JP4193486B2 - 印刷システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線機能を有するユーザ端末からの無線印刷が可能な印刷システムに関する
【0002】
【従来の技術】
無線LAN、Bluetooth(商標)など、無線で装置間のデータ伝送を行う無線技術を使用した製品が登場してきている。これらの無線方式は、指向性がないために通信可能なたとえば10mとか100mという距離内において自由に配置でき、ある程度なら遮蔽物があっても通信可能という利便性を持つ一方、次のような2つの欠点を有する。
【0003】
第一に、指向性がなく、遮蔽物を超えて通信可能なことが災いして、市販のプロトコルアナライザーなどで電波を盗聴することにより、容易にデータを盗み見られてしまうというセキュリティ上の弱点がある。
【0004】
通常、無線で流れるデータは、あらかじめ通信を行う端末間で共有している暗号鍵を用いて暗号化されて送られるが、端末毎に別々の暗号鍵を設定する事に手間がかかる事、使用する装置に設定できる暗号鍵の数に制限があることなどから、事実上、通信可能な距離に同居している端末が、同一の暗号鍵を使用している場合が多い。特に印刷システム(プリンタシステムともいう)は複数人で共有されることが多いので、この傾向が強い。
【0005】
これが社内だけであれば良いが、最近では公共の場で無線による通信環境を提供する、通称ホットスポットサービスと呼ばれるサービスが普及してきている。このような環境においても、先に述べたセキュリティ上の脆弱性が同様にあるため、第三者に無線通信を盗聴され、重要なデータを簡単に盗み見られる危険がある。
【0006】
第二に、通信可能な距離に複数のプリンタが存在した際に、特定の場所にあるプリンタを間違いなく指定するのが難しいという問題がある。
【0007】
従来の技術では、ネットワーク機器に記録されている装置固有のアドレス番号、もしくは、それに関連つけられたニックネームにより識別を行っている。オフィス内などで、常に決まった使用者達がプリンタを使用する限りにおいては、使用者はそのプリンタに関連つけられたニックネームを知っているか、あるいは既に自分の使用するPCに登録されていることから、そのプリンタを特定して使用することは容易であるが、プリンタと使用者との関係が動的に変化するモバイル環境においては、使用したいプリンタがどのような識別番号、もしくはニックネームであるかを知ることが困難であるために、接続を希望するプリンタを特定するのが困難となる。極端な例を言えば、目の前のプリンタを指定することも難しい。
【0008】
印刷装置などのような出力装置においては、どこに出力するのかが極めて重要であり、誤った装置を指定することで、まったく違う装置に出力され、無駄な出力料金がかかるばかりか、重要なドキュメントを他人に見られてしまうといったセキュリティ上の問題も発生する。
【0009】
【発明が解決する課題】
本発明は、以上に述べた無線通信に関わる2つの問題点を同時に解決する、すなわちセキュリティが高く、かつ特定の場所にあるプリンタを容易に指定可能な、無線印刷を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明によれば、上述の目的を達成するために、特許請求の範囲に記載のとおりの構成を採用している。ここでは、発明を詳細に説明するのに先だって、特許請求の範囲の記載について補充的に説明を行なっておく。
【0011】
本発明に従う第1の具体的な構成では、プリンタ自体が無線通信機能を有しており、ユーザ端末内にあるデータをユーザ端末から、無線で直接にプリンタに転送して、印刷を行う。プリンタは、赤外線のような指向性通信機能、無線タグのような近接通信機能、または着脱可能な情報送受信機能を用いて、ユーザ端末から、端末識別情報とユーザ端末に個別に設定している暗号鍵情報(A)とを取得する。プリンタは、入手した端末識別情報を元に、ユーザ端末を識別して無線通信を確立する。ユーザ端末側で予め暗号鍵(A)で暗号化されたデータがプリンタに届くと、プリンタは入手した暗号鍵(A)をもとに解読して印刷する。この結果、セキュリティが高く、かつ特定の場所にあるプリンタを容易に指定可能な無線印刷を実現できる。
