JP4186705B2 - デジタル放送の補完視聴サービスサーバ、携帯受信機、及びデジタル放送補完視聴サービス方式 - Google Patents

デジタル放送の補完視聴サービスサーバ、携帯受信機、及びデジタル放送補完視聴サービス方式 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はデジタル放送の補完視聴サービスサーバ、携帯受信機、及びデジタル放送補完視聴サービス方式に関し、特に、携帯端末向けデジタル放送を携帯端末で受信中に、受信エラー等の原因によって放送内容を視聴できなかった場合、補完視聴サービスサーバから携帯端末に対しダイジェストコンテンツ等を配信することにより、視聴できなかった放送内容を補完して視聴することを可能とする、デジタル放送の補完視聴サービスサーバ、携帯受信機、及びデジタル放送補完視聴サービス方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
我が国においては、地上波デジタル放送での携帯電話向けテレビ放送が計画されており、また、衛星を利用した移動体向けの多チャンネル・マルチメディア全国放送サービスも計画されている。
【0003】
一方、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistance :携帯情報端末)、或いは、カーナビゲーションシステムのような車載機器など、携帯型の情報端末の普及には目覚しいものがある。
【0004】
しかしながら、従来の携帯型の情報端末で、移動体向けのデジタル放送を直接受信するためには、比較的大きな受信機を携帯型の情報端末に搭載しなければならないため、この回避策として、デジタル衛星放送を移動体サーバによって受信し、移動体サーバから移動体通信網を介して携帯端末に転送するようにする、データ転送方法および移動体サーバ、が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−57645号公報(第3−5頁、図1−図4)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した特許文献1に記載の、従来のデータ転送方法および移動体サーバは、携帯端末で直接デジタル放送を受信するものではなく、また、携帯端末の受信状態が常に安定していることが、デジタル放送受信の条件となっている。
【0007】
携帯端末においては、移動体であるという大前提があるため、携帯端末での受信状態は常に安定しているわけではなく、受信が途切れてしまう場合もありうるものとなっている。
【0008】
本発明は、上述した事情を改善するために成されたものであり、従って本発明の目的は、携帯端末向けデジタル放送を携帯端末で受信中に、受信エラー等の原因によって放送内容を視聴できなかった場合、補完視聴サービスサーバから携帯端末に対しダイジェストコンテンツ等を配信することにより、視聴できなかった放送内容を補完して視聴することを可能とする、デジタル放送の補完視聴サービスサーバ、携帯受信機、及びデジタル放送補完視聴サービス方式を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係わる発明は、放送局からの携帯端末向けのデジタル放送を受信し、該デジタル放送のTS(トランスポートストリーム)から、常時、補完視聴サービス用コンテンツを生成して蓄積する生成蓄積手段と、携帯受信機から通信ネットワークを介して前記補完視聴サービス用コンテンツの配信要求を受信した場合には、前記補完視聴サービス用コンテンツから前記配信要求に付されている指定チャンネルの要求時刻以降であって、かつ、前記配信要求に配信希望コンテンツの種別として付されている高速再生ファイル或いはダイジェストコンテンツを抽出し、抽出した高速再生ファイル或いはダイジェストコンテンツを前記携帯受信機に対し前記通信ネットワークを介して配信する配信手段とを備え、
前記補完視聴サービス用コンテンツは、前記デジタル放送の再生において高速再生に見える高速再生ファイル、或いは、前記デジタル放送の重要なシーンだけを要約したダイジェストコンテンツ、の何れか一方か又は双方から成り、
前記補完視聴サービス用コンテンツ、すなわち、高速再生ファイル及び/又はダイジェストコンテンツには、前記デジタル放送の放送時刻情報が多重化されており、かつ、前記デジタル放送のチャンネル番号が関連づけられている、
ことを特徴とするデジタル放送の補完視聴サービスサーバである。
【0010】
請求項2に係わる発明は、請求項1に記載のデジタル放送の補完視聴サービスサーバであって、前記放送時刻情報は、前記デジタル放送のTSから得られるTDT(時刻日付テーブル)またはTOT(時刻日付オフセットテーブル)である、ことを特徴とする。
【0011】
請求項3に係わる発明は、請求項1に記載のデジタル放送の補完視聴サービスサーバであって、前記放送時刻情報は、前記デジタル放送のTSのTSパケットのヘッダ部に記載のPCR(プログラムクロックレファレンス)を、同一TSパケットのヘッダ部のOPCR(オリジナルプログラムクロックレファレンス)のフィールドに転記した値である、ことを特徴とする。
【0012】
請求項4に係わる発明は、
放送局からの携帯端末向けのデジタル放送を受信し、該デジタル放送のTSを出力するデジタル放送チューナ部と、通信ネットワークを介して通信を行う通信/制御部と、前記デジタル放送チューナ部と前記通信/制御部の制御を行うと共に、前記デジタル放送チューナ部から出力される前記TSからデジタル放送の再生を行うアプリケーション制御部と、を備え、
前記アプリケーション制御部は、前記デジタル放送チューナ部から出力されるTSから、PID(パケットID)に従ってTSパケットを弁別するTSデマックス手段と、TSとして受信しているビデオストリーム、オーディオストリーム、PSI(プログラムスペシフィックインフォメーション)、SI(サービスインフォメーション)のTSパケットのヘッダ部のtransport_error_indicator で示される受信エラーの発生頻度を監視するストリーム監視手段と、ビデオストリームをデコードして表示部に表示するビデオデコード手段と、オーディオストリームをデコードして音声出力部に出力する音声デコード手段と、を備える携帯受信機であって、
前記デジタル放送チューナ部にてデジタル放送の受信中に、前記ストリーム監視手段は受信中のTSパケットのヘッダ部のtransport_error_indicator で示される受信エラーの発生頻度を監視しており、受信エラーの発生頻度が別途備えている閾値を越えたと判断した場合には、閾値を越えている時刻と、そのとき受信中のデジタル放送のチャンネル番号とを、前記アプリケーション制御部の備えるメモリに記憶させ、
前記携帯受信機にて補完視聴サービスが選択された場合には、前記アプリケーション制御部は、前記アプリケーション制御部の備える前記メモリに記憶されている、閾値を越えている時刻と、そのとき受信中のデジタル放送のチャンネル番号と、配信を希望する補完視聴サービス用コンテンツの種別を示す高速再生ファイル或いはダイジェストコンテンツの何れかとを、配信要求として、前記通信/制御部から前記通信ネットワークを介して補完視聴サービスサーバに送信し、
前記アプリケーション制御部は、前記通信/制御部を介して補完視聴サービス用コンテンツを受信した場合に該補完視聴サービス用コンテンツの再生を行う、
ことを特徴とするデジタル放送の携帯受信機である。
【0013】
請求項5に係わる発明は、請求項4に記載のデジタル放送の携帯受信機であって、
前記デジタル放送チューナ部にてデジタル放送の受信中に、前記通信/制御部に着信があった場合には、前記アプリケーション制御部は、着信のあった時刻と、そのとき受信中のデジタル放送のチャンネル番号とを、前記アプリケーション制御部の備えるメモリに記憶させ、
前記携帯受信機にて補完視聴サービスが選択された場合には、前記アプリケーション制御部は、前記アプリケーション制御部の備える前記メモリに記憶されている、着信のあった時刻と、そのとき受信中のデジタル放送のチャンネル番号と、配信を希望する補完視聴サービス用コンテンツの種別を示す高速再生ファイル或いはダイジェストコンテンツの何れかとを、配信要求として、前記通信/制御部から前記通信ネットワークを介して補完視聴サービスサーバに送信し、
前記アプリケーション制御部は、前記通信/制御部を介して補完視聴サービス用コンテンツを受信した場合に該補完視聴サービス用コンテンツの再生を行う、
ことを特徴とする。
【0014】
請求項6に係わる発明は、請求項4或いは請求項5の何れかに記載のデジタル放送の携帯受信機であって、
前記通信/制御部は、無線基地局及び携帯電話網を介して電話通信やデータ通信を行う携帯電話通信/制御部である、ことを特徴とする。
【0015】
請求項7に係わる発明は、請求項4或いは請求項5の何れかに記載のデジタル放送の携帯受信機であって、
