JP4190842B2 - 歯科用咬合器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯科用咬合器に関し、特に、バイトフォークを上顎クラッチに着脱可能に取り付けることができる歯科用咬合器等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
歯科用咬合器は、患者の顎の形態の特徴に応じて咬合不正が生じないように、顎の動きを再現しながら調整して義歯等を製作する装置である。歯科用咬合器は、下顎模型が取り付けられる下顎フレームと、上顎模型が取り付けられる上顎フレームを備える。下顎フレームの後方端部に設けられた脚部には、開閉機構(生体の顎関節部に相当する)を介して、上顎フレームが取り付けられる。
【0003】
開閉機構は、下顎フレームの脚部に互いに対向して設けられた一対の顆頭球(生体の下顎頭に相当する)と、上顎フレームに設けられた顆頭球の案内路(生体の下顎窩に相当する)とによって構成されている。上顎フレームは、左右の顆頭球の中心を結ぶ線分を回転軸として開閉運動を行なう。前記顆頭球の案内路は、上顎フレームの後方端部にあり、上顎フレームの上面で規定される基準面に対し下方に向かって矢状顆路傾斜角だけ傾斜した上壁と、後方端部側の後壁とから形成される。顆頭球は、上壁によって顆頭球案内路内を誘導される。
【0004】
また、脚部を介して顆頭球の反対側には、後方基準軸が設けられており、この後方基準軸に上顎模型のホルダが取り付け可能となっている。上顎模型のホルダとしては、例えばアティチュードメータと呼ばれるものがあり、上顎模型のホルダが備える上顎クラッチの3次元的な位置を測定することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のアティチュードメータを用いたホルダでは、各患者毎に調整し直す必要があった。このため、再度同一人について調整する場合でも、一から調整し直す必要があった。
【0006】
また、従来のアティチュードメータでは、上顎クラッチが測定環を介して角度を変更可能に取り付けられる構成であるため、アティチュードメータの構成が複雑であり、また、使用に際してある程度の慣れが必要であった。
【0007】
また、従来の歯科用咬合器では、上顎模型のホルダが備えるリファレンスポインタの先端をそれぞれ外耳道に挿入してする際、患者に痛みを与える場合があり、また、無理な(正しくない)挿入が行われる場合があるのでこれに留意する必要があった。
【0008】
さらに、患者の顎の形態が多様であるため、上顎模型に傾きが生じ易く、歯列の平面が水平面から傾いてしまう場合があり、このような場合には、上下顎歯列の位置及び咬合関係を高精度に調整することが一層困難となっていた。
【0009】
そこで、本発明は、上下顎歯列の位置及び咬合関係を高精度かつ簡便に調整することができる歯科用咬合器を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明による歯科用咬合器は、下顎模型を支持するための下顎フレームと、上顎模型を支持するための上顎フレームと、上顎模型のホルダと、バイトフォークを少なくとも備えた歯科用咬合器であって、前記上顎模型のホルダは、上顎クラッチを備えており、前記バイトフォークは、当該バイトフォークに着脱可能な支持部を有しており、前記バイトフォークから前記支持部を取り外した後、当該バイトフォークを上顎クラッチに着脱可能に取り付けることを特徴とする。
【0011】
このように構成されているので、バイトフォークを再利用することができ、各患者毎の位置をそれぞれ永久的に保存することができる。
【0012】
前記バイトフォーク及び前記上顎クラッチは、そのいずれか一方に凹部が設けられ、他方に凸部が設けられ、この凹部と凸部が嵌合することにより、互いに着脱可能に取り付けられるものであってもよい。
【0013】
前記バイトフォーク及び前記上顎クラッチは、磁力により、互いに着脱可能に取り付けられるものであってもよい。
【0014】
前記バイトフォークは、水準器を備えており、前記下顎フレームの底部は、3つのスクリューによって3点支持されていることが好ましい。
【0015】
このように水準器を参照しながらスクリューを回すことにより、歯列の平面が精密に水平面となるように容易に補正することができる。
【0016】
前記上顎模型のホルダは、前記上顎クラッチを固定支持する棒状体を備えており、当該棒状体が、上顎模型のホルダに対して上下方向及び前後方向に相対的に移動することによって、上顎クラッチの位置を上下方向及び前後方向に調節でき、かつ、前記棒状体には上下位置目盛が設けられ、前記上顎模型のホルダには前後位置目盛が設けられていてもよい。
