JP4187709B2 - 燃料噴射ノズル - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関用の燃料噴射ノズルに関する。
従来、例えば、図28に示す様に、円筒状のアウタニードル100と、そのアウタニードル100の内側に挿入されたインナニードル110とを有する2ニードル式の燃料噴射ノズルが提案されている(特許文献1参照)。この燃料噴射ノズルは、図28に示す全閉状態から、アウタニードル100が先にリフトして第1噴孔120より燃料を噴射し、その後、インナニードル110がリフトして第2噴孔130からも燃料を噴射することで、二段噴射を実現できる。
しかし、上記の燃料噴射ノズルは、摺動部であるアウタニードル100とインナニードル110との隙間に潤滑用の燃料が供給されるため、図28に示される全閉状態であっても、図中矢印Aに示す経路を通って第1噴孔120より燃料がリークする恐れがあった。
上記の燃料リークを解決する従来技術として、図29に示す燃料噴射ノズルが知られている(特許文献2参照)。この燃料噴射ノズルは、図28に示した燃料噴射ノズルと同様、アウタニードル200の内側にインナニードル210が挿入された2ニードル式であるが、アウタニードル200より先にインナニードル210がリフトして、第1噴孔220より燃料を噴射し、その後、アウタニードル200がリフトして第2噴孔230より燃料を噴射する。また、アウタニードル200には、2か所のシート部(第1シート部201と第2シート部202)が設けられており、その2か所のシート部201、202がノズルボディ240のシート面250に着座して第2噴孔230の上流側と下流側とをそれぞれシールすることで、第2噴孔230からの燃料リークを防止する構成である。
国際公開第03/006816号パンフレット 国際公開第03/040543号パンフレット
ところが、特許文献2に示される従来技術では、2か所のシート部201、202を略均等な力でシート面250に押し付ける必要があるため、高精度な加工が必要となる。また、第1シート部201側に弾力を持たせたバネ構造を採用しているため、複雑な加工が要求されると共に、耐久性の点でも問題が生じる。
また、インナニードル210は、先端部外周に設けられたシート部211がシート面250に着座して第1噴孔220の上流側をシールすると共に、シート部211より図示上側に外径がテーパ状に拡大する段差部212が設けられ、この段差部212が第1シート部201の裏側を押圧して、第1シート部201をシート面250に押し付けることでシート力を確保している。この構成では、インナニードル210による押圧力がシート部211側と第1シート部201側とに二分されるため、シート部211のシート力が低下して、第1噴孔220より燃料洩れが生じる可能性がある。
さらに、図29に示される燃料噴射ノズルでは、アウタニードル200の外側と内側とを連通する連通孔260が設けられており、この連通孔260を通ってアウタニードル200の外側から内側へ高圧燃料が流れ込むため、インナニードル210に常時高圧の燃料圧力が作用している。この燃料圧力は、インナニードル210のテーパ面213に作用して、インナニードル210を図示上方へ付勢しているため、インナニードル210による安定したシート力が得られ難くなる。その結果、第1噴孔220の噴射特性にバラツキが生じ、排ガスへの悪影響が懸念される。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、アウタニードルがインナニードルより先にリフトして第1噴孔を開き、その後、インナニードルがリフトして第2噴孔を開く2ニードル式の燃料噴射ノズルにおいて、ニードル閉弁時に第1噴孔の上流側と下流側とを確実にシールすることで、第1噴孔からの燃料リークを防止できる構成を提供することにある。
(請求項1の発明)
本発明の燃料噴射ノズルは、燃料の流れ方向上流側に第1噴孔、下流側に第2噴孔を有すると共に、第1噴孔の上流側に第1のシート面が形成され、第1噴孔と第2噴孔との間に第2のシート面が形成されたノズルボディと、閉弁時に第1のシート面に着座する中空状のアウタニードルと、このアウタニードルの内側に挿入されて、閉弁時に第2のシート面に着座するインナニードルと、アウタニードルの下端部と第2のシート面との間に配設された円環状の弾性体とを備えている。この弾性体は、アウタニードルとインナニードルとに係合して保持され、アウタニードルの閉弁時に、アウタニードルと第2のシート面との間に押圧されて、アウタニードルと第2のシート面とにそれぞれ全周に渡って密接することで、アウタニードルとインナニードルとの間に設けられる摺動隙間と第1噴孔との間を遮断することを特徴とする。
上記の構成によれば、アウタニードルの閉弁時、つまり、アウタニードルが第1のシート面に着座している時は、アウタニードルとインナニードルとの間に設けられる摺動隙間と第1噴孔との間が弾性体によって遮断されるので、摺動隙間を通って第1噴孔より燃料がリークすることを防止できる。
また、本発明では、アウタニードルに複雑な加工を行う必要がなく、円環状の弾性体を用いるだけの簡易な構成によって燃料リークを防止できるため、公知技術(特許文献2)と比較して安価であり、且つ耐久性にも優れた燃料噴射ノズルを提供できる。
