JP4189485B2 - Cyclic amide compound - Google Patents

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JP4189485B2 JP2002366798A JP2002366798A JP4189485B2 JP 4189485 B2 JP4189485 B2 JP 4189485B2 JP 2002366798 A JP2002366798 A JP 2002366798A JP 2002366798 A JP2002366798 A JP 2002366798A JP 4189485 B2 JP4189485 B2 JP 4189485B2
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基成 芝上
俊之 高木
和博 宮脇
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種工業用処理剤、家庭用の各種洗浄剤及び各種清浄剤、医薬品、化粧品や食品用の添加剤などとして期待される新規な環状アミド化合物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、グリセロール1分子と2分子の飽和または不飽和脂肪酸によりエステル結合した脂質は界面活性性を有し、採鉱、金属加工、表面仕上げ、及び洗浄用などに使用される各種工業用処理剤、家庭用の各種洗浄剤及び各種清浄剤、医薬品、化粧品や食品用の添加剤など、特に乳化剤、解乳化剤、洗浄剤、分散剤およびヒドロトロープ剤等としてとして広く使用されている。(非特許文献1)
しかし、エステル結合ではなくアミド結合を1分子内に4個有する環状アミドはこれまでに合成されたことはない。
【0003】
【非特許文献1】
「理化学辞典」岩波書店発行
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、各種工業用処理剤、家庭用の各種洗浄剤及び各種清浄剤、医薬品、化粧品や食品用の添加剤などとして期待される新規な環状アミド化合物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記課題について鋭意研究を重ね、2,3−ジアミノプロパン−1−オールなどのジアミノ基含有ヒドロキシ化合物とジイン系またはテトライン系カルボン酸を反応させると、2個の2,3−ジアミノプロパン−1−オールなどが4個のアミド結合により結合した、新規な環状アミド化合物を得ることができることを見出した。
すなわち、本発明によれば、以下の発明が提供される。
(1)下記一般式(1)
【化6】

Figure 0004189485
(式中、R 〜R は同一でも異なっていてもよい鎖状のアルキレン基を、R とR は水素原子を表す。)
(2)下記一般式(2)及び一般式(5)で表される群から選ばれる少なくとも一種の環状アミド化合物。
【化7】
Figure 0004189485
【化8】
Figure 0004189485
【化9】
Figure 0004189485
【化10】
Figure 0004189485
(式中、R〜Rは前記一般式(1)と同じ。)
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の、新規な環状アミド化合物は、下記一般式(1)で表される。
【化11】
Figure 0004189485
(式中、R 〜R は同一でも異なっていてもよい鎖状のアルキレン基を、R とR は水素原子を表す。)
【0007】
前記一般式(1)で表される環状アミド化合物には、以下の4つの一般式(2)〜(5)で表される異性体が存在する。
【化12】
Figure 0004189485
【化13】
Figure 0004189485
【化14】
Figure 0004189485
【化15】
Figure 0004189485
(式中、R〜Rは前記一般式(1)と同じ。)
また、前記一般式(1)から(5)で表される化合物の立体配置は、たとえば、2,3−ジアミノプロパン−1−オールの2位のアミノ基の組み合わせに応じて、2分子の2,3−ジアミノプロパン−1−オールの2位のアミノ基が(R、R)、(R、S)、(S、R)、(S、S)の4種類が存在する。
【0008】
前記一般式(1)〜(5)で表されるR〜Rについて説明する。
〜R は同一でも異なっていてもよい鎖状のアルキレン基を表す。
以下に、これらの基について、さらに、詳細に説明する。
【0009】
アルキレン基は、直鎖あるいは分岐状アルキレン基から選ばれる基である。その炭素数は、通常100個以下、好ましくは72個以下、さらに好ましくは32個以下であり、全体として3以上の範囲である。このようなアルキレン基は、通常、対応するアルキル基から一個の水素を除いた基として表される。
アルキル基の具体的としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、2−メチルブチル基、1−メチルブチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、3−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、1−メチルペンチル基、ヘプチル基、オクチル基、イソオクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、エイコシル基等を挙げることができる。
【0014】
上記一般式中のR とR は水素原子である。
【0022】
本発明により得られる環状アミド化合物は、各種工業用処理剤、家庭用の各種洗浄剤及び各種清浄剤、医薬品、化粧品や食品用の添加剤などとして利用することができる。特にラクタム構造を有することから、ペニシリン、セファロスポリンなどの構成中間体としての利用することができる。また、キラルな化合物であることから光学異性体の特性を必要とする製品に応用することができる。
【0023】
本発明の前記一般式(1)で表される化合物は、たとえば、ジアミノ基含有ヒドロキシ化合物とジイン系またはテトライン系カルボン酸を反応させることによって下記反応式にしたがって合成することができる。
【0024】
【化16】
Figure 0004189485
【0025】
