JP4191505B2 - 塗料用開閉弁におけるパッキン劣化検出装置及び方法 - Google Patents

塗料用開閉弁におけるパッキン劣化検出装置及び方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗料流路を開閉するための塗料用開閉弁におけるパッキンの劣化を検出する装置及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
塗装機のノズルにおいて塗料の噴出を制御する手段として、加圧エアにより駆動されるニードル式の開閉弁が用いられている。この開閉弁は、塗料流路に設けた弁口とこの弁口を開閉するニードルとを備え、常には、復帰バネの付勢によりニードルの前端が弁口を塞いだ閉弁状態に保たれている。また、ニードルの後端にはエア供給空間に臨むピストンが一体移動するように固着されており、エア供給空間にエアを圧送してピストンを加圧すると、ニードルが後退してニードルの先端が弁口から離間し、開閉弁が開弁状態となって塗料がノズルから噴出するようになっている(例えば、特許文献1などを参照)。
【0003】
このようにエアの供給によってニードルを駆動する開閉弁では、塗料流路とエア供給空間とを連通させるガイド孔にニードルが貫通されているが、塗料流路内の塗料がエア供給空間側へ漏出するのを防止するために、ガイド孔の内周にはニードルの外周との隙間をシールするパッキンが設けられている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−117157公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記開閉弁においてパッキンが劣化すると、塗料流路内の塗料がパッキンとガイド孔の内周との隙間、又はパッキンとニードルの外周との隙間を通ってガイド孔内に侵入する虞がある。もし、このような塗料の漏れが発生すると、塗料の粘性のためにニードルの動きが鈍くなって開閉のタイミングが狂ったり、固化した塗料がガイド孔とニードルとの間で引っ掛かって開弁動作や閉弁動作が確実に行われなくなったりするという不具合が生じる。
【0006】
尚、塗料のガイド孔内への漏れを検出する手段として、ガイド孔の内周から塗装機の外面に至る排出孔を形成し、排出孔から塗料が流出しているか否かを確認する方法がある。しかし、この方法では、排出孔の開口部がカバーなどで覆われている場合には、塗料の排出の発見が遅れる虞がある。
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、塗装機の開閉弁におけるパッキンの劣化を検出することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、塗料流路を開閉する塗料用開閉弁であって、前記塗料流路に設けた弁口と、エアが供給・排出されるエア供給空間と、前記塗料流路と前記エア供給空間との間に貫通させたガイド孔と、前記ガイド孔内に前後移動可能に貫通されたニードルと、前記ガイド孔と前記ニードルとの隙間をシールするパッキンと、前記エア供給空間に臨むように設けられるとともに前記ニードルの後端側に固着されたピストンと、前記ニードルを前方に付勢する復帰バネとを備えてなり、常には、前記復帰バネの付勢により前記ニードルの前端が前記弁口を塞いだ閉弁状態に保たれ、前記エア供給空間に圧送したエアで前記ピストンを加圧して前記ニードルを後退させることにより、そのニードルの前端を前記弁口から離間させて開弁状態とするようにした塗料用開閉弁において、前記ニードルの外周面に前後に並べて設けられ、反射光の光量が互いに異なる複数の被検出領域と、前記ニードルが開弁状態と閉弁状態との間で前後移動する過程で前記複数の被検出領域と対向するように設けた光ファイバーと、前記複数の被検出面で反射して前記光ファイバー内に入射した反射光の経時的な光量変動を検出する光量検出手段と、前記エア供給空間に対するエアの供給・排出のタイミングと、前記光量検出手段で検出された経時的な光量変動との時間的なずれを検出する経時的ずれ検出手段とを備えてなる構成とした。
【0008】
請求項2の発明は、塗料流路を開閉する塗料用開閉弁であって、前記塗料流路に設けた弁口と、エアが供給・排出されるエア供給空間と、前記塗料流路と前記エア供給空間との間に貫通させたガイド孔と、前記ガイド孔内に前後移動可能に貫通されたニードルと、前記ガイド孔と前記ニードルとの隙間をシールするパッキンと、前記エア供給空間に臨むように設けられるとともに前記ニードルの後端側に固着されたピストンと、前記ニードルを前方に付勢する復帰バネとを備えてなり、常には、前記復帰バネの付勢により前記ニードルの前端が前記弁口を塞いだ閉弁状態に保たれ、前記エア供給空間に圧送したエアで前記ピストンを加圧して前記ニードルを後退させることにより、そのニードルの前端を前記弁口から離間させて開弁状態とするようにした塗料用開閉弁において、前記ガイド孔の内周面に開口する検知孔と、この検知孔内に収容されるとともに、先端の受光面を前記ニードルの外周面に対向させた光ファイバーと、前記受光面から光ファイバー内に入射した入射光の光量を検出する光量検出手段と、この光量検出手段で検出される光量と、前記ニードルの外周面で反射して前記受光面に入射した入射光の光量とを比較する比較手段とを備えてなる構成とした。