【0012】
本発明に従う第2の具体的な構成では、プリンタ自体は無線通信機能を有しているかいないか問わないが、無線機能を搭載した無線ルータ経由でネットワークが構築されており、ユーザ端末内にあるデータをユーザ端末から無線で無線ルータを介してプリンタに転送して、印刷を行う。プリンタは、赤外線のような指向性通信機能、無線タグのような近接通信機能、または着脱可能な情報送受信機能を用いて、ユーザ端末から、端末識別情報とユーザ端末に個別に設定している暗号鍵情報(A)とを取得する。プリンタは、入手した端末識別情報を元に、前記通信端末を識別して無線ルータを介してユーザ端末とプリンタとの通信を確立する。ユーザ端末は、予め暗号鍵(A)でデータを暗号化し、さらにルータとの間で予め決められた一般的な一般的な暗号鍵による暗号化ルールがあれば、その暗号鍵(B)で暗号化した上でデータを転送し、データを受け取った無線ルータは一般的な暗号鍵(B)で解読し、それを転送されたプリンタがユーザ端末固有な暗号鍵(A)で解読して印刷を行う。この結果、セキュリティが高く、かつ特定の場所にあるプリンタを容易に指定可能な、無線印刷を実現できる。
【0013】
本発明に従う第3の具体的な構成では、プリンタ自体は無線通信機能を有しているかいないか問わないが、無線機能を搭載した無線ルータ経由でネットワークが構築されており、ユーザ端末外の記憶装置にあるデータを印刷する指示を、ユーザの端末から、無線ルータ経由でプリンタへ転送し、プリンタがその指示を元に、無線ルータを介して、前記端末外のサーバからデータを読み込んで印刷する。該端末外のサーバとプリンタとの間のどこかに無線通信する箇所が存在する。プリンタは、赤外線のような指向性通信機能、無線タグのような近接通信機能、または着脱可能な情報送受信機能を用いて、ユーザ端末から、端末識別情報とユーザ端末に個別に設定している暗号鍵情報(A)とを取得する。プリンタは、入手した端末識別情報を元に、前記通信端末を識別して無線通信を確立する。前記端末外のサーバに保存しているデータは、予め先ほどと同じ暗号鍵(A)で暗号化されているか、前記端末外のサーバへファイル転送指示を送る際の指示に暗号化する旨が付記されていることにより、端末外のサーバがあらかじめ決めている暗号鍵(A)で暗号化してからプリンタへデータを転送する。プリンタは同暗号鍵で届いたデータを解読して印刷する。この結果、セキュリティが高く、かつ特定の場所にあるプリンタを容易に指定可能な、無線印刷を実現できる。
【0014】
以上の暗号鍵の情報は、MACアドレスなどの端末識別情報を元に該ユーザ端末との通信においてのみ適用されるが、プリンタが暗号鍵を記憶するメモリ容量を小さくする意味と装置盗難などによる情報漏洩を防止する意味で、印刷完了毎、もしくは一定時間内に消去されることが望ましい。また、利用者の指示により消去できるようにしても良いし、利用者に消去を促すような表示等を行うようにしても良い。
【0015】
また、無線印刷中に他の無線通信も同時に処理可能であることが効率の面から望ましいので、暗号鍵の記録メモリはすくなくとも2つ分以上確保されていることが望ましい。
【0016】
さらに本発明の説明する。
【0017】
本発明の一側面によれば、上述の目的を達成するために、ユーザ端末からの印刷指示に基づき、一部に無線通信伝送路を含む伝送路によりプリンタに印刷対象データを送信して当該プリンタを用いて印刷を行う印刷システムに:上記ユーザ端末に設けられ、上記ユーザ端末の識別情報および暗号鍵情報を、指向性通信、近接通信、または情報保持装置の着脱に基づいて送出する制約的送出手段と;上記プリンタに設けられ、上記制約的送出手段から送出された上記ユーザ端末の識別情報および暗号情報を、指向性通信、近接通信、または情報保持装置の着脱に基づいて受領する制約的受領手段とを設け;上記プリンタに設けられ、上記制約的受領手段により受領した上記ユーザ端末の識別情報に基づいて対応する上記ユーザ端末から暗号化された印刷対象データを受信する手段と;上記プリンタに設けられ、受信した上記暗号化された印刷対象データを復号する手段と;上記プリンタに設けられ、復号された上記印刷対象データを印刷する手段とを具備するようにしている。