原料であるジアミノ基含有ヒドロキシ化合物としては、分子中に少なくともアミノ基を2個有するアルコール類が使用でき、このようなアルコール類としては、2,3−ジアミノプロパン−1−オールなどを挙げることができる。
【0026】
この場合、原料として、キラルな化合物たとえば、HOCH CH(NH )CH NH で表される化合物を用いると、アミド結合により結合する2価の炭化水素基であるアルキレン基が導入された、1群の4個のアミド結合で結ばれた、キラルな異性体からなる新規な環状アミド化合物を選択的に得ることができる。
【0027】
キラル化合物、たとえば、2,3−ジアミノプロパン−1−オールは、D−セリン、L−セリン、D−セリンメチルエステル一塩酸、L−セリンメチルエステル一塩酸、D−セリンエチルエステル一塩酸、L−セリンエチルエステル一塩酸などL−セリンもしくはD−セリン、またはそれらのメチルエステル体、またはそれらの塩酸塩を出発原料とし、そのカルボキシル基を還元、アジド化後、還元しカルボキシル基をアミンに変換することにより得ることができる。
【0028】
方の原料である、ジイン系またはテトライン系カルボン酸としては、たとえば、4−ペンチン酸、10−ウンデシン酸などの市販品や、16−ヘプタデシン酸(J.Org.Chem.,1964,2968)などの合成試薬が使用できる。
【0032】
この合成反応は、通常、反応温度−78から200℃、反応圧力常圧から2気圧(風船圧程度)で、好ましくはアセトン、メタノール、エタノール、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ピリジン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、2−プロパノール等の溶媒の存在下で行なえばよい。
【0033】
【実施例】
以下、本発明につき実施例を挙げて説明するが、その要旨を越えない限り以下に限定されるものではない。反応温度は摂氏を表している。
【0034】
実施例
表3記載の化合物13((2R,29R)−2,29−ビス(ヒドロキシメチル)−1,4,27,30−テトラアザシクロドペンタドンタ−14,16,40,42−テトライン−5,26,31,52−テトラオン)を以下の要領で合成した。
【0035】
【表3】
Figure 0004189485
【0036】
[化合物2の合成]
氷冷下、L−セリンメチルエステル一塩酸(化合物1、20g、129mmol)と二炭酸ジ−t−ブチル(34mL、148mmol)のジクロロメタン溶液にピリジン(11.4mL)を滴下した。同温度で30分間撹拌後、トリエチルアミン(18mL)を加え、同温度で2時間撹拌した。10%クエン酸水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出した。飽和食塩水で洗浄後、脱水、溶媒留去し、化合物2を得た。
【0037】
[化合物3の合成]
イミダゾール(4.6g、68.2mmol)のN,N−ジメチルホルムアミドにtert−ブチルジフェニルシリルクロリド(11mL、41.1mmol)を室温で滴下した。同温度で30分撹拌後、化合物2のN,N−ジメチルホルムアミド溶液を氷冷下で滴下し、室温で11時間撹拌した。水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、脱水、溶媒留去し、化合物3を得た。
【0038】
[化合物4の合成]
氷冷下、水素化リチウムアルミニウム(1.95g、51.3mmol)のテトラヒドロフラン溶液に化合物3のテトラヒドロフラン溶液をゆっくりと滴下した。室温で30分間撹拌後、飽和酒石酸ナトリウムカリウム四水和物水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、脱水、溶媒留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=25:75)で精製し、化合物4を9.6g(65%)で得た。
【0039】
[化合物5の合成]
氷冷下、化合物4(9.6g、22.3mmol)とトリエチルアミン(6.2mL、44.7mmol)のジクロロメタン溶液にメタンスルホニルクロリド(1.7mL、22.3mmol)を滴下した。同温度で30分間撹拌後、飽和食塩水を加え、クロロホルムで抽出後、脱水、溶媒留去し、化合物5を得た。
【0040】
[化合物6の合成]
化合物5のジメチルスルホキシド溶液にアジ化ナトリウム(4.4g、67mmol)を室温で加えた。80度で30分間加熱後、水を加え、酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で洗浄後、脱水、溶媒留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=25:75)で精製し、化合物6を6.7g(66%)で得た。
【0041】
[化合物7の合成]
水素気流下、化合物6(6.6g、15mmol)と10%Pd−C(424mg)のメタノール溶液を室温で14時間撹拌した。セライト濾過後、溶媒留去し、化合物7を得た。
【0042】
[化合物8の合成]
氷冷下、10−ウンデシン酸(2.64g、14.5mmol)と1−エチル−3−(3‘−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(3.3g、17.4mmol)とN−ヒドロキシビンゾトリアゾール(2.4g、17.4mmol)のジクロロメタン溶液にトリエチルアミン(2.4mL、17.4mmol)を滴下した。同温度で30分間撹拌後、化合物7のジクロロメタン溶液を滴下した。室温で3時間撹拌後、飽和食塩水を加え、クロロホルムで抽出後、脱水、溶媒留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=25:75)で精製し、化合物8を7.5g(87%)で得た。
【0043】
[化合物9の合成]
酸素気流下、塩化第一銅(405mg、4.1mmol)のアセトン溶液にテトラメチルエチレンジアミン(0.187mL、1.2mmol)を滴下した。室温で、30分間撹拌後、化合物8のアセトン溶液を滴下した。60度で11時間加熱し、冷後、酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で洗浄後、脱水、溶媒留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製し、化合物9を6.7g(91%)で得た。