さらに、弾性体をアウタニードルあるいはインナニードル等に固定する場合は、ニードルの軸芯と弾性体の中心とを精度良く一致させる必要がある。つまり、ニードルの軸芯に対し弾性体の中心がずれた状態で固定されると、アウタニードルの閉弁時に弾性体と第2のシート面との間に隙間が生じて、燃料リークを防止できなくなる恐れがある。
これに対し、本発明では、ニードルの軸芯に対し弾性体の中心がずれた状態で固定されることがないので、アウタニードルの閉弁時に弾性体と第2のシート面との間に隙間が生じることはなく、確実に燃料リークを防止できる。
(請求項2の発明)
本発明の燃料噴射ノズルは、燃料の流れ方向上流側に第1噴孔、下流側に第2噴孔を有すると共に、第1噴孔の上流側に第1のシート面が形成され、第1噴孔と第2噴孔との間に第2のシート面が形成されたノズルボディと、閉弁時に第1のシート面に着座する中空状のアウタニードルと、このアウタニードルの内側に挿入されて、閉弁時に第2のシート面に着座するインナニードルと、アウタニードルの下端部と第のシート面との間に配設された円環状の皿バネとを備えている。この皿バネは、アウタニードルとインナニードルとに係合して保持され、アウタニードルの閉弁時に、アウタニードルと第のシート面との間に押圧されて、アウタニードルと第のシート面とにそれぞれ全周に渡って密接することで、アウタニードルとインナニードルとの間に設けられる摺動隙間と第1噴孔との間を遮断することを特徴とする。
上記の構成によれば、アウタニードルの閉弁時、つまり、アウタニードルが第1のシート面に着座している時は、アウタニードルとインナニードルとの間に設けられる摺動隙間と第1噴孔との間が皿バネによって遮断されるので、摺動隙間を通って第1噴孔より燃料がリークすることを防止できる。
また、本発明では、アウタニードルに複雑な加工を行う必要がなく、既存の皿バネを用いるだけの簡易な構成によって燃料リークを防止できるため、公知技術(特許文献2)と比較して安価であり、且つ耐久性にも優れた燃料噴射ノズルを提供できる。
さらに、皿バネをアウタニードルあるいはインナニードル等に固定する場合は、ニードルの軸芯と皿バネの中心とを精度良く一致させる必要がある。つまり、ニードルの軸芯に対し皿バネの中心がずれた状態で固定されると、アウタニードルの閉弁時に皿バネと第2のシート面との間に隙間が生じて、燃料リークを防止できなくなる恐れがある。
これに対し、本発明では、ニードルの軸芯に対し皿バネの中心がずれた状態で固定されることがないので、アウタニードルの閉弁時に皿バネと第2のシート面との間に隙間が生じることはなく、確実に燃料リークを防止できる。
(請求項の発明)
本発明の燃料噴射ノズルは、燃料の流れ方向上流側に第1噴孔、下流側に第2噴孔を有すると共に、第1噴孔の上流側に第1のシート面が形成され、第1噴孔と第2噴孔との間に第2のシート面が形成されたノズルボディと、閉弁時に第1のシート面に着座して第1噴孔の上流側をシールする第1外側シート部、および第2のシート面に着座して第1噴孔の下流側をシールする第1内側シート部を有する中空状のアウタニードルと、このアウタニードルの内側に同軸に挿入され、閉弁時に第2のシート面に着座して第2噴孔の上流側をシールする第2シート部を有するインナニードルとを備え、開弁行程では、アウタニードルが先にリフトして第1噴孔より燃料を噴射し、続いて、インナニードルがリフトして第2噴孔より燃料を噴射する。
ノズルボディには、第1噴孔より上流側に弾性変形可能な凸部が設けられて、この凸部に第1のシート面が形成され、アウタニードルの閉弁行程の際に、第1外側シート部が第1のシート面に着座した時点で第1内側シート部と第2のシート面との間に所定の隙間が生じ、更にアウタニードルが下降するのに伴い、凸部が撓むことで、第1内側シート部が第2のシート面に着座することを特徴とする。
上記の構成によれば、アウタニードルの閉弁時に第1内側シート部が第2のシート面に着座して第1噴孔の下流側をシールするので、アウタニードルとインナニードルとの間の摺動隙間を通って第1噴孔より燃料がリークすることを防止できる。
また、アウタニードルの第1外側シート部が第1のシート面に着座した後、更にアウタニードルが下降するのに伴って、ノズルボディに設けられた凸部に撓みが発生する。この撓みによる弾性力によって、第1のシート面に対する第1外側シート部のシート力が向上する。
さらに、本発明の燃料噴射ノズルは、アウタニードルがインナニードルより先にリフトするため、特許文献2に示される従来技術の様に、アウタニードルの外側と内側とを連通する連通孔を設ける必要がない。このため、アウタニードルの閉弁時に、アウタニードルの外側から内側へ高圧燃料が流れ込むことはなく、インナニードルに常時高圧の燃料圧力が作用することもない。これにより、インナニードルの閉弁時に第2シート部で安定したシート力が得られる。
(請求項の発明)
請求項に記載した燃料噴射ノズルにおいて、アウタニードルの閉弁行程の際に、第1外側シート部が第1のシート面に着座した後、第1外側シート部によってシールされる内側と外側との圧力差に応じた油圧力が、第1のシート面を第1外側シート部に押圧するモーメント力として凸部に作用することを特徴とする。
