JP4193689B2 - 充電制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の内燃機関による駆動力によって発電可能な発電機により充電される車両用二次電池の充電制御を行う充電制御装置に関するもので、特に、車両の駐車等による内燃機関の停止後を想定した充電制御装置に関するものである。
従来より、車両用二次電池(バッテリ)の充電制御を行う充電制御装置として、例えば下記特許文献1に開示される「バッテリ充電状態検出装置」等がある。この装置は、車両走行中のバッテリ電流を観測することにより局部的な電解液の濃度変化を予測することによって分極の度合いを推定し、分極の影響が小さい時を狙って測定した電圧−電流特性から充電状態を検出可能にしている(特許文献1;段落番号0004)。そして、これによりバッテリの充電状態を精度よく検出し、また突然のバッテリ上がりの防止や過充電の防止を可能にするとしている。
特開平10−319100号公報(第2頁〜第4頁、図1〜4)
しかしながら、このような従来の充電制御装置によると、当該バッテリを搭載した車両の運転中を前提としているため、内燃機関(エンジン)が停止した状態、例えば、駐車中の車両においては当該充電制御装置による効果を享受することはできない。特に、週末の休日だけ車両を運転し他の月曜日〜金曜日は駐車しておくような利用者や、長期休暇の旅行中に自宅等に車両を駐車しておくような利用者にとっては、いざ運転しようとしたときにいわゆる「バッテリ上がり」により当該車両を利用することができないといった経験をする場合がある。ところが、従来の充電制御装置では、車両の運転中を前提としているので、このような内燃機関の停止後の「バッテリ上がり」を防止することができないという課題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、内燃機関の停止後においてもバッテリ上がりを防止し得る充電制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1記載の手段を採用する。この手段によると、充電状態検出手段により、内燃機関の停止後、車両用二次電池の充電状態を検出し、これにより検出された充電状態に基づいて車両用二次電池に充電する必要があるか否かを充電要否判断手段により判断し、充電する必要があると判断された場合、内燃機関を自動始動させる制御手段に対し内燃機関の始動を内燃機関始動指示手段により指示する。そして、計時手段により、車両の駐車による内燃機関の停止後、所定時間を計時するとともに、内燃機関の停止後には車両用二次電池から定常的には駆動電力を供給されない、充電状態検出手段、充電要否判断手段および内燃機関始動指示手段に対して、所定時間ごとに車両用二次電池から駆動電力の供給を可能にし、計時手段により車両用二次電池から駆動電力が供給された内燃機関始動指示手段によって制御手段が始動の指示を受けると、内燃機関が始動して発電機が前記車両用二次電池を充電する。これにより、内燃機関の停止後には車両用二次電池から定常的には駆動電力を供給されない、充電状態検出手段、充電要否判断手段および内燃機関始動指示手段に対して、所定時間ごとに車両用二次電池から駆動電力が供給されるので、車両の駐車による内燃機関の停止後であっても車両用二次電池に充電する必要があるか否かを判断することができ、充電の必要がある場合には当該車両の内燃機関を自動的に始動させるので、内燃機関による駆動力により発電可能な発電機によって当該車両用二次電池を充電することができる。また、充電状態検出手段、充電要否判断手段および内燃機関始動指示手段を常時作動させる必要がないため、例えば、当該充電要否判断手段を実現するマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という。)を間欠的に動作させれば良い。これにより、当該充電要否判断手段等による車両用二次電池の電力供給負担を低減することができる。なお、当該所定時間は、例えば、ソーク時間を計時するソークタイマIC等により計ることができる。また、当該ソークタイマIC等により当該充電要否判断手段を実現するマイコンの起動制御を行うことができる。なお、ソーク時間とは、内燃機関の作動を制御する制御手段が停止している間の経過時間のことをいう。また、情報入力手段により、車両用二次電池の充電を許可する旨の情報が入力された場合または車両用二次電池の充電を禁止する旨の情報が入力されなかった場合には、内燃機関始動指示手段は、制御手段に対して内燃機関の始動を指示し、情報入力手段により、車両用二次電池の充電を許可する旨の情報が入力されなかった場合または車両用二次電池の充電を禁止する旨の情報が入力された場合には、内燃機関始動指示手段は、制御手段に対して内燃機関の始動を指示しない。これにより、当該車両の運転者は、バッテリ上がりを防止するか否かを選択することができる。
特許請求の範囲に記載の請求項記載の手段を採用することによって、停止条件充足判断手段により、車両用二次電池が満充電の状態にあること、当該車両の変速装置のギヤが中立位置にないこと、当該車両が停車中でないこと、充電時間が車両用二次電池の充放電性能が低下したときの充電に要する時間を超えていること、エンジンルーム内の温度が所定温度を超えていることから車両の異常を検出していること、内燃機関を作動させる燃料の残量が十分でないこと、情報入力手段による車両用二次電池の充電を許可する旨の情報が入力されていないこと、情報入力手段による車両用二次電池の充電を禁止する旨の情報が入力されていること、イグニッションスイッチがオンされたこと、のいずれか1つ以上を満たすことにより所定の停止条件を充足したと判断された場合、内燃機関停止指示手段により内燃機関の始動を指示した制御手段に対して内燃機関の停止を指示する。そのため、例えば、安全面や防犯面から設定される所定の停止条件を充足した後においても内燃機関の作動を継続するといった状態を防止することができる。
