JP4192406B2 - 現像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、複写機やプリンター等の画像形成装置において使用される現像装置に係り、特に、トナーとキャリアとを含む現像剤を像担持体に搬送する現像スリーブの軸方向に沿って装置本体内において現像剤を混合攪拌させながら搬送させて循環させると共に、このように搬送される現像剤を現像スリーブに供給して現像を行うようにした現像装置において、現像剤にトナーを補給した場合に、補給されたトナーが速やかに現像装置内における現像剤中に均一に供給されると共に、このトナーが適切に帯電されて現像に使用されるようにした点に特徴を有するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複写機やプリンター等の画像形成装置においては、像担持体に形成された静電潜像に現像装置からトナーを供給して現像を行うようにしており、このような現像装置としては、現像剤にトナーだけを使用した一成分現像方式の現像装置の他に、トナーとキャリアとを含む現像剤を使用した二成分現像方式の現像装置が知られていた。
【0003】
そして、トナーとキャリアとを含む現像剤を使用した二成分現像方式の現像装置として、例えば、図1及び図2に示すような現像装置が使用されていた。
【0004】
ここで、上記の現像装置においては、像担持体1と対向するように設けられた現像スリーブ11の内周に複数の磁極N,S,…を有するマグネット部材11aを設けると共に、この現像スリーブ11に沿って装置本体10内に仕切り壁12を設け、この仕切り壁12によって第1の攪拌搬送部13と第2の攪拌搬送部14とに分離させると共に、この第1及び第2の各攪拌搬送部13,14内に、それぞれ回転軸15a,16aの周囲に羽根部材15b,16bが設けられた第1及び第2の各撹拌搬送部材15,16を設けている。
【0005】
そして、この現像装置においては、上記の第1及び第2の各攪拌搬送部13,14内に設けられた第1及び第2の各撹拌搬送部材15,16を回転させて、各撹拌搬送部材15,16に設けられた羽根部材15b,16bによってトナーとキャリアとを含む現像剤2を混合撹拌させながら、第1の攪拌搬送部13と第2の攪拌搬送部14とにおいて現像剤2を逆方向に搬送させ、上記の仕切り壁12の両端の開口部12a,12bを通して、現像剤2を第1の攪拌搬送部13と第2の攪拌搬送部14との間で循環させると共に、第1の攪拌搬送部13において現像剤2を現像スリーブ11に供給するようにしている。
【0006】
そして、この現像スリーブ11を回転させて現像剤2を搬送させると共に、このように搬送される現像剤2の量を規制部材17により規制し、現像スリーブ11によって所定量の現像剤2を像担持体1と対向する現像領域に導き、この現像剤2中におけるトナーを像担持体1に形成された静電潜像に供給して現像を行うようにしている。
【0007】
また、このように現像剤2中におけるトナーを像担持体1に形成された静電潜像に供給して現像を行うと、現像剤2中におけるトナーの濃度が次第に低下するため、現像剤2中におけるトナーの濃度が所定の濃度以下になると、現像剤2に新たなトナーを補給するようにしている。
【0008】
ここで、現像剤2にトナーを補給するにあたり、例えば、図2に示す現像装置においては、上記の第1の攪拌搬送部13及び第2の攪拌搬送部14と連続するようにして第1の延出部21と第2の延出部22とを現像スリーブ11よりその軸方向外側に延出するように設けている。
【0009】
また、第1の攪拌搬送部13と連続した第1の延出部21において、上記の第1の撹拌搬送部材15の回転軸15aに上記の羽根部材15bと逆方向の羽根部材15cを設け、また上記の第2の攪拌搬送部14と連続した第2の延出部22において、上記の第2の撹拌搬送部材16の回転軸16aに上記の羽根部材16bと連続した羽根部材16cを設けている。
【0010】
そして、第1の攪拌搬送部13と連続した第1の延出部21において、上記の羽根部材15cにより現像剤2を混合攪拌しながら第1の攪拌搬送部13と逆方向に搬送させると共に、第2の攪拌搬送部14と連続した第2の延出部22において、上記の羽根部材16cにより現像剤2を混合攪拌しながら第2の攪拌搬送部14と同方向に搬送させ、上記の第1の延出部21にトナーを補給するようにしている。
【0011】
このように第1の延出部21にトナーを補給すると、トナーが補給された現像剤2がこの第1の延出部21において上記の第1の攪拌搬送部13と逆方向に搬送されて、第1の攪拌搬送部13において搬送されてきた現像剤2と合流し、このように合流した現像剤2が上記の仕切り壁12の一端の開口部12aを通して第1の攪拌搬送部13から第2の攪拌搬送部14に導かれ、さらに上記の第2の延出部22において搬送されてきた現像剤2と合流するようになる。
【0012】
そして、このように合流した現像剤が第2の攪拌搬送部14において混合攪拌されながら第1の攪拌搬送部13と逆方向に搬送され、上記の仕切り壁12の他端の開口部12bを通して第1の攪拌搬送部13に送られ、この第1の攪拌搬送部13において上記の現像剤2が混合攪拌されながら搬送されると共に、この現像剤2が現像スリーブ11に供給されて現像に使用されるようになる。
【0013】
しかし、上記のように第1の延出部21にトナーを補給し、このようにトナーが補給された現像剤2を第1の攪拌搬送部13において搬送されてきた現像剤2と合流させ、このように合流された現像剤2を第2の攪拌搬送部14に導いて搬送させるようにした場合、このように合流された現像剤2におけるトナーの濃度だけが極端に高くなり、装置本体10内における現像剤2全体にトナーが分散されるのに時間がかかり、装置本体10内における現像剤2においてトナーの濃度にバラツキが生じた。また、上記のように現像剤2におけるトナーの濃度が高いと、現像剤2中におけるトナーが第2の攪拌搬送部14において十分に混合攪拌されず、トナーが十分に帯電されてない状態で現像剤2が第1の攪拌搬送部13に送られ、この現像剤2が現像スリーブ11に供給されて現像に使用されて、帯電不良のトナーにより、形成される画像に地肌かぶりが生じたり、トナーが現像装置から飛散して画像形成装置内が汚れたりするという問題があった。