前記通信/制御部は、無線LANアクセスポイント及びインターネットを介してデータ通信などを行う無線LAN通信/制御部である、ことを特徴とする。
【0016】
請求項8に係わる発明は、請求項1から請求項3の何れかに記載の補完視聴サービスサーバと、請求項4から請求項7の何れかに記載の携帯受信機とが、通信ネットワークを介して接続されるデジタル放送補完視聴サービス方式であって、
前記携帯受信機から前記補完視聴サービスサーバに対し、前記通信ネットワークを介して補完視聴サービス用コンテンツの配信要求が送信された場合には、前記補完視聴サービスサーバは、自らの有する補完視聴サービス用コンテンツから前記配信要求に添付されている指定チャンネルの、閾値を越えている時刻或いは着信のあった時刻を示す要求時刻以降であって、かつ、前記配信要求に添付されている補完視聴サービス用コンテンツの種別に合致する補完視聴サービス用コンテンツを抽出し、前記通信ネットワークを介して抽出した補完視聴サービス用コンテンツを前記携帯受信機に配信する、
ことを特徴とするデジタル放送補完視聴サービス方式である。
【0017】
請求項9に係わる発明は、請求項8に記載のデジタル放送補完視聴サービス方式であって、
前記携帯受信機は、前記抽出した補完視聴サービス用コンテンツの配信を受けた場合、該補完視聴サービス用コンテンツを再生すると共に、該補完視聴サービス用コンテンツに多重化されている放送時刻情報を監視し、前記放送時刻情報が現在時刻に追いついた場合には、自動的にデジタル放送受信に切り替える、
ことを特徴とする。
【0018】
請求項10に係わる発明は、請求項8或いは請求項9の何れかに記載のデジタル放送補完視聴サービス方式であって、
前記補完視聴サービスサーバのサービス業者は、前記抽出した補完視聴サービス用コンテンツの配信時間に応じて、前記携帯受信機に課金する、
ことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0025】
図1は、本発明のデジタル放送補完視聴サービス方式の一実施形態を示すブロック図である。
【0026】
図1に示す本実施の形態は、携帯端末50向けテレビ放送などのデジタル放送を行う放送局10と、放送局10からのデジタル放送を受信し、デジタル放送の内容を高速再生ファイル或いはダイジェストコンテンツなどの補完視聴サービス用コンテンツに変換して蓄積する補完視聴サービスサーバ20と、補完視聴サービスサーバ20の補完視聴サービス用コンテンツを、携帯端末50に配信するための電話公衆網30及び無線基地局40と、放送局10からのデジタル放送を直接受信する機能を備えると共に、受信エラー等の原因によって放送局10からのデジタル放送を視聴できなかった場合に、視聴できなかった部分を補完視聴サービスサーバ20から補完して視聴する機能を備える携帯端末50と、から構成されている。
【0027】
ここで、放送局10からのデジタル放送は、例えばISO(International Organization for Standardization)/IEC(International Electrotechnical Commission )13818−1として規格化されているMPEG(Moving Picture Experts Group)2システムズのTS(Transport Stream:トランスポートストリーム)を用いて、映像信号(ビデオストリームと称することとする)や音声信号(オーディオストリームと称することとする)等の放送が行われている。
【0028】
図2は、TS(トランスポートストリーム)の構造を示す図である。
【0029】
図2において、TS(トランスポートストリーム)は、図2(イ)に示すように、ヘッダ(header)とペイロード(payload )から成る188バイト単位のTSパケットの列として形成されている。
【0030】
TS(トランスポートストリーム)には、ビデオストリーム、オーディオストリームの他に、番組情報を示すための制御データや、現在時刻を示す制御データ、或いは、パケット化に伴って必要となる制御データなども含まれている。
【0031】
例えば、番組情報を示すための制御データとしては、PSI(Program Specific Information:プログラムスペシフィックインフォメーション)や、SI(Service Information :サービスインフォメーション)を挙げることができる。PSIは、TSパケットのペイロードを、他のどのTSパケットに含まれているペイロードと一緒に再生すべきか、という情報を示し、SIは、番組内容、番組開始時刻、番組継続時間、ジャンル情報等の番組情報を含んでいる。
【0032】
また、現在時刻を示す制御データとしては、現在の時間(年、月、日、時、分、秒)を秒精度で表示するTDT(Time and Date Table :時刻日付テーブル)やTOT(Time Offset Table :時刻日付オフセットテーブル)が、番組を参照する際の基準時計として、番組に多重されて送信される。
【0033】
図5は、TDT(時刻日付テーブル)のテーブル構造を示す図である。図5において、TDTの(イ)には、現在日付が記入され、TDTの(ロ)には、現在時刻が記入されるようになっている。なお、各フィールドの下部に記載の数字は、該フィールドのビット数を示している。
【0034】
図6は、TOT(時刻日付オフセットテーブル)のテーブル構造を示す図である。図6において、TOTの(イ)には、現在日付が記入され、TOTの(ロ)には、現在時刻が記入されるようになっている。なお、各フィールドの下部に記載の数字は、該フィールドのビット数を示している。
【0035】
図2に戻り、図2(イ)に示す各TSパケットのヘッダ部は、図2(ロ)に示すような複数のフィールドに分割されている。そして、ヘッダ部には、TSパケットの受信時にエラーが発生したか否かを示す1ビットのtransport_error_indicator (トランスポートエラーインジケータ)(ロ−1)フィールド、及び、該TSパケットのパケットIDを示す13ビットのPID(Packet ID )(ロ−2)フィールドが含まれている。なお、各フィールドの下部に記載の数字は、該フィールドのビット数を示している。
【0036】
また、図2(ロ)に示すヘッダ部は、adaptation_field(アダプテーションフィールド)(ロ−3)を含んでおり、その詳細フィールド構成を図2(ハ)に示す。図2(ハ)に示すadaptation_fieldは、optional_field(オプショナルフィールド)(ハ−1)を含んでおり、その詳細フィールド構成を図2(ニ)に示す。
【0037】
図2(ニ)に示すoptional_fieldの先頭には、デジタル放送の時間情報であるところのPCR(Program_Clock_Reference :プログラムクロックレファレンス)(ニ−1)、及び、OPCR(Original_Program_Clock_Reference:オリジナルプログラムクロックレファレンス)(ニ−2)の各フィールドが含まれている。
【0038】
以上、図2を参照して説明したTSパケットのデータ構造について、図3及び図4に改めて示しておく。
【0039】
図3は、TSパケットのデータ構造を示す図である。
【0040】
図3において、(イ)に示すtransport_error_indicator は図2(ロ−1)に示したtransport_error_indicator に対応しており、(ロ)に示すPIDは図2(ロ−2)に示したPIDに対応している。
【0041】
図4は、TSパケットのアダプテーションフィールドのデータ構造を示す図である。
【0042】
図4において、(イ)及び(ロ)に示すprogram_clock_reference_base及びprogram_clock_reference_extension は図2(ニ−1)に示したPCRに対応しており、(ハ)及び(ニ)に示すoriginal_program_clock_reference_base 及びoriginal_program_clock_reference_extension は図2(ニ−2)に示したOPCRに対応している。なお、その他のフィールドの説明については省略するものとする。
【0043】
次に、図7を参照して、図1に示した本実施形態の補完視聴サービスサーバ20の構成について説明する。
【0044】
図7は、補完視聴サービスサーバの一例を示す詳細ブロック図である。
【0045】