これにより、凸部の撓みによる弾性力と、前記モーメント力とで、第1のシート面に対する第1外側シート部のシート力が向上する。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
図1は燃料噴射ノズルの先端部を示す半断面図である。
本実施例の燃料噴射ノズルは、例えば、ディーゼル機関用のインジェクタに用いられるもので、ノズルボディ1とニードル2、3及び皿バネ4とで構成される。
ノズルボディ1には、軸方向(図1の上下方向)に延びる縦穴5が形成され、この縦穴5の下端部が円錐状に凹設されてテーパ面を形成している。また、ノズルボディ1の下端部には、ノズルボディ1の壁部を貫通して縦穴5に通じる第1噴孔6と第2噴孔7とが形成されている。第1噴孔6と第2噴孔7は、図1に示す様に、それぞれ縦穴5のテーパ面に穿設されると共に、第1噴孔6の方が第2噴孔7よりテーパ面の上流側に形成されている。
ニードル2、3は、縦穴5の内部に挿入される円筒状のアウタニードル2と、そのアウタニードル2の内側に摺動可能に挿入されるインナニードル3とで構成される。
アウタニードル2は、第1噴孔6からの噴射開始及び噴射終了に係わり、縦穴5の内部を上下動可能に設けられている。アウタニードル2の下端部には、第1噴孔6より上流側のテーパ面(以下、第1のシート面8と呼ぶ)に対向するシート部2aが全周に設けられ、このシート部2aが第1のシート面8に着座することで、燃料通路9と第1噴孔6との間が遮断される。なお、燃料通路9は、縦穴5の内部でアウタニードル2の周囲に確保される環状の隙間を利用して形成されている。
インナニードル3は、第2噴孔7からの噴射開始及び噴射終了に係わり、アウタニードル2の内側を上下動可能に設けられている。インナニードル3の下端部には、第1噴孔6と第2噴孔7との間のテーパ面(以下、第2のシート面10と呼ぶ)に対向するシート部3aが全周に設けられ、このシート部3aが第2のシート面10に着座することで、燃料通路9と第2噴孔7との間が遮断される。このインナニードル3とアウタニードル2との間には、両者の摺動隙間として所定のクリアランスC(図1参照)が確保され、潤滑のための燃料が供給されている。
皿バネ4は、図2に示す様に、小径開口部4aと大径開口部4bとを有する環状のテーパ部材(規格品を使用することも可能)であり、アウタニードル2の下端面と第2のシート面10との間に配設されている(図1参照)。この皿バネ4は、例えば、アウタニードル2の下端面に小径開口部4a側が全周に渡って固定され、アウタニードル2の閉弁時(シート部2aが第1のシート面8に着座している時)に、アウタニードル2の下端面と第2のシート面10との間に押圧された状態で保持されている。この時、皿バネ4は、大径開口部4bの周縁が第2のシート面10に密接することで、前記クリアランスCと第1噴孔6との間を液密に遮断している。なお、皿バネ4は、例えば、図3に示す様に、小径開口部4a(または大径開口部4b)側に、位置決め用あるいは取付け用としての突起部4cを設けても良い。
上記の燃料噴射ノズルは、アウタニードル2がインナニードル3より先にリフトし、その後、インナニードル3がリフトする様に構成されている。従って、アウタニードル2が先にリフトすると、アウタニードル2のシート部2aが第1のシート面8から離れることで、燃料通路9と第1噴孔6とが連通して、第1噴孔6からのみ噴射が行われる。このとき、インナニードル3は、未だリフトしていない、つまり、シート部3aが第2のシート面10に着座しているので、第2噴孔7から噴射が行われることはない。
その後、アウタニードル2が所定のリフト量までリフトすると、アウタニードル2に続いてインナニードル3がリフトすることにより、第2噴孔7からも噴射が行われる。なお、皿バネ4は、アウタニードル2が所定のリフト量までリフトした時点で、既に大径開口部4bの周縁が第2のシート面10から離れており、インナニードル3がリフトした時に、燃料通路9と第2噴孔7との間を遮断することはない。
(実施例1の効果)
実施例1に記載した燃料噴射ノズルは、アウタニードル2の閉弁時、つまり、アウタニードル2のシート部2aが第1のシート面8に着座している時に、アウタニードル2の下端面と第2のシート面10との間に皿バネ4が押圧された状態で保持されている。この時、皿バネ4は、大径開口部4bの周縁が第2のシート面10に密接することにより、アウタニードル2とインナニードル3との間に確保されるクリアランスCと第1噴孔6との間を液密に遮断できる。この結果、前記クリアランスCから抜け出た燃料が皿バネ4の外側へ流れ出ることはなく、従って、第1噴孔6からの燃料リークを防止できる。
また、実施例1の燃料噴射ノズルでは、アウタニードル2に複雑な加工を行う必要がなく、皿バネ4を用いるだけの簡易な構成によって燃料リークを防止できるため、公知技術(特許文献2)と比較して安価であり、且つ耐久性にも優れた燃料噴射ノズルを提供できる。
さらに、皿バネ4をアウタニードル2の下端面に固定しているので、繰り返しの使用に伴って皿バネ4の位置がずれることもなく、閉弁時の燃料リークを確実に防止できる。