特許請求の範囲に記載の請求項記載の手段を採用することによって、内燃機関始動指示手段は、停止後時間計時手段により計時された経時時間が当該車両の放置を判断するための基準時間を超えていると判断された場合、制御手段に対して内燃機関の始動を指示しないことから、上記基準時間として、例えば6ヶ月以上といった長期間において使用されることなく放置された車両(以下「投棄車両」という。)については、たとえ充電要否判断手段により充電する必要があると判断された場合であっても内燃機関の作動を制御する制御手段に対し内燃機関の始動を指示することはない。これにより、このような投棄車両等に搭載された車両用二次電池については当該充電制御装置による充電が行われないように設定することができる。
請求項1の発明では、内燃機関の停止後には車両用二次電池から定常的には駆動電力を供給されない、充電状態検出手段、充電要否判断手段および内燃機関始動指示手段に対して、所定時間ごとに車両用二次電池から駆動電力が供給されるので、車両の駐車による内燃機関の停止後であっても車両用二次電池に充電する必要があるか否かを判断することができ、充電の必要がある場合には当該車両の内燃機関を自動的に始動させるので、内燃機関による駆動力により発電可能な発電機によって当該車両用二次電池を充電することができる。したがって、内燃機関の停止後においてもバッテリ上がりを防止することが可能となる。また、充電状態検出手段、充電要否判断手段および内燃機関始動指示手段を常時作動させる必要がないため、例えば、当該充電要否判断手段を実現するマイコンを間欠的に動作させれば良いことから、当該充電要否判断手段等による車両用二次電池の電力供給負担を低減することができる。したがって、内燃機関の停止後においてもバッテリ上がりを効率的に防止することが可能となる。また、当該車両の運転者は、バッテリ上がりを防止するか否かを選択することができる。したがって、例えば、車両を長期間利用する予定がなくバッテリ上がりの懸念があるときに利用したいといった当該運転者のニーズに対応可能な充電制御装置を実現することができる。
請求項の発明では、例えば、安全面や防犯面から設定される所定の停止条件を充足した後においても内燃機関の作動を継続するといった状態を防止することができる。したがって、安全面や防犯面等についても考慮された充電制御装置を実現することができる。
請求項の発明では、例えば、投棄車両等に搭載された車両用二次電池については当該充電制御装置による充電が行われないように設定することができる。したがって、当該投棄車両等に対する安全面等についても考慮された充電制御装置を実現することができる。
以下、本発明の充電制御装置を、エンジンを制御するエンジンECU(Electronic Control Unit )に適用した実施形態について図を参照して説明する。まずエンジンECU20、バッテリ15およびその周辺機器の構成を図1に基づいて説明する。なお、図1中においては、エンジン10は「ENG」、スタータ11は「ST」、オルタネータ12は「AL」、バッテリ15は「BATT」とそれぞれ表記されている。
図1に示すように、エンジンECU20は、内燃機関としてのエンジン10の燃料噴射量等を制御し得る制御装置で、主に、MPU(Micro Processing Unit )21およびソークタイマIC22により構成されている。MPU21は、図略のCPU(Central Processing Unit )を中心に、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、I/O(Input/Output Interface)や図略の通信インターフェイス等により構成されており、当該CPUは、I/Oを介して外部のリレー17、ソークタイマIC22、液温センサ24、電流センサ25、電圧センサ26、入力スイッチ28等に、また通信インターフェイスを介してエンジンECU20内のソークタイマIC22や外部のCAN(Control Area Network )50に、それぞれ接続可能に構成されている。
このMPU21のROMには、基本システムプログラムのほか、通常のエンジン制御を可能にするエンジン制御プログラムや、後述する充電制御処理を可能にする充電制御プログラム等が格納されている。なお、MPU21のRAMは、各プログラムを実行するうえで必要となるデータ領域や作業領域に使用される。
ソークタイマIC22は、タイムベースとなる発振回路を備えた計時機能を有するもので、所定のタイマ処理によるカウントアップによって所定時間に達すると所定のポートに制御データを出力する機能も有する。またMPU21との間においては通信機能を備えており、MPU21から当該所定時間を設定可能に構成されている。なお、本実施形態では、リレー17をオフにするリレー制御よりMPU21に供給されているメイン電源が切断されると、ソークタイマIC22のタイマ処理が開始されるように構成されている。これにより、ソークタイマIC22ではソーク時間の計時を可能にしている。なお、ソーク時間とは、エンジンECU20のMPU21が停止している間の経過時間のことをいう。
このように構成されるエンジンECU20には、リレー17をオンオフ制御することによりバッテリ15からの供給の有無を制御可能なメイン電源と、バッテリ15から常に供給されるスタンバイ電源と、による2系統の電力供給ラインが設けられており、メイン電源はMPU21に、またスタンバイ電源はソークタイマIC22に、それぞれ接続されている。なお、リレー17に対しては、図略のドライバ回路を介して、MPU21およびソークタイマIC22のいずれもオンオフ制御を行い得るように構成されている。
エンジン10は、例えば、4気筒レシプロタイプのガソリンエンジンで、その始動時にはスタータ11による回転力を得ることによって作動を可能にしている。なお、スタータ11は、バッテリ15により供給される直流電力により回転力を発生させ得る直流モータである。このエンジン10の出力は、図略のベルト等を介してオルタネータ12に入力可能に構成されている。