【0014】
また、新たに補給されたトナーが十分に帯電されるようにするため、第2の攪拌搬送部14や第1の攪拌搬送部13において現像剤2を混合攪拌させる条件を強くすることが考えられるが、このように現像剤2を混合攪拌させる条件を強くすると、これによって現像剤2が劣化するという問題があり、また現像剤2を混合攪拌させる条件を強くするため、上記の第1の撹拌搬送部材15や第2の撹拌搬送部材16をバケットローラ等に変更させた場合には、現像装置が大型化する等の問題も生じた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、トナーとキャリアとを含む現像剤を像担持体に搬送する現像スリーブの軸方向に沿って現像剤を混合攪拌させながら搬送する少なくとも2つの攪拌搬送部が装置本体内に設けられ、現像スリーブと隣接する第1の攪拌搬送部において現像剤を現像スリーブに供給すると共に、この第1の攪拌搬送部と隣接する第2の攪拌搬送部において現像剤を第1の攪拌搬送部と逆方向に搬送させ、第1の攪拌搬送部と第2の攪拌搬送部との間で現像剤を循環させるようになった現像装置において、現像剤に新たなトナーを補給した場合における上記のような問題を解決することを課題とするものである。
【0016】
すなわち、この発明は、上記のような現像装置において、現像剤に新たなトナーを補給した場合に、補給されたトナーが速やかに装置本体内における現像剤中に均一に分散され、現像剤を混合攪拌する条件を強くしなくても、補給されたトナーが十分に混合攪拌させて適切に帯電された状態で現像に用いられるようになり、形成される画像に地肌かぶりが生じたり、トナーが現像装置から飛散して画像形成装置内が汚れたりするということがなく、良好な画像形成が安定して行えるようにすることを課題とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
この発明における第1の現像装置においては、上記のような課題を解決するため、トナーとキャリアとを含む現像剤を像担持体に搬送する現像スリーブの軸方向に沿って現像剤を混合攪拌させながら搬送する少なくとも2つの攪拌搬送部が装置本体内に設けられ、現像スリーブと隣接する第1の攪拌搬送部において現像剤を現像スリーブに供給すると共に、この第1の攪拌搬送部と隣接する第2の攪拌搬送部において現像剤を上記の第1の攪拌搬送部と逆方向に搬送させ、第1の攪拌搬送部と第2の攪拌搬送部との間で現像剤を循環させるようになった現像装置において、上記の第1の攪拌搬送部及び第2の攪拌搬送部と連続するようにして第1の延出部と第2の延出部とを上記の現像スリーブよりその軸方向外側に延出するように設け、第1の攪拌搬送部と連続した第1の延出部において現像剤を混合攪拌させながら第1の攪拌搬送部と逆方向に搬送させると共に、上記の第2の攪拌搬送部と連続した第2の延出部において現像剤を混合攪拌させながら第2の攪拌搬送部と逆方向に搬送させて、第1の延出部と第2の延出部とにおいて現像剤を循環させると共に、第1の延出部と第2の延出部との少なくとも一方にトナーを補給するようにしたのである。
【0018】
ここで、この発明における第1の現像装置のように、第1の攪拌搬送部と連続した第1の延出部において現像剤を第1の攪拌搬送部と逆方向に搬送させると共に、上記の第2の攪拌搬送部と連続した第2の延出部において現像剤を第2の攪拌搬送部と逆方向に搬送させるようにすると、第1の延出部と第2の延出部とにおいて搬送される現像剤が、第1の攪拌搬送部及び/又は第2の攪拌搬送部において搬送されてきた現像剤と合流されるようになる。
【0019】
そして、上記のように第1の延出部と第2の延出部との少なくとも一方にトナーを補給すると、このようにトナーが補給された現像剤は第1の延出部と第2の延出部とにおいて混合攪拌されて循環されながら、第1の攪拌搬送部及び/又は第2の攪拌搬送部において搬送されてきた現像剤と合流し、このように合流した現像剤に補給されたトナーの一部が取り込まれるようになり、補給されたトナーが第1の攪拌搬送部及び/又は第2の攪拌搬送部において搬送されてきた現像剤に順々に取り込まれるようになる。
【0020】
このため、補給されたトナーが装置本体内における現像剤全体に速やかに分散されて供給されるようになり、一部の現像剤におけるトナーの濃度だけが極端に高くということがなく、補給されたトナーが十分に混合攪拌されて適切に帯電されるようになり、形成される画像に地肌かぶりが生じたり、トナーが現像装置から飛散して画像形成装置内が汚れたりするのが防止される。
【0021】
また、この発明における第1の現像装置において、第1の延出部と第2の延出部とを、請求項2に示すように、上記の第1の攪拌搬送部における現像剤の搬送方向下流側に設けると、上記のようにトナーの補給された現像剤が第1の延出部と第2の延出部との間で循環されながら、第1の攪拌搬送部において搬送されてきた現像剤と合流し、補給されたトナーの一部が第1の攪拌搬送部において搬送されてきた現像剤に徐々に取り込まれるようになる。
【0022】
そして、このように補給されたトナーの一部が取り込まれた現像剤が順々に第2の攪拌搬送部において混合攪拌されながら搬送されて第1の攪拌搬送部に導かれ、さらにこの現像剤が第1の攪拌搬送部において混合攪拌されて搬送されながら現像スリーブに供給されるようになる。
【0023】