なお、アウタニードル2に対する皿バネ4の固定方法としては、接着や溶接等を採用できる。
(変形例)
実施例1では、皿バネ4をアウタニードル2の下端面に固定する一例を記載したが、アウタニードル2以外に、例えば、インナニードル3またはノズルボディ1に固定することもできる。あるいは、皿バネ4を固定することなく、アウタニードル2とインナニードル3との間に保持させることもできる。これらの具体例を図4〜図11に示す。
図4及び図5に示す様に、第2のシート面10に凹設された位置決め溝11に皿バネ4を保持することもできる。
あるいは、図6及び図7に示す様に、皿バネ4の位置を面で保持することもできる。
さらには、図8に示す様に、皿バネ4の小径開口部4aの内側に凸片部4dを複数か所設けて、図9に示す様に、前記凸片部4dをインナニードル3の外周面に凹設した環状溝3bに保持させることもできる。
また、実施例1に記載した例に対し、例えば、図10及び図11に示す様に、皿バネ4の向きを上下反転して使用することもできる。
図12は燃料噴射ノズルの先端部を示す半断面図である。
この実施例2に示す燃料噴射ノズルは、アウタニードル2の下端面と第1のシート面8との間に皿バネ4を配設したことを特徴とする。
この場合、アウタニードル2は、皿バネ4より径方向内側にシート部2aを有し、閉弁時にシート部2aが第2のシート面10に着座する様に設けられている。これにより、アウタニードル2とインナニードル3との間に確保されるクリアランスCから抜け出た燃料がシート部2aの外側へ流れ出ることはなく、従って、第1噴孔6からの燃料リークを防止できる。
一方、皿バネ4は、例えば、アウタニードル2の下端面に小径開口部4a側が全周に渡って固定され、アウタニードル2の閉弁時に、アウタニードル2の下端面と第1のシート面8との間に押圧された状態で保持される。この時、皿バネ4は、大径開口部4bの周縁が第1のシート面8に密接することで、燃料通路9と第1噴孔6との間を液密に遮断している。その結果、第1噴孔6から燃料が噴射されることはなく、閉弁状態を維持できる。 なお、図13に示す様に、皿バネ4の向きを上下反転して使用することもできる。あるいは、図14に示す様に、第1のシート面8と縦穴5の内周面とで形成される角部に皿バネ4の大径開口部4bを位置決めして保持することもできる。
図15は燃料噴射ノズルの先端部を示す半断面図である。
この実施例3では、いわゆる入れ子式シングルニードルと呼ばれる燃料噴射ノズルの一例を示す。
入れ子式シングルニードルは、図15に示す様に、ニードル12の先端部に中空穴が形成され、この中空穴に入れ子式の弁体13が挿入されて、スプリング14により閉弁方向(図15の下方向)へ付勢されている。
上記の構成では、ニードル12と弁体13との関係が、実施例1に記載したアウタニードル2とインナニードル3との関係に相当するため、実施例1の場合と同様に、皿バネ4を用いることで、閉弁時の燃料リークを防止できる。つまり、ニードル12の閉弁時には、ニードル12の下端面と第2のシート面10との間に皿バネ4が押圧されて、大径開口部4bの周縁が第2のシート面10に密接することで、ニードル12と弁体13との間に形成されるクリアランスCと第1噴孔6との間を液密に遮断できる。この結果、前記クリアランスCから抜け出た燃料が皿バネ4の外側へ流れ出ることはなく、第1噴孔6からの燃料リークを防止できる。
なお、この実施例3において、皿バネ4の使用例は、図15に示す一例以外にも、上記の図4〜図11に示した何れかの構成を採用できる。
図16は燃料噴射弁の構成を模式的に示す断面図である。
この実施例4に示す燃料噴射弁は、本発明の請求項7および8に係る燃料噴射ノズル20と、この燃料噴射ノズル20の背圧を制御する制御弁21とを備えている。
なお、実施例1と同一名称の部品は、同一の番号を付して説明する。
燃料噴射ノズル20は、第1噴孔6と第2噴孔7とを有するノズルボディ1と、第1噴孔6からの噴射開始および噴射終了に係わるアウタニードル2と、第2噴孔7からの噴射開始および噴射終了に係わるインナニードル3とを備える。
ノズルボディ1には、実施例1と同様に、軸方向(図16の上下方向)に延びる縦穴5が形成され、この縦穴5の下端部が円錐状に凹設されてテーパ面を形成している。テーパ面には、燃料の流れ方向上流側に第1噴孔6、下流側に第2噴孔7がそれぞれ穿設されている。以下、第1噴孔6より上流側のテーパ面を第1のシート面8(図17参照)と呼び、第1噴孔6と第2噴孔7との間のテーパ面を第2のシート面10(図17参照)と呼ぶ。
縦穴5には、燃料通路22が接続され、この燃料通路22を介してコモンレール(図示せず)に蓄圧された高圧燃料が供給される。
縦穴5の途中には、供給された高圧燃料を溜める油溜室23が形成されている。
また、縦穴5の最上部には、アウタニードル2の上端面およびインナニードル3の上端面との間に背圧室24が形成されている。この背圧室24は、入口絞り25を介して前記燃料通路22に接続され、出口絞り26を介して制御用通路27(後述する)に接続されている。但し、出口絞り26より入口絞り25の方がオリフィス径(通路断面積)が小さく設けられている。
