JP4187719B2 - マルチチャネル・ダウンミキシング装置 - Google Patents

マルチチャネル・ダウンミキシング装置 Download PDF

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Description

発明者:
デビッドH.グリーシンガー(David H.Griesinger)
発明の背景
1.技術分野
この出願は、2002年5月3日に出願されたデビッドH.グリーシンガーによる“マルチチャネルから2チャネルへのミキシング装置及び方法”と題された米国仮出願第60/377,661号、代理人ドケット番号11336/137、に対する優先権を主張するものであり、この仮出願を参照により本書に取り入れる。
2.関連技術
本発明は、混合装置に関し、より具体的には、マルチチャネル信号の所期の方向及び信号エネルギーを維持しながら、複数のチャネルを含むマルチチャネル信号を混合して複数のチャネルを含む出力信号にすることのできるダウンミキサーに関する。
しばしば、オーディオ・レコーディング或いは映画のサウンドトラック(フィルム・ミックス)は、オーディオ・レコーディングがライブであるというより現実的な感覚を聴取者に与えるために3つ以上のオーディオチャネルで生成される。例えば、左前(LF)チャネル、右前(RF)チャネル及びセンター(C)チャネルを提供する3チャネル・レコーディングとしてフィルム・ミックスを生成することができる。その代わりに、LFチャネル、RFチャネル及びCチャネルと共に後左(RL)チャネル及び後右(RR)チャネルを含む5チャネル・レコーディングとして、或いは或る環境ではこの5チャネル・レコーディングのチャネルと低周波数(LFE)チャネルとを含む5.1チャネル・レコーディングとしてフィルム・ミックスを生成しても良い。
しかし、オーディオ・レコーディング又はフィルム・ミックスの聴取者は、オーディオ・レコーディング又はフィルム・ミックスが生成されたチャネルの数より少ないチャネルを支援するオーディオシステムを有する可能性がある。通常、これは、聴取者のオーディオシステムが2チャネル(即ち、ステレオ)再生だけを支援するときに、発生する。この場合、その様なレコーディングは、マルチチャネル信号を結合させ、或いはダウンミキシングして2チャネルにするコンバイナ(ダウンミキサー)を利用することによって2チャネル・レコーディングとして聴取者に提供される。ダウンミキシングは、例えば2チャネル・レコーディングが媒体(即ち、CD、DVDなど)で提供される符号器で行われて良い。ダウンミキシングは聴取者のオーディオシステムの復号器で行われても良く、その場合には復号器はマルチチャネル信号をダウンミキシングして2チャネル・ミックスにする。
マルチチャネル信号を2チャネルにダウンミキシングするとき、ダウンミキサーは通常は固定された混合係数を使用する。5チャネル・フィルム・レコーディングのために使われる一般的なダウンミキサーは、2つの後チャネルを、出力チャネルに対して逆位相に該2つの後チャネルを混合する前に、混合する。これにより、後チャネル中の信号を標準的フィルム復号器において後ろから再生させることができる。しかし、その音が左後ろからの音なのか、それとも右後ろからの音なのかということに関する情報は通常は失われる。
例えば5チャネル・ダウンミキシングのためのヨーロッパ規格を利用する古典音楽用の一般的ダウンミキサーは、位相を反転させずに2つの後チャネルを出力チャネルに直接混合する。このことは、後チャネルの左右方向性を保存できるが、信号が聴取者の背後から聞かれるように意図されていたという兆候を保存しない。その結果の混合は、ダウンミキシングされた信号を、2チャネル再生時にも標準的フィルム復号器を通して再生されるときにも、あたかも該信号が聴取者の前からのものであるかのように出現させる。
或るダウンミキサーは、例えば周辺入力信号が互いに反相関される場合に信号エネルギーを維持しようとする試みとして混合比を僅かに変動させることができる。しかし、例えば入力信号が複数の入力チャネル間でパンする場合などには、マルチチャネル信号の信号エネルギーと見かけ上の方向とは実質的には維持されない。
更に、標準的フィルム・ダウンミキサー及びヨーロッパ規格ダウンミキサーは、両方とも、後チャネルを出力チャネルに混合する前に後チャネルを3dB減衰させる。この減衰は、一方の後チャネルに加えられる音響効果の大きさを元の5チャネル混合より低くする可能性がある。この場合、後入力のエネルギーは出力チャネルにおいて維持されない。
上記の符号器/復号器に伴うもう一つの問題は、入力信号をダウンミキシングするときの音響事象(即ち、例えば楽器からの音や言葉の音節などの、はっきした始まりがあって、はっきりした終わりがあったり無かったりする音の短いバースト)の取り扱いにある。使用されるダウンミキシング・アルゴリズムは、特に反響があるときに、ダウンミキシングされた信号中の音響事象の強調を低下させる。上記のダウンミキサーは、音響事象を前チャネルにおいてダウンミキシングさせる。しかし、これらの音響事象は、前チャネルにダウンミキシングされると、聞こえにくくなったり或いは聞こえなくなることさえある。
更に、3つの前チャネルを2つの出力チャネルに混合するダウンミキサーには方向局所化の問題がある。即ち、左(又は右)前チャネルと中央チャネルとの中間から来るように知覚されるように3チャネル・レコーディングで混合された音響は、その3チャネル信号が2つのチャネルにダウンミキシングされて2つのスピーカーを通して再生されるときには異なる場所から来るものと知覚される。実際には、2チャネル・ダウンミキシングにおける音響イメージは、正確に中央と左との中間にあるのではなくて殆ど左スピーカー(又は右)にある。
従って、マルチチャネル・ミックスの所期の方向及び信号エネルギーを維持するダウンミキサーが必要である。更に、反響が存在するときに入力信号を適切に混合し、ダウンミキシング・プロセス中に入力信号中の音響事象を強調するダウンミキサーが必要である。
要約
複数の入力チャネルを有するマルチチャネル入力信号を、複数の出力チャネルを有する出力信号にダウンミキシングするために混合係数を生成するダウンミキサー・システムが提供される。入力信号のエネルギーと所期の方向とが出力信号において実質的に維持されるように、ダウンミキシングされた(出力)信号とダウンミキサーへの入力信号との間でのエネルギーの比較に応じて混合係数を作ることができる。入力信号の入力チャネルの数は、出力信号の出力チャネルの数より多くても等しくても良い。更に、或いはその代わりに、混合係数の生成は、例えば周辺入力チャネルで受信された入力信号の所期の方向を出力信号の少なくとも1つの出力チャネルにおいて維持することができる。この場合、その維持されている所期方向を、周辺チャネル情報を復号できるアップミキサーで利用して、周辺チャネル情報をアップミックスの周辺チャネルに置くことができる。
試験ダウンミキサー環境において混合係数を作ることができ、試験ダウンミキサーで受信された帯域幅限定された(即ち、フィルタリングされた)入力信号を用いて決定された入力及び出力信号エネルギーに応じて混合係数を作るために試験ダウンミキサー環境を利用することができる。そのとき、試験ダウンミキサーを用いて決定された混合係数を全帯域幅ダウンミキサーで利用することができる。
所定の混合係数値を検索することによって混合係数値を作ることができる。所定の混合係数値をダウンミキサーの記憶装置に例えば1次元又は2次元テーブルとしてテーブル・フォーマットで格納しておくことができる。それらのテーブルに入力エネルギーに対する出力エネルギーの比によってインデックスを付けることができる。入力信号をダウンミキシングしている間に実質的に同様の出力対入力比に遭遇したときには、入力信号をダウンミキシングするときに使用されるべき混合係数テーブルから1つ以上の混合係数を検索することが可能であろう。
複数の入力チャネルの入力エネルギーに応じて混合係数を作ることができる。入力チャネルのうちの少なくとも1つと入力チャネルのうちの別の少なくとも1つとのエネルギー比を決定することができ、この場合には混合係数生成はそのエネルギー比に応答する。混合係数生成は、1つ以上の混合係数値を増大させること、又は1つ以上の混合係数値を減少させることを含むことができる。更に、音響事象の始まりを検出することができ、その場合、混合係数生成は入力エネルギーと音響事象検出の始まりとに応答することができる。
以下の図面及び詳細な説明とを検討すれば、当業者にとっては、本発明の他のシステム、方法、特徴及び利点が明白であり、又は明白になるであろう。その様な付加的なシステム、方法、特徴及び利点がこの明細書に含まれ、本発明の範囲の中にあり、そして以下の請求項により保護されるべきことが意図されている。
好ましい実施態様の詳細な説明
複数の入力チャネルを有するマルチチャネル入力信号を複数の出力チャネルを有する出力信号にダウンミキシングするために混合係数を生成するダウンミキサー・システムが提供される。少なくとも複数の入力チャネルについて入力エネルギー・レベルを決定することができ、入力信号の信号エネルギーと所期の方向とが実質的に維持されるように入力エネルギー・レベル及び出力エネルギー・レベルの少なくとも一方の決定に応じて混合係数を生成することができる。出力チャネルのうちの少なくとも1つについて出力エネルギー・レベルを決定することができ、この場合、入力信号の信号エネルギーと所期の方向とが出力信号において維持されるように入力及び出力信号エネルギーに応じて混合係数を生成することができる。
出力信号の出力チャネルの数は、例えば3チャネル入力信号が2出力チャネル出力信号にダウンミキシングされるときなどには、入力信号の入力チャネルの数より少なくても良い。例えばダウンミキサーが周辺チャネル情報をダウンミキシングするために利用される場合、入力信号の入力チャネルの数は出力信号の出力チャネルの数に等しくても良い。
ダウンミキサーは、出力信号を聞く聴取者に、入力信号の見かけ上の方向及び相対的ラウドネスのほぼ正確な解釈を提供することができる。前チャネル及び周辺チャネル情報の両方を含む入力信号をダウンミキシングするときには、ダウンミキサーは、入力信号のエネルギーと所期の方向とを出力信号において維持するために前チャネル及び周辺チャネル情報を別々にダウンミキシングすることができる。ダウンミキシングされた周辺チャネル情報及びダウンミキシングされた前チャネル情報を結合させて(即ち、加え合わせて)入力信号の2チャネル・ミックスを作ることができる。
ダウンミキサーは、入力マルチチャネル信号を出力信号にダウンミキシングするとき、入力信号の前入力チャネルと周辺入力チャネルとのエネルギー比を変更することができる。このエネルギー比変更を利用して、マルチチャネル入力信号中に存在する反響のほぼ正確な解釈を出力信号に提供することができる。ダウンミキシングのためのエネルギー比変更を、混合係数調整を通して達成することができる。更に、音響事象(即ち、楽器からの音や言葉の音節(電話)など)などを強調するために混合係数を調整することができる。音響事象は、例えば左及び右の周辺チャネルなどの1つ以上の入力チャネルにおいて発生してダウンミキサーの出力信号に音響事象のほぼ正確な解釈を提供することができる。
3入力チャネルを有する入力信号と5.1入力チャネルを有する入力信号とを2出力チャネルを有する出力信号にダウンミキシングするダウンミキサーを以下で論じる。しかし、本書に記載されている教示内容を異なる数の入力チャネルを有する入力信号に適用することができ、それをダウンミキシングして3つ以上の出力チャネルを有する出力信号にすることができることは明らかであろう。
