JP4192261B2 - 炭酸飲料送出弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はビールなどの炭酸飲料を貯蔵容器から送出する炭酸飲料送出弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビールなどの炭酸飲料は、貯蔵容器(通常、樽が用いられるので以下、樽という)から小出しする場合がある。このような場合、樽底部に開口する樽内配管から飲料を取り出す構造の抽出具を樽上部にとりつけ、樽に入れられた飲料の液面上部空間に炭酸ガスを充填し、そのガス圧力によって前記樽内配管から飲料を取出すようになっている。この抽出具にさらに取りだし配管を接続し、取りだし配管の下流端で、取出した飲料を小出し容器に受けるのである。
【0003】
この抽出具、取りだし配管を介して飲料が取出され、飲料の液面が低下して前記樽内配管の開口に近づくと、底部の飲料とともに炭酸ガスの泡が樽の抽出具から下流の取りだし配管に入りこむ。樽が空になると取りだし配管を外し、外した取りだし配管を新たな樽に取り付けて飲料を取出す。このとき、取りだし配管に入り込んでいた泡が新たな樽から取出した飲料とともに小出し容器にいり込み、飲料の風味を損ねる等の不具合が発生する。これを防止するため、樽の抽出具出口と取りだし配管の間に、炭酸ガスの泡が入った時に流路を閉じる装置(以下送出弁と呼ぶ)を取り付けている。
【0004】
この送出弁は、例えば特開平11−82788号公報に示されるように、下部に流入口と流出口を持ったフロート室と、その内部に配置されたフロートと、フロート室上部に取りつけられたガス抜き弁と、を備えた構造となっている。フロートの下部には弁体が設けられ、フロートがフロート室下部に載置された状態(フロートが浮いていない状態)では、前記流出口が前記弁体で閉じられるようになっている。また、樽の交換時に下流の取りだし配管の飲料が漏れないように逆流防止弁がつけられている。
【0005】
この送出弁は、以下述べるように動作する。まず、樽に飲料が充分残っている状態では、フロート室は流入口から流入した飲料で満たされ、フロートは飲料の浮力で浮き上がって流出口は開かれている。すなわち、流入口から流入した飲料は、フロート室を経て流出口から取出し配管へ流出する。
【0006】
樽が空に近づいてフロート室に流入する飲料に炭酸ガスの泡が入り込むと、フロート室の液面が下がる。液面の低下とともにフロートが下がり、フロートに付けられた弁体が飲料の流出口を閉じる。一度、閉じられた弁は下流側のビール供給部の圧力低下とともに、樽の炭酸ガスの圧力によって下方に押しつけられ、流路を閉じ続ける。 樽との接続側には逆流防止弁がつけられており、樽の交換時もこの弁部と逆流防止弁の間は圧力の高い状態が保たれて、飲料はもれださない。樽を交換した後、上部のガス抜き弁からフロート室のガスを抜き、飲料に炭酸ガスが混ざらないようにすると同時にフロートを持ち上げて流出口を閉じていた弁を開く。フロート室のガスが抜けると樽から飲料がフロート室に流入し、フロート室の飲料は再び取出し配管へ流出し始める。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術においては、フロート室に炭酸ガスが流入することによってフロート室液面が低下することを利用してフロートを下降させ、フロートの下降により、飲料の流出路を閉じるようになっている。すなわち、フロートの下降は液面の低下に追随するため、炭酸ガス流入量が一定の場合、弁の閉鎖速度も一定速度となり、弁が閉鎖位置に近づいたとき、弁位置での流体の流速増加のため、作動が不安定になりがちであった。
【0008】
本発明は、弁部の動作が迅速で閉鎖が確実な炭酸飲料送出弁を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、飲料流入口及び飲料流出口を備えたフロート室と、該フロート室に内装され、フロート室に流入する炭酸ガスの量が増加したとき前記飲料流出口を閉じるように構成されたフロートと、を有してなり、炭酸飲料を貯蔵した容器に装着されて炭酸飲料を送出する炭酸飲料送出弁において、前記フロートにフロート室底部の前記飲料流入口からフロート室に流入する炭酸ガスを下部の開口を介して捕集し飲料と置換して蓄える泡滞留室を設け、該置換によって発生する浮力によりフロートが浮上して前記飲料流出口を閉じるように構成し、さらに前記泡滞留室に蓄えられた炭酸ガスを放出する炭酸ガス放出手段を設けたことを特徴とする。
【0010】
すなわち、樽が空に近づくと、炭酸ガスが飲料に混じって飲料流入口からフロート室に流入する。フロート室に流入した炭酸ガスはフロートの泡滞留室に泡滞留室下部の開口を介して捕集され、泡滞留室に溜まる。このとき、泡滞留室にあった飲料は炭酸ガスにより置換され、フロートは置換された飲料の量に相当する浮力を受ける。浮力の量がフロートとフロートに付属する構造物の重量を上回るとフロートは浮上し始め、フロートが最も高い位置に達したとき、飲料流出口が閉じられる。炭酸ガス放出手段により、泡滞留室に溜まった炭酸ガスを放出することにより、フロートに作用していた浮力がなくなり、フロートが沈下して飲料流出口は再び開かれる。
【0011】
樽が空に近づいた場合、炭酸ガスは連続的に飲料流入口からフロート室に流入する。したがって、フロートが浮上し始めてからも泡滞留室に捕集される炭酸ガスは増加しつつづける。フロートが浮上する速度は、泡滞留室に溜まる炭酸ガスの量が増えるにつれて加速されるから、フロートの弁部が閉鎖位置に近づいてもフロートの動作が不安定になることはなく、炭酸ガスのフロート室への流入が始まったら飲料流出口が迅速に、かつ確実に閉鎖される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図6を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。図1に本実施の形態の炭酸飲料送出弁の縦断面図を示す。図示の炭酸飲料送出弁は、大きく分けて、筐体1と、筐体1に上下方向に移動可能に内装されたフロート弁構造体2と、筐体1の頂部に装着された押し下げ手段である操作部24と、から成っている。なお、本実施の形態の炭酸飲料送出弁は、樽に取り付けた状態では、図面の上方向の部分が上になり、図面の下方向の部分が下になるので、以下の説明においては、図の上下方向を基準にして位置関係を記述する。