このため、現像剤に補給されたトナーが十分に混合攪拌されて、適切に帯電された状態で現像スリーブに供給されるようになり、形成される画像に地肌かぶりが生じたり、トナーが現像装置から飛散して画像形成装置内が汚れたりするのが一層防止される。
【0024】
また、第1の延出部と第2の延出部とを、請求項3に示すように、第1の攪拌搬送部及び第2の攪拌搬送部の両側に設けるようにした場合において、第2の攪拌搬送部における現像剤の搬送方向下流側に設けた第1の延出部と第2の延出部との少なくとも一方に僅かな量のトナーを補給させると、補給されたトナーの量が僅かであるため、このトナーが第1の延出部と第2の延出部との間で混合攪拌されながら循環されて適切に帯電されるようになると共に、このように補給されたトナーが第2の攪拌搬送部において搬送されてきた現像剤に徐々に取り込まれて、速やかに第1の攪拌搬送部に導かれるようになる。このため、例えば、黒の比率が低い画像を形成する場合には、現像剤全体におけるトナーの濃度を均一に保ちながら、地肌かぶりのない良好な画像が得られるようになる。
【0025】
また、この発明における第2の現像装置においては、上記のような課題を解決するため、装置本体内に設けた筒体の外周側においてトナーとキャリアとを含む現像剤を混合攪拌させながら現像スリーブの軸方向に沿って搬送する外周側搬送部と、上記の筒体の内周側において現像剤を混合攪拌させながら外周側搬送部と逆方向に搬送させる内周側搬送部とを有し、上記の外周側搬送部において現像剤を現像スリーブに供給すると共に、この外周側搬送部と上記の内周側搬送部とにおいて現像剤を循環させるようになった現像装置において、上記の装置本体に現像スリーブよりその軸方向に延出された延出部を設けると共に、この延出部内に筒体を設け、この延出部における筒体の外周部において現像剤を混合攪拌させながら上記の外周側搬送部と逆方向に搬送させると共に、延出部における筒体の内周部において現像剤を混合攪拌させながら上記の内周側搬送部と逆方向に搬送させて、筒体の外周部と内周部とにおいて現像剤を循環させると共に、上記の延出部にトナーを補給するようにしたのである。
【0026】
ここで、この発明における第2の現像装置のように、現像スリーブよりその軸方向に延出された延出部内に設けられた筒体の外周部において現像剤を上記の外周側搬送部と逆方向に搬送させると共に、延出部における筒体の内周部において現像剤を上記の内周側搬送部と逆方向に搬送させるようにすると、このように搬送される現像剤が上記の外周側搬送部及び/又は内周側搬送部において搬送されてきた現像剤と合流されるようになる。
【0027】
そして、上記のように延出部にトナーを補給すると、このようにトナーが補給された現像剤は延出部内における筒体の外周部と内周部とにおいて混合攪拌されて循環されながら、上記の外周側搬送部及び/又は内周側搬送部において搬送されてきた現像剤と合流し、このように合流した現像剤に補給されたトナーの一部が取り込まれるようになり、補給されたトナーが外周側搬送部及び/又は内周側搬送部において搬送されてきた現像剤に順々に取り込まれるようになる。
【0028】
このため、補給されたトナーが装置本体内における現像剤全体に速やかに分散されて供給されるようになり、一部の現像剤におけるトナーの濃度だけが極端に高くということがなく、補給されたトナーが十分に混合攪拌されて適切に帯電されるようになり、形成される画像に地肌かぶりが生じたり、トナーが現像装置から飛散して画像形成装置内が汚れたりするのが防止される。
【0029】
また、この発明における第2の現像装置において、請求項5に示すように、上記の延出部を上記の外周側搬送部における現像剤の搬送方向下流側に設けると、上記のようにトナーが補給された現像剤が延出部内における筒体の外周部と内周部との間で循環されると共に、外周側搬送部において搬送されてきた現像剤と合流し、補給されたトナーの一部が外周側搬送部において搬送されてきた現像剤に徐々に取り込まれるようになる。
【0030】
そして、このように補給されたトナーの一部が取り込まれた現像剤が順々に内周側搬送部に導かれ、この内周側搬送部において混合攪拌されながら搬送されて外周側搬送部に導かれ、さらにこの現像剤が外周側搬送部において混合攪拌されて搬送されながら現像スリーブに供給されるようになる。
【0031】
このため、現像剤に補給されたトナーが十分に混合攪拌されて、適切に帯電された状態で現像スリーブに供給されるようになり、形成される画像に地肌かぶりが生じたり、トナーが現像装置から飛散して画像形成装置内が汚れたりするのが一層防止される。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態に係る現像装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。
【0033】
(実施形態1)
この実施形態における現像装置においても、図1に示した従来の現像装置と同様に、像担持体1と対向するように設けられた現像スリーブ11の内周に複数の磁極N,S,…を有するマグネット部材11aを設けると共に、この現像スリーブ11に沿って装置本体10内に仕切り壁12を設け、この仕切り壁12によって第1の攪拌搬送部13と第2の攪拌搬送部14とに分離させると共に、この第1及び第2の各攪拌搬送部13,14内に、それぞれ回転軸15a,16aの周囲に羽根部材15b,16bが設けられた第1及び第2の各撹拌搬送部材15,16を設けている。
【0034】
そして、上記の第1及び第2の各攪拌搬送部13,14内に設けられた第1及び第2の各撹拌搬送部材15,16を回転させて、各撹拌搬送部材15,16に設けられた羽根部材15b,16bによってトナーとキャリアとを含む現像剤2を混合撹拌させながら、第1の攪拌搬送部13と第2の攪拌搬送部14とにおいて現像剤2を逆方向に搬送させ、上記の仕切り壁12の両端の開口部12a,12bを通して、現像剤2を第1の攪拌搬送部13と第2の攪拌搬送部14との間で循環させると共に、第1の攪拌搬送部13において現像剤2を現像スリーブ11に供給するようにしている。