【0009】
請求項3の発明は、塗料流路を開閉する塗料用開閉弁であって、前記塗料流路に設けた弁口と、エアが供給・排出されるエア供給空間と、前記塗料流路と前記エア供給空間との間に貫通させたガイド孔と、前記ガイド孔内に前後移動可能に貫通されたニードルと、前記ガイド孔と前記ニードルとの隙間をシールするパッキンと、前記エア供給空間に臨むように設けられるとともに前記ニードルの後端側に固着されたピストンと、前記ニードルを前方に付勢する復帰バネとを備えてなり、常には、前記復帰バネの付勢により前記ニードルの前端が前記弁口を塞いだ閉弁状態に保たれ、前記エア供給空間に圧送したエアで前記ピストンを加圧して前記ニードルを後退させることにより、そのニードルの前端を前記弁口から離間させて開弁状態とするようにした塗料用開閉弁における前記パッキンの劣化検出方法であって、前記ニードルの外周面に前後に並べて設けられ、反射光の光量が互いに異なる複数の被検出領域と、前記ニードルが開弁状態と閉弁状態との間で前後移動する過程で前記複数の被検出領域と対向するように設けた光ファイバーとを設けた構成とした上で、前記複数の被検出面で反射して前記光ファイバー内に入射した反射光の光量の経時的な変動を検出し、この反射光の経時的な光量変動と、前記エア供給空間に対するエアの供給・排出のタイミングとの時間的なずれ量に基づいて前記パッキンの劣化を検出する構成とした。
【0010】
請求項4の発明は、塗料流路を開閉する塗料用開閉弁であって、前記塗料流路に設けた弁口と、エアが供給・排出されるエア供給空間と、前記塗料流路と前記エア供給空間との間に貫通させたガイド孔と、前記ガイド孔内に前後移動可能に貫通されたニードルと、前記ガイド孔と前記ニードルとの隙間をシールするパッキンと、前記エア供給空間に臨むように設けられるとともに前記ニードルの後端側に固着されたピストンと、前記ニードルを前方に付勢する復帰バネとを備えてなり、常には、前記復帰バネの付勢により前記ニードルの前端が前記弁口を塞いだ閉弁状態に保たれ、前記エア供給空間に圧送したエアで前記ピストンを加圧して前記ニードルを後退させることにより、そのニードルの前端を前記弁口から離間させて開弁状態とするようにした塗料用開閉弁における前記パッキンの劣化検出方法であって、前記ガイド孔内において受光面を前記ニードルの外周面と対向するように設けた光ファイバー内に入射した入射光の光量を検出し、その検出される入射光の光量と、前記ニードルの外周面で反射して前記受光面に入射した入射光の光量との差に基づいて前記パッキンの劣化を検出する構成とした。
【0011】
【発明の作用及び効果】
[請求項1及び請求項3の発明]
開閉弁の開閉動作、即ちニードルの前後移動が行われるのに伴い、複数の被検出領域において反射する反射光の光量が変動し、この光量の経時的な変動が検出され、この検出結果からニードルの経時的な動きが解る。ニードルの移動量即ち光量は、エアの供給・排出のタイミングに追従して変動するのであるが、パッキンが劣化して塗料がガイド孔とニードルとの隙間に浸入すると、その塗料の粘性によってニードルの動きが鈍るため、エアの供給・排出タイミングと、光量の経時的な変動(ニードルの移動)との時間的なずれが大きくなる。そして、このずれ量が所定のしきい値を越えると、パッキンが劣化して塗料がガイド孔内に侵入したことが検出される。
【0012】
[請求項2及び請求項4の発明]
塗料がガイド孔内に侵入していない正常時には、ニードルの外周面で反射した光が、入射光として受光面から光ファイバー内に入射される。パッキンが劣化して塗料がガイド孔内に侵入すると、その侵入した塗料が受光面に付着するため、この受光面に付着した塗料で反射した光が光ファイバー内に入射することになる。そして、塗料で反射した光の光量と、ニードルの外周面で反射した光の光量との差が所定のしきい値を越えると、パッキンが劣化して塗料がガイド孔内へ侵入したことが検出される。
【0013】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図4を参照して説明する。
本実施形態では塗料用開閉弁12(以下、開閉弁という)を塗装機に内蔵したものについて説明する。塗装機は、塗料Pが噴出されるノズル11が前端部に設けられたボディ10と、ノズル11からの塗料Pの噴出を制御するニードル式の開閉弁12と、開閉弁12の開閉動作を制御するエアシリンダ13とを備えて構成されている。ボディ10の前端部には、その前端面に露出させた形態のノズル11が設けられ、ノズル11には、そのノズル11を前後に貫通する円形断面の噴出孔14が形成されている。ボディ10の内部における前端側領域には、ノズル11の噴出孔14に連通する塗料流路15が形成されている。一方、ボディ10の内部における後端側領域には、エアシリンダ13を構成するエア供給空間16が形成されている。また、ボディ10の内部における略中央領域には、塗料流路15とエア供給空間16とを連通させる前後方向のガイド孔17が設けられている。
【0014】