図7において、補完視聴サービスサーバ20は、放送局10からの携帯端末50向けデジタル放送を受信するチューナ201と、チューナ201にて受信したデジタル放送のTS(トランスポートストリーム)から、時刻情報(TDTやTOT、或いはTSパケット内のPCR)220と、ビデオストリーム、オーディオストリームを分離し、時刻情報220をTSマックス204、206に送出し、ビデオストリーム、オーディオストリームをトランスコーダ203へ送出するTSデマックス202と、TSデマックス202から送出されたビデオストリーム、オーディオストリームを、高速再生ファイル230、ダイジェストコンテンツ240に変換し、高速再生ファイル230をTSマックス204に送出すると共に、ダイジェストコンテンツ240をTSマックス206に送出するトランスコーダ203と、高速再生ファイル230と時刻情報220を多重化するTSマックス204と、ダイジェストコンテンツ240と時刻情報220を多重化するTSマックス206と、TSマックス204から送出される高速再生ファイルを蓄積する蓄積装置205と、TSマックス206から送出されるダイジェストコンテンツを蓄積する蓄積装置207と、蓄積装置205の高速再生ファイル、或いは、蓄積装置207のダイジェストコンテンツの何れかを選択するセレクタ208と、電話公衆網30と接続するモデム209と、から構成されている。
【0046】
モデム209は、電話公衆網30を介して、携帯端末50から受信する要求情報の内、ファイルの位置指定250の情報を蓄積装置205、207に伝達すると共に、ファイルの選択260の情報をセレクタ208に伝達する。また、セレクタ208によって選択された蓄積装置205の高速再生ファイル、或いは、蓄積装置207のダイジェストコンテンツを、電話公衆網30を介して携帯端末50に送出する。
【0047】
補完視聴サービスサーバ20は、常に、携帯端末50向けデジタル放送を受信している。そして、トランスコーダ203は、受信したデジタル放送のビデオストリームの画面の間引きを行い、再生画面が高速再生に見えるMPEGビジュアルストリームに変換する。また、受信したデジタル放送のオーディオストリームは、音声データのサンプル周波数の変換と、音声データの第1、第2ホルマント(formant )の抽出及び該ホルマント周波数位置の移動を行って、早口に再生するMPEGオーディオストリームに変換する。そして、このMPEGビジュアルストリームと、MPEGオーディオストリームをマルチプレックスして高速再生ファイル230を生成し続けている。
【0048】
TSマックス204は、TSデマックス202からの時刻情報220のTDTまたはTOT、或いはPCRを、高速再生ファイル230の高速再生の位置に多重化して、これを蓄積装置205に蓄積し続けている。
【0049】
また、トランスコーダ203は、受信したデジタル放送のビデオストリームとオーディオストリームの内から、重要なシーンだけを要約したダイジェストコンテンツ240を生成している。TSマックス206は、TSデマックス202からの時刻情報220のTDTまたはTOT、或いはPCRを、ダイジェストコンテンツ240のダイジェストの位置に多重化して、これを蓄積装置207に蓄積し続けている。
【0050】
なお、補完視聴サービスサーバ20は、蓄積装置205の高速再生ファイルと放送時刻、放送のチャンネル番号を関連付けておくものとし、また、蓄積装置207のダイジェストコンテンツと放送時刻、放送のチャンネル番号を関連付けておくものとする。
【0051】
次に、図8を参照して、図1に示した本実施形態の携帯端末50の構成について説明する。なお、本願の特許請求の範囲においては、携帯端末50を携帯受信機と称するものとする。
【0052】
図8は、携帯端末の一例を示す詳細ブロック図である。
【0053】
図8において、携帯端末50は、無線基地局40及び移動体通信網であるところの電話公衆網30を介して電話通信やデータ通信が可能な携帯電話に、放送局10からの携帯端末50向けデジタル放送を受信できる機能を搭載した、デジタル放送受信機能内蔵携帯電話である。
【0054】
すなわち、携帯端末50は、放送局10からのデジタル放送を受信するデジタル放送チューナ部510と、無線基地局40及び電話公衆網30を介して電話通信やデータ通信を行う携帯電話通信/制御部530と、デジタル放送チューナ部510及び携帯電話通信/制御部530の制御を行うアプリケーション制御部520と、アプリケーション制御部520から出力される画像/映像情報を表示する表示装置としてのDisplay541と、アプリケーション制御部520から出力される音声情報を出力するSPK(speaker :スピーカ)542と、アプリケーション制御部520が必要とするデータを記憶するメモリ523と、アプリケーション制御部520に時刻情報を提供する時計524と、から構成されている。
【0055】
デジタル放送チューナ部510は、チューナモジュール511を搭載しており、チューナモジュール511は、放送局10からの携帯端末50向けデジタル放送を受信するチューナ512と、チューナ512で受信したデジタル放送のデジタル復調機能及び誤り訂正機能を備えるチューナ制御部513と、から構成されている。チューナ制御部513は、チューナ512で受信したデジタル放送のTS(Transport Stream)590をアプリケーション制御部520に送出する。また、デジタル放送チューナ部510は、アプリケーション制御部520から送出されるチューナ制御580の情報を受け、チューナモジュール511の動作制御を行う。
【0056】
携帯電話通信/制御部530は、無線基地局40との間で電話通信やデータ通信のための無線電波の送受信を行う通信部531と、アプリケーション制御部520の制御のもとで通信部531の制御を行う制御部532と、から構成されている。携帯電話通信/制御部530は、補完視聴サービスサーバ20から送られてくる補完視聴サービス用コンテンツの受信部にもなっている。
【0057】
アプリケーション制御部520は、デジタル放送チューナ部510及び携帯電話通信/制御部530の制御を行うCPU(Central Processing Unit :中央処理装置)521と、CPU521が受信したTS(Transport Stream)590のデジタル信号処理を行うDSP(Digital Signal Processor:デジタル信号処理装置)522と、から構成されている。
【0058】
CPU521は、デジタル放送チューナ部510からTS590を受信し、PID(パケットID)に従ってTSパケットを弁別するTS_Demux(TSデマックス)機能と、TS590として受信しているビデオストリーム、オーディオストリーム、或いは、PSI(プログラムスペシフィックインフォメーション)、SI(サービスインフォメーション)のTSパケットのtransport_error_indicator (図2(ロ−1)に示したフィールド)で示される受信エラーの発生頻度を監視するストリーム監視機能と、を備えている。
【0059】
そして、CPU521は、ストリーム監視機能により、TSパケットのtransport_error_indicator で示されるエラーの発生頻度が、別途備えている閾値を越えたと判断した場合には、閾値を越えている時刻と、その時受信中のデジタル放送のチャンネル番号とを、メモリ523に記憶させるようになっている。また、携帯端末50でデジタル放送受信中に電話着信が有った場合は、デジタル放送の受信が途切れてしまう為、CPU521は、電話が着信した時の着信時刻すなわち、通話開始時刻と、その時受信中のデジタル放送のチャンネル番号とを、メモリ523に記憶させるようになっている。
【0060】
DSP522は、CPU521から受信したビデオストリームをデコードしてDisplay541に表示するビデオデコード機能と、CPU521から受信したオーディオストリームをデコードしてSPK542に出力する音声デコード機能と、を備えている。
【0061】
携帯端末50にてデジタル放送を視聴している視聴者は、デジタル放送の受信エラーが原因で放送内容を視聴できなかったとき、または、携帯端末50に電話着信があったために通話を行い放送内容を視聴できなかったとき、携帯端末50にて補完視聴サービスを選択する。携帯端末50で補完視聴サービスが選択されると、メモリ523に記憶していたエラーが閾値を超えている時刻、または、通話開始時刻と、その時受信中であったデジタル放送のチャンネル番号とが、携帯電話通信/制御部530から発信され、これが無線基地局40及び電話公衆網30を介して、補完視聴サービスサーバ20に伝送される。視聴者は、補完視聴サービスを選択した際に、補完視聴サービスサーバ20の高速再生ファイルを利用するのか、或いは、ダイジェストコンテンツを利用するのかの情報も、合わせて補完視聴サービスサーバ20に伝達するようにする。
【0062】
次に、図1から図8に示した本実施形態の第1の動作例について詳細に説明する。
【0063】
図1に示した放送局10は、携帯端末50向けテレビ放送などのデジタル放送を放送しており、携帯端末50は、このデジタル放送を受信して視聴中である。
【0064】
携帯端末50のCPU521は、デジタル放送を受信中に、TSパケットのtransport_error_indicator (図2(ロ−1))で示される時間当たりの受信エラーの発生頻度を、ストリーム監視機能を使用して常に計測している。TSパケットのtransport_error_indicator で示される時間当たりの受信エラーの発生頻度が、別途備えている閾値を越えたと判断した場合には、閾値を越えている時刻と、その時受信中のデジタル放送のチャンネル番号とを、携帯端末50のメモリ523に記憶しておく。