【0017】
このように構成されているので、上顎模型のホルダの構成を従来のもの(例えば、アティチュードメータ)よりもシンプルなものとでき、しかも、上顎クラッチの位置を前後、上下に目盛で調節しながら、正確かつ簡易に調整することができる。
【0018】
前記上顎模型のホルダは、アーム状のフェイスボウと、当該フェイスボウに設けられたポインタを備えており、当該ポインタが、フェイスボウに対してスライド及び回転することによって、ポインタの先端部の位置を水平方向に自在に調節でき、かつ、当該ポインタにはスライド位置目盛が設けられ、前記フェイスボウには回転位置目盛が設けられていてもよい。
【0019】
このように構成されているので、正確かつ簡易に調節することができる。
【0020】
前記下顎フレームの後方端部には一対の脚部が備えられ、当該脚部には顆頭球が互いに対向して設けられており、脚部を介して顆頭球の反対側には後方基準軸が設けられており、当該後方基準軸が、脚部に対して左右方向に相対的に移動することによって、前記上顎クラッチの位置を左右方向に調節でき、かつ、当該後方基準軸の支持部には左右位置目盛が設けられていてもよい。
【0021】
このように構成されているので、上顎クラッチの左右の位置を目盛で調節しながら、正確かつ簡易に調整することができる。
【0022】
前記上顎模型のホルダは、アーム状のフェイスボウと、当該フェイスボウの後方両端部に設けられたリファレンスポインタを含み、当該リファレンスポインタは、弾性部材からなるキャップを備えていてもよい。
【0023】
このように構成されているので、リファレンスポインタを患者の外耳道に安全かつ正確に装着できる。
【0024】
本発明の歯科用咬合器は、下顎模型を支持するための下顎フレームと、上顎模型を支持するための上顎フレームと、上顎模型のホルダを少なくとも備えた歯科用咬合器であって、前記上顎模型のホルダは、アーム状のフェイスボウと、当該フェイスボウの後方両端部に設けられたリファレンスポインタを含み、当該リファレンスポインタは、弾性部材からなるキャップを備えることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0026】
(第1の実施の形態)
図1は、実施形態1に係る歯科用咬合器10の全体斜視図であり、図2は、図1における上顎クラッチ81とバイトフォーク83等の関係を説明する図であり、図3は、リファレンスポインタ74と後方基準軸76等の関係を説明する図である。
【0027】
図1〜図3に示すように、歯科用咬合器10は、下顎フレーム20と、開閉機構を介して下顎フレーム20に取り付けられる上顎フレーム30と、上顎模型のホルダ90を備えている。
【0028】
下顎フレーム20の後方端部には一対の脚部21が備えられ、この脚部21には顆頭球22が互いに対向して設けられている。上顎フレーム30の後方端部には顆頭球22の案内路が形成されており、顆頭球22はこの案内路内を誘導される。
【0029】
下顎フレーム20は、スクリュー23、24、25により3点支持されており、各スクリューをそれぞれ回して上下移動させることにより、歯科用咬合器10の基準面を自在に調節することができる。
【0030】
下顎フレーム20には、脚部21を介して顆頭球22の反対側に後方基準軸76が設けられており、この後方基準軸76に上顎模型のホルダ90が取り付け可能となっている。
【0031】
上顎模型のホルダ90は、アーム状のフェイスボウ91と、フェイスボウ91の前方端部に設けられた上顎クラッチ前後調節部53と、フェイスボウ91に固定支持された棒状体92と、フェイスボウ91に可動に支持された棒状体51と、棒状体51に固定支持された上顎クラッチ81を備えている。棒状体92は、上顎クラッチ前後調節部53の前方端部に固定されている。このように棒状体92がフェイスボウ91に固定支持されており、フェイスボウ91の高さが所定値に維持されており、上顎フレーム30と下顎フレーム20の間の垂直顎間距離が保持されている。また、上顎フレーム30は部材93を回転可能に備えており、この部材93をねじ94によって回転させてフェイスボウ91の上に載せることができるようになっている。
【0032】
