JP4188467B2 - 船外機用筒内噴射式4サイクルエンジン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料をシリンダ内に直接噴射供給する燃料噴射弁を備え、航走時にクランク軸が略鉛直方向を向くように船体に搭載される船外機用筒内噴射式4サイクルエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】
クランク軸縦置き型の船外機用4サイクルエンジンを、気筒内に燃料を直接噴射供給するよういわゆる筒内噴射式とする場合、船外機はコンパクト化が絶対条件であることから、高圧ポンプの配置位置が問題となる。この場合、燃料配管をコンパクトなものとするために高圧ポンプはシリンダヘッド近傍に取り付けることとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
筒内噴射エンジンの場合、燃料圧は50〜150kg/cm2と高いため燃料中に気泡は発生しにくいものの、上記高圧ポンプをシリンダヘッド近傍に取り付けた場合、該シリンダヘッドは内部の高温の潤滑油のために相当温度が高くなることから、近接する燃料配管に気泡がたまりやすいという問題が懸念される。
【0004】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、シリンダヘッド近傍に位置する燃料配管に気泡が溜まり易いという問題を回避できる船外機用筒内噴射式4サイクルエンジンを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、燃料をシリンダ内に直接噴射供給する燃料噴射弁を備え、航走時にクランク軸が略鉛直方向を向くように船体に搭載される船外機用筒内噴射式4サイクルエンジンにおいて、上記燃料噴射弁に燃料を供給する燃料供給レールを上記クランク軸と略平行となるように配置し、該燃料供給レールに高圧燃料を供給するための高圧燃料ポンプを最上段の燃料噴射弁及び上記燃料供給レールの上端より上方に配置し、上記高圧燃料ポンプの吐出口に高圧燃料管が接続され、該高圧燃料管はエンジン上方を幅方向に伸び、該高圧燃料管の端部は下方に屈曲して上記燃料供給レールの上端に接続されていることを特徴としている。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1において、上記高圧燃料ポンプをエンジン本体のクランク軸方向上面に配置し、該高圧燃料ポンプをクランク軸の上端部で駆動したことを特徴としている。なお、上記エンジン本体とはシリンダブロック, シリンダヘッド,ヘッドカバーのことである。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1において、上記高圧燃料ポンプをエンジン本体のクランク軸方向上面に配置し、該高圧燃料ポンプをカム軸の上部で駆動したことを特徴としている。
【0008】
請求項4の発明は、請求項3において、上記高圧燃料ポンプをカム軸によりベルトを介して駆動したことを特徴としている。
【0009】
請求項5の発明は、請求項3において、上記高圧燃料ポンプをカム軸と同軸配置して直接駆動したことを特徴としている。
【0010】
請求項6の発明は、請求項3において、上記高圧燃料ポンプをカム軸に形成されたカムにより直接駆動したことを特徴としている。なお、上記高圧燃料ポンプはプランジャ式のものを用いている。
【0011】
請求項7の発明は、請求項1において、上記エンジンがV型エンジンであり、上記高圧燃料ポンプを平面視で上記Vバンク内に配置したことを特徴としている。
【0012】
請求項8の発明は、請求項1ないし7の何れかにおいて、上記エンジンがV型エンジンであり、吸気ポートがVバンクの外側に開口しており、クランク軸方向に見たとき上記吸気ポートに接続された吸気管とシリンダヘッドの側面とで形成された凹部内に、上記燃料噴射弁が燃焼室内に向けて配設され、かつ上記燃料供給レールがクランク軸と平行に配設されていることを特徴としている。