【0035】
そして、この現像スリーブ11を回転させて現像剤2を搬送させると共に、このように搬送される現像剤2の量を規制部材17により規制し、現像スリーブ11によって所定量の現像剤2を像担持体1と対向する現像領域に導き、この現像剤2中におけるトナーを像担持体1に形成された静電潜像に供給して現像を行うようにしている。
【0036】
ここで、この実施形態の現像装置においては、図3に示すように、上記の第1の攪拌搬送部13において搬送される現像剤2の搬送方向下流側において、第1の攪拌搬送部13及び第2の攪拌搬送部14と連続するようにして、第1の延出部21と第2の延出部22とを現像スリーブ11よりその軸方向外側に延出するように設けている。
【0037】
また、第1の攪拌搬送部13と連続した上記の第1の延出部21において、上記の第1の撹拌搬送部材15の回転軸15aに上記の羽根部材15bと逆方向の羽根部材15cを設けると共に、上記の第2の攪拌搬送部14と連続した第2の延出部22において、上記の第2の撹拌搬送部材16の回転軸16aに上記の羽根部材16bと逆方向の羽根部材16cを設けている。
【0038】
そして、上記の第1の延出部21において、上記の羽根部材15cにより現像剤2を混合攪拌させながら第1の攪拌搬送部13と逆方向に搬送させると共に、上記の第2の延出部22において、上記の羽根部材16cにより現像剤2を混合攪拌させながら第2の攪拌搬送部14と逆方向に搬送させ、第1の延出部21において搬送される現像剤2が上記の第1の攪拌搬送部13において搬送される現像剤2と合流し、このように合流した現像剤2が仕切り壁12の一端の開口部12aを通して第2の延出部22と第2の撹拌搬送部14とに導かれて分流し、現像剤2が第1の延出部21と第2の延出部22とにおいて循環するようにしている。
【0039】
そして、前記のように現像スリーブ11によって現像剤2を像担持体1と対向する現像領域に導き、この現像剤2中におけるトナーを像担持体1に形成された静電潜像に供給して現像を行った結果、現像剤2中におけるトナーの濃度が低下した場合には、上記の第2の延出部22に新たなトナーを補給する。
【0040】
このように第2の延出部22に新たなトナーを補給すると、トナーが補給された現像剤2がこの第2の延出部22において上記の第2の撹拌搬送部材16に設けられた羽根部材16cにより混合攪拌されながら第2の攪拌搬送部14とは逆方向に搬送されて第1の延出部21に導かれるようになる。
【0041】
そして、このようにトナーが補給された現像剤2が第1の延出部21に導かれると、この現像剤2が第1の延出部21において上記の第1の撹拌搬送部材15に設けられた羽根部材15cにより混合攪拌されながら第1の攪拌搬送部13側に搬送されて、第1の攪拌搬送部13において搬送されてきた現像剤2と合流し、補給されたトナーの一部が第1の攪拌搬送部13において搬送されてきた現像剤2に取り込まれ、この現像剤2が仕切り壁12の一端の開口部12aを通して第2の撹拌搬送部14に導かれるようになる。
【0042】
また、第1の攪拌搬送部13において搬送されてきた現像剤2に取り込まれなかったトナーは第2の延出部22に戻り、上記のような経路を経て第1の攪拌搬送部13において搬送されてきた現像剤2に順々に取り込まれるようになる。このため、補給されたトナーが速やかに装置本体10内における現像剤2全体に均一に分散されるようになる。
【0043】
そして、上記のように補給されたトナーを取り込んだ現像剤2が第2の撹拌搬送部14に導かれると、この現像剤2が第2の攪拌搬送部14において混合攪拌されながら搬送され、仕切り壁12の他端の開口部12bを通して第1の攪拌搬送部13に導かれ、さらにこの第1の攪拌搬送部13において混合攪拌されて搬送されながら現像スリーブ11に供給されるようになる。
【0044】
このため、現像剤2に補給されたトナーが、第1及び第2の延出部21,22や、第2の撹拌搬送部14及び第1の攪拌搬送部13において十分に混合攪拌され、補給されたトナーが適切に帯電された状態で現像剤2が現像スリーブ11に供給されるようになり、形成される画像に地肌かぶりが生じたり、トナーが外部に飛散して画像形成装置内が汚れたりするのが防止される。
【0045】
次に、上記の実施形態1における現像装置と、前記の図2に示した従来の現像装置とを用いて実験を行い、実施形態1の現像装置を用いた場合には、補給されたトナーが速やかに現像剤2全体に均一に分散されるようになることを明らかにする。
【0046】
ここで、この実験においては、現像剤2として、平均粒径が30μmのバインダー型キャリアと平均粒径が8μmのトナーとを混合させたものを用い、このような現像剤2を装置本体10内に200g収容させるようにした。
【0047】
また、現像スリーブ11としては、直径が18mm,軸方向の長さが300mmのものを用い、また第1及び第2の各攪拌搬送部13,14内に設ける第1及び第2の各撹拌搬送部材15,16としては、それぞれ回転軸15a,16aの周囲にピッチが20mmになるようにして直径が20mmになった各羽根部材15b,15c,16b,16cが設けられたものを用いた。なお、実施形態1の現像装置と図2に示した従来の現像装置とにおいては、第2の撹拌搬送部材16において、第2の延出部22の部分に設けられる羽根部材16cの方向を逆にした。
【0048】
そして、上記の各現像装置において、現像剤2中におけるトナー濃度が7重量%になった状態で、実施形態1では第2の延出部22に、従来例では第1の延出部21に、それぞれ現像剤2中におけるトナー濃度が9重量%になるようにトナーを補給し、各現像装置において、上記の第1及び第2の各撹拌搬送部材15,16をそれぞれ300rpmで回転させて、現像剤2を第1及び第2の各攪拌搬送部13,14及び第1及び第2の各延出部21,22において搬送させ、現像剤2中におけるトナー濃度の変化を調べた。