オルタネータ12は、図略の、ロータ、ステータ、ダイオード等から構成される発電機で、ロータの回転によりステータコイルに発生する三相交流をダイオードによって整流し直流電力を出力し得るものである。なお、このオルタネータ12の出力端子にはバッテリ15が接続されている。これにより、エンジン10の作動により出力される回転力をオルタネータ12に入力するとロータを回転駆動できるので、オルタネータ12から得られた直流電力はバッテリ15に供給される。
バッテリ15は、エンジン10、スタータ11、図略の点火プラグ、各種ランプ、エンジンECU20、エコランECU30、メータECU40等の各ECUその他の電気機器に電力を供給する電源装置で、電槽内の電解液に浸された複数の陽極板(+)および陰極板(−)を備えて充放電可能に構成されている。
液温センサ24、電流センサ25および電圧センサ26は、いずれもエンジンECU20のMPU21に接続されており、検出された各センサ情報をエンジンECU20に出力可能に構成されている。液温センサ24は、バッテリ15の電解液の温度(以下「液温」という。)を検出可能なセンサで液温情報を出力する。また電流センサ25は、オルタネータ12から出力されるバッテリ15の充電電流を検出可能なセンサで電流情報を出力する。さらに電圧センサ26は、オルタネータ12から出力される充電電圧、つまりバッテリ15のバッテリ電圧を検出可能なセンサで電圧情報を出力する。
入力スイッチ28は、当該車両の運転者により情報入力可能な、例えば、押しボタンスイッチで、エンジンECU20のMPU21に接続されている。入力される情報は、例えば、バッテリ15の充電を許可する旨の情報またはバッテリ15の充電を禁止する旨の情報である。つまり、後述する充電制御処理によるバッテリ上がり防止制御の実施有無を、運転者が入力可能にするもので、バッテリ上がり防止制御許可ボタンとも称される。この入力スイッチ28により、当該車両の運転者は、バッテリ上がりを防止するか否かを選択することができるので、例えば、車両を長期間利用する予定がなくバッテリ上がりの懸念があるときに利用したいといった当該運転者のニーズに応えることができる。
エコランECU30は、スタータ11のオンオフ制御を可能に構成された制御装置で、エンジンECU20とはCAN50を介して互いに制御情報等を授受可能に接続されている。本実施形態では、後述するように、スタータ11をオンにするエンジンECU20から指示情報を受けてスタータ11をオンにする。なお、エコランECU30は、本来、車両が交差点等で停止した場合に、エンジン10を自動停止させ、その後、当該車両の運転者がブレーキペダルから足を離してアクセルペダルを踏み込む等の一連のペダル操作が行われたとき等の所定の始動条件が満たされた時に、再度エンジン10を自動始動させる機能を有するものである。
メータECU40は、インナーパネル等の表示装置に出力される各種センサ情報等を各センサから取得可能な制御装置で、エンジンECU20とはCAN50を介して互いに制御情報等を授受可能に接続されている。本実施形態では、後述するように、変速装置によるギヤ情報、当該車両の速度情報(以下「車速情報」という。)、エンジンルーム内の温度センサによる温度情報、燃料タンク内の液量センサによる燃料残量情報、イグニッションスイッチ(以下「IGスイッチ」という。)のオンオフ情報等を取得可能にしている。
次に、前述したエンジンECU20のMPU21によって実行される充電制御処理の流れを図2〜図7を参照して説明する。なお、この処理は、ソークタイマIC22によってMPU21にメイン電源が供給された直後に実行されるもので、図略のROMに記憶された充電制御プログラムをMPU21により実行することにより実現されるものである。なお、この処理を実行するMPU21およびこれを含むエンジンECU20は、特許請求の範囲に記載の「充電状態検出手段」、「充電要否判断手段」、「内燃機関始動指示手段」、「停止条件充足判断手段」、「内燃機関停止指示手段」および「停止後時間計時手段」に相当し得るものである。
図2に示すように、充電制御処理では、まずステップS101によりバッテリ状態検出処理が行われる。この処理は、エンジン10の停止後、バッテリ15の充電状態を検出するもので、その詳細は図3に示されている。ここで、図3を参照してバッテリ状態検出処理を説明する。
図3に示すように、バッテリ状態検出処理では、ステップS201により電圧低下フラグをオフに設定する処理が行われる。この電圧低下フラグは、後述するステップS207によってバッテリ15の出力電圧が判断基準電圧(batt_ad <BATT_LO+batt_hys )よりも低下していると判断された場合に、ステップS209によってオンに設定されるものである。
次のステップS203では、現在のバッテリ15のバッテリ電圧を取得してメモリ(RAM)にbatt_ad として記憶する処理が行われる。即ち、電圧センサ26により検出されたバッテリ15の出力電圧を図略のI/O(この場合、A/D変換器として機能する)を介してMPU21に入力することによりバッテリ15の現在の充電状態を検出する。
続くステップS205では、ヒステリシス値batt_hysを算出する処理が行われる。即ち、当該バッテリ15の履歴情報から得られる出力電圧の推移情報、あるいは当該車両のエンジンルーム内に設けられた温度センサによる現在の温度情報や液温センサ24から得られるバッテリ15の現在の温度情報等に基づいてヒステリシス値batt_hysを算出する。これにより、バッテリ上がりを起こし易い状態やバッテリ電圧が著しく低下し易い状態等に対応した適切なヒステリシス値batt_hysを算出可能にしている。本実施形態の場合、ヒステリシス値batt_hysとして、例えば0.5Vが算出される。