図1は、少なくとも3つの入力チャネルを含むマルチチャネル入力信号を入力チャネルの数より少ない数の出力チャネル(ここでは2つの出力チャネル)を含む出力信号にダウンミキシングすることのできるダウンミキシング装置の機能ブロック図である。図1に示されているように、ダウンミキサー100は一般的に102で示されている全帯域幅ダウンミキサーを含んでおり、このダウンミキサーは、入力信号の信号エネルギーと所期の方向とが出力信号において実質的に維持されるように、生成された左及び右チャネル混合係数ml及びmrに応答してマルチチャネル入力信号を出力信号にダウンミキシングするためのものである。全帯域幅ダウンミキサー102は、例えば20〜20,000周波数範囲などの広い周波数範囲にわたってダウンミキシングを行うことができる。他の周波数範囲も可能である。以下で記述するように、ダウンミキサー100は更に試験ダウンミキサー104とコントローラ106とを含むことができ、この試験ダウンミキサー104とコントローラ106とを利用して試験混合係数値を作ることができ、これを用いて、入力信号の信号エネルギーと所期の方向とを出力信号において実質的に維持できるように全帯域幅ダウンミキサー102の左及び右混合係数ml及びmrを更新することができる。試験ダウンミキサーは、例えば700〜4000Hzの周波数範囲などの限られた周波数範囲にわたって動作することができる。他の周波数範囲も可能である。試験ダウンミキサーの限られた動作周波数範囲は、聴取する人が特に敏感な周波数範囲を用いて全帯域幅ダウンミキサー102の混合係数を作ることを可能にするので、有利であろう。この様な混合係数生成方法は、聴取する人により知覚される入力信号の音の大きさを出力信号においてより正確に反映する混合係数生成を考慮することができる。
エネルギー及び所期の方向が試験混合係数を用いる試験ダウンミキサー104において実質的に維持されるので、試験混合係数値を全帯域幅ダウンミキサーで使用すれば全帯域幅ダウンミキサーにおける入力信号のエネルギー及び所期の方向を出力信号において実質的に維持することが可能となる。混合係数が試験ダウンミキサー104及びコントローラ106において生成されると、生成された値を利用して全帯域幅ダウンミキサー102の混合係数を更新することができる。
図1に示されているように、全帯域幅ダウンミキサー102は、ダウンミキシングされる3チャネル(例えば左入力チャネル(LI)、中央入力チャネル(CI)及び右入力チャネル(RI))を有する入力信号を2チャネル(例えば左出力(LO)チャネル及び右出力(RO)チャネル)を有する出力信号にダウンミキシングすることができる。
全帯域幅ダウンミキサー102は第1ミキサー108と第2ミキサー110とを含み、この第1及び第2のミキサーは、CIチャネルをLIチャネル及びRIチャネルと混合するために、左チャネル混合係数ml及び右チャネル混合係数mrを含む混合係数をそれぞれ指定する。CIチャネルをLIチャネル及びRIチャネルと混合してL'チャネル及びR'チャネルをそれぞれ作ることができる。第1ミキサー108は、出力信号のLOチャネルを作るために、所望の移相をL'チャネルに与えるための第1移相器112と結合される。同様に、第2ミキサー110は、出力信号のROチャネルを作るために、所望の移相をR'チャネルに加える第2移相器114と結合される。移相器112及び114は、L'及びR’のエネルギー及び振幅がどんな周波数でも影響を受けないように純粋な移相をL'及びR'チャネル情報に与えることができる。
試験ダウンミキサー104は、第1試験ミキサー116及び第2試験ミキサー118を含むことができる。第1試験ミキサー116は、限定帯域幅の(フィルタリングされた)LIチャネル情報LILim及びCIチャネル情報CILimの少なくとも一方を受信することができ、試験左チャネル混合係数ml'を用いてLILim及びCILimチャネル情報を混合して限定帯域幅の試験ミキサー左出力チャネルLOLimを形成することができる。同様に、第2試験ミキサー118は、限定帯域幅のRIチャネル情報RILim及びCILimチャネル情報の少なくとも一方を受信することができ、試験右チャネル混合係数mr’を用いてRILim及びCILimチャネル情報を混合して試験ミキサー104の限定帯域幅のRO出力チャネルROLimを形成することができる。
コントローラ106は、第1ミキサー108、第2ミキサー110、第1試験ミキサー116及び第2試験ミキサー118と結合されている。コントローラ106は、入力信号のLI、CI及びRIチャネル情報のうちの1つ以上を受け取り、試験ダウンミキサー104で使用される例えばLILim、CILim及びRILimなどの限定帯域幅の(即ちフィルタリングされた)チャネル情報を決定することができる。コントローラ106は、更に、全帯域幅ダウンミキサー102からの出力チャネル情報LO及びRO、及び/又は試験ミキサー104からの限定帯域幅の出力チャネル情報LOLim及びROLimなどの出力チャネル情報を受け取ることができ、以下で記述するように試験ダウンミキサー104を用いて、例えば全帯域幅ダウンミキサー102の混合係数ml及びmrなどの1つ以上の混合係数の値を作ることができる。コントローラ106は、更に記憶装置120に結合されて良く、この記憶装置は、例えばダウンミキサーの動作中にワーキング・メモリー及び/又はプログラム・メモリーとしてコントローラ106により利用され得る1つ以上のメモリー装置を提供する。
図2は、マルチチャネル(即ち、>2チャネル)入力信号(ここでは3チャネルを有する)を入力信号よりは少ないチャネル数(ここでは2チャネル)を有する出力信号にダウンミキシングするときのダウンミキサー100の動作を示すフローチャートである。図2に示されているように、入力チャネル情報は全帯域幅ダウンミキサー102で例えばLI、CI、及びRIチャネル情報として受信される200。
コントローラ106は、後述するように例えば試験ダウンミキサー104を用いてLI、CI及びRIチャネル情報を混合する第1ミキサー108及び第2ミキサー110により使用される混合係数ml及びmrの少なくとも一方を作ることができる202。全帯域幅ダウンミキサー102は、LI及びCIチャネルを第1ミキサー108で混合204してL'チャネルを
L’=LI+mlC (方程式1)
として形成することができる。
第1移相器112は所望の移相をL'チャネル情報に与えることができ206、その結果としてのチャネル情報は出力信号のLOチャネルとして提供される212。
同様に、第2ミキサー110はRI及びCIチャネルを混合208してR'チャネルを
R’=RI+mrC (方程式2)
として形成することができる。
第2移相器114は、所望の移相をR'チャネル情報に与えることができ210、その結果としてのチャネル情報は出力信号のROチャネルとして提供される212。
生成202は図2のフローチャート中の特定の場所で発生するものとして示されているけれども、混合係数の生成は全帯域幅ダウンミキサー102の動作中何時達成されても良く且つ/又は全帯域幅ダウンミキサー102の動作中複数の間隔を置いて達成されても良いことは明らかであろう。
混合係数ml及びmrは、全帯域幅ダウンミキサー102の動作中、同時に又は別々の時点で生成202されて良い。更に、或る状況では、全帯域幅ダウンミキサー102により利用される混合係数を1つだけ、ml又はmr、生成することが望ましいであろう。更に、或いはその様にする代わりに、入力信号の混合中に例えば一定の時間間隔で(即ち、1.5ms又は10ms毎に)定期的に、又は特定量の入力チャネル情報(即ち、64サンプル又は640サンプルの入力チャネル情報)を処理した後に、生成202を達成することができる。一方又は両方の混合係数ml及びmrを生成すると、コントローラ106は、更新された混合係数の一方又は両方についての更新された値で第1及び/又は第2ミキサー108及び110を更新することができる。混合係数値のこの様な更新は入力信号を出力信号にダウンミキシングしている間、いつ行われても良い。
混合係数生成について図3のフローチャートと関連させて一般的に説明する。種々の条件について混合係数生成を説明するために、図3の文脈で図3〜8と、図11〜13のフローチャート及びグラフを論じる。
図3は、例えば左チャネル及び右チャネルの混合係数ml及びmrなどの混合係数の生成202を示すフローチャートである。混合係数生成は、例えば試験ミキサー104及びコントローラ106で行われても良い。図3に示されているように、例えば試験ダウンミキサー104を用いてコントローラ106によって入力チャネル・エネルギー及び出力チャネル・エネルギーの少なくとも一方を決定300することができる。コントローラ106は、特に急速に変動する入力チャネル情報が存在するときに混合係数生成を例えば平滑化/安定化させるために1つ以上のフィードバック定数を決定302することができる。コントローラは、そのとき、チャネル・エネルギー及び/又はフィードバック定数に応じて試験混合係数ml'及びmr’などの混合係数を生成304することができる。全帯域幅ダウンミキサー102の混合係数を試験混合係数の値で更新することができる。
後述するように、例えば700〜4000Hzの周波数範囲内の可聴周波数を強調するようにLI、CI及び/又はRIチャネル情報をフィルタリングすることによって、コントローラ106は通常は限定帯域幅入力信号情報を利用して混合係数値を生成する。フィルタリングは他の周波数範囲を強調しても良い。入力チャネルをフィルタリングすることによって、生成される混合係数が聴取する人により知覚される音の大きさをより正確に反映することを可能にすることができる。全帯域幅ダウンミキサー102は、通常は、例えば20Hz〜20KHzの広い周波数範囲にわたって入力信号をダウンミキシングすることのできる広帯域ダウンミキサーであるけれども、人の聴覚は例えば700〜4000Hz周波数範囲などの中間周波数のエネルギー内容に対して特に敏感であり、中間周波数範囲に応答して混合係数を決定することは、聴取する人が最も敏感な周波数で入力信号の大きさが維持されることを可能にするので、有利である。その代わりに、或いはそれに加えて、コントローラ100は、全帯域幅入力チャネル情報(即ち、フィルタリングされていない入力チャネル情報)を用いて混合係数値を生成しても良い。
下で、種々の状況での1つ以上の混合係数の生成を論じる。例えば、図4〜6は、3チャネル入力信号を2チャネル出力信号にダウンミキシングするときに使用し得る混合係数を生成するために試験ダウンミキサー104を利用するコントローラ106の動作を示すフローチャートである。図7は、入力信号のエネルギー及び所期の方向が出力信号において実質的に維持されるように、特定の入力信号で図4〜6のフローチャートに従ってダウンミキサー100により生成される混合係数を示すグラフである。図8は、入力信号のエネルギー及び所期の方向が出力信号において実質的に維持されるように、特定の入力信号について実験的に決定された理想的混合係数を示すグラフである。図7及び8のグラフを生成するときに使われる入力信号シナリオを、後述するように所定混合係数値を生成するときに利用することができる。他の入力信号シナリオを使っても良い。図11〜13は、5.1入力チャネルを2出力チャネルにダウンミキシングすることのできるダウンミキサーについての混合係数生成を示す。
図4〜6は、3チャネル入力信号を2チャネル出力信号にダウンミキシングするときに利用し得る図3の混合係数生成を示すフローチャートである。
図4は、入力及び出力チャネル・エネルギーの少なくとも一方を決定300するときのコントローラ106及び試験ダウンミキサー104の動作を示すフローチャートである。図4に示されているように、LI、CI及びRIチャネル情報を含む入力チャネル情報はコントローラ106で受け取られる400。受け取られる入力チャネル情報400は、LI、CI及びRIチャネル情報の少なくとも1つを表わす入力信号として受け取られるオーディオ情報の1つ以上のディジタル信号サンプルを含むことができる。