【0049】
ここで、上記の各現像装置において現像剤2中におけるトナー濃度の変化を調べるにあたっては、それぞれ現像剤2を現像スリーブ11に供給する第1の撹拌搬送部12において、現像剤2の搬送方向上流側の端から30mm離れたA点、110mm離れたB点、190mm離れたC点、270mm離れたD点で、それそれ3秒後,5秒後,9秒後,11秒後におけるトナー濃度を調べた。
【0050】
そして、上記の実施形態1における現像装置を用いた場合の結果を図4に、前記の図2に示した従来の現像装置とを用いた場合の結果を図5に示した。
【0051】
この結果から明らかなように、上記の実施形態1における現像装置を用いた場合には、補給されたトナーが速やかに現像剤2全体に均一に分散され、A点〜D点におけるトナー濃度がほぼ一定した状態で上昇するようになったのに対して、前記の図2に示した従来の現像装置とを用いた場合には、A点〜D点におけるトナー濃度に大きなバラツキが生じていた。
【0052】
(実施形態2)
この実施形態における現像装置においては、図6に示すように、上記の実施形態1における現像装置と同様に、第1の攪拌搬送部13において搬送される現像剤2の搬送方向下流側において、第1の攪拌搬送部13及び第2の攪拌搬送部14と連続するようにして、第1の延出部21と第2の延出部22とを現像スリーブ11よりその軸方向外側に延出するように設けている。
【0053】
また、この実施形態における現像装置においては、上記の第1の延出部21と第2の延出部22と反対側、すなわち第1の攪拌搬送部13における現像剤2の搬送方向上流側にも、第1の攪拌搬送部13及び第2の攪拌搬送部14と連続するようにして、第1の延出部31と第2の延出部32とを現像スリーブ11よりその軸方向外側に延出するように設けている。
【0054】
そして、第1の攪拌搬送部13における現像剤2の搬送方向下流側に延出された第1及び第2の各延出部21,22においては、上記の実施形態1における現像装置の場合と同様に、第1の攪拌搬送部13と連続した上記の第1の延出部21において、上記の第1の撹拌搬送部材15の回転軸15aに上記の羽根部材15bと逆方向の羽根部材15cを設けると共に、上記の第2の攪拌搬送部14と連続した第2の延出部22において、上記の第2の撹拌搬送部材16の回転軸16aに上記の羽根部材16bと逆方向の羽根部材16cを設けている。
【0055】
そして、上記の第1の延出部21において、上記の羽根部材15cにより現像剤2を混合攪拌させながら第1の攪拌搬送部13と逆方向に搬送させると共に、上記の第2の延出部22において、上記の羽根部材16cにより現像剤2を混合攪拌させながら第2の攪拌搬送部14と逆方向に搬送させ、第1の延出部21において搬送される現像剤2が上記の第1の攪拌搬送部13において搬送される現像剤2と合流し、このように合流した現像剤2が仕切り壁12の一端の開口部12aを通して第2の延出部22と第2の撹拌搬送部14とに導かれて分流し、現像剤2が第1の延出部21と第2の延出部22とにおいて循環するようにしている。
【0056】
また、第1の攪拌搬送部13における現像剤2の搬送方向上流側に延出された第1及び第2の各延出部31,32においては、第1の攪拌搬送部13と連続した第1の延出部31において、上記の第1の撹拌搬送部材15の回転軸15aに上記の羽根部材15bと逆方向の羽根部材15dを設けると共に、上記の第2の攪拌搬送部14と連続した第2の延出部32において、上記の第2の撹拌搬送部材16の回転軸16aに上記の羽根部材16bと逆方向の羽根部材16dを設けている。
【0057】
そして、上記の第1の延出部31において、上記の羽根部材15dにより現像剤2を混合攪拌させながら第1の攪拌搬送部13と逆方向に搬送させると共に、上記の第2の延出部32において、上記の羽根部材16dにより現像剤2を混合攪拌させながら第2の攪拌搬送部14と逆方向に搬送させ、第1の延出部31と第2の延出部32とにおいて現像剤2を逆方向に搬送させて循環させると共に、第2の延出部32において搬送される現像剤2が上記の第2の攪拌搬送部14において搬送される現像剤2と合流し、このように合流した現像剤2が仕切り壁12の他端の開口部12bを通して第1の延出部31と第1の撹拌搬送部13に導かれて分流し、現像剤2が第1の延出部31と第2の延出部32とにおいて循環するようにしている。
【0058】
ここで、この実施形態の現像装置において、多くの量のトナーを補給する場合には、上記の実施形態1における現像装置の場合と同様に、第1の攪拌搬送部13における現像剤2の搬送方向下流側に延出された第2の延出部22に新たなトナーを補給させるようにする。このようにすると、多くの量のトナーを補給されても、上記の実施形態1の場合と同様に、補給されたトナーが速やかに現像剤2全体に均一に分散されるようになると共に、補給されたトナーが十分に混合攪拌されて、適切に帯電された状態で現像スリーブ11に供給されるようになり、形成される画像に地肌かぶりが生じたり、トナーが外部に飛散して画像形成装置内が汚れたりするのが防止される。
【0059】
一方、この実施形態の現像装置において、少ない量のトナーを補給する場合には、第1の攪拌搬送部13における現像剤2の搬送方向上流側に延出された第1の延出部31に新たなトナーを補給させるようにする。
【0060】
このように第1の攪拌搬送部13における現像剤2の搬送方向上流側に延出された第1の延出部31に新たなトナーを補給すると、トナーが補給された現像剤2はこの第1の延出部31において上記の羽根部材16dにより混合攪拌されながら第1の攪拌搬送部13とは逆方向に搬送されて第2の延出部32に導かれるようになる。
【0061】