ステップS207では、ステップS203により記憶された現在のバッテリ電圧batt_ad が、所定電圧BATT_LO とステップS205によるヒステリシス値batt_hysの和からなる判断基準電圧よりも低いか否かを判断する処理が行われる(batt_ad <BATT_LO+batt_hys )。つまり、この処理ではバッテリが上がる可能性があるか否かを判断基準電圧(batt_ad <BATT_LO+batt_hys )に基づいて判断する。そして、バッテリが上がる可能性があると判断された場合には(S207でYes)、続くステップS209に移行して電圧低下フラグをオンに設定する処理が行われた後、本バッテリ状態検出処理を終了する。一方、バッテリが上がる可能性があると判断されない場合には(S207でNo)、ステップS209をスキップして本バッテリ状態検出処理を終了する。
なお、ステップS207による所定電圧BATT_LO は、バッテリ上がりを防ぐための最低電圧のことで、本実施形態の場合、例えば9.0Vに設定されている。これにより、例えば、ステップS205によるヒステリシス値batt_hysが0.5Vであれば、判断基準電圧は9.5V(=9.0V+0.5V)になる。そのため、現在のバッテリ電圧batt_ad が9.5V未満の場合には、バッテリが上がる可能性があると判断して電圧低下フラグがオンに設定される。一方、現在のバッテリ電圧batt_ad が9.5V以上の場合には、バッテリが上がる可能性があるとは判断されないので、電圧低下フラグはオフに設定されたまま本バッテリ状態検出処理を終える。バッテリ状態検出処理が終了すると、図2に示すステップS103に処理を移行する。
図2に示すように、ステップS103では、電圧低下フラグがオンに設定されているか否かを判断する処理が行われる。即ち、ステップS101によるバッテリ状態検出処理によってバッテリが上がる可能性があると判断された場合には(S207でYes)、電圧低下フラグがオンに設定されているので(S209)、このステップS103ではこの電圧低下フラグの状態をみることによってバッテリ15に充電する必要があるか否かを判断する。電圧低下フラグがオンに設定されている場合、つまりバッテリ15に充電する必要があると判断された場合には(S103でYes)、続くステップS105に処理を移行し、電圧低下フラグがオンに設定されていない場合、つまり電圧低下フラグがオフに設定されておりバッテリ15に充電する必要があるとは判断されない場合には(S103でNo)には、ステップS115に処理を移行する。
続くステップS105ではエンジン始動許可条件判定処理が行われる。この処理は、バッテリ15を充電するためにエンジン10を始動しても良いか否かを所定のエンジン始動許可条件に基づいて判断するもので、その詳細は図4に示されている。ここで、図4を参照してエンジン始動許可条件判定処理を説明する。
図4に示すように、エンジン始動許可条件判定処理では、ステップS301により始動許可フラグをオフに設定する処理が行われる。この始動許可フラグは、次のステップS303によって所定のエンジン始動許可条件を全て満たしていると判断された場合に、ステップS305によってオンに設定されるものである。
次のステップS303では、所定のエンジン始動許可条件を全て満たしているか否かを判断する処理が行われる。所定のエンジン始動許可条件としては、例えば、(1) 前述した入力スイッチ28によるバッテリ15の充電を許可する旨の情報が入力されていること(または入力スイッチ28によるバッテリ15の充電を禁止する旨の情報が入力されていないこと)、(2) 図略の変速装置のギヤが中立位置にあり、エンジン10による駆動力をドライブシャフト等に伝達可能な状態に設定されていないこと、(3) エンジン10を作動させる燃料の残量が十分にあること、(4) 後述する投棄フラグがオンに設定されていないこと、等が挙げられる。なお、(2) の条件はメータECU40により取得されるギヤ情報、また(3) の条件はメータECU40により取得される燃料残量情報に基づくものである。
(1) の条件は、例えば、当該車両を長期間利用する予定がなくバッテリ上がりの懸念があるときにのみ利用したい等といった当該運転者のニーズを考慮するため、バッテリ15の充電を許可する旨の情報が入力されていない場合には、エンジン10を始動させない趣旨である。また(2) の条件は、図略の変速装置のギヤが中立位置にない場合には、エンジン10の始動とともにそれによって発生する駆動力がドライブシャフト等に伝達されて当該車両が走行する可能性があるため、安全面および車両盗難等の防犯面を考慮して設けられている。さらに(3) の条件は、エンジン10を作動させる燃料の残量が十分にない場合には、バッテリ15を充電する目的を達成できない可能性が存在し、またバッテリ15は充電できたとしても走行に要する燃料がなくては当該車両本来の目的が達成できないことから設けられている。(4) の条件は、後述するエンジン停止処理により設定され得る投棄フラグに基づいて当該車両が投棄されている場合には、安全面等から投棄車両のバッテリ15は充電されるべきではないことを考慮して設けられている。
このような(1) 〜(4) の各条件を全て満たしているとステップS303により判断された場合には(S303でYes)、続くステップS305に移行して始動許可フラグをオンに設定する処理が行われた後、本エンジン始動許可条件判定処理を終了する。一方、これらの各条件のいずれか1つ以上を満たしていないと判断された場合には(S303でNo)、ステップS305をスキップして本エンジン始動許可条件判定処理を終了する。これにより、例えば、入力スイッチ28によってバッテリ15の充電を許可する旨の情報が入力されている(バッテリ15の充電を禁止する旨の情報が入力されていない)場合には(1) の条件を満たさないので(S303でNo)、始動許可フラグはオフに設定されたまま本エンジン始動許可条件判定処理を終える。エンジン始動許可条件判定処理が終了すると、図2に示すステップS107に処理を移行する。