塗料流路15は、噴出孔14と、噴出孔14の後方に噴出孔14と同軸状に形成された円形断面の弁室18と、ボディ10の上面から弁室18内に連通する上下方向の流入路19と、弁室18からボディ10の下面に連通する上下方向の流出路20とから構成される。ノズル11の噴出孔14における後端側の開口部は弁室18に連通する弁口21となっており、この弁口21には、前方(塗料Pの噴出方向)に向かって径が細くなるテーパ状の弁シート22が、弁室18に対して同軸状に臨むように形成されている。タンク(図示せず)に貯留されている塗料Pは、ポンプ(図示せず)により流入路19、弁室18、流出路20を順に通る経路で循環するようになっている。
【0015】
開閉弁12は、上記した弁室18、弁口21及び弁シート22の他に、ニードル23、復帰バネ24、エアシリンダ13及びパッキン25F,25Rを備えて構成されている。
ニードル23は、前後方向に細長く円形断面をなすものであって、後述するガイド孔17により前後方向への移動を可能に且つ弁口21及び弁シート22と同軸状に支持されている。ニードル23の前端部は弁室18内に収容されており、このニードル23の前端部には、先細りのテーパ状をなす弁体26が弁シート22と対向するように設けられている。図1に示すように、ニードル23が前進して弁体26が弁シート22に密着した状態では、弁口21が塞がれて開閉弁12が閉弁状態となり、噴出孔14からの塗料Pの噴出は行われない。また、図2に示すように、ニードル23が後退して弁体26が弁シート22から離間することにより弁口21が開放された状態では、塗料流路15内に流入した塗料Pが、弁口21と噴出孔14を通ってノズル11の前端から霧化された状態で噴出されるようになっている。
【0016】
ニードル23のうち前後方向におけるほぼ中央部分がガイド孔17に貫通されている。ボディ10内に設けた嵌合孔27には、円筒状のガイド用筒体28が、後方から嵌合されて弁室18の後方に位置するように抜止め用筒体29により抜け止めされた状態で固定されており、このガイド用筒体28の中心孔がガイド孔17となっている。このガイド孔17にはニードル23が径方向のガタ付きなく貫通されている。ガイド用筒体28の内周における前後両端部には、夫々、リング状のパッキン25F,25Rが装着されている。パッキン25F,25Rは、ガイド用筒体28の内周(ガイド孔17の内周)とニードル23の外周との隙間をシールするものであって、前側のパッキン25Fは、塗料流路15内の塗料Pがガイド孔17内に侵入するのを規制し、後側のパッキン25Rは、エア供給空間16内のエアがガイド孔17内に漏出するのを規制する。尚、前側のパッキン25Fは抜止めリング30により塗料流路15側へ外れるのが防止され、後側のパッキン25Rは抜止め用筒体29によってエア供給空間16側へ外れるのが防止されている。
【0017】
エア供給空間16は、ガイド孔17及びニードル23と同軸状の円形断面のシリンダ室31と、このシリンダ室31とボディ10の外面との間を連通するエア流通路32とからなる。シリンダ室31内には、ニードル23と同軸状の円形をなすピストン33が、エア流通路32よりも後方において前後方向に移動し得るように収容されている。シリンダ室31の内周とピストン33の外周との隙間はパッキン34により気密にシールされている。かかるピストン33は、ニードル23の後端部に一体的に移動するように固着されているとともに、圧縮コイルバネからなる復帰バネ24によって前方へ付勢されている。
【0018】
エア流通路32には、電磁式の切換弁35を介してコンプレッサ36が接続されており、エアシリンダ制御手段37からの制御信号により、切換弁35が、コンプレッサ36からエア流通路32及びシリンダ室31内にエアを供給する開弁状態と、エア流通路32及びシリンダ室31内のエアを大気に放出する閉弁状態との間で切り変わるようになっている。エアがシリンダ室31内に供給されると、ピストン33に対して前方から作用する空気圧により、ピストン33とニードル23が復帰バネ24の付勢に抗して後方へ移動し、開閉弁12が開弁される。また、エア供給空間16内のエアが大気に解放されると、復帰バネ24の付勢力によりピストン33とニードル23が前進して開閉弁12が閉弁状態となる。
【0019】
以上が、塗装機及び開閉弁12の全体構成であるが、本実施形態では、ガイド孔17に設けた前側のパッキン25Fが劣化したことを検出する手段が設けられている。以下、そのパッキン劣化検出手段について説明する。
ガイド用筒体28には、その前後方向(長さ方向)のほぼ中央位置においてガイド用筒体28の内周から外周へ径方向(上下方向)に貫通する円形の検知孔38が形成されている。また、ボディ10には、嵌合孔27の内周からボディ10の外周下面に貫通する円形の取付孔39が、ガイド用筒体28の検知孔38と同軸状に形成されている。そして、この取付孔39と検知孔38には、ボディ10の下面の開口から光ファイバー40が差し込まれている。光ファイバー40は、その差込み方向先端面(ボディ10への取付け状態では上端面)の受光面41をガイド孔17内のニードル23の外周面に対向させた状態で図示しない固定手段により固定されている。
【0020】