【0018】
この構成によれば、セキュリティが高く、かつ特定の場所にあるプリンタを容易に指定可能な、無線印刷を実現できる。
【0019】
なお、この発明は装置またはシステムとして実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。また、そのような発明の一部をソフトウェアとして構成することができることはもちろんである。またそのようなソフトウェアをコンピュータに実行させるために用いるソフトウェア製品もこの発明の技術的な範囲に含まれることも当然である。
【0020】
本発明の上述の側面および本発明の他の側面は特許請求の範囲に記載され、以下実施例を用いて詳細に説明される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施例について説明する。
【0022】
[実施例1]
図1は本発明の実施例1の印刷システムの構成図であり、図2はこの印刷システムにおけるユーザ端末とプリンタに備えられるべき通信機能をあらわした図である。
【0023】
図1において、実施例1の印刷システムは、ユーザ端末10と、プリンタ20とを含んで成り、ユーザ端末10内にあるデータ30をユーザ端末10から、無線で直接にプリンタ20に転送して印刷するようになっている。
【0024】
図2において、印刷を指示するユーザ端末10には、指向性または近接通信機能101と、無線通信機能102とが搭載されており、一方、プリンタ20にも指向性または近接通信機能201と、無線通信機能202が搭載されている。
【0025】
指向性通信機能としては、IrDA規格の赤外通信、もしくは赤外を使用したIrDA以外に独自に開発したプロトコルの通信方式が挙げられる。これらの赤外線を用いた通信は、遮蔽物があると透過しない上、指向性が高いので通信を行うユーザ端末10とプリンタ20の直線上以外では通信を拾うことができないため、ここで通信している情報を利用者に気づかれずに盗むことは極めて難しい。また、近接通信機能としては、送信側として、ユーザ端末10に無線タグを、受信側としてプリンタ20に無線タグリーダを用いる方法が挙げられる。無線タグは例えばICチップとコイル上アンテナとを具備してデータを近距離(接触あるいはこれに近い距離)で無線送信するものである。
【0026】
このような指向性または近接通信機能101、201の通信機能は、先に延べたように秘匿性が高い一方、通信を行っている間、互いに相手に向けて近い距離で固定しなければならないという欠点があるため、通信初期にだけ、通信相手の特定と、今後ユーザ端末10とプリンタ20との間で無線通信されるデータの暗号化の規則である暗号鍵(この時周囲で行われている無線通信に使用されている半ば共有の暗号鍵ではなく、本ユーザ端末固有の暗号鍵)を予めユーザ端末10からプリンタ20へ送る時にだけ使用する。
【0027】
無線通信機能102、202としてはBluetooth、IEEE802.11系の無線LAN、この他の規格されている無線方式、あるいは独自に開発された無線方式が挙げられる。こちらは遮蔽物の影響を受けない、指向性がないので互いに固定しておかなくても良いという利点がある一方、指向性がないので利用者の知らないところから傍受される可能性があるというセキュリティ面での脆弱さがあるため、すでに暗号化されたデータの通信にのみ用いる。
【0028】
次に、本発明の実施例1で行われる処理を図3を用いて説明する。
【0029】
[ステップ▲1▼]:
まず最初に、ユーザは、出力したいプリンタ20の目の前でユーザ端末10をプリンタ20に向け、さらに図示しないプリンタ指定釦を押す。この結果、ユーザ端末10からプリンタ20へ、指向性または近接通信機能101、201を通じてMACアドレスなどのユーザ端末10を特定可能な端末情報と、同じくユーザ端末に個別に設定している暗号鍵Aがプリンタ20に転送される。ユーザは、この間だけユーザ端末10をプリンタ20に向けて固定すればよい。