【0044】
[化合物10の合成]
氷冷下、化合物9のジクロロメタン溶液にトリフルオロ酢酸(3mL)を滴下し、30分間撹拌した。さらに室温で30分間撹拌した。減圧下、溶媒を留去した。残査にベンゼン(5mL)を加えて撹拌後、減圧下、溶媒を留去し、化合物10を得た。
【0045】
[化合物11の合成]
氷冷下、化合物10と10−ウンデシン酸(426mg、2.54mmol)と1−エチル−3−(3‘−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(487mg、2.54mmol)とN−ヒドロキシビンゾトリアゾール(343mg、2.54mmol)のジクロロメタン溶液にトリエチルアミン(1.4mL、10.1mmol)を滴下した。同温度で30分間撹拌後、室温で15時間撹拌した。飽和食塩水を加え、クロロホルムで抽出後、脱水、溶媒留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:クロロホルム=5:95)で精製し、化合物11を819mg(75%)で得た。
【0046】
[化合物12の合成]
120度に加熱した酢酸銅(II)(138mg、0.762mmol)のピリジン溶液に化合物11(100mg、0.0762mmol)のピリジン溶液を4時間かけて滴下した。冷後、飽和クエン酸水溶液を加え、クロロホルムで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、脱水、溶媒留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:クロロホルム=5:95)で精製し、化合物12を55mg(55%)で得た。
【0047】
化合物12はH−NMRスペクトルにより同定した。
結果は、以下の通りである。
H−NMR(CDCl、TMS):7.36−7.60(m、8H)、6.27(d、J=7.6Hz、2H)、5.93(t、J=5.5Hz、2H)、4.10−4.00(m、2H)、3.79(dd、J=10.3、3.7Hz、2H)、3.62−3.53(m、4H)、3.33−3.29(m、2H)、2.22(t、J=6.9Hz、8H)、2.12−2.20(m、8H)、1.60−1.43(m、16H)、1.38−1.30(m、8H)、1.29−1.20(m、24H)、1.06(s、18H)。
【0048】
[化合物13の合成]
氷冷下、化合物12のテトラヒドロフラン溶液にテトラブチルアンモニウムフルオライド(1Nテトラヒドロフラン溶液、0.458mmol)を滴下した。室温で6時間撹拌後、沈殿を濾取し、クロロホルム、水で順に洗浄し、化合物13を42mg(66%)で得た。
【0049】
化合物13はH−NMRスペクトルにより同定した。
【0050】
結果は、以下の通りである。
H−NMR(CDCl、TMS):7.37(t、J=5.9Hz、2H)、7.10(t、J=7.9Hz、2H)、3.73−3.65(m、2H)、3.38(dd、J=11.6、4.0Hz、2H)、3.25(dd、J=11.6、5.5Hz、2H)、3.21−3.13(m、2H)、3.12−3.04(m、2H)、2.03(t、J=7.0Hz、8H)、1.97(t、J=7.0Hz、8H)、1.42−1.34(m、8H)、1.33−1.26(m、8H)、1.21−1.13(m、8H)、1.12−1.05(brs、24H)。
【0051】
【発明の効果】
本発明により得られる環状アミド化合物は、文献未載の新規化合物であり、各種工業用処理剤、家庭用の各種洗浄剤及び各種清浄剤、医薬品、化粧品や食品用の添加剤などとして利用することができる。特にラクタム構造を有することから、ペニシリン、セフcvァロスポリンなどの構成中間体としての利用することができる。また、キラルな化合物であることから光学異性体の特性を必要とする製品に応用することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a novel cyclic amide compound which is expected as various industrial treatment agents, various household cleaning agents and various detergents, pharmaceuticals, cosmetics and food additives.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, lipids ester-bonded with 1 molecule and 2 molecules of saturated or unsaturated fatty acid have surface activity, and various industrial treatment agents used for mining, metal processing, surface finishing, and washing, It is widely used as various household detergents and detergents, pharmaceuticals, cosmetics and food additives, especially as emulsifiers, demulsifiers, detergents, dispersants and hydrotropes. (Non-Patent Document 1)
However, a cyclic amide having four amide bonds in one molecule instead of an ester bond has never been synthesized.
[0003]
[Non-Patent Document 1]
"Science and chemistry dictionary" published by Iwanami Shoten [0004]
[Problems to be solved by the invention]
