紙面の交絡状態にあるパルプ繊維表面に沿って超微粒子無機顔料を主体とする組成物で表面被覆された該記録面で、該記録面に被覆されたパルプ繊維形状を走査電子顕微鏡により視認することができ、且つ該記録面のパルプ繊維の表面被覆率が70%以上であることを特徴として、基材を形成する繊維質材料が表層で露呈している状態について触れているが、支持体であるパルプ繊維で余剰のインクを吸収させる為に原紙の坪量が85g/m2でステキヒトサイズ度が27秒と低いため、画像濃度が高く真円に近い印字ドットが得られるが、記録面のパルプ繊維の表面被覆の形態がほぼ完全に表面被覆された状態で無いことも起因してインクの部分的な浸透が押さえきれず、インクの裏抜けが発生し、両面印字が可能でない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述したとおり、インク受理層が低塗工量の場合、比較的低サイズ度の原紙を使用して支持体自体で付着インクの一部を吸収させているが、サイズ剤の違いにより微少領域でのサイズ性の均一性が異なる。また、支持体上に塗工されたインク受理層は、その表面において、パルプ繊維の絡み合った凹凸に均一に塗工されないためにパルプ繊維の露呈が甚だしい状態にある。このため、付着インクは、インク受理層表面で所望の形状の印字ドットを形成することなく、露呈したパルプ繊維に沿って支持体、即ち原紙内部に浸透して行き、印字ドットが滲んで広がった形状を呈することになる。言い替えれば、印字画像の鮮明性に欠けたものとなるのである。更に、坪量が100g/m2未満で低サイズ度のものは多量の付着インクによりインクの裏抜けを発生し、両面印字に耐えられないものになる。
【0010】
本発明の目的は、インクジェット印字用シートでも、微塗工タイプのインクジェット印字用シートであり、インクの滲みムラがなくインク吸収性に優れ、印字された画像の濃度や鮮明性が高く、印字ドットの変形が少なく、両面印字可能なインクジェット印字用シートを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の問題点を解決すべく研究した結果、インクの滲みが少なくインク吸収性に優れ、印字記録された画像の濃度が高く、印字ドット変形の少ない微塗工タイプの両面印字可能なインクジェット印字用シートを発明するに至った。即ち、本発明に係る両面印字可能な微塗工タイプのインクジェット印字用シートは、原紙上の両面に印字面を有するインクジェット印字用シートにおいて、前記原紙は、填料としてタルク若しくは炭酸カルシウム又はその両方を含有し、中性内添サイズ剤として、ASA(アルケニル無水コハク酸無水物)反応性中性サイズ剤を含有し、かつ、中性紙であり、前記原紙の坪量は95〜245g/m 2 であり、前記原紙のステキヒトサイズ度は100〜150秒であり、前記印字用シートの印字面は前記原紙面の交絡状態にあるパルプ繊維表面に沿ってアルミナを主体とする組成物の微粒子無機顔料で表面被覆されており、前記表面被覆の片面乾燥被覆量は、1〜3g/m 2 であることを特徴とする。ここで本発明には、前記原紙に塗工後の製品坪量が100〜250g/m 2 であり、該製品のステキヒトサイズ度が130〜190秒である場合が含まれる。また、本発明に係る両面印字可能な微塗工タイプのインクジェット印字用シートでは、アルミナを主体とする組成物の微粒子無機顔料で表面被覆されたパルプ繊維形状は走査電子顕微鏡により視認することができ、且つ、該パルプ繊維の表面被覆の形態がほぼ完全に表面被覆された状態にある。
【0012】
以下、本発明の両面印字可能なインクジェット印字用シートについて、詳細に説明する。
本発明のインクジェット印字用シートにおいて、原紙は填料としてタルク及びまたは炭酸カルシウムを含有し、且つ内添サイズ剤としてASA(アルケニル無水コハク酸無水物)反応性中性サイズ剤を含有した中性紙であることを特徴とする。填料を特定する理由としては、各種シリカに比べ吸油度が低いが、二酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛よりも高く、クレーと同等以上であり、インクに含まれるアルコール系の有機溶剤を程よく吸収することができるためである。しかし、シリカにおいてはインクの吸収が強く表面被覆で定着すべきインクをも吸収し、結果として画像濃度が低くなってしまう。また、炭酸カルシウムは適度な吸油度の他に高白色度と高不透明度も同時に得られるため最適である。更にタルクは適度な吸油度の他にその扁平形状により平滑性や紙の地合が改善され、支持体としてインクを均一に吸収できるように改善され、好ましい。次に内添サイズ剤を特定する理由としては、中性抄紙におけるASAなどの反応性サイズ剤のサイズ発現機構は、パルプ懸濁液に添加されたサイズ剤エマルジョン粒子が充分に分散され、パルプ繊維上に孤立して定着され、乾燥工程でパルプ中のセルロース水酸基とエステル結合を形成し、疎水性をロジン系サイズ剤よりも強く発揮することができることに基づく。
【0013】
原紙の両面塗工後の製品秤量が100〜250g/m2で該製品のステキヒトサイズ度が130〜190秒とすることにより、原紙部分で吸収するインク量がロジン系サイズ剤より少なくなり、インクの裏抜けは生じない。この場合、原紙坪量がおおよそ95〜245g/m2で、ステキヒトサイズ度を100〜150秒にする事で達成できる。また、アルミナを主体とする組成物の微粒子無機顔料で被覆されたパルプ繊維形状で、且つ表面被覆の形態がほぼ完全に表面被覆された状態とする微塗工層を形成することにより、インクの吸収性に優れ、画像濃度や鮮明性が高く、印字ドット変形の少ない品質が得られ、両面印字が可能となる。なお、原紙坪量が245g/m2以上でステキヒトサイズ度を100〜150秒の物でも同様な効果が得られるが、紙の厚さが増しハンドリング性や経済性で劣る。
【0014】
一方、中性抄紙で一般に用いられている中性ロジンサイズ剤の微小領域におけるサイズ発現性は、比較的低サイズ度において均一性を示し真円の印字ドットになるが、原紙坪量が95g/m2未満の低秤量では低サイズ度であるがために原紙部分で吸収するインク量が微塗工層で吸収されるよりも多く、簡単にインクの裏抜けを生じてしまう。
【0015】
本発明でいうASAなどの反応性中性サイズ剤とは、PH6〜9の中性領域において使用される各種界面活性剤もしくは水溶性高分子で、乳化してなるセルロース反応型サイズ剤である。
ここで、ASA系のものとしては水で簡単に乳化できる自己乳化型、界面活性剤が配合されたものなども例示できる。
【0016】
ASAなどの反応性中性サイズ剤のイオン性は、乳化時に用いる各種界面活性剤もしくは水溶性高分子によりアニオン性、カチオン性の選択は可能である。本発明では、従来から使用されている各種のアニオン性、ノニオン性、カチオン性或は両性の歩留り向上剤、ポリエチレンオキサイド、ポリアミド樹脂、親水性架橋ポリマー粒子分散物等又はその誘導体或は変成物等とコロイダルシリカ、ベントナイト等の化合物が適宜組み合わされて使用される歩留りシステムを検討した結果、ASAサイズ剤とカチオン性、或は両性の親水性架橋ポリマー粒子分散物等又はその誘導体或は変成物を構成要素の一つとする歩留り向上剤、或は歩留りシステムを組み合わせることが望ましい。
【0017】
又、ASAサイズ剤のサイズ性を発現させる目的で、アルミニウムの多価金属化合物(例えば、硫酸バンド、ポリアルミニウムシリケートサルフェイト、ポリ塩化アルミニウム、アルミン酸ソーダなど)を配合することは言うまでもない。
【0018】
更に、本発明のインクジェット印字用シートは、支持体、即ち原紙面上にある印字面のパルプ繊維の形状が充分に識別できる程度に表面被覆されたものである。印字面の表面被覆は、パルプ繊維の表面に沿って均一に微粒子無機顔料で覆われており、パルプ繊維表面の形状通りに薄く覆っている。印字面の表面被覆の形態は、印字面のパルプ繊維表面をほぼ完全に覆っているものであり、これにより本発明の目的とする特性を充分に発揮することができる。その理由として、印字面が均一に表面被覆されている場合、インクジェットプリンターを使用して印字面にインクが付着した時に、印字面が均一に表面被覆されているため、インクの印字面方向の広がりを起こさず、余剰インクが表面被覆面から原紙の厚さ方向に均一に浸透していくため部分的なインクの浸透が押さえられ、インクの裏抜けが発生しない。
【0019】
一方、印字面のパルプ繊維を覆う表面被覆の形態が、ほぼ完全に表面被覆されていない状態では、インクが印字面方向に広がる比率が多くなり、結果として原紙への浸透も不均一となり、おおよその原紙坪量が95〜245g/m2でステキヒトサイズ度が100〜150秒という高サイズの部分でもインクの浸透が押さえきれず、部分的なインクの裏抜けが現れる。
【0020】
本発明のインクジェット印字用シート両面において、表面被覆された面は、原紙面のパルプ繊維に沿って均一に覆った面であり、微粒子無機顔料としてアルミナを主体とする組成物を使用して被覆する。原紙を形成するパルプ繊維の繊維径が数10μmのオーダーに対して、微粒子無機顔料の一次粒子径は、大きくとも1μm、好ましくは0.5〜0.01μmである。粒子径が微小であればあるほど、パルプ繊維への表面被覆が均一となり好ましい。
【0021】
本発明のインクジェット印字用シート両面において、印字面のパルプ繊維表面の表面被覆について、その表面被覆の形態を評価する手段としては、走査電子顕微鏡にて撮影し、その撮像から被覆面積で判断する。
【0022】
微粒子無機顔料としては、以下のものを例示することができる。例えば、アルミナ或はアルミナ水和物(アルミナゾル、コロイダルアルミナ、カチオン性アルミニウム酸化物又はその水和物、疑ベーマイト等)等が挙げられ、一次粒子が多孔性であれば、なお好ましいが、非多孔性であっても塗工液調製時に凝集したり、塗工乾燥時に更に凝集し、パルプ繊維表面に多孔性の表面被覆面が形成されることが好ましい。特に、本発明においては、原紙表面にあるパルプ繊維1本ずつの繊維幅に対して100分の1以下の値となる平均粒子径を有する微粒子無機顔料を用いてパルプ繊維自体を被覆することが好ましい。
【0023】