【0013】
筐体1は、内部にフロート室3を備え、軸線を上下方向にして配置される中空円筒状のフロート室筐体1aと、内部に飲料排出室5を備えた中空円筒状をなし、前記フロート室筐体1aの軸方向の上端部外周に形成された雄ねじに同心状に螺合した飲料排出室筐体1bと、内部に泡排出室7を備えた中空円筒状をなし、前記飲料排出室筐体1bの軸方向上端部に形成された雄ねじに同心状に螺合した泡排出室筐体1cと、前記フロート室筐体1aの軸方向下端部外周の雄ねじに同心状に螺合した飲料流入口筐体1dと、を含んで構成されている。
【0014】
フロート室筐体1aの前記飲料排出室筐体1b側の軸方向端部(上端部)は中心部に断面円形の飲料流出口である飲料通路12を設けた壁面で閉じられており、筐体内部の円筒状の中空部は、該壁面側で、前記飲料通路12を小径端とする円錐台形状に縮小されている。
【0015】
飲料排出室筐体1bの前記泡排出室筐体1c側の軸方向端部(上端部)は中心部に断面円形の泡通路13を設けた壁面で閉じられており、筐体内部の円筒状の中空部は、該壁面側で、前記孔を小径端とする円錐台形状に縮小されている。また、円筒状の側壁に、筐体の軸線と直交する方向に突出した形成され、筐体内部の飲料排出室5と連通する開口(飲料排出口4)を備えた管継ぎ手が設けられている。飲料排出室筐体1bの軸線と直交する端面とフロート室筐体1aの軸線と直交する端面が互いに当接して結合されており、接合面は、飲料排出室筐体1bの端面に配置されたOリングでシールされている。
【0016】
泡排出室筐体1cは、その下端部を、前記飲料排出室筐体1bの軸方向上端部端面に前記泡通路13と同心状に軸方向に円筒状に突出する継ぎ手部外周の雄ねじに同心状に螺合している。泡排出室筐体1cの軸方向上端部は、中心部に貫通穴を設けた壁面で閉じられており、泡排出室筐体1cの円筒状側壁には、筐体内部の泡排出室7と連通する泡排出出口6が、筐体の軸線と直交する方向に形成されている。また、泡排出室7の内壁面の一部には、図示のように、筐体軸線を含む平面で切った断面形状が半径方向に山形に出入りする弁開閉ガイド部26が形成されている。泡排出室筐体1cと飲料排出室筐体1bの接合面は、飲料排出室筐体1bの接合面に装着されたOリングでシールされている。
【0017】
飲料流入口筐体1dは、中央部に飲料流入口25となる開口が形成された皿状をなしており、飲料流入口25の内周面に抽出具と結合するための雌ねじが形成されている。飲料流入口筐体1dとフロート室筐体1aの接合面は、飲料流入口筐体1dの接合面に装着されたOリングでシールされている。
【0018】
つまり、フロート弁構造体2が内装されていない状態では、フロート室筐体1aのフロート室3と飲料排出室筐体1bの飲料排出室5は、飲料通路12により連通され、飲料排出室筐体1bの飲料排出室5と泡排出室筐体1cの泡排出室7は、泡通路13により連通されているのである。
【0019】
フロート弁構造体2は、円筒部とこの円筒部の上端に結合された中空の円錐台部からなるフロート2aと、前記円錐台部の小径端に結合され、軸線方向上方に延びる管状の弁軸部2bと、弁軸部2bの上部に結合された円筒状の保持具2cと、この保持具2cに内装された泡抜き弁2dと、泡抜き弁2dの上面と保持具2cの下面の間に介装されて泡抜き弁2dを前記弁軸部2bの上端面に向かって付勢するばね2eと、、飲料排出室筐体1b上面と前記保持具2cの間に介装され前記保持具2cを上方に付勢するスプリング22と、を含んで構成されている。前記保持具2c、泡抜き弁2d、ばね2e、及び前記弁開閉ガイド部26を含んで泡抜き機構23が構成され、この泡抜き機構23と前記弁軸部2bの泡抜き用の流路2fとで炭酸ガス放出手段が形成されている。図の円内に、泡抜き機構23を拡大して示す。
【0020】
フロート2aの中空部が泡滞留室16を構成し、この泡滞留室16は、円筒部下部の開口部8を経て上昇する炭酸ガスを捕集する。
【0021】
フロート弁構造体2が筐体1に内装された状態では、フロート2aはフロート室3に、弁軸部2bの大部分は飲料排出室5に、弁軸部2bの上端部と保持具2cと泡抜き弁2dとばね2eとスプリング22とは泡排出室7に、それぞれ位置する。
【0022】
フロート2aの円錐台面上面の傾斜角とフロート室筐体1aの円錐台面下面の傾斜角は同じ角度になっており、フロート2aの円錐台面上面には飲料通路12の内径よりも大きな径のOリングが装着されている。以下、Oリングが装着されている部分を仕切弁14と呼ぶ。また、フロート2aの円筒部下端は部分的に切り取られ、切り取られた部分はフロート飲料通路10を形成している。
【0023】
弁軸部2bは、前記飲料通路12及び泡通路13を貫通して配置されており、飲料通路12の内径は弁軸部2bの外径よりも十分大きくし、飲料が容易に弁軸部2bの周りの隙間を流れるようにしてある。しかし、泡通路13の内径と弁軸部2bの外径との間の隙間は0.1〜0.5mmとしてあり、泡通路13の内周面に装着されたOリングで泡通路13の内周面と弁軸部2bの外周面の間をシールするようになっている。ただし、通常状態、つまり樽に十分な飲料が残っていて飲料が飲料通路12、飲料排出口4を経て取出し管に流出している状態で、泡排出室7内にある弁軸部2bの部分(断面積減少部15)はそれよりも下方の部分に比べて外径が縮小されていて、フロート弁構造体2が下方に移動して、この外径が縮小された部分が泡通路13の位置になると、泡通路13の内周面と弁軸部2bの外周面の間に隙間が生じ、この隙間を通って泡が飲料排出室5から泡排出室7へ通過できるようになる。また、弁軸部2b内部にはその全長に亙って泡抜き用の流路2fが形成されており、この泡抜き用の流路2fは、フロート2aの泡滞留室16に連通している。
【0024】
保持具2cは、軸方向上端が端板で閉じられた円筒状をなし、下端部に半径方向中心側に向かって放射状に配置された爪部材を、弁軸部2b外周面に円周方向に形成された溝に係合させることで、弁軸部2bに固定されている。保持具2cの軸方向上端の端板には中心部に穴が設けられ、周壁下部にも保持具2c内部と泡排出室7を連通する穴2hが設けられている。前記端板には半径方向に突出するガイド部材2gが設けられている。
【0025】