入力チャネル情報は、コントローラ106によってフィルタリング402されて限定帯域幅入力チャネル情報LILim、CILim及びRILimを形成することができる。例えば、入力チャネル情報は700から4,000Hzまでの周波数範囲内の入力信号などの実質的可聴周波数を強調するようにフィルタリングされて良い。その後、限定帯域幅入力チャネル・エネルギーをコントローラ106によってLI及びRIチャネルについてそれぞれ
ELILim=LILim +CILim (方程式3)
ERILim=RILim +CILim (方程式4)
として決定404することができる。
限定帯域幅LO及びROチャネル情報LOLim及びROLimを試験ダウンミキサー104において
LOLim=LILim+ml’CILim (方程式5)
ROLim=RILim+mr’CLLim (方程式6)
として決定406することができる。
限定帯域幅出力チャネル・エネルギーをコントローラ106によってLO及びROチャネルについてそれぞれ
ELOLim=LOLim (方程式7)
EROLim=ROLim (方程式8)
として決定408することができる。404及び408で決定された限定帯域幅入力及び出力チャネル・エネルギーは、通常は、コントローラ106で受け取られた入力チャネル情報の複数のサンプルにわたってコントローラ106により平均化される。この複数のサンプルは、受け取られた400入力チャネル情報の例えば64サンプルを含むことのできる第1期間を構成する。
限定帯域幅入力及び出力チャネル・エネルギーは、それぞれELISum、ELOSum、ERISum、EROSumチャネル・エネルギーとして平均化410され得るLILim、LOLim、RILim及びROLimチャネルについて総限定帯域幅エネルギーとして決定され、ここで
ELISum=ELISum+ELILim (方程式9)
ERISum=ERISum+ERILim (方程式10)
ELOSum=ELOSum+ELOLim (方程式11)
EROSum=EROSum+EROLim (方程式12)
である。
次に、平均化が完了したか否か判定412される。平均化が完了していないと判定412された場合には、フローは上で論じられた入力チャネル情報受け取り400に戻る。しかし、第1期間が完了したと判定412された場合には、総限定帯域幅入力及び出力チャネル・エネルギーはそれぞれ総限定帯域幅左及び右チャネル入力及び出力エネルギーEINLLim、EINRLim、EOUTLLim及びEOUTRLimとして決定414され、ここで
EINLLim=ELISum+ECISum (方程式13)
EINRLim=ERISum+ECISum (方程式14)
EOUTLLim=ELOSum (方程式15)
EOUTRLim=EROSum (方程式16)
である。
入力及び出力チャネル・エネルギーの少なくとも一方が300で決定されると、図5のフローチャートに従ってフィードバック定数を決定302することができる。
図5は、3チャネル入力信号を2つの出力チャネルにダウンミキシングする混合係数を生成するために少なくとも1つのフィードバック定数を決定するときのコントローラ106の動作を示すフローチャートである。500で、総LOチャネル・エネルギーEOUTLLimが総限定帯域幅LIチャネル・エネルギーEINLLimより大きいか否か判定される。総限定帯域幅LOエネルギーが総限定帯域幅LIエネルギーより大きくはないと判定500された場合には、左チャネル・フィードバック定数fblをコントローラ106によって
fbl=0.98fbl (方程式17)
として生成502することができる。左チャネル・フィードバック定数fblを例えば値1に初期化することができる。他の、例えば0と1との間の値をフィードバック定数の初期値として利用しても良い。しかし、総限定帯域幅LOチャネル・エネルギーが総限定帯域幅LIチャネル・エネルギーより大きいと判定500された場合には、左チャネル・フィードバック定数がコントローラ106によって
fbl=0.98fbl+gfb((EOUTLLim/EINLLim)−1) (方程式18)
として生成504され、ここでgfbは値0.04を持つことができる。例えばgfbの値が大きいとフィードバック・ループが不安定となる可能性があり、gfbの値が小さいとフィードバック動作を実質的に減少させ或いはなくする可能性があるということなどを考慮してgfbの値を実験的に選択することができる。
フィードバック定数を生成502し或いは生成504すると、総限定帯域幅ROチャネル・エネルギーEOUTRLimが総限定帯域幅RIチャネル・エネルギーEINRLimより大きいか否かが判定506される。総限定帯域幅ROチャネル・エネルギーが総限定帯域幅RIチャネル・エネルギーより大きくないと判定506された場合には、右チャネル・フィードバック定数fbrがコントローラ106によって
fbr=0.98fbr (方程式19)
として生成510されて良い。fbrの値は最初は1としてセットされて良い。しかし、総限定帯域幅ROチャネル・エネルギーが総限定帯域幅RIチャネル・エネルギーより大きいと判定された場合には、右チャネル・フィードバック定数fbrはコントローラ106によって
fbr=0.98fbr+gfb((EOUTRLim/EINRLim)−1) (方程式20)
として生成508されて良い。
図示されてはいないけれども、フィードバック定数fbl及びfbrの一方又は両方を決定する前に、総限定帯域幅LOチャネル・エネルギー、総限定帯域幅ROチャネル・エネルギー、総限定帯域幅LIエネルギー及び/又は総限定帯域幅RIエネルギーをフィルタリング(例えばローパス・フィルタリング)できることは明らかであろう。このフィルタリングをコントローラ106において例えばローパス・フィルタリングとして達成することができる。このローパス・フィルタリングは、例えば、70msの時定数を利用することができる。他の時定数を利用しても良い。更に、このフィルタリングの少なくとも一部はコントローラ106によって実行されなくても良く、ハードウェア装置として具体化された1つ以上のフィルターによってフィルタリングを達成しても良いことは明らかであろう。
図3に戻ると、フィードバック定数を決定302するとき、図6のフローチャートに関して記載されたように1つ以上の試験混合係数をコントローラ106によって生成304することができる。図6に示されているように、試験左チャネル混合係数ml'をコントローラ106によって
ml’=0.71+fbllf+fbrrf (方程式21)
として生成600することができ、ここでfbl及びfbrは図5に関して上で決定された値を有し、lfは−1の値を有し、rfは0.3の値を有する。lf及びrfの値を用いて試験混合係数ml'及びmr'をそれぞれバイアスすることができる。3チャネル信号がダウンミキシングされて2チャネルを通して再生されるときには、例えば局所化(即ち、所期の方向)の微細なエラーを補償するためにlf及びrfを用いて試験混合係数をバイアスすることができる。fl及びrfの他の値を利用しても良い。
試験左チャネル混合係数ml'の値を生成600した後、試験混合係数ml'の値を0と1との間の値に限定することができる。例えば、ml'が0未満であると決定された場合には、ml'は値0にセットされ、ml’が1より大きいと決定された場合にはml'は値1にセットされる。
次に試験右チャネル混合係数mr'をコントローラ105によって
mr’=.71+fblrf+fbrlf (方程式22)
として生成604することができ、ここでfbl、fbr、rf及びlfは、生成600に関して上で論じられた値を有する。
試験混合係数mr’が生成された後、mr’の値を0と1との間の値に限定606することができる。例えば、試験混合係数mr’が0未満であると決定された場合、mr’を値0にセットすることができ、試験混合係数mr’が1より大きいと決定された場合にはmr’を値1にセットすることができる。
試験ダウンミキサー104で受信された限定帯域幅入力信号のエネルギー及び所期の方向を試験ミキサーの出力信号において実質的に維持するために、例えばフィードバック定数fbを用いて試験ミキサー・ダウンミキサー左及び右混合係数ml’及びmr’が決定されている。エネルギー及び所期の方向が試験混合係数を用いる試験ダウンミキサー104で実質的に維持されるので、試験混合係数値は、もし全帯域幅ダウンミキサー102で使用されれば、全帯域幅ダウンミキサーにおける入力のエネルギー及び所期の方向が出力信号において実質的に維持されることを可能にする。試験混合係数値ml’及びmr’を用いて、全帯域幅ダウンミキサー102で使用される混合係数値ml及びmrを更新608することができる。
更新608は、mlの値をml’の値と取り替えることによって第1ミキサー102の左チャネル混合係数mlを試験左チャネル混合係数ml’の値で更新するコントローラ106によって達成され得る。同様に、mrの値をmr’の値と取り替えることによって第2ミキサー104の右チャネル混合係数mrを試験右チャネル混合係数mr’の値で更新するコントローラ106によって右チャネル混合係数mrを更新することができる。
これに加えて、或いはその代わりに、混合係数が実際に信号を出力する全帯域幅ダウンミキサーで使用される前に混合係数を平滑化することによって左及び右チャネル混合係数をコントローラ106によって更新608することができる。この平滑化は、ml及びmrの新しい値の計算の間の時間に行われて良い。例えば、計算された値ml’に近づけるように全帯域幅ダウンミキサーにおけるmlの値を約0.5秒毎に変更(即ち、更新)することができる。この変更は、ml’の他の値が試験ダウンミキサー104で決定される前に全帯域幅ダウンミキサーにおいてmlがml’の値に到達するように、行われる。混合係数値mrが試験混合係数値mr’で更新されることに関しても、同じであって良い。
この様に、左及び右チャネル混合係数ml及びmrを全帯域幅ダウンミキサー102のために生成304することができる。
図7は、CI及びLIチャネルに与えられた単一の入力信号について図4〜6のフローチャートに従ってダウンミキサー100により生成され得る混合係数のグラフである。図7のグラフはLI及びCIチャネルの間を滑らかにパンニングされた単一の信号により生成されており、この場合、入力信号の所期の方向は精密に分かっている。図8は、3チャネル信号がダウンミキシングされて2チャネルを通して再生されるときの局所化の微細なエラーを補償するために実験的に得られたパンニング角度の関数としての混合係数のグラフである。図8のグラフは計算された理想的な場合を示しており、この場合にはLI及びCIチャネルの間を滑らかにパンニングされる単一の信号があり、入力信号の所期の方向は正確に分かっている。左チャネル混合係数ml値は図9及び10において破線を用いて示されており、右チャネル混合係数mr値は図9及び10において実線を用いて示されている。
例えばml及びmrなどの混合係数は、入力チャネル・エネルギーに応じて所定の値として生成202されて良く(図2)、リアルタイムで生成される必要はない。この様な方式は、試験ダウンミキサーからの周波数限定された入力及び出力エネルギーを1つ以上の1次元又は2次元の参照用テーブルへの入力として利用することができる。ダウンミキサーの動作についての先の説明から明らかであるように、混合係数は、入力エネルギーの出力エネルギーに対する比に依存して良い。試験ダウンミキサーにより決定された出力/入力エネルギー比が入力である参照用テーブルを用いてml及びmrなどの混合係数を直接導出することができる。