更に、微粒子無機顔料と併用することのできる無機顔料は、従来公知の如何なるものも用いることができる。例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、合成非晶質シリカ、水酸化アルミニウム、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、水酸化マグネシウム等を挙げることができる。これら該無機顔料の中でも、多孔性無機顔料が好ましく、多孔性合成非晶質シリカ、多孔性炭酸マグネシウム、多孔性アルミナ等が挙げられ、特に細孔容積の大きい多孔性合成非晶質シリカが好ましい。又、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂、ナイロン樹脂等の有機顔料等を上記微粒子無機顔料と共に併用することもできる。
【0024】
更に、染料を定着する目的として水溶性金属塩として硫酸アルミニウム、硫酸カリウムアルミニウム(カリウムミョウバン)、硫酸セシウムアルミニウム、硫酸ナトリウムアルミニウム、硝酸アンモニウム、並びにこれらの水和物等も微粒子無機顔料と併用することができる。
【0025】
表面被覆する上で、微粒子無機顔料と共に使用されるバインダーとして、例えば、ポリビニルアルコール、酢酸ビニル、酸化澱粉、エーテル化澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、シリル変性ポリビニルアルコール等;無水マレイン酸樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系共重合体ラテックス;アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体、アクリル酸及びメタクリル酸の重合体又は共重合体等のアクリル系重合体ラテックス;エチレン酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス;或いはこれらの各種重合体のカルボキシル基等の官能基含有単量体による官能基変性重合体ラテックス;メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化合成樹脂系等の水性バインダー;ポリメチルメタクリレート、ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニルー酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂等の合成樹脂系バインダーを挙げることができ、少なくとも1種以上で使用することができる。
又、従来公知の染料を定着する目的で添加するカチオン性樹脂として第一〜四級アンモニウム塩樹脂、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド・二酸化イオウ共重合物、ジメチルアミン・エピクロロヒドリン樹脂、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂、アクリルアミド・ジアリルアミン樹脂、ポリビニルアミン樹脂、ジシアンジアミド樹脂などを併用することもできる。
【0026】
バインダーの総量は、目的とするインクジェット印字用シートの特性に合わせて、適宜調整することが出来るが、一般には、顔料100重量%に対して、5〜20重量%である。更に、その他の添加剤として、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化剤、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増強剤等を適宜配合することもできる。
【0027】
本発明において、表面被覆する方法は、塗工或は含浸の方法があるが、表面被覆の形態がほぼ完全に表面被覆された状態になっていれば表面被覆面の被覆量については、特に限定するものではない。通常、普通紙ライクを指向する場合には、乾燥被覆量として0.5〜3g/m2が好ましいが、表面被覆の形態がほぼ完全に表面被覆された状態、インクの定着、耐水性、ドットの形状の点から1〜3g/m2が特に好ましい.
【0028】
本発明に係る原紙用のパルプは、LBKP、NBKP等の化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、CMP、CGP等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ、等の木材パルプを使用できるが、特に無塩素漂白したパルプが環境面からも好ましい。また、填料はタルク及び又は炭酸カルシウムを含有することが必要であるが、従来公知の顔料と併用することもできる。更に、紙料中には前述のような内添サイズ剤、アルミニウムの多価金属化合物とともに、本発明の所望の効果を損なわない範囲で、バインダー及びや定着剤、歩留まり向上剤カチオン化剤、紙力増強剤等の各種添加剤を必要に応じて使用することができる。これらの原料は混合され、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワイヤ抄紙機等の各種装置で製造されるが、本発明では温水のみでサイズプレス処理をした原紙、更に、原紙に表面サイズ剤、澱粉、ポリビニルアルコール等単独或いは併用でサイズプレスをした原紙の双方が含まれる。表面被覆はこのような原紙にそのまましても良いし、平滑性を制御する目的で、マシンカレンダー、加熱カレンダー、ソフトカレンダー等のカレンダー装置を使用しても良い。
【0029】
表面被覆する場合、塗工及び含浸する方法としては、各種ブレードコータ、ロールコータ、エアーナイフコータ、バーコータ、ロッドコータ、ゲートロールコータ、カーテンコータ、ショートドウェルコータ、グラビアコータ、フレキソグラビアコータ、サイズプレス等の各種装置をオンマシン或はオフシンで用いることができる。しかし、本発明においては、エアーナイフコータが輪郭塗工となり、一定の被覆膜厚さが得られ、表面被覆の形態がほぼ完全に表面被覆された状態にする上で特に好ましい。又、塗工又は含浸後には、マシンカレンダー、加熱カレンダー、スーパーカレンダー、ソフトカレンダー等のカレンダーを用いて仕上げても良い。
【0030】
本発明で言う水性インクとは、下記の着色剤、液媒体、その他の添加剤からなる印字記録液体である。着色剤としては、直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料或は食品用色素等の溶性染料が挙げられる。
【0031】
水性インクの溶媒としては、水及び水溶性の各種有機溶剤、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、イソブチルアルコール等の炭素数1〜4のアルキルアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトンアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、へキシレングリコール、ジエチレングリコール等のアルキレン基が2〜6個のアルキレングリコール類;グリセリン、エチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコール、モノメチルエーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類等が挙げられる。これらの多くの水溶性有機溶剤の中でも、ジエチレングリコール等の多価アルコール、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテルが好ましい。その他の添加剤としては、例えば、PH調節剤、金属封鎖剤、防カビ剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、湿潤剤、界面活性剤、及び防錆剤等が挙げられる。
【0032】
本発明におけるインクジェット印字用シートは、インクジェット印字用シートとしての使用に限定されず、印字時に液状であるインクを使用するどのような印字用シートとして用いることもできる。例えば、熱溶融性物質、染顔料等を主成分とする熱溶融性インクを樹脂フィルム、高密度紙、合成紙等の薄い支持体上に塗工したインクシートを、その裏面より加熱し、インクを溶融させて転写する熱転写印字用受像シート、熱溶融性インクを加熱溶融して微小液滴化、飛翔印字するインクジェット印字用シート、油溶性染料を溶媒に溶解したインクを用いたインクジェット印字用シート、光重合型モノマー及び無色又は有色の染顔料を内包したマイクロカプセルを用いた感光感圧型ドナーシートに対応する受像シート等が挙げられる。
【0033】
これらの印字用シートの共通点は、印字記録時にインクが液体状態である点である。液状インクは、硬化、固化又は定着までに、印字用シートのインク受理層の深さ方向又は水平方向に対して浸透又は拡っていく。上述した各種印字用シートは、それぞれの方式に応じた吸収性を必要とするもので、本発明のインクジェット印字用シートを上述した各種の印字用シートとして利用しても何ら制限しない。更に、複写機・プリンター等に広く使用されている電子写真記録方式のトナーを加熱定着する印字用シートとして、本発明におけるインクジェット印字用シートを使用することもできる。
【0034】
【作用】
本発明のインクジェット印字用シートは、微塗工タイプのインクジェット印字用シートであり、該印字用シート両面の印字面が、内添サイズ剤としてASA反応性中性サイズ剤を含有した中性紙の交絡状態にあるパルプ繊維に沿ってパルプ繊維表面を表面被覆したもので、印字面に被覆されたパルプ繊維形状を走査電子顕微鏡により視認することができ、印字面のパルプ繊維表面の表面被覆の形態がほぼ完全に表面被覆された状態であることを特徴とし、インクの滲みムラがなくインク吸収性に優れる。これは、インクが該印字用シート両面の印字面に与えられたとき、印字面方向に広がらず、表面被覆面に均一に浸透し、余剰インクはASAサイズ剤を含有した中性紙の厚さ方向に均一に浸透し、且つ両面塗工後の製品坪量が100〜250g/m2で該製品のステキヒトサイズ度が130〜190秒という高サイズの部分でそれ以上のインク浸透を押さえ、結果として部分的なインクの裏抜けが発生せず、又、印字された画像の濃度及び鮮明性の高いインクジェット印字用シートを得ることができる。
【0035】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。又、実施例において示す「部」及び「%」は、特に明示しない限り重量部及び重量%を示す。なお、微粒子無機顔料については、ポリビニルアルコール配合の水分散液として使用したが、いずれも固形分で表示した。
【0036】
実施例l
[原紙の作製]