背圧室24の燃料圧力は、アウタニードル2およびインナニードル3の上端面に作用して、両ニードル2、3を閉弁方向(図16の下向き)に付勢している。
アウタニードル2は、縦穴5の内部に往復動(図16の上下動)可能に収容され、前記背圧室24の燃料圧力とスプリング28の付勢力とを受けて図示下方に押圧されている。このアウタニードル2は、背圧室24の燃料圧力と、アウタニードル2を開弁方向へ付勢する燃料圧力とが釣り合っていると、スプリング28の付勢力によって閉弁し、背圧室24の燃料圧力が開放されて、アウタニードル2を開弁方向へ付勢する燃料圧力がスプリング28の付勢力に打ち勝つと、縦穴5内をリフトして開弁する。
アウタニードル2の下端部は、図17に示す様に、略円錐状に縮径されると共に、その縮径される途中に外径を拡大した凸部29が設けられている。この凸部29は、アウタニードル2の全周に渡って鍔状に設けられると共に、少なくとも図示上方へ向かって弾性変形可能に設けられている。
このアウタニードル2には、前記凸部29の下面側に第1外側シート部2bが設けられ、この第1外側シート部2bより下流側(アウタニードル2の先端側)に第1内側シート部2cが設けられている。
第1外側シート部2bは、アウタニードル2の閉弁時に第1のシート面8に着座して第1噴孔6の上流側を気密にシールすることで、アウタニードル2の周囲に形成される環状の燃料通路9と第1噴孔6との間を遮断する。第1内側シート部2cは、アウタニードル2の閉弁時に第2のシート面10に着座して第1噴孔6の下流側を気密にシールすることで、アウタニードル2とインナニードル3との間に確保される摺動隙間と第1噴孔6との間を遮断する。
但し、上記の凸部29は、アウタニードル2の閉弁行程の際に、第1外側シート部2bが第1のシート面8に着座した時点で、第1内側シート部2cと第2のシート面10との間に所定の隙間ΔH(約20〜30μm:図19参照)が生じる様に設けられ、第1外側シート部2bが第1のシート面8に着座してから、更にアウタニードル2が下降すると、凸部29が弾性変形して、第1内側シート部2cが第2のシート面10に着座することにより、隙間ΔHが消滅する。
インナニードル3は、図16に示す様に、アウタニードル2の内側に往復動可能に挿入され、背圧室24の燃料圧力とスプリング30の付勢力とを受けて図示下方に押圧されている。インナニードル3の下端部には、図17に示す様に、閉弁時に第2のシート面10に着座して、第2噴孔7の上流側を気密にシールするシート部3a(本発明の第2シート部)が設けられている。このインナニードル3は、背圧室24の燃料圧力が開放されてアウタニードル2がリフトした後、インナニードル3を開弁方向へ付勢する燃料圧力がスプリング30の付勢力に打ち勝つと、縦穴5内をリフトして開弁する。
制御弁21は、図16に示す様に、制御ポート31と開放ポート32との間を断続する弁体33と、この弁体33を駆動するための電磁力を発生するソレノイド34と、弁体33を初期位置(本実施例では閉弁位置)へ付勢するスプリング35等より構成される。
制御ポート31は、前記制御用通路27を介して背圧室24に連通し、開放ポート32は、リターン通路(図示せず)を介して燃料タンクに通じている。
弁体33は、制御ポート31と開放ポート32との間を遮断する閉弁位置(図16に示す位置)と、制御ポート31と開放ポート32との間を開く開弁位置との間で可動し、ソレノイド34の通電停止時にスプリング35によって閉弁位置に付勢されている。
次に、実施例4に係る燃料噴射弁の作動を説明する。
ソレノイド34に通電されると、弁体33がスプリング35の付勢力に抗して閉弁位置から開弁位置へ移動することにより、背圧室24の燃料圧力が低圧側(燃料タンク)に開放される。これにより、アウタニードル2がインナニードル3より先にリフトして第1噴孔6より燃料が噴射され、続いて、インナニードル3がリフトして第2噴孔7からも燃料が噴射される。
その後、ソレノイド34への通電が停止されると、弁体33がスプリング35の反力で押し戻されて、開弁位置から閉弁位置へ移動する。これにより、背圧室24の燃料圧力が再び上昇して、先にインナニードル3が押し戻され、図18に示す様に、シート部3aが第2のシート面10に着座することで、第2噴孔7からの燃料噴射が停止する。
続いて、アウタニードル2が押し戻される際に、先ず、第1外側シート部2bが第1のシート面8に着座することで、燃料通路9と第1噴孔6との間が遮断されて、第1噴孔6からの燃料噴射が停止する。この第1外側シート部2bが第1のシート面8に着座した時点では、図19に示す様に、第1内側シート部2cと第2のシート面10との間に隙間ΔHが生じている。
この後、更にアウタニードル2が下降して凸部29が撓むことにより、図20に示す様に、第1内側シート部2cが第2のシート面10に着座する。これにより、アウタニードル2とインナニードル3との間に確保される摺動隙間と第1噴孔6との間が遮断される。
(実施例4の効果)
実施例4に記載した燃料噴射ノズル20は、アウタニードル2の閉弁時に、第1内側シート部2cが第2のシート面10に着座することで、アウタニードル2とインナニードル3との間に確保される摺動隙間と第1噴孔6との間が遮断されるので、前記摺動隙間を通って第1噴孔6より燃料がリークすることを防止できる。