また請求項9は、請求項7において、上記燃料供給レールはVバンクの左右側方に配置されており、上記高圧燃料ポンプの吐出口に高圧燃料管が接続され、該高圧燃料管はエンジン上方を幅方向に左右に伸び、該高圧燃料管の左,右端部は下方に屈曲して上記左,右の燃料供給レールの上端に接続されていることを特徴とし、請求項10は、請求項8又は9において、クランク軸方向に見たとき、上記燃料供給レールは、上記Vバンクの外側に開口する吸気ポートに接続された吸気管とシリンダヘッドの側面とで形成された凹部内に配置されていることを特徴としている。
【0013】
【発明の作用効果】
請求項1の発明では、燃料供給レールをクランク軸と略平行となるように、つまり縦置きに配置し、高圧燃料ポンプを最上段の燃料噴射弁より上方に配置したので、燃料供給レール内で発生した気泡は、最上段の燃料噴射弁より高所に位置する高圧燃料ポンプ内に流れていき、燃料供給レール内に気泡が溜まるを回避でき、燃料噴射弁から噴射される燃料に気泡が混入することがない。
【0014】
請求項2の発明では、高圧燃料ポンプをクランク軸の上端部で駆動するようにしたので、高圧燃料ポンプを最上段の燃料噴射弁より高所に配置するための具体的構造を実現でき、燃料供給レール内に気泡が溜まるのを回避し、噴射された燃料に気泡が混合するのを防止できる。
【0015】
請求項3の発明では高圧燃料ポンプをカム軸の上部で駆動するようにし、請求項4の発明では高圧燃料ポンプをカム軸によりベルトを介して駆動するようにし、請求項5の発明では高圧燃料ポンプをカム軸と同軸配置して駆動するようにし、請求項6の発明では高圧燃料ポンプをカム軸に形成されたカムにより直接駆動するようにしたので、何れの場合も高圧燃料ポンプを最上段の燃料噴射弁より高所に配置するための具体的構造を実現でき、燃料供給レール内に気泡が溜まるのを回避でき、噴射された燃料に気泡が混入するのを防止できる。
【0016】
また請求項4の発明では高圧燃料ポンプをカム軸によりベルトを介して駆動するようにしたので、高圧燃料ポンプの配置の自由度を向上でき、また請求項6の発明では高圧燃料ポンプをカム軸のカムにより直接駆動するようにしたので、ベルト等の連結部材を不要にできる効果がある。
【0017】
請求項7の発明では、平面視で高圧燃料ポンプを上記Vバンク内に配置したので、Vバンク内の空き空間を利用して高圧燃料ポンプを配置できる効果がある。
【0018】
また請求項8の発明では、Vバンクの外側に開口する吸気ポートに接続された吸気管とシリンダヘッドの側面とで形成された凹部内に、燃料噴射弁を燃焼室内に向けて配設し、かつ上記燃料供給レールをクランク軸と平行に配設したので、吸気管とシリンダヘッドと側面とで形成される凹部という空き空間を利用して燃料噴射弁と燃料供給レールを配置でき、より一層コンパクトな筒内噴射式エンジンを提供できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図4は、請求項1,2,8の発明の第1実施形態による船外機用筒内噴射式4サイクルエンジンを説明するための図であり、それぞれ上記船外機の側面図,平面図,背面図,正面図である。
【0020】
図において、1は船体2の船尾2aに装着された船外機であり、これは推進機3が配設されたロアケース4の上部にアッパケース5を接続し、該アッパケース5の上部にエンジン6を搭載するとともに該エンジンをカウリング7で囲んだ構成となっている。該エンジン6はアッパケース5とカウリング7との間に配設されたエキゾーストガイド10により支持されている。また船外機1は船尾2aに固定されたクランプブラケット8にスイベルアーム9を介して左右,上下に揺動可能に枢支されている。
【0021】
上記エンジン6は、水冷式4サイクルV型6気筒エンジンであり、クランク軸11が走行時に略垂直をなすように縦置きに配置されている。上記クランク軸11の上端にはフライホイール16が装着され、これの下側には発電機駆動プーリ17が装着されており、該駆動プーリ17はベルト18を介して発電機19に連結されている。この発電機19はエンジン6の前方上部に配設されている。また上記クランク軸11の下端にはこれと同軸をなすようにドライブシャフト12が連結されている。このドライブシャフト12の下端には上記推進機3の推進軸3aが傘歯車機構3bを介して噛合しており、該推進軸3aの後端にはプロペラ3cが結合されている。