An object of this invention is to provide the novel cyclic amide compound anticipated as various industrial processing agents, various household cleaning agents and various detergents, pharmaceuticals, cosmetics and food additives.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The inventors of the present invention have made extensive studies on the above problems, and reacting a diamino group-containing hydroxy compound such as 2,3-diaminopropan-1-ol with a diyne or tetrayne carboxylic acid yields two 2,3. It has been found that a novel cyclic amide compound in which diaminopropan-1-ol and the like are bonded by four amide bonds can be obtained.
That is, according to the present invention, the following inventions are provided.
(1) The following general formula (1)
[Chemical 6]
Figure 0004189485
(Wherein R 1 to R 4 represent the same or different chain alkylene groups, and R 5 and R 6 represent a hydrogen atom.)
(2) At least one cyclic amide compound selected from the group represented by the following general formula (2) and general formula (5).
[Chemical 7]
Figure 0004189485
[Chemical 8]
Figure 0004189485
[Chemical 9]
Figure 0004189485
Embedded image
Figure 0004189485
(Wherein R 1 to R 6 are the same as those in the general formula (1).)
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The novel cyclic amide compound of the present invention is represented by the following general formula (1).
Embedded image
Figure 0004189485
(Wherein R 1 to R 4 represent the same or different chain alkylene groups, and R 5 and R 6 represent a hydrogen atom.)
[0007]
The cyclic amide compound represented by the general formula (1) has isomers represented by the following four general formulas (2) to (5).
Embedded image
Figure 0004189485
Embedded image
Figure 0004189485
Embedded image
Figure 0004189485
Embedded image
Figure 0004189485
(Wherein R 1 to R 6 are the same as those in the general formula (1).)
The steric configuration of the compounds represented by the general formulas (1) to (5) is, for example, 2 molecules of 2 depending on the combination of the 2-position amino group of 2,3-diaminopropan-1-ol. , 3-Diaminopropan-1-ol has four types of amino groups (R, R), (R, S), (S, R), and (S, S).
[0008]
R 1 to R 6 represented by the general formulas (1) to (5) will be described.
R 1 to R 4 represent a chain-like alkylene group which may be the same or different.
Hereinafter, these groups will be described in more detail.
[0009]
The alkylene group is a group selected from linear or branched alkylene groups. The number of carbon atoms is usually 100 or less, preferably 72 or less, more preferably 32 or less, and is in the range of 3 or more as a whole. Such an alkylene group is usually represented as a group obtained by removing one hydrogen from a corresponding alkyl group.