【0065】
また、携帯端末50のCPU521は、デジタル放送の視聴中に電話が着信した場合には、着信時刻すなわち通話開始時刻と、その時視聴中のデジタル放送のチャンネル番号とを、携帯端末50のメモリ523に記憶しておく。
【0066】
補完視聴サービスサーバ20は、放送局10からの携帯端末50向けデジタル放送を、常に受信している。そして、補完視聴サービスサーバ20のトランスコーダ203は、受信したデジタル放送のビデオストリームの画面の間引きを行い、再生画面が高速再生に見えるMPEGビジュアルストリームに変換する。また、受信したデジタル放送のオーディオストリームは、音声データのサンプル周波数の変換と、音声データの第1、第2ホルマントの抽出及び該ホルマント周波数位置の移動を行って、早口に再生するMPEGオーディオストリームに変換する。そして、このMPEGビジュアルストリームと、MPEGオーディオストリームをマルチプレックスして高速再生ファイル230を生成し続けている。補完視聴サービスサーバ20のTSマックス204は、TSデマックス202からの時刻情報220のTDTまたはTOTを、高速再生ファイル230の高速再生の位置に多重化して、これを蓄積装置205に蓄積し続けている。なお、補完視聴サービスサーバ20は、蓄積装置205の高速再生ファイルと放送時刻、放送のチャンネル番号を関連付けておく。
【0067】
携帯端末50にてデジタル放送を視聴している視聴者は、デジタル放送の受信エラーが原因で放送内容を視聴できなかったとき、または、携帯端末50に電話着信があったために通話を行い放送内容を視聴できなかったとき、携帯端末50にて補完視聴サービスを選択する。携帯端末50で補完視聴サービスが選択されると、メモリ523に記憶していたエラーが閾値を超えている時刻、または、通話開始時刻と、その時受信中であったデジタル放送のチャンネル番号とが、携帯電話通信/制御部530から発信され、これが無線基地局40及び電話公衆網30を介して、補完視聴サービスサーバ20に伝送される。視聴者は、補完視聴サービスを選択した際に、補完視聴サービスサーバ20の高速再生ファイルを利用するという情報も、合わせて補完視聴サービスサーバ20に伝達するようにする。
【0068】
補完視聴サービスサーバ20は、モデム209を介して受信した、エラーが閾値を超えている時刻(または、通話開始時刻)とデジタル放送のチャンネル番号から、ファイルの選択260の情報をセレクタ208に伝達する事によって蓄積装置205の高速再生ファイルを選択し、かつ、ファイルの位置指定250の情報を蓄積装置205に伝達する事によって、エラーが閾値を超えている時刻(または、通話開始時刻)以降でデジタル放送のチャンネル番号に該当する高速再生ファイル部分を抽出する。
【0069】
そして、補完視聴サービスサーバ20のモデム209から、抽出した高速再生ファイル部分を電話公衆網30及び無線基地局40を介して携帯端末50に送り出し、携帯端末50では、これを携帯電話通信/制御部530により受信し、CPU521を介してDSP522に送出し、DSP522のビデオデコード機能及び音声デコード機能を用いて再生し、Display541、SPK542に出力する。
【0070】
これら一連の動作により、携帯端末50にてデジタル放送を視聴していた視聴者は、デジタル放送の直接受信では視聴できなかった放送内容を、補完視聴サービスサーバ20から補完的に受信して高速再生により番組内容を確認することが可能となる。
【0071】
携帯端末50では、携帯端末50内の時計524の現在時刻と、補完視聴サービスサーバ20から送られてくる高速再生ファイル部分に多重化されて含まれている時刻情報(TDTまたはTOT)を比較して、補完視聴サービス用コンテンツすなわち高速再生ファイル部分が、現在の放送局10からのデジタル放送に追いついたことを判定する。追いついたら携帯端末50は、放送局10からのデジタル放送受信に自動的に切り替える。
【0072】
高速再生ファイル部分の送出時間に応じて、補完視聴サービスサーバ20のサービス業者は、携帯端末50に課金する。
【0073】
以上、本実施形態の第1の動作例として説明したように、デジタル放送の受信が不安定な携帯端末50であっても、受信できなかった放送内容が、補完視聴サービスサーバ20により、補完視聴サービス用コンテンツ、すなわち、高速再生ファイル部分としてダウンロードされるため、放送内容を高速再生により確認することができ、補完視聴サービスサーバ20からの補完視聴サービス用コンテンツがデジタル放送に追いつけば、携帯端末50は自動的にデジタル放送受信に切り替わる、という効果が有る。
【0074】
次に、図1から図8に示した本実施形態の第2の動作例について詳細に説明する。
【0075】
本実施形態の第2の動作例は、補完視聴サービスサーバ20が蓄積する補完視聴サービス用コンテンツが、デジタル放送の内の重要なシーンだけを要約したダイジェストコンテンツである点でのみ、第1の動作例とは異なるものである。
【0076】
すなわち、図1に示した放送局10は、携帯端末50向けテレビ放送などのデジタル放送を放送しており、携帯端末50は、このデジタル放送を受信して視聴中である。
【0077】
携帯端末50のCPU521は、デジタル放送を受信中に、TSパケットのtransport_error_indicator (図2(ロ−1))で示される時間当たりの受信エラーの発生頻度を、ストリーム監視機能を使用して常に計測している。TSパケットのtransport_error_indicator で示される時間当たりの受信エラーの発生頻度が、別途備えている閾値を越えたと判断した場合には、閾値を越えている時刻と、その時受信中のデジタル放送のチャンネル番号とを、携帯端末50のメモリ523に記憶しておく。
【0078】
また、携帯端末50のCPU521は、デジタル放送の視聴中に電話が着信した場合には、着信時刻すなわち通話開始時刻と、その時視聴中のデジタル放送のチャンネル番号とを、携帯端末50のメモリ523に記憶しておく。
【0079】
補完視聴サービスサーバ20は、放送局10からの携帯端末50向けデジタル放送を、常に受信している。そして、補完視聴サービスサーバ20のトランスコーダ203は、受信したデジタル放送のビデオストリーム及びオーディオストリームの内から、重要なシーンだけを要約したダイジェストコンテンツ240を生成している。補完視聴サービスサーバ20のTSマックス206は、TSデマックス202からの時刻情報220のTDTまたはTOTを、ダイジェストコンテンツ240のダイジェストの位置に多重化して、これを蓄積装置207に蓄積し続けている。なお、補完視聴サービスサーバ20は、蓄積装置207のダイジェストコンテンツと放送時刻、放送のチャンネル番号を関連付けておく。
【0080】
携帯端末50にてデジタル放送を視聴している視聴者は、デジタル放送の受信エラーが原因で放送内容を視聴できなかったとき、または、携帯端末50に電話着信があったために通話を行い放送内容を視聴できなかったとき、携帯端末50にて補完視聴サービスを選択する。携帯端末50で補完視聴サービスが選択されると、メモリ523に記憶していたエラーが閾値を超えている時刻、または、通話開始時刻と、その時受信中であったデジタル放送のチャンネル番号とが、携帯電話通信/制御部530から発信され、これが無線基地局40及び電話公衆網30を介して、補完視聴サービスサーバ20に伝送される。視聴者は、補完視聴サービスを選択した際に、補完視聴サービスサーバ20のダイジェストコンテンツを利用するという情報も、合わせて補完視聴サービスサーバ20に伝達するようにする。
【0081】
補完視聴サービスサーバ20は、モデム209を介して受信した、エラーが閾値を超えている時刻(または、通話開始時刻)とデジタル放送のチャンネル番号から、ファイルの選択260の情報をセレクタ208に伝達する事によって蓄積装置207のダイジェストコンテンツを選択し、かつ、ファイルの位置指定250の情報を蓄積装置207に伝達する事によって、エラーが閾値を超えている時刻(または、通話開始時刻)以降でデジタル放送のチャンネル番号に該当するダイジェストコンテンツ部分を抽出する。
【0082】
そして、補完視聴サービスサーバ20のモデム209から、抽出したダイジェストコンテンツ部分を電話公衆網30及び無線基地局40を介して携帯端末50に送り出し、携帯端末50では、これを携帯電話通信/制御部530により受信し、CPU521を介してDSP522に送出し、DSP522のビデオデコード機能及び音声デコード機能を用いて再生し、Display541、SPK542に出力する。
【0083】