例えば混合係数ml及びmrなどの、この様な参照用テーブルに格納される所定混合係数を生成するために、コントローラ106と例えばダウンミキサー102又は試験ダウンミキサー104などのダウンミキサーとを利用することができ、この場合、特定の入力信号シナリオ(即ち、例えば図8のグラフを生成するために使用されたCIからLIへの滑らかなパンニングの特性を有する)についての入力信号をダウンミキサーにより処理して、出力エネルギーと、その入力信号シナリオに由来する入力エネルギーとの比を決定することができる。その後、入力信号の所期方向における信号エネルギーが出力(ダウンミキシングされた)信号において実質的に維持されるように前記の特定の入力信号シナリオで利用できる例えば混合係数ml及びmrなどの少なくとも1つの混合係数を決定するために該ダウンミキサー及びコントローラ106を利用することができる。例えば図4〜6に関して上で論じたように混合係数を生成することができる。
特定の入力信号シナリオについての出力及び入力エネルギーの比を表のフォーマットで記憶装置120に格納することができる。その様な表のフォーマットは、例えば、1つ以上の入力信号シナリオについて出力エネルギーの入力エネルギーに対する比によりインデックスが付けられた混合係数ml及びmrを含むことができる。例えば、特定の入力信号シナリオについてmlについての混合係数テーブルを設け、出力エネルギーの入力エネルギーに対する比によってインデックスを付けることができる。同様に、その特定の入力信号シナリオについてmrについての混合係数テーブルを設け、出力及び入力信号エネルギーの比によってインデックスを付けることができる。
動作時には、コントローラ106は、特定の入力信号シナリオを検出し、出力及び入力エネルギーの比を決定し、その比に基づいて、その入力信号シナリオについての信号をダウンミキシングするためにダウンミキサーにより使用されることになる例えば混合係数ml及びmrなどの少なくとも1つの混合係数について参照値を決定することができる。検索される混合係数は、入力信号の入力エネルギーと所期の方向とが出力信号において実質的に維持されることを可能にする。コントローラは、例えば図6の更新608に関して上で論じたのと同様の態様でダウンミキサーの混合係数値を検索された混合係数値で更新することができる。
この様に、所定の混合係数シナリオのライブラリーを決定して、例えば記憶装置120に格納することができる。このライブラリーは混合係数についての混合係数テーブルを含むことができ、その各混合係数テーブルは、出力エネルギーの入力エネルギーに対する比によってインデックスが付けられている1つ以上の混合係数を提供する。他の混合係数テーブル構成も可能である。混合係数ライブラリーは、特定の入力信号シナリオについての混合係数値を検索するコントローラによってアクセスされて良い。
所定混合係数生成は、図6〜8に関して上に記載されている混合係数生成と関連して利用され得る。例えば、コントローラは、混合係数ライブラリーがそれについての所定混合係数を含むような特定の入力信号シナリオについての必要条件を入力信号が満たすか否か確認しようと試みることができる。それについての混合係数が格納されている入力信号シナリオのうちの1つに入力信号が適合するとコントローラ106が判定した場合、コントローラは、上記のように混合係数ライブラリーから適切な混合係数を検索することによって混合係数を生成することができる。しかし、入力信号が格納されている入力信号シナリオについての基準を満たさないと判定した場合には、コントローラは、試験ミキサー104と関連して、ダウンミキサーのための混合係数を生成する。
これに加えて、或いはその代わりに、所定混合係数が役に立つ入力信号シナリオ(即ち、ダウンミキサーにおいて入力信号で繰り返し受信される入力信号シナリオ)についての特徴をコントローラが確認することを可能にする学習アルゴリズムをコントローラは使用することができる。その様な場合には、コントローラは、その特定の入力信号シナリオについての、記憶装置120に格納されている混合係数値を決定するために試験ダウンミキサーを使用することができる。その後に入力信号シナリオを認識するとき、コントローラ106は、そのシナリオについての混合係数を、混合係数テーブルから混合係数を検索することによって、生成することができる。
上記のように混合係数を検索することによって混合係数値を生成することにより、コントローラは、図4〜6に関して上で記述されたように混合係数を生成するために要するよりも少ないダウンミキサー資源要求量で入力信号エネルギー及び所期の方向が出力信号において維持されることを可能にする混合係数値を生成することができる。ダウンミキサー資源はダウンミキサーの他の動作で使用され得るように開放されて良い。
図9は、本発明によるダウンミキサー900のブロック図である。ダウンミキサー900は,3つ以上のチャネルを含むマルチチャネル入力信号を受け取って、そのマルチチャネル入力信号を、入力信号のチャネル数より少ない数のチャネルを含む出力信号にダウンミキシングすることができる。ダウンミキサー900は、入力信号のエネルギーと所期の方向とが出力信号において実質的に維持されるように前チャネル左及び右混合係数ml及びmr、並びに周辺チャネル混合係数mi及びmsのうちの少なくとも1つを利用して5.1チャネル入力信号を2チャネル出力信号にダウンミキシングするための全帯域幅ダウンミキサー901を含む。ダウンミキサー900は、更に、前チャネル左及び右混合係数ml及びmrを生成するときにコントローラ940と関連して利用され得る試験ダウンミキサー104’を含む。混合係数ml及びmrが図1の試験ミキサー104及びコントローラ106により生成されるのと同様に前チャネル混合係数ml及びmrは生成され得るので、試験ミキサー104’の動作については詳しく論じない。ダウンミキサー900は、入力信号の信号エネルギー及び所期の方向が全帯域幅ダウンミキサー901の出力信号において実質的に維持されるように例えば周辺混合係数mi及びmsなどの周辺混合係数のうちの1つ以上を生成するときにコントローラ940と共に利用され得る試験ダウンミキサー950を更に含む。
図9に示されているように、前左入力(LI)、前中央入力(CI)、前右入力(RI)、低周波数(LFE)、左周辺入力(LSI)及び右周辺入力(RSI)チャネルがダウンミキサー900で受信され得る。ダウンミキサー900は、入力信号の5.1入力チャネルを、例えば2出力チャネル即ち左出力(LO)及び右出力(RO)チャネルを含む出力信号にダウンミキシングすることができる。
全帯域幅ダウンミキサー901は、LI、CI及びLFEチャネルを混合するための第1LIミキサー902と、入力信号のRI、CI及びLFE入力チャネルを混合するための第1RIミキサー904とを含むことができる。第1LIミキサー902及び第1RIミキサー904でCIチャネルを混合する前にCI入力信号に前左及び右チャネル混合係数ml及びmrをそれぞれ掛けるために掛け算器906及び908を利用することができる。第2LIミキサー9010は、周辺チャネルLSI及びRSIの一方又は両方の成分をLI’チャネル情報に加えることを可能にすることができ、LO’チャネル情報を形成するために所望の移相を達成するようにLI移相器912を設けることができる。同様に、一方又は両方の周辺チャネルLSI及びRSIの成分をRI’チャネル情報に加えるために第2RIミキサー914を設けることができ、RO’チャネル情報を形成するために所望の移相を達成するようにRI移相器916を設けることができる。
RSIチャネルの成分をLSIチャネルに加えるためにLSIミキサー918を設けることができ、LSI混合係数(例えば、LOチャネルの虚数成分SLI’に対応するmi周辺混合係数など)を供給するために掛け算器922を設けることができる。LSO’チャネル情報を形成するためにLSI’チャネル情報に所望の移相を与えるようにLSI移相器924を設けることができる。同様に、LSIチャネルの成分をRSIチャネルに加えるためにRSIミキサー930を設けることができ、掛け算器932はmi周辺混合係数を供給することを可能にし、RSO’チャネル情報を形成するようにRSI’チャネル情報に所望の移相を与えるためにRSI移相器934を利用することができる。
ms周辺混合係数を供給するために掛け算器919及び921を設けることができる。例えば、それぞれの前チャネル出力経路に(例えば、それぞれLI’及びLO’信号に)加えられるLSI及びRSIチャネルの量を制御するためにms周辺混合係数を利用することができる。
LSO’及びLO’チャネル情報を混合して出力信号の出力チャネルLOを形成するためにLOミキサー936を設けることができる。同様に、RO’及びRSO’チャネル情報を混合して出力信号のRO出力チャネルを形成するためにROミキサー938を利用することができる。
試験ダウンミキサー950は第1試験加算器952及び第2試験加算器954を含むことができる。第1試験加算器952は、試験ミキサー950において試験周辺混合係数mi’及びms’を供給するために、第1試験ミキサー956及び第2試験ミキサー958と結合されている。同様に、第2試験加算器954は、試験ダウンミキサー950において試験周辺混合係数ms’及びmi’をそれぞれ供給することのできる第3試験ミキサー960及び第4試験ミキサー962と更に結合されている。
コントローラ940は、試験ダウンミキサー140’及び950を利用して混合係数ml、mr、ms、及びmiのうちの1つ以上を生成し且つ/又は更新するために、例えばLSI、LI、CI、LFE、RI及びRSI入力チャネルなどの入力チャネルのうちの1つ以上、並びに全帯域幅ダウンミキサー901の掛け算器906、908、919、921、922及び932のうちの1つ以上と結合されて良い。混乱を減少させるために、コントローラ940と掛け算器906、908、919、921、922及び932との結合は破線で示されている。
第1試験加算器952は、試験ダウンミキサー950において受信されて0.91のファクターで減衰されたLSILimとして限定帯域幅(即ちフィルタリングされた)LSIチャネル情報を受け取ることができる。第1試験加算器952は、更に、反転されて相互相関ファクター−0.38を乗じられたRSLLimとしてRSI限定帯域幅チャネル情報を受け取り、これを減衰されたLSILim信号と加え合わせることができる。その結果としての第1試験加算器952からのチャネル情報を、試験周辺混合係数mi’及びms’に従って第1及び第2の試験ミキサー956及び958において混合して試験ミキサー950出力チャネル情報LSO−ImLim及びLSO−ReLimをそれぞれ生成することができる。同様に、第2試験加算器954は、0.91のファクターで減衰された反転されたRSILimチャネル情報を、相互相関ファクター−0.38を乗じられたLSILimチャネル情報と加え合わせることができる。その結果としてのチャネル情報を、第3及び第4試験ミキサー960及び962において試験周辺混合係数ms’及びmi’に従って混合して試験ミキサー950出力チャネル情報RSO−ReLim及びRSO−ImLimをそれぞれ生成することができる。
コントローラ940を、更に、試験ダウンミキサー104’、第1、第2、第3及び第4試験ミキサー956、958、960及び962と結合することができる。コントローラ940は、入力信号のLI、CI、RI、LFE、LSI及びRSIチャネル情報のうちの1つ以上を受け取ることができ、また、例えば試験ダウンミキサー950で使用されるLSILim及びRSILimなどの限定帯域幅(即ちフィルタリングされた)チャネル情報を決定することができる。コントローラ940は、更に、例えば全帯域幅ダウンミキサー901からの出力チャネル情報LO及びRO及び/又は試験ダウンミキサー950からの限定帯域幅出力チャネル情報LSO−IMLim、LSO−RELim、RSI−RELim及びRSI−IMLimチャネル情報などの出力チャネル情報を受け取ることができると共に、下で記載するように試験ダウンミキサー950を用いて例えば混合係数ml、mr、mi及びmsなどの1つ以上の混合係数を生成することができる。更に、コントローラ940をコントローラ940のためのワーキング・メモリー及びプログラム・メモリーを提供する記憶装置942と結合することができる。ダウンミキサー900の動作を図10のフローチャートを参照して論じる。