【0030】
[ステップ▲2▼]:
次に、先のプリンタ指定動作と同時に、または短時間内に図示しない条件付き検索釦を押す。
【0031】
[ステップ▲3▼、▲4▼]:
そうすると、無線通信範囲内にあるプリンタ20の内、ユーザ端末10の端末情報を持っているプリンタ20だけが応答を返すことにより(▲3▼)、ユーザは容易に出力したいプリンタ20を特定してコネクションを成立させることができる(▲4▼)。
【0032】
[ステップ▲5▼、▲6▼]:
次にユーザ端末10が印刷したいデータ30を選んで印刷指示をかけると、まずユーザ端末10は暗号鍵Aで印刷したいデータ30を暗号化した後(▲5▼)、プリンタ20へ暗号化されたデータ30を転送する(▲6▼)。
【0033】
[ステップ▲7▼、▲8▼]:
データ30を転送されたプリンタ20は先にユーザ端末10から送られている暗号鍵Aを用いて解読し(▲7▼)、解読したデータ30を印刷する(▲8▼)。
【0034】
[ステップ▲9▼]:
セキュリティ確保のため、印刷終了もしくは一定時間経過後、ステップ▲1▼で送られた端末情報と暗号鍵Aの情報をプリンタ20から消去する。代替的な仕様として、利用者の指示により消去できるようにしても良いし、利用者に消去を促すような表示等を行うようにしても良い。
【0035】
このような処理を行うことにより、万一、このデータが他人に盗まれたとしても、そのデータを解読する暗号鍵Aは、その場にいる多くの人が使っている、もしくは知っている暗号鍵ではなく、またユーザ端末10とプリンタ20との間で通信初期に新たに固有に設定された暗号鍵を傍受してしることができないため、解読して中身を見ることができない。
【0036】
[実施例2]
図4は本発明の実施例2の印刷システムの構成図であり、図5はこの実施例2の印刷システムにおけるユーザ端末10とプリンタ20とルータ40に備えられるべき通信機能をあらわした図である。
【0037】
図4において、実施例2の印刷システムは、ユーザ端末10と、プリンタ20と、無線ルータ40とを含んで成り、ユーザ端末10内にあるデータ30をユーザ端末10から、無線ルータ40経由でプリンタ20に転送して、印刷する構成になっている。
【0038】
図5において、印刷を指示するユーザ端末10には、指向性または近接通信機能101と、無線通信機能102が搭載されており、一方、プリンタ20にも指向性または近接通信機能201が搭載されており、同じく搭載されている無線通信機能202または有線通信機能203により無線ルータ40と接続されている。無線ルータ40には、無線通信機能401と有線通信機能402とが搭載されている。
【0039】
指向性通信機能と、無線通信機能の例は実施例1と同様なので説明は繰り返さない。有線通信機能203、402としては10BaseT、100BaseTなどIEEE802.3系の各種有線LANが挙げられる。
【0040】
次に、実施例2で行われる処理を図6を用いて説明する。
【0041】
[ステップ▲1▼]:
まず最初に、ユーザは、出力したいプリンタ20の目の前でユーザ端末10をプリンタ20に向けて図示しないプリンタ指定釦を押す。この結果、ユーザ端末10からプリンタ20へ、指向性または近接通信機能101、201を通じてMACアドレスなどのユーザ端末10を特定可能な端末情報と、同じくユーザ端末10に個別に設定している暗号鍵Aがプリンタ20に転送される。ユーザは、この間だけユーザ端末をプリンタ2に向けて固定すればよい。
【0042】
[ステップ▲2▼]:
次に、先のプリンタ指定動作と同時に、または短時間内に図示しない条件付き検索釦を押す。
【0043】
[ステップ▲3▼]:
そうすると無線通信範囲内にあるプリンタ20および無線通信範囲内にある無線ルータ40につながっているプリンタ20の内、ユーザ端末10の端末情報を持っているプリンタ20だけが応答を返すことにより(▲3▼)、ユーザは容易に出力したいプリンタ20を特定して無線ルータ40を介してユーザ端末10とプリンタ20とのコネクションを成立させることができる(▲4▼)。
【0044】
[ステップ▲5▼、▲6▼]:
次にユーザ端末10が印刷したいデータ30を選んで印刷指示をかけると、まずユーザ端末10は暗号鍵Aで印刷したいデータ30を暗号化した後(▲5▼)、プリンタ20へ暗号化されたデータ30を転送する(▲6▼)。
【0045】
[ステップ▲7▼、▲8▼]:
データ30を無線ルータ40を介して転送されたプリンタ20は先にユーザ端末10から送られている暗号鍵Aを用いて解読し(▲7▼)、解読したデータ30を印刷する(▲8▼)。
【0046】
[ステップ▲9▼]:
セキュリティ確保のため、印刷終了もしくは一定時間経過後ステップ▲1▼で送られた端末情報と暗号鍵Aの情報をプリンタ20から消去する。
【0047】
ステップ▲6▼において、ユーザ端末10と無線ルータ40との間で予め決められた一般的な暗号化ルールがある場合には、ステップ▲5▼の処理を行ったあと、さらにその一般的な暗号鍵Bを用いてデータ30を暗号化したのち、データ30を受け取った無線ルータ40がその一般的な暗号鍵Bでデータ30を解読してから、プリンタ20へデータ30を送るというやり方でもかまわない。
【0048】
このような処理を行うことにより、万一、このデータが他人に盗まれたとしても、そのデータを解読する暗号鍵Aは、その場にいる多くの人が使っている、もしくは知っている暗号鍵ではなく、またユーザ端末10とプリンタ20との間で通信初期に新たに固有に設定された暗号鍵を傍受してしることができないため、解読して中身を見ることができない。
【0049】
[実施例3]
図7は本発明の実施例3の印刷システムの構成図であり、図8はこの実施例3の印刷システムにおけるユーザ端末10とプリンタ20とルータ40およびユーザ端末外記憶装置を管理するサーバ50に備えられるべき通信機能をあらわした図である。
【0050】
図7において、実施例3の印刷システムは、ユーザ端末10と、プリンタ20と、無線ルータ40と、ユーザ端末外記憶装置を管理するサーバ50とを含んで成る。この構成では、ユーザ端末外記憶装置を管理するサーバ50にあるデータ30を無線ルータ40経由でプリンタ20に転送して印刷するというコマンドを、ユーザ端末10からプリンタ20に転送する。プリンタ20がそのコマンドを元にサーバ50から、無線ルータ40を介してデータ3を取り出して印刷する構成になっている。また、データ30をサーバ50からプリンタ20へ送る経路のどこかで無線通信が行われる。
【0051】
図8に示すように、印刷を指示するユーザ端末10には、指向性または近接通信機能101と、無線通信機能102が搭載されており、一方、プリンタ20にも指向性または近接通信機能201が搭載されており、同じく搭載されている無線通信機能202または有線通信機能203により無線ルータ40と接続されている。無線ルータ40には、無線通信機能301と有線通信機能402とが搭載されている。また、ユーザ端末外記憶装置を管理するサーバ50も無線通信機能501または有線通信機能502の少なくともい一方が搭載されており、無線ルータ40と接続されている。
【0052】
それぞれの通信機能の具体例については、実施例1で述べているのでここでは繰り返さない。
【0053】
次に、本発明の実施例3の印刷システムで行われる処理を図9を用いて説明する。
【0054】
[ステップ▲1▼]:
まず最初に、ユーザは、出力したいプリンタ20の目の前でユーザ端末10をプリンタ20に向け、さらに図示しないプリンタ指定釦を押す。この結果、ユーザ端末10からプリンタ20へ、指向性または近接通信機能101、201を通じてMACアドレスなどのユーザ端末10を特定可能な端末情報と、同じくユーザ端末10に個別に設定している暗号鍵Aがプリンタ20に転送される。ユーザは、この間だけユーザ端末10をプリンタ20に向けて固定すればよい。
【0055】
[ステップ▲2▼]:
次に、先のプリンタ指定動作と同時に、または短時間内に図示しない条件付き検索釦を押す。
【0056】
[ステップ▲3▼、▲4▼]:
そうすると無線通信範囲内にあるプリンタ20および無線通信範囲内にある無線ルータ40につながっているプリンタ20の内、ユーザ端末10の端末情報を持っているプリンタ20だけが応答を返すことにより(▲3▼)、ユーザは容易に出力したいプリンタ20を特定して無線ルータ40を介してユーザ端末10とプリンタ20とのコネクションを成立させることができる(▲4▼)。
【0057】
[ステップ▲5▼、▲6▼]:
次にユーザ端末は印刷したいデータ、印刷したいデータ30の場所、印刷の書式などの付加情報を含む印刷コマンドをユーザの指示に基づき作成し、暗号鍵Aで暗号化した後(▲5▼)、プリンタ20へ暗号化されたコマンドを転送する(▲6▼)。
【0058】
[ステップ▲7▼、▲8▼]:
コマンドを無線ルータ40を介して転送されたプリンタ20は先にユーザ端末10から送られている暗号鍵Aを用いて解読し(▲7▼)、解読したコマンドを元に無線ルータ40を介してサーバ50へ、該当データを暗号化してプリンタ20へ転送する旨の要求を出す(▲8▼)。ここで、▲5▼および▲8▼での暗号化と解読処理は、コマンド自体にセキュリティが不要ということであれば省略してもよい。
【0059】
[ステップ▲9▼−A、▲9▼−B]:
ユーザ端末外記憶装置を管理するサーバ50は、普段ユーザが使用しているサーバであり、ここにはユーザ固有の暗号鍵Aがすでに登録されている。プリンタ20からデータ30の暗号化済みデータの転送要求を受けたサーバ50は、最初から暗号鍵Aで該当ファイルが暗号化されているか、もしくはその場で暗号化した後(▲9▼−A)、暗号化したデータ30をプリンタ20へ転送する(▲9▼−B)。
【0060】
[ステップ▲9▼−C、▲9▼−D]:
暗号化済みデータ30を転送されたプリンタ20は、暗号鍵Aで解読し(▲9▼−C)、解読したデータを印刷する(▲9▼−D)。
【0061】
[ステップ▲9▼−E]:
セキュリティ確保のため、印刷終了もしくは一定時間経過後ステップ▲1▼で送られた端末情報と暗号鍵Aの情報をプリンタ20から消去する。
【0062】
以上の処理において、サーバ50からユーザ端末10にデータを転送する間にある無線転送において、予め決められた一般的な暗号鍵による暗号化ルールがある場合には、ステップ▲9▼でユーザ端末固有な暗号化処理を行ったあと、途中で一般的な暗号鍵による暗号化と解読が1回もしくは複数回行われてもかまわない。
【0063】
このような処理を行うことにより、万一、このデータが他人に盗まれたとしても、そのデータを解読する暗号鍵Aは、その場にいる多くの人が使っている、もしくは知っている暗号鍵ではなく、またユーザ端末10とプリンタ20との間で通信初期に新たに固有に設定された暗号鍵を傍受してしることができないため、解読して中身を見ることができない。
【0064】
以上説明したように、本発明の実施例によれば、指定したいプリンタに、盗聴されにくい伝送手法で予めユーザ端末識別情報を送り、無線通信にて検索をかけた際に、先のユーザ端末識別情報が送られているプリンタのみが応答を返すことにより、容易に所望のプリンタとのコネクションを確立できるので、無線通信でありながら、特定の場所にあるプリンタを特定することが容易になる。
【0065】
また、データを解読するための暗号鍵が、ユーザが個別に設定したものであり、かつ印刷する直前に、盗聴されにくい伝送手法で、プリンタに送られるので、他人が暗号鍵を知ることが極めて難しいため、極めて安全性の高い無線通信が可能となる。
【0066】
さらに、ユーザが個別に設定した暗号鍵が、普段ユーザが使用しているサーバにも設定されていることにより、印刷したいデータが、ユーザ端末内でなく、普段ユーザが使用しているサーバ内にある場合でも、同様に簡単なプリンターの設定と、安全なデータ転送が可能となる。
【0067】
なお、この発明は上述の実施例に限定されるものではなくその趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。例えば、上述の例では赤外線等の指向性通信機能や、無線タグ等の近接通信機能を用いたが、USB(ユニバーサルシリアルバス)うあ1EEE1394等のインタフェースを用いてデータの授受を行うデータ記憶装置を順次にユーザ端末およびプリンタに装着して所望のデータの授受を行うようにしてもよい。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、セキュリティが高く、かつ特定の場所にあるプリンタを容易に指定可能な、無線印刷を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の構成を説明する図である。