【0022】
上記ドライブシャフト12の下部には冷却水ポンプ13が装着されている。この冷却水ポンプ13により取水口13aから吸い上げられ吐出された冷却水は排気系,エンジン6を冷却した後、上記エキゾーストガイド10の下面に接続されたオイルパン14の外面を冷却し、この後排気ガスとともに推進機3から水中に排出される。
【0023】
また上記ドライブシャフト12の上端部にはオイルポンプ15が装着されており、該オイルポンプ15は上記オイルパン14内に配設されたオイルストレーナ16を介して吸い上げた潤滑油をエンジン6の各被潤滑部に供給するようになっている。なお、各被潤滑部を潤滑した潤滑油はオイルパン14内に落下する。
【0024】
上記エンジン6のシリンダブロック20は、船体後方に向けて開くV字形(Vバンク)をなすように形成された左, 右シリンダ部21,22と、該両シリンダ部21,22の底部同士を接続するように一体形成された共通のクランクケース部23とから構成されている。上記左, 右シリンダ部21,22には左, 右シリンダヘッド24,25が締結されており、該左, 右シリンダヘッド24,25には左, 右ヘッドカバー26,27が締結されている。また上記クランクケース部23にはクランクケースカバー28が締結されており、該ケースカバー28,クランクケース部23の合面間に上記クランク軸11が軸支されている。
【0025】
上記各シリンダ部21,22にはそれぞれ3組のシリンダボア(気筒)29がクランク軸11方向にオフセットして交互に形成されている。該各シリンダボア29内にはピストン30が摺動自在に配置されており、該ピストン30はコンロッド31を介して上記クランク軸11のクランクピン11aに連結されている。
【0026】
上記各シリンダヘッド24,25のブロック側合面に各気筒ごとに凹設された燃焼凹部32には排気ポート34,吸気ポート35のバルブ開口が形成されており、該各開口には排気バルブ36,吸気バルブ37が配設されている。この各バルブ36,37はクランク軸11と平行に配設された2本のカム軸38,39により開閉駆動される。
【0027】
上記各排気ポート34は上記開口からVバンク内側に向けて延びた後,前方に屈曲してシリンダヘッド24,25のブロック側合面に導出されており、各排気ポート34には排気系が接続されている。この排気系は、上記左, 右シリンダ部21,22のVバンク内側壁にクランク軸11方向に延びる排気合流通路40を形成し、該合流通路40に上記各排気ポート34を接続して構成されている。また上記排気合流通路40の下流端には上記エキゾーストガイド10に支持された排気管41が接続されており、該排気管41はアッパケース5内の排気室5a内に開口している。
【0028】
上記各吸気ポート35はVバンク外側壁面に導出されており、各吸気ポート35には吸気系が接続されている。この吸気系は左, 右対称となっており、上記クランクケースカバー28の左, 右コーナー部に左, 右サージタンク43,43を配置し、該各サージタンク43の後壁に左, 右吸気マニホールド44,44を接続するとともに、前壁に前方から見て大略T字状に形成された吸気管45を接続して構成されている。
【0029】
上記各吸気マニホールド44は上記サージタンク43に接続された1つの上流部44aとここから3つに分岐して延びる分岐部44bとを一体形成した構造のもので、各分岐部44bの下流端はそれぞれ上記吸気ポート35に接続されている。該各分岐部44bと各吸気ポート35との接続部を平面から見ると、分岐部44bとシリンダヘッド25,26の外側壁とで凹部aが形成されている。また上記各分岐部44bの各気筒への吸気管長は等しくなるように設定されており、これにより各気筒の燃焼の均一化を図っている。
【0030】