そして、このようにトナーが補給された現像剤2が第2の延出部32に導かれると、この現像剤2が第2の延出部32において上記の羽根部材15dにより混合攪拌されながら第2の攪拌搬送部14側に搬送されて、第2の攪拌搬送部14において搬送されてきた現像剤2と合流し、補給されたトナーの一部が第2の攪拌搬送部13において搬送されてきた現像剤2に取り込まれ、この現像剤2が仕切り壁12の他端の開口部12bを通して第1の撹拌搬送部13に導かれて、現像スリーブ11に供給されるようになる。なお、この場合、補給したトナーの量が少ないため、補給されたトナーは上記のように第1の延出部31と第2の延出部32とにおいて混合攪拌されるだけで十分に帯電されるようになる。
【0062】
そして、上記のように補給されたトナーが十分に帯電され、その一部が取り込まれた現像剤2が速やかに第1の撹拌搬送部13に導かれると、現像剤2におけるトナーの濃度が低くなった場合においても、直ぐに十分なトナー濃度を有する現像剤2が現像スリーブ11に供給されるようになる。
【0063】
次に、上記の実施形態2における現像装置と、前記の図2に示した従来の現像装置とを用いて実験を行い、実施形態2の現像装置を用いた場合には、現像剤2中におけるトナーの濃度が一定した状態で保たれるようになることを明らかにする。
【0064】
ここで、この実験においても、前記の図2に示した従来の現像装置としては、上記の実験の場合と同じものを用いた。
【0065】
また、上記の実施形態2における現像装置においても、上記の実験の場合と同じ、平均粒径が30μmのバインダー型キャリアと平均粒径が8μmのトナーとを混合させた現像剤2を用い、このような現像剤2を装置本体10内に200g収容させ、また現像スリーブ11としては、直径が18mm,軸方向の長さが300mmのものを用い、また第1及び第2の各攪拌搬送部13,14内に設ける第1及び第2の各撹拌搬送部材15,16としては、それぞれ回転軸15a,16aの周囲にピッチが20mmになるようにして直径が20mmになった各羽根部材15b,15c,15d,16b,16c,16dが設けられたられたものを用いた。
【0066】
ここで、この実験においては、上記の各現像装置を用いて黒の比率が5%になった画像を形成するにあたり、現像剤2中におけるトナー濃度が常に9重量%になるように、前記の図2に示した従来の現像装置においては、トナーを前記の第1の延出部21に補給し、また実施形態2の現像装置においては、第1の攪拌搬送部13における現像剤2の搬送方向上流側に延出された第1の延出部31にトナーを補給するようにした。
【0067】
そして、上記の各現像装置によりそれぞれ黒の比率が5%になった画像を2000枚形成すると共に、それぞれ現像剤2を現像スリーブ11に供給する第1の撹拌搬送部12において、現像剤2の搬送方向上流側の端から30mm離れた点で、現像剤2中におけるトナー濃度を測定し、その結果を図7に示した。なお、図7においては、実施形態2の現像装置を用いた場合におけるトナー濃度の変化を実線で、前記の図2に示した従来の現像装置を用いた場合におけるトナー濃度の変化を破線で示した。
【0068】
この結果、実施形態2の現像装置においては、前記の図2に示した従来の現像装置に比べて、現像剤2中におけるトナー濃度の変動が少なく、トナー濃度が9重量%の付近で安定していた。
【0069】
次に、上記の各現像装置を用いて黒の比率が50%になった画像を形成するにあたり、現像剤2中におけるトナー濃度が常に9重量%になるように、前記の図2に示した従来の現像装置においては、前記の第1の延出部21にトナーを補給し、また実施形態2の現像装置においては、第2の攪拌搬送部14における現像剤2の搬送方向上流側に延出された第2の延出部22にトナーを補給するようにした。
【0070】
そして、上記の各現像装置によりそれぞれ黒の比率が50%になった画像を2000枚形成すると共に、それぞれ現像剤2を現像スリーブ11に供給する第1の撹拌搬送部12において、現像剤2の搬送方向上流側の端から30mm離れた点で、現像剤2中におけるトナー濃度を測定し、その結果を図8に示した。なお、図8においては、実施形態2の現像装置を用いた場合におけるトナー濃度の変化を実線で、前記の図2に示した従来の現像装置を用いた場合におけるトナー濃度の変化を破線で示した。
【0071】
この結果、実施形態2の現像装置においては、黒の比率が50%になった画像を形成する場合においても、前記の図2に示した従来の現像装置に比べて、現像剤2中におけるトナー濃度の変動が少なく、トナー濃度が9重量%の付近で安定していた。
【0072】
(実施形態3)
この実施形態における現像装置においては、図9に示すように、現像スリーブ11に沿って装置本体10内に設けられた回転軸41に、外周面に羽根部材42aが設けられた筒体43aを取り付けると共に、この筒体43aの内部においては、上記の回転軸41に筒体43aの外周面における羽根部材42aとは逆方向の羽根部材44aを設けている。
【0073】
そして、上記の回転軸41を回転させ、上記の筒体43aの外周側における外周側搬送部45において、トナーとキャリアとを含む現像剤2を筒体43aの外周面に設けた羽根部材42aにより混合攪拌させながら現像スリーブ11に沿って搬送させると共に、この現像剤2を現像スリーブ11に供給するようにしている。
【0074】
また、上記の筒体43aの内周側における内周側搬送部46においては、回転軸41に設けた上記の羽根部材44aによって現像剤2を混合攪拌させながら上記の外周側搬送部45とは逆方向に搬送させるようにしている。
【0075】
そして、上記の筒体43aの両端部に開口部47a,47bを設け、これらの開口部47a,47bを通して現像剤2を上記の外周側搬送部45と内周側搬送部46とにおいて循環させるようにしている。
【0076】