図2に示すように、ステップS107では、エンジン始動許可条件が揃ったか否か、つまり始動許可フラグがオンであるか否かを判断する処理が行われる。即ち、ステップS105によるエンジン始動許可条件判定処理によって所定のエンジン始動許可条件を全て満たしていると判断された場合には(S303でYes)、始動許可フラグがオンに設定されているので(S305)、続くステップS109に処理を移行する。一方、始動許可フラグがオンに設定されていない場合には、所定のエンジン始動許可条件のいずれか1つ以上を満たしていないことになるので、エンジン始動許可条件は揃っているとは判断できない(S107でNo)。そのためステップS115に処理を移行する。
続くステップS109ではバッテリ充電処理が行われる。この処理は、エンジン10の始動を制御するエコランECU30に対しエンジン10の始動を指示することによって、バッテリ15の充電を可能にするもので、その詳細は図5に示されている。ここで、図5を参照してバッテリ充電処理を説明する。
図5に示すように、バッテリ充電処理では、まずステップS401によりスタータ11をオンにする制御をCAN50を介してエコランECU30に指示した後、エンジン10に装着されたインジェクタや点火プラグに対して燃料噴射制御や点火制御を行う。これにより、スタータ11により発生する回転力によってエンジン10のクランキングが開始されてエンジン10の始動とともにオルタネータ12も回転駆動されるので、オルタネータ12によるバッテリ15の充電が開始される。なお、スタータ11をオンにする制御は、エコランECU30を介することなく、エンジンECU20から直接スタータ11を制御するように構成しても良い。この場合、エコランECU30は不要になる。
次のステップS403では、満充電フラグをオフに設定と充電タイマ値をクリア(ゼロに設定)する処理が行われる。この満充電フラグは、後述するステップS409によって満充電であると判断された場合に、ステップS411によってオンに設定されるものである。また、充電タイマ値は、後述するステップS413により充電制御中止条件のいずれかを満たしてないと判断された場合に(S413でNo)、ステップS407による処理が実行されることでカウントアップされて充電時間を計時可能にするものである。
続くステップS405では、液温センサ24、電流センサ25、電圧センサ26等の各種センサからバッテリ15の充電状態情報を取得する処理が行われる。液温センサ24からはバッテリ15の液温情報、電流センサ25からはバッテリ15の充電電流情報、電圧センサ26からはバッテリ15の出力電圧情報、をそれぞれ取得する。
ステップS407では充電タイマ値をカウントアップする処理が行われる。これにより充電時間を計時を可能にしている。
ステップS409では、ステップS405により取得されたバッテリ15の充電状態情報に基づいてバッテリ15が満充電の状態にあるか否かを判断する処理が行われる。この判断処理は、公知の判断手法により行われるもので、例えば、前掲の特許文献1に開示されるものを用いる。そして、バッテリ15が満充電の状態にあると判断された場合には(S409でYes)、続くステップS411に処理を移行して満充電フラグをオンに設定する。一方、バッテリ15が満充電の状態にあると判断されない場合には(S409でNo)、続くステップS411をスキップしてステップS413に処理を移行する。
ステップS413では、所定の充電制御中止条件のいずれかを満たしたか否かを判断する処理が行われる。所定の充電制御中止条件としては、例えば、(1) 満充電フラグがオンであること、(2) 図略の変速装置のギヤが中立位置になくエンジン10による駆動力をドライブシャフト等に伝達可能な状態に設定されていること、(3) 当該車両の車速が0km/hを超えていること、(4) 充電タイマ値が所定値を超えていること、(5) エンジンルーム内の温度が所定温度を超えている等の車両の異常を検出していること、(6) エンジン10を作動させる燃料の残量が十分でないこと、(7) 入力スイッチ28によるバッテリ15の充電を許可する旨の情報が入力されていないこと(入力スイッチ28によるバッテリ15の充電を禁止する旨の情報が入力されていること)、(8) IGスイッチがオンされたこと、等が挙げられる。なお、(2) の条件はギヤ情報、(3) の条件は車速情報、(5) の条件は温度情報、(6) の条件は燃料残量情報、(8) の条件はIGスイッチのオンオフ情報、にそれぞれ基づくもので、いずれもメータECU40により取得されたもの、またはエンジンECU20のMPU21に接続されているものを用いる。
(1) の条件は、バッテリ15は既に充電を完了していることから過充電を防止するため当該充電制御を中止する趣旨である。また(2) の条件は、図略の変速装置のギヤが中立位置にない場合には、エンジン10の始動とともにそれによって発生する駆動力がドライブシャフト等に伝達されて当該車両が走行する可能性があるため、安全面および車両盗難等の防犯面を考慮して設けられている。(3) の条件も、(2) の条件と同様に、安全面および車両盗難等の防犯面を考慮して設けられている。(4) の条件は、バッテリ15の経年劣化等により充放電性能が低下している場合を考慮して設けられている。(5) の条件は、エンジン10のヒートアップや当該車両の異常等を考慮した安全面から設けられている。(6) の条件は、エンジン10を作動させる燃料の残量が十分にない場合には、バッテリ15を充電する目的を達成できない可能性が存在し、またバッテリ15は充電できたとしても走行に要する燃料がなくては当該車両本来の目的が達成できないことから設けられている。(7) の条件は、当該車両の運転者によって、当初はバッテリ上がりの懸念してバッテリ15の充電を許可する旨の情報が入力スイッチ28により入力された(バッテリ15の充電を禁止する旨の情報が入力スイッチ28により入力されなかった)ものの、その後、当該運転者によりそれを解除する意思が生じた場合、そのようなニーズを考慮して設けられている。(8) の条件は、IGスイッチがオンにされた場合には当該車両が運転者によってこれから利用(運転)されようとしている状況にあるので、このような場合には本来の充電制御によってバッテリ15を充電すれば良い。そのため、本充電制御処理による充電制御を中止する。