これら一連の動作により、携帯端末50にてデジタル放送を視聴していた視聴者は、デジタル放送の直接受信では視聴できなかった放送内容を、補完視聴サービスサーバ20から補完的に受信してダイジェストコンテンツにより番組内容を確認することが可能となる。
【0084】
携帯端末50では、携帯端末50内の時計524の現在時刻と、補完視聴サービスサーバ20から送られてくるダイジェストコンテンツ部分に多重化されて含まれている時刻情報(TDTまたはTOT)を比較して、補完視聴サービス用コンテンツすなわちダイジェストコンテンツ部分が、現在の放送局10からのデジタル放送に追いついたことを判定する。追いついたら携帯端末50は、放送局10からのデジタル放送受信に自動的に切り替える。
【0085】
ダイジェストコンテンツ部分の送出時間に応じて、補完視聴サービスサーバ20のサービス業者は、携帯端末50に課金する。
【0086】
以上、本実施形態の第2の動作例として説明したように、デジタル放送の受信が不安定な携帯端末50であっても、受信できなかった放送内容が、補完視聴サービスサーバ20により、補完視聴サービス用コンテンツ、すなわち、ダイジェストコンテンツ部分としてダウンロードされるため、放送内容をダイジェスト版により確認することができ、補完視聴サービスサーバ20からの補完視聴サービス用コンテンツがデジタル放送に追いつけば、携帯端末50は自動的にデジタル放送受信に切り替わる、という効果が有る。
【0087】
次に、図1から図8に示した本実施形態の第3の動作例について詳細に説明する。
【0088】
本実施形態の第3の動作例は、補完視聴サービスサーバ20が蓄積する補完視聴サービス用コンテンツが、第1の動作例として上述した高速再生ファイルである点で第1の動作例と同じであるが、高速再生ファイルに多重化する時刻情報が、TDTまたはTOTで無く、TSパケットから得られるPCR(図2(ニ−1)に示したフィールド)である点でのみ、第1の動作例とは異なるものである。
【0089】
すなわち、図1に示した放送局10は、携帯端末50向けテレビ放送などのデジタル放送を放送しており、携帯端末50は、このデジタル放送を受信して視聴中である。
【0090】
携帯端末50のCPU521は、デジタル放送を受信中に、TSパケットのtransport_error_indicator (図2(ロ−1))で示される時間当たりの受信エラーの発生頻度を、ストリーム監視機能を使用して常に計測している。TSパケットのtransport_error_indicator で示される時間当たりの受信エラーの発生頻度が、別途備えている閾値を越えたと判断した場合には、閾値を越えている時刻と、その時受信中のデジタル放送のチャンネル番号とを、携帯端末50のメモリ523に記憶しておく。
【0091】
また、携帯端末50のCPU521は、デジタル放送の視聴中に電話が着信した場合には、着信時刻すなわち通話開始時刻と、その時視聴中のデジタル放送のチャンネル番号とを、携帯端末50のメモリ523に記憶しておく。
【0092】
補完視聴サービスサーバ20は、放送局10からの携帯端末50向けデジタル放送を、常に受信している。そして、補完視聴サービスサーバ20のトランスコーダ203は、受信したデジタル放送のビデオストリームの画面の間引きを行い、再生画面が高速再生に見えるMPEGビジュアルストリームに変換する。また、受信したデジタル放送のオーディオストリームは、音声データのサンプル周波数の変換と、音声データの第1、第2ホルマントの抽出及び該ホルマント周波数位置の移動を行って、早口に再生するMPEGオーディオストリームに変換する。そして、このMPEGビジュアルストリームと、MPEGオーディオストリームをマルチプレックスして高速再生ファイル230を生成し続けている。補完視聴サービスサーバ20のTSマックス204は、TSデマックス202からの時刻情報220のPCR(プログラムクロックレファレンス)の値を、そのままOPCR(オリジナルプログラムクロックレファレンス:図2(ニ−2)に示したフィールド)に転記し、これを高速再生ファイル230の高速再生の位置に多重化したものを蓄積装置205に蓄積し続けている。なお、補完視聴サービスサーバ20は、蓄積装置205の高速再生ファイルと放送時刻、放送のチャンネル番号を関連付けておく。
【0093】
携帯端末50にてデジタル放送を視聴している視聴者は、デジタル放送の受信エラーが原因で放送内容を視聴できなかったとき、または、携帯端末50に電話着信があったために通話を行い放送内容を視聴できなかったとき、携帯端末50にて補完視聴サービスを選択する。携帯端末50で補完視聴サービスが選択されると、メモリ523に記憶していたエラーが閾値を超えている時刻、または、通話開始時刻と、その時受信中であったデジタル放送のチャンネル番号とが、携帯電話通信/制御部530から発信され、これが無線基地局40及び電話公衆網30を介して、補完視聴サービスサーバ20に伝送される。視聴者は、補完視聴サービスを選択した際に、補完視聴サービスサーバ20の高速再生ファイルを利用するという情報も、合わせて補完視聴サービスサーバ20に伝達するようにする。
【0094】
補完視聴サービスサーバ20は、モデム209を介して受信した、エラーが閾値を超えている時刻(または、通話開始時刻)とデジタル放送のチャンネル番号から、ファイルの選択260の情報をセレクタ208に伝達する事によって蓄積装置205の高速再生ファイルを選択し、かつ、ファイルの位置指定250の情報を蓄積装置205に伝達する事によって、エラーが閾値を超えている時刻(または、通話開始時刻)以降でデジタル放送のチャンネル番号に該当する高速再生ファイル部分を抽出する。
【0095】
そして、補完視聴サービスサーバ20のモデム209から、抽出した高速再生ファイル部分を電話公衆網30及び無線基地局40を介して携帯端末50に送り出し、携帯端末50では、これを携帯電話通信/制御部530により受信し、CPU521を介してDSP522に送出し、DSP522のビデオデコード機能及び音声デコード機能を用いて再生し、Display541、SPK542に出力する。
【0096】
これら一連の動作により、携帯端末50にてデジタル放送を視聴していた視聴者は、デジタル放送の直接受信では視聴できなかった放送内容を、補完視聴サービスサーバ20から補完的に受信して高速再生により番組内容を確認することが可能となる。
【0097】
携帯端末50では、補完視聴サービスサーバ20からの補完視聴サービス用コンテンツ(高速再生ファイル)を受信すると同時に、放送局10からのデジタル放送のTSパケットからPCRのみを受信し、該PCRの値を現在時刻とする。そして、該PCRから得た現在時刻と、補完視聴サービスサーバ20から送られてくる高速再生ファイル部分に多重化されて含まれている時刻情報(OPCR)を比較して、補完視聴サービス用コンテンツすなわち高速再生ファイル部分が、現在の放送局10からのデジタル放送に追いついたことを判定する。追いついたら携帯端末50は、放送局10からのデジタル放送受信に自動的に切り替える。
【0098】
高速再生ファイル部分の送出時間に応じて、補完視聴サービスサーバ20のサービス業者は、携帯端末50に課金する。
【0099】
以上、本実施形態の第3の動作例として説明したように、デジタル放送の受信が不安定な携帯端末50であっても、受信できなかった放送内容が、補完視聴サービスサーバ20により、補完視聴サービス用コンテンツ、すなわち、高速再生ファイル部分としてダウンロードされるため、放送内容を高速再生により確認することができ、補完視聴サービスサーバ20からの補完視聴サービス用コンテンツがデジタル放送に追いつけば、携帯端末50は自動的にデジタル放送受信に切り替わる、という効果が有る。
【0100】
次に、図1から図8に示した本実施形態の第4の動作例について詳細に説明する。
【0101】
本実施形態の第4の動作例は、補完視聴サービスサーバ20が蓄積する補完視聴サービス用コンテンツが、第2の動作例として上述したダイジェストコンテンツである点で第2の動作例と同じであるが、ダイジェストコンテンツに多重化する時刻情報が、TDTまたはTOTで無く、TSパケットから得られるPCRである点でのみ、第2の動作例とは異なるものである。
【0102】
すなわち、図1に示した放送局10は、携帯端末50向けテレビ放送などのデジタル放送を放送しており、携帯端末50は、このデジタル放送を受信して視聴中である。
【0103】
携帯端末50のCPU521は、デジタル放送を受信中に、TSパケットのtransport_error_indicator (図2(ロ−1))で示される時間当たりの受信エラーの発生頻度を、ストリーム監視機能を使用して常に計測している。TSパケットのtransport_error_indicator で示される時間当たりの受信エラーの発生頻度が、別途備えている閾値を越えたと判断した場合には、閾値を越えている時刻と、その時受信中のデジタル放送のチャンネル番号とを、携帯端末50のメモリ523に記憶しておく。
【0104】