Specific examples of the alkyl group include, for example, methyl group, ethyl group, n-propyl group, isopropyl group, n-butyl group, isobutyl group, sec-butyl group, t-butyl group, n-pentyl group, isopentyl group, 2-methylbutyl group, 1-methylbutyl group, n-hexyl group, isohexyl group, 3-methylpentyl group, 2-methylpentyl group, 1-methylpentyl group, heptyl group, octyl group, isooctyl group, 2-ethylhexyl group, Nonyl group, decyl group, undecyl group, dodecyl group, tetradecyl group, hexadecyl group, octadecyl group, eicosyl group and the like can be mentioned .
[0014]
R 5 and R 6 in the above general formula are hydrogen atoms.
[0022]
The cyclic amide compound obtained by the present invention can be used as various industrial treatment agents, various household cleaning agents and various detergents, pharmaceuticals, cosmetics, food additives, and the like. In particular, since it has a lactam structure, it can be used as a constituent intermediate such as penicillin and cephalosporin. Further, since it is a chiral compound, it can be applied to products that require the characteristics of optical isomers.
[0023]
The compound represented by the general formula (1) of the present invention can be synthesized according to the following reaction formula, for example, by reacting a diamino group-containing hydroxy compound with a diyne or tetrayne carboxylic acid.
[0024]
Embedded image
Figure 0004189485
[0025]
The diamino group containing hydroxy compounds as raw materials can be used alcohols having two at least amino groups in the molecule, as such alcohols, and the like 2,3-diamino-1-ol it can.
[0026]
In this case, when a chiral compound, for example, a compound represented by HOCH 2 CH (NH 2 ) CH 2 NH 2 is used as a raw material , an alkylene group which is a divalent hydrocarbon group bonded by an amide bond is introduced. A novel cyclic amide compound consisting of chiral isomers connected by a group of four amide bonds can be selectively obtained.
[0027]
Chiral compounds, such as 2,3-diaminopropan-1-ol, are D-serine, L-serine, D-serine methyl ester monohydrochloride, L-serine methyl ester monohydrochloride, D-serine ethyl ester monohydrochloride, L -Starting with L-serine or D-serine such as serine ethyl ester monohydrochloride, or their methyl ester, or their hydrochlorides, the carboxyl group is reduced, azidated, then reduced to convert the carboxyl group to an amine Can be obtained.
[0028]
Which is another side of the raw material, the diyne-based or Tetorain based carboxylic acids, for example, 4-pentyne acid, commercially available products or the like 10 Undeshin acid, 16- Heputadeshin acid (J.Org.Chem., 1964,2968) Synthetic reagents such as can be used.
[0032]
This synthesis reaction is usually performed at a reaction temperature of −78 to 200 ° C., a reaction pressure of normal pressure to 2 atm (about balloon pressure), and preferably acetone, methanol, ethanol, N, N-dimethylformamide, N-methylpyrrolidinone, , 3-dimethyl-2-imidazolidinone, diethyl ether, tetrahydrofuran, 1,4-dioxane, dichloromethane, chloroform, carbon tetrachloride, pyridine, dimethyl sulfoxide, acetonitrile, 2-propanol and the like. .
[0033]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example is given and demonstrated about this invention, unless it exceeds the summary, it is not limited to the following. The reaction temperature represents degrees Celsius.
[0034]
Example Compound 13 described in Table 3 ((2R, 29R) -2,29-bis (hydroxymethyl) -1,4,27,30-tetraazacyclodopentadonta-14,16,40,42-tetrain- 5,26,31,52-tetraone) was synthesized as follows.
[0035]
[Table 3]
Figure 0004189485
[0036]
[Synthesis of Compound 2]
Under ice cooling, pyridine (11.4 mL) was added dropwise to a dichloromethane solution of L-serine methyl ester monohydrochloride (Compound 1, 20 g, 129 mmol) and di-t-butyl dicarbonate (34 mL, 148 mmol). After stirring at the same temperature for 30 minutes, triethylamine (18 mL) was added, and the mixture was stirred at the same temperature for 2 hours. A 10% aqueous citric acid solution was added, and the mixture was extracted with dichloromethane. After washing with saturated brine, dehydration and solvent distillation were performed to obtain Compound 2.