泡抜き弁2dは、下面に弁座を嵌め込んだ皿状部材と、該皿状部材上面に稙立された棒部材とからなっている。前記皿状部材の弁座は、弁軸部2bの上端に当接して、弁軸部2bに形成された泡抜き用の流路2fを閉じるようになっている。前記棒状部材は前記保持具2cの端板の穴を貫通しており、前記ガイド部材2gは保持具2cの上方、外部に位置し、前記皿状部材は保持具2cの内部に位置する。また、保持具2cの内部には、前記保持具2cの端板下面と前記皿状部材の上面の間に配置され、泡抜き弁2dを下方に向かって、つまり弁軸部2bの上端に向かって付勢するコイルばね2eが設けられている。さらに、保持具2cの前記爪部材下面と飲料排出室筐体1bの上面の間には、保持具2cを上方に付勢するスプリング22が配置されている。
【0026】
前記ガイド部材2gの半径方向端面は、泡排出室筐体1cの内周面に形成された前記弁開閉ガイド部26が内径方向に張り出した部分に当接する大きさになっている。フロート弁構造体2は上下方向に移動可能になっており、前記ガイド部材2gはフロート弁構造体2の上下動の際、前記弁開閉ガイド部26が内径方向に張り出した部分に当接すると、弁開閉ガイド部26に沿って動く。このため、ガイド部材2gは半径方向に押される。ガイド部材2gが半径方向に押されるとそれに伴なって、棒部材、皿状部材が共に傾斜し、皿状部材下面の弁座の一部が弁軸部2bの上端から離れ、泡抜き用の流路2fが開かれる。つまり、泡抜き用の流路2fが、泡排出室7と連通する。
【0027】
前記弁開閉ガイド部26は、フロート弁構造体2が一番下の位置にあるとき(フロート2aの下端が飲料流入口筐体1dの上面に当接している状態)泡抜き用の流路2fが開かれ、その上の中間停止位置(フロート2aの下端が飲料流入口筐体1dの上面から離れ、フロート2aの円錐台部がフロート室筐体1aの円錐面から離れている状態)にあるとき、泡抜き用の流路2fが閉じられるような形状にしてある。前記弁開閉ガイド部26はさらに、フロート弁構造体2が中間停止位置の上の泡抜き位置にあるとき、泡抜き用の流路2fが開かれ、一番上の位置にあるとき(フロート2aの円錐台部がフロート室筐体1aの円錐面に接し、仕切弁14が閉じた状態)泡抜き用の流路2fが閉じられるような形状にしてある。
【0028】
操作部24は、前記泡排出室筐体1cの上部外周に摺動可能にかつ同心状に嵌合され上端が端板で閉じられた円筒状の操作部筐体24aと、前記端板中央に形成された孔及び前記泡排出室筐体1cの上端部壁面の貫通穴に挿通して配置され、ナット24bで前記端板に固定された押し棒11と、前記端板下面と泡排出室筐体1cの上端面の間に配置されて操作部筐体24aを上方に付勢するコイルばね24cと、から構成されている。前記泡排出室筐体1cの上端部壁面の貫通穴内周面にはOリングが装着されており、押し棒11と貫通穴内周面の間をシールしている。つまり、操作者が、操作部筐体24aを前記コイルばね24cに抗して手で下方に押し下げると、押し棒11が前記Oリングと摺動しつつ泡排出室7に進入し、押し棒11下端が前記保持具2cの上面を押し下げるようになっている。
【0029】
操作部筐体24aが下限位置まで押し下げられた状態で、前記ガイド部材2gは前記弁開閉ガイド部26が内径方向に張り出した部分に当接し、保持具2cが傾斜した状態になるようにしてある。操作部筐体24aから手を離すと、操作部筐体24a、押し棒11は、コイルばね24cによって、原位置に復帰する。なお、押し棒11は止め輪が装着されていて、泡排出室筐体1cの上端面の穴から抜け出さないようにしてある。
【0030】
上記構成の炭酸飲料送出弁の動作を次に説明する。炭酸飲料送出弁を樽に取り付けて、樽のバルブを開けると、抽出具の炭酸ガスと飲料が飲料流入口25を経てフロート室3に入り込む。フロート2aは飲料流入口25の真上に位置しているから、流入した炭酸ガスのほとんどはフロート2aに流入する。したがって、泡滞留室16の上部に炭酸ガスが溜り、下部に飲料が溜まった状態となる。フロート室筐体1aに流入する飲料はフロート2の外周とフロート室筐体1aの内周面の間を通って上昇し、飲料通路12を経て飲料排出室5に流入する。飲料排出室5に流入した飲料は、飲料排出口4から流出する。
【0031】
炭酸ガスのフロート室3滞留量があらかじめ設定された量になると、フロート弁構造体2の重量よりも、飲料によりフロート弁構造体2に加わる浮力が大きくなり、フロート弁構造体2は上昇する。フロート弁構造体2が上昇してフロート2aの円錐台面がフロート室筐体1aの円錐台面に当接すると、仕切弁14が閉じて、飲料は飲料排出室5には流れなくなる。フロート2aの円錐台面がフロート室筐体1aの円錐台面に当接した位置が、フロート弁構造体2の上昇端(フロート弁構造体2の最も上昇した位置)である。図2にこの状態を示す。この状態では、ガイド部材2gの外周端は弁開閉ガイド部26の半径方向外周側に広がった位置に当接し、保持具2cは直立位置にある。したがって、泡抜き用の流路2fの上端部は閉じている。
【0032】
飲料排出室5に飲料が流れなくなったら、操作部筐体24aを手で押して押し棒11を下限まで押し下げ、数秒間押し下げたままにしておく。押し下げた状態を図3に示す。図3に示すように、押し棒11を押し下げると、押し棒11先端が前記保持具2cの上面に当接してフロート弁構造体2を下降端まで押し下げる。フロート2aの下端が飲料流入口筐体1dの上面に当接した状態が、フロート弁構造体2の下降端である。この状態では、ガイド部材2gの外周端が弁開閉ガイド部26の半径方向内周側にせり出した部分に当接して保持具2cとともに泡抜き弁2dの皿状部材が傾き、泡抜き用の流路2fが、泡排出室7と連通する。
【0033】
この結果、泡滞留室16内の炭酸ガスは泡抜き用の流路2f、泡排出室7、泡排出出口6を通って外部に排出される。また、フロート弁構造体2の下降に伴なってフロートの仕切弁14がフロート室筐体1aの円錐台部下面と離れて仕切弁14が開いた状態となる。したがって、飲料流入口25から流入した飲料は、フロート飲料通路10を通って、フロート外周に流れ、さらに仕切弁14、飲料通路12を経て、飲料排出室5に流入する。
【0034】
なお、フロート弁構造体2が下降端まで下降した状態では、弁軸部2bの断面積減少部15が泡通路13の位置になり、弁軸部2bの外周面と泡通路13の内周面の間に隙間が生じる。この隙間を経て、飲料排出室5の上部に溜まった炭酸ガスが泡排出室7へ流れ、泡排出出口6から排出される。前記隙間は、0.5mm以下に設定されているので、炭酸ガスはすぐ抜けるが、飲料は少ししか洩れない。
【0035】