濾水度450mlcsfのLBKP100部からなるパルプスラリーに、填料として重質炭酸カルシウム(サンライト700、竹原化学工業製)11.7部、タルク(CS一2、富士タルク工業製)2.3部、カチオン澱粉(Cato304、日本NSC製)0.85部、硫酸バンド1.0部、ASA反応性中性サイズ剤(コロパールZ一100、星光化学工業製)0.1部を内添して、サイズプレスにて酸化澱粉(MS#3800、日本食品化工製)7.0部、繊維素反応型表面サイズ剤(ハーコンSS一362、日本PMC製)0.03部を外添して、長網抄紙機で抄造乾燥し、マシンカレンダー仕上げをして、坪量120g/m2の原紙を作製した。なお、作製した原紙のステキヒトサイズ度は、113秒であった。
【0037】
[インクジェット印字用シートの作製]
上記により作製した原紙に、表面被覆面の組成物の微粒子無機顔料としてポリビニルアルコール配合アルミナ混合液(固形重量比:アルミナ/ポリビニルアルコール=100/15)46.5部、染料の定着剤としてカリウムミョウバン10.7部、硝酸アルミニウム10.7部、インク耐水定着剤としてカチオン性の第四級アンモニウム塩樹脂32.1部を主成分とする固形分濃度9.4%の水性分散液を調成し、エアーナイフコータを用いて片面の乾燥固形分2g/m2となるように両面へ同時に塗工、乾燥してインクジェット印字用シートを作製した。なお、作製した該シートのステキヒトサイズ度は、150秒であった。
【0038】
実施例2
実施例1で作製した原紙に、微粒子無機顔料としてポリビニルアルコール配合アルミナ混合液(固形重量比:アルミナ/ポリビニルアルコール=100/15)29.7部、インク耐水定着剤としてカチオン性の第四級アンモニウム塩樹脂60.4部、同ジメチルジアリルアンモニウムクロリド・二酸化イオウ共重合物9.9部を主成分とする固形分濃度9.9%の水性分散液を調成し、エアーナイフコータを用いて片面の乾燥固形分2g/m2となるように両面へ同時に塗工、乾燥してインクジェット印字用シートを作製した。なお、作製した該シートのステキヒトサイズ度は、165秒であった。
【0039】
比較例1
[原紙の作製]
濾水度450mlcsfのLBKP100部からなるパルプスラリーに、填料として重質炭酸カルシウム(サンライト700、竹原化学工業製)11.7部、タルク(CS−2、富士夕ルク工業製)2.3部、カチオン澱粉(Cato304、日本NSC製)0.85部、硫酸バンド1.0部、中性ロジンサイズ剤0.5部(サイズパインNT−85、荒川化学工業製〉を内添して、サイズプレスにて温水を外添して、長網抄紙機で抄造乾燥し、マシンカレンダー仕上げをして、坪量120g/m2の原紙を作製した。なお、作製した原紙のステキヒトサイズ度は、24秒であった。
【0040】
[インクジェット印字用シートの作製]
上記により作製した原紙に、表面被覆面の組成物として、ポリビニルアルコール配合アルミナ混合液(固形重量比:アルミナ/ポリビニルアルコール=100/15〉46.5部、染料を定着剤としてカリウムミョウバン10.7部、硝酸アルミニウム10.7部、インク耐水定着剤としてカチオン性の第四級アンモニウム塩樹脂32.1部を主成分とする固形分濃度9.4%の水性分散液を調成し、エアーナイフコータを用いて片面の乾燥固形分2g/m2となるように両面へ同時に塗工、乾燥してインクジェット印字用シートを作製した。なお、作製した該シートのステキヒトサイズ度は、29秒であった。
【0041】
比較例2
比較例1の原紙で坪量を85g/m2とし、作製した原紙のステキヒトサイズ度が20秒であった他は同一とし、エアーナイフコータを用いて片面の乾燥固形分が0.5g/m2となるように両面へ同時に塗工、乾燥してインクジェット印字用シートを作製した。なお、作製した該シートのステキヒトサイズ度は、24秒であった。
【0042】
比較例3
実施例1の原紙で坪量を85g/m2とし、外添を温水に変更し作製した原紙のステキヒトサイズ度が25秒であった他は同一とし、エアーナイフコータを用いて片面の乾燥固形分が2.0g/m2となるように両面へ同時に塗工、乾燥してインクジェット印字用シートを作製した。なお、作製した該シートのステキヒトサイズ度は、31秒であった。
【0043】
比較例4
実施例lの原紙で坪量を85g/m2とし、外添を温水に変更し作製した原紙のステキヒトサイズ度が25秒であった他は同一とし、エアーナイフコータを用いて片面の乾燥固形分が5.0g/m2となるように両面へ同時に塗工、乾燥してインクジェット印字用シートを作製した。なお、作製した該シートのステキヒトサイズ度は、35秒であった。
【0044】
比較例5
[原紙の作製]
濾水度450mlcsfのLBKP100部からなるパルプスラリーに、填料として重質炭酸カルシウム(サンライト700、竹原化学工業製〉11.7部、タルク(CS−2、富士夕ルク工業製)2.3部、カチオン澱粉(Cato304、日本NSC製)0.85部、硫酸バンド1.0部、ASA反応性中性サイズ剤(コロパールZ一100、星光化学工業製)0.1部を内添して、サイズプレスにて酸化澱粉(MS#3800、日本食品化工製)7.0部、繊維素反応型表面サイズ剤(ハーコンSS一362、日本PMC製)0.1部を外添して、長網抄紙機で抄造乾燥し、マシンカレンダー仕上げをして、坪量120g/m2の原紙を作製した。なお、作製した原紙のステキヒトサイズ度は、170秒であった。
【0045】
[インクジェット印字用シートの作製]
上記により作製した原紙に、表面被覆面の組成物として、ポリビニルアルコール配合アルミナ混合液(固形重量比:アルミナ/ポリビニルアルコール=100/15)46.5部、染料の定着剤としてカリウムミョウバン10.7部、硝酸アルミニウム10.7部、インク耐水定着剤としてカチオン性の第四級アンモニウム塩樹脂32.1部を主成分とする固形分濃度9.4%の水性分散液を調成し、エアーナイフコータを用いて片面の乾燥固形分2g/m2となるように両面へ同時に塗工、乾燥してインクジェット印字用シートを作製した。なお、作製した該シートのステキヒトサイズ度は、222秒であった。
【0046】
比較例6
[原紙の作製〕
濾水度450mlcsfのLBKPl00部からなるパルプスラリーに、填料として重質炭酸カルシウム(サンライト700、竹原化学工業製)11.7部、タルク〈CS−2、富士夕ルク工業製〉2.3部、カチオン澱粉(Cato304、日本NSC製)0.85部、硫酸バンド1.0部、ASA反応性中性サイズ剤(コロパールZ一100、星光化学工業製)0.1部を内添して、サイズプレスにて酸化澱粉(MS#3800、日本食品化工製)7.0部、繊維素反応型表面サイズ剤(ハーコンSS−362、日本PMC製)0.01部を外添して、長網抄紙機で抄造乾燥し、マシンカレンダー仕上げをして、坪量120g/m2の原紙を作製した。なお、作製した原紙のステキヒトサイズ度は、92秒であった他は比較例5と同一とし、エアーナイフコータを用いて片面の乾燥固形分が2.0g/m2となるように両面へ同時に塗工、乾燥してインクジェット印字用シートを作製した。なお、作製した該シートのステキヒトサイズ度は、138秒であった。
【0047】
上記の実施例1と2及び比較例1〜6で作製したインクジェット印字用シートについて、印字機種をエプソン社製PM一750Cとし、以下の方法に基づいて評価し、その結果を表1に示した。
【0048】
画像濃度は、ブラックインクでべ夕印字した部分を、反射濃度計(DM一400:大日本スクリーン製造社製〉を用いて測定した。数値が高いほど画像濃度が高く良好であるが、通常1.30以上あれば良好であり、評価として◎は良好、○は実用上問題の無いレベル、△は実用上問題の有るレベル、×は不良を示す。
【0049】
発色性は、印字後、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのベタ部の発色性や境界滲みを視感で比較し、総合的に評価した。◎は濃度が高く鮮やかで境界滲みが無い、○は実用上問題の無いレベル、△は実用上問題の有るレベル、×は低濃度、鮮やかさが無く、境界滲みが発生し不良を示す。
【0050】
耐水性は、印字後、流水中5分間どぶ漬けを行い、インクの残存度を比較評価した。
◎はインクがほぼ完全に残り、良好、○は実用上問題の無いレベル、△は実用上問題の有るレベル、×はインクがほとんど流出し、不良を示す。
【0051】
裏抜けは片面に印字後、その裏面のインクの染み通しを視感で比較評価した。
◎はインクが完全に紙層内で定着し、染み抜けせず、良好、○は実用上問題の無いレベル、△は実用上問題の有るレベル、×はインクが部分的に完全に染み通しており、不良を示す。
【0052】
滲みは印字後、細線のフェザリングを視感で比較評価した。◎は滲まず、良好、○は実用上問題の無いレベル、△は実用上問題の有るレベル、×はインクが滲み、細線が太り、不良を示す。
【0053】
ドットの形状は印字ドットを光学的に拡大し、その形状を視感で比較評価した。◎はインクドットが完全に円形になっており、良好、○は円形がやや歪であるが、実用上問題の無いレベル、△は円形が歪で実用上問題の有るレベル、×はインクドットが部分的に滲み、円形で無くなっており、不良を示す。
【0054】
印字面の表面被覆の形態は、走査電子頭微鏡によりインクジェット印字用シートのパルプ繊維表面において、使用した素材の金属元素のX線像図を撮影し、その撮像で目視によりパルプ繊維表面の表面被覆の形態を評価した。◎はほぼ完全に表面被覆された状態、良好、○は一部表面被覆されていない部分が1〜2割程度有るレベル、△は表面被覆されていない部分が3〜5割程度有るレベル、×は表面被覆されていない部分が6割以上有るレベルで、不良を示す。
【0055】
【表1】
【0056】
表1の結果より、実施例1と2及び比較例1〜6のインクジェット印字用シートにおいて、実施例1と2における該印字用シートは、使用した微粒子無機顔料の粒子径が小さく、表面被覆の形態が本発明の範囲内に入っており、いずれもインク発色性、画像濃度共に良好であった。又、ドットの形状は円形に近い状態を示した。一方、比較例1は使用した内添サイズ剤が異なるため表面被覆の形態は本発明の範囲内に入るが、原紙並びに塗工後のステキヒトサイズ度が20秒台と低く、裏抜け性のみが劣り、不良であった。また、比較例2は使用した内添サイズ剤が比較例1と同様に異なるが、被覆量が0.5g/m2と少ないため表面被覆の形態が低く、ドットの形状が歪で劣り、ステキヒトサイズ度も20秒台と低く、裏抜け性が劣り、不良であった。更に、比較例3は、実施例1で原紙を抄造する時に外添を温水とした物で、ステキヒトサイズ度も20から30秒台と低く、裏抜け性が劣り、不良であった。また、比較例4は比較例3の被覆量を2g/