[0037]
[Synthesis of Compound 3]
To imidazole (4.6 g, 68.2 mmol) in N, N-dimethylformamide was added tert-butyldiphenylsilyl chloride (11 mL, 41.1 mmol) dropwise at room temperature. After stirring at the same temperature for 30 minutes, an N, N-dimethylformamide solution of compound 2 was added dropwise under ice cooling, and the mixture was stirred at room temperature for 11 hours. Water was added, the mixture was extracted with ethyl acetate, washed with saturated brine, dehydrated and evaporated to give compound 3.
[0038]
[Synthesis of Compound 4]
Under ice cooling, the tetrahydrofuran solution of compound 3 was slowly added dropwise to a tetrahydrofuran solution of lithium aluminum hydride (1.95 g, 51.3 mmol). After stirring at room temperature for 30 minutes, a saturated aqueous sodium potassium tartrate tetrahydrate solution was added, extracted with ethyl acetate, washed with saturated brine, dehydrated, evaporated, and then silica gel column chromatography (ethyl acetate: hexane = 25 : 75) to obtain 9.6 g (65%) of Compound 4.
[0039]
[Synthesis of Compound 5]
Under cooling with ice, methanesulfonyl chloride (1.7 mL, 22.3 mmol) was added dropwise to a dichloromethane solution of compound 4 (9.6 g, 22.3 mmol) and triethylamine (6.2 mL, 44.7 mmol). After stirring at the same temperature for 30 minutes, saturated brine was added, and the mixture was extracted with chloroform, dehydrated and evaporated to give compound 5.
[0040]
[Synthesis of Compound 6]
Sodium azide (4.4 g, 67 mmol) was added to a dimethyl sulfoxide solution of compound 5 at room temperature. After heating at 80 degrees for 30 minutes, water is added, extracted with ethyl acetate, washed with water and saturated brine, dehydrated, evaporated, and purified by silica gel column chromatography (ethyl acetate: hexane = 25: 75). Then, 6.7 g (66%) of compound 6 was obtained.
[0041]
[Synthesis of Compound 7]
Under a hydrogen stream, a methanol solution of compound 6 (6.6 g, 15 mmol) and 10% Pd—C (424 mg) was stirred at room temperature for 14 hours. After Celite filtration, the solvent was distilled off to obtain Compound 7.
[0042]
[Synthesis of Compound 8]
Under ice cooling, 10-undecylic acid (2.64 g, 14.5 mmol), 1-ethyl-3- (3′-dimethylaminopropyl) carbodiimide (3.3 g, 17.4 mmol) and N-hydroxyvinzotriazole (2 Triethylamine (2.4 mL, 17.4 mmol) was added dropwise to a dichloromethane solution of .4 g, 17.4 mmol). After stirring at the same temperature for 30 minutes, a dichloromethane solution of compound 7 was added dropwise. After stirring at room temperature for 3 hours, saturated brine was added, and the mixture was extracted with chloroform, dehydrated, evaporated, and purified by silica gel column chromatography (ethyl acetate: hexane = 25: 75). 87%).
[0043]
[Synthesis of Compound 9]
Tetramethylethylenediamine (0.187 mL, 1.2 mmol) was added dropwise to an acetone solution of cuprous chloride (405 mg, 4.1 mmol) under an oxygen stream. After stirring at room temperature for 30 minutes, an acetone solution of compound 8 was added dropwise. The mixture was heated at 60 ° C. for 11 hours, cooled, extracted with ethyl acetate, washed with water and saturated brine, dehydrated, evaporated, and purified by silica gel column chromatography (ethyl acetate). Obtained in 7 g (91%).
[0044]
[Synthesis of Compound 10]
Under ice cooling, trifluoroacetic acid (3 mL) was added dropwise to a dichloromethane solution of compound 9, and the mixture was stirred for 30 minutes. The mixture was further stirred at room temperature for 30 minutes. The solvent was distilled off under reduced pressure. Benzene (5 mL) was added to the residue and stirred, and then the solvent was distilled off under reduced pressure to obtain Compound 10.