炭酸ガスの排出が終わった時点で、操作部筐体24aから手を離すと、フロート弁構造体2は、フロート弁構造体2の重量と、スプリング22の上向きの力プラスフロート弁構造体2に加わる浮力がバランスした中間停止位置に上昇する。図4にフロート弁構造体2が中間停止位置にある状態を示す。この状態は、樽に十分な飲料があって、取出し管の末端のコックが開かれたら、飲料が飲料流入口25からフロート室3に流入し、飲料通路10を通って、フロート外周に流れ、さらに仕切弁14、飲料通路12、飲料排出室5、飲料排出出口4を経て、取出し管に流入する状態である。また、前記弁軸部2bの断面積減少部15は泡通路13よりも上方にあって、泡通路13は閉じられている。また、ガイド部材の外周端は弁開閉ガイド部26に当接しておらず、保持具2c及び泡抜き弁2dの棒部材が弁軸部2bの軸線に対して傾斜するには至らず、泡抜き用の流路2fの上端は閉じられた状態に維持される。
【0036】
すなわち、樽取替え後の操作は、操作部筐体24aを手で押し下げ、泡排出出口4から泡が出なくなったのを確認したのち、手を離すだけでよい。押し下げている時間は、数秒間である。
【0037】
前記図4に示す状態のままとしたときなどに、樽に微量の泡が発生することがあるが、この時の泡は飲料流入口25からフロート室3に流入し、泡滞留室16に溜まる。すると、フロート弁構造体2に加わる浮力が増加し、フロート弁構造体2は中間停止位置から上昇し始める。フロート弁構造体2が中間停止位置から上昇し始めると、ガイド部材の外周端が弁開閉ガイド部26の中心側への突出部に押されて傾斜し、図5の状態となる。ガイド部材の傾斜に伴なって泡抜き用の流路2fの上端部が開かれ、泡滞留室16及び泡抜き用の流路2fの泡が泡排出室7に排出される。この泡の排出により、フロート弁構造体2に加わっていた泡による浮力がなくなり、フロート弁構造体2は中間停止位置まで下降する。尚、図示されていないが、泡排出出口6の先には、バルブ破損時の飲料流出防止用の仕切弁と、泡及び洩れた飲料を溜めるための配管、飲料受け容器が接続してあり、泡排出室7に排出された前記泡は、この飲料受け容器に流入する。
【0038】
樽の飲料がなくなると、多量の炭酸ガスが泡滞留室16に入り込む。すると、フロート弁構造体2には大きな浮力が働き、フロートは中間停止位置上部の前記図5に示す泡抜き位置では止まらずに、図6に示す位置まで上昇し、フロート2aの円錐台面がフロート室筐体1aの円錐台面に当接して停止する。このため、仕切弁14が閉じて、飲料は飲料排出室5には流れなくなるから、樽が空になったことが分かり、新たな樽に交換される。
【0039】
本実施の形態のフロートは、泡滞留室16に炭酸ガスを溜めることでそこにあった飲料を排除して浮力を得る。したがって、スプリング22の上向きの付勢力とフロートの浮力の合計値がフロート弁構造体2の重量に見合う値になるまでは動かないが、前記合計値が、フロート弁構造体2の重量に見合う値を越えたら、フロート弁構造体2は浮上を開始して飲料通路12が閉じられる。そして、泡滞留室16に溜まった炭酸ガスの量が増えるにつれ、浮上速度が加速される。
【0040】
これに対して従来のフロートは、フロート室に飲料が満たされている状態では、ある浮力で浮上しており、炭酸ガスがフロート室内に溜まって液面がある程度低下してはじめて下降し始める。また、この下降は液面の低下、すなわち炭酸ガスの流入量に追随するものの、下降速度は炭酸ガスの流入量に比例するだけで加速されることはない。
【0041】
本実施の形態によれば、流入した炭酸ガスの量がある一定値を超えた段階でフロートが急速に上昇を開始して飲料の流出を停止するので、仕切弁14が閉鎖位置に近づいても、動作が流体の流れに影響されにくく、迅速、且つ確実に仕切弁14が閉鎖される。したがって、泡が取出し管に流入するのを確実に抑止できる。
【0042】
次に、本発明の第2の実施の形態を図7、図8を参照して説明する。本実施の形態が前記第1の実施の形態と異なるのは、フロート弁構造体2に代えて柔軟なダイヤフラムで形成されたフロート19をフロート室筐体1aのフロート室3に内装し、押し棒11を飲料通路12のすぐ上の位置にまで延長して押し棒11aとした点である。また、第1の実施の形態における泡抜き機構も設けられていない。ただし、前記第1の実施の形態における弁軸部2bの断面積減少部15は押し棒11aに形成され、押し棒11aを図8に示す状態にまで押し下げたとき、泡通路13が開くようにしてある。また、フロート室筐体1aのフロート室3の内周面下部に、半径方向中心側に棚状に突出した環状のフロート支持座27が形成されている。フロート支持座27の内径は、フロート19の外径よりも小さくしてある。さらに、このフロート支持座27の筐体1aとの結合部近傍に、フロート支持座27を上下方向に貫通する飲料通路10aが複数個設けられている。他の構成については、前記第1の実施の形態と同じなので図示と説明を省略する。
【0043】
本実施の形態におけるフロート19は、中空円筒状の部分と、この中空円筒状の部分の軸方向端部に大径端を結合された中空の円錐台状部分とからなっており、フロート室3内部で、円錐台状部分の小径端を上にして自由に浮遊するようになっている。円錐台状部分は、大径端が開放され、小径端が閉じられている。円錐台状部分の小径端上面には前記押し棒11aが当接する位置に、円形の受け座19aが装着されている。フロート19の円筒状の部分と円錐台状部分で形成される空洞部が、泡滞留部16となる。また、フロート19の円錐台状部分の小径端の径は飲料通路12の径と同じにしてあり、円錐台状部分の傾斜角はフロート室筐体1aの円錐台状部分下面の傾斜角と一致させてある。受け座19の径は、飲料通路12の径よりも小さくしてある。また、本実施の形態においては、炭酸ガス放出手段は、押し棒11a、フロート飲料通路10aで構成されている。
【0044】
フロート19は、通常状態、すなわち、泡滞留室16及びフロート室3に飲料が満たされている状態では、その重量が飲料によってフロート19に加わる浮力より大きくて、フロート支持座27の上に沈座し、泡滞留室16の容積の例えば70%まで泡が溜まったら、フロート19の重量と飲料による浮力がバランスするように構成されている。
【0045】