上顎クラッチ前後調節部53は、前後位置目盛54とねじ55からなる。上顎クラッチ81を固定支持した棒状体51を、前後位置目盛54によって移動量を調節しながら前後に移動させ、ねじ55で固定することによって、正確かつ簡易に上顎クラッチ81の前後位置を調整することができる。また、棒状体51には、上下位置目盛59が設けられており、この上下位置目盛59によって移動量を調節しながら上下に移動させ、ねじ52で固定することによって、正確かつ簡易に上顎クラッチ81の上下位置を調整することができる。なお、前後位置目盛54及び上下位置目盛59は、それぞれ1mm間隔で目盛が付されていることが好ましい。
【0033】
フェイスボウ91はポインタ56を備えており、ポインタ56はフェイスボウ91に対してスライド及び回転することができ、ポインタ56の先端部33の位置を水平方向に自在に調節することができるようになっている。ポインタ56にはスライド位置目盛31が設けられ、フェイスボウ91には回転位置目盛32が設けられている。この目盛31、32によってスライド量及び回転量を調節しながら、ポインタ56の先端部33を皮膚に触れさせながら水平に移動させ、ねじ57で固定することによって、前方基準点の位置を正確かつ容易に調整することができる。なお、スライド位置目盛31は1mm間隔で目盛が付されていることが好ましく、回転位置目盛32は1度毎に目盛が付されていることが好ましい。
【0034】
調整した際に、前後位置目盛54、上下位置目盛59、スライド位置目盛31、回転位置目盛32の値を記録しておくことにより、後日、正確かつ容易に、同じ条件で同位置を決定することができる。
【0035】
棒状体51には上顎クラッチ81がジョイント87、88によって着脱可能に取り付けられる。ジョイント88は、棒状体51に直角に固定支持されている。図2に示すように、上顎クラッチ81側のジョイント87と、棒状体51側のジョイント88を結合させ、ねじ89を閉めることにより、上顎クラッチ81が棒状体51に固定される。上顎クラッチ81には凹部85が形成されており、バイトフォーク83には凹部85に相補する形状の凸部86が形成されており、この凹部85と凸部86を嵌合させることによりバイトフォーク83を上顎クラッチ81に着脱可能に取り付けることができる。バイトフォーク83は、これに着脱可能な支持部82を有しており、この支持部82を図2に示すように取り外した後、バイトフォーク83を上顎クラッチ81に取り付ける。バイトフォーク83には、周知の水準器84が着脱可能に備えられている。水準器84はバイトフォーク83に対して嵌め込みにより取り付けられてもよく、マグネット等により着脱可能に取り付けられてもよい。
【0036】
次に、図3を参照しながら、リファレンスポインタ74と後方基準軸76等の関係を説明する。なお、図3においては、顆頭球の図示は省略してある。脚部21は、軸支持部77を可動に支持しており、この軸支持部77の先端には後方基準軸76が設けられている。一方、フェイスボウ91の後方両端部にはリファレンスポインタ74が支持部75を介して取り付けられている。リファレンスポインタの支持部75は屈曲しており、後方基準軸76に対向する部位に穴73が形成されている。患者の外耳道にリファレンスポインタ74を挿入し、目盛72(目盛は1mm間隔で付されていることが好ましい)の値を記録した後、ホルダ90を患者から外す。目盛72の値を記録した値にしてねじ71を締めた後、後方基準軸76を穴73に入れて、ホルダ90を後方基準軸76に取り付ける。これにより、後方基準軸76とリファレンスポインタの支持部75とが一体となる。そして、軸支持部77に設けられた左右位置目盛(目盛は1mm間隔で付されていることが好ましい)によって移動量を調節しながら、調節ねじ78を回転させて、後方基準軸76を脚部21に対して相対的に左右に移動させる。これにより、正確かつ簡易に上顎クラッチの左右の位置を調整することができる。
【0037】
調整した際に、軸支持部77の目盛及び目盛72の値を記録しておくことにより、後日、正確かつ容易に同じ条件で同位置を決定することができる。
なお、上述のように上顎模型を調整装着した後、歯科用咬合器10の上下を逆にして下顎模型を装着固定する際には、上顎フレーム30の前方端部の穴34にインサイザルポール(切歯指導桿)を取り付けるとともに、下顎フレーム20の前方端部に切歯指導板を取り付けて使用することもできる。
【0038】
本実施形態の歯科用咬合器10は、上顎クラッチ81にバイトフォーク83が着脱可能に取り付けられるので、上顎模型を取り付けたバイトフォーク83を再利用することができ、各患者毎の位置をそれぞれ永久的に保存することができ、上下顎歯列の位置及び咬合関係を正確かつ簡易に調整することができる。また、上記の構成としたので、上顎模型のホルダ90の構成を従来のものよりもシンプルなものとでき、しかも、上顎クラッチ81の位置を前後、上下、左右に目盛で調節しながら、また、ポインタ56で前方基準点を調節しながら、正確かつ簡易に調整することができる。さらに、バイトフォーク83を上顎クラッチ81に着脱可能とし、かつ各目盛により再現容易としたので、上下顎歯列の位置及び咬合関係を一層高精度かつ簡易に調整することができる。