【図2】 実施例1の通信機能を説明する図である。
【図3】 実施例1の動作を説明する図である。
【図4】 本発明の実施例2の構成を説明する図である。
【図5】 実施例2の通信機能を説明する図である。
【図6】 実施例2の動作を説明する図である。
【図7】 本発明の実施例3の構成を説明する図である。
【図8】 実施例3の通信機能を説明する図である。
【図9】 実施例3の動作を説明する図である。
【符号の説明】
10 ユーザ端末
20 プリンタ
30 データ
40 無線ルータ
50 ユーザ端末外記憶装置を管理するサーバ
101 指向性または近接通信機能
102 無線通信機能
201 指向性または近接通信機能
202 無線通信機能
203 有線通信機能
301 無線通信機能
401 無線通信機能
402 有線通信機能
501 無線通信機能
502 有線通信機能

Claims (6)

  1. ユーザ端末からの印刷指示に基づき、一部に無線通信伝送路を含む伝送路によりプリンタに印刷対象データを送信して当該プリンタを用いて印刷を行う印刷システムにおいて、
    上記ユーザ端末に設けられ、上記ユーザ端末の識別情報および暗号鍵情報を、指向性通信、近接通信、または情報保持装置の着脱に基づいて送出する制約的送出手段と、
    上記プリンタに設けられ、上記制約的送出手段から送出された上記ユーザ端末の識別情報および暗号情報を、指向性通信、近接通信、または情報保持装置の着脱に基づいて受領する制約的受領手段と、
    上記プリンタに設けられ、上記制約的受領手段により受領した上記ユーザ端末の識別情報に基づいて対応する上記ユーザ端末から暗号化された印刷対象データを受信する手段と、
    上記プリンタに設けられ、受信した上記暗号化された印刷対象データを復号する手段と、
    上記プリンタに設けられ、復号された上記印刷対象データを印刷する手段とを有することを特徴とする印刷システム。
  2. 上記制約的送出手段および上記制約的受領手段は、赤外線を用いた通信を利用して情報の授受を行う請求項記載の印刷システム。
  3. 上記制約的送出手段および上記制約的受領手段は、無線タグを用いた近接通信を利用して情報の授受を行う請求項記載の印刷システム。
  4. 上記制約的送出手段および上記制約的受領手段は、上記ユーザ端末および上記プリンタに共通の入出力インタフェースに装着されて情報を送受信する記憶装置を利用して情報の授受を行う請求項記載の印刷システム。
  5. プリンタに印刷対象データを無線通信で送信して当該プリンタに印刷を実行させるユーザ端末において、
    ユーザ端末本体の識別情報および暗号鍵情報を、指向性通信、近接通信、または情報保持装置の着脱に基づいて上記プリンタに送出する制約的送出手段と、
    上記暗号鍵情報を利用して暗号化した印刷対象データを、上記識別情報を用いて上記プリンタの間に確立された無線通信伝送路を用いて送出する手段とを有することを特徴とするユーザ端末。
  6. ユーザ端末から印刷対象データを無線通信で受信して印刷を行うプリンタにおいて、
    上記ユーザ端末から、上記ユーザ端末の識別情報および暗号鍵情報を、指向性通信、近接通信または情報保持装置の着脱に基づいて受領する制約情報受領手段と、
    上記暗号化情報を利用して暗号化されて上記ユーザ端末から、記識別情報を用いて上記ユーザ端末との間で確立された無線通信伝送路を介して送られてくる印刷対象データを、受信する手段と、
    暗号化された上記印刷対象データを復号する手段と、
    復号された上記印刷対象データを印刷する手段とを有することを特徴とするプリンタ。
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