フロート19がフロート支持座27の上に沈座している状態で使用中に、樽が空になると、飲料流入口25から炭酸ガスが流入し、フロート19の泡滞留室16に溜まる。泡滞留室16に溜まった炭酸ガスの量が泡滞留室16の容積の70%を越えたら、フロート19は浮力によって浮かび上がり、図7に示す状態になって飲料通路12が閉じられる。すなわち、飲料はフロート室3から流出しなくなる。この状態で炭酸飲料送出弁を新たな樽に付け替える。付け替え終了後、押し棒11aを押し下げ、フロート19の下端部をフロート支持座27に当接させて、さらに図8に示す形状にフロート19を変形させる。
【0046】
フロート19を図8に示すように変形させることで、泡滞留室16に溜まっていた炭酸ガスはフロート飲料通路10a、飲料通路12を経て飲料排出室5に流入する。押し棒11aが図8に示す状態に保持されている間は、押し棒11aの断面積減少部が泡通路13の位置にあって、泡通路13が開かれているから、飲料排出室5に流入した炭酸ガスはさらに、泡通路13、泡排出室7、泡排出出口6を経て外部に排出される。
【0047】
炭酸ガス(泡)の排出が終るの確認したのち操作部筐体24aから手を離すと、押し棒11aはコイルばね24cの力で元の位置に戻り、フロート19は自身の弾性で反転してもとの形状に戻る。しかし、泡滞留室16に炭酸ガスが溜まっていないため、浮力がフロート19の重量に達しない。このため、フロート19はその下端がフロート支持座27に当接して沈座した状態となり、フロート19の円錐面とフロート室筐体1aの円錐面は離れている。したがって、飲料流入口25からフロート室3に流入した飲料は前記フロート飲料通路10a、飲料通路12を経て飲料排出室5に流入し、次いで飲料排出口4から取出し管に流出する。
【0048】
本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態よりも簡単な構成で目的を達成することができる。また、フロートの上昇、下降が浮力によって決まり、摺動抵抗の影響がないので、より安定した動作が得られる。但し、本実施の形態では、通常状態で樽から発生する泡を自動的に排出する仕組みがないので、通常状態では樽から泡が発生しないような場合に使用するのが望ましい。
【0049】
次に本発明の第3の実施の形態を、図9、図10を参照して説明する。本実施の形態が前記第2の実施の形態と異なるのは、柔軟なダイアフラムで形成したフロート19に代えて変形しにくい硬質の樹脂材料で形成したフロート17を用い、フロート支持座27aは、その取り付け範囲を円周の1/4未満とした点である。押し棒11aとフロート支持座27aにより、炭酸ガス放出手段が形成される。他の構成は前記第2の実施の形態と同じなので図示と説明を省略する。
【0050】
本実施の形態のフロート17は、円柱部材の軸方向の一端を円錐台形状に加工し、軸方向他端の端面に泡滞留室16となる半球形の窪みを加工して形成されている。また、円錐台部分表面に、小径端の径よりも大きい径のOリング用の溝を表面に垂直に加工し、Oリングを装着してある。さらに、円錐台円錐面の傾斜角度は、フロート室筐体1aの円錐面の傾斜角に一致させてあり、フロート17の円錐台部分の小径端の径は、フロート室筐体1aの飲料通路12の内径に合わせてある。フロート17も、円錐台部分の小径端を上にしてフロート室3内部で浮遊するように配置され、フロート17全体が飲料中にあるとき、泡滞留室16の容積の70%に炭酸ガスが溜まった状態で、その重量と飲料による浮力がバランスするように構成されている。つまり、泡滞留室16に溜まっている炭酸ガスの量が、泡滞留室16の容積の70%未満の状態では、フロート17は、下端をフロート支持座27aに支持された状態になっていて、飲料通路12が開かれた状態になっている。
【0051】
樽が空になって飲料流入口25からフロート室3に炭酸ガスが流入すると、流入した炭酸ガスはフロート17の泡滞留室16に溜る。溜まった量が泡滞留室16の容積の70%を越えると、フロート17は炭酸ガスが溜まったことによる浮力の増加で図9に示すように浮き上がり、フロート室筐体1aの円錐面に押しつけられる。この結果、フロート室筐体1aの円錐面とフロート17の円錐面の間が前記Oリングによりシールされ、炭酸ガスも飲料も飲料通路12を通過しなくなる。
【0052】
この状態で炭酸飲料送出弁を新たな樽に付け替える。付け替え終了後、押し棒11aを押し下げると、フロート17はその下端の一部がフロート支持座27aに当接するまで押し棒11aによって押し下げられる。フロート17の下端の一部がフロート支持座27aに当接してからさらに押し棒11aを押し下げると、フロート17はフロート支持座27aに当接している点を支点にして図10に示す形状に回転、傾斜する。フロート17が傾斜するにつれて、泡滞留室16に溜まっていた炭酸ガスは上方に放出され、飲料通路12を経て飲料排出室5に流入する。押し棒11aが図10に示す状態に保持されている間は、押し棒11aの断面積減少部が泡通路13の位置にあって、泡通路13が開かれているから、飲料排出室5に流入した炭酸ガスはさらに、泡通路13、泡排出室7、泡排出出口6を経て外部に排出される。
【0053】
炭酸ガスの排出が終了したのち、操作部筐体24aから手を離すと、押し棒11aはコイルばね24cの力で元の位置に戻り、フロート17を下方に押しつけていた力はなくなる。しかし、泡滞留室16に炭酸ガスが溜まっていないため、浮力がフロート17の重量に達しない。このため、フロート17はその下端の一部がフロート支持座27aに支持されて傾斜した状態となり、フロート17の円錐面とフロート室筐体1aの円錐面は離れている。したがって、飲料流入口25からフロート室3に流入した飲料は、飲料通路12を経て飲料排出室5に流入し、次いで飲料排出口4から図示されていない取出し管に流出する。なお、フロート室3に流入する炭酸ガスを確実に泡滞留室16に捕捉するために、図10の状態でも、泡滞留室16に炭酸ガスが一部残っているように、泡滞留室16の形状を形成しておくのが望ましい。
【0054】
本実施の形態によっても、前記第2の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0055】
本発明の第4の実施の形態を図11を参照して説明する。本実施の形態が前記第3の実施の形態と異なるのは、フロートの構造と、飲料流入口筐体の構造である。他の構成は前記第3の実施の形態と同じなので、説明を省略する。
【0056】