図10は、図9のダウンミキサー900の動作を示すフローチャートである。図10に示されているように、例えば、入力信号のLSI、LI、CI、LFE、RI及びRSIチャネルのための情報を含む入力チャネル情報が受け取られる1000。図11〜13及び14〜17を参照して後述するように入力チャネル情報のうちの少なくとも1つに応答して、コントローラ940及び試験ダウンミキサー950を用いて1つ以上の混合係数を作る1002ことができる。図3及び図4〜6を参照して上で論じたように、LI、CI、LFE及びRIチャネル情報を同様に混合1004することができる。更に、LFEチャネルの情報を、第1LI及びRIミキサー902及び904でそれぞれ混合する前に、例えば2のファクターで、増幅することができる。更に、CIチャネル情報が第1LI及びRIミキサー902及び904で混合される前に、掛け算器906及び908を用いてCIチャネル情報は例えば前左及び右チャネル混合係数ml及びmrなどの1つ以上の混合係数を供給することができる。第1LIミキサー902はLI’チャネル情報を作り、第1RIミキサー904はRI’チャネル情報を作る。例えば、図3〜11に関して上で論じられたのと同様の態様で、混合係数ml及びmrを作る目的でLI’及びRI’チャネル情報を左及び右出力信号として利用することができる。
第2LIミキサー910及び第2RIミキサー914をそれぞれ用いてLSI及びRSIチャネルの成分をLI’及びRI’チャネル情報に加える1006ことができる。例えば、LSIチャネル情報を、第2LIミキサー910でLI’チャネル情報と混合する前に、掛け算器919で混合係数msと掛け合わせることができる。同様に、RSIチャネル情報を、第2RIミキサー914でRI’チャネル情報と混合する前に、掛け算器919で混合係数msと掛け合わせることができる。前チャネル情報についての所望の移相をLI移相器912及びRI移相器916によって提供1008してLO’及びRO’チャネル情報をそれぞれ形成することができる。
混合1004、加算1006及び提供1008と同時に、又はその後に、RSI及びLSIチャネルの成分を加え合わせる1010ことができる。例えば、RSIチャネルを、インバータ927で反転させ、掛け算器928で例えば−0.38の相互相関ファクターを乗じ、LSIミキサー918でLSIチャネル情報と混合することができる。LSIミキサー918での混合の前に、LSIチャネル情報を掛け算器929で例えば0.91などのファクターで減衰させることができる。同様に、掛け算器931を用いてLSIチャネル情報に例えば−0.38の相互相関ファクターを乗じ、RSIミキサー930でRSI信号と混合してLSIチャネルの成分をRSIチャネルに加算することができる。RSIミキサーでの混合の前に、RSIチャネルを掛け算器933で例えば0.91のファクターで減衰させることができる。
LSIミキサー918及びRSIミキサー930からのチャネル情報に混合係数miを乗じる1012ことによってそれぞれの混合係数を供給してLSI’及びRSI’チャネル情報をそれぞれ形成することができる。
周辺チャネルについて任意の所望移相を提供1014することができる。例えば、LSI移相器924でLSI’チャネル情報に移相を与えてLSO’チャネル情報を形成することができ、ここで位相はLI移相器912により与えられる位相に対して90度オフセットされる。同様に、RSI’チャネル情報の位相をRSI移相器934で変化させてRSO’チャネル情報を形成することができ、ここで移相はRI移相器916により使用されるそれに対して90度オフセットされる。
その後、周辺チャネル情報と前チャネル情報とは混合1016される。例えば、LOミキサー936でLSO’チャネル情報をLO’チャネル情報と混合して出力信号のLOチャネルを形成することができ、LOチャネルを提供1018することができる。同様に、RSO’チャネル情報をROミキサー938でRO’チャネル情報と混合して出力信号のROチャネルを形成することができ、LOチャネルを提供1018することができる。
混合係数を作るステップは図10のフローチャートの特定の場所に示されているけれども、例えばml、mr、mi、及びmsなどの1つ以上の混合係数をダウンミキサー900の動作中の任意の時点でコントローラ940により作ることができることは明らかであろう。更に、全ての混合係数を必ずしも同時に作る必要はなく、ダウンミキサー900の動作中のまちまちの時点で作ることができる。前左及び右チャネル混合係数ml及びmrは、図3及び図4〜6に関して上で論じたのと同様の態様でコントローラ940及び試験ダウンミキサー104’を用い作ることができるので、詳しくは論じない。更に、前チャネル混合係数ml及びmrについての混合係数生成は、周辺混合係数mi及びmsの混合係数生成とは別に達成できる。
例えば図3のフローチャート及び図11〜13及び14〜17のフローチャートに関して論じたように、コントローラ940により試験ミキサー950を用いて周辺混合係数mi及びmsの生成を生成することができる。図3に示されているように、入力及び出力チャネル・エネルギーの少なくとも一方を決定300することができる。入力及び出力チャネル・エネルギーの少なくとも一方の決定300を図11のフローチャートに関して論じる。
図11は、例えば試験周辺混合係数mi’及びms’などの少なくとも1つの試験周辺混合係数の生成に用いられる入力チャネル・エネルギーを決定するときのコントローラ940の動作を示すフローチャートである。図11に示されているように、LSI及びRSIチャネルのための入力チャネル情報は、図4の受け取り400に関して上で論じられたのと同様の態様で例えば入力信号の信号サンプルとしてコントローラ940で受け取られる1100。
限定帯域幅入力チャネル情報LSILim及びRSILimチャネル情報を生成するために入力チャネル情報をコントローラ940によってフィルタリング1102することができる。図4のフィルタリング402に関して上で論じられたのと同様の態様で、例えば周波数及び700〜4000Hz周波数範囲を強調する有限インパルス応答フィルターを利用して入力チャネル情報をフィルタリング1102することができる。
限定帯域幅出力チャネル情報を試験ダウンミキサー950においてLSO実数及び虚数チャネル情報LSO−ReLim及びLSI−ImLim並びにRSO実数及び虚数チャネル情報RSO−ReLim及びRSO−ImLimとして
LSO−ReLim=ms’LSILim (方程式23)
LSO−ImLim=mi’(0.91LSILim+.38RSILim
(方程式24)
RSO−ReLim=ms’RSILim (方程式25)
RSO−ImLim=mi’(−.91RSILim−.38LSILim
(方程式26)
として決定1104することができ、ここでms’及びmi’は0.7の値に初期化される。限定帯域幅入力チャネル・エネルギーをコントローラ940によりLSIエネルギー及びRSIエネルギーについてそれぞれELSILim及びERSILimとして決定1106することができ、ここで
ELSILim=ELSI Lim (方程式27)
ERSILim=ERSI Lim (方程式28)
である。
コントローラ940によって、限定帯域幅出力チャネル・エネルギーをLSOチャネル・エネルギーの実数及び虚数成分ELSO−ReLim及びELSO−ImLim、並びにRSOチャネル・エネルギーの実数及び虚数ERSO−ReLim及びERSO−ImLimとして決定1108することができ、ここで
ELSO−ReLim=LSO−Re Lim (方程式29)
ELSO−ImLim=LSO−Im Lim (方程式30)
ERSO−ReLim=RSO−Re Lim (方程式31)
ERSO−ImLim=RSO−Im Lim (方程式32)
である。
例えば平均化410に関して上で論じたのと同様の態様でコントローラ940によって限定帯域幅入力及び出力チャネル・エネルギーをLSI、RSI、LSO及びRSO平均エネルギーELSISum、ERSISum、ELSOSum、及びERSOSumとして平均化1110することができ、ここで
ELSISum=ELSISum+ELSILim (方程式33)
ERSISum=ERSISum+ERSILim (方程式34)
ELSOSum=ELSOSum+ELSO−ReLIm+ELSO−ImLim
(方程式35)
ERSOSum=ERSOSum+ERSO−ReLim+ERSO−ImLim
(方程式36)
である。
平均化が完了したか否か判定1112することができる。平均化が完了していなければ、フローは受け取り1100に戻る。平均化が完了したと判定1112されたならば、コントローラによって総限定帯域幅入力及び出力チャネルをそれぞれEInLim及びEOutLimとして
EInLim=ELSISum+ERSISum (方程式37)
EOutLim=ELSOSum+ERSOSum (方程式38)
として決定1114することができる。
図3に戻ると、入力及び出力チャネル・エネルギーの少なくとも一方を決定300するとき、フィードバック定数を決定302することができる。フィードバック定数の決定302について図12のフローチャートに関して論じる。
図12は、例えば試験周辺チャネル混合係数mi’及びms’などの、試験ダウンミキサー950についての試験混合係数を決定するときに使用され得るフィードバック定数fbsiを決定するときのコントローラ940の動作を示すフローチャートである。図12に示されているように、例えば、1114で決定された限定帯域幅入力及び出力エネルギーをコントローラ940によってフィルタリング1200してフィルタリング済み入力及び出力限定帯域幅エネルギーSINLim及びSOUTLim
SINLim=.98SINLim+.02EINLim (方程式39)
SOUTLim=.98SOUTLim+.02EOUTLim
(方程式40)
として形成することができる。このフィルタリングはローパス・フィルタリングであって良く、例えば70msの時定数を有するフィルターを利用して達成されて良い。他の時定数を利用しても良い。
フィードバック定数fbsiをコントローラ940によって
fbsi=.98fbsi+gfb((SOUTLim/SINLim)−1)
(方程式41)
として決定1202することができ、ここでgfbは0.04の値を有する。使用されることになるgfbの値についての考慮事項は、図5に関して上で論じられた生成504に関して上で論じられたことと同様であって良い。フィードバック定数が決定302されると、図13に関して記述するように、1つ以上の試験周辺混合係数をコントローラ940によって生成304することができる。
図13は、例えば試験周辺チャネル混合係数mi’及びms’などの、ダウンミキサー900のための試験周辺混合係数を生成するときのコントローラ940の動作を示すフローチャートである。図13に示されているように、1202で決定されたフィードバック定数fbsiの値がゼロより大きいか或いは等しいか判定1300される。フィードバック定数がゼロより大きくもなくゼロに等しくもない場合には、試験周辺混合係数ms’の値はコントローラ940によって1302で
ms’=0−fbsi (方程式42)