m2から5g/m2と増加させたが、バインダーのポリビニルアルコールの絶対量が不足し、微粒子無機顔料の固着力が劣り、結果として耐水性も劣り、不良であった。比較例5では原紙の外添サイズ性を強め、原紙のステキヒトサイズ度を170秒と高めた物で、インクの裏抜けは良好であったが、滲みやドットの形状で実用上問題の有るレベルであった。比較例6は原紙のステキヒトサイズ度を90秒台にした物で、裏抜け性や滲みやドットの形状で劣る結果となった。以上から、表面被覆の形態がほぼ完全に表面被覆された状態で原紙のステキヒトサイズ度が100〜150秒、塗工後のステキヒトサイズ度が130〜190秒の物が印字適性のバランスがとれていることを示した。
【0057】
【発明の効果】
本発明のインクジェット印字用シートは、填料としてタルク及びまたは炭酸カルシウム、内添サイズ剤としてASA(アルケニル無水コハク酸無水物)反応性中性サイズ剤を含有した中性紙上に、アルミナを主体とする組成物の微粒子無機顔料で原紙面のパルプ繊維表面をほぼ完全に表面被覆して両面塗工後の製品坪量が100〜250g/m2で該製品のステキヒトサイズ度が130〜190秒となる印字面を有し、印字面に被覆されたパルプ繊維形状を電子頭微鏡により視認でき、且つ表面被覆の形態がほぼ完全に表面被覆された状態とすることで、インクの裏抜けが無く、インク滲みムラも無く、インク吸収性に優れ、画像の濃度及び鮮明性が高く、印字ドット変形の少ない塗エタイプの両面印字可能な物が得られる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sheet for ink jet printing, and more specifically, a fine coating having no ink bleeding unevenness, excellent ink absorbability, high density and sharpness of a printed image, and little print dot deformation. The present invention relates to a sheet for inkjet printing capable of double-sided printing.
[0002]
Ink-jet printing method is based on electrification control and pressure vibration in continuous method, and on the on-demand method, paper etc. by ejecting minute ink droplets by various operating principles such as electrical / mechanical conversion, electrical / thermal conversion and electrostatic suction. It is attached to the printing sheet and records images, characters, etc., but it is easy to reduce noise, increase speed, and make multiple colors. As a printing and recording apparatus for various figures including full-color images and full-color images, it is rapidly spreading in various applications. Furthermore, it has become possible to obtain an image that is inferior to images formed by the multicolor ink jet method, as compared with multicolor printing by the plate making method or printing by the color photographic method. Also, on-demand printing applications that require a small number of production copies have been widely applied to the field of full-color image recording because they are cheaper than those made by photoengraving and printing.
[0003]
As printing sheets used in this ink jet printing system, improvements have been made in terms of devices such as a printer head and ink composition so that high-quality paper and coated paper for normal printing and writing can be used. However, as the performance of inkjet printers and the expansion of applications such as high-speed, high-definition, or full-color printers, more advanced printability and characteristics are required for printing sheets. became. That is, the printing sheet has a high density of printed dots, a bright and vivid color tone, no ink run-out or bleeding even when the ink is absorbed quickly and the printed dots overlap, Diffusion in the direction does not increase more than necessary, the periphery is smooth and unblurred, and when double-sided printing is performed, the ink does not pass through and is not affected by the printing on the back side. It is required to do.
[0004]
Inkjet printing sheets are generally provided with an ink-receiving layer on the support surface of plain paper types such as high-quality paper and bond paper, high-quality paper, synthetic paper, and synthetic resin film. Roughly divided into coating types.
[0005]
For coating type, the coating amount on one side is 1-10g / m2Low coating type, 10-20g / m2Medium coating type, 20g / m2There is a sheet for inkjet printing of the above high coating type. Particularly, in recent years, the lower limit single-side coating amount of 0.5 to 6 g / m even in the low coating type.2The fine coating type is close to that of plain paper, which is preferable in terms of appearance and writing properties and handling with a pencil, and the fine coating type has been desired. However, in the case of multi-color printing, not only single-color printing of yellow, magenta, cyan, and black, but also these colors are overlapped and multi-color printing is performed, and the amount of ink adhering is extremely large. In the case of the type, the ink cannot be completely absorbed by the coating layer. As a countermeasure, there is a method of absorbing a part of ink adhering to the base paper itself as a support using a base paper having a relatively low size. However, in this case, there is a problem that the ink with the relatively low basis weight and the low size is imprinted on both sides when printed on both sides, and the printed matter cannot be read or the color balance is lost, resulting in an unsightly image. .