【0039】
さらに、上顎模型の歯列の平面が水平面から傾いた場合には、水準器84の測定結果を観察しながら、スクリュー23、24、25をそれぞれ回して上下移動させることにより、歯列の平面が精密に水平面となるように補正することができる。すなわち、歯科用咬合器10をスクリューによる3点支持とし、スクリュー23、24、25を上下移動させて、各支持点における高さを調節することにより、歯科用咬合器10の基準面を変化させて、上顎模型の歯列の平面の傾きを補正することができる。
【0040】
なお、本実施形態においては、上顎クラッチ81に所定の形状の凹部85が形成され、バイトフォーク83に所定の形状の凸部86が形成された場合について説明したが、バイトフォークを上顎クラッチへ着脱可能に取り付ける機構はこれに限定されない。上顎クラッチ側に凸部が形成されバイトフォーク側に凹部が形成されてもよく、凹凸の形状は適宜変更されてもよい。凹凸の形状は互いに完全に相補せず、その一部において嵌合可能であってもよい。
【0041】
また、本実施形態においては、バイトフォークが上顎クラッチに着脱可能である点、棒状体51が上顎模型のホルダ90に対して上下、前後に調節可能である点、ポインタ56に目盛がある点、後方基準軸76を左右に調節できる点、等をすべて備えた歯科用咬合器10について説明したが、本発明は本実施形態に限定されず、これらの特徴点のうち一部を有するものも包含するものも含むことはいうまでもない。
【0042】
(第2の実施の形態)
図4は、実施形態2に係り、上顎クラッチとバイトフォーク等の異なる関係を説明する図である。
【0043】
図4に示すように、実施形態2に係る歯科用咬合器は、上顎クラッチ81に代えて上顎クラッチ81’を用い、バイトフォーク83に代えてバイトフォーク83’を用い、支持部82に代えて支持部82’を用いた点が、実施形態1とは異なっている。なお、実施形態1と同様の部材については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0044】
実施形態2では、上顎クラッチ81’には凹部85’が形成され、凹部85’の底部にはマグネットが嵌め込まれている。バイトフォーク83’にはマグネットに吸着する金属からなる凸部86’が形成されている。この凹部85’と凸部86’を嵌合させることによりバイトフォーク83’を上顎クラッチ81’に着脱可能に取り付けることができる。バイトフォーク83’は、これに着脱可能なL字状の支持部82’を有しており、ねじ95を外して支持部82’を取り外した後、バイトフォーク83’を上顎クラッチ81’に取り付ける。
【0045】
実施形態2においても、実施形態1と同様に、上顎クラッチ81’にバイトフォーク83’が着脱可能に取り付けられるので、上顎模型を取り付けたバイトフォーク83’を再利用することができ、各患者毎の位置をそれぞれ永久的に保存することができ、上下顎歯列の位置及び咬合関係を高精度かつ簡易に調整することができる。
【0046】
(第3の実施の形態)
図5は、実施形態3に係るリファレンスポインタとキャップの関係を説明する図である。
【0047】
図5に示すように、実施形態3に係る歯科用咬合器は、リファレンスポインタ74が、弾性部材からなるキャップ61又は63を備える点のみが実施形態1とは異なっている。なお、実施形態1と同様の部材については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0048】
図5(a)に示すように、キャップ61はシリコンラバーから構成され、リファレンスポインタ74を収容する穴と、タブ62を備えている。このキャップ61をリファレンスポインタ74に被せることにより、リファレンスポインタ74を患者の外耳道に挿入した際、患者に痛みを与えることがなく、また外耳道にフィットするので正しく挿入でき、安全かつ正確に装着することができる。リファレンスポインタ74を抜き出した際にキャップ61が外耳道内に残ってしまった場合には、タブ62を引っ張ることにより、キャップ61を容易に取り出すことができる。
【0049】
また、図5(b)(c)に示すような異なるキャップ63を用いてもよい。図5(c)はキャップ63の断面図である。図5(b)(c)に示すように、リファレンスポインタ74が挿入される側へ配向した鍔を複数有する構成とすれば、一層外耳道にフィットするので、一層完全かつ正確に装着することができる。