の値にセットされ、試験混合係数mi’の値は1304で1の値にセットされる。しかし、フィードバック定数がゼロより大きいか或いはゼロに等しいと判定1300された場合には、ms’の値は1306でゼロにセットされ、1308でmi’の値が
mi’=1−fbsi (方程式43)
にセットされる。mi’がゼロより小さい場合には、mi’は1310でゼロの値にリセットされる。
試験混合係数mi’及びms’を生成した後、全帯域幅ダウンミキサー901により使用される周辺混合係数mi及びmsを更新するためにコントローラによって試験周辺混合係数mi’及びms’を利用することができる。更新1312は、例えば図6の更新608に関して上で記述されたのと同様の態様で達成されて良い。
例えばLSI又はRSIチャネルが同じ信号によって一緒に駆動されるときには、周辺チャネルの一方又は両方を減衰させるために混合係数miをダウンミキサー900で利用することができる。入力パワー及び出力パワーを実質的に均しく保つために周辺混合係数miを小フィードバックループによって調整することができる。90度移相器924及び934をバイパスするために周辺混合係数msを利用することができ、その場合、msは、例えばLSI及びRSIが位相を異にしている場合に前チャネルに加えられる交差混合された周辺信号の量を制御することができる。msが正の、ゼロでない値を有する場合、ダウンミキサー900の90度移相経路及び非90度移相経路の両方において周辺入力チャネルのコヒーレント信号を供給することができる。
少なくとも或る状況においては、例えば図13に関して決定された周辺混合係数mi及びmsなどの1つ以上の周辺混合係数に対して、これらがダウンミキサー900により使用される前に又は使用中に、変更/調整を行うことが望ましいであろう。前チャネル混合係数ml及びmrの生成と同様に、周辺チャネル混合係数mi及びmsは通常は試験ダウンミキサー環境で生成される。混合係数mi及びmsの一方又は両方を生成するために試験ダウンミキサーを利用することにより、該係数が全周波数範囲ダウンミキサーで使用される前に該係数を更に変更/調整することができ、その場合、フィードバックを妨害しないようにmi及びmsの値を試験ダウンミキサーにおいて維持することができる。
前チャネルと後チャネルとのエネルギー比を活発に変化させることによって、元の5チャネル・ダウンミックスに主観的により近い2チャネル・ダウンミックスを作るために、周辺混合係数mi及びmsの一方又は両方の値を調整することができる。この様な変更は、周辺チャネルに過大な反響がある場合に合うように調整できる。前チャネル及び周辺チャネルのエネルギーの比F/Sを利用して混合係数mi及びmsを調整することができる。この調整は、以下で論じられるように、F/S比が1より大きい場合に、mi及びmsの少なくとも一方又は両方を一定量(例えばLSI及び/又はRSIチャネル情報の3dBに相当する量)だけ減少させることを含んでいて良い。更に、或る状況では、入力チャネルのうちの1つ以上(例えば周辺チャネルLSI及びRSIの一方又は両方)に存する可聴音響エレメント(即ち、反響でない音響情報)を能動的に探すことが望ましいであろう。可聴音響エレメントが存在するとき、混合係数mi及びmsに加えられる3dB減衰を取り除くことができる。
更に、例えば、ダウンミキサー900で受信される前チャネルにおいて発生する同時信号と同じように強くはないかもしれない周辺チャネル信号を強調するなど、周辺混合係数mi及びmsを調整して種々の音響事象を強めることができる。音響事象は、例えば、叫びやドラム叩きなどの、初期エネルギー・スパイクを持っていて過渡方向に関する情報が保たれる(即ち物体によって妨げられない)音響などの指向性過渡現象であると考えて良い。2種類の音響事象は音節と衝撃音であろう。音節は音素と音とを含むことができる。音素は、人の話しの中の単音の特性を示すと共に人の話の中の音節を検出して局所化する上で特に有益であり得る過渡的音響である。音は、楽器により作られる個々の音である。音と音素とは共通の特徴を有するので、これらを一括して“音節”と称することができる。音節は一般に次の特徴を有する:おおよそ少なくとも50msから約200msに及ぶ、通常は150ms程度の有限の持続時間を有する;約33msの立ち上がり時間を有する;一般に約0.2msから約0.5msに1回の頻度よりも頻繁には発生しない;少ない又は大きな音量(振幅)を持つことができる。対照的に、衝撃音は、ドラム叩き又は摩擦音(frictives)や話の中の爆発的な音などの、持続時間が非常に短い過渡音であろう。衝撃音は一般に次の特性を有する:約5msから約50msまでの短い持続時間、約1msから約10msまでの立ち上がり時間、及び大きな音量。
例えば、代理人ドケット番号11336/208として2003年5月2日に出願され、共通譲渡され、参照により本書に取り入れられるデビッドH.グリーシンガーによる“音響事象検出”と題された米国特許出願第 号(まだ割り当てられていない)に記載されているように音響事象を検出することができる。例えば、入力チャネルのうちの1つにおける入力エネルギー・レベルの増加率を利用して音響事象の始まりを検出することができる。例えば、LSI及びRSIチャネルの一方又は両方における増加率を検出することができ、その場合、信号パワーが完全に維持される場合よりも音響事象を2チャネル混合において目立たせ得るように混合係数mi及び/又はmsの値を調整することができる。例えば、入力チャネルのうちの1つ以上において検出された反響を除去するために使用される3dB減衰を取り去ることができる。音響検出器をどの入力チャネルと関連させて利用しても良く、特定の入力チャネルにおける顕著な音響事象の存在を用いてそのチャネルのレベルの一時的ブーストをトリガーすることができる。そのブーストは、例えば混合係数mi及びmsなどの1つ以上の混合係数の値を高めることにより達成され得る。この様なブーストは例えば100から300msまで持続して良い。更に、結果として得られるダウンミックスにおける低レベル音響事象の可聴度を高めるために、ブーストは、例えば、対応するチャネル情報の1−3dBに相当するブーストであって良い。
図14〜17は、周辺混合係数の調整を示すフローチャートである。
図14は、例えば周辺混合係数mi及びmsなどの1つ以上の混合係数を調整するときのコントローラ940の動作を示すフローチャートである。図14に示されているように、入力チャネル・エネルギーが決定1400される。入力チャネル・エネルギーの決定1400について図15のフローチャートに関して後に論じる。入力チャネル・エネルギーが決定1400されると、例えばmi及びmsなどの1つ以上の混合係数を調整1402することができる。混合係数調整1402を図16〜17のフローチャートと関連して後に論じる。
図15は、入力チャネル・エネルギーを決定1400するときのコントローラ940の動作を示すフローチャートである。入力チャネル情報は、受信1500され、入力信号のLI、RI、CI、LSI及びRSIチャネルに関する情報を含むことができる。LI、CI及びRIチャネルについて前入力チャネル・エネルギーをELI、ECI及びERIとして決定1502することができ、ここで
ELI=LI (方程式44)
ECI=CI (方程式45)
ERI=RI (方程式46)
である。
IPチャネル情報は、図4の受け取り400に関して前述したのと同様の態様で受け取られて1500良い。総前入力チャネル・エネルギーをEFIとして決定1504することができ、ここで
EFI=ELI+ECI+ERI (方程式47)
である。
LSIチャネル及びRSIチャネルについて周辺入力チャネル・エネルギーをそれぞれELSI及びERSIとして決定1506することができ、ここで
ELSI=LSI (方程式48)
ERSI=RSI (方程式49)
である。
総周辺入力チャネル・エネルギーESIを
ESI=ELSI+ERSI (方程式50)
として決定1508することができる。
前及び周辺入力チャネル・エネルギーをそれぞれEFISum及びESISumとして平均化1510することができ、ここで
EFISum=0.9EFISum+0.1EFI (方程式51)
ESISum=0.9ESISum+0.1ESI (方程式52)
である。
平均化1510は、例えば図4の平均化410に関して上で論じられたのと同様の態様で達成され得る。
平均化が完了したか否か判定1512することができる。平均化が完了していなければ、フローは入力チャネル情報受け取り1500に戻って、上で論じられたように続行される。平均化が完了したと判定1512されたならば、前及び周辺入力チャネル平均値はEFILim及びESILimとしてフィルタリング1514され、ここで
EFILim=0.99EFILim+0.01(EFISum
(方程式53)
ESILim=0.97ESILim+0.03(ESISum
(方程式54)
である。
入力チャネル・エネルギーが決定1400されると、図16及び17のフローチャートに関して上に記載されたように混合係数を調整1402することができる。
図16は、例えば周辺混合係数mi及びmsなどの1つ以上の混合係数を調整1402するときのコントローラ940の動作を示すフローチャートである。図16に示されているように、周辺エネルギー・ブースト・ファクターSBFを
SBF=3ESI−2ESILim (方程式55)
として生成1600することができる。
次に、平均周辺エネルギーESILimが上昇しているか否か判定することができる。このことは、平均音響エネルギーが周辺エネルギー・ブースト・ファクターより少ないか否か判定1602することによって達成される。平均周辺エネルギーが周辺エネルギー・ブースト・ファクターより少ないと判定された場合には、第1時定数を用いて例えば
ESISum=0.99ESISum+0.01SBF (方程式56)
として平均周辺エネルギーを平均化1604することができる。第1時定数は、例えば、約150msであって良い。
しかし、平均周辺エネルギーがエネルギー・ブースト・ファクターより少なくはないと判定1602された場合には、平均周辺エネルギーは第2時定数を用いて
ESISum=0.999ESISum+0.001SBF (方程式57)
として平均化1606されて良い。ここで、第2時定数は例えば約1.5秒であって良い。
平均周辺入力エネルギーは、周辺入力エネルギーの現在の値に応じて平均化されて良い。これは、例えば、ステップ1602,1604、及び1606によって達成されて良い。
前/後エネルギー比F/Sは、平均前チャネル及び平均周辺チャネル入力エネルギーのエネルギー比として
F/S=(EFISum+1)/((1.2ESISum)+1)
(方程式58)
として決定1608されて良い。この前/後エネルギー比は、例えば1.2dBの、周辺入力チャネルに対するバイアスであって良い。更に、前/後エネルギー比は0.1及び10の範囲内に限定されて良い。例えば、前/後パワー比が10より大きい場合、前/周辺エネルギー比は10の値にセットされて良い。前/周辺エネルギー比が0.1より小さい場合、前/周辺エネルギー比は0.1の値にセットされて良い。
混合係数mi及びmsは、前/周辺エネルギー比に応じて決定されて良い。これは、前/周辺エネルギー比が4より大きいか否か判定1610することによって達成され得る。前/周辺エネルギー比が4より大きい場合、混合係数ms及びmiは1612及び1614で
ms=0.71ms (方程式59)
mi=0.71mi (方程式60)
にセットされて良い。
しかし、前/周辺エネルギー比が4より大きくはないと判定1610された場合、前/周辺エネルギー比が2以上であって且つ4以下であるか否か判定1616されて良い。前/周辺エネルギー比が2以上であって且つ4以下であれば、混合係数ms及びmiは1618及び1620でそれぞれ