ニードル23の外周面には、互いに反射光の光量が異なるように色分けされた2つの被検出領域23F,23Rが前後に隣接して設けられている。後側の被検出領域23Rは、ニードル23の材料そのものの色であって例えばシルバー等の比較的反射光の光量の大きい明るい色によって構成されている。一方、前側の被検出領域23Fには、例えば黒若しくはそれに近い色、即ち後側の被検出領域23Rの色よりも反射光の光量が小さい暗い色が塗布されている。開閉弁12が閉弁した状態、即ちニードル23が前進した状態では、後側の被検出領域23Rが光ファイバー40の受光面41と対向するようになっている。逆に、開閉弁12が閉弁した状態、即ちニードル23が後退した状態では、前側の被検出領域23Fが受光面41と対向するようになっている。
【0021】
光ファイバー40はボディ10の下面から外部へ導出され、その導出端部には、発光素子42と受光素子43が取り付けられている。発光素子42から発せられた光は光ファイバー40の内部を通り、受光面41を貫いてニードル23の外周面で反射し、その反射光が、受光面41から光ファイバー40内に入射されて受光素子43で受光されるようになっている。また、受光素子43は光量検出手段44に接続されている。光量検出手段44は、受光素子43から入力された電気信号に基づき、受光素子43で受光した反射光の光量を経時的に検出するようになっている。
【0022】
また、光量検出手段44には経時的ずれ検出手段45が接続され、経時的ずれ検出手段45には、光量検出手段44で検出した反射光の経時的な変動をあらわす検出信号が入力されるようになっている。また、経時的ずれ検出手段45には上記エアシリンダ制御手段37が接続されており、経時的ずれ検出手段45には、エアシリンダ制御手段37から切換弁35を切り変えるために出力される制御信号(エアシリンダ13にエアを供給する開弁動作とエアシリンダ13からエアを大気に排出する閉弁動作とを行わせるための制御信号)の経時的な変動(即ち、エア供給空間16に対するエアの供給・排出のタイミング)を示す検出信号が入力されるようになっている。そして、経時的ずれ検出手段45においては、エアシリンダ制御手段37から入力された検出信号と、光量検出手段44で検出された検出信号とに基づき、エア供給空間16に対するエアの供給・排出のタイミングと、反射光の経時的な光量変動との時間的なずれが検出されるようになっている。
【0023】
前側のパッキン25Fの劣化検出は、次のようにして行われる。
パッキン25Fが劣化していない正常な状態において塗装が行われていないあいだは、エアシリンダ制御手段37から切換弁35に送られる制御信号はオフ信号(図4において「OFF」で表示)であり、復帰バネ24の付勢により閉弁状態に保たれている。この状態では、明るい色で構成されている後側の被検出領域23Rで反射した反射光が光ファイバー40内に入射し、この反射光の光量が光量検出手段44において検出される。このときの、光量は大きい(図4において「大」で表示)。
【0024】
この状態においてエアシリンダ制御手段37から切換弁35へ開弁用のオン信号(図4において「ON」で表示)が送られると、エア供給空間16内にエアが供給され、エア供給空間16内がピストン33を動かすのに必要な圧力に上昇するまでの一定のタイムラグTaを経た後、ピストン33とニードル23が後退を開始し、開閉弁12が開弁状態となる。このニードル23の後退に伴ない、後側の被検出領域23Rが受光面41に対して後方へ外れ、代わって前側の被検出領域23Fが受光面41と対向する位置まで変位し、この前側の被検出領域23Fで反射した反射光が光量検出手段44において検出される。この前側の被検出領域23Fは後側の被検出領域23Rよりも暗い色で構成されているので、検出される光量は小さくなる(図4において「小」で表示)。
【0025】
また、開弁状態においてエアシリンダ制御手段37から切換弁35へ閉弁用のオフ信号が送られると、エア供給空間16内のエアが大気中に排出され、エア供給空間16内の圧力が復帰バネ24の付勢力を下回る値に下降するまでの一定のタイムラグTbを経た後、ピストン33とニードル23が前進を開始し、開閉弁12が閉弁状態に復帰する。このニードル23の前進に伴ない、前側の暗い被検出領域23Fが受光面41に対して前方へ外れ、代わって後側の明るい被検出領域23Rが受光面41と対向する位置まで変位し、この後側の被検出領域23Rで反射した反射光が光量検出手段44において検出され、検出される光量が大きい値に復帰する。
【0026】
上記のようにパッキン25Fが劣化していない正常な状態では、エアシリンダ制御手段37からの制御信号の切り換わりに対して反射光の光量の変動が一定範囲のタイムラグTa,Tbだけ遅れる。このタイムラグTa,Tbの双方が、予め設定されているしきい値よりも短いあいだは、経時的ずれ検出手段45において、ニードル23の移動速度、移動開始が正常に行われ、ひいては、パッキン25Fは交換を要する程には劣化していない、と判断される。
【0027】