上記吸気管45は上記各サージタンク43に接続された左, 右吸気部45a,45aの中央に下向きの集合部45bを一体形成した構造のもので、この集合部45bの下面にはスロットルボディ46が接続されている。該スロットルボディ46にはスロットル操作により通路面積を変化させるスロットル弁(不図示)が内蔵されている。またこのスロットルボディ46の下部には吸気サイレンサ47が接続されており、該サイレンサ47の左, 右側壁には吸気口47aが開口している。
【0031】
上記左, 右シリンダヘッド24,25のVバンク外側壁面には燃料をシリンダボア29内に直接噴射供給するインジェクタ(燃料噴射弁)50が各気筒毎に装着されており、該各燃料噴射弁50の後端部は上記凹部a内に位置している。そして該各燃料噴射弁50の後端部には左,右シリンダ毎に共通の燃料供給レール51が接続されている。この左,右の燃料供給レール51は上記凹部a内に位置し、かつクランク軸11と平行に延びており、支持部材(不図示)を介してシリンダヘッド24,25に接続されている。
【0032】
55は上記インジェクタ50に高圧燃料を供給するための燃料供給装置であり、この燃料供給装置55は、主として船体2側に配置された燃料タンク56と、船外機1側に配置された燃料供給系57とから構成されている。この燃料供給系57は、上記燃料タンク56内の燃料を燃料ホース70a,フィルタ58を介して吸い込む低圧ポンプ59と、該低圧ポンプ59から燃料ホース70bを介して補給された燃料を貯留するとともに燃料内の気泡を分離するためのベーパセパレータ60と、該ベーパセパレータ60内の燃料を加圧して上記燃料供給レール51に供給する高圧燃料ポンプ61とを備えており、その一部が上記Vバンク空間内に位置するように配設されている。
【0033】
上記ベーパセパレータ60は支持プレート63の上部に固定され、上記フィルタ58,低圧ポンプ59は支持プレート63の下部に固定されており、該支持プレート63はシリンダヘッド24,25のVバンク部分に設けられたボス部62に固定されて、エンジン6のVバンク空間内に位置している。
【0034】
上記高圧燃料ポンプ61は、エンジン本体のクランク軸方向上面、具体的にはシリンダヘッド24,25の上端面に配置されており、上記燃料供給レール51の上端51aより上方に、即ち最上段のインジェクタ50より上方に位置している。そして上記高圧燃料ポンプ61の吐出口には高圧燃料管65が接続されている。該高圧燃料管65はエンジン上方を幅方向に横切って左右に延び、その左右端部が下方に屈曲して上記左右の燃料供給レール51の上端51aに接続されている。また上記高圧燃料ポンプ61は、そのポンプ軸の上端突出部に装着されたプーリ100aと上記クランク軸11のフライホイール16の下側に装着された駆動プーリ100bとを駆動ベルト101aで連結することにより該クランク軸11の上端部で駆動されるようになっている。
【0035】
上記ベーパセパレータ60は燃料供給管66,燃料戻り管67により上記高圧燃料ポンプ61の吸込口,戻り口に接続されている。この燃料戻り管67はベーパセパレータ60内の底部で開口している。また上記ベーパセパレータ60の天壁に接続されたベーパ排出管77にはベーパホース78が接続されている。このベーパホース78はエンジン6の左側方を通って前方に配索され、その吐出口78aは上記吸気管45の集合部45bに連通接続されている。
【0036】
また上記ベーパホース78の途中にはベーパに含まれる燃料を分離貯留するキャニスタ80が介設されており、該キャニスタ80の下流側には切り替え弁81を介してバイパスホース82が接続されている。該パイパスホース82は船外機1の外方に開口している。上記切替え弁81はエンジン運転状態に応じて以下のように切り替え制御される。即ち、ベーパ排出通路を、例えば、低速・低負荷運転時のように吸気量の少ない運転域ではパイパスホース82側に、高速・高負荷運転時のように吸気量の多い運転域では吸気系側にそれぞれ切り替える。
【0037】
本第1実施形態の作用効果について説明する。