このような(1) 〜(8) の各条件のいずれか1つ以上を満たしているとステップS413により判断された場合には(S413でYes)、本バッテリ充電処理を終了する。一方、これらの各条件のいずれも満たしていないと判断された場合には(S413でNo)、ステップS405に処理を戻して充電タイマ値のカウントアップ処理を行う。これにより、ステップS413による各条件のいずれかを満たすまでステップS405〜S411による各処理が行われる。バッテリ充電処理が終了すると、図2に示すステップS111に処理を移行する。
図2に示すように、ステップS111では、IGスイッチがオンされたか否かを判断する処理が行われる。この判断処理は、ステップS109のバッテリ充電処理によるステップS413において、(8) の条件(IGスイッチがオンされたこと)を満たした場合を想定して行われるもので、IGスイッチがオンにされた場合には(S111でYes)、直ちに本充電制御処理を終了して本来のエンジン制御に移行する必要から行われる。なお、IGスイッチがオンされたと判断されない場合には(S111でNo)、続くステップS113によるエンジン停止処理に移行する。エンジン停止処理は、図6にその詳細が示されているため、図6を参照して説明する。
図6に示すように、エンジン停止処理では、ステップS501によりインジェクタによる燃料噴射および点火プラグによる点火を中止する処理が行われる。これによりエンジン10が停止するので、オルタネータ12によるバッテリ15の充電も終了する。
次のステップS503では、今回の充電制御情報をメモリ(RAM)に記憶する処理が行われる。例えば、今回の充電制御処理を実行したことによって、バッテリ15の充電が行われたか否か(充電の有/無)、バッテリ15が正常に充電されたか否か(正常/異常終了)、充電に要した時間(充電時間)、充電の開始時刻と終了時刻(開始/終了時刻)、また前述したバッテリ充電処理によるステップS413をYesで抜けた際の該当条件の内容(条件(1) 〜(8) )等が充電制御情報に相当する。このような充電制御情報をメモリに記憶することにより、例えば、IGスイッチのオンによるエンジン10の通常始動時において、インナーパネルの表示装置やカーナビゲーション装置の表示装置にその内容を表示したり、合成音声出力装置により案内音声を出力することにより、当該車両の運転手に告知することが可能となる。また、当該車両のバッテリ履歴情報としても利用することができる。
続くステップS505では、投棄フラグをオフに設定する処理が行われる。この投棄フラグは、後述するステップS509によって当該車両が投棄されたと判断された場合に、ステップS511によってオンに設定されるものである。なお、投棄とは、例えば6ヶ月以上といった長期間において使用することなく車両を放置していることをいい、このように投棄された車両のことを投棄車両という。
ステップS507では、運転者の不在時間を算出する処理が行われる。この不在時間は、当該車両のIGスイッチがオフにされてからオンされることなく現在に至るまでの時間、つまり持ち主によるエンジン10作動時のエンジン停止後からの運転者不在の経時時間を意味し、ソークタイマIC22によるソーク時間と本充電制御処理による充電時間(充電タイマ値)との累積時間に相当する。そのため、例えば、エンジンECU20にメイン電源が投入されている間はMPU21内のタイマでメイン電源のオン時間を計測し、これにソークタイマIC22にセットされたソーク時間を加算することで、当該不在時間を算出することができる。メイン電源がオフになっている時間、つまりスタンバイ中の時間は、ソークタイマIC22にセットしたソーク時間に相当するため、これを累積(積算)したものに、メイン電源のオン時間の累積(積算)を加えれば、IGスイッチをオフにしてから再びオンにするまでの間の時間を算出できる。
ステップS509では、当該車両が投棄された可能性があるか否かを判断する処理が行われる。この判断処理は、ステップS507により算出された運転者の不在時間が所定時間、例えば6ヶ月を超えているか否かを判断する。これにより、当該車両が投棄された可能性があると判断された場合には(S509でYes)、続くステップS511により投棄フラグをオンに設定した後、本エンジン停止処理を終了する。一方、当該車両が投棄された可能性があると判断されない場合には(S509でNo)、続くステップS511をスキップして本エンジン停止処理を終了する。エンジン停止処理が終了すると、図2に示すステップS115に処理を移行する。
図2に示すように、ステップS115では次回ソーク起動時間設定処理が行われる。この処理は、次回MPU21を起動させる時間(次回ソーク起動時間)をソークタイマIC22に設定するもので、その詳細は図7に示されている。ここで、図7を参照して次回ソーク起動時間設定処理を説明する。
図7に示すように、次回ソーク起動時間設定処理ではステップS601により投棄フラグがオンか否かを判断する処理が行われる。即ち、前述したエンジン停止処理のステップS509により当該車両が投棄された可能性があると判断された場合には(S509でYes)、ステップS511によって投棄フラグがオンに設定されているので、この投棄フラグの設定に基づいて当該車両が投棄車両等に該当するか否かを判断する。
そして、投棄フラグがオンに設定されていると判断された場合には(S601でYes)、ステップS611に処理を移行し、ソークタイマIC22によるタイマ処理を停止させる(例えばタイムベースとなる発振回路の発振を停止させる)制御を行い、本次回ソーク起動時間設定処理を終了する。これにより、ソークタイマIC22によるソーク時間の計時が停止するので、これ以後はソークタイマIC22によってリレー17がオンされることはなく、ソークタイマIC22によるMPU21の起動は生じない。つまり、IGスイッチがオンされない限り、エンジンECU20のMPU21は起動されない。