[0045]
[Synthesis of Compound 11]
Under ice cooling, compound 10 and 10-undecylic acid (426 mg, 2.54 mmol), 1-ethyl-3- (3′-dimethylaminopropyl) carbodiimide (487 mg, 2.54 mmol) and N-hydroxyvinzotriazole (343 mg, Triethylamine (1.4 mL, 10.1 mmol) was added dropwise to a dichloromethane solution of 2.54 mmol). The mixture was stirred at the same temperature for 30 minutes and then at room temperature for 15 hours. Saturated brine was added, and the mixture was extracted with chloroform, dehydrated and evaporated, and purified by silica gel column chromatography (methanol: chloroform = 5: 95) to obtain 819 mg (75%) of Compound 11.
[0046]
[Synthesis of Compound 12]
A pyridine solution of Compound 11 (100 mg, 0.0762 mmol) was added dropwise over 4 hours to a pyridine solution of copper (II) acetate (138 mg, 0.762 mmol) heated to 120 degrees. After cooling, saturated aqueous citric acid solution was added, extracted with chloroform, washed with saturated brine, dehydrated, evaporated, and purified by silica gel column chromatography (methanol: chloroform = 5: 95) to obtain 55 mg of compound 12. (55%).
[0047]
Compound 12 was identified by 1 H-NMR spectrum.
The results are as follows.
1 H-NMR (CDCl 3 , TMS): 7.36-7.60 (m, 8H), 6.27 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 5.93 (t, J = 5.5 Hz) 2H), 4.10-4.00 (m, 2H), 3.79 (dd, J = 10.3, 3.7 Hz, 2H), 3.62-3.53 (m, 4H), 3 .3-3-3.29 (m, 2H), 2.22 (t, J = 6.9 Hz, 8H), 2.12-2.20 (m, 8H), 1.60-1.43 (m, 16H), 1.38-1.30 (m, 8H), 1.29-1.20 (m, 24H), 1.06 (s, 18H).
[0048]
[Synthesis of Compound 13]
Tetrabutylammonium fluoride (1N tetrahydrofuran solution, 0.458 mmol) was added dropwise to a tetrahydrofuran solution of compound 12 under ice cooling. After stirring at room temperature for 6 hours, the precipitate was collected by filtration and washed successively with chloroform and water to obtain 42 mg (66%) of Compound 13.
[0049]
Compound 13 was identified by 1 H-NMR spectrum.
[0050]
The results are as follows.
1 H-NMR (CDCl 3 , TMS): 7.37 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 7.10 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 3.73-3.65 (m 2H), 3.38 (dd, J = 11.6, 4.0 Hz, 2H), 3.25 (dd, J = 11.6, 5.5 Hz, 2H), 3.21-3.13 ( m, 2H), 3.12-3.04 (m, 2H), 2.03 (t, J = 7.0 Hz, 8H), 1.97 (t, J = 7.0 Hz, 8H), 1. 42-1.34 (m, 8H), 1.33-1.26 (m, 8H), 1.21-1.13 (m, 8H), 1.12-1.05 (brs, 24H).
[0051]
【The invention's effect】
The cyclic amide compound obtained by the present invention is a novel compound not described in any literature, and is used as various industrial treatment agents, various household cleaning agents and various detergents, pharmaceuticals, cosmetics, food additives, and the like. Can do. In particular, since it has a lactam structure, it can be used as a structural intermediate such as penicillin and cef cvosporin. In addition, since it is a chiral compound, it can be applied to products that require the characteristics of optical isomers.

Claims (2)

下記一般式(1)で表される環状アミド化合物。
Figure 0004189485
(式中、R 〜R は同一でも異なっていてもよい鎖状のアルキレン基を、R とR は水素原子を表す。)
The cyclic amide compound represented by the following general formula (1).
Figure 0004189485
(Wherein R 1 to R 4 represent the same or different chain alkylene groups, and R 5 and R 6 represent a hydrogen atom.)
下記一般式(2)及び一般式(5)で表される群から選ばれる少なくとも一種の環状アミド化合物。
Figure 0004189485
Figure 0004189485
Figure 0004189485
Figure 0004189485
(式中、R〜Rは前記一般式(1)と同じ。)
At least one cyclic amide compound selected from the group represented by the following general formula (2) and general formula (5).
Figure 0004189485
Figure 0004189485
Figure 0004189485
Figure 0004189485
(Wherein R 1 to R 6 are the same as those in the general formula (1).)
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