燃料タンク56内の燃料が低圧ポンプ59でベーパセパレータ60内に供給され、該ベーパーセパレータ60内の燃料が高圧燃料ポンプ61で加圧されて燃料供給レール51に供給され、各インジェクタ50により燃焼室内に直接噴射供給される。
【0038】
そして本第1実施形態では、上記燃料供給レール51をクランク軸11と略平行となるように縦向きに配置し、高圧燃料ポンプ61を該燃料供給レール51の上端51aより上方に、即ち最上段のインジェクタ50より上方に配置したので、燃料供給レール51内で発生した気泡は、該燃料供給レール51の上端より高所に位置する高圧燃料ポンプ61内に流れていき、該燃料供給レール51内に気泡が溜まるを回避できる。その結果、インジェクタ50内に気泡が混入することがなく、燃料噴射量,噴射タイミング等の制御精度を向上できる。
【0039】
また高圧燃料ポンプ61をクランク軸11の上端部で駆動するようにしたので、高圧燃料ポンプ61を燃料供給レール51の上端51aより高所に配置するための具体的構造を実現でき、燃料供給レール51内に気泡が溜まるのを回避できる。
【0040】
さらにまた本実施形態では、Vバンクの外側に開口する吸気ポート35に接続された吸気マニホールド44の分岐部44bとシリンダヘッド24,25の外側壁面とで形成された凹部a内に、インジェクタ50を燃焼室内に向けて配設し、かつ上記燃料供給レール51を上記凹部a内にてクランク軸11と平行に配設したので、吸気マニホールド44とシリンダヘッド24,25の外側壁面とで形成される凹部aという空き空間を利用してインジェクタ50及び燃料供給レール51を配置でき、筒内噴射式としながらエンジン幅の拡大を回避でき、エンジン全体をコンパクト化できる。
【0041】
次に、図5に基づいて、請求項1,3, 4, 8の発明に係る第2実施形態を説明する。本第2実施形態は、高圧燃料ポンプ61を左側気筒用排気カム軸38で駆動するようにした例であり、その他の点は上記第1実施形態と同じ構成となっている。
【0042】
本第2実施形態では、高圧燃料ポンプ61のポンプ軸の上方突出端部に装着されたプーリ100aは上記排気カム軸38の上方突出端部に装着された駆動プーリ100cと駆動ベルト101bで連結されている。本第2実施形態においても、上記第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0043】
次に、図6に基づいて、請求項1,5, 8の発明に係る第3実施形態を説明する。本第3実施形態は、高圧燃料ポンプ61をカム軸38と同軸配置して直接駆動するようにした例であり、その他の点は上記第1実施形態と同じ構成となっている。
【0044】
本第3実施形態では、高圧燃料ポンプ61′は、右側シリンダヘッド24,ヘッドカバー26の合面上に、そのポンプ軸が排気カム軸38と同軸をなすように配置されており、該ポンプ軸と排気カム軸38とはカップリング等で連結されている。
【0045】
本第3実施形態でも、上記第1,第2実施形態と同様の作用効果が得られ、さらにポンプ駆動用のプーリ,駆動ベルト等が不要であり、部品点数を削減でき、構造を簡素化できる。
【0046】
次に、図7に基づいて、請求項1,6, 7,8の発明に係る第4実施形態を説明する。本第4実施形態は、高圧燃料ポンプ61′を上記カム軸38に形成されたカム105により直接駆動するようにした例であり、その他の点は上記第1実施形態と同じ構成になっている。
【0047】
本第4実施形態では、高圧燃料ポンプ61′はプランジャ式のものであり、左側のシリンダヘッド25とヘッドカバー27との合面部でかつVバンク内に位置するように、また上記燃料供給レール51の上端51aより高所に、即ち最上段のインジェクタ50より上方に位置するように配置されている。また、上記高圧燃料ポンプ61′のプランジャを上記排気カム軸38に形成されたポンプ駆動カム38aにより往復駆動するようになっている。
【0048】