また、携帯端末50のCPU521は、デジタル放送の視聴中に電話が着信した場合には、着信時刻すなわち通話開始時刻と、その時視聴中のデジタル放送のチャンネル番号とを、携帯端末50のメモリ523に記憶しておく。
【0105】
補完視聴サービスサーバ20は、放送局10からの携帯端末50向けデジタル放送を、常に受信している。そして、補完視聴サービスサーバ20のトランスコーダ203は、受信したデジタル放送のビデオストリーム及びオーディオストリームの内から、重要なシーンだけを要約したダイジェストコンテンツ240を生成している。補完視聴サービスサーバ20のTSマックス206は、TSデマックス202からの時刻情報220のPCRの値を、そのままOPCRに転記し、これをダイジェストコンテンツ240のダイジェストの位置に多重化したものを蓄積装置207に蓄積し続けている。なお、補完視聴サービスサーバ20は、蓄積装置207のダイジェストコンテンツと放送時刻、放送のチャンネル番号を関連付けておく。
【0106】
携帯端末50にてデジタル放送を視聴している視聴者は、デジタル放送の受信エラーが原因で放送内容を視聴できなかったとき、または、携帯端末50に電話着信があったために通話を行い放送内容を視聴できなかったとき、携帯端末50にて補完視聴サービスを選択する。携帯端末50で補完視聴サービスが選択されると、メモリ523に記憶していたエラーが閾値を超えている時刻、または、通話開始時刻と、その時受信中であったデジタル放送のチャンネル番号とが、携帯電話通信/制御部530から発信され、これが無線基地局40及び電話公衆網30を介して、補完視聴サービスサーバ20に伝送される。視聴者は、補完視聴サービスを選択した際に、補完視聴サービスサーバ20のダイジェストコンテンツを利用するという情報も、合わせて補完視聴サービスサーバ20に伝達するようにする。
【0107】
補完視聴サービスサーバ20は、モデム209を介して受信した、エラーが閾値を超えている時刻(または、通話開始時刻)とデジタル放送のチャンネル番号から、ファイルの選択260の情報をセレクタ208に伝達する事によって蓄積装置207のダイジェストコンテンツを選択し、かつ、ファイルの位置指定250の情報を蓄積装置207に伝達する事によって、エラーが閾値を超えている時刻(または、通話開始時刻)以降でデジタル放送のチャンネル番号に該当するダイジェストコンテンツ部分を抽出する。
【0108】
そして、補完視聴サービスサーバ20のモデム209から、抽出したダイジェストコンテンツ部分を電話公衆網30及び無線基地局40を介して携帯端末50に送り出し、携帯端末50では、これを携帯電話通信/制御部530により受信し、CPU521を介してDSP522に送出し、DSP522のビデオデコード機能及び音声デコード機能を用いて再生し、Display541、SPK542に出力する。
【0109】
これら一連の動作により、携帯端末50にてデジタル放送を視聴していた視聴者は、デジタル放送の直接受信では視聴できなかった放送内容を、補完視聴サービスサーバ20から補完的に受信してダイジェストコンテンツにより番組内容を確認することが可能となる。
【0110】
携帯端末50では、補完視聴サービスサーバ20からの補完視聴サービス用コンテンツ(ダイジェストコンテンツ)を受信すると同時に、放送局10からのデジタル放送のTSパケットからPCRのみを受信し、該PCRの値を現在時刻とする。そして、該PCRから得た現在時刻と、補完視聴サービスサーバ20から送られてくるダイジェストコンテンツ部分に多重化されて含まれている時刻情報(OPCR)を比較して、補完視聴サービス用コンテンツすなわちダイジェストコンテンツ部分が、現在の放送局10からのデジタル放送に追いついたことを判定する。追いついたら携帯端末50は、放送局10からのデジタル放送受信に自動的に切り替える。
【0111】
ダイジェストコンテンツ部分の送出時間に応じて、補完視聴サービスサーバ20のサービス業者は、携帯端末50に課金する。
【0112】
以上、本実施形態の第4の動作例として説明したように、デジタル放送の受信が不安定な携帯端末50であっても、受信できなかった放送内容が、補完視聴サービスサーバ20により、補完視聴サービス用コンテンツ、すなわち、ダイジェストコンテンツ部分としてダウンロードされるため、放送内容をダイジェスト版により確認することができ、補完視聴サービスサーバ20からの補完視聴サービス用コンテンツがデジタル放送に追いつけば、携帯端末50は自動的にデジタル放送受信に切り替わる、という効果が有る。
【0113】
次に、図9、図10、図11を参照して、本発明のデジタル放送補完視聴サービス方式の第2の実施形態について説明する。
【0114】
図9は、本発明のデジタル放送補完視聴サービス方式の第2の実施形態を示すブロック図である。図9に示す第2の実施形態は、図1に示した第1の実施形態に比し、携帯端末50−1が無線LAN(Local Area Network:ラン)内臓デジタル放送受信機に変わっている点、及び、補完視聴サービスサーバ20−1からの補完視聴サービス用コンテンツが、インターネット60及び無線LANアクセスポイント70を介して、携帯端末50−1に送出される点でのみ、異なるものである。従って、図9において図1に示す構成要素に対応するものは同一の参照数字または符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0115】
すなわち、図9に示す第2の実施形態は、携帯端末50−1向けテレビ放送などのデジタル放送を行う放送局10と、放送局10からのデジタル放送を受信し、デジタル放送の内容を高速再生ファイル或いはダイジェストコンテンツなどの補完視聴サービス用コンテンツに変換して蓄積する補完視聴サービスサーバ20−1と、補完視聴サービスサーバ20−1の補完視聴サービス用コンテンツを、携帯端末50−1に配信するためのインターネット60及び無線LANアクセスポイント70と、放送局10からのデジタル放送を直接受信する機能を備えると共に、受信エラー等の原因によって放送局10からのデジタル放送を視聴できなかった場合に、視聴できなかった部分を補完視聴サービスサーバ20−1から補完して視聴する機能を備える携帯端末50−1と、から構成されている。
【0116】
ここで、放送局10からのデジタル放送は、第1の実施形態と同様に、MPEG2システムズのTS(Transport Stream:トランスポートストリーム)を用いて、映像信号(ビデオストリーム)や音声信号(オーディオストリーム)等の放送が行われている。そして、TSの構造及びTDT、TOTのテーブル構造は、図2〜図4、図5、図6に示したものと全く同一であるため、これ以上の説明は省略するものとする。
【0117】
次に、図10を参照して、図9に示した第2の実施形態の補完視聴サービスサーバ20−1の構成について説明する。
【0118】
図10は、補完視聴サービスサーバの第2の例を示す詳細ブロック図である。図10に示す補完視聴サービスサーバ20−1は、図7に示した第1の実施形態の補完視聴サービスサーバ20のモデム209が、インターネット60と接続するネットワークI/F(Interface :インタフェース)210に置き換えられている点でのみ異なるものである。従って、図10において図7に示す構成要素に対応するものは同一の参照数字または符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0119】
すなわち、図10に示す補完視聴サービスサーバ20−1のネットワークI/F210は、インターネット60を介して、携帯端末50−1から受信する要求情報の内、ファイルの位置指定250の情報を蓄積装置205、207に伝達すると共に、ファイルの選択260の情報をセレクタ208に伝達する。また、セレクタ208によって選択された蓄積装置205の高速再生ファイル、或いは、蓄積装置207のダイジェストコンテンツを、インターネット60を介して携帯端末50−1に送出する。
【0120】
次に、図11を参照して、図9に示した第2の実施形態の携帯端末50−1の構成について説明する。なお、本願の特許請求の範囲においては、携帯端末50−1を携帯受信機と称するものとする。
【0121】
図11は、携帯端末の第2の例を示す詳細ブロック図である。図11に示す携帯端末50−1は、図8に示した第1の実施形態の携帯端末50の携帯電話通信/制御部530が、無線LANアクセスポイント70を介してデータ通信などを行う無線LAN通信/制御部550と置き換えられている点でのみ異なるものである。従って、図11において図8に示す構成要素に対応するものは同一の参照数字または符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0122】
すなわち、図11に示す携帯端末50−1は、無線LANアクセスポイント70及びインターネット60を介してデータ通信などが可能な端末装置に、放送局10からの携帯端末50−1向けデジタル放送を受信できる機能を搭載した、無線LAN内臓デジタル放送受信機である。