また、アウタニードル2の閉弁行程において、第1外側シート部2bが第1のシート面8に着座してから、更にアウタニードル2が下降して、第1内側シート部2cが第2のシート面10に着座するまでの間に、凸部29に弾性変形(撓み)が生じる。その結果、凸部29の弾性変形によって生じる弾性力が、第1外側シート部2bを第1のシート面8に押圧する力として働く。
更に、第1外側シート部2bが第1のシート面8に着座すると、第1外側シート部2bより内側(下流側)の燃料が第1噴孔6より噴出するため、第1外側シート部2bとシート部3aとでシールされた空間の燃料圧力が油溜室23の燃料圧力より低くなる(約50〜100Mpa)。これにより、凸部29には、第1外側シート部2bより外側の表面に高圧の燃料圧力(油溜室23の燃料圧力)が作用し、第1外側シート部2bより内側の表面に低圧の燃料圧力が作用する。その結果、凸部29には、第1外側シート部2bによってシールされた内側と外側との圧力差に応じた油圧力が、第1外側シート部2bを第1のシート面8に押圧するモーメント力として作用する。このモーメント力と、凸部29の弾性変形による弾性力とで、第1のシート面8に対する第1外側シート部2bのシート力が向上する。
なお、実施例4に記載した凸部29には、図17に示す様に、高圧の燃料圧力が第1外側シート部2bを第1のシート面8に押さえ付ける方向に作用する上部受圧面29aと、同じ高圧の燃料圧力が第1外側シート部2bを第1のシート面8から離す方向に作用する下部受圧面29bとが設けられているが、上部受圧面29aが受ける油圧力の方が、下部受圧面29bが受ける油圧力より大きくなる様に設けられている。具体的には、下部受圧面29bの水平方向距離L1より、上部受圧面29aの水平方向距離L2の方が長く設けられている。これにより、上部受圧面29aが受ける油圧力と、下部受圧面29bが受ける油圧力との圧力差分の力が、支点Oを中心とするモーメント力として第1外側シート部2bに作用する。
また、第1外側シート部2bが第1のシート面8に着座すると、第1外側シート部2bとシート部3aとでシールされた空間の燃料圧力が油溜室23の燃料圧力より低くなるため、インナニードル3を開弁方向へ付勢する燃料圧力が背圧室24の燃料圧力より低くなる。その結果、第2のシート面10に対するシート部3aのシート力が向上する。
更に、実施例4に記載した燃料噴射ノズル20は、アウタニードル2がインナニードル3より先にリフトする構成であるため、特許文献2に示される従来技術の様に、アウタニードル2の外側と内側とを連通する連通孔を設ける必要がない。このため、アウタニードル2の閉弁時に、アウタニードル2の外側から内側へ高圧燃料が流れ込むことはなく、インナニードル3に常時高圧の燃料圧力が作用することもないので、インナニードル3の閉弁時にシート部3aで安定したシート力が得られる。
なお、アウタニードル2に設けられる凸部29は、実施例4に記載した形状に限定されるものではなく、第1外側シート部2bを第1のシート面8に押圧する力として、凸部29の弾性変形による弾性力と、油圧力によるモーメント力とが有効に作用する形状であれば、例えば、図21あるいは図22に示す様に、適宜に凸部29の形状を変更できる。
図23は燃料噴ノズルの先端部を示す断面図である。
実施例5に示す燃料噴射ノズル20は、ノズルボディ1側に弾性変形可能な凸部36を設けた一例である。
ノズルボディ1には、図23に示す様に、アウタニードル2の周囲に形成される燃料通路9の下流端が第1のシート面8の裏側まで空洞状に穿設されて、弾性変形可能な凸部36が設けられている。
アウタニードル2の閉弁行程では、先ず、第1外側シート部2bが第1のシート面8に着座することで、燃料通路9と第1噴孔6との間が遮断されて、第1噴孔6からの燃料噴射が停止する。この第1外側シート部2bが第1のシート面8に着座した時点では、第1内側シート部2cと第2のシート面10との間に所定の隙間が生じている。
この後、更にアウタニードル2が下降すると、凸部36が空洞側へ撓むことにより、第1内側シート部2cが第2のシート面10に着座する。これにより、アウタニードル2とインナニードル3との間に確保される摺動隙間と第1噴孔6との間が遮断される。
本実施例の構成においても、実施例4と同様の効果を得ることができる。つまり、アウタニードル2の閉弁時に、第1内側シート部2cが第2のシート面10に着座して、アウタニードル2とインナニードル3との間に確保される摺動隙間と第1噴孔6との間を遮断できるので、前記摺動隙間を通って第1噴孔6より燃料がリークすることを防止できる。 また、第1外側シート部2bが第1のシート面8に着座してから、第1内側シート部2cが第2のシート面10に着座するまでの間に、凸部36に弾性変形(撓み)が生じるため、その凸部36の弾性変形によって生じる弾性力が、第1のシート面8を第1外側シート部2bに押圧する力として働く。