[0006]
In order to solve these problems, Japanese Patent Publication No. 3-26665 discloses a basis weight of 60 g / m.2An example of an ink jet recording paper in which a coating layer containing fine silica and a water-soluble polymer binder is provided on a base paper having a standard Steecht size of 4 seconds or less is disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 59-38087. Discloses an example of an ink jet recording material in which an ink absorbing layer is provided on a substrate having a sizing degree of 0 to 10 seconds. Japanese Patent Application Laid-Open No. 59-9516 discloses a Steecht sizing degree of 0 to 5 seconds. Examples of ink jet recording paper in which polyvinyl pyrrolidone or the like is impregnated on the base paper are disclosed, but all are single-sided printing records and are not capable of double-sided printing.
[0007]
Furthermore, Japanese Patent Application Laid-Open No. 60-63191 discloses an ink jet recording sheet having a high ink absorbability and a good recording dot shape. This publication is characterized in that a surface layer of a recording material (inkjet recording sheet) is a mixture of a filler and a fibrous material. Here, it has described that it has the base material which consists of a fibrous material, and the filler particle | grains adhering so that it might be spread | dispersed very thinly on the surface of this base material. However, this publication does not mention a state in which the surface layer filler and the fibrous material are mixed, and the fibrous material forming the base material is exposed on the surface layer.
[0008]
Contrary to this publication, JP-A-7-25132 discloses a fine-coating type ink jet recording sheet that is excellent in ink absorbability, has high image density and sharpness, and produces a printing dot close to a perfect circle. The recording surface of the recording sheet was coated with the recording surface coated with a composition mainly composed of an ultrafine inorganic pigment along the surface of the pulp fiber in the entangled state of the base paper surface. The pulp fiber shape can be visually confirmed with a scanning electron microscope, and the surface coverage of the pulp fiber on the recording surface is 70% or more, and the fibrous material forming the substrate is exposed on the surface layer. The basis weight of the base paper is 85 g / m in order to absorb excess ink with the pulp fiber as the support.2However, because the degree of steecht size is as low as 27 seconds, a printed dot having a high image density and close to a perfect circle can be obtained. However, the surface covering form of the pulp fiber on the recording surface is not almost completely covered. As a result, the partial penetration of the ink cannot be suppressed, the ink breakthrough occurs, and double-sided printing is not possible.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, when the ink receiving layer has a low coating amount, a part of the adhering ink is absorbed by the support itself using a base paper having a relatively low size. The uniformity of size is different. In addition, the ink receiving layer coated on the support is not uniformly coated on the surface of the entangled irregularities of the pulp fibers, and thus the pulp fibers are exposed to a large extent. For this reason, the adhering ink does not form a printing dot of a desired shape on the surface of the ink receiving layer, but penetrates into the support, that is, the base paper along the exposed pulp fiber, and the printing dot spreads and spreads. It will exhibit a shape. In other words, the printed image lacks clarity. Furthermore, the basis weight is 100 g / m2If it is less than a low size, a large amount of adhering ink causes ink back-through and cannot withstand double-sided printing.
[0010]
An object of the present invention is a fine-coating type ink jet printing sheet, even an ink jet printing sheet, which has no ink bleeding unevenness, excellent ink absorbability, high density and sharpness of printed images, and printing dots. An object of the present invention is to provide an ink jet printing sheet that can be printed on both sides with little deformation.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
As a result of researches to solve the above problems, the present inventors have found that both sides of a fine coating type in which ink bleeding is small and ink absorbability is excellent, the density of a printed image is high, and print dot deformation is small. It came to invent the sheet | seat for inkjet printing which can be printed. That is, the fine coating type inkjet printing sheet capable of double-sided printing according to the present invention is an inkjet printing sheet having a printing surface on both sides of the base paper.The base paper contains talc and / or calcium carbonate as a filler, ASA (alkenyl succinic anhydride) reactive neutral sizing agent as a neutral internal sizing agent, and neutral paper Yes, basis weight of the base paper is 95-245 g / m 2 And the sizing degree of the base paper is 100 to 150 seconds,The printing surface of the printing sheet is surface-coated with fine inorganic pigments composed mainly of alumina along the pulp fiber surface in the entangled state of the base paper surface.The single-side dry coating amount of the surface coating is 1 to 3 g / m. 2 IsIt is characterized by that.Here, in the present invention, the product basis weight after coating on the base paper is 100 to 250 g / m. 2 And the case where the product has a Steecht size of 130 to 190 seconds. In addition, in the fine coating type ink jet printing sheet capable of double-sided printing according to the present invention, the shape of the pulp fiber whose surface is coated with the fine inorganic pigment of the composition mainly composed of alumina can be visually confirmed by a scanning electron microscope. And the form of the surface coating of the pulp fiber is in a state of almost complete surface coating.
[0012]
Hereinafter, the inkjet printing sheet capable of duplex printing according to the present invention will be described in detail.
In the inkjet printing sheet of the present invention, the base paper is neutral paper containing talc and / or calcium carbonate as a filler, and ASA (alkenyl succinic anhydride) reactive neutral sizing agent as an internal sizing agent. It is characterized by being. The reason for specifying the filler is that it has a lower oil absorption than various types of silica, but is higher than titanium dioxide, barium sulfate, and zinc oxide, and is equivalent to or better than clay and absorbs alcohol-based organic solvents contained in the ink moderately. Because it can. However, silica absorbs ink strongly and also absorbs ink to be fixed by the surface coating, resulting in a low image density. Calcium carbonate is optimal because it provides high whiteness and high opacity in addition to moderate oil absorption. Further, talc is preferable because it has a flat oil shape in addition to an appropriate oil absorption, and the smoothness and paper texture are improved, so that the ink can be uniformly absorbed as a support. Next, the reason for specifying the internally added sizing agent is that the size development mechanism of the reactive sizing agent such as ASA in neutral papermaking is sufficiently dispersed in the sizing agent emulsion particles added to the pulp suspension. This is based on the fact that it is isolated and fixed on the surface, forms an ester bond with a cellulose hydroxyl group in the pulp in the drying step, and exhibits hydrophobicity more strongly than the rosin sizing agent.
[0013]
Product weight after double-sided coating of base paper is 100 to 250 g / m2Thus, when the sizing degree of the product is 130 to 190 seconds, the amount of ink absorbed in the base paper portion is smaller than that of the rosin sizing agent, and the ink does not show through. In this case, the base paper basis weight is approximately 95 to 245 g / m.2Thus, this can be achieved by setting the Steecht sizing degree to 100 to 150 seconds. Further, by forming a fine coating layer having a pulp fiber shape coated with a fine inorganic pigment of a composition mainly composed of alumina and having a surface coating almost completely coated, Excellent absorbability, high image density and sharpness, quality with little deformation of printed dots, and double-sided printing is possible. The basis weight of the base paper is 245 g / m2As described above, the same effect can be obtained even when the Steecht sizing degree is 100 to 150 seconds, but the thickness of the paper is increased and the handling property and the economical efficiency are inferior.
[0014]
On the other hand, the size development property in the micro-region of the neutral rosin sizing agent generally used in neutral papermaking shows a uniform print dot at a relatively low size, and becomes a perfect circle print dot. m2A low weigh of less than this is a low size, so that the amount of ink absorbed by the base paper portion is larger than that absorbed by the fine coating layer, and the ink can easily pass through.
[0015]
The reactive neutral sizing agent such as ASA in the present invention is a cellulose reactive sizing agent that is emulsified with various surfactants or water-soluble polymers used in the neutral region of PH6-9.
Here, examples of the ASA type include a self-emulsifying type that can be easily emulsified with water, a type that contains a surfactant, and the like.
[0016]
The ionicity of a reactive neutral sizing agent such as ASA can be selected from anionic and cationic depending on various surfactants or water-soluble polymers used during emulsification. In the present invention, various conventionally used anionic, nonionic, cationic or amphoteric yield improvers, polyethylene oxide, polyamide resin, hydrophilic cross-linked polymer particle dispersion, etc., or derivatives or modified products thereof, etc. As a result of studying a yield system in which compounds such as colloidal silica and bentonite are used in appropriate combination, a dispersion of ASA sizing agent and a cationic or amphoteric hydrophilic crosslinked polymer particle or the like or a derivative or modified product thereof is obtained. It is desirable to combine a yield improver or a yield system as one of the components.
[0017]
Needless to say, a polyvalent metal compound of aluminum (for example, sulfate band, polyaluminum silicate sulfate, polyaluminum chloride, sodium aluminate, etc.) is blended for the purpose of expressing the size of the ASA sizing agent.