【0123】
そして、携帯端末50−1は、放送局10からのデジタル放送を受信するデジタル放送チューナ部510と、無線LANアクセスポイント70及びインターネット60を介してデータ通信などを行う無線LAN通信/制御部550と、デジタル放送チューナ部510及び無線LAN通信/制御部550の制御を行うアプリケーション制御部520と、アプリケーション制御部520から出力される画像/映像情報を表示する表示装置としてのDisplay541と、アプリケーション制御部520から出力される音声情報を出力するSPK542と、アプリケーション制御部520が必要とするデータを記憶するメモリ523と、アプリケーション制御部520に時刻情報を提供する時計524と、から構成されている。
【0124】
無線LAN通信/制御部550は、無線LANアクセスポイント70との間でデータ通信などのための無線電波の送受信を行う通信部551と、アプリケーション制御部520の制御のもとで通信部551の制御を行う制御部552と、から構成されている。無線LAN通信/制御部550は、補完視聴サービスサーバ20−1から送られてくる補完視聴サービス用コンテンツの受信部にもなっている。
【0125】
次に、図9から図11に示した第2の実施形態の動作について説明する。
【0126】
第2の実施形態における動作は、第1の実施形態の動作として記述した第1〜第4の動作例において、補完視聴サービス用コンテンツの経由する電話公衆網30及び無線基地局40を、インターネット60及び無線LANアクセスポイント70に置き換えたものと同一である。従って、第2の実施形態における動作例として、第1の実施形態の第1の動作例として記述したものに対応する動作のみを以下に示し、第1の実施形態の第2〜第4の動作例として記述したものに対応する動作の説明は、省略するものとする。
【0127】
図9に示した放送局10は、携帯端末50−1向けテレビ放送などのデジタル放送を放送しており、携帯端末50−1は、このデジタル放送を受信して視聴中である。
【0128】
携帯端末50−1のCPU521は、デジタル放送を受信中に、TSパケットのtransport_error_indicator (図2(ロ−1))で示される時間当たりの受信エラーの発生頻度を、ストリーム監視機能を使用して常に計測している。TSパケットのtransport_error_indicator で示される時間当たりの受信エラーの発生頻度が、別途備えている閾値を越えたと判断した場合には、閾値を越えている時刻と、その時受信中のデジタル放送のチャンネル番号とを、携帯端末50−1のメモリ523に記憶しておく。
【0129】
また、携帯端末50−1のCPU521は、デジタル放送の視聴中にデータ通信などの着信があった場合には、着信時刻すなわち通信開始時刻と、その時視聴中のデジタル放送のチャンネル番号とを、携帯端末50−1のメモリ523に記憶しておく。
【0130】
補完視聴サービスサーバ20−1は、放送局10からの携帯端末50−1向けデジタル放送を、常に受信している。そして、補完視聴サービスサーバ20−1のトランスコーダ203は、受信したデジタル放送のビデオストリームの画面の間引きを行い、再生画面が高速再生に見えるMPEGビジュアルストリームに変換する。また、受信したデジタル放送のオーディオストリームは、音声データのサンプル周波数の変換と、音声データの第1、第2ホルマントの抽出及び該ホルマント周波数位置の移動を行って、早口に再生するMPEGオーディオストリームに変換する。そして、このMPEGビジュアルストリームと、MPEGオーディオストリームをマルチプレックスして高速再生ファイル230を生成し続けている。補完視聴サービスサーバ20−1のTSマックス204は、TSデマックス202からの時刻情報220のTDTまたはTOTを、高速再生ファイル230の高速再生の位置に多重化して、これを蓄積装置205に蓄積し続けている。なお、補完視聴サービスサーバ20−1は、蓄積装置205の高速再生ファイルと放送時刻、放送のチャンネル番号を関連付けておく。
【0131】
携帯端末50−1にてデジタル放送を視聴している視聴者は、デジタル放送の受信エラーが原因で放送内容を視聴できなかったとき、または、携帯端末50−1にデータ通信などの着信があったために放送内容を視聴できなかったとき、携帯端末50−1にて補完視聴サービスを選択する。携帯端末50−1で補完視聴サービスが選択されると、メモリ523に記憶していたエラーが閾値を超えている時刻、または、通信開始時刻と、その時受信中であったデジタル放送のチャンネル番号とが、無線LAN通信/制御部550から発信され、これが無線LANアクセスポイント70及びインターネット60を介して、補完視聴サービスサーバ20−1に伝送される。視聴者は、補完視聴サービスを選択した際に、補完視聴サービスサーバ20−1の高速再生ファイルを利用するという情報も、合わせて補完視聴サービスサーバ20−1に伝達するようにする。
【0132】
補完視聴サービスサーバ20−1は、ネットワークI/F210を介して受信した、エラーが閾値を超えている時刻(または、通信開始時刻)とデジタル放送のチャンネル番号から、ファイルの選択260の情報をセレクタ208に伝達する事によって蓄積装置205の高速再生ファイルを選択し、かつ、ファイルの位置指定250の情報を蓄積装置205に伝達する事によって、エラーが閾値を超えている時刻(または、通信開始時刻)以降でデジタル放送のチャンネル番号に該当する高速再生ファイル部分を抽出する。
【0133】
そして、補完視聴サービスサーバ20−1のネットワークI/F210から、抽出した高速再生ファイル部分をインターネット60及び無線LANアクセスポイント70を介して携帯端末50−1に送り出し、携帯端末50−1では、これを無線LAN通信/制御部550により受信し、CPU521を介してDSP522に送出し、DSP522のビデオデコード機能及び音声デコード機能を用いて再生し、Display541、SPK542に出力する。
【0134】
これら一連の動作により、携帯端末50−1にてデジタル放送を視聴していた視聴者は、デジタル放送の直接受信では視聴できなかった放送内容を、補完視聴サービスサーバ20−1から補完的に受信して高速再生により番組内容を確認することが可能となる。
【0135】
携帯端末50−1では、携帯端末50−1内の時計524の現在時刻と、補完視聴サービスサーバ20−1から送られてくる高速再生ファイル部分に多重化されて含まれている時刻情報(TDTまたはTOT)を比較して、補完視聴サービス用コンテンツすなわち高速再生ファイル部分が、現在の放送局10からのデジタル放送に追いついたことを判定する。追いついたら携帯端末50−1は、放送局10からのデジタル放送受信に自動的に切り替える。
【0136】
高速再生ファイル部分の送出時間に応じて、補完視聴サービスサーバ20−1のサービス業者は、携帯端末50−1に課金する。
【0137】
以上、第2の実施形態の動作例として説明したように、デジタル放送の受信が不安定な携帯端末50−1であっても、受信できなかった放送内容が、補完視聴サービスサーバ20−1により、補完視聴サービス用コンテンツ、すなわち、高速再生ファイル部分としてダウンロードされるため、放送内容を高速再生により確認することができ、補完視聴サービスサーバ20−1からの補完視聴サービス用コンテンツがデジタル放送に追いつけば、携帯端末50−1は自動的にデジタル放送受信に切り替わる、という効果が有る。
【0138】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のデジタル放送の補完視聴サービスサーバ、携帯受信機、及びデジタル放送補完視聴サービス方式は、携帯端末向けテレビ放送などのデジタル放送を携帯端末で受信中に、受信エラー等の原因によって放送内容を視聴できなかった場合、補完視聴サービスサーバから携帯端末に対し高速再生ファイル或いはダイジェストコンテンツなどの補完視聴サービス用コンテンツを配信することができるので、携帯端末で視聴できなかった放送内容を補完して視聴することが可能となる、という効果を有している。
【0139】
また、携帯端末で視聴中の補完視聴サービス用コンテンツがデジタル放送に追いついた場合には、携帯端末において自動的にデジタル放送受信に切り替わる、という効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデジタル放送補完視聴サービス方式の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】TS(トランスポートストリーム)の構造を示す図である。
【図3】TSパケットのデータ構造を示す図である。
【図4】TSパケットのアダプテーションフィールドのデータ構造を示す図である。
【図5】TDT(時刻日付テーブル)のテーブル構造を示す図である。