さて、パッキン25Fが劣化すると、塗料流路15内の塗料Pが、劣化したパッキン25Fとニードル23又はガイド孔17との隙間を通り、ニードル23の外周面とガイド孔17の内周面との隙間に侵入する。この状態では、侵入した塗料Pの粘性のためにニードル23の円滑な動きの妨げとなり、エアの供給・排出が行われたときのニードル23の移動開始が遅れたりニードル23の移動速度が低下したりするようになる。即ち、エアシリンダ制御手段37からの制御信号の切り換わりに対し、反射光の光量の変動が正常時のタイムラグTa,Tbよりも遅れることになる。そして、この正常時よりも遅れたタイムラグTa,Tbが、予め設定されているしきい値よりも長くなると、経時的ずれ検出手段45においては、ニードル23の移動速度、移動開始が正常時よりも遅くなっており、パッキン25Fが交換を要する程に劣化するに至った、と判断される。以上により、塗装機の開閉弁12におけるパッキン25Fの劣化が確実に検出される。
【0028】
[実施形態2]
次に、本発明を具体化した実施形態2を図5乃至図9を参照して説明する。
本実施形態では塗料用開閉弁12(以下、開閉弁という)を塗装機に内蔵したものについて説明する。塗装機は、塗料Pが噴出されるノズル11が前端部に設けられたボディ10と、ノズル11からの塗料Pの噴出を制御するニードル式の開閉弁12と、開閉弁12の開閉動作を制御するエアシリンダ13とを備えて構成されている。ボディ10の前端部には、その前端面に露出させた形態のノズル11が設けられ、ノズル11には、そのノズル11を前後に貫通する円形断面の噴出孔14が形成されている。ボディ10の内部における前端側領域には、ノズル11の噴出孔14に連通する塗料流路15が形成されている。一方、ボディ10の内部における後端側領域には、エアシリンダ13を構成するエア供給空間16が形成されている。また、ボディ10の内部における略中央領域には、塗料流路15とエア供給空間16とを連通させる前後方向のガイド孔17が設けられている。
【0029】
塗料流路15は、噴出孔14と噴出孔14の後方に噴出孔14と同軸状に形成された円形断面の弁室18と、ボディ10の上面から弁室18内に連通する上下方向の流入路19と、弁室18からボディ10の下面に連通する上下方向の流出路20とから構成される。ノズル11の噴出孔14における後端側の開口部は弁室18に連通する弁口21となっており、この弁口21には、前方(塗料Pの噴出方向)に向かって径が細くなるテーパ状の弁シート22が、弁室18に対して同軸状に臨むように形成されている。タンク(図示せず)に貯留されている塗料Pは、ポンプ(図示せず)により流入路19、弁室18、流出路20を順に通る経路で循環するようになっている。
【0030】
開閉弁12は、上記した弁室18、弁口21及び弁シート22の他に、ニードル23、復帰バネ24、エアシリンダ13及びパッキン25F,25Rを備えて構成されている。
ニードル23は、前後方向に細長く円形断面をなすものであって、後述するガイド孔17により前後方向への移動を可能に且つ弁口21及び弁シート22と同軸状に支持されている。ニードル23の前端部は弁室18内に収容されており、このニードル23の前端部には、先細りのテーパ状をなす弁体26が弁シート22と対向するように設けられている。ニードル23が前進して弁体26が弁シート22に密着した状態では、弁口21が塞がれて開閉弁12が閉弁状態となり、噴出孔14からの塗料Pの噴出は行われない。また、図5に示すように、ニードル23が後退して弁体26が弁シート22から離間することにより弁口21が開放された状態では、塗料流路15内に流入した塗料Pが、弁口21と噴出孔14を通ってノズル11の前端から霧化された状態で噴出される。
【0031】
ニードル23のうち前後方向におけるほぼ中央部分がガイド孔17に貫通されている。ボディ10内に設けた嵌合孔27には、円筒状のガイド用筒体28が、後方から嵌合されて弁室18の後方に位置するように抜止め用筒体29により抜け止めされた状態で固定されており、このガイド用筒体28の中心孔がガイド孔17となっている。このガイド孔17にはニードル23が径方向のガタ付きなく貫通されている。ガイド用筒体28の内周における前後両端部には、夫々、リング状のパッキン25F,25Rが装着されている。パッキン25F,25Rは、ガイド用筒体28の内周(ガイド孔17の内周)とニードル23の外周との隙間をシールするものであって、前側のパッキン25Fは、塗料流路15内の塗料Pがガイド孔17内に侵入するのを規制し、後側のパッキン25Rは、エア供給空間16内のエアがガイド孔17内に漏出するのを規制する。尚、前側のパッキン25Fは抜止めリング30により塗料流路15側へ外れるのが防止され、後側のパッキン25Rは抜止め用筒体29によってエア供給空間16側へ外れるのが防止されている。
【0032】
エア供給空間16は、ガイド孔17及びニードル23と同軸状の円形断面のシリンダ室31と、このシリンダ室31とボディ10の外面との間を連通するエア流通路32とからなる。シリンダ室31内には、ニードル23と同軸状の円形をなすピストン33が、エア流通路32よりも後方において前後方向に移動し得るように収容されている。シリンダ室31の内周とピストン33の外周との隙間はパッキン34により気密にシールされている。かかるピストン33は、ニードル23の後端部に一体的に移動するように固着されているとともに、圧縮コイルバネからなる復帰バネ24によって前方へ付勢されている。
【0033】