また、この実施形態における現像装置においては、上記の外周側搬送部45における現像剤2の搬送方向下流側において、装置本体10に現像スリーブ11よりその軸方向に延出された延出部20を設けると共に、この延出部20内に上記の回転軸41を延出させ、この延出部20内において、上記の筒体43aと上記の開口部47aを介して筒体43bを回転軸41に取り付けている。
【0077】
そして、この筒体43bの外周面に上記の筒体43aの外周面における羽根部材42aと逆方向の羽根部材42bを取り付けると共に、この筒体43bの内部において、上記の回転軸41に、この回転軸41に取り付けられた上記の羽根部材44a及び筒体43bの外周面に設けた上記の羽根部材42bと逆方向の羽根部材44bを取り付け、さらに上記の筒体43bの外周面において上記の開口部47aと反対側の端部に開口部47cを設けている。
【0078】
そして、上記の回転軸41が回転すると、上記の延出部20においては、上記の筒体43bの内周部48における現像剤2が、回転軸41に取り付けられた上記の羽根部材42bによって混合攪拌されながら上記の内周側搬送部46と逆方向に搬送され、この現像剤2が上記の開口部47cを通して筒体43bの外周部48導かれると共に、この筒体43bの外周部48における現像剤2が、この筒体43bの外周面に設けられた羽根部材42bにより混合攪拌されながら上記の外周側搬送部45とは逆方向に搬送されて、外周側搬送部45において搬送されてきた現像剤2と合流する。そして、このように合流した現像剤2が上記の開口部47aを通して上記の内周部48と切り壁12の他端の開口部12bを通して第1の延出部31と内周側搬送部46にに導かれて分流し、延出部20において現像剤2が筒体43bの外周部48と内周部48とにおいて循環する。
【0079】
そして、前記のように現像スリーブ11によって現像剤2を像担持体1と対向する現像領域に導き、この現像剤2中におけるトナーを像担持体1に形成された静電潜像に供給して現像を行った結果、現像剤2中におけるトナーの濃度が低下した場合には、上記の筒体43a,42b間における開口部47aを通して上記の延出部20における筒体43bの内周部48に新たなトナーを補給させるようにする。
【0080】
このように延出部20における筒体43bの内周部48に新たなトナーを補給させると、この内周部48においてトナーが補給された現像剤2が回転軸41に取り付けられた上記の羽根部材42bにより混合攪拌されながら搬送され、筒体43bの外周面に設けられた開口部47cを通して筒体43bの外周部48に導かれる。
【0081】
また、このように筒体43bの外周部48に導かれた現像剤2は、この筒体43bの外周面に設けられた羽根部材42bにより混合攪拌されながら筒体43bの内周部48とは逆方向に搬送されて上記の外周側搬送部45に向かい、上記の外周側搬送部45において搬送されてきた現像剤2と合流する。
【0082】
ここで、このようにトナーが補給された現像剤2が外周側搬送部45において搬送されてきた現像剤2と合流すると、補給されたトナーの一部が外周側搬送部45において搬送されてきた現像剤2に取り込まれ、この現像剤2が筒体43a,43b間における開口部47aを通して、上記の内周側搬送部46に導かれるようになる。
【0083】
また、外周側搬送部45において搬送されてきた現像剤2に取り込まれなかったトナーは上記の開口部47aを通して上記の筒体43bの内周部48に戻り、上記のような経路を経て外周側搬送部45において搬送されてきた現像剤2に順々に取り込まれるようになる。このため、補給されたトナーが速やかに装置本体10内における現像剤2全体に均一に分散されるようになる。
【0084】
そして、上記のように補給されたトナーを取り込んだ現像剤2が内周側搬送部46に導かれると、この現像剤2が内周側搬送部46において混合攪拌されながら搬送され、上記の筒体43aの他方の端部に設けられた開口部47bを通して外周側搬送部45に導かれ、この現像剤2がさらにこの外周側搬送部45において混合攪拌されて搬送されながら現像スリーブ11に供給されるようになる。
【0085】
このため、現像剤2に補給されたトナーは、上記の筒体43bの内周部48や外周部48及び内周側搬送部46や外周側搬送部45において十分に混合攪拌され、補給されたトナーが適切に帯電された状態で現像剤2が現像スリーブ11に供給されて現像に使用されるようになり、形成される画像に地肌かぶりが生じたり、トナーが外部に飛散して画像形成装置内が汚れたりするのが防止される。
【0086】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明における第1の現像装置においては、トナーとキャリアとを含む現像剤を混合攪拌させながら第1の攪拌搬送部と第2の攪拌搬送部との間で循環させ、第1の攪拌搬送部において現像剤を現像スリーブに供給して現像を行うにあたって、第1の攪拌搬送部と現像剤を逆方向に搬送させる第1の延出部と、第2の攪拌搬送部と現像剤を逆方向に搬送させる第2の延出部とを現像スリーブの軸方向外側に設け、この第1の延出部と第2の延出部との少なくとも一方にトナーを補給するようにしたため、トナーの補給された現像剤が第1の延出部と第2の延出部とにおいて混合攪拌されて循環されながら、補給されたトナーが上記の各攪拌搬送部における現像剤に徐々に取り込まれるようになった。
【0087】
この結果、この発明における第1の現像装置においては、補給されたトナーが装置本体内の現像剤全体に速やかに分散されて供給されるようになると共に、十分に混合攪拌されて適切に帯電されるようになり、形成される画像に地肌かぶりが生じたり、トナーが現像装置から飛散して画像形成装置内が汚れたりするのが防止されるようになった。
【0088】