【図6】TOT(時刻日付オフセットテーブル)のテーブル構造を示す図である。
【図7】補完視聴サービスサーバの一例を示す詳細ブロック図である。
【図8】携帯端末の一例を示す詳細ブロック図である。
【図9】本発明のデジタル放送補完視聴サービス方式の第2の実施形態を示すブロック図である。
【図10】補完視聴サービスサーバの第2の例を示す詳細ブロック図である。
【図11】携帯端末の第2の例を示す詳細ブロック図である。
【符号の説明】
10 放送局
20 補完視聴サービスサーバ
20−1 補完視聴サービスサーバ
201 チューナ
202 TSデマックス
203 トランスコーダ
204 TSマックス
205 蓄積装置
206 TSマックス
207 蓄積装置
208 セレクタ
209 モデム
210 ネットワークI/F
30 電話公衆網
40 無線基地局
50 携帯端末
50−1 携帯端末
510 デジタル放送チューナ部
511 チューナモジュール
512 チューナ
513 チューナ制御部
520 アプリケーション制御部
521 CPU
522 DSP
523 メモリ
524 時計
530 携帯電話通信/制御部
531 通信部
532 制御部
541 Display
542 SPK
550 無線LAN通信/制御部
551 通信部
552 制御部
60 インターネット
70 無線LANアクセスポイント

Claims (10)

  1. 放送局からの携帯端末向けのデジタル放送を受信し、該デジタル放送のTS(トランスポートストリーム)から、常時、補完視聴サービス用コンテンツを生成して蓄積する生成蓄積手段と、携帯受信機から通信ネットワークを介して前記補完視聴サービス用コンテンツの配信要求を受信した場合には、前記補完視聴サービス用コンテンツから前記配信要求に付されている指定チャンネルの要求時刻以降であって、かつ、前記配信要求に配信希望コンテンツの種別として付されている高速再生ファイル或いはダイジェストコンテンツを抽出し、抽出した高速再生ファイル或いはダイジェストコンテンツを前記携帯受信機に対し前記通信ネットワークを介して配信する配信手段とを備え、
    前記補完視聴サービス用コンテンツは、前記デジタル放送の再生において高速再生に見える高速再生ファイル、或いは、前記デジタル放送の重要なシーンだけを要約したダイジェストコンテンツ、の何れか一方か又は双方から成り、
    前記補完視聴サービス用コンテンツ、すなわち、高速再生ファイル及び/又はダイジェストコンテンツには、前記デジタル放送の放送時刻情報が多重化されており、かつ、前記デジタル放送のチャンネル番号が関連づけられている、
    ことを特徴とするデジタル放送の補完視聴サービスサーバ。
  2. 前記放送時刻情報は、前記デジタル放送のTSから得られるTDT(時刻日付テーブル)またはTOT(時刻日付オフセットテーブル)である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送の補完視聴サービスサーバ。
  3. 前記放送時刻情報は、前記デジタル放送のTSのTSパケットのヘッダ部に記載のPCR(プログラムクロックレファレンス)を、同一TSパケットのヘッダ部のOPCR(オリジナルプログラムクロックレファレンス)のフィールドに転記した値である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送の補完視聴サービスサーバ。
  4. 放送局からの携帯端末向けのデジタル放送を受信し、該デジタル放送のTSを出力するデジタル放送チューナ部と、通信ネットワークを介して通信を行う通信/制御部と、前記デジタル放送チューナ部と前記通信/制御部の制御を行うと共に、前記デジタル放送チューナ部から出力される前記TSからデジタル放送の再生を行うアプリケーション制御部と、を備え、
    前記アプリケーション制御部は、前記デジタル放送チューナ部から出力されるTSから、PID(パケットID)に従ってTSパケットを弁別するTSデマックス手段と、TSとして受信しているビデオストリーム、オーディオストリーム、PSI(プログラムスペシフィックインフォメーション)、SI(サービスインフォメーション)のTSパケットのヘッダ部のtransport_error_indicator で示される受信エラーの発生頻度を監視するストリーム監視手段と、ビデオストリームをデコードして表示部に表示するビデオデコード手段と、オーディオストリームをデコードして音声出力部に出力する音声デコード手段と、を備える携帯受信機であって、
    前記デジタル放送チューナ部にてデジタル放送の受信中に、前記ストリーム監視手段は受信中のTSパケットのヘッダ部のtransport_error_indicator で示される受信エラーの発生頻度を監視しており、受信エラーの発生頻度が別途備えている閾値を越えたと判断した場合には、閾値を越えている時刻と、そのとき受信中のデジタル放送のチャンネル番号とを、前記アプリケーション制御部の備えるメモリに記憶させ、
    前記携帯受信機にて補完視聴サービスが選択された場合には、前記アプリケーション制御部は、前記アプリケーション制御部の備える前記メモリに記憶されている、閾値を越えている時刻と、そのとき受信中のデジタル放送のチャンネル番号と、配信を希望する補完視聴サービス用コンテンツの種別を示す高速再生ファイル或いはダイジェストコンテンツの何れかとを、配信要求として、前記通信/制御部から前記通信ネットワークを介して補完視聴サービスサーバに送信し、
    前記アプリケーション制御部は、前記通信/制御部を介して補完視聴サービス用コンテンツを受信した場合に該補完視聴サービス用コンテンツの再生を行う、
    ことを特徴とするデジタル放送の携帯受信機。
  5. 前記デジタル放送チューナ部にてデジタル放送の受信中に、前記通信/制御部に着信があった場合には、前記アプリケーション制御部は、着信のあった時刻と、そのとき受信中のデジタル放送のチャンネル番号とを、前記アプリケーション制御部の備えるメモリに記憶させ、
    前記携帯受信機にて補完視聴サービスが選択された場合には、前記アプリケーション制御部は、前記アプリケーション制御部の備える前記メモリに記憶されている、着信のあった時刻と、そのとき受信中のデジタル放送のチャンネル番号と、配信を希望する補完視聴サービス用コンテンツの種別を示す高速再生ファイル或いはダイジェストコンテンツの何れかとを、配信要求として、前記通信/制御部から前記通信ネットワークを介して補完視聴サービスサーバに送信し、
    前記アプリケーション制御部は、前記通信/制御部を介して補完視聴サービス用コンテンツを受信した場合に該補完視聴サービス用コンテンツの再生を行う、
    ことを特徴とする請求項4に記載のデジタル放送の携帯受信機。
  6. 前記通信/制御部は、無線基地局及び携帯電話網を介して電話通信やデータ通信を行う携帯電話通信/制御部である、ことを特徴とする請求項4或いは請求項5の何れかに記載のデジタル放送の携帯受信機。
  7. 前記通信/制御部は、無線LANアクセスポイント及びインターネットを介してデータ通信などを行う無線LAN通信/制御部である、ことを特徴とする請求項4或いは請求項5の何れかに記載のデジタル放送の携帯受信機。
  8. 請求項1から請求項3の何れかに記載の補完視聴サービスサーバと、請求項4から請求項7の何れかに記載の携帯受信機とが、通信ネットワークを介して接続されるデジタル放送補完視聴サービス方式であって、
    前記携帯受信機から前記補完視聴サービスサーバに対し、前記通信ネットワークを介して補完視聴サービス用コンテンツの配信要求が送信された場合には、前記補完視聴サービスサーバは、自らの有する補完視聴サービス用コンテンツから前記配信要求に添付されている指定チャンネルの、閾値を越えている時刻或いは着信のあった時刻を示す要求時刻以降であって、かつ、前記配信要求に添付されている補完視聴サービス用コンテンツの種別に合致する補完視聴サービス用コンテンツを抽出し、前記通信ネットワークを介して抽出した補完視聴サービス用コンテンツを前記携帯受信機に配信する、
    ことを特徴とするデジタル放送補完視聴サービス方式。
  9. 前記携帯受信機は、前記抽出した補完視聴サービス用コンテンツの配信を受けた場合、該補完視聴サービス用コンテンツを再生すると共に、該補完視聴サービス用コンテンツに多重化されている放送時刻情報を監視し、前記放送時刻情報が現在時刻に追いついた場合には、自動的にデジタル放送受信に切り替える、
    ことを特徴とする請求項8に記載のデジタル放送補完視聴サービス方式。
  10. 前記補完視聴サービスサーバのサービス業者は、前記抽出した補完視聴サービス用コンテンツの配信時間に応じて、前記携帯受信機に課金する、
    ことを特徴とする請求項8或いは請求項9の何れかに記載のデジタル放送補完視聴サービス方式。
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