[0018]
Further, the ink jet printing sheet of the present invention is coated on the surface to the extent that the shape of the pulp fiber on the support, that is, the printing surface on the base paper surface, can be sufficiently identified. The surface coating on the printing surface is uniformly covered with the fine inorganic pigment along the surface of the pulp fiber, and is thinly covered according to the shape of the pulp fiber surface. The form of the surface coating on the printing surface almost completely covers the surface of the pulp fiber on the printing surface, and thereby the characteristics intended by the present invention can be fully exhibited. The reason for this is that when the printing surface is uniformly coated, when the ink is attached to the printing surface using an ink jet printer, the printing surface is uniformly coated, so that the ink is spread in the printing surface direction. The excess ink permeates uniformly from the surface covering surface in the thickness direction of the base paper without causing the ink to partially penetrate.
[0019]
On the other hand, in the state where the surface coating covering the pulp fiber on the printing surface is not almost completely surface-coated, the ratio of ink spreading in the printing surface direction increases, resulting in non-uniform penetration into the base paper. The basis weight of the base paper is 95 to 245 g / m2Thus, the penetration of the ink cannot be suppressed even in a high-size portion where the Steecht sizing degree is 100 to 150 seconds, and partial breakthrough of the ink appears.
[0020]
In both surfaces of the inkjet printing sheet of the present invention, the surface-coated surface is a surface that is uniformly covered along the pulp fibers on the base paper surface, and is coated using a composition mainly composed of alumina as a fine particle inorganic pigment. . For the fiber diameter of the pulp fiber forming the base paper, the primary particle diameter of the fine inorganic pigment is at most 1 μm, preferably 0.5 to 0.01 μm, with respect to the order of several tens of μm. The smaller the particle diameter, the more uniform the surface coating on the pulp fiber, which is preferable.
[0021]
On both surfaces of the ink jet printing sheet of the present invention, as means for evaluating the surface coating on the surface of the pulp fiber on the printing surface, the surface coating is photographed with a scanning electron microscope, and the coverage is determined from the image.
[0022]
Examples of the fine particle inorganic pigment include the following. For example, alumina or alumina hydrate (alumina sol, colloidal alumina, cationic aluminum oxide or hydrate thereof, suspicious boehmite, etc.) and the like can be mentioned. Even when the coating liquid is prepared, it is preferably aggregated at the time of preparing the coating liquid, or further aggregated at the time of coating and drying to form a porous surface-coated surface on the pulp fiber surface. In particular, in the present invention, the pulp fiber itself may be coated with a fine inorganic pigment having an average particle diameter that is 1/100 or less of the fiber width of each pulp fiber on the base paper surface. preferable.
[0023]
Furthermore, any conventionally known inorganic pigment can be used as the inorganic pigment that can be used in combination with the fine particle inorganic pigment. For example, light calcium carbonate, heavy calcium carbonate, kaolin, talc, calcium sulfate, barium sulfate, titanium dioxide, zinc oxide, zinc sulfide, zinc carbonate, satin white, aluminum silicate, diatomaceous earth, calcium silicate, synthetic amorphous silica , Aluminum hydroxide, lithopone, zeolite, hydrous halloysite, magnesium hydroxide and the like. Among these inorganic pigments, porous inorganic pigments are preferable, and examples include porous synthetic amorphous silica, porous magnesium carbonate, and porous alumina, and porous synthetic amorphous silica having a large pore volume is particularly preferable. . In addition, organic pigments such as styrene plastic pigments, acrylic plastic pigments, polyethylene, microcapsules, urea resins, melamine resins, and nylon resins can be used in combination with the fine inorganic pigments.
[0024]
Further, as a water-soluble metal salt, aluminum sulfate, potassium aluminum sulfate (potassium alum), cesium aluminum sulfate, sodium aluminum sulfate, ammonium nitrate, and hydrates thereof may be used in combination with the fine inorganic pigment for the purpose of fixing the dye. it can.
[0025]
As a binder used together with the fine particle inorganic pigment for surface coating, for example, polyvinyl alcohol, vinyl acetate, oxidized starch, etherified starch, carboxymethylcellulose, cellulose derivatives such as hydroxyethylcellulose, casein, gelatin, soy protein, silyl modified Polyvinyl alcohol etc .; Conjugated diene copolymer latex such as maleic anhydride resin, styrene-butadiene copolymer, methyl methacrylate-butadiene copolymer; polymer or copolymer of acrylate ester and methacrylate ester, acrylic acid And acrylic polymer latex such as a polymer or copolymer of methacrylic acid; vinyl polymer latex such as ethylene vinyl acetate copolymer; or a functional group-containing monomer such as carboxyl group of these various polymers Official Group-modified polymer latex; aqueous binders such as thermosetting synthetic resins such as melamine resin and urea resin; synthetic resins such as polymethyl methacrylate, polyurethane resin, unsaturated polyester resin, vinyl chloride-vinyl acetate copolymer, polyvinyl butyral, alkyd resin Examples of the binder include at least one type.
In addition, as a cationic resin to be added for the purpose of fixing conventionally known dyes, primary to quaternary ammonium salt resins, dimethyldiallylammonium chloride / sulfur dioxide copolymers, dimethylamine / epichlorohydrin resins, polyamide epichlorohydrides. Phosphorus resin, acrylamide / diallylamine resin, polyvinylamine resin, dicyandiamide resin and the like can be used in combination.
[0026]
The total amount of the binder can be appropriately adjusted in accordance with the characteristics of the target inkjet printing sheet, but is generally 5 to 20% by weight with respect to 100% by weight of the pigment. Furthermore, as other additives, pigment dispersants, thickeners, fluidity improvers, antifoaming agents, antifoaming agents, mold release agents, foaming agents, penetrating agents, coloring dyes, coloring pigments, fluorescent whitening agents, Ultraviolet absorbers, antioxidants, preservatives, antibacterial agents, water resistance agents, wet paper strength enhancers, dry paper strength enhancers, and the like can be appropriately blended.
[0027]
In the present invention, the surface coating method includes a coating method or an impregnation method. However, if the surface coating is almost completely coated, the coating amount of the surface coating surface is particularly limited. Not what you want. Usually, when oriented to plain paper-like, the dry coating amount is 0.5 to 3 g / m.2However, it is preferably 1 to 3 g / m in view of the state that the surface coating is almost completely coated, ink fixation, water resistance, and dot shape.2Is particularly preferred.
[0028]
The pulp for the base paper according to the present invention can be a chemical pulp such as LBKP or NBKP, a mechanical pulp such as GP, PGW, RMP, TMP, CTMP, CMP, CGP, or a wood pulp such as waste paper pulp such as DIP. Particularly, chlorine-free bleached pulp is preferable from the viewpoint of the environment. Moreover, although a filler needs to contain a talc and / or calcium carbonate, it can also be used together with a conventionally well-known pigment. Further, in the paper material, together with the internal sizing agent as described above and the polyvalent metal compound of aluminum, a binder, a fixing agent, a yield improver, a cationizing agent, a paper, and the like, as long as the desired effects of the present invention are not impaired. Various additives such as force enhancers can be used as necessary. These raw materials are mixed and manufactured by various apparatuses such as a long net paper machine, a circular net paper machine, and a twin wire paper machine. In the present invention, the base paper is subjected to a size press treatment only with hot water, and further, the surface size of the base paper is determined. Agents, starches, polyvinyl alcohol, etc., both of the base papers that have been size pressed alone or in combination are included. The surface coating may be left on such a base paper, or a calendar device such as a machine calendar, a heating calendar, or a soft calendar may be used for the purpose of controlling smoothness.
[0029]
For surface coating, coating and impregnation methods include various blade coaters, roll coaters, air knife coaters, bar coaters, rod coaters, gate roll coaters, curtain coaters, short dwell coaters, gravure coaters, flexographic gravure coaters, size presses. Etc. can be used either on-machine or off-syn. However, in the present invention, the air knife coater is contour coating, a certain coating film thickness is obtained, and the surface coating is particularly preferable in that the surface coating is almost completely coated. Further, after coating or impregnation, finishing may be performed using a calendar such as a machine calendar, a heating calendar, a super calendar, or a soft calendar.
[0030]
The aqueous ink referred to in the present invention is a printing recording liquid comprising the following colorant, liquid medium, and other additives. Examples of the colorant include a direct dye, an acid dye, a basic dye, a reactive dye, or a soluble dye such as a food coloring matter.