エア流通路32には、電磁式の切換弁35を介してコンプレッサ36が接続されており、エアシリンダ制御手段37からの制御信号により、切換弁35が、コンプレッサ36からエア流通路32及びシリンダ室31内にエアを供給する開弁状態と、エア流通路32及びシリンダ室31内のエアを大気に放出する閉弁状態との間で切り変わるようになっている。エアがシリンダ室31内に供給されると、ピストン33に対して前方から作用する空気圧により、ピストン33とニードル23が復帰バネ24の付勢に抗して後方へ移動し、開閉弁12が開弁される。また、エア供給空間16内のエアが大気に解放されると、復帰バネ24の付勢力によりピストン33とニードル23が前進して開閉弁12が閉弁状態となる。
【0034】
以上が、塗装機及び開閉弁12の全体構成であるが、本実施形態では、ガイド孔17に設けた前側のパッキン25Fが劣化したことを検出する手段が設けられている。以下、そのパッキン劣化検出手段について説明する。
ガイド用筒体28には、その前後方向(長さ方向)のほぼ中央位置においてガイド用筒体28の内周から外周へ径方向(上下方向)に貫通する円形の検知孔38が形成されている。また、ボディ10には、嵌合孔27の内周からボディ10の外周下面に貫通する円形の取付孔39が、ガイド用筒体28の検知孔38と同軸状に形成されている。そして、この取付孔39と検知孔38には、ボディ10の下面の開口から光ファイバー40が差し込まれている。光ファイバー40は、その差込み方向先端面(ボディ10への取付け状態では上端面)の受光面41をガイド孔17内のニードル23の外周面に対向させた状態で図示しない固定手段により固定されている。また、受光面41はガイド孔17の内周面に対して径方向外側(下方)へ奥まって位置しており、これにより、ニードル23の外周面と受光面41との間には、受光面41と直交する方向(上下方向)においてニードル23の外周とガイド孔17の内周との隙間よりも大きい検知空間Sが構成されている。
【0035】
光ファイバー40はボディ10の下面から外部へ導出され、その導出端部には、発光素子42と受光素子43が取り付けられている。発光素子42から発せられた光は光ファイバー40の内部を通り、受光面41を貫いてニードル23の外周面で反射し、その反射した光が、受光面41から光ファイバー40内に入射されて受光素子43で受光されるようになっている。また、受光素子43は光量検出手段44に接続されている。光量検出手段44は、受光素子43から入力された電気信号に基づき、受光素子43で受光した入射光の光量を経時的に検出するようになっている。このニードル23の外周面の色は、例えばシルバー等の比較的反射光の光量が大きい明るい色によって構成されている。一方、塗料Pは、例えば黒、紺、緑などのニードル23の外周面よりも反射光の光量が小さい暗い色となっている。
【0036】
また、光量検出手段44には比較手段46が接続され、この比較手段46には、光量検出手段44で検出した入射光の経時的な変動をあらわす検出信号が入力されるようになっている。比較手段46においては、予め、ニードル23の外周面で反射して受光面41に入射した入射光の光量が記憶されており、光量検出手段44で検出される光量と、予め記憶させておいた光量(ニードル23の外周面で反射して受光面41に入射した入射光の光量)とが比較されるようになっている。
【0037】
前側のパッキン25Fの劣化検出は、次のようにして行われる。パッキン25Fが劣化していない正常な状態において塗装が行われていないあいだは、エアシリンダ制御手段37から切換弁35に送られる制御信号はオフ信号(図9において「OFF」で表示)であり、復帰バネ24の付勢により閉弁状態に保たれている。この閉弁状態においてエアシリンダ制御手段37から切換弁35へ開弁用のオン信号(図9において「ON」で表示)が送られると、エア供給空間16内にエアが供給され、エア供給空間16内がピストン33を動かすのに必要な圧力に上昇するまでの一定のタイムラグを経た後、ピストン33とニードル23が後退を開始し、開閉弁12が開弁状態となる。また、開弁状態においてエアシリンダ制御手段37から切換弁35へ閉弁用のオフ信号が送られると、エア供給空間16内のエアが大気中に排出され、エア供給空間16内の圧力が復帰バネ24の付勢力を下回る値に下降するまでの一定のタイムラグを経た後、ピストン33とニードル23が前進を開始し、開閉弁12が閉弁状態に復帰する。
【0038】
パッキンが劣化していない正常な状態では、比較的明るいニードル23の外周面で反射した光が受光面41で受光されるので、光量検出手段44で検出される光量は比較的大きい値(図9において「大」で表示)であって、予め比較手段46に記憶されている値とほぼ同じである。このように、検出される入射光の光量の値が予め記憶されている値とほぼ同じであるあいだは、比較手段46において、ニードル23とガイド孔17との隙間への塗料Pの侵入がなく、ひいては、パッキン25Fは交換を要する程には劣化していない、と判断される。
【0039】