本第4実施形態では、上記第1,第2実施形態と同様の作用効果が得られ、また第3実施形態と同様に部品点数削減,構造簡素化を図ることができる。またVバンク空間を利用して高圧燃料ポンプ61′を配設したので、空き空間の有効利用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の船外機用筒内噴射式4サイクルエンジンの側面図である。
【図2】上記エンジンの平面図である。
【図3】上記エンジンの背面図である。
【図4】上記エンジンの正面図である。
【図5】第2実施形態の船外機用筒内噴射式4サイクルエンジンの平面図である。
【図6】第3実施形態の船外機用筒内噴射式4サイクルエンジンの平面図である。
【図7】第4実施形態の船外機用筒内噴射式4サイクルエンジンの平面図である。
【符号の説明】
1 船外機
6 エンジン
11 クランク軸
21,22 左, 右シリンダ部(シリンダ)
24,25 左, 右シリンダヘッド(シリンダヘッド)
32 燃焼凹部(燃焼室)
35 吸気ポート
38 カム軸
38a ポンプ駆動カム
50 燃料噴射弁
51 燃料供給レール
61 61´高圧燃料ポンプ
101a,101b 駆動 ベルト
a 凹部
Claims (10)
- 燃料をシリンダ内に直接噴射供給する燃料噴射弁を備え、航走時にクランク軸が略鉛直方向を向くように船体に搭載される船外機用筒内噴射式4サイクルエンジンにおいて、
上記燃料噴射弁に燃料を供給する燃料供給レールを上記クランク軸と略平行となるように配置し、該燃料供給レールに高圧燃料を供給するための高圧燃料ポンプを最上段の燃料噴射弁及び上記燃料供給レールの上端より上方に配置し、
上記高圧燃料ポンプの吐出口に高圧燃料管が接続され、該高圧燃料管はエンジン上方を幅方向に伸び、該高圧燃料管の端部は下方に屈曲して上記燃料供給レールの上端に接続されていることを特徴とする船外機用筒内噴射式4サイクルエンジン。 - 請求項1において、上記高圧燃料ポンプをエンジン本体のクランク軸方向上面に配置し、該高圧燃料ポンプをクランク軸の上端部で駆動したことを特徴とする船外機用筒内噴射式4サイクルエンジン。
- 請求項1において、上記高圧燃料ポンプをエンジン本体のクランク軸方向上面に配置し、該高圧燃料ポンプをカム軸の上部で駆動したことを特徴とする船外機用筒内噴射式4サイクルエンジン。
- 請求項3において、上記高圧燃料ポンプをカム軸によりベルトを介して駆動したことを特徴とする船外機用筒内噴射式4サイクルエンジン。
- 請求項3において、上記高圧燃料ポンプをカム軸と同軸配置して直接駆動したことを特徴とする船外機用筒内噴射式4サイクルエンジン。
- 請求項3において、上記高圧燃料ポンプをカム軸に形成されたカムにより直接駆動したことを特徴とする船外機用筒内噴射式4サイクルエンジン。
- 請求項1において、上記エンジンがV型エンジンであり、上記高圧燃料ポンプを平面視で上記Vバンク内に配置したことを特徴とする船外機用筒内噴射式4サイクルエンジン。
- 請求項1ないし7の何れかにおいて、上記エンジンがV型エンジンであり、吸気ポートがVバンクの外側に開口しており、クランク軸方向に見たとき上記吸気ポートに接続された吸気管とシリンダヘッドの側面とで形成された凹部内に、上記燃料噴射弁が燃焼室内に向けて配設され、かつ上記燃料供給レールがクランク軸と平行に配設されていることを特徴とする船外機用筒内噴射式4サイクルエンジン。
- 請求項7において、上記燃料供給レールはVバンクの左右側方に配置されており、上記高圧燃料ポンプの吐出口に高圧燃料管が接続され、該高圧燃料管はエンジン上方を幅方向に左右に伸び、該高圧燃料管の左,右端部は下方に屈曲して上記左,右の燃料供給レールの上端に接続されていることを特徴とする船外機用筒内噴射式4サイクルエンジン。
- 請求項8又は9において、クランク軸方向に見たとき、上記燃料供給レールは、上記Vバンクの外側に開口する吸気ポートに接続された吸気管とシリンダヘッドの側面とで形成された凹部内に配置されていることを特徴とする船外機用筒内噴射式4サイクルエンジン。
Priority Applications (3)
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