また、この発明における第2の現像装置においては、トナーとキャリアとを含む現像剤を混合攪拌させながら装置本体内に設けた筒体の外周側搬送部と内周側搬送部との間で循環させ、外周側搬送部において現像剤を現像スリーブに供給して現像を行うにあたって、現像スリーブよりその軸方向に延出された延出部内に筒体を設け、この筒体の外周部において現像剤を外周側搬送部と逆方向に搬送させると共に、筒体の内周部において現像剤を内周側搬送部と逆方向に搬送させ、この延出部にトナーを補給するようにしたため、トナーの補給された現像剤が筒体の外周部と内周部とにおいて混合攪拌されて循環されながら、補給されたトナーが上記の外周側搬送部や内周側搬送部における現像剤に徐々に取り込まれるようになった。
【0089】
この結果、この発明における第2の現像装置においても、補給されたトナーが装置本体内の現像剤全体に速やかに分散されて供給されるようになると共に、十分に混合攪拌されて適切に帯電されるようになり、形成される画像に地肌かぶりが生じたり、トナーが現像装置から飛散して画像形成装置内が汚れたりするのが防止されるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】現像装置の概略断面説明図である。
【図2】従来の現像装置において、その内部を上面側から見た状態を示した概略説明図である。
【図3】この発明の実施形態1における現像装置において、その内部を上面側から見た状態を示した概略説明図である。
【図4】上記の実施形態1における現像装置にトナーを補給した場合において、第1の攪拌搬送部の各位置において現像剤中におけるトナー濃度が変化する状態を示した図である。
【図5】図1及び図2に示す従来の現像装置にトナーを補給した場合において、第1の攪拌搬送部の各位置において現像剤中におけるトナー濃度が変化する状態を示した図である。
【図6】この発明の実施形態2における現像装置において、その内部を上面側から見た状態を示した概略説明図である。
【図7】上記の実施形態2における現像装置及び従来の現像装置において、現像剤中におけるトナー濃度が常に9重量%になるようにトナーを補給しながら、黒の比率が5%になった画像を形成した場合において、第1の攪拌搬送部における現像剤中のトナー濃度が変化する状態を示した図である。
【図8】上記の実施形態2における現像装置及び従来の現像装置において、現像剤中におけるトナー濃度が常に9重量%になるようにトナーを補給しながら、黒の比率が50%になった画像を形成した場合において、第1の攪拌搬送部における現像剤中のトナー濃度が変化する状態を示した図である。
【図9】この発明の実施形態3における現像装置において、その内部を上面側から見た状態を示した概略説明図である。
【符号の説明】
1 像担持体
2 現像剤
10 装置本体
11 現像スリーブ
13 第1の攪拌搬送部
14 第2の攪拌搬送部
15 第1の撹拌搬送部材
16 第2の撹拌搬送部材
20 延出部
21,31 第1の延出部
22,32 第2の延出部
43a,43b 筒体
45 外周側搬送部
46 内周側搬送部
48 外周部
49 内周部

Claims (5)

  1. トナーとキャリアとを含む現像剤を像担持体に搬送する現像スリーブの軸方向に沿って現像剤を混合攪拌させながら搬送する少なくとも2つの攪拌搬送部が装置本体内に設けられ、現像スリーブと隣接する第1の攪拌搬送部において現像剤を現像スリーブに供給すると共に、この第1の攪拌搬送部と隣接する第2の攪拌搬送部において現像剤を上記の第1の攪拌搬送部と逆方向に搬送させ、第1の攪拌搬送部と第2の攪拌搬送部との間で現像剤を循環させるようになった現像装置において、上記の第1の攪拌搬送部及び第2の攪拌搬送部と連続するようにして第1の延出部と第2の延出部とを上記の現像スリーブよりその軸方向外側に延出するように設け、第1の攪拌搬送部と連続した第1の延出部において現像剤を混合攪拌させながら第1の攪拌搬送部と逆方向に搬送させると共に、上記の第2の攪拌搬送部と連続した第2の延出部において現像剤を混合攪拌させながら第2の攪拌搬送部と逆方向に搬送させて、第1の延出部と第2の延出部とにおいて現像剤を循環させると共に、第1の延出部と第2の延出部との少なくとも一方にトナーを補給するようにしたことを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1に記載した現像装置において、上記の第1及び第2の延出部を上記の第1の攪拌搬送部における現像剤の搬送方向下流側に延出するように設けたことを特徴とする現像装置。
  3. 請求項1に記載した現像装置において、上記の第1及び第2の延出部を上記の第1の攪拌搬送部及び第2の攪拌搬送部の両側に延出するように設けたことを特徴とする現像装置。
  4. 装置本体内に設けた筒体の外周側においてトナーとキャリアとを含む現像剤を混合攪拌させながら現像スリーブの軸方向に沿って搬送する外周側搬送部と、上記の筒体の内周側において現像剤を混合攪拌させながら外周側搬送部と逆方向に搬送させる内周側搬送部とを有し、上記の外周側搬送部において現像剤を現像スリーブに供給すると共に、この外周側搬送部と上記の内周側搬送部とにおいて現像剤を循環させるようになった現像装置において、上記の装置本体に現像スリーブよりその軸方向に延出された延出部を設けると共に、この延出部内に筒体を設け、この延出部における筒体の外周部において現像剤を混合攪拌させながら上記の外周側搬送部と逆方向に搬送させると共に、延出部における筒体の内周部において現像剤を混合攪拌させながら上記の内周側搬送部と逆方向に搬送させて、筒体の外周部と内周部とにおいて現像剤を循環させると共に、上記の延出部にトナーを補給するようにしたことを特徴とする現像装置。
  5. 請求項4に記載した現像装置において、上記の延出部を上記の外周側搬送部における現像剤の搬送方向下流側に設けたことを特徴とする現像装置。
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