一方、ステップS601により投棄フラグがオンに設定されていると判断されない場合には(S601でNo)、続くステップS603に処理を移行して再起動時間に所定値を設定する処理を行われる。この再起動時間は、予め所定時間、例えば48時間に設定されているもので、通常は、この再起動時間ごとにソークタイマIC22がリレー17をオンにすることで、MPU21のメイン電源が投入されてMPU21が起動する。ところが、バッテリ15の充電状態によっては、もっと短い時間間隔で充電する必要のある場合がある。例えば、経年変化によりバッテリ15の充放電性能が低下している場合や、厳冬期におけるバッテリ15の液温が低下している場合等においては、例えば、24時間ごとに充電を要することもあるので、このような場合を想定してステップS605による短期設定の要求があるか否かを判断している。
ステップS605では短期設定の要求があるか否か、即ち、前述したエンジン停止処理によるステップS503により記憶された充電制御情報や、液温センサ24、電流センサ25や電圧センサ26による充電状態情報(正常/異常終了、充電時間、等)に基づいて再起動時間を短期間に設定する必要があるか否かを判断する処理が行われる。そして、短期設定の要求があると判断された場合には(S605でYes)、続くステップS607で再起動時間を短期間値(例えば24時間)に設定する処理が行われる。一方、短期設定の要求があると判断されない場合には(S605でNo)、続くステップS607をスキップしてステップS609に処理を移行する。
ステップS609では運転者の不在時間を更新する処理が行われる。即ち、前述したエンジン停止処理のステップS507により算出された運転者の不在時間に、ステップS603またはステップS607により設定された再起動時間を加算することによって当該不在時間が更新される。
続くステップS611では、ソークタイマIC22のカウンタをクリア(ゼロに設定)し再起動時間をセットする処理が行われて、本次回ソーク起動時間設定処理を終了する。これにより、ソークタイマIC22は、ステップS603またはステップS607により設定された再起動時間にセットされる。次回ソーク起動時間設定処理を終了すると、図2に示すステップS117に処理を移行する。
図2に示すように、ステップS117ではメイン電源をオフにする処理が行われ、一連の充電制御処理が終了する。即ち、MPU21は、オン状態のリレー17をオフ状態に制御することによって、MPU21自らメイン電源を切断する処理を行うことで、本充電制御処理を終える。これにより、MPU21のメイン電源が切断された直後から、ソークタイマIC22によるタイマ処理が開始される。そして、ステップS611により設定された再起動時間に到達するまで、ソークタイマIC22ではタイマ処理を継続して実行し、タイマ処理により計時された時間が当該再起動時間に到達すると、オフ状態のリレー17を再びオン状態に制御する。
これにより、MPU21にメイン電源が再投入されてMPU21の起動を可能にする。これ以後の処理は、図2を参照して前述したとおりで、当該再起動時間ごとにMPU21が繰り返し起動されて図2に示す各処理(S101〜S117)が実行される。
なお、当該車両の通常走行時における充電制御処理は図8に示すとおりである。即ち、運転者によってIGスイッチがオンされると、まずステップS901により投棄フラグをオフに設定するとともに運転者の不在時間の値をクリア(ゼロに設定)する。そして、ステップS903により通常のエンジン制御を行い、さらにステップS905により通常の充電制御が行われる。これらの処理はIGスイッチがオフにされるまで繰り返し実行され(S907でNo)、ステップS907によりIGスイッチがオフにされたと判断すると(S907でYes)、ステップS909により次回ソーク起動時間を設定する処理が行われる。
このステップS909による次回ソーク起動時間の設定処理は、図7を参照して説明したものから、車両投棄に関する判断処理(S601)を除外したものに相当する。ステップS909による次回ソーク起動時間の設定処理の後、ステップS911によりメイン電源をオフにする処理が行われて、一連の通常走行時における充電制御処理が終了する。
このようにして、海外旅行等で長期間に亘ってエンジン10をかけない場合があってもソークタイマIC22によりMPU21を起動させることによりバッテリ15の充電状態をチェックし、バッテリ上がりの可能性がある場合は安全にエンジン10を始動する。これにより、バッテリ15はオルタネータ12により充電されるので、バッテリ上がりを防止することができる。またこのような運転者の不在時におけるバッテリ15の充電制御は入力スイッチ28によりその有効/無効を設定することができるので、不要な作動を禁止し、当該運転者が必要と判断するときだけ有効と設定し当該充電制御を可能にすることができる。
以上説明したように、本実施形態に係るエンジンECU20によると、MPU21により実行される充電制御処理によって、エンジン10の停止後、バッテリ15の充電状態を電圧センサ26により検出し(S101)、これにより検出された充電状態に基づいてバッテリ15に充電する必要があるか否かを判断し(S103)、充電する必要があると判断された場合(S103でYes)、エンジン10の作動を制御するエコランECU30に対しエンジン10の始動を指示する(S109)。これにより、エンジン10の停止後であってもバッテリ15に充電する必要がある場合には当該車両のエンジン10を始動させるので、エンジン10による駆動力により発電可能なオルタネータ12によって当該バッテリ15を充電することができる。したがって、エンジン10の停止後においてもバッテリ上がりを防止することが可能となる。