さて、パッキン25Fが劣化すると、塗料流路15内の塗料Pが、劣化したパッキン25Fとニードル23との隙間を通り、ニードル23の外周面とガイド孔17の内周面との隙間に侵入する。そして、この侵入した塗料Pが、ニードル23の外周面と光ファイバー40の受光面41との間の検知空間S内に至ると、図7に示すように、ガイド孔17の内周に臨んでいる受光面41には塗料Pが付着する。この状態では、発光素子42が発せられて光ファイバー40内を進んだ光が、受光面41に付着した塗料Pで反射し、その反射光が光ファイバー40内に入射して受光素子43で受光されることになる。この塗料Pの色はニードル23の外周面よりも暗い色であるので、光量検出手段44で検出される光量は、比較手段46に記憶されている値(ニードル23の外周面で反射した光の光量)よりも小さい値(図9に「小」で表示)となる。このように検出された光量の値が、記憶されている値よりも小さくなると、比較手段46においては、パッキン25Fが交換を要する程に劣化するに至った、と判断される。このようにして、塗装機の開閉弁12におけるパッキン25Fの劣化が確実に検出される。
【0040】
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態1ではニードルの外周の色を変えることによって反射光の光量が異なる2つの領域を設けた、本発明によれば、面粗度を変えるなどの表面処理によって反射光の光量が変わるようにしてもよい。
【0041】
(2)上記実施形態1では光ファイバーをガイド孔内に配置したが、請求項1の発明によれば、光ファイバーをガイド孔の外部(エア供給空間内)に配置してもよい。
(3)上記実施形態1及び2では1本の光ファイバーを用いたが、本発明によれば、光ファイバーを発光用と受光用の2本に分けて設けてもよい。
(4)上記実施形態1においても、実施形態2のように光ファイバーの受光面に付着した塗料によって光ファイバー内に入射する入射光の光量減少を検出するようにしてもよい。
【0042】
(5)上記実施形態1では反射光の光量が前側の被検出領域よりも後側の被検出領域の方が小さくなるようにしたが、本発明によれば光量の大小を前後逆にしてもよい。
(6)上記実施形態1では後側の被検出領域をニードルの材料そのままの色によって構成したが、本発明によれば、前側の被検出領域に着色してもよい。尚、この場合、前側の被検出領域をニードルの材料そのままの色によって構成してもよい。
【0043】
(7)上記実施形態2では塗料で反射した光の光量がニードルの外周面で反射した光の光量よりも小さくなるようにしたが、本発明によれば、塗料で反射した光の光量がニードルの外周面で反射した光の光量よりも大きくなるようにしてもよい。
(8)上記実施形態では塗料用開閉弁が塗装機(塗装ガン)の内部に設けられている場合について説明したが、本発明は、塗装機に接続された塗料流路(例えば、塗料供給源から塗装機に塗料を圧送するための塗料供給路や、塗装機から塗料供給源側へ塗料を戻すための塗料還流路)の途中に設けた開閉弁や、塗装機又は塗装機に連なる塗料流路に対して接続・離脱される色替え装置や補給装置に設けた開閉弁など、塗料が流通する経路の途中に設けた開閉弁に視無敵用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1における閉弁状態をあらわす断面図
【図2】開弁状態をあらわす断面図
【図3】エアの供給・排出のタイミングと、被検出面における反射光の光量の経時的な変動との時間的なずれ量を比較する手段をあらわすブロック図
【図4】エア供給空間に対するエアの供給・排出のタイミングと、被検出面における反射光の光量の経時的な変動をあらわすグラフ
【図5】実施形態2における開弁状態をあらわす断面図
【図6】ガイド孔内に塗料が侵入していない状態をあらわす拡大断面図
【図7】ガイド孔内に侵入した塗料が光ファイバーの受光面に付着した状態をあらわす拡大断面図
【図8】光ファイバーへの入射光の光量変動が所定のしきい値を越えたか否かを比較する手段をあらわすブロック図
【図9】エア供給空間に対するエアの供給が行われない状態において、光ファイバーに入射した光の光量が経時的に変動した様子をあらわすグラフ
【符号の説明】
P…塗料
11…ノズル
12…開閉弁(塗料用開閉弁)
15…塗料流路
16…エア供給空間
17…ガイド孔
21…弁口
23…ニードル
23F…被検出領域
23R…被検出領域
24…復帰バネ
25F…パッキン
33…ピストン
38…検知孔
40…光ファイバー
41…受光面
43…受光素子
44…光量検出手段
45…経時的ずれ検出手段
46…比較手段

Claims (4)

  1. 塗料流路を開閉する塗料用開閉弁であって、
    前記塗料流路に設けた弁口と、
    エアが供給・排出されるエア供給空間と、
    前記塗料流路と前記エア供給空間との間に貫通させたガイド孔と、
    前記ガイド孔内に前後移動可能に貫通されたニードルと、
    前記ガイド孔と前記ニードルとの隙間をシールするパッキンと、
    前記エア供給空間に臨むように設けられるとともに前記ニードルの後端側に固着されたピストンと、
    前記ニードルを前方に付勢する復帰バネとを備えてなり、
    常には、前記復帰バネの付勢により前記ニードルの前端が前記弁口を塞いだ閉弁状態に保たれ、