本実施の形態におけるフロート9は、軸線を上下方向にし下端が開放された円筒状部分9aと、この円筒状部分の上端に大径端を結合させた中空の円錐台状部分9bと、この円錐台状部分9bの下側円錐面に接する円錐面を備えた円錐台状の円錐台弁体9cと、この円錐台弁体9cを上方に向かって付勢するばね9dと、円筒状部分9aの上部内周に軸線と直交する方向に固定された環状の弁体支持座9eと、を含んで構成され、内部の空間が泡滞留室16を構成している。本実施の形態では、円錐台弁体9c、ばね9d、弁体支持座9e及び押し棒11aを含んで炭酸ガス放出手段が構成されている。
【0057】
円錐台弁体9cは、円錐台状部分9bと弁体支持座9eの間に小径端を上側にして配置され、円錐台弁体9cの外径は、弁体支持座9eの内径よりも大きくしてある。ばね9dは、円錐台弁体9cと弁体支持座9eの間に介装され、円錐台弁体9cを円錐台状部分9bの下側円錐面に向かって付勢して、円錐台弁体9cの上面(円錐面)を、円錐台状部分9bの下側円錐面に当接させている。
【0058】
円錐台状部分9bの上側円錐面は、フロート室筐体1aの円錐面と同じ傾斜の円錐面となっており、フロート9が上昇端まで上昇して円錐台状部分9bの上側円錐面がフロート室筐体1aの円錐面に当接したとき、両者の間をシールするためのOリングが装着されている。円錐台状部分9bの小径端には、フロート室筐体1aの飲料通路12の内径と同じ径のフロート上部穴18が設けられ、円錐台弁体9cの小径端の径は、飲料通路12の内径と同じ径にしてある。したがって、押し棒11aの下端は、押し棒が押し下げられたとき、円錐台弁体9cの小径端を押し下げるようになっている。さらに、円錐台弁体9cの円錐面には、この円錐面が円錐台状部分9bの下側円錐面に当接したとき、両者の間をシールするためのOリングが装着されている。
【0059】
飲料流入口筐体1eは、その上面中央部に、円柱状の飲料噴出部28を備えている。この円柱状の飲料噴出部28は、上部に、中心から外周側に向かって半径方向に放射状に形成された飲料噴出孔29aを備え、この飲料噴出孔29aに連通してその下方に上下方向に延びる飲料噴出孔29bを備えている。飲料噴出部28の外径はフロート9の円筒状部分9aの内径よりも小さく、前記フロート9の円筒状部分9a内にいり込んでいる。ただし、前記フロート9が下降端に位置した状態で、飲料噴出部28の上端が前記弁体支持座9eに接触することのない高さにしてある。
【0060】
また、フロート9全体が飲料の中にあり、泡滞留室16にも炭酸ガスが溜まっていない状態(通常時)では、フロート9に加わる浮力はフロート9の重量よりも小さく、フロート9は飲料流入口筐体1eの上面に下端を当接させて沈座している。そして、泡滞留室16に所定量の炭酸ガスが溜まると、フロート9に加わる浮力がフロート9の重量を上回ってフロート9が浮上するようになっている。
【0061】
本実施の形態の炭酸飲料送出弁は次ぎのように動作する。通常時、円錐台弁体9cはばね9dに付勢されて円錐台状部分9bに当接し、円錐台弁体9cと円錐台状部分9bの間はシールされて、泡、飲料は通過できないようになっている。飲料流入口25から流入した飲料は、飲料噴出孔29b,飲料噴出孔29aを経てフロート内部に噴出し、さらに、フロート飲料通路10、フロート室筐体1a内周面とフロート9の間、飲料通路12を経て飲料排出室5に導かれる。飲料排出室5に導かれた飲料は、飲料排出口4から取出し管へ流出する。
【0062】
樽が空になって、飲料流入口25から炭酸ガスが流入すると、流入した炭酸ガスは泡滞留室16に溜り、フロート9の重量よりもフロート9に加わる浮力が大きくなり、フロート9は浮上する。フロート9の浮上により、円錐台状部分9bの上側円錐面がフロート室筐体1aの円錐面に当接して両者の間がシールされ、飲料、炭酸ガスは、飲料通路12を通過できなくなる。飲料、炭酸ガスが、飲料通路12を通過できなくなることで、樽が空になったことが分かる。
【0063】
樽が空になったことが分かると樽の交換が行われ、炭酸飲料送出弁が新たな樽に付け替えられる。付け替え終了後、操作部筐体24aが押し下げられると、押し棒11aが円錐台弁体9cに当接し、そのまま、フロート9全体が、円筒状部分9aの下端が飲料流入口筐体1eの上面に当接するまで押し下げられる。この状態で円錐台状部分9bの上面とフロート室筐体1aの円錐面の間が離れ、フロート9の外側にあった炭酸ガスは飲料通路12を経て飲料排出室5に流入し、ここに溜まる。
【0064】
さらに押し棒11aを押し下げると、円錐台弁体9cがばね9dに抗して押し下げられ、円錐台弁体9cが弁体支持座9eに当接してとまる。この状態では、円錐台弁体9cと円錐台状部分9b下面の間が離れる。この結果、泡滞留室16に溜まっていた炭酸ガスが、円錐台弁体9cと円錐台状部分9b下面の間を通り、フロート上部穴18、飲料通路12を経て飲料排出室5に流入する。
【0065】
この状態(円筒状部分9aの下端が飲料流入口筐体1eの上面に当接し、円錐台弁体9cが弁体支持座9eに当接した状態)では、押し棒11aの断面積減少部15が泡通路13の位置にあり、泡通路13が開かれた状態になっている。このため、飲料排出室5に流入した炭酸ガスは、泡通路13を通って泡排出室7に流入し、泡排出出口6から排出される。
【0066】
なお、本実施の形態では、フロート9の下端が飲料流入口筐体1eの上面に当接したのち、円錐台弁体9cがばね9dに抗して押し下げられるようになっているが、逆に、先に円錐台弁体9cがばね9dに抗して押し下げられ、弁体支持座9eに当接してとまったのち、フロート9の全体が押し下げられるようにしてもよい。ただし、この場合は、ばね9dの力をフロート9に加わる浮力よりも弱くする必要がある。
【0067】
本実施の形態によれば、前記第2、第3の実施の形態の効果に加え、泡滞留室16に流入する流体(飲料、炭酸ガス)はフロート9に対して半径方向に噴出されるので、フロートの動作に対する影響が少なく、フロートの動作が流入する流体によって不安定になる惧れがない。
【0068】
本発明の第5の実施の形態を図12を参照して説明する。本実施の形態の炭酸飲料送出弁は、内部にフロート室3及び泡排出室7を備えた送出弁筐体30と、送出弁筐体30に内装されたフロート32と、フロート32を動かす押し棒11aを備えた操作部24と、を含んで構成されている。
【0069】