【0050】
なお、キャップの形状は上記に限定されない。キャップがリファレンスポインタに固定されている場合、リファレンスポインタ自身が弾性部材からなる場合、等も本発明は含み得る。
【0051】
【発明の効果】
本発明の歯科用咬合器を用いれば、高精度かつ簡便に上下顎歯列の位置及び咬合関係を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態1に係る歯科用咬合器の全体斜視図である。
【図2】 図1における上顎クラッチとバイトフォーク等の関係を説明する図である。
【図3】 リファレンスポインタと後方基準軸等の関係を説明する図である。
【図4】 実施形態2に係り、上顎クラッチとバイトフォーク等の異なる関係を説明する図である。
【図5】 実施形態3に係るリファレンスポインタとキャップの関係を説明する図である。
【符号の説明】
10・・・歯科用咬合器、20・・・下顎フレーム、30・・・上顎フレーム、
21・・・脚部、22・・・顆頭球、
90・・・上顎模型のホルダ、91・・・フェイスボウ、92、51・・・棒状体、
81・・・上顎クラッチ、83・・・バイトフォーク、85・・・凹部、86・・・凸部、
87、88・・・ジョイント、53・・・クラッチ前後調節部、
54・・・前後位置目盛、31・・・スライド位置目盛、32・・・回転位置目盛、
59・・・上下位置目盛、74・・・リファレンスポインタ、75・・・支持部、
76・・・後方基準軸、77・・・軸支持部、
61、63・・・キャップ、84・・・水準器
Claims (8)
- 下顎模型を支持するための下顎フレームと、上顎模型を支持するための上顎フレームと、上顎模型のホルダと、バイトフォークを少なくとも備えた歯科用咬合器であって、
前記上顎模型のホルダは、上顎クラッチを備えており、
前記バイトフォークには、支持部がねじにより着脱可能に配設され、
前記バイトフォークから前記支持部を取り外した後、当該バイトフォークを上顎クラッチに着脱可能に取り付ける歯科用咬合器。 - 前記バイトフォーク及び前記上顎クラッチは、そのいずれか一方に凹部が設けられ、他方に凸部が設けられ、この凹部と凸部が嵌合することにより、互いに着脱可能に取り付けられる請求項1記載の歯科用咬合器。
- 前記バイトフォーク及び前記上顎クラッチは、磁力により、互いに着脱可能に取り付けられる請求項1記載の歯科用咬合器。
- 前記バイトフォークは、水準器を備えており、
前記下顎フレームの底部は、3つのスクリューによって3点支持されている請求項1〜3のいずれかに記載の歯科用咬合器。 - 前記上顎模型のホルダは、前記上顎クラッチを固定支持する棒状体を備えており、
当該棒状体が、上顎模型のホルダに対して上下方向及び前後方向に相対的に移動することによって、上顎クラッチの位置を上下方向及び前後方向に調節でき、
かつ、前記棒状体には上下位置目盛が設けられ、前記上顎模型のホルダには前後位置目盛が設けられている請求項1〜4のいずれかに記載の歯科用咬合器。 - 前記上顎模型のホルダは、アーム状のフェイスボウと、当該フェイスボウに設けられたポインタを備えており、
当該ポインタが、フェイスボウに対してスライド及び回転することによって、ポインタの先端部の位置を水平方向に自在に調節でき、
かつ、当該ポインタにはスライド位置目盛が設けられ、前記フェイスボウには回転位置目盛が設けられている請求項1〜5のいずれかに記載の歯科用咬合器。 - 前記下顎フレームの後方端部には一対の脚部が備えられ、当該脚部には顆頭球が互いに対向して設けられており、脚部を介して顆頭球の反対側には後方基準軸が設けられており、
当該後方基準軸が、脚部に対して左右方向に相対的に移動することによって、前記上顎クラッチの位置を左右方向に調節でき、
かつ、当該後方基準軸の支持部には左右位置目盛が設けられている請求項1〜6のいずれかに記載の歯科用咬合器。 - 前記上顎模型のホルダは、アーム状のフェイスボウと、当該フェイスボウの後方両端部に設けられたリファレンスポインタを含み、
当該リファレンスポインタは、弾性部材からなるキャップを備える請求項1〜7のいずれかに記載の歯科用咬合器。
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Richa et al. | Journal of Science |
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