また、本実施形態に係るエンジンECU20によると、ソークタイマIC22により、例えば48時間ごとにリレー17をオンにしてメイン電源を投入しMPU21を起動させバッテリ15の充電要否を判断する。これにより、MPU21を常時作動させる必要がなく、MPU21を間欠的に動作させれば良いので、バッテリ15の電力供給負担を低減することができる。したがって、エンジン10の停止後においてもバッテリ上がりを効率的に防止することが可能となる。
なお、以上説明した実施形態は、エンジンECU20としてレシプロタイプのガソリンエンジンの場合を例示したが、オルタネータ12を回転駆動可能な内燃機関であれば良く、例えば、ロータリータイプのガソリンエンジンあるいはディーゼルエンジンであっても上述と同様の作用・効果を得ることができる。
また、本実施形態では、車両用二次電池として、電槽内の電解液を蓄えたタイプのバッテリ15を例示して説明したが、充電可能な電池であれば、例えば、鉛蓄電池等であっても上述と同様の作用・効果を得ることができる。
本発明の一実施形態に係る充電制御装置を適用したエンジンECU、バッテリおよびその周辺機器の構成例を示すブロック図である。 本実施形態に係るエンジンECUにより実行される充電制御処理の流れを示すフローチャートである。 図2に示すフローチャート中のバッテリ状態検出処理の流れを示すフローチャートである。 図2に示すフローチャート中のエンジン始動許可条件判定処理の流れを示すフローチャートである。 図2に示すフローチャート中のバッテリ充電処理の流れを示すフローチャートである。 図2に示すフローチャート中のエンジン停止処理の流れを示すフローチャートである。 図2に示すフローチャート中の次回ソーク起動時間設定処理の流れを示すフローチャートである。 IGスイッチのオンによる通常のエンジン始動後に実行される通常の充電制御処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10…エンジン(内燃機関)
12…オルタネータ(発電機)
15…バッテリ(車両用二次電池)
20…エンジンECU(充電制御装置)
21…MPU21(充電状態検出手段、充電要否判断手段、内燃機関始動指示手段、停止条件充足判断手段、内燃機関停止指示手段、停止後時間計時手段)
22…ソークタイマIC
26…電圧センサ(充電状態検出手段)
28…入力スイッチ(情報入力手段)
30…エコランECU(制御手段)
40…メータECU
50…CAN
S101(充電状態検出手段)
S103(充電要否判断手段)
S109(内燃機関始動指示手段)
S413(停止条件充足判断手段)
S113(内燃機関停止指示手段)
S507(停止後時間計時手段)

Claims (3)

  1. 車両の内燃機関による駆動力によって発電可能な発電機により充電される車両用二次電池の充電制御を行う充電制御装置であって、
    車両用二次電池の充電状態を検出する充電状態検出手段と、
    前記充電状態検出手段により検出された充電状態に基づいて前記車両用二次電池に充電する必要があるか否かを判断する充電要否判断手段と、
    前記充電要否判断手段により充電する必要があると判断された場合、前記内燃機関を自動始動させる制御手段に対し前記内燃機関の始動を指示する内燃機関始動指示手段と、
    前記車両の駐車による前記内燃機関の停止後、所定時間を計時するとともに、前記内燃機関の停止後には前記車両用二次電池から定常的には駆動電力を供給されない、前記充電状態検出手段、充電要否判断手段および内燃機関始動指示手段に対して、前記所定時間ごとに前記車両用二次電池から駆動電力の供給を可能にする計時手段と、を備え、
    前記計時手段により前記車両用二次電池から駆動電力が供給された前記内燃機関始動指示手段によって前記制御手段が始動の指示を受けると、前記内燃機関が始動して前記発電機が前記車両用二次電池を充電し、
    さらに前記車両の運転者により情報入力可能な情報入力手段を備え、
    前記情報入力手段により、前記車両用二次電池の充電を許可する旨の情報が入力された場合または前記車両用二次電池の充電を禁止する旨の情報が入力されなかった場合には、前記内燃機関始動指示手段は、前記制御手段に対して前記内燃機関の始動を指示し、
    前記情報入力手段により、前記車両用二次電池の充電を許可する旨の情報が入力されなかった場合または前記車両用二次電池の充電を禁止する旨の情報が入力された場合には、前記内燃機関始動指示手段は、前記制御手段に対して前記内燃機関の始動を指示しないことを特徴とする充電制御装置。
  2. 請求項1記載の充電制御装置において、さらに、前記車両用二次電池が満充電の状態にあること、当該車両の変速装置のギヤが中立位置にないこと、当該車両が停車中でないこと、充電時間が前記車両用二次電池の充放電性能が低下したときの充電に要する時間を超えていること、エンジンルーム内の温度が所定温度を超えていることから車両の異常を検出していること、前記内燃機関を作動させる燃料の残量が十分でないこと、前記情報入力手段による前記車両用二次電池の充電を許可する旨の情報が入力されていないこと、前記情報入力手段による前記車両用二次電池の充電を禁止する旨の情報が入力されていること、イグニッションスイッチがオンされたこと、のいずれか1つ以上を満たす場合に所定の停止条件を充足したことを判断する停止条件充足判断手段と、
    前記停止条件充足判断手段により前記所定の停止条件を充足したと判断された場合、前記内燃機関の始動を指示した前記制御手段に対して、前記内燃機関の停止を指示する内燃機関停止指示手段と、
    備えることを特徴とする充電制御装置。
  3. 請求項1または2記載の充電制御装置において、さらに前記内燃機関の停止後からの経時時間を計時する停止後時間計時手段を備え、
    前記内燃機関始動指示手段は、前記停止後時間計時手段により計時された前記経時時間が当該車両の放置を判断するための基準時間を超えていると判断された場合、前記制御手段に対して前記内燃機関の始動を指示しないことを特徴とする充電制御装置。
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