ms=0.8−0.045(F/S−2) (方程式61)
mi=0.8−0.045(F/S−2) (方程式62)
としてセット1618及び1620されて良い。
しかし、前/周辺エネルギー比が2以上で且つ4以下ではないと判定1616されれば、混合係数ms及びmiは
ms=1−0.2(F/S−1) (方程式63)
mi=1−0.2(F/S−1) (方程式64)
としてセット1622及び1624されて良い。
更に、例えば周辺混合係数mi及びmsなどの混合係数の値は周辺チャネル入力レベルの増大に応じて周辺チャネル・レベル増大比S/Iとして調整されて良い。後周辺チャネル入力レベルに応じての混合係数mi及びmsに対する調整について、図17のフローチャートに関して論じる。
図17は、後周辺入力エネルギー・レベル比S/Iに応じて例えば周辺混合係数mi及びmsなどの1つ以上の混合係数を調整するときのコントローラ940の動作を示すフローチャートである。図17に示されているように、後周辺入力エネルギー比S/Iが生成1700され、ここで
S/I=SBF/ESILim (方程式65)
であり、ここで周辺エネルギー・ブースト・ファクターは図16に関して決定された通りであり、ESILimは図15に関して決定された通りである。次に、第2周辺ブースト・ファクター・インジケータSBF2が周辺入力エネルギー比より小さいか否かが判定1702される。第2ブースト・ファクターが該エネルギー比より小さい場合には、第2周辺ブースト・ファクターが
SBF2=0.8SBF2+0.2S/I (方程式66)
としてセット1704される。
しかし、第2周辺ブースト・ファクターが周辺入力エネルギー比より小さくはない場合には、第2周辺ブースト・ファクター・インジケータは
SBF2=0.97SBF2+0.03S/I (方程式67)
としてセット1706されて良く、ここで第2周辺ブースト・ファクター1704は約7msの時定数を表わし、1706における第2ブースト・ファクターは約70msの時定数を表わす。
第2周辺ブースト・ファクター・インジケータはF/Sに応じてスケーリングされて良い。これは、F/Sが0.6より小さいか否か判定1708することにより、達成される。F/Sが0.6より小さい場合には、周辺ブースト・ファクター・インジケータSBFは
SBF2=SBF2(S/I1.8) (方程式68)
としてスケーリングされて良い。しかし、F/Sが0.6より小さくないと判定1708された場合には、F/Sが1.8より大きいか否か判定1712することができる。F/Sが1.8より大きい場合には、第2周辺ブースト・ファクターを
SBF2=SBF2/(S/I0.6) (方程式69)
としてスケーリング1714することができる。
第2周辺ブースト・ファクターがスケーリング1710又は1714された場合、又はF/Sが1.8より大きくないと判定1712された場合には、F/Sが1.3より大きいか否か判定1716することができる。F/Sが1.3より大きいと判定1716された場合、第2周辺ブースト・ファクターを1.3にスケーリング1718することができる。第2周辺ブースト・ファクターがスケーリング1718された場合、又はF/Sが1.3より大きくないと判定された場合には、F/Sが1より大きいか否か判定1720することができる。
F/Sが1より大きいと判定1720された場合、第2周辺混合係数ms及びmiを
ms=msSBF2 (方程式70)
mi=miSBF2 (方程式71)
としてセット1722及び1724することができる。
周辺混合係数ms及びmiがセット1722及び1724された場合、或いはF/Sが1より大きくないと判定1720された場合には、フローは入力チャネル情報受け取り1100に戻って図11に関して論じられたように続くことができる。
混合係数に対する調整/変更は、入力信号のエネルギー及び所期の方向を出力信号において実質的に維持するためにダウンミキサーで利用され得る混合係数を生成した後に行われると記載されたけれども、図14〜16に関して論じられた混合係数調整を図4〜6及び/又は図11〜13に関して記載された混合係数生成から独立させても良いことは明らかであろう。更に、図14〜17と関連して行われる混合係数調整を、特定の間隔を置いて、例えば、ダウンミキサーで処理されるオーディオ信号情報の64サンプル毎に、行うことができ、この場合、例えば、入力信号の総サンプリング速度は毎秒44,100サンプルである。混合係数を調整/変更するために他の特定の周期を利用しても良い。更に、ダウンミキサーは、毎秒44,100サンプル以外のサンプリング速度でオーディオ信号を処理できても良い。
ダウンミキサー100及び900は、3個の入力チャネル又は5.1個の入力チャネルをそれぞれ有する入力信号を2出力チャネルを有する出力信号にダウンミキシングするダウンミキサーとして記載されているけれども、上に記載されている教示を、任意の数の入力チャネルを有する入力信号を混合して入力チャネル数より少ない数の出力チャネルを有する出力信号にするためのダウンミキサーに適用し得ることは明らかであろう。マイクロプロセッサの内部メモリー及び/又は記憶装置120及び942にそれぞれ格納された適切なプログラムされたコードを実行する1つ以上のマイクロプロセッサでダウンミキサー100及び900を実現することができる。例えば、マイクロプロセッサは、該マイクロプロセッサがダウンミキサー100及び900に関して本書に記載された機能を提供できるようにするための処理能力及び他のハードウェア必要条件に適するように充分にプログラムされてその様な処理能力及び他のハードウェア必要条件を有することができる。更に、マイクロプロセッサは、本書に記載されたダウンミキシングを実行する任意のディジタル信号処理機能、フィルタリング機能或いはその他の機能を提供できて良い。
ダウンミキサー100又は900が動作している間、何時でも試験ミキサーを利用して混合係数値を生成することができる。コントローラは、例えば試験ミキサー104又は試験ミキサー950などの試験ミキサーを使用して、入力及び出力エネルギーを常時監視し、入力信号の信号エネルギーと所期の方向とを出力信号において実質的に維持し得るように適時に1つ以上の混合係数値を決定することができる。或いは、コントローラ106は、全帯域幅ダウンミキサーにおいて入力信号及び出力信号エネルギーを監視し、全帯域幅出力エネルギーが全帯域幅入力エネルギーに等しくないときに混合係数値を生成するために試験ダウンミキサーを発動することができる。
前チャネル及び周辺チャネル混合係数値は例えば試験ミキサー104及び予備試験ミキサー950などの試験ミキサーをそれぞれ用いて生成されると記載されたけれども、ダウンミキサーが入力信号を出力信号にダウンミキシングしている間に全帯域幅ダウンミキサーを用いて混合係数値を決定できることは明らかであろう。この場合には、試験ミキサーは不要であり、試験ミキサーを設けなくても良い。例えば、コントローラ106は、全帯域幅ダウンミキサーの全帯域幅入力の入力エネルギー及び全帯域幅出力信号を決定し、限定帯域幅エネルギーについて図4〜6及び11〜13と関連して前述されたのと同様の態様でこの全帯域幅エネルギーを利用して混合係数値を生成及び/又は更新することができる。更に、試験ダウンミキサー950はチャネルダウンミキサーへの5.1と共に利用されるものとして記載されているけれども、周辺チャネル・ダウンミキシング能力を有する任意のダウンミキサーにおいて利用され得る周辺混合係数値を生成するために試験ダウンミキサー950を利用し得ることは明らかであろう。
入力信号のエネルギーと所期の方向とが出力信号において実質的に維持されるように混合係数を生成することのできるダウンミキサーが設けられる。その様な混合係数生成は、例えば全帯域幅ダウンミキサーなどの非試験ダウンミキサーに対して混合係数の値を更新することのできる試験ダウンミキサーで達成され得る。聴取する人が知覚できる実質的に可聴の周波数を強調する混合係数値を生成できるように、試験ダウンミキサーは限定帯域幅入力チャネル情報に働きかけることができる。更に、ダウンミキサーは、複数の入力チャネルの或る組み合わせにおけるエネルギーの比(即ち、前チャネルエネルギーの後チャネルエネルギーに対する比、など)に応じて混合係数値を調整できて良い。例えば、入力信号をダウンミキシングしているとき、楽器からの音や話の音節などの音響事象の検出された始まりを強調するように混合係数を調整して良い。更に、或いは代わりに、出力信号における入力信号の反響のより正確な解釈を提供するために混合係数値を調整することができる。更に、ダウンミキサーは、ダウンミキシングされた信号が後に例えば復号器などでアップミキシングされるときに入力信号の所期の方向を維持できて良い。その復号器は、本書に記載された教示事項の少なくとも一部に従ってダウンミキシングされている周辺チャネル情報が周辺チャネル情報としてアップミキシングされ得る周辺チャネル情報であると判定できて良い。
ダウンミキサー100及び900は、通常は、本書に記載されている機能を実行するために1つ以上のマイクロプロセッサで実行されるプログラミングとして実現される。しかし、ハードウェア装置及び/又は本書記載の機能を実行するために1つ以上のマイクロプロセッサで実行されるプログラミングの任意の組み合わせを用いてダウンミキサーを実現できることは明らかであろう。
同様に、コントローラ106及び940は、特定の機能(例えば、フィルタリング、混合などの機能を提供し得るアプリケーション専用集積回路を含む)向けに設計されているハードウェア装置の任意の組み合わせから構成されて良い。コントローラ106及び940は、コントローラ106及び940に関して記載された機能を達成するためにプログラムされたコードを実行するマイクロプロセッサから構成されても良い。
記憶装置120及び記憶装置942は、固体媒体、磁気及び光学媒体を含むけれどもこれらに限定はされない1つ以上の固定式又は着脱可能の記憶装置から構成されて良い。固体媒体は、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、及び任意のタイプのRAMなどの集積回路と、フラッシュ媒体カードなどの着脱可能な記憶装置と、これらの装置の任意の派生メモリー・システムを含んで良いが、これらに限定はされない。磁気媒体は、磁気テープと、フロッピー(登録商標)ディスク及びハードディスク・ドライブなどの磁気ディスクとを含んで良いけれども、これらに限定はされない。光学媒体は、コンパクトディスク及びディジタルビデオディスクなどの光学ディスクを含んで良いけれども、これらに限定はされない。一般に、記憶装置120及び942は、ワーキング・メモリー(RAM)部分と、本書に記載された機能を実行するマイクロプロセッサのためのプログラムされたコードを格納するプログラム・メモリー部分とを含む。更に、記憶装置120及び942は、例えば上で記載された入力信号を出力信号にダウンミキシングするための混合係数テーブルを格納するための充分な記憶媒体を含んで良い。
ダウンミキサー100及び900、特にコントローラ106及び940は、入力及び出力信号エネルギーを例えば第1期間などの特定の期間にわたって平均化するものとして記載されたけれども、他の期間にわたって平均化を達成しても良いことは明らかであろう。更に、入力及び/又は出力信号エネルギーが平均化されない場合にも上記の利点のうちの少なくとも幾つかを達成し得ることは明らかであろう。
更に、1つ以上の混合係数が試験ミキサーで生成されると記載されたけれども、試験ミキサーを設けなくても良いことは明らかであり、その場合には全帯域幅ダウンミキサー102及び901の動作中、それぞれの全帯域幅ダウンミキサーが入力信号を出力信号にダウンミキシングしている間に混合係数を生成し且つ/又は調整し、上記利点のうちの少なくとも幾つかを達成することができる。