更に、第1外側シート部2bが第1のシート面8に着座すると、第1外側シート部2bより内側(下流側)の燃料が第1噴孔6より噴出するため、第1外側シート部2bとシート部3aとでシールされた空間の燃料圧力が油溜室23(図16参照)の燃料圧力より低くなる(約50〜100Mpa)。これにより、凸部36には、第1外側シート部2bより外側の表面に高圧の燃料圧力(油溜室23の燃料圧力)が作用し、第1外側シート部2bより内側の表面に低圧の燃料圧力が作用する。その結果、凸部36には、第1外側シート部2bによってシールされた内側と外側との圧力差に応じた油圧力が、第1外側シート部2bを第1のシート面8に押圧するモーメント力として作用する。このモーメント力と、凸部36の弾性変形による弾性力とで、第1のシート面8に対する第1外側シート部2bのシート力が向上する。
〔応用例1〕
図25は燃料噴射ノズルの先端部を示す断面図である。
この応用例1は、公知の燃料噴射ノズル(特開2004−11526号参照)に本発明の皿バネ4を利用した一例である。
公知の燃料噴射ノズルは、図24に示す様に、ノズルボディ1のシート面1aに第1噴孔6が開口し、シート面1aの下流側に凹設されたサック室15の内周面に第2噴孔77が開口している。
ニードル16は、閉弁時にシート面1aに着座するシート部16aが設けられると共に、このシート部16aより先端側(下流側)に第2噴孔7を開閉する摺動軸部17が設けられている。
上記の摺動軸部17は、ニードル16の閉弁時から一段目のリフト時まで第2噴孔7の入口を閉じており、二段目のリフト時に、第2噴孔7の入口より図示上方へ移動することで、第2噴孔7を開くことができる。
しかし、上記の燃料噴射ノズルでは、サック室15の内周面と摺動軸部17の外周面との間に摺動隙間があるため、一段目のリフト時に高圧燃料が摺動隙間に流れ込み、その摺動隙間を通って第2噴孔7から燃料がリークする問題がある。
これに対し、図25に示す応用例1では、サック室15の内周面(第2噴孔7の入口より上流側の内周面)に凹設された環状溝1bに皿バネ4を配設して、その皿バネ4の小径開口部の周縁をニードル16の外周面に密接させることにより、一段目のリフト時に、燃料通路9と摺動隙間との間が皿バネ4によって液密に遮断されるため、上述した第2噴孔7からの燃料リークを防止できる。
〔応用例2〕
図26は燃料噴射ノズルの先端部を示す断面図である。
この応用例2は、シングルニードルに本発明の皿バネ4を利用して二段噴射を実現した一例である。
ニードル18の下端部には、閉弁時に第1のシート面8に着座するシート部18aが設けられ、そのシート部18aの先端側に皿バネ4が取り付けられている。この皿バネ4は、図26(a)に示すニードル18の閉弁時に、大径開口部の周縁が第2のシート面10に押し付けられて密接している。
ニードル18は、閉弁状態から一段目のリフトによって第1噴孔6を開き、二段目のリフトによって第1噴孔6と第2噴孔7とを開くことで、二段噴射を実施する。すなわち、一段目のリフト時には、図26(b)に示す様に、皿バネ4の大径開口部が未だ第2のシート面10に当接しているので、第2噴孔7から燃料が噴射されることはなく、図中矢印aで示す様に、第1噴孔6からのみ燃料が噴射される。その後、二段目のリフト時には、図26(c)に示す様に、皿バネ4の大径開口部が第2のシート面10から離れることで、図中矢印bで示す様に、第2噴孔7からも燃料が噴射される。
〔応用例3〕
図27は燃料噴射ノズルの先端部を示す断面図である。
この応用例3は、シングルニードルに本発明の皿バネ4を利用して二段噴射を実現した他の一例である。
上記の応用例2と異なる点は、皿バネ4をニードル19に固定するのではなく、第2のシート面10に凹設された位置決め溝10aに配置したことである。
ニードル19の閉弁時(シート部19aが第1のシート面8に着座している時)には、図27(a)に示す様に、ニードル19の下端面と第2のシート面10との間に、皿バネ4が押圧された状態で保持されている。
一段目のリフト時には、図27(b)に示す様に、皿バネ4の小径開口部の周縁が未だニードル19の下端面に当接しているので、第2噴孔7から燃料が噴射されることはなく、図中矢印aで示す様に、第1噴孔6からのみ燃料が噴射される。その後、二段目のリフト時には、図27(c)に示す様に、皿バネ4の大径開口部からニードル19の下端面が離れることで、図中矢印bで示す様に、第2噴孔7からも燃料が噴射される。
燃料噴射ノズルの先端部を示す半断面図である(実施例1)。 皿バネの斜視図である。 皿バネの斜視図である。 燃料噴射ノズルの先端部を示す半断面図である(変形例)。 燃料噴射ノズルの先端部を示す半断面図である(変形例)。 燃料噴射ノズルの先端部を示す半断面図である(変形例)。 燃料噴射ノズルの先端部を示す半断面図である(変形例)。 皿バネの斜視図である(変形例)。 燃料噴射ノズルの先端部を示す半断面図である(変形例)。 燃料噴射ノズルの先端部を示す半断面図である(変形例)。 燃料噴射ノズルの先端部を示す半断面図である(変形例)。 燃料噴射ノズルの先端部を示す半断面図である(実施例2)。 燃料噴射ノズルの先端部を示す半断面図である(実施例2)。 燃料噴射ノズルの先端部を示す半断面図である(実施例2)。 燃料噴射ノズルの先端部を示す半断面図である(実施例3)。 