[0031]
Examples of the solvent for the water-based ink include water and various water-soluble organic solvents such as methyl alcohol, ethyl alcohol, n-propyl alcohol, isopropyl alcohol, n-butyl alcohol, sec-butyl alcohol, tert-butyl alcohol, and isobutyl alcohol. Alkyl alcohols having 1 to 4 carbon atoms; amides such as dimethylformamide and dimethylacetamide; ketones or ketone alcohols such as acetone and diacetone alcohol; ethers such as tetrahydrofuran and dioxane; and polyamines such as polyethylene glycol and polypropylene glycol Alkylene glycols; ethylene glycol, propylene glycol, butylene glycol, triethylene glycol, 1,2,6-hexanetriol, thiodiglycol, Alkylene glycols having 2 to 6 alkylene groups such as silene glycol and diethylene glycol; lower alkyl ethers of polyhydric alcohols such as glycerin, ethylene glycol methyl ether, diethylene glycol methyl (or ethyl) ether, triethylene glycol, monomethyl ether, etc. Is mentioned. Among these many water-soluble organic solvents, polyhydric alcohols such as diethylene glycol and lower alkyl ethers of polyhydric alcohols such as triethylene glycol monomethyl ether and triethylene glycol monoethyl ether are preferred. Examples of other additives include a PH regulator, a metal sequestering agent, an antifungal agent, a viscosity modifier, a surface tension modifier, a wetting agent, a surfactant, and a rust inhibitor.
[0032]
The ink jet printing sheet in the present invention is not limited to use as an ink jet printing sheet, and can be used as any printing sheet that uses ink that is liquid during printing. For example, an ink sheet in which a heat-meltable ink mainly composed of a heat-meltable substance or a dye / pigment is coated on a thin support such as a resin film, high-density paper, or synthetic paper is heated from the back surface thereof, Image transfer sheet for thermal transfer printing that melts and transfers heat, heat-meltable ink is heated and melted to form fine droplets, ink-jet printing sheet for flight printing, ink-jet printing sheet using ink in which oil-soluble dye is dissolved in a solvent And an image receiving sheet corresponding to a photosensitive and pressure sensitive donor sheet using microcapsules encapsulating a photopolymerizable monomer and a colorless or colored dye / pigment.
[0033]
The common point of these printing sheets is that the ink is in a liquid state during printing recording. The liquid ink penetrates or spreads in the depth direction or the horizontal direction of the ink receiving layer of the printing sheet until it is cured, solidified, or fixed. The above-described various printing sheets require absorbency according to each method, and there is no limitation even if the ink-jet printing sheet of the present invention is used as the above-described various printing sheets. Further, the ink jet printing sheet of the present invention can be used as a printing sheet for heat-fixing toner of an electrophotographic recording system widely used in copying machines and printers.
[0034]
[Action]
The ink jet printing sheet of the present invention is a fine coating type ink jet printing sheet, and the printing surface of both sides of the printing sheet is a neutral paper containing an ASA reactive neutral sizing agent as an internal sizing agent. The pulp fiber surface is coated along the pulp fiber in the entangled state, and the shape of the pulp fiber coated on the printing surface can be visually confirmed with a scanning electron microscope. Is in a state where the surface is almost completely coated, and there is no unevenness of ink bleeding, and the ink absorbability is excellent. This is because when ink is applied to the printing surfaces on both sides of the printing sheet, the ink does not spread in the direction of the printing surface and penetrates uniformly into the surface coating surface, and the excess ink is the thickness of the neutral paper containing the ASA sizing agent. Uniformly permeates in the direction and the product basis weight after double-sided coating is 100 to 250 g / m2In this case, the penetration of the ink is further suppressed in the high-size portion where the product has a high sizing degree of 130 to 190 seconds. As a result, partial ink see-through does not occur, and the density of the printed image and A highly clear sheet for inkjet printing can be obtained.
[0035]
【Example】
Examples of the present invention will be described below, but the present invention is not limited to these examples. Further, “parts” and “%” shown in the examples represent parts by weight and% by weight unless otherwise specified. In addition, although the fine particle inorganic pigment was used as an aqueous dispersion containing polyvinyl alcohol, all were expressed as solid contents.
[0036]
Example l
[Preparation of base paper]
In a pulp slurry consisting of 100 parts of LBKP having a freeness of 450 mlcsf, 11.7 parts of heavy calcium carbonate (Sunlite 700, manufactured by Takehara Chemical Industries) as a filler, 2.3 parts of talc (CS-12, manufactured by Fuji Talc Industrial), Cationic starch (Cato304, manufactured by NSC Japan) 0.85 parts, sulfuric acid band 1.0 part, ASA reactive neutral sizing agent (Colopearl Z 1100, manufactured by Seiko Chemical Industries) 0.1 part, In the press, 7.0 parts of oxidized starch (MS # 3800, manufactured by Nippon Shokuhin Kako) and 0.03 part of a fiber-reactive surface sizing agent (Harcon SS 1362, manufactured by Nippon PMC) were externally added to the paper. Paper making and drying with machine, machine calender finish, basis weight 120g / m2A base paper was prepared. In addition, the steech human sizing degree of the produced base paper was 113 seconds.
[0037]
[Preparation of inkjet printing sheet]
46.5 parts of polyvinyl alcohol-containing alumina mixed liquid (solid weight ratio: alumina / polyvinyl alcohol = 100/15) as the fine particle inorganic pigment of the composition of the surface-coated surface, and potassium alum as the dye fixing agent An aqueous dispersion having a solid content concentration of 9.4% composed mainly of 10.7 parts, 10.7 parts of aluminum nitrate, and 32.1 parts of a cationic quaternary ammonium salt resin as a water-resistant fixing agent was prepared. Using an air knife coater, dry solid content on one side 2g / m2Thus, both sides were simultaneously coated and dried to prepare an ink jet printing sheet. The prepared sheet had a sizing degree of 150 seconds.
[0038]
Example 2
The base paper prepared in Example 1 was mixed with 29.7 parts of an alumina mixed liquid (solid weight ratio: alumina / polyvinyl alcohol = 100/15) as a fine particle inorganic pigment, and cationic quaternary ammonium as an ink water-resistant fixing agent. An aqueous dispersion having a solid content concentration of 9.9% mainly composed of 60.4 parts of a salt resin and 9.9 parts of the same dimethyldiallylammonium chloride / sulfur dioxide copolymer was prepared, and one side was prepared using an air knife coater. Dry solid content of 2 g / m2Thus, both sides were simultaneously coated and dried to prepare an ink jet printing sheet. The prepared sheet had a sizing degree of 165 seconds.
[0039]
Comparative Example 1
[Preparation of base paper]
11.7 parts of heavy calcium carbonate (Sunlite 700, manufactured by Takehara Chemical Co., Ltd.), 2.3 parts of talc (CS-2, manufactured by Fujiyu Luk Industries Co., Ltd.) as a filler in a pulp slurry consisting of 100 parts of LBKP having a freeness of 450 mlcsf , Cationic starch (Cato304, manufactured by NSC Japan) 0.85 part, sulfuric acid band 1.0 part, neutral rosin sizing agent 0.5 part (size pine NT-85, manufactured by Arakawa Chemical Industries Ltd.) Externally add hot water with a press, make paper and dry with a long paper machine, finish machine calender, basis weight 120g / m2A base paper was prepared. The prepared base paper had a squeecht size of 24 seconds.
[0040]
[Preparation of inkjet printing sheet]
On the base paper prepared as described above, as the composition of the surface-coated surface, polyvinyl alcohol-containing alumina mixed solution (solid weight ratio: alumina / polyvinyl alcohol = 100/15) 46.5 parts, potassium alum 10.7 using the dye as a fixing agent An aqueous dispersion having a solid content concentration of 9.4% mainly composed of 10.7 parts of aluminum nitrate and 32.1 parts of a cationic quaternary ammonium salt resin as an ink water-resistant fixing agent. Using a coater, dry solid content on one side 2g / m2Thus, both sides were simultaneously coated and dried to prepare an ink jet printing sheet. The prepared sheet had a sizing degree of 29 seconds.
[0041]
Comparative Example 2
The basis weight of the base paper of Comparative Example 1 is 85 g / m.2The stencil size of the produced base paper was the same except that it was 20 seconds, and the dry solid content on one side was 0.5 g / m using an air knife coater.2Thus, both sides were simultaneously coated and dried to prepare an ink jet printing sheet. The prepared sheet had a sizing degree of 24 seconds.
[0042]
Comparative Example 3
The basis weight of the base paper of Example 1 is 85 g / m.2The base paper produced by changing the external addition to warm water was the same except that the sizing degree was 25 seconds, and the dry solid content on one side was 2.0 g / m using an air knife coater.2Thus, both sides were simultaneously coated and dried to prepare an ink jet printing sheet. The prepared sheet had a sizing degree of 31 seconds.