送出弁筐体30は、その下部にフロート室3を備え、その上部に泡排出室7を備えている。フロート室3と泡排出室7は、泡通路13を介して連通されているが、該泡通路13には、押し棒11aが挿通されていて押し棒11aと泡通路13の間の隙間は、泡通路13内周面に装着されたOリングにより、シールされている。ただし、押し棒11aの上部には、断面積減少部15が形成されており、押し棒11aがある位置まで押し下げられると、この断面積減少部15が泡通路13の位置にきて、押し棒11aと泡通路13の間の隙間が大きくなり、泡通路13が開かれるようになっている。
【0070】
送出弁筐体30のフロート室3底面には、飲料流入口25と飲料排出口4が形成され、泡排出室7側面には、泡排出出口6が形成されている。また、フロート室3の天井部分は、前記泡通路13の位置が一番高くなるように、傾斜がつけられている。図示の例では、直線的な傾斜となっているが、湾曲した曲面でもよい。
【0071】
フロート32は、その一端に前記飲料排出口4を開閉する飲料排出口弁33を備え、他端に、泡滞留室16となる窪み(上方に凸で閉じられ下側が開放された空間)を備えている。そして、両者の中間位置で水平方向の軸31で揺動可能に支持されている。フロート32は、フロート室3内に飲料が満たされ、泡滞留室16に滞留する泡(炭酸ガス)の量が所定量よりもすくないときは、フロート32に加わる浮力によりフロート32が前記軸31を中心に図上、時計回りに回転して、飲料排出口弁33が飲料排出口4を閉じないように重量が配分されている。また、泡滞留室16に炭酸ガスが所定量以上に滞留したときに、前記軸31を中心に図上、反時計回りに回転し、飲料排出口弁33が飲料排出口4を閉じるようになっている。前記泡滞留室16は、送出弁筐体30底部の飲料流入口25の上方に位置するように配置されている。
【0072】
前記操作部24は、送出弁筐体30の泡排出室7の外周に同心状に、且つ上下方向に摺動可能に嵌め込まれた円筒形状の操作部筐体24aと、操作部筐体24a内に同心状に配置され、操作部筐体24a頂部にナット24bで固定された押し棒11aと、操作部筐体24aの頂部下面と泡排出室7の上面の間に介装されて操作部筐体24aを上方に向かって付勢するコイルばね24cと、を含んでいる。押し棒11aは、泡排出室7の上面に形成された貫通孔と、前記泡通路13を貫通して上下方向に移動可能に配置されている。
【0073】
泡排出室7の上面と操作部筐体24aの間に前記コイルばね24cが介装されていて、操作部筐体24aはこのコイルばね24cで上向きに付勢されている。しかし、操作部筐体24aに固定された押し棒11aのフロート室3内の所定の位置に、前記泡通路13の内径よりも大きい径の止め輪が装着され、押し棒11aの上昇の上限位置、つまり操作部筐体24aの上限位置を規定している。
【0074】
押し棒11aの上限位置での下端は、飲料排出口弁33が飲料排出口4を閉じた状態で、フロート32の泡滞留室16部分の上方にあってフロート32に当接しない程度に近接して位置するように構成されている。
【0075】
本実施の形態の炭酸飲料送出弁の動作を次ぎに説明する。本実施の形態のフロート32は、フロート室3内に飲料が満たされ、泡滞留室16に炭酸ガスが溜まっていないとき、図12の状態から時計方向に回転して飲料排出口4が開かれた状態となっている。したがって、飲料は、飲料流入口25からフロート室3に流入し、飲料排出口4から流出する。
【0076】
樽が空になって炭酸ガスが飲料流入口25からフロート室3に流入すると、流入した炭酸ガスは、飲料流入口25の真上に位置する泡滞留室16に流入し、泡滞留室16を満たしていた飲料を排除する。この飲料の排除量がある限度を越すと、フロート32に加わる浮力と自重のバランスが崩れ、フロート32は反時計方向に回転する。フロート32の反時計方向回転により、飲料排出口弁33が飲料排出口4を閉じ、飲料排出口4からの飲料、炭酸ガスの流出は停止される。
【0077】
飲料排出口4からの飲料、炭酸ガスの流出停止により、樽が空になったことが確認され、樽が交換される。樽交換後、炭酸飲料送出弁は新たな樽に付け替えられ、樽の弁が開かれて新たな樽の飲料の圧力がフロート室3に加わる。この状態で操作部筐体24aが手で下限まで押し下げられる。操作部筐体24aが手で押し下げられると、押し棒11aが泡滞留室16のある位置でフロート32を押し下げ、フロート32は時計方向に回転する。フロート32の時計方向回転により、飲料排出口弁33が飲料排出口4を開き、同時に、泡滞留室16に溜まっていた炭酸ガスは泡滞留室16の縁から上方に流出する。上方に流出した炭酸ガスは、フロート室3上部に溜まるが、泡通路13の位置が最も高い位置になっているので、泡通路13の位置に集まる。一方、押し棒11aが下限まで押し下げられた状態では、押し棒11aの断面積減少部15が泡通路13の位置になって泡通路13が開かれるから、泡通路13の位置に集ったフロート室3の炭酸ガスは、泡通路13を経て泡排出室7に流入し、次いで、泡排出出口6から排出される。炭酸ガスの排出に伴なって、飲料流入口25から新たな樽の飲料がフロート室3に流入してくる。
【0078】
炭酸ガスの排出が終了するのを確認して、操作部筐体24aから手を離すと、操作部筐体24及び押し棒11aは、コイルばね24cに付勢されて、上限位置に復帰し、同時に泡通路13は閉じられる。そしてこの状態ではフロート室3は飲料で満たされているから(泡滞留室16にいくらか炭酸ガスが残留していてもよい)、フロート32は、先に述べたように、図12の状態から時計方向に回転した状態を維持し、飲料排出口4は開かれたままとなる。したがって、フロート室3に流入した飲料は、飲料排出口4を経て流出できるようになる。
【0079】
なお、図12では、送出弁筐体30は、全体が一体で形成されているが、前記各実施例と同様、飲料流入口筐体、フロート室筐体、泡排出筐体を組み合わせて構成してもよい。
【0080】
本実施の形態によれば、前記第2〜第4の実施の形態と同様の効果を得られると共に、取出し管を下向きに取りつける場合にも対応できる。
【0081】
【発明の効果】
本発明によれば、フロート室に流入する炭酸ガスを捕集して飲料と置換する泡滞留室を備えたフロートを設け、該置換により生ずる浮力によるフロートの浮上を利用して、フロート室に設けた飲料流出口を閉鎖するようにしたので、フロート室への炭酸ガスの流入が始まったら、従来の液面とともに移動するフロートと比較して、液中を迅速にかつ確実に前記飲料流出口を閉鎖することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す断面図である。