    前記エア供給空間に圧送したエアで前記ピストンを加圧して前記ニードルを後退させることにより、そのニードルの前端を前記弁口から離間させて開弁状態とするようにした塗料用開閉弁において、
    前記ニードルの外周面に前後に並べて設けられ、反射光の光量が互いに異なる複数の被検出領域と、
    前記ニードルが開弁状態と閉弁状態との間で前後移動する過程で前記複数の被検出領域と対向するように設けた光ファイバーと、
    前記複数の被検出面で反射して前記光ファイバー内に入射した反射光の経時的な光量変動を検出する光量検出手段と、
    前記エア供給空間に対するエアの供給・排出のタイミングと、前記光量検出手段で検出された経時的な光量変動との時間的なずれを検出する経時的ずれ検出手段とを備えてなることを特徴とする塗料用開閉弁におけるパッキン劣化検出装置。
  2. 塗料流路を開閉する塗料用開閉弁であって、
    前記塗料流路に設けた弁口と、
    エアが供給・排出されるエア供給空間と、
    前記塗料流路と前記エア供給空間との間に貫通させたガイド孔と、
    前記ガイド孔内に前後移動可能に貫通されたニードルと、
    前記ガイド孔と前記ニードルとの隙間をシールするパッキンと、
    前記エア供給空間に臨むように設けられるとともに前記ニードルの後端側に固着されたピストンと、
    前記ニードルを前方に付勢する復帰バネとを備えてなり、
    常には、前記復帰バネの付勢により前記ニードルの前端が前記弁口を塞いだ閉弁状態に保たれ、
    前記エア供給空間に圧送したエアで前記ピストンを加圧して前記ニードルを後退させることにより、そのニードルの前端を前記弁口から離間させて開弁状態とするようにした塗料用開閉弁において、
    前記ガイド孔の内周面に開口する検知孔と、
    この検知孔内に収容されるとともに、先端の受光面を前記ニードルの外周面に対向させた光ファイバーと、
    前記受光面から光ファイバー内に入射した入射光の光量を検出する光量検出手段と、
    この光量検出手段で検出される光量と、前記ニードルの外周面で反射して前記受光面に入射した入射光の光量とを比較する比較手段とを備えてなることを特徴とする塗料用開閉弁におけるパッキン劣化検出装置。
  3. 塗料流路を開閉する塗料用開閉弁であって、
    前記塗料流路に設けた弁口と、
    エアが供給・排出されるエア供給空間と、
    前記塗料流路と前記エア供給空間との間に貫通させたガイド孔と、
    前記ガイド孔内に前後移動可能に貫通されたニードルと、
    前記ガイド孔と前記ニードルとの隙間をシールするパッキンと、
    前記エア供給空間に臨むように設けられるとともに前記ニードルの後端側に固着されたピストンと、
    前記ニードルを前方に付勢する復帰バネとを備えてなり、
    常には、前記復帰バネの付勢により前記ニードルの前端が前記弁口を塞いだ閉弁状態に保たれ、
    前記エア供給空間に圧送したエアで前記ピストンを加圧して前記ニードルを後退させることにより、そのニードルの前端を前記弁口から離間させて開弁状態とするようにした塗料用開閉弁における前記パッキンの劣化検出方法であって、
    前記ニードルの外周面に前後に並べて設けられ、反射光の光量が互いに異なる複数の被検出領域と、
    前記ニードルが開弁状態と閉弁状態との間で前後移動する過程で前記複数の被検出領域と対向するように設けた光ファイバーとを設けた構成とした上で、
    前記複数の被検出面で反射して前記光ファイバー内に入射した反射光の光量の経時的な変動を検出し、
    この反射光の経時的な光量変動と、前記エア供給空間に対するエアの供給・排出のタイミングとの時間的なずれ量に基づいて前記パッキンの劣化を検出することを特徴とする塗料用開閉弁におけるパッキン劣化検出方法。
  4. 塗料流路を開閉する塗料用開閉弁であって、
    前記塗料流路に設けた弁口と、
    エアが供給・排出されるエア供給空間と、
    前記塗料流路と前記エア供給空間との間に貫通させたガイド孔と、
    前記ガイド孔内に前後移動可能に貫通されたニードルと、
    前記ガイド孔と前記ニードルとの隙間をシールするパッキンと、
    前記エア供給空間に臨むように設けられるとともに前記ニードルの後端側に固着されたピストンと、
    前記ニードルを前方に付勢する復帰バネとを備えてなり、
    常には、前記復帰バネの付勢により前記ニードルの前端が前記弁口を塞いだ閉弁状態に保たれ、
    前記エア供給空間に圧送したエアで前記ピストンを加圧して前記ニードルを後退させることにより、そのニードルの前端を前記弁口から離間させて開弁状態とするようにした塗料用開閉弁における前記パッキンの劣化検出方法であって、
    前記ガイド孔内において受光面を前記ニードルの外周面と対向するように設けた光ファイバー内に入射した入射光の光量を検出し、
    その検出される入射光の光量と、前記ニードルの外周面で反射して前記受光面に入射した入射光の光量との差に基づいて前記パッキンの劣化を検出することを特徴とする塗料用開閉弁におけるパッキン劣化検出方法。
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