[0043]
Comparative Example 4
The basis weight of the base paper of Example l is 85 g / m.2The base paper produced by changing the external addition to warm water was the same except that the sizing degree was 25 seconds, and the dry solid content on one side was 5.0 g / m using an air knife coater.2Thus, both sides were simultaneously coated and dried to prepare an ink jet printing sheet. The prepared sheet had a sizing degree of 35 seconds.
[0044]
Comparative Example 5
[Preparation of base paper]
11.7 parts of heavy calcium carbonate (Sunlite 700, manufactured by Takehara Chemical Industries Co., Ltd.) as a filler and 2.3 parts of talc (CS-2, manufactured by Fujiyu Luk Industries Co., Ltd.) , 0.85 part of cationic starch (Cato304, manufactured by NSC Japan), 1.0 part of sulfuric acid band, 0.1 part of ASA reactive neutral sizing agent (Colopearl Z 1100, manufactured by Hoshi Kogyo Co., Ltd.) In a size press, 7.0 parts of oxidized starch (MS # 3800, manufactured by Nippon Shokuhin Kako Co., Ltd.) and 0.1 part of a fibrin-reactive surface sizing agent (Harcon SS 1362, manufactured by Nippon PMC) were externally added. Paper-making and drying with a paper machine, machine calendar finish, basis weight 120g / m2A base paper was prepared. The prepared base paper had a sizing degree of 170 seconds.
[0045]
[Preparation of inkjet printing sheet]
On the base paper prepared as described above, 46.5 parts of a polyvinyl alcohol-containing alumina mixed solution (solid weight ratio: alumina / polyvinyl alcohol = 100/15) as a composition of the surface coating surface, and potassium alum 10.7 as a dye fixing agent An aqueous dispersion having a solid content concentration of 9.4% mainly composed of 10.7 parts of aluminum nitrate and 32.1 parts of a cationic quaternary ammonium salt resin as an ink water-resistant fixing agent. Using a coater, dry solid content on one side 2g / m2Thus, both sides were simultaneously coated and dried to prepare an ink jet printing sheet. The prepared sheet had a steecht degree of 222 seconds.
[0046]
Comparative Example 6
[Preparation of base paper]
11.7 parts of heavy calcium carbonate (Sunlite 700, manufactured by Takehara Chemical Co., Ltd.) as a filler and 2.3 parts of talc (CS-2, manufactured by Fujiyu Luk Industries Co., Ltd.) as a pulp slurry consisting of LBKP100 parts having a freeness of 450 mlcsf , 0.85 part of cationic starch (Cato304, manufactured by NSC Japan), 1.0 part of sulfuric acid band, 0.1 part of ASA reactive neutral sizing agent (Colopearl Z 1100, manufactured by Hoshi Kogyo Co., Ltd.) With a size press, 7.0 parts of oxidized starch (MS # 3800, manufactured by Nippon Shokuhin Kako) and 0.01 parts of a fibrin-reactive surface sizing agent (Hercon SS-362, manufactured by Nippon PMC) were externally added to the mesh. Paper-making and drying with a paper machine, machine calendar finish, basis weight 120g / m2A base paper was prepared. The stencil size of the produced base paper was the same as Comparative Example 5 except that it was 92 seconds, and the dry solid content on one side was 2.0 g / m using an air knife coater.2Thus, both sides were simultaneously coated and dried to prepare an ink jet printing sheet. The prepared sheet had a sizing degree of 138 seconds.
[0047]
The ink jet printing sheets produced in Examples 1 and 2 and Comparative Examples 1 to 6 were evaluated by the following method, with the printing model being Epson's PM 1750C, and the results are shown in Table 1. .
[0048]
The image density was measured by using a reflection densitometer (DM-1400: manufactured by Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd.) for the part printed with black ink. .30 or more is good, and as evaluation, ◎ is good, ◯ is a level having no practical problem, Δ is a level having a practical problem, and × is defective.
[0049]
The color developability was comprehensively evaluated by comparing the color developability of the solid portion of cyan, magenta, yellow, and black and the blurring of the border after printing. ◎ is high in density and vivid and there is no boundary blur, ◯ is a level where there is no practical problem, Δ is a level where there is a problem in practical use, × is low density and there is no vividness, boundary blur occurs and indicates a defect.
[0050]
The water resistance was evaluated by comparatively evaluating the remaining degree of ink after printing by dipping in running water for 5 minutes.
◎ indicates that ink is almost completely left and is good, ◯ indicates a level where there is no practical problem, Δ indicates a level where there is a problem in practical use, and X indicates that the ink almost flows out and is defective.
[0051]
After printing on one side, the see-through was evaluated by visual inspection of ink penetration on the back side.
◎ indicates that the ink is completely fixed in the paper layer and does not penetrate, is good, ◯ indicates a level where there is no practical problem, △ indicates a level where there is a problem in practical use, and × indicates that the ink partially penetrates completely Indicates a failure.
[0052]
Bleeding was evaluated by visual comparison of fine line feathering after printing. The symbol 滲 indicates that the ink does not bleed and is good, the symbol ◯ indicates a practically no problem level, the symbol Δ indicates a practically problematic level, and the symbol X indicates that the ink bleeds and the thin line is thick and defective.
[0053]
The dot shape was optically enlarged from the printed dot, and the shape was compared and evaluated visually. ◎ indicates that the ink dots are completely circular, good, ○ indicates that the circle is slightly distorted but has no practical problem, △ indicates that the circle is distorted and has a practical problem, and × indicates that the ink dot is Partially bleed, lost in circle, indicating failure.
[0054]
The form of the surface coating on the printing surface is obtained by taking an X-ray image of the metal element of the material used on the surface of the pulp fiber of the ink jet printing sheet using a scanning electronic microscope and visually checking the surface of the surface of the pulp fiber. The form of the coating was evaluated. ◎: almost completely surface-covered, good, ◯: level at which about 10-20% of the part is not surface-coated, Δ: level at which about 30-50% of the part is not surface-coated, × Indicates a defect at a level where 60% or more of the surface is not covered.
[0055]
[Table 1]
[0056]
From the results of Table 1, in the inkjet printing sheets of Examples 1 and 2 and Comparative Examples 1 to 6, the printing sheets in Examples 1 and 2 have a small particle diameter of the used fine inorganic pigment, and the surface coating The form was within the scope of the present invention, and both the ink color development and the image density were good. Further, the dot shape was close to a circle. On the other hand, in Comparative Example 1, since the internal sizing agent used was different, the surface coating form was within the scope of the present invention. Was inferior and poor. Comparative Example 2 was different in the internally added sizing agent as Comparative Example 1, but the coating amount was 0.5 g / m.2Therefore, the shape of the surface coating was low, the shape of the dots was inferior due to distortion, the Steecht sizing degree was as low as 20 seconds, the penetration property was inferior, and it was poor. Furthermore, Comparative Example 3 was a product in which the external addition was made with warm water when making the base paper in Example 1, and the Steecht sizing degree was as low as about 20 to 30 seconds, and the penetration through property was inferior and was poor. In Comparative Example 4, the coating amount of Comparative Example 3 was 2 g /
m2To 5g / m2However, the absolute amount of the binder polyvinyl alcohol was insufficient, the fixing strength of the fine inorganic pigment was inferior, and as a result, the water resistance was also inferior and poor. In Comparative Example 5, the sizing of the base paper was strengthened and the sizing degree of the base paper was increased to 170 seconds, and the ink was satisfactorily penetrated, but there were practical problems in terms of bleeding and dot shape. It was a level. In Comparative Example 6, the sizing degree of the base paper was set in the range of 90 seconds, and the results were inferior in the penetration-through property, bleeding, and dot shape. From the above, when the form of the surface coating is almost completely surface-coated, a paper having a Steecht sizing degree of 100 to 150 seconds and a post-coating Steecht sizing degree of 130 to 190 seconds has a good balance of printability. It showed that it was taken.
[0057]
【The invention's effect】
The ink jet printing sheet of the present invention is mainly composed of alumina on neutral paper containing talc and / or calcium carbonate as filler and ASA (alkenyl succinic anhydride) reactive neutral sizing agent as an internal sizing agent. The basis weight of the product after double-sided coating is almost 100 to 250 g / m after the pulp fiber surface of the base paper is almost completely coated with the fine particle inorganic pigment of the composition.2The product has a printed surface with a Steecht size of 130 to 190 seconds, the pulp fiber shape coated on the printed surface can be visually confirmed with an electronic microscope, and the surface coating is almost completely surface coated. In this state, there is no ink see-through, no ink bleeding unevenness, excellent ink absorbability, high image density and sharpness, and low-dot deformation that can be printed on both sides. can get.
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