本発明の種々の実施態様が記載されたけれども、本発明の範囲内で他の多くの実施態様及び実施が可能であることは当業者にとっては明らかであろう。従って、本発明は、添付されている請求項及びそれらの同等物の観点から限定される以外は限定されない。
以下の図面及び記述を参照すれば本発明をより良く理解することができる。図中のコンポーネントは必ずしも一定の縮尺で描かれてはいなくて、本発明の原理を説明することに強調が置かれている。更に、図面では、図面全体にわたって同様の参照数字が相当する部分を示している。
図1は、3チャネル入力信号を2チャネル出力信号にダウンミキシングするためのダウンミキサー装置の機能ブロック図である。 図2は、図1のダウンミキサー装置の動作を示すフローチャートである。 図3は、図1のダウンミキサーと図9のダウンミキサーとの混合係数の生成を示すフローチャートである。 図4は、3チャネル入力信号を2チャネル出力信号にダウンミキシングするときに使用され得る図3のチャネル・エネルギー決定を示すフローチャートである。 図5は、3チャネル入力信号を2チャネル出力信号にダウンミキシングするときに使用され得る図3のフィードバック定数の決定を示すフローチャートである。 図6は、3チャネル入力信号を2チャネル出力信号にダウンミキシングするときに使用され得る図3のチャネル混合係数の生成を示すフローチャートである。 図7は、中心から左チャネルの方へパンされる単一の入力信号について図4〜6のフローチャートに従って生成される混合係数のグラフである。 図8は、3チャネル信号がダウンミキシングされて2チャネルを通して再生されるときの局所化の微細なエラーを補償するために実験的に導出される、パンニング角度の関数としての混合係数のグラフである。 図9は、5.1チャネル入力信号を2チャネル出力信号にダウンミキシングするためのダウンミキサー装置の機能ブロック図である。 図10は、図9のダウンミキサー装置の動作を示すフローチャートである。 図11は、図9のダウンミキサーについての図3の生成のためのI/P及びO/Pチャネル・エネルギーの決定を示すフローチャートである。 図12は、図9のダウンミキサーについての図3の少なくとも1つのフィードバック定数の生成を示すフローチャートである。 図13は、図9のダウンミキサーについての図3の1つ以上の混合係数の生成を示すフローチャートである。 図14は、図9のダウンミキサーのために生成された混合係数の調整を示すフローチャートである。 図15は、図14のチャネル・エネルギー決定を示すフローチャートである。 図16は、図14の1つ以上の混合係数の調整を示すフローチャートである。 図17は、図14の1つ以上の混合係数の調整を示すフローチャートである。

Claims (25)

  1. 複数の入力チャネルを有するマルチチャネル入力信号を複数の出力チャネルを有する出力信号にダウンミキシングするため係数を確立する方法であって、該方法は
    該入力信号の該複数の入力チャネルにおける入力エネルギーを決定すること
    該出力信号の該複数の出力チャネルのうちの少なくとも1つに対する出力エネルギーを決定すること
    入力エネルギー出力エネルギーに基づいて、第1の周波数帯域にわたって該複数の入力チャネルをミキシングするために用いられる第1の係数を決定すること
    該第1の係数に基づいて、該第1の周波数帯域より広い第2の周波数帯域にわたって該複数の入力チャネルをミキシングするために用いられる第2の係数を決定すること
    を含む方法。
  2. 前記入力エネルギーと前記出力エネルギーに基づいてフィードバック定数を決定することを更に含み
    前記第2の係数を決定することは、該フィードバック定数と前記第1の係数とに基づいて、前記第2の係数を決定することを含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記入力エネルギーを決定することは、
    前記入力信号からの左チャネル入力情報および中央チャネル入力情報に基づいて左チャネル入力エネルギーを決定することと、
    前記入力信号からの右チャネル入力情報および該中央チャネル入力情報に基づいて右チャネル入力エネルギーを決定すること
    を含み
    前記出力エネルギーを決定することは、
    前記出力信号からの左チャネル出力情報に基づいて左チャネル出力エネルギーを決定することと、
    前記出力信号からの右チャネル出力情報に基づいて右チャネル出力エネルギーを決定すること
    を含み、
    前記第1の係数を決定することは、左チャネル係数および右チャネル係数を決定することを含む請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記入力エネルギーを決定することは、
    前記入力信号からの左サラウンド入力情報に基づいてサラウンド入力エネルギーを決定することと、
    前記入力信号からの右サラウンド入力情報に基づいてサラウンド入力エネルギーを決定すること
    を含み
    前記出力エネルギーを決定することは、
    サラウンド出力情報に基づいてサラウンド出力エネルギーを決定することと、
    サラウンド出力情報に基づいてサラウンド出力エネルギーを決定すること
    を含み
    前記第1の係数を決定することは、左サラウンド係数およびサラウンド係数を決定することを含む請求項1又は2又は3に記載の方法。
  5. 前記入力エネルギーを決定する前に、選択されたオーディオ周波数を保つために該入力信号帯域幅を制限することを更に含む請求項1又は2又は3又は4に記載の方法。
  6. 前記選択されオーディオ周波数は中間周波数である請求項5に記載の方法。
  7. 前記マルチチャネル入力信号から得られた帯域幅が制限された入力信号をミキシングするために試験ダウンミキサーにおいて前記第1の係数を使用することを更に含む請求項5又は6に記載の方法。
  8. 前記第2の係数を決定することは、左チャネル係数と右チャネル係数とを決定することを含む請求項1に記載の方法。
  9. 前記第2の係数を決定することは、左チャネル係数と右チャネル係数決定することと、左サラウンド係数サラウンド係数決定することとを含む請求項1に記載の方法。
  10. マルチチャネル入力信号を出力信号にダウンミキシングするため係数を確立するシステムであって、該システムは
    第1の所定の周波数帯域にわたって該マルチチャネル入力信号の複数の入力チャネルをミキシングするために用いられる第1の係数と、該第1の所定の周波数帯域より広い第2の所定の周波数帯域にわたって該マルチチャネル入力信号の該複数の入力チャネルをミキシングするために用いられる第2の係数とを含むメモリーと
    該第2の係数に基づいて該入力信号を該出力信号にミキシングするミキサーと
    該メモリー該ミキサーに結合されたコントローラと
    を含み、
    コントローラは
    該入力信号の該複数の入力チャネルにおける入力エネルギーを決定することと、
    該出力信号の少なくとも1つの出力チャネルに対する出力エネルギーを決定することと、
    入力エネルギーおよび出力エネルギーに基づいて、該第1の係数を決定することと、
    該第1の係数に基づいて、該第2の係数を決定することと
    を行うように動作可能である、システム。
  11. 前記入力信号は左入力チャネル中央入力チャネル右入力チャネルを含み、前記出力信号は右試験出力チャネル左試験出力チャネルを含む請求項10に記載のシステム。
  12. 前記コントローラは、前記左入力チャネルと前記中央入力チャネルに基づいて左チャネル入力エネルギーを決定し、かつ、前記右入力チャネルと前記中央入力チャネルに基づいて右チャネル入力エネルギーを決定することによって、前記入力エネルギーを決定するように動作可能であり、
    前記コントローラは、前記左試験出力チャネルに基づいて左チャネル出力エネルギーを決定し、かつ、前記右試験出力チャネルに基づいて右チャネル出力エネルギーを決定することによって、前記出力エネルギーを決定するように動作可能であり、
    前記コントローラは、前記入力エネルギーと前記出力エネルギーに基づいて左チャネル係数と右チャネル係数とを決定することによって、前記第2の係数を決定するように動作可能である、請求項11に記載のシステム。
  13. 前記コントローラは、左サラウンド入力チャネルに基づいて左サラウンド入力エネルギーを決定し、かつ、サラウンド入力チャネルに基づいて右サラウンド入力エネルギーを決定することによって、前記入力エネルギーを決定するように動作可能であり、
    前記コントローラは、左サラウンド試験出力チャネルに基づいて左サラウンド出力エネルギーを決定し、かつ、サラウンド試験出力チャネルに基づいて右サラウンド出力エネルギーを決定することによって、前記出力エネルギーを決定するように動作可能であり、
    前記コントローラは、前記入力エネルギーと前記出力エネルギーに基づいて左サラウンド係数サラウンド係数を決定することによって、前記第2の係数を決定するように動作可能である、請求項10又は11又は12に記載のシステム。
  14. 前記コントローラは、前記入力エネルギーを決定する前に、選択されたオーディオ周波数を保つために前記入力信号帯域幅を制限するように動作可能である、請求項10又は11又は12又は13に記載のシステム。
  15. 前記選択されたオーディオ周波数は中間周波数である請求項14に記載のシステム。
  16. 前記コントローラは、前記左チャネル係数に基づいて第2の左チャネル係数決定し、かつ、前記右チャネル係数に基づいて第2の右チャネル係数決定することによって、前記第2の係数を決定するように動作可能である、請求項12に記載のシステム。
  17. 前記コントローラは、前記サラウンド係数に基づいて第2の左サラウンド係数決定し、前記サラウンド係数に基づいて第2の右サラウンド係数決定するように更に動作可能である、請求項16に記載のシステム。
  18. 第1の周波数帯域にわたって複数の入力チャネルを少なくとも1つの出力チャネルにミキシングするための係数を含む第1のダウンミキサーと
    該第1のダウンミキサーに結合された試験ダウンミキサーと
    を含むダウンミキサーであって、
    試験ダウンミキサーは、該第1のダウンミキサーにおける該係数を更新する該第1の周波数帯域よりも狭い第2の周波数帯域にわたって試験係数を決定するように動作可能である、ダウンミキサー。
  19. 前記複数の入力チャネルは左チャネル右チャネル中央チャネルを含む請求項18に記載のダウンミキサー。
  20. 前記複数の入力チャネルはサラウンドチャネルと右サラウンドチャネルとを含む請求項18に記載のダウンミキサー。
  21. 前記第1のダウンミキサーは、前記第1の周波数帯域にわたってマルチチャネル入力信号入力を含み、前記試験ダウンミキサーは、前記第2の周波数帯域にわたってマルチチャネル入力信号入力を含む請求項18に記載のダウンミキサー。
  22. 前記試験ダウンミキサーは、前記マルチチャネル入力信号入力に存在するマルチチャネル入力信号から中間オーディオ周波数を受け取る請求項18に記載のダウンミキサー。
  23. 前記係数は、入力エネルギーと出力エネルギーに基づいて決定される請求項18に記載のダウンミキサー。
  24. 前記係数は、前記ダウンミキサーの動作中に更新される請求項18に記載のダウンミキサー。
  25. 前記係数は、左フィードバック・パラメータに従って更新される左係数と右フィードバック・パラメータに従って更新される右係数とを含む請求項24に記載のダウンミキサー。
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