【図2】図1に示す実施の形態において、フロート弁構造体が最も高い位置にある状態を示す断面図である。
【図3】図1に示す実施の形態において、フロート弁構造体を最も下の位置(泡滞留室の炭酸ガスを放出する位置)に押し下げた状態を示す断面図である。
【図4】図1に示す実施の形態において、フロート弁構造体が通常の使用状態にある場合を示す断面図である。
【図5】図1に示す実施の形態において、フロート弁構造体が飲料から発生する炭酸ガスを排出する状態にある場合を示す断面図である。
【図6】図1に示す実施の形態において、フロート弁構造体が多量の炭酸ガスを捕集して最も高い位置に浮上し、飲料通路を閉じた状態を示す断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示す断面図である。
【図8】図7に示す実施の形態において、捕集した炭酸ガスを放出している状態を示す断面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態を示す断面図である。
【図10】図9に示す実施の形態において、捕集した炭酸ガスを放出している状態を示す断面図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態を示す断面図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 筐体
1a フロート室筐体
1b 飲料排出室筐体
1c 泡排出室筐体
1d,1e 飲料流入口筐体
2 フロート弁構造体
2a フロート
2b 弁軸部
2c 保持具
2d 泡抜き弁
2e ばね
2f 泡抜き用の流路
2g ガイド部材
3 フロート室
4 飲料排出口
5 飲料排出室
6 泡排出出口
7 泡排出室
8 開口部
9 フロート
9a 円筒状部分
9b 円錐台状部分
9c 円錐台弁体
9d ばね
9e 弁体支持座
10,10a フロート飲料通路
11,11a 押し棒
12 飲料通路
13 泡通路
14 仕切弁
15 断面積減少部
16 泡滞留室
17 フロート
18 フロート上部穴
19 フロート
20
22 スプリング
23 泡抜き機構
24 操作部
24a 操作部筐体
24b ナット
24c コイルばね
25 飲料流入口
26 弁開閉ガイド部
27,27a フロート支持座
28 飲料噴出部
29a,29b 飲料噴出孔
30 送出弁筐体
31 軸
32 フロート
33 飲料排出口弁

Claims (7)

  1. 飲料流入口及び飲料流出口を備えたフロート室と、該フロート室に内装され、フロート室に流入する炭酸ガスの量が増加したとき前記飲料流出口を閉じるように構成されたフロートと、を有してなり、炭酸飲料を貯蔵した容器に装着されて炭酸飲料を送出する炭酸飲料送出弁において、
    前記フロートは、フロート室底部の前記飲料流入口からフロート室に流入する炭酸ガスを下部の開口を介して捕集し飲料と置換して蓄える泡滞留室を備え、該置換によって発生する浮力により移動して前記飲料流出口を閉じるように動作するよう構成されたものであり、前記泡滞留室に蓄えられた炭酸ガスを放出する炭酸ガス放出手段が設けられていることを特徴とする炭酸飲料送出弁。
  2. 請求項1記載の炭酸飲料送出弁において、
    前記フロートは、前記フロート室および泡滞留室に飲料が満たされているとき上下方向の最も下の停止位置にあって前記飲料流出口を開いた状態に維持し、前記泡滞留室に所定量を超える炭酸ガスが捕集されたとき最も上昇した位置に移動して前記飲料流出口を閉じるように構成されているとともに、前記フロートを最も低い位置にまで押し下げる押し下げ手段が設けられていることを特徴とする炭酸飲料送出弁。
  3. 請求項1記載の炭酸飲料送出弁において、
    前記フロートは、前記フロート室および泡滞留室に飲料が満たされているとき上下方向の中間の中間停止位置にあって前記飲料流出口を開いた状態に維持し、前記泡滞留室に所定量を超える炭酸ガスが捕集されたとき最も上昇した位置に移動して前記飲料流出口を閉じるように構成されているとともに、前記フロートを最も低い位置にまで押し下げる押し下げ手段が設けられていることを特徴とする炭酸飲料送出弁。
  4. 請求項3記載の炭酸飲料送出弁において、
    前記フロート室の上方に配置され前記飲料流出口を介して連通された飲料排出室と、この飲料排出室の上方に配置され泡通路を介して連通された泡排出室とを備え、前記炭酸ガス放出手段は、泡滞留室の最上部に接続されて前記飲料流出口及び泡通路を経て泡排出室に達する管状の泡抜き用の流路と、この泡抜き用の流路の上端部に設けられ、フロートが予め定められた位置にあるとき前記泡抜き用の流路と前記泡排出室を連通する泡抜き機構と、を含んでなることを特徴とする炭酸飲料送出弁。
  5. 請求項2または3記載の炭酸飲料送出弁において、
    前記フロート室の上方に配置され前記飲料流出口を介して連通された飲料排出室と、この飲料排出室の上方に配置され泡通路を介して連通された泡排出室とを備え、前記押し下げ手段は、前記泡通路に挿通されて配置された押し棒によりフロートを押し下げるように構成され、該押し棒は、所定の位置まで押し下げられたとき、前記泡通路内周面との間に隙間を生じて泡通路を開くように構成されていることを特徴とする炭酸飲料送出弁。
  6. 請求項4記載の炭酸飲料送出弁において、
    前記泡抜き機構は、前記泡抜き用の流路の上端開口にばねにより押しつけられて該開口を閉鎖する泡抜き弁と、前記泡排出室内周壁に上下方向断面において半径方向に凹凸する形状に形成された弁開閉ガイド部と、を備えてなり、前記泡抜き弁は、フロートの上下動に追随して前記弁開閉ガイド部に当接して摺動し、前記弁開閉ガイド部の半径方向に突出した部分に当接したとき、前記開口を開くように構成されていることを特徴とする炭酸飲料送出弁。
  7. 請求項6記載の炭酸飲料送出弁において、
    前記フロートはスプリングにより中間停止位置を保持し、前記弁開閉ガイド部は、フロートの動作に連動して、フロートが最も下の位置にあるとき及びフロートが中間停止位置と最も上昇した位置の中間にあるとき前記泡抜き弁が開くように形成されていることを特徴とする炭酸飲料送出弁。
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