燃料噴射弁の構成を模式的に示す断面図である(実施例4)。 燃料噴射ノズルの先端部を示す断面図である(実施例4)。 アウタニードルの作動説明図である(実施例4)。 アウタニードルの作動説明図である(実施例4)。 アウタニードルの作動説明図である(実施例4)。 燃料噴射ノズルの先端部を示す断面図である(実施例4の変形例)。 燃料噴射ノズルの先端部を示す断面図である(実施例4の変形例)。 燃料噴射ノズルの先端部を示す断面図である(実施例5)。 燃料噴射ノズルの先端部を示す断面図である(公知技術)。 燃料噴射ノズルの先端部を示す断面図である(応用例1)。 燃料噴射ノズルの先端部を示す断面図である(応用例2)。 燃料噴射ノズルの先端部を示す断面図である(応用例3)。 燃料噴射ノズルの先端部を示す断面図である(公知技術)。 燃料噴射ノズルの先端部を示す断面図である(公知技術)。
符号の説明
1 ノズルボディ
2 アウタニードル
2b 第1外側シート部
2c 第1内側シート部
3 インナニードル
3a シート部(第2シート部)
4 皿バネ(弾性体)
6 第1噴孔
7 第2噴孔
8 第1のシート面
9 燃料通路
10 第2のシート面
20 燃料噴射ノズル(実施例4)
29 アウタニードルに設けられた凸部
36 ノズルボディに設けられた凸部
C クリアランス(摺動隙間)

Claims (4)

  1. 燃料の流れ方向上流側に第1噴孔、下流側に第2噴孔を有すると共に、前記第1噴孔の上流側に第1のシート面が形成され、前記第1噴孔と前記第2噴孔との間に第2のシート面が形成されたノズルボディと、
    閉弁時に前記第1のシート面に着座する中空状のアウタニードルと、
    このアウタニードルの内側に挿入されて、閉弁時に前記第2のシート面に着座するインナニードルと、
    前記アウタニードルの下端部と前記第2のシート面との間に配設された円環状の弾性体とを備え、
    前記弾性体は、前記アウタニードルと前記インナニードルとに係合して保持され、前記アウタニードルの閉弁時に、前記アウタニードルと前記第2のシート面との間に押圧されて、前記アウタニードルと前記第2のシート面とにそれぞれ全周に渡って密接することで、前記アウタニードルと前記インナニードルとの間に設けられる摺動隙間と前記第1噴孔との間を遮断することを特徴とする燃料噴射ノズル。
  2. 燃料の流れ方向上流側に第1噴孔、下流側に第2噴孔を有すると共に、前記第1噴孔の上流側に第1のシート面が形成され、前記第1噴孔と前記第2噴孔との間に第2のシート面が形成されたノズルボディと、
    閉弁時に前記第1のシート面に着座する中空状のアウタニードルと、
    このアウタニードルの内側に挿入されて、閉弁時に前記第2のシート面に着座するインナニードルと、
    前記アウタニードルの下端部と前記第のシート面との間に配設された円環状の皿バネとを備え、
    前記皿バネは、前記アウタニードルと前記インナニードルとに係合して保持され、前記アウタニードルの閉弁時に、前記アウタニードルと前記第のシート面との間に押圧されて、前記アウタニードルと前記第のシート面とにそれぞれ全周に渡って密接することで、前記アウタニードルと前記インナニードルとの間に設けられる摺動隙間と前記第1噴孔との間を遮断することを特徴とする燃料噴射ノズル。
  3. 燃料の流れ方向上流側に第1噴孔、下流側に第2噴孔を有すると共に、前記第1噴孔の上流側に第1のシート面が形成され、前記第1噴孔と前記第2噴孔との間に第2のシート面が形成されたノズルボディと、
    閉弁時に前記第1のシート面に着座して前記第1噴孔の上流側をシールする第1外側シート部、および前記第2のシート面に着座して前記第1噴孔の下流側をシールする第1内側シート部を有する中空状のアウタニードルと、
    このアウタニードルの内側に同軸に挿入され、閉弁時に前記第2のシート面に着座して前記第2噴孔の上流側をシールする第2シート部を有するインナニードルとを備え、
    開弁行程では、前記アウタニードルが先にリフトして前記第1噴孔より燃料を噴射し、続いて、前記インナニードルがリフトして前記第2噴孔より燃料を噴射する燃料噴射ノズルであって、
    前記ノズルボディには、前記第1噴孔より上流側に弾性変形可能な凸部が設けられて、この凸部に前記第1のシート面が形成され、前記アウタニードルの閉弁行程の際に、前記第1外側シート部が前記第1のシート面に着座した時点で前記第1内側シート部と前記第2のシート面との間に所定の隙間が生じ、更に前記アウタニードルが下降するのに伴い、前記凸部が撓むことで、前記第1内側シート部が前記第2のシート面に着座することを特徴とする燃料噴射ノズル。
  4. 請求項に記載した燃料噴射ノズルにおいて、
    前記アウタニードルの閉弁行程の際に、前記第1外側シート部が前記第1のシート面に着座した後、前記第1外側シート部によってシールされる内側と外側との圧力差に応じた油圧力が、前記第1のシート面を前記第1外側シート部に押圧するモーメント力として前記凸部に作用することを特徴とする燃料噴射ノズル。
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